JP2003116876A - 医療器具保持装置 - Google Patents

医療器具保持装置

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JP2003116876A JP2001314094A JP2001314094A JP2003116876A JP 2003116876 A JP2003116876 A JP 2003116876A JP 2001314094 A JP2001314094 A JP 2001314094A JP 2001314094 A JP2001314094 A JP 2001314094A JP 2003116876 A JP2003116876 A JP 2003116876A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】設置状態を固定するためのストッパを掛け忘れ
たまま使用することを防止できる医療器具保持装置の提
供を目的としている。 【解決手段】本発明の医療器具保持装置は、医療器具1
を所望の位置に移動可能に保持する保持部2と、保持部
2を床面に対して移動させるキャスタ16を有する架台
部3と、保持部2の動作を制動する電磁ブレーキ11,
12,13,14,15と、架台部3の動作を制動する
ストッパ18と、ストッパ18による架台部3の動作の
制動に連動して、電磁ブレーキ11,12,13,1
4,15による保持部2の動作の制動を解除する連動ユ
ニット28および操作スイッチ29とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば手術を行な
う際に、内視鏡や手術器具等の医療器具を保持する医療
器具保持装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、内視鏡下手術の複雑化に伴い、常
に手術にたずさわる手術器具や内視鏡を所定の位置に固
定するための保持装置が利用されるようになってきた。
また、手術中に操作する装置や器具が増えてきているた
め、手術前に容易に設置でき、手術後簡単に撤収できる
保持装置が必要とされている。 【0003】そのため、特開平7−289563号公報
には、複数のアーム部および関節部から成る移動機構
と、医療器具の重量を相殺するバランス機構とを備えた
医療器具保持装置が開示されている。この医療器具保持
装置の設置部は、床面上を移動させるためのキャスタ
と、任意の位置で固定可能なストッパとによって構成さ
れている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7ー289563号公報に開示された医療器具保持装置
では、床面の任意の位置に固定するためのストッパを掛
け忘れると、術者や他の機器との接触により保持装置全
体が移動してしまう。この場合、保持装置によって保持
されている内視鏡による視野がずれたり、医療器具が内
視鏡の視野内から外れたりするため、手術の進行が妨げ
られる本発明は前記事情に着目してなされたものであ
り、その目的とするところは、設置状態を固定するため
のストッパを掛け忘れたまま使用することを防止できる
医療器具保持装置を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、診断若しくは治療を行なう医療器具を保
持するための医療器具保持装置において、前記医療器具
を所望の位置に移動可能に保持する保持部と、前記保持
部を支持するとともに、前記保持部を床面に対して移動
させる移動手段を有する架台部と、前記保持部の動作を
制動する第1の制動機構と、前記架台部に設けられ、前
記架台部の動作を制動する第2の制動機構と、前記第2
の制動機構による前記架台部の動作の制動に連動して、
前記第1の制動機構による前記保持部の動作の制動を解
除する制動解除機構とを具備することを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施形態について説明する。 【0007】図1および図2は本発明の第1の実施形態
を示している。図1に示されるように、本実施形態に係
る医療器具保持装置は、診断若しくは治療を行なう医療
器具としての内視鏡1を保持する保持部2と、床面17
に対して移動可能な架台部3とによって構成される。な
お、内視鏡1には、図示しない撮像光学系を有するカメ
ラヘッドと、撮像装置と、モニタ装置とが接続されてお
り、内視鏡1で得られた内視鏡像をモニタ装置に映すこ
とができるようになっている。 【0008】保持部2には、複数(本実施形態では、4
つ)の支持アーム4,5,6,7が設けられている。こ
のうち、第1支持アーム4は、内視鏡1を挿入・保持可
能な挿入穴8を備え、内視鏡1を固定・解除可能な固定
ネジ9が回転自在に螺合されている。そして、第1支持
アーム4の他端部は、水平方向の軸aを中心とし回動可
能に第2支持アーム5に対して取り付けられている。 【0009】また、第2支持アーム5の他端部は、水平
方向の軸bを中心として回動可能に第3支持アーム6に
対して取り付けられている。そして、第3支持アーム6
の他端部は、中継部材10を介して、鉛直方向の軸cお
よび水平方向の軸dを中心として回動可能に第4支持ア
ーム7に対して取り付けられている。更に、第4支持ア
ーム7の端部は、鉛直方向の軸eを中心に回動可能に架
台部3に対して取り付けられている。 【0010】次に、支持アーム4,5,6,7の回動部
の制動手段である電磁ブレーキ11,12,13,1
4,15について説明する。 【0011】第2支持アーム5には、回転軸a周りにお
ける第1支持アーム4の回動を電気的に規制可能な制動
手段としての電磁ブレーキ11が設けられている。この
電磁ブレーキ11は、通電時のみブレーキを解除し、非
通電時にはブレーキを作動させるいわゆる無励磁型電磁
ブレーキである。同様に、第3支持アーム6には、回転
軸b周りにおける第2支持アーム5の回動を電気的に規
制可能な電磁ブレーキ12が設けられている。また、中
継部材10には、回転軸d周りにおける第3支持アーム
6の回動を電気的に規制可能な電磁ブレーキ13が設け
られている。また、第4支持アーム7には、回転軸c周
りにおける中継部材10の回動を電気的に規制可能な電
磁ブレーキ14と、回転軸e周りにおける第4支持アー
ム7の架台部3に対する回動を電気的に規制可能な電磁
ブレーキ15とが設けられている。一方、架台部3には
4個のキャスタ16が設けられており、架台部3を床面
17で自由に移動させることができるようになってい
る。また、架台部3には、架台部3を床面17に対して
固定支持する固定手段としてのストッパ18が設けられ
ている。ストッパ18は、雄ネジ部19を備えた丸棒部
20と、ユーザが把持して回転させることができるレバ
ー21と、床面17に対する滑り止め作用を成すゴム2
2とが一体となって構成されている。また、ストッパ1
8の雄ネジ部19は、架台部3に形成された雌ネジ部2
3と螺合している。そして、この構成では、ストッパ1
8を架台部3に対してねじ込んだ際に、ストッパ18の
フランジ部24が架台部3の上面部25に突き当たり、
その状態で、ストッパ18の滑り止めゴム22が床面1
7を押圧するようになっている。なお、上面部25に
は、ストッパ18のフランジ部24が上面部25に突き
当ったことを検知する圧力センサ26が配設されてい
る。 【0012】次に、図2を参照しながら、医療器具保持
装置における電気回路の構成について説明する。 【0013】動力供給手段としての電磁ブレーキ駆動回
路27から電磁ブレーキ11,12,13,14,15
に至る動力伝達経路には、後述する第2の切換手段とし
ての連動ユニット28と、第1の切換手段としての操作
スイッチ29とが設けられている。連動ユニット28
は、圧力センサ26と検知回路30とリレー31とによ
って構成されている。この場合、検知回路30は、圧力
センサ26と電気的に接続されており、圧力センサ26
で得られた信号を検知する。また、検知回路30は、リ
レー31と電気的に接続されている。このリレー31
は、電磁ブレーキ駆動回路27と電磁ブレーキ11,1
2,13,14,15との間に配置され、電磁ブレーキ
駆動回路27から操作スイッチ29に至る動力伝達経路
を伝達状態と遮断状態とに切換える。また、操作スイッ
チ29は、連動ユニット28と電磁ブレーキ11,1
2,13,14,15との間の動力伝達経路に設けられ
ており、電磁ブレーキ駆動回路27から電磁ブレーキ1
1,12,13,14,15に至る動力伝達経路を伝達
状態(ON状態)と遮断状態(OFF状態)とに切換え
る。 【0014】次に、上記構成の医療器具保持装置の作用
について説明する。 【0015】まず、医療器具保持装置の準備段階につい
て説明する。 【0016】手術に際し、医療器具保持装置は、手術室
に運ばれて、所望の場所に設置される。この時、架台部
3のストッパ18のレバー21を回転させて、架台部3
に対してストッパ18をねじ込むと、滑り止めゴム22
が床面17に押圧され、架台部3が床面17に対して固
定される。また、この状態では、フランジ部24によっ
て圧力センサ26が押圧されるため、その旨が検知回路
30により検知され、検知情報がリレー31に伝達され
る。これにより、リレー31は、電磁ブレーキ駆動回路
27から操作スイッチ29に至る動力伝達経路を伝達状
態に切換える。 【0017】次に、医療器具保持装置の術中における作
用について説明する。 【0018】まず、第1支持アーム4に設けられた挿入
穴8に内視鏡1が挿入される。この挿入状態で固定ネジ
9を捩じ込むと、第1支持アーム4に内視鏡1が確実に
固定される。前述したように架台部3が床面17に対し
て固定された状態では、駆動回路27からの電流が、伝
達状態のリレー31を通り、操作スイッチ29により遮
断状態になっている部分まで導かれている。ここで、保
持部2を保持して操作スイッチ29を押すと、遮断状態
が伝達状態になり、電磁ブレーキ11,12,13,1
4,15が解除される。そのため、内視鏡1を3次元空
間の任意の位置および方向に移動できる。そして、移動
後、操作スイッチ29をOFFにすると、電磁ブレーキ
11,12,13,14,15への電力供給が遮断され
るため、内視鏡1をその移動した設定位置に固定でき
る。 【0019】以上説明したように、本実施形態の医療器
具保持装置は、医療器具としての内視鏡1を所望の位置
に移動可能に保持する保持部2と、保持部2を支持する
とともに、保持部2を床面に対して移動させる移動手段
としてのキャスタ16を有する架台部3と、保持部2の
動作を制動する第1の制動機構としての電磁ブレーキ1
1,12,13,14,15と、架台部3に設けられ、
架台部3の動作を制動する第2の制動機構としてのスト
ッパ18と、ストッパ18による架台部3の動作の制動
に連動して、電磁ブレーキ11,12,13,14,1
5による保持部2の動作の制動を解除する制動解除機構
(第1および第2の切換手段)としての連動ユニット2
8および操作スイッチ29とを備えている。具体的に
は、ストッパ18をねじ込んで確実に架台部3が床面1
7に対し固定されていないと、操作スイッチ29を操作
しても、電磁ブレーキ11,12,13,14,15は
解除されないため、保持部2を動かすことができない。
そのため、ストッパ18の掛け忘れによって術中に医療
器具保持装置が床面17で移動してしまうことを防止で
き、スムーズな手術が可能となる。 【0020】図3〜図5は本発明の第2の実施形態を示
している。なお、本実施形態において、第1の実施形態
と共通する構成部分については、以下、同一符号を付し
てその説明を省略する。 【0021】本実施形態の医療器具保持装置の保持部7
5は、第1の実施形態における保持部2の全ての電磁ブ
レーキ11,12,13,14,15を後述するエアブ
レーキ(第1の制動機構)40〜44に置き換えた構成
を成している。 【0022】図3に示されるように、架台部45には中
心軸gと同軸に穴46が形成されており、この穴46の
内周面には雌ネジ47が形成されている。また、架台部
45の内部には、気体が流動可能な管路48,49が形
成されている。一方の管路48はエアポンプ71に接続
されており、他方の管路49は後述するエアブレーキ4
0〜44に接続されている。なお、架台部45には、架
台部45を床面17上で自由に移動させることができる
4つのキャスタ16が設けられている。 【0023】ストッパ(第2の制動機構)50は、手で
回転可能なレバー部51と丸棒部52とを備えている。
丸棒部52の外周面には、架台部45に形成された雌ネ
ジ47と螺合可能な雄ネジ53が形成されている。ま
た、丸棒部52の外周面には、その長手方向の中央部付
近に、丸棒部52の外径よりも小さい外径を有する柱状
の段部54が形成されている。また、この段部54には
貫通穴55が形成されている。さらに、丸棒部52の外
周面53には環状の収納溝59,60が形成されてお
り、これらの収納溝59,50には、架台部45の穴4
6の内周面と丸棒部52の外周面56との間を気密に保
持するOリング57,58が収納されている。 【0024】次に、図5を参照しながら、制動手段であ
るエアブレーキ40の構成について説明する。 【0025】第1支持アーム4は、その軸部61が第2
支持アーム5の穴部62に嵌合されており、その状態
で、第2支持アーム5に対し回転軸aを中心に回動でき
る。第2支持アーム5と対向する第1支持アーム4の部
分には、パッド63が接着固定されている。また、第1
支持アーム4と第2支持アーム5との間には圧縮バネ6
5が介挿されている。この圧縮バネ65は、パッド63
と第2支持アーム4の押圧面64とが接触する方向で第
1支持アーム4を付勢している。さらに、第1支持アー
ム4の端部66の外周面67には、第2支持アーム5の
空間部68を気密に保持するOリング69が装着されて
いる。また、第2支持アーム5には、空間部68に接続
され且つ空間部68に気体を送気するための配管70が
設けられている。 【0026】次に、図4を参照しながら、電気回路とエ
アブレーキの配管構成とについて説明する。 【0027】気体を送気可能な動力供給手段であるエア
ポンプ71は、管路48,49および配管70を介し
て、エアブレーキ40〜44に接続されている。管路4
9の途中には第1の切換手段(制動解除機構)としての
電磁弁72が介挿されており、エアポンプ71と電磁弁
72との間には第2の切換手段(制動解除手段)として
の段部54および貫通穴55を有するストッパ50が設
けられている。また、電磁弁72と電磁弁駆動回路73
とが電気的に接続されており、手元側の操作スイッチ7
4と電磁弁駆動回路73とが電気的に接続されている。
なお、ここでは、エアブレーキ40について説明した
が、他のエアブレーキ41,42,43,44について
も同様に構成されている。 【0028】続いて、上記構成の医療器具保持装置の作
用について説明する。 【0029】まず、医療器具保持装置のセッティングに
ついて説明する。 【0030】医療器具保持装置を所望の場所に移動する
場合、ストッパ50は架台部45に対して捩じ込まれな
い。また、ストッパ50がねじ込まれていない状態で
は、段部54および貫通穴55が管路48,49に一致
していないため、管路48,49同士の連通がストッパ
50によって遮断される。 【0031】所望の位置で、レバー部51を回転させて
ストッパ50を架台部45に対してねじ込むと、ストッ
パ50の滑り止めゴム22が床面17に対して押圧さ
れ、架台部45が床面17に固定される。この時、段部
54および貫通穴55が管路48,49に一致するた
め、エアポンプ70から送気される気体は、管路48か
らストッパ50内の貫通穴55を介して、管路49に流
れ込む。そして、管路49に導入された気体は、一度、
電磁弁72で流れが遮断される。 【0032】次に、医療器具保持装置の術中における作
用について説明する。 【0033】前述したように架台部45が床面17に固
定された状態で、操作スイッチ74をONすると、電磁
弁駆動回路73が作動し、電磁弁72が開放される。こ
れにより、電磁弁72で流れが遮断されていた気体は、
エアブレーキ40,41,42,43,44に送気され
るため、後述するようにエアブレーキ40,41,4
2,43,44が解除され、全ての支持アーム4,5,
6,7はそれぞれの回転軸周りで回動できる。 【0034】以下、気体の送気によってエアブレーキが
解除される過程について、エアブレーキ40を例にとっ
て具体的に説明する。 【0035】図5に示されるように、エアブレーキ40
に気体が送気されていない状態では、圧縮バネ65の付
勢力によって、第1支持アーム4に接着されているパッ
ド63と第2支持アーム5の押圧面64とが圧接してい
るため、第1支持アーム4に対して第2支持アーム5が
固定されている。この状態で、管路70から気体が空間
部68内に送気されると、空間部68内の内圧が上昇
し、圧縮バネ65の付勢力よりも空間部68内の圧力の
方が大きくなる。そのため、パッド63と押圧面64と
の間に隙間が発生し、第1支持アーム4に対して第2支
持アーム5が回転軸aを中心に回動自在となる。さら
に、操作スイッチ74をOFFにすると、電磁弁72
(図示しない)が閉じ、電磁弁72のリリーフ弁(図示
しない)が作動して、空間部68の気体が外に排出され
る。したがって、再び、第1支持アーム4に対して第2
支持アーム5が固定される。操作スイッチ74のON/
OFFを繰り返すことにより、以上の作用が繰り返され
ることになる。 【0036】一方、ストッパ50をねじ込んでいない
(つまり、架台部45を床面17に固定していない)状
態で、保持部75を動かすために操作スイッチ74を通
電状態にしても、管路48,49同士の連通状態が遮断
されているため、すべてのエアブレーキ40,41,4
2,43,44にエアーが供給されず、エアブレーキ4
0,41,42,43,44は解除されない。 【0037】以上説明したように、本実施形態の医療器
具保持装置は、第1の実施形態と同様の構成を成してい
るため、第1の実施形態と同様の作用効果を奏するとと
もに、動力源がエアーであるため、圧力センサおよび検
知回路が不要である。そのため、第1の実施形態よりも
安価に構成できる。 【0038】なお、本実施形態では、エアーを用いてエ
アブレーキの作動・解除を行なっているが、エアーに限
らず、他の気体、あるいは水、油などの流体を用いても
良い。また、ストッパ50をねじ込む方式ではなく、単
純押し込み方式として、一定量押し込んだところでロッ
クが作動し、ロック解除手段を押すことで、バネなどの
弾性部材によりロックが解除される構成としても良い。 【0039】図6および図7は本発明の第3の実施形態
を示している。なお、本実施形態において、第1および
第2の実施形態と共通する構成部分については、以下、
同一符号を付してその説明を省略する。 【0040】図6に示されるように、本実施形態の医療
器具保持装置では、4つのキャスタ16のそれぞれに対
応して、第2の実施形態におけるストッパ50が4つ設
けられている。この場合、各ストッパ50は、対応する
キャスタ16の回転軸80に対して直交する方向に延び
ている。また、図7に示されるように、ストッパ50
は、エアポンプ71と電磁弁72との間で、管路48,
49により直列に接続されている。 【0041】次に、上記構成の医療器具保持装置の作用
について説明する。 【0042】医療器具保持装置を所望の場所に移動する
場合、4つのストッパ50は架台部45に対して捩じ込
まれない。また、4つのストッパ50がねじ込まれてい
ない状態では、段部54および貫通穴55が管路48,
49に一致していないため、管路48,49同士の連通
がストッパ50によって遮断される。 【0043】所望の位置で、レバー部51を回転させて
各ストッパ50を架台部45に対してねじ込むと、スト
ッパ50がキャスタ16に接触して、キャスタ16の回
転が規制され、架台部45が床面17に固定される。こ
の時、段部54および貫通穴55が管路48,49に一
致するため、エアポンプ70から送気される気体は、管
路48からストッパ50内の貫通穴55を介して、管路
49に流れ込む。それ以後の作用は第2の実施形態と同
様である。 【0044】以上説明したように、本実施形態の医療器
具保持装置は、第2の実施形態と同様の構成を成してい
るため、第2の実施形態と同様の作用効果を奏するとと
もに、キャスタ16の回転をストッパ50によって直接
に停止させることができるため、架台部45および保持
部75全体の重量が軽くても、固定が可能である。 【0045】なお、本実施形態では、4つのキャスタ1
6に対してそれぞれストッパ50を設けたが、これに限
らず、1個あるいは2個のストッパ50をキャスタ16
に設け、全てのストッパ50が捩じ込まれた時にだけ流
体管路がつながり、動力供給できるようにしても良い。 【0046】図8は本発明の第4の実施形態を示してい
る。なお、本実施形態において、第1の実施形態と共通
する構成部分については、以下、同一符号を付してその
説明を省略する。 【0047】図8に示されるように、本実施形態の医療
器具保持装置では、保持部2の下面に滑り止め部材22
が接着されており、保持部2と滑り止め部材22とが一
体となっている。また、保持部2に一体的に設けられた
段部90の外周面91は、架台部92内に設けられた空
間部の内周面93と嵌合している。さらに、段部90の
下側のフランジ面である段部下面94と、架台部92の
前記空間部の内底部95との間には、圧縮バネ96が介
挿されている。この圧縮バネ96は、段部下面94を内
底部95に対して略鉛直方向に押し上げるように付勢し
ている。そして、圧縮バネ96により保持部2が略鉛直
方向に押し上げられた状態では、段部90の上側の面で
ある上面96が、架台部92に設けられた規制部97と
接触するようになっている。 【0048】架台部92を床面17に固定する第2の制
動機構としてのストッパ98は、切換手段と移動手段と
が一体となって形成されている。具体的には、ストッパ
98は、回転軸hを中心に回転可能な把持部としてのレ
バー部99と、上面部96から下面部94へと貫通する
穴100に挿通される本体部98aとを備えている。本
体部98aの端部には、架台部92に設けられた雌ネジ
部101と螺合する雄ネジ部102が形成されている。
そして、ストッパ98の雄ネジ部102が架台部92の
雌ネジ部101に捩じ込んでいくと、ストッパ98のフ
ランジ部103が段部90を押し下げ、段部下面部94
が架台部92に設けられた当て付け面104に突き当た
るようになっている。また、架台部92には、4つのキ
ャスタ16が、床面17で自由に移動できるように固定
されている。なお、保持部2の動作を制動する第1の制
動機構および制動解除機構については、第1または第2
の実施形態と同一である。 【0049】次に、上記構成の医療器具保持装置の作用
について説明する。 【0050】まず、レバー部99を回転操作せず、スト
ッパ98を架台部92に捩じ込んでいない状態では、圧
縮バネ96によって保持部2が架台部92に対して略鉛
直方向に持ち上げられ、上面部96が規制部97に突き
当たる。この時、保持部2の下面に設けられている滑り
止め部材22は、床面17から浮いている。そのため、
架台部92は、床面17上を任意の方向および位置へと
移動できる。 【0051】一方、レバー部99を回転操作してストッ
パ98を架台部92に捩じ込んでいくと、フランジ部1
03が段部90を押し下げ、滑り止め部材22が床面1
7と当接する。その後、更にストッパ98を架台部92
に捩じ込んでいくと、架台部92が略鉛直上方向に持ち
上げられる。つまり、架台部92とこれに固定されたキ
ャスタ16は、滑り止め部材22が床面17を押圧する
ことにより、床面17から持ち上げられ、保持部2と架
台部92の全重量が滑り止め部材22にかかることにな
り、架台部92が床面17に対し固定される。 【0052】以上説明したように、本実施形態の医療器
具保持装置は、前述した第2の制動機構とともに、第1
または第2の実施形態と同様の第1の制動機構および制
動解除機構を備えているため、第1または第2の実施形
態と同様の作用効果を奏するとともに、キャスタ16の
回転を固定するのではなく、キャスタ16を浮かすこと
で、保持部2を床面17に対して広い接触面積かつ重量
を利用して押圧するため、保持部2をガタなく床面17
に対して確実に固定ができる。 【0053】図9および図10は本発明の第5の実施形
態を示している。なお、本実施形態において、第1ない
し第4の実施形態と共通する構成部分については、以
下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0054】図9に示されるように、本実施形態の医療
器具保持装置では、保持部2の段部110の外周面11
1と、架台部112に設けられた空間部の内周面113
とが嵌合しており、その嵌合部の一部にはラック(移動
機構)114が形成されている。具体的には、このラッ
ク114は、段部110の外周面111に、床面17に
対して略鉛直方向に形成されている。また、ラック11
4は、モータ115と一体的に構成されているピニオン
(移動機構)116と噛み合っている。 【0055】また、架台部112の内部には、モータ1
15を駆動させるモータ駆動回路117(図10参照)
が電気的に接続されている。さらに、架台部112に
は、ピニオン116の回転方向を切換える切換手段であ
る切換スイッチ118(図10参照)が内蔵されてい
る。なお、保持部2の動作を制動する第1の制動機構お
よび制動解除機構については、第1または第2の実施形
態と同一である。 【0056】このような構成では、切換スイッチ118
をUP方向に切換えると、モータ駆動回路117により
ピニオン116が図中時計回りに回転する。この場合、
ラック114が略鉛直上方向に運ばれ、結果として、保
持部2の下面に設けられた滑り止め部材22と床面17
との間に隙間が開き、架台部112は、キャスタ16に
よって床面17上を任意の位置に移動できる。 【0057】一方、切換スイッチ118をDOWN方向
に切換えると、モータ115によりピニオン116が図
中反時計回りに回転する。この場合、ラック114が鉛
直下方向に運ばれ、結果として、保持部2の下面に設け
られた滑り止め部材22が床面17に押し当てられるこ
とになる。そのため、架台部112は床面17から持ち
上げられ、保持部2と架台部112の全重量が滑り止め
部材22を介して床面に伝わり、医療器具保持装置が固
定される。 【0058】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、第4の実施形態と同様の作用効果が得られるととも
に、スイッチの切換えのみで電気的にストッパの上げ下
げが可能であるため、第4の実施形態よりも操作が非常
に簡単となる。 【0059】図11および図12は本発明の第6の実施
形態を示している。なお、本実施形態において、第1な
いし第5の実施形態と共通する構成部分については、以
下、同一符号を付してその説明を省略する。 【0060】図11に示されるように、本実施形態の医
療器具保持装置の保持部75は、第2の実施形態の保持
部75と略同様に構成されている。ただし、保持部75
の下面に滑り止め部材22が接着固定されている点、お
よび、特徴的なストッパ機構137が設けられている点
が第2の実施形態と異なる。以下、ストッパ機構137
について説明する。 【0061】まず、保持部75の小径部75Aは架台部
125の小径穴128と嵌合し、また、保持部75の大
径部75Bは架台部125の大径穴129と嵌合してい
る。また、小径部75Aの外周面126と小径穴128
の内周面との間、および、大径部75Bの外周面127
と大径穴29の内周面との間にはそれぞれ、エアーの流
れを止めるOリング130,131が介挿されている。 【0062】また、保持部75と架台部125との間に
は、保持部75を架台部125に対して略鉛直上方に押
し上げる圧縮バネ132が介挿されている。具体的に
は、この圧縮バネ132は、架台部125の上面部13
3と保持部75のバネ受け部134との間に配設されて
いる。 【0063】Oリング130,131と、保持部75の
外周面126,127と、架台部125の穴128,1
29の内周面は、互いに協働して、空気室135を形成
している。この空気室135は、架台部125内に形成
された管路136に接続されており、管路136を通じ
てエアーが給排されることによりその内部の圧力が変化
するとともに体積が変化するようになっている。 【0064】また、図12に示されるように、管路13
6には、架台部125に内蔵されている電磁弁72と、
電磁弁駆動回路73と、エアー供給部であるポンプ71
とが、エアー管路を介して接続されている。また、電磁
弁駆動回路73には、電磁弁72の開閉状態を切換える
切換スイッチ74が電気的に接続されている。なお、保
持部75の動作を制動する第1の制動機構および制動解
除機構は、第1または第2の実施形態と同様な原理で作
動する。 【0065】このような構成では、スイッチ74を切換
えて電磁弁72を開放すると、ポンプ73から空気室1
35にエアーが送られ、空気室135の内圧が高くな
る。そして、空気室135の内圧が圧縮バネ132の付
勢力(圧縮バネ132が伸びようとする力)を超える
と、保持部75が架台部125に対して略鉛直下方に押
し下げられる。これにより、保持部75の下面に設けら
れた滑り止め部材22が床面17に押圧され、さらに、
架台部125が床面17から持ち上げられ、保持部75
と架台部125の全重量が床面17に押し当てられて、
医療器具保持装置が床面17に対して固定される。 【0066】一方、スイッチ74を切換えて電磁弁72
に設けられているリリーフ弁(図示しない)を解除する
と、空気室135内に閉じ込められていたエアーが外に
放出されるとともに、圧縮バネ132の付勢力(伸び
力)の方が大きくなり、保持部75が架台部125に対
し近づき、架台部125が床面17に設置されるととも
に、滑り止め部材22が床面17から離れる。そのた
め、医療器具保持装置は、キャスタ16により、床面1
7に対し任意の位置に移動できる。 【0067】このように、本実施形態によれば、第1お
よび第2の実施形態と同様な作用効果が得られるととも
に、第5の実施形態のようにラックとピニオンといった
精度の必要な部品が不要なため、製造上、容易に加工で
きるとともに、組立時の調整が不要で、ユーザに安価に
提供できる。 【0068】図13および図14は本発明の第7の実施
形態を示している。なお、本実施形態において、第1の
実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符
号を付してその説明を省略する。 【0069】図13に示されるように、本実施形態の医
療器具保持装置の保持部2および架台部3の構造は、第
1の実施形態のそれと同様である。この実施形態におい
ては、保持部2の各支持アームの外面部や、架台部3の
外面部に、検知手段である超音波センサ145が数多く
配備されている。超音波センサ145は、架台部3に内
蔵されているセンサ検知回路146と、警告手段である
ランプ147とにそれぞれ電気的に接続されている。 【0070】このような構成では、超音波センサ145
に物体が近づくことにより、超音波センサ145からセ
ンサ検知回路146に電気信号が送られ、ランプ147
に電源が供給されて、ランプ147が点灯する。 【0071】したがって、本実施形態によれば、物体が
医療器具保持装置の任意の部位に接近すると、ランプ1
47によってユーザに警告することができる。 【0072】また、本発明の第8の実施形態として、第
7の実施形態の警告手段であるランプ147をブザーに
変更しても良い。この場合、第7の実施形態と同様の効
果が得られるとともに、警告がブザーにより手術室全体
に響き渡るため、術者がどんな場所にいて、どんな体勢
をとっていたとしても、容易にその警告を知ることが可
能である。 【0073】図15は、本発明の第9の実施形態を示し
ている。なお、本実施形態において、第7および第8の
実施形態と共通する構成部分については、以下、同一符
号を付してその説明を省略する。 【0074】本実施形態では、第8の実施形態のブザー
に代えて、ユーザが身につける携帯振動発生装置155
が使用されている。なお、検知手段は第7および第8の
実施形態と同じであり、医療器具保持装置の各所に超音
波センサ145が取り付けられている。 【0075】図15に示されるように、保持部2あるい
は架台部3に設けられた超音波センサ145は、センサ
検知回路146と電気的に接続されている。また、セン
サ検知回路146は送信回路156に電気的に接続され
ており、送信回路156は、センサ検知回路146から
の信号により、携帯振動発生装置155を振動させるた
めの電波信号を送信する。 【0076】一方、ユーザが常に所持する警告手段であ
る携帯振動発生装置155は、送信回路156から送信
された電波を受信する信号受信回路157と、信号受信
回路157から信号を受け取る振動駆動回路159と、
振動駆動回路159に電気的に接続されたモータ158
とを備えている。なお、携帯振動発生装置155は、携
帯電話などで着信したことを知らせるために用いられる
振動を発する振動発生部を内蔵している。 【0077】次に上記構成の作用について説明する。 【0078】物体が保持部2あるいは架台部3に接近す
ると、超音波センサ145により物体が検知され、セン
サ検知回路146から送信回路156に電気信号が伝え
られる。そのため、送信回路156は、振動を発生する
モータ158を動作させるために電波を発信する。送信
回路156から発せられた電波は、信号受信回路157
によって受信される。信号受信回路157に電波が受信
されると、受信回路157はその旨の電気信号を振動駆
動回路159に送り、振動駆動回路159によってモー
タ158が振動する。その結果、携帯振動発生装置15
5が振動することになる。 【0079】以上のように、本実施形態によれば、第7
および第8の実施形態に比べ、ユーザがどの体勢でどこ
の場所に居て他の手術機器の音が発せられている場合で
あっても、警告を自分の触感として感じることができる
ため、より確実に警告を知ることができる。また、必要
とするユーザが携帯振動発生装置を所有することによ
り、他の人や患者に知られず、医療器具保持装置への物
体の接近を認知かつ避けることができる。 【0080】図16は、本発明の第10の実施形態を示
している。なお、本実施形態において、第1の実施形態
と共通する構成部分については、以下、同一符号を付し
てその説明を省略する。 【0081】本実施形態は、架台部3に情報出力手段で
あるブザー171が内蔵されている点、および、電気回
路の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、図16
に示されるように、ストッパ18の動作状態を検出する
検出手段である圧力センサ26は、検知回路30に電気
的に接続されており、検知回路30は制御回路170に
電気的に接続されている。また、制御回路170には、
電磁ブレーキ駆動回路27の作動切換を行なう切換スイ
ッチ172が電気的に接続されており、電磁ブレーキ駆
動回路27には、電磁ブレーキ11,12,13,1
4,15が電気的に接続されている。 【0082】また、制御回路170には、架台部に内蔵
された警告手段としてのブザー171が電気的に接続さ
れている。ここで、制御回路170とは、検知回路30
からの信号と切換スイッチ172からの入力信号とによ
って、ブザー171と電磁ブレーキ11,12,13,
14,15の動作状態を変更可能な電気回路である。 【0083】次に、上記構成の作用について説明する。 【0084】まず、第1支持アーム4に設けられている
挿入穴8に医療器具1を挿入し、固定ネジ9を螺合して
確実に第1支持アーム4に医療器具1を固定する。次
に、切換スイッチ172をONにすると、制御回路17
0に入力信号が送られ、電磁ブレーキ駆動回路27によ
り電磁ブレーキ11,12,13,14,15が解除さ
れる。この時、ストッパ18を床面17に対して固定し
ていない場合には、圧力センサ26が動作している旨の
情報信号が検知回路30から制御回路170に送られな
いため、ブザー171が告知音を発する。一方、ストッ
パ18を床面17に対し固定している場合には、ストッ
パ18が圧力センサ26に接触しているため、圧力セン
サ26が動作している旨の情報信号が検知回路30から
制御回路170に送られる。そのため、ブザー171は
告知音を発しない。 【0085】また、切換スイッチ172をOFFにする
と、電磁ブレーキ11,12,13,14,15に通電
されなくなるため、電磁ブレーキ11,12,13,1
4,15は固定状態となり、医療器具1を固定可能にな
る。同時に、ブザー171の告知音もストッパ18の固
定の有無にかかわらず、発することがない。 【0086】このように、本実施形態では、ストッパ1
8がねじ込まれて架台部3が確実に床面17に対して固
定されていないと、ブザー171が鳴り、ユーザにスト
ッパ18が固定されていないことを告知することができ
る。そのため、ユーザがストッパ18をかけ忘れて手術
をすることを防止できる。すなわち、術中における医療
器具1の移動を防止でき、スムーズな手術が可能とな
る。 【0087】なお、本実施形態では、情報出力手段とし
てブザーを用いたが、第7および第9実施形態と同様
に、視覚に訴えるランプや、ユーザが身につける携帯振
動発生装置を用いても良い。 【0088】以上説明してきた技術内容によれば、以下
に示されるような各種の構成が得られる。 【0089】1.床面に対して移動可能な架台部と、前
記架台部に設けられ該架台部に対し医療器具を移動可能
に保持する保持部と、を有する医療器具保持装置におい
て、前記床面に対して前記架台部を固定する第1の固定
手段と、前記架台部に対して前記保持部を固定する第2
の固定手段と、前記床面に対し前記架台部が固定されて
いる時のみ前記保持部を移動可能にする制御する制御手
段と、を有することを特徴とする医療器具保持装置。 【0090】2.前記保持部は、複数の支持アームと前
記支持アーム同士を回動可能に連結する回動軸を備える
ことで、前記医療器具を3次元空間の任意の位置および
方向に移動可能に保持することを特徴とする第1項に記
載の医療器具保持装置。 【0091】3.前記第2の固定手段は、前記支持アー
ムの前記回転軸周りにおける回動を固定/解除する制動
手段と、前記制動手段を駆動させる動力供給手段と、前
記動力供給手段から前記制動手段への動力供給を伝達状
態と遮断状態に切換る第1の切換手段とで構成したこと
を特徴とする第2項に記載の医療器具保持装置。 【0092】4.前記制御手段は、前記動力供給手段か
ら前記制動手段への動力供給を伝達状態と遮断状態に切
換ると共に、前記第1の固定手段が固定状態の時のみ動
力供給を伝達状態とする第2の切換手段を備えたことを
特徴とする第3項に記載の医療器具保持装置。 【0093】5.前記動力供給手段は電力を動力源とす
ることを特徴とする第3項または第4項に記載の医療器
具保持装置。 【0094】6.前記動力供給手段は流体を動力源とす
ることを特徴とする第3項または第4項に記載の医療器
具保持装置。 【0095】7.前記第1の固定手段を床面に対し接触
固定させることを特徴とする第1項ないし第6項のいず
れか1項に記載の医療器具保持装置。 【0096】8.前記第1の固定手段は前記架台部の一
部を固定することを特徴とする第1項ないし第6項のい
ずれか1項に記載の医療器具保持装置。 【0097】9.前記第1の固定手段が前記保持部と前
記架台部を床面に対し、略鉛直方向に移動可能にする移
動機構と、前記移動機構を駆動し、前記保持部の一部を
床面に接触させ、前記架台部を床面に対し浮上させる第
1のモードと、前記保持部を床面に対し浮上させ、前記
架台部を床面に接触させる第2のモードとを切換る切換
手段からなることを特徴とする第1項ないし第6項のい
ずれか1項に記載の医療器具保持装置。 【0098】10.医療器具保持装置に接近する物体を
検知する検知手段と、その接近を警告する警告手段とを
備えたことを特徴とする第1項ないし第9項のいずれか
1項に記載の医療器具保持装置。 【0099】11.医療器具を保持する保持部と、前記
保持部を床面に対し移動可能に支持する架台部とを備え
た医療器具保持装置において、前記保持部と前記架台部
を床面に対し、略鉛直方向に移動可能にする移動手段
と、前記移動手段を駆動し、前記保持部の一部を床面に
接触させ、前記架台部を床面に対し浮上させる第1のモ
ードと、前記保持部を床面に対し浮上させ、前記架台部
を床面に接触させる第2のモードとを切換る切換手段か
らなることを特徴とする医療器具保持装置。 【0100】12.前記移動手段は人力を動力源とする
ことを特徴とする第11項に記載の医療器具保持装置。 【0101】13.前記移動手段は電力を動力源とする
ことを特徴とする第11項に記載の医療器具保持装置。 【0102】14.前記移動手段は流体を動力源とする
ことを特徴する第11項に記載の医療器具保持装置。 【0103】15.前記保持部の床面に接触する部分に
摩擦部材が設けられていることを特徴とする第11項な
いし第14項のいずれか1項に記載の医療器具保持装
置。 【0104】(第11項〜第15項の課題)特開平7−
289563号公報に開示された保持装置では、保持装
置を床面の任意の位置に固定する場合、設置部に内蔵さ
れたストッパ構造やキャスタの固定方法では少なからず
ガタを持っているため、設置部は床に対して確実な固定
がされず、保持された内視鏡や医療器具が微妙に動いて
しまい手術の妨げとなっていた。 【0105】(第11項〜第15項の目的)保持装置を
床面に対してガタつき無く確実に固定できる医療器具保
持装置の提供を目的としている。 【0106】16.医療器具を3次元空間の任意の位置
および方向に移動可能に保持する保持部を備えた医療器
具保持装置において、医療器具保持装置に接近する物体
を検知する検知手段と、その接近を警告する警告手段と
を備えたことを特徴とする医療器具保持装置。 【0107】17.前記警告手段は人の聴覚に訴える手
段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保
持装置。 【0108】18.前記警告手段は人の触覚に訴える手
段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保
持装置。 【0109】19.前記警告手段は人の視覚に訴える手
段であることを特徴とする第16項に記載の医療器具保
持装置。 【0110】(第16項〜第19項の課題)特開平7−
289563号公報に開示された保持装置では、保持装
置を床面の任意の位置に固定した場合でも、術者や他の
機器や医療器具の接触により、保持装置全体あるいは内
視鏡の視野や医療器具が視野内からずれてしまい、手術
の妨げとなっていた。特に脳外科手術においては微細な
空間を内視鏡を用いて拡大して処置を行なうが、脳は非
常に傷つきやすい組織であるため、術者は常に緊張、集
中を余儀なくされる。その状況下では内視鏡の意図しな
い移動は術者の疲労の増大や手術時間の延長を起こさせ
る要因となっていた。 【0111】(第16項〜第19項の目的)保持装置に
術者や医療器具が接近した時に、保持装置に接触するこ
とがないように未然に警告を促すことができる医療器具
保持装置の提供を目的としている。 【0112】20.床面に対して移動可能な架台部と、
前記架台部に対して医療器具を移動・固定する保持部と
を有する医療器具保持装置において、床面に対して架台
部を固定する固定手段と、前記固定手段の動作状態を検
出する第1の検出手段と、前記保持部の動作状態を検出
する第2の検出手段と、前記第1、第2の検出手段から
の情報に基づき使用者に前記固定手段の動作状態を認識
させる情報を出力する情報出力手段とを備えたことを特
徴とする医療器具保持装置。 【0113】21.前記、情報出力手段は前記保持部が
医療器具を移動可能な状態である時に情報を出力するこ
とを特徴とする第20項に記載の医療器具保持装置。 【0114】 【発明の効果】以上説明したように、本発明の医療器具
保持装置によれば、設置状態を固定するためのストッパ
を掛け忘れたまま使用することを防止できる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の第1の実施形態に係る医療器具保持装
置の概略構成図である。 【図2】図1の医療器具保持装置の電気回路の要部構成
図である。 【図3】本発明の第2の実施形態に係る医療器具保持装
置の要部の概略構成図である。 【図4】図3の医療器具保持装置の電気回路の要部構成
図である。 【図5】図3の医療器具保持装置の第1の制動機構の概
略構成図である。 【図6】本発明の第3の実施形態に係る医療器具保持装
置の要部の概略構成図である。 【図7】図6の医療器具保持装置の電気回路の要部構成
図である。 【図8】本発明の第4の実施形態に係る医療器具保持装
置の要部の概略構成図である。 【図9】本発明の第5の実施形態に係る医療器具保持装
置の要部の概略構成図である。 【図10】図9の医療器具保持装置の電気回路の要部構
成図である。 【図11】本発明の第6の実施形態に係る医療器具保持
装置の要部の概略構成図である。 【図12】図11の医療器具保持装置の電気回路の要部
構成図である。 【図13】本発明の第7の実施形態に係る医療器具保持
装置の要部の概略構成図である。 【図14】図13の医療器具保持装置の電気回路の要部
構成図である。 【図15】本発明の第9の実施形態に係る医療器具保持
装置の電気回路の要部構成図である。 【図16】本発明の第10の実施形態に係る医療器具保
持装置の電気回路の要部構成図である。 【符号の説明】 1…医療器具 2…保持部 3…架台部 11,12,13,14,15…電磁ブレーキ(第1の
制動機構) 16…キャスタ(移動手段) 18…ストッパ(第2の制動機構) 27…操作スイッチ(制動解除機構) 28…連動ユニット(制動解除機構)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安永 浩二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 4C061 GG13 JJ17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 診断若しくは治療を行なう医療器具を保
    持するための医療器具保持装置において、 前記医療器具を所望の位置に移動可能に保持する保持部
    と、 前記保持部を支持するとともに、前記保持部を床面に対
    して移動させる移動手段を有する架台部と、 前記保持部の動作を制動する第1の制動機構と、 前記架台部に設けられ、前記架台部の動作を制動する第
    2の制動機構と、 前記第2の制動機構による前記架台部の動作の制動に連
    動して、前記第1の制動機構による前記保持部の動作の
    制動を解除する制動解除機構と、 を具備することを特徴とする医療器具保持装置。
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