JP2003111750A - 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置 - Google Patents

無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置

Info

Publication number
JP2003111750A
JP2003111750A JP2001309343A JP2001309343A JP2003111750A JP 2003111750 A JP2003111750 A JP 2003111750A JP 2001309343 A JP2001309343 A JP 2001309343A JP 2001309343 A JP2001309343 A JP 2001309343A JP 2003111750 A JP2003111750 A JP 2003111750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
living body
pressure
measurement
contact
contact pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001309343A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3767449B2 (ja
Inventor
Osamu Yoshikawa
治 吉川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2001309343A priority Critical patent/JP3767449B2/ja
Publication of JP2003111750A publication Critical patent/JP2003111750A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3767449B2 publication Critical patent/JP3767449B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無侵襲生体計測装置において接触圧の変動に
起因する測定の不安定さを解消する。 【解決手段】 被検体Bに対する測定サンプラ13の接
触圧を圧力センサ20で検出し、その検出値に基づいて
接触圧が一定になるように上下動駆動部23を制御して
被検体支持板2を上下動させる。更に、圧力センサ20
で検出した接触圧が所定範囲を逸脱している場合には、
そのタイミングで得られた測定データを廃棄し、後段の
演算処理に利用しないものとする。これにより、ほぼ一
定の接触圧の条件下でサンプリングされたデータのみを
利用して、血液中のグルコース濃度を算出することがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生体に対して針等
を侵襲させることなく該生体内部に関する各種情報を計
測するための無侵襲生体計測装置、及び該装置を利用し
て被検者の血糖値を測定する血糖測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】糖尿病はいわゆる三大成人病の1つであ
り、糖尿病患者の増加は大きな社会的な問題となってい
る。糖尿病の中で、先天的又は後天的な自己免疫疾患に
より膵臓からインスリンが殆ど分泌しなくなることによ
って発症する糖尿病を1型糖尿病、主として過食などの
生活習慣によって発症する糖尿病を2型糖尿病と呼んで
いる。こうした1型糖尿病患者や一部の2型糖尿病患者
では、体外からインスリンを投与することによって血糖
値をコントロールすることが必要となる。
【0003】このようなインスリン療法では、1日のう
ちの血糖の変動を厳密にコントロールすることが望まし
い。何故なら、インスリンの投与の効果が不充分で高血
糖状態が持続すると様々な合併症の危険性が増す一方、
インスリンが作用し過ぎると低血糖状態に陥り、生命に
危険を及ぼすことさえあるからである。そのため、病院
では、インスリンの投与による血糖の降下やその後の上
昇状態を的確に把握するために、所定時間間隔で繰り返
し血糖を測定するような場合がある。
【0004】また、日常生活の中においてもインスリン
の投与量を適切に定めることが必要となるため、患者
は、自らインスリン投与を行う前に自分で血糖値を測定
し、その血糖値に応じてインスリンの量を調整しなけれ
ばならない。そうした測定を行うために、簡易型の血糖
測定器が用いられている。
【0005】上述したような様々な場面での血糖測定方
法として広く行われているのは、被検者から少量の血液
を採取し、その血液中のグルコース濃度を測定するとい
う方法である。しかしながら、このような測定方法で
は、量の多少はあるものの被検者から血液を採取する必
要があるため、被検者の身体を傷付け身体的苦痛を与え
ることになる。また、採血用の針などを介する感染症の
危険もある。一方、上述した簡易型の血糖測定器などで
は、センサとして使い捨て式の電極板を使用しているた
め衛生的であるが、繰り返し測定を行う必要がある場合
には、コストが高いものとなり患者にとって大きな負担
である。
【0006】このようなことから、被検者に針などを刺
すことなく無侵襲で血糖を測定する方法が従来より提案
されている。例えば特開平7−103888号公報に
は、生体に近赤外光を照射し、生体内部に入り込んで透
過及び反射を繰り返し再び生体表面に出てきた光を検出
し、その光強度から算出した吸光度を用いて生体血液中
の血糖(グルコース濃度)を測定する装置が開示されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような測定方法は
被検者に身体的苦痛を与えることが少なく、一旦、装置
を購入した後には測定毎に要するコストが安価ですむと
いう利点がある。ところが、このような測定方法では一
般に再現性の高い測定を行うことが難しい。すなわち、
被検体(被検者の被検部位)は生理現象によって或いは
随意的に動いてしまうため、これによって生体表面に対
する発光部や受光部の接触圧が変動し、生体表面での正
反射が増加したり、或いは生体内部の散乱係数などの状
態が変動したりするためである。もちろん、測定終了後
には、測定データから接触圧の変動による測定値の変動
であるのか否かを判断するということは殆ど不可能であ
る。
【0008】本発明はこのような点に鑑みて成されたも
のであり、その主たる目的とするところは、生体表面に
対する接触圧の不安定さを考慮して精度の高い測定を行
うことができる無侵襲生体計測装置、及び該装置を用い
た血糖測定装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段、及び発明の実施の形態】
上記課題を解決するために成された本発明に係る無侵襲
生体計測装置は、 a)生体の表面に接触する接触部を含み、該接触部を介し
て該生体内部の情報を計測する生体情報取得手段と、 b)生体の表面に対する前記接触部の接触圧を検出する圧
力検出手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】本発明に係る無侵襲生体計測装置を用い
て、目的とする生体内部の情報を計測する際には、生体
情報取得手段の接触部を生体表面に押し付けるように接
触させる。すると、圧力検出手段はそのときの接触圧を
検出して出力する。圧力検出手段は接触部を介した情報
の取得が行われる前後を含めて連続的に接触圧を検出し
てもよいし、或いは、少なくとも生体情報取得手段が情
報を取得するタイミングでその時点の接触圧を検出する
ものであってもよい。
【0011】本発明に係る無侵襲生体計測装置の一態様
としては、前記生体情報取得手段は光学的に生体内部の
情報を計測する手段であって、前記接触部は生体に向け
て光を出射するとともに該生体からの光を受光するため
の光ファイバの集合体を備える構成とすることができ
る。
【0012】この構成では、生体の表面に接触した接触
部から生体に向けて光が照射され、照射された光の一部
はその生体内部に浸透して、生体内部組織を通過する間
に拡散や反射を繰り返し、やがて生体表面に出てくる。
このとき生体表面から出射される拡散反射光は生体内部
組織に関する情報を含んでいるから、接触部でこの光を
受光し、光ファイバを介して生体情報取得手段の本体へ
と送る。これにより、生体内部組織に関する情報を無侵
襲で取得することができる。
【0013】本発明に係る無侵襲生体計測装置では、前
記圧力検出手段による検出圧に応じて、前記接触部の生
体表面に対する接触圧を略一定に維持する接触圧制御手
段を更に備えた構成とすることができる。
【0014】ここで、接触圧制御手段としては、計測対
象である生体と接触部との相対的位置を移動させる手段
とすることができ、一例としては接触部の位置を保った
まま生体を保持する保持部を移動させる、逆に、生体の
位置を保ったまま接触部を移動させる、或いは、生体を
保持する保持部と接触部とを共に移動させるなどの方法
が考え得る。
【0015】この構成によれば、生体内部の情報を取得
する際に接触圧がほぼ一定に維持されるため、例えば、
生体情報取得手段が上述したように光学的に生体内部の
情報を計測する手段である場合には、生体表面での反射
の状態や生体内部での拡散反射の条件などをほぼ同一状
態に保つことができる。そのため、信頼性の高い計測が
可能であって、複数回計測を行う場合でもその計測条件
がばらつかず高い再現性が得られる。したがって、所定
時間間隔で繰り返し計測を行うことによって、高い信頼
性でもって時間経過に伴う生体の変動状況を把握するこ
とができる。
【0016】また、本発明に係る無侵襲生体計測装置で
は、前記生体情報取得手段により取得したデータの良否
を、前記圧力検出手段による検出圧に基づいて判定する
データ選択手段を更に備える構成としてもよい。
【0017】この構成では、圧力検出手段により検出し
た接触圧が異常に大きい又は異常に小さい場合には、生
体情報取得手段により取得したデータの信頼性が乏しい
ものと判断する。そのため、常に、接触圧という条件に
ついて信頼性が高いと推測できるデータのみを利用する
ことができる。
【0018】また、本発明に係る無侵襲生体計測装置で
は、前記圧力検出手段は複数箇所の接触圧を同時に検出
可能であって、前記データ選択手段は、該複数の検出圧
に基づいて前記生体情報取得手段により取得したデータ
の良否を判定する構成とすることもできる。
【0019】すなわち、接触部の接触面積が非常に小さ
い場合には1個の圧力検出部でも正確に接触圧を検出す
ることができるが、接触面積が或る程度大きい場合には
1個の圧力検出部では全体の接触状態を確実に把握する
ことは困難である。そこで、上記構成では、複数の圧力
検出部によって複数箇所の接触圧を同時に検出すること
により、接触部の接触状態をより正確に把握し、データ
選択手段は、その接触状態に基づいて、生体情報取得手
段により取得したデータの信頼性を判断する。これによ
り、計測対象である生体の動きに拘わらず、信頼性の高
い計測を行うことができる。
【0020】また、上述したように圧力検出手段が複数
箇所の接触圧を同時に検出可能である場合には、該複数
の検出圧に応じて生体表面に対する前記接触部の姿勢又
は生体の姿勢を制御する姿勢制御手段を更に備えた構成
としてもよい。この構成によれば、生体がどうのような
動きをした場合でも、それに追従して接触部全体として
の接触状態が変動しないようにすることができるので、
信頼性や再現性を一層高めることができる。
【0021】なお、本発明に係る無侵襲生体計測装置は
特に血糖測定装置に好適であり、その場合、前記生体情
報取得手段は、所定波長範囲の光に対する生体内部での
拡散反射光に基づいた吸光度を測定する分光測定部と、
該測定結果に基づいて生体内部の液中のグルコース濃度
を算出する演算処理部と、を含む構成とすればよい。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明に係る無侵襲生体計
測装置及び該装置を用いた血糖測定装置では、被検者が
随意又は不随意に被検部位を動かした場合であっても、
そのような動きに対する接触圧を制御することによっ
て、或いは信頼性の乏しいデータを廃棄することによっ
て、高い信頼性及び再現性を保った計測を行うことがで
きる。このため、例えば血糖測定時に、被検部位を動か
すことがないように被検者に過度の緊張や心理的ストレ
スを与えることがなくなり、被検者はリラックスした状
態で検査を受けることができる。また、測定者も測定中
に被検部位が動くことがないように注意深く監視する必
要がなくなり、測定作業の手間が軽減できる。また、被
検者の身体に針を刺す必要がないので、被検者に与える
身体的苦痛を大きく軽減することができる。更にまた、
測定の際には単に接触部を生体表面に押し付けさえすれ
ばよいので、測定毎に廃棄するような部材が不要であ
り、きわめて低廉なコストで測定を行うことができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る無侵襲生体計測装置の一
実施例である血糖測定装置について図1及び図2を参照
して説明する。
【0024】図1は本血糖測定装置の電気系構成図であ
る。図1において、赤外分光光度計10と、その測定結
果である吸光スペクトルに基づいて多変量解析演算を行
う演算処理部17とは、本装置において血液中のグルコ
ース濃度を測定するために必須の構成要素であり、本発
明における生体情報取得手段に相当する。また、それ以
外の構成要素である圧力センサ20、接触圧データ採取
部21、制御部22、上下動駆動部23、被検体支持板
2及びデータ選択部16は、本装置において測定精度や
再現性を高めるために後述のように機能する。
【0025】赤外分光光度計10は、光源11、分光部
12、測定サンプラ13、光検出部14及び吸光度算出
部15を含んで構成されている。本発明における接触部
としての測定サンプラ13は、被検体Bに対して光を照
射するとともに拡散反射光を受光するためのものであ
り、被検体Bに接触する面を有し、多数の照射側光ファ
イバと同じく多数の受光側光ファイバの端面がその接触
面に略面一に揃うように、各光ファイバの端部が円筒状
のバンドル金具で保持・固定された構造を備える。具体
的には、例えば、本出願人が特願2000-328144号で提案
しているような装置を用いることができる。
【0026】光源11から発した光は分光部12に導入
され、そこで所定波長を有する単色光が取り出され、測
定サンプラ13の照射側光ファイバを通して被検体Bに
向けて照射される。分光部12は例えば1.4〜1.8μmの
範囲で波長走査を行うものとする。この程度の波長範囲
では、光は0.4〜1.2mm位の深さだけ被検体Bの内部に
入り込み、その内部組織を通過する途中で拡散反射した
光が被検体Bから出射する。この拡散反射光の一部は測
定サンプラ13の受光側光ファイバ端面に入射し、該光
ファイバを通って光検出部14に導入される。光検出部
14は受光強度に応じた電気信号を出力し、吸光度算出
部15はその信号に基づいて吸光度を算出して吸光スペ
クトルを作成する。データ選択部16の機能は後述する
が、吸光度算出部15で算出された吸光スペクトルがデ
ータ選択部16を介して演算処理部17に与えられる
と、演算処理部17は所定のアルゴリズムに従って多変
量解析などの演算処理を実行し、そのときのグルコース
濃度を算出する。
【0027】図2は本実施例による血糖測定装置の要部
の上面図(a)及びa−a’線断面図(b)である。載
置台1には円柱形状の測定サンプラ13と圧力センサ2
0とが並んで固定されており、それらは水平平板状の被
検体支持板2に上下に貫通して形成されている大小2つ
の略円形状の開口に挿通されている。被検体支持板2は
モータやリニアガイド等から構成される上下動駆動部2
3により上下動可能となっており、被検体支持板2が図
2(b)中に1点鎖線で示すように下降すると、測定サ
ンプラ13と圧力センサ20の上端は被検体支持板2の
上面よりも上に突出する。
【0028】測定に際して、被検体(例えば被検者の指
など)Bは測定サンプラ13の上面つまり上記接触面を
覆うように被検体支持板2の上に載置される。測定サン
プラ13と被検体支持板2とが適当な位置(高さ)関係
にあると、被検体Bの下表面に測定サンプラ13の上端
面が適度な圧力で押し付けられて接触する。その状態で
上述したように光が照射されると、その光は被検体B内
部に浸透し、その内部組織で拡散反射した光が測定サン
プラ13へと戻る。
【0029】こうした1回の測定中或いは複数回の繰り
返し測定の途中で、被検体Bが動いてしまうと、被検体
Bに対する測定サンプラ13の接触圧が変動し、それに
伴って被検体Bの表面での反射光量や被検体B内部での
散乱係数が変動する。このような変動があると、そのと
きに採取されたデータは信頼性が乏しく、こうしたデー
タを基にして算出されたグルコース濃度は精度が低いも
のとなる。そこで、こうした不安定さを解消するため
に、上記構成の装置は次のように動作する。
【0030】少なくとも被検体Bに対して測定を行って
いる期間中、接触圧データ採取部21は所定の時間間隔
で圧力センサ20による検出値をサンプリングして、制
御部22及びデータ選択部16へと送る。制御部22
は、送られてくる接触圧の値を所定の目標値と比較し、
両者の差分がゼロになるように制御信号を上下動駆動部
23へと送出する。具体的に言うと、被検体Bの接触圧
が低下した場合には、接触圧を上昇させるために被検体
支持板2を下降させて測定サンプラ13の押圧を強め
る。逆に被検体Bの接触圧が増加した場合には、接触圧
を減少させるために被検体支持板2を上昇させて測定サ
ンプラ13の押圧を弱める。すなわち、圧力センサ2
0、接触圧データ採取部21、制御部22、上下動駆動
部23、被検体支持板2、及び被検体Bから成る閉ルー
プによって、接触圧が常に一定に維持されるように被検
体支持板2の上下動の制御が行われる。したがって、通
常、被検体Bの動きがかなり大きい又はかなり速い場合
を除いて、測定時の接触圧は一定となるか、完全に一定
とならない場合でも或る狭い範囲に収まる。
【0031】上記機能に加えて更に データ選択部16
は圧力センサ20により検出された接触圧が予め定めた
所定の圧力範囲内であるか否かを判定する。この所定の
圧力範囲は予備実験などの結果に基づいて、測定データ
の誤差の許容範囲などを考慮して予め決められる。上述
のように被検体支持板2を上下動することにより接触圧
を一定に維持するように制御しても、被検体Bの動きが
大きい又は速い場合などには被検体支持板2の上下動が
完全には追従できず、接触圧が目標値から大きくズレた
条件の下で分光測定が行われる可能性がある。そこで、
データ選択部16では、接触圧が予め定めた所定の圧力
範囲を逸脱していると判定した場合には、その接触圧の
測定時点に対応する測定データを廃棄する。したがっ
て、演算処理部17では、或る所定の接触圧の範囲の下
で取得された吸光度データのみを用いてグルコース濃度
が算出される。
【0032】このように本実施例の血糖測定装置では、
測定時の接触圧を監視し、その結果に基づいて接触圧を
一定に維持するように機械的な制御を行うとともに、接
触圧が異常に高い又は低いときに採取されたデータを利
用しないように電気的な制御を行っている。これによ
り、安定した接触圧の条件の下で取得されたデータのみ
を用いて、高精度で且つ高い再現性で測定結果を得るこ
とができる。
【0033】次に、本発明の他の実施例について図3を
参照して説明する。図3は図2(a)と同様の上面図で
ある。この実施例では、測定サンプラ13を取り囲むよ
うに複数(ここでは4個)の圧力センサ20a〜20d
を設けている。これにより、被検体Bに対する測定サン
プラ13の接触圧をより正確に求めることができる。具
体的には、例えば4個の圧力センサ20a〜20dで同
時に接触圧を測定し、その検出圧の差分などが所定の範
囲でない場合に、測定データを廃棄するなどのデータ選
択を行うようにすればよい。
【0034】更に、複数の圧力センサ20a〜20dの
検出圧によれば、測定サンプラ13の接触面内での接触
圧の不均一性を把握することができる。このような不均
一性があると、例えば、照射光は被検体Bの内部へ適切
に入るものの、被検体Bから戻ってくる拡散反射光は受
光側光ファイバの端面に適切に入射しないという状態が
生じ得る。そこで、被検体支持板2を単に上下動させる
のみならず、その傾斜角度を変更することができるよう
な構成としておき、複数の圧力センサ20a〜20dの
検出圧に応じて上下動、傾き角度及び傾き方向を制御す
るようにすれば、被検体Bに対する測定サンプラ13の
接触圧を接触面内でほぼ均一にすることができる。もち
ろん、測定サンプラ13の姿勢を制御できる構成として
おいても同じようにすることができる。
【0035】なお、上記実施例は本発明の単に一例に過
ぎず、本願の特許請求の範囲に記載の趣旨の範囲で、様
々な形態や構成に変形・修正できることは明白である。
例えば、接触圧を一定に維持するための手段としては、
被検体Bを支持する被検体支持板2を移動させる代わり
に、測定サンプラ13自体を移動させる構成としてもよ
い。また、被検体支持板2をモータ等で機械的に上下動
させる代わりに、空気圧等で上下動させたり、被検体支
持板2自体を風船状のものとし、その内部に入れる空気
圧を制御することによって接触圧を一定に維持する構成
とする等、各種の変形が考え得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による血糖測定装置の電気
系構成図。
【図2】 本実施例による血糖測定装置の要部の上面図
(a)及びa−a’線断面図(b)。
【図3】 本発明の他の実施例による血糖測定装置の要
部の上面図。
【符号の説明】
1…載置台 2…被検体支持板 10…赤外分光光度計 11…光源 12…分光部 13…測定サンプラ 14…光検出部 15…吸光度算出部 16…データ選択部 17…演算処理部 20、20a〜20d…圧力センサ 21…接触圧データ採取部 22…制御部 23…上下動駆動部 B…被検体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G059 AA01 AA05 BB12 CC16 DD13 EE02 EE12 GG10 HH01 HH06 JJ01 JJ17 KK01 MM01 NN01 NN04 PP03 4C038 KK10 KL05 KL07 KM00 KM01 KX01 KY01 KY03 KY04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)生体の表面に接触する接触部を含み、
    該接触部を介して該生体内部の情報を計測する生体情報
    取得手段と、 b)生体の表面に対する前記接触部の接触圧を検出する圧
    力検出手段と、 を備えたことを特徴とする無侵襲生体計測装置。
  2. 【請求項2】 前記生体情報取得手段は光学的に生体内
    部の情報を計測する手段であって、前記接触部は生体に
    向けて光を出射するとともに該生体からの光を受光する
    ための光ファイバの集合体を備えることを特徴とする請
    求項1に記載の無侵襲生体計測装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力検出手段による検出圧に応じ
    て、前記接触部の生体表面に対する接触圧を略一定に維
    持する接触圧制御手段を更に備えたことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の無侵襲生体計測装置。
  4. 【請求項4】 前記生体情報取得手段により取得したデ
    ータの良否を、前記圧力検出手段による検出圧に基づい
    て判定するデータ選択手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれかに記載の無侵襲生体計測装
    置。
  5. 【請求項5】 前記圧力検出手段は複数箇所の接触圧を
    同時に検出可能であって、前記データ選択手段は、該複
    数の検出圧に基づいて前記生体情報取得手段により取得
    したデータの良否を判定することを特徴とする請求項4
    に記載の無侵襲生体計測装置。
  6. 【請求項6】 前記圧力検出手段は複数箇所の接触圧を
    同時に検出可能であって、該複数の検出圧に応じて生体
    表面に対する前記接触部の姿勢又は生体の姿勢を制御す
    る姿勢制御手段を更に備えたことを特徴とする請求項1
    又は2に記載の無侵襲生体計測装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の無侵襲
    生体計測装置であって、前記生体情報取得手段は、所定
    波長範囲の光に対する生体内部での拡散反射光に基づい
    た吸光度を測定する分光測定部と、該測定結果に基づい
    て生体内部の液中のグルコース濃度を算出する演算処理
    部と、を含むことを特徴とする血糖測定装置。
JP2001309343A 2001-10-05 2001-10-05 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置 Expired - Fee Related JP3767449B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309343A JP3767449B2 (ja) 2001-10-05 2001-10-05 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001309343A JP3767449B2 (ja) 2001-10-05 2001-10-05 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003111750A true JP2003111750A (ja) 2003-04-15
JP3767449B2 JP3767449B2 (ja) 2006-04-19

Family

ID=19128508

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001309343A Expired - Fee Related JP3767449B2 (ja) 2001-10-05 2001-10-05 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3767449B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536053A (ja) * 2004-05-06 2007-12-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 生物学的細胞組織の分光分析用保護機構
JP2009514619A (ja) * 2005-11-10 2009-04-09 ソリアニス・ホールディング・アーゲー 身体組織中のグルコース・レベルを割り出すための装置
JP2010121961A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Nippon Soken Inc 血中成分濃度測定装置および移動体用始動制御装置
JP2014507985A (ja) * 2011-01-19 2014-04-03 ザ レジェンツ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ カリフォルニア 組織酸素飽和度測定および灌流画像処理のための装置、システム、および方法
WO2015151508A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 セイコーエプソン株式会社 生体計測装置および生体計測方法
JP2019168356A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社東京精密 表面形状測定装置
US11864909B2 (en) 2018-07-16 2024-01-09 Bbi Medical Innovations, Llc Perfusion and oxygenation measurement

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054477A1 (ja) 2011-10-11 2013-04-18 株式会社村田製作所 携帯機器

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007536053A (ja) * 2004-05-06 2007-12-13 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 生物学的細胞組織の分光分析用保護機構
JP2009514619A (ja) * 2005-11-10 2009-04-09 ソリアニス・ホールディング・アーゲー 身体組織中のグルコース・レベルを割り出すための装置
JP2010121961A (ja) * 2008-11-17 2010-06-03 Nippon Soken Inc 血中成分濃度測定装置および移動体用始動制御装置
JP4626704B2 (ja) * 2008-11-17 2011-02-09 株式会社日本自動車部品総合研究所 血中成分濃度測定装置および移動体用始動制御装置
US8306595B2 (en) 2008-11-17 2012-11-06 Denso Corporation Blood constituent concentration detector and starter for transporter
JP2014507985A (ja) * 2011-01-19 2014-04-03 ザ レジェンツ オブ ザ ユニヴァーシティー オブ カリフォルニア 組織酸素飽和度測定および灌流画像処理のための装置、システム、および方法
WO2015151508A1 (ja) * 2014-04-04 2015-10-08 セイコーエプソン株式会社 生体計測装置および生体計測方法
JP2019168356A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社東京精密 表面形状測定装置
JP7259198B2 (ja) 2018-03-23 2023-04-18 株式会社東京精密 表面形状測定装置
US11864909B2 (en) 2018-07-16 2024-01-09 Bbi Medical Innovations, Llc Perfusion and oxygenation measurement

Also Published As

Publication number Publication date
JP3767449B2 (ja) 2006-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107427266B (zh) 血中物质浓度测定装置以及血中物质浓度测定方法
US6526298B1 (en) Method for the non-invasive determination of analytes in a selected volume of tissue
KR100634500B1 (ko) 비침습적 체내성분 측정장치 및 방법
EP1304954B1 (en) Apparatus and method for reproducibly modifying localized absorption and scattering coefficients at a tissue measurement site during optical sampling
US5222496A (en) Infrared glucose sensor
JP4393705B2 (ja) 組織温度のコントロールを伴う非侵襲的光学センサー
US7343185B2 (en) Measurement of body compounds
US5222495A (en) Non-invasive blood analysis by near infrared absorption measurements using two closely spaced wavelengths
US8391939B2 (en) Metering glucose level in pulsing blood
US6097975A (en) Apparatus and method for noninvasive glucose measurement
US20080306363A1 (en) Specialized Human Servo Device And Process For Tissue Modulation Of Human Fingerprints
US20080198361A1 (en) Method and Apparatus for Determining Blood Analytes
EP2371285B1 (en) Living body information measurement device
JPH09192218A (ja) 血糖値管理システム
JP5716589B2 (ja) 生体成分測定装置及び生体成分測定方法
JP3767449B2 (ja) 無侵襲生体計測装置、及び該装置を用いた血糖測定装置
RU2414854C2 (ru) Устройство для обеспечения постоянного контактного давления при отборе пробы
JP5589789B2 (ja) 生体成分測定装置及び生体成分測定方法
JP2008061698A (ja) 血糖値測定装置
US20140275870A1 (en) Continuous noninvasive measurement of analyte concentration using an optical bridge
KR101961147B1 (ko) 무채혈 혈당 측정 장치, 이를 이용한 무채혈 혈당 측정 방법
KR102566427B1 (ko) 비채혈 혈당 측정 장치 및 그 제어 방법
JP2003164438A (ja) 無侵襲生体計測装置
JP2004294075A (ja) グルコース濃度測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040507

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100210

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110210

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120210

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees