JP2003112936A - 光ファイバ母材の製造方法、及び製造装置 - Google Patents
光ファイバ母材の製造方法、及び製造装置Info
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Abstract
能とする光ファイバ母材の作製方法を提供する。 【解決手段】 ガラスロッド50をガラスパイプ51に
挿入した後、バルブ9vを閉めるとともにバルブ8vを
開け、ガス供給管7からシールボックス3a及びガラス
パイプ51を経てシールボックス3bに至る経路と、ガ
ス供給管7からバイパス管8を経てシールボックス3b
に至る経路とにCl2ガスを流す。このとき、ガラスパ
イプ51の内圧を外気圧より高くする。この状態で、ガ
ラスパイプ51及びガラスロッド50の一部を周方向全
体にわたって加熱一体化する。次に、バルブ8vを閉め
るとともにバルブ9vを開け、真空ポンプ4を用いてガ
ラスパイプ51の内圧を外気圧より下げる。そして、す
でに加熱一体化された部分からシールボックス3aの方
向へ酸水素火炎バーナ5を移動させ、光ファイバ母材を
製造する。
Description
ガラスパイプを挿入し、両者を加熱一体化して光ファイ
バ母材を製造する方法及びその製造装置に関する。
折率の高いガラスロッドを挿入した後に両者を加熱して
一体化するロッドインコラプス法は、分散補償ファイバ
或いは分散シフトファイバといった複雑な構造を有する
光ファイバ用の母材を製造するに適した方法として広く
用いられている。
いて、ガラスパイプとガラスロッドとの間隙部に大気中
の水蒸気等が残留していた場合には、コラプス後の光フ
ァイバ母材内に水分が取り込まれてしまうことになる。
このような水分が取り込まれた母材から光ファイバを作
製すると、その光ファイバにおいてはOH基に起因する
吸収損失(OH損失)が大きくなってしまうという問題が
あった。
ッドとガラスパイプとの間隙部に塩素ガスを流すといっ
たことが行われる。図6は、従来の母材製造装置100
を示す概略図である。母材製造装置100を用いた母材
製造方法においては、先ず、ガラスパイプ151がパイ
プ保持部材102に保持され、さらにガラスパイプ15
1の端部に継手103a,103bが取り付けられる。
次に、ガラスパイプ151の内部に所定のエッチングガ
スが流され、熱源105を用いて、ガラスパイプ151
の内面がエッチングされた後に、ガラスロッド150が
挿入される。次に、ガス管101から継手103bを介
してガラスパイプ151内にCl2ガスが流されるとと
もに、ガラスパイプ151の内部が真空ポンプ104に
より減圧される。そして、熱源105を継手103b側
から継手103aの方へと移動させながら、ガラスパイ
プ151とガラスロッド150とを加熱一体化し光ファ
イバ母材が製造される。母材製造装置100を用いた上
記の製造方法においては、ガラスパイプ151とガラス
ロッド150との間に流される塩素ガスにより、ガラス
パイプ151の内面及びガラスロッド150の外周面に
吸着する水分が除去される。そのため、OH損失が低減
された光ファイバを製造可能な光ファイバ母材が製造さ
れる。
者らが鋭意検討を重ねた結果、以下のことが明らかとな
った。母材製造装置100においては、継手103bと
ガラスパイプ151との接続部には通常シール材が用い
られるが、シール材によってもガラスパイプ151が完
全に気密されるわけではなかった。しかも、上記従来の
製造方法では、ガラスパイプ151の内部は真空ポンプ
104によって外部よりも低圧に保たれるため、例え
ば、図6に矢印Aで示すように、シール材とガラスパイ
プ151との接触部から外気が引き込まれることがあっ
た。そのため、ガラスパイプ151の内面及びガラスロ
ッド150の外周面に、外気中に含まれる水分が吸着さ
れることとなっていた。この状態で加熱一体化を行なう
と、水分が光ファイバ母材に取り込まれることとなる。
そのため、この光ファイバ母材から製造される光ファイ
バではOH損失を十分に低減することができなかった。
のであり、OH損失が低減された光ファイバの作製を可
能とする光ファイバ母材の作製方法を提供することを目
的とする。
ファイバ母材の製造方法は、ガラスロッドをガラスパイ
プ内に挿入し、両者を熱源により加熱一体化して光ファ
イバ母材を製造する方法であって、(1)ガラスロッドが
ガラスパイプ内に挿入された状態で、ガラスパイプ内に
ハロゲンを含むガスを流してガラスパイプ内の圧力をそ
の外部の圧力よりも高く保ち、(2)ガラスパイプの一方
端側の任意の位置においてガラスロッドとガラスパイプ
とを加熱一体化し、(3)ガラスパイプの他方端側からガ
ラスパイプ内のハロゲンを含むガスを排気してガラスパ
イプ内の圧力をその外部の圧力よりも下げ、(4)上記任
意の位置から他方端へと向かう方向に熱源を移動させな
がらガラスパイプとガラスロッドとを加熱一体化するこ
とを特徴とする。
が挿入されたガラスパイプの内部にハロゲンを含むガス
が流され、ガラスパイプの内部の圧力が外気圧よりも高
く保たれる。そのため、ガラスパイプ内に外気が侵入す
るのが防止される。また、ガラスパイプ内の圧力がその
外部の圧力よりも高い状態で、ガラスパイプの一方端側
の所定の位置においてガラスパイプ及びガラスロッドが
加熱一体化される。その後、他方端からガラスパイプ内
が減圧される。このときには、加熱一体化された部分に
よってガラスパイプ内は密閉されているので、ガラスパ
イプ内が減圧されても、ガラスパイプ内に外気が侵入す
ることはない。すなわち、上記の製造方法によれば、ガ
ラスパイプの内面及びガラスロッドの外周面が外気に含
まれる水分に汚染されることはない。また、ガラスパイ
プ内にハロゲンを含むガスが流されるため、ガラスパイ
プの内面及びガラスロッドの外周面に当初より吸着して
いた水分が効果的に除去される。よって、水分が光ファ
イバ母材に混入されるのが防止される。そのため、OH
損失が低減された光ファイバの作製を可能とする光ファ
イバ母材が製造される。
製造方法は、ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入し、
両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を製造
する方法であって、(1)ガラスロッドがガラスパイプ内
に挿入された状態で、ガス供給部からガラスパイプの一
方端へ至る第1流路、この一方端からガラスパイプ内を
経てガラスパイプの他方端へ至る第2流路、及び他方端
から排気部へ至る第3流路を順次通過するようにハロゲ
ンを含むガスを流してガラスパイプ内の圧力をその外部
の圧力よりも高く保つとともに、第1流路から第3流路
へ至る第4流路にハロゲンを含むガスを流し、(2)ガラ
スパイプの他方端側の任意の位置においてガラスロッド
とガラスパイプとを加熱一体化し、(3)第4流路を閉止
するとともにガラスパイプの一方端からガラスパイプ内
のハロゲンを含むガスを排気してガラスパイプ内の圧力
をその外部の圧力よりも下げ、(4)任意の位置から一方
端へと向かう方向に熱源を移動させてガラスパイプとガ
ラスロッドとを加熱一体化することを特徴とする。
が侵入するのを防止できる。そのため、ガラスパイプの
内面及びガラスロッドの外周面が外気に含まれる水分に
汚染されることはない。よって、光ファイバ母材中に水
分が混入されるのが防止される。その結果、OH損失が
低減された光ファイバの作製を可能とする光ファイバ母
材が製造される。
製造方法は、ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入し、
両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を製造
する方法であって、(1)ガラスロッドがガラスパイプ内
に挿入された状態で、ガス供給部からガラスパイプの一
方端へ至る第1流路、一方端からガラスパイプ内を経て
ガラスパイプの他方端へ至る第2流路、及び他方端から
ガス排気部へ至る第3流路を順次通過するようにハロゲ
ンを含むガスを流してガラスパイプ内の圧力をその外部
の圧力よりも高く保つとともに、ガス供給部から第3流
路へ至る第5流路にガスを流し、(2)ガラスパイプの他
方端側の任意の位置においてガラスロッドとガラスパイ
プとを加熱一体化し、(3)ガラスパイプの一方端からガ
ラスパイプ内のハロゲンを含むガスを排気してガラスパ
イプ内の圧力をその外部の圧力よりも下げ、(4)任意の
位置から一方端へと向かう方向に熱源を移動させてガラ
スパイプとガラスロッドとを加熱一体化することを特徴
とする。この製造方法によっても、OH損失が低減され
た光ファイバの作製を可能とする光ファイバ母材が製造
される。なお、上記の第5の流路を流れるガスとして
は、第1流路から第2流路を経て第3流路を流れるハロ
ゲンを含むガスと同一のガスであってよく、また、水分
除去された窒素(N2)ガス、及び水分除去されたヘリウ
ム(He)又はアルゴン(Ar)等の不活性ガスでもよい。
は、ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入し、両者を熱
源により加熱一体化して光ファイバ母材を製造する製造
装置であって、(1)ガラスロッドが挿入されたガラスパ
イプ内にハロゲンを含むガスを供給する供給管と、(2)
ガラスパイプ内に供給されたハロゲンを含むガスを排気
する排気管と、(3)供給管と排気管とに接続されたバイ
パス管と、(4)一方端が供給管に接続された減圧管と、
(5)減圧管の他方端に接続され、ガラスパイプの内部を
その外部より低圧にする真空ポンプと、(6)バイパス管
及び減圧管の流体通路をそれぞれ開閉するバルブと、を
備えることを特徴とする。
引きして光ファイバを製造するのに用いられる部材、或
いは、その側面にジャケット部を合成して所謂光ファイ
バプリフォームを製造するのに使用される光ファイバ母
材中間体又は前駆体といった部材を意味する。
材の製造装置及び方法の好適な実施形態について図面を
参照しながら説明する。なお、図面の説明においては、
同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略
する。
態による光ファイバ母材の製造装置の構造を示す概略図
である。同図において、母材製造装置1は、ガラスパイ
プを保持するパイプ保持部材2、ガラスパイプの端部に
取り付けられるシールボックス3a,3bを有する。ま
た、母材製造装置1は、ガラスパイプの内部を減圧する
真空ポンプ4、ガラスパイプとガラスロッドとを加熱一
体化する酸水素火炎バーナ5、及びパイプ保持部材2が
固定される基台6を備える。また、シールボックス3a
にはガス供給管7が接続され、シールボックス3bには
排気管10が接続されている。ガス供給管7は図示しな
いガス供給系から供給されるガスをシールボックス3a
に導く。ガス供給系からは、塩素(Cl2)ガスといった
脱水効果の高いガスや弗化硫黄(SF6)といったエッチ
ングガスが供給される。ガス供給管7には、ガス供給管
7から分岐してシールボックス3bに至るバイパス管8
が設けられている。また、ガス供給管7には、ガス供給
管7から分岐し真空ポンプ4に繋がる減圧管9が設けら
れている。バイパス管8にバルブ8vが設けられ、減圧
管9にバルブ9vが設けられている。これらのバルブ8
v,9vの操作により、ガスの流路を決定できる。
おり、基台6に備えられた回転駆動装置(図示せず)によ
り回転される。これにより、パイプ保持部材2に保持さ
れたガラスパイプ51を周方向に回転することができ
る。シールボックス3a,3bは、ガラスパイプの端部
と接触する位置においてシール材(図示せず)を有する。
このシール材は、例えばバイトン(Viton、商標名)とい
った材料から作製されてよい。このシール材により、シ
ールボックス3a,3bとガラスパイプ51とが密着さ
れる。シールボックス3a,3bは、また、回転可能に
設けられている。そのため、シールボックス3a,3b
は、パイプ保持部材2により周方向に回転されるガラス
パイプ51ととも回転する。
施形態による光ファイバ母材の製造方法について、図2
(a),(b)を参照して説明する。図2(a)は、ガラスロ
ッドとガラスパイプとを加熱一体化する前のCl2ガス
の流れを示す図である。図2(b)は、ガラスロッドとガ
ラスパイプとの一部が加熱一体化された後のCl2ガス
の流れを示す図である。
ガラスロッド50と、光ファイバ母材のクラッド部とな
るべきガラスパイプ51とを用意する。ガラスロッド5
0は、例えばVAD法により作製されてよく、Geを含
有する石英ガラスからなると好ましい。また、ガラスロ
ッド50の純石英ガラスに対する比屈折率差は例えば
1.45%程度とすることができる。ガラスパイプ51
は、例えばVAD法で作製されてよく、Fが添加された
石英ガラスからなると好ましい。また、ガラスパイプ5
1の純石英ガラスに対する比屈折率差は例えば−0.4
5%程度とすることができる。このようなガラスロッド
50及びガラスパイプ51が用意された後、ガラスパイ
プ51をパイプ保持部材2に取り付け、このガラスパイ
プ51の一方の端部にシールボックス3aを取り付け、
他方の端部にシールボックス3bを取り付ける。
ブ8vを開け、ガス供給系よりSF 6ガス及びCl2ガス
をそれぞれ所定の流量で供給する。これにより、ガラス
パイプ51の内部はこれらのガスで置換される。上記の
ガスを流したまま、酸水素火炎バーナ5を用いてガラス
パイプ51を加熱し、ガラスパイプ51の内面をエッチ
ングする。ここで、ガラスパイプ51の有効部となるべ
き部分において、酸水素火炎バーナ5をほぼ一定の速度
で移動させ、エッチング量がほぼ一定となるようにす
る。このエッチングによりガラスパイプ51の内径が所
定の値となった後、エッチングを終了させる。
プ51から取り外し、ガラスパイプの内部にガラスロッ
ド50を挿入する。再びシールボックス3bをガラスパ
イプ51に取り付けた後、ガス供給系からCl2ガスを
供給する。このとき、バルブ8vは開いており、バルブ
9vは閉まっている。そのため、図2(a)に示す通り、
Cl2ガスは2つの経路を流れる。その一方は、ガス供
給管7からシールボックス3a及びガラスパイプ51を
通ってシールボックス3bに至る経路(以下、経路1)で
ある。他方は、ガス供給管7からバイパス管8を通って
シールボックス3bへ至る経路(以下、経路2)である。
これらの経路を流れるCl2ガスの流量は、ガラスロッ
ド50とガラスパイプ51との間隙部の圧力がガラスパ
イプ51の外側の気圧よりも高くなるように設定され
る。このようにガラスパイプ50とガラスパイプ51と
の間隙部の圧力が外気圧よりも高い場合には、シールボ
ックス3bのシール材がガラスパイプ51と接する部分
に対しても外圧より高い圧力が加わる。そのため、外気
がシールボックス3bの内部に侵入するのが防止され
る。ここで、Cl2ガスの流量は、使用するガラスパイ
プの肉厚等に応じて適宜決定されてよい。例えば、この
流量は250cm3/min以上1000cm3/min
以下であると好適である。250cm3/minより少
ない場合は、外気の侵入を十分に防止できない。また、
1000cm3/minより多い場合は、加熱部でガラ
スパイプが変形するといった事態となる。さらに、この
流量は500cm3/min以上1000cm3/min
以下であると更に好適である。
分に置換された後、ガラスパイプ51の内部の圧力をそ
の外部の圧力より高く保ったまま、ガラスパイプ51を
酸水素火炎バーナ5で加熱して脱水処理を行なう。これ
により、ガラスロッド50の外周面及びガラスパイプ5
1の内面に付着する水分を除去する。その後、ガラスパ
イプ51の内部(間隙部)の圧力をその外部の圧力よりも
高く保ったまま、ガラスパイプ51のシールボックス3
b側の任意の位置(以下、開始位置)でガラスパイプ51
とガラスロッド50との一部を加熱一体化する。ここ
で、ガラスパイプ51をパイプ保持部材2により回転さ
せて、ガラスパイプ51とガラスロッド50とを周方向
全体にわたって均一に一体化させる。そして、周方向の
全体にわたって一体化された後、ガス供給系からのCl
2ガス供給を停止し、バルブ8vを閉めるとともにバル
ブ9vを開ける。すると、ガラスパイプ51とガラスロ
ッド50との間隙部のCl2ガスは真空ポンプ4により
排気され、間隙部の圧力は外気圧よりも低くなる。当該
間隙部のCl2ガスが排気される様子を図2(b)に示
す。
ま、上記の開始位置からシールボックス3aの方向へ酸
水素火炎バーナ5を移動させながら、ガラスパイプ51
とガラスロッド50とを加熱一体化して行く。これによ
り、両者が所定の長さにわたって加熱一体化されて、光
ファイバ母材が完成する。
母材の製造方法が奏する効果について説明する。ガラス
パイプ51とガラスロッド50と加熱一体化される前
に、ガラスパイプ51の内部空間には塩素ガスが流さ
れ、その圧力は外気圧よりも高く保たれる。このため、
ガラスパイプ51の内部に外気が入り込むのが防止され
る。また、ガラスパイプ51の内部空間の圧力がその外
部の気圧よりも高い状態でガラスパイプ51及びガラス
パイプ51の一部が周方向の全体にわたって加熱一体化
され、その後、ガラスパイプ51の内部の圧力が外部の
圧力より低くされる。このときには、ガラスパイプ51
は、加熱一体化により、一方が閉じているため、内部空
間を減圧しても外気が侵入することはない。そのため、
ガラスパイプ51の内面及びガラスロッド50の外周面
が水分で汚染されることはない。よって、光ファイバ母
材中への水分の混入が防止される。
外部の圧力より低くされた状態で、酸水素火炎バーナ5
をシールボックス3aの方へ移動させることにより、ガ
ラスパイプ51とガラスロッド50とが加熱一体化され
る。仮に、ガラスパイプの内部の圧力を外部の圧力より
低くすることなく加熱一体化を行なうと、ガラスパイプ
とガラスロッドとの間に気泡が多数発生してしまう結果
となる。しかし、本実施形態においては、ガラスパイプ
51の内部の圧力は外部の圧力より低くしているので、
気泡の発生は抑制される。
ている。上記の開始位置においてガラスパイプ51とガ
ラスロッド50とが周方向全体にわたって一体化される
と、Cl2ガスは、経路2のみを流れることとなる。経
路2が設けられていない場合には、ガラスパイプ51に
はCl2ガスによる圧力がかかる。仮に、この圧力が大
き過ぎると、ガラスパイプ51が変形してしまうといっ
た事態となり得る。しかし、母材製造装置1では、Cl
2ガスは経路2へ流れるのでガラスパイプ51に過大な
圧力がかかることはなく、ガラスパイプ51が変形して
しまうことはない。さらに、シールボックス3aが外れ
る、或いはガラスパイプ51が破損するといった事態も
防止される。
施形態による光ファイバ母材製造装置の構造と、ガラス
ロッドとガラスパイプとが加熱一体化される前のCl2
ガスの流れとを示す図である。図3(b)は、当該光ファ
イバ母材製造装置の構造と、ガラスロッドとガラスパイ
プとの一部が加熱一体化された後のCl2ガスの流れと
を示す図である。図3(a),(b)において、母材製造装
置21は、ガラスパイプを保持するパイプ保持部材2
2、ガラスパイプの端部に取り付けられるシールボック
ス23a,23b、ガラスパイプの内部の圧力を外部の
圧力よりも低くする真空ポンプ24、ガラスパイプとガ
ラスロッドとを加熱一体化する酸水素火炎バーナ25、
及びパイプ保持部材22が固定される基台26を備え
る。また、シールボックス23aにはガス供給管27が
接続され、シールボックス23bには補助管31及び排
気管32が接続されている。
ており、基台26に備えられた回転駆動装置(図示せず)
により回転される。これにより、パイプ保持部材22に
保持されたガラスパイプ51は周方向に回転される。シ
ールボックス23a,23bは、ガラスパイプの端部と
接触する位置に例えばバイトン(Viton、商標名)といっ
た材料から成るシール材を有する。シールボックス23
a,23bは、また、回転可能に設けられており、パイ
プ保持部材22により周方向に回転されるガラスパイプ
51とともに回転する。
ら供給されるガスをシールボックス23aに導く。ガス
供給系からは、塩素(Cl2)ガスといった脱水効果の高
いガスや弗化硫黄(SF6)といったエッチングガスが供
給される。また、ガス供給管27には、ガス供給管27
から分岐し真空ポンプ24に繋がる減圧管29が設けら
れている。減圧管29にはバルブ29vが設けられてい
る。このバルブ29vを開くことにより、ガラスパイプ
51の内部の圧力は外部の圧力よりも低くされ得る。
実施形態による光ファイバ母材の製造方法について説明
する。先ず、光ファイバ母材のコア部となるべきガラス
ロッド50と、光ファイバ母材のクラッド部となるべき
ガラスパイプ51とを用意する。これらは、第1の実施
形態において用意したのとほぼ同一のものであってよ
い。次に、ガラスパイプ51をパイプ保持部材22に取
り付け、このガラスパイプ51の一方の端部にシールボ
ックス23aを取り付け、他方の端部にシールボックス
23bを取り付ける。
ス供給系からSF6ガス及びCl2ガスをそれぞれ所定の
流量でガラスパイプ51の内部へ供給する。上記のガス
を流したまま、ガラスパイプ51を周方向に回転させる
とともに、酸水素火炎バーナ25を用いてガラスパイプ
51を加熱する。これにより、ガラスパイプ51の内面
がエッチングされる。ここで、ガラスパイプ51の有効
部となるべき部分において、酸水素火炎バーナ25をほ
ぼ一定の速度で移動させる。これにより、有効部と成る
べき部分ではエッチング量がほぼ一定となる。
をガラスパイプ51から取り外し、ガラスパイプの内部
にガラスロッド50を挿入する。再びシールボックス2
3bをガラスパイプ51に取り付けた後、ガス供給系か
らのCl2ガスをガラスロッド50の内部へと流す。C
l2ガスの流量は、ガラスパイプ51の内圧がガラスパ
イプ51の外側の気圧よりも高くなるように適宜調整さ
れる。例えば、Cl2ガスの流量は250cm3/min
以上500cm3/min以下であると好適である。こ
の流量が250cm3/minより少ないと外気の侵入
を充分に防止できない。第2の実施形態の母材製造装置
21は、第1の実施形態における母材製造装置1と異な
り、上述の経路2を有していない。そのため、第1の実
施形態の場合に比べて少ない流量で外気の侵入を防止で
きる。よって、最大でも500cm3/min程度の流
量でよい。ガス供給系からCl2ガスを流すと同時に、
補助管31からCl2ガスをシールボックス23bへと
流す。これにより、シールボックス23bの内部の圧力
を外部の圧力よりも高くすることが容易となる。したが
って、ガラスパイプ51の内部の圧力を外部の圧力より
も容易に高く保つことができる。
換された後、ガラスパイプ51の内部の圧力を外気圧よ
り高く保ったまま、ガラスパイプ51を周方向に回転さ
せる。そして、ガラスパイプ51を加熱することによ
り、ガラスパイプ51の内面及びガラスロッド50の外
周面に付着する水分を除去する。その後、ガラスパイプ
51のシールボックス23b側の任意の位置(以下、開
始位置とする)を酸水素火炎バーナ25で加熱する。ガ
ラスパイプ51とガラスロッド50とが周方向の全体に
わたって一体化された後、ガス供給系からのCl2ガス
供給を停止し、バルブ29vを開ける。すると、ガラス
パイプ51内部が真空ポンプ24により減圧され、その
圧力がガラスパイプ51外部の圧力より低くなる。この
様子を図3(b)に示す。なお、バルブ9vを開けるタイ
ミングがガラスパイプ51とガラスロッド50との一部
が一体化された時よりも遅くなってしまった場合にガラ
スパイプ51に過大な圧力がかかってしまう。これを防
ぐため、ガラスパイプ51に印加され得る圧力は適宜調
整されるべきことは言うまでもない。
ま、上記の開始位置からシールボックス23aの方向へ
酸水素火炎バーナ25を移動させ、ガラスパイプ51と
ガラスロッド50とを加熱一体化して行く。これによ
り、両者が所定の長さにわたって加熱一体化されて、光
ファイバ母材が完成する。
材の製造方法によれば、加熱一体化の前には、ガラスロ
ッド50が挿入されたガラスパイプ51の内部空間に塩
素ガスが流される。この塩素ガスと同時に、シールボッ
クス3bへ上記の塩素ガスとは別の経路からCl2ガス
が流される。よって、ガラスパイプ51の内部空間の圧
力をその外部の気圧よりも高く保つのが容易化される。
そして、内部空間の圧力が外部の気圧よりも高く保たれ
た状態で、シールボックス3b側の任意の位置におい
て、ガラスパイプ51及びガラスロッド50の一部が周
方向の全体にわたって加熱一体化される。その後、ガラ
スパイプ51の内部が減圧され、先に加熱一体化された
位置からシールボックス3aの方向へガラスパイプ51
とガラスロッド50とが加熱一体化される。したがっ
て、外気がガラスパイプ51の内部に侵入することはな
く、外気中に含まれる水分が作製される光ファイバ母材
に混入することがない。そのため、OH損失が低減され
た光ファイバの製造を可能とする光ファイバ母材が製造
される。
製造した。本実施例は第1の実施形態に対応する。ま
た、この光ファイバ母材から光ファイバを製造し、その
伝送特性を評価した。以下に、これらの結果について述
べる。図4は、実施例の光ファイバ母材が有する屈折率
分布を示す図である。図示の通り、光ファイバ母材は、
コア部と、コア部の周囲に第1クラッド部と、第1クラ
ッド部の周囲に第2クラッド部とを有する。
先ず、コア部となるべきガラスロッド、第1クラッド部
となるべき第1のガラスパイプ、及び第2クラッド部と
なるべき第2のガラスパイプを用意した。ガラスロッド
は、VAD法を用いて作製された石英ガラス製であり、
直径10.5mmを有する。また、ガラスロッドにはG
eが添加されている。その比屈折率差は、純石英ガラス
に対して、中心部で最大値1.45%であり、1.45
×[1−(r/a)2](%)で表される関係を満たすよう変
化している。ただし、a(mm)は半径であり、r(r≦
a)(mm)はガラスロッドの中心軸からの距離である。
た石英ガラス焼結体から作製されたものである。この焼
結体にはFが添加されており、純石英ガラスに対する比
屈折率差は−0.45%である。超音波孔開け機などを
用いて当該焼結体の中心軸に沿って直径12mmの孔を
開け、さらに所定の酸水素火炎バーナを用いて延伸する
とともに透明ガラス化した。これにより、第1のガラス
パイプを得た。第1のガラスパイプの外径は35mmで
あり、内径は7mmである。第2のガラスパイプは、F
の添加がなく高純度石英ガラス製である点を除き、第1
のガラスパイプと同様に作製された。第2のガラスパイ
プの外径は30mmであり、内径は5.5mmである。
なお、高純度石英ガラスとは、意図的には添加物を添加
していない石英ガラスを意味し、純度として具体的には
99.9〜100%の石英ガラスを意味する。
るために、その内面のエッチングを行なった。すなわ
ち、第1のガラスパイプを母材製造装置1のパイプ保持
部材2に取り付けるとともに、シールボックス3a,3
bを第1のガラスパイプに取り付けた。ガラスパイプの
内部に所定のガス供給系からの六弗化硫黄(SF6)ガス
及び塩素(Cl2)ガスを流した。これらの流量は、SF6
ガスについては200cm3/minとし、Cl2ガスに
ついては100cm3/minとした。その後、第1の
ガラスパイプを酸水素火炎バーナ5により加熱した。こ
のとき、第1のガラスパイプを周方向に回転させるとと
もに、酸水素火炎バーナ5をガラスパイプの長手方向に
往復させてエッチング量が均一となるようにした。この
エッチングにより第1のガラスパイプの内径を13mm
程度とした。
ラスパイプを母材製造装置1に取り付けたまま、その内
部にガラスロッドを挿入し、ガス供給系からCl2ガス
を供給した。このとき、Cl2ガスの流量は、第1のガ
ラスパイプ内及びバイパス管8共に500cm3/mi
nとした。これにより、ガラスロッドと第1のガラスパ
イプとの間隙部の圧力を外気圧よりも高くした。続い
て、ガラスパイプの表面温度が500℃以上1400℃
以下となるように酸水素火炎バーナ5を用いて加熱し
た。これにより、ガラスロッドを第1のガラスパイプ内
に挿入した際にガラスロッドの外周面及び第1のガラス
パイプの内面に付着した水分を除去した。
プの回転速度を30rpmとした。そして、シールボッ
クス3b側の所定の位置において、第1のガラスパイプ
の表面温度が1400℃〜1600℃といった温度とな
るよう酸水素火炎バーナ5を用いて加熱し、ガラスロッ
ドと第1のガラスパイプとを加熱一体化した。両者が全
周にわたって十分に一体化した後、バルブ8vを閉める
とともにバルブ9vを開け、真空ポンプ4によりガラス
ロッドと第1のガラスパイプとの間隙部を減圧した。こ
のとき、間隙部の圧力を2.5×103Paとなるよう
調整した。その後、酸水素火炎バーナ5をすでに加熱一
体化された部分からシールボックス3aに向かう方向へ
2mm/分の速度で移動させながら、ガラスロッドと第
1のガラスパイプとを加熱一体化した。以上により、ガ
ラスロッドと第1のガラスパイプとが加熱一体化された
第1コラプス体を得た。
3.6mmとなるよう所定の酸水素火炎バーナで延伸し
た。その後、延伸された第1コラプス体の外周を弗化水
素酸(HF)水溶液により化学研削し、外径が8mmであ
るガラス体を得た。これにより、コア部径と第1クラッ
ド部径との比を0.51とした。この値は、最終製造物
である光ファイバの分散特性が所望の値となるに適した
値である。また、第1コラプス体を酸水素火炎バーナで
延伸したため、延伸後の第1コラプス体の表層部にはO
H基を多数含む層が形成されている。上記の化学研削は
このOH基を多数含む層を除去するという役割を有す
る。上述の通り、化学研削による研削量は約5mmであ
るため、OH基を含む層は十分に除去される。
なるように、その内面のエッチングを行なった。このエ
ッチングの手順及び条件は、第1のガラスパイプの内面
をエッチングしたときと略同一である。このエッチング
により、第2のガラスパイプの内径を10.5mm程度
とした。
た後、第2のガラスパイプを母材製造装置1に取り付け
たまま、上記のガラス体を第2のガラスパイプ内に挿入
した。その後、これら両者の間隙部及びバイパス管8共
に500cm3/minの流量でCl2ガスを流した。間
隙部に残留する空気がCl2ガスで置換された後、酸水
素火炎バーナ5により第2のガラスパイプの表面温度が
500℃以上1400℃以下となるように加熱し、ガラ
ス体の外周面及び第2のガラスパイプの内面に吸着する
水分を除去した。
の回転速度を30rpmに設定した。シールボックス3
b側の所定の位置において、第2のガラスパイプの表面
温度が1400℃〜1600℃といった温度となるよう
酸水素火炎バーナ5を用いて加熱し、第2のガラスパイ
プとガラス体とを加熱一体化した。両者が全周にわたっ
て十分に一体化した後、バルブ8vを閉めるとともにバ
ルブ9vを開け、ガラス体と第2のガラスパイプとの間
隙部の圧力が2.9×102Paとなるよう真空ポンプ
4により減圧した。その後、酸水素火炎バーナ5をすで
に加熱一体化された部分からシールボックス3aに向か
う方向へ2mm/分の速度で移動させながら、ガラス体
と第2のガラスパイプとを加熱一体化した。以上によ
り、ガラス体と第2のガラスパイプとが加熱一体化され
た第2コラプス体を得た。
のジャケット部をVAD法により堆積させ、光ファイバ
母材を完成した。この光ファイバ母材を所定の線引き装
置を用いて線引きし、外径が125μmの光ファイバを
製造した。その後、この光ファイバの光伝送特性の波長
依存性を調べた。その結果を図5に示す。同図におい
て、波長1.38μmにOH基による0.35dB/k
m程度の吸収損失が認められる。この程度の損失値は、
上述した従来の光ファイバ母材の製造方法による光ファ
イバ母材から製造した光ファイバの半分程度であり、こ
の結果から、本実施例の光ファイバ母材の効果が理解さ
れる。
本発明に係る光ファイバ母材の製造方法及び製造装置を
説明したが、本発明はこれらに限定されることなく、様
々な変形が可能である。例えば、母材製造装置1におい
てバルブ8v,9vを用いたが、これらに替わり四方弁
を使用しても構わない。また、上記の実施形態及び実施
例においてはCl2ガスが使用されたが、ハロゲンを含
むガスを使用して良い。また、Cl2ガス及び乾燥N2ガ
ス又は乾燥不活性ガス等の混合ガスを用いても構わな
い。
ァイバ母材の製造方法によれば、ガラスパイプとガラス
ロッドとの間隙部にハロゲンを含むガスが流され、ガラ
スパイプの内部の圧力が外部の圧力よりも高く保たれ
る。そのため、ガラスパイプ内に外気が侵入するのが防
止される。また、ガラスパイプ内の圧力が外気圧より高
い状態で、ガラスパイプの一方端側の所定の位置におい
てガラスパイプ及びガラスロッドが加熱一体化される。
その後、他方端からガラスパイプの内部の圧力が外部の
圧力よりも低くされる。このとき、加熱一体化された部
分によって間隙部が密閉されているので、ガラスパイプ
の内部が減圧されても、外気が侵入することはない。す
なわち、上記の製造方法によれば、ガラスパイプの内面
及びガラスロッドの外周面が外気に含まれる水分に汚染
されることはない。その結果、OH損失が低減された光
ファイバを製造できる光ファイバ母材が製造される。
の製造装置の構造を示す概略図である。
加熱一体化する前のCl2ガスの流れを示す図である。
図2(b)は、ガラスロッドとガラスパイプとの一部が加
熱一体化された後のCl2ガスの流れを示す図である。
母材製造装置の構造と、ガラスロッドとガラスパイプと
が加熱一体化される前のCl2ガスの流れとを示す図で
ある。図3(b)は、当該光ファイバ母材製造装置の構造
と、ガラスロッドとガラスパイプとの一部が加熱一体化
された後のCl2ガスの流れとを示す図である。
率分布を示す図である。
光ファイバの光伝送特性の波長依存性を示すグラフであ
る。
る。
3b,23a,23b…シールボックス、4,24…真
空ポンプ、5,25…酸水素火炎バーナ、6,26…基
台、7…ガス供給管、8…バイパス管、8v,9v…バ
ルブ、9,29…減圧管、10,32…排気管、21…
母材製造装置、27…ガス供給管、29v…バルブ、2
9…減圧管、31…補助管、50…ガラスロッド、51
…ガラスパイプ、100…母材製造装置、101…ガス
管、102…パイプ保持部材、103a,103b…継
手、104…真空ポンプ、105…熱源、150…ガラ
スロッド、151…ガラスパイプ。
Claims (4)
- 【請求項1】 ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入
し、両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を
製造する方法であって、 前記ガラスロッドが前記ガラスパイプ内に挿入された状
態で、前記ガラスパイプ内にハロゲンを含むガスを流し
て前記ガラスパイプ内の圧力をその外部の圧力よりも高
く保ち、 前記ガラスパイプの一方端側の任意の位置において前記
ガラスロッドと前記ガラスパイプとを加熱一体化し、 前記ガラスパイプの他方端側から前記ガラスパイプ内の
ハロゲンを含むガスを排気して前記ガラスパイプ内の圧
力をその外部の圧力よりも下げ、 前記任意の位置から前記他方端へと向かう方向に前記熱
源を移動させながら前記ガラスパイプと前記ガラスロッ
ドとを加熱一体化することを特徴とする、光ファイバ母
材の製造方法。 - 【請求項2】 ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入
し、両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を
製造する方法であって、 前記ガラスロッドが前記ガラスパイプ内に挿入された状
態で、ガス供給部から前記ガラスパイプの一方端へ至る
第1流路、前記一方端から前記ガラスパイプ内を経て前
記ガラスパイプの他方端へ至る第2流路、及び前記他方
端から排気部へ至る第3流路を順次通過するようにハロ
ゲンを含むガスを流して前記ガラスパイプ内の圧力をそ
の外部の圧力よりも高く保つとともに、前記第1流路か
ら前記第3流路へ至る第4流路にハロゲンを含むガスを
流し、 前記ガラスパイプの他方端側の任意の位置において前記
ガラスロッドと前記ガラスパイプとを加熱一体化し、 前記第4流路を閉止するとともに前記ガラスパイプの一
方端から前記ガラスパイプ内のハロゲンを含むガスを排
気して前記ガラスパイプ内の圧力をその外部の圧力より
も下げ、 前記任意の位置から前記一方端へと向かう方向に前記熱
源を移動させて前記ガラスパイプと前記ガラスロッドと
を加熱一体化することを特徴とする、光ファイバ母材の
製造方法。 - 【請求項3】 ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入
し、両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を
製造する方法であって、 前記ガラスロッドが前記ガラスパイプ内に挿入された状
態で、ガス供給部から前記ガラスパイプの一方端へ至る
第1流路、前記一方端から前記ガラスパイプ内を経て前
記ガラスパイプの他方端へ至る第2流路、及び前記他方
端からガス排気部へ至る第3流路を順次通過するように
ハロゲンを含むガスを流して前記ガラスパイプ内の圧力
をその外部の圧力よりも高く保つとともに、ガス供給部
から前記第3流路へ至る第5流路にガスを流し、 前記ガラスパイプの他方端側の任意の位置において前記
ガラスロッドと前記ガラスパイプとを加熱一体化し、 前記ガラスパイプの一方端から前記ガラスパイプ内のハ
ロゲンを含むガスを排気して前記ガラスパイプ内の圧力
をその外部の圧力よりも下げ、 前記任意の位置から前記一方端へと向かう方向に前記熱
源を移動させて前記ガラスパイプと前記ガラスロッドと
を加熱一体化することを特徴とする、光ファイバ母材の
製造方法。 - 【請求項4】 ガラスロッドをガラスパイプ内に挿入
し、両者を熱源により加熱一体化して光ファイバ母材を
製造する製造装置であって、 前記ガラスロッドが挿入された前記ガラスパイプ内にハ
ロゲンを含むガスを供給する供給管と、 前記ガラスパイプ内に供給されたハロゲンを含むガスを
排気する排気管と、 前記供給管と前記排気管とに接続されたバイパス管と、 一方端が前記供給管に接続された減圧管と、 前記減圧管の他方端に接続され、前記ガラスパイプの内
部をその外部より低圧にする真空ポンプと、 前記バイパス管及び前記減圧管の流体通路をそれぞれ開
閉するバルブと、を備えることを特徴とする光ファイバ
母材の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001309055A JP3900881B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 光ファイバ母材の製造方法、及び製造装置 |
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WO2004101456A1 (ja) * | 2003-05-19 | 2004-11-25 | Sumitomo Electric Industries, Ltd | 光ファイバとその製造方法 |
JP2008247740A (ja) * | 2003-10-30 | 2008-10-16 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光ファイバ母材及びその製造方法 |
JP2014034494A (ja) * | 2012-08-09 | 2014-02-24 | Fujikura Ltd | 光ファイバ母材の製造方法 |
CN108706865A (zh) * | 2018-05-16 | 2018-10-26 | 上海大学 | 一种石英包层棒芯结构的多基质光纤制备方法 |
-
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- 2001-10-04 JP JP2001309055A patent/JP3900881B2/ja not_active Expired - Fee Related
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