JP2003106858A - 最適経路検索装置及びその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 公共交通機関とそれ以外の移動手段とを組み
合わせた最適経路を検索することのできる最適経路検索
システムを提供する。 【解決手段】 本発明の最適経路検索サーバー３は、利
用者から出発地と目的地との入力を受け付ける受付部１
１と、出発地と目的地との間の道路経路を検索するナビ
ゲーション部１２と、道路経路上から一定範囲内にある
公共交通機関の乗降地点を検索し、検索された乗降地点
の中から公共交通機関に利用者が乗車する乗車地点と公
共交通機関を降車する降車地点とを、利用者に指定させ
る乗降地点指定部１３と、乗車地点と降車地点との間の
公共交通機関による最適経路を検索する経路検索部１４
と、出発地から乗車地点までの道路経路と公共交通機関
による最適経路と降車地点から目的地までの道路経路と
を利用者に提示する経路表示部１５とを含むことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、出発地から目的地
までの最適経路を検索する最適経路検索システムに係
り、特に公共交通機関とそれ以外の移動手段とを組み合
わせた最適経路を検索することのできる最適経路検索シ
ステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来では、２地点間の最短距離、最短時
間または最低交通費を算出するための装置として、特開
平２−３０４５８７号公報に開示された算出装置があっ
た。

【０００３】この算出装置では、地図上の経路データと
その距離、時間または交通費データを記憶しておき、ニ
ューラルネットワークの手法に基づいて最適解を求め、
入力した各地点間の最短距離、最短時間および最低交通
費を算出していた。

【０００４】また、鉄道やバスなどの公共交通機関を利
用した場合の２駅間の最適経路を検索するためのソフト
ウェアが市販されており、目的地の駅までの経路、運
賃、所要時間などを検索することができた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た算出装置や市販のソフトウェアでは、自動車のみで移
動する場合や公共交通機関のみで移動する場合の検索し
かできないので、公共交通機関による移動とそれ以外の
移動手段による移動とを組み合わせた最適経路の検索を
行うことができないという問題点があった。

【０００６】例えば、自宅から目的地まで行くときには
通常自宅から最寄り駅まで歩き、鉄道で移動して目的地
近くの駅で下車し、その駅から目的地まで自動車で移動
するというように公共交通機関以外の徒歩や自動車を利
用することが一般的である。

【０００７】しかし、上述の算出装置や市販のソフトウ
ェアでは公共交通機関とそれ以外の移動手段とを組み合
わせて最適経路を検索することができなかった。

【０００８】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、公共交通機関とそれ以外の移動手段
とを組み合わせた最適経路を検索することのできる最適
経路検索システムを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１に記載の発明である最適経路検索装置は、
利用者から出発地と目的地との入力を受け付ける受付手
段と、前記出発地と前記目的地との間の道路経路を検索
するナビゲーション手段と、前記道路経路上から一定範
囲内にある公共交通機関の乗降地点を検索し、検索され
た前記乗降地点の中から公共交通機関に前記利用者が乗
車する乗車地点と前記公共交通機関を降車する降車地点
とを、前記利用者に指定させる乗降地点指定手段と、こ
の乗降地点指定手段で指定された前記乗車地点と前記降
車地点との間の公共交通機関による最適経路を検索する
経路検索手段と、前記出発地から前記乗車地点までの道
路経路と前記公共交通機関による最適経路と前記降車地
点から前記目的地までの道路経路とを前記利用者に提示
する経路表示手段とを含むことを特徴とする。この請求
項１の発明によれば、公共交通機関とそれ以外の移動手
段とを組み合わせた最適経路を検索することができる。

【００１０】請求項２に記載の発明である最適経路検索
装置の受付手段は、前記出発地から前記乗車地点までの
移動手段と前記降車地点から前記目的地までの移動手段
とを受け付け、前記ナビゲーション手段は、受け付けた
前記移動手段に基づいて前記道路経路を検索することを
特徴とする。

【００１１】この請求項２の発明によれば、移動手段に
応じて最適な経路を検索することができる。

【００１２】請求項３に記載の発明である最適経路検索
装置の受付手段は、前記利用者によって指定された目的
地の分類と検索する範囲とに基づいて検索し、その結果
抽出された地点を目的地として受け付けることを特徴と
する。

【００１３】この請求項３の発明によれば、利用者は目
的地を入力するときに分類と範囲を指定することができ
るので、指定した任意の範囲内にある希望の分類の目的
地を知ることができ、さらにそれらの目的地までの経路
の検索結果に基づいて最も効率的な目的地を判断するこ
とができる。

【００１４】請求項４に記載の発明である最適経路検索
方法は、出発地から目的地までの最適経路をコンピュー
タシステムによって検索する最適経路検索方法であっ
て、利用者から出発地と目的地との入力を受け付けて前
記出発地と前記目的地との間の道路経路をサーバーが検
索し、前記道路経路上から一定範囲内にある公共交通機
関の乗降地点を前記サーバーが検索し、検索された前記
乗降地点の中から公共交通機関に前記利用者が乗車する
乗車地点と前記公共交通機関を降車する降車地点とを、
前記サーバーが前記利用者に指定させ、指定された前記
乗車地点と前記降車地点との間の公共交通機関による最
適経路を前記サーバーが検索し、前記出発地から前記乗
車地点までの道路経路と前記公共交通機関による最適経
路と前記降車地点から前記目的地までの道路経路とを、
前記サーバーが前記利用者に提示することを特徴とす
る。

【００１５】この請求項４の発明によれば、公共交通機
関とそれ以外の移動手段とを組み合わせた最適経路を検
索することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る最適経路検索
システムの一実施形態を図面に基づいて説明する。

【００１７】図１に示すように、本実施形態の最適経路
検索システム１は、利用者が情報を入力して最適経路の
検索を指示する利用者端末２と、利用者からの指示に基
づいて出発地と目的地との間の最適経路の検索処理を行
う最適経路検索サーバー３と、最適経路の検索処理に必
要な情報を格納するデータベース４とから構成されてい
る。

【００１８】ここで、利用者端末２と最適経路検索サー
バー３との間はインターネットなどの通信網５によって
接続されている。

【００１９】最適経路検索サーバー３は、利用者からの
出発地と目的地との入力を受け付ける受付部１１と、出
発地と目的地との間の道路経路を検索するナビゲーショ
ン部１２と、検索された道路経路上から一定範囲内にあ
る公共交通機関の乗降地点を検索し、検索された乗降地
点の中から公共交通機関に利用者が乗車する乗車地点と
公共交通機関を降車する降車地点とを、利用者に指定さ
せる乗降地点指定部１３と、指定された乗車地点と降車
地点との間の公共交通機関による最適経路を検索する経
路検索部１４と、出発地から乗車地点までの道路経路と
公共交通機関による最適経路と降車地点から目的地まで
の道路経路とを利用者に提示する経路表示部１５とを含
んでいる。

【００２０】なお、最適経路検索サーバー３は、地図デ
ータを読み出して現在地を表示したり、目的地までの道
路経路を検索するナビゲーション機能と、２地点間の鉄
道や航空路線などの公共交通機関による経路を検索する
交通経路探索機能とを備えている。ただし、ナビゲーシ
ョン機能には、通常のナビゲーション機能の他に３次元
の立体的地図情報を活用して高低差まで考慮する機能や
交通情報をリアルタイムで取得して交通渋滞や事故情報
を考慮してナビゲーションする機能、交通標識などの情
報を地図情報に付加して最適経路の判断に利用する機能
を有している。とくに、公園やアーケードのように徒歩
や自転車では通行可能であるが、自動車では通行するこ
とのできない場所を区別して登録しておくことによっ
て、徒歩や自転車による経路と自動車による経路とは異
なる経路が検索されるようになっている。

【００２１】また、データベース４には、ナビゲーショ
ン機能と交通経路探索機能とを実行するために必要な情
報が格納されており、例えば地図情報や座標情報、地図
イメージ、各交通機関の時刻表、駅やバス停の他にデパ
ートなどの様々な施設の施設情報、徒歩や自転車などの
平均速度に関する情報が格納されている。

【００２２】利用者端末２は、通常のパソコンの他に携
帯電話やＰＤＡなどの携帯端末でもよく、インターネッ
トなどを介して最適経路検索サーバー３にアクセスでき
る端末であればよい。

【００２３】次に、図２のフローチャートに基づいて本
実施形態に係る最適経路検索システム１による最適経路
の検索処理について説明する。

【００２４】利用者は、まず利用者端末２から出発地と
目的地を入力する（Ｓ２０１）。この入力方法として
は、出発地及び目的地の住所を入力する方法、電話番号
を入力する方法、地図上で出発地及び目的地をクリック
して入力する方法などがある。

【００２５】ただし、出発地が現在地の場合にはナビゲ
ーション機能によって現在地を地図上に表示して出発地
として入力することもできる。

【００２６】また、目的地の入力方法では、目的地の分
類と検索する範囲とを指定して入力することもできる。
この入力方法では、目的地の分類として病院や学校、デ
パートなどの施設を入力し、さらに出発地からの半径や
地図の縮尺などによって検索する範囲を指定して目的地
を検索し、検索範囲内にある入力された分類の施設を地
図上に表示する。そして、表示された施設のすべて、あ
るいはその中から選択したものを目的地として入力す
る。

【００２７】このように、利用者は分類と範囲を指定し
て目的地を検索することができるので、指定した任意の
範囲内（現在地から駅までを直径とする円、現在地を中
心とする円）にある希望の分類の目的地を知ることがで
きる。

【００２８】こうして、出発地と目的地を入力したら、
利用者は公共交通機関以外で移動する部分の移動手段を
選択して送信する（Ｓ２０２）。例えば、出発地から最
寄り駅まで徒歩で行く場合には移動手段として「徒歩」
を選択し、タクシーで行く場合には「自動車」を選択す
る。また、出発地から公共交通機関の乗車地点までの移
動手段と、公共交通機関の降車地点から目的地までの移
動手段は別々に選択して入力することができる。

【００２９】これを受けて最適経路検索サーバー３は、
まず出発地から目的地までの道路による経路をナビゲー
ション機能によって検索する（Ｓ２０３）。このとき、
最適経路検索サーバー３は、選択された移動手段に基づ
いて道路経路を検索する。例えば、移動手段に「徒歩」
が選択されている場合には道路だけでなく、公園やアー
ケードなど徒歩で通過可能な場所を考慮して道路経路を
検索する。

【００３０】これによって、移動手段に応じて最適な経
路を検索することができる。

【００３１】こうして道路経路が検索されると、最適経
路検索サーバー３は検索した道路経路上の一定距離毎に
範囲を設定し、この範囲内に駅やバス停などの公共交通
機関の乗降地点があるか否かを検索する（Ｓ２０４）。

【００３２】例えば、図３に示すように出発地Ｘと目的
地Ｙが入力されると、道路経路Ｒが検索される。そし
て、この道路経路Ｒ上で一定距離毎に範囲Ｃ１、Ｃ２・
・・を設定し、その範囲Ｃ１、Ｃ２・・・内に公共交通
機関の乗降地点があるか否かを検索する。

【００３３】その検索結果の一例を図４に示す。図４で
は、範囲Ｃ１に駅が２つ、範囲Ｃ２にバス停が１つ、範
囲Ｃ３に駅が１つとバス停が１つ存在することを示して
おり、さらにその駅やバス停の座標についても表示して
いる。

【００３４】最適経路検索サーバー３は、検索した道路
経路と乗降地点とを利用者端末２に提示し（Ｓ２０
５）、利用者は提示された乗降地点の中から乗車地点と
降車地点とを指定する（Ｓ２０６）。

【００３５】これを受けて最適経路検索サーバー３は乗
車地点と降車地点との間の公共交通機関による最適経路
を検索する（Ｓ２０７）。

【００３６】例えば、図３において乗車地点として駅Ｓ
ｘが指定され、降車地点として駅Ｓｙが指定されると、
最適経路検索サーバー３は最適経路として鉄道の経路Ｒ
ｘを検索する。

【００３７】これによって、公共交通機関による最適経
路が検索されたので、ステップＳ２０２で選択されてい
る公共交通機関以外の移動手段と合わせて出発地から目
的地までの経路が決定する。例えば、出発地から乗車地
点までの移動手段に徒歩が選択され、降車地点から目的
地までの移動手段に自動車が選択されている場合には、
出発地Ｘから徒歩で乗車地点Ｓｘまで行き、そこから鉄
道で経路Ｒｘを移動して降車地点Ｓｙで下車し、駅Ｓｙ
から目的地までタクシーで移動するという経路が検索結
果となる。

【００３８】そして、この経路の検索結果とともに、所
要時間や距離、交通費などの情報が送信されて利用者端
末２に地図表示され（Ｓ２０８）、本実施形態の最適経
路検索システム１による最適経路の検索処理は終了す
る。

【００３９】このように、本実施形態の最適経路検索シ
ステム１は、利用者が公共交通機関の乗車地点と降車地
点とを指定し、乗車地点までの道路経路と公共交通機関
による最適経路と降車地点からの道路経路とを組み合わ
せて利用者に提供するので、利用者は公共交通機関とそ
れ以外の移動手段とを組み合わせた最適経路を検索する
ことができる。

【００４０】また、利用者は目的地を入力するときに分
類と範囲を指定して検索することができるので、指定し
た任意の範囲内にある希望の分類の目的地を知ることが
でき、さらにそれらの目的地までの経路の検索結果に基
づいて最も効率的な目的地を判断することができる。

【００４１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の最適経路
検索システムによれば、公共交通機関とそれ以外の移動
手段とを組み合わせた最適経路を検索することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による最適経路検索システムの一実施形
態の構成を示すブロック図である。

【図２】図１に示す最適経路検索システムにおける最適
経路の検索処理を説明するためのフローチャートであ
る。

【図３】図２に示す最適経路の検索処理の一例を示す図
である。

【図４】図２に示す最適経路の検索処理における乗降地
点の検索結果の一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 最適経路検索システム ２ 利用者端末 ３ 最適経路検索サーバー ４ データベース ５ 通信網

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C032 HB06 HB25 HC11 HC13 HC27 HD21 2F029 AA07 AB13 AC02 AC08 AC09 AC16 5H180 AA21 BB04 BB05 EE18 FF22 FF32

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用者から出発地と目的地との入力を受
   け付ける受付手段と、 前記出発地と前記目的地との間
   の道路経路を検索するナビゲーション手段と、 前記道路経路上から一定範囲内にある公共交通機関の乗
   降地点を検索し、検索された前記乗降地点の中から公共
   交通機関に前記利用者が乗車する乗車地点と前記公共交
   通機関を降車する降車地点とを、前記利用者に指定させ
   る乗降地点指定手段と、 この乗降地点指定手段で指定された前記乗車地点と前記
   降車地点との間の公共交通機関による最適経路を検索す
   る経路検索手段と、 前記出発地から前記乗車地点までの道路経路と前記公共
   交通機関による最適経路と前記降車地点から前記目的地
   までの道路経路とを前記利用者に提示する経路表示手段
   とを含むことを特徴とする最適経路検索装置。
2. 【請求項２】 前記受付手段は、前記出発地から前記乗
   車地点までの移動手段と前記降車地点から前記目的地ま
   での移動手段とを受け付け、 前記ナビゲーション手段は、受け付けた前記移動手段に
   基づいて前記道路経路を検索することを特徴とする請求
   項１に記載の最適経路検索装置。
3. 【請求項３】 前記受付手段は、前記利用者によって指
   定された目的地の分類と検索する範囲とに基づいて検索
   し、その結果抽出された地点を目的地として受け付ける
   ことを特徴とする請求項１または２に記載の最適経路検
   索装置。
4. 【請求項４】 出発地から目的地までの最適経路をコン
   ピュータシステムによって検索する最適経路検索方法で
   あって、 利用者から出発地と目的地との入力を受け付けて前記出
   発地と前記目的地との間の道路経路をサーバーが検索
   し、 前記道路経路上から一定範囲内にある公共交通機関の乗
   降地点を前記サーバーが検索し、検索された前記乗降地
   点の中から公共交通機関に前記利用者が乗車する乗車地
   点と前記公共交通機関を降車する降車地点とを、前記サ
   ーバーが前記利用者に指定させ、 指定された前記乗車地点と前記降車地点との間の公共交
   通機関による最適経路を前記サーバーが検索し、 前記出発地から前記乗車地点までの道路経路と前記公共
   交通機関による最適経路と前記降車地点から前記目的地
   までの道路経路とを、前記サーバーが前記利用者に提示
   することを特徴とする最適経路検索方法。