JP2003101485A - 生体高分子を通信媒体もしくは記録媒体とした、情報通信方法、情報記録方法、エンコーダおよびデコーダ - Google Patents
生体高分子を通信媒体もしくは記録媒体とした、情報通信方法、情報記録方法、エンコーダおよびデコーダInfo
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Abstract
規格の不安定性、媒体の劣化、そして、傍受の危険性の
三項目の問題点を解決し、従来にない超高密度な記録媒
体を実現する。 【解決手段】生体高分子を通信媒体もしくは記録媒体に
採用する。入力した送信するデータ4もしくは「書き込
むデータ」を、エンコーダ5が配列情報または結合様式
情報6に変換し、合成装置7が生体高分子の材料8を用
いて合成高分子9を作製する。配列読み取り装置11
が、該合成高分子9から解読した配列/結合様式情報1
2を出力し、デコーダ13が受信データ14もしくは
「読み出しデータ」に復元して出力する。
Description
記録媒体とした、情報記録方法、情報通信方法、エンコ
ーダおよびデコーダに関するものである。
面があることを確認する。
機器に電流あるいは電磁波を用いてデータをリアルタイ
ムに伝送できる電気通信がすぐ頭に浮かぶ。
を電気、光に変えたことによって「搬送」時間を著しく
短かくすることができた。
けば、送信者の送信時間に受信者が受信できるとは限ら
ない。
き込んでおいてあとで読み出すための「記録」媒体が必
要なこともたしかである。
と、紙に印刷される。
気ディスクやICメモリに記録される。
送までの間、ビデオテープ、あるいはハードディスクに
記録される。
記録系が重要である。
展して、携帯電話とパソコンを使った電子メールが非常
に普及した。
録媒体を物理的に搬送する通信では、郵便が依然として
広く使われている。
までを電子化して、郵便局で紙に印刷して配達する「ハ
イブリッドめ〜る(郵政事業庁サービス名)」が実用化
されている。 (参考文献「郵政事業庁:ハイブリッドめ〜る」http:/
/www1.hybridmail.go.jp/cgi-bin/a50709101d.cgi)。
S)によるドア・ツー・ドアの搬送が登場して、物理的
搬送が一層高速化することも期待される(特許公開2000
-357194「公衆自動搬送システム」(発明者=園部正
幸)。 (参考文献「園部 正幸:21世紀情報化社会の新基盤
となる、公衆自動搬送システム CATS」http://sono
be.s5.xrea.com/invention/cats/shibuya_paper/index.
htmlおよび、「園部 正幸:CATS特許出願 1」htt
p://sonobe.s5.xrea.com/invention/cats/catspat2000_
1/index.html)。
とを確認した。
通信方法の改良には、上記のような搬送系の改良だけで
なく、記録系の改良も必要であることが分かる。
の人や未来の自分自身に受け渡す必要があるときには、
情報記録媒体を用いて通信することになる。
として、たとえば、コンパクトディスク(CD)、光磁
気ディスク(MO)、デジタルビデオディスク(DV
D)が現在よく使われているがそのほかにも種々存在す
る。
規格にしても、DVD−R、DVD−RW、DVD+
R、DVD+RW、DVD−RAMなど多数が林立して
いる。 (参考文献「@nifty:DVD+RWアライアンス
高速DVD記録規格を発表」http://newsflash.nift
y.com/news/td/new/2002081906.htm)。
しくなってくる。
数百年と宣伝されているものもあるが、本当にそれほど
耐久性があるのかという疑問の声もある。 (参考文献「梅原 敦:これからのイメージを中心とす
る電子記録媒体の方向を探る」http://www.ndf.co.jp/w
hatsnew/tips2/tips2.html)。
いため、メジャーをとった規格も年々時代遅れとなり、
新しく登場する規格に取って代わられることになる。
よい通信、あるいは、長い時間がかかってしまう超長時
間通信においては、第一に、情報通信、情報記録に関す
る規格の不安定性が問題になる。
じめ、写真、映像、プログラムなど著作物の情報を伝え
ようとする人は、今後増えていくと思われる。
DVDの規格が何十年、何百年、何千年にもわたって安
定して使用されるかどうかは疑わしい。
ている保証もない。
装置が存在しなくなり、記録媒体を読む装置を再現しよ
うにも、装置の設計仕様の情報も散逸して製作できな
い、という事態が予想される。
定性にも問題がある。
劣化、変形、変性、あるいは情報消滅してしまうのがふ
つうである。
年ごとに情報を読み直して別の媒体に書き直す作業が必
要とされている。
戻る「地球に優しい」材料とは、両立が難しい。
地球上には降り注がない強い宇宙線を直接浴びるため
に、媒体が劣化してしまう。
のコピーを何部も作成して保管し渡す方法もあるが、長
期間に渡ってコピーを繰り返し行うのは、媒体の調達と
コピー作業の実施が煩雑である。
ターネット経由で標準的な規格で情報を伝送するような
ことをすれば、媒体も通信方式も広く普及しているもの
であるために、第三者に比較的容易に傍受・解読されて
しまう。
の不安定性、媒体の劣化、傍受の危険性の三項目の問題
点を克服して、より安定性に優れた情報通信方法と情報
記録方法とエンコーダとデコーダを提供することであ
る。
号、およびアミノ酸符号は、次の文献に基づいている: Benjamin Lewin: Genes VI, Oxford University Press
and Cell Press (1977)=[邦訳] 菊池 韶彦ら訳:遺
伝子 第6版、東京化学同人(1999)。
た通信と記録を実現するため、データを生体高分子の配
列かつ/または結合様式に置き直して記録することを、
主要な特徴とする。
わち高分子は、小さい分子すなわち低分子がつながって
いるものである。生体高分子には、(ア) 「t、c、
a、g」もしくは「u、c、a、g」の4種類のヌクレ
オチドからなるDNAもしくはRNAもしくはポリヌク
レオチドと、(イ) 「A、C、D、E、F、G、H、
I、K、L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、
Y」の20種類のアミノ酸からなる蛋白質もしくはポリ
ペプチドと、(ウ) (高等生物で「Man、Glc、
Gal、Xyl、GlcA、GlcNAc、GalNA
c、Fuc、SA」の9種類の)単糖からなる多糖もし
くは糖鎖と、(エ) 脂肪酸からなる脂質がある。 (糖鎖の参考文献「庄司 真理子ほか:特集:第三の生
命鎖糖鎖とポストゲノム解析」http://www.nistep.go.j
p/achiev/ftx/jpn/stfc/stt010j/feature2.html、「成
松 久:細胞内で糖鎖はどのように合成されるのか?」h
ttp://www.aist.go.jp/aist_j/aistinfo/aist_today/vo
l01_05/vol01_5_p18_24.pdf)
e)は、生物がきわめて長期間採用してきたもので、今
後数千年程度で自然に変化するものではないと考えられ
る。
する方法はすでに知られていて、それぞれ自動装置が市
販されている。
「DNA等自動合成装置」(出願人=島津製作所)の実
施例で、ホスホトリエステル法によりDNAを自動合成
する。
2559621号「DNAパターン読み取り装置及びDNAパ
ターン読み取り方法」(出願人=日立ソフトウェアエン
ジニアリング)で、DNAから「A、C、G、T」の符
号を読み取る。
特許出願平4-69640「自動化ポリペプチド合成装置」
(出願人=アプライド バイオシステムズ インコーポ
レーテッド)で、保護されたアミノ酸を1種類ずつ受取
って活性化し、所望の順序に配列されたポリペプチドを
作る。
特許公開平08-304375「タンパク質のアミノ酸配列決定
装置」(出願人=島津製作所)で、エドマン法により得
られたデータから蛋白質もしくはポリペプチドのアミノ
酸配列を決定する。
換は既に可能である。
ドに変換するエンコーダと、高分子のコードから元のデ
ータに復元するデコーダを新規作成することにより、生
体高分子を情報通信媒体もしくは情報記録媒体として用
いることを可能とする。
例1の構成ブロック図である。
通信方法の原理構成を示すブロック図である。
用いる送信者側サブシステム1と受信者の用いる受信者
側サブシステム2を含んでいる。ふたつのサブシステム
の間に、情報通信媒体として、合成高分子9または合成
高分子9を内包する「生物もしくは細胞もしくは生体高
分子10」がある。
ステム2はきわめて対称的な内部構造をしている。
りする送信データ入力部3と受信データ出力部15がそ
れぞれある。
たは結合様式情報6」に変換するエンコーダ5と、「解
読した配列/結合様式情報12」に逆変換するデコーダ
13がそれぞれある。
ぞれある。
から供給される。
成ブロック図である。
報記録方法の原理構成を示すブロック図である。
図1と類似している。同一でないが対応する構成要素
は、符号の末尾に「a」を付して示す。
側サブシステム1aと読み出し側サブシステム2aを含
んでいる。ふたつのサブシステムの間に、情報記録媒体
として、合成高分子9または合成高分子9を内包する
「生物もしくは細胞もしくは生体高分子10」がある。
サブシステム2aはきわめて対称的な内部構造をしてい
る。
りするデータ入力部3aとデータ出力部15aがそれぞ
れある。
または結合様式情報6」に変換するエンコーダ5と、
「解読した配列/結合様式情報12」に逆変換するデコ
ーダ13がそれぞれある。
ぞれある。
から供給される。
用を順に説明し、構成要素間の有機的関係を示す。
作用である。
が、送信するデータ4を、人または情報システムから入
力する。
受信装置、音声入力装置、画像入力装置、A/Dコンバ
ータ、アプリケーションプログラムからの伝達、また
は、別の記録媒体からの読み取り装置を含む。
縮手段」が、該送信するデータ4をより少ないビット数
に圧縮してもよい。
段」が、キーを知らない第三者による傍受・解読を防ぐ
ために、人または情報システムが入力したキーを用い
て、該送信するデータ4を暗号化してもよい。
段」が、通信あるいは記録におけるデータの誤りを検出
もしくは訂正できるように、該送信するデータ4を冗長
化してもよい。
cting Code, ECC) を付してもよい。また、RAID
(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)技術を応
用して、複数の媒体すなわち合成高分子にわたる情報の
間でパリティを形成させてもよい。(RAIDの参考文
献「株式会社バイオス:RAIDとは?」http://www.b
ios.co.jp/TechInfo/TechInfo_1.htm)
のプリアンブル(preamble)と呼ばれるビット列を付し
てもよい。
順序の入れ替わりを検出するために、ブロック一連番号
を振ってもよい。
付してもよい。
らにブロックのように扱ってもよい。
キャリッジリターン、タブ、空白、引用符、または、先
頭からのバイト単位等のロケーションを付してもよい。
これらのチェックは誤りの検出に役立つ。
部分に、エンコードした時刻を付してもよい。時刻のチ
ェックは誤りの検出に役立つ。
するデータ4を、合成する高分子を構成する「低分子」
の「配列情報または結合様式情報6」に変換する。
分子が核酸系の場合は、塩基配列であり、合成高分子が
ペプチド系の場合は、アミノ酸配列であり、合成高分子
が多糖系の場合は、単糖配列および結合様式情報であ
る。
列変換手段」が、生物学的機能を付加するために、また
は、安定性を付加するために、該配列情報または結合様
式情報6に置換または挿入を加える変換を行ってもよ
い。
る: (ア) 突然変異あるいは生殖あるいは増幅によって
変異しやすい配列を避けて他のコードに変換すること、
(イ) テロメア配列など生体で特定の機能が生じるな
どの意味をもつ配列を避けて他のコードに変換するこ
と、(ウ) プロモータ配列など遺伝子先頭配列を付加
すること、(エ) プロモータ配列など遺伝子先頭配列
を避けて他のコードに変換すること、(オ) 翻訳終
了、poly(A)など遺伝子末端配列を付加するこ
と、(カ) 翻訳終了、poly(A)など遺伝子末端
配列を避けて他のコードに変換すること、(キ) 生物
の3文字の塩基(codon)では、cgu、 cgc、cg
a、cggがすべてアルギニンである例のように、最後
の1文字が変異しても意味が変わらないことが多いこと
に習い、3文字のコドンの先頭2文字のみに、送信デー
タをエンコードし、最後の1文字は冗長な値にするこ
と、(ク) 生物化学的検出を容易にするため標識コー
ドをつけること。
子」を含有している「生体高分子の材料8」を原料にし
て、該配列または該結合様式をもつ合成高分子9を合成
する。
場合は、ペプチド合成装置もしくはペプチドシンセサイ
ザもしくは蛋白質合成装置であり、合成高分子が核酸系
の場合は、DNA合成装置もしくはDNAシンセサイザ
もしくは核酸合成装置である。
にエンコーダ5とオンライン接続させることにより、効
率が向上する。
のまま、受信者の用いる受信者側サブシステム2に渡す
か、または、該合成高分子9を、「生物もしくは細胞も
しくは生体高分子10」の一部として組み込んでから、
受信者側サブシステム2に渡す。
は他の高分子に組み込む公知技術は多く、今後も大きな
発展が予想されている:
塩基を相補的に結合させることで二重鎖DNAにして安
定化させることができる。
塩基からなるDNAに変換することができる。
組み込むことができる。
うに、情報を、健全な生命維持もしくは生殖に必要な遺
伝子のコードの一部に、該遺伝子の機能を損なわないよ
うに組み入れることにより、変異すると個体が致死とな
るようにする、という戦略も考えられる。
わずに冷凍保存することが可能である。
A、RNA、あるいは、遺伝子に組み込んで、生物を生
かしたままもしくは死体でもしくは冷凍してもしくは樹
脂、琥珀(こはく=樹脂の化石)、プラスチック、ガラ
ス、その他の物質に封入して、安定した環境で保存する
ことができる。
存しようと自律的に生きてくれることは、従来の通信媒
体や記録媒体と違って、媒体保存の手間が省ける面があ
って有利である。
殖させ、あるいはクローン生物を作り、あるいはDNA
組み換え生物に蛋白質を生産させることによって、情報
のコピーを増やして通信の確実性を上げることができ
る。
作用である。
体高分子10を入手する。
は生体高分子10を入手する前に、該合成高分子9が生
体高分子相互間の生物学的な変換を受けたために、同一
もしくはほぼ同一の情報を包含したまま、情報媒体とし
ての生体高分子が入れかわった場合は、変化後の生物も
しくは細胞もしくは生体高分子を受信者が入手し、以後
記載される「合成高分子9」として扱う。
より、DNAに埋め込んだ情報が変わってしまうことが
ある。
線、化学物質の影響で突然変異が起こることがある。
る。
もしくは生物に伝播してそれぞれが変異した可能性をも
った場合には、複数のサンプルから得た情報を比較する
ことで、送信データを推定する。
合、それらのサンプルから共通部分を取り出してつなぎ
合わせ、再構成すればよい。
で述べたブロック化とブロック一連番号の付加が有効で
ある。
報を、ブロックに切って、ブロック番号の一致するもの
を比較することにより、変異のビット位置まで正確に比
較できるからである。
検出コードを付けておけば、変異のあったブロックを判
定して捨てることができる。
しくは細胞もしくは生体高分子10に組み込まれている
場合は該合成高分子9を取り出す。
読み取り装置11が、セットされた該合成高分子9を分
析して、構成分子の、「解読した配列/結合様式情報1
2」を出力する。
プチド系の場合は、ペプチドシーケンサもしくはプロテ
インシーケンサもしくはアミノ酸分析装置である、合成
高分子が核酸系の場合は、DNAシーケンサもしくは核
酸シーケンサもしくは核酸分析装置である、
にデコーダ13とオンライン接続させることにより、効
率が向上する。
合には、ステップ6につづき、図にない「高分子配列逆
変換手段」が、該「配列情報または結合様式情報6」か
ら、生物学的機能を付加するため、または、安定性を付
加するために行われた置換もしくは挿入を元に戻す高分
子配列逆変換処理を実行する。
列情報または結合様式情報6を解析して受信データ14
を生成し、受信データ出力部15から出力する
テップ7につづき、図にない「冗長化復号化手段」が、
キーを用いて、該受信データ14から余計なデータを除
き、あるいはエラーを検出しあるいはエラーを訂正して
元のデータに戻す冗長化逆変換処理を実行する。
テップ7につづき、図にない「復号化手段」が、キーを
用いて、該受信データ14を元のデータに戻す復号化を
実行する。
は、ステップ7につづき、図にない「データ伸長手段」
が、該受信データ14を元のデータに戻すデータ伸長を
実行する。
イ、プリンタ、送信装置、音声出力装置、D/Aコンバ
ータ、アプリケーションプログラムへの伝達、または、
別の記録媒体への書き込み装置である。
要素間の有機的関係を示した。
に関して触れる。
している。
があるものは取って読み替えることにより、前記の実施
例1の作用をもとに実施例2の作用が理解できる。
する場合は、前記合成高分子9が「蛋白質もしくはポリ
ペプチド(polipeptide)」であり、前記「低分子」が
グルタミン(Glutamine、符号G)などアミノ酸(amino
acid)であり、前記「配列情報または結合様式情報
6」がアミノ酸配列(amino acid sequence)であり、
前記合成装置7がペプチド合成装置もしくはペプチドシ
ンセサイザもしくは蛋白質合成装置であり、前記配列読
み取り装置11がペプチドシーケンサもしくはプロテイ
ンシーケンサもしくはアミノ酸分析装置である(請求項
3)。
る場合は、前記合成高分子9が「DNAもしくはRNA
もしくはポリヌクレオチド(polinucleotide)」であ
り、前記「低分子」が、アデニン(adenine、符号a)
などヌクレオチド(nucleotide)であり、前記「配列情
報または結合様式情報6」がヌクレオチドの塩基配列
(base sequence または nucleotide sequence)であ
り、前記合成装置7がDNA合成装置もしくはDNAシ
ンセサイザもしくは核酸合成装置であり、前記配列読み
取り装置11がDNAシーケンサもしくは核酸シーケン
サもしくは核酸分析装置である(請求項4)。
ビットずつ分割した、各2ビットからなる0〜3の値を
「t、c、a、g」もしくは「u、c、a、g」の4種
類の塩基に対応付けることができる。また、エンコーダ
5は、送信するデータを4ビットずつ分割した、各4ビ
ットからなる0〜(10進数表現で)15の値を「A、
C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、
Q、R、S、T、V、W、Y」の20種類のうちの16
種類のアミノ酸に対応付けることができる。一方、エン
コーダ5は、送信する送信するデータを一定の長さずつ
分割した各分割結果を一定桁数の20進数と見なすこと
により各桁の「数字」になる各0〜(10進数表現で)
19の値を「A、C、D、E、F、G、H、I、K、
L、M、N、P、Q、R、S、T、V、W、Y」の20
種類のアミノ酸に対応付けることもできる(請求項
5)。
は3ビットずつに分割して、アミノ酸のうちのそれぞれ
2種類、4種類、8種類だけに対応付けることもできる
が、記録効率の上では前記の4ビットに対応づける方が
明らかに有利である。
なし、アミノ酸のうちのそれぞれ2〜19種類だけに対
応付けることもできるが、記録効率の上では前記の20
進数のほうが明らかに有利である。
語を入れた構造化プログラム記述法である「擬似コード
(pseudo code)」で記す。
字で指定して読み書きできるデータ構造である.リスト
内のデータは,添字の若い順に左から並んでいるとす
る.変数名直後でない'{'と'}'は,囲まれた部分が処理
の範囲であると明示する.
ておく. (すなわち,たとえば,bin2bp[0]なら値'a', bin2bp
[3]なら値't'を得られる.) b.2 入力ファイルから1行ずつ入力して各行について { b.3 行の中を1文字ずつに分解して,リストcharsにセッ
トする. b.4 リストcharsの中の各文字について { b.5 変数bit76に,該文字と16進c0の論理積をとり16進4
0で除した値を入れる. なお,値は,0〜3となる. b.6 変数seq0に,bin2bp[bit76]を入れる. なお,値は,bit76が0だったときは'a',また,3だった
ときは't'などとなる. b.7 変数bit54に,該文字と16進30の論理積をとり16進1
0で除した値を入れる. b.8 変数seq1に,bin2bp[bit54]を入れる. b.9 変数bit32に,該文字と16進0cの論理積をとり16進0
4で除した値を入れる. b.10 変数seq2に,bin2bp[bit32]を入れる. b.11 変数bit10に,該文字と16進03の論理積をとり16進
01で除した値を入れる. なお,01で除さなくてもよい. b.12 変数seq3に,bin2bp[bit10]を入れる. b.13 変数seq0と変数seq1と変数seq2と変数seq3をこの
順序に並べたものを出力する. なお,出力は,8ビットの1文字の入力に対して,4文字
の'atcg'などとなる. b.14 } b.15 } b.16 戻る. b.17 記述終了.
'H', 'I', 'K', 'L','M', 'N', 'P', 'Q', 'R', 'S',
) をセットしておく. (すなわち,たとえば,bin2aa[0]なら値'A', bin2bp[1
5]なら値'S'を得られる.) c.2 入力ファイルから1行ずつ入力して各行について { c.3 行の中を1文字ずつに分解して,リストcharsにセッ
トする. c.4 リストcharsの中の各文字について { c.5 変数bit7654に,該文字と16進f0の論理積をとり16
進10で除した値を入れる. なお,値は,0〜10進15となる. c.6 変数seq0に,bin2aa[bit7654]を入れる. なお,値は,bit7654が0だったときは'A',また,15だっ
たときは'S'などとなる. c.7 変数bit3210に,該文字と16進0fの論理積をとり16
進01で除した値を入れる. なお,01で除さなくてもよい. c.8 変数seq1に,bin2aa[bit3210]を入れる. c.9 変数seq0と変数seq1をこの順序に並べたものを出力
する. なお,出力は,8ビットの1文字の入力に対して,2文字
の'AS'などとなる. c.10 } c.11 } c.12 戻る. c.13 記述終了.
ドで記す。
索できるデータ構造である.
る. } d.3 停止する. d.4 記述終了.
t', 3)をセットしておく. (すなわち,たとえば,bp2bin{'a'}なら値0を,bp2bi
n{'t'}なら値3を得られる.) e.2 入力ファイルの全文字を入力し, e.3 その中を1文字ずつに分解して,リストcharsにセッ
トする. e.4 リストcharsの中の各文字について変数the_charに
セットし { e.5 変数the_binに,変数the_charをキーで連想リストb
p2binを検索した結果をセットする. (すなわち,たとえば,the_charが't'ならthe_binは値
3となる.) e.6 変数the_binを引数として渡して,push_bitルーチ
ンを実行してくる. e.7 } e.8 戻る. e.9 記述終了.
04+the_binをセットする. f.4 変数decimalを符号付きの1バイトのバイナリデータ
に変換(packという)して出力する. f.5 リストstackをクリアする. f.6 } さもなければ { f.7 引数として受け取ったthe_binを,リストのいちば
ん右に追加するとともに,その前に,リストにセットさ
れていたデータ要素をひとつずつ左にシフトする. f.8 } f.9 戻る. f.10 記述終了.
n) g.0 開始. g.1 連想リストaa2binに ('A', 0, 'C', 1, 'D', 2, 'E', 3, 'F', 4,'G',
5, 'H', 6, 'I', 7, 'K', 8, 'L', 9,'M', 10, '
N', 11, 'P', 12, 'Q', 13, 'R', 14,'S', 15) をセットしておく. (すなわち,たとえば,aa2bin{'A'}なら値0を,aa2bin
{'S'}なら値15を得られる.) g.2 入力ファイルの全文字を入力し, g.3 その中を1文字ずつに分解して,リストcharsにセッ
トする. g.4 リストcharsの中の各文字について変数the_charに
セットし { g.5 変数the_binに,変数the_charをキーで連想リストa
a2binを検索した結果をセットする. (すなわち,たとえば,the_charが'S'ならthe_binは値
10進15となる.) g.6 変数the_binを引数として渡して,push_bitBルーチ
ンを実行してくる. g.7 } g.8 戻る. g.9 記述終了.
に変換(packという) して出力する. h.5 リストstackをクリアする. h.6 } さもなければ { h.7 引数として受け取ったthe_binを,リストのいちば
ん右に追加するとともに,その前に,リストにセットさ
れていたデータ要素をひとつずつ左にシフトする. h.8 } h.9 戻る. h.10 記述終了.
5に記載)を説明する。
1,2,3,4,5,6,7,8,9」の9種の数字で表現している。
B,C,D,E,F」の16種の「拡張された数字」で表現してい
る。
「拡張された数字」を用いて表現できる。
E,F,G,H,I,K,L,M,N,P,Q,R,S,T,V,W,Y」と対応づけると
する。
により、20進表現に変換できるので,アミノ酸配列に変
換できる。
なして20を乗ずる演算により、データに戻すことができ
る。
く行われている16進数の処理と同様であるので詳述しな
い。
とする。
方式を採用すれば、64/4=16個のアミノ酸が必要になっ
てしまう。
≒ 3.28×1019よりも小さいので、20進数の「数字」に
対応づける方式を採用すれば、64ビットを表現するのに
15個のアミノ酸しか要らず、4ビット方式より1個少なく
て済む。
けるだけのものである.
することにより、演算はより複雑となるが、高分子の長
さをより小さくすることができる。
た。
であり、前記エンコーダ5とデコーダ13を作成して実
験した結果を示す。
助けるだけのものである。
部分は、理解を助けるために、元の「ll」(エル・エ
ル)の2文字がどう変形していくか、対応部分を追跡し
て表示したものである。
図3(a)のデータを与えた。
数、2進数の3通りで表現したものが、それぞれ、図3
の(a)、(b)および(c)である。
列情報を出力させると、図3(d)が得られた。
からなるので、合成装置7が読み取ることができる形式
である。
どの合成高分子9を作り、該合成高分子9を配列読み取
り装置11が読み取ると、解読した配列/結合様式情報
12がデコーダ13に渡る。もし情報が誤りなく伝わる
ならば、該解読した配列/結合様式情報12は、図3
(d)の塩基配列そのものである。
13に入力した。その結果は、図3(f)または(g)
または(h)で表現されるものであり、それぞれ、図3
(c)、(b)、(a)に一致した。
るいは情報記録は正しく行われる。
ミノ酸配列によっても実験を行った。
表現されるデータをエンコーダ5に入力してアミノ酸配
列情報を出力させると、図3(e)が得られた。
F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、
T、V、W、Y」だけからなるので、合成装置7が読み
取ることができる形式である。
プチドなどの合成高分子9を作り、該合成高分子9を配
列読み取り装置11が読み取ると、解読した配列/結合
様式情報12がデコーダ13に渡る。もし情報が誤りな
く伝わるならば、該解読した配列/結合様式情報12
は、図3(d)のアミノ酸配列そのものである。
13に入力した。その結果は、図3(f)または(g)
または(h)で表現されるものであり、それぞれ、図3
(c)、(b)、(a)に一致した。
るいは情報記録は正しく行われる。
であり、処理例1と同一のエンコーダ5とデコーダ13
を用い、日本語のデータを使って実験した結果を示して
いる。
助けるだけのものである。
部分は、理解を助けるために、元の「シ」という1文字
のカタカナがどう変形していくか、対応部分を追跡して
表示したものである。
図4(a)のデータを与えた。
2進数の3通りで表現したものが、それぞれ、図4の
(a)、(b)および(c)である。
列情報を出力させると、図4(d)が得られた。
からなるので、合成装置7が読み取ることができる形式
である。
どの合成高分子9を作り、該合成高分子9を配列読み取
り装置11が読み取ると、解読した配列/結合様式情報
12がデコーダ13に渡る。もし情報が誤りなく伝わる
ならば、該解読した配列/結合様式情報12は、図4
(d)の塩基配列そのものである。
13に入力した。その結果は、図4(f)または(g)
または(h)で表現されるものであり、それぞれ、図4
(c)、(b)、(a)に一致した。
るいは情報記録は正しく行われる。
ミノ酸配列によっても実験を行った。
表現されるデータをエンコーダ5に入力してアミノ酸配
列情報を出力させると、図4(e)が得られた。
F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、R、S、
T、V、W、Y」だけからなるので、合成装置7が読み
取ることができる形式である。
ペプチドなどの合成高分子9を作り、該合成高分子9を
配列読み取り装置11が読み取ると、解読した配列/結
合様式情報12がデコーダ13に渡る。もし情報が誤り
なく伝わるならば、該解読した配列/結合様式情報12
は、図4(d)のアミノ酸配列そのものである。
13に入力した。その結果は、図4(f)または(g)
または(h)で表現されるものであり、それぞれ、図4
(c)、(b)、(a)に一致した。
るいは情報記録は正しく行われる。
ームする(請求項6)。
ームする(請求項7)。
グラムを記録した記録媒体をクレームする(請求項
8)。
D、ハードディスク、半導体メモリ、半導体チップ、磁
気テープを含む電気的もしくは磁気的もしくは光学的手
段を用いた記録媒体もしくは記憶装置、そして、本願発
明による高分子記録媒体を含む。
グラムを伝送する情報伝送媒体をクレームする(請求項
9)。
電話、ケーブルテレビ、そして、放送を含む。
グラムを記録した記録媒体をクレームする(請求項1
0)。
グラムを伝送する情報伝送媒体をクレームする(請求項
11)。
信方法または請求項2に記載の情報記録方法によってデ
ータが記録されたことを特徴とする生物もしくは細胞も
しくは生体高分子もしくは合成高分子をクレームする
(請求項12)。
分子の用途の例は: (ア) ドキュメント、トランザクションデータ、マル
チメディアデータ、大容量データベース、プログラム、
スクリプト、ログ、放送記録、あるいはWebドキュメ
ントの記録、画面コピーなどの、格納、(イ) 実験デ
ータ、観測データ、バイオデータ、あるいは、シミュレ
ーション結果の、記録、(ウ) 極秘通信、(エ) 遺
伝子組み換え生物等の生物につける標識もしくは識別番
号もしくは実験関連情報、(オ) タイムカプセル、
(カ) 地球外生命との通信、である。
3.nifty.com/iromono/kougi/ningen/node35.html、 「kamiken:知的生命体を調査せよ−」http://w
ww25.cds.ne.jp/~kamiken/projectg/project3/project
3.html、 SETI@home http://setiathome.ssl.berkeley.
edu/)
在の一人のヒトのゲノム情報を、本システムに入力し
て、保存性や解読容易性などの特徴をもった別の生物の
DNAもしくはRNAに組み込んで保存することが考え
られる。
せずに送っているが、送信データを記述している自然言
語もしくはプログラミング言語もしくは構造化データの
知識のない受信者のために、文法情報、辞書情報、メタ
情報、フォント情報、発音情報、文書タイプ定義、ある
いは、関連文書を添付してもよい。この場合受信者は、
添付情報をもとに言語知識を組み立てて、受信データを
理解する。
ても理解しやすいので、比較的安心して送ることができ
る。
と低分子の組合せを用いたが、化学的に安定であれば、
地球生命に共通ではない高分子あるいは低分子を採用し
てもよい。
列読み取りが遅いという点で性能上不利としても、近い
うちに改善されることが期待される。
年を要したが、配列読み取り装置11の速度が年々高速
化している。解読時間はじきに月単位あるいは週単位に
短縮すると予想されている。
さが短いという問題もある。
れ、次第に長いデータを記録できることになるであろ
う。
短くとも、多数の高分子を合成することは問題ない。
のと同様、多数の高分子にまたがってデータを記録する
ことができる。
番号を振っておけば、受信者がそれら多数の高分子を集
めてデータを再構成することは容易である。
は天然の安定した規格であって、数百年、数千年後にも
変わらないことが期待できる。
あるので、媒体の劣化の問題を回避しやすい。
して情報をコピーするコストがかかるが、本願発明によ
れば、高分子を冷凍したり、生物を生かしておくこと
で、情報が保存される。
のように通常のネットワークユーザには入手も製作もし
にくい構成部品を採用しているので、強靱といえる。
定性、媒体の劣化、傍受の危険性の三項目の問題点を克
服して、より安定性に優れた通信方法と記録方法を提供
できる。
ことができる。
オーダーを、従来の記録手段と比較してみる。
ログや元帳を記録している、2,400 feet長の磁気テープ
は、180 MB = 180×106×8 bitのデータが記録でき、直
径10.5 inch = 267 mm、厚み0.5 inch = 13 mmの円柱、
質量1.5 kgとして、 約 109 bit/kg、 約 1012 bit/m3。
のデータが記録でき、直径120 mm、厚み1.2 mmの円柱,
質量80 gとして、 約 1012 bit/kg (=磁気テープの一千倍)、 約 1015 bit/m3 (=磁気テープの一千倍)。
で、直径0.5 μmの球、質量7×10-13gとして、 約 1019 bit/kg (=DVDの一千万倍=磁気テープの
百億倍)、 約 1026 bit/m3 (=DVDの一千億倍=磁気テープの
百兆倍)。
バクテリアの核酸が含む情報が、世界中の2,400 feet磁
気テープの情報の総量(3×1017 bit)に匹敵するので
ある。
ば、実際の装置は理論値までは出ないとしてもなお、非
常に高い密度の情報記録が可能である。
る。
を維持できるように、ひとつのデータのコピーをバイオ
テクノロジーの増幅技術または生物自身の増殖機能によ
って大量に増やし、それぞれを「生かして」おくことも
できる。
と、該遺伝子のコードする蛋白質が繭の中に大量に吐き
出される、という最近の技術も利用できる。
法を採用すれば、高密度にデータを記録することができ
る。
いる方法を採用すれば、16種だけのアミノ酸を使う方
法よりも、格納効率の点で有利である。
受信者に媒体を渡すための作業も不要になる点が有利で
ある。
の態様に応じ安全面と倫理面の問題を十分に検討し、慎
重が上にも慎重に望む必要があることを、特記事項とし
て銘記しておく。
図である。
図である。
Claims (12)
- 【請求項1】送信者側サブシステム(1)と受信者側サ
ブシステム(2)があり、 送信者側サブシステム(1)において、 ステップ1として、送信データ入力部(3)が、送信す
るデータ(4)を入力し、 (あるいはさらに、暗号化手段が暗号化を実行し、)
(あるいはさらに、冗長化手段が冗長化を実行し、)ス
テップ2として、エンコーダ(5)が、送信するデータ
(4)を、 合成する高分子を構成する「低分子」の「配列情報また
は結合様式情報(6)」に変換し、 (あるいはさらに、高分子配列変換手段が高分子配列変
換を実行し、)ステップ3として、合成装置(7)が、
「低分子」を含有している「生体高分子の材料(8)」
を原料にして、該配列または該結合様式をもつ合成高分
子(9)を合成し、 ステップ4として、該合成高分子(9)を、そのまま、
または、「生物もしくは細胞もしくは生体高分子(1
0)」の一部として組み込んで、直接または環境経由で
受信者側サブシステム(2)に渡し、 さらに、受信者側サブシステム(2)において、 ステップ5として、合成高分子(9)が生物もしくは細
胞もしくは生体高分子(10)に組み込まれている場合
は該合成高分子(9)を取り出し、 いずれにしても、 ステップ6として、配列読み取り装置(11)が、セッ
トされた該合成高分子(9)を分析して、「解読した配
列/結合様式情報(12)」を出力し、(あるいはさら
に、高分子配列逆変換手段が高分子配列逆変換処理を実
行し、)ステップ7として、デコーダ(13)が、該
「配列情報または結合様式情報(6)」を解析して受信
データ(14)を生成し、(あるいはさらに、冗長化逆
変換手段が冗長化逆変換処理を実行し、)(あるいはさ
らに、復号化手段が復号化を実行し、)受信データ出力
部(15)から出力することを特徴とする情報通信方
法。 - 【請求項2】書き込み側サブシステム(1a)と読み出
し側サブシステム(2a)があり、 書き込み側サブシステム(1a)において、 ステップ1として、データ入力部(3a)が、書き込む
データ(4a)を入力し、(あるいはさらに、暗号化手
段が暗号化を実行し、)(あるいはさらに、冗長化手段
が冗長化を実行し、)ステップ2として、エンコーダ
(5)が、書き込むデータ(4a)を、合成する高分子
を構成する「低分子」の「配列情報または結合様式情報
(6)」に変換し、(あるいはさらに、高分子配列変換
手段が高分子配列変換を実行し、)ステップ3として、
合成装置(7)が、「低分子」を含有している「生体高
分子の材料(8)」を原料にして、該配列または該結合
様式をもつ合成高分子(9)を合成し、 ステップ4として、該合成高分子(9)を、そのまま、
または、「生物もしくは細胞もしくは生体高分子(1
0)」の一部として組み込んで、直接または環境経由で
読み出し側サブシステム(2a)に渡し、 さらに、読み出し側サブシステム(2a)において、 ステップ5として、合成高分子(9)が生物もしくは細
胞もしくは生体高分子(10)に組み込まれている場合
は該合成高分子(9)を取り出し、いずれの場合も、 ステップ6として、配列読み取り装置(11)が、セッ
トされた該合成高分子(9)を分析して、「解読した配
列/結合様式情報(12)」を出力し、(あるいはさら
に、高分子配列逆変換手段が高分子配列逆変換処理を実
行し、)ステップ7として、デコーダ(13)が、該
「配列情報または結合様式情報(6)」を解析して読み
出しデータ(14a)を生成し、(あるいはさらに、冗
長化逆変換手段が冗長化逆変換処理を実行し、)(ある
いはさらに、復号化手段が復号化を実行し、)データ出
力部(15a)から出力することを特徴とする情報記録
方法。 - 【請求項3】前記合成高分子(9)が「蛋白質もしくは
ポリペプチド(polipeptide)」であり、 前記「低分子」がアミノ酸(amino acid)であり、 前記「配列情報または結合様式情報(6)」がアミノ酸
配列(amino acid sequence)であり、 前記合成装置(7)がペプチド合成装置もしくはペプチ
ドシンセサイザもしくは蛋白質合成装置であり、 前記配列読み取り装置(11)がペプチドシーケンサも
しくはプロテインシーケンサもしくはアミノ酸分析装置
である、 ことを特徴とする、 請求項1に記載の情報通信方法、または、 請求項2に記載の情報記録方法。 - 【請求項4】前記合成高分子(9)が「DNAもしくは
RNAもしくはポリヌクレオチド(polinucleotide)」
であり、 前記「低分子」がヌクレオチド(nucleotide)であり、 前記「配列情報または結合様式情報(6)」が塩基配列
(base sequence または nucleotide sequence)であ
り、 前記合成装置(7)がDNA合成装置もしくはDNAシ
ンセサイザもしくは核酸合成装置であり、 前記配列読み取り装置(11)がDNAシーケンサもし
くは核酸シーケンサもしくは核酸分析装置である、 ことを特徴とする、 請求項1に記載の情報通信方法、または、 請求項2に記載の情報記録方法。 - 【請求項5】請求項1に記載の情報通信方法または請求
項2に記載の情報記録方法において、 前記エンコーダ(5)は、 送信するデータを2ビットずつ分割した、各2ビットか
らなる0〜3の値を「t、c、a、g」もしくは「u、
c、a、g」の4種類の塩基に対応付け、 または、 送信するデータを4ビットずつ分割した、各4ビットか
らなる0〜(10進数表現で)15の値を「A、C、
D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、P、Q、
R、S、T、V、W、Y」の20種類のうちの16種類
のアミノ酸に対応付け、 または、 送信する送信するデータを一定の長さずつ分割した各分
割結果を一定桁数の20進数と見なすことにより各桁の
「数字」になる各0〜(10進数表現で)19の値を
「A、C、D、E、F、G、H、I、K、L、M、N、
P、Q、R、S、T、V、W、Y」の20種類のアミノ
酸に対応付けることを特徴とする情報通信方法もしくは
情報記録方法。 - 【請求項6】請求項1に記載の情報通信方法または請求
項2に記載の情報記録方法を実施するために、 送信するデータ(4)を、生体高分子の合成装置(7)
への配列情報または結合様式情報(6)に変換するエン
コーダ(5)。 - 【請求項7】請求項1に記載の情報通信方法または請求
項2に記載の情報記録方法を実施するために、 配列読み取り装置(11)が読み取った該配列情報また
は結合様式情報(6)を解析し、受信データ(14)を
出力するデコーダ(13)。 - 【請求項8】コンピュータによって請求項1に記載の情
報通信方法または請求項2に記載の情報記録方法を実施
するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な媒体であって、 該プログラムは、 送信するデータ(4)を、生体高分子の合成装置(7)
への配列情報または結合様式情報(6)に変換させるこ
とを特徴とするエンコーダプログラムを記録した記録媒
体。 - 【請求項9】情報処理システムで使用される情報伝送媒
体であって、 請求項1に記載の情報通信方法または請求項2に記載の
情報記録方法を実施するために、 送信するデータ(4)を、生体高分子の合成装置(7)
への配列情報または結合様式情報(6)に変換させるエ
ンコーダプログラムを伝送することを特徴とする情報伝
送媒体。 - 【請求項10】コンピュータによって請求項1に記載の
情報通信方法または請求項2に記載の情報記録方法を実
施するためのプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な媒体であって、 該プログラムは、 配列読み取り装置(11)が読み取った該配列情報また
は結合様式情報(6)を、解析させ、受信データ(1
4)を出力させることを特徴とするデコーダプログラム
を記録した記録媒体。 - 【請求項11】情報処理システムで使用される情報伝送
媒体であって、 請求項1に記載の情報通信方法または請求項2に記載の
情報記録方法を実施するために、 配列読み取り装置(11)が読み取った該配列情報また
は結合様式情報(6)を、解析させ、受信データ(1
4)を出力させるデコーダプログラムを伝送することを
特徴とする情報伝送媒体。 - 【請求項12】請求項1に記載の情報通信方法または請
求項2に記載の情報記録方法によってデータが記録され
たことを特徴とする生物もしくは細胞もしくは生体高分
子もしくは合成高分子。
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