JP2003139276A - 自在管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 従来、吸引用の管、複合管が、本来の目的で
使用中と使用していない場合とでの形状が変えることが
困難なために保管、輸送面で体積が嵩張り不便であっ
た。また、高圧になる管で一方に送りながら低圧の管で
逆方向に送ることができるので深部の洗浄作業などにも
有利である。吸引用の管および同時双方向送り可能な管
で体積を減少させることのできる柔軟性及び弾力性のあ
る管を製造するために考案したものである。 【解決手段】 管に適した素材２枚の帯を重ねて両側を
接合し、中央部分に空間ができるようにする。できあが
った２重の帯状のものを更に螺旋状に丸めながら両端を
接合して主管と螺旋状管の合体している管を製造するこ
とで吸引用に適した柔軟性及び弾力性のある管ができ
る。また、敵意の素材を溶解して一体型で自動的に製造
する抽出法などでも可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明に属する技術分野】この発明は、管内圧力が外界
の圧力よりも低い状態で使用する管で、且つ柔軟性及び
弾力性のある素材を使用して製造する管と複合管を対象
とするものである。本発明により管本来の目的で使用す
る時以外は、柔軟性及び弾力性のある素材の特性を利用
して管を平らな状態にしてボビンなどに巻いたり、折畳
んだりして管本体の体積を減らして保管、運搬できる自
在管である。 【０００２】 【従来の技術】従来、柔軟性及び弾力性のある素材で製
造されている管は、管内を素材が通過する時に生じる管
内圧力が外界の圧力より一定以上高い場合は支障無い
が、吸引を目的として使用する場合などは、管内圧力が
外界の圧力より低くなるために、管が潰れてしまい使用
不可能であった。内外圧力の差が少ない時も同様であっ
た。 【０００３】又、管本来の目的で使用しない時の保管、
運搬をする場合は管本体の形状を変えることが困難なた
めに嵩張り不便であった。特に管の使用目的が吸引用な
ど管内圧力が、外界の圧力より低い状態、或いは圧力差
が少ない状態で使用する管は管内部を広げておくために
一定の硬度を保った素材で形状を保持している管を作る
必要があった。また、携帯用機器での管の占める体積の
割合が多く不便であった。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、柔軟性及び
弾力性のある素材で製造した主管に、主管内空間部を
広げるための管を主管の周囲に螺旋状に取付ける管
を製造する。その螺旋状管に空気などの流動性の素材
を注入して、螺旋状管に圧力を加え螺旋状管の反発力
を利用して主管の空間部を広げるようにした螺旋状管
付の柔軟な管とその製造方法を提供するものである。 【０００５】 【発明が解決しようとする課題】管として使用可能で柔
軟性及び弾力性のある素材で主管を作り、その周囲を
螺旋状に柔軟性の管を取付ける。その螺旋状管に流
動性素材を注入して圧力を加え、螺旋状管の形状保持力
を利用して主管内の空間部を広がることによって吸引
用などの管としての状態を維持させる。螺旋状管の形成
方法は、接着その他、主管並びに螺旋状管の素材特
性を利用して任意の方法を選ぶ。 【０００６】螺旋状管の空間部を作る方法の一例とし
て、２枚から成るシート状の素材の両側を接合して中央
部分を空間部にする。張り合わせたシートを螺旋に巻い
て両端を接合して螺旋状管付主管を作る。２枚のシート
の厚み、柔軟性を変えたり、一方に弛み付けるなどして
を決める。２枚のシートを同じ状態にすれば片方だけが
凸状にならず表裏同型に近いものができる。 【０００７】 【発明の実施の形態】本発明による未使用の管は、螺旋
状管内部に圧力を加えるための素材が注入されていない
ので管全体が素材固有の柔軟性及び弾力性を維持してい
る。その柔軟性及び弾力性を利用して主管、螺旋状管を
平らな状態にしてドラムに巻き付けたり、折畳んだりし
て体積を減らすことで保管、運搬が容易にできる。 【０００８】吸引用などの主管内圧力が外界の圧力より
も低い状態で使用する場合は、螺旋状の管内部に空気な
どの流動体を注入して圧力を加えることにより主管内部
を広げて目的を可能にする。主管内空間部を通過する素
材の圧力が外界の圧力より高い場合は、螺旋状管の圧力
に関係なくそのまま使用できる。 【０００９】主管の用途に合わせて主管表面の形状を螺
旋状管の断面形状の凸部分を主管の外側に出したり内側
に入るように製造することができるので、各種の状況に
対応可能な管ができる。 【００１０】 【発明の効果】本発明により、この管の使用状況で管全
体の体積変化を可能にすることができる。保管、運搬を
する場合は、螺旋状管内部に注入してある空気などの流
動性素材を抜き螺旋状管内部の圧力をなくすことで管の
素材固有の柔軟性及び弾力性を発揮させ、平らな状態に
して巻いたり畳んだりして体積を減らすことができる。 【００１１】吸引作業として本発明品を使用する場合
は、螺旋状管内部に流動体の素材を入れて主管内部が広
がる状態にして目的を達成させる。又、外界の圧力より
も強い圧力で主管内を通過させて使用する場合は、螺旋
状管内部の圧力に関係なく主管内空間が広がるので通常
の管としての機能は維持さている。 【００１２】主管および螺旋状管の素材固有の柔軟性及
び弾力性を利用し全体を平らな状態にして体積を減少さ
せることができるので、携帯用の吸引関連機器付属の管
として使う場合に有利である。 【００１３】本発明により、双方向へ流動素材を送る手
段を何処にでも同時に簡単な作業で設置、施工すること
ができる。螺旋状管で流動物質を送りながら、主管で吸
引することが同時にできるので、使用用途の例として消
化剤を送りながら有毒ガスなどを排気させることができ
る。 【００１４】また、医療用具の例として深部の洗浄用の
管として螺旋状管で洗浄液を送り、洗い終わった液を主
管で戻すことが簡単に行える。特に洗浄液を管の先端の
みでなく螺旋状管の敵意部分に小さな穴を空けることで
壁面部全体を素早く洗浄できる。更に、主管の先端を風
船状になる部分を付加することで洗浄液を必要としない
先に同液を流さない工夫も可能である。 【００１５】内視鏡検査での咽頭部などにこの管を装置
して主管内に内視鏡用の管を通過させることで検査時に
受検者の苦痛を改善させることが可能である。 【００１６】更に、狭く複雑な空間に管を通す場合、素
材固有の柔軟性及び弾力性がある状態で空間に設置しそ
の後に螺旋状管に圧力を加え主管内部を広げ目的を達成
させる。設置後も螺旋状管の圧力を無くすことで設置し
た管を容易に除去することもできる。 【００１７】管を長期間設置する場合は、時間と共に硬
化する素材、または、設置場所に見合った重量のある素
材を螺旋状管の内部に注入することで確実に設置でき
る。螺旋状管には、任意の長さで蓋又は、栓ができるよ
うにした物も作ることによって使用目的に近い長さで切
断して使用することができる。

【図面の簡単な説明】 【図１】 接合素材１ 弛み付 【図２】 接合素材２ 【図３】 接合済み素材例 【図４】 異厚素材の張合わせ例 【図５】 自在管完成図 【図６】 小穴付自在管完成図 【符号の説明】 素材 接合場所 弛み場所 否接合部 主管部 螺旋状管 螺旋状管上の小穴

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 3H111 AA02 CA03 CA08 CA26 CA43 CA45 CB03 CB23 DA07 DA20 DB02 DB10 DB11 DB21 EA14 EA15 4C066 AA01 BB01 CC02 FF10 LL30

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 管内部を広げるための管保有の
   管