JP2003088585A - 血糖値測定可能なインシュリン自動注射器 - Google Patents

血糖値測定可能なインシュリン自動注射器

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JP2003088585A JP2001286900A JP2001286900A JP2003088585A JP 2003088585 A JP2003088585 A JP 2003088585A JP 2001286900 A JP2001286900 A JP 2001286900A JP 2001286900 A JP2001286900 A JP 2001286900A JP 2003088585 A JP2003088585 A JP 2003088585A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血糖値測定可能な自動注射器を提供する。 【解決手段】 長時間注射が打てる自動注射器におい
て、注射器ハウジング120の一側面に設けられ、血糖
値を測定するための血糖値測定部200と、血糖値測定
部200及び自動注射器21の出力を同時に制御する制
御部170と、注射器の注入量状態と測定血糖値を同時
に出力する表示部124とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インシュリンを自
動的に注射する自動注射器本来の機能及び注入量と血糖
測定結果を同時に表示できるようにした自動注射器に関
し、特に、インシュリンを長時間自動に注入する自動注
射器のハウジングに血糖値測定器を一体に形成し、血糖
値測定結果とインシュリン注入量を同時に表示するよう
に制御する制御部を含み、血糖値測定部の測定結果を制
御部に入力して判断するように構成した血糖値測定可能
なインシュリン自動注射器に関する。
【0002】
【従来の技術】20世紀を代表する文明病と言われる糖
尿病は、約60億の世界人口のうち1億人を超える人々
がこの病で苦しんでおり、韓国でも2百万人程度が糖尿
病患者として推定されており、内科患者の10%程度が
糖尿病患者である。これまで糖尿病は完治される病でな
く、調節される病として認識されてきている。調節に失
敗すると各種余病で生命を失う恐れもある。このような
糖尿病による韓国内の死亡率も人口10万人当たり1
1.5人(1990年統計)に増え、恐怖の病として我
々に迫ってきた。
【0003】糖尿病は、血糖値が空腹時140mg/dlを
超えたり、食事の後2時間経過して200mg/dlを超え
る病である。このように血糖値が高くなる正確な原因は
未だ突き止められておらず、現在、糖を同化するインシ
ュリンの異常がその一因として知られている。インシュ
リンの異常は、インシュリンを分泌する膵臓のベータ細
胞がインシュリンを十分に生産できないことからインシ
ュリンが足りない状態であるか、膵臓のベータ細胞から
はインシュリンを正常的に分泌するが、何らかの理由に
よってそのインシュリンの作用が劣って血糖同化を適正
な線まで果たせない、所謂インシュリン抵抗性によって
血糖が高くなると知られている。インシュリンが絶対的
に足りない糖尿病を 「インシュリン依存形糖尿病」、
インシュリンの分泌はあるが、その作用が十分でない糖
尿病を「インシュリン非依存形糖尿病」といい、最近で
はその中間形も取り上げられている。しかし、糖尿患者
をかかるインシュリン依存、あるいは非依存形に区別づ
けるのは容易でない。現在糖尿病治療方法には食餌療
法、運動療法、薬物療法、インシュリン注射法などがあ
り、膵臓移植も行われている。
【0004】インシュリン注射法はインシュリン依存形
糖尿患者に使用される治療方法であるが、インシュリン
非依存形の患者にも効果がある。インシュリン注射法
は、1日に1〜2回インシュリン注射を打つ一般的な方
法であるが、人体内から分泌されるインシュリンの量は
一定でなく、食事前後は多く分泌され、その他の時間は
少なく分泌される。そのため、人体内のインシュリン分
泌量の平均値を注入するしかない前記1〜2回注射法で
は、食後にはインシュリンが足りないため高血糖にな
り、逆に夜にはインシュリン量が多いため低血糖とな
る。すなわち、このようなインシュリン供給の異常によ
って体が非正常的になる問題がある。したがって、既存
のインシュリン注射法が糖尿合併症の予防に役に立たな
かった原因も、前述の如く正常人のインシュリン分泌量
の変化を提供できなかったことにある。
【0005】そこで、さらに改善された治療方法として
提案されたものが、インシュリンの注入量をコンピュー
タで調節することによって人体内の正常的なインシュリ
ン分泌に近づかせる所謂インシュリンポンプ(機械的人
工膵臓器)と膵臓のベータ細胞移植手術方法である。膵
臓ベータ細胞移植手術は、糖尿病患者に正常人の膵臓の
ベータ細胞を移植して適正なインシュリンを分泌するよ
うにして血糖調節を図ったものであり、免疫学的拒否反
応及び膵臓移植の問題点を克服するために1974年か
ら米国で研究が始まり、1979年米国のイエイル(Yal
e)大学のTemberane教授によって実用化された。
【0006】通常、長時間注射用自動注射器(インシュ
リンポンプ、インシュリン注射器、インシュリン自動注
射器などと呼ばれる)は、注射器を収容するハウジング
に注射器のピストンを押すための押圧手段が結合される
構造となっている。例えば、日本国実開昭52−329
2号に記載された自動注射器では、基本ケースの外部に
注射器注入口が設けられる構造のため、2重構造のケー
スを必要として携帯に不便であるという問題点があっ
た。
【0007】そこで、上記問題点を解決するため、米国
特許第4,417,889号には、2重構造のケースが
不要な方式の注射器が開示されている。そのブロック構
成を図1に示す。図1に示すように、振動子A1の出力
はタイマA2に入力され、タイマA2の出力とスイッチ
A4の出力はデジタルコンパレータA3に入力される。
また、デジタルコンパレータA3の出力はカウンタA6
とフリップフロップA9に入力される。
【0008】他の振動子A5の出力は、カウンタA6、
アンドゲートA10,A11及びカウンタA13に入力
される。デジタルコンパレータA7の出力はフリップフ
ロップA9をリセットさせ、デジタルコンパレータA1
4の出力はフリップフロップA16をリセットさせる。
コントロールユニットA17は、マニュアルスイッチA
12の作動によってカウンタA13を作動させるように
接続されている。コントロールユニットA17の出力
は、各カウンタA13、A16、及びA21に入力され
る。
【0009】カウンタA21の出力はデジタルコンパレ
ータA22に入力され、このデジタルコンパレータA2
2の出力はステップモータA20を駆動するステップモ
ータドライブA19に入力される。フリップフロップA
16の出力はアンドゲートA11の一方の入力端子に入
力され、アンドゲートA11の他の入力端子にはオシレ
ータA5の出力が入力される。アンドゲートA11の出
力はオアゲートA18の一方の入力端子に入力される。
【0010】数値が固定された各スイッチA4,A8,
A15,A22は、それぞれ突き出した5つの入力棒(p
rotruding insert bars)を有しており、対応する各デジ
タルコンパレータA3,A7,A14,A22に参照値
を入力する機能を行う。
【0011】光源A24と受光素子A23はカウンタA
21に接続され、その検出結果を入力する。光源A24
と受光素子A23の構成を図2及び図3に示す。各図に
示すように、光源A24と受光素子A23とがギア板を
挟んで垂直方向に対向するように配置されている。図3
に示すように、ギア板には、複数の孔(hole)A26が円
周方向に所定の間隔をおいて形成されている。このギア
板は、ねじ部分を有するギア軸A27に固定されてい
る。ピストン板A28は、ギア軸A27が回転するとギ
ア軸A27のねじ部分に沿って上下移動できるようにね
じ結合されている。上記光源A24と受光素子A23は
上記穴A26の上下に位置し、ギア板に対して所定の間
隔を隔てて別のフレームに固定されている。
【0012】図2に示すように、ハウジングの上部には
光源A24と受光素子A23が配置されており、光源A
24と受光素子A23の間の水平線上にギア機構Gが配
置されている。ギア機構GはモータMによって駆動され
る。モータMの駆動はカウンタA21、デジタルコンパ
レータA22、スイッチA25及びモータドライバA1
9によって制御される。ギア機構Gのギア軸A27に
は、上記ピストン板A28がナット形態でねじ結合され
ており、ピストン板A28が上下動すると、注射器(Syr
inge)内の注射液(インシュリン)が注射針Nから注射
される。
【0013】しかし、かかる構造は注射器I部分が外気
に曝される状態であるため、水分や湿気などが侵入しや
すい。そのため、注射器の使用者が注射中に例えばシャ
ワーを浴びる際には、ハウジングを別途のシーリングケ
ースに収納した後、シャワーを浴びなければならないと
いう不便がある。
【0014】そこで、本出願人は、図4に示すようなシ
ーリング可能な注射器を提案している。図4はシリング
可能な自動注射器の正面図であり、ハウジング20の上
端部と下端部にはそれぞれ、カバー10と底カバー40
がシーリング結合されており、カバー10には導管1と
一体となっているコネクタ2がねじ結合されている。コ
ネクタ2はシリンジ21と導通し、このシリンジ21内
にはピストン22が摺動可能に挿入され、かつ注射液が
収容される。ハウジング20の底部には駆動機構30が
収納され、駆動機構30は、その外周面全長に雄ねじを
有するねじ回転軸31を有し、このねじ回転軸31には
円板状押圧機構50がねじ結合されている。押圧機構5
0はねじ回転軸31の回転によって垂直方向に移動し、
従って、ピストン22が同方向に移動する。
【0015】図5は図4の平面図であり、カバー10は
ハウジング20表面の左側に位置し、右側にはバッテリ
蓋24が設置されている。カバー10には導管1と連結
されたコネクタ2が連結されている。図6は図5のA−
A断面分解図であり、カバー10の中央部にはコネクタ
2とねじ結合されるねじ孔11があり、外周にはシリン
ジ収納空間23をシーリング結合させるボルトねじ部1
2及びパッキング13が設けられている。シリンジ収納
空間23を形成するハウジング20の下部内面には、押
圧機構50の上昇下降を案内する押圧機構案内突起51
が嵌め込まれる押圧機構案内溝25が形成され、さらに
図4に示すピストン22の上昇を案内するピストン案内
溝27が形成される。
【0016】図7は図6で示すシリンジ収納空間23に
嵌め込まれる駆動機構30及びねじ回転軸31にねじ結
合される円板状の押圧機構50を示す。押圧機構50
は、外周縁に図6に示す押圧機構案内溝25に垂直移動
ができるように嵌め込まれる押圧機構案内突起51を有
する下部円板54と、ピストン22を支えかつピストン
22を配置させる凹凸構造52があって下部円板54と
一体となっている上部円板55を有する。駆動機構30
はモータの回転力を減速させてねじ回転軸31に提供す
る減速メカニズム33を含む。上部円板55は、ピスト
ン22の下端部に固定されたスリーブ板26に嵌まり、
その凹凸構造52がスリーブ板26の係合部に係合す
る。スリーブ板26はピストン案内溝27に嵌まる突起
を有する。上部円板55または下部円板54にはジグ嵌
め込み溝(図示せず)を形成し、ジグ嵌め込み溝にジグを
嵌め込むとき押圧機構案内突起51が中心に向かって入
り込む構造とする。
【0017】この自動注射器を使用するときには、図8
に示すように、ハウジング20から分離した状態のシリ
ンジ21にピストン22を嵌め込み、シリンジ21のチ
ップ21−1に取り付けた使い捨て注射針(図示せず)を
薬びん栓に刺した後、ピストン22を引いて注射液(例
えばインシュリン)をシリンジ21に収納する。
【0018】この状態で、図6及び図4のシリンジ収納
空間23内部においてピストン22を押圧機構50に配
置し、カバー10をシリンジ収納空間23の上端部とね
じ結合させる。そして、コネクタ2をカバー10とねじ
結合させるとコネクタ2は自然にシリンジチップ21−
1と結合される。従ってシーリング状態でシリンジ21
内容物が押圧機構50の作動によって自動注射される。
この際、押圧機構50は、押圧機構案内突起51がシリ
ンジ収納空間23の押圧機構案内溝25と結合され、図
8に示すピストン案内突起26は図6に示すピストン案
内溝27に沿って移動し、ピストン22が正しく上昇す
る。
【0019】しかしながら、この自動注射器は、シリン
ジ内の薬液を使い果たす度にシリンジを捨て、新たなシ
リンジ21に注射液を満たした後、ピストン22を結合
した状態で押圧機構50を成す下部円板54の高さを合
わせて上部円板55にはピストン22を配置させる方式
なので、初期位置をセッティングするのが難しいという
問題点がある。
【0020】図9は長時間注射できる携帯用自動注射器
の他の従来例を示すものであり、「一」字形の水平形注
射針部材(一字形蝶注射針部材とも言う)3と、導管(移
送管)1及びコネクタ2を備えている。
【0021】ところが、上記のような一字形蝶注射針部
材3は、使用者が自身の皮膚に直接刺し入れるとき、刺
し入れる部位を見ることになるので苦痛が大きい。すな
わち、長時間注射器の注射薬として主に使用されるイン
シュリンは糖尿病患者が直接注射針を刺し入れて体内に
注射しているが、一字形蝶注射針は使用者が直接自身の
体(皮膚)に斜めに刺し込むので、刺し込むとき直接目で
確認しなければならず、心地よいものではない。
【0022】さらに、上記の一字形蝶注射針部材3は皮
膚組織に注射するとき斜めに刺し入れなければならない
ので、注射針の先端チップが細胞組織によって詰まりや
すくなる。すなわち、皮膚組織は細胞の組織配列が層を
成しているため注射するとき注射針の先端チップが詰ま
りやすくなり、例えば、インシュリンが円滑に供給され
ないという問題点がある。
【0023】さらに、上記一字形蝶注射針部材3は皮膚
組織に斜めに刺し入れられるので、揺れやすくなって皮
膚組織が傷つけられ、出血したりひどく痛むことがあ
る。このように、一字形蝶注射針部材3を有する注射針
ユニットは皮膚組織に斜めに刺し入れられるので細胞組
織によって注射針が詰まりやすく、さらにインシュリン
が円滑に入り込まないことによって導管1の直径が大き
くならざるを得なくなる。
【0024】このことは、インシュリンの過多な入り込
みにより、高価であるインシュリンの無駄づかいをもた
らす。すなわち、インシュリンを供給するために注射針
を刺し入れる前に導管1と注射針部材3内の空気を完全
に除去しなければならない。このためインシュリン自動
注入器のポンピングでインシュリンを送り込んで導管1
と注射針部材3内の空気をハウジング20の外部に排出
することとなるが、この際、導管1の直径が大きいと多
くの量のインシュリンが無駄になり、従って製作コスト
が上昇する原因となる。
【0025】また、コネクタ2はインシュリン自動注入
器ハウジング20のコネクタ部20−5に単に直線方向
に差し込んで結合するように構成されているので、使用
中、ややとすれば脱落するおそれがある。
【0026】このような問題点から、図10及び図11
に示すように、L字型に曲げて皮膚に直接刺し入れて使
用することのできる注射針ユニットが開発されたとこ
ろ、これは注射針部材3と導管1及びコネクタ2からな
るものである。
【0027】注射針部材3は、注射針部3−11と連結
リブ3−12を有するL字型に形成され、この連結リブ
3−12に上記導管1を一体になるように連結形成して
いる。連結リブ3−12に接続される注射針部3−11
は、図11の如く導管1に接続されると略水平部とこれ
と略直角をなす先端に注射チップを有する垂直部を有
し、略水平部には屈曲部3−13が形成されている。こ
の注射針部3−11にはこれを皮膚に刺し入れるとき押
圧することのできる押片3−14を一体に形成する。こ
の押片3−14の前方(皮膚側)に消毒処理された不織布
を素材にした細菌感染防止部材3−14−1を固着す
る。この細菌感染防止部材3−14−1の材質は天然木
材パルプを使用するのがよい。導管1は、図9のそれに
比べて、その直径を細く、その長さはより長く形成す
る。導管1の他端部に連結されるコネクタ2には雄ねじ
部2−15を形成して雌ねじ部2−16を有する保護キ
ャップ2−17と結合されるようにする。さらに、コネ
クタ2をインシュリン自動注入器のハウジング20のコ
ネクタ部20−5と結合するべく、コネクタ部20−5
には雌ねじ部20−5aが形成されている。図10の符
号3−18は注射針保護キャップである。
【0028】以上の如く構成した注射針ユニットを使用
してインシュリン自動注入器のハウジング20からイン
シュリンの供給を受けるには、先ず、保護キャップ2−
17を外してコネクタ2をコネクター部20−5とねじ
結合する。次いで、注射針部3−11に挿入された注射
針保護キャップ3−18を外す。その後、押片3−14
を指先で押しながら、使用者の皮膚組織に刺し入れる。
この際、注射針11はL字型をなしているので皮膚組織
へ垂直に刺し入れることができ、使用者は注射針が刺し
入れられることを目で確認する必要がなく、それ程苦痛
を感じることなく、瞬間的に刺し入れることができ、図
13のごとく便利に使用することができる。
【0029】また、注射針部材3がL字型に構成されて
垂直に刺し入れられるので、層を成している皮膚組織に
より注射針部3−11の先端チップが詰まるおそれが全
くないため、インシュリンの供給を円滑にすることがで
きる。以上のようにインシュリンを円滑に供給できるこ
とにより、導管1の直径を小さくすることができ、また
その長さを長くすることもできる。導管1の直径を小さ
くすることにより、導管1と注射針部3−11内の空気
を除去するときインシュリンの無駄づかいを最小限に止
めることができてさらに省コストを期することができ、
長さを長くすることによって図12及び図13のように
使用するとき刺し入れる部位の選択肢が広くなって使用
上便利である。押片3−14の前方に滅菌処理された天
然不織布を固着構成することによって注射針部3−11
を皮膚組織に刺し入れてインシュリンを供給するとき合
成樹脂からなる押片3−14が皮膚に直接触れることを
防止することができ、さらに細菌感染などが予防でき
る。
【0030】上記の注射針部材3の形状をL字型で構成
することによって皮膚組織に刺し入れて使用するとき垂
直に突き入れられるので、外力が加えられても注射針部
3−11が揺れにくいため皮膚損傷が防止でき、さらに
出血も痛みも生じにくい。
【0031】また、この注射針ユニットは図14のよう
に注射器保護キャップ3−18を設置して使用するが、
注射器保護キャップ3−18は注射針部3−11と同様
の直径の差込み口3−18−1と、注射針部3−11の
直径より大きい内径の挿入口3−18−2を有する。従
って、注射針部3−11に注射器保護キャップ3−18
を差し込むとき差込み口3−18−1の内壁に注射針部
3−11が差し込まれて注射針部3−11を損傷させた
り、注射針部3−11から注射器保護キャップ3−18
を外しにくいなどの問題点がある。また、導管1と注射
針部3−11内の初期空気を除去するとき、注射器保護
キャップ3−18の内周面と注射針部3−11の外周面
との間に生ずる毛細管現象によって細菌感染防止部材3
−14−1に注射液が浸透し、患者に不快感を与えたり
する。加えて、注射針部材3の垂直部3−11と屈曲部
3−13とは急激な屈曲部3−11−1で接続されてい
るため、使用中に移動が激しい場合(運動やハードな作
業をしたり、使用前に使用者が必要に応じて垂直部先端
位置を図15のように点線状態にする場合)、屈曲部3
−11−1が過重な負荷によって切断されたりして製品
の信頼性に問題を起こすこととなる。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の自動注射器は、自動注射器の本来の機能を行うこと
に止まり、該注射器を使用する糖尿病患者は別途の装置
で血糖値を測定すべき煩わしさがあり、医者も別途の血
糖測定機を用いて各時間ごとに記録し、これを基にして
インシュリン注入量の程度を調節しなければならないと
いう不便さがあり、かつ、使用する各血糖測定に時間的
誤差があるため正確な測定時間の対比が不可能であっ
た。
【0033】本発明は上記従来例の問題点を解決するた
めになされたものであり、インシュリンを自動注射する
自動注射器本来の機能の以外に、注入量と血糖測定結果
も表示するようにした自動注射器を提供することを目的
とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る血糖値測定可能なインシュリン自動注
射器は、長時間注射が打てる自動注射器において、注射
器ハウジングの一側面に設けられ、血糖値を測定するた
めの血糖値測定部と、血糖値測定部及び自動注射器の出
力を同時に制御する制御部と、注射器の注入量状態と測
定血糖値を同時に出力する表示部とを具備する。
【0035】上記構成において、前記血糖値測定部によ
り制御される測定ランプと、測定ランプからの測定値を
前記制御部が認識可能なように変換する制御部と、測定
ランプが測定ランプ孔を通して露出されるように配置さ
れ、測定プローブを嵌め込んで結合させる嵌め込み穴を
有する測定ハウジングと、 前記測定プローブの嵌め込
み状態を固定するように測定ハウジングに弾性設置した
固定突起とを具備することが好ましい。
【0036】また、前記血糖値測定部はインシュリン自
動注射器ハウジングの側面に設けられていることが好ま
しい。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明に係る血糖値測定可能なイ
ンシュリン自動注射器の一実施形態について、図面を参
照しつつ説明する。
【0038】図16は、本実施形態におけるインシュリ
ン自動注射器の外観構成を示す斜視図である。このイン
シュリン自動注射器は、ハウジング120と、このハウ
ジング120に対して分離可能で、かつハウジング12
0内に挿入されたシリンジ21と、このシリンジ21に
摺動自在に挿入され、かつハウジング120に対して分
離可能なピストン122と、ピストン122を垂直方向
(上下方向)に移動させるようにハウジング120に収
納されたピストン押圧機構150と、駆動力を発生させ
るためにハウジング120内に収納された駆動機構13
0と、駆動機構130から伝達された駆動力によってピ
ストン押圧機構150を駆動するためにハウジング12
0内に収納されたねじ回転軸131を備えている。
【0039】また、この自動注射器は、注射針ユニット
(図16では、導管1とコネクタ2だけを示す)を有す
る。注射針ユニットは、ハウジング120の上端部にシ
ーリング状態で結合されるカバー110を介してハウジ
ング120に接続されている。上記ハウジング120に
は、駆動機構130を制御するための制御回路(図示せ
ず)に接続された操作ボタン部123(各操作ボタンを
省略)と、制御状態を表示するLCDなどの表示部12
4と、電力を提供するバッテリを保持するバッテリ蓋1
25と、リセット機能を行うリセットボタン121が備
えられている。なお、140は底カバーである。
【0040】ハウジング120の一側面には、測定ハウ
ジング223を含む血糖値測定部200が設けられてい
る。測定ハウジング223は後述する測定プローブ23
0を嵌め込むための嵌め込み穴222を有する。
【0041】図17は図16の平面図であり、ハウジン
グ120は、その上面にバッテリ蓋125と、リセット
ボタン121と、カバー110及びカバー110と連結
されるコネクタ2とを有し、コネクタ2は導管1と連結
されている。図18は図17のカバー110を省略した
状態を示す平面図であり、図19は図18のB−B断面
図である。ハウジング120のシリンジ収納空間126
の下部中心には、駆動機構130と連結される結合部材
(ロッキング回転口)132と、押圧機構150の上昇
を案内する押圧機構案内溝25と、ピストン122の直
線上下運動を案内するピストン案内溝27とが備えられ
ている。駆動機構130と結合部材132は駆動機構用
ハウジング130−1に設置され、駆動機構用ハウジン
グ130−1はハウジング120の下端部と結合されて
いる。
【0042】図20は、ハウジング120のシリンジ収
納空間126に設けられる結合部材132と、結合部最
132を介して動力を受けるねじ回転軸131との結合
構造を示す要部拡大斜視図である。結合部材132は、
駆動機構130の出力段のギアに結合された減速ギア1
32−3と、減速ギア132−3と一体に形成された十
字型溝132−1を有し、この十字型溝132−1に
は、結合部材132とは分離されたねじ回転軸131の
結合ピン133が着脱可能に係合する。ねじ回転軸13
1は、押圧機構150の押圧板154を直線運動させる
ものであり、ねじ回転軸131とねじ結合し押圧機構案
内溝25に沿って押圧板154が上下移動できるように
案内するピストンエッジ突起122−2と、ピストン1
22と一体とされたピストンエッジ122−1の押圧板
結合溝122−3に結合する押圧板結合突起151−1
と、ピストン案内溝27に沿って案内されるピストンエ
ッジ突起122−2を有するピストン122と、注射液
を収容しこのピストン122を介して図16に示す導管
1に供給するシリンジ21とを備えている。
【0043】上記減速ギア132−3と十字型溝132
−1は結合部材を構成し、この結合部材と結合ピン13
3は結合機構を構成し、この結合機構が駆動機構130
とねじ回転軸131とを分離可能に結合させている。
【0044】図21は、分離されたねじ回転軸131
と、これと結合する押圧機構150と、ピストン122
及びシリンジ21を分解して示した分解斜視図であり、
図22はこれらの結合状態を示す断面図である。ねじ回
転軸131はその全長を雄ねじとしたねじ棒からなり、
ねじ回転軸131の下端部には上記十字型溝132−1
に結合される結合ピン133が一体に形成され、上端部
にはねじ回転軸131とねじ結合するキャップ型ヘッド
131−1が結合されている。上記ねじ回転軸131に
は押圧機構150が上下移動できるようにねじ結合され
る。押圧機構150は、ねじ回転軸131とナット形態
でねじ結合する押圧板154と、押圧板154に水平に
突設して押圧機構案内溝25と結合する押圧板案内突起
151と、押圧板結合溝122−3と結合する押圧板結
合突起151−1と、ピストン122と差込み結合する
挿入突起155と、挿入突起155に形成されたリング
状のスナップリング溝156とを備えている。ピストン
122には上記スナップリング溝156に対応するスナ
ップリング122−4が形成されている。上記ピストン
122の下端部にはピストンエッジ122−1が形成さ
れ、このピストンエッジ122−1にはピストンエッジ
突起122−2が突設される。ピストンエッジ122−
1にはさらに押圧板結合突起151−1と結合される押
圧板結合溝122−3が形成されている。
【0045】図23はリセットボタン121の設置状態
を示す断面図である。リセットボタン121は、ハウジ
ング120の上端部に形成した穴に摺動可能にかつその
突出端を規制した状態で圧縮ばねにより突出付勢されて
結合されている。このリセットボタン121とハウジン
グ120の少なくとも一カ所にはシーリング用パッキン
グ121−1が設置されている。
【0046】図24は血糖値測定部200の分解断面図
である。血糖値測定部200は、制御部170と、測定
ランプ211と、測定ランプ211を制御し、測定ラン
プ211を通した測定値を制御部170が認識可能なよ
うに変換する制御回路210と、測定ランプ211が測
定ランプ孔221を通して露出されるように配置され、
測定プローブ230を嵌め込んで結合させる嵌め込み穴
222を有する測定ハウジング223と、測定プローブ
230の嵌め込み状態を固定させるように測定ハウジン
グ223に弾性設置した固定用突起224とを具備す
る。
【0047】測定プローブ230は、固定用突起224
が挿入される挿入穴231と、測定プローブ230を嵌
め込み穴222に嵌め込んで結合する際に、測定ランプ
211に対応する位置に形成された光透過孔233と、
光透過孔233を覆う測定板235とを含む。
【0048】図25はかかる注射器の制御回路の一例を
示すブロック図であり、制御用指令を入力するための操
作ボタン部123と、操作ボタン部123の操作を認識
するマイコン機能の制御部170と、認識されたデータ
を出力して表す表示部124と、各種データ及びプログ
ラムを記憶する記憶部(ROM)165と、制御部17
0の制御信号によってモータ168を駆動するモータ駆
動部167と、モータ駆動部167によって回転力が制
御されるモータ168と、モータ168の回転力を検出
するフォトカップラ169などからなる。また、制御部
170には血糖値測定部200が連結され、血糖値測定
を可能にする。本実施例の制御部170は、同一機能を
有する第1制御部171及び第2制御部172で構成さ
れ、いずれか一方に異常が生じた場合にもその機能が持
続される。制御部171及び172の端子P1〜P6と
P1’〜P2’は、データ及び/又はバスラインと連結
されるポートである。モータ68として、ステッピング
モータやサーボモータなどを用いることができる。
【0049】図26は制御回路210の構成を示すブロ
ック図である。制御回路210は、制御部170からの
指令及び測定ランプ211による測定値を受信する機能
を有し、制御部170の一端子P6からの出力信号をア
ナログ信号に変換させるD/A変換器212と、D/A
変換器212の変換出力を基にして発光部211−1を
駆動させるランプ駆動部213とを含む。
【0050】測定ランプ211は、発光部211−1の
他に測定板235を通して反射された光を受信する受光
部211−2を含む。制御回路210は、測定ランプ2
11の受光部211−2を通した受信光を受信して増幅
するランプ信号受信/増幅部214と、ランプ信号受信
/増幅部214により増幅された出力をデジタル信号に
変換させて制御部170の端子P6に提供するA/D変
換器25とを含む。
【0051】次に、上記自動注射器の使用方法について
説明する。まず、ねじ回転軸131上部のヘッド131
−1をねじ分離し、図22に示すように押圧機構150
をねじ回転軸131にねじ結合した後、ねじ回転軸13
1の上端部にヘッド131−1をねじ結合させる。ねじ
回転軸131の下端部には結合ピン133を差し込む。
さらに、押圧板154の結合突起151−1をピストン
122の押圧板結合溝122−3に嵌め合わせて、ねじ
回転軸131と押圧機構150の挿入突起155をピス
トン122に差し込む。ねじ回転軸131に結合された
ピストン122は、図22において2点鎖線で示すよう
に、シリンジ21に挿入される。シリンジ21の先端チ
ップには、使い捨て注射針が装着される。この状態で注
射薬びんに注射針を刺した後、ピストン122をねじ回
転軸131と一緒に図22の実線位置に引いて、薬びん
の注射液をシリンジ21に満たす。注射液を満たしたシ
リンジ21をハウジング122のシリンジ収納空間12
6に挿入する際、ねじ回転軸131の結合ピン133を
結合部材132の十字型溝132−1に正確に結合させ
るため、シリンジ21に含まれている薬液の量に応じ
て、ピストン122から突出するねじ回転軸131の突
出長さを適切に調節する必要がある。このねじ回転軸1
31の初期突出長さを簡単に調節するために、ハウジン
グ120に図示しないスケールやねじ回転軸の基準位置
を示すマークを付すことができる。あるいは、別途の長
さ確認ジグを使用することもできる。この状態で、ピス
トン122を結合したシリンジ21をハウジング122
のシリンジ収納空間126に挿入し、図20に矢印で示
すように、ねじ回転軸131の結合ピン133を結合部
材132の十字型溝132−1に結合させる。その後、
ハウジング120の上端部にカバー110をねじ結合
し、シリンジ21の先端チップ21−1に注射針ユニッ
トを結合する。
【0052】なお、押圧板結合溝122−3を小さいピ
ッチ間隔をしたギア形態で多数形成し、これに結合する
結合突起151−1を数個間欠的に形成すれば組立が容
易である。その場合、押圧板案内突起151を省略する
ことにより基準位置がなくなり、組立が容易になる。勿
論、案内突起122−2を設けることにより、組立が若
干困難になるが、正位置に作動するという利点を有す
る。
【0053】モータ(図示せず)が駆動されると、駆動機
構130を介して回転力がギア132−3に伝達され、
ギア132−3と一体の結合部材132が回転する。結
合部材132の回転は、結合ピン133と十字型溝13
2−1の係合及び駆動機構130を介し減速してねじ回
転軸131に伝達される。ねじ回転軸131が回転する
と、押圧板154のガイド突起151はハウジング21
の押圧機構案内溝25に係合しているので、押圧機構1
50が上下方向に移動する。例えば、ねじ回転軸131
が図22において反時計方向に回転すると、押圧機構案
内溝25に支持される押圧板154は上昇する。する
と、押圧板154と結合したピストン122は、シリン
ジ21に保持された注射液をコネクタ2を通して注射針
ユニットから押し出す。
【0054】このようにして注射液を長時間提供する
と、ピストン122はやがて初期2点鎖線位置に上昇す
る。この状態において、使用者は注射針ユニットを身体
から分離させ、注射器の使用を止める。すなわち、使用
後には導管と連結されている注射針を身体から分離させ
てコネクタ2をカバー110から分離し、ねじ結合され
ているカバー110をハウジング120から外す。その
後、図20の過程とは逆順に、結合ピン133を十字型
溝132−1から分離し、シリンジ21、ピストン12
2、押圧機構150及びねじ回転軸131をシリンジ収
納空間126から取り出す。
【0055】これを再び使用するときには、注射液を上
述のピストン作用で注入した後、ねじ回転軸131を手
で回転させて図22のようにピストン122内の実線位
置に入り込ませる。すなわち、ねじ回転軸131のピス
トン122からの突出長さを調整する。この調整を容易
にするため、上述のように、ハウジング120にスケー
ルやマークを設けても良いし、別途の基準位置表示用ジ
グを用いるても良い。
【0056】ねじ回転軸131の突出長さを適切に調整
することにより、シリンジ21をハウジング120のシ
リンジ収納空間120に装着する際、ねじ回転軸131
の結合ピン133を結合部材132の十字型溝132−
1に正確に係合させることができる。ねじ回転軸131
の上端部には、押圧板154とねじ回転軸131がねじ
結合された後、ヘッド131−1がキャップ形態でねじ
結合されているため、押圧板154はねじ回転軸131
から分離されない。よって製品の耐久性が向上する。
【0057】上述のように、この自動注射器は、シリン
ジ21内の薬液の注射(押し出し)が押圧機構150の
ねじ回転軸131に沿う上昇運動の結果生じるピストン
122の上昇運動によって行われるので、注射液を再供
給する場合には押圧機構150を下向に移動させて元の
位置に戻さなければならない。しかし、モータの回転力
でねじ回転軸131を逆転させて押圧機構150を元に
戻すのは、ねじ回転軸の回転数が極めて低速で初期位置
に戻すのに5分から10分もかかり時間を浪費する。こ
れを解消するために、ねじ回転軸131をモータから分
離できるようにすると、手作業で回転させることができ
るので、ねじ回転軸131を容易に初期位置に復帰させ
ることができる。さらに、モータ駆動力によりねじ回転
軸131を一方向にのみ回転するようにすることによ
り、制御機能を単純化させて製造コストを低減すること
ができる。
【0058】なお、カバー110、バッテリ蓋125、
リセットボタン121及び底カバー140を全部シーリ
ングできるように構成(かかる構成自体はパッキングを
使用して構成できる公知の技術であるため図示を省略し
た)したので、シリンジ21内部の注射液を身体に供給
するにつれてハウジング120の内部が真空化し、その
結果、ピストン122には過負荷が加わる。この過負荷
は、例えばリセットボタン121を公知の半透過性素材
(通気非通水性素材)で作ることにより予防することがで
きる。半透過性素材は、ハウジング120内部に水分が
浸透することを防止し、外部空気の流入はできるように
してハウジング120内部が真空になることを防ぐ。例
えばハウジング120全体を公知の半透過性素材でつく
ると、製造コストが上昇するが、小部分のみ(リセット
ボタン121)を半透過性素材で作ることにより、半透
過性機能を維持しながら省コストに寄与することができ
る。この場合好ましくはリセットボタン121とハウジ
ング120の少なくとも1カ所にシーリング特性を維持
するためのパッキング121−1を設置することが望ま
しい。
【0059】図27は本発明による表示部の一例を示す
グラフの一例である。図16に示す自動注射器を使用
し、使用する注入量は図27のように出力状態が表示さ
れる。また、血糖値測定は、図16に示す血糖値測定部
200を使用して容易に血糖を測定することができる。
血糖値測定部200の血糖値測定は、図24ないし図2
6のような制御部170との連結構成を通して行われ
る。
【0060】図26で端子P6から測定のための設定信
号を出力するとD/A変換器212からアナログ信号に
変換され、変換された信号は発光のためのランプ211
−1を駆動させるようにランプ駆動部213で増幅さ
れ、ランプ211−1の発光は測定板235から反射さ
れて受光部211−2に受信される。受信された受信信
号はランプ信号受信/増幅部214で増幅された後、A
/D変換器215でデジタル値に変換されて端子P6を
通して制御部170に印加される。制御部170ではこ
れを認識し、認識した時間と認識値を表示部124に出
力させ、図27のように該当する時間における血糖値を
グラフとして出力する。
【0061】この場合、血糖値は各々該当する時間ごと
の測定値を記録したもので、記録値は制御部170から
認識した測定値を測定時間ごとに基準値が変わるグラフ
の形態として出力するようにする。グラフ形態はこれに
限定されず、その他の形態であっても良い。また、デザ
インを変更することもできる。
【0062】以上説明した本発明は、上記実施形態及び
図面には限定されず、本発明の技術的思想から外れない
範囲内で多様な置換、変形及び変更が可能であることは
本発明の属する技術分野で通常の知識を有する者にとっ
て自明であろう。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
インシュリン注入量とこれに対応する身体内の血糖値を
一つのインシュリン自動注射器で測定し、血糖値とイン
シュリン注入器の注入量を同時に表示部に表示させるた
め、医者はインシュリン注入による量と血糖を一々入れ
替えて別に測定することなく、表示状態を見ながら容易
に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の携帯用自動注射器の制御構成図であ
る。
【図2】 図1の従来の自動注射器の構成を示す断面図
である。
【図3】 図1における光源及び受光素子の設置例を示
す斜視図である。
【図4】 従来の携帯用自動注射器の他の例を示す正面
図である。
【図5】 図4の携帯用自動注射器の平面図である。
【図6】 図4のA−A断面分解図である。
【図7】 図4の従来例における動力伝達機構の一例を
示す正面図である。
【図8】 図4の従来例における押圧機構の使用状態を
示す分解図である。
【図9】 従来の注射針ユニットの他の一例を示す斜視
図である。
【図10】 従来の注射針ユニットの他の一例を示す斜
視図である。
【図11】 図10の注射針ユニットの構成を示す一部
断面図である。
【図12】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す
部分拡大図である。
【図13】 図10の注射針ユニットの使用状態を示す
斜視図である。
【図14】 図10の注射針ユニットの要部拡大断面図
である。
【図15】 図14の使用上の問題点を示す説明図であ
る。
【図16】 本発明の血糖値測定可能なインシュリン自
動注射器の一実施形態の構成を示す斜視図である。
【図17】 図16の平面状態を示す平面図である。
【図18】 図16の平面状態で、蓋を外した状態を示
す平面図である。
【図19】 図18のB−B断面状態を示す断面図であ
る。
【図20】 図16の要部拡大一部切欠分解斜視図であ
る。
【図21】 図16の要部分解斜視図である。
【図22】 図16の結合状態を示す結合状態断面図で
ある。
【図23】 図16に示すリセットボタンの構成を示す
拡大断面図である。
【図24】 上記実施形態における血糖値測定部の一構
成例を示す断面図である。
【図25】 上記実施形態における自動注射器のブロッ
ク構成図である。
【図26】 上記実施形態における制御回路の一構成例
を示す構成例を示すブロック図である。
【図27】 上記実施形態における血糖値及びインシュ
リンレベルを同時に表示するグラフである。
【符号の説明】
1:導管 2:コネクタ 21:シリンジ 120:ハウジング 122:ピストン 123:操作ボタン部 124:表示部 130:駆動機構 150:押圧機構 170:制御部 200:血糖値測定部 210:制御回路 211:測定ランプ 221:測定ランプ孔 222:嵌め込み孔 223:測定ハウジング 224:固定用突起 230:測定プローブ 231:挿入穴 233:光透過孔 235:測定板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA07 AA09 BB01 CC01 DD11 DD12 EE14 FF05 GG20 HH01 LL30 QQ21 QQ41

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長時間注射が打てる自動注射器におい
    て、注射器ハウジングの一側面に設けられ、血糖値を測
    定するための血糖値測定部と、血糖値測定部及び自動注
    射器の出力を同時に制御する制御部と、注射器の注入量
    状態と測定血糖値を同時に出力する表示部とを具備する
    血糖値測定可能なインシュリン自動注射器。
  2. 【請求項2】 前記血糖値測定部により制御される測定
    ランプと、測定ランプからの測定値を前記制御部が認識
    可能なように変換する制御部と、測定ランプが測定ラン
    プ孔を通して露出されるように配置され、測定プローブ
    を嵌め込んで結合させる嵌め込み穴を有する測定ハウジ
    ングと、前記測定プローブの嵌め込み状態を固定するよ
    うに測定ハウジングに弾性設置した固定突起とを具備す
    ることを特徴とする請求項1記載の血糖値測定可能なイ
    ンシュリン自動注射器。
  3. 【請求項3】 前記血糖値測定部はインシュリン自動注
    射器ハウジングの側面に設けられていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載の血糖値測定可能なインシュリン
    自動注射器。
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