JP2003149254A - 試料調製装置 - Google Patents
試料調製装置Info
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- JP2003149254A JP2003149254A JP2001346431A JP2001346431A JP2003149254A JP 2003149254 A JP2003149254 A JP 2003149254A JP 2001346431 A JP2001346431 A JP 2001346431A JP 2001346431 A JP2001346431 A JP 2001346431A JP 2003149254 A JP2003149254 A JP 2003149254A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】多数のウェルを含む装置で簡易に短時間で、液
体などの注入および排出処理を伴う微量物質の測定法を
行うことができる試料調製装置の提供。 【解決手段】複数の貫通されたウェルを有し、一端に液
体供給部が設けられたプレートと、ウェルの底部に配置
された多孔性膜とからなる1ユニットを複数個備え、プ
レートと多孔性膜とがそれぞれ離脱可能に設けられた支
持体と、液体供給部からウェルに供給された液体をウェ
ルの底部方向に吸引するための吸引機構とからなる試料
調製装置により上記課題を解決する。
体などの注入および排出処理を伴う微量物質の測定法を
行うことができる試料調製装置の提供。 【解決手段】複数の貫通されたウェルを有し、一端に液
体供給部が設けられたプレートと、ウェルの底部に配置
された多孔性膜とからなる1ユニットを複数個備え、プ
レートと多孔性膜とがそれぞれ離脱可能に設けられた支
持体と、液体供給部からウェルに供給された液体をウェ
ルの底部方向に吸引するための吸引機構とからなる試料
調製装置により上記課題を解決する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料調製装置に関
し、より詳細には、抗原抗体反応を利用して、生物学的
試料を短時間で処理することが可能な試料調製装置に関
する。
し、より詳細には、抗原抗体反応を利用して、生物学的
試料を短時間で処理することが可能な試料調製装置に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】生物
学的試料、例えば細胞や組織全体から採取されたバイオ
プシー検体に含まれる微量物質を検出したり、反応させ
たりする際に、マルチウェルプレートが汎用されてい
る。このマルチウェルプレートは、1枚のプレート中に
ウェルと呼ばれるくぼみが多数形成されており、そのく
ぼみを用いて、物質を検出するための操作を行ったり、
反応を行ったりする。1枚のプレートに少量でかつ多数
の異なる試料を注入して操作することができるため、特
に生物学的分野で多用されている。
学的試料、例えば細胞や組織全体から採取されたバイオ
プシー検体に含まれる微量物質を検出したり、反応させ
たりする際に、マルチウェルプレートが汎用されてい
る。このマルチウェルプレートは、1枚のプレート中に
ウェルと呼ばれるくぼみが多数形成されており、そのく
ぼみを用いて、物質を検出するための操作を行ったり、
反応を行ったりする。1枚のプレートに少量でかつ多数
の異なる試料を注入して操作することができるため、特
に生物学的分野で多用されている。
【0003】たとえば、微量物質を検出または定量する
ためのラジオイムノアッセイやエンザイムイムノアッセ
イ法の場合、マルチウェルプレートは以下のようにして
用いられる。まずプレートのウェル内壁に微量物質に対
して特異的な抗体を固定させ、その抗体に、微量物質を
含む試料液を反応させて、微量物質を結合させる。さら
に、微量物質に対して特異的に結合し、かつ蛍光色素や
放射性同位体などで標識化された別の特異的な抗体をそ
こへ反応させ、微量物質と結合させる。その後、標識の
存在を検出または定量して、微量物質の測定を行う。
ためのラジオイムノアッセイやエンザイムイムノアッセ
イ法の場合、マルチウェルプレートは以下のようにして
用いられる。まずプレートのウェル内壁に微量物質に対
して特異的な抗体を固定させ、その抗体に、微量物質を
含む試料液を反応させて、微量物質を結合させる。さら
に、微量物質に対して特異的に結合し、かつ蛍光色素や
放射性同位体などで標識化された別の特異的な抗体をそ
こへ反応させ、微量物質と結合させる。その後、標識の
存在を検出または定量して、微量物質の測定を行う。
【0004】この際、マルチウェルプレートのウェルの
底から反応液を排出したり、ウェル内壁に残存する試薬
液を洗浄するためには、ウェル毎にピペットやマイクロ
ピペットで反応液を吸い上げたり、洗浄液を注入する必
要がある。したがって、マルチウェルプレートのように
多数のウェルを用いると、測定のための操作が煩雑にな
り、したがって長時間を要するという問題があった。
底から反応液を排出したり、ウェル内壁に残存する試薬
液を洗浄するためには、ウェル毎にピペットやマイクロ
ピペットで反応液を吸い上げたり、洗浄液を注入する必
要がある。したがって、マルチウェルプレートのように
多数のウェルを用いると、測定のための操作が煩雑にな
り、したがって長時間を要するという問題があった。
【0005】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、多数のウェルを含む容器で、簡易に短時間で多並
列的に液体、例えば生物学的試料液の固相形成および、
検出用試薬液や洗浄液等の排出処理および注入処理など
を行うことができる試料調製装置を提供することを目的
とする。
あり、多数のウェルを含む容器で、簡易に短時間で多並
列的に液体、例えば生物学的試料液の固相形成および、
検出用試薬液や洗浄液等の排出処理および注入処理など
を行うことができる試料調製装置を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、複数の
貫通されたウェルを有し、一端に液体供給部が設けられ
たプレートと、ウェルの底部に配置された多孔性膜とか
らなる1ユニットを1または複数個備え、プレートと多
孔性膜とがそれぞれ離脱可能に設けられた支持体と、液
体供給部からウェルに供給された液体をウェルの底部方
向に吸引するための吸引機構とからなる試料調製装置が
提供される。
貫通されたウェルを有し、一端に液体供給部が設けられ
たプレートと、ウェルの底部に配置された多孔性膜とか
らなる1ユニットを1または複数個備え、プレートと多
孔性膜とがそれぞれ離脱可能に設けられた支持体と、液
体供給部からウェルに供給された液体をウェルの底部方
向に吸引するための吸引機構とからなる試料調製装置が
提供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の試料調製装置は、生物学
的試料液中に含まれる微量物質の固相形成および、検出
試薬液や洗浄液等の排出処理および注入処理といった試
料を調製するためのものであり、主として支持体と、吸
引機構とからなり、支持体はウェルと液体供給部を有す
るプレートと、多孔性膜とからなる単位ユニットを1ま
たは複数個有する。
的試料液中に含まれる微量物質の固相形成および、検出
試薬液や洗浄液等の排出処理および注入処理といった試
料を調製するためのものであり、主として支持体と、吸
引機構とからなり、支持体はウェルと液体供給部を有す
るプレートと、多孔性膜とからなる単位ユニットを1ま
たは複数個有する。
【0008】以下、液体とは、特に断りがない限り、測
定されるべき物質を含む試料液等、例えば生物学的試料
液または検量線作成のための標品液など;検出用試薬
液、例えば希釈液、抗体含有液、標識物質含有液など;
および洗浄液等、例えば洗浄液や純水などを意味する。
定されるべき物質を含む試料液等、例えば生物学的試料
液または検量線作成のための標品液など;検出用試薬
液、例えば希釈液、抗体含有液、標識物質含有液など;
および洗浄液等、例えば洗浄液や純水などを意味する。
【0009】プレート3は、円形または多角形の平板か
らなり、ウェル31を有する(図1参照)。プレート3
自体の大きさは特に限定されず、例えば10cm2〜5
00cm2程度が挙げられる。各ウェル31は、試料液
等を収納するのに必要な体積を有すればよい。ウェル3
1の形状は、特に限定されないが、例えば、円柱状、直
方体状または立方体等の多角柱状等が挙げられる。
らなり、ウェル31を有する(図1参照)。プレート3
自体の大きさは特に限定されず、例えば10cm2〜5
00cm2程度が挙げられる。各ウェル31は、試料液
等を収納するのに必要な体積を有すればよい。ウェル3
1の形状は、特に限定されないが、例えば、円柱状、直
方体状または立方体等の多角柱状等が挙げられる。
【0010】プレート3はウェル31を複数個有し、例
えば6行3列のウェル31を有する。プレート3は、整
然としている複数個のウェル31の列を備えるのが好ま
しい。
えば6行3列のウェル31を有する。プレート3は、整
然としている複数個のウェル31の列を備えるのが好ま
しい。
【0011】ウェル31は、プレート3の一部に寄せ
て、全面に広がって、または中心部分に集まって備えら
れていてもよい。プレート3の中心部分に集まってウェ
ル31が備えられると、プレート3の一端に備えられた
液体供給部24からウェル31に検出用試薬液および洗
浄液等を供給しやすいので、好ましい。
て、全面に広がって、または中心部分に集まって備えら
れていてもよい。プレート3の中心部分に集まってウェ
ル31が備えられると、プレート3の一端に備えられた
液体供給部24からウェル31に検出用試薬液および洗
浄液等を供給しやすいので、好ましい。
【0012】プレート3は、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリカーボネート、ポリアセタール、塩化ビニル
等から選択される樹脂から製造されるが、液体とのなじ
みをよくするために、その表面に、一般的な親水性処理
(テトラエッチ処理、プラズマ処理など)を施すのが好
ましい。テトラエッチ処理は表面に親水性の薬剤をコー
ティングする処理であり、プラズマ処理は表面を粗くす
る処理の一例である。
レン、ポリカーボネート、ポリアセタール、塩化ビニル
等から選択される樹脂から製造されるが、液体とのなじ
みをよくするために、その表面に、一般的な親水性処理
(テトラエッチ処理、プラズマ処理など)を施すのが好
ましい。テトラエッチ処理は表面に親水性の薬剤をコー
ティングする処理であり、プラズマ処理は表面を粗くす
る処理の一例である。
【0013】プレート3は、オーバーフロー廃液用溜め
47を、プレート3の周囲の全部または一部に備えるの
が好ましい(図1参照)。オーバーフロー廃液用溜め4
7は、プレート3の周囲の一部に設けられる際には、プ
レート3の長手方向に液体供給部24、ウェル31およ
びオーバーフロー廃液用溜め47の順の配置になるよう
に設けられるのがより好ましい。オーバーフロー廃液用
溜め47は、プレート3内のウェル31から溢れ出た廃
液を留めるためのものである。したがって、オーバーフ
ロー廃液用溜め47の底は、通常、ウェル31の高さよ
りも少なくとも低い。
47を、プレート3の周囲の全部または一部に備えるの
が好ましい(図1参照)。オーバーフロー廃液用溜め4
7は、プレート3の周囲の一部に設けられる際には、プ
レート3の長手方向に液体供給部24、ウェル31およ
びオーバーフロー廃液用溜め47の順の配置になるよう
に設けられるのがより好ましい。オーバーフロー廃液用
溜め47は、プレート3内のウェル31から溢れ出た廃
液を留めるためのものである。したがって、オーバーフ
ロー廃液用溜め47の底は、通常、ウェル31の高さよ
りも少なくとも低い。
【0014】オーバーフロー廃液用溜め47は、排水用
誘導管39をオーバーフロー廃液用溜め47の底に備え
るのが好ましい(図1参照)。排水用誘導管39は、オ
ーバーフロー廃液用溜め47に溜まった廃液を、排水溝
32へ誘導するために設ける(図7および8参照)。こ
の排水用誘導管39の端は、斜め(鋭角)に切断するの
が好ましい。斜めになっていることで、気泡による排水
用誘導管中の廃液の詰まりは防止される。
誘導管39をオーバーフロー廃液用溜め47の底に備え
るのが好ましい(図1参照)。排水用誘導管39は、オ
ーバーフロー廃液用溜め47に溜まった廃液を、排水溝
32へ誘導するために設ける(図7および8参照)。こ
の排水用誘導管39の端は、斜め(鋭角)に切断するの
が好ましい。斜めになっていることで、気泡による排水
用誘導管中の廃液の詰まりは防止される。
【0015】プレート3は、ウェル31とウェル31の
間に溝38を備えるのが好ましい(図1参照)。溝38
は、検出用試薬液および洗浄液等が1つのウェル31を
満たした後、溢れたものが、隣接するウェル31へ流れ
込みやすくするために設けるものである。この溝によ
り、流入する検出用試薬液および洗浄液等が空気を噛み
込むことを防ぐことができる。溝38は、ウェル31の
全部または一部の間に設けられていてもよいが、全部に
設けられるのが好ましい。溝38の深さは限定されない
が、通常約0.1〜5mm程度であり、約0.5mm程
度が好ましい。
間に溝38を備えるのが好ましい(図1参照)。溝38
は、検出用試薬液および洗浄液等が1つのウェル31を
満たした後、溢れたものが、隣接するウェル31へ流れ
込みやすくするために設けるものである。この溝によ
り、流入する検出用試薬液および洗浄液等が空気を噛み
込むことを防ぐことができる。溝38は、ウェル31の
全部または一部の間に設けられていてもよいが、全部に
設けられるのが好ましい。溝38の深さは限定されない
が、通常約0.1〜5mm程度であり、約0.5mm程
度が好ましい。
【0016】プレート3は、さらにプレート3の周囲の
全部に堰40を備えるのが好ましい(図1参照)。堰
は、液体供給部24から検出用試薬液および洗浄液等を
供給された際に、プレート3中のウェル31から溢れる
量の液体が、プレート3から溢れないために設けられて
いる。これはプレート3中のウェル31を、供給された
検出用試薬液および洗浄液等で満たすことができ、か
つ、1つのプレート3から溢れた、検出用試薬液および
洗浄液等が他のプレート3へ混ざらないような高さに設
けられるのが、好ましい。
全部に堰40を備えるのが好ましい(図1参照)。堰
は、液体供給部24から検出用試薬液および洗浄液等を
供給された際に、プレート3中のウェル31から溢れる
量の液体が、プレート3から溢れないために設けられて
いる。これはプレート3中のウェル31を、供給された
検出用試薬液および洗浄液等で満たすことができ、か
つ、1つのプレート3から溢れた、検出用試薬液および
洗浄液等が他のプレート3へ混ざらないような高さに設
けられるのが、好ましい。
【0017】プレート3は、さらに多孔性膜固定用爪4
6を、ウェル31の底の側に備えるのが好ましい(図8
参照)。該爪は、多孔性膜36をプレート3の下面に密
着させるのに用いられる。
6を、ウェル31の底の側に備えるのが好ましい(図8
参照)。該爪は、多孔性膜36をプレート3の下面に密
着させるのに用いられる。
【0018】プレート3は、プレート固定板25上に複
数個並べて備えられてもよい(図2参照)。その際、図
7に示すように液体供給部24がプレート3から離脱可
能であれば、プレート3はプレート固定板25上に固定
されているので、プレート3の洗浄は容易であり、好ま
しい。プレート固定板25に固定されたプレート3は、
多孔性膜36、ならびに任意にろ紙27、パッキン26
および/または下面プレート42を挟んで、吸引機構5
0を備えたマニホールド28に締付けねじ29で固定さ
れるのが好ましい(図2、7、8および9参照)。
数個並べて備えられてもよい(図2参照)。その際、図
7に示すように液体供給部24がプレート3から離脱可
能であれば、プレート3はプレート固定板25上に固定
されているので、プレート3の洗浄は容易であり、好ま
しい。プレート固定板25に固定されたプレート3は、
多孔性膜36、ならびに任意にろ紙27、パッキン26
および/または下面プレート42を挟んで、吸引機構5
0を備えたマニホールド28に締付けねじ29で固定さ
れるのが好ましい(図2、7、8および9参照)。
【0019】締付けねじ29は、プレート固定板25に
複数設けられるのが好ましい。マニホールド28へ締付
ける際にはトルクドライバーを用いて約0.05〜0.
4Nmのトルクで均一に締付けるのが、さらに好まし
い。締付けは、ひずみが生じないように対角な配置にあ
る締付けねじを順に行うのが、より好ましい。
複数設けられるのが好ましい。マニホールド28へ締付
ける際にはトルクドライバーを用いて約0.05〜0.
4Nmのトルクで均一に締付けるのが、さらに好まし
い。締付けは、ひずみが生じないように対角な配置にあ
る締付けねじを順に行うのが、より好ましい。
【0020】本発明の装置は、さらに下面プレート42
をマニホールド28にはめ込んで備えるのが好ましい
(図7および8参照)。下面プレート42は、プレート
3と一緒になって多孔性膜36とろ紙27を挟み、多孔
性膜36にプレート3とウェル31と同一面積、同一形
状の領域のみに液体試料を吸着させるために設けるもの
である。したがって、下面プレート42の孔はプレート
3の貫通されたウェル31と一致しているのが好まし
い。
をマニホールド28にはめ込んで備えるのが好ましい
(図7および8参照)。下面プレート42は、プレート
3と一緒になって多孔性膜36とろ紙27を挟み、多孔
性膜36にプレート3とウェル31と同一面積、同一形
状の領域のみに液体試料を吸着させるために設けるもの
である。したがって、下面プレート42の孔はプレート
3の貫通されたウェル31と一致しているのが好まし
い。
【0021】プレート3は、プレート3に検出用試薬液
および洗浄液等を供給するための液体供給部24を、そ
の一端に備える(図1、2、4、7および8参照)。液
体供給部24は、プレート3と一体化していても、プレ
ート3から離脱可能な形態であってもよい。本発明の装
置は、試料液等や、検出用試薬液で処理した後、プレー
トなどを洗浄する必要が生じることがある。したがって
本発明の装置では、プレート固定板25に固定されたプ
レート3と多孔性膜36を別々に洗浄することが可能で
ある。このとき、液体供給部24がプレート3から分離
可能な形態であれば、液体供給部24を分離した後のプ
レート3とそれが固定されたプレート固定板25は独立
して洗浄することができ、好ましい。これにより、本発
明の装置の使用後の処理がさらに簡便となる。
および洗浄液等を供給するための液体供給部24を、そ
の一端に備える(図1、2、4、7および8参照)。液
体供給部24は、プレート3と一体化していても、プレ
ート3から離脱可能な形態であってもよい。本発明の装
置は、試料液等や、検出用試薬液で処理した後、プレー
トなどを洗浄する必要が生じることがある。したがって
本発明の装置では、プレート固定板25に固定されたプ
レート3と多孔性膜36を別々に洗浄することが可能で
ある。このとき、液体供給部24がプレート3から分離
可能な形態であれば、液体供給部24を分離した後のプ
レート3とそれが固定されたプレート固定板25は独立
して洗浄することができ、好ましい。これにより、本発
明の装置の使用後の処理がさらに簡便となる。
【0022】液体供給部24は、接続口49を介して液
体供給配管6に接続するのが好ましい(図1および4参
照)。接続口49は、ポリアセタール樹脂、SUS(ス
テンレス)のような樹脂や金属等から製造される。検出
用試薬液および洗浄液等の供給速度は、空気を噛みこま
ないよう考慮して、約0.1〜1.0ml/秒程度であ
り、約0.7ml/秒程度が好ましい。
体供給配管6に接続するのが好ましい(図1および4参
照)。接続口49は、ポリアセタール樹脂、SUS(ス
テンレス)のような樹脂や金属等から製造される。検出
用試薬液および洗浄液等の供給速度は、空気を噛みこま
ないよう考慮して、約0.1〜1.0ml/秒程度であ
り、約0.7ml/秒程度が好ましい。
【0023】液体供給部24は、他端に、さらに複数の
液体誘導流路35を備えるのが好ましい(図1参照)。
液体誘導流路35は、液体供給部24から供給された検
出用試薬液および洗浄液等を、プレート3中のウェル3
1に誘導しやすくするために設けられるものである。液
体誘導流路35は、液体供給部24と、最も近くにある
ウェル31とを結び、好ましくは直線状に設けられる。
この液体誘導流路35は、検出用試薬液および洗浄液等
を誘導するきっかけを与えるためのものであり、検出用
試薬液および洗浄液等がその経路から溢れても、検出用
試薬液および洗浄液等の流れる方向は、液体供給部24
からウェル31の方向に限られるので、問題は生じな
い。従って、液体誘導流路35の深さは、特に限定され
ない。
液体誘導流路35を備えるのが好ましい(図1参照)。
液体誘導流路35は、液体供給部24から供給された検
出用試薬液および洗浄液等を、プレート3中のウェル3
1に誘導しやすくするために設けられるものである。液
体誘導流路35は、液体供給部24と、最も近くにある
ウェル31とを結び、好ましくは直線状に設けられる。
この液体誘導流路35は、検出用試薬液および洗浄液等
を誘導するきっかけを与えるためのものであり、検出用
試薬液および洗浄液等がその経路から溢れても、検出用
試薬液および洗浄液等の流れる方向は、液体供給部24
からウェル31の方向に限られるので、問題は生じな
い。従って、液体誘導流路35の深さは、特に限定され
ない。
【0024】液体供給部24は、接続口49近傍に送液
溜め34をさらに備えるのが好ましい(図1参照)。送
液溜め34は、液体供給配管6と液体誘導流路35との
間に設けられるのがさらに好ましい。プレート3中にウ
ェル31が数列に並んでいる場合、液体供給配管6から
供給された検出用試薬液および洗浄液等を送液溜め34
に一旦溜め、溢れる検出用試薬液および洗浄液等を一斉
に送液溜め34に最も近くに位置するウェル31へ供給
するので、複数列のウェル31が備えられていても、各
列に同時に検出用試薬液および洗浄液等が到達する。し
たがって、送液溜め34は、液体供給配管6から供給さ
れた検出用試薬液および洗浄液等を、すべてのウェル3
1に短時間に均等に行き渡らせることができる。
溜め34をさらに備えるのが好ましい(図1参照)。送
液溜め34は、液体供給配管6と液体誘導流路35との
間に設けられるのがさらに好ましい。プレート3中にウ
ェル31が数列に並んでいる場合、液体供給配管6から
供給された検出用試薬液および洗浄液等を送液溜め34
に一旦溜め、溢れる検出用試薬液および洗浄液等を一斉
に送液溜め34に最も近くに位置するウェル31へ供給
するので、複数列のウェル31が備えられていても、各
列に同時に検出用試薬液および洗浄液等が到達する。し
たがって、送液溜め34は、液体供給配管6から供給さ
れた検出用試薬液および洗浄液等を、すべてのウェル3
1に短時間に均等に行き渡らせることができる。
【0025】多孔性膜36としては疎水性多孔性膜が好
ましく、タンパクと疎水結合することができるもの、具
体的には、PVDF(ポリビニリデンフロライド)疎水
性メンブレン、ナイロン(荷電処理済み)メンブレン、
ニトロセルロース等が挙げられる。疎水性多孔性膜は対
象がタンパクの場合であり、対象が変わればそれに応じ
た多孔性膜を用いることが可能である。多孔性膜36の
孔の大きさとしては、ウェル31中に液体を入れたとき
に、その液体に含まれる物質と効率的に疎水結合し、そ
の物質を検出に必要な量を十分に保持できるよう、孔の
大きさを選択するのが好ましい。例えば、多孔性膜36
の孔は、0.1〜10μm、好ましくは0.1〜0.5
μmの大きさのものを用いることができる。
ましく、タンパクと疎水結合することができるもの、具
体的には、PVDF(ポリビニリデンフロライド)疎水
性メンブレン、ナイロン(荷電処理済み)メンブレン、
ニトロセルロース等が挙げられる。疎水性多孔性膜は対
象がタンパクの場合であり、対象が変わればそれに応じ
た多孔性膜を用いることが可能である。多孔性膜36の
孔の大きさとしては、ウェル31中に液体を入れたとき
に、その液体に含まれる物質と効率的に疎水結合し、そ
の物質を検出に必要な量を十分に保持できるよう、孔の
大きさを選択するのが好ましい。例えば、多孔性膜36
の孔は、0.1〜10μm、好ましくは0.1〜0.5
μmの大きさのものを用いることができる。
【0026】多孔性膜36は、本発明の装置を使用する
際に用いる、調製を行うのに必要な液体の溶媒などで、
浸漬などして湿らせるのが好ましい。そのような溶媒と
しては、例えば、タンパク量を測定するために本発明の
装置を用いる際には、トランスファーバッファーが挙げ
られる。
際に用いる、調製を行うのに必要な液体の溶媒などで、
浸漬などして湿らせるのが好ましい。そのような溶媒と
しては、例えば、タンパク量を測定するために本発明の
装置を用いる際には、トランスファーバッファーが挙げ
られる。
【0027】多孔性膜36は、プレート3と共に支持体
(プレート固定板25、下面プレート42、マニホール
ド28、パッキン26など)から離脱可能である。した
がって、本発明の装置を用いる際には、液体を入れたと
きにプレート3と多孔性膜36が形成するウェル31か
ら液体が漏れないように、プレート3と多孔性膜36と
の間は隙間なく固定されているのが好ましい。
(プレート固定板25、下面プレート42、マニホール
ド28、パッキン26など)から離脱可能である。した
がって、本発明の装置を用いる際には、液体を入れたと
きにプレート3と多孔性膜36が形成するウェル31か
ら液体が漏れないように、プレート3と多孔性膜36と
の間は隙間なく固定されているのが好ましい。
【0028】多孔性膜36は、プレート3毎に、分離さ
れた形態で配置されてもよいが、複数のプレート3の下
に、1枚のつながった多孔性膜36を用いてもよい。多
孔性膜36上で反応を行う場合、1枚の多孔性膜36を
複数のプレートに用いると、図3に示すように、各プレ
ート3毎に得られる多孔性膜36が1枚で得られ、該膜
上に形成された、例えば標識されたタンパクからの標識
画像を自動的に読み取る装置を用いて各画像を読み取る
のに好ましい。
れた形態で配置されてもよいが、複数のプレート3の下
に、1枚のつながった多孔性膜36を用いてもよい。多
孔性膜36上で反応を行う場合、1枚の多孔性膜36を
複数のプレートに用いると、図3に示すように、各プレ
ート3毎に得られる多孔性膜36が1枚で得られ、該膜
上に形成された、例えば標識されたタンパクからの標識
画像を自動的に読み取る装置を用いて各画像を読み取る
のに好ましい。
【0029】多孔性膜36が、吸引機構50による陰圧
での吸引により乾燥しすぎる際には、多孔性膜36と、
吸引機構50の間に1枚以上のろ紙27を挟みこんでも
よい(図1、7および8参照)。ろ紙27の大きさは、
少なくともウェル31の底より大きいのが好ましく、ウ
ェル31の集まり全体より大きいのがより好ましい。ろ
紙27は、多孔性膜36を湿らすのに用いた溶媒と同様
な溶媒で、予め湿らすのが好ましい。湿らされたろ紙2
7は、多孔性膜36に湿気を与え、多孔性膜36が過剰
に乾燥するのを防止する。
での吸引により乾燥しすぎる際には、多孔性膜36と、
吸引機構50の間に1枚以上のろ紙27を挟みこんでも
よい(図1、7および8参照)。ろ紙27の大きさは、
少なくともウェル31の底より大きいのが好ましく、ウ
ェル31の集まり全体より大きいのがより好ましい。ろ
紙27は、多孔性膜36を湿らすのに用いた溶媒と同様
な溶媒で、予め湿らすのが好ましい。湿らされたろ紙2
7は、多孔性膜36に湿気を与え、多孔性膜36が過剰
に乾燥するのを防止する。
【0030】多孔性膜36と、吸引機構50の間に1枚
以上のろ紙27を挟みこむ場合、ろ紙27が水分を吸収
して膨張するので、ろ紙27の厚みを有するパッキン2
6を多孔性膜36と吸引機構50の間に挟むのが好まし
い(図7および8参照)。ウェル31の底部方向に吸引
する際、プレートにあるウェル以外の隙間から外気を吸
引することを避けるためである。パッキン26は、シリ
コンやニトリルゴムといった合成ゴムなどの弾性材料か
ら製造され、少なくとも、水分で膨張したろ紙が収納で
きる形の貫通した穴を有する。
以上のろ紙27を挟みこむ場合、ろ紙27が水分を吸収
して膨張するので、ろ紙27の厚みを有するパッキン2
6を多孔性膜36と吸引機構50の間に挟むのが好まし
い(図7および8参照)。ウェル31の底部方向に吸引
する際、プレートにあるウェル以外の隙間から外気を吸
引することを避けるためである。パッキン26は、シリ
コンやニトリルゴムといった合成ゴムなどの弾性材料か
ら製造され、少なくとも、水分で膨張したろ紙が収納で
きる形の貫通した穴を有する。
【0031】本発明のユニットは、上記プレート3と、
上記多孔性膜36とからなる。本発明の装置は、該ユニ
ットを1または複数個備え、かつ上記プレート3と上記
多孔性膜36がそれぞれ離脱可能に設けられた支持体
(プレート固定板25、下面プレート42、マニホール
ド28、パッキン26など)からなる(図8参照)。
上記多孔性膜36とからなる。本発明の装置は、該ユニ
ットを1または複数個備え、かつ上記プレート3と上記
多孔性膜36がそれぞれ離脱可能に設けられた支持体
(プレート固定板25、下面プレート42、マニホール
ド28、パッキン26など)からなる(図8参照)。
【0032】吸引機構50は、固相廃液管44に接続す
る吸引溝48と、オーバーフロー廃液管45に接続する
排水溝32とからなる(図8参照)。吸引溝48は、ウ
ェル31中の液体を、ウェル31の底である多孔性膜3
6を通過させて、底部方向に吸引するために設けられ
る。排水溝32は、ウェル31から溢れた廃液を、吸引
排出するために設けられる。吸引機構50による吸引圧
は、多孔性膜36の孔の大きさや、該膜の強さを考慮に
入れて決められるが、通常約50〜1000mmHgで
あり、約100〜300mmHgが好ましい。
る吸引溝48と、オーバーフロー廃液管45に接続する
排水溝32とからなる(図8参照)。吸引溝48は、ウ
ェル31中の液体を、ウェル31の底である多孔性膜3
6を通過させて、底部方向に吸引するために設けられ
る。排水溝32は、ウェル31から溢れた廃液を、吸引
排出するために設けられる。吸引機構50による吸引圧
は、多孔性膜36の孔の大きさや、該膜の強さを考慮に
入れて決められるが、通常約50〜1000mmHgで
あり、約100〜300mmHgが好ましい。
【0033】具体的には、空圧源8の陰圧出口に設けら
れた圧力調整具(明記せず)により、吸引配管5に陰圧
が供給され、その陰圧は吸引バルブ4の開閉によってコ
ントロールされる。吸引配管5は吸引バルブ4を経て固
相廃液管44から吸引溝48へ到達する。また吸引配管
5の途中から分岐した別経路(明記せず)は、オーバー
フロー廃液管45を経て排水溝32に到達する。吸引構
48によりウェル31の底部から吸引された液体と、排
水溝32により集められたオーバーフロー廃液は、吸引
配管5を通じて廃水タンク7へ集められる(図4参
照)。
れた圧力調整具(明記せず)により、吸引配管5に陰圧
が供給され、その陰圧は吸引バルブ4の開閉によってコ
ントロールされる。吸引配管5は吸引バルブ4を経て固
相廃液管44から吸引溝48へ到達する。また吸引配管
5の途中から分岐した別経路(明記せず)は、オーバー
フロー廃液管45を経て排水溝32に到達する。吸引構
48によりウェル31の底部から吸引された液体と、排
水溝32により集められたオーバーフロー廃液は、吸引
配管5を通じて廃水タンク7へ集められる(図4参
照)。
【0034】支持体は、さらに、本発明の装置を構成す
る際に必要な他の部材、例えばプレート固定板25、マ
ニホールド28、マニホールドシャシー43等を備えて
もよい(図1、2、4、8参照)。
る際に必要な他の部材、例えばプレート固定板25、マ
ニホールド28、マニホールドシャシー43等を備えて
もよい(図1、2、4、8参照)。
【0035】マニホールド28は、マニホールドシャシ
ー43に備えられるのが好ましい(図8参照)。マニホ
ールドシャシー43はマニホールド28を固定し、固相
廃液管44やオーバーフロー廃液管45を収納するのに
用いられる。
ー43に備えられるのが好ましい(図8参照)。マニホ
ールドシャシー43はマニホールド28を固定し、固相
廃液管44やオーバーフロー廃液管45を収納するのに
用いられる。
【0036】本発明の試料調製装置1は、上記ユニット
が1または複数個備えられるが、さらに、多孔性膜36
用の蛍光画像解析装置、吸光度測定装置、散乱光強度測
定装置、透過光強度測定装置等の測定装置、多孔性膜3
6を乾燥するための装置、プレート3等を洗浄するため
の装置、プレート3に試料液等を注入するためのマルチ
ピペッター、自動ピペッターなどを付加することができ
る(図示せず)。本発明の試料調製装置1が上記のよう
な装置を含むことにより、本発明の装置は試料測定の自
動化を実現することが可能であり、さらに多項目につい
ての多数の試料の測定も可能である。
が1または複数個備えられるが、さらに、多孔性膜36
用の蛍光画像解析装置、吸光度測定装置、散乱光強度測
定装置、透過光強度測定装置等の測定装置、多孔性膜3
6を乾燥するための装置、プレート3等を洗浄するため
の装置、プレート3に試料液等を注入するためのマルチ
ピペッター、自動ピペッターなどを付加することができ
る(図示せず)。本発明の試料調製装置1が上記のよう
な装置を含むことにより、本発明の装置は試料測定の自
動化を実現することが可能であり、さらに多項目につい
ての多数の試料の測定も可能である。
【0037】本発明による装置を用いるには、液体供給
部24を機械で自動的に調節して行う。具体的には、図
4において示すように、洗浄液タンク14と純水タンク
15とを切り替えるためのタンク切替バルブ13によ
り、該タンクのいずれかからギアポンプ12によって液
体供給部24へ自動的に洗浄液または純水を供給する。
部24を機械で自動的に調節して行う。具体的には、図
4において示すように、洗浄液タンク14と純水タンク
15とを切り替えるためのタンク切替バルブ13によ
り、該タンクのいずれかからギアポンプ12によって液
体供給部24へ自動的に洗浄液または純水を供給する。
【0038】ギアポンプ12による送液速度は、スイッ
チパネル11にある速度変更ダイヤル(図示せず)によ
って調整する。また、スイッチパネル11にあるバルブ
ユニット9のモード切替ダイヤル(図示せず)によって
チャンネルを切り替えることで、任意のプレートに独立
して送液するモードや、端のプレート3から切り替えて
全プレート3に一定時間だけ洗浄液を送液するモードが
ある。これらの切り替えは、電磁弁ユニット10をシー
ケンスプログラムによって制御することで実現すること
ができる。この電磁弁ユニットとバルブユニットを切替
える力は、空圧源8によって供給される。
チパネル11にある速度変更ダイヤル(図示せず)によ
って調整する。また、スイッチパネル11にあるバルブ
ユニット9のモード切替ダイヤル(図示せず)によって
チャンネルを切り替えることで、任意のプレートに独立
して送液するモードや、端のプレート3から切り替えて
全プレート3に一定時間だけ洗浄液を送液するモードが
ある。これらの切り替えは、電磁弁ユニット10をシー
ケンスプログラムによって制御することで実現すること
ができる。この電磁弁ユニットとバルブユニットを切替
える力は、空圧源8によって供給される。
【0039】また、洗浄液を液体供給配管6に供給した
後の塩析を防ぐために、終了処理モードとして、液体供
給配管6内部や、液体供給部24を純水で通すための終
了モードも備えるのが好ましい。終了モードは、タンク
切替バルブの切り替えによって調節される。逆に装置の
使用前には、終了処理モードで供給された純水が液体供
給配管6などに溜まっているため、それを洗浄液に置き
かえるためのスタートモードを備えるのが好ましい。
後の塩析を防ぐために、終了処理モードとして、液体供
給配管6内部や、液体供給部24を純水で通すための終
了モードも備えるのが好ましい。終了モードは、タンク
切替バルブの切り替えによって調節される。逆に装置の
使用前には、終了処理モードで供給された純水が液体供
給配管6などに溜まっているため、それを洗浄液に置き
かえるためのスタートモードを備えるのが好ましい。
【0040】ウェル31に試料液等や、本発明の装置を
用いて測定を行うために必要な液体を注入し、一定時間
放置する際には、ウェル31内の溶媒の蒸発を防止する
ため、および外部からの異物の混入を防止するために、
蒸発防止カバー30およびカバー33でプレート3また
は支持体の全体を覆うのが好ましい(図2参照)。
用いて測定を行うために必要な液体を注入し、一定時間
放置する際には、ウェル31内の溶媒の蒸発を防止する
ため、および外部からの異物の混入を防止するために、
蒸発防止カバー30およびカバー33でプレート3また
は支持体の全体を覆うのが好ましい(図2参照)。
【0041】本発明の装置は、以下のように使用するこ
とができる。試料調製装置のウェル31中に、試料液等
を注入し、吸引機構50を用いてウェル31の底部方向
に陰圧で吸引して、ウェル31から試料液等を除去す
る。その結果、多孔性膜36上には、試料液等中の測定
されるべき物質であるタンパク等が固相形成される。ウ
ェル31の底部の多孔性膜36上に測定されるべき物質
が固相形成された、試料調製装置のウェル31に、該装
置の液体供給部24より、その物質と特異性を有する抗
体を含む検出用試薬液を注入し、所定の条件下で放置す
ることによりウェル31中で抗原抗体反応等を進行させ
る。反応後、上記のように、該装置の吸引機構50を用
いてウェル31から検出用試薬液を除去する。また、ウ
ェル31内を洗浄する際には、該装置の液体供給部24
により洗浄液等を複数のウェル31に注入し、該装置の
吸引機構50を用いてウェル31から除去する。このよ
うに、本発明の装置を用いると、短時間にかつ容易に多
並列的に、プレート3中の複数のウェル31から液体を
除去することができ、検出用試薬液や洗浄液などを供給
することができる。
とができる。試料調製装置のウェル31中に、試料液等
を注入し、吸引機構50を用いてウェル31の底部方向
に陰圧で吸引して、ウェル31から試料液等を除去す
る。その結果、多孔性膜36上には、試料液等中の測定
されるべき物質であるタンパク等が固相形成される。ウ
ェル31の底部の多孔性膜36上に測定されるべき物質
が固相形成された、試料調製装置のウェル31に、該装
置の液体供給部24より、その物質と特異性を有する抗
体を含む検出用試薬液を注入し、所定の条件下で放置す
ることによりウェル31中で抗原抗体反応等を進行させ
る。反応後、上記のように、該装置の吸引機構50を用
いてウェル31から検出用試薬液を除去する。また、ウ
ェル31内を洗浄する際には、該装置の液体供給部24
により洗浄液等を複数のウェル31に注入し、該装置の
吸引機構50を用いてウェル31から除去する。このよ
うに、本発明の装置を用いると、短時間にかつ容易に多
並列的に、プレート3中の複数のウェル31から液体を
除去することができ、検出用試薬液や洗浄液などを供給
することができる。
【0042】本発明による装置は、詳細には、以下の工
程: (1)組織もしくは細胞を可溶化させて調製した試料液
を、1以上のウェルを有し、ウェルの底部に疎水性多孔
性膜を配置したプレート中のウェルに注入し、プレート
の疎水性多孔性膜側から吸引することにより試料液中の
タンパクを該膜に固相形成させ、(2)標識化されてい
るか、または標識との反応性部位を有し、かつ測定目的
のタンパクと特異性を有する第1抗体の溶液を該ウェル
中に注入し、測定目的のタンパクと結合させ、(3)洗
浄処理を行い未反応第1抗体を除去し、(4)標識化さ
れていない第1抗体を用いた場合には、標識との反応性
部位に標識を作用させて該抗体を標識化し、(5)測定
目的のタンパクに結合した標識の量を測定し、(6)予
め作製した検量線をもとに、該標識の量を用いて、目的
タンパク量を算出することからなるタンパク量の測定法
において好適に用いることができる。
程: (1)組織もしくは細胞を可溶化させて調製した試料液
を、1以上のウェルを有し、ウェルの底部に疎水性多孔
性膜を配置したプレート中のウェルに注入し、プレート
の疎水性多孔性膜側から吸引することにより試料液中の
タンパクを該膜に固相形成させ、(2)標識化されてい
るか、または標識との反応性部位を有し、かつ測定目的
のタンパクと特異性を有する第1抗体の溶液を該ウェル
中に注入し、測定目的のタンパクと結合させ、(3)洗
浄処理を行い未反応第1抗体を除去し、(4)標識化さ
れていない第1抗体を用いた場合には、標識との反応性
部位に標識を作用させて該抗体を標識化し、(5)測定
目的のタンパクに結合した標識の量を測定し、(6)予
め作製した検量線をもとに、該標識の量を用いて、目的
タンパク量を算出することからなるタンパク量の測定法
において好適に用いることができる。
【0043】本発明の装置は、より詳細には、以下の方
法に用いることができる。ヒト患部から採取した可溶化
試料6人分に対してタンパクの定量を実施した。図5の
プロトコル参照。 (1)スイッチパネル11内のモードスイッチのスター
トモードスイッチを押し、配管内部に溜まっていた純水
を洗浄液に置き換えた。 (2)トランスファーバッファー中に、PVDFメンブ
レン(351×61mm)を浸漬し、初期化した。PV
DFメンブレンは2枚用意した。また、PDVFメンブ
レンの裏側にろ紙を用いるため、ろ紙(58×30m
m、厚さ0.8mm)を36枚、同じトランスファーバ
ッファー中に浸漬した。 (3)プレート固定板25の上に1つのウェルの底面積
が一定(24mm2)の6行3列の18のウェルから構
成されるプレートを9つ設置し、CPDIB(Crude Pr
otein Direct Immobilization)セット2とした。セッ
トは2つ用意した。マニホールド28上の所定の位置
に、ろ紙を2枚重ね、その上に初期化したPVDFメン
ブレンを載せ、その上からセットを設置した。セット
は、締付けねじ29をトルクドライバーを用いて約0.
2Nmのトルクで均一に締付けてマニホールド28に固
定した。 (4)締付けねじでセットを締付けると、ろ紙に含まれ
ていたローディングバッファーが、プレートのウェル内
に浮き上がってくるため、1つのプレートにつき、空圧
源8により約200mmHgの陰圧で約10秒間吸引し
た。 (5)その後、吸引配管5の中に残った残圧を取り去る
ために、吸引配管5の途中に設けた弁(図示せず)によ
り大気解放した。 (6)1つのプレート中に、図6のようにウェルを割り
当て、スタンダード領域(定量目的タンパクの標品の所
定の濃度勾配の溶液を注入)16の6ウェルと試料領域
(試料を注入)17〜22の12ウェル(1試料につき
2ウェル)とした。 (7)ウェルに注入された溶液を、1つのプレートにつ
き空圧源8により200mmHgの陰圧で15秒間吸引
した。 (8)スイッチパネル11をオートモードにセットし、
洗浄液タンク14から洗浄液を、液体供給配管6を通じ
て液体供給部24まで流した。オートモードによりプレ
ートを切り替えながら、プレート中の全てのウェルに洗
浄液を満たした。洗浄液が各プレートに到達する様子を
図示したのが、図1(b)の矢印である。 (9)ウェルに洗浄液が満たされたプレートから順番
に、約500mmHgの陰圧で約30秒/プレートの時
間、吸引機構により洗浄液をウェルから吸引した。 (10)目的タンパクと特異的に結合する蛍光標識した
抗体を、定量項目に対応したプレートへの量で分注し、
約30分間放置した。 (11)ウェルに注入された溶液を、1つのプレートに
つき空圧源8により200mmHgの陰圧で15秒間吸
引した。 (12)15分間、多孔性膜36を取り出し、乾燥機中
で乾燥させた。 (13)蛍光読み取り装置により多孔性膜36の各ウェ
ルに相当する箇所に固定されたタンパクを標識した標識
物質からの蛍光強度を測定した。
法に用いることができる。ヒト患部から採取した可溶化
試料6人分に対してタンパクの定量を実施した。図5の
プロトコル参照。 (1)スイッチパネル11内のモードスイッチのスター
トモードスイッチを押し、配管内部に溜まっていた純水
を洗浄液に置き換えた。 (2)トランスファーバッファー中に、PVDFメンブ
レン(351×61mm)を浸漬し、初期化した。PV
DFメンブレンは2枚用意した。また、PDVFメンブ
レンの裏側にろ紙を用いるため、ろ紙(58×30m
m、厚さ0.8mm)を36枚、同じトランスファーバ
ッファー中に浸漬した。 (3)プレート固定板25の上に1つのウェルの底面積
が一定(24mm2)の6行3列の18のウェルから構
成されるプレートを9つ設置し、CPDIB(Crude Pr
otein Direct Immobilization)セット2とした。セッ
トは2つ用意した。マニホールド28上の所定の位置
に、ろ紙を2枚重ね、その上に初期化したPVDFメン
ブレンを載せ、その上からセットを設置した。セット
は、締付けねじ29をトルクドライバーを用いて約0.
2Nmのトルクで均一に締付けてマニホールド28に固
定した。 (4)締付けねじでセットを締付けると、ろ紙に含まれ
ていたローディングバッファーが、プレートのウェル内
に浮き上がってくるため、1つのプレートにつき、空圧
源8により約200mmHgの陰圧で約10秒間吸引し
た。 (5)その後、吸引配管5の中に残った残圧を取り去る
ために、吸引配管5の途中に設けた弁(図示せず)によ
り大気解放した。 (6)1つのプレート中に、図6のようにウェルを割り
当て、スタンダード領域(定量目的タンパクの標品の所
定の濃度勾配の溶液を注入)16の6ウェルと試料領域
(試料を注入)17〜22の12ウェル(1試料につき
2ウェル)とした。 (7)ウェルに注入された溶液を、1つのプレートにつ
き空圧源8により200mmHgの陰圧で15秒間吸引
した。 (8)スイッチパネル11をオートモードにセットし、
洗浄液タンク14から洗浄液を、液体供給配管6を通じ
て液体供給部24まで流した。オートモードによりプレ
ートを切り替えながら、プレート中の全てのウェルに洗
浄液を満たした。洗浄液が各プレートに到達する様子を
図示したのが、図1(b)の矢印である。 (9)ウェルに洗浄液が満たされたプレートから順番
に、約500mmHgの陰圧で約30秒/プレートの時
間、吸引機構により洗浄液をウェルから吸引した。 (10)目的タンパクと特異的に結合する蛍光標識した
抗体を、定量項目に対応したプレートへの量で分注し、
約30分間放置した。 (11)ウェルに注入された溶液を、1つのプレートに
つき空圧源8により200mmHgの陰圧で15秒間吸
引した。 (12)15分間、多孔性膜36を取り出し、乾燥機中
で乾燥させた。 (13)蛍光読み取り装置により多孔性膜36の各ウェ
ルに相当する箇所に固定されたタンパクを標識した標識
物質からの蛍光強度を測定した。
【0044】
【発明の効果】本発明に従えば、多数のウェルを含む容
器で、簡易に短時間で検出用試薬液および洗浄液等の注
入および液体の排出処理を行える試料調製装置が提供さ
れる。本発明の装置を用いることにより、多並列的に多
数のウェルを処理することが可能であるので、多数の項
目の試料調製を一度に行うことができ、試料調製処理の
自動化も可能である。
器で、簡易に短時間で検出用試薬液および洗浄液等の注
入および液体の排出処理を行える試料調製装置が提供さ
れる。本発明の装置を用いることにより、多並列的に多
数のウェルを処理することが可能であるので、多数の項
目の試料調製を一度に行うことができ、試料調製処理の
自動化も可能である。
【図1】本発明の装置のユニットの例を示す概略図であ
る。
る。
【図2】本発明の装置の例を示す概略図である。
【図3】本発明の装置を用いて得た多孔性膜上の蛍光画
像の例を示す図である。
像の例を示す図である。
【図4】本発明の複数のユニットを含む装置の例を示す
概略図である。
概略図である。
【図5】本発明の装置を用いたタンパク定量法の実施を
説明するプロトコールである。
説明するプロトコールである。
【図6】本発明で用いたプレートへのスタンダードと試
料の分注の配置を示す図である。
料の分注の配置を示す図である。
【図7】本発明の装置の例の構成を示す概略図である。
【図8】本発明の装置の例を示す正面および側面断面図
である。
である。
【図9】本発明の装置の例を示す断面図である。
1 試料調製装置
2 セット
3 プレート
4 吸引バルブ
5 吸引配管
6 液体供給配管
7 廃水タンク
8 空圧源
9 バルブユニット
10 電磁弁ユニット
11 スイッチパネル
12 ギアポンプ
13 タンク切替バルブ
14 洗浄液タンク
15 純水タンク
16 スタンダード領域
17 試料1
18 試料2
19 試料3
20 試料4
21 試料5
22 試料6
23 バックグラウンド
24 液体供給部
25 プレート固定板
26 パッキン
27 ろ紙
28 マニホールド
29 締付けねじ
30 蒸発防止カバー
31 ウェル
32 排水溝
33 カバー
34 送液溜め
35 液体誘導流路
36 多孔性膜
37 位置決めピン
38 溝
39 排水用誘導管
40 堰
41 排水用誘導管の排水口
42 下面プレート
43 マニホールドシャシー
44 固相廃液管
45 オーバーフロー廃液管
46 多孔性膜固定用爪
47 オーバーフロー廃液用溜め
48 吸引溝
49 接続口
50 吸引機構
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Fターム(参考) 2G045 AA40 BB14 DA36 FB03 FB07
FB12 GC15
2G058 AA09 BA07 CA01 CC02 CC05
CC17 CC19 EA11 EA14 EB11
FB12 GA01
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の貫通されたウェルを有し、一端に
液体供給部が設けられたプレートと、ウェルの底部に配
置された多孔性膜とからなる1ユニットを1または複数
個備え、プレートと多孔性膜とがそれぞれ離脱可能に設
けられた支持体と、 液体供給部からウェルに供給された液体をウェルの底部
方向に吸引するための吸引機構とからなる試料調製装
置。 - 【請求項2】 液体供給部が、一端に液体供給配管に接
続するための接続口を有し、他端に複数の液体誘導流路
を備える請求項1に記載の試料調製装置。 - 【請求項3】 液体供給部が、さらに接続口近傍に送液
溜めを備える請求項2に記載の試料調製装置。 - 【請求項4】 オーバーフロー用液溜めが、プレートの
周囲の全部または一部に備えられる請求項1〜3のいず
れか一つに記載の試料調製装置。 - 【請求項5】 オーバーフロー用液溜めが、排水用誘導
管をオーバーフロー廃液用溜めの底に備える請求項4に
記載の試料調製装置。 - 【請求項6】 プレートが、ウェルとウェルの間に溝を
備える請求項1〜5のいずれか一つに記載の試料調製装
置。 - 【請求項7】 プレートが、さらに全周囲に堰を備える
請求項1〜6のいずれか一つに記載の試料調製装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346431A JP2003149254A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 試料調製装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001346431A JP2003149254A (ja) | 2001-11-12 | 2001-11-12 | 試料調製装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003149254A true JP2003149254A (ja) | 2003-05-21 |
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ID=19159609
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003149254A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010236916A (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-21 | Sysmex Corp | 試薬調製装置および検体処理システム |
CN103357268A (zh) * | 2012-04-06 | 2013-10-23 | 细胞科技有限公司 | 生化检体过滤系统及过滤方法 |
-
2001
- 2001-11-12 JP JP2001346431A patent/JP2003149254A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103357268B (zh) * | 2012-04-06 | 2015-06-24 | 细胞科技有限公司 | 生化检体过滤系统及过滤方法 |
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