JP2003143577A - デジタル映画システム - Google Patents

デジタル映画システム

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JP2003143577A
JP2003143577A JP2001335825A JP2001335825A JP2003143577A JP 2003143577 A JP2003143577 A JP 2003143577A JP 2001335825 A JP2001335825 A JP 2001335825A JP 2001335825 A JP2001335825 A JP 2001335825A JP 2003143577 A JP2003143577 A JP 2003143577A
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Hiroteru Ikeda
裕輝 池田
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  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般の人でも映画の視聴のみに参加するだけ
でなく、その中に能動的に参加ができるデジタル映画シ
ステムを提供することにある。 【解決手段】 デジタル映画のストーリー中に予め設け
られたデジタル情報組込み部6と、該デジタル映画の上
映前に事前に前記デジタル情報組込み部に組込む画像情
報を登録する顧客データ登録手段10と、該登録手段に
おいて登録した顧客データベースの固有情報の中から、
該デジタル映画の上映に際して適合する固有情報を集計
・選出する集計・選出手段9と、該集計・選出手段によ
り集計・選出された顧客情報を加工して事前に用意され
た前記デジタル情報組込み部に組込むデジタル情報組込
み手段9と、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に観衆からのデータ
を用いて進行する参加型デジタル映像システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】視聴者参加型テレビ番組のなかには、テ
レビ局のスタジオにて、多数の参加者を相手に司会者が
質問を投げかけて、各参加者は手元の回答装置を用いて
質問に回答し、スタジオの集計装置にその集計結果を表
示しながら、参加者の意見を見ながら番組を進めていく
方式がある。また、テレビ番組のなかでテレビを見てい
る視聴者宛に質問を投げかけ、各家庭にいる各視聴者は
その質問に対し電話で回答し、その結果がテレビ局側で
集計され、番組のなかで表やグラフとなって現れる視聴
者参加型番組がある。
【0003】さらに都会の繁華街では、テレビレポータ
が世の中の出来事や番組の内容に合わせて放送に先駆け
て、レポータが事前に道行く人を捕まえてインタビュー
する光景が見られ、その内容はテレビカメラに収められ
る。そしてインタビューを受けた人は自分のインタビュ
ーがその番組に採用されるかも知れないという期待感が
高まり、高揚感を感じるものである。
【0004】このように各視聴者や観衆の意見等が採用
されて、番組等が進行していくことは、単に一方的に流
れてくる番組を受け取るというだけではなく、自分から
も情報を発信するというインターラクティブ性があり、
自分が主体的にそこに参加できるという点においては、
参加意識も高まり、自分ならどうするという観点で積極
的に参加でき、さらにそれが自分以外の人々にもアピー
ルする場となるのである。しかしながら、こうした参加
の機会は非常に少ないのが現状であり、一般の人にとっ
てはめったにこのようなチャンスがないのである。
【0005】また従来型の映画では、映画の上映前にそ
の上映劇場がある街中の商店や飲食店等の広告が上映さ
れていた。これは映画広告会社によって作成されたもの
であり、上映される本編の映画とは何ら関係がないもの
であった。したがって観客にとってこれらの広告映画
は、本編の映画とは切り離して受け取られていたのであ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願では一般
の人でも番組や映画の視聴のみに参加するだけでなく、
その中に能動的に参加ができるシステムを提供すること
にある。さらに本発明では、多数の観客を対象者にして
それらの固有情報を集計・検索し、その結果が映像に反
映されて進行するデジタル映像システムを提供すること
にある。さらに本発明では、本編のデジタル映画の中に
広告スペースを設けておき、宣伝広告を入れるようにす
ることにより、より顧客に対する宣伝効果を得られるシ
ステムをえることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によるデジタル映画システム
は、デジタル映画のストーリー中に予め設けられたデジ
タル情報組込み部と、該デジタル映画の上映前に事前に
前記デジタル情報組込み部に組込む画像情報を登録する
顧客データ登録手段と、該登録手段において登録した顧
客データベースの固有情報の中から、該デジタル映画の
上映に際して適合する固有情報を集計・選出する集計・
選出手段と、該集計・選出手段により集計・選出された
顧客情報を加工して事前に用意された前記デジタル情報
組込み部に組込むデジタル情報組込み手段とを備えたこ
とを特徴としている。
【0008】この発明によれば、デジタル映画のストー
リー中に予め設けられたデジタル情報組込み部に組込む
ために、上映前に顧客データを顧客データ登録手段から
登録しておき、上映映画が求める情報を顧客データベー
スから収集して、最適の情報を選び出してその情報を加
工して前記デジタル情報組込み部に組込むデジタル組込
み手段から構成されており、顧客情報を上映映画の中に
組込むのである。
【0009】上記目的を達成するために、請求項2記載
の発明によるデジタル映画システムは、請求項1におい
て、顧客データベースを集計した集計結果を基に、予め
用意された音声情報を選択してデジタル情報組込み部に
組込むことを特徴としている。この発明によれば、顧客
データベースを集計した集計結果を、音声としてデジタ
ル映画のデジタル情報組込み部に組込むことができるの
である。
【0010】上記目的を達成するために、請求項3記載
の発明によるデジタル映画システムは、請求項1におい
て、予め用意された検索条件を用いて顧客データベース
を検索した結果を基に、予め用意された音声情報を選択
してデジタル情報組込み部に組込むことを特徴としてい
る。この発明によれば、予め用意された検索条件で顧客
データベースを検索し、その結果を予め用意された音声
情報の中から選び出してデジタル情報組込み部に組込ま
れ、違和感のない音声情報として再現する。
【0011】上記目的を達成するために、請求項4記載
の発明によるデジタル映画システムは、請求項1におい
て、予め用意された検索条件を用いて顧客データベース
を検索し、適合する顧客の画像データを、予め用意され
たデジタル情報組込み部に組込むことを特徴としてい
る。この発明によれば、予め用意された検索条件を用い
て顧客データベースを検索し、その結果から該当する顧
客の画像データを予め用意されたデジタル情報組込み部
に組込み、映像情報とするのである。
【0012】上記目的を達成するために、請求項5記載
の発明によるデジタル映画システムは、請求項1におい
て、予め用意された検索条件を用いて顧客データベース
を検索し、適合する顧客の電話番号情報を通信ソフトに
設定し、デジタル映画の進行に伴い、予め設定された場
面になると、前前記通信ソフトを用いて電話を掛けるこ
とを特徴としている。この発明によれば、予め用意され
た検索条件を用いて検索された顧客データベースの中か
ら選ばれた顧客の電話番号を通信ソフトに設定し、予め
設定された場面になると電話を掛けるのである。
【0013】上記目的を達成するために、請求項6記載
の発明によるデジタル映画システムは、請求項1乃至5
のいずれか1つにおいて、顧客データベースのなかから
採用された顧客のデータの名前データを、予め用意され
たスタッフロールのデータ書き込み部に登録し上映する
ことを特徴としている。この発明によれば、請求項1か
ら5までなかで用いられれた顧客データベースのなかか
ら採用された顧客の名前データを、デジタル映画のスタ
ッフロールの部分に登録して、上映時に採用者の名前を
上映する。
【0014】上記目的を達成するために、請求項7記載
の発明によるデジタル映画システムは、デジタル映画の
ストーリー中に予め設けられたデジタル情報組込み部
と、該デジタル映画の上映前に事前に広告情報をデジタ
ル情報として登録する登録手段と、該登録手段において
登録した広告情報を前記デジタル情報組込み部に組込む
デジタル情報組込み手段とを備えたことを特徴としてい
る。この発明によれば、デジタル映画のストーリー中に
予め設けたデジタル情報組込み部を広告スペースとして
用い、上映前に事前に広告情報をデジタル情報として登
録しておき、この広告情報をデジタル情報組込み部に組
込むのである。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明の参加型デジタル映
像システム全体の概要図である。先ず、同図を用いてシ
ステム全体の概略を説明する。デジタル映像配給会社1
は、デジタル映画等のコンテンツ情報をコンピュータ2
の記憶装置3に有しており、超高速回線4を通じ、デジ
タル映画の上映を行う各劇場5に配信する。配信情報
は、映画の映像、音声はもとより、配信先の劇場のコン
ピュータを動作させるソフトウエアが含まれる。記憶装
置3としては、ハードディスクやフラッシュラム等、大
規模なデジタル情報が書込、消去が可能で、即座にアク
セス可能な媒体が用いられる。
【0016】各劇場5では、配給会社1から配信されて
きコンテンツ情報をコンテンツ保存用大容量の記憶装置
6にダウンロードする。超高速回線4は、電気通信業者
の回線・送信設備であるブロードバンドのDSL(デジ
タル者回線)、CATV(ケーブルテレビ)、光ファイ
バーケーブルや通信衛星を用いる。
【0017】各劇場5では、コンテンツ保存用大容量の
記憶装置6に納められている映像情報をプロジェクタ等
の上映装置7からスクリーン8に上映する。各映画館5
ではパソコン等の運行管理端末9にて、上映管理を行
う。上映は記憶装置6に納められているコンテンツ情報
の中から、今回上映する映画、次回上映の予告編、広告
映画、ニュース映画等の各種コンテンツの上映を用いて
その映画館独自の上映プログラムを組んだり、予め組ま
れているコンテンツの上映等の選択したり、複数の上映
室がある場合では、どの上映室にどの映画を上映するか
を、運行管理する。
【0018】さらに顧客管理として、顧客から提出され
た登録申請用紙を入出力装置11を用いて映画館独自の
会員カードを発行し、顧客情報を顧客データベース10
に収集する。各映画館5では、顧客データの収集をする
ために事前に映画友の会としての会員登録をしてもら
い、登録申請用紙に、登録者の住所、名前、生年月日、
血液型、ドナー登録の有無、嗜好、好きなジュース、好
きな俳優、好きな映画のジャンル、衣類の好み、等を記
載してもらい写真を貼って申請してもらう。登録申請用
紙と引き換えに会員には機械読取り可能なID情報が入
った写真付きの会員カード12を本人に渡しておく。
【0019】これにより、映画館側では、これらのデー
タを顧客データベース10に記憶して、顧客管理を行う
ことができる。この顧客データベース10に登録した会
員が映画を観る際に、受付で入出力装置11を用いて顧
客が提示した会員カード12を読み取り、読み取ったI
D情報から顧客を特定して会員価格で映画を提供すると
ともに、どの会員がどの映画を観るのか把握することが
できる。これにより、各会員毎の嗜好を把握することが
でき、その会員の嗜好に応じて映画の案内等ができるよ
うになり、様々なサービスを提供することができる。
【0020】次に顧客のデータを登録するための各種の
方法を示す。例えば、顧客が保有する携帯電話13を用
いて会員登録することができる。この携帯電話13は、
インターネットを利用して配給会社あるいは映画館のホ
ームページにアクセスして、会員登録をする。このホー
ムページには、顧客の住所、電話番号、生年月日、血液
型、氏名、嗜好、好きな飲み物、好きな俳優、好きな映
画、衣類の好み、好きな色、等を記載して貰い、自分の
顔写真を取り込み、登録することで会員登録を行い、I
D情報を携帯電話13に登録する。
【0021】この携帯電話13では、映画館で映画を見
る際に会員登録した際に、発行されたID情報を携帯電
話の記憶部あるいは、先ほどのホームページにアクセス
してIDを携帯電話の画像表示部にバーコード等の機械
読取り可能な状態にして、映画館の受付に提示し、受付
ではその顧客の画像表示部に表示されたID情報を入出
力装置11を用いて、会員であることを確認する。ある
いは携帯電話の赤外線通信機能を活用にして、会員が赤
外線通信で入出力装置11に会員番号のデータを送信す
る方式でもよい。これにより映画館では、会員であるこ
とがチェックでき、会員価格あるいは、会員サービスに
て映画を提供することができる。
【0022】さらに会員カードの変わりとして次世代ク
レジットカードや次世代の免許証をIDカードとして用
いる方法を述べる。これは事前に次世代クレジットカー
ドや次世代免許証等のIDが内蔵されたIDカード14
に顔写真を含む個人情報を登録しておき、上記会員カー
ドの説明で用いられた情報項目のみを入出力装置11で
読み取るようにしてある。
【0023】あるいは会員登録時にID番号と会員の顔
写真が印刷された会員チケット15を登録会員に渡して
おき、映画を鑑賞する際には、この会員チケット15と
ともに受け付けに提出することを義務付けておく。この
会員チケット15の提出が映画の鑑賞時の割引券となっ
ており、他人への譲渡は無効としてある。このチェック
は会員チケット15の顔写真が印刷されているので受付
時にチェックが可能である。
【0024】劇場の受付では、顧客がこの会員チケット
15を提出すると、その鑑賞料金を会員価格で徴収する
とともに、入出力装置11にかけることにより、会員番
号をID番号から読み取り、どの会員が入場したかを把
握するとともに、ID番号から顧客データベース10に
照会し、会員登録時に登録した顧客データが把握するこ
とができるのである。これらのID情報は入出力装置1
1を用いて接触的にあるいは非接触的に読取可能となっ
ている。非接触で読み取るにはバーコード式やコイル内
蔵したIDを採用している。
【0025】会員価格とは通常料金より料金を割り引い
たり、会員サービスとはその映画のポスターやグッズ1
6をもれなく、あるいは抽選でプレゼントしたり、また
は顧客データベ−スの情報を用いて上映映画に特別出演
することができるのである。例えば子供向けの映画では
子供にもれなくグッズ16をプレゼントする。あるい
は、抽選でプレゼントするのである。抽選でプレゼント
するには、顧客のID情報を入出力装置11で読取った
際に、顧客にも公平性が判るようにして実際に、あるい
はモニター画面に映し出される籤やルーレットあるいは
サイコロ等を用いて行われる。
【0026】次に上映映画に観客が特別出演する形態に
ついて図2を用いて述べる。デジタル映像配給会社1
は、デジタル映画等のコンテンツ情報をコンピュータ2
の記憶装置3に有しており、超高速回線4を通じ、デジ
タル映画の上映を行う各劇場5に配信する。この映画は
予めデジタル映像配給会社1において、観客参加型映画
として作られており、予め映画の内容が固定ではなく、
その一部に各劇場の観客18が参加できるように、顧客
データベース10の情報がはめ込み、あるいは顧客デー
タベース10の特定の情報を用いて上映内容が分岐する
ように作られている。
【0027】デジタル映像配給会社1では、映画情報を
各劇場に配信するあたり、各劇場で受けつけた観覧者の
顧客データベース10を取り込むソフトウエア(コンピ
ュータプログラム)とともに配信してある。そして劇場
の観覧席17に座っている観客18に対し、運行管理端
末9から上映指示を行うことで、映画情報を記録した記
憶装置6から上映する映画のストーリーに沿ってデジタ
ル信号を読出して順次、上映装置7からスクリーン8に
映画を上映する。
【0028】各劇場の運行管理端末9では、その映画を
観覧している観客18が受付の入出力装置11にて把握
されている。この把握は、上述したとおり劇場への入場
の際の鑑賞チケットの販売時や、鑑賞チケットの回収時
に、あるいは上映に際してCM上映中に顧客に対して、
登録用紙への記入でもよいし、さらには各顧客がIDを
内蔵した携帯電話やIDカードや携帯情報端末PDAを
保有しているのであれば、入出力装置11から必要とす
る顧客データを顧客データベースに読み取れるのであ
る。この入出力装置11は劇場の受付に設けておかなく
ても、劇場内に設置し、顧客が各自のデータを登録した
り、あるいは無線アンテナを用いて各顧客の携帯電話等
から顧客データを収集してもよい。
【0029】このデジタル映画は配給会社1から配信さ
れてきたソフトウエアを用いて、現在、その劇場で当該
映画を観覧している顧客の顧客データベース10から、
該ソフトウエアにより指示される情報に適合する観客の
一人のある情報を選択して、あるいは現在の観客のうち
顧客データベース10に登録されている顧客全部のデー
タを加工し、映画の一部に組み込み上映するのである。
【0030】図3に記憶媒体内に記録されたデジタル情
報を示す。これは配給会社の記憶装置から配信されて劇
場の記憶装置6に記憶されるのである。記憶装置は、大
容量の記憶容量を有するデジタルハードディスクやフラ
ッシュラム等、大規模なデジタル情報が書込、消去が可
能で、即座にアクセス可能な媒体が用いられる。これに
より、大量のデジタル情報を保管し、非常に高速で検索
でき、またどのような順番でも検索が可能である。
【0031】記憶装置6では、この映画に用いるソフト
ウエア(コンピュータプログラム)Sや、その映画の映
像情報(1)、(2)・・とその映像情報に対応する音
声情報(1)、(2)・・がデジタル信号として記録さ
れており、その情報は全てアドレス情報(1)、(2)
・・によりその部分が記憶装置の記憶領域のどの範囲に
記憶されているか、さらにそれに続く次の部分がどこの
領域に記憶されているかかの情報が記憶されている。
【0032】これはアドレス情報部にスタート番地、終
了番地、次のシーンの番地等が記憶おり、スタート番地
を指定することでその映画シーンの頭出しができ、次の
シーンの番地を指定することで、そのシーンに続く次の
シーンの頭出しができる。実際にはこれらの映画シーン
の情報が2次元的に記憶され、いずれの映画シーンにも
番地を指定することで並んでいる順番に無関係に瞬時に
アクセスされる。
【0033】このアドレスの情報により、記憶装置に映
画の各シーンが連続して記憶されていなくても次の場面
を検索でき、一連の映画として再生できるのである。映
画の上映速度よりもデジタル情報の検索速度が速いの
で、映画が途中で切れることなく再生が可能である。
これにより映画シーンM1が上映されると、映画シーン
M1を再生した後に次に再生する映画シーンの頭にジャ
ンプするためのジャンプ先となる映画の開始番地の情報
を記録しておくことにより、映画シーンM2を上映する
か、あるいは映画シーンM3を上映するかの分岐をする
ことが可能となる。
【0034】次のジャンプ先の記憶場所は記憶装置の記
憶領域内で隣接している必要はなく、記憶領域のどこに
あっても映画の上映が途切れることなく再生できる。こ
れはコンピュータが記憶装置から読み出したデジタル情
報を高速転送させるためにキャッシュメモリを用いて、
映画として再生している間に次にデジタル情報にアクセ
スすることで実現される。
【0035】これにより、劇場のコンピュータで記憶装
置に記憶されている各々のアドレス部分の次の再生領域
を示すジャンプ先情報を変えることで、各場面をどの順
番で再生するかを分岐させることができるのである。例
えば映画シーン(1)の次は、映画シーン(4)、その
次は映画シーン(2)部分というように各映画シーンの
終了後の次のジャンプ先を決めることで行われる。これ
により映画の流れのなかに、予め用意された選択可能な
分岐部分を差込んで、映画を連続的に上映することがで
きる。
【0036】上映映画の一実施例として、題名「君とい
た夏」について図4のスクリプト(脚本)と図5のフロ
ーチャートに従い説明する。スクリプト中、顧客データ
ベース10からの情報を組み入れる個所は「DB」で示
す。上映劇場には、デジタル映画「君といた夏」がデジ
タル情報として、その映画のコンピュータプログラムP
とともに劇場の記憶装置6に配信され、劇場のコンピュ
ータ9にコンピュータプログラムを取り込み、前回上映
時に操作した各種情報を初期値に戻しスタートする。
【0037】観客は劇場の入場時に会員番号をチェック
される(ステップ1)。この映画は恋愛映画であり、こ
の映画で星占いをするシーンが含まれており、映画情報
とともに配信されているコンピュータプログラムによ
り、本日の最高の運勢の人の誕生日の日付を確定し記憶
しておく(ステップ2)。上映時刻になると、記憶装置
6に納められているデジタル映画情報を上映装置7からス
クリーン8に映画が映し出される。
【0038】運行管理端末9では、受付で現在この映画
を観覧している顧客のうち、会員カードあるいは携帯電
話等により、会員であることをチェックできた顧客に対
しては既に顧客データベース10に予め登録されている
各種のデータのなかから、この映画のソフトウエアによ
り、この映画の分岐シーンにて必要とされるデータを抽
出する。
【0039】この映画ではヒロインの星座が乙女座であ
り、毎回上映毎に入場者のなかで、乙女座の人数につい
て、述べるシーンがある。スクリプトのDB1で示す部
分である。このため、入場者のなかから乙女座の人数を
顧客データベースから把握している(ステップ3)。そ
して予め設定した人数N人より多いかどうかを算定し
(ステップ4)、多ければ映画分岐データ1にヒロイン
がスクリーンを見ている観客を観ながら「今日は乙女座
が多く、満足しているわ。」というシーンを選び(ステ
ップ5)、すくなければ映画分岐データ1にヒロインが
観客を観ながら「今日は乙女座は少ないわね。」という
シーンを選んでおく(ステップ6)。これは分岐直前の
シーンにおける映画シーンのアドレスに記録されている
次のジャンプ先情報を選ぶことで行われる。
【0040】次にステップ1での星占いの結果、その日
の最高の運勢が9月10日になった場合、顧客データベ
ース10の中から、生年月日が9月10日生まれの人を
選び出し、携帯電話の番号を把握し(ステップ7)、そ
こで選ばれた人の性別を判定する(ステップ8)。ここ
で選ばれた人が男性ならば、映画分岐シーン2にヒロイ
ンが観客席を正面に見据えて「そこの彼氏!」と呼びか
けるシーンを選び(ステップ9)、選ばれた人が女性な
らば映画分岐シーン2にヒロインが観客席を見据えて
「そこの彼女!」と呼びかけるシーンを選んでおく(ス
テップ10)。スクリプトのDB2、DB3で示す部分
である。ここでも前回同様に、直前の映画シーンにおけ
るアドレスの次のジャンプ先情報をいずれかに選ぶこと
で行われる。
【0041】さらに顧客データベース10の中から、携
帯電話を保有している男性客の一人を選び出しておき、
通信ソフトに電話番号を設定しておく(ステップ1
1)。この男性客は観客の中から任意に選んでもよい
が、対象となる観客が多数いる場合では、年齢制限を設
けてその中から選ぶほうがより、年齢的に違和感なく相
応しくなる。
【0042】映画のストーリーが進んで、ヒロインが女
性雑誌の星占いの項目を見つめるシーンがスクリーン8
に映し出される。そこでヒロインは「今日の星占いは・
・私は乙女座と・・。」 ここで、映画の分岐シーンに移る。先ほど顧客データベ
ースから、乙女座の人数から映画分岐シーン1が決めら
れている。
【0043】そしてヒロインの顔が劇場の観客席を向き
ながら「乙女座と言えば:映画分岐シーン1」(ステッ
プ12)が流れる。つまり今回の観客のなかで乙女座の
人が多ければ、ヒロインは「今日は乙女座が多く、満足
しているわ」という分岐映像シーン(ステップ5)が流
れ、乙女座の人が少なければ「今日は乙女座は少ないわ
ね」という分岐映像シーン(ステップ6)が流れる。こ
れも直前のシーンのアドレスの次のジャンプ先を選ぶこ
とにより、これらの映像は、映像に途切れなく、記憶装
置6にて映像が連続的に読み出され、映画を観ている観
客には映画が分岐しているのさえ、判らないようになっ
ている。
【0044】ヒロインは次に女性雑誌を食いいるように
見つめながら「今日の最高の運は・・:分岐シーン2
のそこの:分岐シーン3」と観客席を見るシーンにな
る。スクリプトのDB2、DB3の部分が上映される。
ここでステップ1にて「9月10生まれ」という分岐シ
ーンが算定されており、ステップ7において9月10日
生まれに該当する観客の性別と携帯電話の番号が把握さ
れている。
【0045】もし、観客が女性であれば、ヒロインは2
つの分岐シーンを連続した映像のように「今日の最高の
運は・・9月10日生まれのそこの彼女!」というせり
ふを言う(ステップ13)。さらにその直後に該当する
観客の携帯電話が鳴る。そして、観客が携帯電話に出る
と、「今日の最高の運勢はあなたよ!」と当該客に音声
あるいはメールにて知らせる(ステップ14)。もし、
観客が男性であれば,ヒロインのせりふは「今日の最高
の運は・・9月10日生まれのそこの彼氏!」となる。
これも直前の映画シーンのアドレスの次のジャンプ先を
選択することで実現されている。
【0046】さらに映画が進行して、ヒロインの友達が
友達に電話をかけるシーンになる。ヒロインの友達が
「あ、ちょっと待って! タカシ君に電話をかけるね・
・」という台詞とともに、電話をかけるシーンになる。
すると観客のうち、ステップ11で選定されている観覧
している男性客のうちの一人の携帯電話13が鳴る。ス
トリーボードのDB4の部分である。
【0047】図5に映画を鑑賞している観客の一人の携
帯電話が鳴るシステムを示す。これは、コンピュータ9
が自動的にステップ11において、顧客データベース1
0の中から、携帯電話を保有している男性客の一人を選
び出して通信ソフトに登録してあるので、上映中にタイ
ミングを計り、その携帯電話に自動的に電話を掛けるの
である(ステップ15)。これはスクリーン8にヒロイ
ンが電話を掛ける映像を映写機から大写しで映し出し、
そのタイミングに合わせ観客15aの一人に電話をして
いるのである。携帯電話の鳴った男性客15aが電話に
出た瞬間、劇場内に設けた入出力装置11であるアンテ
ナがそれを検出し、あるいは電話にでなくても映画のシ
ーンはヒロインの友達が「タカシ君、いないみたいね・
・」といって電話を切るシーンとなる。
【0048】ここで劇場内では、劇場外からの携帯電話
の呼び出し電波を除去する装置を設置しておき、上映中
に不意に外部からの呼び出し音が鳴らないようにしてあ
ってもよい。この場合は、映画の進行上、上記通信ソフ
トに登録してある劇場内にいる映画鑑賞者に対しては劇
場内に設置されてあるアンテナの入出力装置11によ
り、呼び出し信号が発信されるのである。この方が映画
の鑑賞にあたり、顧客の有する携帯電話が不意に鳴っ
て、鑑賞の邪魔をすることが防げるのである。
【0049】やがて映画はクライマックスを迎え、映画
が終わりスタッフロールが流れると、出演者の特別出演
の項目に今回の映画上映にあたり、本日の最高の運勢の
9月10日生まれの彼女の名前(ステップ16)、ヒロ
インの友達が電話した不在の彼氏タカシの名前(ステッ
プ17)が流れる。スクリプトのDB5、DB6の部分
である。これにより、映画に登場した本人は、映画の最
後のスタッフロールに自分の名前を発見するのである。
【0050】これらはデータベースから当該者の名前が
把握されており、図5のスクリプトのスタッフロール画
面に示すように映画のエンディングのスタッフロールの
特別出演の項目に表示されるのである。該当者は自分の
名前が載っていることで満足感を得ることができる。こ
れは図3に示す記憶装置のスタッフロール部分の映像信
号に名前を加えることで実現される。無論、劇場側では
これらの特別出演者を把握できるので、映画が終わった
際に該当者が会員カード12あるいは携帯電話13に会
員である旨の画面を出して受付に提示することや、次世
代IDカードを提示することで、入出力装置11でチェ
ックして(ステップ17)、記念品やサービスチケット
を配布してもよい。
【0051】映画の第2実施例として、題名「沈黙の0
07」について図7のスクリプト(脚本)と図8のフロ
ーチャートに従い説明する。この映画はアクション映画
であり、この映画ではヒーローがスパイに追われて、走
りぬける背景のホスターに観客の顔写真が使われるシー
ンと、手術で血液を提供するドナー登録者を選ぶためカ
ルテで観客の顔写真を用いるシーンがある。
【0052】上映劇場には、デジタル映画「沈黙の00
7」がデジタル情報として、その映画のコンピュータプ
ログラムPとともに劇場の記憶装置6に配信され、劇場
のコンピュータ9にコンピュータプログラムを取り込
み、前回上映時に操作した各種情報を初期値に戻しスタ
ートする。観客は劇場の入場時に会員番号をチェックさ
れる(ステップ21)。会員は、予め、血液型、ドナー
登録の有無、顔写真が顧客データベースに登録されてい
る。顔写真の登録の有無を調べ(ステップ22)、登録
されていなければ入場の際に受付で顔写真がある免許証
等の提示を受け、またはその場で顔写真を撮影し顧客デ
ータベース10に登録してもよい(ステップ23)。上
映時刻になると、記憶装置6に納められているデジタル
映画情報を上映装置7からスクリーン8に映画が映し出
される。
【0053】運行管理端末9では、受付で現在この映画
を観覧している顧客のうち、会員カードあるいは携帯電
話等により、会員であることをチェックできた顧客や、
入場の際に氏名、血液型、ドナーカードの有無、顔写真
が登録することができた顧客の各種データが顧客データ
ベース10に登録されている。
【0054】顧客データベース10に予め登録された各
種のデータのなかから、配給会社から配信されたこの映
画のソフトウエア(コンピュータプログラム)により、
この映画の観客出演シーンにて必要とされるデータを抽
出する。この映画では、顧客の顔写真が映画の背景とな
るポスターに用いられる。顧客データベース10には、
各顧客の顔写真がデジタル画像で登録されており、その
中から映画で使われる顔写真を全顧客データベースの中
から選び出す(ステップ24)。
【0055】このポスターは主人公がスパイから追わ
れ、街中を走り抜ける際に、街角に貼られているポスタ
ーである。図7に示すスクリプトのP1の部分である。
そのため顧客データベース10の中から年齢、性別等の
条件で選別された顧客の顔写真を選び出し、その顔写真
画像に対し映画のポスターに違和感なく適合するように
自動的に補正され、各コマに組み込み処理を自動的に行
い、記憶装置6に記録する(ステップ25)。これは予め
組込みシーンのヘッダー情報が判っており、このシーン
の映像情報を読み出して、各コマ毎に顧客の顔写真を画
像の色調や明度やカラーバランス等を調整し違和感なく
させる自動補正を行い組込み合成するのである。このシ
ーンは組込み処理が完了したら、記憶装置9に記憶す
る。
【0056】この補正は例えばポスターが白黒調であれ
ば、モノクロ2階調にモード変換させて、当該シーンで
用いられるポスターに適合させる。もちろん映画では、
そのポスターが映るシーンでは、ポスターは必ずしも正
面からみたカメラ位置とはならないので、見た目に違和
感なく見えるように、カメラ視点から見えるように変形
した画像となることがあるので、当該画像もそれに適合
させるべく各コマ毎に変形させて、そのポスターが映る
各コマ毎に組み込み処理を自動的に行うのである。
【0057】これはコンピュータが記憶装置から読み出
したデジタル情報を高速転送させるためにキャッシュメ
モリを用いて、映画として再生している間に次にデジタ
ル情報にアクセスすることで実現される。この組込み処
理は際に顧客写真を合成したシーンを記憶した記憶装置
の記憶領域のアドレスにアクセスできるように、記憶装
置に記憶されている直前シーンのアドレスに記録されて
いる次のジャンプ先の情報と連動させる。ここでは組込
みシーンに対して顧客画像を組込み、記憶装置の別の場
所に記憶させるので、直前の映画シーンのアドレスのな
かの次のジャンプ先情報を画像組込した新たな映画シー
ンの開始番地として指定するのである。そして予定され
たコマ数に達するまで各コマ毎に補正しながら組込み処
理を行い、予定されたコマ数の組込み処理が行われたな
ら次に進む(ステップ26)。
【0058】次に、スクリプトのP2に示すカルテにド
ナー登録者として観客の名前と顔写真が用いられるシー
ン用に、顧客データベース10の登録データから、年齢
的に献血が可能でドナー登録してある人のなかから、血
液型がAB型の顧客を選び出す(ステップ27)。選び出
された顧客データから名前のローマ字と顔写真データを
映画で用いられるカルテに合わせて、違和感ないように
顔写真画像にカラーバランスや色調等を自動的に調整
し、各コマに組込み、記録装置6に記憶する(ステップ
28)。
【0059】ここでの名前はカルテであるので、手書き
の文字書体にしてある。カルテの写真が映る各コマに合
わせて、カメラ視点からみて違和感ないように名前のロ
ーマ字と当該顔写真画像を変形させてカルテに組み込む
処理を自動的に行うのである。これにより、顧客の手書
きの名前と写真が貼り付けられたカルテが得られるので
ある。
【0060】ここは、看護婦がカルテを選び出して医者
に「彼の血敵なら大丈夫かと・・」と言いながら手渡
し、医者が手にしたカルテには前記顧客の名前が手書き
で書かれ、顔写真が貼られているシーンである。従っ
て、名前と顔写真はカルテの動きに対して、自然な動き
で見えるように各コマ毎に、名前の字体、顔写真つい
て、カルテの周囲に合わせカラーバランスや色調整、反
射を各コマ毎にカルテの動きに合わせなら、カメラ視点
を一致させる補正を自動的に行い、記録装置6に組込み
処理を行う。ここでも記憶装置の新たな記憶領域に組込
み処理された映画シーンを記憶するので、この映画シー
ンの開始番地を直前の映画シーンのジャンプ先にしてお
く。
【0061】そして予定されたコマ数に達するまで各コ
マ毎に補正しながら組込み処理を行い、予定されたコマ
数の組込み処理が行われたなら次に進む(ステップ2
9)。上記で選出された顧客の名前をオープニングのス
タッフロールに出演者の特別出演の項目に名前を載せる
べく、採用された顧客の名前を予め記憶装置6に記録し
ておく(ステップ30)。これはオープニングスタッフ
ロールのシーンに顧客の名前を合成し、記憶装置の顧客
名入りのオープニングスタッフロールの記憶領域に記憶
し、直前のスタッフロールシーンのアドレス情報のう
ち、次のジャンプ先を新たに更新しておくのである。
【0062】そして映画が上演された時点で流れるオー
プニングスタッフのなかに図7のスクリプト中のN1、
N2に示すように出演者の氏名が流れるのである(ステ
ップ30)。つまり、主人公がスパイから追われ、街中
を走り抜ける際に、街角に貼られているポスターのモデ
ルとなる顧客の名前がN1に、そしてカルテの顔写真に
採用され血液を提供するドナー役の顧客の名前がN2に
表示される。	
【0063】オープニングのスタッフロールは映画開始
直後に流れ(ステップ31)、この段階で観客が注意し
てスタッフロールを見ていれば、自分がこの映画のどこ
かで出演することがわかり、どこのシーンで出てくるの
かドキドキしながら映画を観ることができるのである。
【0064】そして映画は主人公がスパイに追われて街
角を走り抜ける場面(ステップ32)においてステップ
25で加工処理された観客の顔写真を加工したポスター
が周囲と違和感なく映像として映し出される。ここで、
先ほどの顧客は自分の顔写真がポスター調となって映し
出されるのを観て驚くとともに、映像としての出来具合
を堪能するのである。
【0065】そして映画のストーリーは進み、主人公の
親友のマイクがスパイに撃たれ、瀕死の重傷となってい
る。病院で手術をするために輸血が必要となってくる。
手術に先立ちドナーを探し出すためドナー登録者を探す
シーンになる。医担当は血液検査結果を見ながら看護婦
に対し「彼の血液型はAB型・・ドナー登録者は?」と
尋ねる。
【0066】看護婦はドナーを探し出すためドナー登録
者のカルテの束をめくり、やがて一枚のカルテで手が止
まり「彼の血液型なら大丈夫かと・・」と言いながら担
当医にカルテを見せる。医者に見せたカルテが大写しに
なる。するとそこに貼られている顔写真と名前が、ステ
ップ28で組込処理された観客の一人の名前と顔写真が
カルテの動きに合わせて違和感なく、映し出されるので
ある(ステップ33)。ここも直前シーンのアドレスの
次のジャンプ先が顧客の顔写真が合成されたシーンの開
始番地に変更してある。
【0067】これを観た観客は、自分の名前と顔写真が
スクリーンに大写しになることで、いかにも映画出演を
しているように感じることができる。その後のシーンは
自分の血液の輸血により主人公のマイクを助けられるの
で、ドナー登録しておいた甲斐があったと思うようにな
るのである。これにより、ドナー登録者は自分が映画の
主人公を助けたヒーローになった気分で、映画に引き込
まれ没頭できるのである。
【0068】やがて映画はクライマックスを迎え、映画
が終了しスタッフロールが流れると(ステップ34)、
出演者の特別出演の項目に自分の名前を再度確認するこ
とができ、該当者は自分の名前が載っていることで満足
感を得ることができる。劇場側ではこれらの特別出演者
を把握できるので、映画が終わった際に該当者が会員カ
ード12あるいは携帯電話13に会員である旨の画面を
出して受付に提示することで(ステップ35)、記念品
やサービスチケットを配布してもよい。尚、上記実施形
態では静止画を組込んだが、勿論、顧客の動画が用意で
きれば、例えば街中を歩くエキストラとしての動画像で
もよいし、顧客の声だけの音声での出演とすることも可
能である。
【0069】本願の実施例においては、顧客参加を主と
して説明してきたが、次に広告宣伝に用いる第3実施形
態を説明する。デジタル映画の街中の風景にある広告ポ
スターにおいて、主人公がその広告を背景にしてタバコ
を吸い、しばらくその場面が固定されるようにしておく
ことで、ポスター部分が映画の観客が見入るような場面
設定をしておく。さらに主人公がゆっくりと歩く街中の
背景にポスターがあるような場面を設けておいてもよ
い。
【0070】これにより事前にポスター部分を組替え可
能としておくことにより、たとえばその劇場や配給会社
が広告を募集し、依頼主の広告映像を組込むことが可能
となる。この場合は事前に広告代理店等を会して広告を
募集してもよいし、あるいは直接劇場で広告を募集して
もよく、依頼主が事前に持ち込んだポスター等の映像を
デジタル映画の中のポスター画面に自然に見えるように
画像処理を施し組込むことが可能となる。
【0071】事前に劇場の顧客データベースには、顧客
の嗜好に関するデータが登録されているので、上映映画
における集客された観客に対して効率よい宣伝が可能と
なり、それは広告主に対するアピールとなる。例えば、
顧客データ登録にあたり予め好きなジュースのデータが
あるので、飲料メーカが広告を出すにあたり、事前に広
告を受け取る対象者の嗜好を把握でき、どのような広告
を出すべきかを事前に検討できるのであり、対象者に的
を得た広告を出すことが可能となるのである。
【0072】これにより、配給会社あるいは劇場では、
広告主に対し来場者の嗜好を伝えて広く広告主を募集す
ることができる。さらに広告主にとっては対象者の嗜好
が事前にわかり効率的な広告を行え、劇場側としても広
告収入を得ることができ、一挙両得となるのである。
【0073】あるいは、依頼主はポスターの背景は事前
に用意された中から選択し、その上に文字で広告を入れ
るようにしてもよく、この場合は簡単にポスター画像上
に依頼主の文字広告を入れることが可能となる。これは
配給会社側や劇場側で依頼主の希望にそった文字を縦書
きや横書き、デザイン文字を用いてポスターに入れるこ
とにより行われるのである。勿論、広告は商業用の有料
広告でなくても、政府広報等や無料の広告でもよい。
【0074】
【発明の効果】一般の人でも番組や映画の視聴のみに参
加するだけでなく、事前に顧客データベースに登録して
おくことにより、デジタル映画の一部に映画を見ている
観客が能動的に参加ができるのである。さらに観客全員
のデータを集計したうえで、映画が分岐していくシーン
があるので、その映画の上映毎に分岐内容が異なり、観
客は自分達が映画の進行に影響を与えており、受身の姿
勢からより能動的に映画を鑑賞できるのである。
【0075】さらにまた、不特定多数の顧客の中から自
分が選出されてその映画に参加できる期待感とともに映
画を鑑賞することができるのである。上映毎にストーリ
ーの分岐部分が差込となっており、何度も見る観客にと
っても同一の内容とならず、その分、次は自分が特別出
演するかも知れないという気分でワクワクしながら映画
を楽しむことができるのである。
【0076】また上映映画の本編の中に広告スペースを
設けてあるので、広告を出したい依頼主は、事前に用意
したポスターや宣伝文句等を用いて簡単に広告を出すこ
とができる。しかも映画の本編の中で広告が出せるの
で、顧客に対するアピール性が高まるのである。
【0077】さらに事前にどのような嗜好を有する観客
であるかが顧客データベースの嗜好情報から把握できる
ので劇場側が広告主にそれをアピールすることで、広告
主にとっては広告戦略を立てやすく広告効率の高まりが
期待できるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のデジタル映画システム全体の概要図で
ある。
【図2】上映映画に観客が特別出演する形態を示す図で
ある。
【図3】記憶装置内のデジタル情報を示す図である。
【図4】題名「君といた夏」についてスクリプト(脚
本)である。
【図5】題名「君といた夏」についてのフローチャート
である。
【図6】映画を鑑賞している観客の一人の携帯電話が鳴
るシステムを示す図である。
【図7】題名「沈黙の007」についてのスクリプト
(脚本)である。
【図8】題名「沈黙の007」についてのフローチャー
トである。
【符号の説明】
1…配給会社 2…コンピュータ 3…記憶装置 4…高速通信回線 5…劇場 6…記憶装置 7…上映装置 8…スクリーン 9…運行管理端末 10…顧客データベース 11…入出力装置(アンテナ) 12…会員カード 13…携帯電話 14…次世代IDカード 15…会員チケット 16…グッズ(粗品) 17…観覧席 18…観客

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル映画のストーリー中に予め設け
    られたデジタル情報組込み部と、 該デジタル映画の上映前に事前に前記デジタル情報組込
    み部に組込む画像情報を登録する顧客データ登録手段
    と、 該登録手段において登録した顧客データベースの固有情
    報の中から、該デジタル映画の上映に際して適合する固
    有情報を集計・選出する集計・選出手段と、 該集計・選出手段により集計・選出された顧客情報を加
    工して事前に用意された前記デジタル情報組込み部に組
    込むデジタル情報組込み手段と、を備えたデジタル映画
    システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、顧客データベースを
    集計した集計結果を基に、予め用意された音声情報を選
    択してデジタル情報組込み部に組込む、 ことを特徴とするデジタル映画システム。
  3. 【請求項3】 請求項1において、予め用意された検索
    条件を用いて顧客データベースを検索した結果を基に、
    予め用意された音声情報を選択してデジタル情報組込み
    部に組込む、 ことを特徴とするデジタル映画システム。
  4. 【請求項4】 請求項1において、予め用意された検索
    条件を用いて顧客データベースを検索し、適合する顧客
    の画像データを、予め用意されたデジタル情報組込み部
    に組込む、 ことを特徴とするデジタル映画システム。
  5. 【請求項5】 請求項1において、予め用意された検索
    条件を用いて顧客データベースを検索し、適合する顧客
    の電話番号情報を通信ソフトに設定し、 デジタル映画の進行に伴い、予め設定された場面になる
    と、前前記通信ソフトを用いて電話を掛ける、 ことを特徴とするデジタル映画システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つにおい
    て、顧客データベースのなかから採用された顧客のデー
    タの名前データを、 予め用意されたスタッフロールのデータ書き込み部に登
    録し上映する、ことを特徴とするデジタル映画システ
    ム。
  7. 【請求項7】 デジタル映画のストーリー中に予め設け
    られたデジタル情報組込み部と、 該デジタル映画の上映前に事前に広告情報をデジタル情
    報として登録する登録手段と、 該登録手段において登録した広告情報を前記デジタル情
    報組込み部に組込むデジタル情報組込み手段と、を備え
    たデジタル映画システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007502165A (ja) * 2003-08-11 2007-02-08 マーブルヘッド エンターテイメント 劇場内双方向エンターテイメントシステム
JP2009505291A (ja) * 2005-08-16 2009-02-05 トムソン ライセンシング 電子メッセージを配信する方法および装置

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