JP2003105745A - 軟弱地盤の改良工法 - Google Patents

軟弱地盤の改良工法

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JP2003105745A JP2001306091A JP2001306091A JP2003105745A JP 2003105745 A JP2003105745 A JP 2003105745A JP 2001306091 A JP2001306091 A JP 2001306091A JP 2001306091 A JP2001306091 A JP 2001306091A JP 2003105745 A JP2003105745 A JP 2003105745A
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)
  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軟弱地盤等の改良を行って、当該地盤の強度を
向上する工法において、可塑性グラウトを注入すること
により、固結柱を形成し、かつ周辺を圧縮強化し、地盤
に注入管の引張強度を付与し、該地盤の隆起を避け、圧
密作用と脱水作用を行って軟弱地盤改良を行うようにす
る。 【手段】地盤3の隆起等の変位を抑制しつつ、当該地盤
3の強度の向上を側方圧密と脱水作用を介して確実に行
う。 【効果】可塑性グラウトの注入と、可塑性グラウトのイ
ンターバル方式による削孔を介しての地盤中への側方注
入により、或いは、袋パッカーを地盤中に形成して可塑
性グラウトを注入することにより、圧密と脱水作用を行
って、地盤3の隆起等の変位を抑止し、確実に地盤の強
を行うことが出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、軟弱地盤等の地盤の
強度の向上を地盤の圧密を介し、当該地盤の強度を向上
する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、市民社会の向上は各種産業
の隆盛に基づいていることが分かってはいるが、該各種
産業には工場等の施設が不可欠であり、当該施設を構築
するに当たり、当該施設の構築地盤の充分な強度の確保
が極めて重要である。
【0003】しかしながら、国土が狭隘で山間林野部が
多く、しかも、内陸部が複雑に入り組んだ長い海岸線に
近接しているような特殊な地勢条件の国土にあっては、
上記各種施設の構築用に直接有効利用出来る土地は面積
的に極めて限られており、したがって、軟弱地盤の改良
工事等の施工により土地の有効再利用に供する技術が旧
くから各種研究開発され、それらの内のいくつかは実用
化が図られてはいる。
【0004】当該軟弱地盤の改良工法には旧来よりサン
ドドレーン工法やサンドコンパクション工法やセメント
注入工法などが用いられてきたが、しかしながら、これ
らの工法には大がかりな施工機械を要し、高価につき、
そのうえ都市土木では作業上不便であり、又、注入工法
を用いても、粘度層には注入出来ず、逸脱し易く、又、
強度も弱く、充分に施工効果が果たせない不便さがあ
る。
【0005】以上の他に薬液注入では当該地盤の表面の
隆起や建造物の変化が生じ、当該地盤の表面の隆起や建
造物の形状変化が生じ易い。
【0006】そして、本来的には当該建造物を構築する
地盤表面の隆起現象等は生じないことが望まれるにもか
かわらず、当該薬液注入工法に伴って地盤表面の隆起が
防止される技術等については、例えば、特開平10−1
8282号公報記載の発明に示される様な技術がある。
【0007】しかしながら、一般的に用いられる薬液注
入技術に用いられるグラウトを瞬結性のグラウトにし
て、所定ゾーンに対し、一挙に注入を行うと、図13に
示す様な該瞬結性グラウト1が割裂して逸脱したり、注
入された瞬結されたグラウトが地盤中で逸走したり、
又、袋体の中に注入しても、該袋体が破れたり、或い
は、破壊したりして砂質などに対する割裂浸透2を生じ
させるような、設計的に好ましく無いデメリットがあっ
た。
【0008】又、当該地盤に対するグラウトの注入を行
うに際して、当該地盤が隆起する現象を逆に用いて、地
震等により、構築されている建造物が傾斜するのを復元
する技術の利用として、例えば、特開平8−26050
0号公報発明や、特開平9−25642号公報発明等が
開発されて、実用化が可能となってきてはいる。
【0009】而して、このような地盤の液状化現象によ
る地盤上に構築した建造物の傾斜を復元する技術は有効
利用技術として用いられてはいるものの、本来的には構
築物を建造する際の地盤の強度を軟弱地盤等に対し、向
上させる技術は前記特開平10−18282号公報発明
技術に示されている如く、注入グラウトが瞬結性である
がために、注入初期において、発生するグラウトの粘性
は低く、浸透し易いものの、当該粘性が低いことによ
り、地盤内を逸走してしまったり、当該瞬結性のグラウ
トの圧送を停止すると、直ちに重合固化し、後続して注
入するグラウトは地盤の固結した部分を割って更に先に
割裂部を生じてしまうため、又、抵抗の弱い地上方向に
割裂しながら上昇し地盤を隆起させるため、浸透してい
ない部分の強度増加は不可能である欠点があった。
【0010】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上記液状化現象
等の防止や地盤上に構築する建造物の傾斜状態の復元を
図る技術を逆利用し、又、地盤中に注入するグラウトを
削孔の軸方向に所定のタイミングでステップアップした
り、ステップダウンしたり、或いは、所定エリアに複数
所定数併設形成した削孔内に挿入される注入管に圧送時
には流動性があり、圧送圧入を停止した場合には、速や
かに粘性が増大して、流動性が停止する性質を有する懸
濁型の可塑性グラウトを当該削孔の軸方向、或いは、横
方向複数配列した削孔に対し、注入順番を所定タイミン
グで反復するインターバル方式により、反復する可塑性
グラウトの注入中は注入された可塑性ゲルグラウトが流
動性を有し、注入を中断すると流動性を失い、且つ、水
分を失って凝固し、後続して注入する該可塑性グラウト
が横方向に圧入されて、割裂を生ずる前に注入を停止
し、圧密現象を重ねて、削孔の軸方向上方には上昇せ
ず、したがって、当該削孔を形成した懸濁型の可塑性グ
ラウト注入による地盤の隆起は避けられ、側方のみの圧
密を反復して行わせうることにより、地盤強度をアップ
させるようにして、建設産業における土木技術利用分野
に益する優れた地盤強化工法を提供せんとするものであ
る。
【0011】而して、上述可塑性グラウトはセメントベ
ントナイト、或いは、セメントベントナイトに少量の水
ガラスを添加したり、セメントベントナイトにスラグを
加えて更に少量の水ガラスを添加したようなものや、該
スラグに消石灰を加え、更にベントナイトと少量の水ガ
ラスを添加したものや、セメントにベントナイトを加
え、更に消石灰等の添加材をプラスして加えて、フライ
アッシュや粘土等の増量材を加えたり、アルミ粉を加え
て発泡したり、エアを混入したりしても良い等のもので
ある。
【0012】つまり、可塑性グラウトとは、ポンプ圧を
加えている時は流動性を持つが、ポンプ圧を印加すると
流動性を失うグラウトを可撓性グラウトという。
【0013】可撓性グラウトとしては、一液性と二液性
がある。一液性可撓性グラウトとしては、セメントベン
トナイトを主材とし、これに増量材としてスラグ,フラ
イアッシュ,排土等を加えたり、更に少量の石灰,水ガ
ラス等を加えて可塑性を調整したり、気泡剤を加えて流
動性を調整したりする。又、二液性可撓性グラウトとし
てはA液にセメントベントナイトや、更に、増量材や気
泡剤を加えて、B液に水ガラス液を用いて、A液とB液
を合流した時点で可塑性を呈するグラウトにするもので
ある。その他に、A液にセメントベントナイト液を、B
液にベントナイト液を組合わせてブリージングを生じ難
い可塑性グラウトを形成しても良い。又、A液としてセ
メントベントナイトに更に気泡剤として動物性蛋白や界
面活性剤を加えて、B液として石灰更に硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム等のアルミニウム塩を組合わせ
て、合流して水酸化アルミを生じさせて可塑性を付与し
てもよい。
【0014】
【課題を解決するための手段】上述目的に沿い先述特許
請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成は、前述
課題を解決するために、地盤中に形成した削孔を介し、
該地盤中に注入管を介してグラウトを注入し、当該地盤
の強度を向上させる軟弱地盤改良工法において、該グラ
ウトを上述可塑性グラウト、或いは、ゲル化時間の短い
グラウトとし、インターバル方式により、反復して地盤
に圧入して土粒子を周辺に押しやって圧密して地盤を強
化するようにすることを基幹とし、而して、上記注入に
おいて、注入管の所定位置に袋体を配設してパッカー化
し、吐出口からグラウトを地盤中に圧入して該地盤の隆
起を抑制し、周辺の土の密度を高めるようにし、土層に
応じて土粒子間への浸透注入方式と可塑性グラウト、或
いは、ゲル化時間の短いグラウトのインターバル注入を
併用して用いるようにし、前記注入管の軸方向に袋体を
配設し、該袋体内に可塑性グラウト、或いは、ゲル化時
間の短いグラウトをインターバル方式で圧入するように
し、上記注入管の軸方向に所定ピッチで袋パッカーを配
設し、該袋パッカー内に硬化材を圧入してパッカーを形
成し、該パッカー間に設けられた注入管の注入口から可
塑性グラウト又は、ゲル化時間の短いグラウトをインタ
ーバル方式で地盤中に圧入するようにし、更に又、前記
軟弱地盤改良工法にドレーン材を配設するようにもし、
前記可塑性グラウト、又は、ゲル化時間の短いグラウト
のインターバル方式による注入に際し、当該地盤の変位
計測を図りながら行うようにするようにもし、上記当該
地盤の変位計測を行いながら可塑性グラウト、或いは、
ゲル化時間の短いグラウトの注入深度、注入量の選択、
或いは、調整をしながら、インターバル方式により行う
ようにもし、前記軟弱地盤改良工法にあっては、土層に
おいて、粒子間への浸透注入と可塑性グラウト、或い
は、ゲル化時間の短いグラウトのインターバル方式によ
る反復注入を併用して用いるようにもした技術的手段を
講じたものである。
【0015】
【作用】上述構成において、軟弱地盤等の強度を大幅に
向上させるにために、多量の可塑性グラウトを一度に過
大の量を注入すると、地盤表面の隆起が生じたり、側方
向に地盤を破壊し、逸脱して当該地盤の強度が設計通り
に向上しない事態が生ずるが、このため可塑性グラウト
の特性を生かし、注入中は流動性があり、注入を停止す
ると、流動性が停止して凝固状態が現出することから、
対象注入土層に少量づつインターバル方式で反復注入す
る凝固により、注入された地盤を破壊することなく、圧
密し、排除された水分は周辺の土粒子間に分散させ、地
盤側方に対する圧密と脱水を行い、或いは、ゲル化時間
の短いグラウトを用い、これらのグラウトを一定のタイ
ムラグを介し、縦方向の注入にあっては、インターバル
方式により回を重ねて、注入を行い、先行して注入され
た可塑性グラウトに対し、重ねて、該可塑性グラウトを
圧入して、当該地盤を割裂する事なく、懸濁型の可塑性
グラウトを反復的に圧入することにより、又、インター
バル方式により、所定のタイムラグを介して、追討ち的
に重ね注入することにより、当該地盤の側方に対する圧
密脱水を行い、地盤強化が行われ、或いは、当該地盤の
所定エリアに所定数の削孔を形成し、各削孔に対し、可
塑性グラウトを所定のタイムラグを介し、一か所で設計
量を一挙に可塑性グラウトの注入が行われないように、
設計量をいくつかに分割して各削孔の可塑性グラウトを
相互に所定タイムラグを介し、各土層、又は、各ステー
ジ毎にインターバル方式により注入し、先行して注入し
た可塑性グラウトが周辺地盤を圧密し、又は、自ら、又
は、注入液が脱水することをもって、追い討ち的に重ね
注入を行うことにより、当該所定数の多数の削孔内に注
入する可塑性グラウトが各削孔の地盤に対し各土層又は
各ステージ毎に、同様に側方に圧密脱水作用を行い、強
度をアップし、全体的に変位を抑制し、当該所定エリア
の地盤の強度を増強するようにし、当該各削孔に対する
地盤強度に際しては削孔に挿入する注入管に1個又は複
数個の袋体を所定ピッチで軸方向に設け、該袋体中に可
塑性グラウトをインターバルに注入し、当該地盤に袋体
を通して圧密脱水作用を起こさせて、又、一度に所定量
を注入して周辺地盤を破壊する事による該袋体の破損を
防ぎ、少しずつ該袋体の体積の範囲内で拡大する事によ
り上方への移向を防ぎ、側方に注入液が圧入されること
により、地盤隆起を押さえながら、周辺地盤の密度の増
加を図るようにし、前述同様に当該地盤強度を向上さ
せ、更には、削孔に挿入する注入管に袋体を所定ピッチ
でセットし、各袋体綯いに懸濁型グラウトを圧入して袋
パッカーを形成し、該袋パッカーを削孔の周辺の土層に
圧締させることにより、実質的にはパッカーが大サイズ
にされ袋パッカーを形成し、該袋体パッカーより下方か
ら可塑性グラウトを圧入する事により、該袋パッカーに
対する可塑性グラウトの乗り越えが無く、該袋パッカー
による拘束効果により地盤の隆起等の変位がなく、地盤
脱水作用による強度が全体に及び、強度向上が全領域的
に図れるようにし、更に、可塑性グラウトの当該地盤に
対する注入において、土中水分が排除されるように、排
水用のドレーン材を併設して、間欠的な排水効果による
地盤の側方圧密脱水効果を促進させ、或いは、排水管を
設置して地下水を排水し、当該圧密による速度を向上さ
せるようにし、更に地盤の隆起等の変化を計測するため
にレーザー等のセンサーにより、リアルタイムで当該変
化を測定し、地盤の圧縮量を把握し、或いは、当該変化
が設計的に異常を生じた時には、即応的に可塑性グラウ
トの注入を調整したり、或いは、注入装置の制御装置を
介し、注入量や注入深度や比重や注入量やインターバル
時間等を自動的に切り換え的に調整して、所定変位を超
えないうちに他のステージに移向し、設計通りの圧密脱
水による地盤強度の向上が確実に行うことが出来、又、
上記地盤の変位測定は地表面における地盤隆起の測定を
することも可能であるし、或いは、ストレンゲージを張
った計測棒を地盤中にセットして測定方向への地盤の部
位の変位を知ることが出来、又、地盤中に間隙水圧計を
設けて、圧密脱水状況を把握することが出来るようにし
たものである。
【0016】
【発明の背景】而して、この出願の発明は、懸濁型の可
塑性グラウトを注入管から軟弱地盤に低速で圧入する
と、送給管から注入管では注入管吐出口付近では流動性
はあるがため、注入圧力を加えている間は流動性を保持
して注入範囲を拡げるか、地盤中の注入グラウトの先進
部では注入圧力による周辺土粒子への脱水によってグラ
ウトの含水量が低減して流動性が失われる。このため、
更に圧入を続けると、注入管の外側の土粒子を周辺に押
しやり、可塑性グラウトが置き代わるため、注入孔の間
の土の密度が増大して地盤の強度が増加し、引き続いて
可撓性グラウトを圧入することにより周辺土を破壊する
事なく周辺に押しやって密度を増大させ、これにより地
盤を強化する。
【0017】即ち、改良地盤は注入孔を介し注入を、
又、所定の領域に一度に多量の可塑性グラウトを圧入す
ると周辺土が圧密する前に破壊してしまうが、全注入量
を分割してインターバルで圧入すると可塑性であるがた
め注入の中断により流動が停止し、その位置に保持さ
れ、その周辺土は圧密脱水されて強化され、中心とする
可塑性グラウトによる柱状固結体とその柱状固結体には
さまれた密度の増加した土粒子の複合地盤となることを
見出だし発明としたものである。
【0018】更に、この出願の発明は軟弱地盤における
注入物周辺の土の密度の増大を確実にするために、以下
の技術を得て完成したものである。 1.流動し難い注入材料を用いて注入材を土粒子間に浸
透させずに周辺の土を割裂させずに押しやり、 2.地表面の隆起を出来るだけ防ぎ、且つ、注入管の軸
方向の地盤の変位の増大を防ぎ、 3.注入物が周辺地盤に割裂を起して亀裂を生ずること
なく、深度毎に注入物そのものによる所定径の固結柱を
形成して固結体による強度の付与とその周辺の土粒子を
横方向に押しやって、密度の増大を図り、 4.更に注入管の引張強度を地盤に対し付与し、 5.深度毎に固結径と密度の増大を把握出来る施工管理
を可能にする 6.以上により地盤の改良効果の設計を可能ならしめる このようにすれば、所定注入対象地盤に於ける土量をV
1 、注入固結物の体積をV2 ,地盤隆起量をV3 と
すると、所定領域に於ける地盤V1 の間隙の減少量は
V2 −V3 になり、これが密度の増大、即ち、強度、
又は、支持力の増大となる。更に、砂の密度の増大と固
結柱の強度とそれぞれの平面的な面積比を考慮した複合
地盤としての強度増加を得ることが出来る。
【0019】このためには、可塑性グラウト、又は、瞬
結性グラウトを用い(特に可塑性グラウトが優れてい
る)地表面の隆起を出来るだけ防ぎ、且つ、注入管の軸
方向の地盤の変位の増大をはかり、所定の地盤隆起を生
ずる前に、或いは、周辺土が破壊割裂する前に、他の注
入ステージに移向することをインターバル方式で繰り返
し、或いは、固結物や周辺地盤が脱水圧密するのを待っ
て、再度注入を繰り返す。
【0020】或いは、所定の領域に逸脱しない少量の可
塑性グラウトの圧入をした後、ステージを移動すること
を、繰り返す。
【0021】或いは、注入物が周辺地盤に割裂を起して
亀裂することなく、深度毎に注入物そのものによる所定
径の固結柱を形成して固結体による充分な強度の付与と
その周辺の土粒子を横方向に押しやって、地盤密度の増
大を図り、注入管の軸方向にパッカー化する袋体を有す
る注入管を用い、袋体に固結柱を圧入して注入管を地盤
に挿着した上で袋体の下部に位置する吐出口から可塑性
グラウトを圧入する。これにより、流動性のある該可塑
性グラウトを地表面近くに注入しても、注入したものが
上方に移向したり、地盤が隆起せずに所定の領域に固結
物が納まり易い。このため、所定の土層ごとに注入物が
側方向に圧入されるようになる。
【0022】又、更に注入管の引張強度を地盤に付与
し、圧密脱水を促進するようにドレーン材を併用した
り、排水管を地盤中に設置して排水を併用することによ
って、上述目的を達成し、この出願の発明を達成した。
【0023】尚、軟弱地盤改良工法に注入物の体積Vと
脱水後の体積V1´,地盤隆起量V2 とすると、地盤
注入における間隙の減少量はV1´−V2 となり、密
度の増大、即ち、強度のアップと支持力の増大が図られ
る。
【0024】
【発明の原理の態様】この出願の発明は軟弱地盤改良を
注入工法で可能とする地盤改良技術は以下の工法を採用
した。以下にこの出願の発明の原理態様を説明する。図
1はこの出願の発明による軟弱地盤改良における可塑性
グラウトの圧入による地盤強化モデルを示すものであ
り、図1(イ)にて改良対象地盤の土の容量をV0 と
し、可塑性グラウトによる固結柱の容量を1本当たりV
i としn本形成するとし、n本形成した時の隆起量を
Σ△Vi (i=1〜n)とすると、改良対象地盤の土
粒子間の空隙の圧縮量の合計は△V=ΣVi −Σ△V
i となる。即ち、改良対象地盤にて図1(ロ)におい
て、注入1本当たりの受持改良面積をS0iとし、固結
柱の面積をS1iとし、圧縮された土の面積はS2iと
すると、したがって、S0iの地盤強度はS1iの固結
柱の強度と圧縮された土のS2iの強度からなる複合強
度となる。
【0025】図2は引張強度を有する注入管4(或い
は、注入管に引張材を抱き合わせた補強材でもよい)に
袋体パッカーAを装着した注入管9を地盤に設置して可
塑性グラウトBを圧入した場合の地盤の強化モデルを図
示する。図2の(ハ)に示す様に、地盤を削孔して袋体
8付き注入管4を埋設して該袋体8に懸濁型グラウトを
圧入して周辺地盤に膨脹させて該袋体8のパッカーAを
形成することにより、周辺の土が圧縮して実際の袋体8
よりも大きな土中アンカーが形成される。該土中アンカ
ーによって引張強度を有する注入管4が地盤に定着され
る。この状態だけでも地盤が変位しようと、引張体に伸
びが生じ地盤に引張強度が付与される。次に当該図2の
(二)に示す様に、袋体4パッカーAの間に注入管9の
吐出口から該可塑性グラウトBを圧入すると、その周辺
の土が圧縮して密度の大きな領域Gを形成する。可塑性
グラウトBは袋体パッカーAと更に大きな土中のパッカ
ーEによって上下への移動を押さえられているので、横
方向の土層を押し広げるしかない。このために、その周
辺に土粒子間隔が減少した密度の大きな領域Gが形成さ
れる。更に図2の(ホ)に示す様に、この可塑性グラウ
トBの圧入は袋体パッカーA,E間で上下に膨脹しよう
とするので、注入管(引張材)を伸ばそうとする力が作
用し、それが注入管4の引張強度を発現し、地盤に引張
強度を付与することになる。更に袋体パッカーA,Eの
拘束効果により、各注入ステージに於ける注入圧による
地盤隆起を抑制する。このことは、効果的に地盤の密度
を増加させると同時に所定の土層毎に確実に改良せしめ
る結果各層毎の注入量に相当する強度増加の設計が可能
になる。
【0026】即ち、各土層毎に注入量に相当する径を有
する固結柱の形成とその固結体積と地盤隆起量Σ△Vi
を加味した土の体積の減少(△V)による密度増加が
算定出来る。
【0027】即ち、△V=ΣAi +ΣBi −Σ△Vi
=間隙の減少=密度の増加となる
【0028】更に図3の(チ)に示す様に、固結柱Bの
強度と増加密度領域Gの増加密度とそれぞれの面積比率
より複合地盤としての強度が算出出来る。そして、注入
前の地盤の間隙と強度を測定した上で各土層毎に可塑性
グラウトの注入量を設定しておくことにより計画的に地
盤改良効果を設計してそれを確実に実現出来る。図3の
(ト),(チ)は上記地盤強化原理による建造物基礎の
補強モデルを示す。図4は可塑性グラウトの圧入と、脱
水又は吸水による地盤強化モデルを示す。Hはドレーン
材または排水管である。一般に地盤注入において、これ
らの脱水又は排水を併用すると、その部分に流線が集中
するため注入物がドレーン材や排水管Hに流入してつま
ってしまうので有効ではない。しかるに、可塑性グラウ
トの場合、地盤中に亀裂を生じて流出することなく固結
柱を徐々に拡大していくため、固結柱の周辺の間隙水が
これらのドレーン材又は排水管Hを通して脱水するため
周辺の土の密度増加が確実にかつ急速に行われるという
効果が生ずる。
【0029】
【発明が実施しようとする形態】次に、この出願の発明
実施しようとする形態を実施例の態様として図5乃至図
12に従ってインターバル方式による形態として説明す
れば以下の通りである。
【0030】尚、第13図と同一態様部分は同一符号を
用いて説明するものとする。
【0031】図5に示す実施形態はインターバル方式の
基本的実施例の態様を示すものであり、所定の軟弱地盤
3,同様に在来態様同様の形式により所定ピッチの横方
向に介して削孔4を所定深度に形成し、図示しない通常
の注入管9を該削孔4に挿入し、地上の図示しない注入
装置から懸濁型の可塑性グラウトを所定のタイムラグで
インターバル方式により当該注入管9を所定ピッチ、
(リ)に示す様に、所定ステップアップ、或いは、ステ
ップダウンを介し、反復して、注入を6,7,8と地盤
3のゾーンごとに反復して追い討ち式に行っていく。
【0032】この場合、各サイクルに於ける可塑性グラ
ウトの注入は注入初期にあっては流動性が保たれる為に
地盤3内の排水を行いながら、スムーズな注入が可能で
あるが、所定タイミングの後、圧送を停止すると、前述
の如く流動性を失って経時的に固化し、後注入する可塑
性グラウトは先行して注入された可塑性グラウトを内側
から側方向に押しやり、上側の地上方向には逸走せず、
追い討ち的に横方向に重合する方式で注入され、側方地
盤の圧密脱水を図り、注入部位に於ける脱水が図られて
注入可塑性グラウトの強度は増大し、後注入の可塑性グ
ラウトは回を重ねる度に強度を向上し、重なる圧密作用
を介し、地盤強度はサイクルを重ねる度に向上してい
く。
【0033】このため、注入圧力は地盤隆起に作用する
よりも側方向への圧密作用が生ずる。
【0034】尚、削孔4の軸方向上方向には所定のタイ
ムラグで注入する可塑性グラウトの機能により、変位が
垂直方向よりも水平方向におこり易く、したがって、地
盤3の上方への隆起は避けられる。
【0035】当該タイムラグを介しての基本的インター
バル方式での可塑性グラウトの注入態様は当該図5の
(リ)に示す通りであるが、(ヌ)に示す態様において
は、同一ゾーンに於ける可塑性グラウトの地盤注入のタ
イムラグを所定に替えることにより、該可塑性グラウト
の経時的に固化された横方向の重積分がサイクル5´,
6´ ,7´ を重ねる度に地盤を圧密してその強度を向
上させていく態様を示すものである。
【0036】図7に示す実施例は、袋体81を1つ、又
は、複数設けた注入管を介して所定の各袋体81内にイ
ンターバル方式により可塑性グラウトの注入を行う態様
であり、相隣る削孔41…4n間の地盤3の強化が全体
的に集合的に行える態様である。
【0037】而して、削孔4に挿入する外管9に環設し
た袋体81,81´ ,81´ が初期には図7の(ル)
にある様な、縮小状態にあるものが経時的に所定タイム
ラグを介し、インターバル方式により、追い討ち的に注
入することにより、同じく図7の(オ)に示す8´ の
様に、又、図7の(ワ)に示す様に、81´´の如く膨
脹して側方地盤に圧縮力を与えて、圧密作用を与えて、
地盤の強化を図ることが出来るようにした態様である。
【0038】尚、当該プロセスのより可塑性グラウトの
注入はインターバル方式を採るため、周辺地盤は割裂破
断しないため、袋体81は破れず、したがって、該可塑
性グラウトは該袋体81を破っての逸走が避けられる。
当該実施例は袋体81内に可塑性グラウトをインターバ
ル方式で注入することのみによって周辺地盤を圧密強化
して地盤を改良する例である。
【0039】而して、図5に示す当該実施例の態様にお
いては、削孔4内に挿入した注入管9を所定タイムラグ
を介し、所定のステップアップ、或いは、ステップダウ
ンによるインターバル方式を介し、地盤側方に注入する
態様であるが、図6に示す実施例においては、当該地盤
3の所定エリアに対し、削孔を横方向所定間隔を介し、
設定数多数の削孔41,42,43…を形成させ、各削
孔に対し、各別個に注入管を挿入し、所定タイムラグを
バルブ51 ,52 ,53 ,54 …及び図示しないポ
ンプを介し而して図示しない注入装置に接続し、可塑性
グラウトをコンピューターを有するコントローラー61
により所定のプログラムを介して、当該図6に示す様
に、削孔41,42,43…に対する注入タイミングを
コンピューター17を介してずらして、横方向に並列的
に形成された該削孔41,42,43…に対し、バルブ
51 ,52 …55 コントローラー61を介して所定
タイムラグを有して、インターバル方式により、可塑性
グラウトを注入して地盤の相隣る削孔41,42,43
…の側方地盤の全領域的な圧密脱水を行って、結果的に
全領域的な地盤の強度の向上を図ることが出来る。
【0040】勿論、当該態様にあっては、所定のインタ
ーバル方式をとることにより、設定タイミングで全削孔
41,42,43…を一巡した後は、初期の削孔41に
戻ることが可能であり、該管のインターバルの可塑性グ
ラウト注入において、注入された可塑性グラウトは固化
し、地盤3に対する圧密状態を維持する。
【0041】尚、この出願の発明にあっては、インター
バル方式による可塑性グラウトの注入は、上述図5,図
6を基本的に有した方式をとり、各削孔4の上下方向に
注入管9,9,9・・・をステップアップ、或いは、ステ
ップダウンすると共に、相隣って併設された削孔41,
42,43…、コンピューター17のプログラムによ
り、所定のタイムラグでインターバル方式を横方向に立
体的に使うことで地盤表面の隆起を避け、側方地盤全体
の圧密脱水を行うことが出来る。
【0042】次に、図7に示す様に、削孔4に挿入され
た外管の注入管9,9´ ,9´´に軸 方向所定ピッチ
で、不織布等の透水性袋体や合成樹脂製等の不透水性の
袋体8を所定に折畳み状態で挿着し、削孔4内に挿着
し、該袋体8内に可塑性グラウト等の懸濁型のグラウト
を注入して膨脹させ、地盤3を側方に圧密化して脱水
し、上述実施例同様に、該地盤3の強度を向上する。
【0043】当該態様においては、該袋体8が初期には
図7の(オ)にあるような縮小状態にあるものが経時的
に所定タイムラグを介し、インターバル方式で、追い討
ち的に回数を重ねて注入することにより、図7の(ル)
に示す8´ の様に、又、当該図3の(ワ)に示す様に
8´´の如く膨脹して側方地盤に圧縮力を与えて、圧密
作用を与えて、強化された地盤を図ることが出来るよう
にした態様形態である。
【0044】而して、当該態様においては、袋体8によ
り、注入されたグラウトは上下方向には注入されず、し
たがって、地盤3の隆起等な生じないように出来る態様
であり、該袋体8のパッカー作用は充分に強固にされ、
地盤の強化が確実に行うようにした態様である。
【0045】尚、図8に示した袋体10のユニット長、
縦方向の長さを長くして、可塑性グラウトを注入して膨
脹させ、削孔4の側壁に圧着させる面積を広くして、圧
密作用を砂層,粘度層,礫層の全層に対してより大きく
する態様が適用可能である。
【0046】又、当該図8に示す実施例の態様は所定数
地盤の所定エリアに併設した前記削孔41,42,43
…に挿入した注入管91,92,93,94に軸方向所
定ピッチで指定した位置に袋パッカー10,10…,1
0´ ,10´ ,10´ …,10´´,10´´,1
0´´…を挿着し、前述実施例同様に強度の可塑性グラ
ウトを注入させる態様であり、当該実施例においては、
該各袋パッカー10,10´ ,10´´は膨脹して、
削孔壁に圧接され、圧密作用を行う為に、当該袋パッカ
ー10,10´ ,10´´の実質的なサイズは大きく
なり、したがって、軸方向相隣る該袋パッカー10,1
0´ ,10´´,10に於いて、注入される可塑性
グラウトは実質的な該大サイズの該袋パッカー10,1
0´ ,10´´により軸方向には可塑性グラウトの逸
走はされず、したがって、当該態様においては前述実施
例以上に確実に地盤3の隆起等の変形は生ぜず、地盤3
の側方への圧密脱水作用はより確実に行われ、地盤強化
は確実に行われるという効果が得られるというものであ
る。
【0047】而して、上述の如く、この出願の発明にお
いては、各削孔4に注入された可塑性グラウトは地盤3
の側方の圧密脱水作用を行って上方への逸走は阻止さ
れ、したがって、地盤の隆起等は生じ難いが、地盤表面
の隆起や各相隣る削孔相互間の変形量を測定するために
周公知のレベルセンサーによるレベル検出方式を用い、
図10に示すようにレーザービーム発生装置11´ に
対し、注入管9の上部に設けたレーザー受信装置12を
介し、レーザービームセンサー15を設け、受信装置を
介し、コンピューター17を介し、適宜注入制御装置に
より、図に示す様に注入管9に対する、可塑性グラウト
の注入の注入量やインターバル時間や比重等を調整的に
制御するようにし、レーザービーム装置11´ から発
生するレーザービームが精密に作製されたレーザービー
ムセンサー15に対し、受信装置13が上下に変位し、
地盤3の隆起等が正確に検出されると、コンピューター
17を介し、図示しない注入制御装置を発停し、間欠的
に注入する可塑性グラウトの側方地盤の圧密脱水に最適
なタイミングと量で注入を行い、地盤の隆起等を測定し
ながら、最適に注入を行う態様である。
【0048】尚、当該図10に示す様に、注入の圧密体
の側方変位や地盤の隆起等の計測検知はレーザー光線を
用い、又、光学的に検知する為に、mm単位の精密な計
測が可能である。
【0049】したがって、当該削孔4の変位や地盤3の
隆起は広範囲に亘って精密な計測が可能であり、該地盤
3の変位等の微少な変位を正確に、検出して設計通りの
地盤3の強度向上が行える。
【0050】尚、当該実施例においては削孔4の側部に
側方変位測定削孔9´ を形成して、上部にレーザービ
ーム装置11´ の発生するレーザービームのハーフミ
ラー14を設けて当該測定用削孔9´ の検出装置13
´ により削孔9´ の側方変位を検出し、同様に、修正
補修を行うべく図示しない注入制御装置による可塑性グ
ラウトの注入を所定タイムラグやその注入量や比重や圧
密を再調整し、削孔即ち、可塑性グラウトの注入による
地盤の変位を避け、設計通りの地盤3の強度地盤を図る
ようにしたものである。
【0051】而して、上述実施例において、側方地盤3
に対する圧密脱水作用を介し、該地盤3の強度を向上す
ることが基本的には可能であるが、可塑性グラウトの該
地盤3に対する注入部位に地盤3中の水分が他方に逸走
して他の地盤3部分の流動性を高めたりする虞れがある
が為に、液状化現象等の潜在的な原因を除くべく、可塑
性グラウトの注入に伴って排除される地盤3中の水分を
強制的に配設するべく図9に示す様に、削孔の内部の周
公知のペーパードレーンやサンドドレーン等のドレーン
材18(排水性や土性の異なる地層を貫通して)を併設
し、(当該ドレーン材18の削孔中4への挿入セット技
術については既に開発実用化されている技術が容易に用
いることが出来るものである)袋体8や袋パッカー10
等の膨脹による圧密脱水に伴う地盤3中の水分をと当該
ペーパードレーン材18(単体とは限らない)や排水管
により揚水、排水するようにし、可塑性グラウトによる
圧密作用と脱水作用を両方に亘って間欠的積極的に行う
ことが出来るようにした態様である。
【0052】又、図11に示す実施例の形態において、
予め地盤3に対し所定深度に形成した削孔4内に上部の
みに袋体81を環設した外管としての注入管9に該袋体
81の下方の所定ピッチで環設したゴム製のスリーブ1
9´ ・・・を具備し可塑性グラウトを注入するようにした
態様であり、当該実施例の態様においては可塑性ゲルな
グラウトを所定のインターバルにより注入することによ
り上述各実施例と同様の作用効果が期待出来るものであ
る。
【0053】当該図11の(ネ)に示す実施形態の態様
においては、削孔4内に挿入する外管9の長手方向に所
定ピッチで袋体81,81,81を環設し、外管9の各
袋体81間に所定段数のゴム製等のスリーブ19,1
9,19を環設して内管により袋体にグラウトを圧入し
てパッカーを形成してのち、該内管より可塑性グラウト
を圧入する態様であり、或いは、インターバル方式によ
り可塑性グラウトを注入する態様であり、この場合、可
塑性グラウトは懸濁型の可塑性を呈するセメントベント
ナイトや、更にスラグを加えたものやこれらに水ガラス
やベントナイトや消石灰等を添加して可塑性や強度を調
整して行うようにしたものである。
【0054】而して、図12に示す実施形態は、所定部
位に削孔4を形成し最上部の外管9の部位に袋体81を
一体のみ環設し、該袋体81の下部に当該地盤3の地層
の表層20,砂層21,粘性土層22,砂礫層23のゾ
ーン毎に該外管9の外周面にゴム製のスリーブ19,1
9…を設けて各地層のゾーン毎に可塑性グラウトの薬液
を選択的に注入することが出来るようにした態様であ
り、又、当該削孔4の所定部位離れた領域に注入やサン
ドドレーン等のドレーン材18´ を併設させて注入管
9に注入する可塑性グラウトのインターバル方式による
連続的な注入に対応して地盤3中の水分を該ドレーン材
18´ を介し排出することにより注入する可塑性グラ
ウトの該ドレーン材18´ を介しての逸脱がなく圧密
が間欠的に作用し地盤全体の地盤強化が図れ、又、地盤
の隆起が生じないようにした態様である。
【0055】勿論当該実施例において。可塑性グラウト
の濃度や強度や流動性の選択は当該地盤3の地層ゾーン
毎の土質や相対密度に応じて選択自在に出来るものであ
る。
【0056】そして、当該実施例においては、ドレーン
材18´ による排水が間欠的に行われるために可塑性
グラウトの薬液の過剰な供給がおこらず、したがって、
その限り、地盤3の隆起等は生ぜず、地盤表面変形等は
避けられるものである。
【0057】尚、この出願の発明の実施態様は上述各上
述実施例に限るものでないことは勿論である。
【0058】而して、可塑性グラウトの地盤3への注入
を行うに際し、当該地盤3の隆起等の計測を行って、当
該隆起に対し、調整的に可塑性グラウトの注入量や比重
やインターバルのタイムラグ等の量をコントロールする
ようなことはしないで、地盤の隆起のみを施工中に行う
ようにすることも可能であることは勿論のことである。
【0059】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に地盤の強度の向上を図る可塑性グラウトの注入施工に
おいて、当該可塑性グラウトの注入に際し、地盤の上方
への隆起を押さえ、削孔の側方変位等を防止しながら、
地盤の強化を側方にて図ることにより、懸濁型の可塑性
グラウトによる改良工事や地盤の液状化防止対策が確実
に行えるという優れた効果が奏される。
【0060】特に、グラウトを可塑性グラウトとするこ
とにより、当該初回のグラウトの注入に際し、該グラウ
トを圧送する工程においては、流動性が保ちながら、注
入液の地盤中の先進部では脱水より流動性は低下しなが
ら表面部が凝固しつつある薄膜を形成しつつ周辺の地盤
を割裂する事なく拡げて周辺の土の密度を増大して強度
増加をはかる事が出来る。又、強度の大きな増加を得る
には全注入量を分割して注入するためにインターバル注
入が行える利点があり、この場合所定の注入量の一部を
圧送してから圧送を停止すると、可塑性グラウトは流動
性を失い、凝固して注入周辺の地盤を圧密し、その後、
注入する次回の可塑性グラウトの注入は先行して注入し
た可塑性グラウトが凝固し、したがって、周辺地盤を割
裂する事等なく、横方向に薄膜状に重合されて、新たな
圧密領域を形成しながら周辺地盤を押し拡げながら、可
塑性グラウトの注入が拡大する。このように所定のタイ
ムラグを介しながら、インターバル方式により、複数回
注入することにより、当該領域に於ける地盤圧密脱水作
用が行われて当該領域の地盤の隆起が避けられ、側方の
みの強化が設計通りに行われ、軟弱地盤の改良や、液状
化防止施工が行われるという優れた効果が奏される。
【0061】而して、可塑性グラウトの注入を削孔の軸
方向にステップアップ方式やステップダウン方式にし
て、所定のタイムラグを介し、インターバル方式により
注入を行うことにより、当該態様においては、確実に地
盤の隆起等が行われず、側方の圧密脱水作用のみが行わ
れるという優れた効果が奏される。
【0062】又、所定エリアの地盤に相互に所定間隔を
介し、形成した所定の複数の削孔に対し、横方向におい
て、所定のタイムラグを介し、インターバル方式にて可
塑性グラウトの注入を行うことにより、所定の広大な面
積の地盤エリアの側方圧密脱水作用を介しての強化が一
挙に行われるという優れた効果が奏される。
【0063】又、削孔の軸方向にステップアップ方式や
ステップダウン方式と共に、上述横方向にインターバル
方式を介して、可塑性グラウトの立体的な注入をする態
様を相隣って行うことにより、地盤の総合的な強化が行
われるという優れた効果が奏される。
【0064】更に、削孔に挿入した注入管に所定ピッチ
で袋体や袋パッカーを挿着し、袋体に可塑性なグラウト
をインターバル方式で注入することにより、袋体から浸
み出した可塑性グラウトが削孔の側壁とゲル化作用を生
じ、実際のパッカーサイズよりも大サイズのパッカーを
形成し、したがって、相隣る袋体等に注入した可塑性グ
ラウトが袋体を越えて、上下方向に逸走して、地盤の隆
起等の変位が行われることが無いという優れた効果が奏
される。
【0065】このため、注入管又は注入管に抱き合わせ
た引張材の引張強度が地盤に付与されるという効果を生
ずる。
【0066】而して、削孔に可塑性グラウトの注入をイ
ンターバル方式で行う際に、ペーパードレーン等のドレ
ーン材等を併設することにより、該可塑性グラウトの注
入に合わせて排除される脱水分が当該ステージの水分を
当該ドレーン材を介し、積極的に排水出来るために圧密
に伴う地盤の強度による、よりスムーズに地盤改良がな
されるという優れた効果が奏される。
【0067】而して、可塑性グラウトのインターバル方
式による地盤中への注入に際して、当該地盤の変位計測
をレーザー光線等により、計測してコンピューター等を
介し、リアルタイムに変位計測行うことにより、可塑性
グラウトの注入量や注入タイミングを調節して、設計通
りに地盤の強度の向上を行うことが出来るようにするこ
とが出来るという優れた効果が奏される。
【0068】このように、可塑性グラウトをインターバ
ル方式を介して、一定のタイムラグを介し、重ねて注入
することにより、圧密が重ねられて地盤強化がより正確
に設計通りに行えるという効果がある。
【0069】そして、在来態様の如く、溶液型の薬剤を
一気に連続的に地盤中に注入することにより、当該注入
された薬剤が地盤を割裂して逸走し、経時的に所定のゲ
ルタイムで凝固することにより、圧密作用が図れないと
いうことがなく、形成される固結物の強度も地上で注入
剤と砂を混合して形成されるサンドゲルの強度と大差は
ないものしか得られないというデメリットが避けられ、
単なる懸濁型の注入剤を浸透させた場合、その粒子間に
目詰まりによる固結物の強度が大きくなるという現象が
見られず、強度の向上が期待出来ないということもない
効果が奏される。
【0070】そして、この出願の発明によれば、地盤の
隆起等が生じない為に、当該地盤上に構築されている建
築物等が当該地盤の隆起により傾斜するような虞れが全
くないという効果がある。
【0071】又、可塑性グラウトについて所定の薬剤を
混合することにより。その流動性や強度を適宜に調節出
来るという柔軟性がある効果も奏される。
【0072】加えて、可塑性グラウトの地盤への注入に
際し、地盤条件に応じて、注入力や注入回数を増減する
ことが出来る施工上の柔軟性もある。
【0073】而して、この出願の発明の可塑性グラウト
の注入に際し、適宜のダブルパッカー工法等、その他ロ
ッド注入工法等も選択出来るという設計の自由度ある
効果がある。
【0074】又、この出願の発明に使用される可塑性グ
ラウトは実質的に非浸透な注入材であって、懸濁型の瞬
結性、或いは、粘度のような塑性を有する注入材であっ
てもよく、好ましくはホモゲルは最終強度が所定値以上
の配合性のものであればいい。
【図面の簡単な説明】
【図1】可塑性グラウト圧入による地盤強化モデル図で
あり、(イ)は改良対象領域に対する可塑性グラウトに
よる固結柱取り合い側面図であり、(ロ)は同部分断面
図である。
【図2】引張り強化度を有する注入管に対して地盤に可
塑性グラウトを圧入した地盤の強化モデルであり、
(ハ)は地盤における袋体パッカーの可塑性グラウトに
よる地盤の強化モデル図であり、(ニ)は同部分平断面
図であり、(ホ),(ヘ)は同袋体に対する引っ張り力
付与の構造断面図である。
【図3】図3は地盤強化原理による構造物基礎の補強モ
デルであり、(ト)は同袋体に対する注入された可塑性
グラウトの張力付与の概略構造断面図であり、(チ)は
同平断面図である。
【図4】脱水又は、吸水による地盤強化モデル図であ
る。
【図5】基本的実施例のプロセ図であり、(リ)はステ
ップアップ方式によるタイムラグを介しての注入態様の
断面図であり、(ヌ)は同一ゾーンに対するインターバ
ル方式の注入態様の断面図である。
【図6】所定エリアの地盤に相隣って形成した削孔を介
しての可塑性ゲルなグラウトの注入のインターバル方式
による態様の断面図である。
【図7】袋体を介しての圧密プロセスの断面図であり、
(ル)はその中間時期における断面図、(オ)は初期工
程における断面、(ワ)は、終期における断面図であ
る。
【図8】パッカー方式による注入施工の断面図であリ、
(カ)〜(ヨ)はパッカー袋の側方経時的膨大側面図で
ある。
【図9】削孔にドレーン材を併設して脱水効果を促進す
る施工態様の断面図である。
【図10】地盤の施工中途における、変位計測態様の模
式図である。(タ)はレベルセンサーによるレベル検出
方式に用いるレーザービームの発生装置の概略側面図で
あり、(レ)は地盤の隆起の計測見地態様の模式側面図
である。
【図11】この出願の発明の地盤注入の実施例の断面態
様図であり、(ソ)はゲル化時間の短い可塑性ゲルのグ
ラウトの薬液の注入態様の断面図であり、(ツ)はゲル
化時間の長い可塑性グラウトの薬液の注入態様の概略断
面図である。
【図12】地盤中に注入する可塑性グラウトのゲル化時
間による圧密現象を促進するための注入削孔とドレーン
材の取り合い構造模式図断面図である。
【図13】一度に過大の可塑性グラウトを注入した場合
の地盤の割裂の態様断面図である。
【符号の説明】
3 地盤 9 削孔 8 袋体(袋パッカー) 18´ ドレーン材 17 コンピューター
フロントページの続き Fターム(参考) 2D040 AB01 AC05 CA01 CA02 CA03 CA04 CA05 CA10 CB03 DC02 FA00 FA01 FA08 2D043 CA04 CA05 DA04 DA05 DA09 EA04 EA06 EA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地盤中に注入管を介してグラウトを注入
    し、当該地盤の強度を向上させる軟弱地盤の改良工法に
    おいて、対象地盤に所定の間隔で設けた複数の注入孔か
    ら可塑性グラウトを地盤に圧入し土粒子を周辺に押しや
    って、周辺の土の密度を高めることにより地盤を強化す
    るようにすることを特徴とする軟弱地盤の改良工法。
  2. 【請求項2】地盤中に注入管の軸方向に1つ又は複数の
    袋体を配設し、該袋体の少なくとも下方に吐出口を設け
    た該注入管を所定の間隔で設置し、該袋体にグラウトを
    圧入してパッカーを形成したのち、吐出口から可塑性グ
    ラウト、或いは、ゲル化時間の短い懸濁型グラウトを地
    盤に圧入し、該地盤の隆起を抑制しながら土粒子を周辺
    に押しやって周辺の土の密度を高めることによって地盤
    を強化することを特徴とする軟弱地盤の改良工法。
  3. 【請求項3】上記請求項1,2において、注入管の軸方
    向に所定ピッチで袋体を配設し、該袋体内に硬化材を圧
    入してパッカーを形成し、該パッカー間に設けられた注
    入管の吐出口から可塑性グラウト又は、ゲル化時間の短
    いグラウトを地盤中に圧入することを特徴とする請求項
    1,2いづれか記載の軟弱地盤の改良工法。
  4. 【請求項4】上記請求項1〜3の注入において、該グラ
    ウトをインターバル方式で注入することを特徴とする請
    求項1〜3いづれか記載の軟弱地盤の改良工法。
  5. 【請求項5】地盤中に注入管の軸方向に1つ又は複数の
    袋体を設けた該注入管を複数本設置し、該袋体内に可塑
    性グラウト或いはゲル化時間の短いグラウトをインター
    バル方式で注入して、土粒子を周辺に押しやって周辺の
    土の密度を高めるようにすることを特徴とする請求項1
    記載の軟弱地盤の改良工法。
  6. 【請求項6】前記請求項1,2並びに請求項5の軟弱地
    盤の改良工法において、ドレーン材による脱水または吸
    水管による吸水を併用するようにすることを特徴とする
    請求項1,2,5項いづれか記載の軟弱地盤の改良工
    法。
  7. 【請求項7】請求項1,2,4,5において、前記可塑
    性グラウト、又は、ゲル化時間の短いグラウトの注入に
    際し、当該地盤の変位を計測しながら地盤改良を行うよ
    うにすることを特徴とする請求項1,2,4,5いづれ
    か記載の軟弱地盤の改良工法。
  8. 【請求項8】上記請求項1,2,4,5において、当該
    地盤の各土層に可塑性グラウト、或いは、ゲル化時間の
    短いグラウトの圧入量を設定して行うようにすることを
    特徴とする請求項1,2,4,5いづれか記載の軟弱地
    盤の改良工法。
  9. 【請求項9】前記請求項1,2,4,5において、可塑
    性グラウト、或いは、ゲル化時間の短いグラウトのイン
    ターバル方式による反復注入を併用して用いることを特
    徴とする請求項1,2,4,5いづれか記載の軟弱地盤
    の改良工法。
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