JP2003136801A - 画像処理方法及び装置並びに印刷装置 - Google Patents

画像処理方法及び装置並びに印刷装置

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JP2003136801A
JP2003136801A JP2001335190A JP2001335190A JP2003136801A JP 2003136801 A JP2003136801 A JP 2003136801A JP 2001335190 A JP2001335190 A JP 2001335190A JP 2001335190 A JP2001335190 A JP 2001335190A JP 2003136801 A JP2003136801 A JP 2003136801A
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JP2001335190A
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Yasushi Mochizuki
泰志 望月
Takayuki Suzuki
孝幸 鈴木
Tatsuya Hisatomi
達矢 久富
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】連続静止画の記録において、記録装置の搬送系
に起因する画質劣化による影響を低減する。 【解決手段】動画データに基づいて、捲り動画として観
察が可能な複数の連続静止画像を印刷させるための画像
処理装置において、複数の連続静止画像を、その各々の
側方に綴じ代として利用可能な余白部を設け、各静止画
像とこれに対応する余白部の並びの方向を記録用紙の搬
送方向に一致させるとともに、該余白部が該搬送方向に
関して下流側に位置するようにレイアウトされる。ここ
で、左綴じ用レイアウトと、右綴じ用レイアウトのいず
れが指定されているかを判定し(S301、S30
2)、左綴じ用レイアウトと右綴じ用レイアウトの一方
についてレイアウト全体を180度回転させて余白部を
下流側に位置させた状態を保つ(S303,S30
4)。そして、このレイアウトにしたがって複数の連続
静止画を印刷させる(S305)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画データより得
られる複数の画像をプリント出力させるための画像処理
方法及び装置並びに印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体の連続する動きを複数の画像とし
てプリントする装置が提案されている。この種の装置の
例として、例えば、特開平10−327376号公報に
記載されているものが挙げられる。
【0003】特開平10−327376号公報によれ
ば、撮影開始の指示から、予め設定された撮影時間が経
過するまでの間のビデオカメラ出力より、所定枚数の撮
像画像を得て記憶し、図25に示す如くプリントアウト
することが記載されている。このプリント出力には、各
撮像画像の側方に余白部が設けられており、この余白部
を綴じ代として利用して図26の(a)ように束ねるこ
とができる。ユーザはこうして束ねたプリントを図26
の(b)のように連続的に捲ることで、撮像画像を動画
的に観察することができる。以下、本明細書では、この
ような動画を「捲り動画」と称する。また、捲り動画を
提供する連続的な静止画を連続静止画と称する。
【0004】また、図25におけるプリント出力の余白
部の位置は、撮像画像の左側或は右側の何れかを指定す
ることができ、ユーザが右利きの場合と左利きの場合に
対応できるようにしている。すなわち、余白部を撮像画
像の左側に設けるように指定すれば、右利き用(左綴じ
用)のプリントアウトを得ることができ、余白部を撮像
画像の右側に設けるように指定すれば左利き用(右綴じ
用)のプリントアウトを得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の特開平10−3
27376号公報においては、図25に示されるよう
に、所定数(ここでは47個)の連続静止画が1枚の用
紙に出力され、ミシン目に沿って分離されることで短冊
状とし、図26のごとく束ねて捲り動画の観察を可能と
している。
【0006】従来、プリンタ、複写機、ファクシミリ等
の記録装置においては、記録媒体としての記録シートを
搬送する機構として、搬送ローラやこの搬送ローラに記
録シートを押し付け挟持することで搬送力を発生させる
ピンチローラ、また、ピンチローラの、上記押し付けの
為の付勢力を生じさせる手段、等からなる機構が設けら
れている。この搬送機構は、給紙部から給送された記録
シートについて、記録ヘッドによる記録領域において搬
送を行なうものであり、一般的には、この記録領域の前
後に二対設けられている。これにより、記録領域におけ
る記録シートの搬送を高精度に行ない、また、この間の
記録シートに所定の張力を付与し広範囲な部分を平坦に
保つことができる。
【0007】図27は、インクジェット方式の記録装置
の一従来例における、主に記録シートの搬送機構を示す
断面図である。
【0008】図において、キャリッジ部5に搭載された
記録ヘッド7は、図の紙面に対して垂直方向に走査し、
この走査の間にインクを吐出して記録を行なうことが可
能となる。この記録ヘッドによる記録領域に対し、記録
シートPは、キャリッジ部5の下側において、図中右側
から左側へ略水平に搬送される。すなわち、記録領域に
関して、記録シート搬送の上流側および下流側には、そ
れぞれ搬送ローラ(以下、LFローラともいう)36と
ピンチローラ37との対、および排紙ローラ41と拍車
42との対が、上述した二対の搬送機構として設けられ
る。このうち、ピンチローラ37は、ピンチローラホル
ダ30に設けられた回転軸に回転可能に支持され、ピン
チローラホルダ30がピンチローラバネ31によって付
勢されることにより、ピンチローラ37を搬送ローラ3
6に対して押圧することができる。排紙ローラ41と拍
車42との間にも、不図示の押圧機構によって同様に押
圧力が作用する。そして、これら二対のローラにおいて
記録シートPが挟持され、また、不図示の駆動機構によ
って搬送ローラ36および排紙ローラ41が回転駆動さ
れることにより、記録シートPは、記録ヘッドの一回の
走査ごとに所定量づつ搬送される。
【0009】しかしながら、上述のような搬送機構にお
いては、記録シートPの搬送においてその後端部が搬送
ローラ36とピンチローラ37による挟持から抜ける際
に、記録シートPは意図している所定の搬送量より多く
搬送される場合があり、これによって記録シートPに対
する記録ヘッドの相対的な位置が正規の位置からずれて
しまうことが知られている。その結果として、記録ヘッ
ドからのインク吐出によって記録シートP上に形成され
るインクドットの位置(画像位置)がずれて記録画像等
の品位が損なわれることになる。
【0010】図28(a)および(b)は、搬送ローラ36
とピンチローラ37との位置関係を示す図であり、同図
(b)に示すように、搬送ローラ36は搬送される記録シ
ートPの幅に対応した長さを有し、一方、ピンチローラ
37はより短い長さのものが複数、搬送ローラの対応し
て配設されている。この構成において、記録シートPの
後端が搬送ローラ36とピンチローラ37による挟持か
ら抜けるとき、ピンチローラ37はそれまで挟持してい
た記録シートPの厚さ分搬送ローラ側へ移動し、この移
動に伴うピンチローラの付勢力によって記録シートPが
余分に搬送されることにより、所定量より多い搬送が行
なわれることとなる。そして、これに伴い搬送ローラも
その搬送量に見合った量の回転をする。
【0011】このような搬送誤差に対処すべく、例え
ば、搬送ローラの回転に関してブレーキを設け、記録シ
ートPが抜ける際の余分に搬送されることを抑制する方
法が考慮されるが、この場合には、搬送ローラを駆動す
るための負荷トルクが大きくなり、駆動モータのグレー
ドを上げるなどの必要があり、また、搬送速度を上げら
れないといった弊害がある。
【0012】また、記録シートPはその幅方向をガイド
部材に案内されて搬送されるため、記録シートPの幅方
向の搬送誤差はほとんど無い。それに対して、記録シー
トPは搬送ローラとピンチローラによりステップ送りす
るため、幅方向の搬送誤差と比較すると記録シートの搬
送方向の誤差のほうが大きくなってしまう。
【0013】したがって、普及タイプのプリンタ等にお
いては、搬送方向に関して用紙の後端部分の画質が劣化
する可能性大きい。また、特に、インクジェット記録装
置においては、用紙の後端部では、ピンチローラから用
紙が外れた際に、用紙が若干浮き上がり、記録ヘッドと
の距離が変化する場合があり、これも画質の劣化の要因
となる。
【0014】図25に示されるように、ミシン目によっ
て形成される各短冊上シートは、連続静止画と余白部
(綴じ代として用いる)が形成されている。図25では
連続静止画の左側に余白部が設けられ、左綴じ用(右利
き用)のプリント物を得ることができる。ここで、図2
5において右側が搬送時の用紙後端とすれば、連続静止
画が用紙後端側に配置されることになり、画質を劣化さ
せる可能性がある。
【0015】しかしながら、従来では、上記のような記
録装置の特性を考慮してレイアウトを行うようなことは
していない。
【0016】本発明は、上記の課題に鑑みてなされたも
のであり、連続静止画の記録において、記録装置の搬送
系に起因する画質劣化による影響を低減することを目的
とする。
【0017】また、本発明の他の目的は、左綴じ用のレ
イアウト、右綴じ用のレイアウトが存在する連続静止画
の記録において、いずれのレイアウトにおいても記録装
置の搬送系に起因する画質劣化による影響を低減するこ
とにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明による画像処理装置は以下の構成を備える。
すなわち、動画データに基づいて、捲り動画として観察
が可能な複数の連続静止画像を印刷させるための画像処
理装置であって、前記複数の連続静止画像を、その各々
の側方に綴じ代として利用可能な余白部を設け、各静止
画像とこれに対応する余白部の並びの方向を記録用紙の
搬送方向に一致させるとともに、該余白部が該搬送方向
に関して下流側に位置するようにレイアウトするレイア
ウト手段と、前記レイアウト手段によるレイアウトにし
たがって複数の前記連続静止画を印刷させる印刷制御手
段とを備える。
【0019】また、上記の目的を達成するための本発明
による画像処理方法は、動画データに基づいて、捲り動
画として観察が可能な複数の連続静止画像を印刷させる
ための画像処理方法であって、前記複数の連続静止画像
を、その各々の側方に綴じ代として利用可能な余白部を
設け、各静止画像とこれに対応する余白部の並びの方向
を記録用紙の搬送方向に一致させるとともに、該余白部
が該搬送方向に関して下流側に位置するようにレイアウ
トするレイアウト工程と、前記レイアウト工程によるレ
イアウトにしたがって複数の前記連続静止画を印刷させ
る印刷制御工程とを備える。
【0020】更に、上記の目的を達成する本発明の印刷
装置は、動画データに基づいて、捲り動画として観察が
可能な複数の連続静止画像を印刷する印刷装置であっ
て、前記複数の連続静止画像を、その各々の側方に綴じ
代として利用可能な余白部を設け、各静止画像とこれに
対応する余白部の並びの方向を記録用紙の搬送方向に一
致させるとともに、該余白部が該搬送方向に関して下流
側に位置するようにレイアウトするレイアウト手段と、
前記レイアウト手段によるレイアウトにしたがって複数
の前記連続静止画を印刷する印刷手段とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の好適な実施形態を説明する。
【0022】[システム構成]図1は本実施形態による
画像形成システムの構成を示すブロック図である。本実
施形態における画像形成システムは、印刷データ(制御
コマンドを含む)を生成する情報処理装置100と、そ
の印刷データに基づいて画像を形成するプリンタ170
とで構成される。
【0023】情報処理装置100は、メモリ110、C
PU130、ハードディスク・コントローラ(HDC)
120とこれに接続されるハードディスク(HD)12
1、フロッピー(登録商標)ディスク・コントローラ
(FDC)125とこれに接続されるフロッピーディス
クドライブ(FD)126、プリンタ・コントローラ
(PRTC)140、キーボード/ポインティングデバ
イス・コントローラ(KB/PDC)150とこれに接
続されるキーボード(KB)及びポインティングデバイ
ス(PD)151、CRTコントローラ(CRTC)1
60とこれに接続されるCRT161を備える。
【0024】なお、ポインティングデバイス(PD)と
して、本実施形態ではマウスを用いるが、トラックボー
ルや、タッチパネル等、種々のデバイスを利用可能であ
る。また、上記構成では、表示器としてCRT161を
用いているが、液晶やプラズマディスプレイ等、他のタ
イプの表示器であってもよいことは言うまでもない。
【0025】メモリ110は、例えば、本発明における
画像編集の処理を司るアプリケーション111、プリン
タ170に対応する印刷データを生成するためのソフト
ウェアであるプリンタドライバ112、プリンタ170
に供給すべき印刷データをスプールするスプーラ領域1
13、その他不図示のOS(オペレーティングシステ
ム)やワーク領域等を有する。
【0026】CPU130は、メモリ110内のアプリ
ケーション111、プリンタドライバ112、OS等に
基づいて動作する。なお、電源投入時は不図示のROM
に格納されたブートプログラムによりブートし、HD1
21からOSのプログラムをメモリ110にロードして
OSを起動する。以降、OSの管理の下で、アプリケー
ションプログラムが同様にロードされ、実行されること
により、画像形成システムとして機能する。また、当然
のことながら、CPU130は、HDC120を介して
HD121にアクセスすることができる。
【0027】PRTC140は、スプーラ領域113に
蓄えられた印刷データを順次プリンタ170に送信する
処理を行なう。KB/PDC150は、KB/PD15
1を制御し、キーボードやマウスを用いて入力されるユ
ーザからの指示データを装置内に取り込む。CRTC1
60は、表示装置であるCRT161を制御するコント
ローラである。これらのブロック150、151、16
0、161により、ユーザインターフェースが構成され
る。
【0028】一方、プリンタ170には情報処理装置1
00から印刷データを受信するため、及び各種ステータ
スを情報処理装置100に通知するためのインターフェ
ース171、主として受信したプリンタデータを解釈
し、ビットマップイメージデータを発生するプリンタ制
御部172、プリンタ制御部172から出力されてきた
ビットマップイメージデータを受け、実際に画像を形成
するプリンタエンジン173で構成される。なお、図示
してはいないが操作パネル等も具備している。また、プ
リンタエンジン173は、インクジェット方式、電子写
真方式、感熱方式等、何れの方式を用いたものでもよ
い。
【0029】なお、上記の構成において、情報処理装置
100にプリンタ170を接続した際には、その最初の
段階ではプリンタ170に対応するプリンタデータを生
成するためのプリンタドライバをインストールする必要
がある。言うまでもないが、このインストールは、格別
の理由がない限りは、通常は一度行なえば事足りるもの
である。
【0030】図2は、図1に示した画像形成システムの
情報処理装置100を、ソフトウエア構成の観点から説
明する図である。
【0031】情報処理装置100には、入力装置として
キーボードやマウス(KB/PD)151が接続されて
いる。また、出力装置として、プリンタ170とモニタ
としてのCRT161が接続されている。
【0032】キーボードやマウスを用いてなされた入力
は、キーボード・マウスドライバ182により処理さ
れ、OS180に渡される。また、情報処理装置100
は、ワードプロセッサ、表計算、インターネットブラウ
ザなどのアプリケーションソフトウェア111を有す
る。アプリケーションソフトウェア111によって発行
される出力画像を示す各種描画処理命令群(イメージ描
画命令、テキスト描画命令およびグラフィクス描画命
令)は、OS180を介してモニタドライバ181へ入
力される。また、印刷を行う場合には、それら描画命令
群はOS180を介してプリンタドライバ112へ入力
される。プリンタドライバ112は描画命令群を処理し
て印刷データを作成してプリンタ170に印刷させるソ
フトウエアであり、モニタドライバ181はCRT16
1に画像を表示させるためのソフトウェアである。
【0033】なお、図1、図2に示す情報処理装置10
0として、一般に普及しているIBM AT互換機のパ
ーソナルコンピュータを使用し、OS180としてMicr
osoft社の Windows98(R)を使用することが考えられる。
また、そのようなパーソナルコンピュータに、モニタ1
61・プリンタ170およびキーボード・マウス151
を接続し、以下で説明する印刷処理アプリケーションを
実行させることで、本実施形態の印刷システムが実現さ
れる。
【0034】情報処理装置100では、アプリケーショ
ンソフトウェア111により、文字などのテキストに分
類されるテキストデータ、図形などのグラフィクスに分
類されるグラフィクスデータ、写真画像などに分類され
るイメージ画像データなどを用いて出力画像データが作
成される。そして、この出力画像データに基づく画像を
印刷する場合、アプリケーションソフトウェア111
は、OS180に印刷出力要求を行うとともに、テキス
トデータ部分はテキスト描画命令、グラフィクスデータ
部分はグラフィクス描画命令、イメージ画像データ部分
はイメージ描画命令で構成される描画命令群をOS18
0に発行する。
【0035】OS180はアプリケーションソフトウェ
ア111から上記印刷出力要求を受けると、プリンタ1
70に対応するプリンタドライバ112に描画命令群を
渡す。プリンタドライバ112はOS180から渡され
る印刷出力要求および描画命令群を処理して、プリンタ
170が印刷処理可能な印刷データを作成し、その印刷
データをプリンタ170に送る。
【0036】なお、プリンタ170がラスタプリンタで
ある場合、プリンタドライバ112は、描画命令群を、
順次、例えばRGBそれぞれ8ビット深さをもつバンド
メモリにラスタライズする。そして、全ての描画命令を
ラスタライズした後、ページメモリの内容をプリンタ1
70が印刷可能なデータ形式、例えばCMYKデータに
変換してプリンタ170に送る。なお、このバンドメモ
リは例えばRAM(メモリ110)に割り当てられる。
【0037】[印刷処理アプリケーションについて]次
に、上記アプリケーション111として動作可能な、本
実施形態による印刷処理アプリケーションについて説明
する。本実施形態の印刷処理アプリケーションは、動画
データの所望範囲より所定数の連続静止画を抽出し、図
23に示すような、短冊状シートに切り離しが可能なミ
シン目が設けられた用紙に、これら連続静止画を印刷す
る。短冊状シートの長手方向に連続静止画と余白部が並
ぶようにして印刷することにより、各短冊状シートには
綴じ代が形成される。こうして得られた短冊状シートを
図18、図19に示す如く束ねることで、捲り動画を観
察することが可能となる。以下、本実施形態の印刷処理
アプリケーションの動作・機能について詳細に説明す
る。
【0038】本実施形態の印刷処理アプリケーションを
起動すると、専用のアプリケーションウインドウが表示
される。アプリケーションウインドウとしては、用紙選
択画面(図7参照)、動画選択画面(図8参照)、範囲
設定画面(図9A参照)及び印刷・保存画面(図10A
参照)が用意されている。なお、本印刷アプリケーショ
ンを起動した場合、初期画面として用紙選択ウインドウ
が表示されるものとするが、これに限定されるものでは
ない。また、各画面には、画面選択のためのタブ(30
1a〜301d)が設けられており、所望のタブをクリ
ックすることで図7〜図10Aの画面のうちの所望の画
面に移行させることができる。
【0039】本印刷処理アプリケーションによる概略の
印刷手順は、以下のようになる。 ・用紙選択画面において使用するプリンタや用紙等の設
定を行ない、 ・動画選択画面において所望の動画ファイルを選択し、 ・範囲設定画面において、動画選択画面で選択された動
画ファイル中の所望の範囲を設定するとともに、捲り動
画のプレビューにより設定した範囲が適切であったか否
かを確認し、 ・印刷・保存画面において、上記範囲設定画面で設定さ
れた所望の範囲から所定数からなる連続静止画を生成
し、これを上記設定されたプリンタにて出力させる。
【0040】以下、各画面毎に動作の詳細を説明する。
【0041】まず、図3、図7を参照して、用紙選択画
面を表示して実行される用紙選択処理について説明す
る。図3は図7に示される用紙選択画面が選択された状
態において実行される処理を説明するフローチャートで
ある。
【0042】ステップS101では、ボックス310に
選択したいプリンタの名称を入力させ、ユーザにプリン
タの選択を促す。ここで、ボックス310の左側の▽部
分をクリックすると、利用可能なプリンタのリストが表
示され、ユーザはその中から所望のプリンタを選択する
ことができる。利用可能なプリンタが1台しかない場合
は、そのプリンタがボックス310に表示される。な
お、利用可能なプリンタとは、当該印刷アプリケーショ
ンが対応しているプリンタであり、当該情報処理装置に
プリンタドライバがインストールされているものであ
る。また、本アプリケーションの起動時においては、前
回終了時に選択されていたプリンタを選択されたプリン
タとする。
【0043】ステップS102では、ボックス311を
用いたカートリッジの選択が、ステップS103ではボ
ックス312を用いた用紙の選択が行なわれる。なお、
本実施形態では、用紙サイズをA4に固定しているが、
所望の用紙サイズを選択できるようにしてもよい。
【0044】ステップS104では別の画面へ移行する
ためのタブ(301b〜301dのいずれか)が選択さ
れたかどうかを判定し、選択されていなければ処理をス
テップS101に戻す。また、別の画面へ移行するため
のタブが選択された場合は、ステップS105へ進み、
ボックス310〜312においてその時点で設定されて
いた内容を設定内容として確定する。なお、この設定内
容は、後に別の画面からタブ301aを選択して用紙選
択画面を表示させて変更することが可能であることはい
うまでもない。
【0045】次に、タブ301bが選択されて、動画選
択画面へ移行した場合に実行される動画選択処理につい
て図4及び図8を参照して説明する。図4は、図8に示
される動画選択画面が選択された状態で実行される処理
を説明するフローチャートである。
【0046】まず、ステップS121では、ユーザのフ
ァイルオープン操作により、選択されたファイルを開く
処理を行なう。ここでは、「開く」ボタン321のクリ
ックに応じてファイル選択用のポップアップウインドウ
(不図示)が表示され、これを用いてユーザは所望の動
画ファイルを選択する。
【0047】次にステップS122において、ステップ
S121で指定されたファイルが、当該印刷処理アプリ
ケーションで作成され、保存されたものであるかどうか
を判定する。本アプリケーションでは、図6により後述
の「印刷と保存」処理におけるステップS169によっ
て連続静止画を印刷するための情報を保存することがで
きる。ステップS122において、そのような情報ファ
イルが選択されていると判定された場合は、以下に説明
する動画再生処理は行なわず、ステップS126へ処理
を移す。なお、ステップS122の判定は、例えばファ
イルの拡張子を参照して行なうことができる。
【0048】後述するが、情報ファイルには、画像ファ
イル名・静止画切り出し範囲等が保存されている。そこ
で、本実施形態では、情報ファイルを開いた場合は即座
に印刷を実行できるように、印刷・保存画面に自動的に
切り替える構成をとる。すなわち、動画選択画面で情報
ファイルを開いた場合は、動画を再生するステップをス
キップさせ、印刷・保存画面へジャンプする(このジャ
ンプ処理については、フローチャート上に図示されてい
ない)。なお、このような構成を採用せず、情報ファイ
ルが選択された場合であっても、通常の動画ファイルが
選択された場合と同様に動画再生を可能とするようにし
てもよい。
【0049】ステップS121で選択されたファイルが
本印刷アプリケーションで処理が可能な動画ファイルで
あった場合は、ステップS123へ進み、動画再生ウイ
ンドウ322の中の動画再生領域323に当該動画ファ
イルの先頭のフレームの画像を表示する。
【0050】動画再生ウインドウ322は、選択された
動画ファイルの再生処理の開始を指示する再生ボタン3
24、再生処理の一時停止及びその解除を指示する一時
停止ボタン325、再生処理を停止する停止ボタン32
6、動画ファイルの先頭に移動する移動ボタン327、
動画ファイルの最後に移動する移動ボタン328、及び
シークバー329を含むユーザインターフェースを有す
る。なお、シークバー329をドラッグすることによ
り、動画ファイル中の任意の位置へ表示箇所を移動する
ことができる。また、動画再生中は、その再生位置に応
じてシークバーが移動する。時間表示330は、現在再
生中の位置を、再生開始からの時間で示す。
【0051】再生ボタン324の操作によって動画の再
生が指示された場合は、ステップS124からステップ
S125へ進み、ステップS121で選択された動画フ
ァイルを再生する。なお、その他の操作ボタンの操作に
よる処理についてはフローチャートによる図示と詳細な
説明を省略するが、その内容は当業者には明らかであろ
う。
【0052】動画ファイルが選択された状態で別の画面
へ移行するためのタブ301a、301c、301dの
何れかが選択された場合は、当該動画ファイル或いは情
報ファイルが指定する動画ファイルを選択された動画フ
ァイルとして確定して本処理を終了し、指定された画面
へ移動する(ステップS126、S127)。これらの
タブが選択されない間は、上記ステップS121〜ステ
ップS125を繰り返す。なお、この確定内容は、後に
別の画面からタブ301bを選択して動画選択画面を表
示させて変更することが可能であることはいうまでもな
い。
【0053】次に、タブ301cが選択されて範囲設定
画面に移行した場合に実行される範囲設定処理につい
て、図5及び図9Aを参照して説明する。図5は図9A
に示される範囲設定画面が選択された状態で実行される
処理を説明するフローチャートである。範囲設定画面で
は、動画ファイル中より、連続静止画の切り出し対象と
なる所望の範囲(静止画切り出し範囲という)を設定す
る。
【0054】図9Aに示されるように、範囲設定画面に
おいても、選択された動画像ファイルを再生するための
動画再生領域323や各種操作ボタン324〜328、
シークバー329を含む動画再生ウインドウ340が表
示される。ただし、範囲設定画面の動画再生ウインドウ
340には、動画中より所望の静止画切り出し範囲を設
定するための開始点ボタン341と終了点ボタン34
2、及び設定された静止画切り出し範囲から得られる連
続静止画を、捲り動画としてプレビューするためのプレ
ビューボタン343が含まれる。
【0055】まず、ステップS141〜S143におけ
る動画再生処理は、上述のステップS123〜S125
と同様である。すなわち、動画選択画面にて選択され、
選択が確定した動画ファイルの先頭フレームの画像を動
画再生領域323に表示し(ステップS141)、再生
ボタン324をクリックすることにより(ステップS1
42)当該動画ファイルの再生を開始する(ステップS
143)。
【0056】この動画ファイルの再生中において、開始
点ボタン341がクリックされた場合は、その時点の再
生時刻を静止画切り出し範囲の開始点として登録する
(ステップS144、S145)。また、終了点ボタン
342がクリックされた場合は、その時点の再生時刻
を、静止画切り出し範囲の終了点として登録する(ステ
ップS146、S147)。開始点と終了点が登録され
ると、選択された静止画切り出し範囲を示すために、図
8に示すようにシークバー329の選択範囲に相当する
部分の表示色を変更するなどして、選択範囲を識別可能
とする表示をする。
【0057】なお、上記では、動画ファイルの再生中に
所望の時点で開始点と終了点を指定することで動画中の
所望の範囲を決定したが、これに限られるものではな
い。例えばシークバー329を所望の再生位置へ移動さ
せて開始点ボタン341をクリックすることで静止画切
り出し範囲の開始点を、同様に終了点ボタン342をク
リックすることで静止画切り出し範囲の終了点を指定す
るようにしてもよい。この場合、動画ファイルは再生ボ
タン324によって再生されている必要はないが、シー
クバー329で指定された位置に対応するフレームの画
像が動画再生領域323に表示されるようにする。
【0058】また、上述した、動画を再生させながら静
止画切り出し範囲を指定する方法と、シークバーを用い
て静止画切り出し範囲を指定する方法とを組み合わせて
もよい。例えば、シークバー329を操作して動画デー
タ中の所望の位置へ移動し、開始点ボタン341をクリ
ックすることで静止画切り出し範囲の開始点を指定す
る。その後、再生ボタン324をクリックしてその位置
から動画を再生させ、所望の位置で終了点ボタン342
をクリックすることにより、切り出し範囲を設定するよ
うに構成することも可能である。
【0059】また、本実施形態では、静止画切り出し範
囲の開始点と終了点をその再生時刻によって登録する
が、これに限られるものではなく、フレーム番号等を用
いてもよい。
【0060】本実施形態の印刷処理アプリケーション
は、以上のようにして設定された静止画切り出し範囲よ
り、等間隔に、所定枚数(本実施形態では45枚とす
る)の連続静止画を切り出し、これらをプリント出力す
るものである。こうして得られた連続静止画のプリント
出力は、上述したように短冊状に分離されて、連続的に
捲ることにより捲り動画として観察されることを目的と
している。従って、この目的のために、疑似的に捲り動
画を観察できるように連続静止画をプレビューできるこ
とが望ましい。以下のステップS148〜S150では
そのようなプレビュー機能が提供される。
【0061】上記のようにして開始点と終了点により静
止画切り出し範囲が設定された後、プレビューボタン3
43がクリックされると、処理はステップS148から
ステップS149へ進む(なお、ステップS149へ
は、静止画切り出し範囲が設定されない限り分岐されな
いようにする)。ステップS149では、設定された静
止画切り出し範囲から所定数の連続静止画が生成、取得
される。このとき、隣り合う連続静止画の間隔は、時間
軸上で全て等間隔(同一フレーム数)となるように連続
静止画が生成される。すなわち、設定された静止画切り
出し範囲から等間隔でフレームが抽出され、抽出された
フレームから連続静止画が生成される。
【0062】なお、ステップS149におけるフレーム
の抽出は、以下の式を用いることでほぼ等間隔に行なう
ことができる。すなわち、 m=1+INT((n-1)×(M-1)/(N-1)+0.5) ただし、INT(x)はxの小数点以下を切り捨てた値を得る
関数とし、 M:選択範囲のフレーム数 N:抽出フレーム数(N>1、本実施形態では45に固
定) n:フレーム順序番号(1〜N) m:抽出フレーム番号(1〜M) (上記、M,N,n,mはすべて整数)とする。なお、
上記式ではM=(N-1)×y+1 の場合(yは1以上の整数)
に、各フレームの間隔が全て等しくなる そして、ステップS150において、ステップS149
で生成された連続静止画を、例えば2秒間で45枚を表
示し終えるように撮像順で順次表示する。このとき、あ
る静止画から次の静止画への切替えの間隔は、一定(例
えば45枚の連続静止画を2秒間で表示しようとすれば
2/45秒)となるようにする。
【0063】なお、動画像中の選択範囲が変更されず
に、再度プレビューボタン343がクリックされた場合
は、既に連続静止画の生成が終わっているので、ステッ
プS149の処理は省略される。
【0064】この状態で、別の操作画面に対応するタブ
301a,301b,301dがクリックされた場合
は、ステップS151からステップS152へ進み、上
記で設定された静止画切り出し範囲を確定する。なお、
この確定内容は、後に別の画面からタブ301cを選択
して範囲設定画面を表示させて変更することが可能であ
ることはいうまでもない。一方、別の操作画面に対応す
るタブがクリックされない限りは、上記処理を繰り返す
ために、処理をステップS141に戻す。したがって、
本実施形態によれば、同一の画面(範囲設定画面)上
で、プレビューの表示と範囲設定の操作が行なえるの
で、プレビューで捲り動画の状況を確認した後、即座に
範囲指定のやり直し等が行なえて、操作性がよい。
【0065】なお、上記のステップS150における連
続静止画のプレビュー表示において、図9Bに示すよう
なプレビュー設定パネル344を設け、表示に要する時
間を任意に設定できるようにしてもよい。例えば、図9
Bの345に示すように、全体の表示時間を任意に設定
可能とし、1秒間で表示すように設定がなされると、1
/45秒間隔で連続静止画を切り替えて表示することに
なる。また、図9Bの346に示すように、連続静止画
の切替え間隔を指定(例えば、0.04秒という様に指
定)するようにしてもよい。
【0066】更に、図9Bの347に示すようにマニュ
アル操作を可能としてもよい。本例では、スライドバー
348を表示し、そのつまみ349をマウスでスライド
させると、これに追従して連続静止画を切替えながら表
示していく。このようにすれば、上記345、346で
は、連続表示中では一定でかつ固定であった切替え間隔
を、可変とすることができ、ユーザの捲り動作により正
確に対応したプレビューを表示できる。
【0067】次に、タブ301dが選択されて印刷・保
存画面に移行した場合の処理について説明する。図6は
図10Aに示される印刷・保存画面が選択された状態に
おいて実行される処理を説明するフローチャートであ
る。この印刷・保存画面では、範囲設定画面で設定され
た静止画切り出し範囲より得られる連続静止画の印刷
と、切り出し情報の保存が行なえる。
【0068】まずステップS161で、現在設定されて
いる切り出し対象範囲について、上記ステップS149
による静止画変換処理が行われているかどうかを判定す
る。ステップS149による処理が完了していれば、当
該静止画切り出し範囲については連続静止画が得られて
いるので、ステップS162をスキップする。設定され
ている切り出し対象範囲から連続静止画が取得されてい
ない場合は、ステップS162に進み、先の範囲設定画
面において設定された静止画切り出し範囲より所定枚数
の連続静止画を切り出す。この処理は、図5のステップ
S149と同じである。
【0069】続いて、ステップS163において、生成
された連続静止画による印刷レイアウト351の表示を
行なう。本実施形態では、A4サイズの用紙に、連続静
止画を15個ずつ印刷するので、合計3ページにわたる
印刷が行われることになる。従って、次ページボタン3
56或は前ページボタン355を設け、これらを操作す
ることにより、全ての頁の印刷レイアウトを確認可能と
する。なお、図において、連続静止画の部分に記載され
た数字は、これらが連続静止画であること(同一画像の
連続ではないこと)を示すために便宜上付したものであ
る。
【0070】また、印刷設定ボタン353がクリックさ
れると、印刷設定の変更が行われるものと判定されて処
理はステップS165へ進む。ステップS165では、
印刷設定入力画面(不図示)が表示され、例えば以下の
ような印刷設定項目の設定が行なわれる。
【0071】<レイアウト> ・右綴じ:左利き用のレイアウトにて印刷を行なう。 ・左綴じ:右利き用のレイアウトにて印刷を行なう。 (デフォルトは「左綴じ」) <背景> ・なし:連続静止画の周囲に何も印刷しない。 ・黒のグラデーション:連続静止画の周囲に、連続静止
画から余白部に向かって変化する黒のグラデーションを
印刷。 ・指定色のグラデーション:連続静止画の周囲に、連続
静止画から余白部に向かって変化する指定された色のグ
ラデーションを印刷。 (デフォルトは「黒のグラデーション」) <タイトル> ・なし:タイトル名を印字しない。 ・タイトルを印字:入力した文字列をタイトルとして印
字(1ページ目だけに印字するか、全ページに印字する
かを設定可能)。 (デフォルトは「なし」) <撮影日付> ・なし:撮影日時を印字しない。 ・日付を印字:撮影した日付を印字する(1ページ目だ
けに印字するか、全ページに印字するかを設定可能) (デフォルトは「なし」)。
【0072】印刷設定の後、処理はステップS163に
もどり、印刷レイアウトを更新された印刷設定で表示す
る。こうして印刷設定の変更が直ちに印刷レイアウト表
示に反映される。
【0073】印刷ボタン352がクリックされた場合、
処理はステップS166からステップS167へ進み、
連続静止画を指定されたプリンタから、図10Bのよう
に印刷させる。このときの印刷画像は、動画から切り出
した連続静止画の縦横比を固定として、42mm×34
mmの領域に納まるように縮小したサイズで連続静止画
の印刷を行なう。また、その際の印刷品位は、指定され
たメディアのデフォルト品位にて印刷を行なう。また、
背景について指定がある場合は指定された背景を印刷
し、撮影日付やタイトルの印字指定あれば、それぞれの
指定に従ってそれらを印字する。更に、連続静止画の順
番を明示するために、連続静止画の側方の余白部(本実
施形態では右綴じの場合には右上隅となる位置に、左綴
じの場合は左上隅となる位置)に番号を印字する(図1
0Bは右綴じの例であり、右上隅にページ番号がふられ
ている)。
【0074】また、保存ボタン354がクリックされた
場合、処理はステップS168からステップS169へ
進む。ステップS169では、用紙選択画面、動画選択
画面、範囲設定画面、そして印刷・保存画面(印刷設
定)によって設定された各項目を一つのファイルとして
保存する。例えば、保存項目としては、使用プリンタ、
カートリッジの情報、用紙、動画ファイル名、静止画切
り出し開始位置、静止画切り出し終了位置、印刷設定内
容(レイアウト・背景など)である。ただし、切り出し
た連続静止画データの保存は行わない。
【0075】以上のようにして得られた45枚の連続静
止画像は、図23のようなミシン目を有する用紙に、図
10Aのように印刷されるので、これらをミシン目に沿
って短冊状シートに切り離せば、図18のように束ねる
ことができる。そして、これを図19に示すごとく連続
的に捲ることにより、捲り動画を観察できる。
【0076】以上のように、本実施形態の印刷処理アプ
リケーションによれば、動画データの所望の範囲につい
て、捲り動画としての観察が可能な連続静止画をプリン
ト出力することが可能となる。ユーザが欲する捲り動画
を容易に提供することができる。
【0077】特に、図9A、Bで説明した範囲設定画面
(図9A)のプレビューボタン343によるプレビュー
機能では、指定された範囲から切り出された連続静止画
を連続的に切替えて表示するので、ユーザが図18、図
19のように連続静止画像を束ねて連続的に捲ることに
より捲り動画を観察したときの状態を確認できて、便利
である。そして、プレビューを見て気に入らなかった場
合は、ウインドウを切り替えることなく、即座に静止画
切り出し範囲の指定をやり直せるので、操作性が向上す
る。
【0078】また、プレビューにおいて、静止画像の切
替え間隔を設定可能とすれば、好みの捲り速さに応じた
プレビューを行なえる。更に、プレビューにおいて、ス
クロールバー348のつまみ348の移動に同期させて
連続静止画の切替えを制御する構成を設ければ、表示切
替えの間隔を連続表示中に変更することができる。この
ため、捲り画像を観察するときのユーザのくせ(例えば
捲りはじめと捲りおわりのスピードが他の部分よりも遅
い等)に対応したプレビューを実現することができ、よ
り正確な捲り動画のプレビューを行なえる。
【0079】[フレーム数が不足する場合の連続静止画
の補充処理]上述したように、本実施形態では、範囲設
定画面において動画切り出し開始点と動画切り出し終了
点を指定することにより、動画中の所望の範囲を指定す
ることができる。このため、範囲の指定の仕方によって
は、45フレーム未満の切り出し範囲を指定してしまう
可能性がある。このような場合は、ステップS149、
S162において45枚の連続静止画像を生成すること
ができなくなってしまう。本実施形態の印刷処理アプリ
ケーションは、このような場合でも適切に45枚の連続
静止画像を得ることを可能とする。
【0080】図11は、ステップS149、S162に
おける静止画変換処理を更に詳細に説明するフローチャ
ートである。
【0081】まずステップS201において、上述した
ステップS144〜S147によって設定された静止画
切り出し範囲(開始点と終了点)を、変換範囲情報とし
て読み込む。そして、ステップS202において、静止
画切り出し範囲内に含まれるフレーム数を求める。ま
た、ステップS203では静止画変換数を読み込む。上
述したように、本実施形態では45枚に固定されている
ので、静止画変換数は45となる。
【0082】ステップS204では、ステップS202
で求めた静止画切り出し範囲内に含まれるフレーム数
と、ステップS203で読み込んだ静止画変換数(45
枚)とを比較する。切り出し範囲のフレーム数が静止画
変換数以上であれば、45枚の連続静止画を切り出すこ
とができるので、ステップS207へ進み、上述のステ
ップS149と同様の手法によりフレームを等間隔で所
定枚数だけ抽出し、静止画変換する。
【0083】一方、切り出し範囲のフレーム数が静止画
変換数よりも少ない場合は、不足数を補って45枚の連
続静止画を生成する必要がある。そこで、ステップS2
04から処理をステップS205へ進める。ステップS
205では、指定された静止画切り出し範囲に含まれる
全てのフレームを静止画に変換する。そして、ステップ
S206において、不足する分を、上記静止画切り出し
範囲内のフレームを繰り返し用いることで補う。本実施
形態では、時系列的に最初及び/又は最後に位置するフ
レームを繰り返して用いる(すなわち、時系列的に最初
及び/又は最後に位置するフレームに対応する連続静止
画を繰り返し用いる)ことにより指定枚数の連続静止画
を作成する。捲り動画を観察する場合、同じ画像が中間
において繰り返されると違和感を覚えるが、最初、或は
最後において、同一の連続静止画が数枚繰り返されても
さほどの違和感は覚えないからである。
【0084】また、繰り返し枚数(不足枚数)に応じて
連続静止画の補充の仕方を替えてもよい。すなわち、不
足枚数に応じて、繰り返しに利用するフレーム位置を変
更してもよい。例えば、不足枚数が所定閾値以下であっ
た場合には先頭及び/または最終フレームの連続静止画
を繰り返し利用し、不足枚数が所定閾値より多い場合は
連続静止画の繰り返し利用を全フレーム中に散在させ
る。
【0085】一例を示せば、不足枚数の所定枚数に対す
る比率が、 ・10%まで(所定枚数が45枚の場合は5枚まで)は
最後のフレームを繰り返し、 ・10%〜20%(6枚〜9枚)の場合は、最初の10
%(5枚)までは最後のフレームを繰り返し、残りの不
足分は最初のフレームを繰り返して補うようにし、 ・20%を超えた場合(10枚以上の場合)は、繰り返
すフレームを全体にちりばめるというようにすることが
考えられる。或は、20%を超える不足分が発生した場
合は、範囲指定エラーとしてもよい。
【0086】或いは、どのフレーム(どの位置のフレー
ム)を繰り返すかをユーザが指定するようにしてもよ
い。例えば、「最終フレーム」、「先頭フレーム」のい
ずれを繰り返すかをユーザが設定可能としてもよい。
【0087】上述の方法において、特に最後の方のフレ
ームの繰り返しを優先的に用いるようにしたのは、捲り
動画の観察においては、最後のページの方で1枚ずつ捲
るのが困難になり、複数枚が一度に捲れてしまうような
場合があるからである。従って、最後のフレームを繰り
返すことで連続静止画を補充するという処理は、捲り動
画を観察するためのプリント出力においてその影響を低
く抑えるとともに、処理自体を簡易化でき、非常に有効
な手段である。
【0088】また、同一のフレームの連続静止画を繰り
返す際に、画像に所定の加工を行ってもよい。例えば、
同一の画像をその終わりのほうで数枚繰り返す場合に
は、画像の輝度を徐々に低下させてフェードアウトの効
果を付けるようにして、補充用の連続静止画を生成して
もよい。同様に、先頭側で数枚のフレームを繰り返す場
合には、フェードインのような効果を持つように印刷デ
ータの輝度を調整して補充用の連続静止画を生成しても
よい。
【0089】[印刷処理の詳細]本実施形態の連続静止
画像は、短冊状に切り取るためのミシン目が施された用
紙上に印刷され、このミシン目に沿って短冊状に切り取
られ、静止画像の側方に設けられた余白部を綴じしろと
して用いて束ねられ、捲り動画の観察を可能とするもの
である。したがって、ミシン目が形成する短冊内の所定
位置に再現性よく静止画像をプリントしないと、捲り動
画を観察した場合に画像全体が移動してしまい、不自然
になる。一般に、1枚の用紙上においては、印刷位置は
比較的精度よく保たれる。しかしながら、本実施形態の
ように複数枚の用紙にまたがって連続静止画を印刷する
と、異なる用紙間における全体の印刷位置のずれが問題
となる。
【0090】一般に、印刷位置精度は、用紙の搬送方向
における搬送誤差の影響で、搬送方向の精度が低い。こ
れに対して、搬送方向に直交する方向の印刷位置につい
ては、用紙ガイド等により比較的良好な精度が得られ
る。したがって、図12のように、連続静止画と余白部
の並びが搬送方向に対して直交するようなレイアウトで
印刷すると、ある用紙から得られた短冊状シートと、次
の用紙から得られた短冊状シートとで、連続静止画の印
刷位置が、左右方向よりも上下方向により大きくずれや
すいことになる。このため、1枚の用紙から15枚の短
冊状シートを得る本実施形態の捲り動画においては、1
5枚目と16枚目の短冊状シートの間、及び30枚目と
31枚目の短冊状シートの間で連続静止画が上下方向に
移動することになる。
【0091】本発明者らの実験によれば、捲り動画を観
察する場合、連続静止画が左右方向にずれたときよりも
上下方向にずれたときのほうが違和感が大きい。そこ
で、本実施形態では、上記ステップS167における印
刷処理において、上下方向のずれを極力少なくするよう
に静止画をレイアウトし、プリント出力する。以下、こ
の点について説明する。
【0092】図13は本実施形態による連続静止画のプ
リント出力におけるレイアウトを説明する図である。図
13に示されるように、本実施形態のプリント出力で
は、各短冊に連続静止画と綴じしろに利用可能な余白部
とが設けられるが、連続静止画と余白部の並びが必ず搬
送方向と同一方向となるようにする。上述したように、
複数枚の用紙に記録を行う場合、搬送方向の印刷位置精
度よりも搬送方向に直交する方向の印刷位置制度のほう
が高精度である。したがって、図13に示すようなレイ
アウトで得られたプリント出力を、ミシン目に沿って分
離し、得られた短冊状シートを束ねて捲り動画を観察し
た場合、静止画像の左右方向の移動は若干大きくなる可
能性があるものの、静止画像の上下方向の位置は比較的
高い精度で一致することになる。上述のように、連続的
に静止画を捲って観察した場合には、横方向の移動より
も上下方向の移動のほうが違和感を覚えやすいので、上
下方向の移動を極力抑えることにより、良好な捲り動画
を観察できる短冊状シートを提供することが可能とな
る。
【0093】なお、横長で用紙が搬送される場合には、
図12に示すようなレイアウトを用いることは、容易に
理解されることである。従って、用紙の搬送方向が指定
できる状況では、その搬送方向に応じて、適切な印刷レ
イアウトが自動的に選択されるように構成することが好
ましい。すなわち、指定された搬送方向と用紙サイズを
検出し、連続静止画と余白部が搬送方向に並ぶように印
刷レイアウトを決定し、印刷処理をさせるように構成す
る。
【0094】以上のように本実施形態では、捲り動画を
観察する際に左右方向よりも上下方向の印刷位置精度が
高くなるように、連続静止画をレイアウトして印刷する
ことが可能となる。
【0095】さらに、本実施形態のプリント出力では、
連続静止画の印刷画質を向上するために、更なる工夫が
なされている。インクジェット記録装置のように、用紙
を搬送しながら、搬送方向と直交する方向に記録走査を
繰り返して印刷を行う場合、搬送方向に関して、特に用
紙の後端部において搬送誤差が生じやすく、画質が劣化
する傾向にある。これは、用紙の後端部では用紙の押さ
えが甘くなり、搬送誤差が顕著になること、用紙が浮き
易くなり、記録ヘッドと用紙との距離が変化するためで
ある。
【0096】上述したように、用紙の搬送方向に沿って
連続静止画と余白部が並ぶように配置すると、連続静止
画と余白部のいずれか一方が用紙の後端部に位置するよ
うになる。図14には、右綴じ用のレイアウトと印刷時
における用紙の搬送方向が示されている。図14に示す
ようにレイアウトされた場合には、用紙搬送方向に対し
て用紙の後端部側に余白部がくるので、上記理由による
連続静止画への悪影響はない。しかしながら、左綴じ用
のレイアウトが指定された場合に、図15に示すよう
に、余白部が連続静止画の左にくるように、連続静止画
の記録位置を移動してレイアウトすると、用紙後端部側
に連続静止画が配置されることになる。したがって、1
1番〜15番の連続静止画の印刷画質が劣化する可能性
がある。
【0097】これを解決するために、本実施形態では、
右綴じ用のレイアウトでも左綴じ用のレイアウトでも、
必ず余白部が用紙の後端部側に配置されるようにする。
本実施形態では、図15のごとき左綴じ用の印刷レイア
ウトの全体を更に180度回転して、図16に示すよう
な印刷レイアウトとすることで、これを実現する。
【0098】図17はこのプリント処理を説明するフロ
ーチャートである。ステップS168による印刷処理が
開始されると、本処理が起動される。
【0099】まず、ステップS301において印刷設定
のレイアウト情報、すなわち設定されているレイアウト
が左綴じ用であるか、右綴じ用であるかを示す情報が取
得される。取得されたレイアウト情報が右綴じ用のレイ
アウトを表す場合、処理はステップS302からステッ
プS304へ進み、図14に示すようなプリント出力が
なされるように連続静止画をレイアウトする。そして、
ステップS305へ進み、連続静止画のプリント出力を
実行する。
【0100】一方、ステップS301で取得したレイア
ウト情報が左綴じ用のレイアウトを表す場合は、ステッ
プS302からステップS303へ進む。ステップS3
03では、連続静止画の印刷位置を短冊の右側に移動さ
せて図15のような状態とし、これを180度回転して
図16に示す印刷レイアウトとする。そしてステップS
305へ進み、連続静止画のプリント出力を実行する。
この結果、図14と図16に示すように、用紙の後端部
には必ず余白部が位置するようになり、連続静止画の画
質の劣化を防止できる。
【0101】なお、上記実施形態において、左綴じ用の
レイアウトの場合に180度回転したレイアウトを用い
るが、このような処理に限定されるものではない。必要
なことは、搬送方向に沿って連続静止画と余白部が並ぶ
ようにし、かつ搬送方向に関して用紙の後端側に余白部
がくるように印刷レイアウトをすることである。
【0102】なお、ステップS163による印刷レイア
ウト表示では、常に連続静止画像が正位置となる用に表
示する。従って、本実施形態において左綴じが設定され
ている場合であっても、連続静止画像が正位置となるよ
うに、すなわち図10Aに示すようにレイアウト表示を
することになる。
【0103】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、印刷装置の特性に応じて印刷レイアウトを工夫した
ことにより、具体的には、搬送方向に沿って連続静止画
と余白部が並ぶようにし、かつ搬送方向に関して用紙の
後端側に余白部がくるような印刷レイアウトを採用した
ことにより、高品位な捲り動画を提供することが可能と
なった。
【0104】以上、本実施形態の印刷アプリケーション
について説明した。なお、上記実施形態においては、印
刷処理アプリケーションがパーソナルコンピュータ等の
情報処理装置上で動作するものとして説明したが、これ
に限られるものではなく、上記アプリケーションの持つ
機能の全て或は一部がプリンタドライバ、デジタルカメ
ラ、デジタルビデオカメラ或はプリンタにおいて実現さ
れてもよい。
【0105】また、上記実施形態では、プリンタとして
インクジェットプリンタを想定したが、レーザプリンタ
等の電子写真方式のプリンタであっても、感熱方式のプ
リンタでもかまわない。
【0106】また、上記実施形態では、連続静止画の枚
数は45枚で固定としたが、ユーザが任意に設定できる
ようにしてもよい。また、例えば用紙の向きでレイアウ
トが変わり、用紙1枚から取得できる短冊状シートの数
が変化する場合は(例えば用紙を横向きで搬送し、図1
2のようなレイアウトを用いた場合は、用紙1枚から1
4枚しか短冊状シートをとることができない)、それに
応じて連続静止画の全取得数を変更してもよい。例え
ば、図12のような印刷形態が指定された場合には、1
4×3=42枚としてもよい。
【0107】[短冊収容ケースについて]次に、以上の
ようにしてプリント出力された連続静止画を含む、複数
の短冊状シートを束ねて収容し、捲り動画を観察可能と
するケースについて説明する。
【0108】図18は連続静止画がプリントされた短冊
状シートを本実施形態のケースに束ねて収容した状態を
示す図である。図18に示されるように、コの字状のケ
ース部材400と、これに収容される短冊状シート群4
10と、ケース部材400と短冊状シート群410を束
ねて、その状態を維持するための保持部材としての輪ゴ
ム420を具備する。また、図19は、図18に示すよ
うに収容された短冊を連続的に捲ることにより、捲り動
画を観察する様子を示した図である。図19では、左綴
じ(右利き用)の状態が示されている。
【0109】図20は、本実施形態によるケースの組み
立ての様子を説明する図である。ケース部材400は、
柔軟で、透明もしくは半透明の材料からなり、略長方形
の第1パネル401と、コの字状とした際に第1パネル
401に対向する略長方形の第2パネル402、及び第
1パネル401と第2パネル402を接続する第3パネ
ル403を含んで構成される。図21に示すように、好
ましくは第1〜第3パネルは一体のシートから形成さ
れ、点線で示した折り目線410により、第1〜第3パ
ネルが形成される。図21に示すシートは、図20の
(a)に示すように、折り目線410において折り曲げ
可能に構成され、これにより第1〜第3パネル401〜
403はコの字状に形成される。
【0110】次に、図20(b)に示されるように、第
1パネル401と第2パネル402との間に、積み重ね
られた短冊状シート群410(本例では45枚の短冊状
シート)が挿入される。したがって、第3パネルの長さ
(コの字状に形成した場合の高さ方向の長さ)は、短冊
状シート45枚を重ねた厚みと同等とする。
【0111】第1パネル401と第2パネル402の各
長辺部上の、第3パネル403との接続部位側にはノッ
チ404が設けられている。これらのノッチ404は、
第3パネル403との接続部位より等距離に設けられて
いる。第1と第3パネル、及び第2と第3パネルのそれ
ぞれがなす角度をほぼ直角としてコの字状にケース40
0を形成し、その中に短冊群410を入れ、ノッチ40
4に輪ゴム420をかけることにより、短冊を束ねた状
態を維持する(図20(c)、(d))。
【0112】第1パネル401は連続静止画と接する上
面パネルであり、第2パネル402は背表紙となるパネ
ルである。第1パネル401と第2パネル402は、収
容する短冊状シートよりも一回り大きいサイズを有す
る。これにより、短冊状シート群410に対する保護機
能が提供される。
【0113】ところで、上面パネルとしての第1パネル
401を収容する短冊状シートより大きくすると、連続
的に捲ろうとした場合に、最初の方の短冊状シートが数
枚同時に捲れてしまうという問題が生じる。そこで、本
実施形態では、図22等に示されるように、収容してい
る短冊が露出するように切り欠き405を設け、連続的
に捲る際に、先頭の短冊状シートが指に接触するように
してある。これにより、先頭の短冊状シートから確実に
一枚ずつ捲れるようになる。切り欠き405の幅は、人
間の指(親指)が短冊に触れて、自然に捲ることのでき
るような大きさとする。なお、切り欠き形状は、円弧形
状に限定されるものではない。
【0114】また、短冊状シートにおいて、連続静止画
の周りに縁が設けてある場合は、この縁部分のみが露出
する程度の切り込み深さとするようにしてもよい(図2
2(b))。このようにすれば、連続静止画そのものは
露出しないので、画像を確実に保護できる。
【0115】また、第2パネル402は背表紙となるパ
ネルであるが、第1パネル401と同様に、短冊状シー
トよりも一回り大きいサイズを有するのが好ましい。こ
のような第2パネル402を設けたことにより、短冊状
シートを確実に保護するとともに、連続的な捲り操作を
した場合に、最後のページまで確実に1枚ずつ捲ること
を容易にする効果がある。すなわち、第2パネル402
が存在しない場合、或は短冊状シートよりも小さい場
合、最後の方で複数枚のページが同時に捲れてしまい、
正しく捲り動画を観察できないという問題が生じるが、
本実施形態によれば、第2パネルを設けたことで、最終
ページまで容易かつ確実に1枚ずつ捲ることができるよ
うになるのである。
【0116】さらに、上述したノッチ404も、図22
(c)に示すように、収容された短冊がわずかに露出す
る程度の深さを有することが望ましい。このようにノッ
チを形成することにより、ノッチ404によって輪ゴム
420の位置がずれないようにするとともに、短冊状シ
ートと輪ゴム420を接触させることにより、より良好
かつ効果的に、短冊状シート群410の収容状態を維持
できる。また、本実施形態の、輪ゴムによる保持機構に
よれば、極めて簡易な構成で、効果的に短冊群410を
保持する保持手段を提供できる。更に、クリップのよう
なもので直接的に短冊状シート群を挟む場合には、クリ
ップによって短冊状シートを傷める可能性がある。しか
し、本実施形態によれば、ケースによって保護された状
態で輪ゴム420をかけるので、短冊状シートを傷める
心配はない。
【0117】なお、各短冊状シートの、ケース部材40
0に収容した際のノッチ404に相当する位置に、ノッ
チを設けるようにしてもよい。これは例えば図24のよ
うな用紙を提供することで実現できる。この用紙は、ミ
シン目602上に、ノッチを形成する穴601が設けら
れる。このような構成の場合、輪ゴム420が、ケース
部材のノッチ404と各短冊状シートのノッチ601に
フィットし、収容した短冊状シートをより確実に保持す
ることができる。
【0118】なお、複数の輪ゴムを用いて束ねられるよ
うに、複数組のノッチを設けてもよいことは明らかであ
る。
【0119】また、上記実施形態では、第1パネル〜第
3パネルを用いてコの字状のケースを提供するが、短冊
状シートの保護、捲り動画の観察を可能とするべく短冊
状シートを束ねた状態で維持するという観点からすれ
ば、第3パネル403を省略してもよい。ただし、上記
実施形態で説明したように、第1〜第3パネルを用いて
構成することにより、ケース部材400を1枚のシート
から形成できること、また第3パネルが背表紙として短
冊状シートの束を揃える機能が提供される等のメリット
がある。
【0120】[他の実施形態]なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インターフェース機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0121】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0122】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0123】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0124】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0125】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
連続静止画の記録において、記録装置の搬送系に起因す
る画質劣化による影響が低減される。
【0127】また、本発明によれば、左綴じ用のレイア
ウト、右綴じ用のレイアウトが存在する連続静止画の記
録において、いずれの場合においても記録装置の搬送系
に起因する画質劣化による影響を受けにくいレイアウト
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による画像形成システムの構成を示
すブロック図である。
【図2】図1に示した画像形成システムの情報処理装置
100を、ソフトウエア構成の観点から説明する図であ
る。
【図3】用紙選択画面が選択された状態において実行さ
れる処理を説明するフローチャートである。
【図4】動画選択画面が選択された状態において実行さ
れる処理を説明するフローチャートである。
【図5】範囲設定画面が選択された状態において実行さ
れる処理を説明するフローチャートである。
【図6】印刷・保存画面が選択された状態において実行
される処理を説明するフローチャートである。
【図7】用紙選択画面の表示例を示す図である。
【図8】動画選択画面の表示例を示す図である。
【図9A】範囲設定画面の表示例を示す図である。
【図9B】範囲設定画面におけるプレビュー操作用イン
ターフェースを示す図である。
【図10A】印刷・保存画面の表示例を示す図である。
【図10B】印刷出力例を示す図である。
【図11】ステップS149、S162における静止画
変換処理を更に詳細に説明するフローチャートである。
【図12】用紙搬送誤差による連続静止画像の印刷への
影響を説明する図である。
【図13】用紙搬送誤差による連続静止画像の印刷への
影響を説明する図である。
【図14】本実施形態による右綴じ用の印刷レイアウト
を説明する図である。
【図15】左綴じ用に印刷レイアウトした場合の問題を
説明する図である。
【図16】本実施形態による左綴じ用の印刷レイアウト
を説明する図である。
【図17】本実施形態による印刷レイアウトの処理を説
明する図である。
【図18】連続静止画がプリントされた短冊状シートを
本実施形態のケースに収容した状態を示す図である。
【図19】本実施形態のケースに収容された短冊状シー
トにより、捲り動画を観察する様子を示す図である。
【図20】本実施形態によるケースの組み立て手順を説
明する図である。
【図21】本実施形態のケースの部材構成を示す図であ
る。
【図22】本実施形態のケースにおける切り欠きの構成
を示す図である。
【図23】本実施形態において連続静止画を印刷するた
めの用紙を示す図である。
【図24】本実施形態において連続静止画を印刷するた
めの用紙の別の形態を示す図である。
【図25】従来技術における連続静止画のプリント出力
を示す図である。
【図26】図25に示すプリント出力より得られた短冊
状シートを束ねて、捲り動画を観察する様子を示す図で
ある。
【図27】インクジェット方式の記録装置の一従来例に
おける、主に記録シートの搬送機構を示す断面図であ
る。
【図28】搬送ローラ36とピンチローラ37との位置
関係を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久富 達矢 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C087 AA03 AA09 AB01 AC05 AC07 AC08 BA03 BB02 BB03 CA05 5C052 AA12 AB02 DD04 EE02 FA03 FA06 FB01 FC06 FC08 FD06 FD07 FD10 FE01 5C053 FA04 FA05 FA06 FA14 LA03 LA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画データに基づいて、捲り動画として
    観察が可能な複数の連続静止画像を印刷させるための画
    像処理装置であって、 前記複数の連続静止画像を、その各々の側方に綴じ代と
    して利用可能な余白部を設け、各静止画像とこれに対応
    する余白部の並びの方向を記録用紙の搬送方向に一致さ
    せるとともに、該余白部が該搬送方向に関して下流側に
    位置するようにレイアウトするレイアウト手段と、 前記レイアウト手段によるレイアウトにしたがって複数
    の前記連続静止画を印刷させる印刷制御手段とを備える
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 連続静止画の左側に余白部を配置する左
    綴じ用レイアウトと、連続静止画の右側に余白部を配置
    する右綴じ用レイアウトのいずれかを指定する指定手段
    を更に備え、 前記レイアウト手段は、左綴じ用レイアウトと右綴じ用
    レイアウトの一方についてレイアウト全体を180度回
    転させることにより、前記余白部を下流側に位置させた
    状態を保つことを特徴とする請求項1に記載の画像処理
    装置。
  3. 【請求項3】 前記印刷制御手段の制御の下で前記連続
    静止画を記録する記録手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 動画データに基づいて、捲り動画として
    観察が可能な複数の連続静止画像を印刷させるための画
    像処理方法であって、 前記複数の連続静止画像を、その各々の側方に綴じ代と
    して利用可能な余白部を設け、各静止画像とこれに対応
    する余白部の並びの方向を記録用紙の搬送方向に一致さ
    せるとともに、該余白部が該搬送方向に関して下流側に
    位置するようにレイアウトするレイアウト工程と、 前記レイアウト工程によるレイアウトにしたがって複数
    の前記連続静止画を印刷させる印刷制御工程とを備える
    ことを特徴とする画像処理方法。
  5. 【請求項5】 連続静止画の左側に余白部を配置する左
    綴じ用レイアウトと、連続静止画の右側に余白部を配置
    する右綴じ用レイアウトのいずれかを指定する指定工程
    を更に備え、 前記レイアウト工程は、左綴じ用レイアウトと右綴じ用
    レイアウトの一方についてレイアウト全体を180度回
    転させることにより、前記余白部を下流側に位置させた
    状態を保つことを特徴とする請求項4に記載の画像処理
    方法。
  6. 【請求項6】 動画データに基づいて、捲り動画として
    観察が可能な複数の連続静止画像を印刷する印刷装置で
    あって、 前記複数の連続静止画像を、その各々の側方に綴じ代と
    して利用可能な余白部を設け、各静止画像とこれに対応
    する余白部の並びの方向を記録用紙の搬送方向に一致さ
    せるとともに、該余白部が該搬送方向に関して下流側に
    位置するようにレイアウトするレイアウト手段と、 前記レイアウト手段によるレイアウトにしたがって複数
    の前記連続静止画を印刷する印刷手段とを備えることを
    特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項4または5に記載の画像処理方法
    をコンピュータによって実現するための制御プログラム
    を格納する記憶媒体。
  8. 【請求項8】 請求項4または5に記載の画像処理方法
    をコンピュータによって実現するための制御プログラ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010503332A (ja) * 2006-09-06 2010-01-28 アップル インコーポレイテッド ポータブルマルチファンクション装置のためのボイスメールマネージャー

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