JP2003159002A - 濃縮飲料カートリッジ及び飲料供給装置 - Google Patents
濃縮飲料カートリッジ及び飲料供給装置Info
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Abstract
れ、簡単な操作でコーヒー等の飲料をカップに供給する
ことができる飲料供給装置及びそれに使用される濃縮飲
料カートリッジを提供する。 【解決手段】 濃縮飲料と加圧窒素ガスとをバルブ付き
の吐出口を有する缶内に充填してなる濃縮飲料カートリ
ッジを使用する飲料供給装置。このカートリッジを倒立
状態で上下動可能に保持するカートリッジ保持部と、該
倒立状態で保持されたカートリッジのバルブに当接する
バルブ押圧部材とを備え、前記倒立状態のカートリッジ
を下向きに押圧することにより、該カートリッジのバル
ブがバルブ押圧部材に押されて開き、カートリッジの吐
出口から濃縮飲料が流出するように構成されている。湯
を入れた湯容器と濃縮飲料カートリッジを別々に設け、
濃縮飲料と湯とを共通のノズルから抽出して適度の濃度
の飲料とするようにしてもよい。
Description
校、レストラン等に設置され、簡単な操作でコーヒー等
の飲料をカップに供給することができる飲料供給装置及
びそれに使用される濃縮飲料カートリッジに関するもの
である。
ビスするコーヒー供給装置として、コーヒーの粉を漏斗
状容器に入れて熱湯をかけ、コーヒーを注出するコーヒ
ーサーバーが使用されている。このコーヒーサーバー
は、袋に封入されたコーヒーの粉を漏斗状容器に移し、
その上から電熱で沸かしたお湯をかけてコーヒーを抽出
し、該容器の下側に配置したフラスコ状の受け容器に抽
出されたコーヒーを溜めるようになっているのが一般的
である。コーヒーを飲もうとする人は、この受け容器か
ら適量づつカップに移して飲むことになる。
されているコーヒーの粉を原料として使用するので、誰
かが袋を開けてコーヒーの粉を取り出し、所定の容器に
移し替えたのち、その上から熱湯をかけて抽出しなけれ
ばならず、手間がかかるという問題点があった。また、
一旦袋を開けると香りが消失するので、少量ずつコーヒ
ーを使用するのは好ましくなく、少人数の飲用には適し
ていないという問題点もあった。
と共に缶内に充填したものは知られているが、炭酸ガス
は水に溶解するため、清涼飲料の場合はともかく、コー
ヒー等の飲料の場合は、溶解した炭酸ガスによって味覚
が損なわれるという問題がある。そこで本発明は、コー
ヒーを抽出する等の手間を省き、味覚を損なわず、安定
した品質のコーヒー等の飲料を手軽に楽しむことができ
るようにすることを課題としている。
め、本発明は次のような構成を採用した。すなわち、本
発明に係る濃縮飲料カートリッジは、濃縮飲料と加圧窒
素ガスとをバルブ付きの吐出口を有する缶内に充填して
なる。この濃縮飲料カートリッジは、濃縮飲料とともに
加圧窒素ガスが充填されているので、倒立状態でバルブ
を開けると、内部の窒素ガスの圧力により濃縮飲料が押
し出される。このため、手軽に濃縮飲料を流出させ、
水、お湯等で薄めて飲むことができるのである。窒素ガ
スは殆ど水に溶解しないので、窒素ガスと飲料とを共存
させても味覚が損なわれることはなく、人体にも無害で
あり、さらに飲料がコーヒーである場合は、その香りを
保護する働きがあるので、安定した品質を維持すること
ができる。
濃縮飲料と加圧窒素ガスとをバルブ付きの吐出口を有す
る缶内に充填してなる濃縮飲料カートリッジを倒立状態
で上下動可能に保持するカートリッジ保持部と、該倒立
状態で保持されたカートリッジのバルブに当接するバル
ブ押圧部材とを備え、前記倒立状態のカートリッジを下
向きに押圧することにより、該カートリッジのバルブが
バルブ押圧部材に押されて開き、カートリッジの吐出口
から濃縮飲料が流出するように構成されていることを特
徴としている。この濃縮飲料をカップで受け、水や湯で
薄めることにより、飲用に適した飲料を手軽に得ること
ができる。
は、濃縮飲料と加圧窒素ガスとを缶内に充填してなる濃
縮飲料カートリッジを保持するカートリッジ保持部と、
湯を収容する湯容器と、該湯容器内の湯を送出する送出
手段と、前記カートリッジの吐出口に接続される飲料用
配管と、前記湯容器に接続された湯用配管と、これら飲
料用配管と湯用配管が接続される共通のノズルと、前記
飲料用配管に設けられたバルブと、前記バルブの開閉を
制御する制御装置とを備え、前記ノズルの下側に配置さ
れたカップ内に濃縮飲料と湯を注入して、適度に薄めら
れた飲料を供給するように構成されていることを特徴と
している。
て具体例を挙げつつ詳細に説明する。図1は本発明の飲
料カートリッジを例示するもので、この飲料カートリッ
ジ1は、適度の耐圧性を有する缶2の内部に濃縮コーヒ
ー等の濃縮飲料Bと加圧窒素ガスNが充填されている。
缶2の頭部には開口部5が設けられ、この開口部にバル
ブ6が取り付けられている。なお、以下の説明では、主
に濃縮飲料が濃縮コーヒーである場合について説明す
る。濃縮コーヒーは、コーヒー豆の粉から抽出した液体
であり、飲用に適した濃度よりも高濃度となっている。
この濃縮コーヒーは、少量の湯で十分に抽出することに
より得られるが、場合によっては一旦抽出したコーヒー
を濃縮してもよい。濃縮コーヒーの濃度は、飲用に適し
た濃度の数十倍、例えば30倍程度にとしておくのが好
ましい。窒素ガスNの圧力と量は、缶内の濃縮飲料をほ
ぼ全量抽出できる圧力と量であり、圧力は数kg/cm
2 程度である。
aを有する押圧部材7にステム8が取り付けられ、該ス
テムの先端部に弁体9が取り付けられている。弁体9は
常時スプリング10で閉方向に付勢されているが、押圧
部材7をスプリングに抗して押し込むと、弁体9とハウ
ジング11の弁座12との間に隙間ができ、ステムの通
孔8aを通って濃縮飲料が送出される。カートリッジ1
を正立状態で保持して使用する時は、ハウジング12の
下部の筒体13に図2の鎖線で示すように、缶2の底部
付近に届くディップチューブ(吸い上げ管)14を接続
して缶の底から濃縮飲料を吸い上げるようにするが、図
示例ではカートリッジ1を倒立状態で使用するので、こ
のようなチューブは不要である。
れる。口部材15は、カートリッジの押圧部材7に取り
付ける取付部15aと、該取付部から横方向に伸びる横
向き流路15bと、該横向き流路の端部から下向きに屈
曲して伸びる下向き流路15cとを備え、吐出口7aか
ら吐出された濃縮飲料が屈曲して流れ、下向き流路から
流出するようになっている。この口部材15の流路の断
面積は、前記押圧部材7の吐出口7aの面積よりも大き
いため、吐出口7aから吐出される液体の圧力は、口部
材15内で減圧される。
用するコンパクトな飲料供給装置を例示するもので、こ
の飲料供給装置50は、円筒状のカートリッジ保持部5
1と、該カートリッジ保持部の下部に設けられたカップ
配置部52とを有し、該カップ配置部52の底部には底
板53が設けられている。
1に取り付けた口部材15を下側から支える受け部材5
5が設けられ、カートリッジ1は、この受け部材55上
に載せられた倒立状態で保持される。カップ配置部52
における前記口部材15の下側にカップCを置き、カー
トリッジ1を下向きに押すと、受け部材55に当接して
いる口部材15が上向きに押されてバルブ6の弁体9が
押し上げられ、弁座12との間に隙間ができるため、缶
内の濃縮飲料が押圧部材の吐出口7aから流出し、口部
材15の屈曲した流路を通ってカップ内に注入される。
濃縮飲料は加圧窒素ガスの圧力で強力に押し出されが、
口部材15の断面積は吐出口7aの面積よりも大きく、
口部材15の屈曲した流路を通ってカップに注がれるの
で、吐出圧力が低減されるとともに流れがある程度整え
られ、濃縮飲料が周囲に飛散することなくカップに注入
されるのである。
ートリッジ1を倒立状態で保持し、該カートリッジを下
向きに押すだけで内部の濃縮飲料を取り出すことができ
るので、家庭等で手軽に使用して便利なものである。な
お、カップに受けた濃縮飲料は、水、お湯等で適度の濃
度に希釈して飲めばよい。この飲料供給装置50は、構
造的に簡単で、堅牢なものとすることができる。濃縮飲
料としては、濃縮コーヒーが最も一般的であるが、紅茶
その他濃縮可能な他の飲料に使用できることは言うまで
もない。
料供給装置を例示するもので、この飲料供給装置100
は、濃縮飲料カートリッジ1を保持するカートリッジ保
持部103と、湯を入れた湯容器105とを備えてい
る。
トリッジ1が取り付けられる。このカートリッジ1の中
には濃縮コーヒーと加圧された窒素ガスが充填されてい
る。図示例では、濃縮飲料(図示例では濃縮コーヒー)
を入れたカートリッジが上下逆さまに保持されている
が、ノズル110aを上に向けた正立状態で保持するよ
うな設計としてもよい。この実施形態では、前記のよう
な口部材15は設けられておらず、常時開状態とされた
ノズル110aに飲料用配管112が接続されている。
て構成されており、内部にヒータ115と温度計116
が設けられている。このヒータ115と温度計116は
制御装置130に接続され、該制御装置によって内部の
湯の温度が設定温度(通常は約100℃)に保持され
る。このような制御装置の代わりにサーモスタットを設
けてヒータへの通電をオン・オフするようにしてもよ
い。前記湯容器105の底部付近には、湯用配管113
が接続されるとともに、該湯用配管を通して湯を送り出
すためのポンプ114が設けられている。また、ポンプ
114で湯を汲み出すため、湯容器の蓋部には空気穴
(図示を省略)が設けられている。なお、湯容器105
の正面には、内部の湯の量を確認することのできる覗窓
118が設けられるとともに、新たな水(又は湯)を補
給するための補給口119が設けられている。
に、重力で湯を流出させるようにしてもよい。また、上
記ポンプを設ける代わりに、湯送出手段として、湯容器
105の上部に加圧エアを供給するエアポンプを設けて
おいてもよく、湯加圧用の窒素ボンベを設け、該窒素ボ
ンベから加圧用の窒素ガスを湯容器内へ供給して湯を押
し出すようにしてもよい。このように、空気や窒素ガス
で湯を押し出す構造の場合は、湯容器105は密閉容器
として構成し、安全弁を設けておく。
管113とは、共通の供給ノズル120に接続されてい
る。このノズル120は、カップをセットする空間部1
50の上部に該カップに臨むように設けられている。ま
た、コーヒー用配管112の中間部と湯用配管113の
中間部にはそれぞれ電磁バルブ122と123が設けら
れており、これら電磁バルブは制御装置130に電気的
に接続されている。
ボタンスイッチ131と、二つのタイマー132,13
3とを備え、押しボタンスイッチ131がオンになる
と、最初に所定時間だけコーヒー用配管のバルブ122
が開かれ、該バルブ122が閉となったら、その後所定
時間だけ湯用配管のバルブ123が開かれるとともにポ
ンプ114が作動するようになっている。これらバルブ
の開時間は、適宜調節可能である。なお、湯容器を上部
位置に設け、湯を重力で流出させる構造では、ポンプ1
14は不要であり、バルブ123の開閉だけでよい。
図7はその正面図であり、湯容器105の側部に、コー
ヒー供給用のカートリッジ1を保持するカートリッジ保
持部103と、複数の予備カートリッジ1,…を保持す
る予備カートリッジ保持部140が設けられている。湯
容器105の正面にはコーヒーを受けるカップCを置く
空間部150が設けられ、この部分に上方からノズル1
20が臨んでいる。
の届く場所に設置して使用される。制御装置130とヒ
ータ115には通電し、カートリッジ1をカートリッジ
保持部103に装着して配管を接続しておく。飲料であ
るコーヒーを飲もうとする者は、カップを空間部150
の所定位置にセットし、押しボタン131を押す。する
と、まず濃縮コーヒーがノズル120から所定量だけカ
ップ内に注入され、しかるのち湯が注入される。濃縮コ
ーヒーはこの湯によって希釈され、飲用に適した濃度と
なるので、これに好みに応じて砂糖、ミルク等を入れ、
攪拌して飲めばよい。
窓118で確認することができるので、湯が少なくなれ
ば補給口119から適量ずつ補給すればよい。なお、湯
容器105の容量を、カートリッジ1本分に対応する量
の湯を入れておくことができる容量としておき、コーヒ
ーが出なくなってカートリッジ1を交換する時に、一緒
に湯を補給するようにすれば便利である。
料カートリッジは、味覚を損なわず、人体に無害な窒素
ガスの圧力を利用して缶内の濃縮飲料を注出するもので
あるから、適量ずつ濃縮飲料を取り出して希釈すること
により、手軽に飲用に供することができるものである。
しかも、飲料がコーヒーである場合は、当該コーヒーの
香りを窒素ガスで保護することができるため、すぐれた
フレーバーのコーヒーを供給することができる。また、
本発明にかかる飲料供給装置は、上記濃縮飲料カートリ
ッジを利用して飲料を供給するものであるから、比較的
簡単な構造ながら、殆ど手間を要せずに安定した濃度と
品質の飲料を提供することが可能となり、一般家庭やレ
ストラン、事務所、駅、デパート等でコーヒー等の飲料
を提供するために使用するに適したものとなった。
る。
である。
ク図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 濃縮飲料と加圧窒素ガスとをバルブ付き
の吐出口を有する缶内に充填してなる濃縮飲料カートリ
ッジ。 - 【請求項2】 濃縮飲料が濃縮コーヒーである請求項1
に記載の濃縮飲料カートリッジ。 - 【請求項3】 濃縮飲料と加圧窒素ガスとをバルブ付き
の吐出口を有する缶内に充填してなる濃縮飲料カートリ
ッジを倒立状態で上下動可能に保持するカートリッジ保
持部と、該倒立状態で保持されたカートリッジのバルブ
に当接するバルブ押圧部材とを備え、前記倒立状態のカ
ートリッジを下向きに押圧することにより、該カートリ
ッジのバルブがバルブ押圧部材に押されて開き、カート
リッジの吐出口から濃縮飲料が流出するように構成され
ていることを特徴とする飲料供給装置。 - 【請求項4】 カートリッジの吐出口に該吐出口よりも
断面積が大きく、屈曲した流通路を有する口部材が取り
付けられている請求項3に記載の飲料供給装置。 - 【請求項5】 濃縮飲料と加圧窒素ガスとを缶内に充填
してなる濃縮飲料カートリッジを保持するカートリッジ
保持部と、湯を収容する湯容器と、該湯容器内の湯を送
出する送出手段と、前記カートリッジの吐出口に接続さ
れる飲料用配管と、前記湯容器に接続された湯用配管
と、これら飲料用配管と湯用配管が接続される共通のノ
ズルと、前記飲料用配管に設けられたバルブと、前記バ
ルブの開閉を制御する制御装置とを備え、前記ノズルの
下側に配置されたカップ内に濃縮飲料と湯を注入して、
適度に薄められた飲料を供給するように構成されている
ことを特徴とする飲料供給装置。 - 【請求項6】 濃縮飲料が湯よりも先に所定時間注出さ
れたのち、湯が供給されるように制御される請求項1に
記載の飲料供給装置。 - 【請求項7】 濃縮飲料が濃縮コーヒーである請求項3
乃至6のいずれかに記載の飲料供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001362560A JP3677565B2 (ja) | 2001-11-28 | 2001-11-28 | 濃縮飲料カートリッジ及び飲料供給装置 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP3677565B2 JP3677565B2 (ja) | 2005-08-03 |
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ID=19173045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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-
2001
- 2001-11-28 JP JP2001362560A patent/JP3677565B2/ja not_active Expired - Fee Related
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