JP2003122477A - 入力装置および情報処理装置 - Google Patents

入力装置および情報処理装置

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JP2003122477A
JP2003122477A JP2001317785A JP2001317785A JP2003122477A JP 2003122477 A JP2003122477 A JP 2003122477A JP 2001317785 A JP2001317785 A JP 2001317785A JP 2001317785 A JP2001317785 A JP 2001317785A JP 2003122477 A JP2003122477 A JP 2003122477A
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optical scanning
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Hirokazu Ishikawa
博一 石川
Mitsunori Ueda
充紀 植田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高画質で携帯時の利便性が高い情報処理装置
を実現することのできる入力装置を提供する。 【構成】 光学的走査部14R,14Lからの走査光1
5R,15Lを偏向することにより、使用者とモニタ部
12との間の操作領域13を走査し、指により指定され
た選択位置を光学的に検出・特定し、この選択位置をキ
ー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力する。光学
的走査部14R,14Lに対向する位置には、パームレ
スト19を兼ねた光吸収部18を設け、迷光や不要な反
射光を吸収する。キー配列表17により、何の文字を入
力しているか等が視覚的にわかりやすくなる。走査光1
5R,15Lの偏向には例えばバイモルフ構造を有する
熱駆動方式のMEMSミラーを用いることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報処理装置用の
入力装置に係り、特に小型携帯用のパーソナルコンピュ
ータに好適な入力装置に関する。また、本発明はこの入
力装置を用いた情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラップトップなどの携帯型パーソナルコ
ンピュータでは、携帯時の利便性を高めるために入力装
置の小型化が図られている。このような入力装置の小型
化の試みとして、例えば、シート状のキーボードや、手
の指やペンなどによるタッチパネル式の入力装置などが
採り入れられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般
に、キーボードの小型化により携帯時の利便性は向上す
るが、作業性は悪化する。また、シート状のキーボード
では、薄いスイッチを各キーの下に配置しなくてはなら
ないので、シート状とはいっても曲げに対してはある程
度の制約がある。
【0004】一方、タッチパネルでは画面の全面に透明
スイッチを配置するが、これらのスイッチは完全透明で
はないので、画質が低下する。また、多くの場合、スイ
ッチ部はプラスチックが用いられるが、表面が傷つきや
すく、使用に伴って画質の劣化を招く。
【0005】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、従来のキーボードが不要であり、か
つ、高画質で携帯時の利便性が高い情報処理装置を実現
することのできる入力装置、およびこの入力装置を用い
た情報処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による入力装置
は、各々個別の機能を有する複数のキーの配列のうちの
選択されたキーの機能に基づいて処理を行う情報処理装
置に対して選択されたキー情報を入力するためのもので
あって、所定の大きさの空間領域の中で複数の位置がキ
ー選択手段により選択可能な操作領域と、この操作領域
内の選択された位置を光学的に検出する選択位置検出手
段と、この選択位置検出手段により検出された位置をキ
ー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力する出力手
段とを備えた構成を有している。
【0007】本発明による情報処理装置は、各々個別の
機能を有する複数のキーの配列のうちの選択されたキー
の機能に基づいて処理を行う情報処理部と、所定の大き
さの空間領域の中で複数の位置がキー選択手段により選
択可能な操作領域と、この操作領域内の選択された位置
を光学的に検出する選択位置検出手段と、この選択位置
検出手段により検出された位置をキー配列のうちの特定
のキーに関連付けて出力する出力手段とを有し、情報処
理部に対して選択されたキー情報を入力する入力部とを
備えた構成を有している。
【0008】本発明による入力装置では、操作領域にお
いて操作者の指または入力ペンによりキーに対応する位
置が選択されると、選択位置検出手段により、選択され
た位置が光学的に検出され、出力手段により、検出され
た位置がキー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力
され、選択されたキー情報として情報処理装置へ送られ
る。
【0009】本発明による情報処理装置では、入力部の
操作領域において操作者の指または入力ペンによりキー
に対応する位置が選択されると、選択位置検出手段によ
り、選択された位置が光学的に検出され、出力手段によ
り、検出された位置がキー配列のうちの特定のキーに関
連付けて出力され、選択されたキー情報として情報処理
装置に入力され、キー情報に基づく機能による処理がな
される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0011】〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第
1の実施の形態に係る入力装置を用いた情報処理装置の
外観を表すものである。この情報処理装置は、例えば携
帯型のパーソナルコンピュータとして用いられるもので
あり、通常のキーボード等の入力装置の代替として、本
実施の形態に係る入力装置11を備えている。操作者
は、図1に示したように、例えば液晶を用いて構成され
たモニタ部12を見ながら、左右の手の指またはペンな
どのキー選択手段により入力装置11を操作することが
できるようになっている。
【0012】この入力装置11においては、操作者とモ
ニタ部12との間の空間が操作領域13となっている。
この操作領域13には、従来のキーボードは置かれない
が、キー配列に関連付けられた複数の位置を仮想的に含
んでいる。すなわち、操作者が操作領域13内のキーに
対応する位置を左右の手の指またはペンなどのキー選択
手段を用いて選択すると、選択位置に対応するキーの情
報信号が生成されるようになっている。生成されたキー
信号は、図2に示したように、本体部10のCPU(中
央処理装置)10Aに有線または無線手段により入力さ
れるようになっている。中央処理装置10Aはキー信号
が入力されると、ROM(Read Only Memory)10Bに
格納されたプログラムに基づき、RAM(Random Acces
s Memory)10Cを作業エリアとして文字入力等の処理
を実行するようになっている。
【0013】このように、入力装置11では、操作領域
13内の特定の位置と、中央処理装置10Aにおいて実
行されるべき種々の機能との対応関係が、いわば仮想の
キーボードとして、操作領域13内に設定されている。
【0014】入力装置11は、指または入力ペン等のキ
ー選択手段によって選択された位置を光学的に検出する
ための一対の光学的走査部14R,14Lを備えてい
る。光学的走査部14R,14Lからの走査光15R,
15Lにより、操作領域13内が走査される。光学的走
査部14R,14Lとしては、例えばレーザスキャナを
用いることができ、走査光15R,15Lとしては、例
えば650nmの赤色光を用いることができるが、赤外
線など他の波長の光を使用することももちろん可能であ
る。
【0015】図3は、光学的走査部14Rの具体的な構
成を表している。なお、光学的走査部14Lにおいては
光学的走査部14Rと同一の構成要素が左右対称に配置
されていることを除いては光学的走査部14Rと同様で
あるので、光学的走査部14Lについてのこれ以上の説
明は省略する。
【0016】光学的走査部14Rには、操作領域13内
を走査する走査光15Rを発生する発光素子21が設け
られている。発光素子21としては、例えばレーザダイ
オードを用いることができる。また、光学的走査部14
Rには、集光レンズ22、可動ミラー23および戻り光
検出部24が設けられている。集光レンズ22は、走査
光15Rを集光するものであり、例えばマイクロレンズ
を用いることができる。可動ミラーは、走査光15Rを
偏向して操作領域13内を走査させる。戻り光検出部2
4は、走査光15Rが操作領域13内を走査した後の戻
り光を検出する。
【0017】可動ミラー23としては、ガルバノミラー
を用いてもよいが、小型化の観点からは、例えば、図3
に示したような、シリコン(Si)基板25のマイクロ
マシニングにより作製されたMEMS(MicroElectroMe
chanical Systems;微小電気機械システム)ミラーが有
利である。このようなMEMSによる可動ミラー23と
しては、例えば本出願人と同一出願人が先に提案したも
の(特願2001−65070)を採用することができ
る。
【0018】この可動ミラー23は、ヒンジ部23Aを
中心にして先端のミラー部23Bが回動変位する所謂片
持ち梁構造となっている。ヒンジ部23Aとミラー部2
3Bとは、例えば窒化ケイ素(SiNx )からなる。ミ
ラー部23Bは、シリコン基板25の(100)面を異
方性エッチングすることにより得られた傾斜面((11
1)面)を利用して形成されたものである。なお、ミラ
ー部23Bには、例えば反射率の高いアルミニウム(A
l)膜により形成された反射膜23Cが設けられてい
る。
【0019】さらに、ヒンジ部23Aの表側の面には、
例えばリン(P)などの不純物を含む導電性の多結晶シ
リコン膜23Dが形成されている。一方、ヒンジ部23
Aの裏側の面には、アルミニウム(Al)膜23Eが全
面に形成されている。これにより、多結晶シリコン膜2
3Dとアルミニウム膜23Eとが窒化ケイ素からなるヒ
ンジ部23Aを挟んでバイモルフ構造を形成している。
ヒンジ部23Aに設けられた図示しない電極パッドを通
じて多結晶シリコン膜23Dに通電すると、多結晶シリ
コン膜23Dとアルミニウム膜23Eとの熱膨張係数の
違いにより、ヒンジ部23Aは図3に点線で示したよう
に矢印A方向に変位する(反る)。このヒンジ部23A
の変位に伴ってミラー部23Bがヒンジ部23Aを中心
に回動し、発光素子21から発生した走査光15Rが偏
向され、これにより操作領域13内を走査することがで
きる。可動ミラー23が、本発明における「偏向手段」
に対応している。
【0020】戻り光検出部24は、具体的にはフォトダ
イオードである。戻り光検出部24は、図3においては
可動ミラー23と共通のシリコン基板25に形成されて
いるが、光学的走査部14Rや可動ミラー23の構成に
よっては別個に形成することも可能である。
【0021】光学的走査部14R,14Lは、発光素子
21,集光レンズ22,可動ミラー23,戻り光検出部
24を含めて全体で3mm角程度の大きさとすることが
できる。この場合、可動ミラー23の振れ角は約30°
である。走査光15R,15Lの偏向される角度(走査
角度)は可動ミラー23の振れ角の2倍となるので、約
60°という広い走査角度が達成できる。
【0022】図4は、このような光学的走査部14R,
14Lを備えた入力装置11の概略構成を表している。
入力装置11は、光学的走査部14R,14Lによる走
査の角度情報および戻り光量を基に選択された位置を算
出する選択位置特定部11Aを備えている。光学的走査
部14R,14Lと選択位置特定部11Aとにより、選
択位置検出部11Bが構成されている。さらに、入力装
置11は、選択位置特定部11Aにより算出された選択
位置を、キー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力
する出力部11Cを有している。
【0023】再び、図1に戻って説明を続けると、操作
領域13には、キー配列が具体的に記載されたキー配列
表17が敷かれている。このキー配列表17は、何の文
字を入力しているか、または何の機能を指定しているか
等を視覚的にわかりやすくするためのものである。さら
に、指定したい文字,記号または機能に対応する位置が
触覚的にわかりやすくなるよう適宜凹凸を設けてもよ
い。タッチタイピングができる操作者にとってはキー配
列表17は不要であるが、感触の柔らかい材料を用いれ
ば、長時間の使用の際にも指に対して負担がかからなく
て済む。
【0024】なお、指の動きが小さくても選択位置が検
出可能となるように、発光素子21または戻り光検出部
24は、キー配列表17の表面、またはキー配列表17
を用いない場合には入力装置11が設置されている机の
表面になるべく近い位置に設けられることが好ましい。
【0025】キー配列表17は、汚れにくくある程度の
耐久性があり、しかも、持ち運びの便宜のため折り畳ん
だり丸めたりすることのできる材料、例えば薄いプラス
チックフィルムやビニールコート紙などを用いて構成す
ることができる。また、キー配列表17の位置ずれを防
ぐため、キー配列表17の裏面はすべりにくい材料によ
り構成してもよい。キー配列表17の適切な位置決めの
ためには、入力装置11の電源を入れた後、最初に操作
領域13内のある位置を押してその位置を基準として記
憶させるなどの方法が考えられる。
【0026】走査光15R,15Lの不要な反射光は選
択位置の検出時の誤差の要因となるので、図1または図
5に示すように、少なくとも光学的走査部14R,14
Lに対向する位置には、光吸収部18を設けることが好
ましい。さらに、この光吸収部18がパームレスト19
を兼ねるようにすれば、使用者はこのパームレスト19
に掌を載せて快適に入力操作を行うことができる。ま
た、上記のキー配列表17とパームレスト19を兼ねた
光吸収部18とは図5のように一体に形成してもよい
し、別個に形成してもよい。
【0027】なお、図1または図5に示したキー配列表
17は例示のためのものであり、図示した例に限られる
ものではない。
【0028】次に、このような構成を有する入力装置1
1の作用について説明する。図3において、光学的走査
部14R,14Lの発光素子21から発した走査光15
R,15Lはそれぞれ集光レンズ22によって集光され
る。集光レンズ22を通過した走査光15R,15L
は、可動ミラー23の変位により偏向され、操作領域1
3内を走査する。図6(A)に示した操作領域13内に
おいて、走査光15Rの走査角度θR、および、走査光
15Lの走査角度θLはそれぞれ、0°〜90°となっ
ている。
【0029】走査光15Rが操作領域13を走査した後
の戻り光16は、戻り光検出部24によって検出され
る。具体的には、図4に示したように、戻り光検出部2
4は、戻り光16の戻り光量とそのときの走査角度θ
R,θLとを検出し、この検出結果を位置信号SR,S
Lとして選択位置特定部11Aに入力する。選択位置特
定部11Aは、入力された位置信号SR,SLに基づい
て、指または入力ペンによって選択された位置(キー位
置)を算出する。
【0030】例えば、図6(B),(C)は、図6
(A)において指がPの位置を押さえている場合、すな
わち選択位置がPである場合の位置信号SR,SLを表
している。図6(B)に示したように、位置信号SRで
は、光学的走査部14Rの走査光15Rの戻り光量は走
査角度θR=60°で大きくなる。一方、図5(C)に
示したように、位置信号SLでは、光学的走査部14L
の走査光15Lの戻り光量は走査角度θL=30°で大
きくなる。これらの位置信号SR,SLから、図6
(A)に示したように選択位置Pを2次元的に特定する
ことができる。
【0031】選択位置検出部11Bにより検出された選
択位置Pは、図4に示したように、出力部11Cによ
り、キー配列のうちの特定のキーに関連付けて、本体部
10の中央処理装置10A(図2参照)に対して出力さ
れる。
【0032】なお、操作領域13が図6(A)のように
長方形の場合、走査光15R,15Lの走査角度は少な
くとも45°必要である。図3を参照して説明したよう
に、走査光15R,15Lの走査角度は約60°得られ
るので、操作領域13内の走査には十分である。
【0033】入力装置11は2つの光学的走査部14
R,14Lを有しているが、このように複数の光学的走
査部を有する場合には、拡散光などのクロストークが生
じる可能性がある。これを防ぐため、光学的走査部14
R,14Lの走査光15R,15Lの波長を互いに異な
らせ、または、光学的走査部14R,14Lの走査のタ
イミングをずらすことが好ましい。走査のタイミングを
ずらす例として、光学的走査部14Rの走査の終了後に
光学的走査部14Lの走査を行うようにすることが挙げ
られる。この場合、光学的走査部14R,14Lによる
走査が指の動きよりも十分に速ければ、走査のタイミン
グがずれてもさほど問題は生じない。
【0034】以上説明したように、本実施の形態に係る
入力装置11によれば、複数の光学的走査部14R,1
4Lにより操作領域13内を走査し、指または入力ペン
により選択された位置を光学的に検出し、検出された選
択位置をキー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力
するようにしたので、従来のキーボードの代替として用
いることができる。入力装置11を用いればキーボード
などを持ち歩く必要がなくなり、情報処理装置の携帯時
の利便性を著しく高めることができる。入力装置11
は、従来のパーソナルコンピュータなどに後付けするこ
とも可能であるし、画質を落とすこともない。
【0035】また、この入力装置11は、少なくとも光
学的走査部14R,14Lに対向する位置に光吸収部1
8を備えており、迷光や不要な反射光は光吸収部18に
よって吸収されるので、検出精度が向上する。光吸収部
18がパームレスト19を兼ねるようにすれば、入力操
作を快適に行うことができ、作業性が向上する。
【0036】光学的走査部14R,14Lの走査光15
R,15Lの波長を互いに異ならせ、または光学的走査
部14R,14Lの走査のタイミングをずらすようにす
れば、光学的走査部14R,14Lのクロストークを防
止してより正確な検出を行うことが可能となる。
【0037】さらに、操作領域13にキー配列表17を
敷けば、何の文字を入力しているか、または何の機能を
指定しているか等を視覚的にわかりやすくすることがで
きる。このキー配列表17は柔軟な材料からなるととも
にスイッチ等を設ける必要はないので、従来の薄型キー
ボードのような曲げに対する制約はない。したがって、
キー配列表17は折り畳んだり丸めたりして持ち運び可
能であり、携帯時の利便性が著しく向上する。
【0038】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態に係る情報処理装置について説明する。図
7は、本実施の形態に係る情報処理装置の外観の一例を
表している。この情報処理装置は、手の指で画面42に
触れることにより文字や記号などの入力を行うことがで
きるが、画面42には従来のタッチパネルと異なり透明
スイッチは設けられていない。従来の透明スイッチの代
わりに、この情報処理装置は入力装置41を備えてお
り、従来のタッチパネルの代替として用いることができ
る。なお、図7において、図1に示した入力装置11と
同一の構成要素には同一の符号を付し、ここではその詳
細な説明を省略する。
【0039】画面42においては、光学的走査部14
R,14Lに対向する周縁部42Aだけでなく、走査光
15R,15Lが届くすべての周縁部42A,42B,
42Cに光吸収部18A,18B,18Cが設けられて
おり、迷光や不要な反射光が吸収される。
【0040】このように、本実施の形態の入力装置41
によれば、透明スイッチが不要なので画質がよく、また
継続使用による画質劣化も生じないので、従来のタッチ
パネルの代替としての適用が可能である。
【0041】以上実施の形態を挙げて本発明を説明した
が、本発明は上記実施の形態に限定されるものではな
く、種々変形可能である。例えば、上記第1の実施の形
態では携帯型のパーソナルコンピュータへの適用例につ
いて説明したが、本発明は、パーソナルコンピュータ以
外の他の携帯情報端末やデスクトップ型のパーソナルコ
ンピュータ等への適用も可能である。
【0042】また、上記第1の実施の形態では、光学的
走査部14R,14Lにおいて、発光素子21を固定
し、可動ミラー23により走査光15R,15Lを偏向
する例について説明した。しかしながら、図8に示した
ように、ヒンジ部23Aの先端の平坦面に発光素子21
および集光レンズ22を配置し、発光素子21がヒンジ
部23Aとともに変位する構成としてもよい。この場
合、多結晶シリコン膜23Dに通電すると、ヒンジ部2
3Aは矢印B方向に変位し(反り)、走査光15Rが偏
向される。偏向された走査光15Rはミラー51により
反射されて操作領域13内へと進む。
【0043】また、上記第1および第2の実施の形態に
おける光吸収部18,18A〜18Cの代わりに、図9
(A)に示したような再帰反射板61を設けてもよい。
この場合、走査光15R,15Lは、指などの障害物が
なければ再帰反射板61によりすべて反射されて戻り光
検出部24(図3参照)により検出される。これに対し
て、障害物がある場合には、走査光15R,15Lは障
害物により散乱されるので戻り光量は小さくなる。再帰
反射板61を設けた場合には、発光素子21の出力(走
査光15R,15L)の100%近くが戻り光検出部2
4に戻ることになるので、上記各実施の形態のような光
吸収部18,18A〜18Cによる構成に比べて、戻り
光が効率良く戻り光検出部24に受容され、感度が良く
なるとともに、発光素子21の出力を大幅に小さくする
ことができるという利点がある。さらに、図9(B)に
一例を示したように、再帰反射板61の一部に光吸収部
62を設けることも可能である。この場合、走査光15
R,15Lが光吸収部62に達すると吸収されて戻り光
がほぼゼロとなるので、これにより光学的走査部14
R,14Lの走査位置をも検出することができる。
【0044】上記各実施の形態では2個の光学的走査部
14R,14Lを用いて2次元領域内において指や入力
ペンによる選択位置を光学的に検出するようにしたが、
例えば一列にならんだボタンから選ぶ場合のように1次
元的に選択位置を特定すればよい場合であれば、光学的
走査部は一つで足りる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項11のいずれか1に記載の入力装置によれば、キー
選択手段により選択された位置を、選択位置検出手段に
より光学的に検出し、検出された位置を、出力手段によ
りキー配列のうちの特定のキーに関連付けて出力するよ
うにしたので、従来のキーボードまたはタッチパネル式
の入力装置の代替として用いることができる。したがっ
て、この入力装置を例えば携帯型パーソナルコンピュー
タに適用した場合、キーボードなどを持ち歩く必要がな
くなるので小型軽量化が促進され、携帯時の利便性を著
しく高めることができる。また、この入力装置は、従来
のパーソナルコンピュータなどに後付けすることも可能
であるし、画質を落とすこともない。一方、タッチパネ
ル式の入力装置に適用した場合には、従来のような透明
スイッチが不要なので画質がよく、また継続使用による
画質劣化も生じないので、従来のタッチパネルの代替と
しての高画質のタッチパネルが実現できる。
【0046】特に、請求項7記載の入力装置によれば、
選択位置に対応する文字,記号または機能が記載された
キー配列表により、何の文字を入力しているか、何の機
能を指定しているか等が視覚的にわかりやすくなる。こ
のキー配列表は柔軟な材料により構成でき、スイッチ等
を設ける必要はないので、従来の薄型キーボードのよう
な曲げに対する制約はない。したがって、キー配列表は
折り畳んだり丸めたりして持ち運び可能であり、携帯時
の利便性が著しく向上する。
【0047】また、特に、請求項8または請求項9に記
載の入力装置によれば、光吸収部により、迷光や不要な
反射光が吸収されるので、検出精度が向上する。とりわ
け、請求項9に記載の入力装置によれば、光吸収部がパ
ームレストを兼ねるので、快適に入力操作を行うことが
でき、作業性が向上する。
【0048】一方、特に、請求項10または請求項11
に記載の入力装置によれば、再帰反射板を設けたので戻
り光を効率良く検出することができ、小さな出力であっ
ても精度のよい検出が期待できる。とりわけ、請求項1
1に記載の入力装置によれば、再帰反射板の一部に光吸
収部を設けたので、走査位置の検出も可能となる。
【0049】また、請求項12に記載の情報処理装置に
よれば、上記入力装置を一体的に含むようにしたので、
従来のキーボードまたは透明スイッチを用いたタッチパ
ネルが不要となり、小型軽量化および高画質化が促進さ
れ、携帯時の利便性を著しく高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る入力装置の外
観を表す斜視図である。
【図2】図1に示した入力装置を含む情報処理装置の概
略構成を表すブロック図である。
【図3】図1に示した光学的走査部の構成を表す斜視図
である。
【図4】図2に示した入力装置の概略構成を表すブロッ
ク図である。
【図5】図1に示したキー配列表、光吸収部およびパー
ムレストを拡大して示す斜視図である。
【図6】(A)は図1に示した入力装置による選択位置
の光学的な検出を説明するための説明図であり、(B)
は右側の光学的走査部の位置信号を表すグラフ、(C)
は左側の光学的走査部の位置信号を表すグラフである。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係る入力装置の外
観を表す斜視図である。
【図8】図3に示した光学的走査部の変形例を表す斜視
図である。
【図9】(A)は図1に示した光吸収部の代わりに設け
られる再帰反射板の説明図であり、(B)は(A)に示
した再帰反射板の変形例を表す説明図である。
【符号の説明】
11,41…入力装置、12…モニタ部、13…操作領
域、14R,14L…光学的走査部、15R,15L…
走査光、16…戻り光、17…キー配列表、18,18
A〜18C,62…光吸収部、19…パームレスト、2
1…発光素子、22…集光レンズ、23…可動ミラー、
23A…ヒンジ部、23B…ミラー部、23C…反射
膜、23D…多結晶シリコン膜、23E…アルミニウム
膜、24…戻り光検出部(フォトダイオード)、25…
シリコン基板、42…画面、51…ミラー、61…再帰
反射板

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々個別の機能を有する複数のキーの配
    列のうちの選択されたキーの機能に基づいて処理を行う
    情報処理装置に対して選択されたキー情報を入力するた
    めの入力装置であって、 所定の大きさの空間領域の中で複数の位置がキー選択手
    段により選択可能な操作領域と、 この操作領域内の選択された位置を光学的に検出する選
    択位置検出手段と、 この選択位置検出手段により検出された位置を前記キー
    配列のうちの特定のキーに関連付けて出力する出力手段
    とを備えたことを特徴とするとする入力装置。
  2. 【請求項2】 前記選択位置検出手段は、前記操作領域
    内を走査する光学的走査部と、この光学的走査部による
    走査の角度情報および前記キー選択手段からの戻り光量
    を基に選択された位置を算出する選択位置特定手段とを
    含むことを特徴とする請求項1記載の入力装置。
  3. 【請求項3】 前記光学的走査部は、 前記操作領域内を走査するための走査光を発生する発光
    素子と、 前記走査光を集光するための集光レンズと、 前記走査光を偏向して前記操作領域内を走査させるため
    の、変位可能な偏向手段と、 前記走査光が操作領域内を走査した後の戻り光を検出す
    るための戻り光検出部とを含むことを特徴とする請求項
    2記載の入力装置。
  4. 【請求項4】 前記発光素子は前記偏向手段に一体化さ
    れており前記偏向手段とともに変位可能であることを特
    徴とする請求項3記載の入力装置。
  5. 【請求項5】 前記光学的走査部を複数備え、前記複数
    の光学的走査部の各走査光の波長は互いに異なることを
    特徴とする請求項2記載の入力装置。
  6. 【請求項6】 前記光学的走査部を複数備え、前記複数
    の光学的走査部は走査のタイミングが異なることを特徴
    とする請求項2記載の入力装置。
  7. 【請求項7】 キー配列が具体的に記載され、前記空間
    領域に任意に配設可能なキー配列表を備えたことを特徴
    とする請求項1記載の入力装置。
  8. 【請求項8】 少なくとも前記光学的走査部に対向する
    位置に、不要な反射光を吸収するための光吸収部を備え
    たことを特徴とする請求項2記載の入力装置。
  9. 【請求項9】 前記光吸収部はパームレストを兼ねるこ
    とを特徴とする請求項8記載の入力装置。
  10. 【請求項10】 少なくとも前記光学的走査部に対向す
    る位置に、再帰反射板を備えたことを特徴とする請求項
    2記載の入力装置。
  11. 【請求項11】 前記再帰反射板の一部に光吸収部を含
    むことを特徴とする請求項10記載の入力装置。
  12. 【請求項12】 各々個別の機能を有する複数のキーの
    配列のうちの選択されたキーの機能に基づいて処理を行
    う情報処理部と、 所定の大きさの空間領域の中で複数の位置がキー選択手
    段により選択可能な操作領域と、この操作領域内の選択
    された位置を光学的に検出する選択位置検出手段と、こ
    の選択位置検出手段により検出された位置を前記キー配
    列のうちの特定のキーに関連付けて出力する出力手段と
    を有し、前記情報処理部に対して選択されたキー情報を
    入力する入力部とを備えたことを特徴とする情報処理装
    置。
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