JP2003095538A - 糸条の巻取り方法およびその装置 - Google Patents

糸条の巻取り方法およびその装置

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JP2003095538A
JP2003095538A JP2001333497A JP2001333497A JP2003095538A JP 2003095538 A JP2003095538 A JP 2003095538A JP 2001333497 A JP2001333497 A JP 2001333497A JP 2001333497 A JP2001333497 A JP 2001333497A JP 2003095538 A JP2003095538 A JP 2003095538A
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winding
yarn
tension
winding tube
wound
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JP2001333497A
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English (en)
Inventor
Akio Mizomata
昭夫 溝俣
Toshihiro Aota
敏弘 青田
Nobuyuki Okura
信之 大蔵
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AIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
AIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巻密度が小さく(ソフトに)で、かつ巻姿を
綺麗に巻取ることを可能にし、その結果、フィラメント
を巻取った巻取りチューブの状態で染色加工を可能にし
た糸条の巻取り方法およびその装置を提供することにあ
る。 【解決手段】 フィードローラ5により送り出されて走
行されてきた走行糸条Y1を、クレードル装置29のク
レードルアーム33A、33Bに取り付けられたボビン
ホルダ41A、41Bで把持された巻取りチューブ43
を回転駆動せしめて、前記巻取りチューブ43に巻取る
糸条の巻取り方法において、前記走行糸条Y1の張力を
予め設定した設定張力となるるよう前記巻取りチューブ
43の回転数を制御して巻取ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸条の巻取り方
法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の市場における個別化のニーズに伴
い、合成繊維などのフィラメント糸の着色は、紡糸段階
での原料着色による同一品種(同一色)大量生産的な方
法を用いず、多品種(多色)少量生産に有効な染色で行
うケースが多くなってきた。合成繊維などのフィラメン
ト糸を染色する場合、フィラメント糸は染色用のボビン
にパッケージとして巻き直された後、染色釜内で染色さ
れる。このとき、パッケージ内で染色液の流れを良くし
染色ムラをなくす為に、フィラメント糸は巻き密度を小
さくして巻き直されることが重要とな。さらに言及すれ
ば、巻密度を小さくするためには、糸条は巻き取り開始
から終了まで常に安定した低い張力でホビンに巻かれる
ことが必要不可欠であり、この巻き取り張力の管理と制
御が、染色ムラを無くす上で最も重要である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来か
ら知られている糸条の糸条巻取り装置と制御装置では、
糸条を高い巻き取り張力で巻き取る場合、安定した張力
で巻き取られるものの、低い巻き取り張力の場合、以下
の理由で、安定して巻き取ることが困難であった。すな
わち、従来の方法では、巻き取り開始時に、所望する糸
条の巻取り張力を巻取り速度で変化させて調整した後、
巻き取り終了まで、糸条の糸条巻取り速度が一定となる
ように制御されていた。したがって、従来の方法では、
クリール装置に置かれたリワインドされる糸条パッケー
ジの解除張力の影響や、巻取り装置から糸条の走行方向
上流にある送り出しローラなどで起こる糸条の僅かなス
リップなどが原因で、糸条を低い張力で安定して巻き取
ることができなかった。
【0004】さらに、従来の糸条巻取り装置では、機構
上、糸条の巻密度の低いパッケージとして巻き取る場
合、それぞれ以下のような問題があった。まず、良く知
られたサーフェイス・ドライブの糸条巻取り方式(回転
駆動ローラ上に押し当てられて回転する巻取りチューブ
に糸条を巻取る方式)では、巻密度が低い柔らかいパッ
ケージを潰さない為に、巻取り中のパッケージは、上記
回転駆動ローラに十分弱い接圧で押し当てられる必要が
ある。この場合、パッケージは回転駆動ローラ上でバウ
ンドしたりスリップが生じ、糸条の巻取り速度が変動す
る。しかし、従来の制御では回転駆動ローラが一定回転
数となるように制御されだけで、パッケージの巻取り速
度が直接制御されておらず、上記の速度変動、言い換え
ると張力変動を安定化することができない。結果とし
て、糸条を低い張力で安定して巻取ることができなかっ
た。
【0005】次に、ダイレクトドライブ方式(巻取りチ
ューブをダイレクトに回転駆動せしめ、巻取りチューブ
に糸条を巻取る方式)の場合、その制御方法は、巻取り
中のパッケージ周端に巻取り速度検出ローラを押し当
て、このローラの回転数によって、パッケージの巻取り
速度を検出している。そして、巻取りチューブ(パッケ
ージ)の回転数は、上記のローラの回転数、すなわち、
糸条の巻取り速度が一定となるように制御されている。
この方法で糸条を巻密度の小さいパッケージとして巻取
る場合、サーフェイス・ドライブの場合と同様に、上記
ローラとパッケージに十分弱い接圧で押し当てる必要が
あり、上記ローラとパッケージ間でスリップやバウンド
が生じる。従って、巻取り速度の検出が不正確となる。
結果として、低い巻取り張力で安定して巻取ることがで
きなかった。
【0006】この発明は上述の課題を解決するためにな
されたもので、その目的は、巻密度が小さく(ソフト
に)、かつ巻姿を綺麗に巻取ることを可能にし、その結
果、フィラメントを巻取った巻取りチューブの状態で染
色加工を可能にした糸条の巻取り方法およびその装置を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明の糸条の巻取り方法は、フィ
ードローラにより送り出されて走行されてきた走行糸条
を、クレードル装置のクレードルアームに把持された巻
取りチューブを回転駆動せしめて、前記巻取りチューブ
に巻取る糸条の巻取り方法において、前記走行糸条の張
力を予め設定した設定張力になるよう前記巻取りチュー
ブの回転数を制御して巻取ることを特徴とするものであ
る。
【0008】したがって、フィードローラにより送り出
されて走行されてきた走行糸条が、クレードル装置のク
レードルアームに把持された巻取りチューブを回転駆動
せしめて、前記巻取りチューブに巻取られる糸条の巻取
り方法において、前記走行糸条の張力が予め設定した設
定張力になるよう前記巻取りチューブの回転数が制御さ
れて巻取られる。
【0009】而して、巻取りチューブに巻き取られた糸
条の張力はどの部分においても予め設定した設定張力と
なるから、巻き姿がきれいで、均一な巻密度が得られ
る。しかも、柔らかく(ソフトに)巻取ることが可能と
なり、その結果、フィラメントを巻取った巻取りチュー
ブの状態で染色加工が可能となる。
【0010】請求項2によるこの発明の糸条の巻取り装
置は、フィードローラにより送り出されて走行されてき
た走行糸条を、クレードル装置のクレードルアームに把
持された巻取りチューブを回転駆動せしめて、前記巻取
りチューブに巻取る糸条の巻取り装置において、前記走
行糸条の張力を検出する糸条張力検出装置と、前記巻取
りチューブに回転を与える巻取りチューブ用回転駆動手
段と、予め設定した設定張力を記憶せしめておくメモリ
と、前記糸条張力検出装置で検出された実際の糸条張力
と前記メモリに記憶されている設定張力とを比較判断し
前記走行糸条の張力が予め設定した設定張力になるよう
前記巻取りチューブ用回転駆動手段を制御せしめる制御
装置と、を備えていることを特徴とするものである。
【0011】したがって、フィードローラにより送り出
されて走行されてきた走行糸条が、クレードル装置のク
レードルアームに把持された巻取りチューブを回転駆動
せしめて、前記巻取りチューブに巻取られる糸条の巻取
り装置において、前記走行糸条の張力が糸条張力検出装
置で検出される。この糸条張力検出装置で検出された実
際の張力と、メモリに記憶されている予め設定した設定
張力とがそれぞれ比較されて、実際の張力が予め設定し
た設定張力となるよう制御装置により巻取りチューブ用
回転駆動手段が制御され前記巻取りチューブの回転数が
制御されて巻取られる。
【0012】而して、巻取りチューブに巻き取られた糸
条の張力はどの部分においても予め設定した設定張力と
なるから、巻き姿がきれいで、均一な巻密度が得られ
る。しかも、柔らかく(ソフトに)巻取ることが可能と
なり、その結果、フィラメントを巻取った巻取りチュー
ブの状態で染色加工が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図2を参照する
に、糸条の加工装置としての例えばリワインダ1は、本
体フレーム3を備えており、この本体フレーム3の一部
を構成するフレーム3Aには例えばフィラメントからな
る糸条Yを送り出すフィードローラとしてのエプロンロ
ーラ5を回転せしめるための回転軸7が図2において紙
面に対して直交する方向へ回転自在に支承されている。
なお、この回転軸7には適宜な間隔で複数のエプロンロ
ーラ5が装着されているが、本実施の形態では1個につ
いて説明する。前記回転軸7の一端には図示省略の送り
出し用モータが連結されている。
【0014】前記エプロンローラ5の上方には回転自在
な加熱したホットローラ9が設けられていて、このホッ
トローラ9を回転せしめるためのモータ11が前記本体
フレーム3の一部を構成するフレーム3Bに取り付けら
れている。しかも、前記モータ11は直接前記ホットロ
ーラ9に連結されている。前記ホットローラ9の上方に
は走行している糸条Yの張力を検出するための糸条張力
検出装置13が設けられている。この糸条張力検出装置
13は前記本体フレーム3の一部を構成するフレーム3
Cに取り付けられている。
【0015】前記本体フレーム3の上部には巻取り装置
15が設けられている。この巻取り装置15としては図
3および図4によく示されているように、走行されてき
た走行糸条Y1をトラバースさせるためのトラバース装
置17を備えており、このトラバース装置17は前記本
体フレーム3の一部を構成するフレーム3Dに取り付け
られたブラケット19に取り付けられいる。
【0016】前記本体フレーム3の上面には図3におい
て左右方向(前後方向)へ延伸した支持ブロック21が
取り付けられており、この支持ブロック21の両端には
軸受け23A、23Bが取り付けられている。しかも、
この軸受け23Aと軸受け23Bとの間にはボールねじ
25が回転自在に支承されていると共に2本のガイドバ
ー27が設けられている。このボールねじ25には図示
省略のナット部材が螺合されていて、このナット部材に
はクレードル装置29の一部を構成する後部31が一体
化されている。
【0017】そして、クレードル装置29の一部を構成
する後部31にはクレードルアーム33A、33Bの後
部フレーム35がボルト37により取り付けられてい
る。クレードルアーム33Aは後部フレーム35に一体
化されて固定されていると共にクレードルアーム33B
の後端はピン39で枢支されていて、図4においてピン
39を支点として左右方向へ回動可能となっている。し
かも、クレードルアーム33A、33Bの先端にはボビ
ンホルダ41A、41Bが装着されて、このボビンホル
ダ41Aとボビンホルダ41Bとによって走行糸条Y1
が巻き取られる巻取りチューブ43が把持される。
【0018】前記後部フレーム35には巻取りチューブ
用回転駆動手段としての巻取り駆動モータ45が取り付
けられていると共に巻取り回転駆動モータ45の出力軸
47には駆動プーリ49が装着されている。また、前記
クレードルアーム33Aの先端部には従動プーリ51が
装着されている。前記駆動プーリ49と従動プーリ51
とにはタイミングベルト53が巻回されている。
【0019】上記構成により、巻取り駆動モータ45を
駆動せしめると、出力軸47、駆動プーリ49、タイミ
ングベルト53および従動プーリ51を介して、クレー
ドルアーム33A、33Bの先端にそれぞれ装着されボ
ビンホルダ41A、41Bに把持された巻取りチューブ
43がダイレクトに回転駆動されることになる。
【0020】そして、エプロンローラ5が装着された回
転軸7とホットローラ9を回転駆動せしめることによ
り、エプロンローラ5で送り出されてきた糸条Yは回転
自在な加熱したホットローラ9に例えば数回巻き付けら
れて熱収縮処理が行われた後、糸条張力検出装置13で
走行糸条Y1の張力が検出されると共に走行糸条Y1は
前記巻取りチューブ43に巻き取られることになる。
【0021】前記巻取りチューブ43に巻かれた走行糸
条Y1に、常に一定の微少な圧力で押圧しているタッチ
ローラ55を揺動可能に備えたタッチローラ装置57が
前記本体フレーム3の一部を構成しているフレーム3D
に取り付けられたブラケット59に取り付けられてい
る。
【0022】より詳細には、タッチローラ55の長さ
は、図4に示されているように、前記クレードル装置2
9のクレードルアーム33A、33Bに把持された巻取
りチューブ43の長さとほぼ同じ長さであり、このタッ
チローラ55の両側は、タッチローラ用アーム61A、
61Bの先端部(図4において下端部)に支持されてい
ると共にタッチローラ用アーム61A、61Bの後端部
(図4において上端部)がピン63で揺動可能に支持さ
れている。また、前記巻取りチューブ43に巻かれた走
行糸条Y1に、常に一定の微少な圧力で押圧せしめるた
め前記タッチローラ用アーム61A、61Bの後端部に
押圧体65(図3)が一体化されている。
【0023】前記タッチローラ55の図3において右側
には検出手段としての接触式センサ67を構成するドグ
69が設けられていると共に前記本体フレーム3の一部
を構成するフレーム3Dにはリミットスィッチ71が設
けられている。
【0024】前記支持ブロック21の図3において右側
上部にはアングル73を介してクレードル装置用移動手
段としての移動駆動モータ75が取り付けられている。
この移動駆動モータ75の出力軸77には駆動スプロケ
ット79が装着されていると共に前記ボールねじ25の
図3において右側には従動スプロケット81が装着され
ている。しかも、前記駆動スプロケット79と従動スプ
ロケット81とにはチエーン83が巻回されている。ま
た、前記リワインダ1全体を制御せしめる制御装置85
が例えば図2において左側に配置されている。
【0025】上記構成により、移動駆動モータ75を駆
動せしめると、出力軸77、駆動スプロケット79、チ
エーン83および従動スプロケット81を介してボール
ねじ25が回転されるから、クレードル装置29がガイ
ドバー27に案内されながら図3において左側へ予め設
定された移動量だけ移動されることになる。
【0026】フレーム3Dにはブラケット59を介して
タッチローラ55を揺動可能に備えたタッチローラ装置
57が設けられているから、タッチローラ55は、巻取
りチューブ43に巻かれた走行糸条Y1に、常に一定の
微少な圧力で押圧されている。前記巻取りチューブ43
に巻かれた走行糸条Y1の巻き径が大きくなるにつれて
タッチローラ装置57のタッチローラ55が巻き取り開
始位置P1(図示省略)から予め設定された設定位置P
2(図示省略)まで押圧力に抗して移動したことが検出
手段としてのドグ69がリミットスィッチ71に接触し
て検出される。
【0027】すると、この接触した検出信号が制御装置
85に取り込まれると、制御装置85から移動駆動モー
タ75へ駆動信号が送られて、移動駆動モータ75が駆
動され、上述した動作でクレードル装置29が前記走行
糸条Y1の走行方向に対して直交した方向(図3では左
側)へ移動して前記タッチローラ装置57のタッチロー
ラ55を元の巻き取り開始位置P1に戻すことができ
る。この動作が繰り返し行われて、予め設定した満管パ
ッケージになると停止されて空の巻取りチューブ43に
交換されることになる。
【0028】前記クレードル装置29における後部フレ
ーム35には、クレードル装置29が移動した位置から
元の位置へ戻すための解除装置87が備えられている。
この解除装置87としては、図3において前記後部フレ
ーム35に取り付けられたピン89を支点として解除レ
バー91のほぼ真ん中部分が上下方向に揺動可能に設け
られている。また、前記後部フレーム35の後部31に
は長穴93が形成されていて、この長穴93には前記ボ
ールねじ25に係脱可能な半円弧状のねじ95を備えた
矩形状のブロック97が上下方向に移動可能に装着され
ている。
【0029】このブロック97には下方へ延伸された複
数例えば2本のピン99が取り付けられていて、このピ
ン99の下端は前記解除レバー91の上端部を下方へ押
圧せしめている。前記ブロック97の上面と前記後部フ
レーム35の後部31における上面に設けられた蓋10
1との間には下方へ付勢されたスプリング103が介在
されている。
【0030】上記構成により、図3の状態ではボールね
じ25に、ブロック97に備えられた半円弧状のねじ9
5が係合されているので、クレードル装置29はボール
ねじ25の回転により図3において左方向へ移動され
る。しかし、作業者が解除レバー91の下端を押すと、
解除レバー91が図3においてピン89を支点として反
時計方向回りに回動して解除レバー91の上端でブロッ
ク97がスプリング103の付勢力に抗して持ち上げら
れる。その結果、ブロック97に備えられた半円弧状の
ねじ95がボールねじ25の係合から脱して離れる。こ
の状態でクレードル装置29は移動された位置から元の
位置へ容易に戻されることになる。
【0031】したがって、巻取りチューブ43に巻かれ
た走行糸条Y1が満管パッケージになって、新しい巻取
りチューブ43に取り替える際、解除装置87を作動せ
しめることにより、クレードル装置29を元の位置P1
へ容易に戻すことができる。
【0032】このリワインダ1では、糸条Yがエプロン
ローラ5から送り出されて、巻取り装置15におけるク
レードル装置29のクレードルアーム33A、33Bに
把持された巻取りチューブ43がダイレクトに回転駆動
されることにより、走行されてきた走行糸条Y1が前記
巻取りチューブ43に巻取られることになる。
【0033】前記制御装置85には、図1に示されてい
るように、中央処理装置としてのCPU105を備えて
おり、このCPU105にはキーボードのごとき入力手
段107およびCRTのごとき表示手段109が接続さ
れている。また、前記CPU105には前記巻取り回転
駆動モータ45、移動駆動モータ75および接触式セン
サ67が接続されている。さらに、前記CPU105に
は前記糸条張力検出装置13が接続されている。
【0034】前記CPU105には、予め設定した設定
張力範囲T0を記憶せしめておくメモリ111と前記糸
条張力検出装置13で検出された実際の糸条張力Tと前
記メモリ111に記憶されている設定張力T0とを比較
判断する比較判断装置113が接続されている。そし
て、比較判断装置113により、糸条張力検出装置13
で検出された実際の張力Tが設定張力T0となるように
前記巻取り駆動モータ45が制御されるものである。
【0035】上記構成により、フィードローラしとての
エプロンローラ5により送り出されて走行されてきた走
行糸条Y1が、クレードル装置29のクレードルアーム
33A、33Bに取付けられた把持されたボビンホルダ
41A、41Bで把持された巻取りチューブ43を巻取
り回転駆動モータ45により回転駆動せしめて、前記巻
取りチューブ43に巻取られるときに、前記走行糸条Y
1の実際の張力Tが糸条張力検出装置13で検出され
る。この糸条張力検出装置13で検出された実際の張力
Tと、メモリ111に記憶されている予め設定した設定
張力T0とがそれぞれ比較判断装置113に取り込まれ
てそかくされ、実際の張力Tが予め設定した設定張力T
0となるよう巻取り回転駆動モータ45により前記巻取
りチューブ43の回転数が制御されて走行糸条Y1が巻
取られることになる。
【0036】走行糸条Y1の糸速を例えば400m/m
inとし、糸条張力検出装置13で検出される走行糸条
Y1の予め設定された設定張力T0を例えば図5示した
ような2.5gとすれば、この張力T0となるによう巻
取り用回転駆動モータ45の回転数が制御装置85によ
って制御され、走行糸条Y1を例えば巻き密度を約0.
45に柔らかく均一に巻取ることができる。
【0037】而して、巻取りチューブに巻き取られた糸
条の張力はどの部分においても予め設定した設定張力と
なるから、巻き姿がきれいで、均一な巻密度を得ること
ができる。しかも、柔らかく(ソフトに)巻取ることが
可能となり、その結果、フィラメントを巻取った巻取り
チューブの状態で染色加工を可能にすることができる。
【0038】[実施例]上記リワインダ1を用いて、以
下の条件で巻き取られたパッケージPを染色した結果、
染色ムラは生じず、良好な染色結果が得られた。 フィラメント糸:ポリエステル150den/72f フィードローラ速度:400m/min ホットローラ速度:400m/min ホットローラ温度:150℃(糸を8回巻き付け) トラバースの綾角:約13deg 巻き取り張力範囲:1.1g パッケージサイズ:巻き外径140mm ボビン外径:62.5mm 巻幅:150mm パッケージ質量:1080g(ボビン質量含まず) パッケージ密度:0.58g/cm
【0039】図6には図2に代わる他の実施の形態が示
されている。図6において、図2における部品と同じ部
品には同一の符号を付して重複する説明を省略する。図
6において、巻取り装置15として巻取りチューブ43
を直接回転せしめるのでなく、従来から知られているサ
ーフェイスドライブの糸条巻取り方式にも利用できるよ
うにした。
【0040】すなわち、図6において、巻取り装置15
としてフレーム3Dには巻取り回転駆動モータ45が取
り付けられていて、巻取り回転駆動モータ45の出力軸
47には駆動プーリ49が装着されている。一方、駆動
ローラ115には従動プーリ51が装着されている。こ
の従動プーリ51と前記駆動プーリ49とにはタイミン
グベルト53が巻回されている。
【0041】上記構成により、巻取り駆動モータ45を
駆動せしめると、出力軸47を介して駆動プーリ49が
回転されるから、タイミングベルト53、従動プーリ5
1を経て駆動ローラ115が回転されることになる。
【0042】前記駆動ローラ115には前記巻取りチュ
ーブ43が接触して回転されるようになっている。しか
も、前記クレードルアーム33A、33Bは図6に示さ
れているように、ピン117を支点として図6において
時計方向回りにパッケージPの巻径の増加につれて回動
されるものである。
【0043】このような図6に示した巻取り装置15に
おいても、前述した要領でもって、駆動ローラ115の
回転数を制御せしめることによって、実際の張力Tが予
め設定した設定張力T0となるよう巻取り駆動モータ4
5により前記巻取りチューブ43の回転数が制御されて
巻取られることになる。そして、同様の効果を奏するも
のである。
【0044】なお、この発明は前述した実施の形態に限
定されることなく、適宜な変更を行うことによりその他
の態様で実施し得るものである。
【0045】
【発明の効果】以上のごとき発明の実施の形態の説明か
ら理解されるように、請求項1の発明によれば、フィー
ドローラにより送り出されて走行されてきた走行糸条
が、クレードル装置のクレードルアームに把持された巻
取りチューブを回転駆動せしめて、前記巻取りチューブ
に巻取られる糸条の巻取り加工方法において、前記走行
糸条の張力が予め設定した設定張力となるよう前記巻取
りチューブの回転数が制御されて巻取られる。
【0046】而して、巻取りチューブに巻き取られた糸
条の張力はどの部分においても予め設定した設定張力と
なるから、巻き姿がきれいで、均一な巻密度を得ること
ができる。しかも、柔らかく(ソフトに)巻取ることを
可能とし、その結果、フィラメントを巻取った巻取りチ
ューブの状態で染色加工を可能にすることができる。
【0047】請求項2の発明によれば、フィードローラ
により送り出されて走行されてきた走行糸条が、クレー
ドル装置のクレードルアームに把持された巻取りチュー
ブを回転駆動せしめて、前記巻取りチューブに巻取られ
る糸条の巻取り装置において、前記走行糸条の張力が糸
条張力検出装置で検出される。この糸条張力検出装置で
検出された実際の張力が、メモリに記憶されている予め
設定した設定張力と比較判断されて、実際の張力が予め
設定した設定張力となるよう巻取りチューブ用回転駆動
手段により前記巻取りチューブの回転数が制御されて前
記走行糸条が巻取られる。
【0048】而して、巻取りチューブに巻き取られた糸
条の張力はどの部分においても予め設定した設定張力と
なるから、巻き姿がきれいで、均一な巻密度を得ること
ができる。しかも、柔らかく(ソフトに)巻取ることを
可能とし、その結果、フィラメントを巻取った巻取りチ
ューブの状態で染色加工を可能にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】制御装置の構成ブロック図を示すものである。
【図2】この発明の糸条の巻取り装置を用いたリワイン
ダの側面図である。
【図3】糸条の巻取り装置の拡大右側面図である。
【図4】図3における正面図である。
【図5】糸条張力検出装置で検出された走行糸条の張力
を予め設定された張力範囲せ制御せしめる説明図であ
る。
【図6】図2に代わる他の実施の形態の側面図である。
【符号の説明】
1 リワインダ(糸条の加工装置) 3 本体フレーム 5 エプロンローラ(フィードローラ) 7 回転軸 9 ホットローラ 11 モータ 13 糸条張力検出装置 15 巻取り装置 17 トラバース装置 29 クレードル装置 31 後部 33A、33B クレードルアーム 41A、41B ホビンホルダ 43 巻取りチューブ 45 巻取り回転駆動モータ(巻取り用回転駆動手段) 55 タッチローラ 57 タッチローラ装置 61A、61B タッチローラ用アーム 67 接触センサ(検出手段) 69 ドグ 71 リミットスィッチ 75 移動駆動モータ(クレードル装置用移動手段) 85 制御装置 87 解除装置 105 CPU(中央処理装置) 107 入力手段 109 表示手段 111 メモリ 113 比較判断装置 115 駆動ローラ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィードローラにより送り出されて走行
    されてきた走行糸条を、クレードル装置のクレードルア
    ームに把持された巻取りチューブを回転駆動せしめて、
    前記巻取りチューブに巻取る糸条の巻取り方法におい
    て、前記走行糸条の張力が予め設定した設定張力になる
    よう前記巻取りチューブの回転数を制御して巻取ること
    を特徴とする糸条の巻取り方法。
  2. 【請求項2】 フィードローラにより送り出されて走行
    されてきた走行糸条を、クレードル装置のクレードルア
    ームに把持された巻取りチューブを回転駆動せしめて、
    前記巻取りチューブに巻取る糸条の巻取り装置におい
    て、前記走行糸条の張力を検出する糸条張力検出装置
    と、前記巻取りチューブに回転を与える巻取りチューブ
    用回転駆動手段と、予め設定した設定張力を記憶せしめ
    ておくメモリと前記糸条張力検出装置で検出された実際
    の糸条張力と前記メモリに記憶されている設定張力とを
    比較判断し前記走行糸条の張力が予め設定した設定張力
    になるよう前記巻取りチューブ用回転駆動手段を制御せ
    しめる制御装置と、を備えていることを特徴とする糸条
    の巻取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016145112A (ja) * 2009-10-30 2016-08-12 インヴィスタ テクノロジーズ エスアエルエル バルキーヤーンの延長した長さおよび比較的高い密度のパッケージ類並びにそれらの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016145112A (ja) * 2009-10-30 2016-08-12 インヴィスタ テクノロジーズ エスアエルエル バルキーヤーンの延長した長さおよび比較的高い密度のパッケージ類並びにそれらの製造方法

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