JP2003137348A - 真贋判定情報付き製品、真贋判定用印刷方法、真贋判定用印刷装置及び真贋判定装置 - Google Patents

真贋判定情報付き製品、真贋判定用印刷方法、真贋判定用印刷装置及び真贋判定装置

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JP2003137348A
JP2003137348A JP2001333419A JP2001333419A JP2003137348A JP 2003137348 A JP2003137348 A JP 2003137348A JP 2001333419 A JP2001333419 A JP 2001333419A JP 2001333419 A JP2001333419 A JP 2001333419A JP 2003137348 A JP2003137348 A JP 2003137348A
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English (en)
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Mikiro Kawahara
三紀郎 河原
Sobai Kaku
素梅 郭
Masatoshi Otake
正敏 大竹
Kenji Matsudo
堅治 松戸
Takuya Oshige
卓也 大重
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製品の真贋を簡単に判断する。 【解決手段】 真贋判定情報付き製品100は、物品1
を梱包材2で梱包した構成からなり、物品1と梱包材2
とには、当該製品の真贋を判定するための個々の識別情
報がそれぞれ印刷されている。具体的には、個々の識別
情報として、物品1に物品識別情報Xが、また、物品1
を梱包する梱包材2には梱包材識別情報Yが印刷されて
いる。この物品識別情報Xと梱包材識別情報Yとは関連
づけられた識別情報であり、この識別情報を照合するこ
とにより真贋判定情報付き製品100の真贋を判定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物品の真贋を判定
するための真贋判定情報付き製品、真贋判定用印刷方
法、真贋判定用印刷装置及び真贋判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、真正品か否かの判定は、パッケー
ジや商品に添付するタグ上に複製が比較的困難であるホ
ログラム等を添付し、このホログラムが添付されている
製品を真正品として判断していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たホログラムは製造工程が複雑であるため、コストが高
いという欠点があった。また、近年の技術の高度化に伴
い、同じ商品(製品)等を複製する複製技術も発達し、
更に上述したホログラム等も比較的簡単に複製できるよ
うになった。これにより、複製されたホログラムが偽造
品に添付されて販売される可能性が高くなり、真正品か
否かの判断を正確に行うことが難しい状況にある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、物品とその物品を梱包する梱包材との両方に真
贋を判定する個々の識別情報を付加し、この識別情報の
組み合わせを照合することにより商品(製品)、つまり
物品の真贋を簡単に判断することができる真贋判定情報
付き製品、真贋判定用印刷方法、真贋判定用印刷装置及
び真贋判定装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、物品を梱包材で梱包した真贋判定情報付
き製品であって、前記物品と前記梱包材とには、前記物
品の真贋を判定するための個々の識別情報がそれぞれ印
刷されていることを特徴とする真贋判定情報付き製品を
提供する。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の真贋判定情報付き製品において、前記識別情報
の一部又は全部が、電子透かし情報として印刷されてい
ることを特徴とする。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
又は請求項2に記載の真贋判定情報付き製品において、
前記物品識別情報及び前記梱包材識別情報は、各前記物
品に対して個別に付与される個別物品情報、所定の数の
前記物品に対して総合的に付与されるロット別物品情
報、各前記梱包材に対して個別に付与される個別梱包材
情報、及び所定の数の前記梱包材に対して総合的に付与
されるロット別梱包材情報のうちのいずれか又はその組
み合わせからなる情報であることを特徴とする。
【0008】なお、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の真贋判定情報付き製品において、前記物品に印刷さ
れている物品識別情報と梱包材に印刷されている梱包材
識別情報とにおいて、その情報の一部又は全部が同一の
情報とすることが好ましい。これにより、物品と梱包材
との識別情報において重複した情報があるか否かを判断
するだけで、真正品か否かの判断をすることが可能とな
る。この結果、真贋判定に係る時間を極めて短縮するこ
とができる。また、物品と梱包材とに付された識別情報
を対応付けて管理しておく必要が無くなるので、製品管
理に要する負担やコストを軽減することが可能となる。
【0009】なお、請求項1〜請求項3のいずれかに記
載の真贋判定情報付き製品において、前記いずれか一方
の識別情報の一部又は全部が、ハッシュ関数により変換
された情報であり、他方の識別情報が前記ハッシュ関数
により変換された情報又は前記ハッシュ関数により変換
された情報を導出するための元の情報を含むようにする
ことが好ましい。これにより、識別情報として印刷する
情報量を極めて少なくすることができ、物品及び梱包材
に対して、ハッシュ値としての情報が印刷されている場
合には、これらのハッシュ値が同値であるか否かを判断
することにより、真正品か否かの判断を極めて簡単に行
うことができる。また、一方にハッシュ値が、他方に該
ハッシュ値を導出するための元のデータが印刷されてい
る場合には、他方に印刷されている元のデータをハッシ
ュ関数により変換することによって得られたハッシュ値
が、一方に印刷されているハッシュ値と一致するか否か
を判断すれば、当該物品が真正品か否かを簡単に判定す
ることができる。これにより、データベース等に物品と
梱包材との識別情報の対応付けを蓄積しておく必要がな
い上、データベースを使用しないことによって生ずるデ
ータ量が多くなるという弊害をも克服することが可能と
なる。
【0010】また、請求項4に記載の発明は、物品と前
記物品を梱包する梱包材とに、前記物品の真贋を判定す
るための個々の識別情報をそれぞれ印刷する真贋判定用
印刷方法であって、前記識別情報は、各前記物品に対し
て個別に付与される個別物品情報、所定の数の前記物品
に対して総合的に付与されるロット別物品情報、各前記
梱包材に対して個別に付与される個別梱包材情報、及び
所定の数の前記梱包材に対して総合的に付与されるロッ
ト別梱包材情報のうちのいずれか又はその組み合わせか
らなることを特徴とする真贋判定用印刷方法を提供す
る。
【0011】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の真贋判定用印刷方法において、前記識別情報の
一部又は全部を、電子透かし情報として印刷することを
特徴とする。
【0012】また、請求項6に記載の発明は、真贋を判
定するための物品識別情報を物品に印刷する物品識別情
報印刷手段と、前記物品識別情報と一対になる梱包材識
別情報を、前記物品を梱包する梱包材に印刷する梱包材
識別情報印刷手段とを具備することを特徴とする真贋判
定用印刷装置を提供する。
【0013】また、請求項7に記載の発明は、各物品に
対して個々に付与される個別物品情報又は前記物品を梱
包する梱包材に係る情報のいずれか一方を、各物品に印
刷する個別物品情報印刷手段を備えることを特徴とする
真贋判定用印刷装置を提供する。
【0014】また、請求項8に記載の発明は、各梱包材
に対して個々に付与される個別梱包材情報又は、当該梱
包材が梱包する物品に係る情報のいずれか一方を、各梱
包材に印刷する個別梱包材情報印刷手段を備えることを
特徴とする真贋判定用印刷装置を提供する。
【0015】また、請求項9に記載の発明は、真贋判定
情報付き製品を構成する物品及び梱包材にそれぞれ印刷
されている物品識別情報と梱包材識別情報とが対応付け
られた真贋判定情報が格納されている記憶手段と、真贋
判定の対象となる真贋判定情報付き製品に印刷されてい
る物品識別情報と梱包材識別情報とを取得する情報取得
手段と、取得した前記物品識別情報と前記梱包識別情報
との組み合わせが前記記憶手段に格納されている真贋判
定情報と一致した場合に前記製品が真正品であると判定
する真贋判定手段と、前記真贋判定手段による真贋判定
結果を通知する通知手段とを具備することを特徴とする
真贋判定装置を提供する。
【0016】また、請求項10に記載の発明は、物品と
該物品を梱包する梱包材とに、重複する識別情報が印刷
されている真贋判定情報付き製品の真贋を判定する真贋
判定装置であって、前記物品に印刷されている識別情報
と前記梱包材に印刷されている識別情報とを取得する情
報取得手段と、取得した前記物品識別情報と前記梱包材
識別情報とにおいて、重複する識別情報があった場合
に、前記製品が真正品であると判定する真贋判定手段
と、前記真贋判定手段による真贋判定結果を通知する通
知手段とを具備することを特徴とする真贋判定装置を提
供する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態
における真贋判定情報付き製品100の構成を示す図で
ある。同図に示すように、真贋判定情報付き製品100
は、物品1と、物品1を梱包する梱包材2とからなり、
物品1と梱包材2とには、物品1の真贋を判定するため
の個々の識別情報がそれぞれ印刷されている。具体的に
は、個々の識別情報として、物品1に物品識別情報X
が、また、物品1を梱包する梱包材2には梱包材識別情
報Yが印刷されている。この物品識別情報Xと梱包材識
別情報Yとは関連づけられた識別情報であり、この識別
情報を照合することにより物品1の真贋を判定する。
【0018】以下、物品識別情報X及び梱包材識別情報
Yの印刷手法及びこれらの真贋の判定手法について説明
する。
【0019】〈印刷手法〉まず、基本的な印刷手法につ
いて説明する。通常、印刷手法は、印刷機を利用して同
じ内容を大量印刷する手法と、プリンタを利用してそれ
ぞれ異なる内容を個別に印刷する手法とに大別される。
即ち、同一の識別情報を所定の数(例えば、ロット単
位)で大量に印刷する場合には、グラビア印刷機或いは
オフセット印刷機と呼ばれる印刷機を使用した印刷手法
が用いられ、一方、それぞれ個別にユニークな識別情報
を印刷する場合にはプリンタを用いた印刷手法が採られ
る。なお、識別情報の印刷の種類として、各種情報を
そのまま文字情報として印刷する、各種情報をバーコ
ード(一次元バーコード、二次元バーコード)として印
刷する、各種情報を電子透かし技術により印刷する、
各種情報を不可視インクと呼ばれる透明又は極淡い色
の特殊なインクを用いて印刷する等の様々な識別情報の
印刷方法が挙げられる。
【0020】なお、上記電子透かし技術とは、ディジタ
ル電子情報に、表面的には人間が知覚できない形で情報
を埋め込む技術である。現在、このような電子透かしの
技術は、ディジタル電子情報の不正コピーの発見等に多
く用いられている。ここで、対象となるディジタル電子
情報の典型例は、静止画像データや動画像データやオー
ディオデータ等であり、これらのデータの権利関係者固
有の情報を電子透かし情報として埋め込み、これらの権
利保護を図ることが行われている。
【0021】通常、ディジタル画像データに電子透かし
情報が埋め込まれていても、そのディジタル画像データ
をプリンタを用いて印刷してしまうと、その印刷物から
埋め込まれた電子透かし情報を復元、分析(解読)する
ことは不可能とされている。これは、プリンタ等を用い
てディジタル画像データを印刷する際、又は、印刷され
ている電子透かし情報を含む画像をスキャナ等を用いて
再度ディジタルデータ化する際に、電子透かし情報が失
われてしまったり、画像のコントラストが変化すること
により本来の電子透かし情報を得ることができないとい
う理由からである。
【0022】しかしながら、本出願人らにより発明され
た特願2000−248867号に記載されている電子
透かし合成方法等の技術を用いることにより、印刷物か
らも正確な電子透かし情報を読み出すことが可能とな
る。そこで、以下の説明において、印刷物から電子透か
し情報を読み取る場合には、上記技術を用いることによ
り行うものとする。
【0023】〈第1の実施形態に係る印刷装置〉まず、
図9に本発明の一実施形態に係る真贋判定用印刷装置の
構成を示す。図9において、符号500は物品1に真贋
を判定するための物品識別情報を印刷する物品識別情報
印刷部、符号501は梱包材2に上記物品識別情報と対
となる梱包材識別情報を印刷する梱包材識別情報印刷部
である。また、上記物品識別情報印刷部500は、ロッ
ト別物品情報印刷部500aと個別物品情報印刷部50
0bとを備え、また、梱包材識別情報印刷部501はロ
ット別梱包材情報印刷部501aと個別梱包材情報印刷
部501bとを備えている。
【0024】〈第1の実施形態に係る印刷手順〉次に、
上記構成からなる真贋判定用印刷装置の第1の実施形態
に係る真贋判定用印刷方法について図2を参照して説明
する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る真贋判定
用印刷方法の印刷手順を示したフローチャートである。
【0025】まず、図2のステップSP1において、物
品識別情報印刷部500(図9参照)のロット別物品情
報印刷部500aは、ロット単位別の識別情報であるロ
ット別物品情報Aを文字情報として物品1に印刷する。
これにより、図3(A)に示すように物品1にはロット
別物品情報Aが文字情報として印刷される。同様に、ス
テップSP2において、梱包材識別情報印刷部501の
ロット別梱包材情報印刷部501aは、ロット単位別の
識別情報であるロット別梱包材情報Bを文字情報として
梱包材2に印刷する。この結果、図3(B)に示すよう
に、梱包材2にはロット別梱包材情報Bが文字情報とし
て印刷される。
【0026】続いて、ステップSP3では、個別物品情
報印刷部500bが、ステップSP1においてロット別
物品情報Aが印刷された物品1に対し、各物品に対して
個別に付与される識別情報である個別物品情報Cを文字
情報として印刷する。これにより、図3(C)に示すよ
うに、物品1には、ロット別物品情報A及び個別物品情
報Cとからなる物品識別情報Xが文字情報として印刷さ
れていることとなる。続くステップSP4では、個別梱
包材情報印刷部501bが、ステップSP2においてロ
ット別梱包材情報Bが印刷された各梱包材2に対し、各
梱包材に対して個別に付与される識別情報である個別梱
包材情報Dを文字情報として印刷する。これにより、図
3(D)に示すように、梱包材2には、ロット別梱包材
情報B及び個別梱包材情報Dとからなる梱包材識別情報
Yが文字情報として印刷されていることとなる。
【0027】続いて、ステップSP5において、物品識
別情報Xが印刷された物品1を梱包材識別情報Yが印刷
された梱包材2で梱包することにより、真贋判定情報付
き製品100を製作する。そして、この真贋判定情報付
き製品100の製作時において、物品1に印刷されてい
る物品識別情報X(ここでは、上述したロット別物品情
報A及び個別物品情報C)と、その物品1を梱包してい
る梱包材2に印刷されている梱包材識別情報Y(ここで
は、上述したロット別梱包材情報B及び個別梱包材情報
D)とを対応付けた真贋判定情報を所定のデータベース
11に記憶する。これにより、データベース11には、
真贋判定情報付き製品100を構成する物品1と梱包材
2とに印刷されている各種識別情報が対応付けられた真
贋判定情報が格納される。
【0028】なお、上述したロット別物品情報印刷部5
00a、個別物品情報印刷部500b、ロット別梱包材
情報印刷部501a、及び個別梱包材情報印刷部501
bは、1カ所に集中して設けられている必要はなく、例
えば図10に示すように、各企業がそれぞれ備えていて
も良い。以下、図10を参照して、異なる企業が各印刷
部を所有している場合における各識別情報の流れ及び物
品並びに梱包材の流れを説明する。
【0029】図10に示すように、印刷会社Aがロット
別物品情報印刷部500aを、印刷会社Bがロット別梱
包材情報印刷部501aを、印刷会社Cが個別物品情報
印刷部を、印刷会社Dが個別梱包材情報印刷部501b
をそれぞれ所有している。まず、印刷会社Aにおいて、
ロット別物品情報印刷部500aにより、いずれの識別
情報も印刷されていない物品1に対してロット別物品情
報Aが印刷され、このロット別物品情報Aが印刷された
物品Aは、続く印刷会社Cに対して供給される。一方、
印刷会社Bのロット別梱包材情報印刷部501aによ
り、いずれの識別情報も印刷されていない梱包物2に対
してロット別梱包材情報Bが印刷され、ロット別梱包材
情報Bが印刷された梱包材2は印刷会社Dに対して供給
される。
【0030】続いて、印刷会社Aからロット別物品情報
Aが印刷されている物品1を受け取った印刷会社Cで
は、個別物品情報印刷部500bが、ロット別物品情報
Aが印刷されている物品1に対して、更に個別物品情報
Cを印刷する。これにより、ロット別物品情報A及び個
別物品情報Cが物品識別情報Xとして印刷された物品1
が、アセンブル会社Eへと供給される。また、印刷会社
Bからロット別梱包材情報Bが印刷されている梱包材2
を受け取った印刷会社Dでは、個別梱包材情報印刷部5
01bが、ロット別梱包材情報Bが印刷されている梱包
材2に対して、更に個別梱包材情報Dを印刷する。これ
により、ロット別梱包材情報B及び個別梱包材情報Dが
梱包材識別情報Yとして印刷された梱包材が、アセンブ
ル会社Eへと供給される。アセンブル会社Eは、物品識
別情報Xが印刷された物品1を、梱包材識別情報Yが印
刷された梱包材2で梱包することにより、真贋判定情報
付き製品100を製造する。このとき、上述したよう
に、真贋判定情報付き製品100を構成する物品1と梱
包材2とに印刷されている物品識別情報Xと梱包材識別
情報Yとを対応付けた真贋判定情報を所定のデータベー
ス11に記憶する。
【0031】次に、図4に、上述した物品識別情報X及
び梱包材識別情報Yを構成する各種識別情報の一構成例
を示す。例えば、ロット別物品情報Aは図4(A)に示
すように、物品のロット番号、当該印刷を行った印刷会
社名、印刷日等からなる。また、ロット別梱包材情報B
は、図4(B)に示すように梱包材のロット番号、当該
印刷を行った印刷会社名、印刷日等からなる。個別物品
情報Cは、図4(C)に示すように、物品の個別番号、
当該個別物品情報Cを印刷する印刷会社名、印刷日等か
ら構成される。また、個別梱包材情報Dは、図4(D)
に示すように、梱包材の個別番号、当該個別梱包材情報
Dを印刷する印刷会社名、印刷日等から構成される。
【0032】なお、上述の識別情報の構成は一例であ
り、情報の変更、追加等は自由に設定できる。また、上
述の個別番号を単純なシリアル番号に設定した場合、製
品販売の正当な権利を持たない第3者が偽造品に勝手に
付加したシリアル番号と一致してしまう可能性が生ず
る。この場合、商品(製品)に付加されているシリアル
番号が正当品と一致してしまうため、偽造品を正当品と
判断してしまう可能性が生じる。従って、上述したよう
な場合に備え、上記個別番号を十分な桁数のランダムな
数字に設定することが好ましい。また、文字として印刷
する識別情報を暗号化することにより、第3者に対する
識別情報の漏洩を回避することができる。
【0033】〈第1の実施形態に係る真贋判定手順〉次
に、ユーザの手元に渡った上記真贋判定情報付き製品1
00が、果たして正当な製造元や販売元で製造された製
品(真正品)であるか否かを判断する真贋判定手順につ
いて説明する。
【0034】図5は、本実施形態における真贋判定装置
10の構成を示す図である。同図において、真贋判定装
置10は、真贋判定情報付き製品100の製作時に上記
物品識別情報Xと梱包材識別情報Yとが対応付けられた
真贋判定情報が格納されるデータベース11と、ネット
ワーク(例えば、電話回線、インターネット等)20を
介してユーザ端末30から受信した物品識別情報Xと梱
包材識別情報Yとの組み合わせが、データベース11に
格納されている真贋判定情報と一致するか否かを判定す
る真贋判定部12とを備える。なお、図示しないが、真
贋判定装置10はネットワーク20を介して外部とデー
タを送受信するための通信部を備えている。なお、上記
ユーザ端末30は、所謂パーソナルコンピュータ等の端
末装置の他、携帯電話機や情報通信端末のような携帯可
能な端末装置をも含むものとする。
【0035】まず、ユーザはユーザ端末30から真贋判
定装置10へ対してアクセス要求を行う。これによりネ
ットワーク20を介して両者の通信回線が確立される
と、真贋判定情報付き製品100を所有するユーザは、
真贋を確認したい物品1に文字情報として印刷されてい
る物品識別情報Xと、当該物品1を梱包していた梱包材
2に文字情報として印刷されている梱包材識別情報Yと
をユーザ端末30の入力部から入力し、送信操作を行
う。
【0036】係る操作により、真贋判定装置10が物品
識別情報Xと梱包材識別情報Yとを受信すると、真贋判
定部12は、上記識別情報の組み合わせがデータベース
11に格納されているか否かを判断する。この結果、ユ
ーザ端末30から受信した物品識別情報Xと梱包材識別
情報Yとの組み合わせが、データベース11に格納され
ている真贋判定情報の組み合わせと一致した場合には、
当該製品が真正品であると判断して、その旨をユーザ端
末30へ通知する。一方、ユーザ端末30から受信した
上記組み合わせが、データベース11に格納されている
真贋判定情報の組み合わせと一致しなければ、当該製品
は不正なものである可能性が高いとしてその旨をユーザ
端末30に対して通知するとともに、当該製品の製造元
や販売元等に当該不正品が出回っていることを通知す
る。これにより、製品の製造元等は偽造品の対策を有効
に行うことが可能となる。
【0037】なお、真贋判定装置10では、上述した物
品識別情報Xと梱包材識別情報Yとの組み合わせの判定
の他、以下に示すような識別情報に基づいても真贋判定
を行うようにしてもよい。例えば、図2に示したステッ
プSP5において真贋判定情報付き製品100を製作し
た場合に、その製造日や、出荷日、出荷地域等の当該製
品に関係する主な情報を真贋判定情報と関連づけてデー
タベース11に記憶させておく。そして、真贋判定の際
には、これらの製造日や出荷日等が非常に古い場合に
は、当該製品が真正品である可能性が低いと判断するよ
うにしてもよい。
【0038】また、ユーザ端末30から、ユーザが購入
した真贋判定情報付き製品100に印字されている製造
日(通常、製品には、その製造日が印字されている場合
が多い)や当該製品の購入地域等の情報を更に受信し、
受信した製造日がデータベース11に格納されている製
造日と異なっている場合や、購入地域と出荷地域とが異
なっている場合にも、当該製品が真正品である可能性が
低いと判断するようにしてもよい。
【0039】また、更に、真贋判定部12が真贋判定を
行った物品識別情報Xと梱包材識別情報Yとを組み合わ
せて記録しておき、この組み合わせて記録されているこ
れらの識別情報と同じ組み合わせの識別情報を再度ユー
ザ端末30から受信した場合には、係る識別情報の組み
合わせの製品が偽造されて出回っている可能性が高いと
判断するようにしてもよい。これにより、正規の識別情
報を製品販売の正当な権限を持たない第3者が流用(転
用)する場合、例えば、第3者が1つの真正品を購入
し、この真正品に付加されている物品識別情報X及び梱
包材識別情報Yとを、真正品と同じようにそれぞれの物
品や梱包材に印刷した偽造品を販売した場合について
も、真正品か否かの判断を正確に行うことが可能とな
る。なお、真贋判定装置10は上述したようにネットワ
ークを介して利用される場合の他、真贋判定装置10に
キーボード、スキャナ、バーコードリーダ等の入力部
(図示せず)を設けておき、これらの入力部から直接に
識別情報を真贋判定装置10に入力する、所謂スタンド
アローン型で利用されるようにしてもよい。
【0040】〈第2の実施形態に係る印刷手順〉次に、
本発明の第2の実施形態に係る真贋判定用印刷方法につ
いて説明する。本実施形態においても、図9又は図10
に示した各種印刷部が図2に示した第1の実施形態の真
贋判定用印刷方法と同様の印刷手順で印刷を行うが、各
印刷部500a、500b、501a、501bが印刷
する識別情報が上述した第1の実施形態と異なる。具体
的には、本実施形態では、物品識別情報Xと梱包材識別
情報Yとで同一の情報を共有するような識別情報をそれ
ぞれ印刷する点で上述した第1の実施形態とは異なる。
【0041】以下、本発明の第2の実施形態に係る真贋
判定用印刷方法について図2及び図6を参照して説明す
る。
【0042】まず、図2のステップSP1において、ロ
ット別物品情報印刷部500aが、ロット単位別にロッ
ト別物品情報Aを電子透かし情報として物品1に印刷す
る。これにより、物品1には、図6(A)に示すよう
に、ロット別物品情報Aが電子透かし情報として印刷さ
れていることとなる。続いて、ステップSP2におい
て、ロット別梱包材情報印刷部501aがロット単位毎
にロット別梱包材情報Bを電子透かし情報として梱包材
2に印刷する。これにより、梱包材2には図6(B)に
示すようにロット別梱包材情報Bが電子透かし情報とし
て印刷されていることとなる。
【0043】続いて、ステップSP3では、個別物品情
報印刷部500bが、ステップSP1においてロット別
物品情報Aが電子透かし情報として印刷された物品1に
対して、個別物品情報Cと当該物品1と対となる梱包材
2のロット別梱包材情報Bとを電子透かし情報として印
刷する。この結果、物品1には、図6(C)に示すよう
に、ロット別に物品情報A、ロット別梱包材情報B、個
別物品情報Cが電子透かし情報として印刷されることと
なる。なお、上記の梱包材2とは、当該物品1を梱包す
る梱包材である。
【0044】次に、ステップSP4において、個別梱包
材情報印刷部501bが、ステップSP2においてロッ
ト別梱包材情報Bが電子透かし情報として印刷されてい
る梱包材2に対し、個別梱包材情報Dを電子透かし情報
として印刷するとともに、更に当該梱包材2によって梱
包する物品1に印刷されているロット別物品情報A、及
び個別物品情報Cを電子透かし情報として印刷する。こ
の結果、梱包材2には、図4(D)示すように、ロット
別物品情報A、ロット別梱包材情報B、個別物品情報
C、及び個別梱包材情報Dが電子透かし情報として印刷
されることとなる。そして、ステップSP5において、
上述した種々の識別情報が印刷された物品1を対となる
梱包材2で梱包することにより、真贋判定情報付き製品
100を製作する。
【0045】上述した識別情報が印刷されている真贋判
定情報付き製品100によれば、物品識別情報Xは、ロ
ット別物品情報A、ロット別梱包材情報B、及び個別物
品情報Cにより構成され、また、梱包材識別情報Yは、
全ての情報、即ちロット別物品情報A、ロット別梱包材
情報B、個別物品情報C、及び個別梱包材情報Dにより
構成されていることとなる。ここで、物品識別情報Xと
梱包材識別情報Yとは、同一の情報、即ちロット別物品
情報A、ロット別梱包材情報B及び個別物品情報Cを含
んでいる。換言すると、物品識別情報Xには当該物品を
梱包する梱包材2に印刷されている識別情報が含まれて
おり、また同様に、梱包材識別情報Yには梱包される物
品1に印刷されている識別情報が含まれている。このよ
うに、互いに同一の識別情報を含むような物品識別情報
X及び梱包材識別情報Yをそれぞれ物品1及び梱包材2
に印刷することにより、上述した第1の実施形態におけ
る真贋判定のようにデータベース11を参照することな
く、真贋の判定を行うことが可能となる。以下、本実施
形態における真贋判定手順について説明する。
【0046】〈第2の実施形態に係る真贋判定装置〉図
11に本実施形態における真贋判定装置50の構成を示
す。同図に示すように、本実施形態における真贋判定装
置50は、物品1に印刷されている物品識別情報Xと、
梱包材2に印刷されている梱包材識別情報Yとを取得す
る情報取得部51と、情報取得部51によって取得され
た物品識別情報Xと梱包材識別情報Yとにおいて、重複
する識別情報があった場合に判定対象である製品が真正
品であると判定する真贋判定部52と、真贋判定部52
による判定結果を通知する通知部53とを備えている。
【0047】以下、上記構成からなる真贋判定装置50
の動作について説明する。まず、本実施形態において
は、上述したように物品識別情報X、梱包材識別情報Y
は、共に電子透かし情報として印刷されているため、情
報取得部51は、物品1や梱包材2等の印刷物から電子
透かし情報を読み取ることが必要となる。これは上述し
たように、特願2000−248867号によって発明
された技術を用いることにより、印刷物に埋め込まれて
いる電子透かし情報を正確に読み取ることができる。
【0048】そして、情報取得部51は、上述した技術
により電子透かし情報として印刷されている物品識別情
報Xと梱包材識別情報Yとを読み出すと、これらの情報
を真贋判定部52へ出力する。真贋判定部52は、物品
識別情報Xと梱包材識別情報Yとにおいて、同一の識別
情報を双方が有しているか否かを判断し、双方が同一の
識別情報を有していれば当該製品を真正品と判定し、同
一の識別情報を有していない場合には当該製品を真正品
ではないと判定し、この判定結果を通知部53へ出力す
る。通知部53は判定結果を当該真贋判定装置50が備
える表示部(図示せず)に表示する、音声を発する、又
はネットワークを介して所定の端末装置へと当該判定結
果を送信する等して、当該製品の製造元や販売元等に対
して判定結果を通知する。
【0049】このように、本実施形態においては、物品
識別情報Xに含まれる各種識別情報と梱包材識別情報Y
に含まれる各種識別情報とを直接照合することにより、
上述した第1の実施形態のように、真贋判定装置10の
データベース11を参照することなく、直接的に真贋を
判定することができる。これにより、真贋を迅速に行う
ことができるとともに、真贋に係るユーザの負担を軽減
することが可能となる。
【0050】なお、本実施形態においては、各種識別情
報を電子透かし情報によって印刷するが、これは、本実
施形態においては、物品識別情報Xと梱包材識別情報Y
とを構成する識別情報の全部又は一部は、重複した情報
となるため、これらの識別情報を文字情報として印刷し
てしまうと、第3者に識別情報が認識されてしまい簡単
に流用(転用)されてしまう可能性がある。従って、こ
れらの識別情報を目視できない手法で印刷することによ
り、第3者の情報転用を防ぐことができる。
【0051】なお、上述の情報取得部51は、図5に示
した第1の実施形態に係る真贋判定装置10のように、
ネットワークを介して物品識別情報Xと梱包材識別情報
Yとを取得するような構成としても良く、また、真贋判
定装置50にキーボード、スキャナ、バーコードリーダ
等の入力部(図示せず)を設けておき、これらの入力部
から直接に識別情報が入力されることにより、これらの
情報を取得する、所謂スタンドアローン型で利用される
ようにしてもよい。
【0052】次に、上述した第2の実施形態における真
贋判定のように、真贋判定装置10のデータベース11
を用いずに真贋判定を行う際には、真贋判定を行うため
の識別情報を全て物品1及び梱包材2に印刷しておく必
要があるため、必然的に物品識別情報X及び梱包材識別
情報Yの情報量が増加してしまう。そこで、印刷する情
報量をできるだけ少なくするために、以下に示すハッシ
ュ技術を用いる。以下、ハッシュ技術を用いた印刷手法
及び真贋判定手法について説明する。
【0053】〈ハッシュ技術を用いた真贋判定〉まず、
ハッシュ技術とは、与えられた原文から固定長の疑似乱
数を生成する演算技術である。生成した値はハッシュ
値、又は要約関数、又はメッセージダイジェストと呼ば
れている。不可逆な一方向関数を含むため、図7に示す
ように、ハッシュ値から原文を再現することは不可能で
あり、また、同じハッシュ値を持つ異なるデータを作成
することも極めて困難とされている。特に、情報の改ざ
ん等を調べる際には、有効に活用することができる。ま
た、通信の暗号化の補助やユーザ認証やディジタル署名
等にも応用されている。
【0054】なお、ハッシュ関数には暗号鍵を使用する
ものと使用しないものとの2通りが存在している。暗号
鍵を使用するものはDES等の暗号アルゴリズムを応用
したもので、ハッシュ値の生成や確認のどちらにも暗号
鍵が必要である。一方、暗号鍵を使用しないものとして
は、MD5やSHA−1等が知られており、ハッシュ値
の生成や確認のどちらにも暗号鍵が必要ではない。本実
施形態においては、上記2通りあるハッシュ関数の内、
どちらを採用してもかまわない。ただし、暗号鍵を利用
する場合、真贋判定時に暗号鍵が既知である必要が生ず
る。
【0055】まず、図2に示したステップSP3におけ
る印刷工程において、印刷する識別情報をハッシュ関数
により変換し、これによりハッシュ値となった識別情報
を物品1に印刷する。この結果、物品1には、図8
(A)に示すように、ステップSP1において通常の識
別情報として印刷されていたロット別物品情報Aと、ハ
ッシュ関数から得られたハッシュ値(ロット別物品情報
A+ロット別梱包材情報B+個別物品情報Cがハッシュ
関数の入力となった識別情報)とが電子透かし情報とし
て印刷されていることとなる。続くステップSP4の印
刷工程では、上記物品1に電子透かし情報として印刷さ
れているハッシュ値と個別梱包材情報Dとを梱包材2に
印刷する。これにより、梱包材2には、図8(B)に示
すように、ロット別梱包材情報Bと、個別梱包材情報D
と、ハッシュ値(ハッシュ関数の入力となった識別情報
は、ロット別物品情報A+ロット別梱包材情報B+個別
物品情報Cである)とが電子透かし情報として印刷され
ていることとなる。
【0056】これにより、物品1及び梱包材2には、同
一のハッシュ値が印刷されているため、これらのハッシ
ュ値を照合することにより真贋判定を迅速に行うことが
できるとともに、物品1及び梱包材2に印刷する情報量
を少なくすることが可能となる。なお、ハッシュ関数に
より変換する識別情報は、上述した識別情報に限られ
ず、要は、物品1及び梱包材2のいずれか一方に印刷す
る識別情報の全部又は一部をハッシュ値として印刷し、
他方に印刷する識別情報には、前記ハッシュ値又はハッ
シュ値を導出するための元の識別情報を印刷するように
することで、上述と同様の効果を得ることができる。こ
の場合は、真贋判定装置50には、ハッシュ値を導出す
るハッシュ関数が組み込まれている。
【0057】なお、上述した第1及び第2の実施形態で
は、ロット別物品情報A、ロット別梱包材情報B、個別
物品情報C、個別梱包材情報Dの全ての識別情報を印刷
する場合について述べたが、物品や梱包材に印刷される
識別情報は、これらの識別情報に限定されない。例え
ば、第1の実施形態においては、物品1と梱包材2と
に、ともに対応付けられる個々の識別情報が印刷されて
いれば十分である。例えば、物品1に個別物品情報C
を、梱包材2に個別梱包材情報Dを印刷し、ロット別の
識別情報については印刷を省略してもよい。また、逆
に、物品1にロット別物品情報Aを、梱包材2にロット
別梱包材情報Bを印刷し、個別の識別情報については印
刷を省略することも可能である。なお、この場合には、
同様の識別情報が印刷された真贋判定情報付き製品10
0が複数製作されるため、個別の識別情報を印刷する場
合と比べて詳細に渡る真贋判定はできなくなるが、印刷
コストを安くすることができるという利点がある。ま
た、印刷する各種識別情報も上述したロット別物品情報
A、ロット別梱包材情報B、個別物品情報C、個別梱包
材情報Dに限らず、他の識別情報を印刷するようにして
もよい。
【0058】また、第2の実施形態においては、物品1
に印刷されている物品識別情報Xと梱包材2に印刷され
ている梱包材識別情報Yとにおいて、その識別情報の一
部又は全部が、互いに同一の情報となるように、それぞ
れ識別情報を印刷すればよい。このように、重複する識
別情報が物品1と梱包材2とに印刷されていることによ
り、真贋判定装置10のデータベース11を使用せずに
真贋判定をすることができる。従って、第2の実施形態
においては、真贋判定情報付き製品100の製作時にお
いて、物品1と梱包材2とに印刷されている識別情報を
対応付ける作業も不要となる。
【0059】以上、この発明の実施形態を図面を参照し
て詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限ら
れるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計等も含まれる。また、印刷方法については、文字情
報と電子透かし技術による物のみについて説明したがそ
れ以外の方法でも良く、複数の印刷技術を組み合わせて
利用しても良い。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の真贋判定
情報付き製品によれば、物品を梱包材で梱包した真贋判
定情報付き製品であって、物品と梱包材とには、物品の
真贋を判定するための個々の識別情報がそれぞれ印刷さ
れているので、これら個々の識別情報の組み合わせが正
当なものか否かを判断することにより、簡単に真正品か
否かを判断することができる。
【0061】また、請求項2に記載の発明によれば、識
別情報の一部又は全部が、電子透かし情報として印刷さ
れている。このように、目視できない形で識別情報が印
刷されていることにより、印刷物の外観を害することな
く必要な情報を印刷することができる。また、目視不可
能なようにこれらの情報を印刷することにより、第3者
に気付かれずに真贋を判定するための情報を印刷するこ
とができるため、偽造品にこのような情報が付加される
可能性が少なくなるため、真正品か否かを正確に判定す
ることが可能となる。
【0062】また、請求項3に記載の発明によれば、物
品識別情報及び梱包材識別情報は、各物品に対して個別
に付与される個別物品情報、所定の数の物品に対して総
合的に付与されるロット別物品情報、各梱包材に対して
個別に付与される個別梱包材情報、及び所定の数の梱包
材に対して総合的に付与されるロット別梱包材情報のう
ちのいずれか又はその組み合わせからなる識別情報であ
るので、通常の印刷工程において、物品を管理するため
に付される管理情報を識別情報として流用することによ
り、特別な情報を設定したり、印刷したりする手間を省
くことができる。また、印刷する情報も特殊な情報でな
いため、従来から用いている印刷機等を用いて印刷する
ことができるため、新たな設備を構築する必要がない。
【0063】また、請求項4に記載の発明によれば、物
品と物品を梱包する梱包材とに、物品の真贋を判定する
ための個々の識別情報をそれぞれ印刷する真贋判定用印
刷方法であって、識別情報は、各物品に対して個別に付
与される個別物品情報、所定の数の物品に対して総合的
に付与されるロット別物品情報、各梱包材に対して個別
に付与される個別梱包材情報、及び所定の数の梱包材に
対して総合的に付与されるロット別梱包材情報のうちの
いずれか又はその組み合わせからなるので、これら個々
の識別情報の組み合わせが正当なものか否かを判断する
ことにより、簡単に真正品か否かを判断することができ
る。更に、通常の印刷工程において、物品を管理するた
めに付される管理情報を識別情報として流用することに
より、特別な情報を設定したり、印刷したりする手間を
省くことができる。また、印刷する情報も特殊な情報で
ないため、従来から用いている印刷機等を用いて印刷す
ることができるため、新たな設備を構築する必要もな
い。
【0064】また、請求項5に記載の発明によれば、識
別情報の一部又は全部を、電子透かし情報として印刷す
るので、印刷物の外観を害することなく必要な情報を印
刷することができる。また、目視不可能なようにこれら
の情報を印刷することにより、第3者に気付かれずに真
贋を判定するための情報を印刷することができるため、
偽造品にこのような情報が付加される可能性が少なくな
るため、真正品か否かを正確に判定することが可能とな
る。
【0065】また、請求項6に記載の真贋判定用印刷装
置によれば、真贋を判定するための物品識別情報を物品
に印刷する物品識別情報印刷手段と、物品識別情報と一
対になる梱包材識別情報を物品を梱包する梱包材に印刷
する梱包材識別情報印刷手段とを備えるので、これらの
印刷手段によって所定の識別情報が印刷された物品と梱
包材とには、それぞれ対となる識別情報が印刷されてい
ることとなり、これら個々の識別情報の組み合わせが正
当なものか否かを判断することにより、簡単に真正品か
否かを判断することができる。
【0066】また、請求項7に記載の真贋判定用印刷装
置によれば、各物品に対して個々に付与される個別物品
情報又は物品を梱包する梱包材に係る情報のいずれか一
方を、各物品に印刷する個別物品情報印刷手段を備える
ので、これらの情報が印刷された物品と、その物品を梱
包している梱包材に印刷されている識別情報とを比較
し、その組み合わせが正当なものか否かを判断すること
により、簡単に製品の真贋を判断することが可能とな
る。
【0067】また、請求項8に記載の真贋判定用印刷装
置によれば、各梱包材に対して個々に付与される個別梱
包材情報又は、当該梱包材が梱包する物品に係る情報の
いずれか一方を、各梱包材に印刷する個別梱包材情報印
刷手段を備えるので、これらの情報が印刷された梱包材
と、当該梱包材が梱包している物品に印刷されている識
別情報とを比較し、その組み合わせが正当なものか否か
を判断することにより、簡単に製品の真贋を判断するこ
とが可能となる。
【0068】また、請求項9に記載の真贋判定装置によ
れば、真贋判定情報付き製品を構成する物品及び梱包材
にそれぞれ印刷されている物品識別情報と梱包材識別情
報とが対応付けられた真贋判定情報が格納されている記
憶手段と、真贋判定の対象となる真贋判定情報付き製品
に印刷されている物品識別情報と梱包材識別情報とを取
得する情報取得手段と、取得した物品識別情報と梱包識
別情報との組み合わせが記憶手段に格納されている真贋
判定情報と一致した場合に前記製品が真正品であると判
定する真贋判定手段と、真贋判定手段による真贋判定結
果を通知する通知手段とを備える。このように、物品と
梱包材とに印刷されている各識別情報の対応付けがデー
タベースに格納されているので、物品や梱包材に印刷す
る真贋判定に必要な情報を最低限に抑えることができ
る。このように、印刷する情報量を少なくすることによ
り、印刷コストを抑えることができる。
【0069】また、請求項10に記載の真贋判定装置に
よれば、物品と該物品を梱包する梱包材とに、重複する
識別情報が印刷されている真贋判定情報付き製品の真贋
を判定する真贋判定装置であって、物品に印刷されてい
る識別情報と梱包材に印刷されている識別情報とを取得
する情報取得手段と、取得した物品識別情報と梱包材識
別情報とにおいて、重複する識別情報があった場合に、
製品が真正品であると判定する真贋判定手段と、真贋判
定手段による真贋判定結果を通知する通知手段とを備え
る。このように、物品識別情報に含まれる各種識別情報
と梱包材識別情報に含まれる各種識別情報とを直接照合
することにより、直接的に真贋を判定することができ
る。これにより、真贋を迅速に行うことができるととも
に、真贋に係るユーザの負担を軽減することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の真贋判定情報付き製品の構成を示す
図である。
【図2】 本発明の第1の実施形態に係る真贋判定用印
刷方法の手順を示すフローチャートである。
【図3】 本発明の第1の実施形態に係る真贋判定用印
刷方法において、各工程で物品又は梱包材に印刷される
情報を示す図である。
【図4】 物品識別情報X及び梱包材識別情報Yを構成
する各種情報の一構成例を示す図である。
【図5】 本実施形態における真贋判定装置10の構成
を示す図である。
【図6】 本発明の第2の実施形態に係る真贋判定用印
刷方法において、各工程で物品又は梱包材に印刷される
情報を示す図である。
【図7】 ハッシュ関数を用いた変換技術について説明
するための図である。
【図8】 ハッシュ関数を用いた変換技術を用いた場合
における物品識別情報X及び梱包材識別情報Yを構成す
る各種情報の一構成例を示す図である。
【図9】 本発明の一実施形態に係る真贋判定用印刷装
置の一構成例を示すブロック図である。
【図10】 本発明の一実施形態に係る真贋判定用印刷
装置の一構成例を示すブロック図である。
【図11】 本発明の第2の実施形態に係る真贋判定装
置の構成を示す図である。
【符号の説明】
1…物品 2…梱包材 10…真贋判定装置 11…データベース(記憶手段) 12…真贋判定部(真贋判定手段) 20…ネットワーク 30…ユーザ端末 50…真贋判定装置 51…情報取得部(情報取得手段) 52…真贋判定部(真贋判定手段) 53…通知部(通知手段) 100…真贋判定情報付き製品 500…物品識別情報印刷部(物品識別情報印刷手段) 501…梱包材識別情報印刷部(梱包材識別情報印刷手
段) 500a…ロット別物品情報印刷部 500b…個別物品情報印刷部(個別物品情報印刷手
段) 501a…ロット別梱包材情報印刷部 501b…個別梱包材情報印刷部(個別梱包材情報印刷
手段)
フロントページの続き (72)発明者 大竹 正敏 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 松戸 堅治 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 (72)発明者 大重 卓也 東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印 刷株式会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 JB33 2C061 AS11 HJ06 HJ10 HK11 JJ02 3E067 EE02 EE06 EE42 5C076 AA14 BA06

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品を梱包材で梱包した真贋判定情報付
    き製品であって、 前記物品と前記梱包材とには、前記物品の真贋を判定す
    るための個々の識別情報がそれぞれ印刷されていること
    を特徴とする真贋判定情報付き製品。
  2. 【請求項2】 前記識別情報の一部又は全部が、電子透
    かし情報として印刷されていることを特徴とする請求項
    1に記載の真贋判定情報付き製品。
  3. 【請求項3】 前記物品識別情報及び前記梱包材識別情
    報は、各前記物品に対して個別に付与される個別物品情
    報、所定の数の前記物品に対して総合的に付与されるロ
    ット別物品情報、各前記梱包材に対して個別に付与され
    る個別梱包材情報、及び所定の数の前記梱包材に対して
    総合的に付与されるロット別梱包材情報のうちのいずれ
    か又はその組み合わせからなる識別情報であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の真贋判定情報付
    き製品。
  4. 【請求項4】 物品と前記物品を梱包する梱包材とに、
    前記物品の真贋を判定するための個々の識別情報をそれ
    ぞれ印刷する真贋判定用印刷方法であって、 前記識別情報は、各前記物品に対して個別に付与される
    個別物品情報、所定の数の前記物品に対して総合的に付
    与されるロット別物品情報、各前記梱包材に対して個別
    に付与される個別梱包材情報、及び所定の数の前記梱包
    材に対して総合的に付与されるロット別梱包材情報のう
    ちのいずれか又はその組み合わせからなることを特徴と
    する真贋判定用印刷方法。
  5. 【請求項5】 前記識別情報の一部又は全部を、電子透
    かし情報として印刷することを特徴とする請求項4に記
    載の真贋判定用印刷方法。
  6. 【請求項6】 真贋を判定するための物品識別情報を物
    品に印刷する物品識別情報印刷手段と、 前記物品識別情報と一対になる梱包材識別情報を前記物
    品を梱包する梱包材に印刷する梱包材識別情報印刷手段
    とを具備することを特徴とする真贋判定用印刷装置。
  7. 【請求項7】 各物品に対して個々に付与される個別物
    品情報又は前記物品を梱包する梱包材に係る情報のいず
    れか一方を、各物品に印刷する個別物品情報印刷手段を
    備えることを特徴とする真贋判定用印刷装置。
  8. 【請求項8】 各梱包材に対して個々に付与される個別
    梱包材情報又は、当該梱包材が梱包する物品に係る情報
    のいずれか一方を、各梱包材に印刷する個別梱包材情報
    印刷手段を備えることを特徴とする真贋判定用印刷装
    置。
  9. 【請求項9】 真贋判定情報付き製品を構成する物品及
    び梱包材にそれぞれ印刷されている物品識別情報と梱包
    材識別情報とが対応付けられた真贋判定情報が格納され
    ている記憶手段と、 真贋判定の対象となる真贋判定情報付き製品に印刷され
    ている物品識別情報と梱包材識別情報とを取得する情報
    取得手段と、 取得した前記物品識別情報と前記梱包識別情報との組み
    合わせが前記記憶手段に格納されている真贋判定情報と
    一致した場合に前記製品が真正品であると判定する真贋
    判定手段と、 前記真贋判定手段による真贋判定結果を通知する通知手
    段とを具備することを特徴とする真贋判定装置。
  10. 【請求項10】 物品と該物品を梱包する梱包材とに、
    重複する識別情報が印刷されている真贋判定情報付き製
    品の真贋を判定する真贋判定装置であって、 前記物品に印刷されている識別情報と前記梱包材に印刷
    されている識別情報とを取得する情報取得手段と、 取得した前記物品識別情報と前記梱包材識別情報とにお
    いて、重複する識別情報があった場合に、前記製品が真
    正品であると判定する真贋判定手段と、 前記真贋判定手段による真贋判定結果を通知する通知手
    段とを具備することを特徴とする真贋判定装置。
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