JP2003118590A - 自動車両のための油圧式ステアリングダンパー - Google Patents

自動車両のための油圧式ステアリングダンパー

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JP2003118590A
JP2003118590A JP2002242597A JP2002242597A JP2003118590A JP 2003118590 A JP2003118590 A JP 2003118590A JP 2002242597 A JP2002242597 A JP 2002242597A JP 2002242597 A JP2002242597 A JP 2002242597A JP 2003118590 A JP2003118590 A JP 2003118590A
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Gianluigi Mengoli
ジャンルイジ メンゴーリ
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Ducati Motor Holding SpA
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62KCYCLES; CYCLE FRAMES; CYCLE STEERING DEVICES; RIDER-OPERATED TERMINAL CONTROLS SPECIALLY ADAPTED FOR CYCLES; CYCLE AXLE SUSPENSIONS; CYCLE SIDE-CARS, FORECARS, OR THE LIKE
    • B62K21/00Steering devices
    • B62K21/08Steering dampers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/10Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium using liquid only; using a fluid of which the nature is immaterial
    • F16F9/14Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect
    • F16F9/145Devices with one or more members, e.g. pistons, vanes, moving to and fro in chambers and using throttling effect involving only rotary movement of the effective parts
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機能的で、実用的で、経済的であり構築が容
易なステアリングダンパーを提供すること。 【解決手段】 本発明の油圧式ステアリングダンパー
は、フレームを有する自動車両用の油圧式ステアリング
ダンパーであって、ステアリングスリーブと、該ステア
リングスリーブに同軸に挿入されたステアリングピンで
あって、該ステアリングピンの上方部分においてステア
リング主軸台に接続され、該ステアリングピンの下方部
分において下部ステアリングヨークに接続され、該ステ
アリングスリーブ内部において回転軸の周囲を回転する
ことができるステアリングピンとを備え、該油圧式ステ
アリングダンパーは、事前に組み立てられ、該ステアリ
ングスリーブ内部において該スリーブそのものと該ステ
アリングピンとの間に容易に適合する点において特徴付
けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はステアリングダンパ
ーに関し、より詳細には自動車両用のステアリングダン
パーに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車両のステアリング機構には、車両
走行時に車両前輪の操舵動作を円滑にするために用いら
れるダンピングデバイスが備えられていることが多く、
これにより車両の路上安定性が増し、よって特に高速に
おける車両の安全性が増す。
【0003】従来のステアリングダンパーは、通称「ス
テアリングブレーキ」として知られ、相互に回転する2
つの整合部分にかかる摩擦によって動作する。
【0004】従来、この種のダンパーはステアリングの
主軸台上に取り付けられ、またねじを備えていた。車両
の乗者は、このねじに接続されたノブを用いることによ
り、上記の相互回転する2つの整合部分間の摩擦を調節
することができた。この調節は、曲線状の道路の数と、
その道路での車両の走行速度とに応じて行なわれた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような摩擦によ
るダンパーには、磨耗が発生しやすく、また乗者による
調節を継続的に必要とするという2つの大きな不利な点
がある。継続的な調節が必要であると、乗者がダンパー
を調節する際に集中力を失い、路面への注意が一時的に
逸れるという危険な状況も発生する。
【0006】その結果、リニア方式の油圧式ダンパーが
開発された。このような油圧式ダンパーはチューブおよ
びステムからなり、1つはフレームに接続され、もう1
つは操舵系と一体形成されている。
【0007】しかし、これらのダンパーの場合、大きく
て扱いにくいため、自動車両の残りの部分と適合させる
のが困難であるという不利な点がある。そのため、油圧
式ダンパーは別個の増設要素として車両に取り付けられ
ることとなり、通常のメンテナンス作業の妨げとなって
いる。
【0008】従来技術による別の種類の油圧式ダンパー
として、自動車両のステアリング主軸台中に組み込まれ
たダンパーがある。この種類のダンパーの場合、上記の
不利な点は解消されるが、ダンパーの正確な動作に不可
欠な構成部分がステアリング主軸台とステアリングピン
との間に配置され、両者に直接作用するという別の不利
な点がある。
【0009】このような不利な点は、ステアリング主軸
台にメンテナンスを行なおうとするたびに、ステアリン
グダンパーを完全に取り外すことを意味する。その結
果、油圧流体を排出させる時間のかかる作業も必要とな
る。
【0010】よって、本発明は、機能的、実用的、経済
的でありかつ構築が容易なステアリングダンパーを提供
することにより、上記にて述べた不利な点全てを解消す
ることを目的とする。
【0011】上記の目的に関連して、本発明の技術的特
長は、本明細書中の特許請求の範囲に明確に記載され、
本発明の利点は、以下の詳細な説明を本発明の好適な実
施形態を示す添付の図面と共に参照すれば明らかとな
る。これらの好適な実施形態は例示目的のために示した
ものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の油圧式ステアリ
ングダンパーは、フレームを有する自動車両用の油圧式
ステアリングダンパーであって、ステアリングスリーブ
(3)と、該ステアリングスリーブ(3)に同軸に挿入
されたステアリングピン(2)であって、該ステアリン
グピン(2)の上方部分(4)においてステアリング主
軸台(5)に接続され、該ステアリングピン(2)の下
方部分(6)において下部ステアリングヨーク(7)に
接続され、該ステアリングスリーブ(3)内部において
回転軸(A)の周囲を回転することができるステアリン
グピン(2)とを備え、該油圧式ステアリングダンパー
は、事前に組み立てられ、該ステアリングスリーブ
(3)内部において該スリーブ(3)そのものと該ステ
アリングピン(2)との間に容易に適合する点において
特徴付けられる。
【0013】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記ダンパーは、前記ステアリングスリーブ(3)に固
定可能である外側の第1の部分(10)と、前記ステア
リングピン(2)に固定可能である内側の第2の部分
(12)とを少なくとも備え、該第1の部分(10)お
よび該第2の部分(12)は、油圧流体(17)を収容
する空間(16)を少なくとも1つ両者の間に形成し、
該空間(16)は、第1のチャンバ(28)および第2
のチャンバ(29)を少なくとも有し、該第1のチャン
バ(28)および該第2のチャンバ(29)は、コンジ
ット(30)を通じて互いに流体連絡し、該コンジット
(30)は、該外側の第1の部分(10)と一体形成さ
れた分割エレメント(27)内に設けられる点において
特徴付けられてもよい。
【0014】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記ダンパーが、前記流体(17)を押し出して該流体
(17)を前記コンジット(30)を通じて前記第1の
チャンバ(28)から前記第2のチャンバ(29)へと
移動させ、また、該コンジット(30)を通じて該流体
(17)を該第2のチャンバ(29)から該第1のチャ
ンバ(28)へと移動させる手段(26)を備える点に
おいて特徴付けられてもよい。
【0015】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記外側の第1の部分(10)が円筒型ライニング部
(11)を備え、該ライニング部(11)は、該ステア
リングスリーブ(3)内部において該スリーブ(3)自
体と同軸に配置されるように設計される点において特徴
付けられてもよい。
【0016】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記ダンパーが、前記ライニング部(11)を前記ステ
アリングスリーブ(3)に固定する手段(24)を備え
る点において特徴付けられてもよい。
【0017】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記内側の第2の部分(12)が円筒型壁部(13)を
備え、該円筒型壁部(13)は、前記ステアリングピン
(2)上において該ピン(2)の外面上に同軸に適合す
るように設計されている点において特徴付けられてもよ
い。
【0018】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記ダンパーが、前記円筒型壁部(13)を前記ステア
リングピン(2)に固定する手段(21)を備える点に
おいて特徴付けられてもよい。
【0019】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記ダンパーが、前記コンジット(30)の前記流体
(17)の通過が可能な断面部分を調節する手段(3
4)を備える点において特徴付けられてもよい。
【0020】本発明の油圧式ステアリングダンパーは、
前記手段(34)がリモートに動作する点において特徴
付けられてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】図1を参照して、参照符号1は、
自動車両のゾーン全体を示し、このゾーンにおいて、ス
テアリングと車両フレームとが接続される。
【0022】この接続ゾーン1は、チューブ状のステア
リングピン2を含む。このステアリングピン2はステア
リングスリーブ3に同軸に挿入され、このステアリング
スリーブ3は、上記の自動車両フレーム(図示せず)と
一体形成されている。
【0023】ステアリング2の回転軸には、参照符号A
が付されている。ステアリング2は、その上方部分4に
おいてステアリング主軸台5に接続され、その下方部分
6において下部ステアリングヨーク7に接続されてい
る。
【0024】ステアリングピン2は、回転軸Aを中心に
してステアリングスリーブ内で回転することができる。
【0025】このステアリングピン2のステアリングス
リーブ3内での回転運動は、従来のベアリング8によっ
て達成される。これらのベアリング8は、ピン2の上方
端部4および下方端部6に近接して配置されている。こ
れらのベアリングは図1中模式的に図示しているが、こ
れ以上の説明を省略する。
【0026】自動車両の前輪のテレスコピック式サスペ
ンションステムおよびチューブ(図示せず)は、ステア
リングピン2の両側に取り付けられ、ステアリング主軸
台5および下部ヨーク7上でステアリングピン2と平行
になっている。
【0027】車両のステアリングギヤ(図示せず)は、
主軸台5に取り付けられることが多く、上記の前輪(図
示せず)に対して従来通りの様式で作用するため、これ
以上の説明を省略する。
【0028】接続ゾーン1は、ステアリングスリーブ3
内部に配置された油圧式ステアリングダンパー9を含
む。
【0029】図2を参照して、ステアリングダンパー9
は、円筒型ライニング部11を備えた外側にある第1の
部分10と、円筒型壁部13を備えた内側にある第2の
部分12とを含む。
【0030】円筒型壁部13と円筒型ライニング部11
とは互いに同軸関係であり、ステアリングピン2とも同
軸関係にある。
【0031】円筒型壁部13および円筒型ライニング部
11は、2つの閉鎖エレメント14、15によって回転
可能に相互接続される。これらの閉鎖エレメント14、
15はそれぞれ上方および下方にあり、環状の形状を持
ち、液漏れしないシールを可能にするように設計されて
いる。
【0032】円筒型壁部13、円筒型ライニング部11
および2つの閉鎖エレメント14、15は、油圧流体1
7を収容する空間16を形成する。
【0033】図1を参照して、円筒型壁部13の下方端
部13a上には、上記空間の外側に延びる突起部18が
形成される。この突起部18は、クロスピン19と係合
することで円筒型壁部13をステアリングピン2にロッ
クさせ、これにより両者間の回転または移動を防ぐ。
【0034】クロスピン19は、2つの同軸の貫通穴2
0を通る。これらの貫通穴20は、ステアリングピン2
の対向する両側に設けられている。
【0035】クロスピン19と、ステアリングピン2内
に設けられた穴20とは、円筒型壁部13をステアリン
グピン2そのものに固定する手段21を共に構成する。
【0036】再度図1を参照して、ステアリングスリー
ブ3内に設けられたねじ切り穴23に圧力ねじ22がね
じ込まれ、これにより、従来の方法(これについてはさ
らなる説明を省略する)により、円筒型ライニング部1
1をステアリングスリーブ3に安定した様態で固定し、
これにより両者間の回転または移動を防ぐ。
【0037】ステアリングスリーブ3内のねじ22およ
び穴23は、円筒型ライニング部11をステアリングス
リーブ3に固定する手段24を共に構成する。
【0038】図2を参照して、油圧式ステアリングダン
パー9にはブレード25がある。このブレード25は円
筒型壁部13に固定され、壁部13から半径方向に空間
内と円筒型ライニング部11とに向かって延びる。
【0039】このブレード25は、軸方向(図示せず)
に向かって伸び、空間16の軸方向と実質的に一致す
る。
【0040】ブレード25は、軸A周囲を回転する際に
円筒型壁部13によって駆動され、空間16内部の油圧
流体17を押し出す手段26を構成する。
【0041】油圧式ステアリングダンパー9は、分割エ
レメント27をさらに含む。この分割エレメント27
は、円筒型ライニング部11に取り付けられ、円筒型ラ
イニング部11から空間16内と円筒型壁部13とに向
かって半径方向に延びる。
【0042】分割エレメント27およびブレード25
は、空間16において第1のチャンバおよび第2のチャ
ンバ(これらのチャンバそれぞれに参照符号28および
29を付す)とを形成する。これらのチャンバそれぞれ
の容積を変更することは可能であるが、これらの2つの
容積の総計は、流体17を収容する空間16の収容容積
の総計と常に等しい。
【0043】分割エレメント27にはコンジット30が
ある。コンジット30により、第1のチャンバ28およ
び第2のチャンバ29は互いに流体連絡する。
【0044】コンジット30は、スロットルねじ31に
より作動する。このスロットルねじ31は、コンジット
30の開口部分そのものを絞り、分割エレメント27内
に設けられた対応するねじ切り貫通穴32にねじ込まれ
る。ステアリングスリーブ3および円筒型ライニング部
11に設けられた開口部33により、ステアリングスリ
ーブ3外部からスロットルねじ31へのアクセスが得ら
れる。
【0045】スロットルねじ31は、コンジット30の
うち流体通路となるセクションを調節する手段34を構
成する。
【0046】図3に示すように、油圧式ダンパー9は、
スロットルねじ31上でリモートに動作する可撓性エレ
メント35を含む。
【0047】この可撓性エレメント35は、金属ケーブ
ル36を含む。この金属ケーブル36は、可撓性エレメ
ント35の第1の端部36aにおいてスロットルねじ3
1に取り付けられ、可撓性エレメント35の第1の端部
36aの反対側にある第2の端部36bにおいて手動式
ノブ37に取り付けられる。この可撓性エレメント35
は、自動車両のステアリングギヤ(図示せず)上に配置
することができ、有利である。
【0048】この可撓性エレメント35は、金属ケーブ
ル36を被覆する取り外し可能なシース38をさらに含
む。このシース38は、開口部33近隣においてステア
リングスリーブ3に接続された対応する支持部39に固
定される。
【0049】図4に示す油圧式ダンパー9の別の実施形
態において、円筒型壁部13をステアリングピン2に固
定する手段21は、テーパー部分41を有する環状ナッ
ト40を含む。この環状ナット40は、円筒型壁部13
の突起部18上にねじ込まれるように設計されている。
この突起部18は、環状ナット40のテーパー部分41
と整合するような形状を有する上方の第1のねじ切り端
部42および下方の第2のねじ切り端部43を有する。
【0050】この突起部18の円形表面上には、複数の
軸スリット44が均等な角度間隔で設けられている。図
4中、これらの軸スリット44のうち1つをハッチング
無しに模式的に示す。
【0051】以下、油圧式ステアリングダンパー9の動
作について図1を参照しながら説明する。油圧式ステア
リングダンパー9の構成要素を組み立てた後、油圧式ス
テアリングダンパー9を、ステアリングスリーブ3から
事前に取り外されているステアリングピン2上に配置す
る。次いで、ステアリングピン2中の2つの同軸穴20
を通じてクロスピン19を挿入することにより、油圧式
ステアリングダンパー9をステアリングピン2に固定す
る。
【0052】これにより、クロスピン19は、円筒型壁
部13を固定する上記手段21を構成するだけではな
く、壁13をステアリングピン2に配置する際の確実か
つ正確な基準となる。
【0053】油圧式ステアリングダンパー9の円筒型壁
部13をステアリングピン2に固定した後、ピン2およ
びダンパー9を共にステアリングスリーブに挿入する。
【0054】図1に示す構成から説明を始める。図1に
おいて、事前に組み立てられたステアリングダンパー9
がステアリングスリーブ3内部に取り付けられている。
ステアリングピン2が自身の軸Aの周囲を回転するたび
に、ブレード25がコンジット30を通じて流体17を
押し出す。
【0055】油圧流体17がコンジット30を通過する
と、ステアリングダンパー9は、公知の内部流体摩擦原
理に従ったブレーキ作用を行なう。
【0056】有利なことに、スロットルねじ31を調節
してこのブレーキ作用の強さを変更することが可能であ
る。そのため、ねじ31のねじを締めると、コンジット
30の流体17の通過が可能な断面部分が少なくなり、
逆に、ねじ31のねじを緩めると、コンジット30の流
体17の通過が可能な断面部分が増える。
【0057】図3に示す実施形態において、ねじ31の
調節を、ノブ37を回して金属ケーブル36をシース3
8に対して回転させることにより行なう。
【0058】有利なことに、生産および組み立てライン
から出てきた自動車両の内部には穴20、23および開
口部33があるため、どんなユーザでも、オプションの
アクセサリまたは標準アクセサリとして設けられた事前
に組み立てられたステアリングダンパー9を敏速かつ容
易に調節することができる。
【0059】さらなる実施形態(図示せず)において、
クロスピン19を、突起部18がステアリングピン2に
固定されたときに生じる遊びを低減またはさらにはゼロ
にするように設計されたコッターピンとする。
【0060】図4に示す固定構成は、遊びを無くすよう
にも設計されている。図4において、環状ナット40
を、突起部18の整合する上方のねじ切り端部42と、
上記の軸スリット44のうち1つ以上を内部に有する突
起部18の下方傾斜端部43とにねじ込まれる。これら
の軸スリット44により、環状ナット40のテーパー部
分41が突起部18にかける包囲圧力により、突起部1
8を少なくともその下方傾斜端部43において締め付け
ることができる。
【0061】油圧式ステアリングダンパー(9)は、ス
テアリングスリーブ(3)内部において、上記ステアリ
ングスリーブ(3)自体と、上記ステアリングスリーブ
(3)と同軸でありかつ回転軸(A)を有するステアリ
ングピン(2)との間に適合するように設計される。上
記ダンパー(9)は、上記ステアリングスリーブ(3)
に固定することが可能な円筒型ライニング部(11)
と、上記ステアリングピン(2)に固定することが可能
な円筒型壁部(13)とを含む。上記ライニング部(1
1)および上記壁部(13)は、両者の間に空間(1
6)を形成する。上記空間(16)は、流体(17)を
収容するように設計され、第1のチャンバ(28)およ
び第2のチャンバ(29)に分割される。上記第1のチ
ャンバ(28)および上記第2のチャンバ(29)は、
コンジット(30)を通じて互いに流体連絡する。上記
ダンパー(9)は、ブレード(25)をさらに含む。上
記ブレード(25)は、上記円筒型壁部(13)に取り
付けられ、上記ステアリングピン(2)が上記ステアリ
ングスリーブ(3)に対して回転すると、上記流体(1
7)を上記第1のチャンバ(28)および上記第2のチ
ャンバ(29)のうち一方から他方に押し出すように設
計される。
【0062】本明細書中に記載の発明には、本発明の概
念を逸脱することなく様々な改変および変更を為すこと
が可能である。さらに、本発明の詳細な記載内容は全
て、技術的に同等の要素と取り換えてもよい。
【0063】
【発明の効果】本発明の油圧式ステアリングダンパー
は、フレームを有する自動車両用の油圧式ステアリング
ダンパーであって、ステアリングスリーブと、該ステア
リングスリーブに同軸に挿入されたステアリングピンで
あって、該ステアリングピンの上方部分においてステア
リング主軸台に接続され、該ステアリングピンの下方部
分において下部ステアリングヨークに接続され、該ステ
アリングスリーブ内部において回転軸の周囲を回転する
ことができるステアリングピンとを備え、該油圧式ステ
アリングダンパーは、事前に組み立てられ、該ステアリ
ングスリーブ内部において該スリーブそのものと該ステ
アリングピンとの間に容易に適合する点において特徴付
けられ、これによって、機能的、実用的、経済的であり
かつ構築が容易なステアリングダンパーを提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明によるステアリングダンパーを
備えた自動車両の一部の模式的な前面図である。
【図2】図2は、図1を上方から見たときの部分の詳細
な断面図である。
【図3】図3は、図2に示す詳細の別の実施形態の上方
から見たときの断面図である。
【図4】図4は、図1に示すダンパーの別の実施形態の
模式的な前面図である。
【符号の説明】
1 接続ゾーン 2 ステアリングピン 3 ステアリングスリーブ 4 ピン2の上方端部 5 ステアリング主軸台 6 ピン2の下方端部 7 下部ステアリングヨーク 8 ベアリング 9 油圧式ダンパー 10 9の外側にある第1の部分 11 円筒型ライニング部 12 内側にある第2の部分 13 円筒型壁部 13a 下方端部 14 上方閉鎖エレメント 15 下方閉鎖エレメント 16 空間 17 油圧流体 18 突起部 19 クロスピン 20 ピン2内の穴 21 壁部13をピン2に固定する手段 22 圧力ねじ 23 ねじ切り穴 24 ライニング部11をスリーブ3に固定する手段 25 ブレード 26 押し出し手段 27 分割エレメント 28 第1のチャンバ 29 第2のチャンバ 30 コンジット 31 スロットルねじ 32 ねじ切り穴 33 スリーブ3内の開口部 34 コンジット30を調節する手段 35 可撓性エレメント 36 金属ケーブル 36a ケーブル36の第1の端部 36b ケーブル36の第2の端部 37 ノブ 38 シース 39 38の支持部 40 環状ナット 41 環状ナット40のテーパー部分 42 突起部18の上方の第1のねじ切り端部 43 突起部18の下方の第2のねじ切り端部 44 突起部18中の軸スリット
フロントページの続き (72)発明者 メンゴーリ ジャンルイジ イタリア国 イー−40054 ボローニャ マッダレーナ ディ ブドゥリオ, ビア エセ. ドナート, 15/アー Fターム(参考) 3D030 DC22 3J069 AA41 AA42 DD47 EE01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレームを有する自動車両用の油圧式ス
    テアリングダンパーであって、 ステアリングスリーブ(3)と、 該ステアリングスリーブ(3)に同軸に挿入されたステ
    アリングピン(2)であって、該ステアリングピン
    (2)の上方部分(4)においてステアリング主軸台
    (5)に接続され、該ステアリングピン(2)の下方部
    分(6)において下部ステアリングヨーク(7)に接続
    され、該ステアリングスリーブ(3)内部において回転
    軸(A)の周囲を回転することができるステアリングピ
    ン(2)と、を備え、 該油圧式ステアリングダンパーは、事前に組み立てら
    れ、該ステアリングスリーブ(3)内部において該スリ
    ーブ(3)そのものと該ステアリングピン(2)との間
    に容易に適合する点において特徴付けられる、油圧式ス
    テアリングダンパー。
  2. 【請求項2】 前記ダンパーは、前記ステアリングスリ
    ーブ(3)に固定可能である外側の第1の部分(10)
    と、前記ステアリングピン(2)に固定可能である内側
    の第2の部分(12)とを少なくとも備え、該第1の部
    分(10)および該第2の部分(12)は、油圧流体
    (17)を収容する空間(16)を少なくとも1つ両者
    の間に形成し、該空間(16)は、第1のチャンバ(2
    8)および第2のチャンバ(29)を少なくとも有し、
    該第1のチャンバ(28)および該第2のチャンバ(2
    9)は、コンジット(30)を通じて互いに流体連絡
    し、該コンジット(30)は、該外側の第1の部分(1
    0)と一体形成された分割エレメント(27)内に設け
    られる点において特徴付けられる、請求項1に記載のダ
    ンパー。
  3. 【請求項3】 前記ダンパーは、前記流体(17)を押
    し出して該流体(17)を、前記コンジット(30)を
    通じて前記第1のチャンバ(28)から前記第2のチャ
    ンバ(29)へと移動させ、また、該コンジット(3
    0)を通じて該流体(17)を該第2のチャンバ(2
    9)から該第1のチャンバ(28)へと移動させる手段
    (26)を備える点において特徴付けられる、請求項2
    に記載のダンパー。
  4. 【請求項4】 前記外側の第1の部分(10)は円筒型
    ライニング部(11)を備え、該ライニング部(11)
    は、該ステアリングスリーブ(3)内部において該スリ
    ーブ(3)自体と同軸に配置されるように設計される点
    において特徴付けられる、請求項2および3に記載のダ
    ンパー。
  5. 【請求項5】 前記ダンパーは、前記ライニング部(1
    1)を前記ステアリングスリーブ(3)に固定する手段
    (24)を備える点において特徴付けられる、請求項4
    に記載のダンパー。
  6. 【請求項6】 前記内側の第2の部分(12)は円筒型
    壁部(13)を備え、該円筒型壁部(13)は、前記ス
    テアリングピン(2)上において該ピン(2)の外面上
    に同軸に適合するように設計されている点において特徴
    付けられる、請求項2〜5のうちいずれかに記載のダン
    パー。
  7. 【請求項7】 前記ダンパーは、前記円筒型壁部(1
    3)を前記ステアリングピン(2)に固定する手段(2
    1)を備える点において特徴付けられる、請求項6に記
    載のダンパー。
  8. 【請求項8】 前記ダンパーは、前記コンジット(3
    0)の前記流体(17)の通過が可能な断面部分を調節
    する手段(34)を備える点において特徴付けられる、
    請求項1に記載のダンパー。
  9. 【請求項9】 前記手段(34)はリモートに動作する
    点において特徴付けられる、請求項1に記載のダンパ
    ー。
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