JP2003163947A - 画像圧縮方法及びプログラム並びにディジタルカメラ - Google Patents

画像圧縮方法及びプログラム並びにディジタルカメラ

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JP2003163947A
JP2003163947A JP2001362652A JP2001362652A JP2003163947A JP 2003163947 A JP2003163947 A JP 2003163947A JP 2001362652 A JP2001362652 A JP 2001362652A JP 2001362652 A JP2001362652 A JP 2001362652A JP 2003163947 A JP2003163947 A JP 2003163947A
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JP2001362652A
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Kazuhiro Sakamoto
和洋 坂本
Kazuto Mogami
和人 最上
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータが指定する大きさに画像データを
圧縮する画像圧縮方法及びプログラム並びにディジタル
カメラを提供する 【解決手段】 輝度信号のDCT係数を第一の区間幅で
量子化しエントロピー符号化して得られる輝度ビットス
トリームの大きさを検出する(ステップS210、S2
15及び225)。オペレータにより設定された圧縮画
像データのビットストリームの大きさ及び検出された輝
度ビットストリームの大きさに基づいて第二の区間幅を
設定し(ステップS230及びS235)、輝度信号及
び色差信号のDCT係数を第二の区間幅で量子化しエン
トロピー符号化して圧縮画像データのビットストリーム
を作成する(ステップS240,S245及びS25
0)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮方法及び
プログラム並びにディジタルカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディジタルカメラの被写体像等を
表す画像データを圧縮して記録するファイル形式として
JPEG(Joint Photographic Experts Group)形式が
広く利用されている。JPEGファイル形式の圧縮画像
データを作成するためのJPEG圧縮では、画像データ
を構成する輝度信号及び色差信号をDCT(Discrete C
osine Transform)してDCT係数を求め、所定の量子
化の区間幅を用いて量子化し、さらにエントロピー符号
化することにより圧縮画像データを作成する。圧縮画像
データのビットストリームの大きさは画像の性質に依存
するため、元の画像データの大きさ及び量子化の区間幅
が同一であっても、圧縮画像データのビットストリーム
の大きさは一定とはならない。例えば、空等の色の変化
が少ない画像と記念写真等のように風景と人物とが混在
する色の変化が多い画像について圧縮画像データのビッ
トストリームの大きさを比べた場合、これらの非圧縮の
画像データの大きさが互いに等しいとき、色の変化が多
い後者の画像の方が圧縮後のビットストリームの大きさ
が大きくなる。そのため、従来のディジタルカメラで
は、一般にJPEG形式の圧縮画像データの大きさを圧
縮前に指定することはできない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ディジタルカ
メラ等において画像データの記録媒体の容量は有限であ
るため、状況によってユーザは画質より記録数を優先さ
せて画像を記録しようとする。このような場合、圧縮画
像データの大きさを圧縮前に指定することができないと
すれば、所望の記録数を確保しつつできるだけ高画質で
画像を記録しようとするユーザの要求は満たされない。
【0004】本発明は、上記の問題を解決するために創
作されたものであって、オペレータが指定する大きさに
画像データを圧縮する画像圧縮方法及びプログラム並び
にディジタルカメラを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像圧縮方
法は、輝度信号及び色差信号のDCT係数を量子化しエ
ントロピー符号化することにより圧縮画像データのビッ
トストリームを作成する画像圧縮方法であって、前記圧
縮画像データのビットストリームの大きさを設定するサ
イズ設定段階と、前記輝度信号のDCT係数を第一の区
間幅で量子化しエントロピー符号化して得られる輝度ビ
ットストリームの大きさを検出する試行段階と、前記圧
縮画像データのビットストリームの設定された大きさ及
び前記輝度ビットストリームの検出された大きさに基づ
いて第二の区間幅を設定する量子化設定段階と、前記輝
度信号及び前記色差信号のDCT係数を前記第二の区間
幅で量子化しエントロピー符号化して前記圧縮画像デー
タのビットストリームを作成する実行段階と、を含むこ
とを特徴とする。尚、本明細書において圧縮画像データ
のビットストリームとは、輝度及び色差を符号化表現し
たディジタルデータをいう。また、量子化代表値とは各
区間の同一値をいう。
【0006】さらに本発明に係る画像圧縮方法による
と、前記量子化設定段階において、前記圧縮画像データ
のビットストリームの設定された大きさと前記輝度ビッ
トストリームの検出された大きさの比に基づいて圧縮係
数を設定し、前記第一の区間幅に前記圧縮係数を掛けた
値に基づいて前記第二の区間幅を設定することを特徴と
する。
【0007】量子化の区間幅と圧縮画像データの大きさ
の間には相関関係が存在する。一般に、所定の量子化の
区間幅を用いて圧縮して得られる圧縮画像データの大き
さが判明すれば、その量子化の区間幅と関数関係を有す
る任意の量子化の区間幅を用いて得られる圧縮画像デー
タの大きさは、ある程度予測可能である。
【0008】また本願発明者は、輝度信号のDCT係数
を所定の区間幅で量子化した後にエントロピー符号化し
て得られる輝度ビットストリームの大きさと、色差信号
のDCT係数を輝度信号と同一の区間幅で量子化した後
にエントロピー符号化して得られる色差ビットストリー
ムの大きさとの比が、画像の性質によらずほぼ9:1で
一定だという事実を発見した。この事実に基づくと、輝
度信号のDCT係数を所定の区間幅で量子化した後にエ
ントロピー符号化して得られる輝度ビットストリームの
大きさを検出することで、色差信号のDCT、量子化及
びエントロピー符号化を実施することなしに、その区間
幅の量子化代表値を用いて編成される圧縮画像データの
ビットストリームの大きさを予測することができる。し
たがって、本発明に係る画像圧縮方法によると、オペレ
ータが指定する大きさに画像データを圧縮することがで
きる。
【0009】尚、N×N要素のDCT係数からなるブロ
ックの単位で各要素について個別に設定する量子化の区
間幅は、人間の視覚特性を利用して画質の劣化が目立た
ないように高周波成分の区間幅を低周波成分の区間幅よ
り大きく設定することが望ましい。
【0010】また、本発明は方法の発明として特定でき
るだけでなく、プログラムの発明としても、装置の発明
としても特定することができる。また、本発明に係るデ
ィジタルカメラは、被写体像を表す圧縮画像データを作
成し記録媒体に格納するディジタルカメラであって、前
記被写体像を走査し前記被写体像を表す輝度信号及び色
差信号を出力する撮像手段と、前記記録媒体に格納する
圧縮画像データのビットストリームの大きさを設定する
サイズ設定手段と、前記輝度信号のDCT係数を第一の
区間幅で量子化しエントロピー符号化して得られる輝度
ビットストリームの大きさを検出する試行手段と、前記
圧縮画像データのビットストリームの設定された大きさ
及び前記輝度ビットストリームの検出された大きさに基
づいて第二の区間幅を設定する量子化設定手段と、前記
輝度信号及び前記色差信号のDCT係数を前記第二の区
間幅で量子化しエントロピー符号化して前記圧縮画像デ
ータのビットストリームを作成する実行手段と、を備え
ることを特徴とする。このディジタルカメラによると、
オペレータが指定する大きさに画像データを圧縮して記
録媒体に格納することができる。
【0011】尚、本発明に係るディジタルカメラに備わ
る複数の手段の各機能は、構成自体で機能が特定される
ハードウェア資源とプログラムにより機能が特定される
ハードウェア資源との任意の組み合わせにより実現され
る。また、これら複数の手段の各機能は、各々が物理的
に互いに独立したハードウェア資源で実現されるものに
限定されない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づき説明する。図2は、本発明の一実施例による
ディジタルスチルカメラ1の構成を示すブロック図であ
る。図示するようにディジタルスチルカメラ1には制御
部10、撮像部20、駆動部30、処理部40、操作部
50、表示部60が設けられている。
【0013】制御部10は、CPU11、ROM12及
びRAM13を備える。CPU11は、ROM12に記
憶されているコンピュータプログラムを実行すること
で、操作部50等から入力される制御データに基づいて
撮像部20、駆動部30、処理部40、表示部60等を
制御し、被写体像を表す圧縮画像データを作成し記録媒
体に格納する。ROM12は、CPU11が各種の制御
を実行するためのコンピュータプログラムや、量子化に
用いる第一の区間幅等を格納したメモリである。RAM
13は、各種のプログラムやデータ等を一時的に記憶す
るためのメモリである。
【0014】撮像部20は、光学系と、センサ(エリア
イメージセンサ)23とを備えている。光学系は、ズー
ムレンズ21、光学絞り22及び光学的ローパスフィル
タ等で構成される。ズームレンズ21は、予め設定され
た倍率で被写体像をエリアイメージセンサ23の受光部
に結像する。光学絞り22はエリアイメージセンサ23
への入射光量を調整する。エリアイメージセンサ23
は、C(Cyan)、M(Magenta)、Y(Yellow)及びG
(Green)の4色の補色フィルタで構成されたカラーフ
ィルタアレイをオンチップで形成したリニアセンサであ
り、受光した光を光電変換して得られる電荷を一定時間
蓄積し、光電変換素子毎の受光量に応じた電気信号を処
理部40に出力する。なお、カラーフィルタアレイは、
CMYの3色の補色フィルタで構成してもよいし、R
(Red)、G(Green)、B(Blue)の原色フィルタで構
成してもよい。
【0015】駆動部30は、レンズ駆動部31、絞り駆
動部32及びセンサ(エリアイメージセンサ)駆動部3
3を備え、エリアイメージセンサ23の入出力を制御す
る。レンズ駆動部31は、ズームレンズ21を駆動して
ズーム機能又は焦点調節機能を実現する。絞り駆動部3
2は光学絞り22を駆動してエリアイメージセンサ23
への入射光量を調節する。エリアイメージセンサ駆動部
33は、エリアイメージセンサ23を駆動するために必
要な駆動パルスを生成しエリアイメージセンサ23に出
力する電子回路である。
【0016】処理部40は、アナログフロントエンド部
41、ディジタル画像処理部45及びデータ格納処理部
46を備えている。アナログフロントエンド部41は、
相関二重サンプリング(CDS)回路42、オートゲイ
ンコントロール(AGC)回路43及びA/D変換器4
4を有する。CDS回路42は、アナログ電気信号に含
まれる雑音の低減処理を行う。AGC回路43は、ゲイ
ンの調整によりアナログ電気信号のレベルの調整を行
う。A/D変換器44は、上記各処理の施されたアナロ
グ電気信号を所定階調のディジタルの画像信号に量子化
しその画像信号をディジタル画像処理部45に出力す
る。
【0017】ディジタル画像処理部45は、DSP(Di
gital Signal Processor)を備え、アナログフロントエ
ンド部41から出力された画像信号に基づいて、圧縮画
像データに格納するための輝度ビットストリーム及び色
差ビットストリームを作成する処理を行う。
【0018】データ格納処理部46は、記録媒体として
のリムーバブルメモリとそのリムーバブルメモリに対す
るデータの記録及び読出し動作を制御する制御回路を備
え、被写体像を表す圧縮画像データを格納する。このリ
ムーバブルメモリはディジタルスチルカメラ1本体に取
り外し可能に設けられている。リムーバブルメモリとし
ては、コンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)やカ
ード型ICメモリであるスマートメディア等の記録媒体
を使用できる。なお、リムーバブルメモリの代わりに、
ディジタルスチルカメラ1本体から取り外し不能な記録
媒体を使用してもよい。
【0019】操作部50は、オペレータからの入力を受
け付けるために設けられており、電源のON/OFFを
行うための電源スイッチ、撮像実行の指示をするための
レリーズスイッチ、ズームレンズの倍率を設定するため
のズームボタン等のほか、オペレータが圧縮画像データ
のビットストリームサイズを設定するためのサイズ設定
ボタンを備えている。
【0020】表示部60は、液晶ディスプレイ(LC
D)及びLCD駆動回路を備えている。LCDは、LC
D駆動回路により制御されることで縮小画像データを表
示する。具体的には、データ格納処理部46の記録媒体
に格納されている圧縮画像データをディジタル画像処理
部45で伸長し、その画像データから縮小画像データが
CPU11により生成され、その生成された縮小画像デ
ータがLCDに表示される。
【0021】特許請求の範囲に記載の「撮像手段」の機
能は、制御部10による制御の下で撮像部20及び駆動
部30が被写体像を走査し、被写体像を表す画像信号を
処理部40に出力する機能に対応する。
【0022】図3は、第一の区間幅の一例を示す図であ
る。図3に示す例は、画像信号を8×8のブロックにブ
ロック化する場合の例であり、区間幅は各画素について
個別に設定されるため、第一の区間幅は8×8のテーブ
ル形式で表される。以後の説明においては、64個の第
一の区間幅で構成される8×8のテーブル形式のデータ
を第一量子化テーブルというものとし、同様に64個の
第二の区間幅で構成される8×8のテーブル形式のデー
タを第二量子化テーブルというものとする。
【0023】図4は、圧縮率算出テーブルRTの一例を
示す図である。圧縮率算出テーブルRTは、画像データ
を第一量子化テーブルそのものを用いてJPEG圧縮し
たときのビットストリームサイズと設定ビットストリー
ムサイズとの比β(ビットストリームサイズ比)と、圧
縮率Rとの関係を表している。圧縮率算出テーブルRT
は、第一量子化テーブルと関数関係を有する第二量子化
テーブルを用いて平均的な性質の被写体を表す標準画像
をJPEG圧縮したときに得られる圧縮画像データの大
きさを検査した結果に基づいて予め設定されたものであ
る。本実施例において圧縮率とは、第一量子化テーブル
と第二量子化テーブルの関数関係を規定する変数であ
る。実験によると、圧縮率算出テーブルRTを用いるこ
とで、設定ビットストリームサイズと実際のビットスト
リームサイズの誤差は±10%以下になる。
【0024】図5は、被写体像を表す圧縮画像データを
作成し記録媒体に格納する処理の流れを示すフローチャ
ートである。以下、図5に示すフローチャートに沿って
説明する。
【0025】オペレータは、まず被写体を撮像する。オ
ペレータにより撮像が行われると、被写体像を表す画像
信号が作成されアナログフロントエンド部41からディ
ジタル画像処理部45に出力される(ステップS10
5)。次に、オペレータはサイズ設定ボタンから画像デ
ータをJPEG圧縮した後のビットストリームサイズを
設定する。なお、ヘッダ部の大きさは輝度ビットストリ
ームサイズ及び色差ビットストリームサイズによらずほ
ぼ一定であるため、オペレータはビットストリームサイ
ズではなく、圧縮画像データのサイズを設定するように
し、設定された圧縮画像データのサイズから予め定めた
ヘッダ分のサイズを引くことでビットストリームサイズ
を算出するようにしてもよい(ステップS110)。オ
ペレータによりビットストリームサイズが設定される
と、ディジタル画像処理部45は、アナログフロントエ
ンド部41から出力された画像信号に対し後述する処理
を行って、オペレータにより設定されたサイズの輝度ビ
ットストリーム及び色差ビットストリームを出力する
(ステップS115)。制御部10は、出力された輝度
ビットストリーム及び色差ビットストリームにハフマン
符号や第2量子化テーブル等を付加し、JPEGファイ
ル形式に準拠した圧縮画像データとしてデータ格納処理
部46の記録媒体に格納する(ステップS120)。
【0026】図1は、主にディジタル画像処理部45で
実行される処理を表すデータフロー図である。尚、図1
に示す各プロセスはディジタル画像処理部45に限らず
例えば制御部10で発生するものであってもよい。ま
た、各プロセスから出力されるデータの格納場所はディ
ジタル画像処理部45の内部であっても外部であっても
よい。画像データ作成プロセスは、アナログフロントエ
ンド部41から出力された画像信号のガンマ補正、画素
補間法による欠陥画素の補間、ホワイトバランスの補
正、画像信号の鮮鋭化、CMYGの色空間からRGBの
色空間への色空間変換等の処理を行って被写体像を表す
RGBの各色毎の画像データを生成し、3×3行列によ
る線形変換により輝度を表す輝度信号(Y)、「青み」
成分を表す色差信号(U)及び「赤み」成分を表す色差
信号(V)のYUVの色空間に変換して出力する。YU
Vの色空間への変換には例えば、 Y= 0.2990R+0.5870G+0.1140
B U=−0.1687R−0.3313G+0.5000
B+128 V= 0.5000R−0.4187G−0.0813
B+128 という変換式を用いることができる(ステップS20
5)。
【0027】DCTプロセス(A)は、画像データ作成
プロセスから出力される輝度信号及び色差信号の内、輝
度信号のみを8×8要素からなる複数のブロックに分割
するブロック化を行い、ブロック毎にDCTを行うこと
によりに各ブロックにつき64個のDCT係数を求め、
量子化プロセス(A)に出力する。なお、以後の説明で
は64個のDCT係数で構成される8×8のテーブル形
式のデータをDCT係数テーブルというものとする(ス
テップS210)。量子化プロセス(A)はDCTプロ
セス(A)から出力されたDCT係数テーブルの各要素
を第一量子化テーブルの対応する区間幅で割ることによ
りDCT係数テーブル毎に64個の量子化代表値を求
め、エントロピー符号化プロセス(A)に出力する(ス
テップS215)。エントロピー符号化プロセス(A)
は、量子化プロセス(A)から出力された複数の量子化
代表値をハフマン符号を用いてエントロピー符号化し、
輝度ビットストリームを出力する(ステップS22
0)。サイズ検出プロセスは、エントロピー符号化プロ
セスから出力された輝度ビットストリームの大きさ(輝
度ビットストリームサイズ)を検出し、検出した輝度ビ
ットストリームサイズを圧縮係数設定プロセスに出力す
る(ステップS225)。圧縮係数設定プロセスは、検
出された輝度ビットストリームサイズから圧縮画像デー
タのビットストリームサイズを推定する。次に、オペレ
ータにより設定された設定ビットストリームサイズを所
定の記憶領域から読み出し、圧縮画像データの推定ビッ
トストリームサイズと設定ビットストリームサイズとに
基づいて圧縮係数を求め、求めた圧縮係数を量子化設定
プロセスに出力する(ステップS230)。量子化設定
プロセスは、圧縮係数と第一の区間幅とに基づいて第二
の区間幅を設定し、所定の領域に作成した第二量子化テ
ーブルに格納する(ステップS235)。
【0028】次に、DCTプロセス(B)は、輝度信号
及び色差信号をDCT係数に変換し、輝度信号及び色差
信号に対する8×8要素のDCT係数からなる複数のD
CT係数テーブルを出力する(ステップS240)。量
子化プロセス(B)は、DCTプロセスから出力された
DCT係数テーブルを第二量子化テーブルを用いて量子
化することによりDCT係数テーブル毎に64個の量子
化代表値を求め、エントロピー符号化プロセス(B)に
出力する(ステップS245)。エントロピー符号化プ
ロセス(B)は、量子化プロセス(B)から出力された
複数の量子化代表値をハフマン符号を用いてエントロピ
ー符号化し、輝度ビットストリーム及び色差ビットスト
リームを出力する(ステップS250)。
【0029】尚、ステップS215、S220及びS2
25は、特許請求の範囲に記載の「輝度信号のDCT係
数を第一の区間幅で量子化しエントロピー符号化して得
られる輝度ビットストリームの大きさを検出する試行段
階」に対応する。
【0030】また、ステップS245及びS250は、
特許請求の範囲に記載の「輝度信号及び色差信号のDC
T係数を第二の区間幅で量子化しエントロピー符号化し
て圧縮画像データのビットストリームを作成する実行段
階」に対応する。
【0031】図6は、図1のステップS225、S23
0及びS235において、輝度ビットストリームサイズ
の検出から第二量子化テーブルへの格納までの作動の流
れを示すフローチャートである。以下、図6に示すフロ
ーチャートに沿って説明する。
【0032】サイズ検出プロセスは、まずエントロピー
符号化プロセスから出力された輝度ビットストリームの
サイズBSrを検出する(ステップS305)。次に、
輝度ビットストリームサイズBSrに基づいて圧縮画像
データの推定ビットストリームサイズBSeを算出す
る。推定ビットストリームサイズBSeは、下記の式
(1)により算出される。 BSe=BSr×(10/9) (1) 式(1)は、輝度信号のDCT係数テーブルを第一量子
化テーブルで量子化しエントロピー符号化して得られる
輝度ビットストリームサイズBSrと、色差信号のDC
T係数テーブルを輝度信号と同一の量子化テーブルで量
子化しエントロピー符号化して得られる色差ビットスト
リームサイズとの比が、画像の性質によらずほぼ9:1
で一定だという事実の発見に基づいて定義されたもので
ある。すなわち、(輝度ビットストリームサイズ+色差
ビットストリームサイズ):輝度ビットストリームサイ
ズ≒10:9となるためである(ステップS310)。
推定ビットストリームサイズBSeを算出すると、次に
ビットストリームサイズ比βを算出する。ビットストリ
ームサイズ比βは、設定ビットストリームサイズDSs
と推定ビットストリームサイズBSeとの比である。す
なわち、下記の式(2)から算出される。 β=BSe/DSs (2) 例えば、推定ビットストリームサイズBSeが400K
バイトであり、設定ビットストリームサイズが200K
バイトのとき、ビットストリームサイズ比βは2となる
(ステップS315)。ビットストリームサイズ比βが
算出されると、圧縮率算出テーブルRTからビットスト
リームサイズ比βを用いて圧縮率Rを決定する(ステッ
プS320)。次に、決定した圧縮率Rから、第二量子
化テーブルの各区間幅を設定するための圧縮係数Qを求
める。具体的には、次式により圧縮係数Qを算出する。 (A) 1<R<50のとき、Q=5000/R (B) 50≦R<100のとき、Q=200−2×
R (C) 100≦Rのとき、第二の区間幅の全要素値を
1 これにより、圧縮係数Qが求められる(ステップS32
5)。次に、下記の式(3)により第一量子化テーブル
から第二量子化テーブルの各区間幅を算出する。 QTB’=(QTB×Q+50)/100 (3) ここで、QTBは第一量子化テーブルの各区間幅、QT
B’は第二量子化テーブルの各区間幅である。区間幅の
算出が完了したら、求めた区間幅を第二量子化テーブル
に格納する(ステップS330)。以上により第二量子
化テーブルの設定が完了する。
【0033】例えば、設定ビットストリームサイズDS
sを200Kバイト、輝度ビットストリームサイズBS
rを360Kバイトとする。式(1)より、推定ビット
ストリームサイズBSe=400Kバイト(=360K
バイト×10/9)となる。式(2)より、ビットスト
リームサイズ比β=400/200=2となり、図6の
圧縮率算出テーブルRTから圧縮率R=40と決定され
る。圧縮率Rが40%であることから、圧縮係数Qの計
算には(A)が用いられ、Q=5000/40=125
となる。式(3)より、第一量子化テーブルのある区間
幅が16であるとすると、QTB’=(16×125+
50)/100=20.5となる。このQTB’の計算
を第一量子化テーブルの全ての区間幅について実施し、
求めた値を第二量子化テーブルの対応する区間幅とす
る。これにより第二量子化テーブルが設定される。
【0034】以上、輝度ビットストリームサイズの検出
から第二量子化テーブルへの格納までの作動の流れにつ
いて説明した。以下、本実施例におけるディジタルスチ
ルカメラ1の効果について説明する。
【0035】本実施例のディジタルスチルカメラ1によ
ると、画像データの圧縮に直接用いる第二量子化テーブ
ルを設定する前に輝度信号のみを圧縮し圧縮率算出テー
ブルRTを参照して第二量子化テーブルを設定すること
により、オペレータの指定するビットストリームサイズ
に画像データを圧縮することができる。
【0036】さらに、本実施例のディジタルスチルカメ
ラ1によると、第二量子化テーブルを設定する際に、輝
度ビットストリームから式(1)を用いて輝度ビットス
トリームサイズ及び色差ビットストリームサイズを推定
し、その推定したビットストリームサイズに基づいて第
二量子化テーブルを設定している。これにより量子化テ
ーブルを設定するために色差ビットストリームサイズを
作成する処理が不要となり、画像データをオペレータの
指定するビットストリームサイズに圧縮することによる
処理量の増大を抑制することができる。
【0037】以上、本実施例におけるディジタルスチル
カメラ1の効果について説明した。なお、本実施例で
は、オペレータは設定ビットストリームサイズDSsを
撮像後に指定しているが、撮像前に指定するようにして
もよい。
【0038】また、本実施例では、ディジタルスチルカ
メラを例として説明したが、ディジタルビデオカメラに
本発明を適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディジタルカメラのデ
ィジタル画像処理部で実行される処理を表すデータフロ
ー図である。
【図2】本発明の一実施例によるディジタルカメラの構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施例によるディジタルカメラの第
一の区間幅を示す図である。
【図4】本発明の一実施例によるディジタルカメラが圧
縮率の算出に用いるテーブルを示す図である。
【図5】本発明の一実施例によるディジタルカメラが被
写体像を表す圧縮画像データを作成し記録媒体に格納す
る処理の流れを示すフローチャートである
【図6】発明の一実施例によるディジタルカメラが第二
の区間幅を設定する作動の流れを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1 ディジタルスチルカメラ 10 制御部 20 撮像部 21 ズームレンズ 22 光学絞り 23 エリアイメージセンサ 30 駆動部 40 処理部 41 アナログフロントエンド部 45 ディジタル画像処理部 46 データ格納処理部 50 操作部 60 表示部
フロントページの続き Fターム(参考) 5C022 AA13 AB00 AC69 5C057 AA01 EA01 EA02 EA07 EL01 EM09 EM13 EM16 GL02 5C059 MA00 MA23 MC14 MC38 ME02 PP01 PP16 SS15 UA02 UA33 5C078 AA04 BA57 CA01 DA01 DA06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 輝度信号及び色差信号のDCT係数を量
    子化しエントロピー符号化することにより圧縮画像デー
    タのビットストリームを作成する画像圧縮方法であっ
    て、 前記圧縮画像データのビットストリームの大きさを設定
    するサイズ設定段階と、 前記輝度信号のDCT係数を第一の区間幅で量子化しエ
    ントロピー符号化して得られる輝度ビットストリームの
    大きさを検出する試行段階と、 前記圧縮画像データのビットストリームの設定された大
    きさ及び前記輝度ビットストリームの検出された大きさ
    に基づいて第二の区間幅を設定する量子化設定段階と、 前記輝度信号及び前記色差信号のDCT係数を前記第二
    の区間幅で量子化しエントロピー符号化して前記圧縮画
    像データのビットストリームを作成する実行段階と、を
    含むことを特徴とする画像圧縮方法。
  2. 【請求項2】 前記量子化設定段階において、前記圧縮
    画像データのビットストリームの設定された大きさと前
    記輝度ビットストリームの検出された大きさの比に基づ
    いて圧縮係数を設定し、前記第一の区間幅に前記圧縮係
    数を掛けた値に基づいて前記第二の区間幅を設定するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の画像圧縮方法。
  3. 【請求項3】 輝度信号及び色差信号のDCT係数を量
    子化しエントロピー符号化することにより圧縮画像デー
    タのビットストリームを作成するための画像圧縮プログ
    ラムであって、 前記圧縮画像データのビットストリームの大きさを設定
    するサイズ設定手順と、 前記輝度信号のDCT係数を第一の区間幅で量子化しエ
    ントロピー符号化して得られる輝度ビットストリームの
    大きさを検出する試行手順と、 前記圧縮画像データのビットストリームの設定された大
    きさ及び前記輝度ビットストリームの検出された大きさ
    に基づいて第二の区間幅を設定する量子化設定手順と、 前記輝度信号及び前記色差信号のDCT係数を前記第二
    の区間幅で量子化しエントロピー符号化して前記圧縮画
    像データのビットストリームを作成する実行手順と、を
    コンピュータに実行させることを特徴とする画像圧縮プ
    ログラム。
  4. 【請求項4】 前記量子化設定手順において、前記圧縮
    画像データのビットストリームの設定された大きさと前
    記輝度ビットストリームの検出された大きさの比に基づ
    いて圧縮係数を設定し、前記第一の区間幅に前記圧縮係
    数を掛けた値に基づいて前記第二の区間幅を設定するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の画像圧縮プログラム。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4に記載の画像圧縮プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 被写体像を表す圧縮画像データを作成し
    記録媒体に格納するディジタルカメラであって、 前記被写体像を走査し前記被写体像を表す輝度信号及び
    色差信号を出力する撮像手段と、 前記記録媒体に格納する圧縮画像データのビットストリ
    ームの大きさを設定するサイズ設定手段と、 前記輝度信号のDCT係数を第一の区間幅で量子化しエ
    ントロピー符号化して得られる輝度ビットストリームの
    大きさを検出する試行手段と、 前記圧縮画像データのビットストリームの設定された大
    きさ及び前記輝度ビットストリームの検出された大きさ
    に基づいて第二の区間幅を設定する量子化設定手段と、 前記輝度信号及び前記色差信号のDCT係数を前記第二
    の区間幅で量子化しエントロピー符号化して前記圧縮画
    像データのビットストリームを作成する実行手段と、を
    備えることを特徴とするディジタルカメラ。
  7. 【請求項7】 前記量子化設定手段は、前記圧縮画像デ
    ータのビットストリームの設定された大きさと前記輝度
    ビットストリームの検出された大きさの比に基づいて圧
    縮係数を設定し、前記第一の区間幅に前記圧縮係数を掛
    けた値に基づいて前記第二の区間幅を設定することを特
    徴とする請求項6に記載のディジタルカメラ。
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