JP2003141958A - グロメット及び駆動力伝達装置 - Google Patents

グロメット及び駆動力伝達装置

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JP2003141958A
JP2003141958A JP2001334286A JP2001334286A JP2003141958A JP 2003141958 A JP2003141958 A JP 2003141958A JP 2001334286 A JP2001334286 A JP 2001334286A JP 2001334286 A JP2001334286 A JP 2001334286A JP 2003141958 A JP2003141958 A JP 2003141958A
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幹治 大藪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被挿入部材に対して良好な状態で挿入配置で
きるグロメットを提供する。 【解決手段】 グロメット11の挿入部12の外周面1
2bにおいて、挿入方向中央より反挿入側のみに複数の
シール突部15を形成した。そのため、例えば、挿入部
12の外周における挿入方向全域に複数のシール突部1
5を形成したグロメットと比べ、グロメット11はリー
ド線導出孔37aに挿入する際に挿入抵抗が小さくな
る。この結果、グロメット11の挿入部12が挿入方向
において縮んだままの状態でリード線導出孔37a内に
挿入配置されることがほとんどない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば各種電子部
品等のリード線導出孔に良好な状態で挿入配置できるグ
ロメット、及びリード線導出孔に良好な状態で挿入配置
できるグロメットを備えた駆動力伝達装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のグロメットは例えば
電磁コイルを支持する磁石支持部材等の各種電子部品に
おけるリード線導出孔のシールに用いられており、図5
に示すグロメット101が知られている。
【0003】このグロメット101は略管状をなすグロ
メット主部102を有している。前記グロメット主部1
02の外周面102a及び内周面102bには、挿入方
向全域に複数のシール突部103,104がそれぞれ形
成されている。前記グロメット101のグロメット主部
102の内には、リード線105が水密状態で挿通され
ている。そして、その状態でグロメット主部102は磁
石支持部材(以下、ヨークという)106に対して貫通
されたリード線導出孔106aに挿入配置され、リード
線105を水密状態でリード線導出孔106a外に導出
している。前記グロメット主部102の挿入方向長さ
は、前記リード線導出孔106aの挿入方向長さと同
じ、或いは若干短く形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記グロメ
ット101においては、グロメット主部102の外周面
102aには、挿入方向全域に複数のシール突部103
が形成されている。従って、リード線導出孔106aに
グロメット主部102を挿入する際に、挿入抵抗が大き
く先端部の挿入時に残存する未挿入部が縮んだりしてし
まい、根元まで挿入することが非常に困難となる。ま
た、グロメット主部102が挿入方向において縮んだ状
態で挿入配置されてしまい、十分なシール性を発揮でき
なくなってしまう。また、前記グロメット主部102の
挿入方向の縮みを解消するべく、図中右側へ向けリード
線105を引っ張ることが考えられるが、リード線10
5を傷めてしまうおそれがあった。
【0005】本発明は、前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は被挿入部材に対して良好な状
態で挿入配置できるグロメットを提供することにある。
また、本発明の第2の目的はグロメットをリード線導出
孔を備えた部材のリード線導出孔に対して良好な状態で
挿入配置できる駆動力伝達装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、リード線を挿入する挿入
孔を有し、外周面に複数の外側シール部を備えた略管状
のグロメットであって、前記グロメットの外周面におけ
る挿入方向中央より反挿入側のみに前記外側シール部を
設けたことを要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のグロメットにおいて、前記挿入孔の内周面における挿
入方向中央より反挿入側のみに複数の内側シール部を設
けたことを要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、電磁石の作動に
より相対回転可能な内側回転部材と外側回転部材との間
のトルク伝達を行う駆動機構を備え、前記電磁石に連結
されたリード線を、リード線導出孔を備えた部材に対し
グロメットを介して挿通した駆動力伝達装置において、
前記グロメットは、請求項1又は請求項2に記載のグロ
メットであることを要旨とする。
【0009】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の駆動力伝達装置において、前記グロメットは前記リー
ド線導出孔に挿入されると共にその内周面及び外周面に
前記シール部が設けられた挿入部を含み、前記挿入部の
挿入方向長さを前記リード線導出孔の長さよりも長く形
成し、前記挿入部の先端部を前記リード線導出孔から突
出するように構成したことを要旨とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の駆動力伝達装置において、前記グロメットは前記挿入
部の反挿入側に前記リード線導出孔の内径よりも大きな
外径を有するフランジ部を含み、前記フランジ部は前記
リード線導出孔外に配置されていることを要旨とする。 (作用)従って、請求項1に記載の発明においては、グ
ロメットの外周面には挿入方向中央より反挿入側のみに
複数の外側シール部を設けている。そのため、外周面の
挿入方向全域に複数の外側シール部を設けたグロメット
と比べ、本発明のグロメットは被挿入部材に挿入する際
に挿入抵抗が小さくなる。この結果、グロメット挿入時
にそのグロメットの挿入方向中央より反挿入側でのみ挿
入抵抗を受けるため、グロメットが撓みにくい。また、
グロメットが挿入方向において縮んだままで被挿入部材
に挿入配置されることがほとんどない。
【0011】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の作用に加えて、グロメットの内周面には挿入
方向中央より反挿入側のみに複数の内側シール部を設け
ている。そのため、内周面の挿入方向全域に複数の内側
シール部を設けたグロメットと比べ、本発明のグロメッ
トはその内部に挿入部材を挿入する際に挿入抵抗が小さ
くなる。
【0012】請求項3に記載の発明においては、前記請
求項1又は請求項2に記載のグロメットの作用を駆動力
伝達装置にて得られる。請求項4に記載の発明において
は、請求項3に記載の作用に加えて、ヨークのリード線
導出孔にグロメットの挿入部を挿入すると、前記挿入部
はリード線導出孔よりも長さがあるため、その先端部が
前記リード線導出孔を貫通(突出)する。このとき、前
記挿入部のうちリード線導出孔内に位置する部分は、挿
入方向において縮んだ状態でリード線導出孔内に配置さ
れている。そして、その貫通した前記挿入部の先端部を
つまんで引っ張ると、前記挿入部のうちリード線導出孔
内に位置する部分は、挿入方向における縮みが解消され
る。
【0013】請求項5に記載の発明においては、請求項
4に記載の作用に加えて、グロメットのフランジ部はリ
ード線導出孔の内径よりも大きく形成されている。その
ため、グロメットの挿入部のうち先端部以外がリード線
導出孔内に配置された状態において以下の作用を奏す
る。前記挿入部の先端部をつまんで引っ張っても、フラ
ンジ部がリード線導出孔の開口周縁部に引っかかるため
グロメットがリード線導出孔から抜け出してしまうこと
がない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図4に従って説明する。図1に示すよう
に、本実施形態に係るグロメット11は、例えば駆動力
伝達装置31の一部を構成している。
【0015】なお、図1において、左側を前側、右側を
後ろ側とする。次に、駆動力伝達装置31について説明
する。この駆動力伝達装置31は、互いに同軸的かつ相
対回転可能に位置する外側回転部材としてのアウタケー
ス32及び内側回転部材としてのインナシャフト33間
に配設された環状の摩擦クラッチ34を備えている。ま
た、駆動力伝達装置31は、通電により作動して摩擦ク
ラッチ34を摩擦係合させる電磁式の駆動装置35を備
えている。前記アウタケース32は有底筒状のフロント
ハウジング32aと、フロントハウジング32aの後端
開口部にネジ止めされ、且つその開口部を覆うリヤハウ
ジング32bとから構成されている。
【0016】なお、以下前記アウタケース32の底部を
「前端側壁」ということがある。前記リヤハウジング3
2bの後端側壁には、環状凹部36が形成され、その環
状凹部36には、駆動力伝達装置31を搭載する図示し
ない車両に対して支持されたヨーク37の先端部が空隙
Kを介して配置されている。前記ヨーク37は被挿入部
材に相当する。前記リヤハウジング32bはシール機能
を備えたシールベアリング38を介してヨーク37に対
して回転可能に支持されている。
【0017】前記リヤハウジング32bにおける環状凹
部36より径方向外方部分には後方へ向け環状の突出部
45が形成されており、その突出部45の外周には円環
状をなし、かつ断面略「コ」字状をなすデフレクタ46
が固定されている。前記ヨーク37における外周部に
は、前方へ向け環状の突出部47が形成されている。前
記突出部47は径方向において、前記突出部45より外
方に位置し、かつデフレクタ46の外周部より内方に位
置している。前記突出部47の内周にはオイルシール4
8が固定されている。前記オイルシール48は三つのシ
ール片を備えており、一つのシール片がデフレクタ46
に対して常に摺接し、二つのシール片が突出部45に常
に摺接するように構成されている。
【0018】電磁式の駆動装置35はリヤハウジング3
2bの前端側に配置された環状のアーマチャ40と、同
リヤハウジング32bの環状凹部36内に配置された環
状の電磁石41とを備えている。前記ヨーク37の電磁
石支持部には、電磁石41が嵌着されている。そして、
前記ヨーク37には電磁石41の電磁コイルから延びる
一対のリード線Lを導出するために、一対のリード線導
出孔37aが互いに周方向にずらして形成されている
(図3参照。なお、図1及び図2では一箇所のみ図示し
ている)。前記リード線Lは挿入部材に相当する。各リ
ード線導出孔37a内には、内部にリード線Lを挿通し
た管状のグロメット11が圧入され、シール性を保持し
たままリード線Lを駆動力伝達装置31内から外部へ導
出するように構成されている。前記グロメット11は合
成ゴムにより形成されている。
【0019】従って、リヤハウジング32bとヨーク3
7とがなす空隙Kは、グロメット11、シールベアリン
グ38、オイルシール48にてシールされ、電磁石41
近傍一体が防水防塵状態となっている。前記シールベア
リング38及びオイルシール48にてシール手段が構成
されている。
【0020】図2〜図4に示すように、前記各グロメッ
ト11の先端部における各グロメット11から導出した
各リード線Lの外周には保護チューブ50が覆われてい
る。また、両保護チューブ50は、その軸線方向におい
て、全体が管状のバンド51内に束ねられた状態で覆わ
れている。なお、図2〜図4においては説明の便宜上、
バンド51は軸線方向長さを短く図示してあるが、実際
には保護チューブ50の軸線方向長さと略同じ長さに形
成されている。前記ヨーク37の後端面には、固定部5
2aを介してブラケット52が固定されている。そし
て、保護チューブ50、前記バンド51、及び後述する
グロメット11におけるリード線導出孔37aから突出
した先端部分により、前記ブラケット52に対してリー
ド線Lが直接接触することがなく、各リード線Lが傷む
おそれがない。
【0021】図1に示すように、前記アーマチャ40と
リヤハウジング32bとの間には前記摩擦クラッチ34
が配置され、その摩擦クラッチ34の内方でかつインナ
シャフト33の外方には摩擦クラッチ34に作動連結し
たカム機構42の後端側が配置されている。また、カム
機構42の前端側はアーマチャ40よりも前方に位置す
るように構成されている。同カム機構42とフロントハ
ウジング32aの前端側壁との間にはフロントハウジン
グ32aとインナシャフト33とのトルク伝達を行うメ
インクラッチ機構43が構成されている。
【0022】従って、電磁石41の電磁コイルが通電さ
れると、ヨーク37、空隙K、リヤハウジング32b、
摩擦クラッチ34、アーマチャ40、摩擦クラッチ3
4、リヤハウジング32b、空隙K、及びヨーク37を
通る磁路が形成される。すると、アーマチャ40が磁気
誘導作用により電磁石41側へ吸引され、これにより摩
擦クラッチ34が押圧されて摩擦係合する。この摩擦係
合力は、カム機構42により増幅されてメインクラッチ
機構43に伝達され、同メインクラッチ機構43を摩擦
係合させ、フロントハウジング32aとインナシャフト
33とをトルク伝達可能に連結するようになっている。
【0023】前記摩擦クラッチ34、アーマチャ40、
カム機構42、メインクラッチ機構43にて駆動機構が
構成されている。次に、グロメット11について詳しく
説明する。
【0024】図2に示すように、前記グロメット11は
前記リード線導出孔37a内に挿入される挿入部12
と、前記挿入部12の基端部(前端部)に一体的に形成
されたフランジ部13を備えている。
【0025】前記挿入部12の挿入孔の内周面12aに
おける挿入方向中央より反挿入側(前側)のみに、複数
の内側シール部としての環状をなすシール突部14が形
成されている。前記シール突部14の内径は前記リード
線Lの外径よりも若干小さく形成されており、リード線
Lの外周に対してシール突部14が圧接されている。ま
た、前記挿入部12の外周面12bにおける挿入方向中
央より反挿入側のみに、複数の外側シール部としての環
状をなすシール突部15が形成されている。前記シール
突部15の外径は前記リード線導出孔37aの内径より
も若干大きく形成されており、リード線導出孔37aの
内周に対してシール突部15が圧接されている。加え
て、挿入部12の挿入方向長さは、リード線導出孔37
aの挿入方向長さよりも長く形成されており、挿入部1
2の先端部(後端部)がリード線導出孔37aから突出
するように配置されている。
【0026】ところで、前記フランジ部13の外径は、
前記リード線導出孔37aの内径よりも大きな外径に形
成され、フランジ部13はリード線導出孔37aよりも
前方に位置するように配置されている。
【0027】次に、ヨーク37にグロメット11を組み
付ける際の組み付け方法について説明する。まず、グロ
メット11内にリード線Lを挿通させる。そして、前記
リード線Lとともにグロメット11の挿入部12をリー
ド線導出孔37aの前側から後ろ側へ向けて挿入する。
このとき、前記挿入部12の外周には、挿入方向中央よ
り反挿入側のみにしかシール突部15が形成されていな
いため、挿入部12の外周における挿入方向全域に複数
のシール突部15を形成した場合と比べ挿入抵抗が小さ
くなる。この結果、グロメット11の挿入部12が挿入
方向において縮んだままでリード線導出孔37a内に挿
入配置されることがほとんどない。
【0028】また、例えば、挿入部外周の挿入方向全域
に複数のシール突部を形成したグロメットでは、そのグ
ロメットの先端部を挿入する際にも挿入抵抗がある。そ
のため、残りの未挿入部分が長いために、この未挿入部
分が縮んだり、撓んだりしてうまく挿入することができ
ない。しかし、本実施形態のグロメット11のように挿
入部12の挿入方向中央より反挿入側のみにシール突部
15を設けることで、中央部までの挿入は楽にできる。
そればかりか、残りのシール突部15のある基端部の長
さが短いため、この残存部分が縮んだりすることなく、
容易に挿入することができる。
【0029】さらに、挿入部12は挿入方向長さが、リ
ード線導出孔37aの挿入方向長さよりも長くなるよう
に形成されている。そのため、グロメット11のフラン
ジ部13がヨーク37に当接するぐらいまで挿入部12
をリード線導出孔37a内に挿入すると、ヨーク37の
後端側では、挿入部12の先端部がリード線導出孔37
aから突出する。このとき、挿入部12のうちリード線
導出孔37a内に位置する部分が、挿入方向において縮
んだ状態でリード線導出孔37a内に配置された状態に
なることがある。しかしながら、上記に示す状態であっ
ても、リード線導出孔37aから突出した挿入部12の
先端部を指などでつまんで引っ張ると、前記挿入部12
のうちリード線導出孔37a内に位置する部分は、挿入
方向における縮みが解消される。
【0030】また、挿入部12の先端部以外がリード線
導出孔37a内に配置された状態において、挿入部12
の先端部を引っ張りすぎてもグロメット11のフランジ
部13がリード線導出孔37aの開口周縁部に当接す
る。そのため、リード線導出孔37aからグロメット1
1が抜け出してしまうことがない。
【0031】また、挿入部12の先端部がリード線導出
孔37aから突出した状態となっているため、リード線
Lがリード線導出孔37aの開口周縁部や、ブラケット
52の固定部52a等に接触することがなく断線を防止
できる。
【0032】従って、上記第1実施形態のグロメット1
1によれば、以下のような効果を得ることができる。 (1)本実施形態では、グロメット11の挿入部12の
外周面12bにおいて、挿入方向中央より反挿入側のみ
に複数のシール突部15を形成した。そのため、例え
ば、挿入部12の外周における挿入方向全域に複数のシ
ール突部15を形成したグロメットと比べ、本実施形態
のグロメット11はリード線導出孔37aに挿入する際
に挿入抵抗が小さくなる。この結果、グロメット11の
挿入部12が挿入方向において縮んだままの状態でリー
ド線導出孔37a内に挿入配置されることがほとんどな
い。また、挿入時にグロメット11が縮んだり、撓んだ
りして挿入が困難となることもない。従って、グロメッ
ト11の挿入部12を良好な状態でリード線導出孔37
a内に挿入配置できる。
【0033】(2)本実施形態では、グロメット11の
挿入部12の内周面12aにおいて、挿入方向中央より
反挿入側のみに複数のシール突部14を形成した。従っ
て、例えば、挿入部12の内周における挿入方向全域に
複数のシール突部14を形成したグロメットと比べ、本
実施形態のグロメット11内にリード線Lを挿入する際
に挿入抵抗を小さくできる。
【0034】(3)本実施形態では、グロメット11の
挿入部12における挿入方向長さが、リード線導出孔3
7aの挿入方向長さよりも長くなるように形成した。そ
のため、組み付け時において、前記挿入部12をリード
線導出孔37a内に挿入した際に、リード線導出孔37
a内に位置する部分が挿入方向において縮んだ状態とな
っていても、以下に示す方法によりその縮みを解消でき
る。ヨーク37後方側において、リード線導出孔37a
から突出した挿入部12の先端部を指などで引っ張る
と、前記挿入部12のうちリード線導出孔37a内に位
置する部分の挿入方向における縮みが解消できる。
【0035】また、挿入部12の先端部がヨーク37後
方側のリード線導出孔37aより突出するように配置さ
れていることで、リード線Lがリード線導出孔37aの
開口周縁部や、ブラケット52の固定部52a等に接触
することがなく断線を防止できる。
【0036】(4)本実施形態では、グロメット11に
おいて、挿入部12の前端部にリード線導出孔37aの
内径よりも大きな外径を有するフランジ部13を形成し
た。このため、挿入部12の先端部以外がリード線導出
孔37a内に配置された状態で、挿入部12の先端部を
引っ張りすぎてもグロメット11のフランジ部13がリ
ード線導出孔37aの開口周縁部に当接する。従って、
グロメット11がリード線導出孔37aから抜け出して
しまうことがない。
【0037】(5)本実施形態では、各グロメット11
の先端部における各グロメット11から導出した各リー
ド線Lの外周に保護チューブ50を覆った。そして、両
保護チューブ50をバンド51内に束ねた状態で覆っ
た。従って、前記保護チューブ50及び前記バンド51
により、ブラケット52等に対してリード線Lが直接接
触することがなく、リード線Lが傷むおそれがない。
【0038】また、駆動力伝達装置31は図示しない車
両の下面に配置される装置であるが、保護チューブ50
やバンド51は直接外気に触れるようになっている。そ
のため例えば、バンド51を有さない駆動力伝達装置3
1を搭載した車両が雪道を走ると、各保護チューブ50
の外周には氷が堆積し、その氷がある程度堆積して大き
くなると、各保護チューブ50からその氷が剥がれ落ち
ることがある。このとき、氷の脱落時の反力により、各
保護チューブ50には大きな負担がかかり、各保護チュ
ーブ50の各リード線Lを傷めてしまうことがある。し
かしながら、本実施形態では、各保護チューブ50をバ
ンド51にて束ねた状態で覆っている。そのため、たと
えバンド51の外周に堆積した氷が剥がれ落ちて氷の脱
落時の反力が加わっても、保護チューブ50が二本まと
められた状態となっているため、その分、強度が強く各
リード線Lに対する影響が小さい。 (他の実施形態)なお、上記実施形態は以下のような他
の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0039】・前記実施形態では、電磁石41近傍一体
が防水防塵状態とした駆動力伝達装置31に対してグロ
メット11を採用していた。これに限らず、電磁石41
を防塵防塵状態としていない駆動力伝達装置に対してグ
ロメット11を採用してもよい。
【0040】・前記実施形態では、グロメット11にフ
ランジ部13を備えていたが、省略してもよい。 ・前記実施形態では、グロメット11の挿入部12にお
ける挿入方向長さを、リード線導出孔37aの挿入方向
長さよりも長くなるように形成していた。これに限ら
ず、前記挿入部12の挿入方向長さを、リード線導出孔
37aの挿入方向長さと同じ、或いは若干短くなるよう
に形成してもよい。
【0041】・前記実施形態では、グロメット11を駆
動力伝達装置31に対して用いていた。これに限らずグ
ロメット11を、リード線導出孔を備えた部材であれば
どのような物にでも用いてもよい。
【0042】・前記実施形態では、グロメット11の挿
入部12の内周面12aにおいて、挿入方向中央より反
挿入側のみに複数のシール突部14を形成していた。こ
れに限らず、グロメット11の挿入部12の内周面12
aにおいて、挿入方向中央より挿入側のみに複数のシー
ル突部14を形成してもよい。また、挿入部12の内周
における挿入方向全域に複数のシール突部14を形成し
てもよい。
【0043】次に、上記実施形態及び他の実施形態から
把握できる技術的思想について、それらの効果と共に以
下に記載する。 (イ)前記電磁石を支持すると共に前記外側回転部材に
対して相対回転可能としたヨークを備え、前記ヨークに
は前記リード線導出孔を備え、前記ヨークにおける前記
電磁石を支持した部分は前記外側回転部材に対して空隙
を介して配置され、前記ヨークと前記外側回転部材との
間には、外部から前記空隙への異物侵入を防ぐためのシ
ール手段を備えたことを特徴とする請求項3乃至請求項
5のうちいずれか1項に記載の駆動力伝達装置。このよ
うに構成すると、ヨークにおける電磁石を支持した部分
は防水防塵状態とすることができる。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜2に記
載の発明によれば、グロメットを被挿入部材に対して良
好な状態で挿入配置できる。
【0045】請求項3〜5に記載の発明においては、グ
ロメットをリード線導出孔を備えた部材のリード線導出
孔に対して良好な状態で挿入配置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における駆動力伝達装置の正断面
図。
【図2】 本実施形態における駆動力伝達装置の部分拡
大断面図。
【図3】 本実施形態における駆動力伝達装置の側面
図。
【図4】 本実施形態における駆動力伝達装置の側面部
分拡大図。
【図5】 従来技術における駆動力伝達装置の部分拡大
断面図。
【符号の説明】
11…グロメット、12…挿入部、12a…内周面、1
2b…外周面、13…フランジ部、14…内側シール部
としてのシール突部、15…外側シール部としてのシー
ル突部、31…駆動力伝達装置、32…外側回転部材と
してのアウタケース、33…内側回転部材としてのイン
ナシャフト、37a…リード線導出孔、41…電磁石、
L…リード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島田 正幸 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 5G333 AA09 AA11 AB09 AB28 CB04 CB07 CB18 CB19 EA02 5G363 AA01 BA01 CB08 DC08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リード線を挿入する挿入孔を有し、外周
    面に複数の外側シール部を備えた略管状のグロメットで
    あって、 前記グロメットの外周面における挿入方向中央より反挿
    入側のみに前記外側シール部を設けたことを特徴とする
    グロメット。
  2. 【請求項2】 前記挿入孔の内周面における挿入方向中
    央より反挿入側のみに複数の内側シール部を設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載のグロメット。
  3. 【請求項3】 電磁石の作動により相対回転可能な内側
    回転部材と外側回転部材との間のトルク伝達を行う駆動
    機構を備え、前記電磁石に連結されたリード線を、リー
    ド線導出孔を備えた部材に対しグロメットを介して挿通
    した駆動力伝達装置において、 前記グロメットは、請求項1又は請求項2に記載のグロ
    メットであることを特徴とする駆動力伝達装置。
  4. 【請求項4】 前記グロメットは前記リード線導出孔に
    挿入されると共にその内周面及び外周面に前記シール部
    が設けられた挿入部を含み、 前記挿入部の挿入方向長さを前記リード線導出孔の長さ
    よりも長く形成し、前記挿入部の先端部を前記リード線
    導出孔から突出するように構成したことを特徴とする請
    求項3に記載の駆動力伝達装置。
  5. 【請求項5】 前記グロメットは前記挿入部の反挿入側
    に前記リード線導出孔の内径よりも大きな外径を有する
    フランジ部を含み、前記フランジ部は前記リード線導出
    孔外に配置されていることを特徴とする請求項4に記載
    の駆動力伝達装置。
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