JP2003097466A - 回転式圧縮機 - Google Patents
回転式圧縮機Info
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- JP2003097466A JP2003097466A JP2001293877A JP2001293877A JP2003097466A JP 2003097466 A JP2003097466 A JP 2003097466A JP 2001293877 A JP2001293877 A JP 2001293877A JP 2001293877 A JP2001293877 A JP 2001293877A JP 2003097466 A JP2003097466 A JP 2003097466A
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Abstract
ックの懸念のない技術で高める。 【解決手段】 回転式の圧縮機構部Cと、その圧縮機構
部Cに回転軸4を介して回転力を付与する電動機構部M
とを密閉容器1内に備えた回転式圧縮機であり、回転軸
4に偏心して取り付けられ、外周面が圧縮機構部Cを構
成しているシリンダ5の内周面に摺接し、端面がシリン
ダ5の両端部を封止している上軸受6と下軸受7の内面
に摺接して偏心回転するローラ9の両方の端面に周回溝
9Aを設け、シリンダ5のベーンスロット部20に、シ
リンダ5の軸方向と方向が一致する溝5Aを設けるよう
にした。
Description
するための回転式圧縮機に関するものである。
図4に示した内部高圧式の回転式圧縮機(以下、単に圧
縮機と云う)100が周知である。この圧縮機100に
おいては、密閉容器1内の上部にステータ2、ロータ3
などからなる電動機構部Mを備えると共に、その下部に
電動機構部Mのロータ3と回転軸4を介して連結された
圧縮機構部Cを備えている。
を封止している上軸受6および下軸受7とで囲繞形成さ
れた圧縮室8と、上軸受6および下軸受7に支持された
回転軸4の偏心部4Aに嵌合・遊嵌などにより設けら
れ、回転軸4の回転により偏心回転する円筒状のローラ
9と、このローラ9の外周に当接してローラ9の偏心回
転に追従して往復運動し、前記圧縮室8を低圧部8Lと
高圧部8Hとに区分するベーン10とから構成され、図
示しないアキュムレータを介して導入される気体の冷媒
を圧縮室8の高圧部8Hで圧縮し、冷媒噴出口11に連
結した誘導管12を介して密閉容器1の圧縮機構部Cと
電動機構部Mとの中間部に噴出し、その密閉容器1の内
部空間に噴出した高圧冷媒を上部に設けた吐出口13か
ら吐出して、図示しない空調装置の冷媒回路に高圧冷媒
を供給するようになっている。
る電動機構部Mは、密閉容器1の上部内側に固定された
ステータ2と、そのステータ2が形成する回転磁界によ
って回転するロータ3の他にも、そのロータ3の回転鉄
心の上端に配設された上端面部材14、下端部に配設さ
れた下端面部材15を備えている。
は質量バランス部材16を適宜の位置に配設して、偏心
部4Aを下端部に備えてローラ9を偏心回転させる回転
軸4との質量バランスを採り、振動を抑えるようにして
いる。
回転軸4に支持棒18を介して水平に取り付けられてい
る。また、密閉容器1内の下部には冷凍機油19が溜め
られ、その冷凍機油19を汲み上げて圧縮機構部Cの摺
動部分の潤滑と気密性の改善が図られている。
機においては、圧縮室の高圧部の気密性が悪いと、高圧
部で圧縮した冷媒が漏れ出ることにより、漏れ損失が増
加し、体積効率が低下する。そのため、高圧部の気密性
を高める必要があるが、表面研磨などにより摺動部材間
の間隙を単に小さくして気密性を高める方法には、部品
の寸法管理に高度な技術が必要でコスト高を招くだけで
なく、摺動部材がロックする事態を招きかねないので、
コスト高とならず、またロックの懸念もない方法で気密
性を高める必要があり、それが解決すべき問題となって
いた。
課題を解決するため、回転式の圧縮機構部と、その圧縮
機構部に回転動力を付与する電動機構部とを密閉容器内
に備えて外部から取り込む気体を圧縮機構部により圧縮
して吐出する回転式圧縮機の圧縮機構部が、シリンダ
と、そのシリンダの両端部を封止する端面封止部材と、
その端面封止部材に軸支され電動機構部により回転され
る回転軸と、その回転軸に偏心して取り付けられ外周面
がシリンダの内周面に摺接し、端面が端面封止部材の内
面に摺接して偏心回転するローラと、シリンダに設けら
れたベーンスロットに挿入設置されてローラの外周面に
当接し、ローラの偏心回転に追従して往復運動しシリン
ダ内を低圧部と高圧部とに区画するベーンとを備えて構
成される回転式圧縮機において、
の端面に周回溝を設けるようにした第1の構成の回転式
圧縮機と、シリンダのベーンスロット部に、シリンダの
軸方向と方向が一致する溝を設けるようにした第2の構
成の回転式圧縮機と、を提供するものである。
図1と図2に基づいて詳細に説明する。なお、理解を容
易にするため、これらの図においても前記図面において
説明した部分と同様の機能を有する部分には、同一の符
号を付した。
するローラ9の斜視図であり、この図から分かるよう
に、円筒状をしたローラ9の両側の端面にはそれぞれ周
回溝9Aが設けられている。
ベーンスロット部20には、方向がシリンダ5の軸方向
に一致した溝5Aが設けられている。
のものが製造されているが、溝5A、溝9Aは、幅:
0.3〜3mm、深さ:0.05〜3mm程度に形成す
ることで、大半の容量の圧縮機に適応できる。また、そ
の断面形状は、U字状、V字状などに形成される。
いては、回転軸4の回転に伴って偏心回転し、白矢印
(図4参照)の方向に回転移動するローラ9により容積
が減少する圧縮室8の高圧室8H内で圧縮された高圧の
冷媒が、上軸受6・下軸受7それぞれの内面とローラ
9の端面との隙間から低圧部8Lの側に漏れる、シリ
ンダ5のベーンスロット部20とベーン10との隙間か
ら外部に漏れる、ローラ9の外周面とベーン10との
当接部の隙間から低圧部8Lの側に漏れる、などにより
漏れ損失が増加し、体積効率が低下し勝ちであったが、
図1に示した構造のローラ9と、図2に示した構造のシ
リンダ5とを用いて組み立て作製した図3と図4に示す
構造の本発明になる圧縮機100においては、ローラ9
の端面と上軸受6および下軸受7との隙間を通過して低
圧部8Lに漏れる冷媒ガスは周回溝9Aの部分で瞬間的
に膨張し、シリンダ5のベーンスロット部20とベーン
10との隙間を通って漏れる冷媒ガスは溝5Aの部分で
瞬間的に膨張し、それぞれの所で冷媒の流れが乱され、
冷媒の漏れ量が減少する(ラビリンス効果)。
留するので、上軸受6および下軸受7とローラ9との摺
動に伴う摩耗量を減少させることが可能であり、且つ、
その冷凍機油19の存在により、部材間の気密性も改善
される。
り、摺動面積が減少し、それに伴って摺動抵抗が減少
し、機械損失を低減させることができる。
ものではないので、特許請求の範囲に記載の趣旨から逸
脱しない範囲で各種の変形実施が可能である。
は、同心円状に複数本設けることも可能である。その場
合、溝同士の間隔は、等間隔に設けるときには、例えば
0.3〜5mm程度の間隔で設け、不等間隔に設けると
きには、例えばローラ外側から内側に向かって0.3〜
5mm程度の範囲で段階的に間隔が狭まるように設ける
ことなどが可能である。
のみ設けても良いし、両方の端面に設けることも可能で
ある。ローラ9の端面と、端面封止部材である上下軸受
6、7との間の隙間は、ローラ9が自重により下軸受7
に押し付けられるのでローラ9の上端面と上軸受6との
間に集中し、ローラ9の下端面と下軸受7との間は殆ど
ゼロとなるので、ローラ9の上端面に設けた溝9Aでは
ラビリンス効果が大きく、ローラ9の下端面に設けた溝
9Aではオイル溝としての性格が強まる。
る溝5Aは、平行に複数本設けることも可能である。こ
の場合も、溝同士の間隔は、等間隔に設けるときには、
例えば0.3〜5mm程度の間隔で設け、不等間隔に設
けるときには、例えばシリンダ内側から半径方向外側に
行くに連れて、0.3〜5mm程度の範囲で段階的に間
隔が狭まるように設けることなどが可能である。
一方の面にのみ設けても良いし、両方の面に設けること
も可能である。ローラ9の偏心回転によりベーン10は
高圧部8Hの側から低圧部8Lの側に僅かに傾き、その
ためベーン10の側面と、ベーンスロット部20の高圧
部8Hの側の面との隙間は拡がり、ベーンスロット部2
0の低圧部8Lの側の面との隙間は狭まるので、ベーン
スロット部20の高圧部8Hの側の面に設けた溝5Aで
はラビリンス効果が大きく、ベーンスロット部20の低
圧部8Lの側の面に設けた溝5Aではオイル溝としての
性格が強まる。
止部材の内面に摺接しているローラの端面に周回溝を設
けるようにした回転式圧縮機であり、シリンダのベーン
スロット部に、シリンダの軸方向と方向が一致する溝を
設けた回転式圧縮機であるので、圧縮室で圧縮した冷媒
蒸気が溝の部分を通過する際に瞬間的に膨張し、それぞ
れの所で冷媒の流れが乱され、冷媒の漏れ量が減少す
る。
留するので、端面封止部材とローラとの摺動に伴う摩耗
量を減少させることが可能であり、且つ、その冷凍機油
の存在により、部材間の気密性も同時に改善される。し
かも、比較的廉価な手段で前記効果を奏することができ
る。
る。
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転式の圧縮機構部と、その圧縮機構部
に回転動力を付与する電動機構部とを密閉容器内に備え
て外部から取り込む気体を圧縮機構部により圧縮して吐
出する回転式圧縮機の圧縮機構部が、シリンダと、その
シリンダの両端部を封止する端面封止部材と、その端面
封止部材に軸支され電動機構部により回転される回転軸
と、その回転軸に偏心して取り付けられ外周面がシリン
ダの内周面に摺接し、端面が端面封止部材の内面に摺接
して偏心回転するローラと、シリンダに設けられたベー
ンスロットに挿入設置されてローラの外周面に当接し、
ローラの偏心回転に追従して往復運動しシリンダ内を低
圧部と高圧部とに区画するベーンとを備えて構成される
回転式圧縮機において、端面封止部材の内面に摺接して
いるローラの端面に周回溝が設けられたことを特徴とす
る回転式圧縮機。 - 【請求項2】 回転式の圧縮機構部と、その圧縮機構部
に回転動力を付与する電動機構部とを密閉容器内に備え
て外部から取り込む気体を圧縮機構部により圧縮して吐
出する回転式圧縮機の圧縮機構部が、シリンダと、その
シリンダの両端部を封止する端面封止部材と、その端面
封止部材に軸支され電動機構部により回転される回転軸
と、その回転軸に偏心して取り付けられ外周面がシリン
ダの内周面に摺接し、端面が端面封止部材の内面に摺接
して偏心回転するローラと、シリンダに設けられたベー
ンスロットに挿入設置されてローラの外周面に当接し、
ローラの偏心回転に追従して往復運動しシリンダ内を低
圧部と高圧部とに区画するベーンとを備えて構成される
回転式圧縮機において、シリンダのベーンスロット部
に、シリンダの軸方向と方向が一致する溝が設けられた
ことを特徴とする回転式圧縮機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293877A JP2003097466A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 回転式圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001293877A JP2003097466A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 回転式圧縮機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003097466A true JP2003097466A (ja) | 2003-04-03 |
Family
ID=19115578
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001293877A Pending JP2003097466A (ja) | 2001-09-26 | 2001-09-26 | 回転式圧縮機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003097466A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111043037A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-21 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 滚子、泵体组件、压缩机 |
-
2001
- 2001-09-26 JP JP2001293877A patent/JP2003097466A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111043037A (zh) * | 2019-12-02 | 2020-04-21 | 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 | 滚子、泵体组件、压缩机 |
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