JP2003136231A - はんだ付け噴流波形成装置およびはんだ付けシステム - Google Patents

はんだ付け噴流波形成装置およびはんだ付けシステム

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JP2003136231A
JP2003136231A JP2001336298A JP2001336298A JP2003136231A JP 2003136231 A JP2003136231 A JP 2003136231A JP 2001336298 A JP2001336298 A JP 2001336298A JP 2001336298 A JP2001336298 A JP 2001336298A JP 2003136231 A JP2003136231 A JP 2003136231A
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electromagnetic pump
solder
soldering
jet wave
phase
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JP2001336298A
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Hideaki Toba
秀明 鳥羽
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Nihon Den Netsu Keiki Co Ltd
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Nihon Den Netsu Keiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁ポンプを用いて安定した噴流波を形成す
るとともに、電磁ポンプの清掃を自動的に行うはんだ付
け噴流波形成装置およびはんだ付けシステムを実現す
る。 【解決手段】 誘導型の電磁ポンプ12を用いてはんだ
5を吹き口体15へ供給して吹き口体15上に噴流波2
7を形成する。誘導型の電磁ポンプ12へ供給する3相
交流電圧を不平衡にし、または相回転方向が反転可能で
しかも反転のデューティファクタが可変可能にする。ま
た工業用ロボットを用いて被はんだ付けワークの移動を
行うとともに電磁ポンプ12の汚れを清掃する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を搭載し
たプリント配線板のような被はんだ付けワークとはんだ
の噴流波を接触させてはんだ付けを行う際に使用するは
んだ付け噴流波形成装置およびこのはんだ付け噴流波形
成装置を含みプリント配線板のはんだ付けを行うはんだ
付けシステムに関する。
【0002】はんだ付け噴流波形成装置には、はんだの
噴流波を形成するためのポンプが必要であり、このポン
プにより供給された溶融はんだを各種形状の吹き口体に
供給してその吹き口から噴流させ、これによりはんだの
噴流波を形成する。もちろん、この場合のはんだはヒー
タ等により加熱されて溶融状態にある。
【0003】はんだ付け噴流波形成装置に使用されてい
るポンプには各種の種類があり、メカニカル機構により
構成されたポンプとしては、遠心力型ポンプや螺旋型ポ
ンプ、回転羽根型ポンプ、ピストン型ポンプ、等々が知
られている。また、流体に直接的に電磁力を作用させる
電磁ポンプとしては、誘導型電磁ポンプ、伝導型電磁ポ
ンプ、等々が知られている。
【0004】そして、これらの各ポンプにはそれぞれ一
長一短がある。例えば、メカニカル機構により構成され
たポンプは、一般的にその駆動モータヘの入力エネルギ
ーに対するポンプの吐出エネルギーへの変換損失が少な
く、高効率である等の長所を有するが、ポンプから吐出
される溶融はんだの流れが不安定で変動し易い等の短所
がある。他方、電磁ポンプは、一般的に入力エネルギー
に対するポンプの吐出エネルギーへの変換の際の損失が
大きく、効率が悪い等の短所を有するが、ポンプから吐
出される溶融はんだの流れが安定で整っている等の長所
を有する。
【0005】また、誘導型の電磁ポンプははんだに電流
を流すための電源と電極が不要であるため、広く利用さ
れている。しかし、この誘導型電磁ポンプをはんだ付け
システムに使用されるはんだ付け噴流波形成装置のポン
プとして使用した場合には、はんだに移動磁界を作用さ
せて推力を得る流路が一般的に狭いことに原因して、こ
の流路にドロス等の汚れが付着してはんだの吐出量が低
下したり、流れが乱れて噴流波の形状や波高が変動する
等の品質低下を生じ易い。
【0006】本発明は、誘導型電磁ポンプに付着する汚
れを容易に除去できるように構成したはんだ付け噴流波
形成装置およびはんだ付けシステムに関する。
【0007】
【従来の技術】送給するべき媒体に直接に電磁力を作用
させて推力を発生させ、これをポンプの吐出力および吸
い込み力とする電磁ポンプ(LEP:linear e
lectromagnetic pump)には、大別
して誘導型(induction type)と伝導型
(conduction type)とがある。一般的
に、送給するべき媒体への通電が不要な誘導型が多く使
用されている例が多い。
【0008】この誘導型の電磁ポンプには、大別してフ
ラットリニア型(FLIP型:flat linear
induction pump)とアニュラリニア型
(ALIP型:annular linear ind
uction pump)そしてヘリカル型(HIP
型:helical induction pump)
とがあり、それぞれ固有の構成を有している。
【0009】はんだ付け噴流波形成装置に使用されるこ
れらの電磁ポンプは、移動磁界発生用コイルを一般的に
はんだを収容したはんだ槽の外側の温度の低い空間すな
わち大気中に設けるように構成している。例えば、特開
昭49−65934号公報や特開昭58−122170
号公報、WO97/47422号公報、特開平11−1
04817号公報、等々にその例が開示されている。そ
のため、これらの例では電磁ポンプにFLIP型を使用
している。
【0010】さらに、前記の特開昭53−122170
号公報や特開平11−104817号公報に説明されて
いるように、移動磁界発生用コイルの過熱を防止するた
めの手段を備えて構成している。
【0011】すなわち、移動磁界発生用コイルが冷却さ
れやすい位置に設けるとともに、さらにはこの移動磁界
発生用コイルに向けて冷却ファン等により冷風を供給
し、その温度が過度に上昇してこの移動磁界発生用コイ
ルの耐熱温度を越えることがないように構成している。
なお、このコイルの耐熱温度はこのコイルの絶縁を保持
し保証できる温度で決まるのが通常である。
【0012】移動磁界発生用コイルの温度上昇は、この
コイル自体に流れる電流によって発生する銅損やこのコ
イルが巻かれたコアに発生する渦電流等によって発生す
る鉄損等によって生じ、さらにははんだを収容したはん
だ槽からの熱伝導等によっても生じる。
【0013】他方、WO97/47422号公報にも記
載されているように、電磁ポンプがはんだに移動磁界を
作用させて推力ひいては吐出力と吸い込み力を与える流
路は狭くて長い形状(例えば、数mmの間隔で長さは数
10cm程度)であり、必要に応じて清掃する必要があ
ることが説明されている。すなわち、噴流波を形成する
ノズルを取り外し、この流路に細長い棒材等を挿入し
て、付着したドロス等の汚れを掻き落とす作業が必要と
なることが説明されている。なお、逆洗を行うことも可
能であることが説明されている。
【0014】はんだの酸化物等のドロスは極めて付着力
が強く、通常は一旦付着すると自ら剥離することがな
い。そのため、電磁ポンプの流路に酸化したはんだ等の
ドロスが付着し始めるとこれが次第に堆積して大きくな
る。その結果、この付着・堆積物が流路内におけるはん
だの流れを邪魔して不均一な流れを形成するようにな
り、ノズル上に形成される噴流波形が場所によって不均
一な波高となるばかりか不安定に変動する噴流波が形成
され、これによってはんだ付けされる被はんだ付けワー
クすなわちプリント配線板のはんだ付け品質を低下させ
るからである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】このように、電磁ポン
プは部品が回転したり往復移動したりするような可動部
品を有しないため、このような運動に伴う磨耗部品が存
在せず、回転駆動手段のモータや往復駆動手段の流体圧
アクチュエータ等の運動機構を必要としない特徴があ
る。
【0016】また、電磁ポンプで発生する銅損や鉄損等
の全ての損失は、この電磁ポンプの全体すなわち全表面
をはんだ内に没設することで漏れなくはんだの加熱エネ
ルギーとして回収され、はんだ付け噴流波形成装置とし
ての総合効率を高めることができる。この発明について
は、本出願人が別途に特許出願(特願2001−336
279号、特願2001−336280号)している。
【0017】しかし、誘導型電磁ポンプの流路は前述し
たように狭く長いので、短期間のうちにドロス等の汚れ
が付着・堆積し、現実的には頻繁に清掃を行う必要があ
る。しかも、その清掃の度にノズルを取り外し、細長い
棒を狭くて長い流路に挿入し、付着した汚れを満遍なく
掻き落とす作業は、極めて難しく非能率的な作業であ
る。すなわち、前述のようにドロスの付着力が極めて強
いため、現実的には、この逆洗の作用はこの付着・堆積
したドロスに対して殆んど及ぶことがないからである。
もちろん、このような清掃作業ははんだ付け噴流波形成
装置やはんだ付けシステムの管理作業員が行う必要があ
る。
【0018】本発明の目的は、はんだ付け噴流波形成装
置やはんだ付けシステムにおいて、電磁ポンプの清掃等
の作業を極めて容易に行うことが可能なように構成する
ことによって、運転操作環境に優れるとともに常にはん
だの流れが整いひいては安定した噴流波を維持できるよ
うにして、はんだ付け品質の優れた製品を製造できよう
にすることにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明のはんだ付け噴流
波形成装置は、電磁ポンプがはんだに与える推力に脈動
を与えたり、プリント配線板を搬送する工業用ロボット
に清掃作業を行ななわせることができるように構成した
ところに特徴がある。 (1)電源として平衡多相交流を供給して使用される誘
導型電磁ポンプではんだを吹き口体へ供給して前記吹き
口体上に噴流波を形成するはんだ付け噴流波形成装置に
おいて、前記誘導型電磁ポンプヘ供給する多相交流を不
平衡にする手段を備えるように構成する。
【0020】このように構成することによって、電磁ポ
ンプ内の流路において移動磁界によってはんだに与える
推力に脈動を生じ、この推力の脈動によってこの流路の
表面やこの流路に内部コアを有するものにあってはこの
内部コアの表面に付着した汚れを剥離させ、この推力に
よってこの流路を流れるはんだとともに電磁ポンプの外
へ排出することができる。したがって、電磁ポンプの清
掃を極めて容易に行うことができるようになる。
【0021】(2)電源として平衡多相交流を供給して
使用される誘導型電磁ポンプではんだを吹き口体へ供給
して前記吹き口体上に噴流波を形成するはんだ付け噴流
波形成装置において、前記誘導型電磁ポンプへ供給する
多相交流の相回転方向が反転可能であるとともに前記反
転のデューティファクタが可変可能な手段を備えるよう
に構成する。
【0022】このように構成することによって、電磁ポ
ンプ内の流路において移動磁界によってはんだに与える
推力に巨大な脈動を生じ、この推力の巨大な脈動によっ
てこの流路の表面やこの流路に内部コアを有するものに
あってはこの内部コアの表面に付着した汚れを容易に剥
離させ、この推力によってこの流路を流れるはんだとと
もに電磁ポンプ外へ排出することができる。したがっ
て、電磁ポンプの清掃を前記(1)よりも一層容易に行
うことができるようになる。
【0023】なお、相回転方向が反転方向(逆方向)の
デューティファクタ(duty factor)を大き
く採れば、電磁ポンプの推力の向きが逆向きになるの
で、推力の脈動によって剥離したドロス等の汚れを、電
磁ポンプの吸い込み口から排出することもできる。
【0024】(3)はんだの噴流波を形成するはんだ付
け噴流波形成装置の誘導型電磁ポンプの推力発生流路の
吸い込み口を前記はんだ液面へ向けて設けるように構成
する。
【0025】また、被はんだ付けワークを前記噴流波に
接触させるために前記被はんだ付けワークを搬送する工
業用ロボットと、前記誘導型電磁ポンプの推力発生流路
の汚れを清掃するため前記工業用ロボットに着脱可能に
構成された清掃手段と、前記はんだ付け噴流波形成装置
の作動および前記工業用ロボットの作動の制御を行う制
御装置とを備えるように構成する。
【0026】そして、前記制御装置には前記工業用ロボ
ットに前記清掃手段を着装させてはんだ付け噴流波形成
装置の前記推力発生流路を清掃する制御プログラムを備
えるように構成する。
【0027】このように構成することによって、ドロス
等の汚れが付着し易い電磁ポンプの流路(推力発生流
路)を、工業用ロボットに自動的に清掃させることがで
きるようになり、作業員をかかる清掃作業から開放して
付加価値の高い作業を行わせることができるようにな
り、生産性を高めることができるようになる。
【0028】すなわち、清掃を行うための制御装置の制
御プログラムにより、工業用ロボットに清掃手段を把持
させる等して着装し、この清掃手段を電磁ポンプの推力
発生流路に挿入させて清掃させることができる。
【0029】なお、この清掃作業の時期は、はんだ付け
作業開始前や作業中、さらには作業後、等々その制御プ
ログラムにより任意に設定することができる。しかし、
この清掃がはんだ付けの生産性に影響を与えないように
するためには、はんだ付け作業開始前や作業後、作業中
であってもはんだ付けシステムへの被はんだ付けワーク
の搬入待ち状態の場合に行うようにプログラムすると良
い。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明のはんだ付け噴流波形成装
置およびはんだ付けシステムは、次のような実施形態例
において実現することができる。 (1)はんだ付け噴流波形成装置 図1ないし図3を参照して本発明にかかるはんだ付け噴
流波形成装置の実施形態例を説明する。図1は、本発明
のはんだ付け噴流波形成装置の実施形態例の側断面を示
す図である。また、図2は、ALIP型電磁ポンプ周辺
の構成を説明するための分解斜視図、図3は、はんだ付
け噴流波形成装置の全容を説明するための斜視図であ
る。なお、図1においては、電磁ポンプの制御系および
はんだの温度の制御系をブロック図で描いてある。
【0031】すなわち、はんだ槽1内には槽底2(また
は槽壁3)に沿ってヒータ4が設けてあり、このはんだ
槽1内に収容されたはんだ5を加熱して溶融させ、目的
とする温度に保持するように構成されている。はんだ5
の温度は温度制御装置6により制御される仕組みであ
り、この温度制御装置6は温度センサ7の温度検出結果
を参照し、はんだ5の温度が予め指示された温度になる
ようにヒータ4に供給する電力を制御する仕組みであ
る。
【0032】また、はんだ5の流れを整えるとともにこ
の流れを案内するチャンバ体8が、そのつり下げ部9を
はんだ槽1の上縁部1aに係止してねじ10で固定して
ある。この吊り下げ部9に設けてある把手11は、はん
だ槽1内からチャンバ体8を引き上げる際に使用する部
材である。
【0033】そして、このチャンバ体8の一方にはAL
IP型の電磁ポンプ12の吐出口13を嵌合する嵌合孔
14を設けてあり、他方には吹き口体15を嵌合する吹
き口体嵌合孔16を設けてある。
【0034】ALIP型の電磁ポンプ12は、外部コア
18および移動磁界発生用コイル111(詳細は図示せ
ず)の形状を円柱状に配置・形成することができるた
め、通常はその外観も円柱状である。また、その内部コ
ア19も円柱状であり、突起部19aが作るこの外部コ
ア18と内部コア19との環状の空間に移動磁界を発生
させ、この空間を流路(推力発生流路)20とし、この
はんだ5に推力を与えて移動させ、吐出力および吸い込
み力を発生させる。したがって、移動磁界は外部コア1
8の外側に漏洩し難い構成となっている。
【0035】この電磁ポンプ12の吐出口13の近傍に
はフランジ21が設けてあり、電磁ポンプ12の吐出口
13をチヤンバ体8の嵌合孔14に嵌合した際に、この
フランジ21がチャンバ体8に密着するように構成して
ある。
【0036】また、この電磁ポンプ12には、チャンバ
体8に設けた固定具23に固定される固定片24を設け
てあり、この固定片24の凸部24aがチャンバ体8に
設けた固定具23の凹部23aに圧挿されることでこの
電磁ポンプ12がチャンバ体8に固定されるように構成
してある。すなわち電磁ポンプ12を矢印方向へ挿入
してその吐出口13とチャンバ体8の嵌合孔14とを嵌
合させ、続いて矢印方向へ回転させることで電磁ポン
プ12の固定片24に設けられた凸部24aがチャンバ
体8に設けられた固定具23の凹部23aに圧挿されて
固定される仕組みである。
【0037】したがって、以上の手順と逆の手順によ
り、電磁ポンプ12をチャンバ体8から容易に離脱させ
ることができる。また、電磁ポンプ12に設けられた把
手35は、以上の作業を容易に行うための部材であり、
配線用パイプ28はこの電磁ポンプ12のコイル111
と多相交流電源装置(例えば、3相インバータ電源装
置)29とを接続し、多相交流電力を電磁ポンプ12の
コイル111に供給するための配線を通す部材である。
なお、この多相交流電源装置29はコンピュータシステ
ムで構成された制御装置30で制御され、この制御装置
30にはキーボード等で構成された指示操作部31とL
CD等で構成された表示部32とを備えている。この多
相交流電源装置29は後述するVVVFインバータ91
と同様の構成であり、また制御装置30の制御信号は主
制御装置86と同様である。
【0038】このようにして着脱自在に設けられた電磁
ポンプ12の流路20は、その流路20の方向がはんだ
槽1に収容されたはんだ5の液面5a方向を向き、図1
に例示する例では、はんだ5の液面5aに対して鉛直に
交わっている。この流路20には内部コア19が挿抜自
在に設けてあり、従ってその挿抜方向がはんだ5の液面
5aに対して鉛直に交わるように電磁ポンプ12が配置
され固定されている。
【0039】また、この内部コア19には把手25が設
けてあり、この把手25がはんだ5の液面5aの上方に
顕出するように構成してある。そのため、この内部コア
19はこの把手25を上方へ引き上げることにより、は
んだ5の液面5aを向く電磁ポンプ12の吸い込み口3
4から容易に抜き去ることができる。また、電磁ポンプ
12の吸い込み口34は、吸い込み効率が良好となるよ
うにホーン状の形状に構成してあるので、内部コア19
を挿入する際にもこのホーンに案内されて容易に挿入す
ることができる。すなわち、図2に示すように、内部コ
ア19を矢印方向に挿抜することができる。
【0040】なお、この内部コア19の把手25に設け
られた円板状の吸い込み案内板36は、前記ホーン形状
の吸い込み口34の周囲からはんだ5を吸い込む際のは
んだ5の流れを案内するものであり、はんだ5の液面5
aから大気や不活性ガス雰囲気を巻き込まないようにす
るための部材である。
【0041】このように電磁ポンプ12は、はんだ5の
液面5aの上方側からの内部コア19を挿抜できるので
あれば、図1に例示したようにこの内部コア19とはん
だ5の液面5aとが鉛直に交わるように電磁ポンプ12
を配置し固定する必要はなく、斜めに交わるように配置
し固定してもよい。すなわち、電磁ポンプ12を斜め方
向に傾けて配置し固定する構成としてもよい。
【0042】はんだ付け噴流波形成装置に形成される噴
流波27は、溶融状態のはんだ5により形成される。は
んだ5の融点ははんだ5の種類により異なり、従来から
使用されて来た錫−鉛はんだ(例えば鉛37%で残部が
錫)では約183℃、鉛フリーはんだの錫−亜鉛はんだ
(例えば亜鉛9%で残部が錫)では約199℃、錫−銀
−銅はんだ(例えば銀約3.5%,銅約0.7%,残部
が錫)では約220℃,等々である。
【0043】そのため、使用されるはんだ5の種類によ
りプリント配線板(不図示)のはんだ付けに際して使用
されるはんだ5の温度は異なるが、プリント配線板に搭
載される電子部品の耐熱温度が考慮されるため、約22
0℃〜260℃程度の範囲で使用される例が最も多い。
【0044】したがって、この溶融状態のはんだ5にそ
の全体を没設して使用する電磁ポンプ12には少なくと
もはんだ5の融点以上の耐熱温度が必要であり、具体的
にははんだ5の使用温度すなわち約220℃〜260℃
程度を越える耐熱温度が必要である。しかも、はんだ付
け噴流波形成装置の耐用年数を越えた耐久時間が必要で
ある。
【0045】電磁ポンプ12の耐熱温度は、この電磁ポ
ンプ12に使用されているコイル(不図示)の絶縁の耐
熱温度で決まり、マイカとアルミナによる複合絶縁によ
り、温度650℃において3×105 時間以上の耐久
時間が得られる(論文「マイカ・アルミナ複合絶縁の高
温課電寿命に関する検討」 三井久安 熊沢良二 相澤
利枝 岡本達希 伊藤哲夫 金神雅樹 電学論A,11
7巻8号,平成9年)。これは24時間稼働で30年以
上の耐久時間である。また、このような技術を応用した
電磁ポンプ12の技術についても公知である(例えば、
特公平5−57821号公報)。
【0046】他方、チャンバ体8の吹き口体嵌合孔16
に嵌合された吹き口体15は、スリーブ部38を通るね
じ39により固定され、その内部には多孔板40等によ
り構成された整流手段を設けてある。また、チャンバ体
8の吹き口体嵌合孔16の近傍にも板状部材を流れ案内
板41として並べて構成した整流手段を設けてある。こ
れらの整流手段は、はんだ5の流れを整えて流速の大き
さと方向を揃え、吹き口体15の吹き口37上に安定で
場所的に均質な噴流波27を形成するための手段であ
る。なお、図3においては、図を分かり易くするために
噴流波27を破線で示し、吹き口体15の構成が分かり
易いように描いてある。
【0047】(2)はんだ付けシステム 図4ないし図8を参照して、本発明にかかるはんだ付け
システムの実施形態例を説明する。この実施形態例は、
プリント配線板の搬送にハンドリングロボットすなわち
ハンドリング装置を備えた工業用ロボットを使用したは
んだ付けシステムの例である。図4は本発明のはんだ付
けシステムの実施形態例を説明するための平面図で、そ
の制御系はブロック図で描いてある。また、図5は、ハ
ンドリングロボットとその搬送平面の仰角を調節する機
構を説明するための図で、ハンドリングロボットを図4
の右側から見た図である。なお、このはんだ付けシステ
ムの図は特願2001−64457号から抜粋したもの
であり、このはんだ付けシステム構成に本発明のはんだ
付け噴流波形成装置および清掃手段とその主制御部に清
掃のための制御プログラムを備えて構成させたものであ
る。
【0048】図6は、本実施形態例において使用される
はんだ付け噴流波形成装置を説明するための図で、図6
(a)はその全容を示す斜視図、(b)は清掃具の一例
を示す斜視図、(c)は内部コア清掃収納器の横断面を
示す図、(d)は工業用ロボットに設けられたハンドリ
ング装置の把持部の構成を示す図である。
【0049】すなわち、図4および図6に示すように、
はんだ付け噴流波形成装置51の端部に内部コア清掃収
納器52と清掃具収納器53とが設けてある。
【0050】清掃具収納器53の中には図6(b)に例
示するような清掃するべき電磁ポンプ12の流路形状に
合わせた円柱状のブラシ54で構成された清掃具55を
挿入してある。このブラシ54の材質は、はんだ5に対
して濡れ性を示さないステンレス材やチタン材、カーボ
ン材、ケブラー(デュポン社の製品名)材やノメックス
材やHM−50(テイジン社の製品名)等の芳香族ポリ
アミド材等々が適している。そして、この清掃具55に
は図6(d)に示すようなハンドリング装置62のハン
ド63に設けた内部コアおよび清掃具把持部63aに把
持させるための把手56を設けてある。
【0051】また、内部コア清掃収納器52の内部に
は、前記ブラシ材と同様の材質のブラシ57を図6
(c)に示すように設けてある。すなわち、この中に内
部コア19を挿入したり挿入後に回転させたりすること
により、内部コア19に付着したドロス等の汚れを除去
し清掃できる仕組みである。なお、この内部コア清掃収
納器52は図6(c)に示すようにヒンジ58と圧力保
持具59の張力とにより、把手60を利用して開閉自在
かつ閉めた際の保持ができるように構成してある。これ
は、ブラシ57に汚れが滞留した場合の除去作業を行う
ためである。
【0052】一方、プリント配線板71はプリント配線
板把持部63bを有するハンドリング装置62を備えた
工業用ロボット64で搬送する。この工業用ロボット6
4は、少なくともA軸65およびB軸66を有し、各軸
に対応して第1アーム69を矢印a方向に、第2アーム
70を矢印b方向に旋回させることにより水平面におけ
る任意の位置にプリント配線板71を搬送することがで
きる。したがって、2軸の搬送手段として所謂X−Yロ
ボットを使用することもできる。なお、図5に示すよう
にC軸(矢印c方向の旋回軸)67を設ければプリント
配線板71の向きも任意に設定できる。さらにC軸67
を上下させるD軸68を設ければ、プリント配線板71
の高さ位置も任意に設定することができるようになる。
【0053】この工業用ロボット64は基台73の上に
固定されていて、この基台73の一端側73aに設けら
れ軸受け74に挿通された支軸75を中心として基台7
3が図5の矢印E方向に旋回することにより、工業用ロ
ボット64のA軸65を矢印e方向に傾斜させることが
できるように構成してある。すなわち、軸受け74とは
反対側の基台73の他端側73bには仰角調節用のモー
タ(減速用ギア76aおよび回転エンコーダ(絶対値検
出型)76bを備える)76に駆動された送りねじ77
が設けてあり、この機構により、工業用ロボット64の
A軸65を矢印e方向に傾斜させる程度を調節する構成
である。
【0054】そして、ローダ78に搬入されたプリント
配線板71はハンドリング装置62に保持され、工業用
ロボット64により噴霧式フラックス塗布装置79(フ
ラックス塗布工程)→予備加熱装置80(第1の予備加
熱装置80aおよび第2の予備加熱装置80bを有する
予備加熱工程)→はんだ付け噴流波形成装置51(はん
だ付け工程)の順に搬送し、一連のはんだ付け作業が終
了した後にアンローダ81に搬出される。
【0055】噴霧式フラツクス塗布装置79は,噴霧ノ
ズル82の周囲を囲むようにして排気フード(不図示)
と排気フィルタ83を設けてあり、フラックスの噴霧流
量や噴霧タイミングは噴霧制御装置85により制御(制
御信号P)される。そして、この噴霧制御装置85は
指示操作部86a、表示部86bおよび外部通信ポート
86cを有する主制御装置86との間の通信(通信信号
)により、前記噴霧流量や噴霧タイミングが制御さ
れる。
【0056】予備加熱装置80は、ヒータ87とファン
88とから成る赤外線加熱方式と熱風加熱方式を併用し
た構成であるが、いずれか一方の加熱方式のみの構成で
もよい。また、予備加熱工程は予備加熱装置80を2台
1組で構成し、各予備加熱装置80a、80bにはそれ
ぞれ図示しないホルダを設けてあり、これらのホルダ上
にプリント配線板71を載置できるように構成されてい
る。
【0057】はんだ付け噴流波形成装置51は、溶融し
たはんだ5の噴流波27を形成する装置である。その詳
細は、前記(1)において説明した通りであり図1およ
び図2,図3に示す通りである。
【0058】他方、工業用ロボット64はロボット制御
装置90によりその搬送座標が制御(制御信号P)さ
れ、予め教示されたかもしくはプログラミングされた作
業手順に従って、その搬送軌跡と速度が制御され、指示
された位置にプリント配線板71を搬送する。なお、こ
のプログラムを別途に設けたコンピュータシステムによ
り作成して送信・格納し、そのデータに沿った搬送動作
を行わせることが可能である。
【0059】主制御装置86はコンピュータシステムに
より構成され、キーボード等の指示操作部86aと、L
CD等の表示部86bとを備えている。そして、その外
部通信ポート86cを介して外部機器と通信しながらそ
の制御を行う。また、ロボット制御装置90との間にお
いても通信(通信信号S)により連係した制御が可能
であり、工業用ロボット64への搬送指示を行うことと
併せてその搬送状態を把握し、プリント配線板71の搬
送状態に連係してはんだ付け噴流波形成装置51や予備
加熱装置80およびフラックス塗布装置79の制御を行
う分散処理の構成である。なお、外部通信ポート86c
はLANによりはんだ付けシステムを制御する場合に使
用する。
【0060】すなわち、主制御装置86はロボット制御
装置90と通信しながらプリント配線板71を噴霧式フ
ラックス塗布装置79(フラックス塗布工程)に搬送
し、このプリント配線板71が噴霧式フラックス塗布装
置79に搬送されると噴霧制御装置85に噴霧タイミン
グ制御信号(通信信号S)を与え、このプリント配線
板71の目的領域にフラックスを塗布することができる
ように構成されている。
【0061】同様に、主制御装置86はロボット制御装
置90と通信しながらフラックス塗布の終了したプリン
ト配線板71を予備加熱装置80(予備加熱工程)に搬
送し、プリント配線板71をこの予備加熱装置80のホ
ルダ上に裁置させ、プリント配線板71の特にそのフラ
ツクス塗布面の予備加熱が行われる。通常は、プリント
配線板71の温度が目的とする予備加熱温度(例えば1
20℃)に上昇するまでに相当量の時間(数分程度)が
必要なため、この間において工業用ロボット64には別
の作業を遂行させる。
【0062】すなわち、既に必要な時間あるいは目的の
温度(別途に図示しない赤外線放射温度計等により測定
し主制御装置86に通信・通知する手段を設ける)まで
予備加熱されたプリント配線板71をはんだ付け工程に
搬送したり、次のプリント配線板71をローダ78から
フラックス塗布工程に搬送したりする作業を遂行する。
【0063】予備加熱工程に2台の予備加熱装置80
a、80bを1組として設けた理由は、プリント配線板
71の予備加熱に相当量の時間が必要なため、先入れ先
出し方式により常にどちらか一方の予備加熱装置80
a、80bのホルダ上にプリント配線板71を載置して
予備加熱を行いながら待機させ、その待機中に後段のは
んだ付け工程における作業や前段のフラックス塗布工程
における作業が連続して行えるようにするためである。
【0064】主制御装置86は、はんだ付け噴流波形成
装置51の制御も行う。すなわち、このはんだ付け噴流
波形成装置51の電磁ポンプ12を3相のVVVF(可
変電圧/可変周波数)インバータ91により駆動し、そ
の駆動周波数および駆動電圧等々を調節し制御(制御信
号Pinv)することができるように構成されていて、こ
のVVVFインバータ91を通信信号Sinvにより制御
することにより、主制御装置86が電磁ポンプ12の駆
動状態を調節して吹き口体15に供給する溶融はんだ5
の流量や駆動態様を調節し制御する構成である。また、
後述するが、このVVVFインバータ91は相電圧や位
相を不平衡状態に制御したり、相回転方向を逆転させた
りすることが可能に構成されている。
【0065】そして、プリント配線板71と噴流波27
との接触に際しては、主制御装置86が仰角調節用のモ
ータ76を制御し、ハンドリングロボット61を傾斜さ
せてこのプリント配線板71を仰角搬送するように構成
してある。すなわち、仰角調節用のモータ76にはステ
ッピングモータ等の制御容易なモータが駆動部を介して
制御されるように構成され、さらに送りねじ72と同軸
に設けた絶対値型の回転エンコーダ76bによりハンド
リングロボット61の傾斜角度を容易に演算できるよう
に構成されている。つまり、主制御装置86と駆動部7
7との通信信号Sθと駆動部77によるモータ76の駆
動信号Pθにより、ハンドリングロボット61は目的と
する角度に傾斜するように制御される。
【0066】図7は、ハンドリングロボットの傾斜の態
様を説明するための図である。すなわち、図7に示すよ
うに、はんだ付け作業に伴って工業用ロボット64のA
軸65を角度θだけ傾け、プリント配線板71を仰角
θで搬送軌跡H方向に搬送しながら溶融はんだ5の噴
流波27に接触させてはんだ付けが行われる。なお、図
7は、はんだ付け工程における態様を説明するための図
で、図をわかり易くするためのハンドリングロボット6
1は破線で描き、はんだ付け噴流波形成装置51は吹き
口体15の吹き口37近傍のみを描いている。
【0067】主制御装置86には、はんだ付けを行うプ
リント配線板71の種類ごとにその幅や長さ、搬送速度
や仰角、等々のデータが予め主制御装置86の記憶部に
格納してある。そして、主制御装置86の指示操作部8
6aでプリント配線板71の種類を指示することによ
り、そのプリント配線板71に対応したプロセス条件で
はんだ付け作業を行う。なお、この主制御装置86に
は、後述するはんだ付け噴流波形成装置51を清掃する
ための制御プログラムも格納されている。
【0068】すなわち、主制御装置86に予め格納して
あるフラックス塗布工程での塗布態様、予備加熱工程で
の加熱温度、はんだ付け工程でのはんだ付け態様が選択
され、一連のはんだ付け作業が行われる。なお、本発明
に係る清掃作業については後述する。
【0069】図8は、VVVFインバータの要部を示す
ブロック図である。VVVFインバータ91に入力した
3相交流電圧は整流部92で整流されて直流となり、そ
の後3つのスイッチング部93、94、95でPWM変
調されてLPF部96、97、98を通過後3相交流電
圧として出力される仕組みである。この出力された3相
交流電圧の各相U,V,Wの位相は、電気角で通常2π
/3〔rad〕ずつ異なった平衡3相交流電源として出
力されている。
【0070】一方で、このスイッチング部93、94、
95を駆動するスイッチング信号は、平衡3相信号発生
部99の各相の出力を3つのPWM信号発生部でPWM
信号化し、このPWM信号により駆動部101、10
2、103を介して前記スイッチング部93、94、9
5を駆動する仕組みである。
【0071】なお、振幅調節部104は可変アッテネー
タで構成され平衡3相信号発生部99の信号振幅を各相
ごとに調節するために使用し、位相調節部105は移相
回路で構成され平衡3相信号発生部99の信号の位相を
各相ごとに調節するために使用する。また、相回転反転
部106は、3相のうちの2つの相の信号を入れ換えて
通常はU→V→W→U→・・・と回転する相回転の方向
を逆(例えば、U→W→V→U→・・・)にするために
使用する。また、加算部112では出力電圧の演算を行
なっている。
【0072】従って、平衡3相信号発生部99の周波数
を可変すればVVVFインバータ91の出力周波数すな
わち相回転速度を可変することができる。また、振幅調
節部104において各相を平衡して可変すれば平衡3相
交流電圧を可変することができる。しかし、振幅調節部
104において特定の相のみの振幅調節量を可変すれ
ば、電圧の大きさが不平衡の3相交流電圧を得ることが
できる。また、位相調節部105で特定の相の移相量の
みを可変すれば電圧の位相が不平衡の3相交流電圧を得
ることができる。さらに、相回転反転部106を作動さ
せれば、相回転が逆方向の3相交流電圧を得ることがで
きる。また、これらを組み合わせて使用すれば、周波
数、電圧の大きさや位相、相回転方向について任意に調
節された3相交流電圧を得ることができる。
【0073】そして、これら平衡3相信号発生部99、
振幅調節部104、位相調節部105、相回転反転部1
06は、図4に示すように主制御装置86との間の通信
信号Sinv により主制御装置86から制御され、制
御プログラムによる制御や指示操作部86aからの手動
操作により調節し実行させることができる。
【0074】(3)はんだ付け噴流波形成装置の作動 図1に示すように、多相交流電源装置29から電力が供
給されると、電磁ポンプ12の流路20内に吸い込み口
34側から吐出口13側へ移動する磁界が発生し、この
移動磁界によりその移動方向と同じ方向への推力を得た
はんだ5が吸い込み口34から吐出口13へ移動し、は
んだ槽1のはんだ5がチャンバ体8へ供給される。
【0075】電磁ポンプ12によりチャンバ体8に供給
されたはんだ5は流れ案内板41等で成る整流手段等に
より流れを整えられ、吹き口体15へ供給されてその吹
き口37から噴流し、この吹き口37上に噴流波27を
形成する。そして、この噴流波27を形成したはんだ5
は、その後はんだ槽1に還流して循環する。
【0076】このような誘導型の電磁ポンプ12では、
特開昭49−65934号公報にも開示されているよう
にはんだ5に流れた誘導電流によりはんだ5が加熱され
る。さらに、本発明のはんだ付け噴流波形成装置51で
は、電磁ポンプ12に発生する銅損や鉄損によってもは
んだを加熱することができる。しかも、電磁ポンプ12
を包み込むはんだ5は気体と比較して極めて優れた熱伝
導体であり、このはんだ5が優れた冷却媒体として作用
して電磁ポンプ12が冷却される。したがって、従来の
ように電磁ポンプを大気中で使用する場合よりもその入
力電力を大幅に大きくすることができるようになる。す
なわち、小型でありながら高容量の運転が可能となる。
【0077】したがって、電磁ポンプ12によって発生
したこれらの損失分により、逆にはんだ5を加熱するヒ
ータ4への供給電力を削減できることになる。すなわ
ち、はんだ付け噴流波形成装置51としての総合効率を
高めることができるようになる。つまり、本発明のはん
だ付け噴流波形成装置51では、電磁ポンプ12に供給
された有効電力の全てを無駄なくはんだ付け噴流波形成
装置51に供給することができる。しかも、特開昭58
−122170号公報や特開平11−104817号公
報に説明されているような冷却手段が不要なため、この
ような冷却のために使用される電力も節約することがで
きる。
【0078】(4)推力の脈動による清掃 はんだ付け噴流波形成装置51の運転時間が多くなるに
したがって、ドロス等の汚れが電磁ポンプ12の流路2
0に付着し、その性能が低下する。例えば、噴流波27
の高さや形状が不安定になったりする。
【0079】そこで、VVVFインバータ91を制御し
て電磁ポンプ12ヘ供給する電源の3相交流を不平衡状
態(電圧や位相を不平衡状態)にする。すると、電磁ポ
ンプ12の流路20においてはんだ5に作用する推力が
脈動して振動するようになり、この振動によって流路2
0に付着した汚れが剥離して吐出され、この汚れを除去
することができる。なお、この脈動や振動の程度は、不
平衡の程度により調節することが可能であり、これらの
制御は主制御装置86の指示操作部86aからの指示に
より実行される。
【0080】また、電磁ポンプ12へ供給する電源の3
相交流の相回転方向を一時的に逆転させる。すると、電
磁ポンプ12の流路20においてはんだ5に作用する推
力が一層大きく脈動して一層大きく振動するようにな
り、この振動によって流路20に付着した汚れが一層容
易に剥離されて吐出され、この汚れを一層容易に除去す
ることができる。なお、この脈動や振動の程度は、その
逆転のデューティファクタを50%にすると最も大きく
なるが、この場合には平均推力が0(ゼロ)になる。し
たがって、逆転のデューティファクタは5%〜40%程
度で使用することが望ましい。
【0081】なお、このように推力を脈動させて噴流波
27を形成させると、噴流波27の表面に波状に脈動す
る動圧が得られるようになり、この噴流波27に接触さ
せてはんだ付けを行うプリント配線板71にメッキスル
ーホールを有する場合においては、このメッキスルーホ
ールヘのはんだの濡れ上がりを向上させることができる
ようにもなる。
【0082】次に、不平衡3相交流や相回転の反転制御
手順について図9ないし図10を参照して説明する。
【0083】図9は、電磁ポンプヘ供給する電源の3相
交流を不平衡3相交流にする手順を説明するためのフロ
ーチャートであり、図9(a)は電圧の大きさを不平衡
にするフローチャート、(b)は位相を不平衡にするフ
ローチャートである。
【0084】すなわち、電圧の大きさを不平衡にする手
順は、図9(a)に示す通り、ステップS1で指示操作
部86aから電圧の大きさを不平衡にする指示があるか
否かを判断し、この指示がある場合にのみステップS2
へ移行して指示操作部86aから入力された各相の電圧
の指示値を読み込む。
【0085】続いて、ステップS3へ移行して、これら
電圧の指示データをVVVFインバータ91へ送信す
る。すなわち、この電圧の指示データを受信したVVV
Fインバータ91はこのデータに則した3相の各相電圧
を出力し、電圧の大きさが不平衡の3相交流電圧を出力
する。
【0086】その後は、ステップS4へ移行し、指示操
作部86aから終了の指示があるか否かを判断し、終了
指示があった場合にのみステップS5へ移行してVVV
Fインバータ91へデフォルト値の平衡3相交流電圧の
データを送信して制御を終了する。すなわち、デフォル
トデータを受信したVVVFインバータ91は、平衡3
相交流電圧を出力して通常の運転状態に戻る。
【0087】また、位相を不平衡にする手順は、図9
(b)に示す通り、ステップS11で指示操作部86a
から各相の位相を不平衡にする指示があるか否かを判断
し、この指示がある場合にのみステップS12へ移行し
て指示操作部86aから入力された各相の位相の指示値
を読み込む。
【0088】続いて、ステップS13へ移行してこれら
位相の指示データをVVVFインバータ91へ送信す
る。すなわち、この位相の指示データを受信したVVV
Fインバータ91はこの指示データに則した位相で3相
の各電圧を出力し、位相が不平衡の3相交流電圧を出力
する。
【0089】その後は、ステップS14へ移行し、指示
操作部86aから終了の指示があるか否かを判断し、終
了指示があった場合にのみステップS15へ移行してV
VVFインバータ91へデフォルト値の平衡3相交流の
位相データを送信して制御を終了する。すなわち、デフ
ォルトデータを受信したインバータは、平衡3相交流電
圧を出力して通常の運転状態に戻る。
【0090】なお、これらの不平衡状態(電圧や位相)
を時間経過とともに予め定めた周期で変化させてもよ
い。
【0091】図10は、電磁ポンプへ供給する3相交流
電圧の相回転方向を一時的に反転させる手順を説明する
ためのフローチャートである。
【0092】すなわち、ステップS21は、指示操作部
86aから相回転の方向を逆転する指示があるか否かを
判断し、この指示がある場合にのみステップS22へ移
行して指示操作部86aから入力されたデューティファ
クタDと反転周期Tを読み込む。
【0093】続いて、ステップS23へ移行して相回転
反転データをVVVFインバータ91へ送信する。すな
わち、この相回転反転データを受信したVVVFインバ
ータ91は相接続を反転し、相回転が通常とは逆の3相
交流電圧を出力する。
【0094】その後、ステップS24へ移行してデュー
ティファクタDに相当する時間すなわちD×T〔se
c〕の時間(但し、デューティファクタDは%ではなく
比率を用いて計算し、例えば20%は0.2で計算す
る)が経過してからステップS25へ移行し、デフォル
トの通常の相回転方向データをVVVFインバータ91
へ送信する。すなわち、このデフォルトデータを受信し
たVVVFインバータ91は相接続を通常状態に戻し、
相回転が通常の3相交流電圧を出力する。
【0095】そして、ステップS26へ移行し、1周期
の残り時間すなわち(1−D)T〔sec〕が経過して
からステップS27へ移行し、指示操作部86aから終
了入力がなければステップS23へ戻って以上の手順を
繰り返す。これにより、デューティファクタDで相回転
が反転する3相交流電圧をVVVFインバータ91から
出力することができる。
【0096】また、ステップS27で指示操作部86a
から終了指示があれば、デフォルトの相回転の3相交流
電圧を出力した状態で終了する。なお、これらの相回転
の逆転デューティファクタを時間経過とともに予め定め
た周期で変化させてもよい。 (5)ハンドリングロボットによる清掃 はんだ付け噴流波形成装置51は、長時間の運転により
電磁ポンプ12の流路20内にドロス等の汚れが付着す
ることがある。しかし、本発明のはんだ付け噴流波形成
装置およびはんだ付けシステムでは、電磁ポンプ12の
内部コア19を抜き去って、この流路20内や内部コア
19を容易に清掃することができる。
【0097】本発明のはんだ付け噴流波形成装置および
はんだ付けシステムに使用されているはんだ付け噴流波
形成装置51は、図1および図6に示すように、電磁ポ
ンプ12の吸い込み口34がはんだ5の液面5aを向い
て設けてあり、そしてその内部コア19は挿抜自在であ
り内部コア19には挿抜用の把手25がはんだ5の液面
5aに顕現するように設けてある。
【0098】したがって、はんだ付け噴流波形成装置や
はんだ付けシステムの運転管理を行う作業員が、電磁ポ
ンプ12の内部コア19を抜き去り、それを内部コア清
掃収納器52内で上下運動や回転運動をさせることで内
部コア19の付着物を除去し清掃することができる。
【0099】また、この内部コア19を内部コア清掃収
納器52に収納したままにしておいて、清掃具収納器5
3に収められた清掃具55のブラシ54を電磁ポンプ1
2の流路20に挿入し、清掃具55を上下運動させたり
回転運動させることで電磁ポンプ12の流路20の付着
物を除去し清掃することができる。もちろん、この場合
においては電磁ポンプ12の運転は停止させておく。
【0100】そしてその後、清掃具55を清掃具収納器
53に収納し、内部コア清掃収納器52に収納してあっ
た内部コア19を電磁ポンプ12の流路20に挿入すれ
ば清掃が終了する。
【0101】しかし、本発明において最も特徴的なこと
は、このように電磁ポンプ12の吸い込み口34をはん
だ5の液面5aに向けて設けておいて、プリント配線板
31の搬送を行うハンドリング装置62を備えた工業用
ロボット64すなわちハンドリングロボット61にこの
清掃作業も行わせるように構成したところに特徴があ
る。しかも、ハンドリングロボット61に行わせる前記
の清掃作業は、はんだ付け作業の開始前や終了後の他
に、はんだ付け作業中においてプリント配線板71の搬
送待機状態の場合にも行わせることができる。すなわ
ち、プリント配線板71の搬送タクトタイムが前記清掃
に要する時間よりも長い場合においては、はんだ付け作
業の生産性に影響を与えることなく、その待機時間中に
清掃作業を行うことができる。
【0102】もちろん、必要があれば、はんだ付け作業
中の任意の時間に清掃作業を行わせることが可能であ
り。このような清掃時期の選定は、主制御装置86に格
納するプログラムによって任意に設定することができ
る。
【0103】図11および図12を参照して電磁ポンプ
の清掃作業の制御プログラムを説明する。図11は、ハ
ンドリングロボットに電磁ポンプの清掃作業を行わせる
制御手順を説明するためのフローチャートで、主制御装
置に格納されているプログラムである。なお、ここで言
うハンドリングロボット61とは工業用ロボット64に
ハンドリング装置62を設けたロボットのことである。
【0104】すなわち、ステップS31ではんだ付け噴
流波形成装置51に設けられている電磁ポンプ12の内
部コア19の把手25上へハンドリング装置62を移動
させ、この把手25を把持させる。
【0105】続いてステップS32へ移行し、この把持
した内部コア19を抜き去って内部コア清掃収納器52
上へ移動させる。そして、ステップS33へ移行して内
部コア19を内部コア清掃収納器52内へ挿入して上下
運動と回転運動とを行わせ、この内部コア19の清掃作
業を行う。
【0106】その後、ステップS34へ移行し、ハンド
リング装置62に前記内部コア19の把持を解除させて
このハンドリング装置62を清掃具収納器53上へ移動
させ、清掃具55を把持させる。そして、ステップS3
5へ移行し、清掃具55を清掃具収納器53から抜き去
ってはんだ付け噴流波形成装置51の電磁ポンプ12の
吸い込み口34上へ移動する。続いて、ステップS36
へ移行し、この清掃具55を電磁ポンプ12の流路20
内へ挿入して上下運動と回転運動とを行わせ、この電磁
ポンプ12の流路20内の清掃作業を行う。
【0107】その後、ステップS37へ移行し、清掃具
55を前記電磁ポンプ12の流路20から抜き去って清
掃具収納器53上へ移動し、清掃具55をこの清掃具収
納器53に収納して清掃具55の把持を解除する。そし
て、ステップS38へ移行し、ハンドリング装置62を
内部コア清掃収納器52上へ移動させこの内部コア清掃
収納器52に収納してある内部コア19を把持させる。
続いて、ステップS39へ移行し、この内部コア19を
電磁ポンプ12の吸い込み口34上へ移動させてこの電
磁ポンプ12の流路20に挿入し、この内部コア19の
把持を解除する。
【0108】そして、ステップS40へ移行し、ハンド
リング装置62をホームポジションに復帰させ、あるい
は、直ちに次の作業工程へ移動させ、清掃作業を終了す
る。
【0109】このような、電磁ポンプ12の流路20の
清掃作業は、この電磁ポンプ12のはんだ槽1への取り
付け方と吹き口体15との連係構成、そして、プリント
配線板71の搬送手段にハンドリングロボット61を使
用するという構成によってのみ実現する。
【0110】次に、このハンドリングロボット61に清
掃作業を行わせる時期の選択について説明する。この時
期については、先にも説明したように,主制御装置86
に予めその時期をプログラムしておいて実行させたり、
指示操作部86aから直接に清掃作業の実行命令を与え
る方法等がある。
【0111】図12は、清掃作業の時期を選択する制御
手順を説明するためのフローチャートである。すなわ
ち、ステップS51〜ステップS54はセレクトケース
であり、各ステップS51〜ステップS54における判
断がY(真:Yes)の場合にステップS55へ移行す
る。
【0112】すなわち、ステップS51ではんだ付け作
業前(例えば、始業時刻をAM9:00とすれば時刻A
M8:30)に清掃作業を行う指示が予め入力されてい
るか否かを判断し、この清掃指示がある場合にのみステ
ップS55へ移行して清掃作業のプログラムすなわち図
11に示すプログラムを起動させ、その後セレクト状態
に戻る。
【0113】また、ステップS52では、はんだ付け作
業中(例えば、時刻AM12:10)に清掃作業を行う
指示が予め入力されているか否かを判断し、この清掃指
示がある場合にのみステップS55へ移行して清掃作業
のプログラムすなわち図11のプログラムを起動させ、
その後セレクト状態に戻る。
【0114】また、ステップS53では、はんだ付け作
業後(例えば、終業時刻をPM5:00とすれば時刻P
M5:10)に清掃作業を行う指示が予め入力されてい
るか否かを判断し、この清掃指示がある場合にのみステ
ップS55へ移行して清掃作業のプログラムすなわち図
11に示すプログラムを起動させ、その後セレクト状態
に戻る。
【0115】また、ステップS54では、指示操作部8
6aから直ちに清掃作業を行う実行命令が入力されてい
るか否かを判断し、直接のこの清掃指示がある場合にの
みステップS55へ移行して清掃作業のプログラムすな
わち図11に示すプログラムを起動させ、その後セレク
ト状態に戻る。
【0116】このように、プログラムによって指示され
た時期や直接指示された時点において、電磁ポンプ12
の清掃作業を行うことができる。
【0117】なお、この主制御装置86のプログラムに
より行われる電磁ポンプ12の清掃時期の管理は、前記
(4)で説明した推力の脈動による清掃作業にも適用で
きる。また、ハンドリングロボット61による清掃作業
に併せて同時に行わせることもできる。そして、これら
を同時に行わせれば、より一層優れた清掃作業を行うこ
とができるようになる。
【0118】その他にも、はんだ槽1のはんだ5の液面
5a上に浮遊することのあるドロス等も、金網などを利
用した掬い上げ手段をハンドリングロボット61に把持
させて掬い上げさせれば、それらも自動的に除去して清
掃することができるようになることはもちろんである。
【0119】なお、以上の例では電磁ポンプとしてAL
IP型電磁ポンプを使用した例を説明したが、その他に
HIP型電磁ポンプや推力発生流路内に内部コアの無い
FLIP型電磁ポンプを使用することもできる。そし
て、FLIP型電磁ポンプを使用する場合には、この電
磁ポンプ内に内部コアが無いので、図11に示す手順の
うちステップS31〜ステップS33およびステップS
38〜ステップS39の手順が不要となる(但し、ステ
ップS34において「内部コアの把持を解除し、」は不
要)。もちろん、本発明の技術は電磁ポンプ12がはん
だ5の外に配置され設備される構成においても適用され
る。
【0120】
【発明の効果】以上のように、本発明のはんだ付け噴流
波形成装置やはんだ付けシステムによれば、電磁ポンプ
の流路や内部コアの清掃を極めて容易に行うことができ
るようになる。また、作業員による清掃作業を解消する
ことができる。したがって、ドロス等の汚れが付着し易
い電磁ポンプの作動を安定に保持することが可能とな
る。 その結果、運転操作環境に優れるとともに常には
んだの流れが整いひいては安定した噴流波を維持するこ
とができるようになり、はんだ付け品質の優れた製品を
安定して製造できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のはんだ付け噴流波形成装置の実施形態
例の側断面を示す図である。
【図2】ALIP型電磁ポンプ周辺の構成を説明するた
めの分解斜視図である。
【図3】はんだ付け噴流波形成装置の全容を説明するた
めの斜視図である。
【図4】本発明のはんだ付けシステムの実施形態例を説
明するための図である。
【図5】ハンドリングロボットとその搬送平面仰角を調
節する機構を説明するための図である。
【図6】本実施形態例において使用されるはんだ付け噴
流波形成装置を説明するための図である。
【図7】ハンドリングロボットの傾斜の態様を説明する
ための図である。
【図8】VVVFインバータの要部を示す図である。
【図9】電磁ポンプへ供給する電源の3相交流を不平衡
3相交流にする手順を説明するためのフローチャートで
ある。
【図10】電磁ポンプへ供給する電源の3相交流の相回
転方向を一時的に反転させる手順を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図11】ハンドリングロボットに電磁ポンプの清掃作
業を行わせる制御手順を説明するためのフローチャート
である。
【図12】清掃作業の時期を選択する制御手順を説明す
るためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 はんだ槽 1a 上縁部 2 槽底 3 槽壁 4 ヒータ 5 はんだ 5a 液面 6 温度制御装置 7 温度センサ 8 チャンバ体 9 つり下げ部 10 ねじ 11 把手 12 電磁ポンプ 13 吐出口 14 嵌合孔 15 吹き口体 16 吹き口体嵌合孔 18 外部コア 19 内部コア 20 流路(推力発生流路) 21 フランジ 23 固定具 23a 凹部 24 固定片 24a 凸部 25 把手 27 噴流波 28 配線用パイプ 29 多相交流電源装置 30 制御装置 31 指示操作部 32 表示部 34 吸い込み口 35 把手 36 吸い込み案内板(被冠部材) 37 吹き口 38 スリーブ部 39 ねじ 40 多孔板 41 流れ案内板 51 はんだ付け噴流波形成装置 52 内部コア清掃収納器 53 清掃具収納器 54 ブラシ 55 清掃具 56 把手 57 ブラシ 58 ヒンジ 59 圧力保持具 60 把手 61 ハンドリングロボット 62 ハンドリング装置 63 ハンド 63a 内部コアおよび清掃具把持部 63b プリント配線板把持部 64 工業用ロボット 65 A軸 66 B軸 67 C軸 68 D軸 69 第1アーム 70 第2アーム 71 プリント配線板 72 送りねじ 73 基台 73a 一端側 73b 他端側 74 軸受け 75 支軸 76 モータ 76a 減速用ギア 76b 回転エンコーダ 77 駆動部 78 ローダ 79 噴霧式フラックス塗布装置 80 予備加熱装置 81 アンローダ 82 噴霧ノズル 83 排気フィルタ 85 噴霧制御装置 86 主制御装置 87 ヒータ 88 ファン 90 ロボット制御装置 91 VVVFインバータ 92 整流部 93、94、95 スイッチング部 96、97、98 LPF部 99 平衡3相信号発生部 101 、102、103 駆動部 104 振幅調節部 105 位相調節部 106 相回転反転部 111 コイル(移動磁界発生用コイル) 112 加算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源として平衡多相交流を供給して使用
    される誘導型電磁ポンプではんだを吹き口体へ供給して
    前記吹き口体上に噴流波を形成するはんだ付け噴流波形
    成装置において、 前記誘導型電磁ポンプヘ供給する多相交流を不平衡にす
    る手段を備えたことを特徴とするはんだ付け噴流波形成
    装置。
  2. 【請求項2】 電源として平衡多相交流を供給して使用
    される誘導型電磁ポンプではんだを吹き口体へ供給して
    前記吹き口体上に噴流波を形成するはんだ付け噴流波形
    成装置において、 前記誘導型電磁ポンプヘ供給する多相交流の相回転方向
    が反転可能であるとともに前記反転のデューティファク
    タが可変可能な手段を備えたことを特徴とするはんだ付
    け噴流波形成装置。
  3. 【請求項3】 はんだの噴流波を形成するはんだ付け噴
    流波形成装置の誘導型電磁ポンプの推力発生流路の吸い
    込み口を前記はんだ液面へ向けて設け、 被はんだ付けワークを前記噴流波に接触させるために前
    記被はんだ付けワークを搬送する工業用ロボットと、前
    記誘導型電磁ポンプの推力発生流路の汚れを清掃するた
    め前記工業用ロボットに着脱可能に構成された清掃手段
    と、前記はんだ付け噴流波形成装置の作動および前記工
    業用ロボットの作動の制御を行う制御装置とを備え、 前記制御装置は前記工業用ロボットに前記清掃手段を着
    装させてはんだ付け噴流波形成装置の前記推力発生流路
    を清掃する制御プログラムを備えていることを特徴とす
    るはんだ付けシステム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111190362A (zh) * 2018-11-15 2020-05-22 凹凸电子(武汉)有限公司 焊锡烟雾处理电路及其处理方法
CN114515882A (zh) * 2022-01-27 2022-05-20 西安工程大学 一种电磁驱动的液态金属喷流装置及其操作方法

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