JP2003104401A - 液体商品の酸化防止容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、空気に触れると酸化して品質が劣
化する商品を、液体の流動性と、パイプ、袋の可塑性、
外気圧、を利用して液体自身に空気の逆流防止弁の働き
をさせることより開封後も空気に触れる面積を最小限に
押さえ、内容物の品質を長持ちさせる容器に関するもの
である。 【解決手段】（１袋）の内部の端に、底近くまでの長さ
を持つ（２パイプ）を取り付け、袋内に嫌気性の液体を
注入後袋の最上部（３内容物注入後閉じる部分）を閉じ
る。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】この発明は、袋の内側に、片
端に添って底近くまでの長さを持つパイプを取り付け、
内容物を注入後、袋の上部を閉じることで液体の流動性
と、パイプ、袋の可塑性、外気圧、を利用して液体自身
に空気の逆流防止弁の働きをさせる袋状容器に関するも
のである。 【０００２】 【従来の技術】現在、しょうゆやソースはペットボトル
に入れて販売されているのが主流であるが、ペットボト
ル１本を使いきるまでに色も香りも悪くなる。この現象
は中身が減るにつれ、ボトルの中に入った空気が残りの
ものを酸化させることが大きな原因である。一時期保存
料を入れていたが、食品添加物を嫌う世相から廃止さ
れ、その後効果のある対策がとられていないのが現状で
ある。仮に商品を袋詰めにすれば、中身が減るにつれ袋
が縮み容器内に入る空気を減らすことが出来る。しかし
従来の袋では空気の逆流が起こってしまい（図２）、中
に入った空気を押し出した後、口を閉じるという操作が
必要である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】新しい空気に触れない
ようにすれば、酸化による商品の劣化が防げる。そのこ
とは判っていながらも、メーカーでは長年適切な処置を
講じ得なかった。安価で、しかも効果の確実な発明はメ
ーカー、消費者とも待ち望むものであった。 【０００４】 【課題を解決するための手段】袋（１）の内部の端にパ
イプ（２）を取り付け、袋内に嫌気性の液体を注入後最
上部（３）を閉じる。 【０００５】 【発明の実施の形態】次に、図３〜図４を用いて本発明
の実施の形態を述べる。通常は傾けることで中身を出
す。 １．液体の流れはパイプを通って注ぎ口から外に出る
（図３−Ａ） ２．中身が減った体積の分だけ袋の本体は外気圧によっ
て縮む（図３−Ｂ） ３．必要な分だけ出し終わると、袋を立てて液体の流れ
を止める（図４） ４．液体の水面は（図４−Ｄ）のようになり、外気は
（図４−Ｃ）の部分にのみ入る。 【０００６】 【発明の効果】以上のような液体の流動性と、パイプ、
袋の可塑性、外気圧、を利用して液体自身に空気の逆流
防止弁の働きをさせることで、内容物がきわめて少量の
空気としか接触しないため、酸化による劣化が押さえら
れる。単純な構造であるため安価に製造でき、消費者に
特別な操作を強いることなく、普通の使用状態で商品の
色、味、香りなどを長持ちさせることが出来る。

【図面の簡単な説明】 【図１】 本発明の正面図。 【図２】 従来の袋の正面図。 【図３】 本発明の使用図 その１ 【図４】 本発明の使用図 その２ 【図５】 本発明の斜視図。 【符号の説明】 １ 袋 ２ パイプ ３ 内容物注入後閉じる部分 ４ 袋の主な容積を占める部分 ５ キャップ ６ 注ぎ口、及び空気入口 ７ 空気 Ａ 液体の流れ Ｂ 袋の本体 Ｃ パイプの中 Ｄ 液体の水面

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】袋（１）の内側に、片端に添って底近くま
   での長さを持つパイプ（２）を取り付け、袋内に嫌気性
   の液体を注入後、最上部（３）を閉じた袋状容器。