JP2003140118A

JP2003140118A - 液晶表示装置

Info

Publication number: JP2003140118A
Application number: JP2001337820A
Authority: JP
Inventors: Miyoji Uchino; 実代治内野
Original assignee: NEC AccessTechnica Ltd
Current assignee: NEC Platforms Ltd
Priority date: 2001-11-02
Filing date: 2001-11-02
Publication date: 2003-05-14

Abstract

(57)【要約】【課題】裏側と表側の表示窓の表示を一つの液晶で表示
し、液晶表示装置が閉じたときの表示窓の表示内容を、
開いたときの表側の表示窓にも表示できる。【解決手段】裏側表示面１１と表側表示面１２の間に単
一のＬＣＤ１を設ける。ＬＣＤ１の表示領域は表示窓１
３及び表示窓１４に対する表示に使用される小表示領域
４１と、表示窓１４に対して使用される小表示領域４２
とに区分される。反射板３は小表示領域４２へ、表示動
作のために必要な光源としての反射光を供給する。ハー
フミラー反射板２は、表示窓１３からの入射光を半分反
射し小表示領域４１へ表示窓１３における表示のための
光源ととして供給し、また、ハーフミラー反射板２は表
示窓１３から入射し小表示領域４１を透過した入射光の
半分を透過光として表示窓１４へ出力する。小表示領域
４１は表示窓１３に対して外光反射型として、表示窓１
４に対して外光透過型として動作する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に関
し、特に一つの液晶表示ユニットを用いて両面表示が可
能な液晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、携帯型の通信端末やその他、様々
な機器に液晶を用いた液晶表示装置が盛んに用いられて
いるが、これらの液晶表示装置には、外光反射型のもの
と外光透過型のものとがある。視認性を確保するために
は液晶の背後に設けたバックライトからの光を透過させ
て表示が行われる外光透過型の液晶表示装置が有利であ
るが、機器の消費電力がバックライトに消費される電力
の分だけ増加してしまうという問題がある。また、反対
に機器の消費電力を節約するためには外光反射型の液晶
表示装置が有利であるが、夜間などの周囲が暗い場合に
は表示内容が見えにくくなり視認性に劣るという問題が
ある。実際に液晶表示装置が各機器に用いられるときに
は、ある場面では外光反射型のものが、また、他の場面
では外光透過型のものが用いられるというようにそれぞ
れの特質を生かして各機器に用いられている。

【０００３】また、機器の小型化が進んでいるにもかか
わらず液晶表示装置を用いて表示される情報量はますま
す増加しているので、画像表示装置の大型化を防ぐため
の努力がなされており、特開２０００−３９８５６号公
報に示されるように、ハーフミラーを備えて画像表示部
自身の厚みを薄くし、筐体が大幅に大型化するのを防い
でいる画像表示装置も開発されている。

【０００４】また、液晶表示装置の各機器における用い
方も多様化してきており、この多様化への要求と上述し
た機器の小型化への要求に対応して、両面表示が可能な
液晶表示装置が開発され様々な機器に搭載され使用され
るようになってきている。

【０００５】例えば、特開平８−１５２６１９号公報に
は、ドットやセグメントなどの表示の単位領域をさらに
それぞれ区分して、区分された一部の領域の裏面側に光
反射部を設け残りの領域には表面側に光反射部を設けて
構成される液晶表示装置についての技術が記載されてい
る。この液晶表示装置では、上記ドットやセグメントな
どの表示の単位領域により行われる表示を表面側及び裏
面側の双方から見たときに、表示された文字等がそれぞ
れの方向から見て正常に見ることができるようにするた
め、裏面側の表示文字を表示するときは表面側の表示文
字の鏡像反転を行って裏面側に表示するための表示反転
回路を設けてあり、この表示反転回路によって液晶表示
装置の表面側の表示と同じ表示文字を液晶表示装置の裏
面側の表示として表示し、一つの液晶を用いて表示部の
表面側と裏面側との２面で同じ表示内容を同時に見るこ
とができるように構成されている。

【０００６】また、特開平８−１８４８２１号公報に
は、偏向板と光学フィルタを用いることにより、一方の
面が外光反射型の液晶表示装置として、また、その裏面
側が外光透過型の液晶表示装置として動作するように構
成された、両面表示が可能な液晶表示装置についての技
術が記載されている。

【０００７】上述したように、両面表示が可能な表示装
置として様々な技術を用いた液晶表示装置が開発されて
きている。上述したこれらの液晶表示装置は、表面と裏
面の表示領域の面積の大きさが同一の液晶表示装置の場
合であるが、下記に述べる、ファクシミリなどに取り付
けられた液晶表示装置がファクシミリ本体に対して開閉
可能な液晶表示装置の場合では、表側と裏側の表示窓の
面積の大きさが同一でない場合がある。

【０００８】すなわち、通常は、ファクシミリ本体に対
して液晶表示装置が閉じられており、閉じられた液晶表
示装置の表面の表示窓には、ファクシミリの動作状態を
示す表示や現在時刻の時刻表示などの表示が行なわれ、
その表示窓の面積はそれらの表示を行うに足る程度の大
きさになっている。そして、上記のファクシミリが他の
ファクシミリなどと通信を行うような場合には、その他
のファクシミリとの通信の過程で表示される各種データ
あるいはそのときのファクシミリ通信状態の表示を行う
ために、開閉自在の上記液晶表示装置を開くと、それま
でファクシミリの動作状態を示す表示や現在時刻の時刻
表示などの表示が行なわれていた液晶表示装置の表示窓
の反対側に、上記の各種データやそのときの通信状態の
表示を行うための表示窓が現れるようになっている。こ
の液晶表示装置が開かれたときに現れる表示窓の面積
は、上記の各種の内容の表示を行うために、通常は液晶
表示装置が閉じられたときに見える表示窓より大きい表
示窓が設けられている。

【０００９】このため、ファクシミリなどに用いられ
る、上記のような開閉ができる液晶表示装置の場合で
は、下記に述べるように、液晶表示装置の両面の表示窓
に用いられる液晶には別々の液晶が用いられている。

【００１０】図３に、ファクシミリなどに用いられる液
晶表示装置の一例を示す。

【００１１】図３に示す液晶表示装置は、液晶表示装置
が取り付けられるファクシミリなどの本体に対して開閉
可能なようにヒンジを介して取り付けられる。

【００１２】図４は、図３に示す液晶表示装置をファク
シミリに用いた場合のファクシミリの外観図である。

【００１３】図４（ａ）は、図３に示す液晶表示装置３
０ｃの取り付け機器であるファクシミリ本体９ｃに対し
て液晶表示装置３０ｃが閉じられた状態を示し、図４
（ｂ）は、図３に示す液晶表示装置３０ｃがファクシミ
リ本体９ｃに対して開かれた状態を示している。

【００１４】図３に示す液晶表示装置３０ｃは、その開
閉状態に応じて表側と裏側とで別々に、上述したような
表示を見ることができ、裏側表示面３６と表側表示面３
７との双方の表示窓３８、３９の枠を構成する、四角形
の筐体３５の一辺が回動自在のヒンジ６ｃに取り付けら
れ、ファクシミリ本体９ｃに対して開閉自在に構成され
ている。なお、ここでは液晶表示装置３０ｃの表裏の関
係は、液晶表示装置３０ｃがファクシミリ本体９ｃに対
して閉じた状態にあるときに外部から見える面を裏面と
し、その反対側の、液晶表示装置３０ｃがファクシミリ
本体９ｃに対して開かれた状態にあるときに現れる面を
表面とする。

【００１５】液晶表示装置３０ｃがファクシミリ本体９
ｃに対して閉じられているときは、裏側表示面３６の表
示窓３８で表示を見ることができ、上述したように時刻
表示などの表示が行なわれる。また、液晶表示装置３０
ｃが開かれているときは、裏側表示面３６の表示窓３８
に代って表側表示面３７の表示窓３９で表示が見えるよ
うになって、上述したように他のファクシミリなどとの
通信の過程で表示される各種データあるいはファクシミ
リのそのときの通信状態などの表示が行われる。

【００１６】上記のように、図３に示す液晶表示装置３
０ｃは、裏側と表側の双方に表示窓を有しており、それ
ぞれの表示窓における表示を行うために用いられる液晶
表示ユニット（以下、ＬＣＤという）３１ａ、３１ｂが
設けられている。ＬＣＤ３１ａは裏側からの一方向から
のみ表示内容を見ることができ、また、ＬＣＤ３１ｂは
表側からの一方向からのみ表示内容を見ることができる
構造となっている。すなわち、裏側の表示窓３８に対応
して設けられたＬＣＤ３１ａによる表示は裏側からのみ
見ることができ、表側の表示窓３９に対応して設けられ
たＬＣＤ３１ｂによる表示は表側からのみ見ることがで
きるように構成されている。

【００１７】図３に示す液晶表示装置３０ｃでは、裏側
の表示窓３８に対応して設けられたＬＣＤ３１ａには、
反射板３２と液晶制御ユニット３４ａが配設され、表側
の表示窓３９に対応して設けられたＬＣＤ３１ｂには、
バックライト３３と液晶制御ユニット３４ｂが配設され
ている。

【００１８】従って、図３に示す液晶表示装置３０ｃで
は、裏側の表示窓３８に対応して設けられたＬＣＤ３１
ａによる時刻表示などの表示を、液晶表示装置３０ｃが
開かれているときには見ることができないという問題が
ある。

【００１９】また、図３に示す液晶表示装置３０ｃで
は、裏側と表側の双方の表示のために２個のＬＣＤ３１
ａ、３１ｂと、ＬＣＤ３１ａに配設される反射板３２及
びＬＣＤ３１ｂに配設されるバックライト３３と、ＬＣ
Ｄ３１ａを制御する液晶制御ユニット３４ａ及びＬＣＤ
３１ｂを制御する液晶制御ユニット３４ｂとが用いられ
ているので、構造が複雑で小型化を妨げる要因となって
いる。

【００２０】

【発明が解決しようとする課題】上述した図３に示す従
来の液晶表示装置では、裏側表示面の表示窓に対応して
設けられたＬＣＤによる表示が表側からは見ることがで
きないという欠点を有している。

【００２１】また、図３に示す従来の液晶表示装置で
は、裏側表示面と表側表示面の双方の表示窓のために２
個のＬＣＤと、ＬＣＤに配設される反射板及びバックラ
イトと、それぞれのＬＣＤを制御する別々の液晶制御ユ
ニットとが用いられているため、液晶表示装置の筐体を
複雑にし小型化を妨げる要因となるという欠点を有して
いる。

【００２２】本発明の目的は、液晶表示装置の裏側の表
示窓と表側の表示窓の表示を一つのＬＣＤにより行わせ
ることができ、液晶表示装置の構造が簡単化されコスト
の低減を図ることができるとともに、液晶表示装置が取
り付け機器に対して閉じているときに裏側の表示窓で表
示された表示内容が、開いたときにも表側の表示窓に表
示できて、表側から見ることができる液晶表示装置を提
供することにある。

【００２３】

【課題を解決するための手段】第１の発明の液晶表示装
置は、第１の表示窓を設けた第１の表示面と前記第１の
表示面の裏側の、第２の表示窓を設けた第２の表示面と
を有して機器に対して開閉自在に取り付けられ、前記機
器に対して閉じられた状態のときは前記第１の表示窓に
より表示が行われ、前記機器に対して開かれた状態のと
きは前記第２の表示窓により表示が行われる液晶表示装
置において、前記第１の表示面と前記第２の表示面との
間に単一の液晶表示ユニットを配設し、前記液晶表示ユ
ニットの全体の表示領域を、複数の小表示領域に区分
し、前記複数の小表示領域のうちの一部の小表示領域を
前記第１の表示窓による表示及び前記第２の表示窓によ
る表示で共用して使用することを特徴として構成され
る。

【００２４】また、第２の発明の液晶表示装置は、第１
の発明の液晶表示装置において、前記第１の表示窓によ
る表示及び前記第２の表示窓による表示で共用して使用
される小表示領域を除く残りの小表示領域を、前記第２
の表示窓による表示用にのみ使用することを特徴として
構成される。

【００２５】また、第３の発明の液晶表示装置は、第１
の発明の液晶表示装置において、前記第１の表示窓によ
る表示及び前記第２の表示窓による表示で共用して使用
される小表示領域を除く残りの小表示領域を、前記第１
の表示窓による表示及び前記第２の表示窓による表示用
に配分して使用することを特徴として構成される。

【００２６】また、第４の発明の液晶表示装置は、第１
の表示窓を設けた第１の表示面と前記第１の表示面の裏
側の、第２の表示窓を設けた第２の表示面とを有して機
器に対して開閉自在に取り付けられ、前記機器に対して
閉じられた状態のときは前記第１の表示窓により表示が
行われ、前記機器に対して開かれた状態のときは前記第
２の表示窓により表示が行われる液晶表示装置におい
て、前記第１の表示面と前記第２の表示面との間に単一
の液晶表示ユニットを配設し、前記液晶表示ユニットの
表示領域を、複数の小表示領域に区分し、区分した前記
複数の小表示領域の全てを、前記第１の表示窓による表
示及び前記第２の表示窓による表示で共用することを特
徴として構成される。

【００２７】また、第５の発明の液晶表示装置は、第１
又は第２の発明の液晶表示装置において、前記第１の表
示窓からの入射光の一部を透過し残りを反射させ、前記
第１の表示窓による表示で使用される前記小表示領域に
光源として供給するハーフミラー反射板を、前記第１の
表示窓による表示で使用される前記小表示領域の、前記
第２の表示面側の表面上に配設し、前記第２の表示窓か
らの入射光を反射させ、前記第２の表示窓による表示で
使用される前記小表示領域に光源として供給する反射板
を、前記第２の表示窓による表示で使用される小表示領
域の、前記第１の表示面側の表面上に配設することを特
徴として構成される。

【００２８】また、第６の発明の液晶表示装置は、第１
又は第２の発明の液晶表示装置において、前記第１の表
示窓からの入射光の一部を透過し残りを反射させて前記
第１の表示窓による表示で使用される前記小表示領域に
光源として供給するハーフミラー反射板を、前記第１の
表示窓による表示で使用される前記小表示領域の、前記
第２の表示面側の表面上に配設し、前記第２の表示窓に
よる表示で使用される前記小表示領域に光源としてのバ
ックライトを発するバックライトユニットを、前記第２
の表示窓による表示で使用される前記小表示領域の、前
記第１の表示面側の表面上に配設することを特徴として
構成される。

【００２９】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。

【００３０】図１は、本発明の液晶表示装置の第１の実
施の一形態を示す装置断面図である。

【００３１】図１に示す本実施の形態の液晶表示装置３
０ａは、ファクシミリ本体９ａに液晶表示装置３０ａと
して取り付けられて、裏側表示面（第１の表示面）１１
とその反対側の面である表側表示面（第２の表示面）１
２とを筐体５に有し、裏側表示面１１には表示窓（第１
の表示窓）１３が設けられ、表側表示面１２には表示窓
（第２の表示窓）１４が設けられている。

【００３２】筐体５は、四角形に構成されて裏側表示面
１１と表側表示面１２とを構成し、表示窓１３及び表示
窓１４の窓枠を構成している。そして、その一辺が、フ
ァクシミリ本体９ａ上に設けられた回動自在のヒンジ６
ａに取り付けられてファクシミリ本体９ａに対して開閉
自在となる状態に取り付けられる。

【００３３】液晶表示装置３０ａは、筐体５がファクシ
ミリ本体９ａに対して閉じられた状態のときは表示窓１
３に対して表示が行われ、筐体５がファクシミリ本体９
ａに対して開かれた状態のときは表示窓１４に対して表
示が行われる。

【００３４】すなわち、液晶表示装置３０ａがファクシ
ミリ本体９ａに対して閉じられた状態のときは表示窓１
３に対して表示が行われ、液晶表示装置３０ａがファク
シミリ本体９ａに対して開かれた状態のときは表示窓１
４に対して表示が行われる。

【００３５】裏側表示面１１と表側表示面１２との間に
は単一のＬＣＤ１が設けられ、ＬＣＤ１の、裏側表示面
１１の側の表面に接して、入射光を反射させる反射板３
が配設され、ＬＣＤ１の、表側表示面１２の側の表面に
接して入射光の半分を透過し残りを反射させるハーフミ
ラー反射板２が配設されている。さらに、反射板３に接
してＬＣＤ１の動作を制御する液晶制御ユニット４が配
設されている。

【００３６】また、ＬＣＤ１の表示領域は、表示窓１３
に対応した小表示領域４１と表示窓１４に対応した小表
示領域４２とに区分されている。

【００３７】上述したハーフミラー反射板２は、上記小
表示領域４１でのＬＣＤ１による表示動作のために必要
な反射光をＬＣＤ１に供給する。そして、上述した反射
板３は、上記小表示領域４２でのＬＣＤ１による表示動
作のために必要な反射光をＬＣＤ１に供給する。

【００３８】なお、ＬＣＤ１の上記小表示領域４１には
ハーフミラー反射板２が配設されているが、小表示領域
４２にはハーフミラー反射板２の厚さと同じ厚さの透明
板８がＬＣＤ１の小表示領域４２の表面を保護するため
に配設されている。また、裏側表示面１１には、透明板
７が表示窓１３の中の小表示領域４１を保護するために
配設されている。

【００３９】ＬＣＤ１の上記の２個の小表示領域のう
ち、小表示領域４１は表示窓１３による表示及び表示窓
１４による表示に使用され、小表示領域４２は表示窓１
４による表示だけに使用される。

【００４０】次に、動作を説明する。

【００４１】図１に示す液晶表示装置３０ａの表示窓１
３及び表示窓１４の窓枠を構成する、四角形の筐体の一
辺がファクシミリ本体９ａの回動自在のヒンジ６ａに取
り付けられているので、液晶表示装置３０ａはファクシ
ミリ本体９ａに対して開閉自在であり、ファクシミリ本
体９ａに対して液晶表示装置３０ａが閉じられた状態に
なったときは、ＬＣＤ１の小表示領域４１による表示が
表示窓１３において行われ、ファクシミリ本体９ａに対
して開いた状態になったときは、ＬＣＤ１の小表示領域
４２による表示が表示窓１４において表示が行われる。

【００４２】液晶表示装置３０ａの裏側表示面１１での
表示は、わざわざ液晶表示装置３０ａを開かなくても閉
じられた状態のままで、裏側表示面１１の表示窓１３で
ＬＣＤ１により表示され、例えばファクシミリの動作状
態を示す表示や現在時刻の時刻表示などの表示が行われ
る。

【００４３】また、表側表示面１２の表示は、液晶表示
装置３０ａを開いた状態で、表側表示面１２の表示窓１
４でＬＣＤ１により表示される表示内容を見ることがで
き、表側表示面１２には、他のファクシミリなどと通信
を行うような場合に表示される各種データの表示あるい
はそのときの通信状態の表示が行われ、この他に、裏側
表示面１１の表示窓１３でＬＣＤ１により表示される、
上記のような時刻表示、あるいは、機器のそのときの動
作モード状態などの表示も行わせることができる。

【００４４】次に、液晶表示装置３０ａがファクシミリ
本体９ａに対して閉じられた状態になったときの動作に
ついて説明する。

【００４５】液晶表示装置３０ａがファクシミリ本体９
ａに対して、閉じられた状態になったときは、ＬＣＤ１
による表示は表示窓１３において行われるが、表示窓１
３から入った外光は透明板７及びＬＣＤ１の上述した小
表示領域４１を通ってハーフミラー反射板２に入射し、
ハーフミラー反射板２で入射光の半分がハーフミラー反
射板２で反射されて再びＬＣＤ１の小表示領域４１を通
過して外に出ることにより、ハーフミラー反射板２から
の反射光を光源とした、ＬＣＤ１による外光反射型の表
示動作が行われることになる。光源となるハーフミラー
反射板２からの反射光は、表示窓１３から入った外光の
半分となるが、通常の室内環境では表示装置として十分
に使用可能である。

【００４６】次に、液晶表示装置３０ａがファクシミリ
本体９ａに対して開かれた状態になったときの動作につ
いて説明する。

【００４７】液晶表示装置３０ａがファクシミリ本体９
ａに対して開かれた状態になったときは、表示窓１４に
対する表示は、ＬＣＤ１の小表示領域４１による表示及
びＬＣＤ１の小表示領域４２による表示が行われる。

【００４８】ＬＣＤ１の小表示領域４２による表示は、
表示窓１４から入った外光が透明板８及びＬＣＤ１の上
述した小表示領域４２を通って反射板３に入射し、反射
板３に達した入射光は反射板３で反射されて再びＬＣＤ
１の小表示領域４２を通って外に出ることにより、反射
板３からの反射光を光源とした、ＬＣＤ１の小表示領域
４２による外光反射型の表示動作が行われる。

【００４９】次に、表示窓１４に対して行われる、ＬＣ
Ｄ１の小表示領域４１による表示について説明する。

【００５０】液晶表示装置３０ａが開かれた状態になっ
たときでも、液晶表示装置３０ａが閉じた状態のときに
表示窓１３に対して行われていた表示が引続き見られる
ようにするために、それまで表示窓１３に対して表示さ
せていた表示内容を表示窓１４で見たときにも、表示窓
１３で見たときと同様な正常な像として見られように、
液晶制御ユニット４は、表示窓１３に対して表示させて
いた表示内容を鏡像反転させて正像を生成し、これをＬ
ＣＤ１の小表示領域４１により表示させる。ＬＣＤ１の
小表示領域４１により表示された上記正像は、表示窓１
３からの入射光が光源となり、ＬＣＤ１の小表示領域４
１を透過する透過光により表示窓１４から見ることがで
きる。すなわち、小表示領域４１は表示窓１３に対して
は外光反射型ＬＣＤとして動作し、また表示窓１４に対
しては外光透過型ＬＣＤとして動作する。

【００５１】ＬＣＤ１の小表示領域４１を透過する透過
光は、ハーフミラー反射板２により半減しその分暗くな
るが、液晶表示装置３０ａが閉じられた状態で表示窓１
３で見ていたときの表示の明るさと同等の明るさで見る
ことができる。

【００５２】上述した、ファクシミリ本体９ａに対して
液晶表示装置３０ａが閉じられた状態のときのＬＣＤ１
の小表示領域４１による表示動作、及びファクシミリ本
体９ａに対して開かれた状態になったときのＬＣＤ１の
小表示領域４１及び小表示領域４２による表示動作は、
共に液晶制御ユニット４により制御される。

【００５３】以上、図１に示す本発明の液晶表示装置３
０ａについて説明したが、図１に示す液晶表示装置３０
ａの場合は、表示窓１３の大きさに対応してＬＣＤ１の
小表示領域４１の大きさが決められれことで小表示領域
４１と小表示領域４２との区分の境界が決められ、ＬＣ
Ｄ１の表示領域が２つに区分されていたが、次に、裏側
表示面及び表側表示面の両面の表示窓の大きさが同じ場
合で、両面の表示窓の大きさには関係なく、裏側表示面
及び表側表示面の表示内容を考慮して単一のＬＣＤを２
個の小表示領域に区分し、両面表示を行う場合につい
て、本発明の液晶表示装置の第２の実施の一形態として
下記に説明する。

【００５４】図２は、本発明の液晶表示装置の第２の実
施の一形態を示す装置断面図である。

【００５５】図２に示す本実施の形態の液晶表示装置３
０ｂは、裏側表示面（第１の表示面）２６とその反対側
の面である表側表示面（第２の表示面）２７とを、液晶
表示装置３０ｂの筐体２５に有し、裏側表示面２６と表
側表示面２７との間に単一のＬＣＤ２１を設け、ＬＣＤ
２１の、表側表示面２７の側の表面に接して、入射光を
反射させるハーフミラー反射板２３が配設されている。

【００５６】また、液晶表示装置３０ｂには、裏側表示
面２６に表示窓（第１の表示窓）２８が設けられ、表側
表示面２７には表示窓（第２の表示窓）２９が設けられ
ている。図２に示す液晶表示装置３０ｂの場合は、図１
に示す液晶表示装置３０ａの場合と異なり、裏側表示面
２６の表示窓２８の大きさが表側表示面２７の表示窓２
９の大きさと同じ大きさで構成されている。

【００５７】液晶表示装置３０ｂの筐体２５は、四角形
に構成されて表示窓２８及び表示窓２９の窓枠を構成
し、その一辺がファクシミリ本体９ｂ上に設けられた回
動自在のヒンジ６ｂに開閉自在に取り付けられるので、
液晶表示装置３０ｂの場合もファクシミリ本体９ｂに対
して開閉自在である。

【００５８】また、ＬＣＤ２１の表示領域は、表示窓２
８及び表示窓２９における表示に用いられる小表示領域
４３と、表示窓２９における表示に用いられる小表示領
域４４との２個の小表示領域に区分されているものとす
る。

【００５９】すなわち、図２に示す液晶表示装置３０ｂ
の場合は、ファクシミリ本体９ｂに対して液晶表示装置
３０ｂが閉じられた状態になったときは、ＬＣＤ２１の
小表示領域４３による表示が表示窓２８に対して行わ
れ、ファクシミリ本体９ｂに対して開いた状態になった
ときは、ＬＣＤ２１の小表示領域４３及び小表示領域４
４による表示が表示窓２９に対して行われるものとす
る。

【００６０】上述したハーフミラー反射板２３は、上記
小表示領域４３でのＬＣＤ２１による表示動作のために
必要な反射光をＬＣＤ２１に供給する。

【００６１】ＬＣＤ２１の動作を制御する液晶制御ユニ
ット２４は、両表示面の表示窓２８及び表示窓２９での
表示の邪魔にならない位置に配設されている。

【００６２】次に、動作を説明する。

【００６３】ＬＣＤ２１による表示は、ファクシミリ本
体９ｂに対して液晶表示装置３０ｂが閉じられた状態に
なったときは表示窓２８において行われ、ファクシミリ
本体９ｂに対して開いた状態になったときは表示窓２９
に対して表示が行われる。

【００６４】液晶表示装置３０ｂがファクシミリ本体９
ｂに対して、閉じられた状態のときは、ＬＣＤ２１の小
表示領域４３による表示が表示窓２８に対して行われる
が、表示窓２８から入った外光はＬＣＤ２１の上述した
小表示領域４３を通ってハーフミラー反射板２３に達し
た入射光の半分がハーフミラー反射板２３で反射され、
再びＬＣＤ２１の小表示領域４３を通って表示窓２８の
外に出ることにより、ハーフミラー反射板２３からの反
射光を光源とした、ＬＣＤ２１の小表示領域４３による
外光反射型の表示動作が行われることになる。光源とな
るハーフミラー反射板２３から小表示領域４３へ入射す
る反射光は、表示窓２８から入った外光の半分である
が、液晶表示装置３０ａの小表示領域４１による表示窓
１３に対する表示動作の説明で述べたように、屋外また
は通常の室内環境では表示装置として十分に使用可能で
ある。

【００６５】次に、表示窓２９に対して行われる、ＬＣ
Ｄ２１の小表示領域４３及び小表示領域４４による表示
について説明する。

【００６６】液晶表示装置３０ｂが開かれた状態になっ
たときでも、液晶表示装置３０ｂが閉じた状態で表示窓
２８に対して行っていた、ＬＣＤ２１の小表示領域４３
による表示を表示窓２９で引続き見ることができるよう
にするために、液晶制御ユニット２４により、表示窓２
８に対して表示させていた表示内容を、表示窓２９で見
たときに表示窓２８で見たときと同様に正常な像として
見られように鏡像反転させて正像を生成し、その正像を
ＬＣＤ２１の小表示領域４３により表示させる。ＬＣＤ
２１の小表示領域４３により表示された上記正像は、表
示窓２８からの入射光が光源となり、ＬＣＤ２１の小表
示領域４３を透過する透過光により表示窓２９から見る
ことができる。

【００６７】また、表示窓２８からの入射光が光源とな
り、ＬＣＤ２１の小表示領域４４を透過する透過光によ
り表示窓２９における小表示領域４４による表示の動作
も行われる。

【００６８】ＬＣＤ２１の小表示領域４３及び小表示領
域４４を透過する透過光は、ハーフミラー反射板２３に
より半減しその分暗くなるが、液晶表示装置３０ｂが閉
じられた状態で表示窓２８で見ていたときの画像と同等
の明るさで見ることができる。

【００６９】上述した、ファクシミリ本体９ｂに対して
液晶表示装置３０ｂが閉じられた状態のときのＬＣＤ２
１の小表示領域４３による表示動作、及びファクシミリ
本体９ｂに対して開かれた状態のときのＬＣＤ２１の小
表示領域４３及び小表示領域４４による表示動作は、共
に液晶制御ユニット４により制御される。

【００７０】以上で、図２に示す液晶表示装置３０ｂに
ついての説明を終了する。

【００７１】なお、図１に示す液晶表示装置３０ａにつ
いての上記の説明では、ＬＣＤ１の表示領域は、表示窓
１３及び表示窓１４に表示するために使用する小表示領
域４１と、表示窓１４に表示するために使用する小表示
領域４２との２個の小表示領域に区分されている場合で
説明したが、小表示領域の個数は２個に限定されること
はなく、複数の小表示領域に区分して、複数の小表示領
域のうちの一部の小表示領域を表示窓１３による表示及
び表示窓１４による表示で共用して使用するようにして
もよい。

【００７２】また、表示窓１３による表示及び表示窓１
４による表示で共用して使用される小表示領域を除く残
りの小表示領域を、表示窓１４による表示用にのみ使用
するようにしてもよい。

【００７３】また、表示窓１３による表示及び表示窓１
４による表示で共用して使用される小表示領域を除く残
りの小表示領域を、表示窓１３による表示及び表示窓１
４による表示用に配分して使用するようにしてもよい。

【００７４】また、複数の小表示領域の全てを、表示窓
１３による表示及び表示窓１４による表示で共用するよ
うにしてもよい。

【００７５】また、上記の図１に示す液晶表示装置の説
明では、表示窓１４の表示のために反射光を生成するた
めの反射板３を使用することで説明したが、反射板３の
代りにハーフミラー反射板を用いてもよい。ハーフミラ
ー反射板を用いれば光源となるハーフミラー反射板から
の反射光は反射板３の場合より半減しそれだけ暗くなる
が、この場合も、表示窓１３に対して行われるＬＣＤ１
の第１領域による表示の場合と同様に、屋外または通常
の室内環境では、表示装置として十分に使用可能であ
る。

【００７６】また、図１に示す液晶表示装置３０ａにお
いて、反射板３の代りにバックライトユニットを用いて
もよい。バックライトユニットを用いることにより、表
示窓１４の表示光源を反射板３からの反射光よりも明る
くすることができる。

【００７７】また、図２に示す液晶表示装置３０ｂにつ
いての上記の説明でも、ＬＣＤ２１の小表示領域は、表
示窓２８及び表示窓２９に対応する小表示領域４３と表
示窓２９に対応する小表示領域４４との２個の小表示領
域に区分されている場合で説明したが、図１に示す液晶
表示装置３０ａの場合について上述したと同様、小表示
領域の個数は２個に限定されることはない。

【００７８】また、図２に示す液晶表示装置３０ｂにお
いて、裏側表示面及び表側表示面に表示される表示内容
を考慮し、表示窓２８と表示窓２９の両方の表示窓に必
要な小表示領域を決めて、その必要な数の小表示領域を
設けることができるようにＬＣＤを区分し、それぞれの
小表示領域を表示窓２８における表示のために使用する
か、あるいは表示窓２９における表示のために使用する
ようにしてもよい。

【００７９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の液晶表示
装置は、請求項１による発明によれば、単一のＬＣＤを
配設してそのＬＣＤの表示領域を複数の小表示領域に区
分し、複数の小表示領域のうちの一部の小表示領域を第
１の表示窓による表示及び第２の表示窓による表示で共
用して使用するように構成することにより、液晶表示装
置の裏側の表示窓と表側の表示窓の表示を一つの液晶に
より行わせることができて、液晶表示装置の構造が簡単
化されコストの低減を図ることができるとともに、液晶
表示装置が取り付け機器に対して閉じているときに裏側
の表示窓で表示された表示内容が、開いたときにも表側
の表示窓に表示でき表側から見ることができるという効
果を有している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の液晶表示装置の第１の実施の一形態を
示す装置断面図である。

【図２】本発明の液晶表示装置の第２の実施の一形態を
示す装置断面図である。

【図３】従来の液晶表示装置の断面を示す装置断面図で
ある。

【図４】図３に示す液晶表示装置をファクシミリに用い
た場合のファクシミリの外観図である。

【符号の説明】

１ＬＣＤ（液晶表示ユニット）２ハーフミラー反射板３反射板４液晶制御ユニット５筐体６ａ〜６ｃヒンジ７、８透明板９ａ〜９ｃファクシミリ本体１１裏側表示面１２表側表示面１３、１４表示窓２１ＬＣＤ（液晶表示ユニット）２３ハーフミラー反射板２４液晶制御ユニット２５筐体２６裏側表示面２７表側表示面２８、２９表示窓３０ａ〜３０ｃ液晶表示装置３１ａ、３１ｂＬＣＤ（液晶表示ユニット）３２反射板３３バックライト３４ａ、３４ｂ液晶制御ユニット３５筐体３６裏側表示面３７表側表示面３８、３９表示窓４１〜４４小表示領域

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０９Ｆ 9/35 Ｇ０９Ｆ 9/35 9/40 ３０２ 9/40 ３０２３０３３０３Ｆターム(参考） 2H089 HA33 HA40 KA11 KA16 KA17 QA02 QA11 2H091 FA14 FA15 LA03 LA09 LA11 LA13 LA16 MA10 5C094 AA44 AA51 BA43 DA08 DA11 ED01 ED11 HA04 5G435 AA00 BB12 BB15 BB16 CC13 DD01 EE16 FF03 GG09 LL12

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１の表示窓を設けた第１の表示面と前
記第１の表示面の裏側の、第２の表示窓を設けた第２の
表示面とを有して機器に対して開閉自在に取り付けら
れ、前記機器に対して閉じられた状態のときは前記第１
の表示窓により表示が行われ、前記機器に対して開かれ
た状態のときは前記第２の表示窓により表示が行われる
液晶表示装置において、前記第１の表示面と前記第２の
表示面との間に単一の液晶表示ユニットを配設し、前記
液晶表示ユニットの全体の表示領域を、複数の小表示領
域に区分し、前記複数の小表示領域のうちの一部の小表
示領域を前記第１の表示窓による表示及び前記第２の表
示窓による表示で共用して使用することを特徴とする液
晶表示装置。
【請求項２】請求項１記載の液晶表示装置において、
前記第１の表示窓による表示及び前記第２の表示窓によ
る表示で共用して使用される小表示領域を除く残りの小
表示領域を、前記第２の表示窓による表示用にのみ使用
することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項３】請求項１記載の液晶表示装置において、
前記第１の表示窓による表示及び前記第２の表示窓によ
る表示で共用して使用される小表示領域を除く残りの小
表示領域を、前記第１の表示窓による表示及び前記第２
の表示窓による表示用に配分して使用することを特徴と
する液晶表示装置。
【請求項４】第１の表示窓を設けた第１の表示面と前
記第１の表示面の裏側の、第２の表示窓を設けた第２の
表示面とを有して機器に対して開閉自在に取り付けら
れ、前記機器に対して閉じられた状態のときは前記第１
の表示窓により表示が行われ、前記機器に対して開かれ
た状態のときは前記第２の表示窓により表示が行われる
液晶表示装置において、前記第１の表示面と前記第２の
表示面との間に単一の液晶表示ユニットを配設し、前記
液晶表示ユニットの表示領域を、複数の小表示領域に区
分し、区分した前記複数の小表示領域の全てを、前記第
１の表示窓による表示及び前記第２の表示窓による表示
で共用することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項５】請求項１又は請求項２記載の液晶表示装
置において、前記第１の表示窓からの入射光の一部を透
過し残りを反射させ、前記第１の表示窓による表示で使
用される前記小表示領域に光源として供給するハーフミ
ラー反射板を、前記第１の表示窓による表示で使用され
る前記小表示領域の、前記第２の表示面側の表面上に配
設し、前記第２の表示窓からの入射光を反射させ、前記
第２の表示窓による表示で使用される前記小表示領域に
光源として供給する反射板を、前記第２の表示窓による
表示で使用される小表示領域の、前記第１の表示面側の
表面上に配設することを特徴とする液晶表示装置。
【請求項６】請求項１又は請求項２記載の液晶表示装
置において、前記第１の表示窓からの入射光の一部を透
過し残りを反射させて前記第１の表示窓による表示で使
用される前記小表示領域に光源として供給するハーフミ
ラー反射板を、前記第１の表示窓による表示で使用され
る前記小表示領域の、前記第２の表示面側の表面上に配
設し、前記第２の表示窓による表示で使用される前記小
表示領域に光源としてのバックライトを発するバックラ
イトユニットを、前記第２の表示窓による表示で使用さ
れる前記小表示領域の、前記第１の表示面側の表面上に
配設することを特徴とする液晶表示装置。