JP2003093368A - リング型認証デバイス、認証システム - Google Patents

リング型認証デバイス、認証システム

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JP2003093368A
JP2003093368A JP2001287888A JP2001287888A JP2003093368A JP 2003093368 A JP2003093368 A JP 2003093368A JP 2001287888 A JP2001287888 A JP 2001287888A JP 2001287888 A JP2001287888 A JP 2001287888A JP 2003093368 A JP2003093368 A JP 2003093368A
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JP2001287888A
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Kiyoaki Takiguchi
清昭 滝口
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 システムの簡素化を図るとともに被認証者に
とっても利便性を高めることのできるリング型認証デバ
イス、認証システムを提供することを目的とする。 【解決手段】 指輪型の認証デバイス30の静脈パター
ン検出部において、認証デバイス30の内周面に設けた
静脈パターン検出部で被認証者Bの指の静脈パターンを
検出することによって、認証を行なう構成とした。加え
て、認証デバイス30にリング状のアンテナ32を備
え、アクセス対象であるドア40側から送信される電波
によって給電を受ける構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、個人認証を行なう
リング型認証デバイス、認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、指紋や声紋、虹彩や鼓膜の血
管分布を、個人認証手段として用いるものがあった。例
えば、セキュリティ用途では、出入り口のドアの近傍に
設けられた認証装置に指を押し当て、この認証装置で指
紋を検出し、予め登録された指紋に合致すると認証され
た場合にのみ、ドアを開錠するのである。また、声紋や
虹彩等を用いる場合も、同様に、認証装置に対して発
声、あるいは目を対向させ、検出された声紋や虹彩のパ
ターンが予め登録されたものである場合に、ドアが開錠
されたりするようになっている。このような指紋や声
紋、虹彩等は、同じパターンを有する者は数万人以上に
一人といったオーダーであるため、個人認証を行なうた
めの手段として優れた一面を有しており、近年、上記し
たようなセキュリティ用途をはじめとして、広い分野で
用いられつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような個人認証技術を用い、例えば上記したようなセ
キュリティ用途に用いる場合、全てのドアの近傍に認証
装置を設ける必要があり、その設置にはコストや手間が
かかるうえ、認証装置を設けるためのスペースを確保す
る必要もある。さらに、予め登録された指紋等のパター
ンのデータを格納するデータベースを、認証装置自体に
備えたり、あるいは通信ネットワークを介して認証装置
に接続したりする必要があり、これらはいずれもシステ
ムが複雑化し、コスト上昇を招く一因となっていた。ま
た、指紋を検出する場合、指の汚れや、認証装置側の検
出面の汚れ、あるいは認証装置の故障等により、検出が
行なえないことがある。指紋に限らず、声紋や虹彩を検
出する場合も、様々な原因によって認証装置で検出が行
なえないことが有り得る。特に、認証装置を職場の入口
に設け、出勤時に多数の入場者が認証操作を行なう場合
等に、認証装置側で検出が行なえなくなると、入場者は
認証を受けることができず、入場できない等の事態が発
生する。
【0004】このような設置型の認証装置に対し、例え
ば腕時計型等の身体装着型の装置に指紋検出機能や音声
認識機能を備えることによって、上記のような問題を回
避するものも提案されている(例えば特開2000−200315
号公報)。しかし、このように、単に腕時計型等の身体
装着型の装置に指紋検出機能や音声認識機能を備えた構
成のものでは、指紋の検出や音声の認識を行なうに際し
特別な操作を行なわなければならなかったり、あるいは
装置が身体に装着されると自動的に指紋の検出や音声の
認識を開始する場合には、装置の身体への装着を検出す
る機構が、指紋検出や音声認識のための機構とは別に必
要となり、装置が複雑化したり、消費電力が増加すると
いう問題がある。特に、身体装着型の装置の場合、装置
の複雑化は装置の小型化、薄型化を妨げることになり、
さらには装置のファッション性を低下させることにもな
るため、重要な問題である。
【0005】また、指紋や虹彩のパターンは非常に微細
であり、認証精度を高めるためには高い解像度でのパタ
ーン検出を行なう必要がある。このため、認証装置にお
けるパターンの検出部にコストがかかり、これもシステ
ムの低コスト化の妨げとなっている。さらに、設置型、
身体装着型いずれの認証装置においても、認証を受ける
被認証者は、認証装置の検出部に対し、指を押し当てた
り、目を対向させたり、発声したり、認証を受けるため
の特別な動作を行なわなければならないという問題があ
り、利便性に向上の余地がある。
【0006】ところで、近年、例えば被認証者の手の甲
の静脈パターンを検出し、これを用いて認証を行なうこ
とも検討されている(MacGregor P,Welford R,“Veinche
ck Lends A Hand For High Security”,E0968 Sensor R
eview,vol. 12,No. 3,1992,page.19-23,EN)。静脈パタ
ーンは、指紋や虹彩のパターンに比較すれば粗いため、
認証装置では、大幅に低い解像度でのパターン検出が可
能となる。しかし、このように手の甲の静脈パターンを
用いる場合であっても、被認証者は、認証を受けるに
は、認証装置の検出部に対して手の甲を対向させるとい
う特別な動作を行なわなければならないということに変
わりはなく、上記問題の有効な解決策とはなり得ない。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたも
ので、システムの簡素化を図るとともに被認証者にとっ
ても利便性を高めることのできるリング型認証デバイ
ス、認証システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的のもと、本発
明のリング型認証デバイスは、装着状態において内周面
が被認証者の皮膚表面に対向するリング状のデバイス本
体の内周面側に、被認証者の血管配置パターン情報を取
得するパターン情報取得部を備え、取得したパターン情
報に基づく認証情報を情報出力部から出力することがで
きることを特徴とする。このようなリング型認証デバイ
スは、指輪型をはじめとして、リストバンド、アンクル
バンド、首輪状、ヘッドバンド状等とすることができる
ので、被認証者は認証を受けるためのデバイスをわざわ
ざ携行する必要がない。また、リング型認証デバイスを
装着した状態で、被認証者の血管配置パターン情報を取
得するので、被認証者は特別な動作を行なう必要がな
い。
【0008】この場合、情報出力部では、コネクタ等を
介して有線で認証情報を出力することもできるが、デバ
イス本体にアンテナを内蔵し、このアンテナを介して認
証情報を出力することもできる。血管配置パターン情報
としては、パターン情報取得部で取得した血管配置パタ
ーンそのもの、あるいは血管配置パターンの一部、血管
配置パターンから抽出される特徴等がある。また情報出
力部で出力する認証情報としては、まず、血管配置パタ
ーン情報そのものがある。この場合、リング型認証デバ
イスを装着した被認証者のアクセス対象側で、これらの
認証情報に基づいた認証照合処理が行なわれることにな
る。また、このリング型認証デバイス側で、取得した血
管配置パターンに基づく照合処理を行ない、その照合結
果、つまり認証OKかNGかを示す情報を認証情報とし
て出力することもできる。また、アンテナを、デバイス
本体の周方向に延在する略リング状とし、この略リング
状のアンテナで電波を受信することによって発生する電
力を取り出し、リング型認証デバイスの電源として用い
ることも可能である。
【0009】また、本発明に係るリング型認証デバイス
は、被認証者の身体の一部の周囲を囲うように装着され
るリング状のデバイス本体と、このデバイス本体の周方
向に延在するアンテナと、このアンテナを介して被認証
者の認証を行なうための情報を出力する情報出力部と、
を備えることを特徴とすることもできる。この場合、さ
らに、被認証者の血管配置パターン情報を取得するパタ
ーン情報取得部を備えて、情報出力部にて、血管配置パ
ターン情報を認証を行なうための情報として出力するこ
ともできるし、血管配置パターン情報と予め登録された
登録情報を照合し、その照合結果を認証を行なうための
情報として出力することもできる。これ以外にも、例え
ば、被認証者を識別するID(番号や文字列等)の識別情
報をリング型認証デバイスでメモリに記憶させておき、
この識別情報を、認証を行なうための情報として情報出
力部から出力するような構成とすることも可能である。
これは、いわゆるICカード等と同様の構成である。こ
の場合、被認証者はICカード等をわざわざ所持する必
要が無く、リング型認証デバイスを装身具等として身体
に装着していれば良い。
【0010】本発明に係る認証システムは、被認証者が
装着する認証用デバイスと、アクセス対象とから構成さ
れる。そして、認証用デバイスは、リング状のデバイス
本体の内周面に設けられたパターン情報取得手段で被認
証者の血管配置パターン情報を取得し、この血管配置パ
ターン情報に基づいて認証を行なうために必要な認証情
報を、リング状デバイス本体の周方向に延在するアンテ
ナから送信する。一方、アクセス対象物は、認証情報受
信手段で受信した認証情報に基づき、被認証者からのア
クセスをアクセス許可手段にて許可する構成となってい
る。このとき、アクセス対象物は、認証用デバイスとの
間で通信を行なうための電波を発信する電波発信手段を
備え、認証用デバイスは、発信された電波をアンテナで
受信するときに発生する電力をこの認証用デバイスの電
源とすることができる。認証用デバイスに、この認証用
デバイスが被認証者の身体に装着されたことを検出する
装着検出手段を備え、装着検出手段で認証用デバイスの
被認証者への装着を検出したときに、処理実行手段にて
所定の処理を実行する構成とすることもできる。ここ
で、所定の処理としては、装着を検出したときに、血管
配置パターンを取得したり、血管配置パターンを取得す
るための赤外線の光源を制御させたりすることができ
る。例えば、装着時にのみ赤外線の出力を上げることに
よって、消費電力を抑えるのである。ところで、装着検
出手段で認証用デバイスが被認証者の身体から取り外さ
れたことを検出するようにすることも可能である。この
ような場合、取り外しを検出した時点で、認証用デバイ
スで保持している認証情報、例えば正規の被認証者を特
定するために登録されている血管配置パターン情報等、
をリセットしたりすることができる。
【0011】また、アクセス対象物側で、アクセスが許
可される被認証者の基準データをデータ保持手段で保持
し、この基準データをデータ出力手段から出力し、認証
用デバイス側では、基準データを受信した基準データと
パターン情報取得手段で取得した被認証者の血管配置パ
ターン情報を照合する構成とすることができる。この場
合、認証用デバイスの認証情報送信手段は、照合結果を
認証情報として出力するのである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。はじめに、図1
および図2を用いて、被認証者の静脈パターンによる認
証が可能である理由を説明する。図1は、人体の一部、
例えば腕の内側(手の平側)における静脈パターンの例を
示すものである。この図1の(a)〜(c)に示すように、
静脈パターンは個人毎に千差万別である。しかも、静脈
パターンは人体の一部にしか存在しないのに対し、静脈
パターンは人体の至るところに存在している。また、静
脈パターンは経年変化がほとんど見受けられないため、
従来技術で挙げた手の甲の静脈パターンと同様、個人認
証に用いることが可能である。なお、人体の腕の内側
(手の平側)における静脈パターンが個人毎に千差万別で
あるのと同様に、人体の指等、他の箇所における静脈パ
ターンも個人毎に千差万別である。よって、人体の腕の
内側(手の平側)における静脈パターンのみならず、人体
の指等、他の箇所における静脈パターンについても個人
認証に用いることが可能である。
【0013】図2は静脈血の吸収スペクトルと静脈検出
に用いる近赤外光の帯域を示したものである。図2に示
したように、本実施の形態では、波長が750〜950
ナノメータ(nm)の範囲で光学的に静脈パターンを撮影
することを提案する。750〜950ナノメータ(nm)
の範囲では、ヘモグロビン以外に大きな吸収帯を持つ生
体物質は存在しないため、静脈のみを撮影することが可
能となる。ここで、波長が750〜950ナノメータ
(nm)の範囲で光学的に人体の腕の内側(手の平側)の静
脈パターンを撮影した例を図示すると上述の図1のよう
になる。
【0014】[第一の実施の形態]次に、第一の実施の
形態として、認証デバイスとアクセス対象とを接続ケー
ブルで接続する認証システムの例を示す。図3は、認証
デバイス(リング型認証デバイス、デバイス本体、認証
用デバイス)10における静脈パターン検出に関わる構
成を示すもので、認証デバイス10は、リング状をなし
た指輪型であり、無端状のリング、あるいはその円周方
向の一部が切り欠かれた略C字状のものであっても良
い。この認証デバイス10は、例えばPDA(Personal
Digital Assistants:アクセス対象物)20を利用する
際の認証機能を有するもので、PDA20とこの認証デ
バイス10との間で通信を行なうための接続ケーブル2
1が接続できるよう、インターフェイス11を有してい
る。
【0015】図4に示すように、認証デバイス10は、
被認証者の静脈パターン(血管配置パターン情報)を検出
する静脈パターン検出部(パターン情報取得部、パター
ン情報取得手段)12の他、A/D変換器13、制御部
(照合処理部、処理実行手段)14、登録データ格納部
(データ保持手段)15、認証結果出力部(情報出力部、
認証情報送信手段)16を有している。図5に示すよう
に、静脈パターン検出部12は、指輪型の認証デバイス
10の内周面に設けられた発光部17および受光部18
とから構成されている。発光部17は、例えば赤外線を
発光するもので、指輪型の認証デバイス10が連続する
方向に複数の発光ランプ17aを並べることによってラ
イン状に形成されている。なお、発光部17の発光ラン
プ17aは、制御部14において、その発光制御が行な
われる。より具体的には、インターフェイス11に対す
る接続ケーブル21が着脱を検出し、これによって発光
ランプ17aの発光・発光停止を行なうのである。さら
には、インターフェイス11に接続される接続ケーブル
21を介し、この認証デバイス10がPDA20から電
源の供給を受ける構成とすることも可能である。一方、
受光部18は、発光部17で発光された赤外線が対象
物、すなわち認証デバイス10を装着した被認証者Bの
指の皮膚表面で反射したときの反射光を検出するもの
で、1次元のCCD(Charge Coupled Device:電荷結合
素子)等を用いたラインセンサによって構成されてい
る。
【0016】登録データ格納部15には、予め登録され
た静脈パターン(基準データ)のデータが格納されてい
る。制御部14では、得られた静脈パターンのイメージ
から、所定のロジックに基づき、静脈パターンの特徴を
抽出する。つまり、被認証者Bの赤外線が照射された部
分の皮下組織の違いによる反射光の違い(赤外線の吸収
率の違い)を光学的に解析する処理を行なうのである。
続いて、特徴を抽出した静脈パターンと、登録データ格
納部15に格納された静脈パターンを照合し、双方が一
致すれば、認証がなされたと判定し、一致しなければ認
証不可として判定し、認証判定処理を終える。
【0017】認証結果出力部16は、制御部14での認
証判定結果(認証情報、認証を行なうための情報、照合
結果)を外部に送出するものである。図3に示したよう
に、この認証結果出力部16は、認証デバイス10のイ
ンターフェイス11に接続ケーブル21を接続すること
によって、認証判定結果のデータを外部に送出できるよ
うになっている。ここでは、接続ケーブル21をPDA
20に接続することにより、認証判定結果のデータがこ
のPDA20に転送される。PDA20では、認証情報
受信機能にて認証判定結果のデータを受信し、これに基
づいてアクセス許可機能にてユーザ(被認証者B)のアク
セス(利用)を制限することができるのである。
【0018】上述したような構成によれば、指輪型の認
証デバイス10の静脈パターン検出部12において、被
認証者Bの指の静脈パターンを検出することによって、
認証を行なう構成とした。これにより、指紋や虹彩を用
いた場合と同様の個人認証を行なうことが可能となる。
しかも、静脈パターンは指紋や虹彩等のパターンに比べ
れば大幅に粗いので、制御部14で認証判定処理を行な
うのに要求されるパターン解像度が低くて済み、また赤
外線の発光部17と受光部18で構成される静脈パター
ン検出部12も構造が簡易であるため、認証デバイス1
0の低コスト化を図ることができる。しかも、認証デバ
イス10は、接続ケーブル21を接続すれば自動的に静
脈パターンを検出するので、これにより被認証者Bは、
容易に静脈パターンの検出を受けることができる。ま
た、このような構成により、認証デバイス10の装着を
検出するための機構を別に設ける必要が無く、認証デバ
イス10を構成する部品点数を削減するとともに消費電
力を削減できる。
【0019】ところで、上記第一の実施の形態では、ア
クセス対象として、PDA20を例に挙げたが、これに
限るものではなく、PCや各種装置等、いかなるもので
あっても良いのは言うまでもない。
【0020】[第二の実施の形態]次に、第二の実施の
形態として、認証デバイスとアクセス対象との間で、無
線による交信を行なって認証を受ける認証システムの例
について説明する。なお、以下の説明において、上記第
一の実施の形態と共通する構成については、同符号を付
してその説明を省略する。図6に示すように、認証デバ
イス(リング型認証デバイス、デバイス本体、認証用デ
バイス)30は、上記第一の実施の形態と同様、指輪型
であり、例えばドア(アクセス対象物)40のロック機構
41との間で無線による交信を行なうための通信機能を
備えている。より詳しくは、図7に示すように、無端状
のリングからなる認証デバイス30は、その内部に、周
方向に連続する線状の導電体31を内蔵し、これがアン
テナ32として機能するようになっている。この導電体
31は、全体として認証デバイス30の形状に沿ったリ
ング状をなしていれば良く、コイル状に複数重に巻回し
てもよいし、単にリング状に1重に巻回する構成とする
ことも可能である。
【0021】図8は、認証デバイス30の構成を示すも
ので、上記第一の実施の形態の認証デバイス10(図4
参照)と同様、認証デバイス30は、発光部17および
受光部18からなる静脈パターン検出部12、A/D変
換器13、制御部14、登録データ格納部15、認証結
果出力部16を備えている。さらにこの認証デバイス3
0は、上記アンテナ32と、送受信制御部33とを備え
る。本実施の形態では、登録データ格納部15に、予め
登録された静脈パターンだけでなく、登録された静脈パ
ターンを有する被認証者Bを特定するためのID情報が
関連付けて格納されているものとする。
【0022】ここで、アンテナ32は、前記したように
リング状をなしているため、このアンテナ32で電波を
受信することによって誘導起電力が生じる。送受信制御
部33では、誘導起電力を取り出し、認証デバイス30
の電源電力とすることができるのである。また、送受信
制御部33は、アンテナ32で受信する電波に含まれる
変調成分を検波あるいは復調することによって取り出す
とともに、アンテナ32から発信する電波に所定のデー
タを含ませるための変調を行なうものである。後述する
ように、ロック機構41側から発せられる電波には、所
定のデータ信号が変調によって含まれている。つまり、
送受信制御部33は、受信した電波から、電力とデータ
信号(変調成分)を分離して取り出すのである。そして、
取り出した電力は、認証デバイス30の電源回路(図示
無し)に供給し、データ信号は制御部14に転送する。
また、送受信制御部33は、認証結果出力部16から出
力される所定のデータ、すなわち認証判定結果のデータ
を変調によって電波に含ませ、これをアンテナ32から
発信させるのである。
【0023】一方、図6に示したように、ドア40のロ
ック機構41は、ドアノブ42の近傍に、アンテナ43
を備えている。図8に示したように、このアンテナ43
は、送受信制御部(認証情報受信手段、電波発信手段)4
4によって、送受信する電波の制御を行なうようになっ
ている。送受信制御部44では、認証デバイス30側に
誘導起電力を発生させるための電波に、認証デバイス3
0側をコントロールするための所定の信号を変調によっ
て含ませてアンテナ43から発信させる。またこの送受
信制御部44は、認証デバイス30の送受信制御部33
からアンテナ32を介して送信された電波を検波あるい
は復調することによって、電波に含まれた所定のデー
タ、すなわち制御部14でなされた認証判定結果のデー
タを取り出す。そして、送受信制御部44は、認証デバ
イス30側から受信した電波に含まれる認証判定結果の
データをロック機構41のロック制御部(アクセス許可
手段)45に通知し、ロック制御部45では、認証判定
結果に応じてドア40のロックを解錠するか否かを制御
するのである。
【0024】図9は、上記したような構成の認証デバイ
ス30において認証を行なう際の処理の流れを示すもの
である。まず、認証デバイス30を手の指に装着した被
認証者Bが、ドア40を開けるためにドアノブ42に手
を伸ばすと、ドア40側のアンテナ43から発信されて
いる電波を受信できる所定の範囲内に入った時点で、認
証デバイス30のアンテナ32がアンテナ43から発信
させられている電波を受信する。ここで、ドア40側の
アンテナ43では、送受信制御部44によって、認証デ
バイス30を初期状態に設定するためのトリガー信号を
含んだ電波を発信しているものとする。認証デバイス3
0では、アンテナ32がアンテナ43からの電波を受信
すると、誘導起電力が生じ、これが送受信制御部33か
ら認証デバイス30の電源回路(図示無し)に送給される
ことによって、認証デバイス30の電源がONとなる
(ステップS101)。認証デバイス30の電源がONと
なると同時に、発光部17では、赤外線を所定の強度
(全発光状態ではない)で発光する。このときには、赤外
線を所定時間毎に点滅させる構成とすることもできる。
また、アンテナ32で受信した電波には、前記したよう
なトリガー信号が含まれており、送受信制御部33で電
波から取り出されたこのトリガー信号は、制御部14に
転送される。これを受けた制御部14は、認証デバイス
30を初期状態に設定するため、制御部14(で用いる
揮発性メモリ:図示無し)にてその時点で何らかの認証
判定情報を有しているのであれば、それをクリアする
(ステップS102)。
【0025】次いで、制御部14では、装着検出手段と
して、認証デバイス30が被認証者Bに装着されている
か否かの装着検出を行なう(ステップS103)。このた
めには、発光部17から電源ON時から発光されている
赤外線の反射光が、受光部18で検出できるか否かを判
定すれば良い。言うまでも無く、認証デバイス30が被
認証者Bの指に装着されていれば、反射光が検出される
のである。さて、検出の結果、認証デバイス30が被認
証者Bに装着されていないと判定された場合、ステップ
S103を繰り返す。そして、これを所定回数繰り返し
た場合には、認証処理を終了するようにしても良い。一
方、ステップS103での検出の結果、認証デバイス3
0が被認証者Bに装着されていると判定された場合、制
御部14は、発光部17の光源を開放したり(最大とす
る)、連続で照射させる等して、発光部17における赤
外線の発光を全発光状態とする(ステップS104)。
【0026】次いで、受光部18にて、発光部17から
発光された赤外線の反射光を受光し、これをA/D変換
器13におけるA/D変換を介して制御部14に転送
し、制御部14にて、認証デバイス30を装着した被認
証者Bの指(認証デバイス30の内周面と対向する位置)
の静脈パターンのイメージを取り込む(ステップS10
5)。そして、制御部14では、予め登録されている所
定のロジックに基づき、取り込んだイメージから被認証
者Bの静脈パターンの特徴を抽出し、さらに、その静脈
パターンの特徴を登録データ格納部15に予め登録され
ている静脈パターンと比較する(ステップS106)。
【0027】そして、特徴を抽出した静脈パターンと、
登録データ格納部15に格納された静脈パターンの双方
が一致するか否かを判定する(ステップS107)。その
結果、特徴を抽出した静脈パターンと、登録データ格納
部15に格納された静脈パターンの双方が一致しない場
合には、認証処理を中止するため、制御部14(で用い
ている揮発性メモリ)で保持している一切の認証情報を
クリアした後(ステップS108)、発光部17での発光
を行なうための光源を抑制し(ステップS109)、しか
る後に認証デバイス30の電源をOFFとする(ステッ
プS110)。なお、制御部14では、認証デバイス3
0の電源をOFFとするに先立って、認証結果出力部1
6および送受信制御部33を介し、照合が成功しない旨
の信号を含む電波をアンテナ32から発信させることも
できる。この場合、この電波をアンテナ43で受信した
ドア40のロック機構41では、ドア40のロックを解
錠しない。もちろん、ドア40のロック機構41は、後
述するように照合が成功した旨の信号を受けることによ
ってドア40のロックを解錠するのであるから、上記の
ように照合が成功しない旨の信号を認証デバイス30か
ら発信しない構成とすることも可能である。
【0028】さて、ステップS107にて、特徴を抽出
した静脈パターンと、登録データ格納部15に格納され
た静脈パターンの双方が一致すると判定された場合は、
制御部14は、後述する認証判定情報送信処理を実行す
る(ステップS111)。この後は、制御部14では、装
着検出手段として、発光部17から発光する赤外線の反
射光を受光部18で受光しているか否かを定期的に検出
することによって、認証デバイス30が被認証者Bの指
に装着されつづけているか否かを監視する(ステップS
112)。なお、このときには、発光部17から発光す
る赤外線は、被認証者Bが認証デバイス30を装着して
いるかどうかを検出するのみであるため、光源を最低限
に抑制することも可能である。そして、受光部18にて
発光部17から発光される赤外線の反射光を検出できな
くなると、被認証者Bが認証デバイス30を取り外した
ものとして判断し、この時点で、認証処理を中止する。
このため、制御部14(で用いている揮発性メモリ)で保
持している一切の認証情報をクリアした後(ステップS
108)、発光部17での発光を行なうための光源を抑
制し(ステップS109)、しかる後に認証デバイス30
の電源をOFFとする(ステップS110)。
【0029】ところで、被認証者Bが、上記処理の認証
処理の途中、あるいは認証の完了後に、ドアノブ42か
ら手を遠ざけ、アンテナ43から発信される電波を所定
の強度以上で受信できなくなると、認証デバイス30で
は、受信する電波による誘導起電力がその時点で消滅す
る。これによって、認証デバイス30に対する非接触で
の電源供給が終わり、認証処理も終了する。この場合、
制御部14では、処理のために用いている揮発性メモリ
(図示無し)に格納しているデータを念のためにクリアす
るのが好ましい。
【0030】さて、図10は、上記図9で示したステッ
プS111における認証判定情報の送信処理の一例を示
すものである。認証デバイス30では、ステップS10
7にて、特徴を抽出した静脈パターンと、登録データ格
納部15に格納された静脈パターンの双方が一致すると
制御部14で判定された場合、認証結果出力部16が、
認証が成功した旨のフラグを送受信制御部33にセット
する(ステップS201)。さらに、認証結果出力部16
は、認証が成功した静脈パターンを特定、つまり予め登
録された静脈パターンを有する被認証者Bを特定するた
めのID情報を登録データ格納部15から読み出し、送
受信制御部33にセットする(ステップS202)。
【0031】送受信制御部33は、セットされた認証が
成功した旨のフラグとID情報からなる認証データを、
アンテナ32から発信する電波に変調をかけることによ
って含ませ、この電波をアンテナ32から発信させる
(ステップS203)。この電波をアンテナ43で受信し
たドア40側では、送受信制御部44が検波あるいは復
調を行なうことによって電波から認証データ(フラグと
ID情報)を取り出し、これをロック制御部45に転送
する。そして、これを受けたロック制御部45では、ド
ア40を解錠する。そして、ドア40側では、解錠を行
なった時点で、ロック制御部45からの命令に基づきア
ンテナ43から解錠処理が完了した旨の信号を認証デバ
イス30に対してリターンする。認証デバイス30側で
は、電波をアンテナ32から発信させた後、ドア40側
からリターンされる電波が検出できるか否かにより、解
錠のための通信処理が完了したか否かを判定する(ステ
ップS204)。その結果、解錠のための通信処理が完
了したと判定されれば認証判定情報送信処理を終わり、
図9の処理に復帰し、また、完了していないと判定され
れば、ステップS203に戻り、同様の処理を繰り返
す。
【0032】上記したような構成によれば、指輪型の認
証デバイス30の静脈パターン検出部12において、被
認証者Bの指の静脈パターンを検出することによって、
認証を行なう構成とした。これにより、認証デバイス3
0を低コスト化しながら、個人認証を確実に行なうこと
ができる。加えて、上記認証デバイス30は、リング状
のアンテナ32を備え、ドア40側から送信される電波
によって給電を受ける構成としたので、特に電源等が不
要であり、認証デバイス30の小型化および軽量化に大
いに貢献することができる。また、認証デバイス30
は、指輪型であるので、被認証者Bがドア40を開くた
めにドアノブ42に手を伸ばせば、アンテナ43からの
電波を受信することになる。そして、これによって認証
デバイス30に非接触で電源が供給されて自動的に作動
し、認証処理を行なうことができる。さらにはドアノブ
42から手を離せば、誘導起電力が現象(消滅)して認証
処理を停止するとともに、電源供給も自動的に停止され
る構成となっている。これによって被認証者Bは、認証
を受けるためだけに特別な動作を行なうことなく、無意
識のうちに静脈パターンの検出を受けることができる。
また、このような構成により、認証デバイス30の装着
を検出するための機構を別に設ける必要が無く、またバ
ッテリレスの構成であるので、認証デバイス30を構成
する部品点数を削減することができる。しかも、このよ
うなリング状のアンテナ32を備えた認証デバイス30
は、指輪型とすることによって、アクセス対象であるド
ア40のドアノブ42に対して被認証者Bが手を伸ばし
て近接した状態で認証処理のための通信を行なうことに
なるので、通信エラー等が生じる可能性も低く、認証処
理を安定して行なうことができる。加えて、このような
認証デバイス30を指輪型とすることによって、被認証
者Bに、特別なデバイスを装着しているという意識を感
じさせず、またファッション性も高めることができる。
【0033】ところで、上記第二の実施の形態では、認
証デバイス30は、検出した静脈パターンを認証デバイ
ス30側で照合し、その判定結果として認証完了のフラ
グとID情報をドア40のロック機構41側に送信する
構成としたが、必ずしもこれに限るものではない。例え
ば、静脈パターン検出部12で検出した被認証者Bの静
脈パターン、あるいはその静脈パターンから抽出した特
徴成分のデータをロック機構41側に送ることもでき
る。この際、送るべきデータを、そのまま送るのではな
くデータをコード化したり圧縮することも可能である。
【0034】図11に示すものは、上記第二の実施の形
態の変形例であって、認証デバイス30側で登録データ
格納部15に予め所定の被認証者Bの静脈パターンを格
納しておくのではなく、認証時にアクセス対象となるド
ア40のロック機構41側からこれを転送する場合の例
である。この場合も、認証デバイス30を手の指に装着
した被認証者Bが、ドア40を開けるためにドアノブ4
2に手を伸ばすことによって、ドア40側のアンテナ4
3から発信されている電波を受信し、これによって認証
デバイス30の電源が供給され、静脈パターンの検出を
開始する(図9のステップS101〜S105)。そし
て、上記第二の実施の形態におけるステップS105と
同様にして、認証デバイス30の静脈パターン検出部1
2にて、認証デバイス30を装着した被認証者Bの指の
静脈パターンを検出する(ステップS301)。続いて、
制御部14にて、所定のロジックに基づき、検出した静
脈パターンのデータを圧縮した後(ステップS302)、
そのデータから特徴インデックスを抽出する(ステップ
S303)。そして、抽出した特徴インデックスのデー
タを、アンテナ32からロック機構41側に送信する
(ステップS304)。
【0035】ところで、上記ステップS302〜S30
3における処理は、静脈パターンのデータから冗長なデ
ータを排除してデータを効率的かつコンパクトなものと
し、必要最小限の特徴的なデータを得るために行なわれ
る。ここで、この処理には、いかなる処理方法を用いて
も良いが、静脈パターンが樹状の分岐構造であり、河川
や樹木の枝のパターンに近似するため、これらの解析に
用いられる特徴抽出処理法を用いればよい。例を挙げれ
ば、ベクトル表現法、ベクトル量子化法、フラクタル圧
縮法、ホートン・マッチング法等がある。ベクトル表現
法は、静脈の樹状パターンをベクトルとして捉え、分岐
を含むベクトルとして記述する方法で、ノードや分岐の
数等が比較のための特徴インデックスとなるものであ
る。ベクトル量子化法は、静脈の樹状パターンのベクト
ル化に加えて、全体をブロックに分割(量子化)し、そ
の中のベクトルパターンにコードを与えて圧縮する方法
である。この方法は、同一パターンの繰り返しの多いた
めに冗長となりがちな樹状分岐において、パターンを量
子化ベクトルとコードを記述するテーブル(コードブッ
ク)と、コード配列で表現できるため、冗長度が少ない
という利点がある。この場合は、ベクトル量子とコード
配列のいずれか一方あるいは双方が特徴インデックスと
なる。フラクタル圧縮法は、画像データ圧縮法としても
用いられるもので、静脈等のパターンは少なからず自己
相似性(パターン内に似たようなパターンが複数存在す
ること)を有していることを利用したもので、パターン
(画像)を複数のブロックに分割し、所定の大きさを有
したレンジブロックに最も類似したドメインブロックを
パターンマッチングによって選択するという操作を繰り
返すことで、特徴を抽出するものである。ホートン・マ
ッチング法は、支流や本流という河川や谷の階層パター
ンに関する水文学や地形学分野の基本法則の1つである
ホートンの法則を用いるものである。このホートンの法
則は、樹木の枝のパターンや通信網にも適用可能である
ことが示されている。この法則は、基幹から階層的に分
岐する系に適用され、河川の各支流にそれぞれの分岐階
層に応じて一定の次数を付与すると、各次数毎の支流、
川の長さの平均が等比数列になるという法則であり、フ
ラクタルとの関連も指摘されている。ホートン・マッチ
ング法は、この法則をベクトル化した静脈パターンに対
して適用するものである。すなわち、このホートンの法
則に基づく等比数列モデルから生成されるパターンを鋳
型として静脈パターンに適用し、実際の血管パターンが
それに対して、次数の分岐・長さが異なる部分のベクト
ル成分を抽出して特徴とするものである。また、逆に、
このマッチング法を用い、ラスタ画像として検出した血
管(静脈)を含む生体画像から、血管か陰影か等の識別
やベクトル化にも応用が可能である。
【0036】ドア40のロック機構41側では、特徴イ
ンデックスのデータを受信した後(ステップS305)、
ロック機構41のメモリあるいはネットワークを介して
接続されたデータベース等に格納されたデータを検索
し、前記特徴インデックスと同一のインデックスを有す
る静脈パターンのデータ(基準データ)を候補データとし
て抽出し、これをデータ出力手段としてアンテナ43か
ら認証デバイス30に対して送信する(ステップS30
6、S307)。つまり、これによって、認証デバイス
30で検出した静脈パターンに類似する静脈パターンを
抽出するのである。ここで、抽出される静脈パターン
は、ロック機構41側に対して正規のアクセス権を有す
る、予め登録された被認証者のデータである。
【0037】ステップS308にて候補データをアンテ
ナ32で受信した認証デバイス30側では、候補データ
を、受信手段としての制御部14が、制御部14で処理
用に用いている揮発性メモリに格納する。続いて、制御
部14が、照合手段として、受信した候補データと、検
出した静脈パターンとを照合し、認証判定処理を実行す
る(ステップS309)。そして、認証デバイス30側で
は、認証結果出力部16が、認証判定処理の結果を出力
し、これを送受信制御部33を介してアンテナ32から
送信する(ステップS310)。そしてこの後、認証デバ
イス30側では、制御部14が用いる揮発性メモリか
ら、ステップS308で受信した候補データを消去する
(ステップS311)。
【0038】さて、ドア40のロック機構41側では、
認証判定処理の結果を受信すると、これをアクセス記録
として所定のメモリやデータベースに記録する(ステッ
プS312、S313)。そして、ロック制御部45に
て、認証判定処理の結果が、認証成功であるか否かを判
定し(ステップS314)、認証成功であれば、ロック機
構41を解錠し(ステップS315)、認証失敗であれ
ば、エラー通知等を出力するエラー処理を実行し、ロッ
ク機構41は解錠しない(ステップS316)。
【0039】このような構成によれば、認証デバイス3
0側では、登録データ格納部15に予め所定の被認証者
Bの静脈パターンを格納しておく必要がなくなるため、
例えば認証デバイス30が他人の手に渡った場合等に、
正規のアクセス権を有する被認証者Bの静脈パターンの
データが流出したり悪用されるのを防止することができ
るのである。
【0040】[他の実施の形態]なお、上記第一および
第二の実施の形態では、認証デバイス10、30とし
て、指輪状のものを例に挙げたが、リング状をなし、そ
の内周面に設けられた静脈パターン検出部12にて被認
証者Bの静脈パターンを検出するのであれば、指輪状に
限るものではない。例えば、図12に示すように、認証
デバイス(リング型認証デバイス、デバイス本体、認証
用デバイス)50を、被認証者Bの手首部分に装着する
リストバンド状としたり、図13に示すように、認証デ
バイス(リング型認証デバイス、デバイス本体、認証用
デバイス)60を、被認証者Bの足首部分に装着するア
ンクルバンド状とすること、図14に示すように、認証
デバイス(リング型認証デバイス、デバイス本体、認証
用デバイス)70を被認証者Bの首部分に装着する首輪
状等とすることも可能である。もちろん、これ以外に
も、頭部、腕部、胴体等、他の様々な箇所への認証デバ
イスの装着が可能であることは容易に推定できる。とこ
ろで、図12に示すような認証デバイス50の場合は、
図6と同様、ドア40のドアノブ42をつかむために被
認証者Bが手を伸ばしたとき、認証のための通信が可能
な位置、つまりドアノブ42の近傍にアンテナ43を設
け、このアンテナ43を介してなされる認証デバイス5
0との間の通信により、ロック機構41の解錠制御を行
なえば良い。図13に示すような認証デバイス60の場
合は、被認証者Bの足首部分に装着されるため、ドア等
のアクセス対象に被認証者Bが対向した状態で、装着状
態での認証デバイス60に近い位置、つまりアクセス対
象の前の床面F等にアンテナ43を設けるのが好まし
い。図14に示すような認証デバイス70の場合、被認
証者Bの首の部分に装着されるため、アクセス対象に被
認証者Bが対向した状態で、装着状態での認証デバイス
70に近い位置、つまりアクセス対象の側方等の壁面W
にアンテナ43を設けるのが好ましい。このような様々
な形態の認証デバイス50、60、70においても、被
認証者Bは、認証を受けるための特別な操作を行なうこ
となく、ドア40等のアクセス対象に接近するのみで認
証処理を受けることができるのである。もちろん、リン
グ状の認証デバイスを装着できるのであれば、指輪型、
リストバンド、アンクルバンド、首輪状に限らず、頭部
に装着して額の静脈パターンを検出するヘッドバンド
状、腹部等に装着するベルト状等、様々なデバイス形態
が考えられる。また、頭部に装着する場合、単なるヘッ
ドバンド状とするのではなく、これを帽子の一部として
組み込むことも可能である。
【0041】なお、上記第一および第二の実施の形態で
は、アクセス対象として、PDA20やドア40を例に
挙げたが、これに限るものではなく、机の引出し、ロッ
カー等、様々な物をアクセス対象とすることが考えられ
る。また、アクセス対象がPDA20やPC等の機器の
場合、認証の結果、アクセスを拒否するのではなく、正
規のアクセス権を有するものとそうでないものとで、動
作モードを変えたりすることもできる。また、認証によ
って被認証者Bを特定し、それに応じて動作モードを変
えることも考えられる。
【0042】また、例えば上記第二の実施の形態にて、
静脈パターン検出部12にて照射する赤外線の反射光の
有無によって、認証デバイス30の被認証者Bに対する
装着・取り外しを検出する構成としたが、これに限るも
のではない。例えば、静脈パターン検出部12と同様の
構成で、照射する赤外線の波長を動脈に対応させ、動脈
血の拍動による反射光の変化を経時的に検出することに
よって、被認証者Bの脈拍を検出し、この脈拍の検出の
有無によって装着検出を行なっても良い。また、このよ
うにして検出した脈拍から、この認証デバイス30を脈
拍検出装置として用いることも可能である。
【0043】なお、上記第一および第二の実施の形態で
は、静脈パターンの検出手段として赤外線を用いる構成
としたが、これに限るものではなく、適宜他の手段を用
いることもできる。例えば、図5に示した静脈パターン
検出部12として、発光部17および受光部18に代え
て、複数の静電容量検出素子をドットマトリクス状に配
置して設け、血流による静電容量変化から血管分布を検
出することもできる。また、静脈パターン検出部12と
して、超音波ビーム照射手段を設け、この超音波ビーム
照射手段から被認証者Bの腕の内側に照射された超音波
ビームが、移動反射体である血球により反射される反射
波を検出手段で検出する構成としても良い。この場合、
反射波の周波数(受信周波数)が、超音波ビーム照射手段
における超音波ビームの送信周波数に比べ、ドップラ効
果によって血球の移動速度に応じて偏移するので、これ
に基づいて得られる血液の流速分布から血管の分布パタ
ーンが得られる。さらに、図5に示した発光部17の発
光ランプ17aに代えて複数の磁気ヘッドを磁界発生手
段として設け、この磁気ヘッドによって磁気ヘッドが連
続する方向に沿った磁界を発生させ、その近傍に生じる
電圧や電流等の電気的な変化を検出する検出手段を設け
る構成とすることも可能である。すなわち、磁界発生手
段で磁界を与えると、この磁界に直交する方向に荷電粒
子を多く含む血液が通過したときに、誘導起電力が生じ
る。ここで、磁界の磁束密度をB、血管径をd、血液の
流速をv、誘導起電力eは、 e=Bdv となる。ここで、磁束密度B、血管径dの値を一定に
し、誘導起電力eを検出すれば、血液の流速vを測定で
きる。このように検出できる血液の流速分布から、血管
の存在を特定することができ、血管の分布パターンを得
ることができるのである。なお、測定した流速vを基
に、血液の流量Qが、 Q=π×(d/2)2×v で求められる。ここで、磁場を発生させる励磁方法に
は、直流式と交流式があるが、誘導起電力eが微弱であ
り、また直流式には雑音や増幅器のドリフト等の問題が
あるため、正弦波や方形波を用いる交流式を用いるのが
好ましい。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限
り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他
の構成への変更、上記実施の形態で挙げた構成の組み替
え、一部の省略等が可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
システムの簡素化を図るとともに被認証者にとっても利
便性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 静脈パターンの例を示す図である。
【図2】 静脈血の吸収スペクトルと静脈検出に用いる
近赤外光の帯域を示す図である。
【図3】 第一の実施の形態を示す図であって、リング
型認証デバイスとアクセス対象であるPDAを接続ケー
ブルで接続した状態を示す図である。
【図4】 リング型認証デバイスの構成を示す図であ
る。
【図5】 リング型認証デバイスに備えた静脈パターン
検出部の一例を示す図である。
【図6】 第二の実施の形態を示す図であって、リング
型認証デバイスとアクセス対象であるドアのロック機構
との間で電波による通信を行なっている状態を示す図で
ある。
【図7】 リング型認証デバイスの斜視図である。
【図8】 リング型認証デバイスとドアのロック機構の
構成を示す図である。
【図9】 認証を行なう際のリング型認証デバイスでの
処理の流れを示す図である。
【図10】 認証判定情報の送信処理の流れを示す図で
ある。
【図11】 認証を行なう際の他の処理の一例であり、
リング型認証デバイスとドアのロック機構での処理の流
れを示す図である。
【図12】 他の形態として、リストバンド状のリング
型認証デバイスを示す図である。
【図13】 さらに他の形態として、アンクルバンド状
のリング型認証デバイスを示す図である。
【図14】 さらに他の形態として、首輪状のリング型
認証デバイスを示す図である。
【符号の説明】
10、30、50、60、70…認証デバイス(リング
型認証デバイス、デバイス本体、認証用デバイス)、1
1…インターフェイス、12…静脈パターン検出部(パ
ターン情報取得部、パターン情報取得手段)、14…制
御部(照合処理部、処理実行手段、装着検出手段)、15
…登録データ格納部(データ保持手段)、16…認証結果
出力部(情報出力部、認証情報送信手段)、17…発光
部、18…受光部、20…PDA(アクセス対象物)、2
1…接続ケーブル、32…アンテナ、33…送受信制御
部、40…ドア(アクセス対象物)、41…ロック機構、
42…ドアノブ、43…アンテナ、44…送受信制御部
(認証情報受信手段、電波発信手段)、45…ロック制御
部(アクセス許可手段)、B…被認証者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/10 G06K 19/00 S G06T 1/00 400 H Fターム(参考) 4C038 VA07 VB13 VC01 VC05 5B035 AA13 BB09 BC00 BC01 CA23 5B047 AA23 BA10 BB02 BC12 BC14 BC23 5B058 CA15 KA38 YA18 5B072 BB08 DD01 LL11 LL19

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被認証者の身体に装着されるリング型認
    証デバイスであって、 装着状態において内周面が被認証者の皮膚表面に対向す
    るリング状のデバイス本体と、 前記デバイス本体の内周面側に設けられ、当該デバイス
    本体を被認証者の身体に装着した状態で被認証者の血管
    配置パターン情報を取得するパターン情報取得部と、 前記血管配置パターン情報に基づく認証情報を出力する
    情報出力部と、を備えることを特徴とするリング型認証
    デバイス。
  2. 【請求項2】 前記デバイス本体はアンテナを内蔵し、 前記情報出力部は、前記アンテナを介して前記認証情報
    を出力することを特徴とする請求項1記載のリング型認
    証デバイス。
  3. 【請求項3】 前記デバイス本体の周方向に延在する略
    リング状のアンテナをさらに備え、 前記略リング状のアンテナで電波を受信することによっ
    て発生する電力を取り出し、電源として用いることを特
    徴とする請求項1記載のリング型認証デバイス。
  4. 【請求項4】 被認証者の身体に装着されるリング型認
    証デバイスであって、 被認証者の身体の一部の周囲を囲うように装着されるリ
    ング状のデバイス本体と、 前記デバイス本体の周方向に延在するアンテナと、 前記アンテナを介し、被認証者の認証を行なうための情
    報を出力する情報出力部と、を備えることを特徴とする
    リング型認証デバイス。
  5. 【請求項5】 前記デバイス本体の内周面に設けられ
    て、当該デバイス本体を被認証者の身体に装着した状態
    で、被認証者の血管配置パターン情報を取得するパター
    ン情報取得部をさらに備え、 前記情報出力部は、前記パターン情報取得部で取得した
    血管配置パターン情報を前記認証を行なうための情報と
    して出力することを特徴とする請求項4記載のリング型
    認証デバイス。
  6. 【請求項6】 前記デバイス本体の内周面に設けられ
    て、当該デバイス本体を被認証者の身体に装着した状態
    で被認証者の血管配置パターン情報を取得するパターン
    情報取得部と、 前記パターン情報取得部で取得した血管配置パターン情
    報と予め登録された登録情報を照合する照合処理部と、
    をさらに備え、 前記情報出力部は、前記照合処理部における照合結果を
    前記認証を行なうための情報として出力することを特徴
    とする請求項4記載のリング型認証デバイス。
  7. 【請求項7】 認証用デバイスを装着した被認証者から
    アクセス要求を受けるアクセス対象物にてアクセス認証
    を行なう認証システムであって、 前記認証用デバイスは、 装着状態において内周面が被認証者の皮膚表面に対向す
    るリング状のデバイス本体と、 前記デバイス本体の内周面に設けられて被認証者の血管
    配置パターン情報を取得するパターン情報取得手段と、 リング状の前記デバイス本体の周方向に延在するアンテ
    ナと、 前記血管配置パターン情報に基づいて認証を行なうため
    に必要な認証情報を前記アンテナから送信する認証情報
    送信手段と、を備え、 前記アクセス対象物は、 前記認証情報送信手段から送信された認証情報を受信す
    る認証情報受信手段と、 前記認証情報受信手段で受信した前記認証情報に基づ
    き、被認証者からのアクセスを許可するアクセス許可手
    段と、 を備えることを特徴とする認証システム。
  8. 【請求項8】 前記アクセス対象物は、前記認証用デバ
    イスとの間で通信を行なうための電波を発信する電波発
    信手段を備え、 前記認証用デバイスは、前記アンテナにて前記電波発信
    手段で発信された電波を受信するときに発生する電力を
    当該認証用デバイスの電源とする電源回路をさらに備え
    ることを特徴とする請求項7記載の認証システム。
  9. 【請求項9】 前記認証用デバイスは、 当該認証用デバイスが被認証者の身体に装着されたこと
    を検出する装着検出手段と、 前記装着検出手段における前記認証用デバイスの被認証
    者への装着を検出したときに、所定の処理を実行する処
    理実行手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項
    7記載の認証システム。
  10. 【請求項10】 前記アクセス対象物は、 アクセスが許可される被認証者の基準データを保持する
    データ保持手段と、 前記データ保持手段で保持した前記基準データを出力す
    るデータ出力手段と、をさらに備え、 前記認証用デバイスは、 前記データ出力手段から出力された前記基準データを受
    信する受信手段と、 前記受信手段で受信した前記基準データと前記パターン
    情報取得手段で取得した被認証者の血管配置パターン情
    報を照合する照合手段と、を備え、 前記認証情報送信手段は、前記照合手段における照合結
    果を前記認証情報として出力することを特徴とする請求
    項7記載の認証システム。
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