JP2003125352A - 情報伝送システム及び方法、情報送信装置及び方法、情報受信装置及び方法、並びに記録媒体 - Google Patents

情報伝送システム及び方法、情報送信装置及び方法、情報受信装置及び方法、並びに記録媒体

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JP2003125352A
JP2003125352A JP2001314539A JP2001314539A JP2003125352A JP 2003125352 A JP2003125352 A JP 2003125352A JP 2001314539 A JP2001314539 A JP 2001314539A JP 2001314539 A JP2001314539 A JP 2001314539A JP 2003125352 A JP2003125352 A JP 2003125352A
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  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生品質に大きく影響する情報をより確実に
伝送するとともに、通信帯域を最大限に利用しながら情
報をリアルタイム伝送する。 【解決手段】 情報送信装置は、コンテンツデータのフ
レームを、優先度の高い第1階層データから優先度の低
い第3階層データまで階層化して情報受信装置にリアル
タイム伝送し、当該情報受信装置から受信の成否を示す
ステータス情報を受け取る。そして、情報送信装置は、
伝送を完了していない階層データのうち、計時手段が計
時している制限時間内で伝送できる最も優先度の高い階
層データを選択して伝送する。情報受信装置は、情報送
信装置から送信された階層データのうち、制限時間内で
正常に受信した階層データのみを多重化してフレームを
再構成し、再生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーディオや画像
等のマルチメディアデータを含んだ様々なデジタルコン
テンツをリアルタイム伝送する情報伝送システム及びそ
の方法、情報送信装置及びその方法、情報受信装置及び
その方法、並びに情報送信プログラム又は情報受信プロ
グラムの記録された記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル圧縮技術は、伝送帯域幅若しく
は蓄積容量を縮小することを目的として、特に動画像に
対して適用されている。このような圧縮技術の一例とし
ては、MPEG(Moving Picture Experts Group)方式
等が挙げられる。
【0003】例えばMPEG2方式で圧縮された画像
は、ビデオ・オン・デマンドやマルチメディア放送サー
ビスなど、マルチメディアアプリケーションに広く適用
することができ、現在IP(Internet Protocol:イン
ターネット・プロトコル)ベースのネットワークを使用
してMPEG2画像を伝送することが多く試みられてい
る。
【0004】しかしながら、現在実現しているIPベー
スのネットワークでは、ATMネットワークとしてのサ
ービス品質(QoS:Quality of Service)を確実に保証し
て提供することはできない。すなわち、IPベースのネ
ットワークが混雑しているとき等では、パケットが損失
してしまうために、MPEG2の画像品質が劣化してし
まう。
【0005】そこで、ネットワークの混雑時にパケット
の損失によって画像品質が極端に劣化することを防止す
る手法が、例えば特開2000−101537号公報に
おいて提案されている。
【0006】この特開2000−101537号公報に
記載されている技術では、MPEG方式で圧縮された画
像の符号化情報を、低品質ながらそれ自身のみで復号可
能なベースファイルと、ベースファイルに多重化して高
品質化するための1以上のデルタファイルとに階層化し
て分割する。ここで、DC係数、動きベクトル及びヘッ
ダデータは、ベースファイルに格納され、AC係数は、
周波数に応じて複数のデルタファイルに分割されて格納
される。そして、ネットワークでパケット損失率を監視
し、パケット損失率に応じてベースファイルにデルタフ
ァイルを動的に多重化して伝送する。具体的には、パケ
ット損失率が閾値未満である場合には、ベースファイル
と全てのデルタファイルとを多重化して伝送し、パケッ
ト損失率が閾値を超えると、そのパケット損失率に応じ
て、最も高い周波数のデルタファイルから1つずつ多重
化するのを止めていく。
【0007】これにより、特開2000−101537
号公報に記載されている技術では、現在のネットワーク
状況に比例する最高の画像品質を保証しながら伝送する
ことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術では、通信路の混雑状態によっては、ベースファ
イルさえも確実に伝送できるとは限らず、例えば、ベー
スファイルを損失するまでにパケット損失率が高じた場
合には、パケット損失率が回復するまで画像品質が極端
に劣化するという問題があった。
【0009】また、上述した技術では、通信状態を検知
してから送信すべきデルタファイルを決定するため、通
信状態を検知するタイミングと、検知した通信状態に基
づいて多重化した情報を伝送するタイミングとにずれが
ある場合、通信路で利用可能な帯域幅と伝送する情報の
帯域幅とが適合しないという問題があった。
【0010】本発明は、このような従来の実情に鑑みて
提案されたものであり、再生品質に大きく影響する情報
をより確実に伝送するとともに、通信帯域を最大限に利
用しながら情報をリアルタイム伝送する情報伝送システ
ム及びその方法、情報送信装置及びその方法、情報受信
装置及びその方法、並びに情報送信プログラム又は情報
受信プログラムの記録された記録媒体を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ために、本発明に係る情報伝送システムは、情報送信装
置が通信ネットワークを介して任意のデジタルコンテン
ツを情報受信装置に伝送する情報伝送システムであっ
て、上記情報送信装置は、上記デジタルコンテンツの符
号化データを記録する記録手段と、上記符号化データの
フレームを優先度を付して階層データに階層化するとと
もに送信すべき階層データを選択する階層化手段と、上
記階層データを上記情報受信装置に送信するとともに、
受信状況を示すステータス情報を当該情報受信装置から
受信する通信手段と、上記フレームの送信を完了すべき
制限時間を計時する計時手段とを備え、上記情報受信装
置は、上記階層データを上記情報送信装置から受信する
とともに、上記ステータス情報を当該情報送信装置に送
信する通信手段と、受信した上記階層データを多重化し
て上記フレームを構成する多重化手段と、上記フレーム
を復号化して再生する再生手段と、上記フレームの再生
を完了すべき制限時間を計時する計時手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0012】ここで、上記階層化手段は、上記ステータ
ス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない
上記階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内
で送信できる最も優先度の高い階層データを選択する。
【0013】このような情報伝送システムでは、情報送
信装置は、コンテンツデータのフレームを優先度を付し
た階層データに階層化してリアルタイム伝送する際に、
伝送を完了していない階層データのうち、計時手段が計
時している制限時間内で伝送できる最も優先度の高い階
層データを選択して伝送し、情報受信装置は、情報送信
装置から送信された階層データのうち、制限時間内で正
常に受信した階層データのみを多重化してフレームを再
構成し、再生する。
【0014】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る情報伝送方法は、情報送信装置が通信ネット
ワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報受信装
置に伝送する情報伝送方法であって、上記情報送信装置
は、上記デジタルコンテンツの符号化データのフレーム
を優先度を付して階層データに階層化し、上記優先度と
上記情報受信装置における受信状況を示すステータス情
報とに基づいて、送信すべき階層データを選択し、上記
階層データを上記情報受信装置に送信し、上記情報受信
装置は、上記階層データを上記情報送信装置から受信す
るとともに、上記ステータス情報を当該情報送信装置に
送信し、受信した上記階層データを多重化して上記フレ
ームを構成し、上記フレームを復号化して再生すること
を特徴としている。
【0015】ここで、上記情報送信装置は、上記フレー
ムの送信を完了すべき制限時間を計時し、上記情報受信
装置は、上記フレームの再生を完了すべき制限時間を計
時する。
【0016】また、上記情報送信装置は、上記ステータ
ス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない
上記階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内
で送信できる最も優先度の高い階層データを選択する。
【0017】このような情報伝送方法では、情報送信装
置は、コンテンツデータのフレームを優先度を付した階
層データに階層化してリアルタイム伝送する際に、伝送
を完了していない階層データのうち、計時手段が計時し
ている制限時間内で伝送できる最も優先度の高い階層デ
ータを選択して伝送し、情報受信装置は、情報送信装置
から送信された階層データのうち、制限時間内で正常に
受信した階層データのみを多重化してフレームを再構成
し、再生する。
【0018】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る情報送信装置は、通信ネットワークを介して
任意のデジタルコンテンツを情報受信装置に対して伝送
する情報送信装置であって、上記デジタルコンテンツの
符号化データを記録する記録手段と、上記符号化データ
のフレームを優先度を付して階層データに階層化すると
ともに送信すべき階層データを選択する階層化手段と、
上記階層データを上記情報受信装置に送信するととも
に、受信状況を示すステータス情報を当該情報受信装置
から受信する通信手段と、上記フレームの送信を完了す
べき制限時間を計時する計時手段とを備えることを特徴
としている。
【0019】このような情報送信装置は、コンテンツデ
ータのフレームを優先度を付した階層データに階層化し
てリアルタイム伝送する際に、伝送を完了していない階
層データのうち、計時手段が計時している制限時間内で
伝送できる最も優先度の高い階層データを選択して伝送
する。
【0020】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る情報送信方法は、通信ネットワークを介して
任意のデジタルコンテンツを情報受信装置に対して伝送
する情報送信方法であって、記録手段に記録された上記
デジタルコンテンツの符号化データのフレームに優先度
を付して階層データに階層化する階層化工程と、上記優
先度と上記情報受信装置における受信状況を示すステー
タス情報とに基づいて、送信すべき階層データを選択す
る階層データ選択工程と、選択された上記階層データを
上記情報受信装置に送信する階層データ送信工程とを有
することを特徴としている。
【0021】ここで、情報送信方法は、上記フレームの
送信を完了すべき制限時間を計時する計時工程を有す
る。
【0022】また、上記階層データ選択工程では、上記
ステータス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信し
ていない上記階層データのうち、上記制限時間までの残
余時間で送信できる最も優先度の高い階層データが選択
される。
【0023】このような情報送信方法では、コンテンツ
データのフレームを優先度を付した階層データに階層化
してリアルタイム伝送する際に、伝送を完了していない
階層データのうち、計時手段が計時している制限時間内
で伝送できる最も優先度の高い階層データが選択されて
伝送される。
【0024】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る記録媒体は、通信ネットワークを介して任意
のデジタルコンテンツを情報受信装置に対して伝送する
情報送信プログラムの記録されたコンピュータ制御可能
な記録媒体であって、当該記録媒体に記録されている上
記情報送信プログラムは、記録手段に記録された上記デ
ジタルコンテンツの符号化データのフレームに優先度を
付して階層データに階層化する階層化工程と、上記優先
度と上記情報受信装置における受信状況を示すステータ
ス情報とに基づいて、送信すべき階層データを選択する
階層データ選択工程と、選択された上記階層データを上
記情報受信装置に送信する階層データ送信工程とを有す
ることを特徴としている。
【0025】ここで、情報送信プログラムは、上記フレ
ームの送信を完了すべき制限時間を計時する計時工程を
有する。
【0026】また、情報送信プログラムにおける上記階
層データ選択工程では、上記ステータス情報に基づい
て、上記情報受信装置が受信していない上記階層データ
のうち、上記制限時間までの残余時間で送信できる最も
優先度の高い階層データが選択される。
【0027】このような記録媒体に記録されている情報
送信プログラムでは、コンテンツデータのフレームを優
先度を付した階層データに階層化してリアルタイム伝送
する際に、伝送を完了していない階層データのうち、計
時手段が計時している制限時間内で伝送できる最も優先
度の高い階層データが選択されて伝送される。
【0028】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る情報受信装置は、通信ネットワークを介して
任意のデジタルコンテンツを情報送信装置から受信する
情報受信装置であって、上記デジタルコンテンツの符号
化データのフレームを優先度を付して階層化した階層デ
ータを上記情報送信装置から受信するとともに、受信状
況を示すステータス情報を当該情報送信装置に送信する
通信手段と、受信した上記階層データを多重化して上記
フレームを構成する多重化手段と、上記フレームを復号
化して再生する再生手段と、上記フレームの再生を完了
すべき制限時間を計時する計時手段とを備えることを特
徴としている。
【0029】このような情報受信装置は、情報送信装置
から送信された階層データのうち、制限時間内で正常に
受信した階層データのみを多重化してフレームを再構成
し、再生する。
【0030】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る情報受信方法は、通信ネットワークを介して
任意のデジタルコンテンツを情報送信装置から受信する
情報受信方法であって、上記階層データを上記情報送信
装置から受信する階層データ受信工程と、受信状況を示
すステータス情報を当該情報送信装置に送信するステー
タス情報送信工程と、受信した上記階層データを多重化
して上記フレームを構成する多重化工程と、上記フレー
ムを復号化して再生する再生工程とを有することを特徴
としている。
【0031】ここで、情報受信方法は、上記フレームの
再生を完了すべき制限時間を計時する計時工程を有す
る。
【0032】このような情報受信方法では、情報送信装
置から送信された階層データのうち、制限時間内で正常
に受信した階層データのみが多重化されてフレームが再
構成され、再生される。
【0033】また、上述した目的を達成するために、本
発明に係る記録媒体は、通信ネットワークを介して任意
のデジタルコンテンツを情報送信装置から受信する情報
受信プログラムの記録されたコンピュータ制御可能な記
録媒体であって、当該記録媒体に記録されている上記情
報受信プログラムは、上記デジタルコンテンツの符号化
データのフレームを優先度を付して階層化した階層デー
タを上記情報送信装置から受信する階層データ受信工程
と、受信状況を示すステータス情報を当該情報送信装置
に送信するステータス情報送信工程と、受信した上記階
層データを多重化して上記フレームを構成する多重化工
程と、上記フレームを復号化して再生する再生工程とを
有することを特徴としている。
【0034】ここで、情報受信プログラムは、上記フレ
ームの再生を完了すべき制限時間を計時する計時工程を
有する。
【0035】このような記録媒体に記録されている情報
受信プログラムでは、情報送信装置から送信された階層
データのうち、制限時間内で正常に受信した階層データ
のみが多重化されてフレームが再構成され、再生され
る。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した具体的な
実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明す
る。この実施の形態は、本発明を、オーディオや画像等
のマルチメディアデータを含んだ様々なデジタルコンテ
ンツをリアルタイム伝送して再生する情報伝送システム
に適用したものである。ここで、本明細書中において、
システムとは、複数の装置により構成される装置全体を
表すものである。図1に概念構成を示すように、この情
報伝送システム1は、情報送信装置10と情報受信装置
20とが有線或いは無線によりネットワーク30を介し
て接続されている。
【0037】情報送信装置10は、オーディオやビデオ
等の様々なデジタルコンテンツ(以下、単にコンテンツ
という。)のデータをパケット単位で情報受信装置20
に伝送し、情報受信装置20は、それをリアルタイムで
再生する。また、情報受信装置20は、情報送信装置1
0から伝送されたパケットの受信の成否を示すステータ
ス情報をリアルタイムで情報送信装置10に返信する。
【0038】先ず、本実施の形態における情報送信装置
10の概略構成を図2に示す。この情報送信装置10
は、例えばCD販売店やコンビニエンスストア等の店舗
内に設置され視聴用のオーディオを配信するオーディオ
配信サーバや、美術館や博物館等の館内に設置され、案
内用の音声を配信する音声案内サーバにおいて実現する
ことができる。情報を利用したいユーザ(以下、単にユ
ーザという。)は、情報送信装置10から送信された情
報を、所持している後述の情報受信装置20で受信して
利用することができる。
【0039】情報送信装置10において、記録部11に
は、上述したコンテンツが蓄積されており、ユーザから
の要求に応じて、コンテンツが所定単位で読み出され
る。この記録部11としては、例えば大容量の磁気ディ
スクや半導体メモリ等を用いることができる。また、図
示しない高速通信ネットワークと接続して、コンテンツ
の提供を受けることも可能である。また、記録部11
は、蓄積しているコンテンツのデータを更新するため
に、通常のデータ伝送路を介してコンテンツの提供を受
けることも可能である。
【0040】階層化部12は、記録部11から転送され
るコンテンツのデータを階層化し、複数に階層化された
データ(以下、単に階層データという。)から、送信す
べき階層データを、情報送信装置10と情報受信装置2
0との間の通信状態に応じて選択する。この通信状態と
しては、例えば、情報送信装置10と情報受信装置20
との間の伝送路が有線である場合には、例えばその伝送
路の混雑状況であり、伝送路が無線である場合には、例
えば障害物の状況である。
【0041】計時部13は、記録部11から読み出され
た所定単位のデータを情報受信装置20に送信する際
に、一部或いは全部の階層データの送信を完了すべき制
限時間を計測する。特に、情報送信装置10と情報受信
装置20との間でリアルタイム伝送を行う場合、計時部
13は、情報受信装置20における上述した所定単位の
データの再生時間を保証する時間を制限時間として計測
する。
【0042】通信部14は、有線又は無線を介して、ユ
ーザが所持する情報受信装置20に接続する。この通信
部14は、記録部11から読み出され、階層化部12に
よって階層化された階層データを、入出力端子15を介
して情報受信装置20に送信する。また、通信部14
は、情報受信装置20から各階層データの受信成否を示
すステータス情報を入出力端子15を介して受信する。
【0043】なお、情報送信装置10は、ボタン、スイ
ッチ又はいわゆるタッチパネル等で構成される図示しな
い入力手段を設けることにより、情報送信装置10の各
種設定を操作することができる。また、情報送信装置1
0が公共の場に設置された端末である場合には、ユーザ
がコンテンツを選択するために、入力手段を介して情報
送信装置10を直接操作することが可能になる。
【0044】また、情報送信装置10は、図示しない表
示手段を設けることにより、記録部11に蓄積されてい
るコンテンツのタイトル等を表示することが可能とな
る。
【0045】さらに、記録部11に記録されるコンテン
ツは、不正なコピーやデータの改竄を防止して著作権を
保護するために、暗号化しておくことも可能である。こ
の場合、記録部11が、コンテンツの書き込み時及び読
み出し時に、コンテンツの暗号化及び復号化を実行す
る。
【0046】暗号化処理としては、例えば以下のような
手法が考えられる。すなわち、先ずコンテンツのデータ
を当該コンテンツ専用のコンテンツ鍵で暗号化し、コン
テンツ鍵を情報送信装置10のIDで暗号化し、記録部
11に記録しておく。
【0047】当該コンテンツを情報受信装置20に送信
する場合には、暗号化されたコンテンツ鍵を復号化して
コンテンツ鍵を得た後、情報送信装置10及び情報受信
装置20の内部において共通に使用可能なランダム鍵を
生成して、コンテンツ鍵をランダム鍵で暗号化する。そ
して、情報送信装置10は、ランダム鍵で暗号化された
コンテンツ鍵とコンテンツ鍵で暗号化されたコンテンツ
とを情報受信装置20に送信する。
【0048】情報受信装置20では、ランダム鍵で暗号
化されたコンテンツ鍵を受信し、同じく情報受信装置2
0の内部で生成したランダム鍵を使用して復号化するこ
とにより、コンテンツ鍵を得る。そして、このコンテン
ツ鍵を使用して、コンテンツ鍵で暗号化されたコンテン
ツが復号化される。
【0049】これにより、ランダム鍵で暗号化されたコ
ンテンツ鍵が仮に第三者に盗まれたとしても、当該コン
テンツ鍵を復号化するランダム鍵を推測することは困難
であるため、コンテンツの不正使用等を防止することが
できる。
【0050】次に、本実施の形態における情報受信装置
20の概略構成を図3に示す。この情報受信装置20
は、例えばCD販売店やコンビニエンスストア等の店舗
内に設置され視聴用のオーディオを配信するオーディオ
配信サーバや、美術館や博物館等の館内に設置され、案
内用の音声を配信する音声案内サーバ等の情報送信装置
10から情報の配信を受けることができる。
【0051】情報受信装置20において、通信部22
は、有線又は無線を介して上述した情報送信装置10に
接続される。この通信部22は、情報送信装置10から
送信される階層データを、入出力端子21を介して受信
するとともに、送信元の情報送信装置10に対して、各
階層データの受信の成否を示すステータス情報を送信す
る。
【0052】多重化部23は、上述した情報送信装置1
0における階層化部12と逆の処理を行う。すなわち、
多重化部23は、通信部22が受信した複数の階層デー
タのそれぞれがどの階層のデータであるかを認識し、本
来のコンテンツのデータに戻すための多重化処理を行
う。
【0053】再生部24は、多重化部23から転送され
たコンテンツのデータを必要に応じて復号しながら再生
する。すなわち、再生部24は、例えばコンテンツがオ
ーディオである場合には、情報受信装置20に設けられ
たイヤホン等の図示しない出力手段に出力し、コンテン
ツがビデオの場合には、情報受信装置20に設けられた
液晶ディスプレイ等の図示しない出力手段に、コンテン
ツのタイトルとともに表示する。
【0054】計時部25は、多重化部23で多重化され
た所定単位のデータ(以下、単に多重化データとい
う。)を再生部24で再生する際に、多重化部23から
再生部24に多重化データを供給すべき制限時間を計測
する。特に、情報送信装置10と情報受信装置20との
間でリアルタイム伝送を行う場合、計時部25は、再生
部24における多重化データの再生時間を保証する時間
を制限時間として計測する。
【0055】なお、情報受信装置20は、ボタン、スイ
ッチ又はいわゆるタッチパネル等で構成される図示しな
い入力手段を設けることにより、情報受信装置20にお
いて実行する機能をユーザが直接操作して選択すること
が可能になる。
【0056】続いて、本実施の形態の情報伝送システム
1における符号化データのデータ構造について説明す
る。
【0057】ここで、オーディオ又は音声等の信号の符
号化方式としては、時間軸上の信号をフレーム化しない
で、複数の周波数帯域に分割して符号化する方式である
帯域分割符号化や、時間軸上の信号をスペクトル変換し
て得られた周波数軸上の信号を複数の周波数帯域に分割
して、帯域毎に符号化する方式である変換符号化を挙げ
ることできる。また、上述の帯域分割符号化と変換符号
化とを組み合わせた方式も考案されており、この場合に
は、時間軸上の信号を所定単位時間でフレーム化し、帯
域分割符号化で帯域分割を行った後、各帯域において、
時間軸上の信号を周波数軸上の信号にスペクトル変換し
て符号化する。
【0058】このように、帯域分割やスペクトル変換に
よって、複数の帯域(符号化ユニット)に分割された信
号を量子化することにより、量子化雑音が発生する帯域
を制御することができ、マスキング効果等の性質を利用
して、聴覚的により高能率な符号化を行うことができ
る。また、量子化を行う前に、符号化ユニット毎に、そ
の帯域における信号成分の絶対値の最大値で正規化を行
うようにすれば、さらに高能率な符号化を行うことがで
きる。
【0059】符号化データを構成するにあたっては、先
ず、正規化及び量子化が行われる符号化ユニット毎に、
量子化精度情報及び正規化係数情報を所定のビット数で
符号化し、次に、正規化及び量子化されたスペクトル信
号を符号化する。
【0060】上述したように符号化された信号を記録媒
体に記録する場合の符号化データのデータ構造の一例を
図4に示す。この例では、各フレームの先頭に同期信号
を含む固定長のヘッダがあり、ここに符号化ユニット数
も記録されている。ヘッダの次には、各符号化ユニット
に関する量子化精度情報が記録され、それに続いて、各
符号化ユニットに関する正規化係数情報が記録されてい
る。その次には、正規化及び量子化されたスペクトル係
数情報が記録されるが、フレームサイズを固定とした場
合には、スペクトル係数情報の後ろに空き領域があって
もよい。この例では、量子化精度情報として、最低域の
符号化ユニットに6ビットが割り当てているのを始めと
して、最高域の符号化ユニットに2ビットが割り当てら
れている。また、正規化情報として、最低域の符号化ユ
ニットに46ビットが割り当てているのを始めとして、
最高域の符号化ユニットに22ビットが割り当てられて
いる。
【0061】各フレームは、情報送信装置10の階層化
部12において、優先度を付した複数の階層データに階
層化され、情報受信装置20が受信していない階層デー
タのうち、計時部13が計時している制限時間までの残
余時間内に送信できるサイズで最も優先度の高い階層デ
ータを選択し、通信部14に転送する。
【0062】この例では、フレームを3つに階層化して
おり、フレームのヘッダ、量子化精度情報及び正規化係
数情報を最も優先度の高い第1階層に割り当て、低帯域
側のスペクトル係数情報を第2階層に割り当て、高帯域
側のスペクトル係数情報を第3階層の割り当てている。
このような階層化の手法としては種々考えられるが、符
号化データがオーディオデータの場合には、聴感上の影
響がより大きいデータをより高い優先度の階層データに
割り当てることが望ましい。また、符号化データが画像
データと音声データとを含む場合には、画像データ又は
音声データの何れか一方をより高い優先度の階層データ
の割り当てることも可能である。
【0063】情報受信装置20は、上述のように階層化
された階層データを通信部22により受信し、多重化部
23において、計時部25が計時している制限時間内に
受信した複数の階層の階層データを多重化してフレーム
を再構成し、再生部24に転送して再生する。
【0064】情報送信装置10と情報受信装置20との
間の伝送路の混雑状況によっては、パケットエラーやパ
ケット損失等により、全ての階層データを制限時間内で
伝送できなくなることが考えられるが、多重化部23
は、既に正常に受信している階層データのみを使用して
多重化する。例えば、第1階層の次に伝送した第2階層
データが、伝送中にパケットエラーを起こして再送が必
要になり、制限時間内に第3階層データを伝送できない
ような場合には、第1階層データ及び第2階層データの
みを使用してフレームを構成する。ここで、上述のよう
に第3階層データとして高帯域側のスペクトル係数情報
のみを割り当てている場合には、第3階層データの損失
により生じる再生音質の劣化は、第1階層データや第2
階層データを損失する場合に比較して非常に少ないもの
となる。
【0065】以下、情報送信装置10における送信処理
について、図5のフローチャートを用いて説明する。先
ず、ステップS1において、階層化部12は、コンテン
ツデータの先頭を階層化するために、コンテンツデータ
の所定単位であるフレームの番号tを0にセットする。
【0066】次にステップS2において、計時部13
は、所定の制限時間であるフレームの送信間隔時間の計
測を開始する。この送信間隔時間としては、例えば、フ
レームの再送時間に相当する時間とすることができる。
【0067】続いてステップS3において、階層化部1
2は、記録部11から転送されたフレーム番号tのフレ
ームデータを、優先度を付した複数の階層データに階層
化する。
【0068】ステップS4では、階層化部12は、フレ
ーム番号tの複数の階層データのうち、最初に送信すべ
き階層データとして、最も優先度の高い階層(n=1)
のデータを選択する。
【0069】ステップS4で選択された階層データd
(t,n)を通信部14に転送すると、続くステップS
5において、通信部14は、情報受信装置20に当該階
層データを送信する。
【0070】ステップS6では、計時部13が計時して
いる時刻を調べ、まだ送信していない階層データがあれ
ばそれを送信するための残余時間があるか否かが判別さ
れる。ステップS6において、残余時間がある場合(Ye
s)には、ステップS7に進み、残余時間がない場合(N
o)には、ステップS9に進む。
【0071】ステップS7では、送信した階層データに
応答して受信したステータス情報が情報受信装置20に
おける階層データ受信の成功を示しているか否かが判別
される。受信したステータス情報が成功を示している場
合(Yes)には、ステップS8に進み、優先度の階層n
をn+1として次に送信する階層データを選択し、ステ
ップS5に戻って、新たな階層データd(t,n)の送
信を行う。ステップS7において、受信したステータス
情報が失敗を表している場合(No)には、伝送エラーと
見なし、ステップS5に戻って、階層データの再送を行
う。なお、ステップS7において、通信部14がステー
タス情報を受信していない場合についても伝送エラーと
見なし、ステップS5に戻って、階層データの再送を行
う。
【0072】ステップS9では、計時部13が計時して
いる時刻を調べ、時刻が上述した制限時間に達している
(タイムオーバー)か否かが判別される。タイムオーバ
ーでない場合(No)には、制限時間に達してタイムオー
バーとなるまで、ステップS9の判別を繰り返す。ステ
ップS9において、タイムオーバーである場合(Yes)
には、ステップS10に進む。
【0073】ステップS10では、現在のフレーム番号
tがコンテンツデータの最終フレーム番号であるか否か
が判別される。最終フレーム番号でない場合(No)に
は、続くステップS11においてフレーム番号tをt+
1に更新し、ステップS2に戻ってフレームの送信を繰
り返す。ステップS10において、現在のフレーム番号
tがコンテンツデータの最終フレーム番号である場合
(Yes)には、送信処理を終了する。
【0074】なお、上述の例では、最も優先度の高い階
層nのデータを送信した後、残余時間がある場合には、
次に優先度の高い階層n+1のデータを送信するものと
して説明したが、これに限定されるものではない。すな
わち、階層n+1のデータを送信するだけの残余時間は
ないが、階層n+2のデータを送信するだけの残余時間
はある場合、階層nのデータの次に送信する階層データ
として、階層n+2のデータを選択するようにしても構
わない。
【0075】このように、本実施の形態における情報送
信装置10は、コンテンツデータのフレームを優先度を
付した階層データに階層化してリアルタイム伝送する際
に、伝送を完了していない階層データのうち、計時部1
3が計時しているリアルタイムスロットの残余時間内で
伝送できる最も優先度の高い階層データを選択して伝送
する。
【0076】続いて、情報受信装置20における受信処
理について、図6のフローチャートを用いて説明する。
先ず、ステップS20において、多重化部23は、コン
テンツデータの先頭を多重化するために、コンテンツデ
ータの所定単位であるフレームの番号tを0にセットす
る。
【0077】次にステップS21において、計時部25
は、所定の制限時間であるフレームの再生時間の計測を
開始する。
【0078】続いてステップS22において、階層デー
タを受信したか否かが判別される。階層データを受信し
ていない場合(No)には、受信するまで、ステップS2
2の判別を繰り返す。ステップS22において、階層デ
ータを受信した場合(Yes)には、ステップS23に進
む。
【0079】ステップS23では、受信状況を示すステ
ータス情報を情報送信装置10に送信する。ここで、ス
テータス情報としては、例えば、受信した受信した階層
データが完全でエラーがなければOKを示すコードと
し、受信した階層データが不完全であったり、訂正不能
なエラーがあればNGを示すコードとすることができ
る。
【0080】続くステップS24では、多重化部23
は、計時部25が計時している時刻を調べ、まだ受信し
てない階層データがあれば、それを受信するための残余
時間があるか否かが判別される。ステップS24におい
て、残余時間がある場合(Yes)には、同じフレーム番
号tの別の階層データを受信するため、ステップS22
に戻り、次の階層データの受信を待機する。ステップS
24において、残余時間がない場合(No)には、受信し
た階層データを再生するために、ステップS25に進
む。
【0081】ステップS25では、多重化部23は、既
に受信したフレーム番号の階層データを多重化して多重
化データを生成する。ここで、同じフレーム番号tの各
階層データには、優先度に対応する階層番号を付してお
くことにより、多重化部23は、容易に複数の階層デー
タを多重化することができる。例えば、最も優先度の高
い階層データの階層番号nを1とし、次の優先度の階層
データの階層番号nを2とし、優先度が低くなるととも
に階層番号をインクリメントすることができる。
【0082】ステップS26では、多重化部23は、計
時部25が計時している時刻を調べ、時刻が上述した制
限時間に達している(タイムオーバー)か否かが判別さ
れる。タイムオーバーでない場合(No)には、制限時間
に達してタイムオーバーとなるまで、ステップS26の
判別を繰り返す。ステップS26において、タイムオー
バーである場合(Yes)には、ステップS27に進み、
生成した多重化データを再生部24に転送して再生させ
る。
【0083】ステップS28では、現在のフレーム番号
tがコンテンツデータの最終フレーム番号であるか否か
が判別される。最終フレーム番号でない場合(No)に
は、続くステップS29においてフレーム番号tをt+
1に更新し、ステップS21に戻ってフレームの送信を
繰り返す。ステップS28において、現在のフレーム番
号tがコンテンツデータの最終フレーム番号である場合
(Yes)には、送信処理を終了する。
【0084】このように、本実施の形態における情報受
信装置20は、情報送信装置10から送信された階層デ
ータのうち、制限時間内で正常に受信した階層データの
みを多重化してフレームを再構成し、再生する。
【0085】続いて、情報伝送システムにおけるデータ
伝送手順の一例について、図7を用いて説明する。この
図7において、左側の時間軸が情報送信装置10におけ
るデータ伝送状況を示し、右側の時間軸が情報受信装置
20におけるデータ伝送状況を示している。
【0086】先ず、情報送信装置10は、フレーム番号
tの時間が始まると、コンテンツデータのフレームを階
層化し、最も優先度の高い階層データd(t,1)を情
報受信装置20に送信する。階層データを受信した情報
受信装置20は、階層データを正常に受信したことを示
すステータス情報として、OKを示すアクノレッジack
を情報送信装置10に返信する。
【0087】次に、情報送信装置10は、受信成功を示
すアクノレッジackを受信すると、次の優先度の階層デ
ータd(t,2)を情報受信装置20に送信する。情報
受信装置20は、階層データを受信すると、階層データ
を正常に受信したことを示すステータス情報として、O
Kを示すアクノレッジackを情報送信装置10に返信す
る。
【0088】次に、情報送信装置10は、受信成功を示
すアクノレッジackを受信すると、次の優先度の階層デ
ータd(t,3)を情報受信装置20に送信する。情報
受信装置20は、階層データを受信すると、階層データ
を正常に受信したことを示すステータス情報として、O
Kを示すアクノレッジackを情報送信装置10に返信す
る。そして、情報受信装置20は、フレーム番号tの時
間内に受信した3つの階層データd(t,1)、d
(t,2)及びd(t,3)を多重化して再生する。
【0089】次に、情報送信装置10は、フレーム番号
t+1の時間が始まると、コンテンツデータのフレーム
を階層化し、最も優先度の高い階層データd(t+1,
1)を情報受信装置20に送信する。情報受信装置20
は、伝送路の輻輳状態等によって階階層データを正常に
受信できなかった場合には、受信に失敗したことを示す
ステータス情報として、NGを示すアクノレッジackを
情報送信装置10に返信する。
【0090】次に、情報送信装置10は、受信失敗を示
すアクノレッジackを受信すると、同じ階層データd
(t+1,1)を情報受信装置20に再び送信する。情
報受信装置20は、再送された階層データを正常に受信
した場合には、受信に成功したことを示すステータス情
報として、OKを示すアクノレッジackを情報送信装置
10に返信する。
【0091】次に、情報送信装置10は、受信成功を示
すアクノレッジackを受信すると、次の優先度の階層デ
ータd(t+1,2)を情報受信装置20に送信する。
情報受信装置20は、階層データを受信すると、階層デ
ータを正常に受信したことを示すステータス情報とし
て、OKを示すアクノレッジackを情報送信装置10に
返信する。そして、情報受信装置20は、フレーム番号
t+1の時間内に受信した2つの階層データd(t+
1,1)及びd(t+1,2)を多重化して再生する。
【0092】なお、この例では、情報受信装置20は、
受信状況を示すステータス情報として、受信の成否(O
K又はNG)を示すアクノレッジackを情報送信装置1
0に対して返信するものとして説明したが、これに限定
されるものではない。例えば、受信が成功したときのみ
OKを示すアクノレッジackを返信するようにしてもよ
く、また、受信が失敗したときのみNGを示すアクノレ
ッジackを返信するようにしてもよい。つまり、受信が
成功する確率が高い場合には、OKを示すアクノレッジ
ackを返信せず、NGを示すアクノレッジackのみを返信
することにより、必要となる伝送帯域を抑えることがで
きる。反対に、受信が失敗する確率が高い場合には、N
Gを示すアクノレッジackを返信せず、OKを示すアク
ノレッジackのみを返信することにより、必要となる伝
送帯域を抑えることができる。
【0093】続いて、従来の情報伝送システム及び本実
施の形態における情報伝送システムにおける伝送方式を
説明するタイムチャートを図8に示す。ここで、図8
(A)、(B)、(C)は、従来におけるパケット伝送
方式を示し、図8(D)は、本実施の形態におけるパケ
ット伝送方式を示す。この図8では、何れの例において
も、フレーム番号tの時間には、パケット損失が生じ
ず、フレーム番号t+1の時間には、1回のパケット損
失が生じるものとして説明する。
【0094】図8(A)は、従来において、伝送帯域を
充分に確保できると見込んでいる場合の例であり、1つ
のパケットがフレームの全ての階層データで構成されて
いる。この例では、何らかの理由によってフレーム番号
t+1に相当する時間に1度だけパケット損失が生じる
と、フレームの全データを失うことになり、コンテンツ
の再生品質が著しく劣化する原因となる。
【0095】図8(B)は、従来において、伝送路が少
し混雑しており、伝送帯域を充分に確保できないと見込
んでいる場合の例であり、1つのパケットがフレームの
一部の階層データで構成されている。この例では、何ら
かの理由によってフレーム番号t+1に相当する時間に
1度だけパケット損失が生じると、同じパケットを再送
する時間の余裕がないためフレームの全データを失うこ
とになり、コンテンツの再生品質が著しく劣化する原因
となる。
【0096】図8(C)は、従来において、伝送路が非
常に混雑しており、伝送帯域が不足していると見込んで
いる場合の例であり、1つのパケットがフレームの1つ
の階層データで構成されている。この例では、何らかの
理由によってフレーム番号t+1に相当する時間に1度
だけパケット損失が生じても、再送時間が充分にあるた
め、同じパケットを再送することによって、コンテンツ
の再生品質の劣化を防止している。
【0097】図8(D)は、本実施の形態における情報
伝送システム1において、図7で示したデータ伝送手順
によって伝送されるパケットの様子を示しており、1つ
のパケットがフレームの各階層データで構成されてい
る。この例では、何らかの理由によってフレーム番号t
+1に相当する時間に1度だけパケット損失が生じて
も、再送時間が充分にあるため同じパケットを再送する
ことができ、さらに、残っている再送時間内に別の階層
データを伝送することによって、コンテンツの再生品質
の劣化をより抑えることが可能である。
【0098】図8から分かるように、コンテンツの再生
品質を最も保つことができるパケット伝送方式は、図8
(D)に示す本実施の形態の情報伝送システム1におけ
るパケット伝送方式である。
【0099】以上説明したように、本実施の形態におけ
る情報伝送システム1は、フレームを階層化してパケッ
トサイズを小さくすることにより、パケット損失時の再
送時間を確保し、また、階層化したパケットを優先度順
に伝送することにより、再生品質に影響を与えるより重
要な階層データに関して、より大きな再生余裕を確保し
ている。これにより、伝送路の状況に応じた確実なデー
タ伝送が可能となり、利用可能な帯域幅で最もよい再生
品質が保証される。
【0100】なお、本発明は上述した実施の形態のみに
限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範
囲において種々の変更が可能であることは勿論である。
【0101】例えば、上述の説明では、情報送信装置1
0及び情報受信装置20をハードウェアの構成として説
明したが、これに限定されるものではなく、これらの処
理をそれぞれのCPU(Central Processing Unit)に
コンピュータプログラムを実行させることにより実現す
ることも可能である。この場合、そのコンピュータプロ
グラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であ
り、また、インターネットその他の伝送媒体を介して伝
送することにより提供することも可能である。
【0102】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
情報伝送システムは、情報送信装置が通信ネットワーク
を介して任意のデジタルコンテンツを情報受信装置に伝
送する情報伝送システムであって、上記情報送信装置
は、上記デジタルコンテンツの符号化データを記録する
記録手段と、上記符号化データのフレームを優先度を付
して階層データに階層化するとともに送信すべき階層デ
ータを選択する階層化手段と、上記階層データを上記情
報受信装置に送信するとともに、受信状況を示すステー
タス情報を当該情報受信装置から受信する通信手段と、
上記フレームの送信を完了すべき制限時間を計時する計
時手段とを備え、上記情報受信装置は、上記階層データ
を上記情報送信装置から受信するとともに、上記ステー
タス情報を当該情報送信装置に送信する通信手段と、受
信した上記階層データを多重化して上記フレームを構成
する多重化手段と、上記フレームを復号化して再生する
再生手段と、上記フレームの再生を完了すべき制限時間
を計時する計時手段とを備えることを特徴としている。
【0103】ここで、上記階層化手段は、上記ステータ
ス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない
上記階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内
で送信できる最も優先度の高い階層データを選択する。
【0104】このような情報伝送システムでは、情報送
信装置は、コンテンツデータのフレームを優先度を付し
た階層データに階層化してリアルタイム伝送する際に、
伝送を完了していない階層データのうち、計時手段が計
時している制限時間内で伝送できる最も優先度の高い階
層データを選択して伝送し、情報受信装置は、情報送信
装置から送信された階層データのうち、制限時間内で正
常に受信した階層データのみを多重化してフレームを再
構成し、再生する。
【0105】これにより、情報送信装置と情報受信装置
との間の伝送路等の状況に応じた確実なデータ伝送が可
能となり、利用可能な帯域幅で最もよい再生品質が保証
される。
【0106】また、本発明に係る情報伝送方法は、情報
送信装置が通信ネットワークを介して任意のデジタルコ
ンテンツを情報受信装置に伝送する情報伝送方法であっ
て、上記情報送信装置は、上記デジタルコンテンツの符
号化データを記録し、上記符号化データのフレームを優
先度を付して階層データに階層化し、上記優先度と上記
情報受信装置における受信状況を示すステータス情報と
に基づいて、送信すべき階層データを選択し、上記階層
データを上記情報受信装置に送信し、上記情報受信装置
は、上記階層データを上記情報送信装置から受信すると
ともに、上記ステータス情報を当該情報送信装置に送信
し、受信した上記階層データを多重化して上記フレーム
を構成し、上記フレームを復号化して再生することを特
徴としている。
【0107】ここで、上記情報送信装置は、上記フレー
ムの送信を完了すべき制限時間を計時し、上記情報受信
装置は、上記フレームの再生を完了すべき制限時間を計
時する。
【0108】また、上記情報送信装置は、上記ステータ
ス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない
上記階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内
で送信できる最も優先度の高い階層データを選択する。
【0109】このような情報伝送方法では、情報送信装
置は、コンテンツデータのフレームを優先度を付した階
層データに階層化してリアルタイム伝送する際に、伝送
を完了していない階層データのうち、計時手段が計時し
ている制限時間内で伝送できる最も優先度の高い階層デ
ータを選択して伝送し、情報受信装置は、情報送信装置
から送信された階層データのうち、制限時間内で正常に
受信した階層データのみを多重化してフレームを再構成
し、再生する。
【0110】これにより、情報送信装置と情報受信装置
との間の伝送路等の状況に応じた確実なデータ伝送が可
能となり、利用可能な帯域幅で最もよい再生品質が保証
される。
【0111】また、本発明に係る情報送信装置は、通信
ネットワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報
受信装置に対して伝送する情報送信装置であって、上記
デジタルコンテンツの符号化データを記録する記録手段
と、上記符号化データのフレームを優先度を付して階層
データに階層化するとともに送信すべき階層データを選
択する階層化手段と、上記階層データを上記情報受信装
置に送信するとともに、受信状況を示すステータス情報
を当該情報受信装置から受信する通信手段と、上記フレ
ームの送信を完了すべき制限時間を計時する計時手段と
を備えることを特徴としている。
【0112】このような情報送信装置は、コンテンツデ
ータのフレームを優先度を付した階層データに階層化し
てリアルタイム伝送する際に、伝送を完了していない階
層データのうち、計時手段が計時している制限時間内で
伝送できる最も優先度の高い階層データを選択して伝送
する。
【0113】これにより、コンテンツの再生品質に影響
を与えるより重要な階層データに関して、より大きな再
生余裕を確保することができる。
【0114】また、本発明に係る情報送信方法は、通信
ネットワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報
受信装置に対して伝送する情報送信方法であって、記録
手段に記録された上記デジタルコンテンツの符号化デー
タのフレームに優先度を付して階層データに階層化する
階層化工程と、上記優先度と上記情報受信装置における
受信状況を示すステータス情報とに基づいて、送信すべ
き階層データを選択する階層データ選択工程と、上記階
層データを上記情報受信装置に送信する階層データ送信
工程とを有することを特徴としている。
【0115】ここで、情報送信方法は、上記フレームの
送信を完了すべき制限時間を計時する計時工程を有す
る。
【0116】また、上記階層データ選択工程では、上記
ステータス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信し
ていない上記階層データのうち、上記制限時間までの残
余時間で送信できる最も優先度の高い階層データが選択
される。
【0117】このような情報送信方法では、コンテンツ
データのフレームを優先度を付した階層データに階層化
してリアルタイム伝送する際に、伝送を完了していない
階層データのうち、計時手段が計時している制限時間内
で伝送できる最も優先度の高い階層データが選択されて
伝送される。
【0118】これにより、コンテンツの再生品質に影響
を与えるより重要な階層データに関して、より大きな再
生余裕を確保することができる。
【0119】また、本発明に係る記録媒体は、通信ネッ
トワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報受信
装置に対して伝送する情報送信プログラムの記録された
コンピュータ制御可能な記録媒体であって、当該記録媒
体に記録されている上記情報送信プログラムは、記録手
段に記録された上記デジタルコンテンツの符号化データ
のフレームに優先度を付して階層データに階層化する階
層化工程と、上記優先度と上記情報受信装置における受
信状況を示すステータス情報とに基づいて、送信すべき
階層データを選択する階層データ選択工程と、上記階層
データを上記情報受信装置に送信する階層データ送信工
程とを有することを特徴としている。
【0120】ここで、情報送信プログラムは、上記フレ
ームの送信を完了すべき制限時間を計時する計時工程を
有する。
【0121】また、情報送信プログラムにおける上記階
層データ選択工程では、上記ステータス情報に基づい
て、上記情報受信装置が受信していない上記階層データ
のうち、上記制限時間までの残余時間で送信できる最も
優先度の高い階層データが選択される。
【0122】このような記録媒体に記録されている情報
送信プログラムでは、コンテンツデータのフレームを優
先度を付した階層データに階層化してリアルタイム伝送
する際に、伝送を完了していない階層データのうち、計
時手段が計時している制限時間内で伝送できる最も優先
度の高い階層データが選択されて伝送される。
【0123】これにより、コンテンツの再生品質に影響
を与えるより重要な階層データに関して、より大きな再
生余裕を確保することができる。
【0124】また、本発明に係る情報受信装置は、通信
ネットワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報
送信装置から受信する情報受信装置であって、上記デジ
タルコンテンツの符号化データのフレームを優先度を付
して階層化した階層データを上記情報送信装置から受信
するとともに、受信状況を示すステータス情報を当該情
報送信装置に送信する通信手段と、受信した上記階層デ
ータを多重化して上記フレームを構成する多重化手段
と、上記フレームを復号化して再生する再生手段と、上
記フレームの再生を完了すべき制限時間を計時する計時
手段とを備えることを特徴としている。
【0125】このような情報受信装置は、情報送信装置
から送信された階層データのうち、制限時間内で正常に
受信した階層データのみを多重化してフレームを再構成
し、再生する。
【0126】ここで、階層データは、情報送信装置にお
いて優先度順に送信されているため、コンテンツの再生
品質に影響を与えるより重要な階層データに関して、よ
り大きな再生余裕が確保され、コンテンツの再生品質の
劣化を防止することができる。
【0127】また、本発明に係る情報受信方法は、通信
ネットワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報
送信装置から受信する情報受信方法であって、上記階層
データを上記情報送信装置から受信する階層データ受信
工程と、受信状況を示すステータス情報を当該情報送信
装置に送信するステータス情報送信工程と、受信した上
記階層データを多重化して上記フレームを構成する多重
化工程と、上記フレームを復号化して再生する再生工程
とを有することを特徴としている。
【0128】ここで、情報受信方法は、上記フレームの
再生を完了すべき制限時間を計時する計時工程を有す
る。
【0129】このような情報受信方法では、情報送信装
置から送信された階層データのうち、制限時間内で正常
に受信した階層データのみが多重化されてフレームが再
構成され、再生される。
【0130】ここで、階層データは、情報送信装置にお
いて優先度順に送信されているため、コンテンツの再生
品質に影響を与えるより重要な階層データに関して、よ
り大きな再生余裕が確保され、コンテンツの再生品質の
劣化を防止することができる。
【0131】また、本発明に係る記録媒体は、通信ネッ
トワークを介して任意のデジタルコンテンツを情報送信
装置から受信する情報受信プログラムの記録されたコン
ピュータ制御可能な記録媒体であって、当該記録媒体に
記録されている上記情報受信プログラムは、上記デジタ
ルコンテンツの符号化データのフレームを優先度を付し
て階層化した階層データを上記情報送信装置から受信す
る階層データ受信工程と、受信状況を示すステータス情
報を当該情報送信装置に送信するステータス情報送信工
程と、受信した上記階層データを多重化して上記フレー
ムを構成する多重化工程と、上記フレームを復号化して
再生する再生工程とを有することを特徴としている。
【0132】ここで、情報受信プログラムは、上記フレ
ームの再生を完了すべき制限時間を計時する計時工程を
有する。
【0133】このような記録媒体に記録されている情報
受信プログラムでは、情報送信装置から送信された階層
データのうち、制限時間内で正常に受信した階層データ
のみが多重化されてフレームが再構成され、再生され
る。
【0134】ここで、階層データは、情報送信装置にお
いて優先度順に送信されているため、コンテンツの再生
品質に影響を与えるより重要な階層データに関して、よ
り大きな再生余裕が確保され、コンテンツの再生品質の
劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態における情報伝送システムの概念
構成を説明する図である。
【図2】同情報伝送システムにおける情報送信装置の概
略構成を説明する図である。
【図3】同情報伝送システムにおける情報受信装置の概
略構成を説明する図である。
【図4】同情報伝送システムにおける符号化データのデ
ータ構造を説明する図である。
【図5】同情報送信装置の送信処理を説明するフローチ
ャートである。
【図6】同情報受信装置の受信処理を説明するフローチ
ャートである。
【図7】同情報伝送システムにおけるデータ伝送手順を
説明する図である。
【図8】従来及び本実施の形態における情報伝送システ
ムのデータ伝送方式を説明する図であり、同図(A)〜
(C)は、従来における伝送方式を示し、同図(D)
は、本実施の形態における伝送方式を示す。
【符号の説明】
1 情報伝送システム、10 情報送信装置、11 記
録部、12 階層化部、13 計時部、14 通信部、
15 入出力端子、20 情報受信装置、21入出力端
子、22 通信部、23 多重化部、24 再生部、2
5 計時部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C053 FA27 GA11 GB38 KA04 KA05 LA15 5C059 KK01 MA00 MA23 MA31 MC22 MC32 MC34 RB04 RB09 RC04 RC11 RC12 RC37 SS06 SS20 TA46 TA49 TC45 TD13 UA02 UA38 UA39 5K028 AA11 EE03 EE07 KK01 MM12 MM14

Claims (38)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報送信装置が通信ネットワークを介し
    て任意のデジタルコンテンツを情報受信装置に伝送する
    情報伝送システムであって、 上記情報送信装置は、 上記デジタルコンテンツの符号化データを記録する記録
    手段と、 上記符号化データのフレームを優先度を付して階層デー
    タに階層化するとともに送信すべき階層データを選択す
    る階層化手段と、 上記階層データを上記情報受信装置に送信するととも
    に、受信状況を示すステータス情報を当該情報受信装置
    から受信する通信手段と、 上記フレームの送信を完了すべき制限時間を計時する計
    時手段とを備え、 上記情報受信装置は、 上記階層データを上記情報送信装置から受信するととも
    に、上記ステータス情報を当該情報送信装置に送信する
    通信手段と、 受信した上記階層データを多重化して上記フレームを構
    成する多重化手段と、 上記フレームを復号化して再生する再生手段と、 上記フレームの再生を完了すべき制限時間を計時する計
    時手段とを備えることを特徴とする情報伝送システム。
  2. 【請求項2】 上記階層化手段は、上記ステータス情報
    に基づいて、上記情報受信装置が受信していない上記階
    層データのうち、上記制限時間までの残余時間内で送信
    できる最も優先度の高い階層データを選択することを特
    徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  3. 【請求項3】 上記ステータス情報は、受信の成否を示
    すことを特徴とする1記載の情報伝送システム。
  4. 【請求項4】 上記符号化データは、周波数変換符号化
    が施されたものであり、 上記階層化手段は、より低い周波数成分の符号化データ
    をより高い優先度の階層データとして階層化することを
    特徴とする請求項1記載の情報伝送システム。
  5. 【請求項5】 上記階層化手段は、最も優先度の高い階
    層化データとして、上記周波数変換符号化における正規
    化係数情報及び/又は量子化精度情報を含めることを特
    徴とする請求項4記載の情報伝送システム。
  6. 【請求項6】 上記制限時間は、リアルタイム伝送のた
    めの時間間隔であることを特徴とする請求項1記載の情
    報伝送システム。
  7. 【請求項7】 上記デジタルコンテンツは、オーディオ
    信号又は画像信号であることを特徴とする請求項1記載
    の情報伝送システム。
  8. 【請求項8】 情報送信装置が通信ネットワークを介し
    て任意のデジタルコンテンツを情報受信装置に伝送する
    情報伝送方法であって、 上記情報送信装置は、上記デジタルコンテンツの符号化
    データのフレームを優先度を付して階層データに階層化
    し、上記優先度と上記情報受信装置における受信状況を
    示すステータス情報とに基づいて、送信すべき階層デー
    タを選択して当該階層データを上記情報受信装置に送信
    し、 上記情報受信装置は、上記階層データを上記情報送信装
    置から受信するとともに、上記ステータス情報を当該情
    報送信装置に送信し、受信した上記階層データを多重化
    して上記フレームを構成し、上記フレームを復号化して
    再生することを特徴とする情報伝送方法。
  9. 【請求項9】 上記情報送信装置は、上記フレームの送
    信を完了すべき制限時間を計時し、上記情報受信装置
    は、上記フレームの再生を完了すべき制限時間を計時す
    ることを特徴とする請求項8記載の情報伝送方法。
  10. 【請求項10】 上記情報送信装置は、上記ステータス
    情報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない上
    記階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内で
    送信できる最も優先度の高い階層データを選択すること
    を特徴とする請求項9記載の情報伝送方法。
  11. 【請求項11】 上記ステータス情報は、受信の成否を
    示すことを特徴とする8記載の情報伝送方法。
  12. 【請求項12】 上記符号化データは、周波数変換符号
    化が施されたものであり、 上記情報送信装置は、より低い周波数成分の符号化デー
    タをより高い優先度の階層データとして階層化すること
    を特徴とする請求項8記載の情報伝送方法。
  13. 【請求項13】 上記情報送信装置は、最も優先度の高
    い階層化データとして、上記周波数変換符号化における
    正規化係数情報及び/又は量子化精度情報を含めること
    を特徴とする請求項12記載の情報伝送方法。
  14. 【請求項14】 上記制限時間は、リアルタイム伝送の
    ための時間間隔であることを特徴とする請求項9記載の
    情報伝送方法。
  15. 【請求項15】 上記デジタルコンテンツは、オーディ
    オ信号又は画像信号であることを特徴とする請求項8記
    載の情報伝送方法。
  16. 【請求項16】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報受信装置に対して伝送する情報送
    信装置であって、 上記デジタルコンテンツの符号化データを記録する記録
    手段と、 上記符号化データのフレームを優先度を付して階層デー
    タに階層化するとともに送信すべき階層データを選択す
    る階層化手段と、 上記階層データを上記情報受信装置に送信するととも
    に、受信状況を示すステータス情報を当該情報受信装置
    から受信する通信手段と、 上記フレームの送信を完了すべき制限時間を計時する計
    時手段とを備えることを特徴とする情報送信装置。
  17. 【請求項17】 上記階層化手段は、上記ステータス情
    報に基づいて、上記情報受信装置が受信していない上記
    階層データのうち、上記制限時間までの残余時間内で送
    信できる最も優先度の高い階層データを選択することを
    特徴とする請求項16記載の情報送信装置。
  18. 【請求項18】 上記ステータス情報は、受信の成否を
    示すことを特徴とする16記載の情報送信装置。
  19. 【請求項19】 上記符号化データは、周波数変換符号
    化が施されたものであり、 上記階層化手段は、より低い周波数成分の符号化データ
    をより高い優先度の階層データとして階層化することを
    特徴とする請求項16記載の情報送信装置。
  20. 【請求項20】 上記階層化手段は、最も優先度の高い
    階層化データとして、上記周波数変換符号化における正
    規化係数情報及び/又は量子化精度情報を含めることを
    特徴とする請求項19記載の情報送信装置。
  21. 【請求項21】 上記制限時間は、リアルタイム伝送の
    ための時間間隔であることを特徴とする請求項16記載
    の情報送信装置。
  22. 【請求項22】 上記デジタルコンテンツは、オーディ
    オ信号又は画像信号であることを特徴とする請求項16
    記載の情報送信装置。
  23. 【請求項23】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報受信装置に対して送信する情報送
    信方法であって、 記録手段に記録された上記デジタルコンテンツの符号化
    データのフレームに優先度を付して階層データに階層化
    する階層化工程と、 上記優先度と上記情報受信装置における受信状況を示す
    ステータス情報とに基づいて、送信すべき階層データを
    選択する階層データ選択工程と、 選択された上記階層データを上記情報受信装置に送信す
    る階層データ送信工程とを有することを特徴とする情報
    送信方法。
  24. 【請求項24】 上記フレームの送信を完了すべき制限
    時間を計時する計時工程を有することを特徴とする請求
    項23記載の情報送信方法。
  25. 【請求項25】 上記階層データ選択工程では、上記ス
    テータス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信して
    いない上記階層データのうち、上記制限時間までの残余
    時間内で送信できる最も優先度の高い階層データが選択
    されることを特徴とする請求項24記載の情報送信方
    法。
  26. 【請求項26】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報受信装置に対して伝送する情報送
    信プログラムの記録されたコンピュータ制御可能な記録
    媒体であって、 上記情報送信プログラムは、 記録手段に記録された上記デジタルコンテンツの符号化
    データのフレームに優先度を付して階層データに階層化
    する階層化工程と、 上記優先度と上記情報受信装置における受信状況を示す
    ステータス情報とに基づいて、送信すべき階層データを
    選択する階層データ選択工程と、 上記階層データを上記情報受信装置に送信する階層デー
    タ送信工程とを有することを特徴とする情報送信プログ
    ラムの記録された記録媒体。
  27. 【請求項27】 上記フレームの送信を完了すべき制限
    時間を計時する計時工程を有することを特徴とする情報
    送信プログラムの記録された請求項26記載の記録媒
    体。
  28. 【請求項28】 上記階層データ選択工程では、上記ス
    テータス情報に基づいて、上記情報受信装置が受信して
    いない上記階層データのうち、上記制限時間までの残余
    時間内で送信できる最も優先度の高い階層データが選択
    されることを特徴とする情報送信プログラムの記録され
    た請求項27記載の記録媒体。
  29. 【請求項29】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報送信装置から受信する情報受信装
    置であって、 上記デジタルコンテンツの符号化データのフレームを優
    先度を付して階層化した階層データを上記情報送信装置
    から受信するとともに、受信状況を示すステータス情報
    を当該情報送信装置に送信する通信手段と、 受信した上記階層データを多重化して上記フレームを構
    成する多重化手段と、 上記フレームを復号化して再生する再生手段と、 上記フレームの再生を完了すべき制限時間を計時する計
    時手段とを備えることを特徴とする情報受信装置。
  30. 【請求項30】 上記ステータス情報は、受信の成否を
    示すことを特徴とする請求項29記載の情報受信装置。
  31. 【請求項31】 上記符号化データは、周波数変換符号
    化が施されたものであり、より低い周波数成分の符号化
    データがより高い優先度の階層データとして階層化され
    ていることを特徴とする請求項29記載の情報受信装
    置。
  32. 【請求項32】 最も優先度の高い階層化データとし
    て、上記周波数変換符号化における正規化係数情報及び
    /又は量子化精度情報を含むことを特徴とする請求項3
    1記載の情報受信装置。
  33. 【請求項33】 上記制限時間は、リアルタイム伝送の
    ための時間間隔であることを特徴とする請求項29記載
    の情報受信装置。
  34. 【請求項34】 上記デジタルコンテンツは、オーディ
    オ信号又は画像信号であることを特徴とする請求項29
    記載の情報受信装置。
  35. 【請求項35】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報送信装置から受信する情報受信方
    法であって、 上記階層データを上記情報送信装置から受信する階層デ
    ータ受信工程と、 受信状況を示すステータス情報を当該情報送信装置に送
    信するステータス情報送信工程と、 受信した上記階層データを多重化して上記フレームを構
    成する多重化工程と、 上記フレームを復号化して再生する再生工程とを有する
    ことを特徴とする情報受信方法。
  36. 【請求項36】 上記フレームの再生を完了すべき制限
    時間を計時する計時工程を有することを特徴とする請求
    項35記載の情報受信方法。
  37. 【請求項37】 通信ネットワークを介して任意のデジ
    タルコンテンツを情報送信装置から受信する情報受信プ
    ログラムの記録されたコンピュータ制御可能な記録媒体
    であって、 上記情報受信プログラムは、 上記デジタルコンテンツの符号化データのフレームを優
    先度を付して階層化した階層データを上記情報送信装置
    から受信する階層データ受信工程と、 受信状況を示すステータス情報を当該情報送信装置に送
    信するステータス情報送信工程と、 受信した上記階層データを多重化して上記フレームを構
    成する多重化工程と、 上記フレームを復号化して再生する再生工程とを有する
    ことを特徴とする情報受信プログラムが記録された記録
    媒体。
  38. 【請求項38】 上記フレームの再生を完了すべき制限
    時間を計時する計時工程を有することを特徴とする情報
    受信プログラムが記録された請求項37記載の記録媒
    体。
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