JP2003108059A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

Info

Publication number
JP2003108059A
JP2003108059A JP2001300320A JP2001300320A JP2003108059A JP 2003108059 A JP2003108059 A JP 2003108059A JP 2001300320 A JP2001300320 A JP 2001300320A JP 2001300320 A JP2001300320 A JP 2001300320A JP 2003108059 A JP2003108059 A JP 2003108059A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
gradation
image
unit
threshold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001300320A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Koyanagi
雅彦 小柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2001300320A priority Critical patent/JP2003108059A/ja
Publication of JP2003108059A publication Critical patent/JP2003108059A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 階調変換を行う画像処理装置において、大容
量のフレームメモリを不要にし、低コスト化および高速
化を実現する。 【解決手段】 高階調画像データを生成する画像生成部
1と、高階調画像データを入力して階調変換を行うこと
により低階調画像データを生成する階調変換部2とを備
えるように構成し、これら画像生成部1および階調変換
部2が、1または複数画素を処理単位としてパイプライ
ン的に動作することにより、高階調画像データを保持す
るための大容量のフレームメモリを不要とした。フレー
ムメモリ3には低階調画像データが直接格納されるため
にその容量は小さくて済み、低コストでかつ高速な画像
処理装置の提供が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示パネル、
有機EL表示パネル、プラズマディスプレイパネルなど
の表示装置へ出力する画像を処理する技術に関するもの
であり、特に、高階調表現された画像データに対して階
調変換を含む画像処理を施し、表示装置へ出力する画像
処理技術に属する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネル、有機EL表示パネル、
プラズマディスプレイパネルなどの表示装置は、近年の
携帯情報端末の市場拡大とともに急激に普及している。
また、それらに関連する技術開発の進歩も著しく、従来
の小型・モノクロ表示から、表示画面の大型化、高解像
度化、カラー化、高階調化に向けた研究が進められてい
る。これら表示装置はディジタル制御され、離散的な座
標をとる多数の画素の集まりから構成されたディジタル
画像を表示する。各画素は数階調のモノクロまたはカラ
ー表示を行う。
【0003】これら表示装置において、フルカラー(各
色成分毎に256階調)表示は非常にコストがかかる。
このため、普及価格帯に投入されている製品は、画素毎
に数階調を表示できるに留まっている。このような表示
可能な階調数の少ない表示装置において疑似的により多
くの階調を表現するための階調変換方法として、空間解
像度を犠牲にする方法および時間解像度を犠牲にする方
法がある。
【0004】空間解像度を犠牲にする方法の代表とし
て、ディザ法および濃度パターン法がある。ディザ法
は、階調を持った画像を、各画素と1対1に対応した閾
値によって階調変換を行う方法である。閾値としてマト
リックス状のディザパターンを用い、ディザパターンの
適用を画像全体に周期的に繰り返す組織的ディザ法が一
般的である。一方、濃度パターン法は、階調を持った画
像の1画素を、複数の閾値を用いて、複数の低階調の画
素に変換する方法である。ディザ法および濃度パターン
法に共通する基本的な処理は、高階調画像(例えば、フ
ルカラー画像)の各画素データ(高階調画像データ)と
あらかじめ用意された閾値データとを比較し、その比較
結果に基づいて階調数を落とした画素データ(低階調画
像データ)を生成することである。
【0005】時間解像度を犠牲にする方法の代表として
フレーム間引き法がある。従来の表示装置では、表示画
面の解像度が低かったため、この方法を単独で適用する
ことが多かった。フレーム間引き法は、時系列的に連続
する複数のフレームを1周期とし、1周期中の複数のフ
レームのうち、表示しようとする画素の階調値に対応し
た数のフレームでのみ画素を点灯させることによって階
調変換を行う方法である。表示対象がカラー画像である
場合は、カラー画像を色成分(例えば、RGBの3色成
分)に分解し、色成分毎に上述したフレーム間引き法を
適用する。カラー画像の階調再現性は、基本的には単色
の階調再現性に支配される。しかしながら、カラー画像
には、画素の点灯を間引く周期を色成分毎にずらすこと
などにより、画面のちらつきを抑制するといったモノク
ロ画像にはない特色がある。
【0006】従来、フレーム間引き法などによって階調
変換された低階調画像を表示装置へ出力する画像処理装
置は、図11に示したように、1フレーム分の高階調画
像データを格納する大容量のフレームメモリ3を備えて
いた。
【0007】図11において、画像データDT11は、
例えば、文字や図形などの2次元描画データ、3次元グ
ラフィックスのポリゴン頂点データ、JPEGやMPE
Gなどの各種方式による符号化データなど、さまざまな
描画要素の種類から成るデータである。画像生成部1は
画像データDT11を入力すると、例えば、文字や図形
のビットマップ展開、ポリゴンの描画、符号化データの
伸長などを行うことにより高階調画像データを生成す
る。生成された高階調画像データは、フレームメモリ3
内の所定のアドレスに格納される。画像は単一の描画要
素の種類のみで描かれることもあるが、例えば、「文字
と動画」など、複数の種類の描画要素から構成されてい
るのが通常である。このため、各描画要素の種類に対す
る画像データから生成された高階調画像データは、それ
ぞれフレームメモリ3内の別の領域に格納されたり、ま
たは同じ領域に重ね合わせて格納されたりする。このよ
うにして、フレームメモリ3に1フレーム分の高階調画
像データが格納されると、階調変換部2は、フレームメ
モリ3から高階調画像データを順次入力する。そして、
入力した各高階調画像データに対して、フレーム間引き
法などを用いて、階調変換を行うことにより低階調画像
データを生成する。そうして生成された低階調画像デー
タは、表示データDT12として表示装置へ出力され
る。
【0008】他方、大量の高階調画像データの読み出し
に伴う消費電力の増加を抑制する技術として、特開平1
1−15447号公報に開示されたものがある。この技
術では、液晶表示装置は、フレーム間引き法の1周期の
フレーム数分の低階調画像データを格納する低階調フレ
ームメモリを有する。この液晶表示措置は、1周期に1
度だけ高階調フレームメモリにアクセスし、高階調画像
データを読み出す。それから1周期分の階調変換を行
い、1周期分の低階調画像データを生成する。そして、
生成された低階調画像データは、それぞれの低階調フレ
ームメモリに格納される。液晶表示パネルへの出力は、
これら低階調フレームメモリから低階調画像データを転
送することにより行われる。このように、高階調フレー
ムメモリへのアクセスを減らすことにより、高階調フレ
ームメモリからのデータの読み出しに起因する消費電力
の増加を抑制している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した画像処
理装置では、階調変換部2によって階調変換が行われる
前に、1フレーム分の高階調画像データをいったんフレ
ームメモリ3に格納するようになっている。1フレーム
分の高階調画像データ容量は非常に大きい(例えば、V
GAサイズ(640×480画素)のフルカラー画像の
場合、約1MBである)ため、フレームメモリ3には大
容量のメモリが必要となる。更に、今後の表示装置の表
示画面の大型化や解像度の向上などに伴い、1フレーム
分の高階調画像データ容量が増大し、フレームメモリ3
に必要なメモリ容量がますます増大することが予想され
る。メモリ容量の増大は、コストの増加を招く。携帯機
器の分野では低価格化に対する要求が強いため、このよ
うな大容量のフレームメモリを搭載することは困難であ
る。
【0010】他方、前記公報に開示された液晶表示装置
は、図11に示した画像処理装置よりも更に多大なフレ
ームメモリを必要とし、コスト面で改悪されている。更
に、同装置は、液晶表示パネルへの転送に係るメモリ読
み出しにおける消費電力を低減しているものの、画像生
成に係る消費電力については何ら考慮されていない。し
たがって、画像処理装置全体としての低消費電力化は依
然として問題となっている。
【0011】また、図11に示した画像処理装置では、
画像生成部1における処理負荷のうち、フレームメモリ
3に対するメモリアクセスに係る処理負荷がその大部分
を占めている。このため、画像生成部1を含めた画像処
理装置全体としての処理速度の向上が大きな問題となっ
ている。
【0012】本発明は、以上の点に鑑みてなされたもの
であり、階調変換を行う画像処理において、大容量のフ
レームメモリを不要とし、低コスト化を実現することを
課題とする。更に、画像処理装置全体としての消費電力
を低減し、処理速度を向上させることもあわせて課題と
する。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1の発明が講じた手段は、階調変換を行う画
像処理装置として、画像データを入力して該画像データ
から高階調画像データを生成する画像生成部と、前記画
像生成部によって生成された高階調画像データを入力
し、該高階調画像データに対して階調変換を行うことに
より低階調画像データを生成する階調変換部とを備え、
前記画像生成部および階調変換部は、1または複数画素
を処理単位としてパイプライン的に動作するものであ
る。
【0014】この発明によると、画像生成部および階調
変換部が、画像生成部によって1または複数画素数分の
高階調画像データが生成されるに従い、その生成された
高階調画像データを階調変換部に出力する。そして、階
調変換部は、高階調画像データを入力し、これに対して
階調変換を行うことにより、1または複数画素数分の低
階調画像データを生成する。このように、画像生成部お
よび階調変換部がパイプライン的に動作することによ
り、画像生成部と階調変換部との間で1フレーム分の高
階調画像データを格納する必要がなくなり、大容量のフ
レームメモリが不要となる。
【0015】請求項2の発明では、前記請求項1の階調
変換部は、階調変換に用いる閾値データを複数格納する
閾値データ記憶部と、前記閾値データ記憶部に格納され
た複数の閾値データの中から少なくとも1つを選択する
閾値データ選択部と、前記閾値データ選択部によって選
択された閾値データと当該階調変換部に入力された高階
調画像データとを比較し、その比較結果を基にして低階
調画像データを生成する比較部とを備えているものとす
る。
【0016】請求項3の発明では、前記請求項2の階調
変換部は、前記比較部によって生成された低階調画像デ
ータを入力し、その入力された低階調画像データの所定
画素数分を単一データにまとめる低階調データ整形部を
備えているものとする。この発明によると、複数の低階
調画像データを1つのデータにまとめて扱うことによ
り、後段のフレームメモリに対し、従来技術と同一のア
クセス単位でもって、より多くの画素を一括して書き込
むことができる。
【0017】請求項4の発明では、前記請求項2の階調
変換部は、当該階調変換部に入力された高階調画像デー
タを所定画素数分まとめて出力する高階調データ整形部
を備えているものであり、前記閾値データ選択部は、前
記閾値データ記憶部に格納された複数の閾値データの中
から前記所定画素数に相当する個数の閾値データを選択
するものであり、前記比較部は、前記閾値データ選択部
によって選択された閾値データと前記高階調データ整形
部から出力された高階調画像データとを並列に比較し、
その比較結果を基にして前記所定画素数分の低階調画像
データを並列に生成するものとする。
【0018】また、請求項5の発明では、前記請求項1
の画像生成部は、高階調画像データを並列に出力するも
のであり、前記階調変換部は、前記画像生成部から出力
された高階調画像データを並列に入力するものであると
する。
【0019】請求項4または5の発明によると、高階調
画像データを並列に処理することにより、1回の動作サ
イクルで複数の高階調画像データに対して画像処理を施
すことができる。また、従来技術と同一のフレームメモ
リへのアクセス単位でもって、より多くの画素を一括し
てフレームメモリに書き込むことができる。
【0020】請求項6の発明では、前記請求項2の閾値
データ選択部は、高階調画像データの座標データに応じ
て閾値データを選択するものとする。
【0021】また、請求項7の発明では、前記請求項2
の閾値データ選択部は、高階調画像データの描画要素の
種類に応じて閾値データを選択するものとする。
【0022】請求項6または7の発明によると、各画素
の描画要素毎に異なる閾値データを容易に適用できる。
【0023】請求項8の発明では、前記請求項2の閾値
データ選択部は、高階調画像がカラー画像である場合
は、そのカラー画像の色成分毎に閾値データを選択する
ものとする。この発明によると、フレーム間引き法を用
いて階調変換を行う場合に、色成分毎にフレーム間引き
法の周期をずらすことにより位相がずれ、画面のちらつ
きを抑制できる。
【0024】請求項9の発明では、前記請求項2の閾値
データ選択部は、高階調画像が符号化データを復号して
得られたカラー画像である場合は、符号化された原画像
の表色系から該符号化で用いられる表色系への変換係数
に応じて閾値データを選択するものとする。この発明に
よると、例えば、MPEG4による符号化において用い
たパラメーターを反映させた階調変換が可能となる。
【0025】請求項10の発明では、前記請求項2の閾
値データ記憶部は、外部からの指示により閾値データの
書き換えが可能であるように構成されているものとす
る。この発明によると、本発明の画像処理装置が半導体
チップ上に実装される場合に、表示装置の特性に適合し
た閾値データを設定することができる。これにより、表
示装置毎に異なるチップを用意する必要がなくなり、1
種類の半導体チップで多数の表示装置に対応可能とな
る。また、表示装置の個体差や経年変化に応じて閾値デ
ータを変更することもできる。
【0026】請求項11の発明では、前記請求項2の比
較部は、閾値データと高階調画像データとを大小比較
し、その比較結果に応じて低階調画像データとして
“1”または“0”を出力するものとする。この発明に
よると、高階調画像データから2階調の低階調画像デー
タへと階調変換を行うことができる。
【0027】請求項12の発明では、前記請求項2の比
較部は、閾値データと高階調画像データの下位所定数ビ
ットから成るデータとを大小比較し、その比較結果に応
じて低階調画像データとして、“1”または“0”を該
高階調画像データから該下位所定数ビットを取り除いた
ビットから成るデータの下位側に付加して出力するもの
であるとする。この発明によると、出力先の表示装置と
して、2階調の表示が可能な表示装置だけでなく、任意
の階調数を表示できる表示装置に対しても本発明を適用
することができる。
【0028】請求項13の発明が講じた手段は、階調変
換を行う画像処理方法として、画像データから高階調画
像データを生成する画像生成工程と、前記画像生成工程
において生成された高階調画像に対して階調変換を行う
ことにより低階調画像データを生成する階調変換工程と
を備え、前記画像生成工程および階調変換工程を、1ま
たは複数画素を処理単位としてパイプライン的に実行す
るものである。
【0029】この発明によると、画像生成工程および階
調変換工程をパイプライン的に実行することにより、画
像生成工程において生成された高階調画像データの1フ
レーム分をいったん格納する必要がなくなり、大容量の
フレームメモリが不要となる。
【0030】請求項14の発明では、前記請求項13の
階調変換工程は、高階調画像データを所定画素数分まと
める高階調データ整形工程と、前記所定画素数に相当す
る個数の閾値データを選択する閾値データ選択工程と、
前記閾値データ選択工程において選択された閾値データ
と前記高階調データ整形工程においてまとめられた高階
調画像データとを並列に比較し、その比較結果を基にし
て前記所定画素数分の低階調画像データを生成する比較
工程とを備えているものとする。この発明によると、高
階調画像データを並列に処理することにより、1回の動
作サイクルで複数の高階調画像データに対して画像処理
をすることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)本実施形態の
画像処理装置は、図1に示したように、画像生成部1
と、階調変換部2と、フレームメモリ3とを備えてお
り、画像データDT1を入力して、表示データDT2を
出力するものである。なお、以下の説明では、高階調画
像データは、RGBの色成分毎のデータ(画素色デー
タ)として8ビット256階調を有し、1画素当たり2
4ビットのデータから成るフルカラー画像データであ
り、階調変換により生成される低階調画像データは、画
素色データとして1ビット2階調で、1画素当たり3ビ
ットのデータであるものとする。
【0032】画像データDT11は、文字や図形などの
2次元描画データ、3次元グラフィックス処理のための
ポリゴンデータ、各種方式で符号化された静止画像デー
タや動画像データなどから構成される。画像データDT
11は、例えば、文書作成用アプリケーションソフトウ
エアやディジタルカメラなどによって作成される。そし
て、画像データDT11は、JPEG(Joint Photogra
phic Experts Group)、MPEG(Moving Picture Exp
erts Group)などの標準で定められる形式や、GDI
(Graphics Device Interface; Microsoft社商標)、D
irectX(Microsoft社商標)などの独自形式を用
いて記述される。
【0033】画像生成部1は、画像データDT1を入力
し、文字や図形のビットマップ展開処理、ポリゴンの描
画処理、符号化された画像データの伸長処理などの各種
画像生成を行い、高階調画素データを生成する。
【0034】階調変換部2は、画像生成部1によって生
成された高階調画像データを1画素ずつ入力し、その入
力された高階調画像データ1画素に対して階調変換を行
い、低階調画像データ1画素を生成する。そして、その
低階調画像データをフレームメモリ3内の所定のアドレ
スに格納する。
【0035】フレームメモリ3は、階調変換部2によっ
て生成された低階調画像データを1フレーム分格納する
メモリである。フレームメモリ3に格納された1フレー
ム分の低階調画像データは、表示データDT12として
表示装置へ出力される。フレームメモリ3は、望ましく
は2フレーム分の容量を持ったダブルバッファ構成とす
る。ダブルバッファ構成の場合、片方のバッファを用い
て低階調画像データの書き込みを行うと同時に、もう一
方のバッファから1フレーム前の低階調画像データを表
示装置へ転送することが可能となる。
【0036】本実施形態による階調変換部2は、図2に
示したように、高階調データ整形部21と、閾値データ
記憶部22と、閾値データ選択部23と、フレームカウ
ンター24と、比較部25と、フレームメモリ制御部2
6とを備えている。
【0037】高階調データ整形部21は、画像生成部1
から高階調画像データDT21を入力して色成分毎に分
解し、分解された画素色データDT211を比較部25
へ並列に出力する。
【0038】閾値データ記憶部22は、階調変換に用い
る閾値データを格納するメモリであり、閾値データ選択
部23からの要求に応じて閾値データDT221を提供
する。
【0039】閾値データ選択部23は、画像生成部1か
ら高階調画像データの座標データおよび描画要素の種類
データDT22を、フレームカウンター24からフレー
ム番号DT241をそれぞれ入力し、それらデータから
適当な閾値データを特定し、その閾値データDT221
を閾値データ記憶部22から読み出す。読み出された閾
値データDT221は比較部25へ出力される。
【0040】フレームカウンター24は、外部からフレ
ーム開始信号DT23が入力されるたびにカウントアッ
プするカウンター回路である。本実施形態では、階調変
換方法として1周期当たり4フレームのフレーム間引き
法を用いるため、フレームカウンター24に2ビットア
ップカウンターを使用する。処理中のフレーム番号DT
241は常に閾値データ選択部23へ出力されている。
【0041】比較部25は、8ビットマグニチュードコ
ンパレーターを3個有している。それぞれのコンパレー
ターは、高階調データ整形部21から出力された画素色
データDT211および閾値データ選択部23から出力
された閾値データDT231をそれぞれ入力する。そし
て、入力された画素色データDT211と閾値データD
T231との大小比較を並列に行い、それら比較結果と
して低階調画像データの画素色データを3個並列に生成
する。したがって、比較部25からは、1画素3ビット
の低階調画像データDT251が出力される。
【0042】フレームメモリ制御部26は、画像生成部
1から高階調画像データの座標データDT24を、比較
部25から低階調画像データDT251をそれぞれ入力
し、座標データDT24から算出されたフレームメモリ
3内の所定のアドレスに低階調画像データDT25を書
き込む。
【0043】以下、画像データDT11を入力してから
フレームメモリ3に低階調画像データを出力するまでの
動作について説明する。
【0044】まず、画像生成部1は、画像データDT1
1から高階調画像データを生成する。この画像生成の概
要を、図3に示した三角形図形を例に挙げて説明する。
図3に示した三角形に関する画像データDT11は、各
頂点p1,p2,p3の座標データおよび三角形内部を
塗りつぶす色データ(図3ではハッチングで表現されて
いる)から成る。画像生成部1は、画像データDT11
を入力し、各辺とスキャンラインとの交点座標を計算す
るために左右2つのDDA( Digital Differential An
alyzer)を実行する。図3に示した三角形の場合、左辺
用DDAは点p1から点p2へ向かって、右辺用DDA
は点p1から点p3を経由して点p2へ向かってそれぞ
れ交点計算を行う。各スキャンラインにおいて左右の交
点を算出したら、次に、それら交点を入力として、三角
形の内部を塗りつぶす画素の座標を求める第3のDDA
を実行する。第3のDDAは、左辺から右辺に向かって
各画素(図3においてハッチングされた円)の座標計算
を行う。このようにして得られた、三角形内部の画素の
座標データ、その画素を塗りつぶす色データ(高階調画
像データ)、および描画要素の種類データが、1画素分
ずつ階調変換部2へ送られる。
【0045】次に、階調変換アルゴリズムの概要につい
て説明する。階調変換のアルゴリズムとして、フレーム
間引き法、ディザ法、濃度パターン法などのうちいずれ
か1つまたはそれらを組み合わせたものを用いることが
できるが、本実施形態では、フレーム間引き法を用いる
ことにする。更に、フレーム間引き法により、擬似多階
調化を含む階調変換を行うものとする。なお、表示装置
として、色成分毎に画素をオンまたはオフ駆動する2階
調表示可能なものを想定し、1周期当たり4フレームの
フレーム間引き法によって疑似的に5階調(0〜4)の
表示を行うものとして説明する。
【0046】まず、図4を用いて、フレーム間引き法に
よる擬似多階調化の概要について説明する。図4には、
画素毎に0(画素のオフ駆動)または1(画素のオン駆
動)の2階調表示を行う表示装置に対して、1周期当た
り4フレームのフレーム間引き法によって擬似的に5階
調表示を行う場合の画素の駆動方法が示されている。図
4に示した第0フレームから第3フレームに至る第1周
期を見るとわかるように、画素の階調値(0〜4)と1
周期内で画素をオン駆動するフレーム数(0〜4)とが
1対1に対応している。このように、フレーム間引き法
は、2階調表示を行う表示装置に対して、擬似的に5階
調の表示を行うことができる。
【0047】次に、階調変換に用いられる閾値データの
選択方法について説明する。本実施形態における閾値デ
ータは、図5上部に示した閾値マトリックスthm0〜
thm3の成分である。閾値データ長は高階調画像デー
タの画素色データ長と同じ8ビットである。閾値マトリ
ックスは、2×2画素分の閾値データ成分で構成されて
いる。フレーム間引き法の1周期のうち第1番目のフレ
ーム(frame0)では閾値マトリックスthm0
を、第2番目のフレーム(frame1)では閾値マト
リックスthm1を、第3番目のフレーム(frame
2)では閾値マトリックスthm2を、第4番目のフレ
ーム(frame3)では閾値マトリックスthm3
を、それぞれ用いる。
【0048】図6は、閾値データ記憶部22内部に、前
記閾値マトリックスが格納されている様子を示したメモ
リマップである。閾値マトリックス内の閾値データは、
(0,0)成分,(1,0)成分,(0,1)成分,
(1,1)成分の順に格納されている。なお、閾値デー
タはあらかじめ設定されているものとする。
【0049】色成分毎に異なる閾値データを選択できる
ようにするため、閾値マトリックスの各成分は8ビット
×3色成分=24ビットのデータとなる。なお、閾値デ
ータ記憶部22のアクセス単位は24ビットであり、1
回のアクセスで1画素3色成分分の閾値データを閾値デ
ータ選択部23へ転送可能である。
【0050】フレーム間引き法の1周期中の各フレーム
で用いられる閾値マトリックスは、thm0,thm
1,thm2,thm3の順番で格納される。こうして
格納された閾値マトリックスは、更に、描画要素の種類
順に格納される。なお、本説明では、三角形図形を例に
挙げているため、図6に示した「図形用閾値マトリック
ス」中の閾値マトリックスが選択される。
【0051】閾値データ選択部23は、閾値マトリック
スの中から、座標データDT22に応じて閾値データを
1つ選択する。具体的には、座標データ“(x,y)”
に対して、xおよびyが偶数であれば閾値マトリックス
の(0,0)成分に位置する閾値データを、xが奇数で
かつyが偶数であれば閾値マトリックスの(1,0)成
分に位置する閾値データを、xが偶数でかつyが奇数で
あれば閾値マトリックスの(0,1)成分に位置する閾
値データを、xおよびyが奇数であれば閾値マトリック
スの(1,1)成分に位置する閾値データを選択する。
選択された閾値データは色成分毎に分解されて、並列に
比較部25へ出力される。
【0052】そして、比較部25は、画素色データDT
211と閾値データDT231との比較を行う。具体的
には、高階調データ整形部21から入力した画素色デー
タDT211の階調値をtone、閾値データ選択部か
ら入力した閾値データDT231の階調値をthとする
と、tone>thのときは“1”(図5では黒)を、
tone≦thのときは“0”(図5では白)を、低階
調画像データの画素色データの階調値として出力する。
【0053】図5には、例として、階調値=75,12
5,175の4×4画素分の高階調画像データにおける
画素色データの左上、左下、右上、右下の2×2画素の
範囲に対して、2×2画素分の閾値マトリックスを適用
し、階調変換を行う様子が示されている。
【0054】比較部25によって生成された低階調画像
データDT251はフレームメモリ制御部26へ送られ
る。フレームメモリ制御部26は低階調画像データをフ
レームメモリ3に書き込むが、それに先立ち、フレーム
メモリ3内の画素書き込みのアドレスを次式により算出
する。 adr=base_adr+x+y*width ただし、adrは求めるべきフレームメモリ3内の画素
書き込みのアドレスを、base_adrはフレームメ
モリ3の先頭アドレスを、xは座標データDT24のx
座標値を、yは座標データDT24のy座標値を、wi
dthはフレーム幅を表す。
【0055】以上のように、本実施形態によると、1フ
レーム分の高解像画像データをフレームメモリに格納す
ることなく階調変換を行うことができる。また、画像生
成処理において大量のメモリアクセスが発生しなくな
る。
【0056】また、高階調画像データの座標データおよ
び描画要素の種類データに応じて閾値データを選択する
ことにより、各画素の描画要素毎に異なる閾値データを
適用することが容易にできる。例えば、文字では階調数
よりも解像度を重視し、風景写真のような自然画では解
像度を犠牲にして階調数を多くとるといったことが容易
にできる。従来技術でこれと同様のことを行うために
は、画素毎に描画要素の種類を表す付加ビットを追加し
なければならず、画像処理装置全体としての低コスト化
を阻む原因の1つとなっていた。また、座標データまた
は描画要素の種類データのうちいずれか1つを用いて閾
値データを選択するようにしても、これと同様の効果を
得ることができる。
【0057】更に、カラー画像の色成分に応じて閾値デ
ータを選択することにより、色成分毎にフレーム間引き
法の周期をずらし、画面のちらつきを抑制することがで
きる。また、符号化データを扱う場合は、表色系の変換
係数に応じて閾値データを選択することにより、例え
ば、MPEG4による動画像をより原画像に近い階調で
再現することができる。
【0058】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態を詳述する。ただし、第1の実施形態と共通な
部分については説明を省略し、第2の実施形態において
特徴となる部分のみを説明する。
【0059】本実施形態の画像処理装置は、図1におい
て、階調変換部2Aが画像生成部1から所定画素数分の
高階調画像データを入力し、それら所定画素数分の高階
調画像データに対して並列に階調変換を行い、その結果
生成された所定画素数分の低階調画像データをフレーム
メモリ3に一括して書き込むよう構成されていることを
特徴とする。
【0060】画像生成部1は、特定の描画要素の種類
(例えば、文字や図形といった2次元図形の描画要素な
ど)から成る画像データDT11によっては、連続する
所定画素数分(例えば、4画素分)の高階調画像データ
を並列に生成することができる。例えば、図3に示した
三角形図形の場合、三角形内部の画素の座標を計算する
第3のDDAを4基備え(これらをDDA30,DDA
31,DDA32,DDA33と呼ぶことにする)、D
DA30はx軸座標データの下位2ビットが“00”の
高階調画像データを、DDA31は“01”の高階調画
像データを、DDA32は“10”の高階調画像データ
を、DDA33は“11”の高階調画像データを生成す
る。これにより、1回の動作サイクルで、x軸方向に連
続する4画素分の高階調画像データが並列に生成され、
階調変換部2Aへ4画素分並列に出力することが可能と
なる。なお、高階調画像データを並列に生成することが
困難な描画要素の種類については、第1の実施形態と同
様に1画素ずつ生成し、1画素ずつ出力する。
【0061】階調変換部2Aは、連続する4画素分の高
階調画像データを並列に入力して並列に階調変換を行
い、その結果生成された連続する4画素分の低階調画像
データをフレームメモリ3内の所定のアドレスに一括し
て格納する。
【0062】図7は、本実施形態における階調変換部2
Aの内部構成を示したブロック図である。図7に示した
ように、階調変化部2Aは、高階調データ整形部21A
と、閾値データ記憶部22Aと、閾値データ選択部23
Aと、フレームカウンター24と、比較部25Aと、フ
レームメモリ制御部26Aとから構成される。フレーム
カウンター24は、第1の実施形態の場合と同様である
ので説明を省略する。以下、高階調データ整形部21
A、閾値データ記憶部22A、閾値データ選択部23
A、比較部25A、およびフレームメモリ制御部26A
について説明する。
【0063】高階調データ整形部21Aは、4画素分の
高階調画像データDT21を並列に入力してそれらを画
素色データに分解し、各画素色データDT211を比較
部25Aへ並列に出力する。また、並列に入力されずに
1画素ずつ逐次入力された高階調画像データDT21に
対しては、4画素分の高階調画像データが揃うまで、入
力された高階調画像データを内部で一時的に蓄積し、4
画素分の高階調画像データが揃った時点でそれらを画素
色データに分解して比較部25Aへ並列に出力する。な
お、本実施形態において入力される高階調画像データD
T21のデータ長は、第1の実施形態の場合と同様とす
る。
【0064】閾値データ記憶部22Aは、アクセス単位
および閾値マトリックスの格納方法が第1の実施形態と
異なっている。図8は、本実施形態における閾値マトリ
ックスの格納方法を示したメモリマップである。本実施
形態では、閾値データ記憶部22Aのアクセス単位は4
8ビットに拡張されている。したがって、1回のアクセ
スで2画素3色成分の閾値データDT222を閾値デー
タ選択部23Aへ転送可能である。図8に示したよう
に、閾値マトリックス内の閾値データは、(0,0)成
分および(1,0)成分、(0,1)成分および(1,
1)成分の順で、閾値データ記憶部22Aに格納され
る。なお、その他の閾値マトリックス格納方法は第1の
実施形態の場合と同様である。
【0065】閾値データ選択部23Aは、第1の実施形
態の場合と同様にして、閾値データDT222を閾値デ
ータ記憶部22Aから読み出し、比較部25Aへ4画素
分並列に出力する。しかし、本実施形態の閾値マトリッ
クスは、第1の実施形態の場合と同様に2×2画素の大
きさしかない。このため、閾値マトリックスの行成分に
含まれる2画素分の閾値データをつなぎ合わせて4画素
分の閾値データにし、それから4画素分の閾値データD
T231として比較部25Aに出力する。
【0066】比較部25Aは、8ビットマグニチュード
コンパレーターを12個有する。それぞれのコンパレー
ターは、高階調データ整形部21Aから出力された4画
素分の画素色データDT211および閾値データ選択部
から出力された4画素分の閾値データDT231をそれ
ぞれ入力する。そして、入力された画素色データDT2
11と閾値データDT231との大小比較を並列に行
い、それら比較結果として4画素分の低階調画像データ
の画素色データを12個並列に生成する。したがって、
比較部25Aからは、4画素12ビットの低階調画像デ
ータDT251が出力される。
【0067】フレームメモリ制御部26Aは、第1の実
施形態の場合と同様にしてフレームメモリ3内の所定の
アドレスに、4画素分の低階調画像データDT25Aを
一括して書き込む。本実施形態におけるフレームメモリ
3のアクセス単位は12ビットであり、4画素分の低階
調画像データのデータ幅と同一である。
【0068】生成された連続する4画素がすべて有効
(例えば、図3の画素群ps0)である場合は、単純に
生成された4画素分の低階調画像データDT25Aをフ
レームメモリ3に書き込めばよい。しかし、4画素のう
ち一部の画素のみ有効(例えば、図3の画素群ps1)
である場合は、リード・モディファイ・ライトと呼ぶ処
理を施す。本実施形態では、画像生成部1から入力する
データDT24Aは、高階調画像データの座標データに
加え、高階調画像データの有効画素を示すマスクデータ
も含んでいる。なお、フレームメモリ制御部26Aは、
フレームメモリ3から、既にフレームメモリ内に書き込
み済みの4画素分の下地データDT26を入力するもの
とする。
【0069】図9を用いてリード・モディファイ・ライ
ト処理の概要を説明する。マスクデータDT24Aに無
効画素が含まれる(図9のマスクデータで白く示した画
素が無効画素。黒く示した画素が有効画素)場合、低階
調画像データDT25Aをフレームメモリ3に書き込む
前に、フレームメモリ3から既に描画されている4画素
分の下地データDT26を読み出し、マスクデータの否
定(図9の中間結果1)との論理積を計算する(図9の
中間結果2)。そして、比較部25Aから入力した4画
素分の低階調画像データDT251とマスクデータDT
24Aとの論理積(図9の中間結果3)と中間結果2と
の論理和を計算し、その論理和をフレームメモリ3に再
び書き込む。下地データDT26が格納されているアド
レスは、画素書き込みアドレスと同一であり、第1の実
施形態の場合と同様にフレームメモリ制御部26Aによ
って算出される。
【0070】以上のように、本実施形態によると、第1
の実施形態において得られる作用に加えて、1回の動作
サイクルで複数画素分の高階調画像データに対して画像
処理を施すことができ、画像処理速度を高速化できる。
例えば、8ビット256階調から1ビット疑似5階調へ
階調変換する場合は、画像生成部および階調変換部にお
いて8画素並列に処理することにより、従来の画像処理
装置と比べ最大8倍の高速化が可能である。また、従来
技術と同一のフレームメモリへのアクセス単位(データ
バス幅)でもって、より多くの画素を一括して読み書き
することができる。
【0071】(第3の実施形態)次に本発明の第3の実
施形態を詳述する。ただし、第1および第2の実施形態
と共通な部分については説明を省略し、第3の実施形態
において特徴となる部分のみを説明する。
【0072】本実施形態の画像処理装置は、図1におい
て、階調変換部2Bが画像生成部1から高階調画像デー
タを1画素ずつ逐次入力して階調変換を行い、その結果
生成された低階調画像データの所定画素数分を1つのデ
ータにまとめ、その1つにまとめられたデータをフレー
ムメモリ3へ書き込むよう構成されていることを特徴と
する。
【0073】図10は、本実施形態における階調変換部
2Bの内部構成を示したブロック図である。図10に示
したように、階調変換部2Bは、高階調データ整形部2
1と、閾値データ記憶部22と、閾値データ選択部23
と、フレームカウンター24と、比較部25と、フレー
ムメモリ制御部26Bと、低階調データ整形部27とか
ら構成される。高階調データ整形部21、閾値データ記
憶部22、閾値データ選択部23、フレームカウンター
24、および比較部25は、第1の実施形態の場合と同
様であるので説明を省略する。以下、低階調データ整形
部27およびフレームメモリ制御部26Bについて説明
する。
【0074】低階調データ整形部27は、画像生成部1
から高階調画像データの座標データおよびマスクデータ
DT24Aを、比較部25から低階調画像データDT2
51をそれぞれ入力し、入力された低階調画像データが
所定画素数分(例えば、4画素分)になるまで、その低
階調画像データを内部で一時的に蓄積する。そして、蓄
積された低階調画像データが所定画素数になったところ
で、それらを1つのデータにまとめる。それから、その
1つにまとめられたデータを、画素書き込みアドレスお
よびマスクデータDT24Aと共にフレームメモリ制御
部26へ出力する。ただし、任意の低階調画像4画素を
1つにまとめるのではなく、本実施形態では、x軸方向
に連続するものをまとめるものとする。
【0075】比較部25から入力した低階調画像データ
がx軸方向に連続しているか否かは、座標データDT2
4Aに基づいて判定する。判定の結果、x軸方向に連続
する有効画素が4画素に満たなかった場合は、マスクデ
ータDT24Aを無効画素部分に適用することにより、
x軸方向に連続する4画素のデータとする。
【0076】フレームメモリ3内の画素書き込みアドレ
スは、低階調データ整形部27によって算出される。こ
の算出方法は第1の実施形態と同様にする。なお、フレ
ームメモリ3のアクセス単位は、低階調データ整形部2
7において1つにまとめられたデータのデータ幅と同じ
12ビットである。
【0077】フレームメモリ制御部26Bは、低階調デ
ータ整形部27から、1つにまとめられた4画素分の低
階調画像データ、フレームメモリ3内の画素書き込みア
ドレス、およびマスクデータから成るデータDT271
を入力し、その入力されたフレームメモリ3内の所定の
アドレスに、4画素分の低階調画像データDT25Aを
書き込む。この4画素分の低階調画像データDT25A
中に無効画素が含まれている場合は、第2の実施形態の
場合と同様にリード・モディファイ・ライト処理を実行
する。
【0078】以上のように、本実施形態によると、画像
生成部における画像生成処理を並列化しなくても、第1
の実施形態において得られる作用に加えて、従来の画像
装置と同一のフレームメモリへのアクセス単位(データ
バス幅)でもって、より多くの画素を一括して読み書き
できる。このため、従来技術と比較して、画像生成処理
全体の高速化ができる。
【0079】以上、本発明の3つの実施形態について説
明した。これら実施形態では、便宜上、表示装置が表示
可能な階調数を色成分毎に2階調と仮定して説明を行っ
たが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではな
い。例えば、色成分毎に4ビット16階調の表示が可能
な表示装置に本発明を適用する場合、以下のような変更
を加えればよい。
【0080】あらかじめ色成分毎に5ビットの閾値デー
タを用意しておき、その閾値データと高階調画像データ
の画素色データの下位5ビットとの比較を行い、「閾値
データ<画素色データの下位5ビット」ならば“1”
を、「閾値データ≧画素色データの下位5ビット」なら
ば“0”を、画素色データの上位3ビットに付加して出
力する。すなわち、画素色データの下位5ビットを1ビ
ットに変換し、上位3ビットの下位側に付加して4ビッ
トの低階調画像データの画素色データを生成する。これ
により、16階調表示可能な表示装置を用いて、上位3
ビットによる8階調×下位1ビットによる疑似5階調=
疑似40階調を表示することが可能となる。
【0081】また、階調値の最小値を白、最大値を黒ま
たは各色成分と仮定して説明を行ったが、最大値を白か
つ最小値を黒または各色成分というように説明を適宜読
み替えることが可能である。
【0082】その他、閾値マトリックスおよび閾値デー
タは、あらかじめ設定されているものと仮定したが、本
発明は必ずしもこれに限定されるものではない。閾値デ
ータ記憶部22,22Aを、外部からの指示により、閾
値データの書き換えが可能であるように構成し、表示装
置の個体差や経年変化に応じて閾値データを書きかえる
ようにしてもよい。閾値マトリックスサイズを可変にし
てもよいし、閾値データのビット幅を可変にしてもよ
い。
【0083】
【発明の効果】以上のように本発明によると、階調変換
を行う画像処理において、大容量のフレームメモリが不
要となり、低コスト化が図れる。また、画像生成に係る
消費電力も低減することができる。更に、高階調画像デ
ータを並列に処理したり、複数の低階調画像データを1
つにまとめてフレームメモリに書き込んだりすることに
より、画像生成処理に関して大幅な高速化が達成でき
る。また、さまざまな方法により閾値データを選択する
ようにしたため、各画像の特性に合ったきめ細やかな階
調変換を行うことができ、階調変換後の画質を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の構成を示したブロック
図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における階調変換部の
内部構成を示したブロック図である。
【図3】三角形図形に対する画像生成処理について示し
た図である。
【図4】フレーム間引き法の概要を示した図である。
【図5】本発明における閾値マトリックスおよび階調変
換の様子を示した図である。
【図6】本発明の第1の実施形態における閾値データ記
憶部内部の閾値データ格納の様子を示したメモリマップ
である。
【図7】本発明の第2の実施形態における階調変換部の
内部構成を示したブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施形態における閾値データ記
憶部内部の閾値データ格納の様子を示したメモリマップ
である。
【図9】本発明の第2の実施形態におけるリード・モデ
ィファイ・ライト処理の概要を示した図である。
【図10】本発明の第3の実施形態における階調変換部
の内部構成を示したブロック図である。
【図11】従来技術の画像処理装置の構成を示したブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 画像生成部 2,2A,2B 階調変換部 3 フレームメモリ 21,21A 高階調データ整形部 22,22A 閾値データ記憶部 23,23A 閾値データ選択部 25,25A 比較部 27 低階調データ整形部 DT11 画像データ DT12 表示データ DT21,DT211 高階調画像データ DT25,DT25A,DT251 低階調画像データ DT221,DT222,DT231 閾値データ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/405 H04N 1/40 B 1/46 D 1/60 1/46 Z Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CB08 CB12 CB16 CE11 CH05 CH11 5C006 AA14 AA16 AA17 AA22 AC21 AF01 AF44 AF85 BB11 BC16 FA51 FA56 5C077 LL19 MP01 MP08 PP32 PQ08 PQ12 PQ23 PQ25 RR06 SS02 SS06 5C079 HB01 LA17 LA28 LA31 LC01 MA02 MA04 MA11 MA17 NA05 PA05 5C080 AA05 AA06 AA10 BB05 DD27 EE29 FF09 GG12 JJ01 JJ02

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階調変換を行う画像処理装置であって、 画像データを入力し、該画像データから高階調画像デー
    タを生成する画像生成部と、 前記画像生成部によって生成された高階調画像データを
    入力し、該高階調画像データに対して階調変換を行うこ
    とにより低階調画像データを生成する階調変換部とを備
    え、 前記画像生成部および階調変換部は、1または複数画素
    を処理単位として、パイプライン的に動作することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像処理装置において、 前記階調変換部は、 階調変換に用いる閾値データを複数格納する閾値データ
    記憶部と、 前記閾値データ記憶部に格納された複数の閾値データの
    中から少なくとも1つを選択する閾値データ選択部と、 前記閾値データ選択部によって選択された閾値データと
    当該階調変換部に入力された高階調画像データとを比較
    し、その比較結果を基にして低階調画像データを生成す
    る比較部とを備えていることを特徴とする画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記階調変換部は、 前記比較部によって生成された低階調画像データを入力
    し、その入力された低階調画像データの所定画素数分を
    単一のデータにまとめる低階調データ整形部を備えてい
    ることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記階調変換部は、 当該階調変換部に入力された高階調画像データを所定画
    素数分まとめて出力する高階調データ整形部を備えてい
    るものであり、 前記閾値データ選択部は、 前記閾値データ記憶部に格納された複数の閾値データの
    中から前記所定画素数に相当する個数の閾値データを選
    択するものであり、 前記比較部は、 前記閾値データ選択部によって選択された閾値データと
    前記高階調データ整形部から出力された高階調画像デー
    タとを並列に比較し、その比較結果を基にして前記所定
    画素数分の低階調画像データを並列に生成するものであ
    ることを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像処理装置において、 前記画像生成部は、高階調画像データを並列に出力する
    ものであり、 前記階調変換部は、前記画像生成部から出力された高階
    調画像データを並列に入力するものであることを特徴と
    する画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記閾値データ選択部は、高階調画像データの座標デー
    タに応じて、閾値データを選択するものであることを特
    徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記閾値データ選択部は、高階調画像データの描画要素
    の種類に応じて、閾値データを選択するものであること
    を特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記閾値データ選択部は、高階調画像がカラー画像であ
    る場合は、そのカラー画像の色成分毎に、閾値データを
    選択するものであることを特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の画像処理装置において、 前記閾値データ選択部は、高階調画像が符号化データを
    復号して得られたカラー画像である場合は、符号化され
    た原画像の表色系から該符号化で用いられる表色系への
    変換係数に応じて、閾値データを選択するものであるこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  10. 【請求項10】 請求項2記載の画像処理装置におい
    て、 前記閾値データ記憶部は、外部からの指示により、閾値
    データの書き換えが可能であるように構成されているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  11. 【請求項11】 請求項2記載の画像処理装置におい
    て、 前記比較部は、閾値データと高階調画像データとを大小
    比較し、その比較結果に応じて、低階調画像データとし
    て“1”または“0”を出力するものであることを特徴
    とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 請求項2記載の画像処理装置におい
    て、 前記比較部は、閾値データと高階調画像データの下位所
    定数ビットから成るデータとを大小比較し、その比較結
    果に応じて、低階調画像データとして、“1”または
    “0”を該高階調画像データから該下位所定数ビットを
    取り除いたビットから成るデータの下位側に付加して出
    力するものであることを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】 階調変換を行う画像処理方法であっ
    て、 画像データから高階調画像データを生成する画像生成工
    程と、 前記画像生成工程において生成された高階調画像データ
    に対して階調変換を行うことにより低階調画像データを
    生成する階調変換工程とを備え、 前記画像生成工程および階調変換工程を、1または複数
    画素を処理単位として、パイプライン的に実行すること
    を特徴とする画像処理方法。
  14. 【請求項14】 請求項13記載の画像処理方法におい
    て、 前記階調変換工程は、 高階調画像データを所定画素数分まとめる高階調データ
    整形工程と、 前記所定画素数に相当する個数の閾値データを選択する
    閾値データ選択工程と、前記閾値データ選択工程におい
    て選択された閾値データと前記高階調データ整形工程に
    おいてまとめられた高階調画像データとを並列に比較
    し、その比較結果を基にして、前記所定画素数分の低階
    調画像データを生成する比較工程とを備えていることを
    特徴とする画像処理方法。
JP2001300320A 2001-09-28 2001-09-28 画像処理装置および画像処理方法 Pending JP2003108059A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300320A JP2003108059A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 画像処理装置および画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001300320A JP2003108059A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 画像処理装置および画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003108059A true JP2003108059A (ja) 2003-04-11

Family

ID=19120920

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001300320A Pending JP2003108059A (ja) 2001-09-28 2001-09-28 画像処理装置および画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003108059A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6518974B2 (en) Pixel engine
JP4507265B2 (ja) 画像処理回路、及びそれを搭載する表示パネルドライバ並びに表示装置
JP3620521B2 (ja) 画像処理装置、画像伝送装置、画像受信装置及び画像処理方法
US7903123B1 (en) System for programmable dithering of video data
US7162090B2 (en) Image processing apparatus, image processing program and image processing method
US9639920B2 (en) Dither directed LUT output value interpolation
JP2837339B2 (ja) 画像生成方法
JPH09163162A (ja) 画像処理方法及び装置
US20060244707A1 (en) Controller driver and display apparatus using the same
US9111328B2 (en) Texture compression and decompression
US20110002553A1 (en) Compressive coding device and decoding device
JP4487959B2 (ja) 画像処理装置および画像処理方法、並びにプログラム
CN116862814B (zh) 图像处理方法、图像处理设备及计算机可读存储介质
JP2005077522A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
US6693644B1 (en) Graphic accelerator reducing and processing graphics data
US6473091B1 (en) Image processing apparatus and method
JP4265791B2 (ja) 法線マップデータ生成方法、描画処理方法および描画処理装置
JPH1011594A (ja) 画像生成装置およびデータ圧縮方法
JP2003108059A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JPH11184841A (ja) 画像処理方法及び装置
JPH07182512A (ja) グラフィックス表示処理装置
JP2004213464A (ja) 画像処理装置
JP3582540B2 (ja) 解像度変換装置および解像度変換方法
JP2004206138A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JPH11185033A (ja) 画像処理方法及び装置