JP2003152646A - アナログ光伝送用可変波長分散補償システム - Google Patents

アナログ光伝送用可変波長分散補償システム

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JP2003152646A
JP2003152646A JP2001349966A JP2001349966A JP2003152646A JP 2003152646 A JP2003152646 A JP 2003152646A JP 2001349966 A JP2001349966 A JP 2001349966A JP 2001349966 A JP2001349966 A JP 2001349966A JP 2003152646 A JP2003152646 A JP 2003152646A
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optical
dispersion
variable
transmission line
analog
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JP2001349966A
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English (en)
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Shinichi Wakabayashi
信一 若林
Hiroaki Yamamoto
浩明 山本
Yoshinori Takeuchi
喜則 武内
Kuniaki Uchiumi
邦昭 内海
Masaru Fuse
優 布施
Hiroaki Asano
弘明 浅野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】アナログ光伝送における伝送品質に直接対応し
た量を検知し、ファイバ伝送路の分散補償制御を高精度
に行えるアナログ光伝送用可変波長分散補償システムを
提供する。 【解決手段】周波数軸上に多重化された電気信号を光信
号に変換し送出する光送信機11と、該光送信機11か
ら送出された光信号を伝送する光ファイバ伝送路12
と、該光ファイバ伝送路12の分散をきめ細かく補償
し、最適な分散補償を行う可変分散補償器13と、該可
変分散補償器13を通過して光信号が送入される光受信
機14とから構成される光ファイバ伝送システムであっ
て、前記光受信機14でサブキャリア強度変調方式にお
ける歪量を検出し、歪量が最小となるように前記可変分
散補償器13へフィードバックして分散量を調節する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ伝送路
の分散特性を高精度に補償できるアナログ光伝送用可変
波長分散補償システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバ通信においては、幹線
系はもとより、光加入者系への導入が進められている。
現在多く敷設されている1.3ミクロン帯ゼロ分散ファ
イバにおいて、1.5ミクロン帯の波長の光を用いて伝
送を行う場合、光ファイバには17ps/km・nm程
度の波長分散があるため、伝送距離が長くなる場合や、
伝送速度が高速になる場合には、光信号の劣化を防ぐた
めに分散を制御する手段が必要となる。
【0003】一方、CATVを中心とする映像配信シス
テムや携帯電話の基地局−交換局間の光伝送システム等
では、光SCM(Sub Carrier Multi
plex)と呼ばれるアナログ光伝送技術が用いられて
いる。この光SCMは、周波数軸上に多重化された電気
信号を半導体レーザや外部変調器等を用いてそのまま光
信号に変換し光ファイバで伝送する方式であり、電気的
な周波数資源をそのまま活用できるため、既存のシステ
ムとの親和性が高く、導入が進んでいる。
【0004】しかしながら、光SCMは、光ファイバ伝
送路の波長分散や非線形効果を原因として数10km以
上の長距離伝送を行った際に伝送歪が生じてしまう。
(例えば、IEEE PHOTONICS TECHN
OLOGY LETTERS,VOL.3,NO.5,
MAY 1991 P.481〜483)この伝送歪を
低減し、伝送品質を向上させるためには、光ファイバ伝
送路の分散をきめ細かく補償する必要がある。特に、伝
送路の環境変化や伝送状態に応じて可変分散補償器によ
り分散を動的に制御し、最適な分散補償を行わなくては
ならない。
【0005】分散補償を行う従来例として、チャープド
ブラッググレーティングからなる分散補償モジュールを
用いて動的に分散補償を調整可能とした「自動分散補償
モジュールを備えた光通信システム」(特開2000−
244394号公報)がある。図8は、そのシステムの
構成を示すものであり、810は周波数軸上に多重化さ
れた電気信号を光信号に変換し送信する光送信機、81
1は光送信機810から送出された光信号を伝送する伝
送ファイバ、812は伝送ファイバ811により伝送さ
れた光信号を受信する光受信機、820は光ファイバ伝
送路の分散をきめ細かく補償する自動分散補償モジュー
ルである。
【0006】自動分散補償モジュール820内は、可変
分散補償器830、データ保全性モニタ831、及びフ
ィードバック網832を備えており、可変分散補償器8
30内は、伝送ファイバ811に結合された光サーキュ
レータ835と可変分散補償グレーティング833とを
備えている。データ保全性モニタ831には、伝送ライ
ンに結合された光受信機812と受信された信号とから
フィードバック信号を生成するデータプロセッサを含ん
でいる。伝送ファイバ811上の信号の一部が、例えば
タップ834によってサンプリングされ、この信号を解
析することで伝送されたデータの保全性の尺度が得ら
れ、この尺度から可変分散補償グレーティング833を
制御するためのフィードバック信号が得られる。
【0007】上記のように構成されたシステム内にデー
タが伝送される場合、フィードバック信号は伝送ファイ
バ811にて生じたエラー率を最小化するように調節さ
れる。データ保全性モニタ831は、伝送されたデータ
の品質を維持するために、システムの性能レベルを検知
することが出来る様々なタイプのモニタを用いることが
でき、伝送されたデータの品質は、スペクトルを解析す
ることで間接的に検知したり、エラー率を改易すること
で直接的に検知したりすることもできる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記シ
ステムでは、アナログ伝送方式における伝送品質に直接
対応した量を検知することができず、伝送路の分散補償
制御は高精度には行えないという課題を有していた。
【0009】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、アナログ光伝送における伝送品質に直接対応した
量を検知し、ファイバ伝送路の分散補償制御を高精度に
行えるアナログ光伝送用可変波長分散補償システムを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のアナログ光伝送用可変波長分散補償システ
ムは、周波数軸上に多重化された電気信号を光信号に変
換し送出する光送信機と、該光送信機から送出された光
信号を伝送する光ファイバ伝送路と、該光ファイバ伝送
路の分散をきめ細かく補償し、最適な分散補償を行う可
変分散補償器と、該可変分散補償器を通過して光信号が
送入される光受信機とから構成される光ファイバ伝送シ
ステムであって、前記光受信機でサブキャリア強度変調
方式における歪量を検出し、歪量が最小となるように前
記可変分散補償器へフィードバックして分散量を調節す
ることを特徴とするものである。
【0011】上記構成により、可変分散補償器の分散特
性を、光受信機にて歪量を検知し、光受信機と可変分散
補償器との間で歪量が最小となるまでフィードバックし
て調節し、ファイバ伝送路の分散特性を伝送品質に直接
対応した高精度の分散補償制御をすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)本発明の第1の
実施の形態を図1により説明する。図1は、アナログ光
伝送用可変波長分散補償システム全体の構成の概略を示
しており、11は光信号を送信する光送信機、12は光
送信機11から送出された光信号を伝送する光ファイバ
伝送路、13は光ファイバ伝送路12の分散をきめ細か
く補償し、最適な分散補償を行う可変分散補償器、14
は光信号を受信する光受信機、15は光受信機14内に
備えられた受光器、16は受光器15にて変換された電
気信号を解析するスペクトラムアナライザ、17は可変
分散補償器13へのフィードバックを行う制御回路であ
る。
【0013】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機11にて周波数軸上に多重化された電気信号は半
導体レーザもしくは外部変調器により光信号に変換され
送出される。その光信号は光ファイバ伝送路12、可変
分散補償器13を伝送し、光受信機14内の受光器15
に送入されて電気信号に変換される。
【0014】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路12中で劣化し、歪を生じる。
受光器15にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ16にて検出される。歪が検出される
と、電気信号は制御回路17を介して可変分散補償器1
3へフィードバックされる。そして、歪量が小さくなる
ように分散値を変化させ、スペクトラムアナライザ1
6、制御回路17、及び可変分散補償器13の間で分散
値を変化させる動作(フィードバック)を繰り返して、
歪量を最小にする。
【0015】以上、本実施の形態によれば、サブキャリ
ア強度変調方式における光受信機での歪量を検出し、そ
の歪量が最小となるように光受信機、制御回路、及び可
変分散補償器の間でフィードバックを繰り返して分散量
を調節することにより、光ファイバ伝送路を用いて行わ
れるアナログ光伝送において、光ファイバ伝送路の波長
分散を減少させ、高いアナログ伝送品質を提供すること
ができる。
【0016】なお、本実施の形態で用いる光ファイバ伝
送路の長さや、多重化された電気信号のチャンネル数や
周波数、また、伝送路の途中に存在する光アンプ等のシ
ステム構成については適宜設定できるものとする。
【0017】(実施の形態2)本発明の第2の実施の形
態を図2により説明する。図2は、2次歪量の検出を用
いたアナログ光伝送用可変波長分散補償システムの構成
を示しており、21は光送信機、22は光ファイバ伝送
路、23は可変分散補償器、24は光受信機、25は光
受信機24内に設けられた受光器、26は受光器25か
らの電気信号を解析するスペクトラムアナライザ、27
は可変分散補償器23へのフィードバックを行う制御回
路、28は制御回路27へ伝送される2次歪量データで
ある。
【0018】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機21にて周波数軸上に多重化された電気信号は半
導体レーザもしくは外部変調器により光信号に変換され
送出される。その光信号は光ファイバ伝送路22、可変
分散補償器23を伝送し、光受信機24内の受光器25
に送入されて電気信号に変換される。
【0019】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路12中で劣化し、歪を生じる。
受光器25にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ26にて検出される。スペクトラムアナ
ライザ26では可変分散補償器23を通過した後に生じ
た歪、すなわち2次歪を検出し、2次歪量データ28は
制御回路27を介して可変分散補償器23へフィードバ
ックされる。そして、歪量が小さくなるように分散値を
変化させ、スペクトラムアナライザ26、制御回路2
7、及び可変分散補償器23の間で分散値を変化させる
動作(フィードバック)を繰り返して、歪量を最小にす
る。
【0020】以上、本実施の形態によれば、可変分散補
償器を通過した後に生じた歪を光受信機で検出すること
により、実際の伝送品質に直接連動する2次歪特性に基
づいた分散量の制御ができ、光ファイバ伝送路の波長分
散を減少させ、高いアナログ伝送品質を実現できる。
【0021】なお、本実施の形態で用いる光ファイバ伝
送路の長さや、多重化された電気信号のチャンネル数や
周波数、伝送路の途中に存在する光アンプ等のシステム
構成については適宜設定でき、また、本実施の形態では
スペクトラムアナライザでは3次歪量データを検出し、
3次歪特性に基づいた分散量の制御を行うように構成す
ることも可能である。
【0022】(実施の形態3)本発明の第3の実施の形
態を図3により説明する。図3は、光ファイバ伝送シス
テムの光受信機内に可変分散補償器を備えたアナログ光
伝送用可変波長分散補償システムの構成を示しており、
31は光送信機、32は光ファイバ伝送路、33は光受
信機34内に設けられた可変分散補償器、34は光受信
機、35は光受信機34内に設けられた受光器、36は
受光器35にて変換された電気信号を解析するスペクト
ラムアナライザ、37は可変分散補償器33へのフィー
ドバックを行う制御回路、38は制御回路37へ伝送さ
れる2次歪量データである。
【0023】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機31にて周波数軸上に多重化された電気信号は半
導体レーザもしくは外部変調器により光信号に変換され
送出される。その光信号は光ファイバ伝送路32を伝送
し、光受信機34内の可変分散補償器33を通過し、受
光器35に送入されて電気信号に変換される。
【0024】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路32中で劣化し、歪を生じる。
受光器35にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ36にて検出される。スペクトラムアナ
ライザ36では可変分散補償器33を通過した後に生じ
た歪、すなわち2次歪量を検出し、2次歪量データ38
は制御回路37を介して可変分散補償器33へフィード
バックされる。そして、歪量が小さくなるように分散値
を変化させ、光受信機34内のスペクトラムアナライザ
36、制御回路38、及び可変分散補償器33で分散値
を変化させる動作(フィードバック)を繰り返して歪量
を最小にする。
【0025】以上、本実施の形態によれば、光ファイバ
伝送システムの光受信機内に可変分散補償器を設置する
ことにより、光ファイバ伝送路中や光送信機等の光受信
機から離れた場所における可変分散を行うために制御信
号を遠隔地まで送信する必要がなく、光受信機内で可変
分散補償が行え、光ファイバ伝送路の波長分散を減少さ
せ、高いアナログ伝送品質を実現できる。
【0026】なお、本実施の形態で用いる光ファイバ伝
送路の長さや、多重化された電気信号のチャンネル数や
周波数、伝送路の途中に存在する光アンプ等のシステム
構成については適宜設定できるものとする。
【0027】(実施の形態4)本発明の第4の実施の形
態を図4により説明する。図4は、光ファイバ伝送シス
テムの光送信機内に可変分散補償器を備えたアナログ光
伝送用可変波長分散補償システムの構成を示しており、
41は光送信機、42は光ファイバ伝送路、43は可変
分散補償器、44は光受信機、45は光受信機44内に
設けられた受光器、46は受光器45にて変換された電
気信号を解析するスペクトラムアナライザ、47は可変
分散補償器43へのフィードバックを行う制御回路、4
8は制御回路へ伝送される2次歪量データである。
【0028】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機41にて周波数軸上に多重化された電気信号は半
導体レーザもしくは外部変調器により光信号に変換され
送出される。その光信号は可変分散補償器43を通過し
た後、光ファイバ伝送路42を伝送し、光受信機44内
の受光器45に送入されて電気信号に変換される。
【0029】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路42中で劣化し、歪を生じる。
受光器45にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ46にて検出される。スペクトラムアナ
ライザ46では可変分散補償器43を通過した後に生じ
た歪、すなわち2次歪量を検出し、2次歪量データ48
は制御回路47を介して可変分散補償器43へフィード
バックされる。そして、歪量が小さくなるように分散値
を変化させ、スペクトラムアナライザ46、制御回路4
7、及び可変分散補償器43の間で分散値を変化させる
動作(フィードバック)を繰り返して、歪量を最小にす
る。可変分散補償器43を光送信機41から近い位置で
設けているので、可変分散補償器43を制御するための
制御信号は、光ファイバ伝送路42の距離(送受信機4
1,44間の距離)だけ送信する必要がある。
【0030】以上、本実施の形態によれば、可変分散補
償器を光ファイバ伝送システムの光送信機から近い位置
に設けることにより、光信号波形をあらかじめ崩してお
くことにより、非線形効果を回避し、決められた伝送距
離で最適波形が得られ、光受信機内で可変分散補償が行
え、光ファイバ伝送路の波長分散を減少させ、高いアナ
ログ伝送品質を実現できる。
【0031】なお、本実施の形態で用いる光ファイバ伝
送路の長さや、多重化された電気信号のチャンネル数や
周波数、伝送路の途中に存在する光アンプ等のシステム
構成については適宜設定できるものとする。
【0032】(実施の形態5)本発明の第5の実施の形
態を図5により説明する。図5は、分散補償ファイバを
光ファイバ伝送路中に挿入し、分散補償ファイバのみで
は補償しきれない残留分散を可変分散補償器により調節
するアナログ光伝送用可変波長分散補償システムの構成
を示しており、51は光送信機、52は光ファイバ伝送
路、53は分散補償ファイバ、54は可変分散補償器、
55は光受信機、56は光受信機55内に設けられた受
光器、57は受光器56からの電気信号を解析するスペ
クトラムアナライザ、58は可変分散補償器54へのフ
ィードバックを行う制御回路、57は制御回路59へ伝
送される2次歪量データである。
【0033】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機51にて周波数軸上に多重化された電気信号は半
導体レーザもしくは外部変調器により光信号に変換され
送出される。その光信号は光ファイバ伝送路52、分散
補償ファイバ53を伝送する。分散補償ファイバ53で
は、光ファイバ伝送路52の分散をほぼ補償分散量持
ち、光ファイバ伝送路52全体の分散値をほぼゼロとす
る。光信号は分散補償ファイバ53を伝送した後、可変
分散補償器54を通過して光受信機55内の受光器56
に送入されて電気信号に変換される。
【0034】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路52中で劣化し、歪を生じる。
受光器56にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ57にて検出される。スペクトラムアナ
ライザ57では可変分散補償器54を通過した後に生じ
た歪、すなわち2次歪量を検出し、2次歪量データ58
は、制御回路59を介して可変分散補償器54へフィー
ドバックされる。そして、歪量が小さくなるように分散
値を変化させ、スペクトラムアナライザ57、制御回路
58、及び可変分散補償器54の間で分散値を変化させ
る動作(フィードバック)を繰り返して、歪量を最小と
する。
【0035】以上、本実施の形態によれば、分散補償フ
ァイバを光ファイバ伝送路中に挿入し、分散補償ファイ
バのみでは補償しきれない残留分散を可変分散補償器に
より調節することにより、光ファイバ伝送路全体の残留
分散値を補償でき、光ファイバ伝送路の波長分散をゼロ
近くまで低減させ、高いアナログ伝送品質を実現でき
る。
【0036】なお、本実施の形態で用いる光ファイバ伝
送路の長さや、多重化された電気信号のチャンネル数や
周波数、伝送路の途中に存在する光アンプ等のシステム
構成については適宜設定できるものとする。
【0037】(実施の形態6)本発明の第6の実施の形
態を図6により説明する。図6は、複数の光信号チャン
ネルそれぞれの波長に対応した最適な分散値を可変分散
補償器により調節するアナログ光伝送用可変波長分散補
償システムの構成を示しており、61は複数の光信号チ
ャンネルを備えた光送信機、62は光ファイバ伝送路、
64は光受信機、63は光受信機64内に設けられた可
変分散補償器、65は光受信機64内に設けられ、複数
の波長のうち特定の波長のみ選択的に透過する波長可変
フィルタ、66は光受信機64内に設けられた受光器、
67は受光器66にて変換された電気信号を解析するス
ペクトラムアナライザ、68は可変分散補償器63への
フィードバックを行う制御回路、69は制御回路68へ
伝送される2次歪量データである。
【0038】以上のように構成されたアナログ光伝送用
可変波長分散補償システムの動作について説明する。光
送信機61は、複数の光信号チャンネル(異なった複数
の光の波長)を持ち、各光信号チャンネルでは周波数軸
上に多重化された電気信号が半導体レーザもしくは外部
変調器により光信号に変換され送出される。その複数の
光信号は光ファイバ伝送路62を伝送し、光受信機64
に送入される。光受信機64内に送入された光信号は、
可変分散補償器63を通過して波長可変フィルタ65に
送られて、特定の波長のみを選択的に透過し、受光器6
6に送入されて電気信号に変換される。
【0039】光信号は、光ファイバの持つ波長分散特性
により光ファイバ伝送路62中で劣化し、歪を生じる。
受光器66にて電気信号に変換された後、歪はスペクト
ラムアナライザ67にて検出される。スペクトラムアナ
ライザ67では可変分散補償器63を通過した後に生じ
た歪、すなわち2次歪量を検出し、2次歪量データ69
は制御回路68を介して可変分散補償器63へフィード
バックされる。そして、歪量が小さくなるように分散値
を変化させ、光受信機64内のスペクトラムアナライザ
67、制御回路68、及び可変分散補償器63で分散値
を変化させる動作(フィードバック)を繰り返して、歪
量を最小にする。
【0040】以上、本実施の形態によれば、波長可変フ
ィルタを用いて複数の光信号チャンネルから選択的に波
長を選び出し、特定の光信号チャンネルに対応した最適
な可変分散補償を行い、光ファイバ伝送路の波長分散を
減少させ、高いアナログ伝送品質を実現できる。
【0041】なお、光ファイバ伝送システムの光受信機
には、可変分散補償器が設置されているので、実施の形
態3と同様の効果が得られる。また、本実施の形態で用
いる波長可変フィルタにて選び出す波長や、光信号チャ
ンネルの数、光ファイバ伝送路の長さや、多重化された
電気信号のチャンネル数や周波数、伝送路の途中に存在
する光アンプ等のシステム構成については適宜設定でき
るものとする。
【0042】(実施の形態7)本発明の第7の実施の形
態を図7により説明する。図7は、実施の形態1乃至6
で用いた可変分散補償器を示すもので、非線形チャープ
ドブラッググレーティングへ温度勾配を印加することに
より、分散特性を可変とする、非線形チャープドブラッ
ググレーティングを複数個組み合わせた可変分散補償器
の一例を示している。
【0043】701は非線形チャープドブラッグファイ
バグレーティング、702は非線形チャープドブラッ
グファイバグレーティング、703は非線形チャープ
ドブラッグファイバグレーティング、704は非線形
チャープドブラッグファイバグレーティング、705
は非線形チャープドブラッグファイバグレーティング
n、711は光サーキュレータ、712は光サーキュ
レータ、713は光サーキュレータ、714は光サ
ーキュレータ、715は光サーキュレータn、721
は温度勾配印加装置、722は温度勾配印加装置、
723は温度勾配印加装置、724は温度勾配印加装
置、725は温度勾配印加装置n、731は入力光、
732は最終段の光サーキュレータ715の最終出力ポ
ート側に接続された光ファイバ、733は出力光、73
4はコントローラである。
【0044】以上のように構成された可変分散補償器の
動作について説明する。入力光701は、光サーキュレ
ータ711と非線形チャープドブラッグファイバグレー
ティング701と温度勾配印加装置721とから構
成される1番目の基本ユニットの中の光サーキュレータ
711を通過した後、1番目の非線形チャープドブラ
ッグファイバグレーティング701に入射し、その分
散曲線に応じて分散値が補償された光として反射し、再
び光サーキュレータ711に戻り、2番目の基本ユニ
ットを構成する光サーキュレータに入射する。
【0045】上記動作を順次2番目、3番目、・・・、
の基本ユニットで行い、第n番目のユニットを通過し、
光ファイバ732を伝送して出力光733を出力する。
コントローラ734は、n個の温度勾配印加装置〜n
(721〜725)にそれぞれ接続され、非線形チャー
プドブラッグファイバグレーティングの長さ方向に沿っ
て温度勾配を印加して分散特性を制御する。
【0046】以上、本実施の形態によれば、安定にかつ
伝送路の状況変化に応じて可変分散補償を順次行うこと
ができ、この可変分散補償器を組み込んだアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムを用いることにより、光
ファイバ伝送路の波長分散を減少させ、高いアナログ伝
送品質を実現することができる。
【0047】なお、本実施の形態で用いる非線形チャー
プドブラッグファイバグレーティングや温度勾配印加装
置の数量については、帯域幅や補償すべき光ファイバの
分散量等の特性に応じて適宜設定でき、また、非線形チ
ャープドブラッググレーティングは、必要に応じて線形
チャープドブラッググレーティングを用いることも可能
である。
【0048】
【発明の効果】以上、本発明は、可変分散補償器の分散
特性の制御を、伝送路にて生じた歪量を光受信機で検知
し、光受信機と可変分散補償器との間で歪量を最小とな
るまでフィードバックして調節するようにしたので、ア
ナログ光伝送における伝送品質に直接対応した量を検知
し、ファイバ伝送路の分散補償制御を高精度に行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システム全体の概略構成図
【図2】本発明の第2の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムの概略構成図
【図3】本発明の第3の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムの概略構成図
【図4】本発明の第4の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムの概略構成図
【図5】本発明の第5の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムの概略構成図
【図6】本発明の第6の実施形態におけるアナログ光伝
送用可変波長分散補償システムの概略構成図
【図7】本発明の第7の実施形態における可変分散補償
器の全体構成の概略図
【図8】従来の自動分散補償モジュールを備える光通信
システムを示す概略構成図
【符号の説明】
11,21,31,41,51,61 光送信機 12,22,32,42,52,62 光ファイバ伝送
路 13,23,33,43,54,63 可変分散補償器 14,24,34,44,55,64 光受信機 28,38,48,59,69 2次歪量データ 53 分散補償ファイバ 65 波長可変フィルタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 喜則 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 内海 邦昭 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 布施 優 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 浅野 弘明 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 2H049 AA02 AA34 AA45 AA59 AA62 5K002 AA01 AA03 BA13 CA01 FA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数軸上に多重化された電気信号を光
    信号に変換し送出する光送信機と、該光送信機から送出
    された光信号を伝送する光ファイバ伝送路と、該光ファ
    イバ伝送路の分散をきめ細かく補償し、最適な分散補償
    を行う可変分散補償器と、該可変分散補償器を通過して
    光信号が送入される光受信機とから構成される光ファイ
    バ伝送システムであって、前記光受信機で光信号の歪量
    を検出し、歪量が最小となるように前記可変分散補償器
    へフィードバックして分散量を調節することを特徴とす
    るアナログ光伝送用可変波長分散補償システム。
  2. 【請求項2】 2次歪量もしくは3次歪量を前記光受信
    機で検出することを特徴とする請求項1記載のアナログ
    光伝送用可変波長分散補償システム。
  3. 【請求項3】 前記光受信機内に可変分散補償器を設置
    することを特徴とする請求項1記載のアナログ光伝送用
    可変波長分散補償システム。
  4. 【請求項4】 前記光送信機内に可変分散補償器を設置
    することを特徴とする請求項1記載のアナログ光伝送用
    可変波長分散補償システム。
  5. 【請求項5】 分散補償ファイバを光ファイバ伝送路中
    に挿入し、前記分散補償ファイバのみでは補償しきれな
    い残留分散を前記可変分散補償器により調節することを
    特徴とする請求項1記載のアナログ光伝送用可変波長分
    散補償システム。
  6. 【請求項6】 前記光送信機に複数の光信号チャンネル
    を備え、一方、前記光受信機内に前記可変分散補償器と
    複数の光信号チャンネルから選択的に波長を選び出す波
    長可変フィルタとを備え、光信号が前記可変分散補償器
    を通過して前記波長可変フィルタに送入されることを特
    徴とする請求項1記載のアナログ光伝送用可変波長分散
    補償システム。
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