JP2003131804A - 6自由度情報指示器及び6自由度情報指示方法 - Google Patents

6自由度情報指示器及び6自由度情報指示方法

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JP2003131804A JP2002211484A JP2002211484A JP2003131804A JP 2003131804 A JP2003131804 A JP 2003131804A JP 2002211484 A JP2002211484 A JP 2002211484A JP 2002211484 A JP2002211484 A JP 2002211484A JP 2003131804 A JP2003131804 A JP 2003131804A
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康幸 福島
Masaki Niwa
雅樹 丹羽
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Wacom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁誘導作用を利用した位置検出装置と組み
合わせて用い、3D空間上のオブジェクトの移動と回転
の動きに対応した6自由度の情報を、操作独立性と操作
直感性を担保しつつ片手で入力操作可能とする。 【解決手段】 第1の操作入力手段11は、筐体10の
上面前方部において突出する操作子11の操作によって
2由由度情報を、第2の操作手段12は、筐体10側面
に露出したスライドスイッチの操作によって1自由度情
報を、第3の操作入力手段13は、筐体10側面に露出
する回転操作子の操作によってZ軸周りの絶対回転角度
情報を、そして座標検出用コイル41を含む底面入力手
段14は、タブレット面に平行な平面内の操作によって
XY座標値の情報を入力できる。座標検出用コイル41
は、第1および第2の操作入力手段の操作に応じた自由
度情報の信号を位置検出装置20へ送るため、およびX
Y座標値とZ軸周りの回転角度とを検出するために用い
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータに6
自由度情報を入力するための情報指示器に関する。本発
明は、特に、電磁誘導作用を利用した位置検出装置と組
み合わせて用いられ、3D(3次元)空間上のオブジェ
クトの移動と回転を制御するために必要な6自由度情報
(X,Y,Z,PITCH,ROLL,YAW)のう
ち、通常のGUI(グラフィカルユーザインタフェー
ス)ナビゲーションで入力されない4自由度(前記6自
由度のうちX,Yを除いたもの)の情報を、オブジェク
トの所望の動きに対応させた入力操作部の動きとなるよ
う設けられた複数の入力手段を操作者が指で操作するこ
とによって、片手で容易に入力できるようにした6自由
度情報指示器に関する。
【0002】
【従来の技術】3D空間上のオブジェクトの6自由度情
報を同時入力できる入力デバイスとして、スペースボー
ル(商標)が知られている。例えば、SpaceBal
l4000FLXという型番で特定される入力デバイス
は、固定されたボール型センサーを備え、操作者がボー
ル型センサーを触ると力の強弱が感知され、3Dオブジ
ェクトをコントロールする情報をコンピュータに入力す
ることができる。
【0003】スペースボールは、入力手段が感圧センサ
ーで構成された単一の入力手段であるため、6つの情報
の独立制御性に関する課題、すなわち、操作者が所望し
ない複数の自由度の情報が同時に入力されてしまうとい
う課題があった。
【0004】また、入力部を移動あるいは回転させて情
報入力するものではないため、操作直感性に関する課
題、すなわち、絶対座標、絶対角度を入力することがで
きないという課題があった。
【0005】また、筐体移動によるマウスのようなGU
Iナビゲーションもできず、3Dアプリケーションに特
化された入力デバイスであった。
【0006】一方、別の入力デバイスとして、出願人の
提案にかかる電磁誘導作用を利用した位置検出装置及び
位置指示器が知られている。これは、位置検出方向に併
設された多数のループコイルを備えた通常タブレットと
呼ばれる位置検出装置と、共振回路を有する位置指示器
から構成されたもので、例えば、特開昭63−7032
6号公報に開示されている。その基本動作を簡単に説明
すると、一つのループコイルに所定の周波数の交流信号
を加えて電波(交流電界または交流磁界もしくは交流電
磁界を含む)を送信させ、該電波を位置指示器に設けた
共振回路に受信させる。この際、該電波を受信した共振
回路により発信される電波を前記ループコイルに受信さ
せ、誘導電圧を発生させる。これを位置検出装置の複数
のループコイルについて順次切替えて繰返し、各ループ
コイルに発生した誘導電圧のレベルに基づいて位置指示
器による指示位置の座標値を求める。
【0007】この従来技術によると、位置検出装置と位
置指示器との間で電波をやりとりすることにより、該位
置指示器による指示位置の座標値を求めることができ、
したがって、位置指示器を使って絶対座標値(位置検出
装置のタブレット面上のXY座標値)を入力することが
できる。しかしながら、3D空間上のオブジェクトの移
動と回転を制御するために必要な6自由度以上の情報を
同時に入力することができないという課題があった。
【0008】位置指示器の回転角度を検出できる改良さ
れた位置検出装置及び位置指示器は既に出願人によって
提案されている(特開平8−30374号公報)。すな
わち、座標検出用の第1のコイルとコンデンサとからな
る共振回路を有する位置指示器に、第1のコイルに流れ
る誘導電流により該第1のコイルに発生する磁束の一部
を囲むように該第1のコイルに並置された制御コイルを
設け、制御コイルを開閉制御し、第1のコイルを通過す
る磁束の分布を変化させ、回転角度を検出できるように
した。しかしながら、この入力デバイスでも、3自由度
の情報(XYの座標値とZ軸周りの回転角度)を同時に
入力できるにすぎなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のとおり、6自由
度情報を同時に入力可能な従来の入力デバイスは、6自
由度の情報の独立制御性と操作直感性に関する課題があ
った。また、位置検出装置との間の電磁誘導作用を利用
した従来の位置指示器では、6自由度情報を同時に入力
することができないという課題があった。
【0010】本発明の目的は、このような課題に鑑みて
なされたものであり、電磁誘導作用を利用した位置検出
装置と組み合わせて用いられる情報指示器であって、3
D空間上のオブジェクトの移動と回転の動きに対応した
6自由度の情報を、操作独立性と操作直感性を担保しつ
つ位置検出装置上で片手での入力操作が可能な6自由度
情報指示器を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】斯かる課題を解決すべ
く、本発明は、電磁誘導作用を利用した位置検出装置と
組み合わせて用いられ、操作者が片手で把持しつつ操作
してコンピュータに6自由度の情報を入力する6自由度
情報指示器であって、底面部を有する筐体と、該6自由
度情報指示器の前記筐体上の操作者の指が触る部分に設
けられ、互いに独立して操作者が指で操作可能な複数の
操作入力手段と、前記6自由度情報指示器の前記筐体の
底面部に設けられた座標検出用コイルを含む底面入力手
段と、前記複数の操作入力手段のうち少なくとも一つの
入力手段を操作者が操作したことに対応する一つまたは
複数の自由度情報の信号を、電磁誘導作用を利用して前
記位置検出装置へ伝送する伝送手段とを備え、前記複数
の操作入力手段を操作者が操作することにより4自由度
の情報を入力し、さらに操作者が前記6自由度情報指示
器の前記筐体を前記底面部と平行な前記位置検出装置の
面内において移動させることによりXY方向の2自由度
の情報を入力する6自由度情報指示器を提供する。
【0012】この構成により、電磁誘導作用を利用した
位置検出装置と組み合わせて用いられる指示器におい
て、複数の操作入力手段によって4自由度情報(PIT
CH,ROLL,YAW,Z)を、2座標検出用コイル
を含む底面入力手段によって指示器のXY座標値として
の2自由度情報(X,Y)の計6自由度情報を、それぞ
れ独立して片手で容易に入力可能となる。
【0013】また、6自由度情報指示器は、その筐体の
底面部に設けられた座標検出用コイルを含む底面入力手
段を備えるので、電磁誘導作用を利用した位置検出装置
のタブレット面上での従来通りのGUIナビゲーション
操作も可能である。
【0014】本発明の好ましい実施形態において、前記
伝送手段は、前記位置検出装置側から放射される一定の
周波数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を
受信する受信手段と、前記位置検出装置側へ任意の周波
数の交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を返信
する返信手段と、前記複数の操作入力手段のうちの少な
くとも一つの操作入力手段の操作に対応した一つまたは
複数の自由度の情報をそれぞれ時間の長さに変換する変
換手段と、該変換手段で変換された一つまたは複数の時
間中、前記受信した一定の周波数の交流電界または交流
磁界もしくは交流電磁界の波の数をそれぞれ計数して2
進符号化する計数手段と、該計数手段で求められた複数
の自由度の情報を表す2進符号に応じて前記返信手段を
制御し、位置検出装置側へ返信する交流電界または交流
磁界もしくは交流電磁界を変化させる制御手段とを備え
る。
【0015】ここで、前記受信手段および前記返信手段
は、前記座標検出用コイルを含む共振回路とすることが
できる。
【0016】また、前記複数の操作入力手段のうちの少
なくとも一つが時定数回路を含み、操作者の連続的操作
量を連続的なアナログ情報として取得するようにしても
よい。さらに、前記複数の操作入力手段のうちの少なく
とも一つがスイッチ検出回路を含み、操作者の離散的操
作量を離散的なデジタル情報として取得するようにして
もよい。
【0017】さらに、前記複数の操作入力手段のうちの
一つが、前記座標検出用コイルの中心を回転中心として
回転運動をする回転部材と、前記回転部材を操作者の操
作により回転させる操作部材と、前記回転部材の回転に
ともない位置が変化するように前記座標検出用コイルの
内側にその中心を偏らせて設けられ、かつ前記座標検出
用コイルよりも半径の小さい回転角度検出用コイルと、
少なくとも該回転角度検出用コイルを開閉制御し、座標
検出用コイルを通過する磁束の分布を変化させる制御回
路とを備え、操作者が前記操作部材を回転操作すること
により電磁誘導作用を利用してZ軸周りの絶対回転角度
情報を入力するようにしてもよい。
【0018】前記操作入力手段が慣性ホイールを備え、
当該慣性ホイールの慣性回転によってZ軸方向の移動情
報を入力するようにしてもよい。
【0019】前記操作入力手段が、当該操作入力手段か
ら操作者が手を放した際に初期値に自己復帰するスティ
ックコントローラもしくはスライドスイッチとしてもよ
い。
【0020】また、前記操作入力手段が、当該操作入力
手段から操作者が手を放した際に操作終了時の情報を維
持する絶対情報入力手段であってもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しつつ説明する。なお、以下に図示する
実施の形態ないし実施例は発明の理解のための例示であ
って、本発明がこれらに限定されることを意味するもの
ではない。
【0022】図1は、本発明の第1の実施形態に係る6
自由度情報指示器の外観を位置検出装置とともに示す図
である。6自由度情報指示器1は、パック形状を持つ筐
体10と、筐体10の上面前方部に設けられた第1の操
作入力手段11と、筐体10の一側面に設けられた第2
の操作入力手段12及び第3の操作入力手段13と、筐
体10の底面部16に設けられた座標検出用コイル41
を含む底面入力手段14を備える。6自由度情報指示器
1は、電磁誘導作用を利用した位置検出装置20と組み
合わせて用いられ、コンピュータ30の入力装置となる
ものである。なお、図中15は、通常のマウスが備える
ような2つの操作スイッチであり、GUIナビゲーショ
ン中のあるいはアプリケーション利用中の各種機能を動
作させる。
【0023】タブレットあるいはデジタイザとも呼ばれ
る位置検出装置20は、図1に示すような平板状の筐体
を有し、その上の所定領域を位置検出領域として有して
いる。位置検出装置20の基本動作は、その位置検出領
域上のある場所に6自由度情報指示器1を置くことによ
り、電磁誘導(電磁結合)作用によってその位置を検出
し、そのXY座標値をコンピュータに入力するものであ
る。この目的のため、6自由度情報指示器1では、座標
検出用コイル41にコンデンサが接続され(後述の図7
参照)、共振回路が構成されている。
【0024】図2は、位置検出装置20(以下、タブレ
ット20という場合がある)の要部回路構成を示す図で
ある。図2において、X軸に40本のループコイルX1
〜X4 0が配置され、Y軸に40本のループコイルY1
40が検出方向に互いに平行に図示のように配置されて
いる。これらループコイルは各々のループコイルを選択
する選択回路2に接続されている。この選択回路2は送
受切替回路3に接続され、この送受切替回路3の受信側
にはアンプ4が接続され、このアンプ4は検波回路5に
接続されている。この検波回路5はローパス・フィルタ
ー6に接続され、このローパス・フィルター6はサンプ
ルホールド回路7に接続され、このサンプルホールド回
路7がA/D回路(アナログ・デジタル変換回路)8に
接続され、このA/D回路8はCPU(中央処理装置)
9に接続されている。このCPU9から制御信号が前記
選択回路2、サンプルホールド回路7、A/D回路8お
よび送受切替回路3にそれぞれ入力されている。また、
図中24は、6自由度情報指示器1が有する共振回路の
共振周波数に等しい周波数の正弦波交流信号を発生する
発信器を示し、25は該交流信号を電流に変換する電流
ドライバを示す。
【0025】図1を再び参照して、6自由度情報指示器
1と位置検出装置20とはケーブル接続はされずに、6
自由度指示器1の筐体10の底面部16に設けられた座
標検出用コイル41と位置検出装置20のタブレット面
に内蔵されたループコイルとの間の電磁誘導(電磁結
合)作用により信号の伝送(通信)を実行する。すなわ
ち、6自由度情報指示器1は、位置検出装置20との組
み合わせによってワイヤレスの入力操作環境を提供して
いる。
【0026】位置検出装置20とコンピュータ30との
間は、適切なインタフェースケーブルをもって接続され
る。インタフェースとしては、RS232Cインタフェ
ース、USBインタフェースなどが用いられる。
【0027】6自由度情報指示器1は、底面入力手段1
4として座標検出用コイル41を含む。座標検出用コイ
ル41は、後述するように第1の操作入力手段11と第
2の操作入力手段12の操作に応じた自由度情報の信号
を位置検出装置20へ送るための受信手段および返信手
段として、およびXY座標値とZ軸周りの回転角度とを
検出するための共振回路の一部として用いられる。尚、
図1において座標検出用コイル41は、筐体10内部の
底面部16に位置するものであるから本来外観からは見
えないが、透視して見えるように描いてある。
【0028】図3は、第1の操作入力手段11を詳細に
示した図である。操作子21は、第1の操作入力手段1
1を構成するスティックコントローラ22のレバーに取
り付けられた操作子であって、操作者が指で操作する際
にじかに触れる部分である。なお、図1に示す外観で
は、この操作子21のみが見えている。スティックコン
トローラ22は、自己中点復帰型抵抗可変式のスティッ
クコントローラであって、例えばアルプス電気株式会社
製RKJXK1224VRタイプのものを用いることが
できる。操作子21は、スティックコントローラ22に
対し、全方向約30度の範囲で傾けることができる。そ
して、操作終了時には、その初期位置に自己復帰する。
スティックコントローラ22は、互いに直交する2連の
回転式可変抵抗素子を有しており、操作子21の傾き方
向と傾き角度に応じてこれら2連の可変抵抗素子の抵抗
値が発生する。スティックコントローラ22の可変抵抗
素子の各々は、時定数回路23を変換手段として含む後
述の伝送回路26に接続されている。
【0029】図4は、第2の操作入力手段12を詳細に
示した図である。第2の操作入力手段12は、レバー操
作式のスライドスイッチ31であり、つまみ32をスラ
イドさせると、つまみ32のスライド角度に依存して片
側2ポジションのコードを発生し出力する。このような
スライドスイッチとしては、例えばアルプス電気株式会
社製SLLB−A−Bを用いることができる。なお、図
1に示す外観では、このつまみ32のみが見えている。
スライドスイッチ31は、つまみ32のスライド方向と
スライド角度に応じて異なる4種類のスイッチコードを
出力する。このスイッチコード出力は、伝送回路26に
入力される。
【0030】6自由度情報指示器1は、第1の操作入力
手段11と第2の操作入力手段12とでそれぞれ発生す
る出力信号を、自由度情報として、電磁誘導作用を利用
して6自由度情報指示器10から位置検出装置20へ伝
送するための伝送回路26を有する。
【0031】図5は、この伝送回路26の要部回路構成
を示す図である。図中、81は位置検出装置20側から
放射される一定の周波数の交流電界または交流磁界もし
くは交流電磁界を受信する受信手段である。また、82
は位置検出装置20側へ任意の周波数の交流電界または
交流磁界もしくは交流電磁界を返信する返信手段であ
る。また、83−1,83−2,…83−4は連続量で
表される複数種類の操作に対応した複数種類の情報をそ
れぞれ時間の長さに変換する変換手段、84−1,84
−2,……84−4は変換手段83−1〜83−4で変
換された複数の時間中、受信した一定の周波数の交流電
界または交流磁界もしくは交流電磁界の波の数をそれぞ
れ計数して2進符号化する計数手段、85は計数手段8
4−1〜84−4で求められた複数種類の2進符号に応
じて返信手段82を制御し、位置検出装置20側へ返信
する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を変化
させる制御手段である。なお、図5では、連続量で表さ
れる4種類の操作に対応した4自由度の情報を伝送する
ための回路構成図を示しているが、以下の説明では、第
1の操作入力手段11としてのスティックコントローラ
22の直交する2自由度の操作に対応する出力信号と、
第2の操作入力手段12としてのスライドスイッチ31
の1自由度の操作に対応する出力信号とを伝送処理する
例について述べる。
【0032】受信手段81と返信手段82は、底面入力
手段14を構成している座標検出用コイル41にコンデ
ンサを接続してなる共振回路によって構成することがで
きる。
【0033】図6は、図5の変換手段83−1,83−
2の一例を示すもので、連続量で表される操作、本実施
形態では第1の操作入力手段11であるスティックコン
トローラ22の操作子21の操作に応じて抵抗値が変化
する(具体的には、操作子21の傾き方向と傾き角度に
応じて抵抗値が変化する)2連の可変抵抗素子の各々の
可変抵抗素子91と、これに接続されたコンデンサ92
とからなる時定数回路23を構成している。これによ
り、時定数回路23の放電特性は可変抵抗素子91の抵
抗値の変化に応じて変化するので、この放電特性の変化
を利用して連続量で表される2自由度の操作に対応した
2自由度情報を時間に変換することができる。
【0034】計数手段84−1,84−2は、前述した
変換手段83−1,83−2から信号が出力されている
時間中、位置検出装置20側から放射される電波により
共振回路に発生する誘導電圧の波の数を計数する。これ
により、第1の操作入力手段としてのスティックコント
ローラ22の連続量で表される2自由度の操作に対応し
た2自由度情報をそれぞれ2進符号化できる。
【0035】一方、第2の操作入力手段12としてのス
ライドスイッチ31からの出力信号は、制御手段85に
入力される。この出力信号は、つまみ32のスライド方
向とスライド角度に応じて異なる4種類のスイッチコー
ドである。
【0036】制御手段85は、計数手段84−1,84
−2から出力される2進符号化された信号と前記スイッ
チコード信号に対応して返信手段82を構成している共
振回路の共振特性を変える。これにより、第1の操作入
力手段11としてのスティックコントローラ22の操作
に応じて連続量で表される2自由度情報と、第2の操作
入力手段12としてのスライドスイッチ31の操作に応
じた1自由度情報を、6自由度情報指示器1から位置検
出装置20へ伝送することができる。
【0037】図7は、第3の操作入力手段13と底面入
力手段14を詳細に示した図である。第3の操作入力手
段13は、回転操作子17と、回転角度検出用コイル4
2と、回転円板44を備える。回転操作子17は、筐体
10の底面部16に対し、回転操作子回転軸18の回り
に回転可能に支持されており、6自由度情報指示器1の
操作者が指を用いてこれを回転操作することができる。
すなわち、図1の外観に示した如く、筐体10の側面に
露出した回転操作子17を指で水平に回転させることが
できる。
【0038】回転円板44は、筐体10の底面部16に
対して回転可能なように設けられ、その回転中心は、座
標検出用コイル41の中心と一致している。回転円板4
4は、回転操作子17とギヤのような回転運動伝達手段
19により接するよう構成されている。回転角度検出用
コイル42は、棒状のフェライトコア(磁芯材料)に複
数回信号線を巻いて構成したものである。回転円板44
の上には中心から偏った位置にコイル受け43があり、
それ自身が回転円板44の上の偏った位置に設けられた
中心軸の回りを自由回転できるように設けられている。
回転角度検出用コイル42は、コイル受け43に対して
は固定されて配置されるが、コイル受け43がその中心
軸の回りに自由回転でき、従って回転角度検出用コイル
42はそのコイル回転軸の回りに自由回転できるように
配置されている。
【0039】回転角度検出用コイル42の両端からの信
号線45は、フェライトコアの上部から、制御回路51
に向かって伸びる。制御回路51は、筐体10の底面部
16上に固定されたプリント基板からなる回路である。
信号線45はある程度の剛性を有しており、回転円板4
4が回転しそれに伴って回転角度検出用コイル42の位
置が変化した場合であっても、信号線45の付け根が常
に制御回路51の方を向くように回転角度検出用コイル
42のフェライトコアがその中心軸の周りを回るように
仕向ける。また、信号線45の長さは、回転角度検出用
コイル42が制御回路51から最も遠い位置に移動した
場合であっても断線せず、しかもその剛性を失わない程
度の長さを有する。
【0040】底面入力手段14を構成している座標検出
用コイル41は、筐体10の底面部16に固定して設け
られるリング状(円形)のコイルであり、図7に示した
例では、空芯コイル(磁芯を有しないコイル)としてい
る。座標検出用コイル41は、必要な磁束の強さを得る
ためおよび電波を送受信するのに有効な共振回路を構成
するために複数回巻きとするのが望ましい。なお、座標
検出用コイル41は円形であり、その円の中心について
回転対称であるから、座標検出用コイル41に交流電流
が流れたときにそれにより発生する磁束も回転対称であ
ると考えられる。
【0041】図8は、図7中の制御回路51の要部回路
構成を示す図である。座標検出用コイル41にコンデン
サ60が接続され、共振回路61が構成されている。こ
の共振回路61には補償用のコンデンサ62が接続され
ている。この補償用のコンデンサ62は回転角度検出用
コイル42が閉じたときの共振回路61の共振周波数が
タブレット20の送信電波(送信信号)の周波数と一致
するようにその容量が選択されている。
【0042】この共振回路61は電源回路64、検波回
路65、検波回路66にそれぞれ接続されている。検波
回路65は時定数の大きい積分回路67に接続され、検
波回路66は時定数の小さい積分回路68に接続されて
いる。積分回路67はコンパレータ69に、積分回路6
8はコンパレータ70にそれぞれ接続されている。この
コンパレータ69はラッチ回路71のデータ端子Dに接
続され、コンパレータ70はラッチ回路71のトリガ端
子Tにそれぞれ接続されている。
【0043】また、共振回路61に接続された補償用の
コンデンサ62に直列にスイッチ72が接続され、回転
角度検出用コイル42にはスイッチ73が接続されてい
る。このスイッチ72および73にはラッチ回路71の
出力がそれぞれ接続されている。
【0044】ここで、ラッチ回路71のデータ端子Dに
その出力が供給される第1の経路74を形成する積分回
路67およびコンパレータ69は、積分回路67の時定
数とコンパレータ69の基準値との関係をタブレット2
0からの送信電波が第1の所定時間(例えば、300μ
sよりも十分長い時間)送信された場合に出力信号を出
力するように構成されている。また、ラッチ回路71の
トリガ端子Tにその出力が供給される第2の経路75を
形成する積分回路68およびコンパレータ70は、積分
回路68の時定数とコンパレータ70の基準値との関係
をタブレット20からの送信電波が第1の所定時間より
短い時間である第2の所定時間(例えば、100μsよ
りも十分長い時間)送信された場合に出力信号を出力す
るように構成されている。
【0045】なお、積分回路67と積分回路68は例え
ば抵抗とコンデンサを組み合わせたCR回路であり、積
分回路67を構成する抵抗の抵抗値とコンデンサの静電
容量をR1,C1、積分回路68を構成する抵抗の抵抗
値とコンデンサの静電容量をR2,C2とすると、C1
R1>C2R2のように構成されている。
【0046】以下、図2および図8の回路構成を参照し
つつ、XY座標値とZ軸周りの回転角度を検出する動作
について説明する。
【0047】図9は、タブレット20内のCPU9が実
行する、XY座標値とZ軸周りの回転角度を検出するた
めの制御プログラムのフローチャートである。
【0048】まず、6自由度情報指示器1がタブレット
20のX軸方向のどの位置に置かれたかを検出する為の
X軸全面スキャンが行われる(ステップS10)。
【0049】CPU9はループコイルX1を選択回路2
に選択させ、送受切替回路3を送信側端子Tに接続さ
せ、ループコイルX1に発信器24の正弦波交流信号を
供給する。これにより、ループコイルX1から6自由度
情報指示器1の共振回路61に共振周波数の送信電磁波
が送信される。
【0050】CPU9は、この送信モードを所定時間
(例えばT=100μs)実行すると、次に選択回路2
をループコイルX1を保持した状態で送受切替回路3を
受信側に切替えて6自由度情報指示器1からの信号を受
信する受信モードを所定時間(例えばR=100μs)
実行する。
【0051】この動作がX軸方向のループコイルX1
らX40の全部について各々行われ、どのループコイルを
選択した時に6自由度情報指示器1からの受信信号が最
大になるかに基づいて6自由度情報指示器1のタブレッ
ト20上の位置を決定する。
【0052】他方、 全面スキャンモードのときは、ス
イッチ72および73は開かれており、送信電磁波によ
り共振回路61が励振され誘導電圧が発生される。受信
モード中は、送信電波は停止されるが、該誘導電圧によ
り座標検出用コイル41から電波が発生され、この電波
がタブレット20の選択されているループコイルを逆に
励振するため、該ループコイルに誘導電圧を発生させ
る。この誘導電圧は座標検出用コイル41の中心座標に
最も近いループコイルにおいて最大値となるのでその中
心座標値、すなわち入力される6自由度情報のうちのX
Y座標値(2自由度情報)が求まる。
【0053】CPU9は送信モードおよび受信モードを
各ループコイルについて繰り返し、ある一つのループコ
イルを選択回路2に選択させる。ループコイルから送信
電波が6自由度情報指示器1に送信される。この送信電
波により座標検出用コイル41を含む共振回路61が励
振され誘導電圧が共振回路61に発生される。所定時間
送信モードを実行後に、タブレット20は受信モードに
なり、送信電波は消滅する。
【0054】誘導電圧が減衰するまでこの誘導電圧によ
り6自由度情報指示器1の座標検出用コイル41から電
波が送出され、この電波が前記選択されたループコイル
により受信される。ループコイルはこの電波で励振さ
れ、ループコイルに誘導電圧が発生する。この誘導電圧
がアンプ4で増幅される。アンプ4で増幅された受信信
号は検波回路5で検波され、ローパス・フィルター6に
送出される。ローパス・フィルター6は共振回路61の
共振周波数より充分低い遮断周波数を有しており、検波
回路5の出力信号を直流信号に変換し、この直流信号が
サンプルホールド回路7においてサンプルホールドさ
れ、A/D回路8によりアナログ・デジタル変換され、
CPU9に送出される。CPU9は、このデジタル値に
変換された各受信信号のレベル分布に基づいて6自由度
情報指示器1のX軸方向の位置が検出される。CPU9
は受信信号レベルが最大となったループコイルのNo.
を6自由度情報指示器1のX軸方向の位置として記憶す
る(ステップS12)。
【0055】X軸全面スキャンにおいて、タブレット2
0での受信信号レベルがいずれも所定のしきい値以下で
ある場合にはCPU9は、6自由度情報指示器1はタブ
レット20上にないと判別してX軸全面スキャンを繰り
返す(ステップS11)。
【0056】このステップS10のX軸全面スキャンと
同様な動作が、Y軸方向においても行われる。そしてC
PU9は、ステップS12と同様な動作によって、6自
由度情報指示器1のタブレット20上のY軸方向の位置
として受信信号レベルが最大となったループコイルを記
憶する(ステップS13〜S14)。
【0057】6自由度情報指示器1の指示したタブレッ
ト20上のコイルNo.が決定されると、このコイルを
含む前後計5本のループコイルについての部分スキャン
が行われる(ステップS16)。この部分スキャンは、
タブレット20上に置かれた6自由度情報指示器1の位
置をより精度良く検出するためのものであり、また当該
指示器がタブレット20上で移動された場合はその軌跡
を検出するためのものである。
【0058】まず、充電動作が開始される(ステップS
15)。即ち、CPU9は選択回路2にステップS12
で記憶されたループコイルを選択させ、送受切替回路3
を送信端子T側に接続させる。この状態で、CPU9は
所定時間(本実施例では、T=300μs)そのループ
コイルから送信電波を6自由度情報指示器1に送信す
る。これにより、共振回路61に誘導電圧が発生し、こ
の誘導電圧により電源回路64が充電される。この誘導
電圧は、検波回路65および66にそれぞれ入力され、
検波回路65および66からそれぞれ検波出力が出力さ
れる。
【0059】この検波出力により第2の経路75からは
積分回路68の出力、コンパレータ70の出力が出力さ
れる。しかし、CPU9が送信時間を300μsとして
いるため、第1の経路74からはコンパレータ69の出
力は出力されない。
【0060】CPU9は充電のための送信時間T=30
0μs後に、所定の受信時間(例えば、R=100μ
s)経過後に部分スキャンに移行する(ステップS1
6)。
【0061】CPU9はステップS12で記憶されたX
軸方向のループコイルを選択回路2に選択させ、送受切
替回路3を送信側端子Tに接続する。この状態で、この
ループコイルは送信電波を6自由度情報指示器1に送出
する。この送信電波により座標検出用コイル41を含む
共振回路61が励振され誘導電圧が共振回路61に発生
される。この誘導電圧は検波回路65および66でそれ
ぞれ検波され検波出力が出力される。この検波出力は積
分回路68で積分され、この積分出力がコンパレータ7
0で基準値と比較される。また、同様に検波出力は積分
回路67で積分され、この積分出力がコンパレータ69
で基準値と比較される。
【0062】CPU9による送信モード期間はT=10
0μsであるので、第1の経路74および第2の経路7
5からは出力は出力されず、ラッチ回路71の出力は出
力されず、スイッチ72および73は開かれたままであ
る。
【0063】スイッチ72および73が開かれた状態で
は、共振回路61に発生された前記誘導電圧により座標
検出用コイル41からは均等な交流磁界が発生される。
この結果、タブレット20で座標検出用コイル41の中
心座標値が検出される。
【0064】CPU9は送信モード時間を経過すると、
選択回路2にステップS12で記憶されたループコイル
を選択させ、送受切替回路3を受信端子R側に切替え
る。このループコイルの受信モードにおいて、前記ステ
ップS10で説明したと同様な動作でタブレット20で
受信信号を得る。この部分スキャン動作が、送信モード
ではステップS12で記憶されたループコイルを選択
し、受信モードではそれに前後する4本のループコイル
をそれぞれ選択して順次行われる。
【0065】このX軸方向の部分スキャンに続いてY軸
方向の部分スキャンが、ステップS14で記憶されたル
ープコイルを含む前後合計5本を対象として同様に行わ
れる。
【0066】この部分スキャン動作で受信信号レベルが
所定のしきい値以下であれば、CPU9は6自由度情報
指示器1はタブレット20上にないと判別して、処理動
作をステップS10に戻す(ステップS17)。
【0067】CPU9は、X軸方向およびY軸方向の中
心座標検出の為の上記部分スキャンが終了すると、次い
で回転角度検出用コイル42を短絡して回転角度を求め
るための部分スキャンを行う(ステップS18)。
【0068】まず、CPU9は回転角度検出用コイル4
2を短絡するため所定時間タブレット20から送信電波
を送信させる。すなわち、CPU9は選択回路2にステ
ップS12で記憶されたループコイルを選択させ、送受
切替回路3を送信端子T側に接続させる。この状態で、
CPU9は所定時間(例えば、T=700μs)このル
ープコイルから送信電波を6自由度情報指示器1に送信
する。これにより、共振回路61に誘導電圧が発生す
る。この誘導電圧は、検波回路65および66にそれぞ
れ入力され、検波回路65および66からそれぞれ検波
出力が出力される。
【0069】第2の経路75は100μsより十分長い
時間送信電磁波が送出された場合に(例えば、200μ
s経過後)コンパレータ70の出力をラッチ回路71に
出力するように構成されており、タブレット20の送信
時間が700μsなので、この送信期間中にコンパレー
タ70の出力が出力される。
【0070】一方、第1の経路74は300μsより十
分長い時間送信電磁波が送出された場合に(例えば、4
00μs経過後)コンパレータ出力をラッチ回路71に
出力するように構成されており、タブレット20の送信
時間が700μsなので、この送信期間中にコンパレー
タ出力が出力される。
【0071】ラッチ回路71はコンパレータ70の出力
の立ち下がりに応答して動作し、この時のコンパレータ
69の出力をラッチ出力として出力する。このラッチ出
力によりスイッチ72および73が閉路される。
【0072】CPU9は回転角度検出用コイル42を短
絡するための送信時間後に、所定の受信時間(例えば、
R=100μs)経過後に回転角度検出のための部分ス
キャンに移行する(ステップS18)。
【0073】CPU9はステップS12で記憶されたル
ープコイルを選択回路2に選択させ、送受切替回路3を
送信側端子Tに接続する。この状態で、このループコイ
ルは送信電波を6自由度情報指示器1に送出する。この
送信電波により座標検出用コイル41を含む共振回路2
1が励振され誘導電圧が共振回路61に発生される。
【0074】スイッチ72および73が閉じた状態で
は、回転角度検出用コイル42が短絡される。このと
き、座標検出用コイル41の内部の磁束に着目すると、
回転角度検出用コイル42を流れようとするうず電流の
ため回転角度検出用コイル42の位置には交流磁界は通
りにくくなり、座標検出用コイル41の内部のうち回転
角度検出用コイル42から遠ざかる位置に磁束が偏る。
したがって、タブレット20に電波が送出される位置
が、座標検出用コイル41の中心座標と回転角度検出用
コイル42のフェライトコア中心点を結ぶ直線上の、回
転角度検出用コイル42から遠ざかる向きに移動する。
よって、タブレット20に検出される座標値が移動し、
座標検出用コイル41の中心位置を軸として回転された
座標位置が検出される。
【0075】CPU9は送信モード時間を経過すると、
選択回路2にステップS12で記憶されたループコイル
を選択させ、送受切替回路3を受信端子R側に切替え
る。このループコイルの受信モードにおいて、前記ステ
ップS10で説明したと同様な動作でタブレット20で
受信信号が得られる。以下、ステップS16と同様にし
て、X軸方向の部分スキャンに続いてY軸方向の部分ス
キャンが行われる(ステップS18)。
【0076】CPU9は、回転座標用の部分スキャンで
最大受信信号レベルを検出したループコイルのNo.を
それぞれ記憶する(ステップS19)。
【0077】次に、CPU9はXY座標値およびZ軸周
りの回転角度の演算を行う(ステップS20)。すなわ
ち、CPU9は、部分スキャンで最大受信信号レベルを
検出したループコイルの最大受信電圧と、その前後のル
ープコイルの受信電圧をそれぞれ得て、座標検出用コイ
ル41の中心座標値(X,Y)と、第3の操作入力
手段13によって回転された回転座標位置(X
)を求める。また、CPU9はこの中心座標値と回
転座標位置とに基づき、次式により回転角度を決定す
る。
【0078】
【数1】θ=−180°+tan−1[(X−X
/(Y−Y)]
【0079】なお、上記回転角度は、検出した中心座標
を原点として、タブレット20上のX軸およびY軸に平
行なX・Y座標系を設定し、このY軸の正方向を基準
(θ=0)としてθの範囲を−180°<θ≦+180
°としたときの絶対回転角度である。
【0080】以上のようにして、第3の操作入力手段1
3としての回転操作子17の回転操作に応じた1自由度
情報と底面入力手段14としての座標検出用コイル41
のタブレット面上での移動に応じた2自由度情報を位置
検出装置20において検出することができる。
【0081】このように本実施形態に係る6自由度情報
指示器1では、第1の操作入力手段11は、筐体10の
上面前方部において突出する一つの操作子21の操作に
よって2自由度情報を、第2の操作入力手段12は、筐
体10側面に露出したスライドスイッチ31の操作によ
って1自由度情報を、第3の操作入力手段13は、筐体
10側面に露出する回転操作子17の操作によってタブ
レット面に直交する軸(Z軸)周りの絶対回転角度情報
(1自由度情報)を、そして底面入力手段14は、タブ
レット面に平行な平面内の操作によってXY座標値の情
報(2自由度情報)を入力できるように構成した。
【0082】以上のように構成された6自由度情報指示
器1を用いて、コンピュータ30の画面に表示されてい
る仮想3D空間上のオブジェクトを移動、回転する入力
操作例を以下具体的に説明する。
【0083】まず、第1の操作入力手段11の操作子2
1の動きは、スティックコントローラ22のスティック
の動きに対応し、全方向約30度の範囲で傾けることが
できる。そして、操作終了時には、その初期位置に自己
復帰する。前述のようにスティックコントローラ22
は、直交する2連の回転式可変抵抗素子を備えるので、
操作子21の傾き方向と傾き角度に応じて2連の回転式
可変抵抗素子の抵抗値が各々連続的に変化する。この連
続量で表される操作に対応した2つの自由度情報は、伝
送回路26によって2進符号化され、位置検出装置20
を介してコンピュータ30に送信される。
【0084】ここで、操作子21の傾き方向は、仮想3
D空間上のオブジェクトのPITCHとROLLによる
合成成分である回転方向に一致させることができるの
で、コンピュータ30のソフトウェアでそのまま回転方
向を制御する2自由度情報として容易に処理することが
できる。ただし、この構成の場合、操作子21は最大で
も30度しか傾けることができないので自己中点復帰機
構を利用した相対回転角度制御となる。したがって、操
作性を向上させるために、操作子21の傾斜角度をオブ
ジェクトの回転速度として利用することが好ましい。
【0085】次に、第2の操作入力手段12としてのス
ライドスイッチ31のつまみ32の動きは、位置検出装
置20のタブレット面に対して垂直な方向に約25度上
下にスライドすることができる。そして、操作終了時に
はその初期位置に自己復帰する。
【0086】スライドスイッチ31は、そのつまみ32
のスライド方向とスライド角度に応じて異なる4種類の
スイッチコードを出力する。このコード情報は、伝送回
路23によって位置検出装置20を介してコンピュータ
30に送信される。
【0087】ここで、つまみ32の上下の動きは、仮想
3D空間上のオブジェクトのZ座標の移動に一致させる
ことができるので、コンピュータ30のソフトウェアで
そのままZ座標移動を制御する1自由度情報として処理
できる。ただし、この構成の場合、片側2種類のコード
情報と自己中点復帰機構を利用した相対座標制御となる
ので、操作性を向上させるために、このコードの違い
を、オブジェクトの移動速度(位置検出装置20の1ス
キャン動作あたりの座標移動量)の変化として利用する
ことが好ましい。
【0088】次に、第3の操作入力手段13としての回
転操作子17の動きは、タブレット面に平行に回転する
動きであり、回転運動伝達手段19を介して回転角度検
出用コイル42を、座標検出用コイル41の中心座標の
周りで回転させる。回転角度検出用コイル42に応じ
て、制御回路51と座標検出装置20との処理によって
0から359度の絶対回転角度をコンピュータ30に送
信する。
【0089】ここで、回転操作子17の回転角度は、仮
想3D空間上のオブジェクトのYAWに一致させること
ができるので、コンピュータ30のソフトウェアでその
ままZ軸回転角度を制御する1自由度情報として容易に
処理することができる。
【0090】最後に、底面入力手段14を構成している
座標検出用コイル41は、6自由度情報指示器1の筐体
10のタブレット面上での操作に応じてその中心座標が
XY座標値として位置検出装置20により検出される。
したがって、仮想3D空間上のオブジェクトのX,Y座
標移動の2自由度情報は、6自由度情報指示器1のタブ
レット面上のXY座標値そのものを利用するようにし
た。
【0091】以上のような構成とすることで、3D空間
上のオブジェクトの移動と回転の動きに対応した複数の
操作入力手段と一つの底面入力手段を有する、6自由度
情報入力装置とすることができる。
【0092】本発明の6自由度情報指示器においては、
筐体の形状、複数の操作入力手段の形式、その配置を様
々に変更することが可能であり、以下図面を参照してそ
のような変形例を簡単に説明する。
【0093】
【変形例】図10は、本発明の第2の実施形態に係る6
自由度情報指示器の外観を示す平面図である。この実施
形態において6自由度情報指示器100は、筐体110
の上面前方部において突出するスティックコントローラ
の操作子111によって、X軸とY軸周りの回転方向を
それぞれ制御する2自由度情報を入力し、筐体110の
一側面から露出するスライドスイッチのつまみ112に
よって、Z座標移動を制御する1自由度情報を入力し、
筐体110の他の側面から露出する回転操作子113に
よって、Z軸周りの絶対回転角度を制御する1自由度情
報を入力するよう構成されている。なお、図中115
は、通常のマウスが備えるような操作スイッチ、116
はその表面にフェルト等を貼付して滑り止め機能を持た
せた指レストであり、筐体110上面の左右対称位置に
一対ずつ設けられている。指レスト116は、操作中に
操作子に触れない指の動きを支持し、操作性を向上させ
るのに有効である。
【0094】図11は、本発明の第3の実施形態に係る
6自由度情報指示器の外観を示す平面図であり、図10
に示すものと同一構成部分には同一符号を用いている。
この実施形態において、6自由度情報指示器200の筐
体210の一側面に露出して設けられた操作子212
は、前記第1の実施形態において使用されたものと同様
のスティックコントローラの操作子であり、タブレット
面に垂直な向き(上下方向)の操作は、Z座標移動を制
御する1自由度情報を入力し、タブレット面に平行な向
き(前後方向)の操作は、Z軸周りの回転角度を制御す
る1自由度を入力するよう構成されている。この目的の
ため、図5に示す伝送回路26は、変換手段83−3,
83−4にはこのスティックコントローラが有する2連
の回転式可変抵抗素子の連続的な抵抗値の変化が入力さ
れるよう変更される。本実施形態では、図示の如く筐体
210の他方側面の操作子212と左右対称の位置に、
もう一つの操作子213が露出して設けられている。こ
の操作子213は前記操作子212と同様の構成を有し
同様の機能を実現するものであり、これにより、6自由
度情報指示器200を把持操作する利き手の違いに応じ
て、操作子212または操作子213のいずれかを操作
することにより2自由度情報を入力することができる。
本実施形態によると、左右いずれの手でも操作可能な入
力環境を実現できるので、特に位置検出装置20のマル
チモード(位置指示器を複数使ったモード)での一方の
位置指示器として使用する場合特に有効である。
【0095】図12は、本発明の第4の実施形態に係る
6自由度情報指示器の外観を示す平面図であり、図10
に示すものと同一構成部分には同一符号を用いている。
この実施形態において、6自由度情報指示器300は、
筐体310の上面前方中央部寄りに3自由度情報を入力
することができる多機能操作入力手段を有している。こ
のような多機能操作入力手段としては、例えばアルプス
電気株式会社製のRKJXMの型番のスイッチ式多機能
操作デバイスがあり、これは8方向検出スイッチと2相
エンコーダとを組み合わせた入力デバイスである。図示
のものでは、内軸のスティックスイッチ311の操作に
よって、X軸とY軸周りの回転をそれぞれ制御する2自
由度情報を入力し、外軸のエンコーダ部313の回転操
作によって、Z座標移動を制御する1自由度情報を入力
するよう構成されている。なお、筐体310の一側面か
ら露出するスライドスイッチのつまみ312によって、
Z座標移動を制御する1自由度情報を入力する。
【0096】図13は、本発明の第5の実施形態に係る
6自由度情報指示器の外観を示す平面図であり、図10
に示すものと同一構成部分には同一符号を用いている。
この実施形態において、6自由度情報指示器400の筐
体410の上面前方部に設けられたトラックボール41
1の互いに直交する3方向の回転操作によって、X軸と
Y軸周りの回転をそれぞれ制御する2自由度情報と、Z
軸周りの回転を制御する1自由度情報の計3自由度情報
を入力し、筐体410の一側面に設けられたロータリー
エンコーダの回転操作子414を回転させる操作(タブ
レット面と垂直な面内に操作子を回転させる操作)によ
って、Z座標移動を制御する1自由度情報を入力するよ
う構成されている。トラックボール411の球面は、制
御する自由度情報の数に応じて設けられた3つのロータ
リーエンコーダの回転軸に接続された回転部材(不図
示)と接しており、互いに直交するトラックボール球面
の回転方向と回転量に応じてこれらエンコーダがそれぞ
れコード信号を出力する。また、筐体側面のエンコーダ
は回転操作子414の回転方向と回転量に応じてコード
信号を出力する。これらエンコーダの発生する出力信号
を伝送回路26の制御手段85に入力することで、位置
検出装置20を介してコンピュータ30に入力する。
【0097】上記第5の実施形態において、筐体側面に
設けられたロータリエンコーダの回転操作子414とし
て慣性モーメントの大きい慣性ホイールを使用するとよ
り操作性が向上し有利である。慣性ホイールは、一度回
転させると、指を離した後も慣性によって回転運動を持
続しようとする。したがって、慣性ホイールを瞬時に高
速回転させるような1回の指操作によって大きな回転量
を発生させることができるので、Z軸方向の高速な移動
あるいは大きな移動を制御するのに適した入力操作環境
を提供することができる。この場合、光学式ロータリエ
ンコーダ等の非接触のエンコーダが好ましいが、その他
の形式のエンコーダであってもよい。
【0098】なお、6自由度情報指示器は、本来的に3
D空間上のオブジェクトの移動と回転の動きに対応した
6自由度情報をコンピュータに入力することができる
が、操作者が入力を所望しない所定数の自由度情報が入
力されないようソフトウェアでその自由度の入力を禁ず
る処理をすることもできる。これにより、従来のGUI
ナビゲーション指示器としても使用することができる。
また、コンピュータで利用する各種アプリケーションに
あわせて、その操作入力手段の数と種類を構成するこ
と、あるいは操作入力手段の入力情報をタブレットのド
ライバーあるいは利用する前記アプリケーション上でソ
フトウェア処理することで、6自由度情報の同時制御と
独立制御をモード切替えできるよう構成してもよい。
【0099】
【発明の効果】以上のように、本発明によって、位置検
出装置上で6自由度情報指示器を移動しまた複数の操作
入力手段を指で操作することによって、仮想3D空間上
でのオブジェクトの移動、回転に代表される6自由度情
報の制御が、空間オブジェクト自体を操作する感覚で行
える入力操作環境を提供でき、複数の自由度を入力する
CG、3DCAD等、幅広いアプリケーション環境に応
用できる。
【0100】また、本発明は、比較的自由に動く親指と
人差し指を用いて複数の操作入力手段を動かし、操作者
の思考の複雑度を最低限に抑えながらも、片手で複数の
自由度を独立して入力できる入力操作環境を提供でき
る。
【0101】また、本発明は、操作手段の動きと3Dオ
ブジェクトの動きに対応を持たせることにより、オブジ
ェクト自体を操作している感覚で取り扱えるようにな
り、操作直感性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る6自由度情報指
示器の外観図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る6自由度情報指
示器と組み合わせて用いられる位置検出装置の要部回路
構成図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る6自由度情報指
示器における第1の操作入力手段の詳細を示す斜視図で
ある。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る6自由度情報指
示器における第2の操作入力手段の詳細を示す斜視図で
ある。
【図5】伝送回路26の要部回路構成図である。
【図6】図5中の変換手段の一例(時定数回路)を示す
回路図である。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る6自由度情報指
示器における第3の操作入力手段と底面入力手段の詳細
を示す斜視図である。
【図8】図7中の制御回路51の要部回路構成図であ
る。
【図9】XY座標値とZ軸周りの回転角度を検出するた
めの制御プログラムのフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る6自由度情報
指示器の外観を示す平面図である。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る6自由度情報
指示器の外観を示す平面図である。
【図12】本発明の第4の実施形態に係る6自由度情報
指示器の外観を示す平面図である。
【図13】本発明の第5の実施形態に係る6自由度情報
指示器の外観を示す平面図である。
【符号の説明】
1 6自由度情報指示器 10 筐体 11 第1の操作入力手段 12 第2の操作入力手段 13 第3の操作入力手段 14 底面入力手段 15 操作スイッチ 16 底面部 17 回転操作子 19 回転運動伝達手段 20 位置検出波置 21 操作子 22 スティックコントローラ 23 時定数回路 26 伝送回路 30 コンピュータ 31 スライドスイッチ 32 つまみ 41 座標検出用コイル 42 回転角度検出用コイル 43 コイル受け 44 回転円板 51 制御回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5B068 AA05 AA25 AA36 BB14 BC05 BD01 BD07 BD25 5B087 AA09 BB09 BC02 BC16 DD07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁誘導作用を利用した位置検出装置と
    組み合わせて用いられ、操作者が片手で把持しつつ操作
    してコンピュータに6自由度の情報を入力する6自由度
    情報指示器であって、 底面部を有する筐体と、 該6自由度情報指示器の前記筐体上の操作者の指が触る
    部分に設けられ、互いに独立して操作者が指で操作可能
    な複数の操作入力手段と、 前記6自由度情報指示器の前記筐体の底面部に設けられ
    た座標検出用コイルを含む底面入力手段と、 前記複数の操作入力手段のうち少なくとも一つの入力手
    段を操作者が操作したことに対応する一つまたは複数の
    自由度情報の信号を、電磁誘導作用を利用して前記位置
    検出装置へ伝送する伝送手段とを備え、 前記複数の操作入力手段を操作者が操作することにより
    4自由度の情報を入力し、さらに操作者が前記6自由度
    情報指示器の前記筐体を前記底面部と平行な前記位置検
    出装置の面内において移動させることによりXY方向の
    2自由度の情報を入力する6自由度情報指示器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記伝送手段が、 前記位置検出装置側から放射される一定の周波数の交流
    電界または交流磁界もしくは交流電磁界を受信する受信
    手段と、 前記位置検出装置側へ任意の周波数の交流電界または交
    流磁界もしくは交流電磁界を返信する返信手段と、 前記複数の操作入力手段のうちの少なくとも一つの操作
    入力手段の操作に対応した一つまたは複数の自由度の情
    報をそれぞれ時間の長さに変換する変換手段と、 該変換手段で変換された一つまたは複数の時間中、前記
    受信した一定の周波数の交流電界または交流磁界もしく
    は交流電磁界の波の数をそれぞれ計数して2進符号化す
    る計数手段と、 該計数手段で求められた複数の自由度の情報を表す2進
    符号に応じて前記返信手段を制御し、位置検出装置側へ
    返信する交流電界または交流磁界もしくは交流電磁界を
    変化させる制御手段とを備える6自由度情報指示器。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記受信手段および前記返信手段が、前記座標検出用コ
    イルを含む共振回路である6自由度情報指示器。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記複数の操作入力手段のうちの少なくとも一つが時定
    数回路を含み、 操作者の連続的操作量を連続的なアナログ情報として取
    得する6自由度情報指示器。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記複数の操作入力手段のうちの少なくとも一つがスイ
    ッチ検出回路を含み、 操作者の離散的操作量を離散的なデジタル情報として取
    得する6自由度情報指示器。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記複数の操作入力手段のうちの一つが、 前記座標検出用コイルの中心を回転中心として回転運動
    をする回転部材と、 前記回転部材を操作者の操作により回転させる操作部材
    と、 前記回転部材の回転にともない位置が変化するように前
    記座標検出用コイルの内側にその中心を偏らせて設けら
    れ、かつ前記座標検出用コイルよりも半径の小さい回転
    角度検出用コイルと、 少なくとも該回転角度検出用コイルを開閉制御し、座標
    検出用コイルを通過する磁束の分布を変化させる制御回
    路とを備え、 操作者が前記操作部材を回転操作することにより電磁誘
    導作用を利用してZ軸周りの絶対回転角度情報を入力す
    る6自由度情報指示器。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記操作入力手段が慣性ホイールを備え、当該慣性ホイ
    ールの慣性回転によってZ軸方向の移動情報を入力する
    6自由度情報指示器。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記操作入力手段が、当該操作入力手段から操作者が手
    を放した際に初期位置に自己復帰するスティックコント
    ローラもしくはスライドスイッチである6自由度情報指
    示器。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の6自由度情報指示器であ
    って、 前記操作入力手段が、当該操作入力手段から操作者が手
    を放した際に操作終了時の情報を維持する絶対情報入力
    手段である6自由度情報指示器。
  10. 【請求項10】 電磁誘導作用を利用した位置検出装置
    と組み合わせて用いられ、操作者が片手で把持しつつ操
    作してコンピュータに6自由度の情報を入力する6自由
    度情報指示器の6自由度情報指示方法であって、 該6自由度情報指示器の筐体上の操作者の指が触る部分
    に設けられ、互いに独立して操作者が指で操作可能な複
    数の操作入力手段を操作者が操作することを検出する操
    作入力検出ステップと、 該操作入力検出ステップにて検出された操作に対応する
    一つまたは複数の信号を電磁誘導作用を利用して前記位
    置検出装置へ伝送する信号伝送処理ステップと、 該信号伝送処理ステップにて処理された情報をXY情報
    を除く4自由度の情報としてコンピュータに入力する4
    自由度情報入力ステップと、 前記6自由度情報指示器の底面部に設けられた底面入力
    手段により、操作者が前記6自由度情報指示器を移動さ
    せたことをXY座標値として検出して2自由度の情報と
    してコンピュータに入力するXY情報入力ステップと、 を有する6自由度情報指示方法。
  11. 【請求項11】 電磁誘導作用を利用した位置検出装置
    と組み合わせて用いられ、操作者が片手で把持しつつ操
    作してコンピュータに6自由度の情報を入力する6自由
    度情報指示器の6自由度情報指示方法であって、 該6自由度情報指示器の筐体上の操作者の指が触る部分
    に設けられ、互いに独立して操作者が指で操作可能な複
    数の操作入力手段を操作者が操作することを検出する操
    作入力検出ステップと、 該操作入力検出ステップにて検出された操作に対応する
    一つまたは複数の信号を電磁誘導作用を利用して前記位
    置検出装置へ伝送する信号伝送処理ステップと、 該信号伝送処理ステップにて処理された情報を、XY情
    報とZ軸周りの回転情報を除く3自由度の情報としてコ
    ンピュータに入力する3自由度情報入力ステップと、 前記6自由度情報指示器の底面部に設けられた底面入力
    手段を構成する座標検出用コイルに対し、前記複数の操
    作入力手段のうちの一つが有する回転部材を操作者が回
    転させる操作に従い回転角度検出用コイルを回転移動さ
    せ、Z軸周りの回転座標値として検出して、1自由度の
    情報としてコンピュータに入力するZ軸回転情報入力ス
    テップと、 前記6自由度情報指示器の底面部に設けられた底面入力
    手段により、操作者が前記6自由度情報指示器を移動さ
    せたことをXY座標値として検出して2自由度の情報と
    してコンピュータに入力するXY情報入力ステップと、 を有する6自由度情報指示方法。
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