JP2003152083A - 半導体集積回路 - Google Patents

半導体集積回路

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JP2003152083A
JP2003152083A JP2001344393A JP2001344393A JP2003152083A JP 2003152083 A JP2003152083 A JP 2003152083A JP 2001344393 A JP2001344393 A JP 2001344393A JP 2001344393 A JP2001344393 A JP 2001344393A JP 2003152083 A JP2003152083 A JP 2003152083A
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Japan
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voltage
circuit
capacitor
power supply
semiconductor integrated
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JP2001344393A
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Naoto Yamazaki
直人 山崎
Tadashi Sanpei
忠 三瓶
Terutaka Igarashi
輝高 五十嵐
Katsufumi Kaminaga
勝文 神永
Masahiro Shiina
雅裕 椎名
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
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Hitachi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Ibaraki Hitachi Information Service Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

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  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
  • Power Sources (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロコンピュータの外部にキャパシタや
電池などを設けなくても主電源が寸断した時のデータ保
持を可能とする。 【解決手段】 半導体集積回路の内部に形成されたキャ
パシタを有し、外部端子を介して供給される電圧電圧を
上記内部回路に供給可能な電圧保持回路(2)を設け、
さらに上記外部端子を介して供給された電圧を検出する
ための電圧検出回路(1)と、その検出結果に基づい
て、上記外部端子から上記内部回路及び上記電源保持回
路に至る電源経路を遮断可能なスイッチ(SW10)
と、上記電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回
路を低消費電力状態に切り換え可能な制御回路(5)と
を設け、電圧保持回路を半導体集積回路に内蔵すること
で、主電源が寸断した時のデータ保持を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路、
さらにはそれにおける電源寸断の対策技術に関し、例え
ばガスメータの測定結果を処理するためのマイクロコン
ピュータに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体メモリのバックアップ回路技術に
ついて記載された文献の例としては、特開平7−271
681号公報がある。これによれば、電源入力をアノー
ド側に受けるダイオードと、ダイオードのカソード側に
接続される抵抗とスーパキャパシタとの直列回路と、一
次電池と、ダイオードのカソード側の出力と一次電池の
出力とを切替える切替手段とを具備し、切替手段の出力
により半導体メモリをバックアップすることによって、
電源投入している時間が短い場合や投入頻度が低い使用
方でも確実にバックアップを可能としている。
【0003】寸断処理方法について記載された文献の例
としては、特開平5−282079号公報がある。これ
によれば、通常は、スイッチ回路を介してCPUに電源
電圧が供給され、この電源電圧が低下すると電圧検出回
路の出力はロウレベルとなり、スイッチ回路はオフして
CPUはスタンバイ状態になり、コンデンサでバックア
ップされるようになっている。そして、電源電圧が復帰
すると、まずスイッチ回路がオンしてCPUに電源電圧
が印加された後、割り込み信号が伝達され、続いてリセ
ットが解除され、電源電圧をロスすることなく前記CP
Uを駆動するようにした技術が提案されている。
【0004】半導体メモリのバックアップ回路技術につ
いて記載された文献の例としては、開平10−1541
06号公報がある。これによれば、主電源を投入後、ス
ーパーキャパシタの充電電圧がVres以下の状態で主
電源の遮断があった場合でも、スーパーキャパシタと電
解コンデンサとを併用することにより、一次電池を用い
ず、且つ確実に半導体メモリがバックアップされる回路
が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】主電源の寸断等により
マイクロコンピュータ内部のRAMやレジスタの保持デ
ータを失うことがないように、主電源が寸断した場合に
は直ちに、マイクロコンピュータの外部に配置されたキ
ャパシタや電池から電源供給が行われる。
【0006】しかしながら、主電源が寸断した時の対策
として、マイクロコンピュータの外部に配置されたキャ
パシタや電池を用いる場合、マイクロコンピュータの外
部に配置されたキャパシタや電池などの部品点数が多く
なり、そのことがマイクロコンピュータ応用システムの
小型化・低価格化を阻害していることが本願発明者によ
って見いだされた。
【0007】本発明の目的は、マイクロコンピュータの
外部にキャパシタや電池などを設けなくても主電源が寸
断した時のデータ保持を可能とするための技術を提供す
ることにある。
【0008】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は本明細書の記述及び添付図面から明らかになるで
あろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0010】〔1〕半導体集積回路の内部に形成された
キャパシタを有し、外部端子を介して供給される電圧電
圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路を設け、さ
らに、上記外部端子を介して供給された電圧を検出する
ための電圧検出回路と、上記電圧検出回路の検出結果に
基づいて、上記外部端子から上記内部回路及び上記電源
保持回路に至る電源経路を遮断可能なスイッチと、上記
電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回路を低消
費電力状態に切り換え可能な制御回路とを設ける。
【0011】上記手段によれば、上記電圧検出回路は、
上記外部端子を介して供給された電圧を検出し、上記ス
イッチは、上記電圧検出回路の検出結果に基づいて上記
外部端子から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る
電源経路を遮断する。これによって、上記電圧保持回路
の蓄積電荷が半導体集積回路の外部に流出するのを阻止
する。上記電圧保持回路が半導体集積回路に内蔵される
ことにより、キャパシタや電池などを半導体集積回路の
外部に設けなくても主電源が寸断した時の上記半導体集
積回路におけるデータ保持が可能とされる。
【0012】〔2〕半導体集積回路の内部に形成された
キャパシタを有し、外部端子を介して供給される電圧電
圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路を設け、さ
らに、上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準
電圧と比較することで検出可能な第1電圧検出回路と、
上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
端子から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る電源
経路を遮断可能な第1スイッチと、上記第1電圧保持回
路の端子電圧を、上記第1基準電圧よりも低い第2基準
電圧に基づいて検出可能な第2電圧検出回路と、外部に
配置された外部キャパシタから伝達された電圧と、第2
基準電圧とを比較することによって上記外部キャパシタ
から伝達された電圧を検出可能な第3電圧検出回路と、
上記第3電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
キャパシタから上記内部回路及び上記電源保持回路に至
る電源経路を遮断可能な第2スイッチと、上記第1電圧
検出回路の検出結果に基づいて上記内部回路を第1低消
費電力状態に切り換え、上記第2検出回路の検出結果に
基づいて上記内部回路を上記低消費電力状態よりも更に
電力消費が少ない第2低消費電力状態に切り換え可能な
制御回路とを設ける。
【0013】上記手段によれば、第1電圧検出回路は、
上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準電圧と
比較することで検出し、第1スイッチは、上記第1電圧
検出回路の検出結果に基づいて、上記外部端子から上記
内部回路及び上記電源保持回路に至る電源経路を遮断す
る。第2電圧検出回路は、上記第1電圧保持回路の端子
電圧を第2基準電圧に基づいて検出する。第3電圧検出
回路は、外部に配置された外部キャパシタから伝達され
た電圧と、第2基準電圧とを比較することによって上記
外部キャパシタから伝達された電圧を検出し、第2スイ
ッチは、上記第3電圧検出回路の検出結果に基づいて、
上記外部キャパシタから上記内部回路及び上記電源保持
回路に至る電源経路を遮断する。制御回路は、上記第1
電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回路を第1
低消費電力状態に切り換え、上記第2検出回路の検出結
果に基づいて上記内部回路を上記低消費電力状態よりも
更に電力消費が少ない第2低消費電力状態に切り換え
る。
【0014】上記電圧保持回路が半導体集積回路に内蔵
されることにより、キャパシタや電池などを半導体集積
回路の外部に設けなくても主電源が寸断した時の上記半
導体集積回路におけるデータ保持が可能とされる。ま
た、外部に配置された外部キャパシタから伝達された電
圧と、第2基準電圧とが比較され、それに基づいて上記
外部キャパシタから上記内部回路及び上記電源保持回路
に至る電源経路が遮断されることによって、上記外部キ
ャパシタの蓄積電荷が、高電位側電源の端子を介して半
導体集積回路の外部に流出されるのが阻止されるため、
上記外部キャパシタの併用が可能とされる。
【0015】〔3〕半導体集積回路の内部に形成された
キャパシタを有し、外部端子を介して供給される電圧電
圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路を設け、さ
らに、上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準
電圧と比較することで検出可能な第1電圧検出回路と、
上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
端子から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る電源
経路を遮断可能なスイッチと、上記電圧保持回路の端子
電圧を、上記第1基準電圧よりも低い第2基準電圧と比
較することで検出可能な第2電圧検出回路と、上記第1
電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回路を第1
低消費電力状態に切り換え、上記第2検出回路の検出結
果に基づいて上記内部回路を上記低消費電力状態よりも
更に電力消費が少ない第2低消費電力状態に切り換え可
能な制御回路とを設ける。
【0016】上記手段によれば、第1電圧検出回路は、
上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準電圧と
比較することで検出し、第1スイッチは、上記第1電圧
検出回路の検出結果に基づいて、上記外部端子から上記
内部回路及び上記電源保持回路に至る電源経路を遮断す
る。第2電圧検出回路は、上記第1電圧保持回路の端子
電圧を第2基準電圧に基づいて検出する。制御回路は、
上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回
路を第1低消費電力状態に切り換え、上記第2検出回路
の検出結果に基づいて上記内部回路を上記低消費電力状
態よりも更に電力消費が少ない第2低消費電力状態に切
り換える。このため、キャパシタや電池などを半導体集
積回路の外部に設けなくても主電源が寸断した時の上記
半導体集積回路におけるデータ保持が可能とされる。
【0017】このとき、上記電圧保持回路は、上記電圧
保持回路は、それぞれ所定の機能を有する機能モジュー
ル、及び上記機能モジュールと外部との結合を可能とす
るための端子の形成領域を除いて形成されたキャパシタ
と、上記キャパシタに直列接続された抵抗とを含んで構
成することができる。
【0018】上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機能
を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと外
部との結合を可能とするための端子の形成領域を除いて
形成されたキャパシタと、上記キャパシタに直列接続さ
れたダイオードと、上記第1検出回路の出力信に基づい
て上記ダイオードを短絡可能なトランジスタとを含んで
構成することができる。
【0019】上記電圧保持回路は、上記電圧保持回路
は、それぞれ所定の機能を有する機能モジュール、及び
上記機能モジュールと外部との結合を可能とするための
端子の形成領域を除いて形成されたキャパシタと、上記
キャパシタに直列接続されたダイオードと、上記第1検
出回路の出力信に基づいて上記ダイオードを短絡可能な
トランジスタとを含んで構成することができる。
【0020】上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機能
を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと外
部との結合を可能とするための端子の形成領域を除いて
形成されたキャパシタと、上記キャパシタに直列接続さ
れた抵抗とを含んで構成することができ、上記キャパシ
タは、第1ポリシリコン層と、上記第1ポリシリコン層
に積層された絶縁膜と、上記絶縁膜に積層された第2ポ
リシリコン層とを含んで構成することができる。
【0021】上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機能
を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと外
部との結合を可能とするための端子の形成領域を除いて
形成されたキャパシタと、上記キャパシタに直列接続さ
れた抵抗とを含んで構成することができ、上記キャパシ
タは、第1ポリシリコン層と、上記第1ポリシリコン層
に積層された絶縁膜と、上記絶縁膜に積層された第2ポ
リシリコン層とを含んで成る。
【0022】上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機能
を有する機能モジュールと、上記機能モジュールと外部
との結合を可能とするための端子とを含む半導体チップ
と、上記機能モジュール及び上記端子の形成領域を除く
領域に形成されたキャパシタと、上記キャパシタに直列
接続された抵抗とを含んで構成することができ、上記キ
ャパシタは、半導体基板と、上記半導体基板に形成され
た酸化膜と、上記酸化膜に積層されたポリシリコン層と
を含んで構成することができる。
【0023】上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機能
を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと外
部との結合を可能とするための端子の形成領域を除いて
形成されたキャパシタと、上記キャパシタに直列接続さ
れた抵抗とを含んで構成することができ、上記キャパシ
タは、半導体基板と、上記半導体基板に形成された酸化
膜と、上記酸化膜に積層されたポリシリコン層とを含ん
で構成することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図12には、本発明にかかる半導
体集積回路の一例であるマイクロコンピュータが適用さ
れた自動通報システムが示される。この自動通報システ
ムは、マイクロコンピュータ応用システムの一例とされ
る。
【0025】図12に示される自動通報システムは、特
に制限されないが、マイクロコンピュータ10、通信用
回路121、ガスメータインタフェース122、スイッ
チインタフェース124を含む。ガスメータインタフェ
ース122は、ガスの流量を測定するためのガスメータ
123と、マイクロコンピュータ1との間に介在され、
ガスメータ123からの流量信号はガスメータインタフ
ェース122を介してマイクロコンピュータ10に伝達
される。スイッチインタフェース124は、ガスボンベ
を交換したときにリセットするためのリセットスイッチ
125とマイクロコンピュータ10との間に介在され、
ボンベリセットスイッチ125の状態をマイクロコンピ
ュータ10に伝達する。
【0026】マイクロコンピュータ10は、ガスメータ
123から伝達されたメータ値を保持している。通信用
回路121は、マイクロコンピュータ1に結合され、こ
のマイクロコンピュータの制御下で、通信回線を通じて
センターのコンピュータ装置を呼び出して、メータ値な
どの情報を通報するようになっている。マイクロコンピ
ュータ121は、次の条件で間欠動作される。
【0027】特に制限されないが、ガス流量測定時間は
数ms〜数十msとされ、そのようなガス流量測定は1
s〜数s毎に行われる。ガス流量測定が行われるとき、
ROMやRAM、CPU、及び一部の周辺回路のみが動
作される。計測時以外は、上記ROMやRAM、CP
U、及び一部の周辺回路は動作停止されている。このと
き、RAMにはRAM保持電圧が維持されて、当該RA
Mに保持された計測データの積算を可能にしている。こ
の積算データは、特に制限されないが、1日に1回通信
回路121を介して上記センターに送信される。
【0028】図1には本発明にかかる半導体集積回路の
一例であるマイクロコンピュータが示される。
【0029】図1に示されるマイクロコンピュータ10
は、第1電圧検出回路1、スイッチSW10、電源保持
回路2、第2電圧検出回路3、内部回路4、及び制御回
路5を含んで成り、特に制限されないが、公知の半導体
集積回路製造技術により、例えば単結晶シリコン基板な
どの一つの半導体基板に形成される。
【0030】第1電圧検出回路1は、所定の基準電圧に
基づいて、高電位側電源Vccの入力端子の電圧レベル
を検出する。第1電圧検出回路1の電圧検出結果はスイ
ッチSW10や制御回路5に伝達される。
【0031】スイッチSW10は、内部回路4に高電位
側電源Vccを供給するための経路中に配置される。ス
イッチSW10の動作は、第1電圧検出回路1の電圧検
出結果に基づいて制御される。スイッチSW10がオン
された場合にのみ、内部回路4に高電位側電源Vccが
供給される。
【0032】電圧保持回路2は、上記スイッチSW10
を介して伝達された高電位側電源Vccによって充電さ
れ、高電位側電源Vccの寸断の際の電源として機能す
る。
【0033】第2電圧検出回路3は、上記第1電圧検出
回路1で使用される基準電圧よりも電圧レベルが低い基
準電圧に基づいて上記電源保持回路2の端子電圧を検出
する。この検出結果は制御回路5に伝達される。
【0034】制御回路5は、特に制限されないが、上記
第1電圧検出回路1及び第2検出回路3の検出結果に基
づいて内部回路4の動作を制御するための動作状態コン
トローラ6を含む。
【0035】内部回路4は、特に制限されないが、演算
処理のためのCPU(中央処理装置)や、各種データの
記憶領域として利用されるRAM(ランダムアクセスメ
モリ)等を含む。
【0036】ここで、マイクロコンピュータ10は、特
に制限されないが、通常動作状態の他に、低消費電力状
態とスタンバイ状態とを有する。低消費電力状態では、
例えば状態表示のための表示制御モジュールなどの一部
の周辺回路を除いて、ROM、RAM、CPUなどの動
作が停止されることによって消費電力に低減が図られ
る。スタンバイ状態は、RAMのデータ保持、CPU内
の各種レジスタのデータ保持が行われ、その他の回路は
全て動作停止状態とされる。スタンバイ状態でRAMの
データを保持していれば、それまで計測した値を保持す
ることができる。逆にRAMのデータを保持できなけれ
ばRAMのデータは消失する。
【0037】マイクロコンピュータ10の動作について
説明する。
【0038】図2には上記マイクロコンピュータ10に
おける動作状態遷移が示される。
【0039】初期状態31において、電源が供給される
ことでマイクロコンピュータ10は、通常動作を行う
(32)。この状態で、高電位側電源Vccが寸断する
と、電圧検出回路1が動作する。
【0040】電圧検出回路1が動作すると、スイッチS
W10がオフされ、高電位側電源Vccとマイクロコン
ピュータ10とが切り離される。同時に制御回路5の動
作状態コントローラ6が、CPUに電圧が低下したこと
を知らせる信号を発行する。CPUはその信号を受け、
低消費電力状態に移行する命令を実行し、内部回路4
を、それまでの通常状態32から低消費電力状態33に
移行させる。高電位側電源Vccが寸断された後は、電
源保持回路2にて内部回路4を動作させる。この時点で
高電位側電源Vccが復帰すると電圧検出回路1が動作
しスイッチSW10がONとなりマイクロコンピュータ
10と高電位側電源Vccが接続される。同時に制御回
路5の動作状態コントローラ6によって、内部回路4の
低消費電力状態33が解除され、それにマイクロコンピ
ュータ10は通常動作に戻る。高電位側電源Vccが復
帰せず、電源保持回路2の電圧が低下していくと、RA
M最低保持電圧以前の電圧で電圧検出回路3が動作し、
制御回路5の動作状態コントローラ6が、CPUに電圧
が低下したことを知らせる信号を発行する。CPUはそ
の信号を受け、低消費電力状態に移行する命令を実行す
ることによって、内部回路4をスタンバイ状態(34)
に移行させる。これにより内部回路4はスタンバイ状態
(34)に遷移され、電源保持回路2の電圧がRAM最
低保持電圧以下になるまで、RAM内部データが保持さ
れる。電源保持回路2の電圧が、RAM最低保持電圧以
下に達する前に高電位側電源Vccが復帰すると、電圧
検出回路1が動作し、スイッチSW10がオンされ、マ
イクロコンピュータ10と高電位側電源Vccとが接続
される。同時に制御回路5の動作状態コントローラ6に
よって内部回路4のスタンバイ状態34が解除され、そ
れによってマイクロコンピュータ10は通常動作(3
2)に戻される。
【0041】尚、スタンバイ状態において、電源保持回
路2の電圧レベルが更に低下された場合には、RAMに
保持されていたデータは消失される(35)。
【0042】図3には、上記マイクロコンピュータ10
における各部の更に詳細な構成が示される。
【0043】特に制限されないが、第1電圧検出回路1
は、高電位側電源Vccと所定の第1基準電圧VREF
1とを比較するためのコンパレータ9によって構成する
ことができる。コンパレータ9の非反転入力端子には、
高電位側電源Vccが入力され、コンパレータ9の反転
入力端子には第1基準電圧VREF1が入力される。こ
れにより、第1基準電圧VREF1に比べて高電位側電
源Vccの電圧レベルが高い場合には、コンパレータ9
の出力信号はハイレベルとされる。また、それとは逆に
第1基準電圧VREF1に比べて高電位側電源Vccの
電圧レベルが低い場合には、コンパレータ9の出力信号
はローレベルとされる。
【0044】電源保持回路2は、グランドGNDに結合
されたキャパシタ11と、それに直列接続された抵抗1
2とを含んで成る。抵抗12は、キャパシタ11の急激
な充放電を避けるために設けられ、その一端はスイッチ
SW10から内部回路4に至る電源ラインに結合され
る。
【0045】第2電圧検出回路3は、スイッチSW10
から内部回路4に至る電源ラインの電圧と所定の第2基
準電圧VREF2とを比較するためのコンパレータ13
によって構成することができる。コンパレータ13の非
反転入力端子には、スイッチSW10から内部回路4に
至る電源ラインの電圧が入力され、コンパレータ13の
反転入力端子には第2基準電圧VREF2が入力され
る。これにより、第2基準電圧VREF2に比べて、ス
イッチSW10から内部回路4に至る電源ラインの電圧
が高い場合には、コンパレータ13の出力信号はハイレ
ベルとされ、また、それとは逆に第2基準電圧VREF
2に比べて高電位側電源Vccの電圧レベルが低い場合
には、コンパレータ13の出力信号はローレベルとされ
る。ここで、第2基準電圧VREF2のレベルは、第1
基準電圧VREF1よりも低い。
【0046】図4には、図3に示されるマイクロコンピ
ュータ10における主要部の動作タイミングが示され
る。
【0047】先ず、電源保持回路2の電圧が第2基準電
圧VREF2以下になる前に高電位側電源Vccが復帰
する場合(T10)について説明する。
【0048】電圧検出回路のコンパレータ9によって高
電位側電源Vccと第1基準電圧VREF1とが比較さ
れる。高電位側電源Vccが寸断され、高電位側電源V
ccの電圧レベルが第1基準電圧VREF1以下になる
と、コンパレータ9によってスイッチSW10がオフさ
れ、高電位側電源Vccと内部回路4とが切り離され
る。同時に制御回路5の動作状態コントローラ6は、C
PUに対して電圧が低下したことを知らせる信号を発行
する。CPUはその信号を受け、低消費電力状態に移行
する命令を実行する。それにより内部回路4は低消費電
力状態に移行させる。高電位側電源Vccから切り離さ
れた後は、電源保持回路2におけるキャパシタ11で低
消費電力状態の内部回路4を動作させる。この時点で高
電位側電源Vccが復帰すると、コンパレータ9が基準
電圧のVREF1と比較される。この比較において、高
電位側電源Vccが第1基準電圧VREF1以上になっ
た時点で、スイッチSW10がオンされ、マイクロコン
ピュータ10と高電位側電源Vccとが接続される。同
時に制御回路5の動作状態コントローラ6は、内部回路
4の低消費電力状態を解除する。それにより、マイクロ
コンピュータ10は通常動作状態に戻される。
【0049】高電位側電源Vccが復帰しない場合(T
11)について説明する。
【0050】高電位側電源Vccが復帰せずに高電位側
電源Vccが切り離された状態でキャパシタ11の電圧
が低下していくと、基準電圧VREF2をRAM最低保
持電圧以前の電圧で設定されたコンパレータ13が、キ
ャパシタ2の電圧が基準電圧VREF2以下になると動
作し、制御回路5の動作状態コントローラ6が、CPU
に電圧が低下したことを知らせる信号を発行する。CP
Uはその信号を受け、低消費電力状態に移行する命令を
実行し、内部回路4をスタンバイ状態に移行させる。内
部回路4はスタンバイ状態となり、キャパシタ11の電
圧がRAM最低保持電圧以下になるまで、RAM内部の
データを保持する。電源保持回路2のキャパシタ11の
電圧がRAM最低保持電圧以下に達する前に高電位側電
源Vccが復帰するとコンパレータ9が基準電圧のVR
EF1と比較し、高電位側電源VccがVREF1以上
になった時点で、スイッチSW10がオンされ、マイク
ロコンピュータ10と高電位側電源Vccが接続され
る。同時に制御回路5の動作状態コントローラ6が内部
回路4の低消費電力状態を解除させる。それによりマイ
クロコンピュータ10は通常動作状態に戻される。
【0051】尚、高電位側電源Vccが復帰されず、電
源保持回路2の電圧がRAM最低保持電圧以下になった
場合(T12)には、RAMデータは消失される。
【0052】上記の例によれば、以下の作用効果を得る
ことができる。
【0053】(1) 本回路実施例では、マイクロコン
ピュータ10本体にコンパレータ9,13や、キャパシ
タ11、抵抗12、及び制御回路5を内蔵することによ
り、マイクロコンピュータ10単体で内部データ保持の
ための電源保持が可能となる。
【0054】(2)マイクロコンピュータ10単体で単
体で内部データ保持のための電源保持が可能なため、外
部キャパシタにのみ頼る場合に比べて、システム自体の
部品点数の削減及び低価格化が可能になる。
【0055】図5には、マイクロコンピュータ10の別
の構成例が示される。
【0056】図5に示されるマイクロコンピュータ10
が図3に示されるのと大きく相違するのは、電圧保持回
路2における抵抗12に代えてnチャネル型MOSトラ
ンジスタ14とそれに並列接続されたダイオード15と
を設けた点である。
【0057】高電位側電源Vccが通常レベルであれ
ば、nチャネル型MOSトランジスタ14がオンしてお
り、このMOSトランジスタ14を介してキャパシタ1
1が充電される。高電位側電源Vccが寸断され、その
レベルが第1基準電圧VREF1以下になると、コンパ
レータ9の出力信号によってnチャネル型MOSトラン
ジスタ14がオフされ、ダイオード15を介してキャパ
シタ11の蓄積電荷が内部回路4に供給される。このと
き、内部回路4側からキャパシタ11に向かって電荷が
逆流するのを上記ダイオード15によって防止すること
ができる。
【0058】図6には、マイクロコンピュータ10の別
の構成例が示される。
【0059】図6に示される構成が図3に示されるのと
大きく相違するのは、第1電圧検出回路1及び第2電圧
検出回路3の構成にある。すなわち、第1電圧検出回路
1においては、デプレション型のMOSトランジスタ1
6により高電位側電源Vccの電圧レベルを降圧するこ
とによって第1基準電圧VREF1を生成し、第2電圧
検出回路3においては、デプレション型のMOSトラン
ジスタ17により高電位側電源Vccの電圧レベルを降
圧することによって第2基準電圧VREF2を生成する
ようにしている。このように第1基準電圧VEF1及び
第2基準電圧VREF2をマイクロコンピュータ10の
内部で生成する場合には、第1基準電圧VEF1及び第
2基準電圧VREF2を外部から取り込むための端子が
不要とされるので、その分、外部端子数の減少を図るこ
とができる。
【0060】図7には、マイクロコンピュータ10の別
の構成例が示される。
【0061】図7に示されるマイクロコンピュータ10
が、図3に示されるのと大きく相違するのは、第1電圧
検出回路1及び第2電圧検出回路3の構成にある。すな
わち、第1電圧検出回路1においては、抵抗18とそれ
に直列接続されたツェナーダイオード19とによって第
1基準電圧VREF1を生成し、第2電圧検出回路3に
おいては、抵抗20とそれに直列接続されたツェナーダ
イオード21とによって第2基準電圧VREF2を生成
するようにしている。このように第1基準電圧VEF1
及び第2基準電圧VREF2をマイクロコンピュータ1
0の内部で生成する場合には、第1基準電圧VEF1及
び第2基準電圧VREF2を外部から取り込むための端
子が不要とされるので、その分、外部端子数の減少を図
ることができる。
【0062】図11には、マイクロコンピュータ10の
別の構成例が示される。
【0063】図11に示されるマイクロコンピュータ1
0が、図3に示されるのと大きく相違するのは、外部キ
ャパシタ24の併用を可能とした点である。外部キャパ
シタ24は、それの急激な充放電を避けるための抵抗2
2を介してマイクロコンピュータ10の所定端子に結合
される。そして、上記外部キャパシタ24の使用を可能
とするため、マイクロコンピュータ10本体にスイッチ
SW24、コンパレータ23を組み込み、高電位側電源
Vccが寸断したら、まず外部キャパシタ24で電源電
圧を所定レベルに保ち、外部キャパシタ24の電圧が低
下したらマイクロコンピュータ10内部のキャパシタで
電源を保つようにしている。こうすることにより、マイ
クロコンピュータ10単体の時よりも電源を長時間保つ
ことができ、さらにはマイクロコンピュータ10内で外
部キャパシタの接続、切断の切り換えを自動的に行うこ
とができる。
【0064】高電位側電源Vccが寸断し、スイッチS
W10がオフされるまでの動作は、図3に示されるマイ
クロコンピュータ10と同様とされる。スイッチSW1
0がオフされた後は、先ず外部キャパシタ24によって
低消費電力状態の内部回路4が動作される。この時点で
高電位側電源Vccが復帰すると、コンパレータ9が第
1基準電圧VREF1と比較され、高電位側電源Vcc
がVREF1以上になった時点で、スイッチSW10が
オンされ、マイクロコンピュータ10内に高電位側電源
Vccが供給される。同時に制御回路5の動作状態コン
トローラ6は内部回路4の低消費電力状態を解除する。
それによりマイクロコンピュータ10は通常動作状態に
戻される。
【0065】高電位側電源Vccが復帰せずに高電位側
電源Vccが切り離された状態で外部キャパシタ24の
電圧が低下し、やがて外部キャパシタ24の電圧が基準
電圧VREF3以下になると、コンパレータ23によっ
てスイッチSW24がオフされる。高電位側電源Vcc
及び外部キャパシタ24から切り離された後は、電源保
持回路2のキャパシタ11で、低消費電力状態の内部回
路4が動作される。この時点で、高電位側電源Vccが
復帰すると、先ず、それがコンパレータ9によって第1
基準電圧のVREF1と比較され、高電位側電源Vcc
が第1基準電圧VREF1以上になった時点で、スイッ
チSW10がオンされる。次にコンパレータ23によっ
て高電位側電源Vccと第3基準電圧VREF3とが比
較され、高電位側電源Vccが第3基準電圧VREF3
以上になった時点で、スイッチSW24がオンされ、内
部回路4に高電位側電源Vccが供給される。同時に制
御回路5の動作状態コントローラ6が内部回路4の低消
費電力状態を解除させる。それによりマイクロコンピュ
ータ10は通常動作状態に戻される。高電位側電源Vc
c及び外部キャパシタから切り離された状態でキャパシ
タ11の電圧が低下していくと、第2基準電圧VREF
2がRAM最低保持電圧以前の電圧で設定されたコンパ
レータ13がキャパシタ11の電圧が第2基準電圧VR
EF2以下になると動作し、制御回路5の動作状態コン
トローラ6がCPUに電圧が低下したことを知らせる信
号を発行する。CPUはその信号を受け、内部回路4を
スタンバイ状態に移行させる。内部回路4はスタンバイ
状態となり、キャパシタ11の電圧がRAM最低保持電
圧以下になるまで、RAM内部のデータを保持する。電
源保持回路2におけるキャパシタ11の電圧が、RAM
最低保持電圧以下に達する前に高電位側電源Vccが復
帰すると、それがコンパレータ9によって第1基準電圧
VREF1と比較される。高電位側電源Vccが第1基
準電圧VREF1以上になった時点で、スイッチSW1
0がオンされる。次にコンパレータ23によって高電位
側電源Vccと第3基準電圧VREF3とが比較され
る。高電位側電源Vccが第3基準電圧VREF3以上
になった時点で、スイッチSW24がオンとなり、マイ
クロコンピュータ10と高電位側電源Vccとが接続さ
れる。同時に制御回路5の動作状態コントローラ6によ
って内部回路4の低消費電力状態が解除される。それに
よりマイクロコンピュータ10は通常動作状態に戻され
る。
【0066】このように図11に示される構成では、マ
イクロコンピュータ10に外部キャパシタ24が接続さ
れているため、マイクロコンピュータ10内のキャパシ
タ11だけで内部回路4内のデータを保持する場合に比
べて、高電位側電源Vccの寸断からRAMデータ消失
までの時間を長くすることができる。
【0067】図8には、マイクロコンピュータ10のチ
ップレイアウト例が示される。
【0068】マイクロコンピュータ10の縁辺部には、
ワイヤボンディングにより外部端子に結合可能な複数の
ボンディングパッド55が配列される。また、この複数
のボンディングパッド55の内側には外部との間で各種
信号のやり取りを可能とするためのI/O(入出力)コ
ントロール回路51,52,53,54が配置される。
さらにこのI/Oコントロール回路51,52,53,
54の内側には、CPU47、ROM48、RAM4
9、及び周辺回路41〜46が配置される。そして、一
つのボンディングパッド55とそれに隣接するボンディ
ングパッド55との間や、CPU47、ROM48、R
AM49、及び周辺回路41〜46などの各種機能モジ
ュール相互間に存在する空き領域(斜線で示される領
域)を利用して、多数のキャパシタが形成され、それら
が並列合成されることでキャパシタ11が形成される。
【0069】図9には、マイクロコンピュータ10の空
き領域を利用して形成されるキャパシタの断面構成が示
される。
【0070】半導体基板96に形成された酸化膜91
に、第1ポリシリコン(Poly-si1)層92、層間膜9
3、及び第2ポリシリコン(Poly-si2)層94が積層
されることによってキャパシタが形成される。第2ポリ
シリコン(Poly-si2)層94にはアルミニウム(A
L)層95が積層され、このアルミニウム(AL)層9
5によってキャパシタ11の接続が行われる。
【0071】図9に示される構成でキャパシタ11を形
成する場合、RAMのデータ保持可能時間は以下のよう
に求めることができる。Q=C×VT=Q/Iここで、
「Q」は電荷、「C」はコンデンサ容量、「V」は電源
電圧(Vcc)、「T」はRAM保持可能時間、「I」
はスタンバイモード時の電流値である。例えば、チップ
サイズ5mm×5mmのマイクロコンピュータチップ
で、キャパシタの埋め込み可能領域をチップ面積1/3
と仮定する。キャパシタは、図8に示されるように、第
1ポリシリコン層92と第2ポリシリコン層94、及び
層間絶縁膜93を使用して形成する。層間膜93は、厚
さ50nm、比誘電率は2.7である。真空の誘電率を
8.85×10−12F/mとした場合、キャパシタの
容量Cは、次式で示される。
【0072】
【数1】
【0073】ここで高電位側電源Vccの電圧レベルを
3.0V、スタンバイモード時の電流値を100nA、
RAM保持電圧を0.5Vとすると、電荷Q、RAM保
持可能時間Tは次式によって示される。
【0074】
【数2】
【0075】
【数3】
【0076】RAM保持電圧を0.5Vとした場合のR
AM保持可能時間は、次のようになる。
【0077】
【数4】
【0078】この場合、RAM保持可能時間は、2.1
(S)であり、この時間内であれば、電源寸断時におけ
るRAMの記憶データを保持することができる。
【0079】図10にはキャパシタ11の別の構成例が
示される。
【0080】キャパシタの形成は、ゲートを構成するポ
リシリコン(Poly-si)層103と、基板104とで酸
化膜102を挟むことによってキャパシタが形成され
る。このキャパシタ形成方法は、一般的に前述の形成方
法に比べ膜厚が薄いこと、及び低誘電率の物質を使用す
る層間絶縁膜よりも誘電率が大きいことにより、同じ面
積であるにもかかわらず、比較的大きな容量を得ること
ができる。
【0081】例えば、例えば、チップサイズ、コンデン
サの埋め込み可能領域は、図9の場合と同じとし、ゲー
ト酸化膜に厚さ15nm、比誘電率3.8の酸化シリコ
ン(SiO)を使用した場合、コンデンサの容量C
は、次式によって示される。
【0082】
【数5】
【0083】前述の例と同様に電源電圧3.0V、スタ
ンバイモード時の電流値100nA、RAM保持電圧
0.5Vと仮定すると、電荷Q、RAM保持可能時間T
は次式によって示される。
【0084】
【数6】
【0085】
【数7】
【0086】RAM保持電圧を0.5Vとした場合のR
AM保持可能時間は次式によって示される。
【0087】
【数8】
【0088】以上本発明者によってなされた発明を具体
的に説明したが、本発明はそれに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であるこ
とはいうまでもない。
【0089】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である自動通
報システムに適用した場合について説明したが、本発明
はそれに限定されるものではなく、各種マイクロコンピ
ュータ応用システムに広く適用することができる。
【0090】本発明は、少なくとも電源供給によって動
作される内部回路を含むことを条件に適用することがで
きる。
【0091】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
の通りである。
【0092】すなわち、電圧保持回路を半導体集積回路
に内蔵することにより、キャパシタや電池などを半導体
集積回路の外部に設けなくても主電源が寸断した時の上
記半導体集積回路におけるデータ保持が可能とされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる半導体集積回路の一例であるマ
イクロコンピュータの構成例ブロック図である。
【図2】上記マイクロコンピュータにおける動作状態遷
移の説明図である。
【図3】上記マイクロコンピュータのさらに詳細な構成
例回路図である。
【図4】上記マイクロコンピュータにおける主要動作の
タイミング図である。
【図5】上記マイクロコンピュータの別の構成例回路図
である。
【図6】上記マイクロコンピュータの別の構成例回路図
である。
【図7】上記マイクロコンピュータの別の構成例回路図
である。
【図8】上記マイクロコンピュータにおけるチップレイ
アウトの説明図である。
【図9】上記マイクロコンピュータに含まれるキャパシ
タの構成例断面図である。
【図10】上記マイクロコンピュータに含まれるキャパ
シタの別の構成例断面図である。
【図11】上記マイクロコンピュータの別の構成例回路
図である。
【図12】上記マイクロコンピュータを含む自動通報シ
ステムの構成例ブロック図である。
【符号の説明】
1 第1電圧検出回路 2 電源保持回路 3 第2電圧検出回路 4 内部回路 5 制御回路 6 動作状態コントローラ 9,13,23 コンパレータ 11 キャパシタ 12 抵抗 14 nチャネル型MOSトランジスタ 15 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山崎 直人 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 三瓶 忠 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 五十嵐 輝高 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体グループ内 (72)発明者 神永 勝文 茨城県日立市大みか町三丁目18番1号 茨 城日立情報サービス株式会社内 (72)発明者 椎名 雅裕 茨城県日立市幸町3丁目2番1号 日立エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5B011 DA13 DB20 DC07 EA08 EB01 GG04 JA03 JA08 JB01 LL12 5B015 JJ11 KB73 MM06 QQ11 5B062 CC10 HH04 HH05 HH06 5F038 BB04 BB08 BB09 EZ20

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源供給によって動作される内部回路を
    含む半導体集積回路であって、 半導体集積回路の内部に形成されたキャパシタを有し、
    外部端子を介して供給される電圧によって充電され、そ
    の充電電圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路
    と、 上記外部端子を介して供給された電圧を検出するための
    電圧検出回路と、 上記電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部端子
    から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る電源経路
    を遮断可能なスイッチと、 上記電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回路を
    低消費電力状態に切り換え可能な制御回路と、を含むこ
    とを特徴とする半導体集積回路。
  2. 【請求項2】 電源供給によって動作される内部回路を
    含む半導体集積回路であって、 半導体集積回路の内部に形成されたキャパシタを有し、
    外部端子を介して供給される電圧によって充電され、そ
    の充電電圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路
    と、 上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準電圧と
    比較することで検出可能な第1電圧検出回路と、 上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
    端子から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る電源
    経路を遮断可能な第1スイッチと、 上記第1電圧保持回路の端子電圧を、上記第1基準電圧
    よりも低い第2基準電圧に基づいて検出可能な第2電圧
    検出回路と、 外部に配置された外部キャパシタから伝達された電圧
    と、第2基準電圧とを比較することによって上記外部キ
    ャパシタから伝達された電圧を検出可能な第3電圧検出
    回路と、 上記第3電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
    キャパシタから上記内部回路及び上記電源保持回路に至
    る電源経路を遮断可能な第2スイッチと、 上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回
    路を第1低消費電力状態に切り換え、上記第2検出回路
    の検出結果に基づいて上記内部回路を上記低消費電力状
    態よりも更に電力消費が少ない第2低消費電力状態に切
    り換え可能な制御回路と、を含むことを特徴とする半導
    体集積回路。
  3. 【請求項3】 電源供給によって動作される内部回路を
    含む半導体集積回路であって、 半導体集積回路の内部に形成されたキャパシタを有し、
    外部端子を介して供給される電圧によって充電され、そ
    の充電電圧を上記内部回路に供給可能な電圧保持回路
    と、 上記外部端子を介して供給された電圧を第1基準電圧と
    比較することで検出可能な第1電圧検出回路と、 上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて、上記外部
    端子から上記内部回路及び上記電源保持回路に至る電源
    経路を遮断可能なスイッチと、 上記電圧保持回路の端子電圧を、上記第1基準電圧より
    も低い第2基準電圧と比較することで検出可能な第2電
    圧検出回路と、 上記第1電圧検出回路の検出結果に基づいて上記内部回
    路を第1低消費電力状態に切り換え、上記第2検出回路
    の検出結果に基づいて上記内部回路を上記低消費電力状
    態よりも更に電力消費が少ない第2低消費電力状態に切
    り換え可能な制御回路と、を含むことを特徴とする半導
    体集積回路。
  4. 【請求項4】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと
    外部との結合を可能とするための端子の形成領域を除い
    て形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続された抵抗と、を含んで成る
    請求項1乃至3の何れか1項記載の半導体集積回路。
  5. 【請求項5】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと
    外部との結合を可能とするための端子の形成領域を除い
    て形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続されたダイオードと、 上記第1検出回路の出力信に基づいて上記ダイオードを
    短絡可能なトランジスタと、を含んで成る請求項1乃至
    3の何れか1項記載の半導体集積回路。
  6. 【請求項6】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと
    外部との結合を可能とするための端子の形成領域を除い
    て形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続された抵抗と、を含んで成
    り、 上記キャパシタは、第1ポリシリコン層と、上記第1ポ
    リシリコン層に積層された絶縁膜と、上記絶縁膜に積層
    された第2ポリシリコン層と、を含んで成る請求項1乃
    至3の何れか1項記載の半導体集積回路。
  7. 【請求項7】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと
    外部との結合を可能とするための端子の形成領域を除い
    て形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続された抵抗と、を含んで成
    り、 上記キャパシタは、第1ポリシリコン層と、上記第1ポ
    リシリコン層に積層された絶縁膜と、上記絶縁膜に積層
    された第2ポリシリコン層と、を含んで成る請求項1乃
    至3の何れか1項記載の半導体集積回路。
  8. 【請求項8】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュールと、上記機能モジュールと外
    部との結合を可能とするための端子とを含む半導体チッ
    プと、 上記機能モジュール及び上記端子の形成領域を除く領域
    に形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続された抵抗と、を含んで成
    り、 上記キャパシタは、半導体基板と、上記半導体基板に形
    成された酸化膜と、上記酸化膜に積層されたポリシリコ
    ン層と、を含んで成る請求項1乃至3の何れか1項記載
    の半導体集積回路。
  9. 【請求項9】 上記電圧保持回路は、それぞれ所定の機
    能を有する機能モジュール、及び上記機能モジュールと
    外部との結合を可能とするための端子の形成領域を除い
    て形成されたキャパシタと、 上記キャパシタに直列接続された抵抗と、を含んで成
    り、 上記キャパシタは、半導体基板と、上記半導体基板に形
    成された酸化膜と、上記酸化膜に積層されたポリシリコ
    ン層と、を含んで成る請求項1乃至3の何れか1項記載
    の半導体集積回路。
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