JP2003101506A - 無線通信装置及び無線通信方法、無線通信システム、並びにチャンネル割当方法 - Google Patents

無線通信装置及び無線通信方法、無線通信システム、並びにチャンネル割当方法

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JP2003101506A
JP2003101506A JP2001290644A JP2001290644A JP2003101506A JP 2003101506 A JP2003101506 A JP 2003101506A JP 2001290644 A JP2001290644 A JP 2001290644A JP 2001290644 A JP2001290644 A JP 2001290644A JP 2003101506 A JP2003101506 A JP 2003101506A
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modulation
demodulation
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wireless communication
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Kunio Fukuda
邦夫 福田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チャネル数を増やし、屋外及び屋内の両環境
で使用可能な無線LANシステムを提供する。 【解決手段】 共通の変調方式により、屋外では2.4
MHz帯を、屋内では5.2MHz帯を使用することに
ある。2.4MHz帯では電波法の制限がないことか
ら、従来のIEEE802.11bの4チャネルよりチ
ャネル数を増やす。また、屋内及び屋外に散在する各無
線通信端末は、2.4MHz及び5.2MHzの両周波
数帯を用いてそれぞれのアクセス・ポイント(基地局)
と通信が可能なように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線LAN(Loca
l Area Network)のように複数の無線局間で相互に通信
を行う無線通信装置及び無線通信方法、無線通信システ
ム、並びにチャンネル割当方法に係り、特に、屋内及び
屋外の両環境で使用可能な無線通信装置及び無線通信方
法、無線通信システム、並びにチャンネル割当方法に関
する。
【0002】更に詳しくは、本発明は、チャンネル数を
増やし、屋内及び屋外の両環境で使用可能な無線通信装
置及び無線通信方法、無線通信システム、並びにチャン
ネル割当方法に係り、特に、異なる周波数帯又は同じ周
波数帯で複数のチャンネル・グループを配置させること
によりチャンネル数を増やした無線通信装置及び無線通
信方法、無線通信システム、並びにチャンネル割当方法
に関する。
【0003】
【従来の技術】コンピュータの高機能化に伴い、複数の
コンピュータを接続してLAN(Local Area Network)
を構成し、ファイルやデータなどの情報の共有化や、あ
るいはプリンタなどの周辺機器の共有化を図ったり、電
子メールやデータの転送などの情報の交換を行うことが
盛んに行われている。
【0004】従来のLANでは、光ファイバーや同軸ケ
ーブル、あるいはツイストペア・ケーブルを用いて、有
線で各コンピュータが接続されている。ところが、この
ような有線によるLANでは、接続のための工事が必要
であり、手軽にLANを構築することが難しいととも
に、ケーブルが煩雑になる。また、LAN構築後も、機
器の移動範囲がケーブル長によって制限されるため、不
便であった。
【0005】そこで、従来の有線方式によるLANの配
線からユーザを解放するシステムとして、無線LANが
注目されている。無線LANによれば、オフィスなどの
作業空間において、有線ケーブルの大半を省略すること
ができるので、端末を比較的容易に移動させることがで
きる。近年では、無線LANシステムの高速化、低価格
化に伴い、その需要が著しく増加してきている。
【0006】無線LANの規格として、例えば、IEE
E802.11bやIEEE802.11aなどが当業
界において広く知られている。IEEE802.11b
規格では、2.4GHz帯でCCK(Complementary Co
de Keying)方式を用い、最大11Mbpsまでの無線
通信が可能である。また、IEEE802.11a規格
では、5GHz帯でOFDM方式を用い、伝送速度最大
54Mbpsを可能にしている。ここで、OFDM(Or
thogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波
数分割多重)方式とは、マルチキャリア(多重搬送波)
伝送方式の一種で、各キャリアがシンボル区間内で相互
に直交するように各キャリアの周波数が設定されてい
る。
【0007】ところが、IEEE802.11bやIE
EE802.11aを使用する各無線通信システムに
は、下記のような問題点がある。
【0008】まず、IEEE802.11bの場合に
は、図11に示すように、2.4GHz体で5MHz間
隔でインターリーブ形式の配置により、合計で13チャ
ネルが割り当られている。しかしながら、図示の通り、
それぞれのチャネルは相互に重なり合って配置されてい
るので、相互に干渉しないようにすると、3チャネルし
か配置することができない。このため、自システム、他
システムとの干渉が多い。また、複数ゾーンでサービス
エリアを面で展開する場合、その割り当てが困難であ
る。
【0009】また、IEEE802.11bの最大伝送
速度は11Mbpsであり、AV伝送などの用途を考え
ると充分なデータ転送速度ではない。
【0010】また、IEEE802.11bが使用する
2.4GHz帯は、ISM(Industry, Science, and M
edical)バンドと呼ばれる、産業科学医療用に従来使用
されていた周波数帯であであり、 医療用のメスや電子
レンジに利用されている。このため、特に屋内ではIS
M機器との干渉が起き易い。
【0011】一方、IEEE802.11aの場合、日
本国内では、5.15GHzから5.25GHz帯の1
00MHz帯でのみ使用が可能で、両端10MHzをガ
ードバンドとして用いると、チャネル間隔20MHzで
合計4チャネルしか使用することができない。また、日
本国内では、IEEE802.11aが使用する周波数
帯は、衛星の通信システムへの干渉問題により、屋内で
しか使用することができない。
【0012】上述した無線通信方式それぞれの不具合を
解決するために、IEEE802.11bとIEEE8
02.11aの双方の無線LAN機能を持つデュアル・
モードの無線通信端末も想到することができよう。しか
しながら、このような無線通信端末は、本来は共通点の
少ない2方式のハードウェアを装備しなければならず、
コストや装置サイズ、重量などの点から現実的ではな
い。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、屋内
及び屋外の両環境で使用可能な優れた無線通信装置及び
無線通信方法、無線通信システム、並びにチャンネル割
当方法を提供することにある。
【0014】本発明の更なる目的は、チャンネル数を増
やし、屋内及び屋外の両環境で使用可能な、優れた無線
通信装置及び無線通信方法、無線通信システム、並びに
チャンネル割当方法を提供することにある。
【0015】本発明の更なる目的は、異なる周波数帯又
は同じ周波数帯で複数のチャンネル・グループを配置さ
せることによりチャンネル数を増やした、優れた無線通
信装置及び無線通信方法、無線通信システム、並びにチ
ャンネル割当方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、異なる周波数帯で共通の変調方式による通信が行わ
れる通信環境下で動作する無線通信装置又は無線通信方
法であって、各周波数帯の伝送データを送受信する複数
の送受信部又は送受信ステップと、各周波数帯における
変復調用のマスタ周波数を供給するマスタ周波数供給部
又はマスタ周波数供給ステップと、各周波数帯の伝送デ
ータを前記マスタ周波数供給部又はマスタ周波数供給ス
テップから供給される該当する変復調用マスタ周波数を
用いて変復調する変復調部又は変復調ステップと、を具
備することを特徴とする無線通信装置又は無線通信方法
である。
【0017】ここで、前記変復調部又は変復調ステップ
は、マルチキャリア(多重搬送波)伝送を行うOFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交
周波数分割多重)方式を採用する。このような場合、変
復調用のマスタ周波数はサブキャリア周波数間隔と同義
であり、前記マスタ周波数供給部又はマスタ周波数供給
ステップは、各周波数帯におけるサブキャリア周波数間
隔となるクロック信号を供給することになる。したがっ
て、各周波数帯では、サブキャリア数を変えずに、各周
波数帯において伝送速度及び占有帯域幅を逓倍にして、
同じ伝送速度及び占有帯域幅を持つ基地局装置と通信を
行うことができる。
【0018】例えば、第1の周波数帯における変復調用
のマスタ周波数のn分の1を第2の周波数帯における変
復調用のマスタ周波数として設定することにより、該第
2の周波数帯における信号の伝送速度及び占有帯域幅を
該第1の周波数帯のn分の1にすることによって、該第
1及び第2の周波数帯の各通信環境下では、同じ伝送速
度及び同じ占有帯域幅を持つ基地局装置と通信可能とな
る。
【0019】また、前記マスタ周波数供給部又はマスタ
周波数供給ステップは、1つの周波数帯における変復調
用マスタ周波数となる固有周波数のクロック信号を生成
するクロック発生部又はクロック発生ステップと、該固
有周波数が他の周波数帯における変復調用のマスタ周波
数となるように分周する分周部又は分周ステップで構成
することができる。したがって、各周波数帯におけるチ
ャンネルを通信するために、共通点の多いハードウェア
で実装することができるので、無線通信装置はコストや
装置サイズを削減することができる。
【0020】また、本発明の第2の側面は、異なる周波
数帯で共通の変調方式による通信が行われるようにチャ
ンネルが割り当てられた無線通信システムであって、第
1の周波数帯における変復調用のマスタ周波数のn分の
1を第2の周波数帯における変復調用のマスタ周波数と
して設定することにより、該第2の周波数帯における信
号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の周波数帯のn分
の1にして、前記の各周波数帯において異なる周波数間
隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴とす
る無線通信システムである。
【0021】但し、ここで言う「システム」とは、複数
の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が
論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュ
ールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0022】また、本発明の第3の側面は、異なる周波
数帯で共通の変調方式による通信が行われるようにチャ
ンネルを割り当てるチャンネル割当方法であって、第1
の周波数帯における変復調用のマスタ周波数のn分の1
を第2の周波数帯における変復調用のマスタ周波数とし
て設定することにより、該第2の周波数帯における信号
の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の周波数帯のn分の
1にして、前記の各周波数帯において異なる周波数間隔
のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴とする
チャンネル割当方法である。
【0023】本発明の第1の側面に係る無線通信装置及
び無線通信方法、第2の側面に係る無線通信システム、
並びに、第3の側面に係るチャンネル配置方法によれ
ば、共通の変復調方式により、異なる周波数帯の複数の
チャンネル・グループを使用することができる。
【0024】例えば、屋外では2.4GHz帯を、屋内
では5.2GHz帯を使用することができる。5.2G
Hz帯では、IEEE802.11a規格を採用して、
OFDM方式を用いて最大伝送速度53Mbpsを実現
する。また、2.4GHz帯では、電波法の制限がない
ことから、従来のIEEE802.11bの4チャネル
よりチャネル数を増やすことができる。すなわち、伝送
速度、チャンネル数、周波数帯を用途に応じて選択可能
なデュアル・モードの無線LANシステムを実現するこ
とができる。また、2.4GHz帯でもOFDM方式を
採用することにより、ハードウェアの共通点を多くし
て、装置のコストやサイズを削減することができる。
【0025】また、本発明の第4の側面は、同じ周波数
帯で共通の変調方式による通信が行われる複数のチャン
ネル・グループが存在する通信環境下で動作する無線通
信装置又は無線通信方法であって、各チャンネル・グル
ープの伝送データを送受信する複数の送受信部又は送受
信部と、各チャンネル・グループにおける変復調用のマ
スタ周波数を供給するマスタ周波数供給部又はマスタ周
波数供給ステップと、各チャンネル・グループの伝送デ
ータを前記マスタ周波数供給部又はマスタ周波数供給ス
テップから供給される該当する変復調用マスタ周波数を
用いて変復調する変復調部又は変復調ステップと、を具
備することを特徴とする無線通信装置又は無線通信方法
である。
【0026】ここで、前記変復調部又は変復調ステップ
は、マルチキャリア(多重搬送波)伝送を行うOFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交
周波数分割多重)方式を採用する。このような場合、変
復調用のマスタ周波数はサブキャリア周波数間隔と同義
であり、前記マスタ周波数供給部又はマスタ周波数供給
ステップは、各周波数帯におけるサブキャリア周波数間
隔となるクロック信号を供給することになる。したがっ
て、同じ周波数帯に配置された各チャンネル・グループ
では、サブキャリア数を変えずに、各チャンネル・グル
ープにおいて伝送速度及び占有帯域幅を逓倍にして、同
じ伝送速度及び占有帯域幅を持つ基地局装置と通信を行
うことができる。
【0027】例えば、第1のチャンネル・グループにお
ける変復調用のマスタ周波数のn分の1を第2のチャン
ネル・グループにおける変復調用のマスタ周波数として
設定することにより、該第2のチャンネル・グループに
おける信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1のチャン
ネル・グループのn分の1にすることによって、該第1
及び第2のチャンネル・グループの各通信環境下では、
同じ伝送速度及び同じ占有帯域幅を持つ基地局装置と通
信可能となる。
【0028】また、前記マスタ周波数供給部又はマスタ
周波数供給ステップは、1つのチャンネル・グループに
おける変復調用マスタ周波数となる固有周波数のクロッ
ク信号を生成するクロック発生部又はクロック発生ステ
ップと、該固有周波数が他のチャンネル・グループにお
ける変復調用のマスタ周波数となるように分周する分周
部又は分周ステップで構成することができる。したがっ
て、各周波数帯におけるチャンネルを通信するために、
共通点の多いハードウェアで実装することができるの
で、無線通信装置はコストや装置サイズを削減すること
ができる。
【0029】また、本発明の第5の側面は、同じ周波数
帯で共通の変調方式による通信が行われるように複数の
チャンネル・グループが割り当てられた無線通信システ
ムであって、第1のチャンネル・グループにおける変復
調用のマスタ周波数のn分の1を第2のチャンネル・グ
ループにおける変復調用のマスタ周波数として設定する
ことにより、該第2のチャンネル・グループにおける信
号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・グ
ループのn分の1にして、前記同じ周波数帯において異
なる周波数間隔のチャンネル・グループを配置する、こ
とを特徴とする無線通信システムである。
【0030】また、本発明の第6の側面は、同じ周波数
帯で共通の変調方式により通信可能な複数のチャンネル
・グループを割り当てるチャンネル割当方法であって、
第1のチャンネル・グループにおける変復調用のマスタ
周波数のn分の1を第2のチャンネル・グループにおけ
る変復調用のマスタ周波数として設定することにより、
該第2のチャンネル・グループにおける信号の伝送速度
及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・グループのn分
の1にして、前記同じ周波数帯において異なる周波数間
隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴とす
るチャンネル割当方法である。
【0031】本発明の第4の側面に係る無線通信装置及
び無線通信方法、第5の側面に係る無線通信システム、
並びに、第6の側面に係るチャンネル配置方法によれ
ば、共通の変復調方式により、同じ周波数帯において複
数のチャンネル・グループを使用することができる。
【0032】例えば、2.4GHz帯では電波法の制限
がないことから、同じ2.4GHz帯においてOFDM
変復調方式を採用して、伝送速度やチャンネル数を用途
に応じて選択可能なデュアル・モードの無線LANシス
テムを実現することができる。
【0033】例えば、同じ周波数帯において、一方のチ
ャンネルグループを、チャンネル数は多いが占有帯域幅
が少なく伝送速度が遅い低速チャンネルとして用いると
ともに、他方のチャンネル・グループを、チャンネル数
は少ないが占有帯域幅が大きく伝送速度が速い高速チャ
ンネルとして用いることができる。
【0034】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施例や添付する図面に基づくより詳
細な説明によって明らかになるであろう。
【0035】
【発明の実施の形態】本発明は、[従来の技術]の欄で
も説明したような既存の各無線通信方式が持つ不具合を
改善し、チャネル数を増やし、屋外及び屋内の両環境で
使用可能な無線LANシステムを提供するものである。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳
解する。
【0036】第1の実施形態:図1には、本発明の1つ
の実施形態に係る無線LANシステムを適用した通信環
境の構成を模式的に示している。同図に示す通信環境の
特徴は、共通の変調方式により、屋外では2.4GHz
帯を、屋内では5.2GHz帯を使用することにある。
また、当業界で周知のように2.4GHz帯では電波法
の制限がないことから、従来のIEEE802.11b
の4チャネルよりチャネル数を増やす。また、屋内及び
屋外に散在する各無線通信端末は、2.4GHz及び
5.2GHzの両周波数帯を用いてそれぞれのアクセス
・ポイントAP(基地局)と通信が可能なように構成さ
れている(後述)。
【0037】図1に示すように、屋外の無線通信環境
は、2.4GHz帯で無線通信を行う複数台(ここで
は、最大n(=7)台とする)のアクセス・ポイントA
o1202,APo2,…,APon204によって構築さ
れるとともに、屋内の無線通信環境は 5.2GHz帯
で無節通信を行う複数台(ここでは、最大m(=4)台
とする)のアクセス・ポイントAPi1206,…,AP
im207によって構築されている。また、屋外通信環境
を構成する各アクセス・ポイントはインターネット20
1に接続されているとともに、屋内無線通信環境を構成
する各アクセス・ポイントは企業内で使用されるイント
ラネット205経由でインターネット201に接続され
ている。
【0038】無線通信を行うユーザは、PDA(Person
al Digital Assistant)のような携帯情報端末208
や、パーソナル・コンピュータ(PC)210を所持し
ている。携帯情報端末208には、2.4GHz帯及び
5.2GHz帯の双方で無線通信が可能なコンパクト・
フラッシュ・タイプの無線LANカード209が挿入さ
れている。同様に、パーソナル・コンピュータ210に
は、両バンド対応可能なPCカード・タイプの無線LA
Nカード211が装着されている。
【0039】携帯情報端末208と無線LANカード2
09の組み合わせ、あるいは、パーソナル・コンピュー
タ210と無線LANカード211の組み合わせによっ
て、本発明に係る無線通信装置212又は213が構成
されるものと理解されたい。
【0040】無線通信装置212並びに213は、屋外
環境では2.4GHz帯の無線LANのアクセス・ポイ
ントAP202,…,204と通信を行うとともに、屋
内環境では5.2GHz帯の無線LANのアクセス・ポ
イント206,…,207と通信を行う。
【0041】図2には、図1に示した屋内及び屋外に展
開する無線通信環境下で適用されるチャンネル配置、す
なわち屋内及び屋内それぞれのチャンネル・グループ構
成を示している。
【0042】5.2GHz帯は、日本国内の電波法であ
るIEEE802.11a(前述)を用いる。すなわ
ち、チャネル間隔20MHzで、中心周波数がそれぞれ
5170MHz,5190MHz,5210MHz,5
230MHzとなる4つのチャネルが配置される。
【0043】一方、2.4GHz帯では、前述したIE
EE802.11bは用いずに、5.2GHz帯におけ
るチャネル間隔を半分の10MHzにして、チャネル数
を重視するチャネル配置を行っている。図2に示す例で
は、2.4GHz帯では、2400MHzから2480
MHzの間に10MHz間隔で7チャネルが設けられて
いる。各チャンネルの中心周波数はそれぞれ2410M
Hz,2420MHz,2430MHz,2440MH
z,2450MHz,2460MHz,2470MHz
である。
【0044】屋内及び屋外では共通の変調方式を用いる
が、本実施形態では、マルチパス特性に優れたOFDM
(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交
周波数分割多重)方式を採用する。OFDM方式は、マ
ルチキャリア(多重搬送波)伝送方式の一種で、各キャ
リアがシンボル区間内で相互に直交するように各キャリ
アの周波数が設定されている。情報伝送の一例は、シリ
アルで送られてきた情報を情報伝送レートより遅いシン
ボル周期毎にシリアル/パラレル変換して出力される複
数のデータを各キャリアに割り当ててキャリア毎に変調
を行い、その複数キャリアについて逆FFTを行うこと
で周波数軸での各キャリアの直交性を保持したまま時間
軸の信号に変換して送信する。
【0045】以下の[表1]には、本実施形態に係る屋
内及び屋外の無線通信環境下でそれぞれ使用される5.
2GHz帯と2.4GHz帯の無線パラメータの比較を
示している。
【0046】
【表1】
【0047】2.4GHz帯及び5.2GHz帯の両周
波数帯では、ともにOFDMのサブキャリア数は48本
で変更しない。IEEE802.11aを採用する54
MHz帯では、最大伝送速度は、サブキャリアの変調方
式が64QAM、ビタビ符号化率3/4の場合、54M
bpsが得られる。
【0048】また、2.4GHz帯の場合、5.2GH
z帯と比較して、サンプリング周波数を2分の1にし
て、変復調用のマスタ周波数すなわちサブキャリア周波
数間隔を2分の1、ガードタイム、シンボル・インター
バルを2倍にしている。一般に屋外では、マルチパスに
よる遅延波の影響は、屋内に比べ大きくなる。このた
め、ガードタイム、シンボルインターバルを2倍にする
ことによって、マルチパス特性改善に大きな効果を期待
することができる。
【0049】こうして、2.4GHz帯での伝送速度
は、5.2GHz帯(IEEE802.11a)の半分
になり、サブキャリア変調方式BPSK、ビタビ符号化
率2分の1で6Mbps、サブキャリア変調方式64Q
AM、ビタビ符号化率4分の3で27Mbpsが得られ
ることになる。
【0050】図2からも分かるように、2.4GHz帯
では、伝送速度は半分になるが、その代償としてチャネ
ル数は7に増やすことが可能となる。占有帯域幅は5.
2GHz帯では約16MHz、2.4GHz帯ではその
半分の約8MHzとなる。
【0051】図3には、OSI(Open System Intercon
nection:開放型システム間相互接続)基準参照モデル
の下位2レイヤと本実施形態に係る無線LANシステム
におけるプロトコル・スタックの比較を示している。
【0052】OSIモデルでは、下位2レイヤとして、
データリンク・レイヤと物理レイヤがある。データリン
ク層は、LLC(Logical Link Control)副層とMAC
(Media Access Control)副層に分けることができる。
IEEEで規定される無線LANシステムでは、LLC
副層としては、IEEE802.2による論理リンク制
御が定義されており、MAC副層ではIEEE802.
11によるCSMA/CA(Carrier Sense Multiple A
ccess with Collision Avoidance)方式が定義されてい
る。CSMA/CA方式では、送信端末は伝送路上で他
の通信の有無を確認して、通信中でなければデータ送信
を開始し、他の通信との衝突を検出したときにはタイミ
ングをずらして再送信する。
【0053】一方、本実施形態では、データリンク層
は、上述したスタックをそのまま使用する。物理層とし
て、5.2GHz帯OFDM方式(IEEE802.1
1a)と2.4GHz帯OFDM方式の2つを持ち、屋
内,屋外などの使用環境に応じて両者を切り替えること
ができる。
【0054】図4には、図1に示した本実施形態に係る
通信環境下で動作可能な無線通信装置600の構成を模
式的に示している。 無線通信装置600は、図1中の
無線LANカード搭載の携帯情報端末208やパーソナ
ル・コンピュータ210に相当する。
【0055】同図に示すように、無線通信装置600
は、2.4GHz帯と5.2GHz帯の両バンドに対応
するために、2.4GHz帯アンテナ601並びに2.
4GHz帯送受信部602と、5.2GHz帯アンテナ
603並びに5.2GHz帯送受信部604とを備えて
いる。屋外のアクセス・ポイント202…あるいは屋内
のアクセス・ポイント206…からの信号は、それぞれ
の通信環境下で、2.4GHz帯アンテナ601及び
2.4GHz帯送受信部602、あるいは、5.2GH
z帯アンテナ603並びに5.2GHz帯送受信部60
4によって受信することができる。
【0056】アクセス・ポイントから受信したOFDM
信号は、OFDM変復調部605に送られ、デジタル・
データに復調される。そして、MAC制御部606で無
線フレームは分解された後、ホスト・インターフェース
部607を経由して、インターフェースを介してパーソ
ナル・コンピュータ211(あるいは携帯情報端末20
9)などのホスト機器612に送られる。
【0057】無線通信装置600からアクセス・ポイン
ト202…又は206…へ送信を行う場合は、上述とは
逆に、ホスト機器607からのデータがホスト・インタ
フェース部607を経由して送られ、MAC制御部60
6で無線フレームに組み立てられた後、OFDM変復調
部605でOFDM変調信号に変換される。そして、屋
内又は屋外それぞれの無線通信環境下で、2.4GHz
帯送受信部602並びに2.4GHz帯アンテナ60
1、又は、5.2GHz帯送受信部604並びに5.2
GHz帯アンテナ603から、上記のOFDM変調信号
が送信される。MAC制御部606は、図3に示したプ
ロトコル・スタックのMAC副層に相当し、CSMA/
CD制御も行う。
【0058】通信制御部608は、例えばマイクロコン
ピュータで構成され,メモリ613に格納されたプログ
ラム・コードに従った処理を実行する。本実施形態で
は、通信制御部608は、屋外のアクセス・ポイント2
02…又は屋内のアクセス・ポイント206…との通信
制御や、ホスト機器612との通信制御などの処理を実
行するようになっている。
【0059】また、通信制御部608は、手動スイッチ
などからなるモード設定部609を介してどちらの無線
周波数帯を用いるかの指示を受け取り、それに応じて、
クロック発生部610の周波数の分周を行う分周部61
1の制御を行うようになっている。例えば、5.2GH
z帯で無線通信を行う場合には、通信制御部608は、
分周部611の動作をオフにして、OFDM変復調部6
05には、変復調用のマスタ周波数として、IEEE8
02.11aの変復調が可能な周波数fclkを供給する
ようにする。また、モード設定部609から2.4GH
z帯の指示が送出されると、通信制御部608は、分周
部611の動作をオンにし、OFDM変復調部605に
は、本実施形態に係るハーフ・モードが可能な周波数f
clk/2を供給する。
【0060】このようして、無線通信装置600は、屋
外の無線通信環境である2.4GHz帯では、屋内の無
線通信環境である5.2GHz帯の半分の伝送速度、占
有帯域幅のOFDM信号を扱うことができる。
【0061】なお、モード設定部609に自動モードの
設定機能を追加することにより、屋内及び屋内で使用さ
れる両バンドのアクセス・ポイント202…又は206
…から間欠的に送信されているビーコン信号を自動検索
して、どちらか一方のバンドのアクセス・ポイント20
2…又は206…にアソシエーションすることも可能で
ある。通信制御部608内のメモリ613には、チャネ
ル検索方法(後述)に関する情報を事前に記憶しておく
ことができる。
【0062】図5には、図1に示した本実施形態に係る
通信環境下で屋内又は屋外のアクセス・ポイントとして
動作可能な装置700の構成を模式的に示している。
【0063】アクセス・ポイント700は、2.4GH
z帯と5.2GHz帯のそれぞれのバンド毎に存在す
る。このため、上述した無線通信装置600とは異な
り、どちらか一方のバンドに対応した送受信部702又
は704が使用される。
【0064】アクセス・ポイント700から送信する場
合には、例えばネットワーク・インタフェース部707
を経由してネットワーク上のホスト装置(図示しない)
から供給される送信用データが、MAC制御部706で
無線フレームに組み立てられた後、OFDM変復調部7
05でOFDM変調信号に変換される。そして、屋外又
は屋内それぞれの環境で、2.4GHz帯送受信部70
2並びに2.4GHz帯アンテナ701、又は、5.2
GHz帯送受信部704並びに5.2GHz帯アンテナ
703から上述のOFDM変調信号が送信される。MA
C制御部706は、図3に示したプロトコル・スタック
のMAC副層に相当するCSMA/CA制御(前述)も
行う。屋内又は屋外に配置されたアクセス・ポイント7
00は、間欠的にビーコン信号を送信する。
【0065】一方、無線通信装置からの信号は、2.4
GHz帯アンテナ701並び2.4GHz帯送受信部7
02、又は、5.2GHz帯アンテナ703並びに5.
2GHz帯送受信部704で受信する。受信したOFD
M信号は、OFDM変復調部部705に送られて、デジ
タル・データに復調される。そして、MAC制御部60
6で無線フレームは分解され、ネットワーク・インター
フェース部707を経由してネットワーク上のホスト装
置(図示しない)に送られる。
【0066】図6には、本実施形態に係る無線通信装置
600が図1に示すような無線通信環境下でアクセス・
ポイントを検索するための処理手順の一例をフローチャ
ートの形式で示している。このようなアクセス・ポイン
トの検索処理フローは、通信制御部608がメモリ61
3から読み出された所定の制御プログラムを実行すると
いう形態で実現される。以下、このフローチャートに従
って、アクセス・ポイントの検索フローについて説明す
る。
【0067】無線通信装置600は、まず、モード設定
部609の設定内容により、検索モードが、屋内モー
ド、屋外モード、又は自動モードのいずれであるかを判
別して(ステップS1)、決定されたモードに従って、
アクセス・ポイントを検索する。
【0068】自動モードの場合、本実施形態では、5.
2GHz帯からアクセス・ポイントを検索する(ステッ
プS2)。より具体的には、5.2GHz帯のチャンネ
ル(図2を参照のこと)でランダム又は所定の優先度順
にアクセス・ポイントのビーコン信号を検索する。ビー
コン信号を捕捉できた場合には(ステップS3)、発見
されたアクセス・ポイントにより5.2GHz帯で通信
を行う。
【0069】他方、ビーコン信号を捕捉できなかった場
合、すなわち5.2GHz帯からアクセス・ポイントが
見つからない場合には(ステップS3)、次いで2.4
GHz帯を検索する(ステップS4)。すなわち、2.
4GHz帯のチャンネル(図2を参照のこと)でランダ
ム又は所定の優先度順にアクセス・ポイントのビーコン
信号を検索する。ビーコン信号を捕捉できた場合には
(ステップS5)、発見されたアクセス・ポイントによ
り2.4GHz帯で通信を行う。また、ビーコン信号を
捕捉できなかった場合には(ステップS5)、無線通信
装置がいずれのアクセス・ポイントからも圏外であると
判断する。
【0070】このようなアクセス・ポイントの検索処理
は、通信制御部608内のメモリ613に検索順序を記
憶しておくことにより実現する。また、各周波数帯内で
のチャネルの検索順序(ランダムまたは、予め設定した
優先順)の方法に関しても、同メモリ613内に記憶し
ておく。
【0071】また、自動モードではない場合には(ステ
ップS1)、屋内モードに設定され低るか否かを判別す
る(ステップS6)。
【0072】屋内モードの場合も、自動モードのときと
同様に、5.2GHz帯からアクセス・ポイントを検索
する(ステップS7)。より具体的には、5.2GHz
帯のチャンネル(図2を参照のこと)でランダム又は所
定の優先度順にアクセス・ポイントのビーコン信号を検
索する。ビーコン信号を捕捉できた場合には(ステップ
S8)、発見されたアクセス・ポイントにより5.2G
Hz帯で通信を行う。
【0073】他方、ビーコン信号を捕捉できなかった場
合、すなわち5.2GHz帯からアクセス・ポイントが
見つからない場合には(ステップS8)、次いで2.4
GHz帯を検索する(ステップS9)。すなわち、2.
4GHz帯のチャンネル(図2を参照のこと)でランダ
ム又は所定の優先度順にアクセス・ポイントのビーコン
信号を検索する。ビーコン信号を捕捉できた場合には、
発見されたアクセス・ポイントにより2.4GHz帯で
通信を行う。また、ビーコン信号を捕捉できなかった場
合には(ステップS10)、無線通信装置600がいず
れのアクセス・ポイントからも圏外であると判断する。
【0074】また、ステップS6において屋内モードで
はないと判別された場合には、2.4GHz帯を検索す
る(ステップS9)。すなわち、2.4GHz帯のチャ
ンネル(図2を参照のこと)でランダム又は所定の優先
度順にアクセス・ポイントのビーコン信号を検索する。
ビーコン信号を捕捉できた場合には、発見されたアクセ
ス・ポイントにより2.4GHz帯で通信を行う。ま
た、ビーコン信号を捕捉できなかった場合には(ステッ
プS10)、無線通信装置がいずれのアクセス・ポイン
トからも圏外であると判断する。
【0075】第2の実施形態:上述した第1の実施形態
では、屋内及び屋外の双方での無線LANの使用を可能
にするために、2種類の周波数帯を用いて不具合の対策
を行ったものである。この場合、2.4GHz帯を使用
する屋外の無線通信環境では使用可能チャネル数を増や
すことができるが、チャンネル間隔が狭くなる結果とし
て伝送速度が落ちてしまうという問題を包含する。
【0076】そこで、第2の実施形態では、1つの周波
数帯に複数のチャンネル・グループを混在させること
で、使用可能チャンネル数と伝送速度の問題を同時に解
決することにした。
【0077】より具体的には、1つの周波数帯に「高速
チャンネル」と「低速チャンネル」という2つのチャン
ネル・グループを設けている。このうち、低速チャンネ
ルには、10MHzのチャンネル間隔で7つのチャネル
を配置してチャンネル数を増やすとともに、また、高速
チャンネルには、25MHzのチャンネル間隔で3チャ
ネルを配置して高速なチャンネルを確保する。すなわ
ち、低速チャネルでは、2400MHzから2480M
Hzの間に10MHz間隔で7つのチャネルを設けてい
る(CH1:2410MHz,CH2:2420MH
z,CH3:2430MHz,CH4:2440MH
z,CH5:2450MHz,CH6:2460MH
z,CH7:2470MHz)。また、高速チャネルで
は、2400MHzから2480MHzの間に25MH
z間隔で3つのチャネルを設けている(CH8:241
5MHz,CH9:2440MHz,CH10:246
5MHz)。図7には、第2の実施形態に係る無線通信
環境下におけるチャンネル配置を示している。
【0078】図8には、本発明の第2の実施形態に係る
無線通信環境の構成を模式的に示している。この無線通
信環境下では、1つの周波数帯に「高速チャンネル」と
「低速チャンネル」という2種類のチャンネル・グルー
プを設け、低速チャンネルには10MHzのチャンネル
間隔で7つのチャンネルを配置するとともに、高速チャ
ンネルには25MHz間隔で3つのチャンネルを配置す
る。
【0079】同図では、アクセス・ポイントによって構
築される複数の無線ゾーンが存在する。各無線ゾーンで
は、高速チャンネル又は低速チャンネルのうちいずれか
一方のチャンネル・グループを使用する。但し、上述の
第1の実施形態とは相違し、使用するチャンネルはアク
セス・ポイントが屋内又は屋外に配置されているかとは
無関係である。
【0080】図中の参照番号1002は、図7に示した
チャネル8から10までの任意の1波による高速チャン
ネルを用いて構成される無線ゾーンである。この高速チ
ャンネル・ゾーン1002は、インターネット網100
1に接続された高速チャンネルによるアクセス・ポイン
トAPH11003と、パーソナル・コンピュータ(P
C)1004と無線LANカード1005の組み合わせ
からなる無線通信装置で構成されている。
【0081】また、参照番号1006は、図7に示した
チャネル1から7までの任意の1波による低速チャンネ
ルを用いて構成される無線ゾーンである。この低速チャ
ンネル・ゾーン1006は、インターネット網1001
に接続された低速チャンネルによるアクセス・ポイント
APL11007と、携帯情報端末1008とコンパクト
・フラッシュ・タイプの無線LANカード1009の組
み合わせからなる無線通信装置で構成される。
【0082】また、参照番号1010は、高速及び低速
双方のチャンネル・グループを用いて構成される構成さ
れる無線ゾーンである。この高速低速チャンネル共有ゾ
ーン1010は、インターネット網1001に接続され
た高速チャンネルによるアクセス・ポイントAPH210
11と、低速チャンネルによるアクセス・ポイントAP
L21012と、パーソナル・コンピュータ1013と無
線LANカード1014の組み合わせからなる無線通信
装置、並びに、携帯情報端末1015とコンパクト・フ
ラッシュ・タイプの無線LANカード1016の組み合
わせからなる無線通信装置で構成される。
【0083】ノート型のパーソナル・コンピュータ10
04、1013は、一般に、高速処理が容易であり、高
容量のバッテリを搭載していることもあり、主として高
速チャンネル・ゾーン1002や、高速低速共有ゾーン
1010における高速チャンネルで使用される。一方、
PDAなどの小型の携帯情報端末1008、1015
は、低消費電力が優先され、その処理能力・通信能力も
充分ではないため、主として低速チャネルゾーン100
6や、高速低速共有ゾーン1010における低速チャン
ネルで使用される。
【0084】以下の[表2]には、本実施形態における
高速チャンネルと低速チャンネルの無線パラメータの比
較を示している。
【0085】
【表2】
【0086】上表に示すように、高速及び低速の両チャ
ンネル・グループともに、OFDMのサブキャリア数は
48本で変更しない。低速チャンネルは、高速チャンネ
ルのサンプリング周波数を2分の1にして、サブキャリ
ア周波数間隔を2分の1、ガードタイム、シンボルイン
ターバルを2倍にしている。こうして、低速チャンネル
の伝送速度は、高速チャネルの半分になり、サブキャリ
ア変調方式BPSK、ビタビ符号化率2分の1で6Mb
ps、サブキャリア変調方式64QAM、ビタビ符号化
率4分の3で27Mbpsが得られることになる。
【0087】低速チャンネルは、伝送速度が高速チャン
ネルの半分になるが、その代償としてチャネル数を7に
増やすことが可能となる。また、占有帯域幅は、高速チ
ャンネルでは約16MHz、低速チャンネルではその半
分の約8MHzとなる。
【0088】図9には、本実施形態に係る無線通信環境
下で、アクセス・ポイント及び無線通信装置として動作
可能な装置1200の構成を模式的に示している。
【0089】同図に示すように、無線通信装置1200
は、高速及び低速いずれのチャンネルの伝送データも受
信すべく、2.4GHz帯送受信部1202と2.4G
Hz帯アンテナ1201を備えている。
【0090】受信したOFDM信号は、OFDM変復調
部1203に送られ、デジタル・データに復調され、さ
らにMAC制御部1204で無線フレームは分解され
る。無線通信装置1200が、通常の無線端末として動
作する場合には、ホスト・インターフェース部1205
を経由して、例えばPCカード・バス・インタフェース
を用いてホスト機器(図示しない)に送られる。また、
無線通信装置1200がアクセス・ポイントとして動作
する場合には、ネットワーク・インタフェース部120
5を経由して、Ethernetインタフェースなどで
ネットワーク上のホスト装置(図示しない)に接続され
る。
【0091】一方、無線通信装置1200が相手装置に
データを送信する場合には、上述とは逆に、ホスト機器
(図示しない)からのデータはホスト・インタフェース
部1205経由で、ネットワークからのデータはネット
ワーク・インタフェース部1205経由でMAC制御部
1204に送られて、無線フレームに組み立てられた
後、OFDM変復調部1203でOFDM変調信号に変
換される。そして、2.4GHz帯送受信部1202並
びに2.4GHz帯アンテナ1201からOFDM変調
信号は送信される。
【0092】MAC制御部1204は、図3に示したプ
ロトコル・スタックのMAC副層にあるCSMA/CA
の制御も行う(同上)。アクセス・ポイントは、間欠的
にビーコン信号を送信する。
【0093】通信制御部1206は、例えばマイクロコ
ンピュータで構成され,メモリ1210に格納されたプ
ログラム・コードに従った処理を実行する。本実施形態
では、通信制御部1206は、相手装置との通信制御
や、ホスト機器又はネットワークとの通信制御などの処
理を実行するようになっている。
【0094】また、通信制御部1206は、手動スイッ
チなどからなるモード設定部1207を介して高速又は
低速のどちらのチャンネル・グループを用いるかの指示
を受け取り、それに応じて、クロック発生部1208の
周波数の分周を行う分周部1209の制御を行うように
なっている。すなわち、高速チャンネルを使用する場合
には、通信制御部1206は分周部1209の動作をオ
フにして、OFDM変復調部1203には、変復調用の
マスタ周波数として周波数fclkを供給する。また、低
速チャンネルを使用する場合には、通信制御部1206
は分周部1209の動作をオンにして、OFDM変調部
1203には、変復調用のマスタ周波数として周波数f
clk/2を供給する。
【0095】このようにして、低速チャンネルでは、高
速チャンネル使用時の半分の伝送速度並びに占有帯域幅
のOFDM信号を扱うことができる。
【0096】なお、無線端末として動作する無線通信装
置1200のモード設定部1207に自動モードの設定
機能を追加することにより、高速及び低速の両チャンネ
ル・グループのアクセス・ポイントから間欠的に送信さ
れているビーコン信号を自動検索して、検索できたどち
らか一方のチャンネル・グループのアクセス・ポイント
にアソシエーションすることも可能である。通信制御部
1206内のメモリ1210には、後述のチャネル検索
方法に関する情報を事前に記憶しておくことができる。
【0097】図10には、図9に示した無線通信装置1
200が図8に示すような無線通信環境下で無線端末と
して動作する場合に、アクセス・ポイントを検索するた
めの処理手順の一例をフローチャートの形式で示してい
る。このようなアクセス・ポイントの検索処理フロー
は、通信制御部1206がメモリ1210から読み出さ
れた所定の制御プログラムを実行するという形態で実現
される。以下、このフローチャートに従って、アクセス
・ポイントの検索フローについて説明する。
【0098】無線通信装置600は、まず、モード設定
部609の設定内容により、検索モードが、高速チャン
ネル・モード、低速チャンネル・モード、又は自動モー
ドのいずれであるかを判別して(ステップS21)、決
定されたモードに従って、アクセス・ポイントを検索す
る。
【0099】自動モードの場合、本実施形態では、高速
チャンネルからアクセス・ポイントを検索する(ステッ
プS22)。より具体的には、2.4GHz帯の高速チ
ャンネル内(図7を参照のこと)でランダム又は所定の
優先度順にアクセス・ポイントのビーコン信号を検索す
る。ビーコン信号を捕捉できた場合には(ステップS2
3)、発見されたアクセス・ポイントにより高速チャン
ネルで通信を行う。
【0100】他方、ビーコン信号を捕捉できなかった場
合、すなわち高速チャンネル内からアクセス・ポイント
が見つからない場合には(ステップS23)、次いで低
速チャンネルを検索する(ステップS24)。すなわ
ち、2.4GHz帯の低速チャンネル内(図7を参照の
こと)でランダム又は所定の優先度順にアクセス・ポイ
ントのビーコン信号を検索する。ビーコン信号を捕捉で
きた場合には(ステップS25)、発見されたアクセス
・ポイントにより低速チャンネルで通信を行う。また、
ビーコン信号を捕捉できなかった場合には(ステップS
25)、無線通信装置がいずれのアクセス・ポイントか
らも圏外であると判断する。
【0101】このようなアクセス・ポイントの検索処理
は、通信制御部1206内のメモリ1210に検索順序
を記憶しておくことにより実現する。また、各周波数帯
内でのチャネルの検索順序(ランダムまたは、予め設定
した優先順)の方法に関しても、同メモリ1210内に
記憶しておく。
【0102】また、自動モードではない場合には(ステ
ップS21)、高速モードに設定され低るか否かを判別
する(ステップS26)。
【0103】高速モードの場合も、自動モードのときと
同様に、高速チャンネルからアクセス・ポイントを検索
する(ステップS27)。より具体的には、2.4GH
z帯のチャンネル内(図7を参照のこと)でランダム又
は所定の優先度順にアクセス・ポイントのビーコン信号
を検索する。ビーコン信号を捕捉できた場合には(ステ
ップS28)、発見されたアクセス・ポイントにより高
速チャンネルで通信を行う。
【0104】他方、ビーコン信号を捕捉できなかった場
合、すなわち高速チャンネル内からアクセス・ポイント
が見つからない場合には(ステップS28)、無線通信
装置1200は高速チャンネルのアクセス・ポイントか
ら圏外であると判断する。
【0105】また、ステップS26において高速モード
ではないと判別された場合には、次いで低速チャンネル
を検索する(ステップS29)。すなわち、2.4GH
z帯の低速チャンネル内(図7を参照のこと)でランダ
ム又は所定の優先度順にアクセス・ポイントのビーコン
信号を検索する。ビーコン信号を捕捉できた場合には
(ステップS30)、発見されたアクセス・ポイントに
より低速チャンネルで通信を行う。また、ビーコン信号
を捕捉できなかった場合には(ステップS30)、無線
通信装置1200は低速チャンネルのアクセス・ポイン
トから圏外であると判断する。
【0106】[追補]以上、特定の実施例を参照しなが
ら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発
明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施例の修正や
代用を成し得ることは自明である。
【0107】本明細書中では、本発明の第1の実施形態
と第2の実施形態を個別に説明したが、両者を組み合わ
せて無線LANシステムを構成することも可能であり、
通信環境に応じて各実施形態のうち最適な部分を備えた
多モード(デュアル・モード)の無線LANシステムを
実現することができる。
【0108】また、上述した本発明の第1の実施形態に
おける2.4GHz帯、及び、第2の実施形態における
低速チャンネル・グループでは、IEEE802.11
aで規定される無線LANよりも低消費電力で、マルチ
パス特性が優れた無線LANシステムを実現することが
できる。
【0109】要するに、例示という形態で本発明を開示
してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈
するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、
冒頭に記載した特許請求の範囲の欄を参酌すべきであ
る。
【0110】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
チャンネル数を増やし、屋内及び屋外の両環境で使用可
能な、優れた無線通信装置及び無線通信方法、無線通信
システム、並びにチャンネル割当方法を提供することが
できる。
【0111】本発明によれば、24.GHz帯と5.2
GHz帯という周波数帯が異なる複数のチャンネル・グ
ループを使用することにより屋内及び屋外の双方で使用
可能な無線LANシステムを実現することができる。
【0112】また、本発明によれば、変復調方式を共通
とする複数のチャンネル・グループが混在する無線通信
環境下で、伝送速度、チャンネル数、周波数帯を用途に
応じて選択可能な多モードの無線LANシステムを実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施形態に係る無線LANシス
テムを適用した通信環境の構成を模式的に示した図であ
る。
【図2】屋内及び屋外に展開する無線通信環境下で適用
されるチャンネル配置を示した図である。
【図3】OSI基準参照モデルの下位2レイヤと本実施
形態に係る無線LANシステムにおけるプロトコル・ス
タックの比較を示した図である。
【図4】図1に示した本実施形態に係る通信環境下で動
作可能な無線通信装置の構成を模式的に示した図であ
る。
【図5】図1に示した本実施形態に係る通信環境下で屋
内又は屋外のアクセス・ポイントとして動作可能な装置
700の構成を模式的に示した図である。
【図6】本実施形態に係る無線通信装置600が図1に
示すような無線通信環境下でアクセス・ポイントを検索
するための処理手順の一例を示したフローチャートであ
る。
【図7】第2の実施形態に係る無線通信環境下における
チャンネル配置を示した図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る無線通信環境の
構成を模式的に示した図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る無線通信環境下
でアクセス・ポイント及び無線通信装置として動作可能
な装置の構成を模式的に示した図である。
【図10】図9に示した無線通信装置1200が図8に
示すような無線通信環境下で無線端末として動作する場
合にアクセス・ポイントを検索するための処理手順の一
例をフローチャートである。
【図11】IEEE802.11bにおけるチャンネル
配置(従来例)を示した図である。
【符号の説明】
201,1001…インターネット 202,204,206…屋外のアクセス・ポイント 205…イントラネット 206,207…屋内のアクセス・ポイント 208,1008,1015…携帯情報端末 209,1009,1016…コンパクト・フラッシュ
・タイプの無線LANカード 210,1004,1013…パーソナル・コンピュー
タ 211,1005,1014…PCカード・タイプの無
線LANカード 212,213…無線通信装置 600…無線通信装置 601…2.4GHz帯アンテナ 602…2.4GHz帯送受信部 603…5.2GHz帯アンテナ 604…5.2GHz帯送受信部 605…OFDM変復調部 606…MAC制御部 607…ホスト・インターフェース部 608…通信制御部 609…モード設定部 610…クロック発生部 611…分周部 612…ホスト機器 613…メモリ 700…アクセス・ポイント 702,704…送受信部 705…OFDM変復調部 706…MAC制御部 707…インターフェース部 1002…高速チャンネル・グループを用いて構成され
る無線ゾーン 1006…低速チャンネル・グループを用いて構成され
る無線ゾーン 1010…高速及び低速双方のチャンネル・グループを
用いて構成される無線ゾーン 1200…無線通信装置 1201…2.4GHz帯アンテナ 1202…2.4GHz帯送受信部 1203…OFDM変復調部 1204…MAC制御部 1205…ホスト・インターフェース部 1206…通信制御部 1207…モード切換部 1208…クロック発生部 1209…分周部 1210…メモリ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】異なる周波数帯で共通の変調方式による通
    信が行われる通信環境下で動作する無線通信装置であっ
    て、 各周波数帯の伝送データを送受信する複数の送受信部
    と、 各周波数帯における変復調用のマスタ周波数を供給する
    マスタ周波数供給部と、 各周波数帯の伝送データを前記マスタ周波数供給部から
    供給される該当する変復調用マスタ周波数を用いて変復
    調する変復調部と、を具備することを特徴とする無線通
    信装置。
  2. 【請求項2】前記変復調部は、マルチキャリア(多重搬
    送波)伝送を行うOFDM(Orthogonal Frequency Div
    ision Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を採用
    し、 前記マスタ周波数供給部は各周波数帯におけるサブキャ
    リア周波数間隔となるクロック信号を供給し、 各周波数帯においてサブキャリア数を変えずに各周波数
    帯において伝送速度及び占有帯域幅を逓倍にする、こと
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 【請求項3】第1の周波数帯における変復調用のマスタ
    周波数のn分の1を第2の周波数帯における変復調用の
    マスタ周波数として設定することにより、該第2の周波
    数帯における信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の
    周波数帯のn分の1にして、該第1及び第2の周波数帯
    の各通信環境下で同じ伝送速度及び同じ占有帯域幅を持
    つ基地局装置と通信可能である、ことを特徴とする請求
    項1に記載の無線通信装置。
  4. 【請求項4】前記マスタ周波数供給部は、1つの周波数
    帯における変復調用マスタ周波数となる固有周波数のク
    ロック信号を生成するクロック発生部と、該固有周波数
    が他の周波数帯における変復調用のマスタ周波数となる
    ように分周する分周部とを備える、ことを特徴とする請
    求項1に記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】異なる周波数帯で共通の変調方式により通
    信を行うための無線通信方法であって、 各周波数帯の伝送データを送受信する複数の送受信ステ
    ップと、 各周波数帯における変復調用のマスタ周波数を供給する
    マスタ周波数供給ステップと、 各周波数帯の伝送データを前記マスタ周波数供給ステッ
    プにより供給される該当する変復調用マスタ周波数を用
    いて変復調する変復調ステップと、 各周波数帯の伝送データを送受信する送受信ステップ
    と、を具備することを特徴とする無線通信方法。
  6. 【請求項6】前記変復調ステップでは、マルチキャリア
    (多重搬送波)伝送を行うOFDM(Orthogonal Frequ
    ency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)方
    式を採用し、 前記マスタ周波数供給ステップでは各周波数帯における
    サブキャリア周波数間隔となるクロック信号を供給し、 各周波数帯においてサブキャリア数を変えずに各周波数
    帯において伝送速度及び占有帯域幅を逓倍にする、こと
    を特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  7. 【請求項7】第1の周波数帯における変復調用のマスタ
    周波数のn分の1を第2の周波数帯における変復調用の
    マスタ周波数として設定することにより、該第2の周波
    数帯における信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の
    周波数帯のn分の1にして、該第1及び第2の周波数帯
    の各通信環境下で同じ伝送速度及び同じ占有帯域幅を持
    つ基地局装置と通信可能にする、ことを特徴とする請求
    項5に記載の無線通信方法。
  8. 【請求項8】前記マスタ周波数供給ステップは、1つの
    周波数帯における変復調用マスタ周波数となる固有周波
    数のクロック信号を生成するクロック発生ステップと、
    該固有周波数が他の周波数帯における変復調用のマスタ
    周波数となるように分周する分周ステップとを備える、
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信方法。
  9. 【請求項9】異なる周波数帯で共通の変調方式による通
    信が行われるようにチャンネルが割り当てられた無線通
    信システムであって、 第1の周波数帯における変復調用のマスタ周波数のn分
    の1を第2の周波数帯における変復調用のマスタ周波数
    として設定することにより、該第2の周波数帯における
    信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の周波数帯のn
    分の1にして、前記の各周波数帯において異なる周波数
    間隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴と
    する無線通信システム。
  10. 【請求項10】異なる周波数帯で共通の変調方式による
    通信が行われるようにチャンネルを割り当てるチャンネ
    ル割当方法であって、 第1の周波数帯における変復調用のマスタ周波数のn分
    の1を第2の周波数帯における変復調用のマスタ周波数
    として設定することにより、該第2の周波数帯における
    信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1の周波数帯のn
    分の1にして、前記の各周波数帯において異なる周波数
    間隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴と
    するチャンネル割当方法。
  11. 【請求項11】同じ周波数帯で共通の変調方式による通
    信が行われる複数のチャンネル・グループが存在する通
    信環境下で動作する無線通信装置であって、 各チャンネル・グループの伝送データを送受信する複数
    の送受信部と、 各チャンネル・グループにおける変復調用のマスタ周波
    数を供給するマスタ周波数供給部と、 各チャンネル・グループの伝送データを前記マスタ周波
    数供給部から供給される該当する変復調用マスタ周波数
    を用いて変復調する変復調部と、を具備することを特徴
    とする無線通信装置。
  12. 【請求項12】前記変復調部は、マルチキャリア(多重
    搬送波)伝送を行うOFDM(Orthogonal Frequency D
    ivision Multiplexing:直交周波数分割多重)方式を採
    用し、 前記マスタ周波数供給部は各チャンネル・グループにお
    けるサブキャリア周波数間隔となるクロック信号を供給
    し、 各チャンネル・グループにおいてサブキャリア数を変え
    ずに各チャンネル・グループにおいて伝送速度及び占有
    帯域幅を逓倍にする、ことを特徴とする請求項11に記
    載の無線通信装置。
  13. 【請求項13】第1のチャンネル・グループにおける変
    復調用のマスタ周波数のn分の1を第2のチャンネル・
    グループにおける変復調用のマスタ周波数として設定す
    ることにより、該第2のチャンネル・グループにおける
    信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・
    グループのn分の1にして、該第1及び第2のチャンネ
    ル・グループの各々において同じ伝送速度及び同じ占有
    帯域幅を持つ基地局装置と通信可能である、ことを特徴
    とする請求項11に記載の無線通信装置。
  14. 【請求項14】前記マスタ周波数供給部は、1つのチャ
    ンネル・グループにおける変復調用マスタ周波数となる
    固有周波数のクロック信号を生成するクロック発生部
    と、該固有周波数が他のチャンネル・グループにおける
    変復調用のマスタ周波数となるように分周する分周部と
    を備える、ことを特徴とする請求項11に記載の無線通
    信装置。
  15. 【請求項15】同じ周波数帯で共通の変調方式による通
    信が行われる複数のチャンネル・グループが存在する通
    信環境下で通信を行うための無線通信方法であって、 各チャンネル・グループにおける変復調用のマスタ周波
    数を供給するマスタ周波数供給ステップと、 各チャンネル・グループの伝送データを前記マスタ周波
    数供給ステップにより供給される該当する変復調用マス
    タ周波数を用いて変復調する変復調ステップと、 各チャンネル・グループの伝送データを送受信する送受
    信部と、を具備することを特徴とする無線通信方法。
  16. 【請求項16】前記変復調ステップでは、マルチキャリ
    ア(多重搬送波)伝送を行うOFDM(Orthogonal Fre
    quency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)
    方式を採用し、 前記マスタ周波数供給ステップでは各チャンネル・グル
    ープにおけるサブキャリア周波数間隔となるクロック信
    号を供給し、 各チャンネル・グループにおいてサブキャリア数を変え
    ずに各チャンネル・グループにおいて伝送速度及び占有
    帯域幅を逓倍にする、ことを特徴とする請求項15に記
    載の無線通信方法。
  17. 【請求項17】第1のチャンネル・グループにおける変
    復調用のマスタ周波数のn分の1を第2のチャンネル・
    グループにおける変復調用のマスタ周波数として設定す
    ることにより、該第2のチャンネル・グループにおける
    信号の伝送速度及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・
    グループのn分の1にして、該第1及び第2のチャンネ
    ル・グループの各々において同じ伝送速度及び同じ占有
    帯域幅を持つ基地局装置と通信可能である、ことを特徴
    とする請求項15に記載の無線通信方法。
  18. 【請求項18】前記マスタ周波数供給ステップは、1つ
    のチャンネル・グループにおける変復調用マスタ周波数
    となる固有周波数のクロック信号を生成するクロック発
    生ステップと、該固有周波数が他のチャンネル・グルー
    プにおける変復調用のマスタ周波数となるように分周す
    る分周ステップとを備える、ことを特徴とする請求項1
    1に記載の無線通信装置。
  19. 【請求項19】同じ周波数帯で共通の変調方式による通
    信が行われるように複数のチャンネル・グループが割り
    当てられた無線通信システムであって、 第1のチャンネル・グループにおける変復調用のマスタ
    周波数のn分の1を第2のチャンネル・グループにおけ
    る変復調用のマスタ周波数として設定することにより、
    該第2のチャンネル・グループにおける信号の伝送速度
    及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・グループのn分
    の1にして、前記同じ周波数帯において異なる周波数間
    隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴とす
    る無線通信システム。
  20. 【請求項20】同じ周波数帯で共通の変調方式により通
    信可能な複数のチャンネル・グループを割り当てるチャ
    ンネル割当方法であって、 第1のチャンネル・グループにおける変復調用のマスタ
    周波数のn分の1を第2のチャンネル・グループにおけ
    る変復調用のマスタ周波数として設定することにより、
    該第2のチャンネル・グループにおける信号の伝送速度
    及び占有帯域幅を該第1のチャンネル・グループのn分
    の1にして、前記同じ周波数帯において異なる周波数間
    隔のチャンネル・グループを配置する、ことを特徴とす
    るチャンネル割当方法。
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