JP2003111884A - 競技フィールドのラインマーキング方法、競技フィールドのラインマーキング用テンプレート、競技フィールドのラインマーキング用サークルマーカー - Google Patents

競技フィールドのラインマーキング方法、競技フィールドのラインマーキング用テンプレート、競技フィールドのラインマーキング用サークルマーカー

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JP2003111884A
JP2003111884A JP2001311225A JP2001311225A JP2003111884A JP 2003111884 A JP2003111884 A JP 2003111884A JP 2001311225 A JP2001311225 A JP 2001311225A JP 2001311225 A JP2001311225 A JP 2001311225A JP 2003111884 A JP2003111884 A JP 2003111884A
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center
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JP2001311225A
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Masataro Yokogawa
政太郎 横川
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サッカー場などの競技フィールドを構成する
ラインのマーキングを極めて簡便に、短時間に、かつ正
確に行う。 【解決手段】 長方形をした競技フィールド1の4隅の
コーナーアーク9、9、・・・をラインマーキング用テ
ンプレート30を用いて描き、また、センターサークル
7(円形ライン)、ペナルティアーク8(円弧状ライ
ン)をサークルマーカーを用いて描くようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、競技場、たとえ
ば、サッカー場の競技フィールドを構成するラインのマ
ーキングを容易にする技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、競技場、例えば、サッカー場の競
技フィールドのラインマーキングは、通常、次のように
して行っている。
【0003】先ず、直線ラインは、フィールドに張った
ロープまたはワイヤーに沿ってラインカーを移動させる
ことにより行う。
【0004】また、円形ライン又は円弧状ラインは、所
定の長さのロープ又はワイヤーを用い、ロープの一端を
中心に位置させ、その他端にラインカーを接続して、ラ
インカーを周方向に移動させることにより、ラインマー
キングを行っている。
【0005】具体的には、ロープの中心側の一端は鉄棒
(固定ピン)にリング状部材を介して接続してロープを
周方向に移動させたときに鉄棒(固定ピン)にロープが
巻き付かないようにし、また、ロープの先端側の他端は
ラインカーの任意の箇所に結びつける。
【0006】そして、ラインカーを周方向に移動させる
とき、上記ワイヤーの緊張状態を保持するため、ライン
カーを径方向(外方)に引っ張るようにすることが必要
である。
【0007】かかる円形ライン又は円弧状ラインのライ
ンマーキングはその半径の大きさにかかわらず、たとえ
ば、コーナーアーク、センターサークル、ペナルティア
ークなどもこのような方法でラインマーキングを行って
いる。
【0008】ちなみに、サッカー場におけるコーナーア
ークの半径は1m、センターサークル及びペナルティア
ークの半径は9.15mと規定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、一端を固定
ピンに他端をラインカーに結びつけたロープを緊張状態
を保持しながら、円形ライン又は円弧状ラインを描く場
合、描かれたラインが正確でないと言う問題がある。
【0010】すなわち、ラインカーを径方向(外方)に
引っ張る力が一定しないとラインが歪んでしまったり、
円形ラインの場合、ラインの始点と終点とがずれてしま
ったりするという不具合が生じやすい。そのため、円形
ライン及び円弧状ラインのラインマーキングは慎重に為
されなければならず、その分時間を要していた。
【0011】また、上述のように、所定の半径の円形ラ
イン又は円弧状ラインを描くのに、その中心とラインカ
ーとの間のロープの長さをその都度、採寸する必要があ
り、この点でも、ラインマーキングに時間がかかってい
た。
【0012】ちなみに、サッカー場のすべてのラインマ
ーキングに要する時間は、2人で、3時間と言われてい
る。
【0013】そして、本発明は、サッカー場などの競技
フィールドを構成するラインのマーキングを極めて簡便
に、短時間に、かつ正確に行うことを課題とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明競技フィ
ールドのラインマーキング方法は、上記した課題を解決
するために、コーナーアークを描くための中心角90°
の円弧状の抜き穴が形成されているとともに、該円弧状
抜き穴の円弧の中心に小孔を設けたラインマーキング用
テンプレートを用いて、競技フィールドの4隅のコーナ
ーアークを描くようにしたものである。
【0015】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング方法にあっては、コーナーアークを素早く
かつ正確に描くことができ、競技フィールドのラインマ
ーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄与する。
【0016】また別の本発明競技フィールドのラインマ
ーキング方法は、円形ライン又は円弧状ラインの中心に
位置させる中心ピンと、該中心ピンを中心に径方向に延
びるように設けられたアーム材と、該アーム材の先端に
配設されたラインカーとからなるサークルマーカーを用
いて、競技フィールドの円形ライン又は円弧状ラインを
描くようにしたものである。
【0017】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング方法にあっては、円形ライン又は円弧状ラ
インを素早くかつ正確に描くことができ、競技フィール
ドのラインマーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄
与する。
【0018】本発明競技フィールドのラインマーキング
用テンプレートは、長方形をした競技フィールドのコー
ナーアークを描くための中心角90°の円弧状をした抜
き穴を形成するとともに、円弧状抜き穴の円弧の中心に
小孔を設けたものである。
【0019】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング用テンプレートにあっては、コーナーアー
クを素早くかつ正確に描くことができ、競技フィールド
のラインマーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄与
する。
【0020】本発明競技フィールドのラインマーキング
用サークルマーカーは、円形ライン又は円弧状ラインの
中心に位置させる中心ピンと、該中心ピンを中心に径方
向に延びるように設けられたアーム材と、該アーム材の
先端に配設されたラインカーとからなるものである。
【0021】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング用サークルマーカーにあっては、円形ライ
ン又は円弧状ラインを素早くかつ正確に描くことがで
き、競技フィールドのラインマーキングを短時間でかつ
正確に描くのに寄与する。
【0022】すなわち、アーム材が剛体なので、従来の
ように径方向(外方)にラインカーを引っ張る必要はな
く、ラインカーを押すだけで周方向に移動させることが
でき、正確な円形ライン及び円弧状ラインを描くことが
できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の詳細を添付図面
に示した実施の形態に従って説明する。なお、図面に示
した実施の形態は、本発明をサッカー競技場のラインマ
ーキングに適用したものである。
【0024】先ず、サッカー競技場のフィールド1を構
成する各ライン及びマークについて簡単に説明する。
【0025】フィールド1は長方形を為し、短手方向の
ゴールライン2、2と長手方向のタッチライン3、3と
により画定され、フィールド1を長手方向に2分するよ
うにハーフライン4が、ゴールエリアGAを画するゴー
ルエリアライン5、5、5が、また、ペナルティエリア
PAを画するペナルティエリアライン6、6、6がそれ
ぞれ描かれている(図1参照)。
【0026】また、フィールド1の中央部に円形のセン
ターサークル7が、ペナルティエリアPAに隣接して円
弧状のペナルティアーク8、8が、また、各4隅(コー
ナー)に中心角90°(いわゆる4分円)の円弧状のコ
ーナーアーク9、9、・・・がそれぞれ描かれ、さら
に、センターサークル7の中心にセンターマーク10
が、ペナルティアーク8、8の中心にペナルティマーク
11、11が、ゴールライン2、2の外側であってコー
ナーから所定の位置に任意のマーク12、12、・・・
が、それぞれ描かれている(図1参照)。
【0027】このように、フィールド1には、直線ライ
ン2、3、4、5、6と、円形ラインおよび円弧状ライ
ン7、8、9並びに所定の形状のマーク10、11、1
2とが描かれ、直線ライン2、3、4、5、6について
は、従来とほぼ同じ方法によりラインマーキングが為さ
れ、円形及び円弧状のライン7、8、9並びに所定の形
状のマーク10、11、12について本発明を適用する
ことによりラインマーキングが行われる。
【0028】先ず、フィールド1を構成するラインのう
ち直線ラインであるゴールライン2、2、タッチライン
3、3、ハーフライン4、ゴールエリアライン5、5、
5およびペナルティエリアライン6、6、6のラインマ
ーキングについて説明する。なお、かかるラインマーキ
ングについては既知であるので、簡単に説明する。
【0029】通常、サッカー場には、ラインマーキング
を行うための14組のマーキングポスト20、20、・
・・が所定の位置に埋設されており、これらマーキング
ポスト20、20、・・・に隣接してピン21、21、
・・・を地面に突き刺して(図3参照)、対向する2つ
のピン21、21間にロープ22を張る。これにより、
フィールド1には14本のロープ22、22、・・・が
張られた状態となる(図2参照)。
【0030】14組のマーキングポスト20、20、・
・・とは、2本のゴールライン2、2の基準となる2組
20a、20a、・・・、2本のタッチライン3、3の
基準となる2組20b、20b、・・・、ハーフライン
4の基準となる1組20c、ゴールエリアGAを画する
ゴールエリアライン5、5、5のうちゴールライン2に
平行なライン5gの基準となる2組20d、20d、ゴ
ールエリアGAを画するライン5、5、5のうちタッチ
ライン3に平行なライン5t、5tの基準となる2組2
0e、20e、ペナルティエリアPAを画するペナルテ
ィエリアライン6、6、6のうちゴールライン2に平行
なライン6gの基準となる2組20f、20f、ペナル
ティエリアPAを画するペナルティエリアライン6、
6、6のうちタッチライン3に平行なライン6t、6t
の基準となる2組20g、20g、そして、2つのゴー
ルライン2、2の中点間を結びセンターマーク10、ペ
ナルティマーク11、11などの位置の基準となる1組
20hの計14組のマーキングポストである(図2参
照)。
【0031】なお、ロープ22は一端を引っ張りながら
緊張状態になるように張られ、これにより、ロープ22
の直線性が保たれ、その直線性の確認は目視により行
う。
【0032】次に、各ロープ22に沿ってラインカー2
3を移動させ、主たる直線ラインであるゴールライン
2、2、タッチライン3、3などのラインマーキングを
行う(図4参照)。
【0033】ゴールライン2、2は上記2組のマーキン
グポスト20a、20aに隣接して突き刺したピン2
1、21間に張ったロープ22に沿ってラインカー23
を移動させ、ラインマーキングを行う。
【0034】タッチライン3、3は上記2組のマーキン
グポスト20b、20bに隣接して突き刺したピン2
1、21間に張ったロープ22に沿ってラインカー23
を移動させ、ラインマーキングを行う。
【0035】ゴールライン2およびタッチライン3は、
張ったロープ22の内側に沿わせてラインカー23を移
動させてラインマーキングを行う。
【0036】ゴールエリアライン5、5、5およびペナ
ルティエリアライン6、6、6のラインマーキングは、
同様に張ったロープ22の内側に沿わせてラインカー2
3を移動させてラインマーキングを行う。
【0037】また、ハーフライン4は、上記1組のマー
キングポスト20cがタッチライン3、3の中点よりも
ライン幅(12cm)の半分(6cm)だけ片方に寄った位
置に配置されており、これを基準に張ったロープ22の
上記寄った側と反対側に沿わせてラインカー23を移動
させることにより、タッチライン3、3の中点間にライ
ンマーキングを行うことができる。
【0038】以上のようにして、フィールド1を構成す
るラインのうち直線ラインのラインマーキングが行われ
る(図2参照)。
【0039】次に、フィールド1の4隅のコーナーアー
ク9、9、・・・、センターマーク10、ペナルティマ
ーク11、11、任意のマーク12、12、・・・のラ
インマーキングについて説明する。
【0040】かかるラインマーキングには、本発明競技
フィールドのラインマーキング用テンプレートを用い
る。
【0041】先ず、本発明にかかるラインマーキング用
テンプレート30について説明する(図5〜図11参
照)。
【0042】ラインマーキング用テンプレート30は、
たとえばアルミニウム板から成る4分円のほぼ扇状をし
た4分円プレート本体31に、所定の位置で所定の形状
の抜き穴32、33、34が形成されて成る(図5参
照)。なお、ラインマーキング用テンプレート30の材
質はアルミニウムに限らず、プラスチックなどであって
も良い。
【0043】抜き穴32は円弧状で4分円プレート本体
31の周縁に沿って形成され(以下、「円弧状抜き穴」
という。)、該円弧状抜き穴32の形状は上記コーナー
アーク9、9、・・・の形状と同じに形成されており
(図5参照)、円弧状抜き穴32の幅は均一になってい
る。そして、このような円弧状抜き穴32はコーナーア
ーク9、9、・・・を描くのに用いられる(図12、図
13参照)。
【0044】抜き穴33は矩形状で上記円弧状抜き穴3
2から中心側に寄った位置に形成され(以下、「矩形抜
き穴」という。)、該矩形抜き穴33の形状は上記任意
のマーク12、12、・・・と同じに形成されている
(図5参照)。そして、このような矩形抜き穴33は上
記任意のマーク12、12、・・・を描くのに用いられ
る(図15、図16参照)。
【0045】抜き穴34は円形で矩形抜き穴33からさ
らに中心側に寄った位置に形成され(以下、「円形抜き
穴」という。)、該円形抜き穴34の形状は上記センタ
ーマーク10およびペナルティマーク11、11の形状
と同じに形成されている(図5参照)。そして、このよ
うな円形抜き穴34は上記センターマーク10およびペ
ナルティマーク11、11を描くのに用いられる(図1
7、図18参照)。
【0046】また、4分円プレート本体31の上記円弧
状抜き穴32の中心には小孔(以下、「中心基準孔」と
いう。)35が形成され、また、上記矩形抜き穴33の
近傍(後に詳述する。)には2つの小孔(以下、「任意
基準孔」という。)36、36が形成されている(図5
参照)。なお、上記中心基準孔35は請求項1及び請求
項3に記載した「小孔」に相当する。
【0047】これら基準孔35、36又は36は、その
いずれかに貫通させた固定ピン37を地面の基準となる
点に突き刺すことにより、ラインマーキング用テンプレ
ート30を地面に設置するとともに、円弧状抜き穴3
2、矩形抜き穴33を所定の位置に位置させる基準とな
っている。
【0048】4分円プレート本体31の円弧状縁部以外
の直線状縁部には折り返しリブ38、38が形成され、
これにより、ラインマーキング用テンプレート30の径
方向の剛性が補強され、ラインマーキング用テンプレー
ト30を持ったときに撓みにくくなるようになっている
(図7〜図9参照)。
【0049】また、ラインマーキング用テンプレート3
0の3つの角部には、テーパー部39、39、39が形
成され、3つの角部が鋭角にならなようになっており
(図5参照)、作業者の危険を回避することができる。
【0050】以下に、ラインマーキング用テンプレート
30の具体的な寸法について説明する(図5参照)。
【0051】先ず、ラインマーキング用テンプレート3
0は、板厚1〜2mmのアルミニウム板(好ましくは1.
6mm)で構成されている。
【0052】4分円プレート本体31の半径はほぼ12
00mmで、円弧状抜き穴32の半径はその外周縁側で1
000mm、内周縁側で880mm、幅寸法が120mmで中
心角90°に形成され、また、上記中心基準孔35は折
り返しリブ38、38から径方向に100mmずつ内側に
寄った位置に形成されている。
【0053】矩形抜き穴33は上記中心基準孔35から
620mmの位置に横長になる向きで形成され、長手方向
の長さが300mm、幅寸法120mmで形成され、また、
長手方向の一端縁から50mm離間した位置で長手方向に
延びる内側縁の延長上に上記任意基準孔36、36がそ
れぞれ形成されている。
【0054】円形抜き穴34は上記中心基準穴35と矩
形抜き穴33との間であって、中心基準穴35から40
0mmの位置に直径φ220mmで形成されている。
【0055】上記各基準孔35、36、36は直径φ1
0mmで形成され、上記固定ピン37が多少余裕を持って
嵌合する大きさとなっており、また、上記折り返しリブ
38、38の高さは10mmとなっている。
【0056】そして、このように形成されたラインマー
キング用テンプレート30を、以下に説明するように用
いて、コーナーアーク9、9、・・・、センターマーク
10、ペナルティマーク11、11および任意のマーク
12、12、・・・のラインマーキングを行う。
【0057】すなわち、先ず、コーナーアーク9を描く
には、すでに描かれたタッチライン3とゴールライン2
との外側の交点にラインマーキング用テンプレート30
の中心基準孔35を合わせ、該中心基準孔35を貫通さ
せて地面に固定ピン37を突き刺す。これにより、ライ
ンマーキング用テンプレート30がフィールド1のコー
ナー部に設置され、円弧状抜き穴32の両端部をタッチ
ライン3およびゴールライン2に重なるようにラインマ
ーキング用テンプレート30の向きを調整する(図12
参照)。さらに具体的には、円弧状抜き穴32の両端縁
がタッチライン3及びゴールライン2の外側縁に一致す
るようにその向きを調整する。
【0058】そして、円弧状抜き穴32にマーキング用
スプレーで塗料を吹き付けることによりコーナーアーク
9のラインマーキングが為される(図12参照)。
【0059】かかるコーナーアーク9のマーキング作業
は、当該ラインマーキング用テンプレート30を用いる
ことにより、1人の作業者が当該ラインマーキング用テ
ンプレート30を持ち運び、所定の場所において、ライ
ンマーキング用テンプレート30を設置した後、マーキ
ング用スプレーによる吹き付けを行うだけで完了するこ
とができ、極めて簡便に、短時間に、かつ正確にライン
マーキングを行うことができる(図13参照)。
【0060】次に、任意のマーク12を描くには、上記
ラインマーキング用テンプレート30の他に、所定の位
置に固定ピン37が貫通する貫通孔を有する金具(以下
に述べる圧着端子)が取着されたワイヤー(以下、「メ
ジャーワイヤー」と略す。)を用いる(図14参照)。
【0061】具体的には、メジャーワイヤー40は直径
4mmでその一端に圧着端子41が取着され、該圧着端子
41の小孔の中心から所定の長さ離間した位置に別の圧
着端子42が取着されて構成されている。2つの圧着端
子41と圧着端子42のそれぞれの小孔間の距離はメジ
ャーワイヤー40を緊張した状態で、10.15mにな
っている。
【0062】そして、メジャーワイヤー40の一端の圧
着端子41に固定ピン37を挿通させて、上記ゴールラ
イン2とタッチライン3との外側の交点に突き刺す。
【0063】次に、メジャーワイヤー40をゴールライ
ン2に沿わせて、他方の圧着端子42をゴールライン2
の外側縁に位置させる。
【0064】ラインマーキング用テンプレート30の任
意基準孔36、36のうち遠い方に固定ピン37を貫通
させた後、ゴールライン2に合わせた上記圧着端子42
に、その固定ピン37を挿通させ、ゴールライン2の外
側縁に突き刺して、ラインマーキング用テンプレート3
0を地面に設置する(図15参照)。
【0065】このとき、メジャーワイヤー40が緊張し
た状態を維持するように圧着端子42を引っ張って行
う。
【0066】次に、ラインマーキング用テンプレート3
0の向きの調整を行う。これには、固定ピン37を挿通
していない残りの任意基準孔36から上記メジャーワイ
ヤー40が覗けるようにラインマーキング用テンプレー
ト30の向きを調整する(図15参照)。これにより、
矩形抜き穴33により描かれる任意のマーク12がゴー
ルライン2に対して直交する方向を向くことになる。
【0067】そして、矩形状抜き穴33にマーキング用
スプレーで塗料を吹き付けることにより任意のマーク1
2のラインマーキングが為される(図16参照)。
【0068】かかる任意のマーク12のマーキング作業
にあっても、上記コーナーアーク9のマーキング作業と
同様に、当該ラインマーキング用テンプレート30を用
いることにより、1人の作業者で、極めて簡便に、短時
間に、かつ正確にラインマーキングを行うことができ
る。
【0069】次に、センターマーク10およびペナルテ
ィマーク11、11を描くには、すでに、フィールド1
上に張られた上記ロープ22、22、・・・を利用して
上記ラインマーキング用テンプレート30より行う。
【0070】先ず、センターマーク10については、す
でにラインマーキングされたハーフライン4と、ゴール
ライン2、2の中点間の基準となるマーキングポスト2
0h、20h間に張られたロープ22との交点に、当該
ラインマーキング用テンプレート30の円形抜き穴34
の中心を置き、該円形抜き穴34に向けてマーキング用
スプレーで塗料を吹き付けることにより行う(図17、
図18参照)。
【0071】なお、上記円形抜き穴34の周縁に、等間
隔に4つのセンタリングマークを放射方向に延びるよう
に形成しておくと、該センタリングマークを目安とし
て、ロープ22とハーフライン4との交点に円形抜き穴
34の中心を合わせることを容易にし、センターマーク
10の位置精度を高めることに寄与する。
【0072】次に、ペナルティマーク11、11につい
ては、ゴールライン2、2の中点間の基準となるマーキ
ングポスト20h、20h間に張られたロープ22につ
いて、ゴールライン2、2からそれぞれ11mの位置を
正確に測り、該位置に上記ラインマーキング用テンプレ
ート30をその円形抜き穴34が位置するように置い
て、該円形抜き穴34に向けてマーキング用スプレーで
塗料を吹き付けることにより行う。なお、図示は省略す
る。
【0073】なお、ゴールライン2からの11mという
距離を計測する場合、上記メジャーワイヤー40にさら
に別の圧着端子43を対応する位置に取着しておくこと
より(図14参照)、該メジャーワイヤー40をこの計
測にも用いることができ、また、かかる計測を容易に行
いことができる。
【0074】しかして、上記センターマーク10および
ペナルティマーク11、11のマーキング作業にあって
も、上記コーナーアーク9、任意のマーク12、12、
・・・のマーキング作業と同様に、当該ラインマーキン
グ用テンプレート30を用いることにより、1人の作業
者で、極めて簡便に、短時間に、かつ正確にラインマー
キングを行うことができる。
【0075】図19および図20は、ラインマーキング
用テンプレートの変形例を示すもので、コーナーアーク
専用のラインマーキング用テンプレート30Aである。
【0076】かかるラインマーキング用テンプレート3
0Aは4分円プレート本体31を2つに分割し、これら
をヒンジで接続した構造にしたものである。
【0077】具体的には、ラインマーキング用テンプレ
ート30Aは4分円プレート本体31を円弧状抜き穴3
2および矩形抜き穴33が形成された部分31aと円形
抜き穴34が形成された部分31bとに分割し、これら
部分31aと31bとがヒンジ45、45、・・・を介
して連結されている(図19参照)。
【0078】そして、ラインマーキング用テンプレート
30Aを用いて、コーナーアーク9、9、・・・などを
描こうとするときは、4分円プレート本体31の部分3
1aと31bとが面一になるようにフィールド1の所定
の場所に設置して、上述のラインマーキング用テンプレ
ート30と同様にラインマーキングに用いることができ
る。なお、4分円プレート本体31の部分31aと31
bとが面一になるようにしたとき、部分31a側の折り
返しリブ38と部分31b側の折り返しリブ38とが接
触し、部分31aと部分31bとが逆に折り畳まれるこ
とがなく、よって、上記部分31aと31bとの平面性
が保たれ、ラインマーキングを正確に行うことができ
る。
【0079】また、ラインマーキング用テンプレート3
0Aを持ち運ぼうとするときは、上記ヒンジ45、4
5、・・・で4分円プレート本体31の部分31aと3
1bとを背中合わせになるように折り畳む(図20で2
点鎖線で示す。)。これにより、ラインマーキング用プ
レート30Aをコンパクトにまとめることができ、持ち
運びを利便にすることができる。
【0080】さらに、当該ラインマーキング用テンプレ
ート30Aにあっては、4分円プレート31を2つの材
料、すなわち、別体の材料でそれぞれ形成し、これをヒ
ンジ45、45、・・・で接続したので、全体のコスト
を低減することができる。
【0081】すなわち、幅広な板材料は面積あたりの単
価が高価で、幅狭の板材料のほうが比較的安価であり、
幅狭な板材料により構成した方が、全体の材料費を安価
に抑えることができる。
【0082】具体的には、上述のラインマーキング用プ
レート30にあっては、その材料として幅寸法が少なく
とも1200mm+10mm(折り返しリブ38)=121
0mmが必要であり、高価な幅広な板材料を用いなければ
ならない。
【0083】これに対して、ラインマーキング用テンプ
レート30Aにあっては、比較的安価に入手できる幅寸
法が900mmである板材料を用いることができ、全体と
して、安価なラインマーキング用テンプレート30Aを
提供することができる。
【0084】また、上記したラインマーキング用テンプ
レート30には3つの抜き穴32、33、34を形成し
たので、1つのラインマーキング用テンプレートで複数
のマーキングを行うことができ、ライン又はマークにつ
いて各別のラインマーキング用テンプレートを用意する
必要がなく、持ち運び或いは管理に際しても利便である
が、本発明ラインマーキング用テンプレートは、そのマ
ーキングにおいて最も作業時間がかかるコーナーアーク
のラインマーキングを行える円弧状抜き穴のみが形成さ
れたラインマーキング用テンプレートであっても良い。
【0085】図21乃至図23は、ラインマーキング用
テンプレートの別の変形例を示すもので、コーナーアー
ク専用のラインマーキング用テンプレート30Bであ
る。
【0086】このラインマーキング用テンプレート30
Bは、上記ラインマーキング用テンプレート30と相違
するところは、矩形抜き穴33、円形抜き穴34および
任意基準孔36、36が形成されていない点である。し
たがって、この別の変形例にかかるラインマーキング用
テンプレート30Bには、円弧状抜き穴32とその中心
基準孔35のみが形成されている。
【0087】そして、かかるラインマーキング用テンプ
レート30Bにあっても、上述したものと同様に、コー
ナーアーク9を、1人の作業者で、極めて簡便に、短時
間に、かつ正確にラインマーキングを行うことができ
る。
【0088】なお、このラインマーキング用テンプレー
ト30Bについては、その正面図(図21)、背面図
(図22)およびC−C線端面図(図23)のみで示す
が、平面図、底面図および左側面図は上記実施の形態で
示したラインマーキングラインマーキング用テンプレー
ト30のものとそれぞれ同一であり(図7、図8、図9
参照)、また、その右側面図は左側面図(図9)と対称
に表れる。
【0089】次に、本発明サークルマーカーについて説
明する(図24〜図30参照)。
【0090】サークルマーカー50は、上記センターサ
ークル7およびペナルティアーク8、8の中心(センタ
ーマーク10、ペナルティマーク11、11)に突き刺
す中心ピン51と、該中心ピン51を中心に径方向に延
びるように設けられたアーム材52と、該アーム材52
の先端に接続されたラインカー53と、上記アーム材5
2がその中間部において撓まないようにするために設け
られた中間台車54などからなる(図24参照)。
【0091】中心ピン51は、フィールド1に突き刺す
軸ピン55と、該軸ピン55の所定の位置に設けられた
2つのフランジ部56、57とから成り、一方のフラン
ジ部(下側フランジ部)56は、軸ピン55を地面に突
き刺したときに地面に埋め込む量を規制するためのもの
で、他方のフランジ部(上側フランジ部)57は地面に
突き刺した軸ピン55に接続するアーム材52の地面か
らの高さを規制するためのものである(図25参照)。
【0092】アーム材52は、大きく分けて2つの部分
(中心側長尺部材58と外側長尺部材59)から成り、
これら中心側長尺部材58と外側長尺部材59とは中間
台車54を介して接続されて上記センターサークル7お
よびペナルティアーク8の半径(9.15m)とほぼ同
じ長さになるようになっている(図24参照)。なお、
中心側長尺部材58および外側長尺部材59はともに、
角柱材により構成されており、角柱材は断面形状が矩形
で縦長の向きで用いられ、また、中心側長尺部材58と
外側長尺部材59とはほぼ同じ構造をしており、共に太
さの異なる2つの角柱材を長さ方向に嵌め込んで所定の
長さになるようにしている。これは、1本の角柱材の長
さが長い材料は高価であるためで、中心側長尺部材5
8、外側長尺部材59のそれぞれの途中を繋ぐ構造にす
ることにより比較的安価な材料を用いることができるか
らである。因みに中心側長尺部材58および外側長尺部
材59に用いられる角柱材はアルミニウムで縦寸法が8
0mm、横寸法が40mmのものを使用した。なお、上記ア
ーム材52は、アルミニウムの角柱材に限られるもので
なく、比較的剛性が高く、軽量な材料であればどのよう
な材料であっても良い。
【0093】中心側長尺部材58の一端部には上下方向
に貫通する中心孔60が形成され、該中心孔60は地面
に突き刺した上記中心ピン51の上側フランジ部57か
ら上側の部分に貫通するようになっている(図25参
照)。
【0094】中心側長尺部材58の他端部には中間台車
54に接続するためのスリット61と、中間台車54に
固定するための貫通孔62が形成されている(図26、
図27参照)。
【0095】具体的には、スリット61は中心側長尺部
材58を水平方向から見て上方に開口するように形成さ
れ、その閉塞端は上下方向のほぼ中央部になっている。
また、貫通孔62は上記スリット61よりやや中心側に
寄った位置でその左右側面に形成されている(図26参
照)。
【0096】外側長尺部材59の先端には、フィールド
1にペイントを噴射する噴射ノズル63を支持する支持
棒64と該噴射ノズル63から吹き付けられた噴霧状の
ペイントの範囲を規制して、所定の幅(12cm)のライ
ンを描くための規制枠体65が設けられている(図2
8、図29参照)。なお、噴射ノズル63は、本来ライ
ンカー53の一部品であるが、この実施の形態において
は、上記噴射ノズル63はラインカー53に対して着脱
自在に支持されており、その噴射ノズル63を外側長尺
部材59の先端部に着脱自在に支持するようにしたもの
である。
【0097】すなわち、ラインカー53は、直線ライ
ン、曲線ラインに限られずに、ラインマーキングするも
のであり(図4参照)、上述の噴射ノズル63の他、規
制枠体77を必須の構成要素とするが、この実施の形態
にかかるサークルマーカー50はこのようなラインカー
53を流用したものであり、上述のように、ラインカー
53の規制枠体とは別体の上記規制枠体65を外側長尺
部材59に設けるとともに、噴射ノズル63をラインカ
ー53から外して外側長尺部材59に取り付けることが
できるようにしたものである。したがって、特許請求の
範囲に記載した「ラインカー」の概念には、上記噴射ノ
ズル63および規制枠体65が含まれる(図4、図2
8、図29参照)。
【0098】また、外側長尺部材59の中心側の端部に
は、上記中心側長尺部材58の中間台車54側端部と同
様に、スリット66と貫通孔67とが形成されている
(図26、図27参照)。
【0099】すなわち、スリット66は外側長尺部材5
9を水平方向から見て上方に開口するように形成され、
その閉塞端は上下方向のほぼ中央部になっている。ま
た、貫通孔67は上記スリット66より中心側にやや寄
った位置でその左右側面に形成されている。
【0100】中間台車54は、3つの車輪を有する台車
本体68と、該台車本体68の上面に設けられ上記中心
側長尺部材58と外側長尺部材59とのそれぞれの接続
側端部を取着する取付体69とを有する(図26、図2
7参照)。
【0101】取付体69は2つのL字アングルが所定の
間隔をあけて背中合わせになるように台車本体68に設
けられて構成されており、取付体69にはその長手方向
の中心からそれぞれ外側やや寄った位置にこれら2つの
L字アングル間を掛け渡すように取付固定ピン70、7
0が設けられ、また、これら取付固定ピン70、70よ
りも外側に寄った位置に挿通孔71、71がそれぞれ形
成されている(図26、図27参照)。
【0102】そして、取付体69の取付固定ピン70、
70は上記中心側長尺部材58および外側長尺部材59
に形成されたスリット61、66が嵌合し、その状態
で、上記2つの挿通孔71、71が上記中心側長尺部材
58および外側長尺部材59に形成された貫通孔62、
67にそれぞれ対応するようになっている。
【0103】中間台車54の台車本体68に2つの長尺
部材58、59を取り付けるには、先ず、各長尺部材5
8、59の中間台車54側の端部を中間台車54に対し
て傾斜させて取付体69内に位置させて各スリット6
1、66の開口部を取付固定ピン70、70にそれぞれ
合わせて、次に、各長尺部材58、59を水平にするこ
とにより、各スリット61、66に上記取付固定ピン7
0、70を嵌合する(図28参照)。
【0104】各長尺部材58、59を水平にすると、取
付体69の挿通孔71、71と各長尺部材58、59の
貫通孔62、67とが各別に連通し、該連通した挿通孔
71と貫通孔62および挿通孔71と貫通孔67とにそ
れぞれ抜け止めピン72、72を挿通して、各長尺部材
58、59と中間台車54との接続が完了して、上記ア
ーム材52が構成される(図28参照)。
【0105】また、中心側長尺部材58の中心側端部
は、中心側長尺部材58を中間台車54に接続するため
に水平にするときに同時に、その中心孔60を上記中心
ピン51の軸ピン55のうち上部に挿通する(図25参
照)。
【0106】なお、一端が中間台車54に接続され、他
端が中心ピン51に挿通された中心側長尺部材58はほ
ぼ水平になるようになっている。
【0107】アーム材52の外側長尺部材59の先端に
接続されるラインカー53は、4つの車輪を有する台車
本体73と、該台車本体73に設けられペイントタンク
74と、該ペイントタンク74内のペイントを上記噴射
ノズル63まで導くためのチューブ75とを有する(図
28、図29参照)。
【0108】なお、ラインカー53の台車本体73には
図示は省略したが、エアポンプ、コンプレッサーなどが
備えられている。
【0109】また、この実施の形態に示したラインカー
53は、直線ライン、曲線ラインを自由に描くことがで
きるものを流用したものであり、上述のようなアーム材
52との接続を外せば、上記ゴールライン2やタッチラ
イン3のような直線ラインを描く場合にも用いることが
できる。そのため、上記噴射ノズル63を着脱自在に支
持するための支持部76および所定の幅(12cm)のラ
インを描くための規制枠体77が設けられている。
【0110】ラインカー53に設けられた上記規制枠体
77はラインカー53の4つの車輪のうち後輪と後輪と
の間に設けられている。これは、ラインカー53をフリ
ーで移動させるとき(直線ラインを描くとき)、ライン
カー53は後方から押されて移動することおよび、その
ためラインカー53はこれら後輪間を支点として向きが
変更されるためである。
【0111】ラインカー53と外側長尺部材59との接
続は、単に、ラインカー53の台車本体73上に外側長
尺部材59の先端部側部分を載置するだけである。これ
は、描こうとする円形ライン又は円弧状ライン(センタ
ーサークル7またはペナルティアーク8)は上記中心ピ
ン51と外側長尺部材59の先端部に設けられた規制枠
体65との関係が一定の長さ(半径)であれば、正確な
円形ライン又は円弧状ラインを描くことができるからで
ある。
【0112】なお、既存のラインカー23のまま(噴射
ノズル63の着脱などの改造しないもの)当該サークル
マーカー50に利用するには、そのラインカー23の規
制枠体77とアーム材52の中心ピン51との位置関係
を固定的にすれば良い。たとえば、ラインカー23をア
ーム材52に対して径方向において固定的に接続すると
ともに、その接続箇所を上記規制枠体77の上方にする
と良い。これにより、ラインカー23を移動させたとき
に、規制枠体77の移動軌跡が上記中心ピン51を中心
に円形又は円弧状を描き、円形ライン又は円弧状ライン
を正確に描くことができる。
【0113】次に、当該サークルマーカー50で円形ラ
イン(センターサークル7)又は円弧状ライン(ペナル
ティアーク8)を描く場合について説明する。
【0114】先ず、中心ピン51をセンターマーク10
又はペナルティマーク11に突き刺す。このとき、中心
ピン51は、その下側のフランジ部56が地面に接する
まで埋め込む(図25参照)。
【0115】また、中間台車54を円形ラインの半径の
ほぼ半分の位置に置き、該中間台車54に中心側長尺部
材58および外側長尺部材59を接続する(図27参
照)。
【0116】中心側長尺部材58を中間台車54に接続
するとき、中間側長尺部材58の中心側端部の中心孔6
0を上記中心ピン51に嵌合させる。このとき、中間台
車54をずらしながら中心ピン51との位置関係を調整
して行う。
【0117】中心ピン51に接続された中心側長尺部材
58は、その一端が中心ピン51の上側のフランジ部5
7の上側に載置され、他端が中間台車54の台車本体6
8上に載置されることにより、ほぼ水平な状態とされ
る。
【0118】次に、ラインカー53を外側長尺部材59
の先端部に接続する。ラインカー53を外側長尺部材5
9の先端部に接続するには、ラインカー53のペイント
タンク74の下方において、外側長尺部材59を台車本
体73上に載置する(図29参照)。なお、台車本体7
3は上記中間台車54の台車本体68をほぼ同じ高さを
有しており、これにより、両端を中間台車54とライン
カー53とに支えられた外側長尺部材59はほぼ水平な
状態とされる。
【0119】そして、ラインカー53の噴射ノズル63
を外側長尺部材59の先端部に支持された支持棒64に
支持して噴射ノズル63から噴射されたペイントが上記
規制枠体65に対向させる(図30参照)。
【0120】しかして、1人の作業者がラインカー53
を、他の作業者が中間台車54を同じ周方向へ移動させ
ながら、ラインカー53の噴射ノズル63からペイント
を地面に向けて吹き付けると、噴射ノズル63から吹き
付けられたペイントは上記規制枠体65によりその吹き
付け範囲が規制され、地面には所定の幅(12cm)のラ
インが描かれる。
【0121】アーム材52はその一端が中心ピン51に
おいて固定されているため、その先端の噴射ノズル63
および規制枠体65が円形又は円弧を描くように移動さ
れ、中心ピン51と規制枠体65との位置関係が固定的
であるため、描かれたラインは精度良い円形又は円弧と
なるとともに、その分、ラインカーの移動軌跡を気にし
なくても良いため、ラインマーキングを短時間で行うこ
とができる。
【0122】また、ラインカー53は、アーム材52に
固定的でないが、ラインカー53をおおよそ周方向に移
動させれば、アーム材52は回動して、上記円形又は円
弧状のラインが形成される。また、このとき、アーム材
52とラインカー53とが多少ずれても、アーム材52
の先端部は精度良く円弧を描くため、精度良い円形ライ
ン又は円弧状ラインを描くことに支障はない。
【0123】また、上記中間台車54は、アーム材52
の中間部分を撓まないように支えるためのものであり、
ラインカー53の動きに追従するように作業者が移動さ
せれば良い。
【0124】以上のように、当該サークルマーカー50
は、長尺なアーム材52の一端を中心ピン51により地
面に突き刺し、その他端でラインカー53によりライン
マーキングを行うようにしたものであるため、これを用
いてラインマーキングを行うと、描かれた円形ラインお
よび円弧状ラインは精度良いものとなり、また、その
分、ラインカーの移動軌跡を気にしなくても良いため、
ラインマーキングを短時間で行うことができる。
【0125】ちなみに、本発明ラインマーキング用テン
プレート30および本発明サークルマーカー50を用い
て、サッカー場のすべてのラインマーキングに要する時
間は、2人で、約40分間に短縮された。
【0126】なお、図面に示した実施の形態は、本発明
をサッカー競技場のフィールド1のラインマーキングに
適用したものについて説明したが、本発明にこれに限ら
ず、上述のような円形ライン、円弧状ライン、或いは所
定の形状のマークをフィールド1の描く必要がある競技
一般に用いることができることのは勿論である。かかる
場合は、当然のことながら、各部の長さ、半径などの寸
法は、適用される競技場のものにすればよい。また、こ
こでいう競技一般とは、たとえば、ドッジボール、フォ
ークダンス、運動会における各種競技なども含む。
【0127】特に、本発明サークルマーカーおよびこれ
を用いたラインマーキング方法については、その競技フ
ィールドが長方形である必要はなく、たとえば、フォー
クダンスなどの円形ラインなどを必要とする競技一般に
適用することができる。
【0128】また、上記サークルマーカー50におい
て、中間台車54を用いたものについて説明したが、こ
れは、サッカー場におけるセンターサークル、ペナルテ
ィアークの半径が9.15mと大きいため、アーム材5
2が撓んでしまうことを防止するためであり、たとえ
ば、描こうとする円形ライン又は円弧状ラインの半径が
小さい場合には、上述のような中間台車54は不要とな
る。
【0129】この他、前記した実施の形態において示し
た各部の具体的な形状乃至構造は、本発明を実施するに
当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、
これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈され
ることがあってはならないものである。
【0130】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明競技フィールドのラインマーキング方法は、
コーナーアークを描くための中心角の円弧状の抜き穴が
形成されているとともに、該円弧状抜き穴の円弧の中心
に小孔を設けたラインマーキング用テンプレートを用い
て、競技フィールドの4隅のコーナーアークを描くよう
にしたことを特徴とする。
【0131】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング方法にあっては、コーナーアークを素早く
かつ正確に描くことができ、競技フィールドのラインマ
ーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄与する。
【0132】また別の本発明競技フィールドのラインマ
ーキング方法は、円形ライン又は円弧状ラインの中心に
位置させる中心ピンと、該中心ピンを中心に径方向に延
びるように設けられたアーム材と、該アーム材の先端に
配設されたラインカーとからなるサークルマーカーを用
いて、競技フィールドの円形ライン又は円弧状ラインを
描くようにしたことを特徴とする。
【0133】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング方法にあっては、円形ライン又は円弧状ラ
インを素早くかつ正確に描くことができ、競技フィール
ドのラインマーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄
与する。
【0134】本発明競技フィールドのラインマーキング
用テンプレートは、長方形をした競技フィールドのコー
ナーアークを描くための中心角90°の円弧状をした抜
き穴を形成するとともに、円弧状抜き穴の円弧の中心に
小孔を設けたことを特徴とする。
【0135】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング用テンプレートにあっては、コーナーアー
クを素早くかつ正確に描くことができ、競技フィールド
のラインマーキングを短時間でかつ正確に描くのに寄与
する。
【0136】本発明競技フィールドのラインマーキング
用サークルマーカーは、円形ライン又は円弧状ラインの
中心に位置させる中心ピンと、該中心ピンを中心に径方
向に延びるように設けられたアーム材と、該アーム材の
先端に配設されたラインカーとからなることを特徴とす
る。
【0137】したがって、本発明競技フィールドのライ
ンマーキング用サークルマーカーにあっては、円形ライ
ン又は円弧状ラインを素早くかつ正確に描くことがで
き、競技フィールドのラインマーキングを短時間でかつ
正確に描くのに寄与する。
【0138】すなわち、アーム材が剛体なので、従来の
ように径方向(外方)にラインカーを引っ張る必要はな
く、ラインカーを押すだけで周方向に移動させることが
でき、正確な円形ライン及び円弧状ラインを描くことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】サッカー場全体のフィールドを示す斜視図であ
る。
【図2】14本のロープを張った状態のフィールドを示
す斜視図である。
【図3】ロープを張った状態のコーナーを示す斜視図で
ある。
【図4】直線ラインをラインカーにより描いている様子
を示す斜視図である。
【図5】図6乃至図11とともに、本発明ラインマーキ
ング用テンプレートを示すもので、本図は正面図であ
る。
【図6】背面図である。
【図7】平面図である。
【図8】底面図である。
【図9】左側面図である。
【図10】図5のA−A線に沿う端面図である。
【図11】図5のB−B線に沿う端面図である。
【図12】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いてコーナーアークを形成している様子を示す斜視図で
ある。
【図13】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いて形成したコーナーアークを示す斜視図である。
【図14】一部を省略して示すメジャーワイヤーの斜視
図である。
【図15】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いて任意のマークを形成している様子を示す斜視図であ
る。
【図16】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いて形成した任意のマークを示す斜視図である。
【図17】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いてセンターマークを形成している様子を示す斜視図で
ある。
【図18】本発明ラインマーキング用テンプレートを用
いて形成したセンターマークを示す斜視図である。
【図19】図20とともに、ラインマーキング用テンプ
レートの変形例を示すもので、本図は正面図である。
【図20】側面図である。
【図21】図22および図23とともに、ラインマーキ
ング用テンプレートの別の変形例を示すもので、本図は
正面図である。
【図22】背面図である。
【図23】図21のC−C線に沿う端面図である。
【図24】図25乃至図30とともに、本発明サークル
マーカーを示すもので、本図はその全体を示す斜視図で
ある。
【図25】中心ピンを示す斜視図である。
【図26】中間台車および中心側長尺部材と外側長尺部
材とを示す斜視図である。
【図27】中間台車と中心側長尺部材および外側長尺部
材とを接続する様子を示す斜視図である。
【図28】外側長尺部材の先端部およびラインカーを示
す斜視図である。
【図29】外側長尺部材の先端部およびラインカーを示
し、図28とは異なった方向から見た斜視図である。
【図30】外側長尺部材の先端部を拡大して示す斜視図
である。
【符号の説明】
1…フィールド(競技フィールド)、7…センターサー
クル(円形ライン)、8…ペナルティアーク(円弧状ラ
イン)、9…コーナーアーク、30…ラインマーキング
用テンプレート、32…円弧状抜き穴、50…サークル
マーカー、51…中心ピン、52…アーム材、53…ラ
インカー、30A…ラインマーキング用テンプレート、
30B…ラインマーキング用テンプレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長方形をした競技フィールドのラインマ
    ーキング方法であって、 コーナーアークを描くための中心角90°の円弧状の抜
    き穴が形成されているとともに、該円弧状抜き穴の円弧
    の中心に小孔を設けたラインマーキング用テンプレート
    を用いて、競技フィールドの4隅のコーナーアークを描
    くようにしたことを特徴とする競技フィールドのライン
    マーキング方法。
  2. 【請求項2】 競技フィールドのラインマーキング方法
    であって、 円形ライン又は円弧状ラインの中心に位置させる中心ピ
    ンと、該中心ピンを中心に径方向に延びるように設けら
    れたアーム材と、該アーム材の先端に配設されたライン
    カーとからなるサークルマーカーを用いて、競技フィー
    ルドの円形ライン又は円弧状ラインを描くようにしたこ
    とを特徴とする競技フィールドのラインマーキング方
    法。
  3. 【請求項3】 長方形をした競技フィールドのラインマ
    ーキングに用いるラインマーキング用テンプレートであ
    って、 コーナーアークを描くための中心角90°の円弧状の抜
    き穴が形成されているとともに、 円弧状抜き穴の円弧の中心に小孔を設けたことを特徴と
    する競技フィールドのラインマーキング用テンプレー
    ト。
  4. 【請求項4】 競技フィールドのラインマーキングに用
    いるサークルマーカーであって、 円形ライン又は円弧状ラインの中心に位置させる中心ピ
    ンと、 該中心ピンを中心に径方向に延びるように設けられたア
    ーム材と、 該アーム材の先端に配設されたラインカーとからなるこ
    とを特徴とする競技フィールドのラインマーキング用サ
    ークルマーカー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008019514A1 (de) * 2008-04-18 2009-10-22 Andreas Salig Markierungsschablone für Spielfelder
JP2020044215A (ja) * 2018-09-21 2020-03-26 宏明 神村 ライン付マーカー
JP2021078953A (ja) * 2019-11-21 2021-05-27 久夫 塩井 ライン引き装置およびライン引き支援具

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