JP2003163023A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システムInfo
- Publication number
- JP2003163023A JP2003163023A JP2001362036A JP2001362036A JP2003163023A JP 2003163023 A JP2003163023 A JP 2003163023A JP 2001362036 A JP2001362036 A JP 2001362036A JP 2001362036 A JP2001362036 A JP 2001362036A JP 2003163023 A JP2003163023 A JP 2003163023A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fuel cell
- cell system
- fuel
- humidifying
- regions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 燃料電池の出力を確保しながら燃料電池内部
を洗浄する。 【解決手段】 燃料電池30の温度を管理する第1〜第
5ヒータ40〜48を、燃料電池30を5つのブロック
に分割した第1〜第5ブロックB1〜B5毎に配置す
る。第1〜第5ヒータ40〜48により第1〜第5ブロ
ックB1〜B5のうちの一のブロックの内部温度を標準
温度よりも低下させることにより、酸素含有ガス供給装
置22から供給された多湿の酸素含有ガスと水素含有ガ
ス供給装置24から供給された多湿の水素含有ガスを過
剰加湿の状態として凝縮水を生成させ、これにより燃料
電池30の内部をブロック毎に洗浄する。この結果、一
のブロックを洗浄すると共に他のブロックでは通常の燃
料供給により、ある程度の出力を確保できる。
を洗浄する。 【解決手段】 燃料電池30の温度を管理する第1〜第
5ヒータ40〜48を、燃料電池30を5つのブロック
に分割した第1〜第5ブロックB1〜B5毎に配置す
る。第1〜第5ヒータ40〜48により第1〜第5ブロ
ックB1〜B5のうちの一のブロックの内部温度を標準
温度よりも低下させることにより、酸素含有ガス供給装
置22から供給された多湿の酸素含有ガスと水素含有ガ
ス供給装置24から供給された多湿の水素含有ガスを過
剰加湿の状態として凝縮水を生成させ、これにより燃料
電池30の内部をブロック毎に洗浄する。この結果、一
のブロックを洗浄すると共に他のブロックでは通常の燃
料供給により、ある程度の出力を確保できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
に関し、詳しくは単電池を複数積層して構成され燃料の
供給を受けて発電する燃料電池を有する燃料電池システ
ムに関する。
に関し、詳しくは単電池を複数積層して構成され燃料の
供給を受けて発電する燃料電池を有する燃料電池システ
ムに関する。
【0002】
【従来の技術】燃料としての水素を含有する水素含有ガ
スと酸素を含有する酸素含有ガスとの供給を受ける燃料
電池(例えば、固体高分子型燃料電池など)では、次式
(1)および(2)の反応により、化学エネルギが直接
電気エネルギに変換される。
スと酸素を含有する酸素含有ガスとの供給を受ける燃料
電池(例えば、固体高分子型燃料電池など)では、次式
(1)および(2)の反応により、化学エネルギが直接
電気エネルギに変換される。
【0003】
アノード反応(燃料極) H2→2H++2e- (1)
カソード反応(酸素極) 2H++2e-+(1/2)O2→H2O (2)
【0004】これらの反応が効率良く行なわれるように
燃料電池の温度は管理されている。例えば、固体高分子
型燃料電池であれば高分子膜の許容温度などを考慮して
80〜110℃程度に管理されている。
燃料電池の温度は管理されている。例えば、固体高分子
型燃料電池であれば高分子膜の許容温度などを考慮して
80〜110℃程度に管理されている。
【0005】こうした燃料電池に燃料として酸素含有ガ
スと水素含有ガスとを供給する際に、一旦フィルタを通
過させる技術が開示されている(特開平9−31216
6号公報など)。この燃料電池によれば、フィルタとし
てイオン交換樹脂を用いて酸素含有ガスや水素含有ガス
に含まれる不純物を捕捉することで、燃料電池の運転に
伴いこれらの不純物が燃料電池内に留まることによる燃
料電池の劣化を防止している。
スと水素含有ガスとを供給する際に、一旦フィルタを通
過させる技術が開示されている(特開平9−31216
6号公報など)。この燃料電池によれば、フィルタとし
てイオン交換樹脂を用いて酸素含有ガスや水素含有ガス
に含まれる不純物を捕捉することで、燃料電池の運転に
伴いこれらの不純物が燃料電池内に留まることによる燃
料電池の劣化を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
たフィルタを用いた燃料電池システムでは、ガス中の不
純物をフィルタで捕捉することはできるものの、定期的
にフィルタの交換を行なわなければならず、メンテナン
ス作業が必要となる。
たフィルタを用いた燃料電池システムでは、ガス中の不
純物をフィルタで捕捉することはできるものの、定期的
にフィルタの交換を行なわなければならず、メンテナン
ス作業が必要となる。
【0007】本発明の燃料電池システムは、こうした問
題を解決し、メンテナンス等を必要とすることなく燃料
電池スタック内を洗浄することを目的の一つとする。ま
た、本発明の燃料電池システムは、燃料電池の出力を確
保した上で燃料電池内を洗浄することを目的の一つとす
る。
題を解決し、メンテナンス等を必要とすることなく燃料
電池スタック内を洗浄することを目的の一つとする。ま
た、本発明の燃料電池システムは、燃料電池の出力を確
保した上で燃料電池内を洗浄することを目的の一つとす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】本
発明の燃料電池システムは、上述の目的の少なくとも一
部を達成するために以下の手段を採った。
発明の燃料電池システムは、上述の目的の少なくとも一
部を達成するために以下の手段を採った。
【0009】本発明の第1の燃料電池システムは、単電
池を複数積層して構成され燃料の供給を受けて発電する
燃料電池を有する燃料電池システムであって、前記燃料
電池内を複数の領域毎に加湿可能な加湿手段と、前記複
数の領域の一部が一時的に過剰加湿の状態となるよう前
記加湿手段を制御する加湿制御手段とを備えることを要
旨とする。
池を複数積層して構成され燃料の供給を受けて発電する
燃料電池を有する燃料電池システムであって、前記燃料
電池内を複数の領域毎に加湿可能な加湿手段と、前記複
数の領域の一部が一時的に過剰加湿の状態となるよう前
記加湿手段を制御する加湿制御手段とを備えることを要
旨とする。
【0010】この本発明の第1の燃料電池システムで
は、加湿制御手段が、燃料電池内の複数の領域の一部が
一時的に過剰加湿の状態となるように、複数の領域毎に
加湿可能な加湿手段を制御する。燃料電池内の複数の領
域のうちの一部を過剰加湿の状態、即ち飽和相対湿度を
超えた状態とすることにより凝縮水を生成させ、この凝
縮水を用いて燃料電池内の不純物を洗浄することができ
る。このとき、複数の領域のうちの一部を過剰加湿とす
るから、他の領域では適正な加湿状態とすることで、燃
料電池全体の出力をある程度確保することができる。し
かも、不純物の除去にフィルタ等を用いないから、メン
テナンス等を不要とすることができる。ここで、「加湿
手段」は、絶対湿度を上げることにより相対湿度を上げ
るものの他、絶対湿度そのものは変更しないで相対湿度
を上げるものなども含まれる。
は、加湿制御手段が、燃料電池内の複数の領域の一部が
一時的に過剰加湿の状態となるように、複数の領域毎に
加湿可能な加湿手段を制御する。燃料電池内の複数の領
域のうちの一部を過剰加湿の状態、即ち飽和相対湿度を
超えた状態とすることにより凝縮水を生成させ、この凝
縮水を用いて燃料電池内の不純物を洗浄することができ
る。このとき、複数の領域のうちの一部を過剰加湿とす
るから、他の領域では適正な加湿状態とすることで、燃
料電池全体の出力をある程度確保することができる。し
かも、不純物の除去にフィルタ等を用いないから、メン
テナンス等を不要とすることができる。ここで、「加湿
手段」は、絶対湿度を上げることにより相対湿度を上げ
るものの他、絶対湿度そのものは変更しないで相対湿度
を上げるものなども含まれる。
【0011】こうした本発明の第1の燃料電池システム
において、前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部
の過剰加湿の状態の終了後に他の領域を過剰加湿の状態
とするよう前記加湿手段を制御する手段であるものとす
ることができる。こうすれば、燃料電池の出力をある程
度確保した上で、燃料電池内の全ての領域の洗浄を行な
うことができる。
において、前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部
の過剰加湿の状態の終了後に他の領域を過剰加湿の状態
とするよう前記加湿手段を制御する手段であるものとす
ることができる。こうすれば、燃料電池の出力をある程
度確保した上で、燃料電池内の全ての領域の洗浄を行な
うことができる。
【0012】また、本発明の第1の燃料電池システムに
おいて、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領域
毎に冷却可能な冷却手段であり、前記加湿制御手段は、
前記複数の領域の一部の温度を低下させるよう前記冷却
手段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であるも
のとすることもできる。
おいて、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領域
毎に冷却可能な冷却手段であり、前記加湿制御手段は、
前記複数の領域の一部の温度を低下させるよう前記冷却
手段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であるも
のとすることもできる。
【0013】あるいは、本発明の第1の燃料電池システ
ムにおいて、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の
領域毎に加温可能な加温手段であり、前記加湿制御手段
は、前記複数の領域の一部の温度を低下させるよう前記
加温手段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であ
るものとすることもできる。この加温手段を備える態様
の本発明の第1の燃料電池システムにおいて、前記加温
手段は、自己発熱により加温可能な発熱体であるものと
することもできる。または、加温手段を備える態様の本
発明の第1の燃料電池システムにおいて、炭化水素系燃
料を改質して前記燃料の一つである水素含有ガスを生成
する改質器を備え、前記加温手段は、前記改質器の熱を
利用して加温可能な熱交換器であるものとすることもで
きる。
ムにおいて、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の
領域毎に加温可能な加温手段であり、前記加湿制御手段
は、前記複数の領域の一部の温度を低下させるよう前記
加温手段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であ
るものとすることもできる。この加温手段を備える態様
の本発明の第1の燃料電池システムにおいて、前記加温
手段は、自己発熱により加温可能な発熱体であるものと
することもできる。または、加温手段を備える態様の本
発明の第1の燃料電池システムにおいて、炭化水素系燃
料を改質して前記燃料の一つである水素含有ガスを生成
する改質器を備え、前記加温手段は、前記改質器の熱を
利用して加温可能な熱交換器であるものとすることもで
きる。
【0014】または、本発明の第1の燃料電池システム
において、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領
域毎に加水可能な加水手段であり、前記加湿制御手段
は、前記複数の領域の一部が加水されるよう前記加水手
段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であるもの
とすることもできる。ここで、「加水手段」は、水蒸気
を加えるものや、霧化した水を加えるものが含まれる。
この加水手段を備える態様の本発明の第1の燃料電池シ
ステムにおいて、前記加水手段は、前記燃料電池の複数
の領域毎に独立して形成された前記燃料の流路を各々に
加湿空気を供給可能な加湿空気供給手段であるものとす
ることもできる。または、加水手段を備える態様の本発
明の第1の燃料電池システムにおいて、前記加水手段
は、前記燃料電池内の複数の領域毎に独立して形成され
た前記燃料の流路の各々に加湿水を供給可能な加湿水供
給手段であるものとすることもできる。
において、前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領
域毎に加水可能な加水手段であり、前記加湿制御手段
は、前記複数の領域の一部が加水されるよう前記加水手
段を制御して前記過剰加湿の状態とする手段であるもの
とすることもできる。ここで、「加水手段」は、水蒸気
を加えるものや、霧化した水を加えるものが含まれる。
この加水手段を備える態様の本発明の第1の燃料電池シ
ステムにおいて、前記加水手段は、前記燃料電池の複数
の領域毎に独立して形成された前記燃料の流路を各々に
加湿空気を供給可能な加湿空気供給手段であるものとす
ることもできる。または、加水手段を備える態様の本発
明の第1の燃料電池システムにおいて、前記加水手段
は、前記燃料電池内の複数の領域毎に独立して形成され
た前記燃料の流路の各々に加湿水を供給可能な加湿水供
給手段であるものとすることもできる。
【0015】また、本発明の第1の燃料電池システムに
おいて、前記加湿制御手段は、前記加湿手段の制御と共
に、前記燃料電池に供給される前記燃料の供給圧を上げ
る手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃
料電池内の不純物などを凝縮水と共に積極的に排出する
ことができる。
おいて、前記加湿制御手段は、前記加湿手段の制御と共
に、前記燃料電池に供給される前記燃料の供給圧を上げ
る手段であるものとすることもできる。こうすれば、燃
料電池内の不純物などを凝縮水と共に積極的に排出する
ことができる。
【0016】本発明の第2の燃料電池システムは、単電
池を複数積層して構成され燃料の供給を受けて発電する
燃料電池を有する燃料電池システムであって、前記燃料
電池内のイオン成分を中和する中和剤を該燃料電池内の
複数の領域毎に供給可能な中和剤供給手段と、前記複数
の領域の一部に一時的に前記中和剤が供給されるよう前
記中和剤供給手段を制御する中和剤供給制御手段とを備
えることを要旨とする。
池を複数積層して構成され燃料の供給を受けて発電する
燃料電池を有する燃料電池システムであって、前記燃料
電池内のイオン成分を中和する中和剤を該燃料電池内の
複数の領域毎に供給可能な中和剤供給手段と、前記複数
の領域の一部に一時的に前記中和剤が供給されるよう前
記中和剤供給手段を制御する中和剤供給制御手段とを備
えることを要旨とする。
【0017】この本発明の第2の燃料電池システムで
は、中和剤供給制御手段が、燃料電池内の複数の領域の
一部に一時的に中和剤が供給されるように、複数の領域
毎に中和剤を供給可能な中和剤供給手段を制御する。燃
料電池内の複数の領域のうちの一部に中和剤を供給する
ことにより、燃料電池内のイオン成分を中和すると共
に、中和剤を供給しない他の領域では適正な燃料供給を
行なうことで、燃料電池全体の出力をある程度確保する
ことができる。
は、中和剤供給制御手段が、燃料電池内の複数の領域の
一部に一時的に中和剤が供給されるように、複数の領域
毎に中和剤を供給可能な中和剤供給手段を制御する。燃
料電池内の複数の領域のうちの一部に中和剤を供給する
ことにより、燃料電池内のイオン成分を中和すると共
に、中和剤を供給しない他の領域では適正な燃料供給を
行なうことで、燃料電池全体の出力をある程度確保する
ことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て実施例を用いて説明する。図1は、実施例の燃料電池
システム20の構成の概略を示す構成図である。実施例
の燃料電池システム20は、図示するように、酸素を含
有する酸素含有ガス(例えば、空気)を供給する酸素含
有ガス供給装置22と、水素を含有する水素含有ガスを
供給する水素含有ガス供給装置24と、第1〜第5ブロ
ックB1〜B5の5つのブロックから構成され酸素含有
ガス供給装置22から供給される酸素含有ガスと水素含
有ガス供給装置24から供給される水素含有ガスとを燃
料として発電する燃料電池30と、燃料電池30を各第
1〜第5ブロックB1〜B5毎に加温する第1〜第5ヒ
ータ40〜48と、システム全体をコントロールする電
子制御ユニット50とを備える。なお、燃料電池30に
供給される酸素含有ガスおよび水素含有ガスの温度や相
対湿度などは、燃料電池30が効率良く発電できるよう
に各々酸素含有ガス供給装置22および水素含有ガス供
給装置24により調節されている。
て実施例を用いて説明する。図1は、実施例の燃料電池
システム20の構成の概略を示す構成図である。実施例
の燃料電池システム20は、図示するように、酸素を含
有する酸素含有ガス(例えば、空気)を供給する酸素含
有ガス供給装置22と、水素を含有する水素含有ガスを
供給する水素含有ガス供給装置24と、第1〜第5ブロ
ックB1〜B5の5つのブロックから構成され酸素含有
ガス供給装置22から供給される酸素含有ガスと水素含
有ガス供給装置24から供給される水素含有ガスとを燃
料として発電する燃料電池30と、燃料電池30を各第
1〜第5ブロックB1〜B5毎に加温する第1〜第5ヒ
ータ40〜48と、システム全体をコントロールする電
子制御ユニット50とを備える。なお、燃料電池30に
供給される酸素含有ガスおよび水素含有ガスの温度や相
対湿度などは、燃料電池30が効率良く発電できるよう
に各々酸素含有ガス供給装置22および水素含有ガス供
給装置24により調節されている。
【0019】燃料電池30を構成する第1〜第5ブロッ
クB1〜B5は、各々単電池31を複数(例えば、20
枚程度)積層して構成される固体高分子型燃料電池であ
る。図2に、燃料電池30を構成する単電池31の概略
構成を示す。単電池31は、図示するように、フッ素系
樹脂などの高分子材料により形成され湿潤状態で良好な
プロトン導電性を呈する膜体としての電解質膜32と、
白金または白金と他の金属との合金からなる触媒が練り
込められたカーボンクロスにより形成され触媒が練り込
められた面が電解質膜32と接触するように挟持してサ
ンドイッチ構造を構成するガス拡散電極としてのアノー
ド33およびカソード34とにより構成されており、こ
のサンドイッチ構造を両側から挟むようにアノード33
およびカソード34とで水素含有ガスや酸素含有ガスの
流路37,38を形成すると共に隣接する単電池31と
の間の隔壁をなす2つのセパレータ35,36が配置さ
れている。なお、セパレータ35,36には、図示しな
い、燃料電池30を冷却する冷却媒体の流路も設けられ
ている。
クB1〜B5は、各々単電池31を複数(例えば、20
枚程度)積層して構成される固体高分子型燃料電池であ
る。図2に、燃料電池30を構成する単電池31の概略
構成を示す。単電池31は、図示するように、フッ素系
樹脂などの高分子材料により形成され湿潤状態で良好な
プロトン導電性を呈する膜体としての電解質膜32と、
白金または白金と他の金属との合金からなる触媒が練り
込められたカーボンクロスにより形成され触媒が練り込
められた面が電解質膜32と接触するように挟持してサ
ンドイッチ構造を構成するガス拡散電極としてのアノー
ド33およびカソード34とにより構成されており、こ
のサンドイッチ構造を両側から挟むようにアノード33
およびカソード34とで水素含有ガスや酸素含有ガスの
流路37,38を形成すると共に隣接する単電池31と
の間の隔壁をなす2つのセパレータ35,36が配置さ
れている。なお、セパレータ35,36には、図示しな
い、燃料電池30を冷却する冷却媒体の流路も設けられ
ている。
【0020】第1〜第5ヒータ40〜48は、酸素含有
ガスと水素含有ガスとを受けた燃料電池30が効率良く
発電できるように、燃料電池30の温度を第1〜第5ブ
ロックB1〜B5毎に管理するものとして第1〜第5ブ
ロックB1〜B5毎に取り付けられている。
ガスと水素含有ガスとを受けた燃料電池30が効率良く
発電できるように、燃料電池30の温度を第1〜第5ブ
ロックB1〜B5毎に管理するものとして第1〜第5ブ
ロックB1〜B5毎に取り付けられている。
【0021】図3は、電子制御ユニット50を中心とし
た電気系の構成の概略を示す構成図である。電子制御ユ
ニット50は、図示するように、CPU52を中心とし
たマイクロプロセッサとして構成されており、処理プロ
グラムを記憶したROM54と、一時的にデータを記憶
するRAM56と、入力処理回路58と、出力処理回路
59とを備える。電子制御ユニット50には、第1〜第
5ブロックB1〜B5の各々に取り付けられた第1〜第
5ブロック温度センサ60〜68からのブロック温度T
B1〜TB5や第1〜第5ヒータ40〜48の各々に取
り付けられた第1〜第5ヒータ温度センサ70〜78か
らのヒータ温度TH1〜TH5などが入力処理回路58
を介して入力されている。また、電子制御ユニット50
からは、第1〜第5ヒータ40〜48の駆動信号などが
出力処理回路59を介して出力されている。
た電気系の構成の概略を示す構成図である。電子制御ユ
ニット50は、図示するように、CPU52を中心とし
たマイクロプロセッサとして構成されており、処理プロ
グラムを記憶したROM54と、一時的にデータを記憶
するRAM56と、入力処理回路58と、出力処理回路
59とを備える。電子制御ユニット50には、第1〜第
5ブロックB1〜B5の各々に取り付けられた第1〜第
5ブロック温度センサ60〜68からのブロック温度T
B1〜TB5や第1〜第5ヒータ40〜48の各々に取
り付けられた第1〜第5ヒータ温度センサ70〜78か
らのヒータ温度TH1〜TH5などが入力処理回路58
を介して入力されている。また、電子制御ユニット50
からは、第1〜第5ヒータ40〜48の駆動信号などが
出力処理回路59を介して出力されている。
【0022】こうして構成された実施例の燃料電池シス
テム20の動作、特に、第1〜第5ヒータ40〜48を
制御して酸素含有ガスや水素含有ガスに含まれる水蒸気
を凝縮させて燃料電池30内を洗浄する際の動作につい
て説明する。図4は、実施例の燃料電池システム20の
電子制御ユニット50により実行される洗浄時制御ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは、所
定時間毎に繰り返し実行される。ここで、所定時間と
は、燃料電池30内の洗浄を行なう時間間隔である。な
お、このルーチンの実行は、燃料電池システム20の操
作者による指令に基づいて行なうものとしてもよい。
テム20の動作、特に、第1〜第5ヒータ40〜48を
制御して酸素含有ガスや水素含有ガスに含まれる水蒸気
を凝縮させて燃料電池30内を洗浄する際の動作につい
て説明する。図4は、実施例の燃料電池システム20の
電子制御ユニット50により実行される洗浄時制御ルー
チンを示すフローチャートである。このルーチンは、所
定時間毎に繰り返し実行される。ここで、所定時間と
は、燃料電池30内の洗浄を行なう時間間隔である。な
お、このルーチンの実行は、燃料電池システム20の操
作者による指令に基づいて行なうものとしてもよい。
【0023】洗浄時制御ルーチンが実行されると、電子
制御ユニット50のCPU52は、まず、カウンタNに
値1を設定する(ステップS100)。このカウンタN
は、第1〜第5ブロックB1〜B5のうちの洗浄対象の
ブロックを設定するためのものである。続いて、第1〜
第5ブロック温度センサ60〜68により検出されたブ
ロック温度TB1〜TB5,第1〜第5ヒータ温度セン
サ70〜78により検出されたヒータ温度TH1〜TH
5を読み込む処理を行ない(ステップS102)、カウ
ンタNの値に該当する第Nブロックの温度を他のブロッ
クに設定される標準温度よりも低い温度である温度TL
に設定する(ステップS104)。ここで、第Nブロッ
ク以外のブロックに設定される標準温度は、燃料電池3
0の発電を効率良く行なえる温度(例えば、固体高分子
型燃料電池では80℃〜110℃程度)である。一方、
第Nブロックで設定される温度TLは、第Nブロック内
が過剰加湿の状態(飽和相対湿度を超えた状態)となっ
て凝縮水が生成する程度の温度である。即ち、第Nブロ
ック内の温度を標準温度よりも低下させることにより飽
和による凝縮水を積極的に生成させ、生成された凝縮水
を用いて、例えば、アノード33やカソード34,セパ
レータ35,36などに付着した酸素含有ガス供給装置
22からの空気に含まれるNO,NO2,SO2,H2S
等の不純物やそれに由来するイオン成分,燃料電池系内
から混入するイオン成分,その他の燃料電池30の運転
に悪影響を与えるおそれのある汚れなどを洗浄するので
ある。この温度TLは、酸素含有ガス供給装置22によ
り供給される酸素含有ガスの温度や相対湿度,水素含有
ガス供給装置24により供給される水素含有ガスの温度
や相対湿度、ブロック内の圧力、燃料電池30の構造な
どに基づいて設定される。例えば、上述の固体高分子型
燃料電池では、酸素含有ガスおよび水素含有ガスを共に
温度80℃および相対湿度100%の状態で供給したと
きには、第Nブロック内の温度TLは70℃に設定され
る。
制御ユニット50のCPU52は、まず、カウンタNに
値1を設定する(ステップS100)。このカウンタN
は、第1〜第5ブロックB1〜B5のうちの洗浄対象の
ブロックを設定するためのものである。続いて、第1〜
第5ブロック温度センサ60〜68により検出されたブ
ロック温度TB1〜TB5,第1〜第5ヒータ温度セン
サ70〜78により検出されたヒータ温度TH1〜TH
5を読み込む処理を行ない(ステップS102)、カウ
ンタNの値に該当する第Nブロックの温度を他のブロッ
クに設定される標準温度よりも低い温度である温度TL
に設定する(ステップS104)。ここで、第Nブロッ
ク以外のブロックに設定される標準温度は、燃料電池3
0の発電を効率良く行なえる温度(例えば、固体高分子
型燃料電池では80℃〜110℃程度)である。一方、
第Nブロックで設定される温度TLは、第Nブロック内
が過剰加湿の状態(飽和相対湿度を超えた状態)となっ
て凝縮水が生成する程度の温度である。即ち、第Nブロ
ック内の温度を標準温度よりも低下させることにより飽
和による凝縮水を積極的に生成させ、生成された凝縮水
を用いて、例えば、アノード33やカソード34,セパ
レータ35,36などに付着した酸素含有ガス供給装置
22からの空気に含まれるNO,NO2,SO2,H2S
等の不純物やそれに由来するイオン成分,燃料電池系内
から混入するイオン成分,その他の燃料電池30の運転
に悪影響を与えるおそれのある汚れなどを洗浄するので
ある。この温度TLは、酸素含有ガス供給装置22によ
り供給される酸素含有ガスの温度や相対湿度,水素含有
ガス供給装置24により供給される水素含有ガスの温度
や相対湿度、ブロック内の圧力、燃料電池30の構造な
どに基づいて設定される。例えば、上述の固体高分子型
燃料電池では、酸素含有ガスおよび水素含有ガスを共に
温度80℃および相対湿度100%の状態で供給したと
きには、第Nブロック内の温度TLは70℃に設定され
る。
【0024】各ブロックB1〜B5内の温度が設定され
ると、設定された温度となるように第1〜第5ヒータを
駆動し(ステップS106)、所定時間経過するまで待
つ処理を行なう(ステップS108)。ここで、所定時
間は、第Nブロック内を過剰加湿の状態(飽和相対湿度
を超えた状態)として凝縮水により不純物や汚れの洗浄
が完了するまでの所要時間として設定される時間であ
る。所定時間が経過すると、カウンタNをインクリメン
トし(ステップS110)、カウンタNの値が値5を超
えるまで、即ち第1〜第5ブロックB1〜B5内の全て
の洗浄が完了するまでステップS102〜S110の処
理を繰り返す(ステップS112)。カウンタNが値5
を超えると、全てのブロックの洗浄が完了したものと判
断して本ルーチンを終了する。これにより、洗浄対象と
なっているブロックについては、過剰加湿による凝縮水
を生成させて洗浄を行ない、洗浄対象となっていないブ
ロックについては、適正な温度や相対湿度の管理により
高効率の発電を行なうことができるから、過剰加湿に伴
う燃料ガス(酸素含有ガスや水素含有ガス)の拡散性の
低下により出力低下する洗浄中のブロックを他のブロッ
クからの出力で補うことができるのである。
ると、設定された温度となるように第1〜第5ヒータを
駆動し(ステップS106)、所定時間経過するまで待
つ処理を行なう(ステップS108)。ここで、所定時
間は、第Nブロック内を過剰加湿の状態(飽和相対湿度
を超えた状態)として凝縮水により不純物や汚れの洗浄
が完了するまでの所要時間として設定される時間であ
る。所定時間が経過すると、カウンタNをインクリメン
トし(ステップS110)、カウンタNの値が値5を超
えるまで、即ち第1〜第5ブロックB1〜B5内の全て
の洗浄が完了するまでステップS102〜S110の処
理を繰り返す(ステップS112)。カウンタNが値5
を超えると、全てのブロックの洗浄が完了したものと判
断して本ルーチンを終了する。これにより、洗浄対象と
なっているブロックについては、過剰加湿による凝縮水
を生成させて洗浄を行ない、洗浄対象となっていないブ
ロックについては、適正な温度や相対湿度の管理により
高効率の発電を行なうことができるから、過剰加湿に伴
う燃料ガス(酸素含有ガスや水素含有ガス)の拡散性の
低下により出力低下する洗浄中のブロックを他のブロッ
クからの出力で補うことができるのである。
【0025】なお、第1〜第5ブロックB1〜B5毎に
凝縮水を生成させ、この凝縮水により燃料電池30内の
アノード33やカソード34、セパレータ35,36な
どに付着した不純物や汚れを洗浄するが、この際、セパ
レータ35,36の流路37,38を排水性を考慮した
流路形状とすることにより、洗浄後の凝縮水を効果的に
外部に排出でき、洗浄効果をより向上させることができ
る。このセパレータ35,36の一例を図5に示す。図
5に示すように、セパレータ35,36は、複数のリブ
39により形成されており、流路としては格子状となる
ように形成されている。また、洗浄時制御ルーチンを実
行しているときに、酸素含有ガス供給装置22や水素含
有ガス供給装置24のガス供給圧を上げることにより、
洗浄後の凝縮水を外部へ積極的に排水させることもでき
る。
凝縮水を生成させ、この凝縮水により燃料電池30内の
アノード33やカソード34、セパレータ35,36な
どに付着した不純物や汚れを洗浄するが、この際、セパ
レータ35,36の流路37,38を排水性を考慮した
流路形状とすることにより、洗浄後の凝縮水を効果的に
外部に排出でき、洗浄効果をより向上させることができ
る。このセパレータ35,36の一例を図5に示す。図
5に示すように、セパレータ35,36は、複数のリブ
39により形成されており、流路としては格子状となる
ように形成されている。また、洗浄時制御ルーチンを実
行しているときに、酸素含有ガス供給装置22や水素含
有ガス供給装置24のガス供給圧を上げることにより、
洗浄後の凝縮水を外部へ積極的に排水させることもでき
る。
【0026】以上説明した実施例の燃料電池システム2
0によれば、燃料電池30内部の洗浄を第1〜第5ブロ
ックB1〜B5毎に行うから、洗浄を行っているブロッ
ク以外のブロックでは通常運転を行うことにより、燃料
電池30全体の出力をある程度確保した上で、燃料電池
30全体を洗浄することができる。しかも、燃料電池3
0内の温度を制御するだけで、洗浄を行うから、不純物
を除去するフィルタなどを用いる必要がなく、メンテナ
ンス作業を不要とすることができる。
0によれば、燃料電池30内部の洗浄を第1〜第5ブロ
ックB1〜B5毎に行うから、洗浄を行っているブロッ
ク以外のブロックでは通常運転を行うことにより、燃料
電池30全体の出力をある程度確保した上で、燃料電池
30全体を洗浄することができる。しかも、燃料電池3
0内の温度を制御するだけで、洗浄を行うから、不純物
を除去するフィルタなどを用いる必要がなく、メンテナ
ンス作業を不要とすることができる。
【0027】次に、第2実施例の燃料電池システム12
0について説明する。図6は、第2実施例の燃料電池シ
ステム120の構成の概略を示す構成図である。第2実
施例の燃料電池システム120は、図示するように、酸
素を含有する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給
装置122と、水を貯蔵する水タンク182からの水と
炭化水素系の燃料としてのメタノールを貯蔵するメタノ
ールタンク184からのメタノールとの供給を受けて改
質反応により水素を含有する水素含有ガスを生成する改
質器180と、第1〜第5ブロックB11〜B15の5
つのブロックから構成され酸素含有ガス供給装置122
から供給される酸素含有ガスと改質器180から供給さ
れる水素含有ガスとを燃料として発電する燃料電池13
0と、改質器180の反応層からの熱を用いて燃料電池
130を第1〜第5ブロックB11〜B15毎に加温可
能な第1〜第5熱交換器140〜148と、システム全
体をコントロールする電子制御ユニット150とを備え
る。第2実施例の燃料電池システム120は、第1実施
例の燃料電池システム20の水素含有ガス供給装置24
を改質器180を中心として構成した点と、燃料電池3
0を5つのブロック毎に加温する第1〜第5ヒータ40
〜48を第1〜第5熱交換器140〜148とした点を
除いて第1実施例の燃料電池システム20と同一の構成
をしている。したがって、第2実施例の燃料電池システ
ムの構成のうち実施例の燃料電池システム20の構成と
同一の構成については、100を加えて符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
0について説明する。図6は、第2実施例の燃料電池シ
ステム120の構成の概略を示す構成図である。第2実
施例の燃料電池システム120は、図示するように、酸
素を含有する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給
装置122と、水を貯蔵する水タンク182からの水と
炭化水素系の燃料としてのメタノールを貯蔵するメタノ
ールタンク184からのメタノールとの供給を受けて改
質反応により水素を含有する水素含有ガスを生成する改
質器180と、第1〜第5ブロックB11〜B15の5
つのブロックから構成され酸素含有ガス供給装置122
から供給される酸素含有ガスと改質器180から供給さ
れる水素含有ガスとを燃料として発電する燃料電池13
0と、改質器180の反応層からの熱を用いて燃料電池
130を第1〜第5ブロックB11〜B15毎に加温可
能な第1〜第5熱交換器140〜148と、システム全
体をコントロールする電子制御ユニット150とを備え
る。第2実施例の燃料電池システム120は、第1実施
例の燃料電池システム20の水素含有ガス供給装置24
を改質器180を中心として構成した点と、燃料電池3
0を5つのブロック毎に加温する第1〜第5ヒータ40
〜48を第1〜第5熱交換器140〜148とした点を
除いて第1実施例の燃料電池システム20と同一の構成
をしている。したがって、第2実施例の燃料電池システ
ムの構成のうち実施例の燃料電池システム20の構成と
同一の構成については、100を加えて符号を付し、そ
の詳細な説明を省略する。
【0028】第1〜第5熱交換器140〜148は、改
質器180の反応層との間を、第1〜第5熱交換器14
0〜148の各々の入力側に設けられた第1〜第5流量
調節弁200〜208を介して循環管路190で接続さ
れており、循環管路190内の熱交換媒体により改質器
180との間で熱交換を行うことができるようになって
いる。したがって、第1〜第5熱交換器140〜148
の各々に対応する流量調節弁200〜208の第1〜第
5アクチュエータ201〜209を個別に駆動制御する
と共に循環管路190上に設けられたポンプ192を駆
動することにより、第1〜第5熱交換器140〜148
の各々に流入する熱交換媒体の量を調節でき、第1〜第
5熱交換器との熱交換により燃料電池130の温度を第
1〜第5ブロックB11〜B15毎に調節することがで
きる。
質器180の反応層との間を、第1〜第5熱交換器14
0〜148の各々の入力側に設けられた第1〜第5流量
調節弁200〜208を介して循環管路190で接続さ
れており、循環管路190内の熱交換媒体により改質器
180との間で熱交換を行うことができるようになって
いる。したがって、第1〜第5熱交換器140〜148
の各々に対応する流量調節弁200〜208の第1〜第
5アクチュエータ201〜209を個別に駆動制御する
と共に循環管路190上に設けられたポンプ192を駆
動することにより、第1〜第5熱交換器140〜148
の各々に流入する熱交換媒体の量を調節でき、第1〜第
5熱交換器との熱交換により燃料電池130の温度を第
1〜第5ブロックB11〜B15毎に調節することがで
きる。
【0029】図7は、第2実施例の燃料電池システム1
20の電子制御ユニット150を中心とした電気系の構
成の概略を示す構成図である。この電子制御ユニット1
50も第1実施例の燃料電池システム20と同様に、C
PU152を中心としたマイクロプロセッサとして構成
されており、ROM154、RAM156、入出力処理
回路158,159とを備えている。この電子制御ユニ
ット150には、第1〜第5ブロック温度センサ160
〜168からのブロック温度TB1〜TB5や第1〜第
5熱交換器温度センサ170〜178からの熱交換器温
度TH1〜TH5、改質器180の反応層に取り付けら
れた改質器温度センサ186からの改質器温度TRなど
が入力処理回路158を介して入力されている。一方、
電子制御ユニット150からは、循環管路190内の熱
交換媒体を循環させるポンプ192への駆動信号や第1
〜第5アクチュエータ201〜209への駆動信号など
が出力処理回路159を介して出力されている。
20の電子制御ユニット150を中心とした電気系の構
成の概略を示す構成図である。この電子制御ユニット1
50も第1実施例の燃料電池システム20と同様に、C
PU152を中心としたマイクロプロセッサとして構成
されており、ROM154、RAM156、入出力処理
回路158,159とを備えている。この電子制御ユニ
ット150には、第1〜第5ブロック温度センサ160
〜168からのブロック温度TB1〜TB5や第1〜第
5熱交換器温度センサ170〜178からの熱交換器温
度TH1〜TH5、改質器180の反応層に取り付けら
れた改質器温度センサ186からの改質器温度TRなど
が入力処理回路158を介して入力されている。一方、
電子制御ユニット150からは、循環管路190内の熱
交換媒体を循環させるポンプ192への駆動信号や第1
〜第5アクチュエータ201〜209への駆動信号など
が出力処理回路159を介して出力されている。
【0030】こうして構成された第2実施例の燃料電池
システム120の動作、即ち、第1〜第5熱交換機14
0〜148を制御して酸素含有ガスや水素含有ガスに含
まれる水蒸気を凝縮させて燃料電池130内を洗浄する
際の動作について説明する。図8は、第2実施例の燃料
電池システム120の電子制御ユニット150により実
行される洗浄時制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行され
る。なお、このルーチンの実行は、第1実施例の燃料電
池システム20と同様に、システムの操作者による指令
に基づいて行なうこともできる。
システム120の動作、即ち、第1〜第5熱交換機14
0〜148を制御して酸素含有ガスや水素含有ガスに含
まれる水蒸気を凝縮させて燃料電池130内を洗浄する
際の動作について説明する。図8は、第2実施例の燃料
電池システム120の電子制御ユニット150により実
行される洗浄時制御ルーチンを示すフローチャートであ
る。このルーチンは、所定時間毎に繰り返し実行され
る。なお、このルーチンの実行は、第1実施例の燃料電
池システム20と同様に、システムの操作者による指令
に基づいて行なうこともできる。
【0031】図8の洗浄時制御ルーチンが実行される
と、電子制御ユニット150のCPU152は、まず、
カウンタNを値1に設定する(ステップS200)。次
に、第1〜第5ブロック温度センサ160〜168から
の第1〜第5ブロックB11〜B15のブロック温度T
B1〜TB5と、第1〜第5熱交換器温度センサ170
〜178からの第1〜第5熱交換器140〜148の熱
交換器温度TH1〜TH5と、改質器温度センサ186
からの改質器180の改質器温度TRとを読み込む処理
を行い(ステップS202)、カウンタNに該当する第
Nブロックの温度をそれ以外のブロックに設定されてい
る標準温度よりも低い温度TLに設定する(ステップS
204)。そして、この設定された温度TLとなるよう
にポンプ192および第1〜第5アクチュエータ201
〜209を駆動して(ステップS206)、第Nブロッ
ク内の洗浄が完了する時間である所定時間が経過するま
で待つ処理を行う(ステップS208)。所定時間が経
過すると、カウンタNをインクリメントし(ステップS
210)、カウンタNが値5を越えるまで、即ち第1か
ら第5ブロックB11〜B15すべての洗浄が完了する
までステップS202〜S210の処理を繰り返して
(ステップS212)本ルーチンを終了する。
と、電子制御ユニット150のCPU152は、まず、
カウンタNを値1に設定する(ステップS200)。次
に、第1〜第5ブロック温度センサ160〜168から
の第1〜第5ブロックB11〜B15のブロック温度T
B1〜TB5と、第1〜第5熱交換器温度センサ170
〜178からの第1〜第5熱交換器140〜148の熱
交換器温度TH1〜TH5と、改質器温度センサ186
からの改質器180の改質器温度TRとを読み込む処理
を行い(ステップS202)、カウンタNに該当する第
Nブロックの温度をそれ以外のブロックに設定されてい
る標準温度よりも低い温度TLに設定する(ステップS
204)。そして、この設定された温度TLとなるよう
にポンプ192および第1〜第5アクチュエータ201
〜209を駆動して(ステップS206)、第Nブロッ
ク内の洗浄が完了する時間である所定時間が経過するま
で待つ処理を行う(ステップS208)。所定時間が経
過すると、カウンタNをインクリメントし(ステップS
210)、カウンタNが値5を越えるまで、即ち第1か
ら第5ブロックB11〜B15すべての洗浄が完了する
までステップS202〜S210の処理を繰り返して
(ステップS212)本ルーチンを終了する。
【0032】以上説明した第2実施例の燃料電池システ
ム120でも、燃料電池130内の加湿状態(相対湿度
の状態)を第1〜第5ブロックB11〜B15毎に調節
できるから、燃料電池130全体の出力をある程度確保
した上で燃料電池130内全体を洗浄することができ、
第1実施例の燃料電池システム20と同様の効果を奏す
ることができる。
ム120でも、燃料電池130内の加湿状態(相対湿度
の状態)を第1〜第5ブロックB11〜B15毎に調節
できるから、燃料電池130全体の出力をある程度確保
した上で燃料電池130内全体を洗浄することができ、
第1実施例の燃料電池システム20と同様の効果を奏す
ることができる。
【0033】次に、第3実施例の燃料電池システム22
0について説明する。図9は、第3実施例の燃料電池シ
ステム220の構成の概略を示す構成図である。第3実
施例の燃料電池システム220は、図示するように、酸
素を含有する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給
装置222と、水素を含有する水素含有ガスを供給する
水素含有ガス供給装置224と、第1〜第5ブロックB
21〜B25の5つのブロックから構成され酸素含有ガ
ス供給装置222から供給される酸素含有ガスと水素含
有ガス供給装置224から供給される水素含有ガスとを
燃料として発電する燃料電池230と、熱交換器266
との熱交換により燃料電池230を第1〜第5ブロック
B21〜B25毎に加温可能な循環加温装置260と、
熱交換器286との熱交換により燃料電池230を第1
〜第5ブロックB21〜B25毎に冷却可能な循環冷却
装置280と、システム全体をコントロールする電子制
御ユニット250とを備える。第3実施例の燃料電池シ
ステム220は、燃料電池230の第1〜第5ブロック
B21〜B25毎の温度の管理を循環加温装置260と
循環冷却装置280とにより行なう点が第1,第2実施
例の燃料電池システム20,120と異なる。なお、第
3実施例の燃料電池システム220の構成のうち第1,
第2実施例の燃料電池システム20,120の構成と共
通の構成についての詳細な説明は重複するから省略す
る。
0について説明する。図9は、第3実施例の燃料電池シ
ステム220の構成の概略を示す構成図である。第3実
施例の燃料電池システム220は、図示するように、酸
素を含有する酸素含有ガスを供給する酸素含有ガス供給
装置222と、水素を含有する水素含有ガスを供給する
水素含有ガス供給装置224と、第1〜第5ブロックB
21〜B25の5つのブロックから構成され酸素含有ガ
ス供給装置222から供給される酸素含有ガスと水素含
有ガス供給装置224から供給される水素含有ガスとを
燃料として発電する燃料電池230と、熱交換器266
との熱交換により燃料電池230を第1〜第5ブロック
B21〜B25毎に加温可能な循環加温装置260と、
熱交換器286との熱交換により燃料電池230を第1
〜第5ブロックB21〜B25毎に冷却可能な循環冷却
装置280と、システム全体をコントロールする電子制
御ユニット250とを備える。第3実施例の燃料電池シ
ステム220は、燃料電池230の第1〜第5ブロック
B21〜B25毎の温度の管理を循環加温装置260と
循環冷却装置280とにより行なう点が第1,第2実施
例の燃料電池システム20,120と異なる。なお、第
3実施例の燃料電池システム220の構成のうち第1,
第2実施例の燃料電池システム20,120の構成と共
通の構成についての詳細な説明は重複するから省略す
る。
【0034】循環加温装置260は、第1〜第5ブロッ
クB21〜B25のブロック毎に独立して形成された流
路と共に熱交換媒体の循環路を形成する循環管路262
と、熱交換媒体を循環路内で循環させるポンプ264
と、熱交換により熱交換媒体を加熱する熱交換器266
と、熱交換器266から各第1〜第5ブロックB21〜
B25へ向かう流路上に各ブロックB21〜B25毎に
設けられた第1〜第5流量調節弁270〜278とから
構成されている。したがって、循環加温装置260は、
第1〜第5ブロックB21〜B25の各々に対応する第
1〜第5流量調節弁270〜278の第1〜第5アクチ
ュエータ271〜279を個別に駆動制御すると共にポ
ンプ264を駆動制御することにより、熱交換器264
からの熱を用いて燃料電池230を第1〜第5ブロック
B21〜B25毎に加温することができる。
クB21〜B25のブロック毎に独立して形成された流
路と共に熱交換媒体の循環路を形成する循環管路262
と、熱交換媒体を循環路内で循環させるポンプ264
と、熱交換により熱交換媒体を加熱する熱交換器266
と、熱交換器266から各第1〜第5ブロックB21〜
B25へ向かう流路上に各ブロックB21〜B25毎に
設けられた第1〜第5流量調節弁270〜278とから
構成されている。したがって、循環加温装置260は、
第1〜第5ブロックB21〜B25の各々に対応する第
1〜第5流量調節弁270〜278の第1〜第5アクチ
ュエータ271〜279を個別に駆動制御すると共にポ
ンプ264を駆動制御することにより、熱交換器264
からの熱を用いて燃料電池230を第1〜第5ブロック
B21〜B25毎に加温することができる。
【0035】循環冷却装置280は、第1〜第5ブロッ
クB21〜B25のブロック毎に独立して形成された流
路と共に熱交換媒体の循環路を形成する循環管路282
と、熱交換媒体を循環路内で循環させるポンプ284
と、熱交換により熱交換媒体を冷却する熱交換器284
と、熱交換器284から各第1〜第5ブロックB21〜
B25へ向かう流路上に各ブロックB21〜B25毎に
設けられた第1〜第5流量調節弁290〜298とから
構成されている。したがって、循環冷却装置280は、
第1〜第5ブロックB21〜B25の各々に対応する第
1〜第5流量調節弁290〜298の第1〜第5アクチ
ュエータ291〜299を個別に駆動制御すると共にポ
ンプ284を駆動制御することにより、熱交換器284
からの冷熱を用いて燃料電池230を第1〜第5ブロッ
クB21〜B25毎に冷却することができる。
クB21〜B25のブロック毎に独立して形成された流
路と共に熱交換媒体の循環路を形成する循環管路282
と、熱交換媒体を循環路内で循環させるポンプ284
と、熱交換により熱交換媒体を冷却する熱交換器284
と、熱交換器284から各第1〜第5ブロックB21〜
B25へ向かう流路上に各ブロックB21〜B25毎に
設けられた第1〜第5流量調節弁290〜298とから
構成されている。したがって、循環冷却装置280は、
第1〜第5ブロックB21〜B25の各々に対応する第
1〜第5流量調節弁290〜298の第1〜第5アクチ
ュエータ291〜299を個別に駆動制御すると共にポ
ンプ284を駆動制御することにより、熱交換器284
からの冷熱を用いて燃料電池230を第1〜第5ブロッ
クB21〜B25毎に冷却することができる。
【0036】電子制御ユニット250は、図示しない
が、第1,第2実施例の燃料電池システム20,120
の電子制御ユニット50,150と同様に、CPUを中
心としたマイクロプロセッサとして構成されており、R
OMと、RAMと、入出力処理回路とを備える。この電
子制御ユニット250からは、循環加温装置260の第
1〜第5流量調節弁270〜278の第1〜第5アクチ
ュエータ271〜279への駆動信号や、ポンプ264
への駆動信号、循環冷却装置280の第1〜第5流量調
節弁290〜298の第1〜第5アクチュエータ291
〜299への駆動信号、ポンプ284への駆動信号など
が出力処理回路を介して出力されている。
が、第1,第2実施例の燃料電池システム20,120
の電子制御ユニット50,150と同様に、CPUを中
心としたマイクロプロセッサとして構成されており、R
OMと、RAMと、入出力処理回路とを備える。この電
子制御ユニット250からは、循環加温装置260の第
1〜第5流量調節弁270〜278の第1〜第5アクチ
ュエータ271〜279への駆動信号や、ポンプ264
への駆動信号、循環冷却装置280の第1〜第5流量調
節弁290〜298の第1〜第5アクチュエータ291
〜299への駆動信号、ポンプ284への駆動信号など
が出力処理回路を介して出力されている。
【0037】こうして構成された第3実施例の燃料電池
システム220の動作について説明する。第3実施例の
燃料電池システム220では、燃料電池230の第1〜
第5ブロックB21〜B25の各温度を検出する温度セ
ンサ(図示せず)や熱交換器266,286の各温度を
検出する温度センサ(図示せず)などの検出結果に基づ
いて、循環加温装置260に対応する第1〜第5流量調
節弁270〜278の第1〜第5アクチュエータ271
〜279やポンプ264を駆動制御すると共に循環冷却
装置280に対応する第1〜第5流量調節弁290〜2
98の第1〜第5アクチュエータ291〜299やポン
プ284を駆動制御することにより、燃料電池230を
第1〜第5ブロックB21〜B25毎に洗浄する処理を
行なう。具体的には、洗浄対象となっていないブロック
では、燃料電池230の発電を効率良く行なうための通
常の温度管理の処理、例えば、洗浄対象となっていない
ブロックに対応する循環加温装置260の流量調節弁の
アクチュエータを開ける方向に制御すると共に循環冷却
装置280の流量調節弁のアクチュエータを閉じる方向
に制御する。一方、洗浄対象となっているブロックで
は、凝縮水を生成させるための冷却処理、例えば、洗浄
対象となっているブロックに対応する循環加温装置26
0の流量調節弁のアクチュエータを閉じる方向に制御す
ると共に循環冷却装置280の流量調節弁のアクチュエ
ータを開ける方向に制御する。これにより、洗浄対象と
なっているブロックについては、凝縮水を生成させて洗
浄を行ない、洗浄対象となっていないブロックについて
は、適正な温度や相対湿度の管理により高効率の発電を
行なうことができるのである。
システム220の動作について説明する。第3実施例の
燃料電池システム220では、燃料電池230の第1〜
第5ブロックB21〜B25の各温度を検出する温度セ
ンサ(図示せず)や熱交換器266,286の各温度を
検出する温度センサ(図示せず)などの検出結果に基づ
いて、循環加温装置260に対応する第1〜第5流量調
節弁270〜278の第1〜第5アクチュエータ271
〜279やポンプ264を駆動制御すると共に循環冷却
装置280に対応する第1〜第5流量調節弁290〜2
98の第1〜第5アクチュエータ291〜299やポン
プ284を駆動制御することにより、燃料電池230を
第1〜第5ブロックB21〜B25毎に洗浄する処理を
行なう。具体的には、洗浄対象となっていないブロック
では、燃料電池230の発電を効率良く行なうための通
常の温度管理の処理、例えば、洗浄対象となっていない
ブロックに対応する循環加温装置260の流量調節弁の
アクチュエータを開ける方向に制御すると共に循環冷却
装置280の流量調節弁のアクチュエータを閉じる方向
に制御する。一方、洗浄対象となっているブロックで
は、凝縮水を生成させるための冷却処理、例えば、洗浄
対象となっているブロックに対応する循環加温装置26
0の流量調節弁のアクチュエータを閉じる方向に制御す
ると共に循環冷却装置280の流量調節弁のアクチュエ
ータを開ける方向に制御する。これにより、洗浄対象と
なっているブロックについては、凝縮水を生成させて洗
浄を行ない、洗浄対象となっていないブロックについて
は、適正な温度や相対湿度の管理により高効率の発電を
行なうことができるのである。
【0038】以上説明した第3実施例の燃料電池システ
ム220によれば、循環加温装置260と循環冷却装置
280とにより燃料電池230の温度を各ブロックB2
1〜B25毎に管理して、各ブロックB21〜B25毎
に加湿状態(相対湿度の状態)を管理できるから、燃料
電池230全体の出力をある程度確保した上で燃料電池
230内全体を洗浄することができ、第1,第2実施例
の燃料電池システム20,120と同様の効果を奏する
ことができる。
ム220によれば、循環加温装置260と循環冷却装置
280とにより燃料電池230の温度を各ブロックB2
1〜B25毎に管理して、各ブロックB21〜B25毎
に加湿状態(相対湿度の状態)を管理できるから、燃料
電池230全体の出力をある程度確保した上で燃料電池
230内全体を洗浄することができ、第1,第2実施例
の燃料電池システム20,120と同様の効果を奏する
ことができる。
【0039】第1,第2,第3実施例の燃料電池システ
ム20,120,220では、燃料電池30,130,
230内の温度を第1〜第5ブロックB1〜B5,B1
1〜B15,B21〜B25毎に調節することにより、
燃料電池30,130,230内を部分的に過剰加湿の
状態として燃料電池内部の洗浄を行なうものとしたが、
図10に示す変形例の燃料電池システム320のよう
に、各ブロック毎に供給する酸素含有ガスや水素含有ガ
スに直接水蒸気を加えることにより、燃料電池内を部分
的に過剰加湿の状態(飽和相対湿度を超えた状態)にし
て燃料電池内部の洗浄を行なうこともできる。
ム20,120,220では、燃料電池30,130,
230内の温度を第1〜第5ブロックB1〜B5,B1
1〜B15,B21〜B25毎に調節することにより、
燃料電池30,130,230内を部分的に過剰加湿の
状態として燃料電池内部の洗浄を行なうものとしたが、
図10に示す変形例の燃料電池システム320のよう
に、各ブロック毎に供給する酸素含有ガスや水素含有ガ
スに直接水蒸気を加えることにより、燃料電池内を部分
的に過剰加湿の状態(飽和相対湿度を超えた状態)にし
て燃料電池内部の洗浄を行なうこともできる。
【0040】図10に示す変形例の燃料電池システム3
20では、図示するように、酸素を含有する酸素含有ガ
スを供給する酸素含有ガス供給装置322と、水素を含
有する水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給装置3
24と、第1〜第5ブロックB31〜B35の5つのブ
ロックから構成され酸素含有ガス供給装置322から供
給される酸素含有ガスと水素含有ガス供給装置324か
ら供給される水素含有ガスとを燃料として発電する燃料
電池330と、第1〜第5ブロックB31〜B35毎に
独立して形成された流路の各々に酸素含有ガス供給装置
322からの酸素含有ガスを個別に供給可能に形成され
た供給路上に設けられた第1〜第5流量調節弁360〜
368と、第1〜第5ブロックB31〜B35毎に独立
して形成された流路の各々に水素含有ガス供給装置32
4からの水素含有ガスを個別に供給可能に形成された供
給路上に設けられた第1〜第5流量調節弁370〜37
8と、空気を加湿可能な加湿装置326と、加湿装置3
26からの加湿空気を第1〜第5ブロックB31〜B3
5毎に形成された酸素含有ガスと水素含有ガスの各流路
内に個別に供給可能に形成された供給路上に設けられた
第1〜第10流量調節弁380〜398と、システム全
体をコントロールする電子制御ユニット350とを備え
る。変形例の燃料電池システム320は、第1,第2,
第3実施例の燃料電池システム20,120,220に
おける各ブロックB1〜B5,B11〜B15,B21
〜B25毎の温度を管理することにより燃料電池30,
130,230を各ブロック毎に洗浄するのに代えて、
加湿装置326を用いて各ブロックB31〜B35毎に
供給される酸素含有ガスや水素含有ガスに直接水蒸気を
供給することにより燃料電池330を各ブロック毎に洗
浄する点が異なる。燃料電池330の温度は、図示しな
いが、ヒータや、熱交換器などを用いて管理されてい
る。なお、変形例の燃料電池システム320の構成のう
ち第1,第2,第3実施例の燃料電池システム20,1
20,220と共通の構成についての詳細な説明は重複
するから省略する。
20では、図示するように、酸素を含有する酸素含有ガ
スを供給する酸素含有ガス供給装置322と、水素を含
有する水素含有ガスを供給する水素含有ガス供給装置3
24と、第1〜第5ブロックB31〜B35の5つのブ
ロックから構成され酸素含有ガス供給装置322から供
給される酸素含有ガスと水素含有ガス供給装置324か
ら供給される水素含有ガスとを燃料として発電する燃料
電池330と、第1〜第5ブロックB31〜B35毎に
独立して形成された流路の各々に酸素含有ガス供給装置
322からの酸素含有ガスを個別に供給可能に形成され
た供給路上に設けられた第1〜第5流量調節弁360〜
368と、第1〜第5ブロックB31〜B35毎に独立
して形成された流路の各々に水素含有ガス供給装置32
4からの水素含有ガスを個別に供給可能に形成された供
給路上に設けられた第1〜第5流量調節弁370〜37
8と、空気を加湿可能な加湿装置326と、加湿装置3
26からの加湿空気を第1〜第5ブロックB31〜B3
5毎に形成された酸素含有ガスと水素含有ガスの各流路
内に個別に供給可能に形成された供給路上に設けられた
第1〜第10流量調節弁380〜398と、システム全
体をコントロールする電子制御ユニット350とを備え
る。変形例の燃料電池システム320は、第1,第2,
第3実施例の燃料電池システム20,120,220に
おける各ブロックB1〜B5,B11〜B15,B21
〜B25毎の温度を管理することにより燃料電池30,
130,230を各ブロック毎に洗浄するのに代えて、
加湿装置326を用いて各ブロックB31〜B35毎に
供給される酸素含有ガスや水素含有ガスに直接水蒸気を
供給することにより燃料電池330を各ブロック毎に洗
浄する点が異なる。燃料電池330の温度は、図示しな
いが、ヒータや、熱交換器などを用いて管理されてい
る。なお、変形例の燃料電池システム320の構成のう
ち第1,第2,第3実施例の燃料電池システム20,1
20,220と共通の構成についての詳細な説明は重複
するから省略する。
【0041】電子制御ユニット350は、図示しない
が、第1,第2,第3実施例の燃料電池システム20,
120,220と同様に、CPUを中心としたマイクロ
プロセッサとして構成されており、ROMと、RAM
と、入出力処理回路とを備える。この電子制御ユニット
350からは、酸素含有ガス供給装置322に対応する
第1〜第5流量調節弁360〜368の第1〜第5アク
チュエータ361〜369への駆動信号や、水素ガス供
給装置324に対応する第1〜第5流量調節弁370〜
378の第1〜第5アクチュエータ371〜379への
駆動信号、加湿装置326に対応する第1〜第10流量
調節弁380〜398の第1〜第10アクチュエータ3
81〜399への駆動信号などが出力処理回路を介して
出力されている。
が、第1,第2,第3実施例の燃料電池システム20,
120,220と同様に、CPUを中心としたマイクロ
プロセッサとして構成されており、ROMと、RAM
と、入出力処理回路とを備える。この電子制御ユニット
350からは、酸素含有ガス供給装置322に対応する
第1〜第5流量調節弁360〜368の第1〜第5アク
チュエータ361〜369への駆動信号や、水素ガス供
給装置324に対応する第1〜第5流量調節弁370〜
378の第1〜第5アクチュエータ371〜379への
駆動信号、加湿装置326に対応する第1〜第10流量
調節弁380〜398の第1〜第10アクチュエータ3
81〜399への駆動信号などが出力処理回路を介して
出力されている。
【0042】図10に示す変形例の燃料電池システム3
20でも、第1,第2,第3実施例の燃料電池システム
20,120,220と同様に、燃料電池330を第1
〜第5ブロックB31〜B35毎に洗浄する処理を行な
う。変形例の燃料電池システム320では、加湿装置3
26に対応する第1〜第10流量調節弁380〜398
の第1〜第10アクチュエータ381〜399を駆動制
御して各第1〜第5ブロックB31〜B35に供給する
水蒸気量を調節することにより、各第1〜第5ブロック
B31〜B35内の相対湿度を調節する。即ち、洗浄対
象となっていないブロックを燃料電池330が効率良く
発電できる相対湿度とすると共に洗浄対象となっている
ブロックを洗浄のための過剰な相対湿度とするように、
第1〜第10流量調節弁380〜398の第1〜第10
アクチュエータを駆動制御するのである。これにより、
洗浄対象となっているブロックについては、過剰加湿に
よる凝縮水を生成させて洗浄を行ない、洗浄対象となっ
ていないブロックについては、適正な温度と相対湿度の
管理により高効率の発電を行なうことができる。なお、
各ブロックを洗浄する際に、洗浄中のブロックに対応す
る酸素含有ガス供給装置322の流量調節弁のアクチュ
エータと水素含有ガス供給装置324の流量調節弁のア
クチュエータを駆動制御して、その洗浄中のブロックに
供給される酸素含有ガス,水素含有ガスの供給圧を上げ
ることにより、洗浄後の凝縮水を外部へ積極的に排水す
ることができる。
20でも、第1,第2,第3実施例の燃料電池システム
20,120,220と同様に、燃料電池330を第1
〜第5ブロックB31〜B35毎に洗浄する処理を行な
う。変形例の燃料電池システム320では、加湿装置3
26に対応する第1〜第10流量調節弁380〜398
の第1〜第10アクチュエータ381〜399を駆動制
御して各第1〜第5ブロックB31〜B35に供給する
水蒸気量を調節することにより、各第1〜第5ブロック
B31〜B35内の相対湿度を調節する。即ち、洗浄対
象となっていないブロックを燃料電池330が効率良く
発電できる相対湿度とすると共に洗浄対象となっている
ブロックを洗浄のための過剰な相対湿度とするように、
第1〜第10流量調節弁380〜398の第1〜第10
アクチュエータを駆動制御するのである。これにより、
洗浄対象となっているブロックについては、過剰加湿に
よる凝縮水を生成させて洗浄を行ない、洗浄対象となっ
ていないブロックについては、適正な温度と相対湿度の
管理により高効率の発電を行なうことができる。なお、
各ブロックを洗浄する際に、洗浄中のブロックに対応す
る酸素含有ガス供給装置322の流量調節弁のアクチュ
エータと水素含有ガス供給装置324の流量調節弁のア
クチュエータを駆動制御して、その洗浄中のブロックに
供給される酸素含有ガス,水素含有ガスの供給圧を上げ
ることにより、洗浄後の凝縮水を外部へ積極的に排水す
ることができる。
【0043】以上説明した変形例の燃料電池システム3
20によれば、加湿装置326に対応する第1〜第10
流量調節弁380〜398の第1〜第10アクチュエー
タ381〜399を駆動制御して燃料電池230内の相
対湿度を各ブロックB21〜B25毎に管理することに
より、燃料電池230の出力をある程度確保した上で燃
料電池230内全体を洗浄することができ、第1,第
2,第3実施例の燃料電池システム20,120,22
0と同様の効果を奏することができる。
20によれば、加湿装置326に対応する第1〜第10
流量調節弁380〜398の第1〜第10アクチュエー
タ381〜399を駆動制御して燃料電池230内の相
対湿度を各ブロックB21〜B25毎に管理することに
より、燃料電池230の出力をある程度確保した上で燃
料電池230内全体を洗浄することができ、第1,第
2,第3実施例の燃料電池システム20,120,22
0と同様の効果を奏することができる。
【0044】変形例の燃料電池システム320では、加
湿装置326に対応する第1〜第10流量調節弁380
〜398の第1〜第10アクチュエータ381〜399
の駆動制御により、カソード側とアノード側の両方を洗
浄するものとしたが、いずれか一方のみを洗浄するもの
としてもよい。この場合、洗浄を行なわない極では、加
湿装置326からの供給路を形成する必要はない。
湿装置326に対応する第1〜第10流量調節弁380
〜398の第1〜第10アクチュエータ381〜399
の駆動制御により、カソード側とアノード側の両方を洗
浄するものとしたが、いずれか一方のみを洗浄するもの
としてもよい。この場合、洗浄を行なわない極では、加
湿装置326からの供給路を形成する必要はない。
【0045】変形例の燃料電池システム320では、加
湿装置326と第1〜第10流量調節弁380〜398
とを用いて、燃料電池330内に供給される酸素含有ガ
スや水素含有ガスの相対湿度を第1〜第5ブロックB3
1〜B35毎に管理することで燃料電池330を洗浄す
るものとしたが、燃料電池の各ブロック毎に独立して形
成された酸素含有ガスや水素含有ガスの流路に霧化した
水を供給することにより、燃料電池を洗浄するものとし
ても構わない。このシステムでは、例えば、図10に示
す燃料電池システム320の加湿装置326に代えて、
水を貯蔵する水タンクとこの水を燃料電池側へ圧送する
ポンプとを設置し、酸素含有ガスの供給路内や水素含有
ガスの供給路内に噴霧ノズルなどを用いて噴霧すること
により実現可能である。なお、アノード側とカソード側
の一方のみに水を供給するものとしてもよいことは勿論
である。
湿装置326と第1〜第10流量調節弁380〜398
とを用いて、燃料電池330内に供給される酸素含有ガ
スや水素含有ガスの相対湿度を第1〜第5ブロックB3
1〜B35毎に管理することで燃料電池330を洗浄す
るものとしたが、燃料電池の各ブロック毎に独立して形
成された酸素含有ガスや水素含有ガスの流路に霧化した
水を供給することにより、燃料電池を洗浄するものとし
ても構わない。このシステムでは、例えば、図10に示
す燃料電池システム320の加湿装置326に代えて、
水を貯蔵する水タンクとこの水を燃料電池側へ圧送する
ポンプとを設置し、酸素含有ガスの供給路内や水素含有
ガスの供給路内に噴霧ノズルなどを用いて噴霧すること
により実現可能である。なお、アノード側とカソード側
の一方のみに水を供給するものとしてもよいことは勿論
である。
【0046】第1,第2,第3実施例の燃料電池システ
ム20,120,220や変形例の燃料電池システム3
20では、燃料電池内を過剰加湿の状態にして内部を洗
浄するものとしたが、複数のブロックからなる燃料電池
内の不純物に由来するイオン成分を各ブロック毎に中
和、例えば、酸性成分をアルカリ性の中和剤(例えば、
アンモニアガスなど)を供給することにより中和処理を
行なったり、アルカリ成分を酸性の中和剤(例えば、炭
酸ガスなど)を供給することにより中和処理を行なった
りするものとしても構わない。これにより、燃料電池の
出力をある程度確保しながら燃料電池内の中和処理を行
なうことができ、燃料電池の劣化を防止してその性能を
十分に発揮することができる。このシステムでは、例え
ば、図10に示す燃料電池システム320の加湿装置3
26に代えて、中和剤を貯蔵するタンクとこの貯蔵され
た中和剤を燃料電池側へ圧送するポンプとを設置するこ
とにより実現可能である。なお、アノード側とカソード
側とで別個の供給路を形成してアノード側とカソード側
の各々に適した別個の中和剤を供給するものとしてもよ
いし、アノード側とカソード側の一方のみに中和剤を供
給するものとしても良い。
ム20,120,220や変形例の燃料電池システム3
20では、燃料電池内を過剰加湿の状態にして内部を洗
浄するものとしたが、複数のブロックからなる燃料電池
内の不純物に由来するイオン成分を各ブロック毎に中
和、例えば、酸性成分をアルカリ性の中和剤(例えば、
アンモニアガスなど)を供給することにより中和処理を
行なったり、アルカリ成分を酸性の中和剤(例えば、炭
酸ガスなど)を供給することにより中和処理を行なった
りするものとしても構わない。これにより、燃料電池の
出力をある程度確保しながら燃料電池内の中和処理を行
なうことができ、燃料電池の劣化を防止してその性能を
十分に発揮することができる。このシステムでは、例え
ば、図10に示す燃料電池システム320の加湿装置3
26に代えて、中和剤を貯蔵するタンクとこの貯蔵され
た中和剤を燃料電池側へ圧送するポンプとを設置するこ
とにより実現可能である。なお、アノード側とカソード
側とで別個の供給路を形成してアノード側とカソード側
の各々に適した別個の中和剤を供給するものとしてもよ
いし、アノード側とカソード側の一方のみに中和剤を供
給するものとしても良い。
【0047】第1,第2,第3実施例の燃料電池システ
ム20,120,220やその変形例の燃料電池システ
ム320では、燃料電池30,130,230,330
を5つのブロックに分割し、分割したブロック毎に内部
の洗浄を行なうものとしたが、2ないし4、あるいは6
以上のブロックに分割し、分割したブロック毎に内部の
洗浄を行なうものとしても構わない。但し、洗浄中のブ
ロックでは酸素含有ガスや水素含有ガスの拡散性が低下
してその出力が低下するから、その他のブロックからの
出力により燃料電池全体の出力を補える程度のブロック
数とすることが好適である。
ム20,120,220やその変形例の燃料電池システ
ム320では、燃料電池30,130,230,330
を5つのブロックに分割し、分割したブロック毎に内部
の洗浄を行なうものとしたが、2ないし4、あるいは6
以上のブロックに分割し、分割したブロック毎に内部の
洗浄を行なうものとしても構わない。但し、洗浄中のブ
ロックでは酸素含有ガスや水素含有ガスの拡散性が低下
してその出力が低下するから、その他のブロックからの
出力により燃料電池全体の出力を補える程度のブロック
数とすることが好適である。
【0048】以上、本発明の実施の形態について実施例
を用いて説明したが、本発明のこうした実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
を用いて説明したが、本発明のこうした実施例に何ら限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論であ
る。
【図1】 本発明の一実施例である燃料電池システム2
0の構成の概略を示す構成図である。
0の構成の概略を示す構成図である。
【図2】 燃料電池30を構成する単電池31の構成の
概略を示す構成図である。
概略を示す構成図である。
【図3】 実施例の燃料電池システム20の電子制御ユ
ニット50を中心とした電気系の構成の概略を示す構成
図である。
ニット50を中心とした電気系の構成の概略を示す構成
図である。
【図4】 実施例の燃料電池システム20の電子制御ユ
ニット50により実行される洗浄時制御ルーチンの一例
を示すフローチャートである。
ニット50により実行される洗浄時制御ルーチンの一例
を示すフローチャートである。
【図5】 セパレータ35,36のリブの一例を示す図
である。
である。
【図6】 第2実施例の燃料電池システム120の構成
の概略を示す構成図である。
の概略を示す構成図である。
【図7】 第2実施例の燃料電池システム120の電子
制御ユニット150を中心とした電気系の構成の概略を
示す構成図である。
制御ユニット150を中心とした電気系の構成の概略を
示す構成図である。
【図8】 第2実施例の燃料電池システム120の電子
制御ユニット150により実行される洗浄時制御ルーチ
ンの一例を示すフローチャートである。
制御ユニット150により実行される洗浄時制御ルーチ
ンの一例を示すフローチャートである。
【図9】 第3実施例の燃料電池システム220の構成
の概略を示す構成図である。
の概略を示す構成図である。
【図10】 変形例の燃料電池システム320の構成の
概略を示す構成図である。
概略を示す構成図である。
20,120,220,320 燃料電池システム、2
2,122,222,322 酸素含有ガス供給装置、
24,224,324 水素含有ガス供給装置、30,
130,230,330 燃料電池、31 単電池、3
2 電解質膜、33 アノード、34 カソード、3
5,36 セパレータ、37,38 流路、40〜48
ヒータ、50,150,250,350 電子制御ユ
ニット、52,152 CPU、54,154 RO
M、56,156 RAM、60〜68,160〜16
8 ブロック温度センサ、140〜148 熱交換器、
70〜78 ヒータ温度センサ、170〜178 熱交
換器温度センサ、180 改質器、182 水タンク、
184 エタノールタンク、186 改質器温度セン
サ、190 循環管路、192 ポンプ、200〜20
8 流量調節弁、201〜209 アクチュエータ、2
60 循環加温装置、262 循環管路、264ポン
プ、266 熱交換器、270〜278 第1〜第5流
量調節弁、271〜279 第1〜第5アクチュエー
タ、280 循環冷却装置、282 循環管路、284
ポンプ、286 熱交換器、290〜298 流量調
節弁、291〜299 アクチュエータ、326 加湿
装置、380〜398 第1〜第10流量調節弁、38
1〜399、第1〜第10アクチュエータ、B1〜B
5,B11〜B15,B21〜B25,B31〜B35
ブロック。
2,122,222,322 酸素含有ガス供給装置、
24,224,324 水素含有ガス供給装置、30,
130,230,330 燃料電池、31 単電池、3
2 電解質膜、33 アノード、34 カソード、3
5,36 セパレータ、37,38 流路、40〜48
ヒータ、50,150,250,350 電子制御ユ
ニット、52,152 CPU、54,154 RO
M、56,156 RAM、60〜68,160〜16
8 ブロック温度センサ、140〜148 熱交換器、
70〜78 ヒータ温度センサ、170〜178 熱交
換器温度センサ、180 改質器、182 水タンク、
184 エタノールタンク、186 改質器温度セン
サ、190 循環管路、192 ポンプ、200〜20
8 流量調節弁、201〜209 アクチュエータ、2
60 循環加温装置、262 循環管路、264ポン
プ、266 熱交換器、270〜278 第1〜第5流
量調節弁、271〜279 第1〜第5アクチュエー
タ、280 循環冷却装置、282 循環管路、284
ポンプ、286 熱交換器、290〜298 流量調
節弁、291〜299 アクチュエータ、326 加湿
装置、380〜398 第1〜第10流量調節弁、38
1〜399、第1〜第10アクチュエータ、B1〜B
5,B11〜B15,B21〜B25,B31〜B35
ブロック。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
H01M 8/24 H01M 8/24 R
(72)発明者 太田 久喜
愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会
社日本自動車部品総合研究所内
(72)発明者 越智 勉
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
(72)発明者 高橋 剛
愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動
車株式会社内
Fターム(参考) 5H026 AA06 CC03 HH05 HH08 HH09
5H027 AA06 BA01 BE07 CC06 CC11
KK05 KK46 MM16 MM21
Claims (11)
- 【請求項1】 単電池を複数積層して構成され燃料の供
給を受けて発電する燃料電池を有する燃料電池システム
であって、 前記燃料電池内を複数の領域毎に加湿可能な加湿手段
と、 前記複数の領域の一部が一時的に過剰湿度の状態となる
よう前記加湿手段を制御する加湿制御手段とを備える燃
料電池システム。 - 【請求項2】 請求項1記載の燃料電池システムであっ
て、 前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部の過剰加湿
の状態の終了後に他の領域を過剰加湿の状態とするよう
前記加湿手段を制御する手段である燃料電池システム。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の燃料電池システ
ムであって、 前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領域毎に冷却
可能な冷却手段であり、 前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部の温度を低
下させるよう前記冷却手段を制御して前記過剰加湿の状
態とする手段である燃料電池システム。 - 【請求項4】 請求項1または2記載の燃料電池システ
ムであって、 前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領域毎に加温
可能な加温手段であり、 前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部の温度を低
下させるよう前記加温手段を制御して前記過剰加湿の状
態とする手段である燃料電池システム。 - 【請求項5】 請求項4記載の燃料電池システムであっ
て、 前記加温手段は、自己発熱により加温可能な発熱体であ
る燃料電池システム。 - 【請求項6】 請求項4記載の燃料電池システムであっ
て、 炭化水素系燃料を改質して前記燃料の一つである水素含
有ガスを生成する改質器を備え、 前記加温手段は、前記改質器の熱を利用して加温可能な
熱交換器である燃料電池システム。 - 【請求項7】 請求項1または2記載の燃料電池システ
ムであって、 前記加湿手段は、前記燃料電池内を複数の領域毎に加水
可能な加水手段であり、 前記加湿制御手段は、前記複数の領域の一部が加水され
るよう前記加水手段を制御して前記過剰加湿の状態とす
る手段である燃料電池システム。 - 【請求項8】 請求項7記載の燃料電池システムであっ
て、 前記加水手段は、前記燃料電池内の複数の領域毎に独立
して形成された前記燃料の流路の各々に加湿空気を供給
可能な加湿空気供給手段である燃料電池システム。 - 【請求項9】 請求項7記載の燃料電池システムであっ
て、 前記加水手段は、前記燃料電池内の複数の領域毎に独立
して形成された前記燃料の流路の各々に加湿水を供給可
能な加湿水供給手段である燃料電池システム。 - 【請求項10】 請求項1ないし9いずれか記載の燃料
電池システムであって、 前記加湿制御手段は、前記加湿手段の制御と共に、前記
燃料電池に供給される前記燃料の供給圧を上げる手段で
ある燃料電池システム。 - 【請求項11】 単電池を複数積層して構成され燃料の
供給を受けて発電する燃料電池を有する燃料電池システ
ムであって、 前記燃料電池内のイオン成分を中和する中和剤を該燃料
電池内の複数の領域毎に供給可能な中和剤供給手段と、 前記複数の領域の一部に前記中和剤が供給されるよう前
記中和剤供給手段を制御する中和剤供給制御手段とを備
える燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362036A JP2003163023A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362036A JP2003163023A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003163023A true JP2003163023A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19172604
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001362036A Withdrawn JP2003163023A (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003163023A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005294108A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Yamaha Motor Co Ltd | 燃料電池システムおよびそれを用いた輸送機器 |
JP2006210277A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2013125627A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Panasonic Corp | 燃料電池発電システム |
CN107768746A (zh) * | 2016-08-19 | 2018-03-06 | 上海源悦汽车电子股份有限公司 | 一种用于电动汽车的电池保护系统及其工作方法 |
-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001362036A patent/JP2003163023A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005294108A (ja) * | 2004-04-01 | 2005-10-20 | Yamaha Motor Co Ltd | 燃料電池システムおよびそれを用いた輸送機器 |
JP2006210277A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2013125627A (ja) * | 2011-12-14 | 2013-06-24 | Panasonic Corp | 燃料電池発電システム |
CN107768746A (zh) * | 2016-08-19 | 2018-03-06 | 上海源悦汽车电子股份有限公司 | 一种用于电动汽车的电池保护系统及其工作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4843147B2 (ja) | 燃料電池暖機システム | |
JP5160774B2 (ja) | 燃料電池システムの制御方法及び燃料電池システム | |
JP4575551B2 (ja) | 燃料電池用ガス供給装置 | |
EP2215679B1 (en) | Fuel cell system | |
KR101461874B1 (ko) | 연료 전지 시스템 및 그 가습 및 냉각방법 | |
WO2002095854A1 (fr) | Dispositif générateur d'énergie par pile à combustible | |
JP5295257B2 (ja) | 燃料電池システムの熱回収装置 | |
TW200836391A (en) | Low temperature operation of open cathode fuel cell stacks using air recirculation | |
TWI323953B (ja) | ||
US20190356009A1 (en) | Fuel cell system | |
JP2005259526A (ja) | 燃料電池のコンディショニング方法 | |
JP4604445B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP2004342345A (ja) | 燃料電池コージェネレーション装置 | |
JP5361125B2 (ja) | 燃料電池装置 | |
JP2003163023A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2006216241A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2000030726A5 (ja) | ||
JP2006172948A (ja) | 燃料電池システム | |
JP5593808B2 (ja) | 燃料電池給湯システム | |
KR102579359B1 (ko) | 연료전지를 활용한 독립공간의 공조시스템 | |
JP4908686B2 (ja) | 燃料電池に供給される供給ガスの温度制御装置 | |
JP4225108B2 (ja) | 燃料電池コージェネレーション装置 | |
JP2002075421A (ja) | 燃料電池用加湿装置 | |
JP6299383B2 (ja) | コージェネレーションシステム | |
WO2003032422A1 (fr) | Systeme de pile a combustible et procede de generation d'energie au moyen d'une pile a combustible |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |