JP2003107580A - マルチスクリーンシステム - Google Patents

マルチスクリーンシステム

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JP2003107580A
JP2003107580A JP2001305807A JP2001305807A JP2003107580A JP 2003107580 A JP2003107580 A JP 2003107580A JP 2001305807 A JP2001305807 A JP 2001305807A JP 2001305807 A JP2001305807 A JP 2001305807A JP 2003107580 A JP2003107580 A JP 2003107580A
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screen
optical
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screen system
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Tsugio Ide
次男 井出
Shojiro Kitamura
昇二郎 北村
Teruyasu Hama
輝泰 濱
Takeshi Shimizu
健 清水
Takeo Kaneko
丈夫 金子
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 会場や部屋全体をバーチャル空間にすること
ができるマルチスクリーンシステムを提供する。また、
可能な限りリアルに、違和感の少ない高画質なマルチス
クリーンシステムを提供する。さらに、高画質な画像を
大画面で表示できるマルチスクリーンシステムを提供す
る。 【解決手段】 ホストコンピュータ5から、体験室20
に対して画像データを送り、体験室20に設けた液晶プ
ロジェクタ15A〜15Dによりバーチャル空間を形成
する。ホストコンピュータ5と体験室20との間は、光
ケーブルインタフェース6を用いて接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会場や部屋全体を
バーチャル空間にすることができるマルチスクリーンシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】映像機器やコンピュータ制御による機械
制御技術の発達により、映像や音響効果と各種のツール
を用いて、様々なバーチャル体験をすることができるよ
うになった。ゲームの世界では、映像を映し出す画面の
中だけでなく、本物に近い道具を実際に操作者が操作し
て、実体験に近い環境を作り出している。ゲームの世界
だけでなく、航空機操縦用のシミュレータ等は、まさに
この技術をそのまま使用したものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の技術には、次のような解決すべき課題があっ
た。バーチャル体験用のシミュレーションマシンには、
ゴーグルのような特殊な装置を身に付けるものが知られ
ている。しかしながら、身に付けるものが多くて電気ケ
ーブル等をひきずっていると、不自然で違和感があると
いう問題がある。また、ヘアースタイルを気にする場合
には、心地のよいものではないという問題がある。さら
に、一人でなく複数の人が一緒に同じバーチャル体験を
したいといった希望には添えない。
【0004】一方、イベント会場や屋外用の広告看板、
展示場等の場所で、多数のテレビジョンモニタを縦横に
並べて画像の各部を分割表示し、大画面のスクリーンを
実現しているものがある。これを利用したバーチャル体
験システムも見受けられる。しかしながら、一般に普及
している大画面のスクリーンは画像の質が荒く、実体験
により近いバーチャル体験を希望するものにとっては、
満足できないという問題があった。本発明は、会場や部
屋全体をバーチャル空間にすることができるマルチスク
リーンシステムを提供することを目的とする。また、本
発明は、可能な限りリアルに、違和感の少ない高画質な
マルチスクリーンシステムを提供することを目的とす
る。さらに、本発明は、高画質な画像を大画面で表示で
きるマルチスクリーンシステムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点を解決
するため次の構成を採用する。 〈構成1〉複数のスクリーンのうちのいずれかのスクリ
ーンに映し出す画像信号を、ディジタルビデオインタフ
ェースから受け入れて、その画像信号を光信号に変換す
る電気・光変換部と、この電気・光変換部の出力する光
信号を伝送する光ケーブルと、この光ケーブルの出力端
に接続されて光信号を電気信号に変換する光・電気変換
部とからなる光ケーブルインタフェースと、この光ケー
ブルインタフェースの出力する画像信号を受け入れて、
上記スクリーンに画像を表示する映像表示機材とを、ス
クリーンの数だけ備えたことを特徴とするマルチスクリ
ーンシステム。
【0006】スクリーンの種類や形、数等は任意であ
る。光ケーブルインタフェースと映像表示機材とは、ス
クリーンの数だけ設けられる。映像表示機材は、プロジ
ェクタでもディスプレイでも何でもよい。
【0007】〈構成2〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、各ディスプレイは、ホストコンピ
ュータのオペレーティングシステムのマルチディスプレ
イ表示制御機能により表示制御されることを特徴とする
マルチスクリーンシステム。
【0008】光ケーブルインタフェースは、従来、コン
ピュータとディスプレイとを接続していたケーブルに相
当する。この構成により、LAN等と比較した場合に、
光ケーブルインタフェースと多数の映像表示機材の構成
をそのままにして、ホストコンピュータの処理能力を強
化するだけで映像表示機材を増やすことができる。
【0009】〈構成3〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、ホストコンピュータは、複数のス
クリーンに映し出す画像信号を記憶した画像データメモ
リと、複数のスクリーンに映し出すために画像信号を分
割する分割画像生成部と、分割した画像信号をそれぞれ
対応するディジタルビデオインタフェースに出力する画
像信号出力部とを備えたことを特徴とするマルチスクリ
ーンシステム。
【0010】バーチャル空間を生成するような場合に
は、複数のスクリーンにまたがる画像を各スクリーンの
分ずつ分割する処理が必要になる。分割方法や分割数は
任意である。
【0011】〈構成4〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、バーチャル空間を形成する部屋の
天井付近の四つのコーナー部分に、映像表示機材を配置
したことを特徴とするマルチスクリーンシステム。
【0012】部屋の天井付近の四つのコーナー部分は、
バーチャル空間を形成する上で最も目立たない場所にな
る。コーナー部分にどのように映像表示機材を配置する
かは自由である。
【0013】〈構成5〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、バーチャル空間を形成する部屋の
天井付近の四つのコーナー部分に、映像表示機材を配置
し、スクリーンに対し斜めに向けて映像を映し出すこと
を特徴とするマルチスクリーンシステム。
【0014】こうすることで、コーナー部分から壁一面
に映像が映し出せる。
【0015】〈構成6〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、バーチャル空間を形成する部屋の
各壁全面を、それぞれ1つのスクリーンにして、1台の
映像表示機材で画像を映し出すことを特徴とするマルチ
スクリーンシステム。
【0016】壁の境界部分が映像の境界になるため、壁
の中央等に境界がある場合に比べて境界が目立たない。
壁の数や向き、形状等は任意である。
【0017】〈構成7〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、バーチャル空間を形成する部屋の
内部に、匂い発生用機材を配置したことを特徴とするマ
ルチスクリーンシステム。
【0018】映像のみならず、匂いによって、いっそう
リアルなバーチャル体験ができる。
【0019】〈構成8〉構成1に記載のマルチスクリー
ンシステムにおいて、バーチャル空間を形成する1乃至
複数のスクリーンが組み立て式とされていることを特徴
とするマルチスクリーンシステム。
【0020】映像表示機材を比較的簡素なものにできる
ので、バーチャル空間を形成するスクリーンを組み立て
式にすることにより、映像表示機材を複雑な機能を有さ
ず比較的簡素な構成にする事が出来る。また、光ファイ
バによる伝送により、ケーブルのスペースを小さくする
事が出来る。これらによって、マルチスクリーンシステ
ムをイベント会場等へ簡単に持ち運ぶことが可能にな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を具体
例を用いて説明する。図1は、本発明のマルチスクリー
ンシステムの具体例を示すブロック図である。このシス
テムでは、ホストコンピュータ5から、体験室20に対
して画像データを送り、体験室20に設けた液晶プロジ
ェクタ15A〜15Dによりバーチャル空間を形成す
る。ホストコンピュータ5には、画像データメモリ1、
分割画像データ生成部2、画像信号出力部3、ディジタ
ルビデオインタフェース11が設けられている。また、
ホストコンピュータ5と体験室20との間は、光ケーブ
ルインタフェース6を用いて接続する。
【0022】光ケーブルインタフェース6は、電気・光
変換部12と光ケーブル13と光・電気変換部14とか
らなる。ホストコンピュータにおいて、バーチャル空間
を形成するための画像が4種類あるとすると、分割画像
データ生成部2は4種類の画像データを生成する。この
画像データの数だけ画像信号出力部3が設けられる。画
像信号出力部3は、それぞれ対応するディジタルビデオ
インタフェース11に分割画像データを送信する。ディ
ジタルビデオインタフェース11は液晶プロジェクタの
数だけ用意され、各ディジタルビデオインタフェース1
1がそれぞれ光ケーブルインタフェース6を通じて液晶
プロジェクタと接続される。
【0023】図に示す体験室20の四つのコーナーに
は、それぞれ液晶プロジェクタ15A,15B,15
C,15Dが配置されている。例えば、液晶プロジェク
タ15Aは、スクリーンAに対し該当する画像を映し出
す。液晶プロジェクタ15Bは、スクリーンBに対し該
当する画像を映し出す。図1では、液晶プロジェクタ1
5B,15C,15Dと接続する光ケーブルインタフェ
ースは図示を省略した。
【0024】図に示すように、ホストコンピュータ5に
はディジタルビデオインタフェース11が接続されてい
る。このディジタルビデオインタフェース11は、コン
ピュータにディスプレイを接続するために一般に採用さ
れているインタフェースである。ここに電気・光変換部
12と光ケーブル13と光・電気変換部14とを順に接
続し、プロジェクタ15を接続している。尚、本発明で
は、電気・光変換部12、光ケーブル13及び光・電気
変換部14を含む部分を、光ケーブルインタフェース6
と呼んでいる。
【0025】光ケーブル13は、ホストコンピュータ5
からプロジェクタ15までの間の信号伝送に使用され
る。光ケーブル13は、この例では4本の光ファイバを
含み、光ファイバ[R]は赤信号、光ファイバ[G]は
緑信号、光ファイバ[B]は青信号を伝送し、光ファイ
バ[CL]は他の画像表示制御信号を伝送する。一般
に、ディジタルビデオインタフェース11の出力信号は
電気信号であるから、光ケーブル13にその信号を送り
込むために、電気・光変換部12が設けられている。ま
た、プロジェクタ15の入力信号も電気信号であるた
め、光ケーブル13の信号を電気信号に変換するため
に、光・電気変換部14が設けられている。
【0026】従来一般に、ディジタルビデオインタフェ
ース11を介してプロジェクタ15をコンピュータに接
続する場合には、メタルケーブルが使用される。そのケ
ーブルの構成は、この図の例のとおり、赤信号、緑信
号、青信号及び制御信号を伝送する電線を含んでいる。
しかしながら、メタルケーブルは、広帯域のディジタル
画像信号の長距離伝送には適さない。通常、メタルケー
ブルの場合、10m程度の転送距離が限界とされる。こ
の発明では、光ケーブル13を用いて、例えば、数10
mの距離を伝送して、プロジェクタ15にディジタル画
像信号を送り込む。こうして、ホストコンピュータ5と
プロジェクタ15との間の距離がかなり長い場合であっ
ても、ホストコンピュータ5が生成した画像信号をプロ
ジェクタ15に表示することができる。しかも、光ケー
ブル13を用いることによって高速広帯域の画像信号が
送信できる。従って、プロジェクタ15には十分に鮮明
なカラー画像を表示することができる。
【0027】ホストコンピュータ5は、こうしたディジ
タルビデオインタフェース11をプロジェクタ15の数
だけ持ち、それぞれに光ケーブルインタフェースを介し
てディスプレイを接続する。プロジェクタ15には鮮明
なカラー画像を表示できるため、バーチャル空間を忠実
に再現できる。尚、例えばコンピュータ等の通信端末と
プロジェクタ15の組を、ネットワークを介して4台接
続することも考えられる。しかしながら、その場合に
は、各端末装置の調整や、ネットワークの管理、データ
転送速度の確保等の各種の管理手数が発生する。即ち、
個別に、ディジタルビデオインタフェースと光ケーブル
インタフェースとディスプレイを接続するという構成を
取ることによって、ネットワークなどを用いたシステム
よりもはるかに応答速度の早いシステムを実現できる。
これは、よく知られたオペレーティングシステムのマル
チディスプレイ表示制御機能を利用すれば、容易に実現
する。伝送路や多数の端末装置の構成をそのままにし
て、ホストコンピュータの処理能力を強化するだけでシ
ステム全体の処理能力がアップする点で、このシステム
は全体として非常に経済的なシステムになる。
【0028】図2は、図1に示したシステムの主要部実
態配線図である。図に示すように、サーバ10からホス
トコンピュータ5に、バーチャル空間を形成するための
様々な画像が供給される。ホストコンピュータ5は、供
給される画像データを図1に示した画像データメモリ1
に記憶する。ホストコンピュータ5と電気・光変換部1
2とは、一般にコンピュータのディジタルビデオインタ
フェースに接続されるインタフェースケーブル17Aを
介して接続されている。電気・光変換部12と光・電気
変換部14との間は、光ケーブル13により接続してい
る。この光ケーブル13は、ホストコンピュータ5から
体験室20までの間を張り巡らされる。光・電気変換部
14と液晶プロジェクタ15Aとの間は、通常のメタル
式のディジタルビデオインタフェースケーブル18によ
り接続される。液晶プロジェクタ15Aは、スクリーン
Aに対しビーム21をあてるようにして所定の画像を映
し出す。
【0029】体験室20は、例えば、四角形の部屋であ
る。従って、天井付近の四つのコーナー部分が液晶プロ
ジェクタを最も配置しやすい部分になる。そこで、この
ように、液晶プロジェクタ15AをスクリーンAに対し
斜めに向けて映像を映し出している。スクリーンAは部
屋の壁である。この場合、液晶プロジェクタ15Aから
スクリーンAの最も近い部分までの距離と最も遠い部分
までの距離が異なる。従って、一定の焦点距離のレンズ
を用いると部分的に焦点が合わず、ピントのずれた画像
が映し出されるおそれがある。従って、予めこの図に示
すような配置にすることを見越して、フレネルレンズな
どを映写用に特別設計して使用すればよい。
【0030】また、図2に示すスクリーンBには、図示
しない別の液晶プロジェクタにより同様の要領で映像が
映し出される。図1の例では、スクリーンBには液晶プ
ロジェクタ15Bにより映像が映し出される。各液晶プ
ロジェクタは、図に示す矢印22,23等の位置に配置
され、部屋全体として、目立たない配置になり、バーチ
ャル空間の雰囲気をより現実的なものに近づけることが
できる。
【0031】また、図の実施例では、各液晶プロジェク
タは、それぞれ1つの壁全面をスクリーンにし、壁と壁
の境界を画面の境界にしている。従来一般の大画面は、
多数のモニタが共同して1つの画面を形成するものが多
い。この場合には、各モニタのフレームが非常に気にな
って、画像が不自然になる。この図に示す例のように、
部屋のコーナーに相当する部分以外は、継ぎ目のない画
像を映し出すようにすると、極めて違和感のないバーチ
ャル空間が形成できる。即ち、この例でいえば、四方の
壁にほとんど継ぎ目がわからないように画像が映し出さ
れる。従って、まさにその画像で映し出された空間に入
り込んだように感じさせる。図1及び図2に示した例で
は、四方の壁にのみ画像を表示するようにした。しかし
ながら、天井や床にも画像表示するようにすれば、例え
ば海の中に潜っているようなバーチャル体験をこの体験
室20ですることができる。
【0032】図3は、部屋の八方に画像を表示して、バ
ーチャル空間を形成できるシステムの説明図で、(a)
はその部屋と画像との関係を示す説明図、(b)と
(c)は各スクリーンになる壁の位置関係説明図、
(d)は部屋の環境をつくるための装置の説明図であ
る。図3(a)に示すように、この部屋はほぼ立方体あ
るいは直方体をしており、スクリーンA,B,C,Dが
(b)に示すように四方の壁になっている。また、
(c)に示すように、スクリーンEは天井、Fは床にな
っている。これらの各壁に、それぞれ液晶プロジェクタ
などを利用して継ぎ目のない画面を表示する。これによ
り、極めて高品質のバーチャルマルチスクリーン環境が
形成できる。
【0033】このようなバーチャル空間を形成し、例え
ば森の中を歩くというシーンを考える。この場合には、
上下左右に木の枝や草を映し出す。さらに、森の匂いを
出すようにするとより現実味が高まる。そこで、図の
(d)に示すように、例えばマイナスイオン発生器25
を部屋の中に配置する。また、マイナスイオン発生器2
5に、所定の匂いを発生する香料をセットする。このよ
うに、匂い発生用機材を用いることによって、森の中の
木の香りを感じながら、森林浴を楽しめる、極めて本物
に近いバーチャル空間を形成できる。
【0034】図4は、映像を映し出すための装置の変形
例を示す。図4(a)は、これまで説明した液晶プロジ
ェクタの代わりにリアプロジェクタ30を使用したもの
である。この場合、スクリーンAは、半透明の幕にな
る。部屋の内側に半透明の幕からなるスクリーンA,B
等を配置し、その裏側にリアプロジェクタ30を配置し
て画像を映し出す。このようにすれば、部屋の中には映
写機器などが全く見当たらず、より現実に近いバーチャ
ル空間を形成できる。例えば、床Fもすりガラスなどの
半透明の板にし、床下からリアプロジェクタを用いて映
像を映し出す。これで、全く障害物のない三次元的なバ
ーチャル空間が形成できる。従って、部屋の内部で動き
回りながらバーチャル空間を体験できる。複数の人間が
一緒に同時に同じ体験をすることができる。
【0035】上記のような大型スクリーンに映像を映し
出すには、プロジェクタが最も一般的であるが、液晶表
示板やプラズマディスプレイなどの実用的な大型化が進
めば、図の(b)に示すようなディスプレイ31を利用
できる。即ち、このディスプレイ31は、壁一面のサイ
ズであって、本発明のバーチャル空間が形成できる。
【0036】上記のようなバーチャル空間を形成する場
合、同一平面内に多数のモニタを並べて1画面を形成す
るよりも、画面の境界での画像位置調整は比較的簡易で
よい。もちろん、画像の境界をまたぐような画面が表示
されることもあるから、位置ずれ調整や色合いの調整な
どを、適宜行うとよい。図4の(c)に示す分割画像デ
ータ生成部2は、スクリーンA用の画像メモリ33、ス
クリーンB用の画像メモリ34、スクリーンC用の画像
メモリ35、スクリーンD用の画像メモリ36、スクリ
ーンE用の画像メモリ37を備える。
【0037】さらに、分割画像データ生成部2には、ス
クリーン隣接条件入力部38と補正処理部39とを設け
ている。スクリーン隣接条件入力部38は、各スクリー
ンの境界部分の画像について輝度、彩度、色合いなどを
整合させるように演算処理をする部分である。この演算
処理によって得られた結果を元に、補正処理部39が、
各スクリーンの画像データの修正をする。例えば画像の
輝度であれば、各画像の全体の明るさを調整すればよ
い。色合いであれば、境界部分に近い部分あるいは全体
の色合い調整を行えばよい。このような機能を持つ分割
画像生成部2によって、バーチャル空間全体を、継ぎ目
なくよりリアルに表現することができるようになる。上
記の説明では、音の効果についてはふれていないが、画
像を表示する際に必要な音を、例えばマルチスピーカー
を用いた立体音響で再現すると、よりいっそうの効果が
期待できる。こうした技術は、従来よりよく知られてい
るものを利用すればよいので説明を省略する。
【0038】上記のようなシステムでは、各画像は、パ
ーソナルコンピュータのモニタと同様の制御がされるた
め、パーソナルコンピュータの能力を十分に高めておけ
ば、繊細な動画像をリアルタイムで表現できる。もちろ
ん、ディジタル伝送すれば画像劣化の問題もない。さら
に、各映像表示機材は、通常のディスプレイと同様の機
能のものを用いればよいため、各スクリーンへの映像
は、通常のディスプレイと同様の機材を用いればよい。
従って、体験室側に複雑な制御装置が必要なくなる。こ
うしたデータの転送には、光ファイバを用いればよいた
め、ホストコンピュータと各部屋の間のケーブル接続が
簡単になり、例えば移動なども容易になる。従って、イ
ベント会場などにおけるバーチャル空間の設置も容易に
なる。尚、本発明は、バーチャル空間のみならず、複数
のスクリーンを用いて映像を表現する各種のマルチスク
リーンシステムに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチスクリーンシステムの具体例を
示すブロック図である。
【図2】図1に示したシステムの主要部実態配線図であ
る。
【図3】部屋の八方に画像を表示して、バーチャル空間
を形成できるシステムの説明図で、(a)はその部屋と
画像との関係を示す説明図、(b)と(c)は各スクリ
ーンになる壁の位置関係説明図、(d)は部屋の環境を
つくるための装置の説明図である。
【図4】映像を映し出すための装置の変形例を示す。
【符号の説明】
1 画像データメモリ 2 分割画像データ生成部 3 画像信号出力部 5 ホストコンピュータ 11 ディジタルビデオインタフェース 12 電気・光変換部 13 光ケーブル 14 光・電気変換部 15A,15B,15C,15D 液晶プロジェクタ 20 体験室 A,B,C,D スクリーン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 濱 輝泰 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 清水 健 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 金子 丈夫 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA12 EA18 EA22 EA23 MA20 2K103 AA05 AA16 BA17 CA03 CA73 5B069 KA02 LA02 LA04 5C058 AA11 BA11 BA21 BA23 BB11 EA01 EA02 EA04 EA12 EA26 EA31 5C082 AA01 BA12 BB01 BD07 MM05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスクリーンのうちのいずれかのス
    クリーンに映し出す画像信号を、ディジタルビデオイン
    タフェースから受け入れて、その画像信号を光信号に変
    換する電気・光変換部と、この電気・光変換部の出力す
    る光信号を伝送する光ケーブルと、この光ケーブルの出
    力端に接続されて光信号を電気信号に変換する光・電気
    変換部とからなる光ケーブルインタフェースと、 この光ケーブルインタフェースの出力する画像信号を受
    け入れて、前記スクリーンに画像を表示する映像表示機
    材とを、スクリーンの数だけ備えたことを特徴とするマ
    ルチスクリーンシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 各ディスプレイは、ホストコンピュータのオペレーティ
    ングシステムのマルチディスプレイ表示制御機能により
    表示制御されることを特徴とするマルチスクリーンシス
    テム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 ホストコンピュータは、複数のスクリーンに映し出す画
    像信号を記憶した画像データメモリと、複数のスクリー
    ンに映し出すために画像信号を分割する分割画像生成部
    と、分割した画像信号をそれぞれ対応するディジタルビ
    デオインタフェースに出力する画像信号出力部とを備え
    たことを特徴とするマルチスクリーンシステム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 バーチャル空間を形成する部屋の天井付近の四つのコー
    ナー部分に、映像表示機材を配置したことを特徴とする
    マルチスクリーンシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 バーチャル空間を形成する部屋の天井付近の四つのコー
    ナー部分に、映像表示機材を配置し、スクリーンに対し
    斜めに向けて映像を映し出すことを特徴とするマルチス
    クリーンシステム。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 バーチャル空間を形成する部屋の各壁全面を、それぞれ
    1つのスクリーンにして、1台の映像表示機材で画像を
    映し出すことを特徴とするマルチスクリーンシステム。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 バーチャル空間を形成する部屋の内部に、匂い発生用機
    材を配置したことを特徴とするマルチスクリーンシステ
    ム。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のマルチスクリーンシス
    テムにおいて、 バーチャル空間を形成する1乃至複数のスクリーンが組
    み立て式とされていることを特徴とするマルチスクリー
    ンシステム。
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