JP2003098042A - 転がり軸受の回転精度評価方法、転がり軸受の回転精度評価装置、及び回転精度評価方法により評価された転がり軸受 - Google Patents

転がり軸受の回転精度評価方法、転がり軸受の回転精度評価装置、及び回転精度評価方法により評価された転がり軸受

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JP2003098042A JP2001288597A JP2001288597A JP2003098042A JP 2003098042 A JP2003098042 A JP 2003098042A JP 2001288597 A JP2001288597 A JP 2001288597A JP 2001288597 A JP2001288597 A JP 2001288597A JP 2003098042 A JP2003098042 A JP 2003098042A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】固定輪の軌道のうねりの一対の山数に起因する
ひとつの特定の周波数の振動から、各山数に対応する各
々の振動値を求める転がり軸受の評価方法、評価装置、
及び転がり軸受を提供する。 【解決手段】転がり軸受10の固定輪11上の2点に径
方向の振動を観測するために配置した二つの変位プロー
ブ21,22からの信号を、コンピュータ41に取り込
み、それぞれのフーリェ変換から選択された所望の周波
数成分の複素数値と、変位プローブ21,22の配置位
置間の角度の関数を係数をする複素2元1次連立方程式
の解を固定輪11の形状の一対の山数に対応する振動値
(RMS値)とする。これら両振動値の絶対値の和
(差)を固定輪の形状に依存する振動の最大(最小)値
とし、振動の最大(最小)となる方位を変位プローブ2
1,22との相対角度として算出することで、最大振動
値及びその方位が判る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、軸受および軸受
を組み込んだスピンドル等回転体の回転に非同期な径方
向の振動を周波数分析に基づいて評価する技術に関する
ものであり、特には、径方向の方位に依存して振幅が変
化する特定の周波数成分の最大(最小)振幅値と最大
(最小)方位を評価する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】転がり軸受あるいはこれらを組み込んだ
スピンドル等の回転体は、真円度形状誤差等に起因する
振動を発生するので、これらを構成要素とする工作機械
等の構造物の重大な振動源となることがある。一方、ハ
ードディスク装置などの精密部品では、ディスクの回転
軸に使用している玉軸受の径方向の振動が、主として磁
気へッドの位置決め誤差の原因となるため、玉軸受には
厳しい回転精度が求められている。
【0003】ところで、回転体が定速回転するときに発
生する振動のうち回転に非同期な振動成分は回転非同期
(NRRO:Non Repeatable Run
Out)振動成分と言われている。ハードディスク装置
用に回転精度の優れた玉軸受あるいは工作機械用のスピ
ンドルを製作し、供給するためには、径方向のNRRO
振動成分を定量的に評価して、許容範囲外の製品を排除
する必要がある。さらには、ハードディスク装置の共振
周波数の近傍にある特定の周波数のNRRO振動成分を
選択的に評価することも必要である。
【0004】ここで、転がり軸受あるいはこれらを組み
込んだスピンドル等の回転体の径方向のNRRO振動成
分は、転がり軸受の外・内輪、転動体など部品の幾何学
的寸法および形状精度と定速回転周波数で一意に定まる
種々の周波数の振動からなる。転がり軸受の径方向の振
動を固定輪上の1点で観測する場合、回転輪および転動
体の形状誤差に起因する振動は、固定輪上のどの位置で
も等しく観測されるが、固定輪の形状誤差に起因する振
動は、測定位置により異なる大きさで観測されることが
知られている。このような振動については、固定輪の全
周にわたって最大の振幅を見つけない限り、正しい評価
を行うことは出来ない。そのために、振動測定のための
センサと軸受あるいはスピンドルとを相対的に周方向に
変位させながら、周波数分析を繰り返して特定の周波数
成分の最大値を見つける方法も考えられるが、そのため
の機構は容易ではない上、測定に時間もかかる。
【0005】次に、例えば内輪回転時には、固定輪であ
る外輪の軌道が微小にうねっていた場合、かかるうねり
の一対の山数によってひとつの特定の周波数の振動が発
生するが、外輪回転時には軌道のうねりの一対の山数に
対応する一対の周波数の振動が発生する。同時に固定輪
である内輪の軌道のうねりの一対の山数によるひとつの
特定の周波数の振動が発生する。すなわち、転がり軸受
の使用状況により、ひとつの特定の周波数の振動あるい
は一対の周波数の振動の両方または一方を有害な振動成
分として厳しく選別しなければならない場合がある。そ
のために内輪回転と外輪回転の両方の状態を観測するで
きる機構を設けることは、試験装置の煩雑化と高価格化
に繋がる。
【0006】本発明の目的の一つは、固定輪の軌道のう
ねりの一対の山数に起因するひとつの特定の周波数の振
動から、各山数に対応する各々の振動値を求める方法を
提供することである。かかる目的達成のため、対向しな
い(つまり180°でない)二つの径方向から軸受の振
動を同時に観測し、それらの周波数分析結果に基づいて
求められる固定輪に起因する特定の周波数の振動値を係
数とする連立方程式の解から計算する手法を与える。
【0007】本発明の別な目的は、前記のように求めた
固定輪による一対の振動値を基に固定輪の一対の山数に
起因する特定の周波数の振動の最大(最小)値とそれを
呈する最大(最小)方位を算定する方法を提供すること
である。
【0008】本発明の更に別な目的は、逆に、回転輪が
呈する一対の山数による一対の周波数の振動成分の測定
を基に、固定輪として使用される場合のひとつに合成さ
れた振動の最大(最小)値を推定し評価する方法を提供
することである。
【0009】さらには、固定輪は剛体ではないから、そ
の周上の測定点は転動体の通過による固定輪の弾性変形
を伴う振動を観測することになるが、転動体の通過の周
波数は上記固定輪の形状誤差に起因する特定の周波数と
等しいため、固定輪の形状誤差による振動成分を正確に
評価できない怖れがある。このような状況でも、さらに
異なる第三の方向の振動の観測を加えることによって転
動体の通過成分の影響を除いて、固定輪の振動成分を正
確に評価する方法を提供することが、本発明の更に別な
目的である。
【0010】このようにして、特定方向に最も振動が少
ないスピンドルやモータを製作することができるよう
に、振動が最大になる位置あるいはそれより90°離れ
た最小になる位置に印をつけた軸受を提供することが、
本発明の更に別な目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受の回
転精度評価方法は、回転する転がり軸受の固定輪の径方
向振動を周方向に位相αで設置された2個の振動測定用
センサを用いて測定し、測定によって得られたセンサ信
号をA/D変換器を介して離散化することで同期した2
つのデジタルデータを求め、前記デジタルデータをフー
リエ変換し、フーリエ変換で得られた角速度Zωの次
数mの振動値F(m)、Fα(m)を用いて、次式に基
づいて、 AmZ−1−jθ={ejαF(m)−Fα(m)}/2jsinα ( 1) AmZ+1jθ={Fα(m)−e−jαF(m)}/2jsinα ( 2) (ただし、mは振動の次数、Zは転動体の数、ωは転
動体の公転の角速度、θは前記固定輪上の未知の基準位
置と前記振動測定用センサの一方との間の中心角)未知
数AmZ−1−jθ、AmZ+1jθを求め、この
未知数より、それぞれmZ−1山およびmZ+1山に起
因する振動成分のRMS値を次式より求め、 mZ−1山成分のRMS値=√2|AmZ−1|=√2│AmZ−1−jθ │ (3) mZ+1山成分のRMS値=√2|AmZ+1|=√2│AmZ+1jθ│ (4) これらのRMS値より回転精度の評価を行うことを特徴
とする。
【0012】
【作用】転がり軸受の固定輪上の2点に径方向の振動を
観測するために配置した二つの振動測定用センサーから
の信号を、A/D変換器を介して同期した二つのにサン
プル値系列としてコンピュータに取り込み、それぞれの
フーリェ変換から選択された所望の周波数成分の複素数
値と、振動測定用センサーの配置位置間の角度の関数を
係数をする複素2元1次連立方程式の解を固定輪の形状
の一対の山数に対応する振動値(RMS値)とする。こ
れら両振動値の絶対値の和(差)を固定輪の形状に依存
する振動の最大(最小)値とし、また、前記それぞれの
フーリェ変換から選択された所望の周波数成分の複素数
値と、振動測定用センサーの配置位置間の角度から振動
の最大(最小)となる方位を振動測定用センサーとの相
対角度として算出することで、最大振動値及びその方位
が判るため、それを閾値と比較することで、転がり軸受
の回転精度の評価を行うことが出来る。
【0013】尚、角速度mZωの最大振幅値と最小振
幅値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|AmZ−1|+|AmZ+1|) (5) 最小RMS値=√2||AmZ−1|−|AmZ+1|| (6) で表すことができる。
【0014】更に、角速度mZωの最大振幅値と最小
振幅値の位相は、それぞれ|F(m)|cos2α+
|Fα(m)│−{F(m)F α(m)+F
(m)Fα(m)}cosα≦0のとき、|γ|≦
π/4ならばγおよびγ+πで最大且つγ±π/
2で最小となり、π/4<|γ|≦π/2ならばγ
およびγ+πで且つγ±π/2で最大となり、|F
(m)|cos2α+|Fα(m)│−{F(m)
α(m)+F (m)Fα(m)}cosα>0の
とき、|γ|≦π/4ならばγおよびγ+πで最
小且つγ±π/2で最大となり、π/4<|γ|≦
π/2ならばγおよびγ+πで最大、γ±π/2
で最小となる(ただし、2γは式(28)で与えられ
る)。尚、本明細書中(特許請求の範囲を含む)で用い
るF (m)は、F(m)の共役とする。
【0015】又、前記回転輪の振動値を用いて、式(3
1)により回転輪と固定輪が逆に使われる場合の、それ
ぞれmZ−1山およびmZ+1山に起因する振動成分の
RMS値を mZ−1山成分のRMS値=√2|BmZ−1| (7 ) mZ+1山成分のRMS値=√2|BmZ+1| (8 ) 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|BmZ−1|+|BmZ+1|) (9) 最小RMS値=√2||BmZ−1|−|BmZ+1|| ( 10) とするものである。
【0016】すなわち、前記の少なくとも一方のフーリ
ェ変換から選択された回転輪の一対の山数に対応する一
対の振動値の絶対値の和(差)により、固定輪となった
時の前記ひとつの特定周波数の振動の最大値(最小値)
を与える。
【0017】更に、位相βにもう1つの振動センサを設
け、式(32)〜式(36)により、それぞれmZ−1
山およびmZ+1山に起因する振動成分のRMS値を mZ−1山成分のRMS値=√2|AmZ−1| (11 ) mZ+1山成分のRMS値=√2|AmZ+1| (12 ) 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|AmZ−1|+|AmZ+1|) ( 13) 最小RMS値=√2||AmZ−1|−|AmZ+1|| ( 14) とする。
【0018】すなわち、第三の振動測定用センサーを配
置して前記二つの振動測定用センサーからの信号と同様
にかつ同時にA/D変換器を介して同期した三つのサン
プル値系列としてコンピュ一タに取り込み、それぞれの
フーリェ変換から選択された所望の周波数成分の複素数
値と、三つの振動測定用センサー間の角度の関数を係数
をする複素3元1次連立方程式の解を固定輪の形状の一
対の山数と転動体の通過に伴う固定輪の弾性変形に対応
する振動値とし、同様に固定輪を評価する。
【0019】同様にして、角速度mZωの最大振幅値
と最小振幅値の位相は、それぞれF(m)=F’(m)
−Dmz−jmZθおよびFα(m)=F’α(m)
−Dmz−jmZ(θ+α)と置くとき、│F(m)
cos2α+│Fα(m)│−{F(m)F α
(m)+F(m)Fα(m)}cosα≦0のとき、
|γ|≦π/4ならばγおよびγ+πで最大且つ
γ±π/2で最小となり、π/4<|γ|≦π/2
ならばγおよびγ+πで最小且つγ±π/2で最
大となり、│F(m)│cos2α+│Fα(m)│
−{F(m)F α(m)+F(m)Fα(m)}
cosα>0のとき、|γ|≦π/4ならばγおよ
びγ+πで最小且つγ±π/2で最大となり、π/
4<|γ|≦π/2ならばγおよびγ+πで最
大、γ±π/2で最小となる(ただし、2γは式
(28)で与えられる)。
【0020】上述したような回転精度評価方法による評
価に基づいて、転がり軸受において、振動成分の最大位
置あるいは最小位置の固定輪上に印を付けることで、か
かる転がり軸受を設置する場合に、加工機ではバイトや
砥石の切り込み方向と軸受の振動の最小方向を合わせる
とか、ハードディスクではヘッドの運動方向と軸受振動
の最小方向を合わせるなどの工夫を行えば、転がり軸受
に起因した振動の影響を減少させることが出来る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
である転がり軸受の回転精度試験装置を、図面を参照し
て詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる試験
装置のブロック図であり、図2は、試験装置の正面図で
ある。
【0022】図において、試験装置100は、非接触光
学式である2つの変位プローブ21,22と、2つの変
位測定装置31,32と、コンピュータ41と、モータ
51と、モータ回転軸に接続されたカップリング52
と、カップリング52に接続された回転軸54を回転自
在に支持するスピンドル53と、から構成されている。
【0023】回転軸54は、スピンドル53に対し水平
に支持されており、スピンドル53の端面より突出した
回転軸54の端部には、転がり軸受10が嵌合してお
り、予圧機構55によって、スピンドル53方向に押圧
されている。2つの変位プローブ21,22は、それぞ
れ転がり軸受10の固定輪(外輪)11の外周上におい
て、センサ軸線を、転がり軸受軸線と直交させ且つ垂直
方向(図1でy方向)及び水平方向(図1でx方向)に
延在するように配置されている。
【0024】測定は、モータ51によりカップリング5
2を介して回転軸54を一定速度で回転させることによ
って行う。このとき、変位プローブ22は、固定輪11
の径方向であって垂直方向の振動成分を検出し、検出し
た振動成分を電気信号として変位測定装置32に送信
し、変位測定装置32は、受信した電気信号を固定輪1
1の垂直方向の変位量に対応した電圧信号に変換し、コ
ンピュータ41に送信する。一方、変位プローブ21
は、固定輪11の径方向であって水平方向の振動成分を
検出し、検出した振動成分を電気信号として変位測定装
置31に送信し、変位測定装置31は、受信した電気信
号を固定輪11の水平方向の変位量に対応した電圧信号
に変換し、コンピュータ41に送信する。
【0025】コンピュータ41は、内蔵したA/D変換
器により、電圧信号を同期的なデジタル値に変換し、こ
れを記憶する。更に、コンピュータ41は、記憶された
デジタル値をフーリエ変換し、所定の周波数成分を抽出
し、所望の振動値を算出して以下のごとき評価を行う。
【0026】さて、以下に説明する本発明の評価方法
は、実際にはA/D変換器(不図示)により離散化され
たデジタル値の系列からの、コンピュータ41上での離
散的フーリエ変換に基づくものであるが、理解の容易さ
から連続的アナログの周期信号のフーリエ級数展開に基
づいて説明する。
【0027】ここで、玉軸受10の回転輪(内輪)12
の回転に伴ってZ個のボ―ル13が、固定輪である外輪
11の軌道をトレースしながら角速度ωで周回(公
転)しているとする。外輪11の軌道一周にわたるうね
りに伴って各ボールとの間に周期的な弾性変位が生じて
径方向の振動が発生する。軌道上のある基準点を仮定し
たときのこの周期的な弾性変位の時系列のフーリエ展開
係数をC(n=−∞〜∞)とし、この基準点から角度
θだけ離れた方位に変位プローブ21が設置されている
とすると、観測される弾性変位の時系列f(t)(すな
わち、固定輪11の周波数成分)は、次式のように表さ
れる。
【数1】 ω:ボールの公転周波数
【0028】式(15)は少々の計算を経てZωの整
数倍の周波数成分のみで表される式(16)に変換でき
る。
【数2】 m=1,2,3・・(次数成分) ただし、A=ZC/2と置き換えた。すなわち、ボ
ール数Zの整数倍±1のうねりの山数の成分のみが振動
となって現れることとなる。同様に変位プローブ21よ
り角度α(図1では90度)だけ離れた方位に、変位プ
ロ―ブ22が設置されているとするとき、それで観測さ
れる弾性変位の時系列fα(t)は、式(17)のよう
になる。
【数3】
【0029】観測される弾性変位の時系列f(t)およ
びfα(t)の次数mのフーリエ展開係数をそれぞれF
(m)およびFα(m)とおけば、式(16)および式
(17)より次数mの成分の係数との間に、式(18)
および式(19)の関係が成り立つ。 AmZ−1−jθ+AmZ+1jθ=F(m) (18) AmZ−1−j(θ+α)+AmZ+1j(θ+α)=Fα(m) (19)
【0030】ここで式(18)と(19)を、未知数A
mZ−1−jθとAmZ+1 θの複素2元連立方
程式とみなして解けば、以下の解が得られる。
【数4】 ただし、α≠nπ(n:整数)でなければならない。以
上を要約すれば、互いに180°でない角度をなす二つ
の方位の振動を測定して得られる時系列の各フーリエ展
開係数を用いて、式(20)に示す解にしたがって、固
定輪の軌道のmZ−1山に起因する成分およびmZ+1
山に起因する成分の係数をそれぞれ求めることができ、
さらにRMS値を次のように算出することができる。 mZ−1山成分のRMS値=√2│AmZ−1│=√2│AmZ−1−j θ │(21) mZ+1山成分のRMS値=√2│AmZ+1│=√2│AmZ+1jθ │ (22)
【0031】(実施例2)次に、角速度mZωの振動
の最大振幅値と最大方位を求める。式(16)を参照し
て、次数mと−mの成分和の振動を式(23)のように
表す。 f(t)=(AmZ−1−jθ+AmZ+1jθ)ejmZω + (A−(mZ−1)jθ+A−(mZ+1)−jθ)e−jmZω (23)
【0032】ここで、θを式(23)が最大方位、すな
わち最大振幅値を呈する前記固定輪軌道上のある基準点
を仮定したときの方位角であるとする。A(n=−∞
〜∞)は実数関数のフーリエ展開係数であるからA−n
=A (Aの共役)が成り立ち、また、絶対値と位
相によりAmZ−1=|AmZ−1|ejψ,AmZ
+1=|AmZ+1|ejφと表せるから、式(23)
は、式(24)のように変形できる。 f(t)=2{|AmZ−l|cos(mZωt−θ+ψ)+|A Z+1 |cos(mZωt+θ+φ)} (24)
【0033】式(24)は、θ、ψ、φ間の条件により
式(25)のような最大振幅あるいは最小振幅の振動と
なる。
【数5】 ただし、nは整数である。
【0034】以上より、角速度mZωの振動の最大R
MS値が√2(│AmZ−1│+│AmZ+1│)であ
り、最小RMS値が√2││AmZ−1│−│A
mZ+1││となることがわかる。
【0035】振動の最大の方位を求めるには、2方位の
次数mの係数の式(18)と(19)を用いる。変位プ
ローブ21より、角度γだけ離れた方位の振動の次数m
の係数Fγ(m)は式(26)のように表せる。 Fγ(m)={F(m)sin(α−γ)+Fα(m)sinγ}/sinα (26)
【0036】ここで振幅の2乗を求め、微分して0とお
いて、これを満たすγを算出する。式(26)より
【数6】
【0037】これより次式を得る。
【数7】 γ=γのとき|Fγ(m)│は、式(29)のよう
に最大(復号が+)または最小(復号が−)になる。
【数8】
【0038】式(25)の説明で与えた最大RMS値√
2(|AmZ−1|+|AmZ+1|)と、最小RMS
値√2||AmZ−1|+|AmZ+1||は、√2|
γ(m)│等しい。ただし、最大値を呈する方位およ
び最小値を呈する方位は以下の方法による。
【0039】[方位の決定方法]|F(m)│cos
2α+│Fα(m)|−{F(m)F α(m)+F
(m)Fα(m)}cosα≦0のとき|γ|≦π
/4ならば方位γおよびγ+πで最大、γ±π/
2で最小となり、π/4<|γ|≦π/2ならば方位
γおよびγ+πで最小、γ±π/2で最大とな
る。また、|F(m)|cos2α+|Fα(m)|
−{F(m)F α(m)+F(m)F α(m)}
cosα>0のとき|γ|≦π/4ならば方位γ
よびγ+πで最小、γ±π/2で最大となり、π/
4<|γ|≦π/2ならば方位γおよびγ+πで
最大、γ±π/2で最小となる。
【0040】例えば、変位プローブ21と22の間の角
度が90°、すなわちα=π/2の場合を考えれば直感
的に理解できる。最初の条件は|F(m)|≧|Fα
(m)|のことである。|γ|≦π/4ならば変位
プローブ21から角度γおよびγ+πが最大方位で
あり、π/4<|γ|≦π/2ならば変位プローブ2
1から角度γ±π/2が最大方位である。そして、最
大方位と直交する方向が最小方位である。また、もう一
方の条件は|F(m)|<|Fα(m)|のことで
ある。|γ|≦π/4ならば変位プローブ21から角
度γ±π/2が最大方位であり、π/4<|γ|≦
π/2ならば変位プローブ21から角度γおよびγ
+πが最大方位である。そして、同じく最大方位と直交
する方向が最小方位である。
【0041】このようにして決定された軸受の固定輪の
最大方位または最小方位の位置に印をつける。印のつけ
方については本発明には直接関係しないが、ケガキ、ペ
イント、打刻などが考えられる。
【0042】(実施例3)回転輪の振動は、前記振動測
定用センサーである測定プローブのひとつによって次式
のように得られる。
【数9】
【0043】ただし、回転角速度をωγとし、転動体の
公転角速度をωとするとき、ω=ωγ−ωで表せ
る。式(30)は、少々の計算を経てボール数の整数倍
±1の山数成分のみからなる式(31)に変換できる。
ただし、B=ZC/2と置く。
【数10】
【0044】フーリエ変換から得られるmZ−1次とm
Z+1次のフーリエ展開係数BmZ −1−jθおよび
mZ+1jθの絶対値│BmZ−1│および|B
mZ+ |は容易に計算できる。このときの回転輪と固
定輪が逆に使用される時、mZ−1次とmZ+1次の成
分は前記のようにmZωなるひとつの周波数成分に合
成され、しかもその大きさは方位に依存する。この合成
された振動の振幅の最大RMS値および最小RMS値は
それぞれ√2(│BmZ−1|+|BmZ+1|)およ
び√2││BmZ−1|+|BmZ+1||となる。
【0045】(実施例4)実施例1、2、3では、転が
り軸受は回転するとき固定輪と回転輪の軌道が転動体と
の間で弾性変形を生じ、軌道のうねりがあるとき転がり
軸受全体を剛体運動的に振動すると考えられる場合を説
明した。転がり軸受単品での回転時には、この剛体運動
的振動に加えて、転動体の通過に伴う外輪の外径面や内
輪の内径面に微少の弾性変形による変位が観測される。
特に、転動体通過の角周波数は前記Zωに一致してお
り、従来の測定ではこの複合的振動から前記固定輪の軌
道うねりによる振動成分を区別して評価できない。
【0046】本実施例では、前記実施例と同様の測定結
果F’(m)とF’α(m)に加えて、図1で点線で示
すような第3の変位プローブ23を、第1の変位プロー
ブ21に対して角度βをなす位置に設置して、測定値f
β(t)の次数mのフーリエ展開係数F’β(m)を得
る。このとき式(18)、(19)に対応してAmZ
−1−jθ、AmZ+1jθ、および弾性変形成分
に関するDmZ−jm Zθを未知数とする次の複素3
元連立方程式が成り立つ。 AmZ−1−jθ+AmZ+1jθ+DmZ−jmZθ=F’(m) (32) AmZ−1−j(θ+α)+AmZ+1j(θ+α)+DmZ−jmZ (θ+α) =F’α(m)(33) AmZ−1−j(θ+β)+AmZ+1j(θ+β)+DmZ−jmZ (θ+β) =F’β(m)(34) Δ=ej(α−mZβ)+e−j(β+mZα)−e
−j(α+mZβ)−e (β−mZα)+e
−j(α−β)−ej(α−β)≠0と仮定すると、解
から次のように各成分の振幅を計算することができる。
【0047】 │AmZ−1│=│AmZ−1−jθ│=│{(ej(α−mZβ)−e (β−mZα) )F’(m)+(ejβ−e−jmZβ)F’α(m)+(e jmZα −ejα)F’β(m)}/Δ│ (35) │AmZ+1│=│AmZ+1−jθ│=│{(e−j(β+mZα)−e −j(α+mZβ) )F’(m)+(e−jmZβ−e−jβ)F’α(m)+ (e−jα−e−jmZα)F’β(m)}/Δ│ (36) したがって、前記実施例と同様に最大RMS値は√2
(│AmZ−1|+|A Z+1|)、最小RMS値は
√2││AmZ−1|−|AmZ+1||として求めら
れる。
【0048】次に最大(最小)の振動の方位を求める方
法を説明する。複素3元連立方程式の第3の解は次の式
(37)のように得られる。 DmZ−jmZθ={(e−j(α−β)−ej(α−β)F’(m)+( e−jβ−ejβ)F’α(m)+(ejα−e−jα)F’β(m)}/Δ (37)
【0049】前記測定結果F’(m)とF’α=(m)
および式(37)の結果を用いて、式(38)と(3
9) F(m)=F’(m)−DmZ−jmZθ ( 38) Fα(m)=F’α(m)−DmZ−jmZ(θ+α) (39) を計算し、式(38)と(39)の結果に対して実施例
2の諸式と方法を用いれば、固定輪の角周波数mZω
成分の最大(または最小)方位を求めることができる。
【0050】以上の本実施例の説明では触れていない
が、二つの異なる方位は必ずしも直角である必要はな
い。また、異なる二方位の振動を測定できるひとつのセ
ンサーを用いることもできる。さらにはセンサは変位プ
ローブに限らず、微分・積分関係にある他のセンサを用
いてもよいし、変位のみならず速度や加速度での評価も
ありうる。振動の信号の微分あるいは積分とフーリエ展
開係数に対する計算の関係は当該関係者には明らかであ
るから、これらに関する説明は省略する。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、定速度で回転する転が
り軸受の固定輪の二つの異なる方位のラジアル方向振動
のフーリエ展開係数を用いて、固定輪軌道形状に起因す
る振動成分の振幅の最大(または最小)値を計算して評
価でき、その方位を算定して固定輪上に印をつけた転が
り軸受を提供できる。
【0052】また、本発明により、転がり軸受の評価時
の回転輪が固定輪として使用される場合の固定輪軌道形
状に起因する振動成分の振幅の最大(または最小)値を
計算する方法を提供できる。これにより、本発明に基づ
く転がり軸受の評価を実施する装置は、外輪または内輪
の一方のみ回転できればよく、安価に実現できる。
【0053】さらに、転動体の通過に伴う固定輪の弾性
変形振動の重畳が無視できない測定状況に対して、前記
二つの異なる方位のラジアル方向振動のフーリエ展開係
数と第3の方位のラジアル方向振動のフーリエ展開係数
を用いることにより、固定輪軌道形状に起因する振動成
分の振幅の最大(または最小)値を前記弾性変形振動の
影響を除くように計算して評価でき、その方位を算定し
て固定輪上に印をつけた転がり軸受を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態にかかる試験装置のブロック図で
ある。
【図2】試験装置の正面図である。
【符号の説明】
10 軸受 21,22,23 変位プローブ 31,32,32 変位測定装置 41 コンピュータ 51 モータ 52 カップリング52 53 スピンドル 54 回転軸

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する転がり軸受の固定輪の径方向振
    動を周方向に位相αで設置された2個の振動測定用セン
    サを用いて測定し、測定によって得られたセンサ信号を
    A/D変換器を介して離散化することで同期した2つの
    デジタルデータを求め、前記デジタルデータをフーリエ
    変換し、フーリエ変換で得られた角速度Zωの次数m
    の振動値F(m)、Fα(m)を用いて、次式に基づい
    て、 AmZ−1−jθ={ejαF(m)−Fα(m)}
    /2jsinα AmZ+1jθ={Fα(m)−e−jαF(m)}
    /2jsinα (ただし、mは振動の次数、Zは転動体の数、ωは転
    動体の公転の角速度、θは前記固定輪上の未知の基準位
    置と前記振動測定用センサの一方との間の中心角) 未知数AmZ−1−jθ、AmZ+1jθを求め、
    この未知数より、それぞれmZ−1山およびmZ+1山
    に起因する振動成分のRMS値を次式より求め、 mZ−1山成分のRMS値=√2|AmZ−1−jθ
    | mZ+1山成分のRMS値=√2|AmZ+1jθ| これらのRMS値より回転精度の評価を行うことを特徴
    とする転がり軸受の回転精度評価方法。
  2. 【請求項2】 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅
    値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|AmZ−1|+|A
    mZ+1|) 最小RMS値=√2||AmZ−1|−|AmZ+1
    | で表すことを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受の
    回転精度評価方法。
  3. 【請求項3】 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅
    値の位相は、それぞれ|F(m)|cos2α+|F
    α(m)│−{F(m)F α(m)+F(m)F
    α(m)}cosα≦0のとき、|γ|≦π/4なら
    ばγおよびγ +πで最大且つγ±π/2で最小と
    なり、π/4<|γ|≦π/2ならばγおよびγ
    +πで最小且つγ±π/2で最大となり、|F(m)
    cos2α+|Fα(m)│−{F(m)F α
    (m)+F (m)Fα(m)}cosα>0のとき、
    |γ|≦π/4ならばγおよびγ+πで最小且つ
    γ±π/2で最大となり、π/4<|γ|≦π/2
    ならばγおよびγ+πで最大、γ±π/2で最小
    となる(ただし、2γは式(28)で与えられる)こ
    とを特徴とする請求項2に記載の転がり軸受の回転精度
    の評価方法。
  4. 【請求項4】 前記固定輪の振動値を用いて、式(3
    1)により回転輪と固定輪が逆に使われる場合の、それ
    ぞれmZ−1山およびmZ+1山に起因する振動成分の
    RMS値を mZ−1山成分のRMS値=√2|BmZ−1| mZ+1山成分のRMS値=√2|BmZ+1| 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|BmZ−1|+|B
    mZ+1|) 最小RMS値=√2||BmZ−1|−|BmZ+1
    | とすることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受の
    回転精度の評価方法。
  5. 【請求項5】 位相βにもう1つの振動センサを設け、
    式(32)〜式(36)により、それぞれmZ−1山お
    よびmZ+1山に起因する振動成分のRMS値を mZ−1山成分のRMS値=√2|AmZ−1| mZ+1山成分のRMS値=√2|AmZ+1| 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅値をそれぞれ 最大RMS値=√2(|AmZ−1|+|A
    mZ+1|) 最小RMS値=√2||AmZ−1|−|AmZ+1
    | とすることを特徴とする請求項1に記載の転がり軸受の
    回転精度の評価方法。
  6. 【請求項6】 角速度mZωの最大振幅値と最小振幅
    値の位相は、それぞれF(m)=F’(m)−Dmz
    −jmZθおよびFα(m)=F’α(m)−Dmz
    −jmZ(θ+α)と置くとき、│F(m)│cos
    2α+│Fα(m)│−{F(m)F α(m)+F
    (m)Fα(m)}cosα≦0のとき、|γ|≦
    π/4ならばγおよびγ+πで最大且つγ±π/
    2で最小となり、π/4<|γ|≦π/2ならばγ
    およびγ+πで最小且つγ±π/2で最大となり、
    │F(m)│cos2α+│Fα(m)│−{F
    (m)F α(m)+F (m)Fα(m)}cosα
    >0のとき、|γ|≦π/4ならばγおよびγ
    πで最小且つγ±π/2で最大となり、π/4<|γ
    |≦π/2ならばγおよびγ+πで最大、γ±
    π/2で最小となる(ただし、2γは式(28)で与
    えられる)ことを特徴とする請求項5に記載の転がり軸
    受の回転精度の評価方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6に記載の回転精度評価方法
    を用いて転がり軸受の回転精度を測定することを特徴と
    する転がり軸受の回転精度測定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6に記載の回転精度評価方法
    による評価に基づいて、振動成分の最大位置あるいは最
    小位置の固定輪上に印を付けたことを特徴とする転がり
    軸受。
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JP2016118419A (ja) * 2014-12-19 2016-06-30 公立大学法人県立広島大学 回転機械の振動解析装置およびプログラム
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CN114001815A (zh) * 2021-10-29 2022-02-01 湖南道依茨动力有限公司 振幅测量装置和方法、可读存储介质和车辆

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