JP2003105590A - めっき装置及びめっき方法 - Google Patents

めっき装置及びめっき方法

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JP2003105590A
JP2003105590A JP2001306614A JP2001306614A JP2003105590A JP 2003105590 A JP2003105590 A JP 2003105590A JP 2001306614 A JP2001306614 A JP 2001306614A JP 2001306614 A JP2001306614 A JP 2001306614A JP 2003105590 A JP2003105590 A JP 2003105590A
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Yumi Suzuki
優美 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅膜等の金属膜を形成するめっき装置であっ
て、膜厚及び埋め込み性能の面内均一性を更に改善する
ことのできるめっき装置等を提供する。 【解決手段】 本発明によるめっき装置100は、めっ
き液22が流動する液槽12と、この液槽12内に配置
された銅板14に対して半導体ウェハWを平行に保持す
るウェハホルダ16と、銅板14をアノードとし且つ半
導体ウェハWの被成膜面をカソードとする電源34と、
ウェハホルダ16に音響的に結合され且つ超音波を発生
する圧電素子を有する振動子90を備えている。めっき
液22中に浸漬された半導体ウェハWは、回転されずに
静止状態で保持され、振動子90からめっき液22に超
音波振動が加えられる。これにより、めっき処理に伴っ
て発生するボイドが、半導体ウェハW上に形成された凹
部内に滞留することを抑止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
製造技術に関し、特に、銅等の金属膜の成膜に用いられ
る電解めっき装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの高集積化、微細
化は急速な進展をみせており、現在のサブハーフミクロ
ンからサブクォータミクロンへと着実に移行しようとし
ている。このような半導体デバイスの高集積化、微細化
の要請に対応して、低抵抗でありエレクトロマイグレー
ション耐性にも優れた銅が配線材料として注目されてお
り、実際に実用化が進められている。
【0003】銅配線膜の成膜方法としては、スパッタリ
フロー法やCVD法等、種々の方法が挙げられるが、そ
れらのなかでも、電解めっき法は、低コスト、高スルー
プットであり、且つ、ヴィアホール、コンタクトホー
ル、他の配線溝等の凹部に対して比較的良好な埋め込み
性が得られることから、今般、広く採用されている。
【0004】ここで、従来一般の銅の電解めっき装置と
しては、図4に示すようなフェイスダウン方式のものが
知られている。このめっき装置においては、液槽1内の
めっき液2に半導体ウェハWをその被成膜面を下向きに
して(フェイスダウン)浸漬させ、液槽1の下部に配置
された銅板3と半導体ウェハWとの間に電圧を印加させ
ることで、銅が半導体ウェハW上に電気化学的に成膜さ
れるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
電解めっき装置により銅膜を形成した場合、局所的に膜
厚の異なる部分が発生したり、ヴィアホール、コンタク
トホール、配線溝等の凹部に対する埋め込み性が悪い部
分(例えば、ボイドの発生)の発生といった不都合が生
じることがある。
【0006】この問題に対しては、従来から、半導体ウ
ェハWを低速回転させる手段や、めっき液2の組成を一
定に保つために液槽1外の薬液自動制御システムを通し
て循環させる手段4等が考えられている。しかし、その
ような改善策を施しても、未だ膜厚及び埋め込み性の面
内均一性は十分に満足いくものではなかった。
【0007】また、本発明者の知見によれば、ヴィアホ
ール、コンタクトホール、配線溝等の凹部の内方に供給
されるめっき液の拡散層を極力一定に保持することによ
り、膜厚及び埋め込み性の面内均一性を向上させ得る。
このような拡散層の安定化を図るには、半導体ウェハW
を回転させずに静止させた状態でめっき処理を行う方が
有利と考えられる。しかし、電解めっき処理では、処理
に伴って発生するガス成分、例えば水素ガス等が、半導
体ウェハW上に形成された凹部内に微小ボイドとなって
滞留する傾向にあり、こうなると、凹部内のめっき液の
入れ替えが阻害され、また、電流密度の低下や局所的な
不均一化を招くおそれがある。このような事象は、フェ
イスダウン方式のめっき処理おいて特に深刻な問題とな
り得る。
【0008】そこで、本発明はかかる事情に鑑みてなさ
れたものであり、銅膜等の膜厚及び埋め込み性の面内均
一性を更に改善することのできるめっき装置を提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるめっき装置は、めっき液が貯留される
と共にめっき液が所定の方向に流通される液槽と、液槽
内に配置された銅板のような板状の成膜材料源と、液槽
内において成膜材料源に対して平行又は略平行に対向配
置されるように半導体ウェハ等の被処理体を保持する保
持部と、成膜材料源をアノードとし且つ保持手段により
保持された被処理体の被成膜面をカソードとする電源部
と、液槽内のめっき液に音波振動を加える加振部とを備
えるものである。
【0010】なお、本発明において「音波」とは、周波
数が0.1Hz程度以上の弾性波を含む音波、つまり周
波数が0.1〜20Hz程度の弾性波である超低周波、
周波数が20Hz〜20kHz程度の弾性波である可聴
周波、又は、周波数が20kHz以上の弾性波である超
音波であり、周波数及び/又は強度は一定であってもよ
く、規則的又は不規則的に変化してもよい。また、周波
数成分として超低周波帯域、可聴周波数帯域、及び超音
波周波数帯域の音波が混在していても構わない。
【0011】めっき液への音波振動の具体的な印加手段
としては、例えば、音波発振機や振動素子等の音波振動
体からの音波振動を、保持部及び/又は被処理体を介し
て加える方法、液槽を介して加える方法、めっき液を直
接音波振動させる方法等が挙げられる。すなわち、より
具体的には、加振部が、保持部に接続された音波振動体
を有するものであり、又は、液槽に接続された音波振動
体を有するものであり、或いは、液槽内に配置された音
波振動体を有するものであると好ましい。
【0012】このように構成されためっき装置において
は、加振部から液槽内のめっき液に音波振動が加えられ
ることにより、めっき液、そのめっき液に接触している
半導体ウェハ等の被処理体、液槽等が、印加された音波
の周波数に応じた周期で微小振動する。振動のエネルギ
ーは、めっき処理の進展に伴って発生するガスの微小ボ
イドに伝達され、めっき液中でボイドも振動される。上
述したように、半導体ウェハ等の被処理体上に形成され
たホール等の凹部内には、この微小ボイドが滞留する傾
向にあるが、音波振動によるボイドの機械運動及びめっ
き液の流体振動により、その凹部の内外でのめっき液の
入れ替え(交換)が促進される。
【0013】ここで、めっき液について簡単に説明する
と、硫酸銅をその主成分としているが、いわゆる「電解
めっきのレベリング効果」を利用して接続溝、ホール等
の凹部への埋め込み性を改善するために、添加剤も加え
られている。添加剤の種類は多種多様であり、例えば、
非イオン系界面活性剤等のように凸部や角部に選択的に
吸着しやすく且つ銅イオンの還元を抑制する作用を有す
る成分を含むいわゆる抑制剤が挙げられる。
【0014】このような成分を含む添加剤を加えると、
凸部での銅イオンの還元反応速度が抑制され、凹部の開
口状態を維持してオーバーハングを抑止し、相対的に凹
部の反応速度が高められるため、埋め込み性が向上する
ことになる。さらに、硫黄化合物、窒素化合物、若しく
はそれらの誘導体等のように接続溝、ホール等の凹部の
ボトムアップを助長するいわゆる促進剤(非抑制剤)も
一般的に用いられる。
【0015】しかし、このような添加剤を含有していて
も、従来問題であったようにめっき液の入れ替えが十分
になされなかったり、ボイドが発生して凹部内に滞留す
るような場合には、これらの添加剤の有効な効果が損な
われ、膜厚や埋め込み性に影響を与えることとなる。こ
れに対し、本発明では、上述の如く音波振動による凹部
内外のめっき液の交換が促進されるので、添加剤の作用
効果が阻害されることが防止される。
【0016】また、被処理体上に形成された凹部内に滞
留するボイドを含むめっき液により直接的に音波振動を
伝達・印加すると有利であり、この点を考慮すると、上
述した音波振動の各種印加手段のなかでは、加振部が、
保持部に接続された音波振動体を有するものであること
が望ましい。この場合、ボイドを一層十分に除去するこ
とができ、液槽中に音波振動体を配置するような場合に
比して、めっき液の流通や電界の変化をきたす等の電解
めっき処理自体に与える影響を最小限に抑えることもで
きる。
【0017】さらに、加振部が、めっき液に超音波振動
を加えるものであるとより好ましい。こうすれば、サブ
ハーフミクロンからサブクォータミクロンへと以降しつ
つある半導体デバイスに対応して線幅が極めて細くなり
且つ高アスペクト比を有する凹部内に音波振動が十分に
伝達又は伝播されやすくなる。よって、凹部内のめっき
液及びボイドを効果的に振動させて液交換及びボイド除
去を一層促進できる。
【0018】またさらに、液槽が底部にめっき液の供給
口を備えており、内部で上昇流を形成して上端から溢流
する型式のものが好ましい。このような液槽では、成膜
材料源、例えば銅板が液槽内の下部に水平に配置され
る。また、被処理体が半導体ウェハである場合、保持手
段は、半導体ウェハの被成膜面を銅板に対向するよう
に、例えばフェイスダウン方式であれば下向きにこの半
導体ウェハを保持するウェハホルダを採用できる。フェ
イスダウン方式で半導体ウェハが保持された場合、被成
膜面が上方を向くフェイスアップ方式に比して、凹部内
のめっき液及びボイドの滞留が顕著となるので、本発明
はこのようなフェイスダウン方式の電解めっき処理に対
して極めて有効である。
【0019】また、本発明によるめっき方法は、本発明
のめっき装置によって有効に実施されるものであり、被
処理体を電解めっき処理する方法であって、被処理体を
めっき液に接触させ、被処理体の回転又は回動を停止さ
せ、すなわち、回転又は回動させず、めっき液に音波振
動を印加しつつ電解めっき処理を行うことを特徴とす
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。なお、同一の要素には同一の符号を付
し、重複する説明を省略する。また、上下左右等の位置
関係は、特に断らない限り、図面に示す位置関係に基づ
くものとする。また、図面の寸法比率は、図示の比率に
限られるものではない。
【0021】図1は、本発明によるめっき装置の第一実
施形態を示す概略断面図である。電解めっき装置100
(めっき装置)は、銅を被処理体である半導体ウェハW
に成膜するためのものであり、先に説明した従来構成と
同様に、液槽12と、液槽12の下部に配置された成膜
材料源である円盤状の銅板14と、半導体ウェハWを下
向きに、つまりフェイスダウン方式で保持するウェハホ
ルダ16(保持手段)とを備えている。
【0022】液槽12の底部にはめっき液供給口18が
設けられている。また、このめっき液供給口18には外
部のポンプ20が接続されており、これにより、めっき
液22が液槽12内に底部から供給され、上方に流通す
ることとなる。また、液槽12の周囲は外槽24により
囲まれており、液槽12から溢流しためっき液22を受
け、そのめっき液22を外部のタンク26に回収するこ
とができるようにされている。
【0023】また、タンク26はポンプ20の吸込み口
に接続されているため、めっき液22は循環使用され
る。なお、図示を省略するが、タンク26は薬液自動制
御システムを構成することが好ましい。すなわち、タン
ク26にめっき液22の各成分の供給源及び成分濃度検
出計を接続し、濃度検出計からの信号に応じて供給源か
らの供給量を制御し、これにより、液槽12に送られる
めっき液22の組成及び濃度を常に一定とすると有用で
ある。
【0024】また、銅板14は略円筒形の液槽12の底
部に実質的に同軸に配置されており、液槽12の内壁面
と銅板14との間には環状の間隙が形成されている。従
って、液槽12の底部のめっき液供給口18から供給さ
れためっき液22は、この間隙を通って液槽12内を上
昇(流上)していく。
【0025】さらに、銅板14の上方には、半導体ウェ
ハWを保持し、且つ、その半導体ウェハWを液槽12内
に貯留されためっき液22に浸漬させるウェハホルダ1
6が配置されている。ウェハホルダ16のウェハ保持面
28は水平に且つ下向きとされており、銅板14の上面
に対して平行で、一定の間隔をおいて対向配置されてい
る。またさらに、ウェハホルダ16は、図示しない上下
機構を備えたホルダ保持部30に接続されている。これ
により、半導体ウェハWの交換等のために、保持した半
導体ウェハWを液槽12の上方に移動させることが可能
となっている。さらにまた、ウェハホルダ16のウェハ
保持面28にて保持された半導体ウェハWの被成膜面
は、水平で下向きとなり、銅板14の上面に対して平行
に且つ対向配置される。
【0026】また、ウェハホルダ16には、ウェハ保持
面28にて持された半導体ウェハWのエッジ部に接する
電気端子32が設けられており、この電気端子32には
電源34の陰極が接続されている。銅めっきされる半導
体ウェハWの被成膜面には予めPVD法等により薄い銅
シード層(導電性膜)が形成されており、この銅シード
層をカソードとして機能させるためのものである。ま
た、銅板14がアノードとして機能するように銅板14
には電源34の正極(カソード)が接続されている。
【0027】さらに、ウェハホルダ16の上部には、超
音波を発生する圧電素子を有する振動子90(音波振動
体)が音響的に結合又は接続されている。この振動子9
0は、圧電素子が超音波に相当する周波数で振動して超
音波を発生するのに十分な電圧を当該振動子90に印加
する電源回路系(図示せず)に接続されている。圧電素
子から発せられた超音波は振動子90を超音波振動さ
せ、更にウェハホルダ16を超音波振動させ、ウェハホ
ルダ16及び/又は半導体ウェハWを介して超音波振動
がめっき液22へ伝達又は伝播される。このように、振
動子90及びウェハホルダ16から実質的に加振部が構
成されている。
【0028】このように構成された電解めっき装置10
0を用いて半導体ウェハWに銅を成膜する方法について
説明する。まず、ポンプ20を駆動して硫酸銅を主成分
としためっき液22を液槽12に供給し、外槽24及び
タンク26を経て循環させる。それから、半導体ウェハ
Wをウェハホルダ16にセットした状態で液槽12内の
めっき液22に浸漬させ、電源34を投入する。これの
より、液槽12に貯留されためっき液22中の銅イオン
がカソードとしての半導体ウェハWの被成膜面(銅シー
ド層)にて還元され銅膜として成長していく。
【0029】この間、振動子90の圧電素子に所定の電
圧を印加して高速振動させ超音波を発生させる。これに
より、振動子90が超音波振動し、先に述べたように、
ウェハホルダ16及び/又は半導体ウェハWを介してそ
の超音波振動がめっき液22へ伝達又は伝播される。半
導体ウェハW上にホールや接続溝等の凹部が形成されて
いれば、めっき処理に伴って発生するガスに起因する微
小ボイドがめっき液22と共にその凹部内に滞留する傾
向にある。
【0030】めっき液22に伝播・印加された超音波振
動は、このような凹部内のめっき液22及びボイドをそ
の周波数に応じた周期で高速且つ微小振動させる。よっ
て、ボイドの機械運動及びめっき液の流体振動が引き起
こされ、凹部の内外でのめっき液22の入れ替え(交
換)が促進されると共に、ボイドが凹部外へ放出され
る。したがって、めっき液22の入れ替えにより攪拌効
果が奏されるので、凹部に対する埋め込み性や膜厚の面
内均一性が向上される。
【0031】また、ボイドに滞留に起因し得る電流密度
の低下や局所的な不均一化を防止でき、所望のめっき成
膜を確実に実現できる。しかも、半導体ウェハWをめっ
き液22中で回転又は回動させないので、半導体ウェハ
Wの被成膜面上におけるめっき液22の拡散層を安定に
維持できる。よって、膜厚及び埋め込み性の面内均一性
を一層向上させることが可能となる。
【0032】またさらに、めっき液22に含まれている
添加剤の効果も半導体ウェハWの全面に一様に発揮され
ることとなり、半導体ウェハW上に形成されたヴィアホ
ール、コンタクトホール、配線溝といった凹部に対する
埋め込み性や膜厚の面内均一性が更に一層向上される。
加えて、半導体ウェハWが保持されたウェハホルダ16
に振動子90を音響的に結合又は接続しているので、半
導体ウェハW近傍のめっき液22を直接的且つ均質に超
音波振動させることが可能となる。よって、半導体ウェ
ハW上の凹部内外でのめっき液の交換性能を高めること
ができる共に、局所的にボイドが残留してしまうといっ
たおそれを十分に抑止できる。
【0033】図2は、本発明によるめっき装置の第二実
施形態を示す概略断面図である。電解めっき装置101
は、振動子90の代わりに、液槽12の側壁内部に設け
られた振動子91(音波振動体)を備えること以外は、
図1に示す電解めっき装置100と同様に構成されたも
のである。この振動子91は、振動子90と同様に超音
波を発生する圧電素子を有しており、電圧印加用の電源
回路系(図示せず)に接続されている。また、振動子9
1は、液槽12の側壁に音響的に結合されており、圧電
素子から発せられた超音波は振動子91を超音波振動さ
せ、更に液槽12を超音波振動させ、その液槽12の内
壁面を介して超音波振動がめっき液22へ伝達又は伝播
される。このように、振動子90及び液槽12から実質
的に加振部が構成されている。
【0034】また、図3は、本発明によるめっき装置の
第三実施形態を示す概略断面図である。電解めっき装置
102は、振動子90の代わりに、液槽12の側壁内面
に接続され且つめっき液22中に配置された振動子92
(音波振動体、加振部)を備えること以外は、図1に示
す電解めっき装置100と同様に構成されたものであ
る。この振動子92も、振動子90と同様に超音波を発
生する圧電素子を有しており、電圧印加用の電源回路系
(図示せず)に接続されている。また、振動子92は、
液槽12の側壁に音響的に結合される必要はなく、圧電
素子から発せられた超音波が振動子92を超音波振動さ
せ、この超音波振動が振動子92から液槽12内のめっ
き液22中へ直接伝達又は伝播される。
【0035】このように構成された電解めっき装置10
1,102においても、超音波振動がめっき液22に有
効に伝播・印加され、半導体ウェハW上に形成された凹
部内のめっき液22の入れ替えを効率的に行い、且つ、
ボイドを凹部内から有効に除去できる。なお、その作用
効果については、上述した電解めっき装置100を用い
た場合と同等であるので、重複説明を避けるため、ここ
での詳細な説明は省略する。
【0036】以上、本発明の好適な実施形態について詳
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されない
ことはいうまでもない。例えば、圧電素子を有する振動
子90〜92の代わりに、リニア振動モーター等の振動
手段を用い、可聴波又は低周波帯域の音波を発生させ、
音波振動をめっき液22に加えてもよい。さらに、めっ
き装置100〜102は、半導体ウェハWの被成膜面が
下向きとなるフェイスダウン式であるが、フェイスアッ
プ式やその他のめっき装置にも本発明は適用可能であ
り、成膜材料も銅以外の金属とすることもできる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、銅
膜等の金属膜を被処理体、例えば半導体ウェハの被成膜
面全体に均一な膜厚で形成することができ、しかも埋め
込みの面内均一性及び埋め込み性自体を格段に向上でき
る。したがって、本発明によれば、高アスペクト比のホ
ール等の凹部に対しても良好な埋め込みを行うことが可
能となり、半導体デバイスの高速化、高性能化、小型化
に寄与し、歩留まりの向上をも図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるめっき装置の第一実施形態を示す
概略断面図である。
【図2】本発明によるめっき装置の第二実施形態を示す
概略断面図である。
【図3】本発明によるめっき装置の第三実施形態を示す
概略断面図である。
【図4】従来のめっき装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
100,101,102…電解めっき装置(めっき装
置)、12…液槽、14…銅板(成膜材料源)、16…
ウェハホルダ(保持手段)、18…めっき液供給口、2
0…ポンプ、22…めっき液、28…ウェハ保持面、3
0…ホルダ保持部、34…電源、90、91,92…振
動子(音波振動体)、W…半導体ウェハ(被処理体)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 優美 千葉県成田市新泉14−3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン 株式会社内 Fターム(参考) 4K024 AA09 BB12 CB01 CB06 CB08 CB12 CB15 CB26 4M104 BB04 DD52 FF21

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 めっき液が貯留されると共にめっき液が
    所定の方向に流通される液槽と、 前記液槽内に配置された板状の成膜材料源と、 前記液槽内において前記成膜材料源に対して平行又は略
    平行に対向配置されるように被処理体を保持する保持部
    と、 前記成膜材料源をアノードとし且つ前記保持手段により
    保持された被処理体の被成膜面をカソードとする電源部
    と、 前記液槽内の前記めっき液に音波振動を加える加振部
    と、を備えるめっき装置。
  2. 【請求項2】 前記成膜材料源が銅板から構成されてお
    り、前記被処理体が半導体ウェハである、ことを特徴と
    する請求項1記載のめっき装置。
  3. 【請求項3】 前記加振部が、前記保持部に接続された
    音波振動体を有する、ことを特徴とする請求項1又は2
    に記載のめっき装置。
  4. 【請求項4】 前記加振部が、前記液槽に接続された音
    波振動体を有するものである、ことを特徴とする請求項
    1又は2に記載のめっき装置。
  5. 【請求項5】 前記加振部が、前記液槽内に配置された
    音波振動体を有するものである、ことを特徴とする請求
    項1又は2に記載のめっき装置。
  6. 【請求項6】 前記加振部は、前記めっき液に超音波振
    動を加えるものである、ことを特徴とする請求項1〜5
    のいずれか一項に記載のめっき装置。
  7. 【請求項7】 被処理体を電解めっき処理するめっき方
    法であって、 前記被処理体をめっき液に接触させ、 前記被処理体の回転又は回動を停止させ、 前記めっき液に音波振動を印加しつつ電解めっき処理を
    行う、ことを特徴とするめっき方法。
JP2001306614A 2001-10-02 2001-10-02 めっき装置及びめっき方法 Withdrawn JP2003105590A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2019207092A1 (de) * 2018-04-26 2019-10-31 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Elektrode mit integrierter mechanischer schwingungsanregung
JP2020043260A (ja) * 2018-09-12 2020-03-19 住友金属鉱山株式会社 多結晶膜の成膜方法、基板載置機構および成膜装置

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