JP2003155721A - 水生生物付着防止装置 - Google Patents

水生生物付着防止装置

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JP2003155721A
JP2003155721A JP2001358580A JP2001358580A JP2003155721A JP 2003155721 A JP2003155721 A JP 2003155721A JP 2001358580 A JP2001358580 A JP 2001358580A JP 2001358580 A JP2001358580 A JP 2001358580A JP 2003155721 A JP2003155721 A JP 2003155721A
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water
wall surface
water flow
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organism adhesion
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JP2001358580A
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Satoru Tsuda
悟 津田
Akira Fukamizu
亮 深水
Atsushi Nakamaruo
淳 中円尾
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Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水生生物の付着を抑制する。 【解決手段】 本発明の水生生物付着防止装置1は、開
放型取水路などの水中構造物の水接触壁面近傍における
水流の通過経路を規制する整流板10を有している。従
って、水の流れが整流板10によって規制され、水流制
御部材と水接触壁面との間隙150に水の流れを集中さ
せて、水接触壁面近傍である該間隙150を通過する際
の水流の流速を所定流速に制御できる構造である。この
ため、水生生物は、水接触壁面に付着しようとしても、
この水流により流されてしまい、付着できずに、近辺の
水(海水)中に戻され、水生生物の付着を抑制すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水や河川水など
と接触する水中構造物の水接触壁面に付着繁殖する水生
生物の付着を防止する水生生物付着防止装置に関し、特
に、海水などを機器冷却水として用いる構造物の水接触
壁面に水生生物(海生生物)が付着することを防止する
のに適する水生生物付着防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、海水と接触する各種港湾施設な
どの海洋構造物の水接触壁面(海水接触壁面)に、海水
中の水生生物(海生生物)が付着繁殖して美観を損ねた
り、漂流物の衝突に伴う衝撃等により、これらが壁面か
ら剥離、脱落して、水深を浅くしたり、流水路を構成す
る水中構造物(海洋構造物)においては、付着したり、
剥離、脱落した海生生物によって流水抵抗を増大させて
その機能を低下させたり、流水路を閉塞したり、冷却対
象機器等の負荷を増大させたりするなど、各種トラブル
の要因となっている。
【0003】これら海生生物の付着防止対策としては、
従来、塩素系薬品の添加、防汚塗料の塗布、防汚金属に
よる被覆、海水電解を用いた塩素又は次亜塩素酸イオン
の生成、銅イオン生成などの手段が採用されている。こ
れらは、いずれも毒性イオンの生成によって海生生物を
死滅させるものであり、環境汚染の懸念が絶えない。ま
た、これらの毒性イオンを用いる場合には、十分な防汚
効果を発揮させるためにその濃度が過剰にならざるを得
ず、環境破壊につながる恐れがあることから、今日では
その使用が制限あるいは禁止される方向にある。
【0004】このような点に鑑み、毒性イオンを使用せ
ずに海生生物の付着を防止する手段として、例えば、実
開昭59−41230号公報、実開昭60−3132号
公報、あるいは特開平2−31173号公報には、海中
に立設される鋼管杭などの柱の周囲に、潮の干満により
上下動する環状フロートを設け、環状フロートの上下動
作や回転動作に伴う柱外面への接触により、あるいは、
環状フロートの内側に設けた引っ掻き片により、柱外面
に付着した海生生物を強制的に掻き落とす手段が開示さ
れている。また、実開平4−22511号公報や特開平
9−78553号公報には、フロートに連結したブラシ
を用いて護岸壁を研掃する手段が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
た手段は、いずれにしても、環状フロート、引っ掻き
片、ブラシなどを用いて、各種水中構造物(海洋構造
物)の水接触壁面に直接接触して、該壁面に一旦付着し
た海生生物を、強制的に除去する手段に過ぎない。すな
わち、海生生物が付着すること自体を防ぐことができな
いため、この清掃作業を行うことにより除去される大量
の海生生物を産業廃棄物として処理する必要があり、多
大なコストと労力を要する。また、海生生物の付着量が
大量であるため、清掃の実施回数が多くならざるを得
ず、各清掃作業における作業効率も悪い。また、清掃作
業の実施回数が頻繁であることに伴いブラシ等の摩耗や
消耗が激しく、ブラシ交換等を頻繁に行わなければなら
ないなど、メンテナンスの点で問題がある。
【0006】もっとも、鋼管杭などの柱の周囲に配設さ
れる環状フロートは、それらによって水生生物が柱外面
に付着することを妨害する機能も有する。しかしなが
ら、単独で海中に立設されている柱であれば、このよう
な環状フロートで覆ってその上下動作を利用することに
より、水生生物の付着を妨害することも可能であるが、
機器の冷却水を取水する海水取水路などのような保護対
象となる壁面の面積が非常に大きい場合に、付着を妨害
する環状フロートのようなものを設けることは不可能で
あり、また、現実的ではない。
【0007】一方、上記した発電所や各種プラント施設
の冷却水等として使用する海水は、近年、管型取水路を
用いて海洋沖合より取水する深層取水方式が普及してき
ている。このため、上記した開放型取水路のみでなく、
管型取水路内面に付着する海生生物の除去に対する関心
が高まっている。従来、この管型取水路内面に付着した
海生生物を除去する装置としては、特開平6−2854
50号公報に開示されている水中清掃回収ロボットなど
が知られている。しかしながら、かかる管型取水路の場
合にも、上記した開放型取水路と同様に、結局、水接触
壁面となっている管型取水路内面に直接接触して、一旦
付着した海生生物を、強制的に除去する手段に過ぎず、
清掃作業や海生生物の処分などに多大な労力とコストが
かかるなど、上記と同様の問題を有している。
【0008】本発明は上記に鑑みなされたものであり、
水接触壁面に付着してしまった水生生物を除去するので
はなく、水接触壁面に水生生物が付着すること自体を抑
制し、清掃作業の実施回数を減らして、清掃作業効率の
改善を図り、ブラシ交換等の清掃機器のメンテナンス作
業も容易化することができると共に、付着対象となる水
接触壁面の形状や大きさに拘わらず、効果的に水生生物
の付着を抑制することができる水生生物付着防止装置を
提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
に当たって、本発明者は、水生生物が付着する次のよう
なメカニズムに着目した。すなわち、幼生期の水生生物
は、遊泳能力に乏しいので、自らの遊泳力により着生す
る対象物(壁面)に到達することはできない。このた
め、対象物に付着するには水の流れが必要となる。つま
り、対象物に付着できるか否かは、水の流れが大きな役
割を果たす。また、付着対象物にたどり着いても、その
まま着生してしまうのではなく、しばらくの間探索行動
を行うことが知られている。そこで、付着対象物(壁
面)に到達する前に、あるいは、付着対象物に到達後で
あっても探索行動を行っている間に、付着対象物に留ま
ることのできない程度の水流を起こせば、着生しようと
した水生生物を、その流れによって水中に強制的に戻す
ことができる。
【0010】すなわち、請求項1記載の発明では、水中
構造物の水接触壁面近傍における水流の通過経路を規制
する水流制御部材を有し、該水流制御部材によって水接
触壁面近傍の水流を所定流速に制御することにより、水
接触壁面への水生生物の付着を防止可能であることを特
徴とする水生生物付着防止装置を提供する。請求項2記
載の発明では、前記水流制御部材が、水接触壁面近傍に
おける水流の流速を1.0m/s〜10m/sの範囲で
制御し得るように設けられていることを特徴とする請求
項1記載の水生生物付着防止装置を提供する。請求項3
記載の発明では、前記水流制御部材は、水中構造物の水
接触壁面に対し、所定間隔離間して対向する壁面対向辺
を有すると共に、前記水接触壁面に対して略直交する位
置と略平行となる位置との間に水流受け面が位置し、前
記壁面対向辺と水接触壁面との間隙を通過する水流を所
定流速に制御する整流板であることを特徴とする請求項
1又は2記載の水生生物付着防止装置を提供する。請求
項4記載の発明では、前記壁面対向辺と水接触壁面との
間隙の断面積が、前記整流板の投影面積に対して1/5
〜1/50となるように設けられていることを特徴とす
る請求項3記載の水生生物付着防止装置を提供する。請
求項5記載の発明では、前記水流制御部材への水生生物
の付着を防止するため、該水流制御部材に対し、水生生
物付着防止効果を有する薬液を供給可能な薬液供給機構
を設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に
記載の水生生物付着防止装置を提供する。請求項6記載
の発明では、前記水流制御部材が、水接触壁面の面方向
に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする請
求項1〜5のいずれか1に記載の水生生物付着防止装置
を提供する。請求項7記載の発明では、移動速度が、
0.001m/s〜1m/sであることを特徴とする請
求項6記載の水生生物付着防止装置を提供する。請求項
8記載の発明では、機器冷却水として用いられる海水を
取水するために設けられた開放型取水路に設置され、こ
の開放型取水路の水接触壁面への水生生物の付着を防止
可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1
に記載の水生生物付着防止装置を提供する。請求項9記
載の発明では、前記整流板の壁面対向辺が、開放型取水
路の水接触壁面を構成する取水路垂直壁面及び取水路水
平壁面のいずれか少なくとも一方に対向配置されている
ことを特徴とする請求項3又は4記載の水生生物付着防
止装置を提供する。請求項10記載の発明では、各機構
部の運転状況を把握し、管理用コンピュータとの間で、
運転状況の送受信を行う運転情報伝達機器を備えている
ことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1に記載の水
生生物付着防止装置を提供する。請求項11記載の発明
では、管型取水路内に1以上配置されると共に、水接触
壁面を構成する該管型取水路内面との間に円周方向に所
定の間隙を有して設けられ、この間隙を通過する水流を
所定流速に制御する水流制御面を有する管状整流部材を
備えていることを特徴とする水生生物付着防止装置を提
供する。請求項12記載の発明では、前記水流制御面
が、水流の流れ方向に沿って拡径するテーパ状に形成さ
れていることを特徴とする請求項11記載の水生生物付
着防止装置を提供する。請求項13記載の発明では、前
記管状整流部材は、前記管型取水路内面との間で形成さ
れる間隙を、テーパ状の前記水流制御面が形成された部
位の最小直径と最大直径との差の1/2以下とし得る大
きさで形成されていることを特徴とする請求項12記載
の水生生物付着防止装置を提供する。請求項14記載の
発明では、前記管型取水路内を移動可能に設けられてい
ることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1に記
載の水生生物付着防止装置を提供する。請求項15記載
の発明では、移動速度が、0.001m/s〜1m/s
であることを特徴とする請求項14記載の水生生物付着
防止装置を提供する。
【0011】(作用)請求項1〜10に記載の本発明の
水生生物付着防止装置によれば、水が水流制御部材に衝
突すると、該水流制御部材と水接触壁面との間隙に水の
流れが集中し、水接触壁面近傍である該間隙を通過する
際の水流の流速が所定の流速となる。これにより、水生
生物は、水接触壁面に付着しようとしても、この水流に
より流されてしまい、付着できずに、近辺の水(海水)
中に戻される。請求項11〜15に記載の本発明の水生
生物付着防止装置によれば、管型取水路内において、水
の流れが水流制御面によって規制されることにより、管
型取水路内面との間隙に水の流れが集中し、水接触壁面
近傍である該間隙を通過する際の水流の流速が所定の流
速となる。これにより、水生生物は、管型取水路内面に
付着しようとしても、この水流により流され、付着でき
ない。
【0012】なお、本明細書において、「水生生物」は
「海生生物」を含む意味である。「水中構造物」は、少
なくとも一部が海水や河川水などの水中に浸っている構
造物の全てを含む意味であり、発電所、製鉄所、石油精
製所などの各施設における機器冷却用の冷却水として用
いられる海水を取水するための取水路、あるいは港湾施
設などの「海洋構造物」を含む。「水接触壁面」には海
洋構造物における「海水接触壁面」を含む意味である。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)次に、図面に
示した実施形態に基づき本発明をさらに詳細に説明す
る。図1及び図2は、本発明の第1の実施形態にかかる
水生生物付着防止装置1を示す図であり、これらの図に
示したように、本実施形態の水生生物付着防止装置1
は、水流制御部材である整流板10を有して構成され
る。なお、これらの図において、符号100は、発電所
等の施設で用いられる機器の冷却水として使用される海
水を取水する開放型取水路の一部を示し、水(海水)接
触壁面を構成する取水路垂直壁面110及び取水路水平
壁面120を有している。
【0014】本実施形態においては、整流板10が取水
路垂直壁面110に対応して設けられている。すなわ
ち、海水面の上方に配置される保持部材20には、整流
板支持軸21が垂設されており、この整流板支持軸21
に整流板10が設けられている。整流板10は、水流に
対向する水流受け面11を有し、該水流受け面11に衝
突した水流を、整流板10における壁面対向辺12と取
水路垂直壁面110とにより形成される間隙150に集
中させることができるものであればよい。
【0015】整流板10は、間隙150に水流を集中さ
せるため、取水路垂直壁面110に対して水流受け面1
1が略直交する位置から略平行となる位置の間に配置さ
れるように設けられる。具体的には、図2に示したよう
に、整流板支持軸21を中心として、壁面対向辺12の
流れ方向に沿った平面位置を、整流板支持軸21とほぼ
同じ位置から、それよりも略90度後方にずらした位置
との間である角度θの範囲に、水流受け面11が位置す
るように設けられる。整流板10は、水流受け面11が
かかる範囲内に位置するように、整流板支持軸21に対
して固定して設けられた構成としてもよいし、所望の角
度を任意に選択できるように、整流板支持軸21に対し
て回動可能に設けることもできる。
【0016】整流板10の大きさ(面積)、上記した取
り付け角度、壁面対向辺12と取水路垂直壁面110と
の間隙150の大きさ等は、該間隙150を通過する水
流の流速が、取水路垂直壁面110への水生生物の付着
を防止するのに有効な流速である1.0m/s〜10m
/sとなる範囲で適宜に選択される。壁面対向辺12と
取水路垂直壁面110との間隙150は、好ましくは、
100mm以下に設定される。また、整流板10の大き
さ(面積)、上記した取り付け角度は、壁面対向辺12
と取水路垂直壁面110との間隙150の断面積が、整
流板10の投影面積に対して1/5〜1/50となるよ
うに選択することが好ましい。開放型取水路100内に
おける海水の流速は、通常約0.2m/sである。従っ
て、取水路垂直壁面110近傍に当たる間隙150を通
過する際の流速を上記した範囲とするに当たっては、間
隙150の断面積に対する整流板10の投影面積をかか
る関係に設けることが適切である。
【0017】整流板10及び整流板支持軸21を支持す
る保持部材20には、薬注ポンプ31、薬液タンク(図
示せず)等を有してなる薬液供給機構30を備えてい
る。本実施形態にいおいては上記した整流板支持軸21
がパイプ状に形成されていると共に、該整流板支持軸2
1の長手方向に沿って複数の薬液供給ノズル21aが設
けられており、薬液供給機構30の薬注ポンプ31の駆
動により、整流板支持軸21及び薬液供給ノズル21a
を通じて整流板10の外面に供給される構造となってい
る。本実施形態においては、整流板支持軸21をパイプ
状に形成して、この整流板支持軸21に薬液供給管とし
ての機能を兼ねさせているが、もちろん、独立した別途
の薬液供給管を整流板支持軸21に沿って配設してもよ
い。また、整流板10の垂直方向に沿って配設するので
はなく、上端縁付近に薬液供給管を設けて、上端縁付近
から下方に向かって整流板10の外面に薬液が供給され
る構成とすることもできる。
【0018】上記した薬液としては、水生生物付着防止
効果を有するものであれば限定されるものではなく、例
えば、塩素、二酸化塩素、過酸化水素、次亜塩素酸等に
代表される海生生物繁殖抑止剤を用いることができる。
これらは、整流板10への海生生物の付着を防止できれ
ばよく、かかる範囲で防汚効果を発揮できれば十分であ
る。これらの薬液は、整流板10の外面に供給されるこ
とにより海水中に混入するものであるが、混入する量
は、開放型取水路100内に取り込まれている海水量に
比べた場合にごく微量と言える範囲であり、薬液による
海水汚染の恐れはない。むしろ、多少とはいえ海水中に
混入するため、海水汚染の恐れがない範囲において、多
少の薬液効果が期待できるという利点もある。
【0019】保持部材20には、任意の駆動機構(図示
せず)が設けられており、この駆動機構の駆動により、
取水路垂直壁面110の長手方向に配設された案内レー
ル40に沿って、取水路垂直壁面110の面方向(長手
方向)に移動可能に設けられている。これにより、海生
生物の付着対象となっている取水路垂直壁面110全体
の近傍に、海生生物の付着を防止できる流速の水流を起
こすことができる。なお、移動速度は任意であるが、所
定流速の水流を生じさせたある部位から一旦離れて当該
部位に戻ってくる間に、海生生物が付着してしまわない
程度であることが好ましく、取水路垂直壁面110の長
さが、0.3m〜300mの範囲であれば、0.001
m/s〜1m/sの範囲の移動速度に設定することが好
ましい。
【0020】上記した保持部材20には、さらに、各機
構部の運転状況を把握し、水生生物付着防止装置1から
離間した建物内等に配置された管理用コンピュータ(図
示せず)との間で、運転状況の送受信を行う運転情報伝
達機器50を設けることが好ましい。例えば、駆動機構
の運転状況、案内レール40に対する保持部材20の移
動位置、薬注ポンプの負荷情報、薬液タンクの液位など
を検知するセンサ(図示せず)などからの情報に基づ
き、これらの各機構部の運転状況を把握して、送受信部
(図示せず)を通じてかかる情報を管理用コンピュータ
に送信するものである。これにより、管理用コンピュー
タでは、水生生物付着防止装置1の各機構部の運転状況
を遠隔地で容易に把握することができる。また、受信し
た各機構部の運転状況に応じて、管理用コンピュータか
ら駆動機構等の制御情報を送ることもでき、水生生物付
着防止装置1を遠隔制御することも可能である。
【0021】本実施形態によれば、図2の矢印方向に流
れる海水は、整流板10の水流受け面11に衝突する
と、水流受け面11の取水路垂直壁面110に対する取
り付け傾斜角に従って、取水路垂直壁面110と壁面対
向辺12との間隙150に集水されていく。これによ
り、取水路垂直壁面110近傍に相当する該間隙150
を通過する海水の流速が所定流速、好ましくは1.0m
/s〜10m/sとなる。従って、海生生物が付着対象
物である取水路垂直壁面110に近づいてきても付着す
る前に水流によって押し流すことができ、あるいは、付
着対象物で探索行動を行っている間に水流によって押し
流すことができる。
【0022】そして、整流板10を保持した保持部材2
0を取水路垂直壁面110に設けた案内レール40に沿
って移動させる。これにより、取水路垂直壁面110の
全体に亘ってその近傍の流速を順次所定流速に制御でき
る。この移動速度を上記した所定の速度とすることによ
り、所定流速の水流を生じさせたある部位から一旦離れ
て当該部位に戻ってくる間に、海生生物が付着してしま
わないようにすることができる。
【0023】このようにして水生生物付着防止装置1を
運転することにより、取水路垂直壁面110への海生生
物の付着量を大幅に減らすことができる。この結果、取
水時に海生生物を吸引することによって冷却対象機器等
に生じる負荷上昇に伴う不具合の発生を低減することが
でき、これら各機器等の運転の信頼性の向上に資する。
【0024】また、海生生物の付着量が少なくなるた
め、取水路垂直壁面110に付着した海生生物を掻き落
とす清掃作業の実施回数を減らすことができ、清掃作業
を簡素化することができる。また、従来、清掃作業によ
り収集される海生生物が大量であるため、それらを産業
廃棄物として処分するにも多大なコストと労力を要して
いたが、本実施形態によれば、海生生物の付着量自体を
低減できるため、かかる処分コストや労力の低減も図る
ことができる。
【0025】なお、本実施形態においては、整流板10
を、取水路垂直壁面110に対応して設けており、取水
路水平壁面120に対応したものは設けていない。しか
しながら、取水路水平壁面120に対応させて別途の整
流板を配設することもできるし、整流板10を支持する
整流板支持軸21を略L字状に形成して、その垂直部と
水平部とのそれぞれに整流板を支持させる構成とするこ
ともできる。また、保持部材20に対して整流板10を
一つしか配設していないが、所定間隔毎に複数配設する
こともできる。また、本実施形態の水生生物付着防止装
置1自体を、取水路垂直壁面110又は取水路水平底面
120の長手方向に対して複数台設けることもできる。
【0026】(試験例)海中に500mmW×2000
mmL×50mmDのコンクリートテストピースを浸漬
し、このコンクリートテストピースの壁面に対して壁面
対向辺12を20mmの間隔をおいて対向させ、さら
に、壁面対向辺12を中心として見た場合のコンクリー
トテストピース壁面と水流受け面11とのなす角が45
度となるように整流板10を設置した。なお、このとき
の整流板10の投影面積は0.6m であった。また、
整流板支持軸21の角度調整により、水流受け面11が
コンクリートテストピース壁面に対して45度になる時
間を2分間隔で約3秒間とした。整流しない場合の海水
の流速が0.2m/sであるため、このようなセッティ
ングにより、コンクリートテストピース壁面と壁面対向
辺12との間隙に、2分間隔で約3秒間ずつ3m/sの
水流が流れることになる。
【0027】(比較例)上記試験例と同様の大きさのコ
ンクリートテストピースを、所定流速に制御された水流
が当たらない位置でそのまま浸漬して放置した。
【0028】3ヶ月後、試験例と比較例の各コンクリー
トテストピースへの海生生物の付着状況を観察した。そ
の結果、試験例のコンクリートテストピースには、イガ
イやフジツボの付着がほとんど観察されなかったのに対
し、比較例のコンクリートテストピースは、イガイやフ
ジツボで覆われており、本実施形態の海生生物の付着防
止効果が極めて高いことが分かった。
【0029】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態に係る水生生物付着防止装置を図3及び図4に
基づき説明する。本実施形態の水生生物付着防止装置6
0は、管型取水路200に配設されるものであり、水接
触壁面を構成する管型取水路200の内面との間に形成
される間隙210を通過する水流を所定流速に制御する
構成を有している。
【0030】すなわち、本実施形態の水生生物付着防止
装置60は、管状整流部材70を備えている。管状整理
部材70は、軸方向一端側に水流の流れ方向に沿って拡
径するテーパ状に形成された水流制御面71を有し、こ
の水流制御面71に水流が接することにより、管型取水
路200の内面との間隙210に水流を集め、該間隙2
10を通過する水流を所定流速に制御する。
【0031】管状整流部材70はかかる機能を果たすも
のである限り、その形状や大きさは限定されるものでは
ないが、通常、管型取水路200の形状に合わせ、該管
型取水路200が円筒形であれば、管状整流部材70も
円筒形に形成される。また、その大きさは、管型取水路
200の内面との間で形成される間隙210を、テーパ
状の水流制御面71が形成された部位の最小直径aと最
大直径bとの差の1/2以下とし得る大きさで形成され
ることが好ましい。これにより、管型取水路200内を
流れる通常の海水の流速に対し、該間隙210を流れる
水流を2倍以上とすることができる。
【0032】管状整流部材70は、管型取水路200の
内面近傍の全体に亘り、所定の流速を確保させるため、
移動可能に設けられていることが好ましい。この場合、
移動速度は、上記第1の実施形態と同様に、0.001
m/s〜1m/sの範囲とすることが好ましい。管状整
流部材70を移動させる手段は任意であるが、例えば、
図4に示したように、管状整流部材70の前方部及び後
方部に牽引ワイヤ72を接続し、これをウインチ(図示
せず)で巻き取ったり巻き戻したりする手段を採用する
ことができる。
【0033】また、図5(a),(b)及び図6に示し
たように、牽引ワイヤ72を設けるのではなく、管状整
流部材70に推進用プロペラ部材73を設けると共に、
外面に案内車輪74を設け、推進用プロペラ部材73を
駆動させることによって管型取水路200内を自走させ
る構成とすることもできる。
【0034】本実施形態によれば、管型取水路200内
に配置される管状整流部材70がテーパ状に形成された
水流制御面71を有しているため、管型取水路200内
に取り込まれた海水は、該水流制御面71に規制され
て、管型取水路200と管状整流部材70との間隙21
0を通過する。これにより、該間隙210を通過する際
の水流の流速が速くなり、好ましくは2倍以上となるた
め、水接触壁面である管型取水路200の内面に海生生
物が付着することを防止できる。そして、常時、所定時
間毎、あるいは任意のタイミングで該管状整流部材70
を移動させることにより、管型取水路200の内面近傍
に対し、長手方向全体に亘って海生生物の付着を阻止し
得る流速の水流を生起させることができる。
【0035】なお、上記した説明では、管状整流部材7
0を管型取水路200内に一つしか配置していないが、
牽引ワイヤ72に所定間隔毎に管状整流部材70を連結
するなどして、管型取水路200内に複数配設すること
もできる。この場合には、管型取水路200内の移動量
をより少なくすることができ、より短い時間で移動させ
ることができるため、海生生物の付着防止効果を高める
ことができる。
【0036】(第3の実施形態)図7及び図8は本発明
の第3の実施形態に係る水生生物付着防止装置80を示
す図である。この水生生物付着防止装置80は、管型取
水路300が断面角形の場合に用いられるもので、図7
(a),(b)に示したように管状整流部材90も、こ
れに対応させて略角筒形に形成されている。本実施形態
においても、第2の実施形態と同様に、軸方向一端側に
水流の流れ方向に沿って拡径するテーパ状に形成された
水流制御面91を有しており、また、その大きさは、管
型取水路300の内面との間で形成される間隙310
を、テーパ状の水流制御面91が形成された部位の最小
直径(最も短い対向辺間距離辺)a’と最大直径(最も
長い対向辺間距離)b’との差の1/2以下とし得る大
きさで形成されることが好ましい。
【0037】これにより、管型取水路300が断面略方
形であっても、水流制御面91に海水が接することによ
り、海水の流れが間隙310に向かって集められ、該間
隙310内を通過する水流を所定流速に制御でき、第2
の実施形態と同様に、水接触壁面である管型取水路30
0の内面に海生生物が付着することを防止できる。な
お、図7及び図8に示したように、牽引ワイヤ92を接
続して管型取水路300内を移動可能にできることは上
記第2の実施形態と同様である。また、牽引用ワイヤ9
2に代えて推進用プロペラ部材(図示せず)等を取り付
けて自走式としたり、管状整流部材90を複数設けたり
することができることも上記第2の実施形態と同様であ
る。さらに、上記第2及び第3の実施形態において、第
1の実施形態と同様に、適宜位置に薬液供給機構を設け
ることもできるし、運転情報伝達機器を設けることもで
きる。
【0038】
【発明の効果】請求項1〜10に記載の本発明の水生生
物付着防止装置は、開放型取水路などの水中構造物の水
接触壁面近傍における水流の通過経路を規制する水流制
御部材を有しており、水が水流制御部材に規制されて、
水流制御部材と水接触壁面との間隙に水の流れを集中さ
せて、水接触壁面近傍である該間隙を通過する際の水流
の流速を所定流速に制御できる構造である。このため、
水生生物は、水接触壁面に付着しようとしても、この水
流により流されてしまい、付着できずに、近辺の水(海
水)中に戻され、水生生物の付着を抑制することができ
る。従って、水接触壁面への水生生物の付着量を大幅に
低減でき、清掃作業の実施回数を減らして、清掃作業効
率の改善を図り、ブラシ交換等の清掃機器のメンテナン
ス作業の容易化も図ることができる。
【0039】請求項11〜15に記載の本発明の水生生
物付着防止装置は、管型取水路内に配置される管状整流
部材を有している。このため、水が管状整流部材の水流
制御面に衝突することにより、管型取水路内面との間隙
に水の流れが集中し、水接触壁面近傍である該間隙を通
過する際の水流の流速を所定流速に制御できる。これに
より、水生生物は、管型取水路内面に付着しようとして
も、この水流により流され、付着できない。この結果、
管型取水路内面への水生生物の付着量を大幅に低減で
き、清掃作業の実施回数を減らして、清掃作業効率の改
善を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水生生物付着防
止装置の構成を示す図である。
【図2】上記第1の実施形態に係る水生生物付着防止装
置の構成を示す平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る水生生物付着防
止装置の一の例の構成を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図4】上記第2の実施形態における一の例に係る水生
生物付着防止装置を管型取水路内に配置した状態を示す
模式図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る水生生物付着防
止装置の他の例の構成を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図6】上記第2の実施形態における他の例に係る水生
生物付着防止装置を管型取水路内に配置した状態を示す
図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る水生生物付着防
止装置の一の例の構成を示す図であり、(a)は正面
図、(b)は平面図である。
【図8】上記第3の実施形態に係る水生生物付着防止装
置を管型取水路内に配置した状態を示す図である。
【符号の説明】
1,60,80 水生生物付着防止装置 10 整流部材 11 水流受け面 12 壁面対向辺 20 保持部材 21 整流板支持軸 30 薬液供給機構 40 案内レール 70,90 管状整流部材 71,91 水流制御面 100 開放型取水路 110 取水路垂直壁面 120 取水路水平壁面 150 間隙 200,300 管型取水路 210,310 間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中円尾 淳 東京都江東区新砂1丁目2番8号 オルガ ノ株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水中構造物の水接触壁面近傍における水
    流の通過経路を規制する水流制御部材を有し、該水流制
    御部材によって水接触壁面近傍の水流を所定流速に制御
    することにより、水接触壁面への水生生物の付着を防止
    可能であることを特徴とする水生生物付着防止装置。
  2. 【請求項2】 前記水流制御部材が、水接触壁面近傍に
    おける水流の流速を1.0m/s〜10m/sの範囲で
    制御し得るように設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の水生生物付着防止装置。
  3. 【請求項3】 前記水流制御部材は、水中構造物の水接
    触壁面に対し、所定間隔離間して対向する壁面対向辺を
    有すると共に、前記水接触壁面に対して略直交する位置
    と略平行となる位置との間に水流受け面が位置し、前記
    壁面対向辺と水接触壁面との間隙を通過する水流を所定
    流速に制御する整流板であることを特徴とする請求項1
    又は2記載の水生生物付着防止装置。
  4. 【請求項4】 前記壁面対向辺と水接触壁面との間隙の
    断面積が、前記整流板の投影面積に対して1/5〜1/
    50となるように設けられていることを特徴とする請求
    項3記載の水生生物付着防止装置。
  5. 【請求項5】 前記水流制御部材への水生生物の付着を
    防止するため、該水流制御部材に対し、水生生物付着防
    止効果を有する薬液を供給可能な薬液供給機構を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の水
    生生物付着防止装置。
  6. 【請求項6】 前記水流制御部材が、水接触壁面の面方
    向に沿って移動可能に設けられていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1に記載の水生生物付着防止装
    置。
  7. 【請求項7】 移動速度が、0.001m/s〜1m/
    sであることを特徴とする請求項6記載の水生生物付着
    防止装置。
  8. 【請求項8】 機器冷却水として用いられる海水を取水
    するために設けられた開放型取水路に設置され、この開
    放型取水路の水接触壁面への水生生物の付着を防止可能
    であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1に記
    載の水生生物付着防止装置。
  9. 【請求項9】 前記整流板の壁面対向辺が、開放型取水
    路の水接触壁面を構成する取水路垂直壁面及び取水路水
    平壁面のいずれか少なくとも一方に対向配置されている
    ことを特徴とする請求項3又は4記載の水生生物付着防
    止装置。
  10. 【請求項10】 各機構部の運転状況を把握し、管理用
    コンピュータとの間で、運転状況の送受信を行う運転情
    報伝達機器を備えていることを特徴とする請求項1〜9
    のいずれか1に記載の水生生物付着防止装置。
  11. 【請求項11】 管型取水路内に1以上配置されると共
    に、水接触壁面を構成する該管型取水路内面との間に円
    周方向に所定の間隙を有して設けられ、この間隙を通過
    する水流を所定流速に制御する水流制御面を有する管状
    整流部材を備えていることを特徴とする水生生物付着防
    止装置。
  12. 【請求項12】 前記水流制御面が、水流の流れ方向に
    沿って拡径するテーパ状に形成されていることを特徴と
    する請求項11記載の水生生物付着防止装置。
  13. 【請求項13】 前記管状整流部材は、前記管型取水路
    内面との間で形成される間隙を、テーパ状の前記水流制
    御面が形成された部位の最小直径と最大直径との差の1
    /2以下とし得る大きさで形成されていることを特徴と
    する請求項12記載の水生生物付着防止装置。
  14. 【請求項14】 前記管型取水路内を移動可能に設けら
    れていることを特徴とする請求項11〜13のいずれか
    1に記載の水生生物付着防止装置。
  15. 【請求項15】 移動速度が、0.001m/s〜1m
    /sであることを特徴とする請求項14記載の水生生物
    付着防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10730764B2 (en) 2018-04-20 2020-08-04 Asahi Kasei Kabushiki Kaisha Ultraviolet light irradiation device
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