JP2003114691A - 車両用テキスト音声合成装置 - Google Patents

車両用テキスト音声合成装置

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JP2003114691A
JP2003114691A JP2001307618A JP2001307618A JP2003114691A JP 2003114691 A JP2003114691 A JP 2003114691A JP 2001307618 A JP2001307618 A JP 2001307618A JP 2001307618 A JP2001307618 A JP 2001307618A JP 2003114691 A JP2003114691 A JP 2003114691A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両乗員の運転負荷の変化に合わせてテキス
ト読み上げの中断、リピート箇所の設定および読み上げ
再開を行う。 【解決手段】 運転者の運転操作と車載機器操作を検出
して運転負荷状態を判定し、高い運転負荷状態が発生し
たときに音声合成中のテキスト位置を記憶しておき、テ
キスト音声合成を再実行させる操作がなされると、記憶
されているテキスト位置を検索し読み上げを実行させ
る。これにより、運転者の運転操作や車載機器操作にと
もなって運転負荷が高くなり、テキスト読み上げに充分
な注意を払うことが困難になった時点の読み上げ中のテ
キスト位置が確実に記憶され、そのままテキストの読み
上げが続けられても、高い運転負荷状態が解消されて聞
き直しが可能になったときに、まさに聞き直したい位置
からテキスト読み上げを再実行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テキストデータに
対応する音声を合成して車両乗員に提供する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】業務や私的な通信手段として電子メール
が普及してきており、車両の運転中にも利用できること
が望まれている。電子メールはテキストデータで送られ
るため、ディスプレイに表示して読み取る必要がある。
しかし、車両の運転中には車両前方を注視する必要があ
り、ディスプレイに表示されたメールを読み取ることは
できない。
【0003】そこで、乗車状態、走行状態、付属機器の
操作状態、天候状態、運転状態、車両位置などに基づい
てテキストデータをディスプレイに表示するか、または
音声に合成して出力するかを選択するようにしたナビゲ
ーション装置が提案されている(例えば特開2001−
141475号公報参照)。この装置では、走行中には
ディスプレイに表示することを禁止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
テキスト音声合成装置では、車両の走行状態によりテキ
ストデータを音声合成して読み上げるので、運転中にデ
ィスプレイを見る必要はないが、運転操作や車外の様子
に注意を払うことに忙しくなると、読み上げられる音声
は聞こえていてもその内容を理解することができず、結
果として情報が伝達されないことがある。
【0005】本発明の目的は、車両乗員の運転負荷の変
化に合わせてテキスト読み上げの中断、リピート箇所の
設定および読み上げ再開を行うようにした車両用テキス
ト音声合成装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1) 請求項1の発明
は、テキストデータに対応する音声を合成して出力する
音声合成手段と、運転者の運転負荷状態を判定する負荷
状態判定手段と、前記負荷状態判定手段により高い運転
負荷状態が発生したと判定されると、前記音声合成手段
により音声合成中のテキスト位置を記憶する記憶手段
と、テキストデータの音声合成出力を再実行させる操作
部材と、前記操作部材が操作されると、前記記憶手段に
記憶されているテキスト位置を検索し前記音声合成手段
により音声合成を実行させる制御手段とを備え、これに
より上記目的を達成する。 (2) 請求項2の車両用テキスト音声合成装置は、前
記制御手段によって、前記負荷状態判定手段により高い
運転負荷状態が所定時間以上継続していると判定される
と、前記音声合成手段による音声合成を一時停止するよ
うにしたものである。 (3) 請求項3の車両用テキスト音声合成装置は、前
記制御手段によって、テキストデータの音声合成が一時
停止されているときに前記操作部材が操作されると、前
記記憶手段に記憶されているテキスト位置から前記音声
合成手段により音声合成を実行させるようにしたもので
ある。 (4) 請求項4の車両用テキスト音声合成装置は、前
記制御手段によって、テキストデータの音声合成が一時
停止された後に、前記負荷状態判定手段により高い運転
負荷状態が解消したと判定されると、前記記憶手段に記
憶されているテキスト位置から前記音声合成手段により
音声合成を実行させるようにしたものである。 (5) 請求項5の車両用テキスト音声合成装置は、前
記負荷状態判定手段によって、車両運転者の運転操作と
車載機器操作を検出し、運転操作と車載機器操作に基づ
いて運転負荷状態を判定するようにしたものである。 (6) 請求項6の車両用テキスト音声合成装置は、前
記運転操作にはステアリング操作、アクセルペダルとブ
レーキペダルの踏み替え操作およびターンシグナルスイ
ッチ操作が含まれ、前記車載機器操作にはオーディオ装
置、空調装置およびナビゲーション装置の操作が含まれ
る。 (7) 請求項7の車両用テキスト音声合成装置は、前
記負荷状態判定手段によって、車両運転者の視線を検出
し、運転者の視線方向に基づいて運転負荷状態を判定す
るようにしたものである。 (8) 請求項8の車両用テキスト音声合成装置は、前
記負荷状態判定手段によって、車速を検出し、車速に基
づいて運転負荷状態を判定するようにしたものである。
【0007】
【発明の効果】(1) 請求項1の発明によれば、運転
者の運転負荷状態を判定し、高い運転負荷状態が発生し
たときに音声合成中のテキスト位置を記憶しておき、テ
キストデータの音声合成出力を再実行させる操作がなさ
れると、記憶されているテキスト位置を検索し音声合成
を実行させるようにしたので、運転者の運転負荷が高く
なり、テキスト音声合成出力に充分な注意を払うことが
困難になった時点の音声合成中のテキスト位置が確実に
記憶され、そのままテキスト音声合成が続けられても、
高い運転負荷状態が解消されて聞き直しが可能になった
ときに、まさに聞き直したい位置からテキスト音声合成
出力を再実行させることができ、聞き直したい位置の面
倒な割り出し操作が不要となり、聞き直しの必要がない
テキスト最初からの無駄な再実行が避けられる。 (2) 請求項2の発明によれば、高い運転負荷状態が
所定時間以上継続していると判定されると、テキストの
音声合成を一時停止するようにしたので、高い運転負荷
状態の継続により音声が聞こえても内容を理解すること
ができないような状況下で、無用にテキスト音声合成が
続けられて運転者が対応に苦慮するような事態を防止す
ることができる。 (3) 請求項3の発明によれば、テキストデータの音
声合成が一時停止されているときに、テキスト音声合成
出力を再実行させる操作がなされると、記憶されている
テキスト位置からテキスト音声合成を実行させるように
したので、高い運転負荷状態が所定時間以上継続してテ
キスト音声合成が一時停止されても、高い運転負荷状態
が発生して内容が充分に理解できなくなったテキスト位
置から、運転者の都合のよいときにいつでもテキスト音
声合成出力を再開させることができる。 (4) 請求項4の発明によれば、テキストデータの音
声合成が一時停止された後に高い運転負荷状態が解消し
たと判定されと、記憶されているテキスト位置からテキ
スト音声合成を実行させるようにしたので、高い運転負
荷状態が発生して内容が充分に理解できなくなったテキ
スト位置から、高負荷状態の解消により自動的にテキス
ト音声合成出力が再開され、操作性および簡便性を向上
させることができる。 (5) 請求項5および請求項6の発明によれば、車両
運転者の運転操作と車載機器操作を検出し、運転操作と
車載機器操作に基づいて運転負荷状態を判定するように
したので、高い運転負荷状態を正確に判定することがで
きる。 (6) 請求項7の発明によれば、車両運転者の視線を
検出し、運転者の視線方向に基づいて運転負荷状態を判
定するようにしたので、運転者が自車の前景を注視でき
ないような高い運転負荷状態を確実に判定することがで
きる。 (7) 請求項8の発明によれば、車速を検出し、車速
に基づいて運転負荷状態を判定するようにしたので、車
両発進時の高い運転負荷状態を確実に判定することがで
きる。
【0008】
【発明の実施の形態】《発明の第1の実施の形態》図1
は第1の実施の形態の構成を示す。運転操作検出装置1
は運転者の車両運転操作を検出する。この運転操作検出
装置1にはステアリングホイールの操舵角を検出する操
舵角センサー、アクセルペダルの踏み込み量を検出する
アクセルセンサー(スロットル開度センサー)、ブレー
キペダルの踏み込み力を検出するブレーキセンサーおよ
びターンシグナルスイッチが含まれる。なお、運転操作
検出装置1には上記装置の他にライトスイッチ、ワイパ
ースイッチなどを含めてもよい。
【0009】車載機器操作検出装置2は運転者の車載機
器の操作を検出する。車載機器にはオーディオ装置、エ
アコン装置(空調装置)、ナビゲーション装置および車
載通信機器(電子メール受信機)が含まれ、車載機器操
作検出装置2はそれらの車載機器の操作を検出する。な
お、車載機器には上記機器の他にオートスピードコント
ロールデバイスなどを含めてもよい。リピートスイッチ
3は、運転者がすでに読み上げられたテキストをもう一
度繰り返して聞きたいときに操作するスイッチである。
【0010】テキストデータベース(DB)4は読み上
げの対象となるテキストデータを記憶する記憶装置であ
り、テキストデータには車載通信機により受信した電子
メールのテキストデータの他に、CDやDVDなどのメ
ディアから読み込まれた小説やドライブ案内などのコン
テンツが記憶されている。テキスト音声合成装置5はテ
キストデータに対応する音声を合成する装置であり、合
成した音声をスピーカー6から出力する。
【0011】コントローラー10は、マイクロコンピュ
ーター10aとメモリ10bやタイマー10cなどの周
辺部品を備え、後述する制御プログラムを実行して運転
操作検出装置1と車載機器操作検出装置2の検出結果に
基づいて運転者の運転負荷を判定し、運転負荷に合わせ
てテキスト読み上げの中断、リピート箇所の設定および
読み上げ再開を行う。メモリ10bは、運転負荷の高い
状態が発生したと判定された時点のテキスト上の読み上
げ位置を記憶する。具体的には、読み上げられているテ
キストのタイトル、読み上げられていた段落の番号と段
落内の文番号(句点ごとに区分した文の順番)を記憶す
る。タイマー10cは運転負荷が高い状態の継続時間を
計時する。
【0012】特許請求の範囲の構成要素と第1の実施の
形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわ
ち、テキスト音声合成装置5およびスピーカー6が音声
合成手段を、コントローラー10が負荷状態判定手段お
よび制御手段を、メモリ10bが記憶手段を、リピート
スイッチ3が操作部材をそれぞれ構成する。
【0013】図2はテキスト音声合成制御プログラムを
示すフローチャートである。このフローチャートによ
り、第1の実施の形態の動作を説明する。コントローラ
ー10は、車両用テキスト音声合成装置のメインスイッ
チ(不図示)が投入されるとこの制御プログラムの実行
を開始する。
【0014】ステップ1において、現在、テキスト読み
上げ処理(TTS;Text to Speech)が行われているか
どうかを確認する。テキスト読み上げ処理が開始される
まで待機し、テキスト読み上げ処理が開始されるとステ
ップ2へ進む。ステップ2では、運転操作検出装置1に
より運転者の運転操作を検出するとともに、車載機器操
作検出装置2により運転者の車載機器操作を検出し、検
出結果を読み取る。ステップ3において、運転操作と車
載機器操作の検出結果に基づいて運転者の運転負荷を判
定し、「高負荷状態の発生」か、「高負荷状態が所定時
間以上継続中」か、あるいは「高負荷状態の解消」かを
判別する。
【0015】ここで、運転負荷の判定方法を説明する。
(1)減速度が0.3[G]以上の急ブレーキ操作、操舵
角速度がπ/2[rad/sec]以上の急ハンドル操作など、
急激な運転操作が検出されたときは、最も運転負荷が高
い状態にあると判断し、直ちに「高負荷状態が所定時間
以上継続中」と判定する。
【0016】(2)操舵角速度π/4[rad/sec]以上の
ステアリング操作が継続したとき、5[回/10sec]以上の
頻繁なアクセルペダルとブレーキペダルの踏み替え操作
が継続したときなど、通常の運転操作の範囲であるがそ
の状態が継続したときは「高負荷状態の発生」と判定す
る。また、操舵角速度π/4[rad/sec]以上のステアリ
ング操作が10[sec]以上継続したとき、5[回/10sec]
以上の頻繁なアクセルペダルとブレーキペダルの踏み替
え操作が30[sec]以上継続したときなど、通常の運転
操作の範囲であるがその状態が所定時間以上継続したと
きは「高負荷状態が所定時間以上継続中」と判定する。
【0017】(3)車載機器(オーディオ装置、エアコ
ン装置、ナビゲーション装置)の何らかの操作が検出さ
れたときは「高負荷状態の発生」とする。また、これら
の車載機器の操作が5[sec]以上継続したときは「高負
荷状態が所定時間以上継続中」と判定する。
【0018】(4)ターンシグナルスイッチが操作さ
れ、ターンシグナルランプの点滅が開始したときなど、
車両の挙動が変化するために自車周囲の状況に一層、注
意を払わなければならないときは「高負荷状態の発生」
とする。また、ターンシグナルランプが1分以上点滅を
継続したときなど、上述したような状態が所定時間以上
継続したときは「高負荷状態が所定時間以上継続中」と
判定する。
【0019】図2のステップ3で「高負荷状態の発生」
と判定されたときはステップ4へ進み、現在、読み上げ
中のテキスト位置をメモリ10bに記憶する。このと
き、テキストの読み上げはそのまま継続する。その後、
ステップ1へ戻って上述した処理を繰り返す。
【0020】また、ステップ3で「高負荷状態が所定時
間以上継続中」と判定されたときはステップ5へ進み、
テキストの読み上げ処理を一時停止する。通常、「高負
荷状態が所定時間以上継続中」と判定される前に、いっ
たん「高負荷状態発生」と判定され、上述したステップ
4で読み上げ中のテキスト位置をメモリ10bに記憶す
る処理が行われる。したがって、読み上げ処理の一時停
止後にリピート操作がなされたら、メモリ10bに記憶
した「高負荷状態発生」時のテキスト位置まで戻り、そ
の位置からテキスト読み上げを再開することができる。
【0021】ただし、上述した運転負荷の判定方法のう
ちの、(1)急激な運転操作が検出された場合には、
「高負荷状態発生」の判定を経ずに直ちに「高負荷状態
が所定時間以上継続中」と判定されるので、急激な運転
操作がなされた場合に限って読み上げの一時停止を行う
とともに、そのときのテキストの読み上げ位置をメモリ
10bに記憶する。
【0022】「高負荷状態が所定時間以上継続中」の判
定がなされてテキスト読み上げを一時停止した後、ステ
ップ7へ進む。ステップ7はリピートスイッチ3により
リピート操作がなされたかどうかを確認するステップ
で、このリピート操作は自らが体験した高負荷状態を選
択するものである。なお、リピート操作がなされなけれ
ばテキスト読み上げを一時停止したままステップ1へ戻
り、上述した処理を繰り返す。
【0023】テキスト読み上げの一時停止後に、運転者
が急ハンドルや急ブレーキなど自ら体験した高負荷状態
を選択してリピート操作をした場合には、ステップ8で
メモリ10bに記憶されている対応する高負荷状態発生
時または急激な運転操作が行われたときの対応するテキ
スト位置を検索し、続くステップ9でその位置からテキ
ストの読み上げを再開する。その後、ステップ1へ戻っ
て上述した処理を繰り返す。
【0024】ステップ3において上述した高負荷状態が
すべて解消し「高負荷状態の解消」と判定されたときは
ステップ6ヘ進み、「高負荷状態が所定時間以上継続
中」と判定される前に高負荷状態が解消したかどうかを
確認する。高負荷状態が所定時間以上継続中と判定され
る前に高負荷状態が解消したときは、テキスト読み上げ
が続けられている。そこで、運転者が高負荷状態発生時
点からのテキストの聞き直しを望んでいるかどうかを確
認するために、ステップ7でリピートスイッチ3により
リピート操作がなされたかどうかを確認する。リピート
操作がなされていない場合は、高負荷状態発生時点から
解消時点までに読み上げられたテキストを運転者が理解
しており、聞き直しを望んでいないと判断し、ステップ
1へ戻って上述した処理を繰り返す。
【0025】一方、自ら体験した高負荷状態を選択しリ
ピート操作がなされた場合は、運転者が高負荷状態発生
時点からのテキストの聞き直しを望んでいると判断し、
ステップ8でメモリ10bに記憶されている対応する高
負荷状態発生時のテキスト位置を検索し、続くステップ
9でその位置からテキストの読み上げを再開する。その
後、ステップ1へ戻って上述した処理を繰り返す。
【0026】なお、「高負荷状態が所定時間以上継続
中」と判定された後に高負荷状態が解消したときは、す
でにテキスト読み上げが一時停止されている(ステップ
5)。この場合は運転操作または車載機器操作の高負荷
状態が長く続いたのであるから、高負荷状態発生時点か
ら読み上げが停止されるまでに読み上げられたテキスト
の内容を、運転者は充分に理解していないと考えられ
る。そこで、ステップ7で運転者のリピート操作の確認
をせずにステップ8へ進み、メモリ10bに記憶されて
いる高負荷状態発生時のテキスト位置を読み出し、続く
ステップ9でその位置からテキストの読み上げを再開す
る。その後、ステップ1へ戻って上述した処理を繰り返
す。
【0027】このように第1の実施の形態によれば、運
転者の運転操作と車載機器操作を検出して運転負荷状態
を判定し、高い運転負荷状態が発生したときに読み上げ
(音声合成)中のテキスト位置を記憶しておき、テキス
ト読み上げを再実行させるリピートスイッチ3が操作さ
れると、記憶されているテキスト位置から読み上げを実
行させるようにしたので、運転者の運転操作や車載機器
操作にともなって運転負荷が高くなり、テキスト読み上
げに充分な注意を払うことが困難になった時点の読み上
げ中のテキスト位置が確実に記憶され、そのままテキス
トの読み上げが続けられても、高い運転負荷状態が解消
されて聞き直しが可能になったときに、まさに聞き直し
たい位置からテキスト読み上げを再実行させることがで
き、聞き直したい位置の面倒な割り出し操作が不要とな
り、聞き直しの必要のないテキスト最初からの無駄な再
実行が避けられる。
【0028】第1の実施の形態によればまた、高い運転
負荷状態が所定時間以上継続していると判定されると、
テキストの読み上げ(音声合成)を一時停止するように
したので、高い運転負荷状態の継続により音声が聞こえ
ても内容を理解することができないような状況下で、無
用にテキスト読み上げが続けられて運転者が対応に苦慮
するような事態を防止することができる。
【0029】第1の実施の形態ではさらに、テキストデ
ータの読み上げ(音声合成)が一時停止されているとき
にリピートスイッチ3が操作されると、記憶されている
テキスト位置からテキスト読み上げを実行させるように
したので、高い運転負荷状態が所定時間以上継続してテ
キスト読み上げが一時停止されても、高い運転負荷状態
が発生して内容が充分に理解できなくなったテキスト位
置から、運転者の都合のよいときにいつでもテキスト読
み上げを再開させることができる。
【0030】さらにまた第1の実施の形態によれば、テ
キストデータの読み上げ(音声合成)が一時停止された
後に高い運転負荷状態が解消すると、記憶されているテ
キスト位置からテキスト読み上げを再開させるようにし
たので、高い運転負荷状態が発生して内容が充分に理解
できなくなったテキスト位置から、高負荷状態の解消に
より自動的にテキスト読み上げが再開され、操作性およ
び簡便性を向上させることができる。
【0031】また、第1の実施の形態によれば、リピー
ト操作は高負荷状態の選択とともに入力する構成とした
が、これに限定されず、一義的に高負荷であったのでリ
ピート操作を要求するようにシステムを簡素化すること
ができるのはもちろんである。
【0032】《発明の第2の実施の形態》上述した第1
の実施の形態では運転者の運転操作と車載機器操作を検
出して運転負荷を判定する例を示したが、運転者の視線
方向を検出し、視線方向の検出結果に基づいて運転負荷
を判定する第2の実施の形態を説明する。
【0033】図3は第2の実施の形態の構成を示す。な
お、図1に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号
を付して相違点を中心に説明する。視線検出装置7は運
転者の視線の方向を検出する。なお、運転者の視線を検
出する技術は、例えば特開平10−244892号公報
などに開示されている技術を用いる。
【0034】この第2の実施の形態の動作は、図2に示
す第1の実施の形態の動作の内の、ステップ3における
運転負荷の判定方法が異なるだけであるから、その相違
点のみを説明する。この第2の実施の形態では、運転者
の視線が自車前景以外の特定方向に3[sec]以上停留し
たときなど、運転者の視線が自車前景以外の方向に停留
しているときは、「高負荷状態の発生」と判定する。ま
た、運転者の視線が自車前景以外の特定方向に所定時
間、例えば10[sec]以上停留したときは、「高負荷状
態が所定時間以上継続中」と判定する。
【0035】このように第2の実施の形態によれば、車
両運転者の視線を検出し、運転者の視線方向に基づいて
運転負荷状態を判定するようにしたので、第1の実施の
形態の上述した効果に加え、運転者が自車の前景を注視
できないような高い運転負荷状態を確実に判定すること
ができる。
【0036】《発明の第3の実施の形態》車速に基づい
て運転負荷を判定する第3の実施の形態を説明する。図
4は第3の実施の形態の構成を示す。なお、なお、図1
に示す機器と同様な機器に対しては同一の符号を付して
相違点を中心に説明する。車速センサー8は車両の車速
を検出する。
【0037】この第3の実施の形態の動作は、図2に示
す第1の実施の形態の動作の内の、ステップ3における
運転負荷の判定方法が異なるだけであるから、その相違
点のみを説明する。一般に、車両が発進するときは、一
層入念に車外への注意を払わなければならない。そこ
で、この第3の実施の形態では、車両が発進して車速0
から所定車速、例えば30[km/h]に達するまでは「高負
荷状態が所定時間以上継続中」と判定する。ただし、車
両の発進が検出された場合には、「高負荷状態発生」の
判定を経ずに直ちに「高負荷状態が所定時間以上継続
中」と判定されるので、読み上げの一時停止を行うとと
もに、そのときのテキストの読み上げ位置をメモリ10
bに記憶する。
【0038】このように第3の実施の形態によれば、車
速を検出し、車速に基づいて運転負荷状態を判定するよ
うにしたので、第1の実施の形態の上述した効果に加
え、車両発進時の高い運転負荷状態を確実に判定するこ
とができる。
【0039】なお、運転者の運転負荷の判定方法は上述
した第1から第3の実施の形態の判定方法に限定されな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の構成を示す図である。
【図2】 第1の実施の形態のテキスト音声合成制御プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図3】 第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図4】 第3の実施の形態の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 運転操作検出装置 2 車載機器操作検出装置 3 リピートスイッチ 4 テキストデータベース 5 テキスト音声合成装置 6 スピーカー 7 視線検出装置 8 車速センサー 10 コントローラー 10a マイクロコンピューター 10b メモリ 10c タイマー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テキストデータに対応する音声を合成して
    出力する音声合成手段と、 運転者の運転負荷状態を判定する負荷状態判定手段と、 前記負荷状態判定手段により高い運転負荷状態が発生し
    たと判定されると、前記音声合成手段により音声合成中
    のテキスト位置を記憶する記憶手段と、 テキストデータの音声合成出力を再実行させる操作部材
    と、 前記操作部材が操作されると、前記記憶手段に記憶され
    ているテキスト位置を検索し前記音声合成手段により音
    声合成を実行させる制御手段とを備えることを特徴とす
    る車両用テキスト音声合成装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の車両用テキスト音声合成
    装置において、 前記制御手段は、前記負荷状態判定手段により高い運転
    負荷状態が所定時間以上継続していると判定されると、
    前記音声合成手段による音声合成を一時停止することを
    特徴とする車両用テキスト音声合成装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の車両用テキスト音声合成
    装置において、 前記制御手段は、テキストデータの音声合成が一時停止
    されているときに前記操作部材が操作されると、前記記
    憶手段に記憶されているテキスト位置から前記音声合成
    手段により音声合成を実行させることを特徴とする車両
    用テキスト音声合成装置。
  4. 【請求項4】請求項2に記載の車両用テキスト音声合成
    装置において、 前記制御手段は、テキストデータの音声合成が一時停止
    された後に、前記負荷状態判定手段により高い運転負荷
    状態が解消したと判定されると、前記記憶手段に記憶さ
    れているテキスト位置から前記音声合成手段により音声
    合成を実行させることを特徴とする車両用テキスト音声
    合成装置。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両
    用テキスト音声合成装置において、 前記負荷状態判定手段は、車両運転者の運転操作と車載
    機器操作を検出し、運転操作と車載機器操作に基づいて
    運転負荷状態を判定することを特徴とする車両用テキス
    ト音声合成装置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の車両用テキスト音声合成
    装置において、 前記運転操作にはステアリング操作、アクセルペダルと
    ブレーキペダルの踏み替え操作およびターンシグナルス
    イッチ操作が含まれ、前記車載機器操作にはオーディオ
    装置、空調装置およびナビゲーション装置の操作が含ま
    れることを特徴とする車両用テキスト音声合成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両
    用テキスト音声合成装置において、 前記負荷状態判定手段は、車両運転者の視線を検出し、
    運転者の視線方向に基づいて運転負荷状態を判定するこ
    とを特徴とする車両用テキスト音声合成装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜4のいずれかの項に記載の車両
    用テキスト音声合成装置において、 前記負荷状態判定手段は、車速を検出し、車速に基づい
    て運転負荷状態を判定することを特徴とする車両用テキ
    スト音声合成装置。
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