JP2003088789A - ウェット処理装置 - Google Patents

ウェット処理装置

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JP2003088789A
JP2003088789A JP2001285782A JP2001285782A JP2003088789A JP 2003088789 A JP2003088789 A JP 2003088789A JP 2001285782 A JP2001285782 A JP 2001285782A JP 2001285782 A JP2001285782 A JP 2001285782A JP 2003088789 A JP2003088789 A JP 2003088789A
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Masato Yonetani
真人 米谷
Yuichi Yamamoto
裕一 山本
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水平面から傾斜した被処理基板に対し、略平
行に設けられている噴出口を有するノズルから重力に逆
らってウェット処理液を噴出する場合であっても、多量
のウェット処理液を必要とすることのないウェット処理
装置を提供する。 【解決手段】 ウェット処理装置は、水平面から傾斜し
た被処理基板2と略平行に設けられている噴出口および
上記噴出口にウェット処理液を供給するノズルケース4
を含み、被処理基板2に向かってウェット処理液を噴出
する第1ノズル1と、上記ノズルケース4を上記傾斜方
向に対して分割することにより少なくとも2以上の流路
を形成する間仕切り板9とを備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば液晶表示素
子,PDP(Plasma Display Panel;プラズマディスプ
レーパネル)等のフラットパネルディスプレーの製造工
程や半導体製造工程で用いられる超音波洗浄装置,レジ
スト剥離装置等のウェット処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の製造工程においては、被
処理基板としての液晶用ガラス基板を洗浄、剥離する工
程がある。洗浄や剥離を行う方式としては、処理液中に
複数枚の被処理基板を浸漬するディップ方式や被処理基
板に向けて処理液を噴出して1枚毎に処理する枚葉方式
がある。ところが、最近では、枚葉方式が採用されるこ
とが多くなってきている。これは、枚葉方式の方が処理
効率が高いことや、枚葉方式によれば特に大型基板の処
理に対してコスト的に有利なことによる。
【0003】この枚葉方式の1つとして、被処理基板に
噴出される処理液に振動を付与し、その加速度や直進流
によって上記被処理基板から粒子やレジスト等を除去す
るウェット処理方法が実用化されている。さらに、被処
理基板上における処理液の置換性を向上させるために、
被処理基板の搬送方向を軸にして被処理基板を傾斜させ
て行うウェット処理方法が実用化されている。その一
方、特開2001−935公報や特開2001−701
7公報において、被処理基板の被処理面に処理液を供給
すると共に、被処理面の背向面に対し超音波が付与され
た液体を供給する枚葉式レジスト剥離装置が開示されて
いる。
【0004】ここで、上記従来技術の一例を図7、図8
に基づいて説明する。図7に示すように、被処理基板1
01はその長手方向(以下AB方向とする)を軸として
水平面から傾斜した状態を保ちつつ、A方向に搬送され
る。そして、超音波が付与されたウェット処理液103
を供給する第1ノズル102は、被処理面101aの下
方に配置されている。さらに、上記第1ノズル102
は、その噴出口が被処理基板の傾斜方向(以下CD方向
とする)と平行になるように配置されている。また、別
のウェット処理液107を供給する第2ノズル106が
背向面101bの上方に配置される。
【0005】このような構成において、ウェット処理液
103は処理液供給孔104より供給され、第1ノズル
102内で超音波振動素子105により超音波が付与さ
れた後に、第1ノズル102から被処理面101aへカ
ーテン状に噴出する。さらに、第2ノズル106から別
のウェット処理液107が背向面101bへ供給され
る。
【0006】一方、被処理基板を水平面から傾斜させず
に処理を行う場合を図8(a)に基づいて説明する。こ
の場合、被処理基板201の被処理面201aに対して
均一にウェット処理液を噴出するためには、被処理面2
01aと噴出方向とが垂直、すなわち被処理面201a
に対し第1ノズル202の噴出口が略平行になるように
配置する。そして、このような配置により、ウェット処
理液の噴出高さSを一定とすることができる。ところ
が、このような手段では、被処理面201aが水平であ
るため、被処理面201aに付着したウェット処理液の
置換効率が悪い。
【0007】ところが、前記した、被処理基板101を
水平面から傾斜させた構成では、図8(b)に示すよう
に、CD方向は水平面から傾斜しているため、被処理基
板上に付着したウエット処理液の置換効率を高めること
ができる。ただし、この構成では、被処理面101aが
水平面から傾斜しており、被処理面101aにウェット
処理液103を均一に噴出するためには、被処理面10
1aと噴出方向とが垂直、すなわち第1ノズル102の
噴出口をCD方向と略平行(水平面から傾斜させる)に
する必要がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においてウェット処理液103を均等圧で噴出させる
場合、第1ノズル102の噴出口が水平面から傾斜して
いるため、重力の作用により被処理面101aのD方向
端部において、ウェット処理液103の噴出高さSが低
くなる。この結果、被処理面101aのD方向端部には
ウェット処理液103が完全に到達せず、ウェット処理
液103は被処理面101aに対して均一に噴出され
ず、有効処理域Eが短くなる。
【0009】これにより、被処理基板101をAB方向
を軸として傾斜させた状態でA方向に搬送させ、噴出口
をCD方向と平行にした第1ノズル102からウェット
処理液103を噴出してウェット処理を行う場合、上記
被処理基板101および第1ノズル102の噴出口が水
平であるときに比べて、噴出するウェット処理液103
の流量を増加させなければ、被処理面101aにウェッ
ト処理液103を均一に噴出できないという問題が生じ
る。
【0010】また、第1ノズル102内の超音波振動素
子105は、液体中にて動作を行わないと発熱により短
時間で破壊する。したがって、振動発振時には超音波振
動素子105をウェット処理液103で充分に満たして
おく必要がある。しかし、被処理基板101の傾斜角
度、すなわち第1ノズル102の噴出口の傾斜角度が大
きくなると、図8(b)のD方向端部付近で第1ノズル
102の底面、すなわち超音波振動素子105が外気に
さらされる危険性がある。特に被処理基板101の短手
方向(CD方向)の幅が広いほど、その危険性は増大す
る。この危険性を回避するためには必要以上のウェット
処理液を使用し、超音波振動素子105が外気に触れな
いようにする必要があった。
【0011】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、ウェット処理液を被処理
基板に噴出するウェット処理装置において、水平面から
傾斜した被処理基板に対し、略平行に設けられている噴
出口を有するノズルから重力に逆らってウェット処理液
を噴出する場合であっても、多量のウェット処理液を必
要とすることのないウェット処理装置を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のウェット処理装
置は、上記の課題を解決するために、被処理基板の被処
理面に対して、処理液を重力に逆らって噴出するウェッ
ト処理装置において、水平面から傾斜した被処理基板と
略平行に設けられている噴出口および上記噴出口に処理
液を供給する処理液流通部を含み、上記被処理面に向か
って処理液を噴出する第1の処理液噴出手段と、上記処
理液流通部を上記傾斜の方向に対して分割することによ
り少なくとも2以上の流路を形成する分割手段とを備え
ることを特徴とする。
【0013】上記構成によれば、分割手段が2以上の流
路を形成することにより、処理液流通部内を流通する処
理液が重力の作用に従って、水平面から傾斜した方向に
流れ落ちるのをせき止めることができる。したがって、
第1の処理液噴出手段において、処理液が重力の作用に
従って処理液流通部内を傾斜した方向に流れ落ちるのを
防ぐことができ、これにより処理液の噴出高さの不均一
化を防ぐことができる。したがって、水平面から傾斜し
た被処理基板に対し、略平行に設けられている噴出口を
有する第1の処理液噴出手段から重力に逆らってウェッ
ト処理液を噴出する場合であっても、多量のウェット処
理液を必要とすることのないウェット処理装置を提供す
ることができる。
【0014】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、被処理基板の
被処理面の背向面に向けて処理液を噴出する第2の処理
液噴出手段をさらに備えることを特徴とする。
【0015】上記構成によれば、被処理基板の一方の面
のみならず、第2の処理液噴出手段により背向面も同時
に洗浄ができるので、両面を洗浄する必要のある基板を
処理する場合、作業効率の向上を図ることができる。
【0016】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、分割手段が、
少なくとも1枚の間仕切り板であることを特徴とする。
【0017】上記構成によれば、備える間仕切り板の数
に応じて、流路の分割回数を増加することができる。し
たがって、備える間仕切り板が多いほど、分割した各流
路から液面高さのズレの軽減をより一層図ることがで
き、より均一な処理液を噴出することができる。
【0018】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、間仕切り板
は、2以上の流路が完全に遮断されるように処理液流通
部を分割することを特徴とする。
【0019】上記構成によれば、2以上の流路が完全に
遮断されているため、各流路相互間で処理液の流出入が
起こらない。したがって、処理液流通部における処理液
の液面高さのズレが一層軽減される。
【0020】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、間仕切り板の
流路間で互いに処理液供給を行う供給穴を設けたことを
特徴とする。
【0021】上記構成によれば、2以上の流路間で互い
に処理液の流出入が行えるため、各流路毎に処理液を供
給する必要がなくなる。したがって、ウェット装置全体
の構成を簡略化することができ、製造コストの削減を図
ることができる。
【0022】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、間仕切り板が
取り外し交換可能であることを特徴とする。
【0023】上記構成によれば、間仕切り板を取り外し
交換することができるため、種々の形状の間仕切り板に
より流路を形成することができる。これにより、目的に
応じて、流路間を遮断したり、あるいは互いに処理液の
流出入が行えるように流路を仕切ることができる。
【0024】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、間仕切り板の
位置を変更することにより、上記処理液流通部の分割状
態を変更可能であることを特徴とする。
【0025】上記構成によれば、間仕切り板の取付け
数、あるいは取付けピッチを変更することができるた
め、形成される流路の数あるいは大きさを調整すること
ができる。これにより、処理液流通部を流通する処理液
の速度を調整することができ、単位時間当たりに噴出す
る処理液の流量を調整できる。
【0026】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、処理液流通部
に超音波振動を付与する超音波振動素子が備えられてい
ることを特徴とする。
【0027】処理液に超音波振動を付与すると被処理基
板に付着している微粒子等の剥離を容易に行うことが可
能である。ところが、超音波振動素子は液体中で動作し
ないと発熱により短時間で破壊していまう。しかしなが
ら、上記構成によれば、処理液が重力の作用により水平
面から傾斜した方向に流れ落ちるのを防ぐことができる
ので、処理液流通部内において処理液の水面の低下を防
止することができる。これにより、処理液流通部内の底
面に位置する超音波振動素子を外気にさらす危険性を回
避できる。したがって、処理液の水面の低下を防止する
ために必要であったウェット処理液の余分な使用を抑え
ることができる。なお、被処理面の面積が広く、これに
応じて処理液流通部内を広く構成せざるを得ない場合、
上記した危険性が高かったが、間仕切り板により流路を
形成することでこのような危険性を容易に回避できる。
【0028】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、間仕切り板
は、噴出口に対し略垂直に配設したことを特徴とする。
【0029】上記構成によれば、間仕切り板により形成
された各流路に発生する超音波同士の干渉を防ぐことが
できる。これにより、超音波ウェット処理の不均一化や
処理効果の低下を抑制することができる。
【0030】本発明のウェット処理装置は、上記の課題
を解決するために、上記の構成に加えて、超音波の振動
数が、0.1〜3MHzの範囲にあることを特徴とす
る。
【0031】上記構成によれば、被処理基板に損傷を与
える危険性もなく洗浄処理を行うことができる。
【0032】上記課題を解決するための本発明の第1の
手段は、処理液の一部に超音波振動を付与して、被処理
基板を搬送方向を軸にして傾斜させて略水平方向に搬送
しながら枚葉方式で処理する超音波ウェット処理装置に
おいて、前記被処理基板の一方表面側に配置された第1
ノズルと、この第1ノズル内に超音波振動を付与する超
音波振動素子と、この第1ノズルから噴出する処理液の
流路を形成する少なくとも1つ以上の間仕切り板とから
成ることを特徴とする。
【0033】上記課題を解決するための本発明の第2の
手段は、前記ウェット処理装置において、被処理基板の
他方表面側に設置した第2ノズルを更に備えることを特
徴とする。
【0034】上記課題を解決するための本発明の第3の
手段は、前記ウェット処理装置において、第1ノズルは
被処理基板に対して平行に設置したことを特徴とする。
【0035】上記課題を解決するための本発明の第4の
手段は、前記ウェット処理装置において、間仕切り板
は、超音波振動素子に対して略垂直に配設したことを特
徴とする。
【0036】上記課題を解決するための本発明の第5の
手段は、前記ウェット処理装置において、前記第1ノズ
ル内部の間仕切り板を、超音波振動素子上部から第1ノ
ズル吐出孔までの全部又は一部を仕切り、処理液の流路
を形成するように設置したことを特徴とする。
【0037】上記課題を解決するための本発明の第6の
手段は、前記ウェット処理装置において、前記間仕切り
板の高さ、枚数、取り付けピッチのいずれか一つ以上を
可変制御する機構を更に設けたことを特徴とする。
【0038】上記課題を解決するための本発明の第7の
手段は、前記ウェット処理装置において、処理液に付与
する超音波の振動数は0.1〜3MHzであることを特
徴とする。
【0039】上記課題を解決するための本発明の第8の
手段は、前記ウェット処理装置において、第1ノズルと
第2ノズルとから噴出される処理液は、超純水、アルカ
リ還元水、酸性オゾン水、又は有機溶剤であることを特
徴とする。
【0040】上記課題を解決するための本発明の第9の
手段は、前記ウェット処理装置において、第1ノズルと
第2ノズルから供給する処理液は、同一成分または異種
成分であることを特徴とする。
【0041】前記ウェット処理装置を用いた超音波ウェ
ット処理方法は、前記第1ノズルと第2ノズルから噴出
する処理液を制御することで、被処理基板の両面あるい
は片面を処理することを特徴とする。
【0042】前記ウェット処理装置を用いた超音波ウェ
ット処理方法は、被処理基板と第1ノズルの傾斜角度を
制御することで、ウェット処理液の噴出流量の制御をす
ることを特徴とする。
【0043】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を図1ない
し図6に基づいて以下に説明する。
【0044】本実施の形態の超音波ウェット処理装置
は、図2に示すように、第1ノズル(第1の処理液噴出
手段)1、被処理基板2、第2ノズル(第2の処理液噴
出手段)3を備える構成である。
【0045】第1ノズル1は、超音波が付与されたウェ
ット処理液(処理液)W1を重力に逆らった方向へ向け
て噴出し、被処理基板2の被処理面2aに対してウェッ
ト処理液W1を供給するためのものである。被処理基板
2は、超音波ウェット処理装置における処理対象であ
り、被処理面2aと背向面2bとを形成する。なお、被
処理基板2の具体例として、液晶表示素子,PDP(Pl
asma Display Panel;プラズマディスプレーパネル)等
のフラットパネルディスプレーや半導体基板等が挙げら
れる。第2ノズル3はウェット処理液(処理液)W2を
重力方向へ向けて噴出し、被処理基板2の背向面2bに
対してウェット処理液W2を供給するためのものであ
る。なお、処理とは、基板上の不要物を剥離、洗浄、除
去処理することをいう。
【0046】つぎに第1ノズル1の構成について詳述す
る。第1ノズル1は、ノズルケース(処理液流通手段)
4、噴出口5、流路6…、超音波振動素子7、処理液供
給孔8、間仕切り板(分割手段)9より構成される。ノ
ズルケース4は第1ノズル1の胴体部分であって、処理
液供給孔8から流入されるウェット処理液W1を噴出口
5へ供給するためのものである。噴出口5は、第1ノズ
ル1よりウェット処理液W1を噴出するための開口部で
ある。流路6…は、ノズルケース4を後述する間仕切り
板9により複数に区切って形成したものであって、処理
液供給孔8より供給されるウェット処理液W1を噴出口
5まで流通させる経路である。なお、噴出口5の断面積
は、ノズルケース4の断面積より狭くなるように形成さ
れている。これにより、処理液供給孔8より第1ノズル
1へ供給されるウェット処理液W1は流路6…内で一旦
滞留する。ここで、ウェット処理液W1にかかる水圧が
運動エネルギーに変換し、これにより増速したウェット
処理液W1が噴出口5から噴出する。
【0047】超音波振動素子7は、流路6…内を流れる
ウェット処理液W1に超音波振動を付与するためのもの
であり、ノズルケースの底面に設けられている。処理液
供給孔8は、流路6…へウェット処理液W1を供給する
ための供給口であり、各流路6毎に設けられる。したが
って、流路6の数だけの処理液供給孔8が設けられるこ
とになる。間仕切り板9は本形態の特徴部分であり、ノ
ズルケース4に設置することにより、ノズルケース4を
これよりも断面積の小さい複数の流路6…に仕切るため
の板部材である。
【0048】つぎに、本実施の形態の超音波ウェット処
理装置により、被処理基板2の洗浄処理を行う動作につ
いて説明する。
【0049】図2および図3に示すように、処理対象と
なる被処理基板2は、その長手方向(FG方向とする)
を軸として傾斜した状態を保ちつつ、F方向に搬送され
ている。そして、被処理基板2の下方に位置している第
1ノズル1は、FG方向を軸として、噴出口5と被処理
基板2の短手方向(傾斜面,HI方向とする)とが平行
になるような角度(傾斜角度)θで傾斜した状態を保ち
つつ、超音波が付与されたウェット処理液W1を被処理
基板2に対してカーテン状に噴出する。なお、θは、水
平面を基準として0度を越え90度以下の範囲である。
【0050】また、ウェット処理液W1は、処理液供給
孔8から間仕切り板9により仕切られた各流路6内に流
れ込む。このとき、ウェット処理液W1は、超音波振動
素子7により超音波が付与される。その後、超音波が付
与されたウェット処理液W1は、噴出口5から被処理基
板2の被処理面2aへ向けて噴出される。
【0051】ここで、本実施の形態における超音波振動
素子7を内蔵した第1ノズル1から噴出するウェット処
理液W1の噴出高さSの分布を従来技術と比較しつつ図
1に基づいて説明する。
【0052】図1(b)に示すように、従来の構成で
は、ノズル20内を流れるウェット処理液は重力の作用
に従ってH方向へ流れ落ち、水平に滞留する。これに伴
い、重力方向に逆らって噴出するウェット処理液の液面
も水平になる。したがって、ウェット処理液の噴出高さ
はノズル20のH方向端部で最大となり、I方向端部に
近付くにしたがって減少していく。このように、従来の
構成においては、ウェット処理液の噴出高さSは不均一
となる。よって、ノズル20内に間仕切り板等を具備し
ない従来の構成では、本図のように被処理基板21の有
効処理域Eが短くなる。なお、有効処理域Eとはウェッ
ト処理液が十分に噴出される領域をいう。よって、従来
の構成では、被処理基板の被処理面全域において確実か
つ均一なウェット処理が達成されない。
【0053】一方、ノズルケース4を間仕切り板9で仕
切る構成である本実施の形態の第1ノズル1では、図1
(a)に示すように、間仕切り板9がノズルケース4を
仕切ることにより、複数の流路6…が形成する。これに
より、ノズルケース4内を流れるウェット処理液W1が
重力の作用に従って、H方向に流れ落ちるのをせき止め
ることができる。したがって、第1ノズルにおいて、ウ
ェット処理液W1が重力の作用に従って処理液流通部内
を傾斜した方向に流れ落ちるのを防ぐことができ、これ
によりウェット処理液W1の噴出高さSの不均一化を防
ぐことができる。これにより、被処理面2a全域におい
て有効処理域Eを得ることができる。言い換えると、上
記各流路6…から噴出されるウェット処理液W1は、そ
れぞれ同様の速度分布を持つ。そのため、被処理基板2
の被処理面2a全域に噴出されるウェット処理の速度分
布はほぼ均一となる。
【0054】また、従来の構成で均一なウェット処理を
達成するためには、必要以上に多量のウェット処理液を
噴出することにより行う必要があった。ここで、本実施
の形態の超音波ウェット処理装置によれば、水平面から
傾斜した被処理基板に対し、略平行に設けられている噴
出口を有する第1の処理液噴出手段から重力に逆らって
ウェット処理液を噴出する場合であっても、多量のウェ
ット処理液を必要とすることのないウェット処理装置を
提供することができる。
【0055】さらに、本実施の形態では、図4(a)に
示すように、間仕切り板9によりノズルケース4の底面
から噴出口5までを完全に仕切り、各流路6…相互間で
ウェット処理液W1が出入りしないように構成されてい
る。したがって、第1ノズル1がFG方向を軸に傾斜し
ている構成であっても、流路6…におけるI方向端部の
液面の減少を完全に防ぐことができ、第1ノズル1のI
方向端部から噴出されるウェット処理液W1とH方向端
部から噴出されるウェット処理液W1との噴出高さの差
を効率よく減少させることができる。
【0056】なお、超音波振動素子7は液体中で動作し
ないと発熱により短時間で破壊する。ところが、本実施
形態によれば、ウェット処理液W1が重力の作用により
水平面から傾斜した方向に流れ落ちるのを防ぐことがで
きるので、ノズルケース4内においてウェット処理液W
1の水面の低下を防止することができる。これにより、
ノズルケース4内の底面に位置する超音波振動素子7を
外気にさらす危険性を回避できる。したがって、処理液
の水面の低下を防止するために必要であったウェット処
理液W1の余分な使用を抑えることができる。なお、被
処理基板2の被処理面2aの面積が広く、これに応じて
ノズルケース4内を広く構成せざるを得ない場合、上記
した危険性が高かったが、間仕切り板9により流路6…
を形成することでこのような危険性を容易に回避でき
る。
【0057】また、本実施の形態において、間仕切り板
9は、ノズルケース4内の底面に対し略垂直に配設され
ている。これにより、間仕切り板9により形成された各
流路6に発生する超音波同士の干渉を防ぐことができ
る。これにより、超音波ウェット処理の不均一化や処理
効果の低下を抑制することができる。
【0058】さらに、本実施の形態では、図4(a)に
示すように、間仕切り板9により、ノズルケース4の底
面から噴出口5までを完全に仕切る構成としたが、図4
(b)〜図4(h)に示すように一部を仕切る構成とし
てもよい。この場合、各流路6…相互間でウェット処理
液W1を流出入させることが可能となり、各流路6毎に
処理液供給孔8を設ける必要がなくなる。したがって、
一か所のみ処理液供給孔8を設ければよく、これにより
装置の製造コストの削減を図ることができる。また、図
4(b)や図4(g)に示す間仕切り板9を用いる場
合、超音波振動素子7を跨ぐように(超音波振動素子7
間以外の位置に)間仕切り板9を設置することができ
る。これにより、間仕切り板9の取付け枚数および取付
けピッチを変更することが可能となる。
【0059】この場合、種々の形状の間仕切り板9を変
更使用できるように構成する必要がある。例えば、図5
(a)に示すように、第1ノズル1の底に格納部10を
備える構成が挙げられる。この格納部10の内部構成に
ついて、図5(a)(b)に基づいて説明する。図5
(b)は、図5(a)に示すH方向に向けて格納部10
の内部を表した説明図である。図5(a)(b)に示す
ように、格納部10には、形状の異なる3枚の間仕切り
板9a・9b・9cが格納されている。そして、使用目
的や使用状況に応じた間仕切り板9が選択され、ノズル
ケース4内に設置される。このようにして、ノズルケー
ス4内に設置する間仕切り板9の形状を変更させること
が可能である。
【0060】さらに、間仕切り板9の変更使用について
自動制御できる機構を採用してもよい。この場合、ウェ
ット処理液W1の噴出量、噴出速度を所望の値に制御す
ることができる。さらに、被処理基板2と第1ノズル1
との傾斜角度を制御可能な構成としてもよい。この場
合、被処理基板の背向面および被処理面に付着したウェ
ット処理液W1・W2の置換性を制御することができ、
ウェット処理液W1・W2の使用量を調整することがで
きる。
【0061】なお、図4(a)は、超音波振動素子7の
上部から噴出口(吐出孔ともいう)5までを完全に仕切
る間仕切り板9を設置した構成を示し、図4(b)から
図4(h)は、間仕切り板9に穴や開口部を設けること
で、超音波振動素子7の上部から噴出口5までの一部を
仕切ることとした構成を示した図であるが、間仕切り板
9の形状は、図示した形状例(穴や開口部の形状、大き
さ、位置など)に限定されるものではない。
【0062】ここで、被処理基板2の有効処理域(有効
処理幅または有効洗浄幅)Eが1000mmまたは14
00mmである場合の被処理基板2および第1ノズル1
の傾斜角度に対するウェット処理液W1の臨界流量を図
6に示す。なお、上記臨界流量とは被処理基板2上の付
着物を除去するために最低限必要とされるウェット処理
液W1の流量をいい、理論計算結果から得られたもので
ある。
【0063】なお、計算条件を以下に示す。まず、間仕
切り板9…はHI方向に100mm毎の等間隔で配置す
る。そして、図4(a)に示す、超音波振動素子7の上
部から噴出口(吐出孔ともいう)5までを完全に仕切る
形状の間仕切り板9…を用いた。さらに、第1ノズル1
の噴出口5と被処理基板2の被処理面2aとを2mm間
隔で平行に配置した。そして、ウェット処理液W1の噴
出高さが2mm越える領域を有効処理域Eとする。ま
た、比較するデータとして間仕切り板9を用いない場合
についても上記臨界流量を算出した。
【0064】図6より、間仕切り板9…で第1ノズル1
内部を仕切る構成とすると、多量のウェット処理液W1
を必要としないことがわかる。また、被処理基板2のH
I方向の幅の増加に伴い、第1ノズル1のHI方向の幅
を増加させても、確実に均一なウェット処理を行うこと
ができる。また、同図に示すように、1000mmおよ
び1400mmの幅を有する被処理基板2において、第
1ノズル1および被処理基板2の傾斜角度が75°のと
き、間仕切り板9を用いない場合に比べ、間仕切り板9
を用いた場合ではウェット処理液W1の臨界流量を約6
8%に低減できることが計算結果よりわかった。
【0065】また、図2、図3に示すように、本実施の
形態の超音波ウェット処理装置では、HI方向に傾斜さ
せた第1ノズル1から超音波が付与されたウェット処理
液(処理液)W1を重力に逆らった方向へ向けて噴出
し、被処理基板2の被処理面2aに対してウェット処理
液W1を供給する。その一方で、第2ノズル3からウェ
ット処理液W2を重力方向へ向けて噴出し、被処理基板
2の背向面2bに対してウェット処理液W2を供給す
る。
【0066】これにより、被処理基板2の被処理面2a
のみならず背向面2bも同時に洗浄することができる。
したがって、両面の洗浄を必要とする基板を処理する場
合、作業効率の向上を図ることができる。
【0067】また、本実施の形態によれば、第1ノズル
1の噴出口から重力に逆らい、かつ傾斜した方向へ向け
ても均一にウェット処理液W1を噴出できる構成であ
る。したがって、水平面に対し傾斜させた被処理基板に
ウェット処理液W1を噴出する場合、上記第1ノズル1
の噴出口の噴出方向を被処理基板の被処理面と垂直にす
ることで、より一層、被処理基板の被処理面を均一に処
理することができる。さらに、被処理基板2のHI方向
の幅を広げても被処理面に対し均一にウェット処理液W
1を噴出できる。
【0068】また、上記のウェット処理装置において、
第1ノズル1および第2ノズル3から噴出されるウェッ
ト処理液W1とW2とは同一成分であってもよいし、異
種成分であっても構わない。これにより被処理基板2の
被処理面2aと背向面2bとで同一または異なる処理を
行うことが可能となる。なおウェット処理液W1・W2
の具体例として、超純水、アルカリ還元水、酸性オゾン
水、または有機溶剤が挙げられる。
【0069】なお、被処理面2aおよび背向面2bにつ
いて洗浄処理すべき面を選択することも可能である。し
たがって、両面を洗浄することとしてもよいし、いずれ
か一方の面のみを洗浄することとしてもよい。これによ
り、多量のウェット処理液W1・W2を必要とせず、確
実かつ均一なウェット処理が達成される。
【0070】さらに、本実施の形態では、複数の間仕切
り板9…がノズルケース4を仕切ることにより、ノズル
ケース4より断面積の小さい複数の流路6…を形成する
構成としたが、間仕切り板9は1枚であっても構わな
い。この場合、2つの流路6・6が形成されることとな
る。
【0071】最後に、上述した実施の形態は、本発明の
範囲を限定するものではなく、本発明の範囲内で種々の
変更が可能である。
【0072】以上説明したように、被処理基板下方から
搬送方向を軸にして傾斜させたノズルよりウェット処理
液W1を噴出する場合、処理液噴出ノズル内部に間仕切
り板を具備することにより、被処理基板下方に位置する
ノズルの内部での、被処理基板幅方向における処理液の
移動を抑制し、結果として被処理基板上端部でのノズル
上部における処理液表面高さの低下を抑制し、大きな幅
を有する被処理基板においても均一なウェット処理、お
よび超音波振動素子の露出の防止を、少ない処理液使用
量において達成できる。
【0073】
【発明の効果】本発明のウェット処理装置は、以上のよ
うに、水平面から傾斜した被処理基板と略平行に設けら
れている噴出口および上記噴出口に処理液を供給する処
理液流通部を含み、上記被処理面に向かって処理液を噴
出する第1の処理液噴出手段と、上記処理液流通部を上
記傾斜の方向に対して分割することにより少なくとも2
以上の流路を形成する分割手段とを備えることを特徴と
する。
【0074】それゆえ、第1の処理液噴出手段におい
て、処理液が重力の作用に従って処理液流通部内を傾斜
した方向に流れ落ちるのを防ぐことができ、処理液の噴
出高さを均一にできる。したがって、多量のウェット処
理液を必要とすることのないウェット処理装置を提供す
ることができるという効果を奏する。
【0075】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、被処理基板の被処理面の背向
面に向けて処理液を噴出する第2の処理液噴出手段をさ
らに備えることを特徴とする。
【0076】それゆえ、両面を洗浄する必要のある基板
を処理する場合、作業効率の向上を図ることができると
いう効果を奏する。
【0077】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、分割手段が、少なくとも1枚
の間仕切り板であることを特徴とする。
【0078】それゆえ、備える間仕切り板の数に応じ
て、流路の分割回数が増加するため、間仕切り板が多い
ほど、分割した各流路から液面高さのズレの軽減をより
一層図ることができ、より均一な処理液を噴出すること
ができるという効果を奏する。
【0079】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、間仕切り板は、2以上の流路
が完全に遮断されるように処理液流通部を分割すること
を特徴とする。
【0080】それゆえ、各流路相互間で処理液の流出入
が起こらず、処理液流通部における処理液の液面高さの
ズレが一層軽減されるという効果を奏する。
【0081】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、間仕切り板の流路間で互いに
処理液供給を行う供給穴を設けたことを特徴とする。
【0082】それゆえ、2以上の流路間で互いに処理液
の流出入が行えるため、ウェット装置全体の構成を簡略
化することができ、製造コストの削減を図ることができ
るという効果を奏する。
【0083】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、間仕切り板が取り外し交換可
能であることを特徴とする。
【0084】それゆえ、目的に応じて、流路間を遮断し
たり、あるいは互いに処理液の流出入が行えるように流
路を仕切ることができるという効果を奏する。
【0085】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、間仕切り板の位置を変更する
ことにより、上記処理液流通部の分割状態を変更可能で
あることを特徴とする。
【0086】それゆえ、形成される流路の数あるいは大
きさを調整することができる。これにより、処理液流通
部を流通する処理液の速度を調整することができ、単位
時間当たりに噴出する処理液の流量を調整できるという
効果を奏する。
【0087】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、処理液流通部に超音波振動を
付与する超音波振動素子が備えられていることを特徴と
する。
【0088】それゆえ、処理液が重力の作用により水平
面から傾斜した方向に流れ落ちるのを防ぐことができる
ので、処理液流通部内において処理液の水面の低下を防
止することができ、処理液流通部内の底面に位置する超
音波振動素子を外気にさらす危険性を回避できる。した
がって、処理液の水面の低下を防止するために必要であ
ったウェット処理液の余分な使用を抑えることができる
という効果を奏する。
【0089】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、間仕切り板は、噴出口に対し
略垂直に配設したことを特徴とする。
【0090】それゆえ、間仕切り板により形成された各
流路に発生する超音波同士の干渉を防ぐことができ、超
音波ウェット処理の不均一化や処理効果の低下を抑制す
ることができるという効果を奏する。
【0091】本発明のウェット処理装置は、以上のよう
に、上記の構成に加えて、超音波の振動数が、0.1〜
3MHzの範囲にあることを特徴とする。
【0092】それゆえ、被処理基板に損傷を与える危険
性もなく洗浄処理を行うことができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本実施の形態の超音波ウェット処理
装置における、第1ノズルおよび被処理基板の説明図で
あり、(b)は、上記第1ノズル内に間仕切り板を設け
ない場合の説明図である。
【図2】上記超音波ウェット処理装置の構成を示す斜視
図である。
【図3】上記超音波ウェット処理装置の第1ノズルの内
部構成を示した説明図である。
【図4】(a)〜(h)は、上記超音波ウェット処理装
置の第1ノズルに備えられる間仕切り板の形状例を示し
た説明図である。
【図5】(a)は第1ノズルの底に格納部を備えた構成
を示す説明図であり、(b)は上記格納部の内部を示し
た説明図である。
【図6】上記超音波ウェット処理装置の第1ノズルの傾
斜角度と臨界流量との関係を示したグラフであって、縦
軸は上記臨界流量を示し、横軸は上記傾斜角度を示す。
【図7】従来の超音波ウェット処理装置の概略構成を示
す斜視図である。
【図8】(a)は、従来の超音波ウエット処理装置にお
いて、被処理基板の被処理面と第1ノズルの噴出口とを
水平にした様子を示す説明図であり、(b)は、第1ノ
ズルおよび被処理基板を水平面から傾斜させた様子を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 第1ノズル(第1の処理液噴出手段) 2 被処理基板 3 第2ノズル(第2の処理液噴出手段) 4 ノズルケース(処理液流通部) 5 噴出口 6 流路 7 超音波振動素子 8 処理液供給孔 9 間仕切り板(分割手段) 10 格納部 W1 ウェット処理液(処理液) W2 ウェット処理液(処理液) S 噴出高さ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 643 H01L 21/304 643D 21/30 572B Fターム(参考) 3B201 AA02 AA03 AB01 BB24 BB32 BB84 BB90 BB92 BB93 BB95 4F041 AA05 AB01 BA13 BA15 5F046 MA10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理基板の被処理面に対して、処理液を
    重力に逆らって噴出するウェット処理装置において、 水平面から傾斜した被処理基板と略平行に設けられてい
    る噴出口および上記噴出口に処理液を供給する処理液流
    通部を含み、上記被処理面に向かって処理液を噴出する
    第1の処理液噴出手段と、 上記処理液流通部を上記傾斜の方向に対して分割するこ
    とにより少なくとも2以上の流路を形成する分割手段と
    を備えることを特徴とするウェット処理装置。
  2. 【請求項2】被処理基板の被処理面の背向面に向けて処
    理液を噴出する第2の処理液噴出手段をさらに備えるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のウェット処理装置。
  3. 【請求項3】分割手段が、少なくとも1枚の間仕切り板
    であることを特徴とする請求項1または2に記載のウェ
    ット処理装置。
  4. 【請求項4】間仕切り板は、2以上の流路が完全に遮断
    されるように処理液流通部を分割することを特徴とする
    請求項3に記載のウェット処理装置。
  5. 【請求項5】間仕切り板の流路間で互いに処理液供給を
    行う供給穴を設けたことを特徴とする請求項3または4
    に記載のウェット処理装置。
  6. 【請求項6】間仕切り板が取り外し交換可能であること
    を特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の
    ウェット処理装置。
  7. 【請求項7】間仕切り板の位置を変更することにより、
    上記処理液流通部の分割状態を変更可能であることを特
    徴とする請求項3ないし6のいずれか1項に記載のウェ
    ット処理装置。
  8. 【請求項8】処理液流通部に超音波振動を付与する超音
    波付与手段が備えられていることを特徴とする請求項1
    ないし7のいずれか1項に記載のウェット処理装置。
  9. 【請求項9】間仕切り板は、噴出口に対し略垂直に配設
    したことを特徴とする請求項8に記載のウェット処理装
    置。
  10. 【請求項10】超音波の振動数が、0.1〜3MHzの
    範囲にあることを特徴とする請求項8または9に記載の
    ウェット処理装置。
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