JP2003131448A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003131448A
JP2003131448A JP2001332405A JP2001332405A JP2003131448A JP 2003131448 A JP2003131448 A JP 2003131448A JP 2001332405 A JP2001332405 A JP 2001332405A JP 2001332405 A JP2001332405 A JP 2001332405A JP 2003131448 A JP2003131448 A JP 2003131448A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数枚の記録媒体に対して連続的に印刷を行っ
ている最中に、その複数枚の記録媒体、一枚一枚ごとに
濃度調整を行える画像形成装置を提供する。 【解決手段】ADCパッチ作成タイミングを検出して、
その時刻から次のADCパッチ作成タイミングまでの間
に、レーザーダイオードの光量を除々に変えていく。ス
テップS402で算出されたΔLDを分割回数Nで割っ
た値を一回ごとに設定していく。値がΔLDを超えた
ら、ΔLDをそのまま設定して、ΔLDの補正量を超え
ないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどに用いられて、紙やOHPフィルム
といった記録媒体上にトナー画像を形成する画像形成装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式が採用された画像形成装置
には、感光体、現像器、転写器、定着器などが組み込ま
れており、記録媒体上のトナー画像の画質は、感光体の
表面電位や現像器の現像条件などに大きく左右される。
このため、従来より、記録媒体上にトナー像を形成する
動作の合間に感光体の表面電位や現像器の現像条件を制
御してトナー像の画質を保つ画像形成装置が知られてい
る。このような画像形成装置における制御は、装置内で
形成される制御用静電潜像の電位や制御用の未定着トナ
ー画像のトナー濃度などによって得られる局所的な情報
に基づいた局所的な制御である。また、この制御は、ト
ナー像を形成する本来の動作の合間に行われる制御であ
るので、短時間に行うことができる簡易な制御である。
【0003】あるいはさらに高精度な制御を行うため
に、記録媒体上に制御用の画像パッチなどを形成してそ
の画像パッチのトナー濃度を測定し、その測定結果に基
づいて画像データの階調補正などを行って、トナー画像
のトナー濃度を制御する画像形成装置も在る。
【0004】このような画像形成装置では、最終的に記
録媒体上に形成されるトナー像を用いることによって調
整が行われる。このように記録媒体上の画像パッチなど
を用いた制御は、画像形成装置の総合的な状態に基づい
た制御であり、理論的には高精度の制御が可能である。
【0005】いずれの制御を行うにしても濃度の制御を
行う場合には、画像パッチなどを記録媒体一枚、一枚ご
とには作成せずに所定の間隔毎に作成して濃度の制御が
行われる。これは一枚、一枚ごとに画像パッチを作成す
るようなことを行うと、トナーが無駄になるという観点
からである。
【0006】このような制御を行う一例として、特開2
001−80115号明細書で開示された印刷装置が挙
げられる。この印刷装置では、所定の印刷枚数毎に除々
に光量を増やしていって除々に印刷の濃度を変える制御
を行っている。
【0007】これを、図14を参照して説明する。
【0008】図14は、画像形成装置の制御部に組み込
まれたソフトウエアの一例を示すフローチャートであ
る。図14を参照して説明する。
【0009】まず、ステップS141で一連の処理が開
始される。そして、次のステップS142で画像パッチ
作成のタイミングであるか否かが判定される。このタイ
ミングには、たとえば印刷枚数などをカウントして、そ
のカウントされた値が所定の枚数に達したときのタイミ
ングが用いられる。これは印刷枚数が増えていったとき
に、画像形成装置内の環境変化によって起こる画像の濃
度変動あるいは色変動を抑制するために行われる。
【0010】このステップS142でY側が選択された
ら、画像パッチ作成のステップS143へと進められ
る。ここで、画像パッチは静電パッチであっても、定着
トナー像からなるパッチであっても、未定着トナー像か
らなるパッチであっても良い。
【0011】画像パッチが形成されたら、ステップS1
44で濃度センサによりパッチの濃度が検出される。こ
れは、たとえば、画像パッチに光を照射してその反射量
を検出することによって行われる。
【0012】そして、反射量が検出されたら、ステップ
S145で基準化が行われて、検出RADCの算出が行
われる。ここで、検出RADCを次式に示す。なお、A
DCは、Auto Density Controlの
略であり、自動濃度調整を示している。
【0013】 検出RADC=1023×Vpatch/Vcln ・・・(1) (1)式で記載されているVpatchは画像パッチからの
反射量を示しており、Vclnはたとえば中間転写ベルト
からの反射量を示している。ここで基準化について少し
説明を加えておく。
【0014】基準化はベルトからの反射量を基に行う。
このベルトからの反射量をVclnと記載している。一
方、画像パッチからの反射量Vpatchがどの程度で
あるかが濃度センサによって検出されているので、ここ
でベルトからの反射量を基準として基準化が行われる。
1023は10ビットで示される組み合わせ数から1が
減じられた値を示しており、ここで諧調が算出される。
【0015】つまり、環境変動や劣化、トナー汚れなど
で受発光量が変化することから、ベルトからの反射量を
基準として画像パッチに付着したトナー量を検出してい
る。図15はSNR出力対単位面積あたりのトナー量の
関係を示す図である。横軸には単位面積あたりのトナー
量を示し、縦軸にはSNR出力を示してある。図15で
は単位面積あたりのトナー量が多くなればなるほど、ベ
ルト面からの反射量が減っていくことを示している。
【0016】ここでSNR(Signal to No
ise Ratio)出力とは、信号対ノイズ比であ
る。つまり、画像パッチからの反射量Vpatchをシ
グナルSignalとし、ベルトからの反射量Vcln
をノイズNoiseとしてその比を算出している。以上
で基準化が終えられる。
【0017】基準化の処理が終えられると次のステップ
S146で偏差ΔRADCが算出される。
【0018】偏差ΔRADCは次式で示される。
【0019】 ΔRADC=検出RADC−目標RADC ・・・(2) ここで目標RADCとは、濃度の制御を行うために必要
な目標値を示している。この処理が終えられたら次のス
テップS147で補正が行われる。ここで、ΔLDとは
露光光の光量にどれだけの補正を行うかを示す補正量で
ある。
【0020】このΔLDは、ステップS146で(2)
式で算出されたΔRADCを基に決められる。この関係
を図16に示す。図16に示すように基準化された濃度
差ΔRADCが算出されると一義的に補正量ΔLDが決
まる関係がある。つまり算出されたΔRADCを基にΔ
LDを露光光の補正量として濃度の調整が行われる。
【0021】このような濃度制御では濃度を制御するた
めの画像パッチを記録媒体一枚、一枚に対応するように
は作成しない。未定着トナー像あるいは定着トナー像を
作成する場合には、トナーの消費量が増えてしまい、静
電トナー像を作成する場合には、処理部の負担が増大し
てしまうという観点からである。
【0022】したがって、このような制御を行って濃度
調整を行うときには、画像パッチを所定の間隔を置いて
作成して、その画像パッチが作成されるごとに濃度の調
整を行っている。したがって、画像パッチを作成してか
ら次の画像パッチが作成されるまでの間は濃度の調整が
行われないので画像形成装置内に環境の変化が起こる
と、印刷される画像の濃度が変動してしまうという問題
がある。白黒画像のような単色の印刷を行う場合には、
濃度が変動するだけになるが、カラー印刷を行う場合に
は、同様の理由でそれぞれのトナーが混合される比率が
変わって、印刷される色が変わってしまうという問題も
ある。
【0023】このようなパッチを形成して濃度の制御を
行う画像形成装置にあっては、上述の如く、制御用静電
潜像の静電像の電位分布などを検出して濃度を調整する
ようなものであっても、最終的に記録媒体上に形成され
る定着トナー像から濃度を検出して濃度を調整するよう
なものであっても同様のことが言える。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】以上、説明したよう
に、画像パッチが作成されてから、次の画像パッチが作
成されるまでの間に、画像形成装置内に環境変化が生じ
た場合、印刷される画像に濃度変動が起こるという問題
がある。
【0025】また、カラー画像を形成する場合には、複
数色それぞれに濃度の変動が起こって、混合される色に
変動が起きてしまうという問題もある。
【0026】本発明は、上記事情に鑑み、記録媒体上に
形成される画像の濃度変動、色の変動を抑制して、画質
の向上を図れる画像形成装置を提供することを目的とす
る。
【0027】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像形成装置では、トナー像を形成し、該
トナー像を最終的に記録媒体上に定着することによりそ
の記録媒体上に画像を形成する画像置形成装置におい
て、この画像形成装置の、画像の濃度に影響を及ぼす状
態を検出する状態検出手段と、上記状態検出手段による
検出結果に応じて、複数枚の記録媒体への画像形成にわ
たって、この画像形成装置の状態を、所望の濃度の画像
が形成される方向に除々に調整する濃度調整手段とを備
えたことを特徴とする。
【0028】本発明の画像形成装置によれば、複数枚の
記録媒体への画像形成にわたって、一枚ごとに除々に画
像濃度の調整を行える。
【0029】本発明の上記画像形成装置は、複数色のト
ナーそれぞれによるトナー像を形成し、これら複数色の
トナー像を最終的に記録媒体上に定着することによりそ
の記録媒体上にカラー画像を形成する画像形成装置にお
いて、この画像形成装置の、画像の濃度に影響を及ぼす
状態を、複数色のトナーそれぞれについて検出する検出
手段と上記状態検出手段による検出結果に応じて、この
画像形成装置の状態を、色差変動が所定の変動範囲に抑
制される濃度調整範囲内で、所望の濃度の画像が形成さ
れる方向に、各色トナーごとに調整する濃度調整手段と
を備えたことを特徴とする。
【0030】本発明の上記画像形成装置によれば、複数
枚の記録媒体への画像形成にわたって、各色ごとに起こ
る濃度の変動を所定の範囲内に抑制して、カラー画像の
調整を行える。
【0031】本発明の上記濃度調整手段は、この画像形
成装置の状態を調整するにあったては、複数枚の記録媒
体への画像形成にわたって、除々に調整するものである
ことを特徴とする。
【0032】本発明の上記画像形成装置によれば、画像
パッチが作成されてから、各色ごとに起こる濃度の変動
を所定の変動範囲内に抑制して濃度調整を除々に行える
ので、記録媒体上に形成されるカラー画像の色の変動を
抑えられる。
【0033】ここで本発明の上記画像形成装置におい
て、上記濃度検出用のトナーパッチを形成するトナーパ
ッチ形成手段を備え、上記状態検出手段は前記トナーパ
ッチの濃度を検出するものであることが好ましい。
【0034】本発明の上記画像形成装置によれば、転写
された後のトナーの量を検出して濃度の制御を行える。
【0035】また、上記画像形成装置は、静電潜像を形
成し、該静電潜像をトナーで現像するこによりトナー像
を形成するものであって、電位検出用の静電パッチを形
成する静電パッチ形成手段を備え、上記状態検出手段は
前記静電パッチの電位を検出するものであることが好ま
しい。
【0036】本発明の上記画像形成装置によれば、転写
を行う前に、濃度に影響を及ぼす状態を上記状態検出手
段によって検出できるので、トナー像を形成しなくて
も、処理を行える。
【0037】ここで、本発明による画像形成装置におい
て、上記状態検出手段は、この画像形成装置の現在の環
境を検出するものであることが好ましい。
【0038】上記本発明の画像形成装置によれば、環境
条件を状態検出手段によって検出するので温度あるいは
湿度などが変化してもそれに応じた調整を行える。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0040】図1は、本発明の画像形成装置の第1実施
形態の概略構成図である。
【0041】本発明の画像形成装置としては、カラー画
像形成装置やモノクロ画像形成装置が考えられるが、こ
の第1実施形態は、カラー画像形成装置である。
【0042】ここには、R方向に回転する4つの感光体
ドラム1Y,1M,1C,1Kが配列されている。ま
た、ここには、ロール9a、9bに張架され、4つの感
光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに順次に近接あるい
は接触する経路を経由して矢印A方向に循環移動する無
端状の中間転写ベルト40が備えられている。
【0043】また、各感光体ドラム1Y,1M,1C,
1Kの周囲には、各感光体に一次帯電を行う各帯電器2
Y,2M,2C,2Kと、一次帯電後の各感光体に、画
像データに基づいて変調されたレーザ露光光を照射して
各感光体に静電潜像を形成するROS(Raster
Output Scanner)30と、各感光体上に
制御用静電潜像(静電パッチ)が形成された場合に、そ
の静電パッチや背景の電位を測定する電位センサ90
Y、90M、90C、90Mと、各感光体ドラム1Y,
1M,1C,1K上に形成された各静電潜像をそれぞれ
Y,M,C,Kの各色トナーで現像して各感光体上に各
トナー像を形成する各現像器3Y,3M,3C,3Kと
が配備されている。各現像器3Y、3M、3C、3Kに
は、トナーの濃度を検出するためのトナー濃度センサ7
Y、7M、7C、7Kも配備されている。また、これら
の現像器3Y、3M、3C、3Kには、トナーの濃度に
応じてトナーを供給するトナー供給装置6Y、6M、6
C、6Kが繋がれている。トナー供給装置6Y、6M、
6C、6Kにはトナーカートリッジ5Y、5M、5C、
5Kが装着されている。
【0044】各感光体ドラム1Y,1M,1C,1K上
に形成された各トナー像は、転写ロール4Y,4M,4
C,4Kの作用により、中間転写ベルト8上に順次重畳
されるように転写される。このようにして中間転写ベル
ト8に転写された画像が図示しない二次転写ロールの作
用により記録媒体に転写され、図示しない定着器の熱お
よび圧力によりその記録媒体上に定着される。さらにト
ナー画像が定着された記録媒体は、図示しない搬送機構
によって搬送経路に沿って搬送される。
【0045】各電位センサ90Y、90M、90C、9
0Kで測定された各静電パッチの電位は、帯電電圧制御
部80に入力され、この帯電電圧制御部では、それらの
電位測定結果に基づいて、各帯電器2Y,2M,2C,
2Kが備えているチャージグリッドの電圧が制御され、
これにより静電潜像の電位が制御される。
【0046】また、ここには、中間転写ベルト8上に制
御用の未定着トナー像(未定着トナーパッチ)が形成さ
れたときにその未定着トナーパッチ20の濃度を測定す
る濃度センサ10が配備されている。
【0047】さらに図示はしてはいないが記録媒体上に
制御用の定着トナー像(定着トナーパッチ)が形成され
たときにその未定着トナーパッチの濃度を搬送経路の途
中で測定する濃度センサも配備されている。
【0048】これらの静電パッチ、未定着トナーパッチ
および定着トナーパッチと、各濃度センサとで状態検出
手段が形成される。ここでは未定着トナー像を検出する
部分のみを図示してある。
【0049】濃度センサ10による未定着トナーパッチ
の濃度測定結果と、図示しない濃度センサによる定着ト
ナーパッチの濃度測定結果はLD光量制御部60、TC
制御部70、諧調制御部50にそれぞれ伝達される。こ
れらの制御部では、それらの濃度測定結果に基づいてト
ナー画像のトナー濃度が制御される。トナー画像のトナ
ー濃度を制御するためには、具体的には、帯電電圧制御
80部による一次帯電量の調整や、LD光量制御部60
による露光量の調整や、現像バイアスの調整や、TC制
御部70による現像器へのトナー供給量の制御や、諧調
制御部50による画像データの階調補正の制御等を行う
ことが考えられるが、ここでは、一例としてLD光量制
御部60での光量の制御が行われているものとする。こ
のLD光量制御部60による制御の詳細については後述
する。また、本実施形態で示す画像形成装置では、未定
着トナーの濃度測定を行うにあたって、2種類の濃度セ
ンサが配備されている。
【0050】一つは白黒画像用に設けられたブラックK
用のADCセンサであり、もう一つはカラー画像用に設
けられたYMC用のADCセンサである。
【0051】図2にこれらのADCセンサを示す。図2
は、ADCセンサの構成図である。
【0052】発光ダイオード(以下、LEDという)1
1、12と受光センサ13とが図2に示すように配備さ
れており、一方11がブラック用として、他方12がY
MC用として使用されている。受光センサ13は共通に
使用されている。ブラック用LEDには、鏡面反射用の
ものが装備されており、YMC用のLEDには拡散反射
型のものが装備されている。ブラックは拡散反射を行わ
ないため、鏡面反射方式の方がパッチ濃度に対するセン
サ感度が高い。カラーは、鏡面反射だと高濃度での感度
が悪く、拡散反射方式の方が、感度が良い。
【0053】白黒画像ではブラックK用LEDから発光
された光が受光部によって検出されて、その検出された
画像濃度測定データが上述の各制御部へ入力される。ま
た、カラー画像ではYMC用LEDから発光された光が
受光センサによって検出されて、その検出された画像濃
度測定データが上述の各制御部へ入力される。この入力
された濃度測定データに基づいて、LD制御部では光量
の補正を、TC制御部ではトナー供給装置から供給され
るトナーの量の補正を、諧調制御部ではLUTの書き換
えをそれぞれ行えるようにしてある。
【0054】この図1に示す画像形成装置には、外部か
ら画像データが入力され、その入力された画像データは
コントローラ40で階調補正を含む様々な画像処理を受
けた後、ROS30に入力される。ROS30では、各
感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kを露光する各レー
ザ露光光のパルス幅をそれぞれ変調するための各パルス
幅変調信号が画像データに基づいて生成される。この生
成されたパルス幅変調信号に基づいてレーザーダイオー
ドが駆動される。このとき、レーザーダイオードの光量
は、光量制御部によって制御されている。この光量制御
部ではROSによって感光体ドラム上を走査されるレー
ザビームのオン・オフがパルス変調信号によって1画素
ごとに割り当てられた場合に、オン信号でのレーザーダ
イオードの光量が決められているだけである。ROS3
0には、レーザーダイオードの他、ポリゴンミラー、F
θレンズなどの光学部品が組み込まれている。
【0055】このようにして駆動されたレーザーダイオ
ードから露光光が出射され、各感光体ドラム1Y,1
M,1C,1K上に静電潜像が形成される。
【0056】各感光体ドラム1Y,1M,1C,1Kに
形成された各静電潜像は、上述したように各現像器3
Y,3M,3C,3Kで現像されて各感光体ドラム1
Y,1M,1C,1K上に各トナー像が形成され、それ
らのトナー像は中間転写ベルト8に転写される。中間転
写ベルト8上に転写されたトナー像は、中間転写ベルト
8の矢印A方向への循環移動により、二次転写ロールが
配備された二次転写位置に搬送され、その二次転写ロー
ルの作用により、中間転写ベルトと同期して搬送経路に
沿ってその二次転写位置に搬送されてきた用紙に転写さ
れる。トナー像の転写を受けた用紙は、さらに定着器に
搬送されて、熱および圧力によりその記録媒体上にトナ
ー像が定着され、定着トナー像からなる画像が記録媒体
上に形成される。定着トナー像が形成された記録媒体
は、搬送経路に沿って搬送される。
【0057】また、この図1に示すコントローラの中に
は図示しないパッチパターン発生器が備えられており、
このパッチパターン発生器では、上述したコントローラ
40による制御が実行される際に、上記静電パッチ、上
記未定着トナーパッチ、上記定着トナーパッチを表わす
画像データが生成されて、ROS30に入力されてい
る。後述する制御の手順を示すフローチャートでは、未
定着トナーパッチを表わす画像データが生成された場合
の制御例を示している。
【0058】また、コントローラ40内には、ルックア
ップテーブル(以下、LUTという)41が備えられて
おり、ここで諧調の補正が行われる。諧調制御部50で
は、このLUT41の書き換えの制御が行われる。
【0059】さらに、パッチパターン発生器で静電パッ
チを表す画像データが生成された場合は、各感光体ドラ
ム1Y,1M,1C,1K上に各静電パッチが形成され
る。それらの各静電パッチは、各電位センサ90Y,9
0M,90C,90Kにより各電位が測定される。この
電位センサ90Y,90M,90C,90Kの測定結果
は、帯電電圧制御部80に入力されて、その結果に基づ
いて帯電電圧制御部80では帯電電圧を調整している。
【0060】また、パッチパターン発生器で定着トナー
パッチを表す画像データが生成された場合には、記録媒
体上に定着トナーパッチが形成され、図示しない濃度セ
ンサによりトナー濃度が測定される。
【0061】パッチパターン発生器で未定着トナーパッ
チを表す画像データが生成された場合には、中間転写ベ
ルト8上の、記録媒体に転写されるトナー画像を担持す
る領域に挟まれたインタイメージ領域に未定着トナーパ
ッチが形成され、ADCセンサ10によりトナー濃度が
測定される。このADCセンサ10には、2種類のセン
サが配備されている。一つは、カラー画像検出用のYM
C用であり、もう一つは白黒画像検出用のブラックKで
ある。
【0062】後述するフローでは、ADCセンサ10に
よって双方の状態の変化を検出した場合の制御の仕方を
示してある。
【0063】図3は、本発明の一実施形態であり、未定
着トナーを用いて濃度の状態を検出した場合の制御の仕
方を示す図である。ここでは、画像形成装置のLD光量
制御部によって濃度の調整を行う場合の制御の仕方をフ
ローチャートで示す。
【0064】また、図2に示すようにADCセンサ部1
0には、YMCの濃度の状態とブラックKの濃度の状
態、双方を検出できるような構成を有しているので、そ
れぞれの場合について説明する。
【0065】まず、2値画像で用いられるブラックKと
カラー画像で用いられるYMCとで共通的に行われる基
本的な制御フローについて説明する。
【0066】図14のフローチャートに示すステップの
処理を図3に示すように変更している。図3のフローチ
ャートを参照して説明する。
【0067】図14のフローチャートの内、ステップS
141からステップS147までは従来と同様であるの
で説明を省略する。
【0068】従来では、トナーパッチの作成タイミング
時だけ、濃度を変更する制御を行っていたが、本願では
これを段階的に行うように変えている。
【0069】つまり、従来ではパッチパターン発生器に
よって作成される画像パッチの作成タイミング毎に一括
して濃度に変更を加えることを行っていたが、ここでは
所定の時刻の画像パッチ作成タイミングから次の時刻の
作成タイミングに至るまでの間に、段階的に光量を変え
ることを行っている。その部分がフローチャート中のA
で示すステップS38の部分である。その段階的な光量
の変え方に3種類の実施形態を本出願人は挙げている。
ここでは、単色つまりY、M、Cの内いずれか一色、あ
るいはブラックKの制御を行う場合を示している。
【0070】図4は3種類の実施形態の内、第1の実施
形態を示すフローチャートである。ステップS38では
ΔLDからページ毎の分割ΔLD[n]を算出している。
図中示してあるNは分割回数である。符号mは印刷の枚
数を示しており、一枚目から順次、数えられる整数値が
示されている。
【0071】図4のフローチャートを参照しながら説明
する。
【0072】ステップS401で処理が開始されて、次
のステップS402でfeedbackΔLDの算出を
行っている。この算出は所定の補正量ΔLDを分割回数
Nで除算することによって行われる。ここでは分割回数
Nとして画像パッチが形成された時点から次の画像パッ
チが形成されるまでの記録媒体の枚数を与えている。な
お、割り算をしたときに必ずしも割り切れるとは限らな
いので、ここでは割り算により得られた商を切り上げて
FeedbackΔLDとしている。この割り算の処理
が終えられたら次のステップS403へと移行する。
【0073】次のステップS403では分割回数分の処
理を行うにあたって、その先頭値mを与えている。つま
り、ここで与えられた値mに初期値を設定して、順次イ
ンクリメントしていく。初期値として1を与えているの
で分割回数Nまで順次、インクリメントされて記録媒体
一枚、一枚ごとに処理を行う。
【0074】なお、feedbackΔLDとは、光量
を段階的に調整していくために一回ごとに設定される光
量の補正量である。
【0075】つまり、feedbackΔLDに分割回
数を掛ければ基本フローで算出された補正量ΔLDにな
る訳である。しかし、ステップS402での除算におい
て切り上げを行っているので分割回数を掛けると所定の
補正量ΔLDをはるかに超えてしまう。したがって、基
本フローで算出された所定の補正量ΔLDを超えないよ
うにフローチャートの後半部では工夫している。それが
フラグである。ここでは所定の補正量を超えたかどうか
を区別するためにステップS404でフラグflagを
設定している。つまり、FeedbackΔLDにその
ときの値mを掛け合わせたものが、所定の補正量ΔLD
を超えていない場合にはFlagに0を設定して、所定
の補正量ΔLDを超えた場合にはFlagに1を設定し
ている。フラグflagとは、一般に状態変化を知らせ
るために用いられるものであり、文字通り旗を意味して
いる。旗を上げれば二つの状態の内、一つの状態が示さ
れて、旗を上げなければもう一つの状態が示される訳で
ある。この状態の変化をフラグの2値信号つまり0か1
かで示すことによってLD光量制御部60が処理の状況
を認識するできるようにしている。
【0076】ここでは一連の処理が開始されたばかりな
のでフラグFlagに0が設定される。
【0077】ステップ405ではステップ403で設定
された値mが何番目に達しかが比較されていて、そのm
が分割回数Nを超えたら処理が終えられるようになって
いる。
【0078】つまり、整数mが初期値を1として順次イ
ンクリメントされて分割回数Nに達したらYが選択され
て処理が終えられるのである。
【0079】ここでステップS405でN側が選択され
た場合の処理を、図4を参照しながら説明する。
【0080】ステップS405でNが選択された場合に
は、次のステップS406でフラグFlagが1である
か、0であるかが判定される。ここではステップS40
4でフラグに0が設定されていて、書き換えられていな
いのでNが選択される。
【0081】Nが選択されるとステップS407へ進め
られて、FeedbackΔLDとそのときの値mとが
掛け合わされた値と、補正量ΔLDとの比較が行われ
る。
【0082】そして、次のステップS408でそのとき
のFeedbackΔLDが記録媒体一枚分の補正量と
して分割ΔLD[m]へ格納される。このΔLD[m]の括
弧はプログラム上のディメンジョンを示しており、イン
クリメントされる正数値mの値に応じて、それぞれ異な
る格納領域に補正量が格納されることを示している。括
弧内に付された数に割り当てられる各領域には分割され
たFeedbackΔLDが分割補正量ΔLDとして格
納されるので、その値が同じならば、記録媒体一枚、一
枚ごとに同じ補正量が設定されることになる。そしてこ
の設定された補正量に応じて露光量を変えている。
【0083】また、ステップS407でFeedbac
kΔLDが所定の補正量ΔLDを超えることがあったら
Y側が選択されて、ステップS410へと進められる。
このステップS410では、所定の補正量ΔLDからそ
の時点のFeedbackΔLDを引いた値をΔLD
[m]に格納するようにしている。そしてこのステップの
処理が終えられたら、次のステップS411へと進めら
れてこのステップS411でフラグFlagに1が設定
される。
【0084】つまり、分割された補正量の和が所定の補
正量ΔLDを超えたのでLD光量制御部60に対してそ
の状態を示すようにしている。
【0085】そして、回数mがインクリメントされてス
テップS405へと戻される。ここではまだ、回数mが
所定の分割回数Nを超えていないのでNが選択されて、
フラグFlagが1かどうかが判定される。ステップS
406でフラグFlagが1に設定されているので、こ
のステップS406でNが選択されてステップS412
で分割ΔLD[m]に0が設定される。そして、次のステ
ップS409で回数mがインクリメントされてステップ
S405へと戻される。つまり、フラグFlagに1が
設定されているので、補正量がΔLDのままとなる。
【0086】以上説明した一連の処理が行われて、回数
が所定の回数Nを超えたら処理が終えられる。
【0087】このようにして分割ΔLDを記録媒体一枚
ごとに設定していけば、所定の補正量ΔLDを絶対に超
えることはない。これはステップで切り上げを行ったた
めに起こる補正量ΔLDの超過を防止する策である。こ
こでは分割ΔLDの総和が所定の補正量ΔLDを超えそ
うになった時点で光量の補正量がΔLDになるように工
夫している。
【0088】以上のようにすると、従来では画像パッチ
の作成タイミング毎に変更されていた光量が、画像パッ
チが形成された時刻から次の画像パッチが形成される時
刻までに、段階的に露光光の光量を変えられる。したが
って、一度に大きな光量の変更がなくなり、印刷の濃度
変動が抑制される。
【0089】しかし、この方式ではfeedbackΔ
LDがあまり小さくできないので、分割ΔLDの総和が
所定の補正量ΔLDにすぐに到達してしまう。そこで本
出願人は切り上げではなく、切り下げによる算出が行え
るようにさらに改善を加えている。それが図5のフロー
チャートである。
【0090】図5では、ステップS501で処理が開始
され、次のステップS502で除算が行われる。この除
算はΔLDを被除数とし、分割回数Nを除数として行わ
れる。除算によって得られる商の小数を切り捨てて、一
回毎の分割ΔLDを図4の場合よりも小さくできるよう
に改善している。
【0091】図5を参照しながら制御フローを説明す
る。
【0092】まずステップS501で処理が開始され、
次のステップS502で除算が行われて記録媒体一枚ご
とに設定される光量の変化分であるFeedbackΔ
LD商が算出される。このとき、FeedbackΔL
D余りも一緒に算出されるので、Feedback商と
は別の記憶部へ格納しておく。
【0093】そしてステップS503で補正の限界を判
定するために、判定用の値aの算出が行われる。このa
は、補正量がΔLDを超えたかどうかを判定するステッ
プS506で使用される。この値aには、商に、所定の
分割回数Nを2で割った値を加え合わせた値が用いられ
る。
【0094】次のステップS504からステップS50
5までは図3、図4と同様の処理が行われる。
【0095】ステップS505でNが選択されたらステ
ップS506で算出された値aと分割回数Nとの比較が
行われる。ここでYが選択されたらFeedbackΔ
LDを分割ΔLDとして図4と同様に記憶部へ格納して
いく。そして次のステップS508ではaの値の書き換
えが行われる。ここでは値aから分割回数Nの値を引い
た値を新しい値aとしている。さらにステップS509
で値aにステップS502で算出しておいた余りを加え
るような書き換えを行っている。
【0096】そして回数mがインクリメントされてステ
ップS505へと戻される。そして一連の処理S505
からS510が繰り返される。ここでは本出願人は余り
を用いた補正方法を提示している。つまり、所定の分割
数Nに達するまでに小刻みに補正を行えるように改善し
ている。
【0097】図4のステップS410で引き算を行った
部分がこのフローで示すFeedback余りに相当す
る部分である。ここでは、余りを予め算出しておいて、
一回ごとの補正量にこの余りを除々に加えていって所定
の補正量ΔLDに近づようとしているのである。
【0098】このようにすると、値aが分割数Nを超え
た時点でFeedback商を設定すれば補正量がΔL
Dにより近くなるようにできる。ここではfeedba
ckΔLDと分割回数Nとの関係からそのようになるよ
うに値aを選定している。
【0099】最後に第3の実施形態を、図6を参照して
説明する。
【0100】ここで出願人はいままでは分割Feedb
ackΔLDを分割回数Nから規定していたのに対し、
予め所定のFeedbackΔLDを規定しておいて、
そのFeedbackΔLDによって分割回数Nを逆に
規定するようなことを行っている。つまり、一枚、一枚
の分割ΔLDの限度を予め与えておいて、これが所定の
分割回数で補正量ΔLDになるようにしておけば良い。
【0101】図6は第3の実施形態を示すフローチャー
トである。
【0102】まず、ステップS601で処理が開始され
る。次のステップS602では分割回数Nが算出され
る。ここでは図3のフローAのステップで算出された補
正量ΔLDを、予め与えられたFeedbacdΔLD
で除算することによって分割回数Nとしている。以降の
フローS604〜S608では図4、図5と同様の処理
を行っている。図3、図4と異なる点はFeedbac
kΔLDの限度値を定めているところである。つまり、
FeedbackΔLDの値を小さく設定しておいて、
除々に目標値に近づけている。
【0103】このようにすると一回の分割ΔLDが小さ
く設定できるので光量が大きく変えられることがなく、
濃度変動が起き難くなる。
【0104】以上は単色Y、M、C、Kそれぞれの濃度
調整を行う例であるが、本出願人は色差を考慮した補正
の仕方も提示している。図7は色差を考慮した補正が行
えるステップBを図3で示すフローチャートに付け加え
た例である。
【0105】図8を参照して色差を考慮して光量を補正
する場合を説明する。
【0106】まず、ステップS801で処理が開始され
る。次のステップS802でそれぞれの光量の最大値ma
x、中間値mid、最小値minをそれぞれ記憶部へ記録して
いる。この記録データに基づいて後の処理S803〜S
810を行っている。この制御はカラー画像検出用のA
DCセンサによって検出された検出データに基づいて行
われる。
【0107】まずは、Y、M、Cの内いずれの光量が最
大となるかが検出される。次に中央となる値が検出され
て、同じように最小となる値が算出される。つまり、
Y、M、Cの3色の濃さが順に算出される。
【0108】そして、次のステップS803に進められ
て判定が行われる。このステップS803ではΔLD光
量すべてが正であるか、あるいはすべてが負であるかが
判定される。
【0109】ここでYが選択されたらステップS804
へ進められて予め与えられているΔLD限度値との比較
が行われる。この比較は各色ごとに行われて、補正量が
ΔLDを超えているのでNが選択されたら、ステップS
805で補正量ΔLDにΔLD限度値が書き込まれる。
【0110】次のステップS806では、補正量ΔLD
がΔLD限度値をはるかに下回っている場合の補正が行
われる。マイナスの符号が付されているのは下限値を示
すからである。ここで混合されてカラー画像が形成され
たときに起こる色の変動を抑えるような工夫をしてい
る。つまり、カラー画像の場合にはY、M、Cが混合さ
れて一つの色が表現されるので、Y、M、Cの内のいず
れかを現わす光量の変化が色の変化につながってしま
う。そこでこれを抑制するためにそれぞれの光量が変動
できる変動範囲を上限、下限として設けておいて、その
変動範囲の中に補正量を抑え込むようなことをしてい
る。
【0111】つまり、それぞれのΔLD光量を多くする
方向へ変えるものであるか、あるいは少なくする方向へ
変えるものであるかが判定される。これは同色系統への
移行を意味しており、所定の限度値を与えれば色の変動
があまり起こらないことを考慮している。
【0112】ここでは限度値として、予めY、M、Cの
色差で変動が起こらない範囲の値を設定している。つま
り、色差が大きくない場合には、図6で示した補正と同
様の補正を行うようにしている。つまり、ステップS8
03で算出される差が小さければ単色と同様の補正で充
分なのである。
【0113】しかし、あまりにもYとMとCの間の色差
が大きな場合に、一定の分割ΔLDを設定すると、各色
の濃度変動が大きくなり、色の変動が目立つようになる
のでこれも補正できるようにステップS808からS8
09までの処理を行えるようにしている。
【0114】ここでは、ステップS803で色差が大き
いと判定された場合にはNが選択されて比例配分によっ
てあまり色差が目立たないような補正が加えられるよう
に工夫している。
【0115】ステップS808では、ステップS802
で求められた最大値、中間値、最小値のそれぞれの色か
ら限度値を算出することが行われる。これはあまりにも
YとMとCとの間の光量の差が大きい場合には、上述の
如く色の変動が目立ってしまうので、色差を考慮して補
正が加えられるようにしている。Y、M、Cの内、いず
れかが最大max、中間mid、最小minにそれぞれ
割り当てられているので、それぞれの値を利用してあま
り限度値が大きくならないような工夫をしている。ここ
では比例配分によって算出して限度値ΔLD光量を与え
るようにしている。
【0116】このようにすると、同色系統の色配列に従
って色が変わる場合と、色差があって異色系統の色配列
にしたがって色が変わる場合とで限度値を変更できるよ
うにしている。
【0117】次のステップS809では比例配分により
正規化された値を基にして、限度値を算出している。
【0118】このようにすることによって、色差があっ
てもある程度それぞれの色に関連付けが行えるので3色
が混合されるときに一色だけかけ離れた値になって色が
変動することがなくなる。
【0119】上述の如く、ブラックKの調整を行う場合
には、同色系統へ色が変わる場合と同様であるので、図
8のYが選択された場合のみの処理を図9にように行え
ば良い。つまり、カラーで印刷を行う場合、特に露光量
に差がある場合のみ、色差を考慮した補正を行うのであ
る。なお、カラーの場合には混合された後の状況を示す
ために、本文章中ではカラー画像を示す場合にはYMC
と表記してある。
【0120】なお、図8のステップS808で行ってい
る比例配分は一例であり、図10のように各色が各色の
総和に対してどの程度の比率を持っているかを求めて補
正を行うようにしても良い。ここでは3色YMCそれぞ
れに関連を付けておいて補正量ΔLDの限度値を決める
ようなことを行っている。
【0121】以上、説明したように制御を行えば、濃度
の調整を段階的に行える。図11には、単色における制
御と、色差を考慮した制御とを双方、組み込んだ場合の
フローチャートを示してある。図11のようにすれば、
単色K、あるいは単色Y、単色M、単色Cで印刷を行う
場合であっても、カラー「YMC」で印刷を行う場合であ
ってもどちらで対応できる。
【0122】なお、本実施形態では光量を調整して濃度
を変えているが本発明はこれに依らず、上述の如く、一
次帯電量の調整や、現像バイアスの調整や、現像器への
トナー供給量の制御や、画像データの階調補正の制御等
を調整するものであっても良い。
【0123】また、本発明は、温度センサ、湿度センサ
の検出結果に基づいて一次帯電量の調整や、露光量の調
整や、現像バイアスの調整や、現像器へのトナー供給量
の制御や、画像データの階調補正の制御等一次帯電量を
段階的に制御するものであっても良い。
【0124】
【実施例】第1および第2の実施形態で示したフローに
したがって光量を補正した結果を図に示す。図12は、
LD光量制御部内に装備されたソフトウエアによって処
理が行われたときの光量の補正結果を示す図である。印
刷枚数0枚から12枚に対する光量の設定状況をそれぞ
れ示してある。
【0125】補正量ΔLDが3の場合と、ΔLD22の
場合とがそれぞれ示されている。また、それぞれの場合
において、図14のフローチャートにしたがって制御を
行った場合と、図3のフローチャートにしたがって制御
を行った場合と、図4のフローチャートにしたがって制
御を行った場合とが示されている。
【0126】図3のフローチャートで示したものを図中
Flow1と示してある。また図4のフローチャートで
示したものを図中Flow2と示してある。文字Flo
wに続く番号1、2には丸印を付してある。
【0127】補正量ΔLD=3の場合には、従来では0
枚から一枚へ移るときに露光量の変更が300から30
3へとなっているが、Flow1では、300から30
1への変化となっている。さらに印刷枚数が増えていく
と、従来では300からすぐに303へ変化していたも
のが図4のフローチャートにしたがった場合には除々に
300、301、302、303へと小刻みに変化して
いる。さらに図5のフローチャートにしたがった場合に
は、300、301、302、303への変化が3枚ご
とに変化している。つまり、補正量による光量の変化が
均等に現われるような制御が行われている。このように
して、補正量ΔLDを分割して段階的に光量を変えてい
る。
【0128】補正量ΔLD22の場合も同様である。
【0129】これらの結果をより分かりやすく説明する
ために、本出願は図12の結果をグラフに示した。図4
のフローチャートにしたがった制御を行った場合と、図
5のフローチャートにしたがって制御を行った場合には
段階的に制御されるのがグラフからも分かる。従来では
印刷が行われてからすぐに光量が目標としている補正量
ΔLDの値に到達してしまうが、図4、図5に示される
どちらのフローチャートを使用しても光量が段階的に変
えられているのが分かる。
【0130】本実施形態で示した画像形成装置を用いれ
ば、連続して供給される、一枚、一枚の記録媒体に対し
て、段階的に濃度の調整が行えて、濃度変動あるいは色
変動によって画質が劣化するといった問題がなくなる。
【0131】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の画像形
成装置によれば、印刷の濃度を段階的に調整することに
よって濃度の変動を抑制でき、高画質の印刷を行える。
【0132】カラー画像の場合においても、色差を考慮
することによって、色の変動を抑制でき、高画質の印刷
を行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である画像形成装置の概略
構成を示す図である。
【図2】図1のADCセンサ部の詳細な構成を示す図で
ある
【図3】本発明の一実施形態で示したLD光量制御部が
行う制御の手順を示したフローチャートである。
【図4】図3に示したステップS38における詳細な制
御の仕方を示したフローチャートである。
【図5】図3に示したステップS38における詳細な制
御の仕方の、別の実施形態を示したフローチャートあ
る。
【図6】図3に示したステップS38における詳細な制
御の仕方の、さらに別の実施形態を示したフローチャー
トある。
【図7】本発明の一実施形態で示したLD光量制御部が
行う制御の別の手順を示したフローチャートである。
【図8】図7に示したステップS78における詳細な制
御の仕方を示すフローチャートである。
【図9】図7に示したステップS78における詳細な制
御の仕方の内、単色Kの制御を行う場合を示すフローチ
ャートである。
【図10】図8で示したステップS808、別の処理を
示すフローチャートである。
【図11】単色で行う露光制御と、カラーで行う露光制
御、双方の機能を付加したフローチャートである。
【図12】図3で示したフローチャートによって制御を
行った場合と、図4で示したフローチャートによって制
御を行った場合と、従来の制御を行った場合との比較結
果を示すテーブルである。
【図13】図11のテーブルで示された結果をグラフに
した図である。
【図14】従来の制御フローを示した図である。
【図15】単位面積あたりのトナー量に対するSNR出
力を示す図である。
【図16】基準化された反射検出量ΔRADCと補正量
ΔLDとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1Y 感光ドラム 1M 感光ドラム 1C 感光ドラム 1K 感光ドラム 2Y 帯電器 2M 帯電器 2C 帯電器 2K 帯電器 3Y 現像器 3M 現像器 3C 現像器 3K 現像器 4Y 中間転写ローラ 4M 中間転写ローラ 4C 中間転写ローラ 4K 中間転写ローラ 5Y トナーカートリッジ 5M トナーカートリッジ 5C トナーカートリッジ 5K トナーカートリッジ 6Y トナー供給装置 6M トナー供給装置 6C トナー供給装置 6K トナー供給装置 7Y トナー濃度センサ 7M トナー濃度センサ 7C トナー濃度センサ 7K トナー濃度センサ 8 中間転写ベルト 10 ADCセンサ 11 発光LED 12 発光LED 13 受光センサ 30 ROS 40 コントローラ 41 LUT 50 諧調制御部 60 LD光量制御部 70 TC制御部 80 帯電量制御部
フロントページの続き (72)発明者 我妻 正博 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 吉田 徹 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 (72)発明者 塚田 茂 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社海老名事業所内 Fターム(参考) 2H027 DA02 DA09 DA32 DA44 DE02 DE05 DE07 DE09 EA01 EA02 EB04 EC04 EC06 EC08 EC09 EC10 EC18 EC20 ED03 ED06 EE02 EE07 EF09 ZA07 2H030 AA02 AA03 AB02 AD02 AD13 BB02 BB13 BB15 BB36 BB42

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー像を形成し、該トナー像を最終的
    に記録媒体上に定着することにより前記記録媒体上に画
    像を形成する画像置形成装置において、 この画像形成装置の、画像の濃度に影響を及ぼす状態を
    検出する状態検出手段と、 前記状態検出手段による検出結果に応じて、複数枚の記
    録媒体への画像形成にわたって、この画像形成装置の状
    態を、所望の濃度の画像が形成される方向に除々に調整
    する濃度調整手段とを備えたことを特徴とする画像形成
    装置。
  2. 【請求項2】 複数色のトナーそれぞれによる各色のト
    ナー像を形成し、これら複数色のトナー像を最終的に記
    録媒体上に定着することにより前記記録媒体上にカラー
    画像を形成する画像形成装置において、 この画像形成装置の、画像の濃度に影響を及ぼす状態
    を、複数色のトナーそれぞれについて検出する検出手段
    と、 前記状態検出手段による検出結果に応じて、この画像形
    成装置の状態を、色差変動が所定の変動範囲に抑制され
    る濃度調整範囲内で、所望の濃度の画像が形成される方
    向に、各色トナーごとに調整する濃度調整手段とを備え
    たことを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記濃度調整手段は、この画像形成装置
    の状態を調整するにあたっては、複数枚の記録媒体への
    画像形成にわたって、除々に調整するものであることを
    特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 濃度検出用のトナーパッチを形成するト
    ナーパッチ形成手段を備え、前記状態検出手段は、前記
    トナーパッチの濃度を検出するものであることを特徴と
    する請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 この画像形成装置は、静電潜像を形成
    し、該静電潜像をトナーで現像するこによりトナー像を
    形成するものであって、電位検出用の静電パッチを形成
    する静電パッチ形成手段を備え、前記状態検出手段は前
    記静電パッチの電位を検出するものであることを特徴と
    する請求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成
    装置。
  6. 【請求項6】 前記状態検出手段は、この画像形成装置
    の現在の環境を検出するものであることを特徴とする請
    求項1から3のうちいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 この画像形成装置は所定の感光体を帯電
    して露光することにより該感光体上に静電潜像を形成
    し、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する
    ものであって、 前記濃度調整手段は、前記感光体を帯電するときの帯電
    条件、前記感光体を露光するときの露光条件、および前
    記感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像すると
    きの現像条件のうちの少なくとも一つの条件を調整する
    ものであることを特徴とする請求項1から3のうちいず
    れか1項記載の画像形成装置。
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