JP2003131136A - 広視野撮像装置 - Google Patents

広視野撮像装置

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JP2003131136A
JP2003131136A JP2001330056A JP2001330056A JP2003131136A JP 2003131136 A JP2003131136 A JP 2003131136A JP 2001330056 A JP2001330056 A JP 2001330056A JP 2001330056 A JP2001330056 A JP 2001330056A JP 2003131136 A JP2003131136 A JP 2003131136A
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JP2001330056A
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English (en)
Inventor
Takatoshi Yamagami
孝俊 山上
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Inaryo Technica Co Ltd
Original Assignee
Inaryo Technica Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 X線や他の放射線等の影響によって寿命を短
くすることがなく信頼性の高い広視野の撮像を行うこ
と。 【解決手段】 外からの光を透過する略半球状のドーム
103を透過して凸状の主鏡102で反射し、更にドー
ム103に支持された凸状の副鏡104で反射した後、
主鏡102の中央の貫通孔102bから入射した光に基
づく画像情報を映像信号として出力する撮像部と、主鏡
102の撮像部側の面及び撮像部の主鏡102側を除く
面及び副鏡104の主鏡102側の反対側の面に鉛遮蔽
層が設けられている。これにより、外部から到来するX
線を撮像部に対して遮蔽し、直接撮像部に到来しないよ
うにできる。したがって、CCDカメラ等で構成される
撮像部がX線によってダメージを受ける確率が少なくな
り、当然、外部から到来する他の放射線についても、撮
像部が受けるダメージを緩和することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、科学実験施設の監
視、外部監視を行う広視野撮像装置に関するものであ
る。特に、監視用カメラとして使用でき、広い面積を一
度に監視する場合に好適な広視野撮像装置に関するもの
である。また、原子力発電所等の配管内を検査するロボ
ット等に搭載することもできる。
【0002】
【従来の技術】この種の従来装置として、特開平6−8
12905号公報に開示されている広視野撮像装置があ
る。図10は、この装置の斜視図である。図において、
601は透明なドーム、602は周囲がドーム601に
支持されている回転対称のリング状の主鏡、604はド
ーム601の頂点付近に支持されている回転対称の副
鏡、606はCCDカメラ本体、606aはCCDカメ
ラ本体606に装着されているレンズ、607は主鏡6
02、副鏡604及びレンズ606aの光軸である。C
CDカメラ本体606及びレンズ606aより撮像部が
構成される。外から入射された光はドーム601を透過
し、主鏡602で反射し、更に副鏡604で反射し、主
鏡602の中央に設けられている貫通孔602aを通過
してCCDカメラ本体606のレンズ606aに入射さ
れ、CCDカメラ本体606の受光面に像が結ばれる。
【0003】また、同じ公報に別の広視野撮像装置が開
示されている。図11は、この装置の光学系の説明図で
ある。図において、702は回転対称のリング状の主
鏡、704は回転対称のリング状の副鏡、706はCC
Dカメラ本体、706aはCCDカメラ本体706に装
着されているレンズ、707は主鏡702、副鏡70
4、及びレンズ706aの光軸、708、709は反射
鏡である。この装置においては、副鏡704の中央に貫
通孔704aが設けられており、光軸707と平行な方
向から入射され、反射鏡708、及び反射鏡709を反
射した光が、この貫通孔704a、及び主鏡702の貫
通孔702aを通過してレンズ706aに向い、CCD
カメラ本体706の受光面に像が結ばれる。
【0004】また、同じ公報に更に別の広視野撮像装置
が開示されている。図12は、この装置の光学系の説明
図である。図において、802は回転対称のリング状の
主鏡、804は回転対称の副鏡、806はCCDカメラ
本体、806aはCCDカメラ本体806に装着されて
いるレンズ、807は、主鏡802、副鏡804、及び
レンズ806aの光軸であり、808は図の上下方向の
視角(40°)を示している。この装置においては、縦
方向に40度、横方向に360度に亘る範囲から入射さ
れた光が、主鏡802で反射された後、副鏡804で反
射され、レンズ806aに向い、CCDカメラ本体80
6の受光面に像が結ばれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10に示す広視野撮
像装置は、主鏡702、及び副鏡704を反射した光に
より広視野を撮像し、副鏡704の貫通孔704aを通
過した光により所定の視角の範囲を撮像しようとするも
のである。
【0006】また、図11に示す広視野撮像装置は、主
鏡702、及び副鏡704を反射した光により広視野を
撮像し、副鏡704の貫通孔704aを通過した光によ
り所定の狭い視角の範囲を拡大して撮像しようとするも
のである。
【0007】そして、図12に示す広視野撮像装置は、
光軸方向を中心とする所定の視角の範囲内については撮
像せず、その外側の周辺のみを重点的に撮像するもので
ある。
【0008】しかし、科学実験施設の監視、室外の外部
監視を行う広視野撮像装置として使用する場合には、X
線や他の放射線等がCCDカメラ本体806のCCDカ
メラ等の撮像部を通過すると、CCDカメラが破壊され
る可能性が高くなる。発明者等の実験では、放射光の実
験施設に設置した場合、使用環境によって違いがあるも
のの、短いものでは1ヶ月程度で使用できなくなること
が判明した。そこで、この発明は、このような問題点を
解決するためになされたもので、X線や他の放射線等の
影響によって寿命を短くすることがない広視野撮像装置
を得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかる広視野
撮像装置は、中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前記
主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状のドー
ムと、前記ドームに支持された凸状の副鏡と、前記主鏡
に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を介して前
記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記主鏡で反
射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から入射し
た光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像部
と、前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡
側を除く面及び前記副鏡の前記主鏡側の反対側の面に設
け、外部から到来するX線が前記撮像部に直接到来しな
いように遮蔽した鉛遮蔽層とを具備するものである。
【0010】請求項2にかかる前記主鏡の撮像部側の面
及び前記撮像部の前記主鏡側を除く面の前記鉛遮蔽層
は、重なり部分を形成することにより、外部から到来す
るX線が前記撮像部に直接到来しないように遮蔽したも
のである。
【0011】請求項3にかかる前記主鏡の撮像部側の面
及び前記撮像部の前記主鏡側を除く面の前記鉛遮蔽層
は、有底筒状に形成した容器からなり、外部から到来す
るX線が前記撮像部に直接到来しないように遮蔽したも
のである。
【0012】請求項4にかかる広視野撮像装置は、前記
主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を除く
面の前記鉛遮蔽層は、複数層状に形成したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の広視野撮像装置の
実施の形態について説明する。
【0014】発明の実施の形態1.図1は本発明の実施
の形態1による広視野撮像装置の中央縦断面図で、図2
は図1に示す広視野撮像装置の平面図である。また、図
3は本発明の実施の形態1による副鏡の中央縦断面図で
ある。
【0015】図において、101は有底円筒のハウジン
グであり、そのハウジング101は円板状の底板101
a、一端が底板101aに嵌合した状態でねじ105a
で固着されている円筒101b、円筒101bの他端は
凸面鏡からなる主鏡102に嵌合させた状態でねじ10
5bで固着されている。図示では、ねじ105a及びね
じ105bで円筒101bを底板101aと主鏡102
とに接続している説明を行ったが、本発明を実施する場
合には、シール性をよくするために溶接または両者間に
弾性体を介在させることが望ましい。
【0016】103は透明体からなる半球状のドームで
ある。104はドーム103の頂上でドーム103に取
り付けられている凸面鏡からなる副鏡である。106は
CCDカメラ本体、106aはCCDカメラ本体106
に装着されたCCD素子106Aに結像するレンズであ
る。内部にCCD素子106Aを有するCCDカメラ本
体106及びレンズ106aより撮像部が構成される。
主鏡102は鏡面102aがある表側の中央が高い山形
の形状をしており、中央には軸方向に貫通する貫通孔1
02bが設けられている。鏡面102aは回転対称に設
けられており、鏡面102aの外側には円周方向に溝1
02cが設けられている。ドーム103の縁に設けられ
ているフランジ103aをこの溝102cに嵌合させ、
溝102cを挟んでフランジ103aとフランジ101
cとで溝102cを締付けるように所定数のねじ107
を締め、ドーム103及びハウジング101を主鏡10
2に固着している。この固着においても、本発明を実施
する場合には、シール性をよくするために溶接または両
者間に弾性体を介在させることが望ましい。
【0017】副鏡104は鏡面104aがある表側の中
央が下方に下がった下に凸面の形状をしており、副鏡1
04の中央には軸方向に貫通する貫通孔104bが設け
られ、鏡面104aの外側には軸方向に貫通する所定数
のねじ孔104dが設けられている。副鏡104の裏側
の中央には同心の円柱状の突起104cが設けられてお
り、貫通孔104bはこの突起104cにも貫通してい
る。ドーム103の頂上には副鏡104の突部104c
が嵌入する貫通孔103bが設けられており、この貫通
孔103bの周囲には、更に、ねじ111を通す所定数
の貫通孔103cが設けられている。副鏡104の裏側
(上面)において突部104cより外周側はドーム10
3の内側の曲面に隙間なく重なる曲面を有している。1
10は一方の側(下面)がドーム103の外側の曲面に
隙間なく重なる形状の押圧用の取付円板である。副鏡1
04の突部104cが、ドーム103の頂上の貫通孔1
03bを貫通し、取付円板110の嵌合孔110aに嵌
合し、そこで、副鏡104のねじ孔104dに取付円板
110の貫通孔103cを通して所定数のねじ111に
より締付けられている。
【0018】つまり、図2に示すように、ドーム103
の内側から副鏡104の突部104cをドーム103の
頂上の貫通孔103bに挿入し、副鏡104をドーム1
03に押し付け、ドーム103の外側から取付円板11
0を副鏡104の突部104cに通し、取付円板110
と副鏡104とでドーム103の貫通孔103a付近を
挟み、取付円板110の貫通孔110bと副鏡104と
を近づけるように複数のねじ111を締付けることによ
り、副鏡104と取付円板110をドーム103に固着
している。
【0019】また、取付円板110のドーム103の反
対側の面には、取付円板110に平行して所定の厚みの
鉛円板130が配設されている。鉛円板130は、外部
を覆うカバー体131によりほぼ全体が覆われ、カバー
体131の開口は取付円板110の周囲にねじ132で
螺止されている。このカバー体131の取付円板110
へのねじ132による固着は、鉛円板130が取付円板
110から容易に分離しないようにするものであり、本
発明を実施する場合には、安定した取付け状態が維持で
きればよい。
【0020】112はCCDカメラ本体106の取付部
材である。取付部材112は、筒部112aと筒部11
2aの一端から延在するフランジ部112bとから構成
され、CCDカメラ本体106は筒部112a内に挿入
された状態でねじ止めにより筒部112aに固着されて
いる。フランジ部112bには複数の貫通孔が設けられ
ている。113はこの貫通孔に通されフランジ部112
bを挟んでハウジング101に対してCCDカメラ本体
106の取付位置を特定するガイド板114に螺合する
ねじである。ねじ113は複数あり、それぞれ、一端を
主鏡102の裏側に配設されているガイド板114に螺
合され、CCDカメラ本体106をハウジング101
に、即ち、主鏡102に固着している。このとき、CC
Dカメラ本体106に装着されているレンズ106aの
先端は、主鏡102の裏側の窪みに入り、主鏡102の
貫通孔102bを介して副鏡104側からの光を受光で
きるように副鏡104側に向けられている。
【0021】更に、CCDカメラ本体106、CCD素
子106A及びレンズ106aより構成される撮像部へ
のX線の直接到来を遮蔽するように、レンズ106a側
の周囲には、表側の中央が高い山形の形状を呈する主鏡
102の裏側の窪みに沿う形状の所定の厚みの鉛凸板1
02A、この鉛凸板102Aに続いてリング状の所定の
厚みの鉛円板102Bが配設されている。また、CCD
素子106Aが装着されたCCDカメラ本体106側の
周囲には、所定の厚みの鉛円筒103A、103B、1
04Aが配設され、CCDカメラ本体106の底側には
底板101aの内側に沿う所定の厚みの鉛円板105A
が配設されている。
【0022】なお、鉛凸板102A、鉛円板102B、
鉛円筒103A、103B、104A及び鉛円板105
AからなるX線の遮蔽構造にあっては、X線の直接到来
を遮蔽するための鉛板等の重なり部分に適切な間隙が設
けられており、空気の流通によってCCDカメラ本体1
06、CCD素子106A及びレンズ106aより構成
される撮像部を効率良く冷却することができる。
【0023】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。ドーム103を透過した光は、主鏡102の
鏡面102aで反射した後更に副鏡104の鏡面104
aで反射し、主鏡102の貫通孔102bを通りCCD
カメラ本体106のレンズ106aに到達し、CCDカ
メラ本体106の受光面においてリング状に結像する。
一方、CCDカメラ本体106のレンズ106aの光軸
上前面には、副鏡104、取付円板110及びカバー体
131が位置しているため、この視角の範囲に相当する
円形の像が結像されない。即ち、CCDカメラ本体10
6の受光面で結像されるのが光軸中心近傍の円形の像が
ないリング状の像であり、撮像対象のうち光軸中心近傍
の限られた視角の範囲が欠落するが、問題にならない視
角の範囲であり実用上無視できる。
【0024】この広視野撮像装置においては、光軸中心
近傍の限られた視角範囲を除き所定の視角の範囲内を高
解像度にした、人間の目に近い撮像を行うことができ
る。ドーム103を上に向けて設置した場合は水平線か
ら上の略全域に亘る範囲の撮像が可能になり、ドーム1
03を下に向けて天井に設置した場合は室内の略全域に
亘る範囲の撮像がそれぞれ可能になる。また、主鏡10
2、副鏡104及び撮像部の位置及び姿勢関係を精度よ
く設定でき、更に、この位置及び姿勢関係が衝撃、振
動、経時等により変化しにくく、像の劣化を防止するこ
とができる。
【0025】なお、本発明を実施する場合、上記構成に
限定されるものではなく、ハウジング101に直接取付
部材112を取付けてもよい。また、ハウジング101
を有する広視野撮像装置においては、ハウジング101
が取付部材に相当する。
【0026】図4は本発明の実施の形態1による広視野
撮像装置の変形例の中央縦断面図で、図1の鉛凸板10
2Aの形状が異なる広視野撮像装置を示す図である。図
において、CCDカメラ本体106、CCD素子106
A及びレンズ106aより構成される撮像部へのX線の
直接到来を遮蔽するように、レンズ106a側の周囲で
主鏡102の表側の中央が高い山形の形状の裏側の窪み
に沿う所定の厚みの鉛凸板102A′の形状は、主鏡1
02の中央の軸方向に貫通する貫通孔102bと同じ径
にてレンズ106a側に延長するように形成されてい
る。
【0027】この広視野撮像装置のレンズ106a側に
延長された鉛凸板102A′においては、光軸中心近傍
の外部から到来するX線を、CCDカメラ本体106、
CCD素子106A及びレンズ106aより構成される
撮像部に直接到来しないように遮蔽する能力が向上され
る。
【0028】また、図5は本発明の実施の形態1による
広視野撮像装置の他の変形例の中央縦断面図で、図1の
鉛円板130の形状が異なる広視野撮像装置を示す図で
ある。図において、CCDカメラ本体106、CCD素
子106A及びレンズ106aより構成される撮像部へ
のX線の直接到来を遮蔽するように、副鏡104の裏側
における鉛円板130′の形状は、半球状のドーム10
3と同様な半球状に形成されている。この鉛円板13
0′の形状の変更に合わせてカバー体131′の形状が
変更されている。
【0029】この広視野撮像装置の鉛円板130′にお
いては、カバー体131′の形状が半球状のドーム10
3と同様な半球状に形成されており、撮像しようとする
前方(上面)からの見栄えを良くすることができる。更
に、鉛円板130′の形状がカバー体131′の裏側で
上に凸形状と厚みを増大させることができるため、光軸
中心近傍の外部から到来するX線を、撮像部のレンズ1
06aに直接到来しないように遮蔽する能力を向上する
ことができる。
【0030】ところで、本実施の形態では、ドーム10
3は主鏡102に固着されているものとしているが、こ
れに限らず、ハウジング101に固着されるようにして
もよい。この場合は、主鏡102、副鏡104及びCC
Dカメラ本体106の相互の位置、姿勢が、衝撃、振
動、経時等により変化しやすくなり、像が劣化しやすく
なる傾向があるので堅固に固着する必要性がある。
【0031】また、本実施の形態では、主鏡102の表
面の外周付近には円周方向に溝102cが設けられてお
り、ドーム103の縁に設けられているフランジ103
aをこの溝102cに嵌合させ、溝102cを挟んでフ
ランジ103aとフランジ101cとで溝102cを締
付けるように所定数のねじ107を締め、ドーム103
及びハウジング101を主鏡102に固着しているもの
としたが、これに限らず、主鏡102の表面の外周付近
には円周方向に段差が設けられており、ドーム103の
縁に設けられているフランジ103aをこの段差に合わ
せ、段差を挟んでフランジ103aとフランジ101c
とで段差を締付けるように所定数のねじ107を締め、
ドーム103及びハウジング101を主鏡102に固着
するようにしても同様の効果が得られる。なお、主鏡1
02へのハウジング101及びドーム103の取付方法
は以上に説明した方法に限らず、ハウジング101及び
ドーム103が主鏡102に固着されていれば、いずれ
の方法によってもよい。
【0032】発明の実施の形態2.図6は本発明の実施
の形態2による広視野撮像装置の中央縦断面図である。
なお、本実施の形態2で実施の形態1と同様の構成また
は相当部分からなるものについては同一符号及び同一記
号を付し、その重複する説明を省略する。
【0033】図において、実施の形態1との相違点は、
実施の形態1の鉛円板102Bの形状が変更され、CC
Dカメラ本体106、CCD素子106A及びレンズ1
06aより構成される撮像部の主鏡102側を除く面を
覆う有底筒状の鉛容器102B′となるように形成され
ている。また、CCDカメラ本体106、CCD素子1
06A及びレンズ106aより構成される撮像部が鉛容
器102B′内に収納され、更に、取付部材112の筒
部112a内に挿入された状態でねじ止めにより筒部1
12aに固着されている。
【0034】本実施の形態2においては、CCDカメラ
本体106、CCD素子106A及びレンズ106aよ
り構成される撮像部が鉛容器102B′内に収納されて
いる。このため、実施の形態1よりもX線を撮像部に直
接到来しないように遮蔽する能力が増大される。更に、
撮像部からの発熱が鉛容器102B′側に速やかに伝達
され、かつX線の直接到来を遮蔽するための鉛円筒10
3A,103B,104A等の重なり部分に適切な間隙
が設けられており、空気の流通によって鉛容器102
B′を介して撮像部を効率良く冷却することができる。
【0035】発明の実施の形態3.図7は本発明の実施
の形態3による広視野撮像装置の中央縦断面図である。
なお、本実施の形態3で実施の形態1と同様の構成また
は相当部分からなるものについては同一符号及び同一記
号を付し、その重複する説明を省略する。
【0036】図において、実施の形態1との相違点は、
CCDカメラ本体106、CCD素子106A及びレン
ズ106aより構成される撮像部の主鏡102側を除く
面を覆う鉛遮蔽層が複数層状となるように、実施の形態
1の鉛円板102Bの形状が変更され、CCDカメラ本
体106を収納するように鉛円板から鉛円筒部が延設さ
れフランジ付鉛円筒102B″が形成されている。ま
た、ハウジング101の円筒101b内面に沿うように
鉛円筒103Cが設けられている。そして、実施の形態
1の鉛円筒104Aの形状が変更され、CCDカメラ本
体106の底側を覆うように、鉛底部が追加され鉛有底
円筒104A′が形成されている。
【0037】本実施の形態3においては、CCDカメラ
本体106、CCD素子106A及びレンズ106aよ
り構成される撮像部に対して、実施の形態1の鉛凸板1
02A等にフランジ付鉛円筒102B″、鉛円筒103
C及び鉛有底円筒104A′が追加されている。このた
め、実施の形態1よりもX線を撮像部に直接到来しない
ように遮蔽する能力が増大される。更に、撮像部からの
発熱がフランジ付鉛円筒102B″側に速やかに伝達さ
れ、かつX線の直接到来を遮蔽するための鉛円筒103
A,103B,鉛有底円筒104A′等の重なり部分に
適切な間隙が設けられており、空気の流通によってフラ
ンジ付鉛円筒102B″を介して撮像部を効率良く冷却
することができる。
【0038】発明の実施の形態4.図8は本発明の実施
の形態4による広視野撮像装置の中央縦断面図で、図9
は図8に示す広視野撮像装置を使用状態に設置した場合
の正面図である。
【0039】図において、201はハウジング、201
aは楕円形の底板である。201bは一端側が底板20
1aの外周から軸方向に楕円筒状に延在している筒状で
ある。この筒状201bは、他端側の開口が円形になる
ように周位置により延在距離を変えて延在し、円形の開
口からはフランジ201cが開口の径方向に、更に延在
している。底板201a、筒状201b、フランジ20
1cよりハウジング201が構成される。202は主
鏡、203は透明なドームである。204は副鏡、20
6はCCDカメラ本体である。主鏡202の表側は中央
が高い形状をしており、鏡面202aが回転対称に設け
られている。主鏡202の中央には軸方向に貫通する貫
通孔202bがある。
【0040】CCDカメラ本体206、CCD素子20
6A及びレンズ206aより構成される撮像部へのX線
の直接到来を遮蔽するように、レンズ206a側の周囲
には、表側の中央が高い山形の形状を呈する主鏡202
の裏側の窪みに沿う形状の所定の厚みの鉛凸板202A
が配設されている。この鉛凸板202Aは主鏡202の
下面側からCCDカメラ本体206側に向かって円筒状
に延設されている。また、CCDカメラ本体206、C
CD素子206A及びレンズ206aより構成される撮
像部は、主鏡202側を除く面が有底筒状の鉛容器20
2Bによって覆われている。この鉛容器202Bの開口
側は鉛凸板202Aの裏面側と競合しない位置まででき
る限りレンズ206a側に延設されている。
【0041】また、撮像部のレンズ206aへのX線の
直接到来を遮蔽するように、ドーム203の外側の曲面
に隙間なく重なる形状の所定厚みの鉛円板230が配設
されている。鉛円板230は、外部を覆うカバー体23
1により全体が覆われ、カバー体231を介してドーム
203の外周囲にリベット232によって固着されてい
る。このカバー体231を介した鉛円板230のドーム
203へのリベット232による固着は、鉛円板230
がドーム203から容易に分離しないようにするもので
あり、本発明を実施する場合には、安定した取付け状態
が維持できればよい。
【0042】212は取付部材である。CCDカメラ本
体206、CCD素子206A及びレンズ206aより
構成される撮像部は鉛容器202B内に収容され、更
に、取付部材212の筒部212a内に挿入された状態
でねじ止めにより筒部212aに固着されている。取付
部材212は、筒212aと、筒212aの一端から延
在し複数の貫通孔が設けられているフランジ212b
と、筒212a及びフランジ212bから延在し、ハウ
ジング201の筒状201bに取付けるためのねじ貫通
孔を有する取付212cとから構成されている。取付2
12cの筒状201bに対向する部分は、筒状201b
の内側の面と隙間なく重なるように湾曲している。
【0043】筒状201bには底板201aからの延在
距離が一番長い周位置側(以後、『取付位置側』とい
う)に複数の貫通孔201dが設けられているので、複
数のねじ221をそれぞれ貫通孔201dに通して取付
212cのねじ貫通孔に螺合させて、それぞれを締付け
ることにより、取付部材212が筒状201bの内側に
取付けられる。取付部材212が筒状201bに取付ら
れたとき、フランジ212bは主鏡202の光軸に略垂
直になる。筒212aの軸はフランジ212bに垂直で
はなく、筒212aの底板201a寄りは筒状201b
の取付位置側(筒状201bにおいて貫通孔201dが
設けられている側)に近く、筒212aの主鏡202寄
りは筒状201bにおいて取付位置側と反対の側(筒状
201bにおいて底板201aからの延在距離が一番短
い周位置側)に近くなるように、所定角度だけ傾いてい
る。
【0044】したがって、CCDカメラ本体206、C
CD素子206A及びレンズ206aより構成される撮
像部の光軸は主鏡202及び副鏡204の光軸に対して
所定の角度だけ傾いている。213は、フランジ212
bの貫通孔に通されフランジ212bを挟んで、ナット
214とナット215とが螺合されていると共に、ナッ
ト216が螺合されているねじである。ねじ213は複
数あり、それぞれ、一端を主鏡202の裏面に設けられ
ているねじ貫通孔に螺合させナット216を主鏡202
側に締付けることにより主鏡202に固着され、ナット
214及びナット215が近づくようにナット214ま
たはナット215を締付けることによりフランジ212
bをその途中に固着し、CCDカメラ本体206、CC
D素子206A及びレンズ206aより構成される撮像
部を主鏡202に固着している。このとき、CCDカメ
ラ本体206に装着されているレンズ206aの先端
は、主鏡202の裏面の貫通孔202bを介して副鏡2
04側からの光を受光できるように副鏡204の鏡面2
04aに向けられている。ナット214及びナット21
5の螺合位置を変えることにより主鏡202または副鏡
204に対するCCDカメラ本体206、CCD素子2
06A及びレンズ206aより構成される撮像部の姿勢
を変えることができる。
【0045】副鏡204は鏡面204aがある表側の中
央が主鏡202側に向かってなだらかな山形に突出した
形状をしており、鏡面204aは回転対称に設けられて
いる。副鏡204の裏面には2つの貫通孔204cが並
んで設けられている。これらの2つの貫通孔204cは
光軸を通る直線上の位置になく、これらの2つの貫通孔
204cを通る直線は副鏡204の光軸から所定距離だ
け離れている。
【0046】主鏡202の外周には図に示すように2箇
所に切欠溝202cが設けられている。これらの2つの
切欠溝202cは軸を通る直線上の位置になく、これら
の2つの切欠溝202cを通る直線は主鏡202の光軸
から所定距離だけ離れている。217は両端が主鏡20
2の切欠溝202cに嵌合する橋状の副鏡取付部材であ
る。
【0047】図に示すように、この副鏡取付部材217
は、主鏡202に取付けられたとき主鏡202の中央
や、CCDカメラ本体206のレンズ206aに触れな
いように湾曲または屈曲しており、その中央の外側の面
には2つのねじ貫通孔(図示略)が設けられている。2
つのねじ220を、それぞれ副鏡204の貫通孔204
cに通して副鏡取付部材217のねじ貫通孔にねじ込む
ことにより、副鏡204が副鏡取付部材217に固着さ
れる。主鏡202に副鏡取付部材217が取付けられ、
副鏡204が副鏡取付部材217に取付けられたとき、
主鏡202及び副鏡204の光軸は一致し、副鏡204
の鏡面204aの一部は副鏡取付部材217により遮ら
れる。
【0048】218は外径がハウジング201のフラン
ジ201cの外径に等しく、内径がフランジ201cの
内径よりやや小さいリングである。このリング218に
は円周方向に溝218aが設けられている。ドーム20
3の縁のフランジ203aをこの溝218aに嵌合さ
せ、ドーム203のフランジ203aとリング218の
溝218aとハウジング201のフランジ201cとが
重ねられた状態で、これらを貫通する所定数のねじ21
9によりドーム203がリング218aを挟んでハウジ
ング201に固着されている。したがって、ドーム20
3の中心線と主鏡202及び副鏡204の光軸とは所定
の角度をなしている。リング218は予めハウジング2
01のフランジ201cに溶接等により固着されていて
もよい。また、ハウジング201にフランジ201cを
設けず、ハウジング201の筒状201bの縁にリング
218を溶接等により固着してもよい。
【0049】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。ドーム203を透過した光は、主鏡202の
鏡面202aで反射した後、更に、副鏡204の鏡面2
04aで反射し、撮像部のCCDカメラ本体206のレ
ンズ206aから入射し、CCD素子206Aの受光面
の中央における半分のリング状の部分内に結像する。こ
の半分のリング状の部分または結像画像がCCD素子2
06Aの受光の大きさ一杯になるように、レンズ206
aとして所定の焦点距離ものを用い、筒212aにおい
てCCDカメラ本体206、CCD素子206A及びレ
ンズ206aより構成される撮像部の位置を調節する。
このように設定することによりCCD素子206Aの受
光面が有効に使用され、解像度が向上する。
【0050】また、この広視野撮像装置においては、主
鏡202、副鏡204、CCDカメラ本体206、CC
D素子206A及びレンズ206aより構成される撮像
部の相互の位置及び姿勢関係が精度よく設定でき、設定
された位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時等により
変化しにくく、像の劣化を防止できる。CCDカメラ本
体206、CCD素子206A及びレンズ206aより
構成される撮像部の光軸は、主鏡202及び副鏡204
の光軸に対して所定の角度だけ傾いているが、広角撮像
装置であるため焦点深度が深く像のぼけはほとんど発生
しない。
【0051】本実施の形態4においては、主鏡202の
裏側が鉛凸板202Aで覆われ、副鏡204における主
鏡202の反対側がドーム203に固着された鉛円板2
30で覆われ、かつCCDカメラ本体206、CCD素
子206A及びレンズ206aより構成される撮像部が
鉛容器202B内に収納されている。このため、撮像部
にX線が直接到来しないように遮蔽することができる。
更に、撮像部からの発熱が鉛容器202B側に速やかに
伝達されることで撮像部を効率良く冷却することができ
る。
【0052】発明の実施の形態5.図13は本発明の実
施の形態5による広視野撮像装置の中央縦断面図であ
る。
【0053】図において、301はハウジングで、電源
ケーブルを導入した底板301aと、一端側が底板30
1aの外周から軸方向に略円筒状に延在している筒状部
301bと、他端側の開口が略円形になるように周位置
により延在距離を変えて延在させるフランジ301cか
ら構成されている。302は主鏡、303は透明なドー
ムである。304は副鏡、306はCCDカメラ本体で
ある。主鏡302の表側は中央が高い形状をしており、
鏡面302aを上からみて略半円となるように直線で切
断されており、1/2円錐状となっている。主鏡302
の略円中心には軸方向に貫通する切欠部302bがあ
る。
【0054】CCDカメラ本体306、図示しないCC
D素子及びレンズより構成される撮像部へのX線の直接
到来を遮蔽するように、CCD素子及びレンズ側の周囲
には、表側の中央が高い山形の形状を呈する主鏡302
の裏側の窪みに沿う円板形状の鉛円板302Aが配設さ
れている。この鉛円板302Aは主鏡302の下面側の
CCDカメラ本体306側に配設されている。また、C
CDカメラ本体306、図示しないCCD素子及びレン
ズより構成される撮像部は、主鏡302側を除く面がフ
ランジ状に延出した略筒状の鉛筒フランジ部302B、
略筒状の鉛筒部304A、皿状の鉛有底円筒305A、
電源ケーブルの導入孔の対向側を覆う鉛補助部305B
によって覆われている。この鉛凸板302Aの開口部3
02cはできる限り絞られている。
【0055】また、撮像部のレンズ側へのX線の直接到
来を遮蔽するように、副鏡304の鏡面304aの反対
側の面には、形状の所定厚みの鉛半円板330A及び鉛
半円板330Bが配設されている。鉛半円板330A及
び鉛半円板330Bは、外部を覆うカバー体301内に
取付部材317を介して配設されている。取付部材31
7は、主鏡302の切欠部302bに下端が取付けら
れ、上端は折曲され補助部材331が皿ねじ331aに
よって固着されている。このカバー体301内に配設し
た鉛半円板330A,330Bは、取付部材317に対
する固着が容易に分離しないようにするものであり、本
発明を実施する場合には、安定した取付け状態が維持で
きればよい。なお、取付部材317は、主鏡302に取
付けられたとき主鏡302の中央や、CCDカメラ本体
306のレンズに触れないように湾曲または屈曲してお
り、その中央の外側の面には2つのねじ貫通孔(図示
略)が設けられている。
【0056】CCDカメラ本体306、図示しないCC
D素子及びレンズより構成される撮像部は、鉛円板30
2A、鉛筒フランジ部302B、鉛筒部304A、皿状
の鉛有底円筒305A、鉛補助部305B内に収容さ
れ、更に、取付部材317に取付けられた鉛半円板33
0A,330Bで囲まれいてる。鉛筒部304Aは固定
具342を用いてハウジング301の筒状301bにボ
ルトとナット341で固着し、かつ、周知の固着手段を
用いてCCDカメラ本体306を鉛筒部304A内に取
付けている。
【0057】実施の形態5では、実施の形態4と異な
り、筒状301bに対して、CCDカメラ本体306と
鉛筒部304Aは併設されている。ここで、CCDカメ
ラ本体306及び鉛筒部304Aは、固定具342を用
いてハウジング301の筒状301bにボルトとナット
341で固着する取付け方法を説明したが、主鏡30
2、取付部材317、副鏡304、補助部材331、鉛
円板302A、鉛筒フランジ部302Bは、カバー体3
01内に公知の取付け方法によって取付ければよい。
【0058】したがって、CCDカメラ本体306、C
CD素子及びレンズより構成される撮像部の光軸は、主
鏡302及び副鏡304の光軸に対して所定の角度だけ
傾いて、前記撮像部を主鏡302に固着している。この
とき、CCDカメラ本体306に装着されているレンズ
の先端は、主鏡302の裏面の切欠部302bを介して
副鏡304側からの光を受光できるように副鏡304の
鏡面304aに向けられている。
【0059】副鏡304は鏡面304aがある表側の中
央が主鏡302側に向かってなだらかな山形に突出した
形状をしており、鏡面304aは回転対称に設けられて
いる。副鏡304はその周囲で、かつ、副鏡304の光
軸から所定距離だけ離れている位置を、取付部材317
に取付けている。
【0060】内径がハウジング301のフランジ301
cの内径より大きなリング318は、比較的柔らかい金
属またはゴム、樹脂で形成されている。ドーム303の
縁のフランジ303aをこのリング318に合わせ、ド
ーム303のフランジ303aとリング318とハウジ
ング301のフランジ301cとが重ねられた状態で、
これらを貫通する所定数のねじ319によりドーム30
3がリング218を挟んでハウジング301に固着され
ている。したがって、ドーム303の中心線と主鏡30
2及び副鏡304の光軸とは所定の角度をなしている。
リング218は予めハウジング301のフランジ301
cに溶接等により固着してもよい。また、ハウジング3
01にフランジ301cを設けず、ハウジング301の
筒状301bの縁にリング218を溶接等により固着し
てもよい。
【0061】次に、この広視野撮像装置の動作について
説明する。ドーム303を透過した光は、主鏡302の
鏡面302aで反射した後、更に、副鏡304の鏡面3
04aで反射し、撮像部のCCDカメラ本体306のレ
ンズから入射し、CCD素子の受光面の中央における半
分のリング状の部分内に結像する。この半分のリング状
の部分または結像画像がCCD素子の受光の大きさ一杯
になるように、レンズとして所定の焦点距離ものを用
い、ハウジング301においてCCDカメラ本体30
6、CCD素子及びレンズり構成される撮像部の位置を
調節する。このように設定することによりCCD素子の
受光面が有効に使用され、解像度が向上する。
【0062】また、この広視野撮像装置においては、主
鏡302、副鏡304、CCDカメラ本体306、CC
D素子及びレンズより構成される撮像部の相互の位置及
び姿勢関係が完全に固定されるので、精度よく設定で
き、設定された位置及び姿勢関係が、衝撃、振動、経時
等により変化しにくく、像の劣化を防止できる。CCD
カメラ本体306、CCD素子及びレンズより構成され
る撮像部の光軸は、主鏡302及び副鏡304の光軸に
対して同一軸となっており、広角撮像装置であるため焦
点深度が深く像のぼけはほとんど発生しない。
【0063】本実施の形態5においては、主鏡302の
裏側が鉛円板302Aで覆われ、副鏡304における主
鏡302の反対側がドーム303に固着された鉛円板3
02Aで覆われ、かつCCDカメラ本体306、CCD
素子及びレンズより構成される撮像部が鉛筒部304
A、皿状の鉛有底円筒305A、鉛補助部305B内に
収納されている。このため、撮像部にX線が直接到来し
ないように遮蔽することができる。また、副鏡304は
カバー体301内で、かつ、副鏡304の鏡面304a
の反対側に、鉛半円板330A,330Bが配設される
ものであり、鉛半円板330A,330Bの大きさいに
よって、撮像範囲が限定されないから、るから、X線の
侵入を完全に遮断することができる。更に、撮像部から
の発熱が鉛筒部304A側に速やかに伝達されることで
撮像部を効率良く冷却することができる。
【発明の効果】
【0064】以上のように、請求項1に係る広視野撮像
装置によれば、中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、前
記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状のド
ームと、前記ドームに支持された凸状の副鏡と、前記主
鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を介して
前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記主鏡で
反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端から入射
した光に基づく画像情報を映像信号として出力する撮像
部と、前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主
鏡側を除く面及び前記副鏡の前記主鏡側の反対側の面に
設け、外部から到来するX線が前記撮像部に直接到来し
ないように遮蔽した鉛遮蔽層とを具備するものであり、
前記鉛遮蔽層を前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部
の前記主鏡側を除く面及び前記副鏡の前記主鏡側の反対
側の面に設けることにより、外部から到来するX線を前
記撮像部に対して遮蔽し、直接前記撮像部に到来しない
ようにするものである。したがって、CCDカメラ等で
構成される前記撮像部がX線によってダメージを受ける
確率が少なくなり、当然、外部から到来する他の放射線
についても、前記撮像部が受けるダメージを緩和するこ
とができる効果がある。
【0065】請求項2に係る広視野撮像装置によれば、
前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を
除く面の前記鉛遮蔽層は、重なり部分を形成することに
より、外部から到来するX線が前記撮像部に直接到来し
ないように遮蔽したものであるから、請求項1に記載の
効果に加えて、前記撮像部側の発熱に対しても、重なり
部分により、熱の逃げ道を形成することができるから、
前記撮像部側に撮像管等のカメラが使用できる。また、
温度が大きく変化する環境においても、前記撮像部側を
温度制御により所定の温度範囲に制御することができる
と共に、前記撮像部側の除湿も行うことができる効果が
ある。
【0066】請求項3に係る広視野撮像装置によれば、
前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を
除く面の前記鉛遮蔽層は、有底筒状に形成した容器から
なり、外部から到来するX線が前記撮像部に直接到来し
ないように遮蔽したものであるから、請求項1に記載の
効果に加えて、前記撮像部側に対して、ほぼ完全に近い
状態で被うことができるから、外部から到来するX線が
前記撮像部に直接到来しないように遮蔽することができ
る。また、前記撮像部側の雰囲気を所定のガス中または
乾燥雰囲気中とすることができる効果がある。
【0067】請求項4に係る広視野撮像装置によれば、
前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を
除く面の前記鉛遮蔽層は、複数層状に形成したものであ
るから、請求項1乃至請求項3のいずれか1つに記載の
効果に加えて、前記撮像部側の発熱に対しても、重なり
部分により、熱の逃げ道を形成することができるから、
前記撮像部側に撮像管等のカメラが使用でき、かつ、前
記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を除
く面及び前記副鏡の前記主鏡側の反対側の面に設け、外
部から到来するX線が前記撮像部に直接到来しないよう
に遮蔽する鉛遮蔽層を、結果的に厚く構成することがで
きる。また、温度が大きく変化する環境においても、前
記撮像部側を温度制御により所定の温度範囲に制御する
ことができると共に、前記撮像部側の除湿も行うことが
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態1による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図2】 図2は図1に示す広視野撮像装置の平面図で
ある。
【図3】 図3は図1に示す広視野撮像装置における副
鏡の拡大縦断面図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態1による広視野撮
像装置の変形例の中央縦断面図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態1による広視野撮
像装置の他の変形例の中央縦断面図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態2による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態3による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図8】 図8は本発明の実施の形態4による広視野撮
像装置の中央縦断面図である。
【図9】 図9は図8に示す広視野撮像装置を使用状態
に設置した場合の正面図である。
【図10】 図10は従来の広視野撮像装置の斜視図で
ある。
【図11】 図11は従来の他の広視野撮像装置におけ
る光学系の説明図である。
【図12】 図12は従来の更に他の広視野撮像装置に
おける光学系の説明図である。
【図13】 図13は本発明の実施の形態5による広視
野撮像装置の中央縦断面図である。
【符号の説明】
102 主鏡 103 ドーム 104 副鏡 106 CCDカメラ本体(撮
像部) 106A CCD素子(撮像部) 106a レンズ(撮像部) 102A 鉛凸板 103A,103B,104A 鉛円筒 102B,105A,130 鉛円板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 37/00 G03B 37/00 H04N 5/225 H04N 5/225 C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に貫通孔を有する凸状の主鏡と、 前記主鏡を覆うと共に外からの光を透過する略半球状の
    ドームと、 前記ドームに支持された凸状の副鏡と、 前記主鏡に支持されると共に先端が前記主鏡の貫通孔を
    介して前記副鏡に向けられ、前記ドームを透過して前記
    主鏡で反射し、更に前記副鏡で反射した後、前記先端か
    ら入射した光に基づく画像情報を映像信号として出力す
    る撮像部と、 前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部の前記主鏡側を
    除く面及び前記副鏡の前記主鏡側の反対側の面に設け、
    外部から到来するX線が前記撮像部に直接到来しないよ
    うに遮蔽した鉛遮蔽層とを具備することを特徴とする広
    視野撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部
    の前記主鏡側を除く面の前記鉛遮蔽層は、重なり部分を
    形成することにより、外部から到来するX線が前記撮像
    部に直接到来しないように遮蔽したことを特徴とする請
    求項1に記載の広視野撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部
    の前記主鏡側を除く面の前記鉛遮蔽層は、有底筒状に形
    成した容器からなり、外部から到来するX線が前記撮像
    部に直接到来しないように遮蔽したことを特徴とする請
    求項1に記載の広視野撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記主鏡の撮像部側の面及び前記撮像部
    の前記主鏡側を除く面の前記鉛遮蔽層は、複数層状に形
    成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれ
    か1つに記載の広視野撮像装置。
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