JP2003153220A - 番組情報を提供可能な放送システム - Google Patents

番組情報を提供可能な放送システム

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JP2003153220A
JP2003153220A JP2002205141A JP2002205141A JP2003153220A JP 2003153220 A JP2003153220 A JP 2003153220A JP 2002205141 A JP2002205141 A JP 2002205141A JP 2002205141 A JP2002205141 A JP 2002205141A JP 2003153220 A JP2003153220 A JP 2003153220A
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Application number
JP2002205141A
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English (en)
Inventor
Yusuke Mizuno
勇介 水野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Television Systems (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレビューに関する情報を容易に取得するこ
とのできる送受信システムを提供する。 【解決手段】 送信装置では、イベント情報テーブルE
ITの中に、各コンテンツが、プレビュー可能である
か、いずれの時間帯においてプレビュー可能であるか、
1日何回プレビュー可能であるか等の情報を記述して送
信する。受信装置では、この情報を表示して、視聴者に
対し、プレビューの情報を提供する。また、この情報に
基づいて、プレビューを行うか否かを決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】この発明は、テレビジョン放送など
の送受信システムに関するものであり、特にそのプレビ
ューなどの部分的なコンテンツの取扱に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術およびその課題】ディジタル放送などにお
いて、個々のコンテンツごとに視聴料金を定めておき、
料金の支払いを条件に当該コンテンツのみを視聴させる
方式(ペイパービュー方式)がある。このペイパービュ
ー方式においては、購入の前に、コンテンツの一部を視
聴者に見せることが行われている。これを、プレビュー
と呼ぶ。
【0003】プレビューを見ることにより、視聴者は、
コンテンツの雰囲気や概要を知ることができ、視聴購入
するか否かの判断材料とすることができる。これによ
り、タイトル等の情報のみで視聴購入の有無を決定する
場合に比べて、視聴購入したコンテンツの内容が予想外
であったという事態を少なくすることができる。つま
り、視聴者にとって、安心して視聴購入を行うことがで
きる。
【0004】一方、コンテンツ提供者は、プレビューを
行うことによって、結果的に視聴者からの視聴購入が増
えるという大きなメリットを受けることができる。
【0005】図38を参照して、放送における暗号化と
視聴契約について説明する。ディジタル放送において
は、暗号化されている放送と暗号化されていない放送と
がある。暗号化されていない放送は、一般に、無料放送
であって、受信装置を持っていれば誰でも視聴すること
ができる。暗号化されている放送は、有料放送であっ
て、視聴料金の支払を条件に、暗号を解くためのキーが
ユーザに与えられる。
【0006】有料放送には、一般契約放送と、ペイパー
ビューの2種類がある。一般契約放送は、当該サービス
の視聴を包括的に行うことのできる放送である。一般契
約放送の視聴契約を行うと、当該契約を行った旨が、受
信装置に装着してあるICカード66に記録され、キー
を取得することができる。
【0007】一方、ペイパービュー放送は、個々のコン
テンツのそれぞれについて、視聴のための料金を支払っ
て、その都度、キーを得ることができる。
【0008】図38を参照して、放送における暗号化に
ついて説明する。なお、図においてA[X]は、XをキーA
により暗号化することを示している。また、A-1[Y]は、
YをキーAにより復号化することを示している。
【0009】一般契約放送の場合には、契約した個々
のユーザの受信装置8に対してのみ、送信装置2から、
ワークキーKwをマスターキーKmで暗号化したKm[Kw]が送
信される。このKm[Kw]は、制御データEMMの中に含め
て送信される。
【0010】このEMMを受けた受信装置8は、これ
をICカード66に渡す。
【0011】ICカード66は、予め記録されている
マスターキーKmを用いて、EMMを複号化する。これに
より、ワークキーKwを得ることができる。ICカード6
6は、このワークキーKwをそのメモリに記録する。この
ようにして、ICカード66内にワークキーKwが記録保
持される。なお、送信装置2は、所定期間(1月程度)
ごとにワークキーKwを変更してEMMを送信するように
している。ICカード66は、変更があるごとに新たな
ワークキーKwを記録する。なお、EMMは、契約したユ
ーザに対してのみ与えられるので、契約を行っていない
ユーザのICカードには、ワークキーKwは記録されな
い。
【0012】送信装置2は、コンテンツCをスクラン
ブルキーKsによって暗号化したKs[C]と、スクランブル
キーKsをワークキーKwによって暗号化したKw[Ks]を送信
する。Kw[Ks]は、制御データECMの中に含めて送信さ
れる。なお、スクランブルキーKsは、極めて短い時間で
次々と変更されて送信される。
【0013】受信装置8は、受信したECMをICカ
ード66に与える。
【0014】ICカード66は、記録しておいたワー
クキーKwを用いて、与えられたECMを復号化し、スク
ランブルキーKsを得る。契約がなく、ICカード66内
にワークキーKwがない場合には、スクランブルキーKsは
得られない。
【0015】ICカード66は、復元したスクランブ
ルキーKsを受信装置8に返送する。
【0016】受信装置8は、受け取ったスクランブル
キーKsを用いて、Ks[C]を復号化する。
【0017】これにより、コンテンツCを得る。
【0018】一般契約放送においては、上記のようにし
て、契約者だけが視聴を行うことができるようにしてい
る。
【0019】ペイパービュー放送においても、暗号化方
式は上記と同様である。ただし、全てのユーザの受信装
置8に対して、EMMが送信される。これにより、事前
の包括的な契約がなくとも、視聴を可能にしている。制
御データECMの中には、ペイパービュー放送である旨
の記述がなされる。ICカード66は、ペイパービュー
用のECMを受けて、スクランブルキーKsを生成した場
合には、その旨を記録しておく。この記録は、受信装置
8によって、通信回線を介して、コンテンツ提供者装置
4(放送センター)に送信される。これにより、コンテ
ンツ提供者は、ペイパービュー放送が視聴されたことを
知り、視聴料の請求を行う。
【0020】また、当該ペイパービュー番組がプレビュ
ー可能であるか否かは、その番組の制御データECMに
記述されている。ICカード66は、受信装置8からE
CMを受け取ると、プレビュー可能であるかどうかを判
断する。プレビュー可能である場合には、定められた所
定の時間(たとえば2分間)だけスクランブルキーKsを
受信装置8に送り返す(図38の)。これにより、所
定の時間だけプレビューが可能となる。
【0021】しかし、コンテンツのいずれの部分(いず
れの時間帯)についてもプレビューが可能であり、プレ
ビューとしてふさわしくないシーン(クライマックスシ
ーンなど)も、プレビューの対象となってしまうという
問題がある。
【0022】これを解決するため、特開平11−308
595号公報には、コンテンツのいずれの部分がプレビ
ュー可能であるかを制御データECMに記述する技術が
開示されている。ICカード66は、この制御データE
CMを解析して、現在放送されているコンテンツがプレ
ビュー対象となっている部分である場合には、スクラン
ブルキーKsを受信装置8に与えるようにしている。ま
た、現在放送されているコンテンツがプレビュー対象と
なっている部分でない場合には、スクランブルキーKsを
受信装置8に与えないようにしている。
【0023】このようにして、プレビューの対象とする
部分を、コンテンツ提供者側が指定することができる。
【0024】しかしながら、この従来技術には、次のよ
うな問題点がある。第一に、各コンテンツのそれぞれに
ついて、ICカード66に制御データECMを与えて、
その返答を待たなければ、プレビューが可能であるかど
うかがわからない点である。このため、全てのコンテン
ツについてプレビューが可能かどうかを知るためには、
全てのコンテンツについて上記の処理を繰り返さねばな
らず、処理が煩雑であり迅速でなかった。
【0025】第二に、制御データECMは、そのコンテ
ンツと同じタイミングにて送信されるものであるから、
視聴者は、コンテンツの開始前に事前に、プレビュー可
能であるかどうかを知ることができなかった。
【0026】したがって、このような問題点を解決した
放送送受信システムが望まれている。
【0027】また、上記第二の問題点を解決したシステ
ムが、特開平11−177944号公報に示されてい
る。このシステムでは、将来放送予定のコンテンツを宣
伝するためのコンテンツ(プロモーション用コンテン
ツ)を別途製作し、これを放送するようにしている。視
聴者は、このプロモーション用コンテンツを見ることに
より、この先放送されるコンテンツの概要を知ることが
できる。
【0028】しかし、このシステムでは、予め、プロモ
ーション用のコンテンツを製作しなければならず、番組
提供者側の労力が大きいという問題がある。また、通常
のコンテンツに、プロモーション用コンテンツを多重化
して放送すると、プロモーションコンテンツの分だけ、
多重化可能な通常のコンテンツが少なくなってしまうと
いう問題もある。さらに、プロモーション用のコンテン
ツは、番組提供者の宣伝的意図が入りすぎて、かえっ
て、視聴者の視聴意欲を減退させる場合もある。すなわ
ち、プロモーション用コンテンツでは、番気提供者が定
めた順にコンテンツが紹介されるため、特定のコンテン
ツの内容を知りたいと考えている視聴者にとっては、あ
まり有用ではない。このような場合、視聴者は、実際の
コンテンツの一部を見ることを望む。
【0029】したがって、上記のような問題点を解決し
て、番組提供者および視聴者の双方にとって利便性の高
い番組案内(コンテンツの案内)を提供できるシステム
が望まれている。
【0030】また、従来技術においては、プレビュー以
外の目的で、コンテンツの一部を他の部分と切り離して
取り扱うシステムはなかった。この発明は、プレビュー
以外の目的でも、コンテンツの一部分を取り扱うことの
できるシステムを提供することも目的としている。
【0031】
【課題を解決するための手段および発明の効果】(1)(2)
(3)この発明の放送システムは、複数のコンテンツを多
重化する多重化部であって、複数のコンテンツのそれぞ
れについて、受信側において、当該コンテンツの一部だ
けを利用できる旨を示す一部利用可能情報も併せて多重
化して放送信号を生成する多重化部と、放送信号を送信
する送信部とを備えた送信装置と、送信されてきた放送
信号を受信する受信部と、受信部によって受信した放送
信号から、コンテンツを復元して出力するとともに、一
部利用可能情報に基づいて、いずれのコンテンツが、抽
出された一部だけを利用可能であるかを示すコンテンツ
情報を出力する復元・制御部とを備えた受信装置と、を
備えている。
【0032】したがって、一部利用可能情報に基づい
て、複数のコンテンツについて、いずれのコンテンツが
一部だけ利用可能であるかを知ることができる。また、
送信側は、一部利用可能情報を生成するだけでよく、特
別なプロモーション用コンテンツを製作する必要がな
い。
【0033】(4)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報に基づいて、複数のコンテンツについて、それぞれ
の一部を抽出して部分コンテンツとし、当該部分コンテ
ンツを結合したコンテンツを生成する部分コンテンツ抽
出・結合部をさらに含むことを特徴としている。
【0034】したがって、一部利用可能情報に基づい
て、部分コンテンツを集めたコンテンツを自動的に生成
して、放送することができる。
【0035】(5)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報が、現在放送されている複数のコンテンツのそれぞ
れについて、そのコンテンツの一部だけを利用可能かど
うかを示す情報を含むことを特徴としている。
【0036】したがって、現在放送中の複数のコンテン
ツについて、いずれのコンテンツが一部だけ利用可能で
あるかを受信装置側に伝達することができる。。
【0037】(6)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報が、将来放送される複数のコンテンツのそれぞれに
ついて、そのコンテンツの一部だけを利用可能かどうか
を示す情報を含むことを特徴としている。
【0038】したがって、将来放送予定のコンテンツに
ついて、いずれのコンテンツが一部だけ利用可能である
かを受信装置側に事前に伝達することができる。
【0039】(7)この発明の送信装置は、コンテンツの
一部は、コンテンツの一部を時間的に特定したものであ
ることを特徴としている。
【0040】したがって、特定の時間帯のコンテンツに
対して、受信装置側において特別な取扱を行うことが可
能となる。
【0041】(8)この発明の送信装置は、コンテンツの
一部は、当該コンテンツを構成するコンテンツ構成要素
の一部であることを特徴としている。
【0042】したがって、特定のコンテンツ構成要素に
対して、受信装置側において特別な取扱を行うことが可
能となる。
【0043】(9)この発明の送信装置は、コンテンツの
一部は、当該コンテンツの表示画面の一部であることを
特徴としている。
【0044】したがって、コンテンツにおける特定の表
示領域に対して、受信装置側において特別な取扱を行う
ことが可能となる。
【0045】(10)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報は、コンテンツについて、その一部がプレビュー可
能であることを示す情報を含むことを特徴としている。
【0046】したがって、受信側において、コンテンツ
がプレビュー可能であるかどうかを容易に知ることがで
きる。
【0047】(11)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報は、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかの情報を含
むことを特徴としている。
【0048】したがって、受信側において、プレビュー
可能となる時間に関する情報を容易に得ることができ
る。また、これに基づいて、プレビューに関する制御を
行うこともできる。
【0049】(12)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報は、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー許可回数についての情報を含むことを特徴としてい
る。
【0050】したがって、受信側において、この許可回
数に基づいてプレビュー視聴を制限することができる。
【0051】(13)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報は、要配慮シーンを含むコンテンツについて、当該
要配慮シーンだけを利用可能であることを示す情報を含
むことを特徴としている。
【0052】したがって、受信側において、要配慮シー
ンだけを視聴したり、要配慮シーンを除いて視聴したり
することができる。
【0053】(14)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報は、要配慮シーンを含むコンテンツについて、要配
慮シーンの開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかの情
報を含むことを特徴としている。
【0054】したがって、受信側において、要配慮シー
ンの時間に関する情報を容易に得ることができる。ま
た、これに基づいて、要配慮シーンに関する制御を行う
こともできる。
【0055】(15)この発明の送信装置は、一部利用可能
情報が、EITデータの一部として送信されることを特
徴としている。
【0056】したがって、受信側において、複数のコン
テンツに関して一部利用可能情報を容易に取得すること
ができる。
【0057】(16)この発明の送信装置は、EITデータ
が、長期番組情報を有するscheduleEITデータである
ことを特徴としている。
【0058】したがって、将来放送予定の番組につい
て、一部利用可能情報を送信することができる。
【0059】(17)この発明の送信装置は、EITデータ
が、短期番組情報を有するp/fEITデータであること
を特徴としている。
【0060】したがって、現在または次に放送する番組
について、一部利用可能情報を送信することができる。
【0061】(18)(19)(20)この発明の受信装置は、送信
されてきた放送信号を受信する受信部と、受信部によっ
て受信した放送信号から、コンテンツを復元して出力す
るとともに、一部利用可能情報に基づいて、いずれのコ
ンテンツが、抽出された一部だけを利用可能であるかを
示すコンテンツ情報を出力する復元・制御部とを備えた
ことを特徴としている。
【0062】したがって、一部利用可能情報に基づい
て、複数のコンテンツについて、いずれのコンテンツが
一部だけ利用可能であるかを容易に知ることができる。
【0063】(21)この発明の受信装置は、復元・制御部
は、電子番組表に、前記コンテンツ情報を併せて表示す
るように制御することを特徴としている。
【0064】したがって、番組情報の一部として、コン
テンツの一部が利用可能であるかどうかを知ることがで
きる。
【0065】(22)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報が、現在放送されている複数のコンテンツのそれぞ
れについて、そのコンテンツの一部だけを利用可能かど
うかを示す情報を含んでおり、制御・復元部が、前記一
部利用可能情報に基づいて、現在放送されている複数の
コンテンツのそれぞれが、そのコンテンツの一部だけを
利用可能かどうかを示すコンテンツ情報を表示するよう
制御することを特徴としている。
【0066】したがって、現在放送中のコンテンツにつ
いて、その一部が利用可能かどうかを知ることができ
る。
【0067】(23)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報が、将来放送される複数のコンテンツのそれぞれに
ついて、そのコンテンツの一部だけを利用可能かどうか
を示す情報を含んでおり、制御・復元部が、前記一部利
用可能情報に基づいて、将来放送される複数のコンテン
ツのそれぞれが、そのコンテンツの一部だけを利用可能
かどうかを示すコンテンツ情報を表示するよう制御する
ことを特徴としている。
【0068】したがって、将来放送されるコンテンツに
ついて、その一部が利用可能かどうかを知ることができ
る。
【0069】(24)この発明の受信装置は、コンテンツの
一部は、コンテンツの一部を時間的に特定したものであ
ることを特徴としている。
【0070】したがって、特定の時間帯のコンテンツに
対して、特別な取扱を行うことが可能となる。
【0071】(25)この発明の受信装置は、コンテンツの
一部は、当該コンテンツを構成するコンテンツ構成要素
の一部であることを特徴としている。
【0072】したがって、特定のコンテンツ構成要素に
対して、特別な取扱を行うことが可能となる。
【0073】(26)この発明の受信装置は、コンテンツの
一部は、当該コンテンツの表示画面の一部であることを
特徴としている。
【0074】したがって、コンテンツの特定の表示領域
に対して、特別な取扱を行うことが可能となる。
【0075】(27)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報が、コンテンツについて、その一部がプレビュー可
能であることを示す情報を含んでおり、制御・復元部
は、前記一部利用可能情報に基づいて、複数のコンテン
ツのそれぞれについて、その一部がプレビュー可能であ
るかどうかを示すコンテンツ情報を表示するよう制御す
ることを特徴としている。
【0076】したがって、複数のコンテンツについてこ
れらがプレビュー可能であるかどうかを容易に知ること
ができる。
【0077】(28)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報が、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかの情報を含
んでおり、制御・復元部が、前記一部利用可能情報に基
づいて、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかを含むコン
テンツ情報を表示するよう制御することを特徴としてい
る。
【0078】したがって、視聴者に対してプレビューに
関する時間情報を表示することができる。また、これら
の時間情報を利用して、プレビュー視聴などの制御を行
うことができる。
【0079】(29)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報は、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー可能な時間帯についての情報を含んでおり、制御・
復元部は、前記一部利用可能情報に基づいて、当該プレ
ビュー可能なコンテンツが、現在視聴可能な時間帯にあ
るかどうかを判断して、プレビューの可否を決定するこ
とを特徴としている。
【0080】したがって、送信装置の側から、プレビュ
ー可能な時間帯を指定することができる。
【0081】(30)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報が、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビ
ュー許可回数についての情報を含んでおり、制御・復元
部が、前記一部利用可能情報に基づいて、プレビュー可
能なコンテンツについて、プレビュー許可回数を含むコ
ンテンツ情報を表示するよう制御することを特徴として
いる。
【0082】したがって、許可回数に基づいて、プレビ
ューの視聴回数などを制御することができる。
【0083】(31)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報は、要配慮シーンを含むコンテンツについて、当該
要配慮シーンだけを利用可能であることを示す情報を含
んでおり、制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基
づいて、要配慮シーンを含むコンテンツについて、当該
要配慮シーンだけを視聴可能かどうかを含むコンテンツ
情報を表示するよう制御することを特徴としている。
【0084】したがって、要配慮シーンについて、特別
な取扱を行うことができる。
【0085】(32)この発明の受信装置は、一部利用可能
情報は、要配慮シーンを含むコンテンツについて、要配
慮シーンの開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかの情
報を含んでおり、制御・復元部は、前記一部利用可能情
報に基づいて、要配慮シーンを含むコンテンツについ
て、要配慮シーン開始時刻、終了時刻、継続時間の何れ
かを含むコンテンツ情報を表示するよう制御することを
特徴としている。
【0086】したがって、要配慮シーンについて、上記
時間情報に基づく制御を行うことができる。
【0087】(33)(34)(35)(36)この発明の受信装置は、
送信装置から送信されてきたコンテンツを受信する受信
部と、コンテンツを蓄積するための蓄積部と、受信部に
よって受信したコンテンツまたは蓄積部に蓄積したコン
テンツを、制御部の制御に従って復元して出力する復元
部と、少なくとも復元部を制御する制御部とを備えた蓄
積型受信装置であって、前記制御部は、各コンテンツの
うち、その一部を視聴可能なコンテンツを一部利用可能
情報に基づいて判断し、予めこれらコンテンツの一部の
みを部分コンテンツとして取り出して蓄積部に出力する
よう復元部を制御する蓄積制御部と、蓄積部に蓄積され
た部分コンテンツを読み出し、再生して出力する再生制
御部とを備えていることを特徴としている。
【0088】したがって、各コンテンツについて、その
部分コンテンツのみを蓄積することができる。
【0089】この発明において「コンテンツの一部」と
は、コンテンツを時間的に特定した一部だけでなく、画
像や音声などコンテンツを構成する一部のコンテンツ構
成要素や、コンテンツが表示されている画面の一部の領
域などを含む概念である。また、これらの組み合わせも
含む概念である。
【0090】「利用」とは、受信、視聴、蓄積、転送、
制御などの行為をいい、これらの行為を積極的に行う場
合だけでなく、これらの行為を行わない場合も含む概念
である。
【0091】「利用できる旨を示す情報」とは、利用で
きることを示す場合だけでなく、利用できないことが示
されていない場合も含む概念である。
【0092】「要配慮シーン」とは、バイオレンスシー
ン、成人向けシーンなど、視聴者の属性や地域などによ
って、視聴に配慮が必要なシーンをいう。
【0093】「コンテンツ構成要素」とは、画像、音声
などのように、コンテンツを構成する要素をいい、色彩
なども含む概念である。
【0094】「プログラムを記録した記録媒体」とは、
プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルデ
ィスク、CD−ROM、メモリカード、ハードディスク
等の記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路等の通信
媒体も含む概念である。CPUに接続されて、記録され
たプログラムが直接実行されるハードディスクのような
記録媒体だけでなく、一旦ハードディスク等にインスト
ールした後に実行されるプログラムを記録したCD−R
OM等の記録媒体を含む概念である。
【0095】「プログラム」とは、CPUにより直接実
行可能なプログラムだけでなく、ソース形式のプログラ
ム、圧縮処理がされたプログラム、暗号化されたプログ
ラム等を含む概念である。
【0096】
【発明の実施の形態】1.第1の実施形態 (1)全体構成 図1に、この発明の一実施形態による放送システムの全
体構成を示す。コンテンツ提供者は、オンラインまたは
オフラインにより、コンテンツ提供者装置4から送信装
置2にコンテンツを送る。送信装置2は、コンテンツ提
供者からのデータを1つのサービス(地上波のチャネル
に相当する番組のかたまり)とし、複数のチャネルを多
重化してトランスポートストリームとする。さらに、送
信装置2は、このようなトランスポートストリームを複
数個多重化して、放送する。受信装置8は、衛星6を介
して、所望のトランスポートストリーム、サービスを受
信する。
【0097】図2に、放送に含まれるトランスポートス
トリームTSとサービスSVの一例を示す。この例で
は、トランスポートストリームTS1には、時分割多重
化により、複数のサービスSV11、SV12、SV1
3、SV14が含まれる。他のトランスポートストリー
ムTS2、TS3・・・においても同様である。また、
各トランスポートストリームTS1、TS2、TS3・
・・は、異なる周波数によって送信されて区別される。
【0098】(2)送信装置の構成と放送データの構成 図3に、一実施形態による送信装置の構成を示す。コン
テンツ受信部109は、コンテンツ提供者装置4からの
コンテンツを受信して、コンテンツ蓄積部110に渡
す。なお、コンテンツは、記録媒体等に記録してコンテ
ンツ蓄積部110に渡すようにしてもよい。コンテンツ
蓄積部110には、上記各サービスSV11、SV12
・・・SV21・・・SV34・・・のコンテンツが蓄
積される。データ送信制御部112は、これらコンテン
ツを予め定められた放送予定時間に読み出して、多重化
部114に与える。多重化部114は、与えられた複数
のコンテンツをパケット化して多重化する。送信部11
6は、生成されたトランスポートストリームを電波とし
て送信する。
【0099】図4に、多重化部114によって多重化さ
れて生成されたデータの関係を示す。コンテンツは、音
声データES(A)、映像データES(V)とされる。
図5に示すように、1つのトランスポートストリームに
は、複数の音声データES(A)、映像データES
(V)が送出される。なお、各音声データES(A)、
各映像データES(V)は、スクランブルキーKsによ
って暗号化され、パケット化されて時分割で多重化され
ている。それぞれの音声データES(A)、映像データ
ES(V)には、異なるパケットIDが付されてパケッ
ト化される。したがって、パケットIDによって、各サ
ービスの音声データES(A)、映像データES(V)
を区別することができる。
【0100】図4、図5において、制御データPMT
は、各サービスごとに異なるものが送出される。制御デ
ータPMTは、対応するサービスのパケットIDを記述
している。また、制御データPMTには、暗号化された
コンテンツを複号するためのスクランブルキーKsを得
るためのデータECMのパケットIDも記述している。
したがって、所望のサービスに対応する制御データPM
Tを取得することにより、当該サービスのコンテンツを
得ることができる。
【0101】制御データPATは、各トランスポートス
トリームごとに異なるものが送出される。制御データP
ATは、当該トランスポートストリームに含まれるサー
ビスの一覧、これに対応する制御データPMTの一覧、
そのパケットIDを記述している。したがって、制御デ
ータPATを取得すれば、当該トランスポートストリー
ムに、いずれのサービスが含まれているか、各サービス
に対応する制御データPMTのパケットIDを知ること
ができる。
【0102】制御データNITは、全てのトランスポー
トストリームにおいて共通のものが送出される。制御デ
ータNITは、各トランスポートストリームに多重化さ
れているサービスの一覧を記述している。図7に、制御
データNITの例を示す。
【0103】また、各コンテンツのタイトルや放送開始
予定時間などを示す制御データSDT、EITなども多
重化部14によって生成されて送出される。図5に示す
ように、現在放送されているコンテンツの開始時刻など
を示すpresentEIT、次に放送されるコンテンツの開
始時刻などを示すfollowingEITが、全てのトランス
ポートストリームに多重化されている。両者をまとめて
短期番組情報p/fEITとする。
【0104】さらに、次のコンテンツよりも後に放送す
る予定のコンテンツの開始時刻などを示すschduleEI
Tが、トランスポートストリームTS2にだけ多重化さ
れている。これを、長期番組情報schduleEITと呼
ぶ。
【0105】この実施形態では、これら短期番組情報p/
fEITや長期番組情報schduleEITなどの番組情報E
IT中に、プレビューが可能であるか否かや開始時刻な
どを示すプレビュー情報(一部利用可能情報)を記述す
るようにしている。
【0106】この実施形態においては、ARIB(電波
産業会)のSTD−B10規格に従うものとして説明を
行う。しかし、”STB−B1”や”ETS300 4
68”など他の規格においても実施することができる。
【0107】図6に、パケット化された各データの構造
を示す。パケット化されたデータには、パケット識別子
PIDが付されて識別される。
【0108】また、図8に、図5の示す各データの相互
関係を示す。受信側では、サービスSV12のコンテン
ツデータは、次のようにして取得される。まず、制御デ
ータPATを取得し、サービスSV12を取得するため
に必要なデータを記述した制御データPMT2のパケッ
トIDを取得する。
【0109】このパケットIDに基づいて、制御データ
PMT2を取得する。制御データPMT2には、サービ
スSV12のコンテンツデータのパケットID、その暗
号を解くために必要な制御データECMのパケットID
が記述されている。
【0110】制御データECMのパケットIDに基づい
て制御データECMを取得し、暗号鍵を再生する。次
に、サービスSV12のコンテンツデータのパケットI
Dに基づいて、サービスSV12のコンテンツデータ
(音声・画像)を取得する。このコンテンツデータの暗
号を、暗号鍵によって解いて、サービスSV12のコン
テンツデータを得る。
【0111】上記に示すように制御データPAT、PM
T等によって、パケット化されて多重化された各サービ
スのコンテンツを区別できるようにしている。
【0112】(3)放送装置の詳細構成 図9は、図3の送信装置2のデータ送信制御部112と
多重化部114との詳細を示すブロック図である。ここ
では、トランスポートストリームTS1のサービスSV
11、SV12についての回路部分を示しているが、他
のサービスSV13、SV14およびトランスポートス
トリームTS2のサービスSV21〜SV24、トラン
スポートストリームTS3のサービスSV31〜SV3
4も同様の回路によって処理されて、多重化される。
【0113】図9において、入力端子10a、10cに
は、それぞれ、サービスSV11、SV12の映像デー
タが供給され、入力端子10b、10dには、それぞ
れ、サービスSV11、SV12の音声データが供給さ
れ、入力端子10eには、番組配列情報(SI)を生成
するための情報データが供給される。なお、ここでのサ
ービスとは、地上波のチャンネルに相当する番組の集合
体であり、一つの番組提供者から提供される映像、音声
等で構成される時系列の番組が一つのサービスとして、
各サービスが区分される。
【0114】まず、入力端子10aに供給された映像デ
ータは、映像エンコーダ11aに供給されて圧縮エンコ
ード処理および暗号化処理が行われる。暗号化の際に用
いた暗号鍵に基づいて、パケット多重化コントローラ1
5aは、制御データECMを生成する。
【0115】映像エンコーダ11aの出力は、可変レー
トであるため、先入れ先出し処理を行うメモリであるF
IFO(First In First Out)12aにおいてバッフ
ァ処理されて、固定レートにて出力される。
【0116】このFIFO12aから固定レートで出力
された映像データは、パケット化回路13aに供給され
てパケット化された後、メモリ14aに供給されてパケ
ット識別子(PID)が付加される。
【0117】また、入力端子10bに供給された音声デ
ータは、映像データと同様に、音声エンコーダ11b、
FIFO12b、パケット化回路13bを介してメモリ
14bに供給される。
【0118】さらに、PMT生成回路16aでは、パケ
ットされた映像データおよび音声データのパケット識別
子PIDおよび、暗号化の際に用いた鍵に基づいて生成
した制御データECMのパケット識別子PIDを取得
し、制御データPMT(プログラムマップテーブル)を
生成する。この制御データPMTも映像データ、及び音
声データと同様にパケット化される。
【0119】ここで、パケット多重コントローラ15a
は、映像データ、及び音声データのエンコードスピード
に合わせて、これらを読み出して多重化する。つまり、
メモリ14a、14bにおける映像データおよび音声デ
ータの占有量によって、メモリ14a、14bからパケ
ット単位で映像データ、及び音声データを読み出すこと
で、各パケットを時分割多重する。
【0120】このとき、PMT生成回路16aから得ら
れるパケット化された制御データPMTも、必要に応じ
て時分割多重される。このようにして、一サービスの映
像データ、音声データおよび制御データPMTが時分割
多重され、この時分割多重信号はメモリ17aに供給さ
れる。
【0121】なお、他の入力端子10c、10dに供給
された映像データと音声データも、同様に信号処理が行
われ制御データPMTと共にメモリ17bに供給され
る。
【0122】また、入力端子10eに供給された情報デ
ータは、制御データNIT(ネットワーク情報)、制御
データSDT(サービス情報)、制御データEIT(番
組情報)など番組配列情報(SI)を生成するため用い
られる。これらの制御データは、番組配列情報(SI)
を生成するためのSI生成回路20で、セクション形式
として規格化されているセクションデータに変換処理さ
れ、各テーブルの再送周期にあわせて、SIデータとし
て出力される。SI生成回路20から出力されたSIデ
ータは、パケット化回路13eに供給されてパケット化
された後、メモリ17cに供給される。
【0123】また、PAT生成回路19では、各番組の
制御データPMTに総合的に対応付けた制御データPA
T(プログラムアソシエーションテーブル)が生成され
パケット化される。
【0124】総合パケット多重コントローラ18は、メ
モリ17a、17b・・・17cの内容を読み出して多
重化する。この際、コントローラ18は、各メモリ17
a、17b・・・17cがオーバーフローやアンダーフ
ローを生じない程度に、パケット単位でデータを読み出
すことで、時分割多重を制御している。
【0125】このとき、PAT生成回路19から得られ
るパケット化された制御データPATも、必要に応じて
時分割多重される。
【0126】このように、パケット化され、さらにトラ
ンスポートストリーム(TS)としてビットストリーム
化されたデータは、出力端子21から取り出され、図示
しない誤り訂正回路や変調回路等を介して放送に供され
る。
【0127】図10に、制御データおよびコンテンツデ
ータが時分割多重化される状態を模式的に示す。図中X
で示すようにパケット多重化が行われ、次にYで示すよ
うにパケット多重化が行われる。以後、同様に、パケッ
ト多重化が繰り返されていく。
【0128】図11は、本実施の形態の放送装置におけ
る、番組配列情報(SI)を生成するSI生成回路20
の詳細な構成を示すブロック図である。なお、番組配列
情報(SI)は、制御データNIT、SDT、EITな
ど、番組選択の利便性のために規定された各種情報であ
る。また、これらの情報はテーブルの形式で規定され
る。
【0129】図11において、プレビュー情報であるプ
レビュー記述子を生成するプレビュー記述子生成部22
9は、入力端子10eよりプレビューに関する情報デー
タを受け取る。この情報データに基づいてプレビュー記
述子を生成する。
【0130】その他の記述子生成部222は、プレビュ
ー記述子以外の記述子、たとえば、番組名、番組開始時
間などの記述子を生成する。イベント情報テーブル生成
部223は、プレビュー記述子生成部229の出力と、
その他の記述子生成部222の出力とを入力し、番組に
関する各種情報である番組情報が記載された制御データ
EIT(イベント情報テーブル)を生成する。
【0131】その他のテーブル生成部224は、制御デ
ータEIT以外のテーブル、たとえば、制御データSD
Tなどを生成する。 番組配列情報多重化部225は、
イベント情報テーブル生成部223の出力と、その他の
テーブル生成部224の出力とを入力し、それぞれのテ
ーブルを多重化して番組配列情報(SI)を生成し、出
力する。
【0132】番組配列情報多重化部225で生成された
番組配列情報(SI)は、SIデータとして出力され
る。このSIデータは、図9において示す、パケット化
回路13eでパケット化される。さらに、パケット多重
化手段として機能する総合パケット多重コントローラ1
8によって、映像および音声パケットに多重化されてト
ランスポートストリーム(TS)が生成される。
【0133】以上のような動作を行うことで、プレビュ
ーに関する情報が、映像、及び音声パケットに多重化さ
れ、トランスポートストリーム(TS)として伝送され
る。また、上記各ステップを実行することで、プレビュ
ーに関する情報を有するデジタル放送を送信する方法で
ある、デジタル放送方法が可能となる。
【0134】なお、イベント情報テーブル生成部223
において生成される制御データEITには、番組名、当
該番組の開始時刻、継続時間など、番組や番組内容に関
する情報である番組情報を含んでいる。本実施形態にお
けるプレビュー記述子は、制御データEITの中の記述
子の1つである。このプレビュー記述子は、有料番組の
一部を番組案内として無料視聴可能とするプレビューに
関した情報を含んでいる。
【0135】たとえば、プレビューが可能であるか否か
の情報や、プレビューの開始時間、継続時間、及び許可
回数などの情報を含むことができる。なお、プレビュー
が可能であるか否かの情報は、これを積極的に設けても
良いが、プレビューの開始時間、継続時間の記載がある
ことによって、プレビューが可能であることを示しても
よい。また、許可回数が、1以上であることによって、
プレビューが可能であることを示してもよい。
【0136】これにより、視聴者は、その有料番組の番
組情報、即ちプレビューの開始時間、継続時間、及びプ
レビュー期間を無料視聴できる回数としての許可回数な
どを前もって知ることができ、その時間に合わせてプレ
ビューを視聴することができる。
【0137】図12に、制御データEITのデータ構造
を示す。制御データEITには、番組の開始時間、継続
時間、番組名、有料番組であるか無料番組であるかの区
別などの番組情報が記述されている。これら番組情報
は、図中の記述子領域の部分に、サービスごと、番組ご
とに記述されている。らに、この実施形態では、プレビ
ュー記述子226も、この記述子領域に記述されてい
る。
【0138】プレビュー記述子の記述子タグ260は識
別番号を示し、記述子長261は後続の記述子の全バイ
ト長を規定している。以下、開始時間262以降でプレ
ビューに関する情報を記述している。ここでは、開始時
間262において、プレビューできる期間が始まる時間
を示し、継続時間263において、プレビューできる期
間の時間幅を示している。また、許可回数264におい
て、プレビュー期間を無料視聴できる回数を示してい
る。即ち、許可回数264は、番組提供者側から許可さ
れたプレビュー無料視聴可能な回数である。
【0139】なお、プレビューに関する情報として、開
始時間262、継続時間263、及び許可回数264の
例を挙げたが、終了時刻等を記述してもよい。
【0140】この実施形態では、制御データEITであ
る、短期番組情報p/fEITおよび長期番組情報schedul
eEITの双方に、プレビュー記述子を記述するように
している。
【0141】図13は、放送装置2から伝送される、ト
ランスポートストリーム(TS)の様子を示した模式図
である。図において、長期番組情報を含むトランスポー
トストリームTS2と、短期番組情報を含むトランスポ
ートストリームTS3とがある形態を一例として示して
いる。
【0142】トランスポートストリームTS2には、サ
ービスSV21、SV22が多重化されており、トラン
スポートストリームTS3には、サービスSV31、S
V32が多重化されている。現在時刻tにおいて、「番
組γ」、「番組α」、「番組N」、「番組A、が伝送さ
れている状態を示している。
【0143】デジタル放送は、チャンネル数が多く、番
組も多彩であるので、視聴者は、番組選局に労力を要す
る。このため、デジタル放送システムにおいて、番組配
列情報(SI)を用いて、希望の番組を容易に選局でき
る工夫がなされている。この番組配列情報(SI)に
は、現在放送中の番組と次に放送される番組の情報が記
述された短期番組情報p/fEITと、約1週間分の番組
の情報が記述された長期番組情報scheduleEITとがあ
る。短期番組情報p/fEITは、伝送周期が短いが、情
報量が長期番組情報scheduleEITに比べてかなり少な
い。このため、高速に情報を得ることができるが、現
在、及び次の番組の番組情報しか得ることができない。
【0144】一方、長期番組情報scheduleEITには、
かなり先の番組に関する情報まで含まれている。このた
め、受信装置において、この長期番組情報scheduleEI
Tを取得し、順次記憶し、記憶した内容を表示すること
で、視聴者に長期の番組情報を提供可能である。したが
って、長期番組情報scheduleEITは、電子番組表など
として利用されている。
【0145】トランスポートストリームTS2では、短
期番組情報p/fEITに加えて、長期番組情報schedule
EITが多重化されている。短期番組情報p/fEIT
は、現在の番組である「番組α」、または次の番組であ
る「番組β」の番組情報を有している。
【0146】長期番組情報scheduleEITは、将来の番
組である「番組β」「番組δ」や別のトランスポートス
トリームTS3の「番組B」、「番組X」の番組情報を
有している。
【0147】また、トランスポートストリームTS3で
は、短期番組情報p/fEITが多重化されているが、長
期番組情報scheduleEITは多重化されていない。これ
は、長期番組情報scheduleEITの情報量が多いため、
全てのトランスポートストリームに多重化すると、伝送
容量を圧迫するからである。
【0148】短期番組情報p/fEIT603に、有料番
組である「番組A」のプレビュー情報が記述されてい
る。また、長期番組情報scheduleEIT602に、有料
番組である「番組β」「番組δ」「番組X」のプレビュ
ー情報が記述されている。
【0149】よって、受信装置において、これら有料番
組のプレビュー記述子を取得して、視聴者にプレビュー
情報を提供することが可能となる。すなわち、制御デー
タEITを取得すれば、将来放送される予定の有料番組
に関するプレビュー情報を、事前に得ることができる。
また、制御データEITを取得することにより、現在放
送されている有料番組を受信しなくとも、そのプレビュ
ー情報を得ることができる。
【0150】番組提供者は、番組毎に特定のプレビュー
期間の設定が可能となり、番組提供者の意図する内容部
分をプレビュー期間とすることが可能となる。また、番
組提供者としては、予め宣伝用として、番組ガイド用の
プロモーション用パケットを製作するような労力も必要
ない。加えて、宣伝用としての専用パケットを設ける必
要もなく、パケット利用の効率が低下することはない。
【0151】(3)受信装置の構成と動作 3-1 受信装置の構成 図14は、図1の受信装置8の詳細を示すブロック図で
ある。アンテナ331によって受信された放送電波は、
受信部であるチューナ332に与えられる。チューナ3
32は、CPU347の制御に従って、所定のトランス
ポートストリームを選択的に受信する。
【0152】このチューナ32の出力は、デ・スクラン
ブラ355に与えられる。デ・スクランブラ355は、
CPU347から受け取った鍵を用いて、トランスポー
トストリムに施された暗号を解く。
【0153】このトランスポートストリームは、トラン
スポート・ストリーム・デコーダ(TSデコーダ)34
1に与えられる。TSデコーダ341は、CPU347
の制御に従って、パケット化されたデータから、音声デ
ータ、映像データを復元する。
【0154】映像データは、先入れ先出し処理を行うメ
モリであるFIF0336によりバッファ処理され、映
像デコーダ337に供給される。映像データは、映像デ
コーダ337においてデコードされて圧縮が解かれた
後、D/A変換器338に与えられる。
【0155】D/A変換器338では、デジタル映像デ
ータが、アナログの映像信号に変換される。アナログ映
像信号は、画面合成回路339を介して映像を表示する
モニタ340にて画像表示される。
【0156】また、上記TSデコーダ341の出力のう
ち、音声データは、FIF0333によりバッファ処理
され、音声デコーダ334に供給される。音声デコーダ
334において圧縮が解かれた後、音声信号がスピーカ
335に与えられる。
【0157】なお、この実施形態では、モニタ340お
よびスピーカ335を有する受信装置を示したが、コン
ポジット信号(NTSC信号など)を出力するセット・
トップ・ボックスであってもよい。
【0158】また、CPU(Central Processing Uni
t)347は、各部を制御するものである。CPU34
7は、読み取り可能な記録媒体としてのプログラムメモ
リ350に記憶されたプログラムを順次読み取って、上
記映像信号、音声信号の復元に関する処理、以下に述べ
る情報データの復元に関する処理、復元した情報データ
を基に番組情報を画像表示するための処理等を行う。
【0159】この実施形態では、CPU347、TSデ
コーダ341によって復元・制御部が構成されている。
【0160】3-2 受信処理 以下、受信処理を説明する。CPU347は、プログラ
ムメモリ350に記録された各プログラムにしたがっ
て、受信処理を行う。図16に、受信処理を行うプログ
ラムのフローチャートを示す。
【0161】視聴者がリモートコントロールによりリモ
コン操作部349を押下して、所望のサービスを指定す
る。なお、この指定は、受信装置本体部の操作ボタン
(図示せず)を押下することによって行ってもよい。こ
の指令は、マイクロコンピュータ348、バスライン3
91を介して、CPU347に入力される。
【0162】CPU347は、TSデコーダ341を制
御して、制御データPATを取り出して、メモリ344
に書き込ませる。制御データPATのパケットIDは、
「0」と定められている。CPU347は、このパケッ
トIDをTSデコーダ341に与える。TSデコーダ3
41は、与えられたパケットIDに基づいて、トランス
ポートストリームから制御データPATを取り出す(ス
テップS11)。
【0163】TSデコーダ341は、制御データPAT
をメモリ344に書き込み終えると、CPU347にそ
の書き込み完了を通知する。
【0164】CPU347は、メモリ344に記録され
た制御データPATを解析し、所望のサービスが現在受
信中のトランスポートストリームにあるか否かを判断す
る(ステップS12)。現在受信中のトランスポートス
トリームに所望のサービスが多重化されていれば、ステ
ップS18にすすむ。
【0165】現在受信中のトランスポートストリームに
所望のサービスが多重化されていなければ、制御データ
NITのパケットIDを取得する(図8参照)(ステッ
プS13)。
【0166】CPU347は、このパケットIDをTS
デコーダに与え、制御データNITを取り出し、メモリ
344に記録するように制御する(ステップS14)。
制御データNITには、図7に示すように、各トランス
ポートストリームにどのサービスが多重化されているか
が記述されている。
【0167】TSデコーダ341は、制御データNIT
をメモリ344に書き込み終えると、CPU347に、
その書き込み完了を通知する。CPU347は、メモリ
344の制御データNITを解析して、所望のサービス
がいずれのトランスポートストリームに多重化されてい
るかを判断する(ステップS15)。
【0168】CPU347は、チューナ332を制御し
て、所望のサービスが多重化されているトランスポート
ストリームを受信する(ステップS16)。続いて、T
Sデコーダ341を制御して、制御データPATを取得
する(図8参照)(ステップS17)。この制御データ
PATから、所望のサービスに関する制御データPMT
のパケットIDを取得する(ステップS18)。
【0169】次に、このパケットIDをTSデコーダ3
41に与えて、制御データPMTを取得する(ステップ
S19)。続いて、CPU347は、制御データPMT
を解析し、制御データECM、音声および画像コンテン
ツデータESのパケットIDを取得する(ステップS2
0)。
【0170】次に、制御データECMのパケットIDを
TSデコーダ341に与えて、制御データECMを取得
する。CPU347は、取得した制御データECMをI
Cカード66に与え、暗号鍵をICカード66から得る
(ステップS21)。
【0171】また、ステップS20において取得したコ
ンテンツデータESのパケットIDをTSデコーダ34
1に与えて、コンテンツデータESを取得する(ステッ
プS22)。なお、CPU347は、ICカード66か
ら得た暗号鍵をデ・スクランブラ355に与えるので、
当該サービスのコンテンツデータESの暗号が解かれ
る。
【0172】TSデコーダ341は、所望のサービスの
映像・音声データを,FIFO333、336を介し
て、映像デコーダ337、音声デコーダ334に与え
る。このようにして、所望のサービスを受信することが
できる。
【0173】なお、CPU347は、全てのトランスポ
ートストリームの全てのサービスについて、制御データ
SDT(サービス情報テーブル)を取得するようTSデ
コーダを制御する。この処理プログラムのフローチャー
トを図17に示す。
【0174】トランスポートストリームを受信すると
(ステップS822)、CPU347は、TSデコーダ
341を制御して、制御データPATを取得する(ステ
ップS823)。
【0175】次に、CPU347は、取得した制御デー
タPATを解析し、制御データNITのパケット識別子
を得る(ステップS824)。また、制御データPAT
から、現在受信中のトランスポートストリームの識別子
TS_idを取得する(ステップS825)。
【0176】次に、CPU347は、制御データNIT
のパケット識別子をTSデコーダ341にセットして、
制御データNITを取得する(ステップS826)。C
PU347は、取得した制御データNITに基づいて、
サービスの一覧を取得して、サービス情報管理メモリ3
42に記録する(ステップS827)。
【0177】次に、CPU347は、サービス情報管理
メモリ342に記録された先頭のサービスについて、当
該サービスの制御データSDTを取得する。取得された
制御データSDTは、メモリ344に記録される(ステ
ップS828)。制御データSDTには、当該サービス
のサービス名などの情報が記述されている。
【0178】続いて、CPU347は、サービス情報管
理メモリ342に記録されているサービス一覧の次のサ
ービスについて、制御データSDTを取得する。これ
を、サービス一覧の全てのサービスについて繰り返す
(ステップS829)。
【0179】全てのサービスについて制御データSDT
を取得すると、再び、サービス一覧の先頭のサービスか
ら順に制御データSDTを取得する処理を繰り返す(ス
テップS830)。これは、制御データSDTの情報
は、更新されることがあるため、繰り返し全ての制御デ
ータSDTを取得して、最新情報とするためである。
【0180】上記のようにして、取得した各サービスの
制御データSDは、番組情報メモリ343に記録され
る。これにより、全てのサービスについての書誌的事項
(サービス名など)が、メモリ344に記録される。
【0181】CPU347は、この書誌的事項に基づい
て、現在受信中のサービス名をモニタ340に表示する
等の制御を行う。
【0182】3-3 電子番組ガイドの表示処理 次に、視聴者に対して番組情報を提供する場合の動作に
ついて説明する。以下では、EPG(Electronic Prog
ram Guide)とよばれる電子番組ガイドの形態にて、番
組情報を提供する場合を説明する。図18に、プレビュ
ー情報を取得する処理のフローチャートを示す。
【0183】視聴者からの番組情報の表示指示は、リモ
コン操作部349のボタン押下によって行われる。この
指示は、マイクロコンピュータ348によって、CPU
347に通知される。
【0184】まず、CPU347は、メモリ344に記
録されている制御データNITの内容に基づいて、いず
れのトランスポートストリームに長期番組情報shedule
EITが多重化されているかを取得する。CPU347
は、チューナ332を制御して、長期番組情報shedule
EITが多重化されているトランスポートストリームを
受信する(ステップS842)。
【0185】次に、CPU347は、サービス情報管理
メモリ342に記録された情報の中から、各サービスの
サービス情報を取得する(ステップS843)。これら
各サービスの中から、まず、先頭のサービスを対象サー
ビスとする。
【0186】次に、CPU347は、scheduleEITを
受信するようTSデコーダ341を制御して、schedule
EITの中に、対象サービスについての番組情報がある
かどうかを判断する(ステップS846)。
【0187】あれば、その番組情報を、番組情報メモリ
343に記録する(ステップS847)。当該サービス
が、有料放送番組である場合、プレビュー記述子も記録
されることになる。すなわち、プレビュー開始時刻や継
続時間なども記録される。また、CPU347は、有料
放送番組について、プレビュー記述子が記述されていな
い場合には、プレビュー記述子がない旨を記録する。続
いて、CPU347は、その番組情報に基づいて画像デ
ータを生成し、出力する。
【0188】生成された画像データは、画像用のRAM
であるVRAM(Video RAM)346に書き込まれ
る。VRAM346の内容は、モニタ同期信号(図示せ
ず)に合わせて読み出され、D/A変換器345によっ
てアナログ化されて、番組ガイド用画像信号が生成され
る。
【0189】番組ガイド用画像信号は、画面合成回路3
39に出力される。画面合成回路339は、CPU34
7、或いはマイクロコンピュータ348からの指示に応
じて、番組ガイド用画像信号と番組の映像信号との切替
や、両者の合成を行う(ステップS848)。これによ
って、視聴者が指示した番組情報をモニタ340に表示
することができる。
【0190】このようにして、一つのサービスについて
の番組情報を生成すると、CPU347は、つぎのサー
ビスを対象として、ステップS844以下を繰り返す
(ステップS849)。
【0191】なお、scheduleEITの中に、対象サービ
スの番組情報がない場合には、次のサービスを対象とし
て、ステップS844以下を実行する(ステップS84
6)。
【0192】上記の処理を繰り返し、全てのサービスに
ついて、上記処理を実行するとこの処理を終了する(ス
テップS844)。
【0193】図15に、表示された番組情報の例を示
す。図では、4つのサービスについて、9時〜12時ま
での番組のみが示されているが、視聴者は、リモコン操
作部349のボタン(上下左右カーソルボタンなど)を
押すことにより、画面を上下左右にスクロールさせて、
他のサービス、他の時間帯の番組情報も見ることができ
る。
【0194】この画面では、記録した番組情報に基づい
て、番組開始時刻、終了時刻、番組名、有料・無料番組
の区別、プレビュー可能か否かの区別などを表示してい
る。図において、表示1002(二重丸)は、有料番組
(ペイパービュー番組)であることを示している。表示
1002の付されていない番組は、無料番組(一括契約
により視聴可能な番組)であることを示している。
【0195】さらに、表示1004は、プレビューが可
能であることを示している。視聴者はこの表示を見て、
プレビューが可能であることを知る。また、表示100
6は、この番組がプレビュー不可であることを示してい
る。視聴者はこの表示を見て、プレビューが不可能であ
ることを知る。
【0196】また、カーソル1010によって選択され
ている番組について、画面下部に詳細情報1012が表
示される。図においては、有料放送であること、10時
に放送が開始され、12時に終了すること、プレビュー
は1日3回まで可能であること、プレビュー可能な時間
は、10時から10時10分までであることなどが表示
されている。
【0197】なお、上記では、プレビュー制御プログラ
ムを含むプログラムは、機械読み取り可能な記録媒体と
してのプログラムメモリ350に格納されているとして
説明した。このプログラムは、予め読み取り専用のRO
Mに記録しておいてもよく、また半導体メモリ以外の記
録媒体に予め記録しておき、本受信装置を使用すると
き、書き込み読み出し可能なRAMに書き込んで使用し
てもよい。また、マイクロプロセッサとメモリが一体と
なっており、このメモリにプログラムが格納してあって
もよい。また、プログラムを記録した記録媒体には、プ
レビュー制御プログラム以外のプログラムが他の領域に
記録されていてもよい。
【0198】なお、上記では、長期番組情報のプレビュ
ー情報を用いて番組情報を表示している。しかし、短期
番組情報のプレビュー情報を用いて、現在放送中の番組
や次に放送される番組についてのプレビュー情報を表示
するようにしてもよい。
【0199】3-4 プレビュー視聴時の処理 先の図16に、受信処理の概要を示した。ここでは、本
実施形態におけるプレビューの視聴処理を説明する。従
来のシステムでは、制御データECMの中に、プレビュ
ーを許可するか否か、および、プレビューを許可する継
続時間を記述するのが一般的であった。つまり、どの時
刻からであっても、プレビュー開始後所定時間の間は、
プレビューが可能であった。したがって、番組制作者が
プレビュー可能な時刻を指定することはできなかった。
【0200】これを解決したのが、先に示した特開平1
1−308595号公報である。この公報では、コンテ
ンツのいずれの部分がプレビュー可能であるかを制御デ
ータECMに記述することにより、上記問題を解決して
いる。しかし、制御データECMそのものも暗号化され
ており、これを解読できるキーを有するのは、ICカー
ド66だけである。したがって、特開平11−3085
95号公報の技術を実行するためには、ICカード66
内のプログラムを変更しなければならない。つまり、全
ての視聴者にICカード66を再配布しなければなら
ず、実現が困難であった。
【0201】本発明の実施形態では、従来のICカード
66を変更することなくそのまま用いつつ、番組制作者
がプレビュー可能な時刻や許可回数を指定可能にしてい
る。もちろん、受信装置8の処理プログラムを変更する
必要があるが、このプログラムは、放送などによってダ
ウンロード変更可能であり、ICカード66の再配布に
比べると、実現が容易である。
【0202】図19、図20に、プレビューの処理を考
慮した受信処理の詳細をフローチャートにて示す。な
お、このプログラムは、プログラムメモリ350に記録
されている。
【0203】ステップS911〜S917の処理は、図
16のステップS11〜S17と同じである。CPU3
47は、これら処理によって所望のサービスが多重化さ
れているトランスポートストリームを受信するよう制御
する。
【0204】次に、CPU347は、所望のサービスに
ついての番組情報を記述した短期番組情報presentEI
Tを取得する(ステップS918)。このpresentEI
Tに基づいて、当該サービスが、有料放送(ペイパービ
ュー放送)であるか否かを判断する(ステップS91
9)。有料放送でなければ、図16のステップS18以
下を実行して、視聴を行う。
【0205】有料放送であれば、CPU347は、視聴
者によって購入ボタン(リモコン装置のボタンなど)が
押されたか否かを判断する(ステップS920)。購入
ボタンが押されている場合には、購入処理(ステップS
921)を行った後、図16のステップS18以下を実
行して、視聴を行う。
【0206】購入ボタンが押されていない場合には、視
聴者はプレビューを望んでいるものと判断して処理を進
める。まず、CPU347は、presentEITに記述さ
れたプレビュー情報に基づいて、当該サービスがプレビ
ュー可能であるか否かを判断する(ステップS92
2)。プレビュー不可である旨がプレビュー情報から得
られれば、CPU347は、プレビュー不可である旨を
画面に表示するよう制御する(ステップS924)。な
お、プレビュー不可である旨は、その旨がプレビュー情
報として記述されている場合だけでなく、プレビュー可
である旨が記述されていないことからも判断することが
できる。
【0207】プレビュー可であれば、CPU347は、
presentEITに記述されたプレビュー情報に基づい
て、プレビュー可能であるとされている時間と許可回数
を取得する。CPU347は、現在の時刻を内蔵の時計
回路から取得し、現在がプレビュー可能時間内にあるか
否かを判断する(ステップS923)。プレビュー可能
時間内になければ、その旨を表示し、プレビューを行わ
ない(ステップS924)。なお、この際、following
EITやscheduleEITを取得し、次のプレビュー可能
時間を表示するようにしてもよい。また、その画面から
プレビュー視聴の予約ができるようにしても良い。
【0208】ステップS923において、プレビュー可
能な時間であると判断すると、CPU347は、当該視
聴者が、この番組について本日何回目のプレビュー視聴
であるかをメモリ344から取得する。この視聴回数
が、presentEITに記述された許可回数を超えていな
いかを判断する(ステップS941)。許可回数を超え
ていれば、その旨を表示し、プレビューを行わない(ス
テップS924)。
【0209】許可回数内であれば、CPU347は、ス
テップS925〜S930を実行して、当該サービスの
ESを取得して暗号を解き、映像データ、音声データを
出力する。
【0210】この処理の最中において、CPU347
は、presentEITに記述されたプレビュー可能時間を
過ぎていないかを判断する(ステップS940)。過ぎ
ていなければ、ステップS928以下を繰り返し実行す
る。プレビュー可能時間を過ぎると、プレビュー可能時
間が終了した旨を表示する(ステップS924)。この
際、CPU347は、購入を促す画面を表示する。
【0211】上記のように、この実施形態によれば、従
来のICカードの処理内容を変更することなく、番組提
供者側から、プレビュー許可時間や許可回数の指定を行
うことができる。
【0212】(4)他の実施形態 上記実施形態では、有料放送のプレビューについて説明
した。しかし、無料放送や契約放送について、同様にプ
レビュー情報を送信して、受信側で利用しても良い。
【0213】また、上記実施形態では、プレビュー情報
を、ユーザに対する情報の提供、プレビューの視聴制御
に利用している。しかし、プレビューの記録制御、他の
機器の制御などに利用しても良い。
【0214】上記実施形態では、プレビュー部分につい
ての処理を説明した。しかし、バイオレンスシーン、成
人シーンなどの要配慮シーンについても同様に、記述子
(開示時刻、継続時間など)を設けて処理を行うことが
できる。たとえば、視聴者の設定により、このような要
配慮シーンの部分を視聴・録画できないようにしたり、
同時に放送されている置き換え用のシーンを表示・録画
したりすることができる。
【0215】また、ハイライトシーンやコマーシャルシ
ーンについても同じように記述子を設けて、処理を行う
ことができる。
【0216】また、上記実施形態では、番組情報EIT
の中にプレビュー情報を記述しているが、他の制御デー
タ中に記述してもよい。また、プレビュー情報のための
制御データを別途設けるようにしても良い。
【0217】なお、上記のように部分コンテンツ(プレ
ビューなど)を特定する記述子を設けているので、受信
装置側において、現在、記述子によって特定された特別
な部分を受信していることを判断できる。したがって、
ハイライトシーンやコマーシャルシーンなどの部分を、
どれだけの視聴者が視聴したのかを、受信装置側におい
て特定できる。この情報を、受信装置が有する通信回路
により、放送センターに送信して、利用することができ
る。
【0218】また、上記実施形態では、コンテンツの一
部分を時間的に特定する情報を、一部利用可能情報とし
ている。しかし、コンテンツを構成する要素である映像
だけ、あるいは音声だけを特定する情報を、一部利用可
能情報としてもよい。これにより、映像や音声だけをプ
レビュー可能とすることができる。さらに、表示画面の
一部領域を特定する情報を、一部利用可能情報としても
よい。これにより、画面の中央部分のみを、プレビュー
可能とすることができる。
【0219】また、時間的に特定する情報と、コンテン
ツ構成要素を特定する情報と、表示画面の一部領域を特
定する情報の2以上を組み合わせて、一部利用可能情報
としてもよい。たとえば、バイオレンスシーンを時間的
に特定し、その期間は画像のみが出力可能である旨を一
部利用可能情報に記述する。受信装置側では、この一部
利用可能情報を用いて、ユーザの選択により、バイオレ
ンスシーンなどにおいて音声を出さないようにすること
もできる。
【0220】上記実施形態では、コンテンツの受信に際
して、一部利用可能情報によって指定されたコンテンツ
の一部について、特別な取扱をしている。しかし、受信
以外の処理、たとえば、蓄積、転送、制御などの処理に
関し、コンテンツの一部について特別な取扱をしてもよ
い。
【0221】上記実施形態では、ディジタル放送につい
て説明したが、アナログ放送にも適用することができ
る。アナログ放送においては、垂直基線期間などに一部
利用可能情報を重畳し、受信装置側でこれを再生するこ
とができる。
【0222】上記に示した他の実施形態は、第1の実施
形態だけでなく、以下の各実施形態にも適用することが
できる。
【0223】2.第2の実施形態 図21に、この発明の他の実施形態による送信装置の、
データ送信制御部112の詳細を示す。他の部分の構成
は、図3と同様である。
【0224】この実施形態においては、部分コンテンツ
であるプレビュー部分だけを自動的に抽出して、新たな
サービスを生成するようにしている。したがって、番組
提供者や放送者が、プロモーション用のサービスを製作
する必要がない。
【0225】コンテンツ蓄積部110からのコンテンツ
データは、エンコーダ11a〜11x、パケット化回路
13a〜13xによってパケットデータとされて、多重
化部114に送られる。SI生成回路20では、番組情
報EITなどのデータが生成される。この番組情報EI
Tには、プレビュー情報が記述される。
【0226】選択回路1は、コンテンツ蓄積部110か
らのコンテンツを全て入力している。また、選択回路1
には、SI生成回路20から、プレビュー情報が与えら
れている。選択回路1は、プレビュー情報に基づいて、
各コンテンツ(番組)のプレビュー可能時間を取得し、
当該コンテンツから、プレビュー部分だけを抽出する。
このようにして抽出されたコンテンツは、エンコーダ1
1z、パケット化回路13zにより、パケットデータと
される。このようにして生成されたコンテンツは、他の
コンテンツと同じように、多重化部114に送られて送
信される。
【0227】このようにして、自動的にプレビューだけ
を集めたサービスを生成することができる。この実施形
態では、選択回路1によって、コンテンツ抽出・結合部
が構成されている。
【0228】なお、上記実施形態では、新たなサービス
を生成しているが、プレビューだけを集めたコンテンツ
(番組)として送信するようにしてもよい。この場合、
選択回路によって生成された新たなコンテンツは、コン
テンツ蓄積部110に送られて、いずれかのサービスに
おいて送信される。
【0229】なお、上記では、番組制作者が、コンテン
ツデータ(ES)を送信業者に持ち込んだ場合について
説明した。しかし、番組制作者が、トランスポートスト
リームとして番組を持ち込んだ場合には、これを、一
旦、コンテンツデータに復元した後、上記と同様の処理
を行えばよい。この場合、SI情報の再生成は困難であ
るので、元のSI情報を保持しておき、これにプレビュ
ーのサービスに関する情報を付加して、新たなSI情報
を生成すればよい。
【0230】この実施形態によれば、プレビューだけを
集めたサービスが送信されるので、受信側において、容
易に各番組のプレビュー視聴や記録を行うことができ
る。
【0231】なお、この実施形態や以下の実施形態も、
プレビューだけでなく、ハイライトシーンなど他の部分
コンテンツに適用することができる。
【0232】3.第3の実施形態 本発明の他の実施形態による受信装置について説明す
る。送信装置は、第1、または第2の実施形態のものと
同様である。この実施形態においては、受信装置は、コ
ンテンツを受信して蓄積する機能を有している。
【0233】(1)受信装置の構成 図22に、一実施形態による受信装置8のブロック図を
示す。この実施形態では、受信装置8として、いわゆる
セット・トップ・ボックスを示したが、TVセット36
を含めて受信装置8を構成してもよい。
【0234】受信部23は、所望のトランスポートスト
リームを受信して復元部22に出力する。復元部22
は、トランスポートストリーム中から所望のサービスを
選択してコンテンツの復元を行う。復元したコンテンツ
は、TVセット36に出力される。TVセット36は、
ディスプレイ(図示せず)により、コンテンツ映像の表
示と音声の出力を行う。
【0235】制御部26は、操作受付部34から与えら
れた使用者(ユーザ)からの指令を受けて、上記受信部
20、復元部22を制御し、所望のサービスを取得でき
るようにする。また、制御部26は、蓄積制御部28、
再生制御部30を備えている。
【0236】蓄積制御部28は、使用者の視聴指令とは
別に、ペイパービューコンテンツのプレビューを自動的
に蓄積部32に蓄積する。したがって、蓄積部32に
は、多くのペイパービューコンテンツのプレビューが自
動的に蓄積されていく。再生制御部30は、使用者の指
令に従い、蓄積部32に蓄積されたプレビューを読み出
して、復元部22に与えて復元する。したがって、使用
者は、必要なときにプレビューを視聴することができ
る。また、プレビューは予め蓄積されているので、意図
されているプレビューを完全な形で視聴することができ
る。
【0237】通信部24は、制御部26の制御にしたが
って、コンテンツ提供者装置4との間で通信を行う。
【0238】なお、操作受付部34は、リモコンからの
信号を受信する信号受信部によって構成することがで
き、また、受信装置8本体に設けた操作入力ボタンによ
って構成してもよい。
【0239】(2)受信装置のハードウエア構成 図23に、図22の受信装置8のハードウエア構成を示
す。この受信装置8は、チューナ42、44、デ・スク
ランブラ45、47、トランスポートデコーダ(TSデ
コーダ)46、48、切換器50、AVデコーダ52、
ROM54、RAM56、CPU58、ハードディスク
60、モデム62、信号受信部64を備えている。ま
た、コネクタによりICカード66が装着されている。
【0240】この例では、受信部23はチューナ44に
より構成される。復元部22は、デ・スクランブラ4
7、TSデコーダ48により構成される。制御部26
は、CPU58、ROM54、RAM56により構成さ
れる。蓄積部32は、ハードディスク60により構成さ
れる。操作受付部34は、信号受信部64により構成さ
れる。また、この例では、通常の視聴のためのチューナ
42、デ・スクランブラ45、TSデコーダ46と、プ
リビュー蓄積用のチューナ44、デ・スクランブラ4
7、TSデコーダ48を設けている。しかし、両者を兼
用してもよい。
【0241】受信装置8に接続されるICカード66の
ハードウエア構成を図24に示す。鍵再生装置であるI
Cカード66は、CPU74、インターフェイス72、
不揮発性メモリ76、コネクタ70を備えている。不揮
発性メモリ76は、フラッシュメモリ等で構成されてお
り、使用者の受信契約内容、暗号を解くためのキーKm
などが記録される。また、鍵再生のための制御プログラ
ムも記録されている。
【0242】(3)プレビュー蓄積処理 この実施形態では、通常の視聴処理とは別に、受信装置
8の電源が入っている間に、自動的にプレビューを蓄積
する処理を行っている。図25に、ROM54に記録さ
れたプレビュー蓄積処理プログラムのフローチャートを
示す。
【0243】CPU58は、プレビュー可能リストの生
成(ステップS31)、リストに基づくプレビューの自
動蓄積(ステップS32)、プレビュー可能リストの保
守(ステップS33)の処理を行う。また、プレビュー
可能リストの保守と、リストに基づくプレビューの自動
蓄積を、自動的に繰り返し行うようにしている。
【0244】3-1 プレビュー可能リストの生成 まず、CPU58は、長期番組情報scheduleEITを取
得して、プレビュー情報を得る。そして、いずれの番組
がプレビュー可能であるか、どの時間においてプレビュ
ー可能であるかを取得する。これに基づいて、CPU5
8は、図26に示すようなプレビュー可能リストを生成
し、ハードディスク60に記録する。
【0245】このように、本実施形態によれば、長期番
組情報scheduleEIT中にプレビュー情報を記述してい
るので、容易にプレビュー可能リストを生成することが
できる。
【0246】以上の処理により、プレビュー可能な番組
の一覧とその開始時刻、およびプレビューの開始時刻な
どを得ることができる。
【0247】3-2 リストに基づくプレビューの自動蓄
積 次に、図25のステップS32に示すリストに基づくプ
レビューの自動蓄積処理について説明する。図27〜図
30に、リストに基づくプレビュー自動蓄積処理のフロ
ーチャートを示す。
【0248】CPU58は、プレビュー可能サービスリ
スト(図26)の中から、現在の時刻から最も近くプレ
ビューが可能となる番組(イベント)を1つ選択する
(ステップS201)。この条件に合致する番組が2以
上存在する場合(2以上の番組が同時にプレビュー開始
される場合)には、任意の1つを選択する。図26にお
いては、たとえば、サービスSV11の「Tom & Jet」
が選択される。
【0249】次に、当該番組のプレビューが既にハード
ディスク60に蓄積済であるか否かを判断する(ステッ
プS202)。CPU58は、ハードディスク60の記
録内容を調べ、同じタイトル「Tom & Jet」が既に記録
されていないかどうかを判断する。蓄積済であれば、ス
テップS201に戻って、この番組を除いた他の番組の
中から、最も近くプレビューが開始される番組を選択す
る。
【0250】蓄積済でなければ、TSデコーダ48を制
御して、現在受信中のトランスポートストリームからP
ATを取得する(ステップS203)。次に、CPU5
8は、PATに基づいて、現在受信中のトランスポート
ストリームに、選択した番組を放送するサービス(上記
例ではSV11)が含まれているか否かを判断する(ス
テップS204)。
【0251】含まれていなければ、NITを取得し(ス
テップS205)、処理対象サービスが含まれるトラン
スポートストリームを認識した後(ステップS20
6)、PATを取得する(ステップS207)。その
後、ステップS208を実行する。
【0252】ステップS204において、選択した番組
を放送するサービスSV11が含まれていれば、直接、
ステップS208に進む。このようにして、当該番組を
取得するために、番組が放送されるトランスポートスト
リームTS1を受信した状態となる。
【0253】ステップS208において、CPU58
は、プレビュー可能リストに基づいて、当該番組のプレ
ビュー可能時間「9:00」になったか否かを判断す
る。なお、現在時刻は、いずれかの放送中に含まれる時
間情報によって知ることができる。まだであれば、当該
番組のプレビュー可能時間になるまで待機する。
【0254】プレビュー可能時間になると、ステップS
209に進み、当該番組「Tom & Jet」が放送されるサ
ービスSV11のPMT、EIT、SDTを取得する
(ステップS209)。続いて、蓄積のために必要な制
御データSITを生成する(ステップS210)。
【0255】蓄積時には、当該番組のエレメンタリスト
リームES(映像・音声のパケット化データ)、このE
Sに関係するPMT、PAT、EITなどを記録すれば
よく、他の番組に関する情報は不要である。この実施形
態においては、当該番組に関する情報を選択したトラン
スポートストリーム(パーシャル・トランスポートスト
リームという)を生成して記録するようにしている。こ
のようなパーシャル化は、後のステップS215にて行
う。このステップS210においては、予め、EIT、
NITなどの情報から当該番組のタイトルなどの必要な
情報を抜き出して、新たに制御データSITを生成して
いる。このSITは、パーシャルトランスポートストリ
ームの一部を形成するものとして、ハードディスクに記
録される。
【0256】次に、PMTから、ECM、ESのパケッ
トIDを取得する(ステップS211)。CPU58
は、取得したECM、ESのパケットIDをトランスポ
ートデコーダ48にセットし、ECM、ESを取得する
(ステップS212)。通常の受信処理では、CPU5
8は、トランスポートデコーダ48に対し、分離したE
SをAVデコーダ52に出力するように制御する。しか
し、この蓄積処理において、CPU58は、トランスポ
ートデコーダ48に対し、分離したESをパケットのま
まで、CPU58に返すように制御する。
【0257】続いて、CPU58は、取得したECMを
ICカード66に送出する(図29、ステップS21
3)。これを受けて、ICカード66は、スクランブル
キーKsを返送してくる(ステップS106)。CPU
58は、このスクランブルキーKsが返送されてくる
と、プレビュー終了時刻を過ぎていないかどうかを判断
する(ステップS214)。プレビュー終了時刻を過ぎ
ていなければ、パーシャル・トランスポートストリーム
を生成し、ハードディスク60に記録する(ステップS
215)。この際、ストリーム情報テーブルも生成して
記録する。
【0258】図31に、CPU58によって生成される
パーシャル・トランスポートストリームの主要構造を示
す。当該番組のコンテンツES、当該ESのパケットI
Dなどを記述するためのPMT、当該PMTのパケット
IDや番組情報などを記述したSITを備えている。
【0259】ESは、トランスポートデコーダ48から
選択して送られてきたものを用いることができる。この
実施形態においては、ESは、スクランブルキーKsに
よって暗号を解いたものを記録するようにしている。ま
た、PMTは、本来のPMTから不要な情報を削除し
て、新たなPMTを生成して用いることができる。たと
えば、本来のPMTには、スクランブルキーKsを得る
ためのECMのパケットIDが記述されている。しか
し、上記のように、暗号化を解いたパケットの状態でE
Sを記録するので、ECMのパケットIDに関する記述
は不要である。さらに、SITは、ステップS210に
おいて生成しておいたものを用いる。
【0260】図32に、ハードディスク60に記録され
るプレビューの記録形式を示す。パーシャル・トランス
ポートストリームの記録領域102は、プレビューのパ
ーシャル・トランスポートストリームを記録するための
領域である。この領域102には、多くのプレビューが
蓄積される。なお、CPU58は、各パーシャル・トラ
ンスポートストリームを識別するためのストリームID
を付して記録する。また、この実施形態においては、領
域102には、プレビューだけでなく、ハイライト(番
組のハイライトシーンなどを抜き出したもの)、ノーマ
ルコンテンツ(番組全体蓄積などの通常のコンテンツ蓄
積)なども併せて記録される。
【0261】これら多くのプレビューのパーシャル・ト
ランスポートストリームを管理するため、CPU58
は、領域100にストリーム情報テーブルを記録する。
ストリーム情報テーブルは、各プレビューごとに、図3
3に示すようなデータを記述している。ユーザが当該プ
レビューを視聴したか否かの情報110、蓄積されてい
るコンテンツが、プレビューであるか、ハイライトであ
るか、ノーマルであるかの種類情報112、パーシャル
・トランスポートストリームのストリームID114、
スポーツ、映画などの番組のジャンル情報116、未成
年者への視聴を禁止するか否かのパレンタル情報11
8、再生時間120、番組のタイトル122などが、ス
トリーム情報テーブルに含まれる。
【0262】CPU58は、図32、図33に示すよう
なデータ形式にて、プレビューのパーシャル・トランス
ポートストリームをハードディスク60に記録する処理
を開始する。次に、CPU58は、新たなバージョンの
ECMが送られてきたかどうか監視する(ステップS2
16)。送信装置側からは、スクランブルキーKsを変
更する少し前のタイミングで、新たなECMを送信して
くる。CPU58は、トランスポートデコーダ48を制
御して、この新たなECMを取得する。取得したECM
は、ICカード66に送出する(図29、ステップS2
13)。
【0263】これに対して、ICカード66は、スクラ
ンブルキーKsを送り返す(ステップS106)。した
がって、受信装置8は、暗号を解いてコンテンツの蓄積
を継続することができる。
【0264】受信装置8のCPU58は、現在時刻が、
プレビュー可能リストのプレビュー終了時刻を過ぎたか
どうかを判断する(図30、ステップS214)。プレ
ビュー終了時間が来ると、当該番組の蓄積処理を終了す
る。また、プレビュー可能リストの記録フラグ(図示せ
ず)を、記録済にする。
【0265】その後、図27のステップS201に進
み、記録済でなく、最もプレビュー開始時間の近い番組
を選択し、上記と同様にしてプレビューの蓄積を行う。
この処理を繰り返し、プレビュー可能リストに記述され
た全てのタイトルのプレビューを、ハードディスク60
に蓄積し終えると、リストに基づく自動蓄積処理を終了
する。
【0266】3-3 プレビュー可能リストの保守処理 上記のようにして自動蓄積処理を終了すると、CPU5
8は、図25のステップS33を実行する。CPU58
は、常に、EITなどの番組情報を取得しており、その
内容に変更や追加が生じたら、プレビュー可能リストの
訂正を行う。このようにプレビュー可能リストの訂正を
行った場合には、再び、ステップS32の自動蓄積処理
を実行する。したがって、番組情報が更新されると同時
に、新たな番組のプレビューを蓄積していくことができ
る。
【0267】3-4 蓄積プレビューの削除 このようにして自動的に蓄積が行われていくと、ハード
ディスク60の容量が不足することとなる。そこで、こ
の実施形態では、蓄積したコンテンツが所定の容量に達
した後は、CPU58は、新たなプレビューを蓄積する
ごとに古いプレビューを削除するようにしている。
【0268】たとえば、記録日時の最も古いものから順
に削除することができる。また、次のようにして削除す
る優先順位を決めてもよい。たとえば、既にユーザによ
って視聴されたプレビュー、ユーザに視聴されていない
プレビューの順に、削除するようにしてもよい。また、
これらと記録日時とを組み合わせて、削除の優先順位を
決定してもよい。
【0269】さらに、ユーザによって既に本編が視聴済
のプレビューを最も優先して削除するようにしてもよ
い。この場合、図33のプレビュー視聴済の判定の他
に、本編視聴済のフラグを設ける必要がある。
【0270】(4)プレビュー視聴処理 4-1 プレビューの視聴 次に、上記のようにして蓄積されたプレビューを視聴す
る際の処理について説明する。CPU58は、プレビュ
ー決定画面として、図37Aに示す画面をTVセット3
6に出力し、ユーザからの操作入力を待つ。ユーザは、
この画面にしたがって、リモコン(図示せず)等を用い
てカーソルを移動し、「自動プレビュー」「指定プレビ
ュー」のいずれかを選択した後、決定ボタンを押す。
【0271】以下、自動プレビューボタン302が押さ
れたものとして説明を進める。「自動プレビュー」は、
受信装置8が蓄積しておいたプリビューを、次々と表示
して行くモードである。
【0272】図37Aの自動プレビューボタンが300
押されると、CPU58は、図37Bに示すような、ジ
ャンル選択画面を出力するよう制御する。ユーザは、こ
れに応じて、全ジャンルのプレビューを表示するか、特
定のジャンルを選択してプレビューを表示するかを選択
することができる。ここでは、全ジャンルボタン304
を押したものとして話を進める。
【0273】図35、図36に、自動プレビュー視聴処
理のフローチャートを示す。まず、CPU58は、ハー
ドディスク60からストリーム情報テーブルを読み出す
(ステップS301)。記録されたストリームテーブル
の例を図34に示す。CPU58は、読み出したストリ
ーム情報テーブルから、最初のプレビューを選択し、処
理対象プレビューとする。ここでは、「pay them bac
k」のプレビューが選択される。
【0274】次に、当該プレビューのストリームID
「0001」を読み出し、プレビューのパーシャル・ト
ランスポートストリームを読み出す(ステップS30
2)。このパーシャル・トランスポートストリームをT
Sデコーダ48に与える。続いて、CPU58は、PA
TのパケットIDをTSデコーダ48にセットし、PA
Tを取得する。さらに、取得したPATから、PMT、
SITのパケットIDを得て、これをTSデコーダ48
にセットし、PMT、SITを取得する。このようにし
て、パーシャル・トランスポートストリームから、PA
T、PMT、SITを取得する(ステップS303)。
【0275】次に、購入を予測したキャッシュ処理を行
う(ステップS304)。このキャッシュ処理は、ユー
ザがプレビューを見て番組を購入する場合に備えて、事
前に番組の蓄積を開始するものである。
【0276】キャッシュ処理に続き、CPU58は、読
み出したパーシャル・トランスポートストリームをトラ
ンスポートデコーダ48に与える。さらに、PMTに基
づいて得たプレビューのESのパケットIDをトランス
ポートデコーダ48にセットする(ステップS30
5)。これにより、トランスポートデコーダ48は、パ
ーシャルトランスポートストリームの中から、「pay th
em back」のESを選択して、AVデコーダ52に出力
する。したがって、TVセット36に、「pay thembac
k」のプリビューが出力される。
【0277】CPU58は、図34のストリーム情報テ
ーブルにおいて、「pay them back」の視聴済判定の欄
に「済」を記録する(ステップS306)。この間、C
PU58は、ユーザからの操作入力を待っている(ステ
ップS307)。ユーザからの入力がなければ、記録し
た当該プレビューが終了するまで出力を続ける(ステッ
プS308)。
【0278】当該番組のプレビューが終了すれば、CP
U58は、ストリーム情報テーブル中の次のプレビュー
を処理対象とし(ステップS309)、ステップS30
2以下を実行する。これにより、次のプレビュー「jung
le park」が出力される。このようにして、次々と、ス
トリーム情報テーブル中のプレビューが出力されてい
く。
【0279】なお、図37Bにおいて、ユーザがジャン
ルを指定した場合には、CPU58は、当該ジャンルの
プレビューのみをストリーム情報テーブルから選び出し
て出力する。
【0280】また、図37Aにおいて、ユーザが指定プ
レビューを選択した場合には、CPU58は、ストリー
ム情報テーブルのタイトルとジャンルの項目を読み出し
て、図37Cのように表示する。ユーザは、このリスト
の中から特定のタイトルのプレビューを選んで決定す
る。これにより、CPU58は、当該タイトルのプレビ
ューのみをTVセット36に出力する。図37Cの状態
において決定ボタンが押されると、「リングル」のプレ
ビューが表示される。
【0281】(5)他の実施形態 上記実施形態では、プレビュー可能な番組は全て蓄積す
るようにしているが、予めユーザが蓄積したいジャンル
を指定して、プレビューを蓄積するようにしてもよい。
【0282】また、上記実施形態では、ユーザがプレビ
ューの表示を指令することによりプレビューを表示する
ようにしている。しかし、ジャンル検索などの時間を要
する処理の実行中に、蓄積済のプレビューを適宜表示す
るようにしてもよい。また、ジャンル検索であれば、ユ
ーザが検索しようとしているジャンルのプレビューを表
示するようにしてもよい。
【0283】また、上記実施形態では、プレビュー部分
を蓄積するようにしているが、番組の他の一部分(ハイ
ライトシーンなど)を抜き出して記録するようにしても
よい。
【0284】なお、上記実施形態では、受信装置が蓄積
部を含んでいる場合について説明した。しかし、蓄積部
は、受信装置と別体となっていてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による受信システムの全体
構成を示す図である。
【図2】トランスポートストリームとサービスとの関係
を示す図である。
【図3】送信装置の概略構成を示す図である。
【図4】送出されるデータの種類を示す図である。
【図5】各トランスポートストリームに送出されるデー
タを示す図である。
【図6】パケット化データの構造を示す図である。
【図7】制御データNITを示す図である。
【図8】各制御データの関係を示す図である。
【図9】送信装置の詳細構成を示す図である。
【図10】データのパケット化を示す図である。
【図11】SI生成回路の詳細を示す図である。
【図12】制御データEITの構造を示す図である。
【図13】制御データEITが送出される状態を示す図
である。
【図14】受信装置の構成を示す図である。
【図15】表示されたEPGを示す図である。
【図16】受信処理のフローチャートを示す図である。
【図17】制御データSDTを取得する処理のフローチ
ャートを示す図である。
【図18】プレビュー情報を取得する処理のフローチャ
ートを示す図である。
【図19】プレビューの受信も含めた受信処理のフロー
チャートを示す図である。
【図20】プレビューの受信も含めた受信処理のフロー
チャートを示す図である。
【図21】他の実施形態による送信装置の構成を示す図
である。
【図22】他の実施形態による受信装置の構成を示す図
である。
【図23】受信装置のハードウエア構成を示す図であ
る。
【図24】ICカードのハードウエア構成を示す図であ
る。
【図25】プレビュー蓄積処理のフローチャートを示す
図である。
【図26】プレビュー可能リストを示す図である。
【図27】プレビューの自動蓄積処理のフローチャート
を示す図である。
【図28】プレビューの自動蓄積処理のフローチャート
を示す図である。
【図29】プレビューの自動蓄積処理のフローチャート
を示す図である。
【図30】プレビューの自動蓄積処理のフローチャート
を示す図である。
【図31】パーシャルTSの構造を示す図である。
【図32】ハードディスクへの記録形式を示す図であ
る。
【図33】ストリーム情報テーブルを示す図である。
【図34】ストリーム情報テーブルを示す図である。
【図35】プレビュー視聴を示す図である。
【図36】プレビュー視聴を示す図である。
【図37】プレビューのための画面を示す図である。
【図38】暗号か方式を示す図である。
【符号の説明】
2・・・送信装置 4・・・コンテンツ提供者装置 6・・・衛星 8・・・受信装置

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送信装置と受信装置を備えた放送システム
    であって、 送信装置は、 複数のコンテンツを多重化する多重化部であって、複数
    のコンテンツのそれぞれについて、受信側において、当
    該コンテンツの一部だけを利用できる旨を示す一部利用
    可能情報も併せて多重化して放送信号を生成する多重化
    部と、 放送信号を送信する送信部とを備えており、 受信装置は、 送信されてきた放送信号を受信する受信部と、 受信部によって受信した放送信号から、コンテンツを復
    元して出力するとともに、一部利用可能情報に基づい
    て、いずれのコンテンツが、抽出された一部だけを利用
    可能であるかを示すコンテンツ情報を出力する復元・制
    御部とを備えたことを特徴とするもの。
  2. 【請求項2】複数のコンテンツを多重化する多重化部で
    あって、複数のコンテンツのそれぞれについて、受信側
    において、当該コンテンツの一部だけを利用できる旨を
    示す一部利用可能情報も併せて多重化して放送信号を生
    成する多重化部と、 放送信号を送信する送信部と、 を備えた送信装置。
  3. 【請求項3】放送のための信号を生成する放送信号生成
    装置であって、 複数のコンテンツを多重化するとともに、 複数のコンテンツのそれぞれについて、受信側におい
    て、当該コンテンツの一部だけを利用できる旨を示す一
    部利用可能情報も併せて多重化して放送信号を生成する
    ことを特徴とする放送信号生成装置。
  4. 【請求項4】請求項2〜3のいずれかの装置において、 前記一部利用可能情報に基づいて、複数のコンテンツに
    ついて、それぞれの一部を抽出して部分コンテンツと
    し、当該部分コンテンツを結合したコンテンツを生成す
    る部分コンテンツ抽出・結合部をさらに含むことを特徴
    とするもの。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれかの装置において、 前記一部利用可能情報は、現在放送されている複数のコ
    ンテンツのそれぞれについて、そのコンテンツの一部だ
    けを利用可能かどうかを示す情報を含むことを特徴とす
    るもの。
  6. 【請求項6】請求項2〜5のいずれかの装置において、 前記一部利用可能情報は、将来放送される複数のコンテ
    ンツのそれぞれについて、そのコンテンツの一部だけを
    利用可能かどうかを示す情報を含むことを特徴とするも
    の。
  7. 【請求項7】請求項2〜6のいずれかの装置において、 前記コンテンツの一部は、コンテンツの一部を時間的に
    特定したものであることを特徴とするもの。
  8. 【請求項8】請求項2〜6の何れかの装置において、 前記コンテンツの一部は、当該コンテンツを構成するコ
    ンテンツ構成要素の一部であることを特徴とするもの。
  9. 【請求項9】請求項2〜6の何れかの装置において、 前記コンテンツの一部は、当該コンテンツの表示画面の
    一部であることを特徴とするもの。
  10. 【請求項10】請求項7の装置において、 前記一部利用可能情報は、コンテンツについて、その一
    部がプレビュー可能であることを示す情報を含むことを
    特徴とするもの。
  11. 【請求項11】請求項7または10の装置において、 前記一部利用可能情報は、プレビュー可能なコンテンツ
    について、プレビュー開始時刻、終了時刻、継続時間の
    何れかの情報を含むことを特徴とするもの。
  12. 【請求項12】請求項7、10または11の装置におい
    て、 前記一部利用可能情報は、プレビュー可能なコンテンツ
    について、プレビュー許可回数についての情報を含むこ
    とを特徴とするもの。
  13. 【請求項13】請求項7の装置において、 前記一部利用可能情報は、要配慮シーンを含むコンテン
    ツについて、当該要配慮シーンだけを利用可能であるこ
    とを示す情報を含むことを特徴とするもの。
  14. 【請求項14】請求項7または13の装置において、 前記一部利用可能情報は、要配慮シーンを含むコンテン
    ツについて、要配慮シーンの開始時刻、終了時刻、継続
    時間の何れかの情報を含むことを特徴とするもの。
  15. 【請求項15】請求項2〜14のいずれかの装置におい
    て、 前記一部利用可能情報は、EITデータの一部として送
    信されることを特徴とするもの。
  16. 【請求項16】請求項15の装置において、 前記EITデータは、長期番組情報を有するscheduleE
    ITデータであることを特徴とするもの。
  17. 【請求項17】請求項15の装置において、 前記EITデータは、短期番組情報を有するp/fEIT
    データであることを特徴とするもの。
  18. 【請求項18】送信されてきた放送信号を受信する受信
    部と、 受信部によって受信した放送信号から、コンテンツを復
    元して出力するとともに、一部利用可能情報に基づい
    て、いずれのコンテンツが、抽出された一部だけを利用
    可能であるかを示すコンテンツ情報を出力する復元・制
    御部と、 を備えたことを特徴とする受信装置。
  19. 【請求項19】受信した放送信号から、コンテンツを復
    元して出力するとともに、一部利用可能情報に基づい
    て、一部利用可能情報に基づいて、いずれのコンテンツ
    が、抽出された一部だけを利用可能であるかを示すコン
    テンツ情報を出力する復元・制御部を、コンピュータを
    用いて実現するためのプログラム。
  20. 【請求項20】請求項19のプログラムを記録した記録
    媒体。
  21. 【請求項21】請求項18〜20のいずれかの装置、プ
    ログラムまたは記録媒体において、 前記復元・制御部は、電子番組表に、前記コンテンツ情
    報を併せて表示するように制御することを特徴とするも
    の。
  22. 【請求項22】請求項18〜21のいずれかの装置、プ
    ログラムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、現在放送されている複数のコ
    ンテンツのそれぞれについて、そのコンテンツの一部だ
    けを利用可能かどうかを示す情報を含んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、現在放送されている複数のコンテンツのそれぞれ
    が、そのコンテンツの一部だけを利用可能かどうかを示
    すコンテンツ情報を表示するよう制御することを特徴と
    するもの。
  23. 【請求項23】請求項18〜22のいずれかの装置、プ
    ログラムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、将来放送される複数のコンテ
    ンツのそれぞれについて、そのコンテンツの一部だけを
    利用可能かどうかを示す情報を含んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、将来放送される複数のコンテンツのそれぞれが、そ
    のコンテンツの一部だけを利用可能かどうかを示すコン
    テンツ情報を表示するよう制御することを特徴とするも
    の。
  24. 【請求項24】請求項18〜23のいずれかの装置にお
    いて、 前記コンテンツの一部は、コンテンツの一部を時間的に
    特定したものであることを特徴とするもの。
  25. 【請求項25】請求項18〜23の何れかの装置におい
    て、 前記コンテンツの一部は、当該コンテンツを構成するコ
    ンテンツ構成要素の一部であることを特徴とするもの。
  26. 【請求項26】請求項18〜23の何れかの装置におい
    て、 前記コンテンツの一部は、当該コンテンツの表示画面の
    一部であることを特徴とするもの。
  27. 【請求項27】請求項24の装置、プログラムまたは記
    録媒体において、 前記一部利用可能情報は、有料コンテンツについて、そ
    の一部がプレビュー可能であることを示す情報を含んで
    おり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、複数のコンテンツのそれぞれについて、その一部が
    プレビュー可能であるかどうかを示すコンテンツ情報を
    表示するよう制御することを特徴とするもの。
  28. 【請求項28】請求項24または27の装置、プログラ
    ムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、プレビュー可能なコンテンツ
    について、プレビュー開始時刻、終了時刻、継続時間の
    何れかの情報を含んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビュー
    開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかを含むコンテン
    ツ情報を表示するよう制御することを特徴とするもの。
  29. 【請求項29】請求項24または27の装置、プログラ
    ムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、プレビュー可能なコンテンツ
    について、プレビュー可能な時間帯についての情報を含
    んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、当該プレビュー可能なコンテンツが、現在視聴可能
    な時間帯にあるかどうかを判断して、プレビューの可否
    を決定することを特徴とするもの。
  30. 【請求項30】請求項24、27、28または29の装
    置、プログラムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、プレビュー可能なコンテンツ
    について、プレビュー許可回数についての情報を含んで
    おり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、プレビュー可能なコンテンツについて、プレビュー
    許可回数を含むコンテンツ情報を表示するよう制御する
    ことを特徴とするもの。
  31. 【請求項31】請求項18〜30のいずれかの装置、プ
    ログラムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、要配慮シーンを含むコンテン
    ツについて、当該要配慮シーンだけを利用可能であるこ
    とを示す情報を含んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、要配慮シーンを含むコンテンツについて、当該要配
    慮シーンだけを視聴可能かどうかを含むコンテンツ情報
    を表示するよう制御することを特徴とするもの。
  32. 【請求項32】請求項18〜31のいずれかの装置、プ
    ログラムまたは記録媒体において、 前記一部利用可能情報は、要配慮シーンを含むコンテン
    ツについて、要配慮シーンの開始時刻、終了時刻、継続
    時間の何れかの情報を含んでおり、 前記制御・復元部は、前記一部利用可能情報に基づい
    て、要配慮シーンを含むコンテンツについて、要配慮シ
    ーン開始時刻、終了時刻、継続時間の何れかを含むコン
    テンツ情報を表示するよう制御することを特徴とするも
    の。
  33. 【請求項33】送信装置から送信されてきたコンテンツ
    を受信する受信部と、 コンテンツを蓄積するための蓄積部と、 受信部によって受信したコンテンツまたは蓄積部に蓄積
    したコンテンツを、制御部の制御に従って復元して出力
    する復元部と、 少なくとも復元部を制御する制御部と、 を備えた蓄積型受信装置であって、 前記制御部は、 各コンテンツのうち、その一部を視聴可能なコンテンツ
    を一部利用可能情報に基づいて判断し、予めこれらコン
    テンツの一部のみを部分コンテンツとして取り出して蓄
    積部に出力するよう復元部を制御する蓄積制御部と、 蓄積部に蓄積された部分コンテンツを読み出し、再生し
    て出力する再生制御部と、 を備えていることを特徴とする蓄積型受信装置。
  34. 【請求項34】受信部によって受信されたコンテンツを
    蓄積部に蓄積するよう制御し、蓄積部に蓄積されたコン
    テンツを読み出して復元する制御を行う蓄積制御装置で
    あって、 各コンテンツのうち、その一部を視聴可能なコンテンツ
    を一部利用可能情報に基づいて判断し、予めこれらコン
    テンツの一部のみを部分コンテンツとして取り出して蓄
    積部に出力するよう復元部を制御する蓄積制御部と、蓄
    積部に蓄積された部分コンテンツを所望の時に読み出
    し、再生して出力する再生制御部とを備えた制御部、 を備えていることを特徴とする蓄積制御装置。
  35. 【請求項35】送信されてきたコンテンツを受信して蓄
    積し、蓄積したコンテンツを復元して出力する受信装置
    を制御するためのプログラムであって、 各コンテンツのうち、その一部を視聴可能なコンテンツ
    を一部利用可能情報に基づいて判断し、予めこれらコン
    テンツの一部のみを部分コンテンツとして取り出して蓄
    積部に出力するよう復元部を制御する蓄積制御部と、蓄
    積部に蓄積された部分コンテンツを所望の時に読み出
    し、再生して出力する再生制御部とを備えた制御部とし
    ての機能を実現するためのプログラム。
  36. 【請求項36】請求項35のプログラムを記録した記録
    媒体。
  37. 【請求項37】送信されてきたトランスポートストリー
    ムを受信するチューナと、 チューナの出力からコンテンツを選択して復元するトラ
    ンスポート・デコーダと、 記録されたプログラムにしたがって、少なくともトラン
    スポートデコーダを制御するCPUと、 を備えた受信装置であって、 前記CPUは、前記プログラムに基づいて、一部利用可
    能情報にしたがって、いずれのコンテンツが、抽出され
    た一部だけを利用可能であるかを示すコンテンツ情報を
    出力するよう、トランスポートデコーダを制御すること
    を特徴とする受信装置。
  38. 【請求項38】送信装置と受信装置を備えた放送方法で
    あって、 送信側では、 複数のコンテンツを多重化する多重化するとともに、複
    数のコンテンツのそれぞれについて、受信側において、
    当該コンテンツの一部だけを利用できる旨を示す一部利
    用可能情報も併せて多重化して放送信号を生成し、 当該放送信号を送信し、 受信側では、 送信されてきた放送信号を受信し、 受信した放送信号から、コンテンツを復元して出力する
    とともに、一部利用可能情報に基づいて、一部利用可能
    情報に基づいて、いずれのコンテンツが、抽出された一
    部だけを利用可能であるかを示すコンテンツ情報を出力
    する放送方法。
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