JP2003104792A - 半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法および半導体素子 - Google Patents

半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法および半導体素子

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JP2003104792A
JP2003104792A JP2001302247A JP2001302247A JP2003104792A JP 2003104792 A JP2003104792 A JP 2003104792A JP 2001302247 A JP2001302247 A JP 2001302247A JP 2001302247 A JP2001302247 A JP 2001302247A JP 2003104792 A JP2003104792 A JP 2003104792A
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semiconductor
thin film
doping concentration
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film crystal
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Masashi Kawasaki
雅司 川崎
Hajime Saito
肇 齊藤
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 LMBE法による半導体薄膜結晶成長におい
て、ドーピング濃度制御方法を広範囲かつ精密に行うこ
とが出来る半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法、
および、キャリア密度が精密に制御された半導体素子を
提供する。 【解決手段】 ドナー不純物であるGaをGa
形で添加したZnO焼結体と、ノンドープZnO単結晶
とをエキシマレーザ光8でレーザアブレーションして、
半導体基板3上に半導体薄膜結晶を成長させる。これに
より、そのZnO焼結体のみをアブレーションした場合
よりも少ないドーピング濃度を制御することが出来き
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体薄膜結晶のド
ーピング濃度制御方法および半導体素子に関する。
【0002】
【従来の技術】バンドギャップがおよそ3eVかそれ以
上である直接遷移型半導体は、青色から紫外発光の素子
を実現出来る材料として期待されている。このような材
料にはIII−V族化合物半導体であるGaN(窒化ガリウ
ム)や、II−VI族化合物半導体であるZnSe(セレン
化亜鉛)、ZnO(酸化亜鉛)などがある。そのなかで
もZnOは、励起子結合エネルギーが60meVと極め
て高く、室温においても励起子発光が観察されるため、
これを利用すれば現在実用化されているGaNやZnS
eよりも高効率・低消費電力な発光デバイスを実現出来
る可能性がある。
【0003】上記GaN、ZnSeおよびZnOなどの
半導体における結晶成長の手法には、CVD(化学気相
堆積)法、MBE(分子線エピタキシー)法などがある
が、酸化物薄膜成長では、母体原料のターゲットを短波
長パルスレーザでレーザアブレーションし、放出される
フラグメントを基板上に堆積させるPLD(パルスレー
ザ堆積)法が広く用いられ、特に上記ZnOの結晶成長
においてはPLDを高真空チャンバ内で行うLMBE
(レーザ分子線エピタキシー)法が適している。
【0004】LMBE法による半導体結晶成長において
半導体結晶の電気伝導を制御するには、ドーパント不純
物元素あるいは不純物元素を含有する化合物を母体原料
に添加して焼結ターゲットを作製し、その焼結ターゲッ
トをレーザアブレーションしてドーピングする手法が簡
便である。また、PLD法やLMBE法では、ターゲッ
トと成長した膜の組成ずれが少ないため、ドーパント不
純物元素の添加量を制御することによりドーピング濃度
を精密に制御出来る点で、セルを用いたMBE法による
ドーピング手法よりも優れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記LMBE
法では、焼結ターゲットへの不純物添加は0.1at%
〜0.5at%が制御の限界であり、これより少量の不
純物を精密に添加することは困難である。0.1at%
〜0.5at%はドーピング濃度にして1×10 19
−3〜1×1020cm−3に相当し、このドーピン
グ濃度は結晶性、導電率あるいは光透過率などの要請か
ら決定される通常の半導体のドーピング濃度より1桁以
上大きいという問題があった。
【0006】また、上記焼結ターゲットの作製工程にお
いて、原料の粉砕や焼成時に不純物が混入しやすい。特
に焼成時のルツボには安価なアルミナ製が用いられるこ
とが多く、焼成時の過程でAlおよびAl化合物が成長
結晶内に混入する。AlおよびAl化合物はZnOなど
のII−VI族化合物半導体ではドナー不純物となるため、
ドーピング濃度の制御が不安定となる。
【0007】更に、種々のデバイス作製工程においては
組成比およびドーピング濃度を変化させた積層構造を形
成する必要があり、構造が複雑になるのに伴って不純物
添加量の異なる多数の焼結ターゲットを準備する必要が
ある。
【0008】そこで、本発明の目的は、LMBE法によ
る半導体薄膜結晶成長において、ドーピング濃度制御方
法を広範囲かつ精密に行うことが出来る半導体薄膜結晶
のドーピング濃度制御方法、および、キャリア密度が精
密に制御された半導体素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法
は、レーザ分子線エピタキシー法で結晶を成長させる半
導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法であって、上記
半導体薄膜結晶に不純物ドーピングを行う際、不純物元
素または不純物元素を含む化合物と母体とを含有した不
純物添加母体半導体原料と、上記母体のみからなる母体
半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーションする
ことを特徴としている。
【0010】上記構成の半導体薄膜結晶のドーピング濃
度制御方法によれば、上記不純物添加母体半導体原料と
上記母体半導体原料とをレーザアブレーションすること
により、ドーパントの希釈効果が生じる。従って、上記
不純物添加母体半導体原料に行うレーザアブレーション
と、母体半導体原料に行うレーザアブレーションとの比
率を調節することにより、不純物添加母体半導体原料の
みをアブレーションした場合よりも少ないドーピング濃
度を制御することが出来るので、ドーピング濃度制御を
広範囲かつ精密に行うことが出来る。
【0011】また、上記半導体薄膜結晶内への意図しな
い混入不純物に対しても希釈効果が生じるので、ドーピ
ング濃度の制御が不安定になるのを阻止することが出来
る。
【0012】また、上記不純物添加母体半導体原料と母
体半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーションす
ることにより、ドーピング濃度を制御することが出来る
ので、不純物添加量の異なる多数の焼結ターゲットを準
備しなくてもよく、組成比およびドーピング濃度を変化
させた積層構造を形成することが出来る。
【0013】このように、上記半導体薄膜結晶のドーピ
ング濃度制御方法は、最小限のターゲット数でドーピン
グ濃度制御を広範囲かつ精密に行うことが出来る。
【0014】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物添加母体半導体原料と上記
母体半導体原料とをそれぞれ異なるパルスレーザ励起源
によってレーザアブレーションする。
【0015】上記実施形態の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法によれば、例えば、上記不純物添加母体
半導体原料と上記母体半導体原料とを1つのパルスレー
ザ励起源で交互にレーザアブレーションするには、不純
物添加母体半導体原料,母体半導体原料をレーザアブレ
ーション位置に移動させる駆動機構を要するが、不純物
添加母体半導体原料と母体半導体原料とをそれぞれ異な
るパルスレーザ励起源によってレーザアブレーションす
ることにより、交互にレーザアブレーションするために
ターゲット(不純物添加母体半導体原料,母体半導体原
料)を駆動する時間を省くことが出来て、成膜時間のロ
スが少なくなる。つまり、上記半導体薄膜結晶を短時間
で成長させることが出来る。その結果、上記半導体薄膜
結晶の成長表面から堆積物が再蒸発するのを防ぎ、ドー
ピング濃度や構成元素組成のずれを生じにくい。
【0016】また、上記実施形態の半導体薄膜結晶のド
ーピング濃度制御方法は、不純物添加母体半導体原料と
母体半導体原料とをそれぞれ異なるパルスレーザ励起源
によって同時にレーザアブレーションしてもよい。
【0017】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記半導体薄膜結晶の単位分子層厚を
複数の周期のレーザアブレーションで得ていて、その各
周期において上記不純物添加母体半導体原料と上記母体
半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーションす
る。
【0018】上記実施形態の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法によれば、上記半導体薄膜結晶の単位分
子層厚を得るための複数の周期のそれぞれにおいて、不
純物添加母体半導体原料と母体半導体原料とを所定の比
率でレーザアブレーションすることにより、不純物が単
位分子層内に採り込まれて、半導体薄膜結晶内において
均一な不純物ドーピングが実現される。
【0019】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記母体がZnOである。
【0020】上記実施形態の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法によれば、LMBE法による結晶成長が
適している酸化物半導体、特にZnOに対して効果的で
ある。従って、上記母体がZnOであるから、ドーピン
グ濃度を精密且つ確実に制御することが出来る。
【0021】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物ドーピングがドナー・アク
セプタ同時ドーピング法である。
【0022】上記実施形態の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法によれば、例えばZnOなどのワイドギ
ャップ化合物半導体に関して、低抵抗p型半導体を得る
ために考案されたドナー・アクセプタ同時ドーピング法
においては、ドナー・アクセプタドーピング濃度の厳密
制御と特殊な配位が要求されるが、本発明はドーピング
濃度制御方法に優れた効果を発揮するので、高活性化率
で低抵抗なp型半導体を得ることが出来る。
【0023】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物添加母体半導体原料のレー
ザアブレーションと、上記母体半導体原料のレーザアブ
レーションとを交互に行う。
【0024】上記実施形態の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法によれば、上記不純物添加母体半導体原
料のレーザアブレーションと、上記母体半導体原料のレ
ーザアブレーションとを交互に行うから、ドーパントの
希釈効果をより高めることができる。
【0025】また、本発明の半導体素子は、キャリア密
度が1×1017cm−3〜1×1020cm−3の範
囲で制御されている酸化亜鉛系半導体層を備えている。
【0026】上記構成の半導体素子は、上記キャリア密
度が1×1017〜1×1020cm−3の広範囲にお
いて精密に制御されている酸化亜鉛系半導体層を備えて
いるので、LMBE法による結晶成長が適している酸化
物半導体、例えば特にZnOを材料とする室温励起子発
光素子や透明薄膜トランジスタなどに応用して、室温励
起子発光素子や透明薄膜トランジスタを実現することが
出来る。
【0027】一実施形態の半導体素子は、上記酸化亜鉛
系半導体層はZnOからなっている。
【0028】一実施形態の半導体素子は、上記酸化亜鉛
系半導体層はZnMgOまたはZnCdOの混晶からな
っている。
【0029】一実施形態の半導体素子は、上記半導体薄
膜結晶のドーピング濃度制御方法を用いて上記キャリア
密度が得られている。
【0030】上記実施形態の半導体素子によれば、上記
半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法を用いること
により、上記キャリア密度を確実に得ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき具体的に説明する。
【0032】(実施形態1)実施形態1として、n型Z
nO薄膜の作製に本発明を適用した例を示す。
【0033】図1は本実施形態1において用いたレーザ
分子線エピタキシ装置の概略構成図である。
【0034】上記LMBE装置では、超高真空に排気可
能な成長室1の上部に基板ホルダ2が配置され、基板ホ
ルダ2に基板3が固定されている。上記基板ホルダ2の
上方に配置された基板加熱ヒータ4により基板ホルダ2
の裏面が加熱され、その熱伝導により基板3が加熱され
る。その基板ホルダ2直下には適当な距離を置いてター
ゲットテーブル5が配置されていて、ターゲットテーブ
ル5上には原料ターゲット6を複数配置出来る。
【0035】上記原料ターゲット6の表面は、成長室1
の側面に設けられたビューポート7を通して照射される
パルスレーザ光8によりレーザアブレーションされ、瞬
時に蒸発した原料ターゲット6の原料が基板3上に堆積
することにより薄膜が成長する。
【0036】上記ターゲットテーブル5は回転機構を有
し、パルスレーザ光8の照射シーケンスに同期して回転
を制御することにより、異なるターゲット原料を薄膜上
に積層することが可能となる。
【0037】また、上記成長室1には、Oガスを成長
室1内に供給するためのOガス導入管10Aを設ける
と共に、NガスをNラジカル源9に供給するための
ガス導入管10Bを設けている。そのNラジカル
源9によって活性化された原子状ビームを基板3に照射
することも可能である。なお、参照番号11で指示して
いるのは、プルーム(放出粒子群)である。
【0038】上記構成のLMBE装置を用いたZnO結
晶成長においては、基板としてZnO単結晶基板やサフ
ァイア基板などを用いることが出来るが、本実施形態1
においては、ScMgAlO単結晶基板を用いた。こ
のとき、ZnO結晶成長を行うための面として、ZnO
とa軸方向の格子不整合が極めて小さい(0.09%)S
cMgAlO単結晶基板の(0001)面を用いた。
【0039】また、基板加熱はヒーターとしてNd:Y
AGレーザ(波長1064nm)を用い、基板ホルダー
2の裏面でのスポット径および照射位置を制御して、基
板3の全体を均一に加熱した。そして、結晶成長中には
酸素ガスを、Oガス導入管10Aより圧力1×10
−5Torrとなるように成長室1内に導入した。
【0040】また、本実施形態1においては、不純物添
加母体半導体原料の一例としてのZnO焼結体(純度9
9.99%)を原料ターゲットとして用いると共に、母
体半導体原料の一例としてのノンドープZnO単結晶
(純度99.9999%)を原料ターゲットとして用い
た。そのZnO焼結体はドナー不純物であるGaをGa
の形で0.5at%添加されたものである。この
場合、上記ZnO焼結体は、不純物元素の一例としての
Gaを含む化合物の一例としてのGaと、母体の
一例としてのZnOとを含有している。また、ノンドー
プZnO単結晶(純度99.9999%)は水熱合成法
により作製された市販のものである。以下、上記ZnO
焼結体を焼結体ターゲットと称し、ノンドープZnO単
結晶を単結晶ターゲットと称して、ZnO焼結体とノン
ドープZnO単結晶とを区別する。
【0041】上記レーザアブレーションを行うパルスレ
ーザにはKrFエキシマレーザ(波長:248nm,周
波数:10Hz,出力0.9mJ/cm)を用いた。
本実施形態1では、回転機構によるターゲットテーブル
5の駆動周期とKrFエキシマレーザのパルス照射周期
を外部制御装置(図示しない)によって同期させ、焼結
体ターゲットおよび単結晶ターゲットを交互にレーザア
ブレーションした。
【0042】図2(a),(b)に、本実施形態1の原
料供給シーケンスの一例を示す。
【0043】まず、図2(a)に示すように、上記単結
晶ターゲットに対してレーザアブレーションを49パル
ス行う。その後、上記ターゲットテーブル5を回転駆動
させて、単結晶ターゲットをレーザ照射位置(アブレー
ションポイント)から離し、焼結体ターゲットをレーザ
照射位置に位置させる。そして、図2(b)に示すよう
に、上記焼結体ターゲットに対してレーザアブレーショ
ンを1パルス行う。このように、本実施形態1では、レ
ーザアブレーションの1シーケンスにおいて、単結晶タ
ーゲットに対するレーザアブレーションのパルス数は4
9パルスであり、焼結体ターゲットに対するレーザアブ
レーションのパルス数は1パルスである。
【0044】図3に、アブレーション比と、SIMS
(2次イオン質量分析)によって測定したGaドーピン
グ濃度との関係を示す。ここで、上記アブレーション比
を、焼結体ターゲットのアブレーションパルス数を基準
とした単結晶ターゲットのアブレーションパルス数で定
義する。そして、図3中の破線は、焼結体ターゲットの
みを連続的にアブレーションして得られる半導体結晶に
おけるGa濃度である。図3中の実線は、単結晶ターゲ
ットと焼結体ターゲットとを交互にレーザアブレーショ
ンして得られる半導体結晶におけるGa濃度である。図
3の破線,実線から分るように、本発明の交互レーザア
ブレーションによって、更に少ないGa濃度範囲まで制
御が可能である。
【0045】図4(a)は、上記焼結体ターゲットと単
結晶ターゲットを1:20の比率で交互にレーザアブレ
ーションして得た試料(Gaドーピング濃度=2×10
19cm−3)について、SIMSで測定したGa濃度
(実線で示す)およびAl濃度(点線で示す)のデプス
プロファイルである。ここで、Alはターゲットの製作
工程で混入した意図しない不純物である。また、図4
(b)には比較例として、連続アブレーションによって
同じGaドーピング濃度を実現した試料のSIMS測定
結果についても示した。図4(b)においても、試料の
Ga濃度を実線で示し、試料のAl濃度を点線で示して
いる。図4(a)と図4(b)とを比較すると、交互ア
ブレーションの比率に対応してAl不純物濃度が減少し
ている。すなわち、本発明の交互アブレーションにおい
ては、意図しない不純物を希釈する効果があることがわ
かる。このように、意図しない不純物を希釈することが
できるので、ドーピング濃度の制御が不安定になるのを
阻止することが出来る。
【0046】本実施形態1のZnO堆積速度は、KrF
エキシマレーザ1パルス当り0.1Åであった。ZnO
のユニットセル高さは約5Åであるので、アブレーショ
ン比が49以下であれば、ZnO単位分子層中にはGa
ドナーが必ず含まれる。すなわち、1分子層が成長する
アブレーションの周期内にドーパント不純物添加ターゲ
ットを1度以上アブレーションするようにアブレーショ
ン比を設定すれば、薄膜内で均一なドーピングが実現さ
れるので好ましい。
【0047】また、GaとZnOと含有するZn
O焼結体を原料ターゲットとして用いていたが、そのZ
nO焼結体を原料ターゲットとして用いる代わりに、G
からなるGa焼結体を原料ターゲットと
して用いてもよい。
【0048】(実施形態2)本実施形態2においては、
ターゲットテーブル5を固定し、焼結体ターゲットと単
結晶ターゲットとをそれぞれ異なるKrFエキシマレー
ザによってレーザアブレーションした。このとき、上記
焼結体ターゲットおよび単結晶ターゲットの配置とアブ
レーションポイントは、基板面内で膜厚分布やGaドー
ピング濃度分布を生じないように近接させた。
【0049】図5(a),(b)に、本実施形態2の原
料供給シーケンスの一例を示す。
【0050】まず、図5(a)に示すように、上記単結
晶ターゲットに対してレーザアブレーションを49パル
ス行う。そして、そのKrFエキシマレーザとは別のK
rFエキシマレーザを用いて、図5(b)に示すよう
に、焼結体ターゲットに対してレーザアブレーションを
1パルス行う。
【0051】このように、上記焼結体ターゲットと単結
晶ターゲットとをそれぞれ異なるKrFエキシマレーザ
によってレーザアブレーションすることにより、ターゲ
ットテーブル5の回転駆動が不要となる。その結果、上
記実施形態1に比べて単位シーケンス当りの成膜に寄与
しない時間が短縮された。その他の条件は上記実施形態
1と同様である。なお、本実施形態2のレーザアブレー
ションの1シーケンスにおいても、単結晶ターゲットに
おけるレーザアブレーションのパルス数は49パルスで
あり、焼結体ターゲットにおけるレーザアブレーション
のパルス数は1パルスである。
【0052】図6に、本実施形態2によって作製したZ
nO薄膜について、アブレーション比と、SIMS測定
によるGaドーピング濃度との関係を示す。なお、図6
中の実線は、本実施形態2のZnO薄膜における上記関
係を示し、図6中の破線は、図3に示した上記実施形態
1において交互アブレーションにより作製したZnO薄
膜における上記関係を示す。
【0053】図6から分るように、本実施形態2のZn
O薄膜においてアブレーション比とGaドーピング濃度
とは厳密に反比例の関係にある。上記実施形態1の交互
アブレーションではターゲットテーブル5を回転駆動す
る間にZnOの再蒸発が起こりGaが濃縮されていると
考えられるが、本実施形態2ではターゲットテーブル5
の回転駆動が不要なので、堆積物(ZnO)の再蒸発が
起こらずアブレーション比とGaドーピング濃度との変
化率が一意に対応したものと考えられる。すなわち、本
実施形態2においては上記実施形態1の交互アブレーシ
ョンに比べGaドーピング濃度をより精密に制御するこ
とが出来る。
【0054】なお、本実施形態2に、実施形態1のター
ゲットテーブル5の回転駆動を適用して、膜厚およびG
aドーピング濃度分布を更に均一化することもできる。
この場合においても、上記第1実施形態の交互アブレー
ションに比べて駆動時間が短縮されるならば、本実施形
態2の効果は損われない。
【0055】(実施形態3)本実施形態3においては、
ドナー・アクセプタ同時ドーピング法を用いたp型ZnO
薄膜の作製に本発明を適用した例を示す。
【0056】アクセプタ不純物となる窒素(N)は、ラ
ジカル源9によってNガスをプラズマ化して生成され
た活性窒素の状態で基板3に供給される。このとき、窒
素ガスの分圧は3×10−5Torrとした。そして、
アブレーション比によってGa濃度を変化させ、成長温
度によってN濃度を変化させて、p型ZnOとなるドナ
ー・アクセプタ同時ドーピング条件を調べた。N分圧
およびラジカルの条件は全て一定とした。その他の条件
は実施形態2と同様である。
【0057】図7に、p型伝導を示したZnO薄膜につ
いて膜中のGaドーピング濃度とNドーピング濃度との
関係を示す。また、図7には、比較例として、Ga
添加量を調整して作製した種々の焼結体ターゲットの
みを連続アブレーションし、p型伝導を実現した場合の
結果についてもプロットした。その比較例の結果は図7
中の点線で示されている。
【0058】本実施形態3では、焼結体ターゲットと単
結晶ターゲットとを同時にレーザアブレーションする。
これにより、全てのGaドーピング濃度範囲においてN
ドーピング濃度がGaドーピング濃度の2倍となる条件
でp型伝導が実現された。これに対して、上記比較例に
おける焼結体ターゲットの連続アブレーションのみで
は、Nドーピング濃度がGaドーピング濃度の2倍以上
でp型伝導となり、Nドーピング濃度とGaドーピング
濃度との濃度比についても一定ではなくばらつきが見ら
れる。
【0059】本実施形態3においては、焼結体ターゲッ
トに含まれるAl不純物濃度が希釈される効果を有する
ため、ドナー濃度はGa濃度にほぼ等しくなる。従っ
て、アブレーション比によってGaドーピング濃度を制
御すると共に、Gaの濃度に対して2倍の濃度でNを添
加すれば、ドナー・アクセプタ同時ドーピングによるp
型化が容易に実現される。これに対して、比較例ではA
l不純物濃度の希釈効果を有しないため、ドナー濃度は
Ga濃度とAl濃度との和に等しくなる。従って、Ga
ドーピング濃度の2倍以上Nを添加する必要があり、本
実施形態3のドナー・アクセプタ同時ドーピング条件か
らずれを生じたと考えられる。更に、Al不純物濃度は
焼結体ターゲット毎に異なるため、p型伝導となるドー
ピング濃度比が本実施形態3に比べてばらつきを生じた
と考えられる。
【0060】このような、意図しない不純物によるドナ
ー濃度のずれは、ドナー・アクセプタ同時ドーピングの
ように厳密な濃度制御が必要な場合には著しい障害とな
る。一方、本発明における半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法においては、意図しない不純物の希釈効果
によってドナー濃度がGa濃度に等しくなるため、N濃
度制御も容易となり、広い濃度範囲で安定したp型Zn
Oの作製を行うことが出来る。
【0061】図8に、本発明の実施の一形態の酸化亜鉛
系半導体素子である酸化亜鉛系半導体pn接合素子14
の概略断面図を示す。
【0062】上記酸化亜鉛系半導体pn接合素子14
は、酸化亜鉛系半導体層の一例としてのGaドープn型
ZnO層12と、酸化亜鉛系半導体層の一例としての、
Gaドープn型ZnO層12上に形成されたGa,N同
時ドープp型ZnO層13とを備えている。上記Gaド
ープn型ZnO層12は実施形態2の方法で作製される
一方、Ga,N同時ドープp型ZnO層13は本実施形
態3のドナー・アクセプタ同時ドーピング法で作製され
る。
【0063】キャリア密度は、Gaドープn型ZnO層
12が1×1018cm−3、Ga,N同時ドープp型
ZnO層13が5×1018cm−3である。
【0064】図9に、ZnOを用いて作製された酸化亜
鉛系半導体pn接合素子14の電流電圧特性を示し、図
10に、上記酸化亜鉛系半導体pn接合素子14の発光
スペクトルを示す。なお、図9および図10において、
比較例として、ZnOを用いて単一ターゲットの連続ア
ブレーションによって作製した半導体pn接合素子(n
型ZnO層キャリア密度=2×1020cm−3、G
a,N同時ドープp型ZnO層キャリア密度=1×10
19cm−3)の特性も点線で示している。
【0065】上記比較例では、低いドーピング濃度の制
御が出来ないためにZnOの結晶性劣化とpn界面に多
数存在する欠陥によって良好な整流性が得られていな
い。また、上記比較例では、発光スペクトル強度も弱
く、欠陥準位によるブロードな発光となっている。一
方、上記酸化亜鉛系半導体pn接合素子14の作製時に
おいて、各層のドーピング濃度を低く制御出来ると共
に、結晶性が良好なGaドープn型ZnO層12におい
てキャリアが再結合するようドーピング濃度を制御出来
たので、より良好な整流性が得られた。また、上記酸化
亜鉛系半導体pn接合素子14は発光スペクトル強度も
強く、励起子発光によるピークが確認された。
【0066】このように、上記酸化亜鉛系半導体pn接
合素子14はドーピング濃度が制御されて良好な整流性
を得ているので、半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御
方法を用いて形成したZnO層を用いることにより、L
MBE法による結晶成長が適している酸化物半導体、例
えば特にZnOに期待される室温励起子発光素子や、透
明薄膜トランジスタなどを得ることが出来る。
【0067】本実施形態3では、Nアクセプタ源として
を用いたが、他にNOがスやNOガスを用いて
も、高活性化率で低抵抗なp型半導体を得ることが出来
る。
【0068】また、本発明の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法を用いて、ZnO層の代わりに例えばZ
nMgOやZnCdOなどの混晶を形成しても、本実施
形態3の効果と同様の効果を奏する。すなわち、酸化亜
鉛系半導体pn接合素子は、ZnMgOやZnCdOな
どの混晶からなる層を有してもよい。
【0069】本発明に係る実施形態は、上記実施形態1
〜3に限定されるものではない。
【0070】LMBE法におけるアブレーション原料
は、固体結晶であればターゲットとして用いることが出
来、また、本発明の実施形態で示した焼結体のみならず
半導体ウエハなども用いることが出来る。
【0071】基板加熱源についても、Nd:YAGレー
ザ以外に半導体レーザやランプヒーターなどを用いても
よい。
【0072】また、パルスレーザ励起源についても、K
rFエキシマレーザのみならず例えばNd:YAGレー
ザの高調波を用いても、本発明の効果が損われるもので
はない。
【0073】上記実施の形態1〜3では、本発明の半導
体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法を用いてZnO層
を形成していたが、本発明の半導体薄膜結晶のドーピン
グ濃度制御方法を用いて形成される半導体薄膜結晶がZ
nOに限定されないのは言うまでもない。
【0074】
【発明の効果】以上より明らかなように、本発明の半導
体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法は、不純物元素ま
たは不純物元素を含む化合物と母体とを含有した不純物
添加母体半導体原料と、上記母体のみからなる母体半導
体原料とを所定の比率でレーザアブレーションするか
ら、ドーパントの希釈効果が生じて、不純物添加母体半
導体原料のみをアブレーションした場合よりも少ないド
ーピング濃度を制御することが出来き、ドーピング濃度
制御方法を広範囲かつ精密に行うことが出来る。
【0075】また、上記レーザアブレーションで形成す
る半導体薄膜結晶内への意図しない混入不純物に対して
も希釈効果が生じるので、ドーピング濃度の制御が不安
定になるのを阻止することが出来る。
【0076】また、上記不純物添加母体半導体原料と母
体半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーションす
ることにより、ドーピング濃度を制御することが出来る
ので、不純物添加量の異なる多数の焼結ターゲットを準
備しなくてもよく、組成比およびドーピング濃度を変化
させた積層構造を形成することが出来る。
【0077】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物添加母体半導体原料と母体
半導体原料とをそれぞれ異なるパルスレーザ励起源によ
ってアブレーションするから、成膜時間のロスが少なく
なり、半導体薄膜結晶の成長表面からの堆積物の再蒸発
が阻止されて、ドーピング濃度や構成元素組成のずれが
生じるの防ぐことが出来る。
【0078】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記半導体薄膜結晶の単位分子層厚を
複数の周期のレーザアブレーションで得ていて、その各
周期において上記不純物添加母体半導体原料と上記母体
半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーションする
から、不純物が単位分子層内に採り込まれて、半導体薄
膜結晶内において均一な不純物ドーピングを行うことが
出来る。
【0079】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記母体がZnOであるから、ドーピ
ング濃度を精密且つ確実に制御することが出来る。
【0080】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物ドーピングがドナー・アク
セプタ同時ドーピング法であるので、高活性化率で低抵
抗なp型半導体を得ることが出来る。
【0081】一実施形態の半導体薄膜結晶のドーピング
濃度制御方法は、上記不純物添加母体半導体原料のレー
ザアブレーションと、上記母体半導体原料のレーザアブ
レーションとを交互に行うから、ドーパントの希釈効果
をより高めることができる。
【0082】また、本発明の半導体素子は、キャリア密
度が1×1017cm−3〜1×1020cm−3の範
囲で制御されている酸化亜鉛系半導体層を備えているの
で、LMBE法による結晶成長が適している酸化物半導
体、例えば特にZnOを材料とする室温励起子発光素子
や透明薄膜トランジスタなどに応用して、室温励起子発
光素子や透明薄膜トランジスタを実現することが出来
る。
【0083】一実施形態の半導体素子は、上記半導体薄
膜結晶のドーピング濃度制御方法を用いて酸化亜鉛系半
導体層のキャリア密度が得られているので、その酸化亜
鉛系半導体層において1×1017cm−3〜1×10
20cm−3の範囲のキャリア密度を確実に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の半導体薄膜結晶のドー
ピング濃度制御方法に使用するレーザ分子線エピタキシ
ー装置の概略構成図である。
【図2】 上記実施形態1における原料供給シーケンス
を示す図である。
【図3】 上記実施形態1におけるアブレーション比と
Gaドーピング濃度との関係を示す図である。
【図4】 上記実施形態1においてSIMSにより測定
したGaおよびAl濃度のデプスプロファイルを示す図
である。
【図5】 本発明の実施形態2における原料供給シーケ
ンスを示す図である。
【図6】 上記実施形態2におけるアブレーション比と
Gaドーピング濃度との関係を示す図である。
【図7】 本発明の実施形態3においてp型伝導のZn
O薄膜のGaドーピング濃度とNドーピング濃度との関
係を示す図である。
【図8】 本発明の実施形態3における酸化亜鉛系半導
体pn接合素子の構造断面図である。
【図9】 上記酸化亜鉛系半導体pn接合素子の電流電
圧特性を示す図である。
【図10】 上記酸化亜鉛系半導体pn接合素子の発光
スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1 成長室 2 基板ホルダー 3 基板 4 ヒーター(Nd:YAGレーザ) 5 ターゲットテーブル 6 原料ターゲット 7 ビューポート 8 パルスレーザ光(エキシマレーザ光) 9 Nラジカル源 10A Oガス導入管 10B Nガス導入管 11 プルーム(放出粒子群) 12 Gaドープn型ZnO層 13 Ga,N同時ドープp型ZnO層 14 酸化亜鉛系半導体pn接合素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 齊藤 肇 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4G077 AA03 BB07 DA03 EB02 ED06 HA02 SB09 4K029 AA04 BA49 BB09 BC07 BD01 CA01 DB20 5F041 AA31 CA41 CA49 CA57 CA67 5F103 AA10 BB05 BB22 DD30 HH03 HH04 HH08 KK10 LL02 RR05

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ分子線エピタキシー法で結晶を成
    長させる半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法であ
    って、 上記半導体薄膜結晶に不純物ドーピングを行う際、不純
    物元素または不純物元素を含む化合物と母体とを含有し
    た不純物添加母体半導体原料と、上記母体のみからなる
    母体半導体原料とを所定の比率でレーザアブレーション
    することを特徴とする半導体薄膜結晶のドーピング濃度
    制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体薄膜結晶のドー
    ピング濃度制御方法において、 上記不純物添加母体半導体原料と上記母体半導体原料と
    をそれぞれ異なるパルスレーザ励起源によってレーザア
    ブレーションすることを特徴とする半導体薄膜結晶のド
    ーピング濃度制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体薄膜結
    晶のドーピング濃度制御方法において、 上記半導体薄膜結晶の単位分子層厚を複数の周期のレー
    ザアブレーションで得ていて、その各周期において上記
    不純物添加母体半導体原料と上記母体半導体原料とを所
    定の比率でレーザアブレーションすることを特徴とする
    半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法において、 上記母体がZnOであることを特徴とする半導体薄膜結
    晶のドーピング濃度制御方法方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の
    半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法において、 上記不純物ドーピングがドナー・アクセプタ同時ドーピ
    ング法であることを特徴とする半導体薄膜結晶のドーピ
    ング濃度制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか1つに記載の
    半導体薄膜結晶のドーピング濃度制御方法において、 上記不純物添加母体半導体原料のレーザアブレーション
    と、上記母体半導体原料のレーザアブレーションとを交
    互に行うことを特徴とする半導体薄膜結晶のドーピング
    濃度制御方法。
  7. 【請求項7】 キャリア密度が1×1017cm−3
    1×1020cm の範囲で制御されている酸化亜鉛
    系半導体層を備えたことを特徴とする半導体素子。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の半導体素子において、 上記酸化亜鉛系半導体層はZnOからなっていることを
    特徴とする半導体素子。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の半導体素子において、 上記酸化亜鉛系半導体層はZnMgOまたはZnCdO
    の混晶からなっていることを特徴とする半導体素子。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか1つに記載
    の半導体素子において、 請求項1乃至4のいずれか1つに記載の半導体薄膜結晶
    のドーピング濃度制御方法を用いて上記キャリア密度が
    得られていることを特徴とする半導体素子。
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