JP2003085579A - 電子マニュアルのデータ作成方法、マニュアル印刷物の作成方法、電子マニュアル表示装置、電子マニュアルデータ構造を記録する記録媒体 - Google Patents

電子マニュアルのデータ作成方法、マニュアル印刷物の作成方法、電子マニュアル表示装置、電子マニュアルデータ構造を記録する記録媒体

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JP2003085579A
JP2003085579A JP2001273531A JP2001273531A JP2003085579A JP 2003085579 A JP2003085579 A JP 2003085579A JP 2001273531 A JP2001273531 A JP 2001273531A JP 2001273531 A JP2001273531 A JP 2001273531A JP 2003085579 A JP2003085579 A JP 2003085579A
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Kiyohiko Otani
清彦 大谷
Takayuki Sato
高行 佐藤
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モニタ上に表示すべき部品の静止画データと動
画データと含む電子マニュアルデータを簡単に作成す
る。 【解決手段】電子マニュアルで表示すべき部品の表示デ
ータをベクタ形式で入力する。入力した表示データを複
数のレイヤに分割する。分割した各レイヤ内の部品の構
成要素に色づけを行って静止画データを作成する。静止
画データのレイヤごとに、当該レイヤに含まれる構成要
素の少なくとも一部に動きを付与して動画データを作成
する。電子マニュアルデータに基づいて、モニタ上でカ
ラーの動画を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械の部品を
カラー動画でモニタ上に表示する電子マニュアル野デー
タ作成方法や電子マニュアル表示装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来から建設機械の分野では、白黒静止画
と説明文とをモニタ上で表示するようにした電子サービ
スマニュアルが知られている。また、カラー動画と説明
文とをモニタ上で表示するようにした電子サービスマニ
ュアルも知られている。
【0003】後者の電子サービスマニュアルのデータ作
成に当たっては次のような問題がある。建設機械メーカ
が内部で製作する部品はCADデータがあるので、この
CADデータを中間フォーマットデータであるDXFデ
ータに変換し、DXFデータからベクタ形式のデータを
作成する。この場合、動画データを作成する際の複数の
レイヤ化はそれほど煩雑な作業ではない。しかしなが
ら、外部から購入する部品のCADデータが入手できな
いときは、図面をスキャナで読み取ってラスタ形式デー
タ(ビットマップデータ)として処理せざるを得なかっ
た。そのため、ビットマップデータをレイヤ化する作業
が繁雑であり、コストが嵩むという問題がある。
【0004】本発明の目的は、モニタ上に表示すべき部
品の静止画データと動画データと含む電子マニュアルデ
ータを簡単に作成する手法を提供することにある。本発
明の他の目的は、電子マニュアルデータの静止画データ
を使用してマニュアル印刷物を印刷する印刷方法を提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段1】(1)本発明は、部品
のカラー静止画とカラー動画とをモニタ上に表示する電
子マニュアルのデータ作成方法に適用される。そして、
(1)電子マニュアルで表示すべき部品の表示データを
ベクタ形式で入力し、その表示データを複数のレイヤに
分割し、分割した各レイヤ内の部品の構成要素に色づけ
を行って静止画データを作成する工程と、(2)静止画
データのレイヤごとに、当該レイヤに含まれる構成要素
の少なくとも一部に動きを付与して動画データを作成す
る工程とを有することにより、上記目的を達成する。 (2)静止画データを動画データにリンクさせるように
両データを関連づける工程をさらに有するようにしても
よい。この場合、静止画データで表示されている画面内
に動画へのリンクボタンを表示し、そのリンクボタンが
操作されると、静止画に関連づけられた動画データを読
み込んで動画表示画面を表示することができる。 (3)動画データは、構成要素の動作開始から終了まで
の動作を少なくとも2段階に分割して作成した第1動画
データと第2動画データとを含むこともできる。この場
合、動画は一連の動作を第1動画および第2動画に分割
して表示され、第1動画および第2動画ごとに動作開
始、停止の指示を行うようにすることができる。 (4)本発明によるマニュアル印刷物の作成方法は、上
記方法で作成した電子マニュアルデータから静止画デー
タだけを抽出する工程と、抽出した静止画データを印刷
装置に出力してマニュアルを印刷する工程とを備えるこ
とにより、上記目的を達成する。 (5)本発明による記録媒体は、上記電子マニュアルの
データ作成方法により作成された静止画データと動画デ
ータとを有する。 (6)本発明は、電子マニュアルデータを読み込み、読
み込んだ電子マニュアルデータの動画像をモニタ上に表
示する電子マニュアル表示装置に適用される。この表示
装置のモニタ表示画面には、動画表示対象となる構成要
素の動く様子を動画として表示する第1領域と、第1領
域に表示される構成要素の動作の推移を示す第2領域
と、第1領域に表示される構成要素の動作開始(再
生)、停止を指示するアイコンが表示される第3領域と
を設け、第3領域のアイコン指示に基づいて第1領域に
構成要素の動画を表示する。この場合、動画の表示開始
に先だって、第1領域において動画表示する構成要素を
動画時の色と異なる色で点滅表示することが好ましい。
さらに、表示部に、第1領域の動画の動作を説明する文
章を表示する第4領域をさらに設けると、一層見やすく
なる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図7にしたがって、本発明
による電子マニュアルデータの作成方法の一例について
説明する。この一例では、図1に示すリリーフバルブを
カラー動画として電子マニュアル化する。
【0007】図1はリリーフバルブ10のレイヤ化を示
す図である。このリリーフバルブ10は、ベース11内
で圧油の圧力に応じて摺動するポペット12を備えてい
る。入口ポート13に高圧が作用すると、ポペット12
はバネ14に抗して右方に移動する。入口ポート13に
作用する圧油は出口ポート15から低圧側の管路へ流出
する。入口ポート13に作用する圧油の圧力が低下する
と、ポペット12はバネ14のバネ力により左方に移動
して入口ポート13を閉じる。
【0008】図2は、電子マニュアルデータを作成する
際に使用するシステム構成を示す。CPU、ROM、R
AM、入出力インターフェースなどからなるパソコン本
体151と、キーボード52と、モニタ53と、カラー
プリンタ54と、各種アプリケーションソフトウエア
(以下、単にソフトと呼ぶ)を読み込むCD−ROMド
ライブ装置55とで構成されている。パソコン本体51
は社内LANによりCADデータが格納されているデー
タベースサーバ56に接続されている。
【0009】各種アプリケーションソフトとしては次の
4種類のソフトウエアが使用される。 (a)CADデータをDXFデータに変換する変換ソフ
ト (b)ベクタデータ用グラフィック編集ソフト (c)DXFデータをベクタデータ用グラフィック編集
ソフト上で使用するベクタデータに変換するコンバータ
ソフト (d)ベクタデータ用グラフィック編集ソフト上で作成
したカラー画像を動画に変換するアニメーションソフト
【0010】図1に示すリリーフバルブの組立図は予め
CADデータ(ベクタ形式のデータ)として作成されて
上述したデータベース56に格納されている。このCA
Dデータは社内LANを経由してパソコン本体51に読
み込むことができる。
【0011】図1に示すようなリリーフバルブのカラー
動画電子マニュアルのデータは次の手順(1)〜(4)
で作成される (1)データ変換 (2)レイヤ化と着色 (3)画面上の動画レイアウト (4)動画の設定
【0012】(1)データ変換 リリーフバルブの組立図のCADデータを、上記
(a)の変換ソフトを使用して中間フォーマットとして
周知のDXFデータに変換する。DXFデータに代えて
IGESデータに変換してもよい。 上記(c)のコンバータソフトにより、DXFデータ
を特定のベクタデータ用グラフィック編集ソフト(たと
えばAdobe社製のillustrator(商標))用データ(ベク
タ形式のデータ)に変換する。
【0013】(2)レイヤ化と着色 変換されたベクタデータをベクタデータ用グラフィック
編集ソフトで開き、リリーフバルブの構成要素ごとにレ
イヤ化する。ここでは、図1の(a)に示す固定部材Ba
se11のレイヤと、(b)に示す移動する構成要素Popp
et12のレイヤと、(c)に示す色変更要素の高圧領域
HPのレイヤと、(d)に示す色変更要素の低圧領域LPの
レイヤを作成する。
【0014】レイヤ化の具体的処理手順は以下の通りで
ある。CADデータから変換されたベクタデータに基づ
いてモニタ53上でリリーフバルブの組立図を表示す
る。モニタ53の画面に表示されているグラフィック編
集ソフトのメニューを使用して、図1の(a)〜(d)
の領域をそれぞれ1つのレイヤとして抽出する。レイヤ
化にあたって、各レイヤには上下関係があるため、基本
的には、「固定部位となるレイヤ」、「可動部位のレイ
ヤ」、「油圧・電気回路」の順でレイヤを組む。また各
レイヤの要素に色を指定する。
【0015】このようなレイヤ化と色指定のために、図
3に示すような着色指示画面(着色指示書)を用いる。
これは、レイヤ化と着色内容を文書作成ソフト上の着色
指示書として記述することにより、ベクタデータ用グラ
フィック編集ソフト上での着色の設定を容易にするもの
である。図3において、最左欄はレイヤ名を入力する欄
であり、右隣の欄は色を指定する欄である。ここでは、
レイヤBaseには灰色を指定し、レイヤPoppetには茶色を
指定し、レイヤ高圧領域HPには赤を指定し、レイヤ低圧
領域LPには青を指定している。
【0016】(3)画面上の動画レイアウト 予め文書作成ソフトで作成された動画化指示書にしたが
って、ベクタデータ用グラフィック編集ソフト上で動画
表示画面を設定する。図4は、グラフィック編集ソフト
上でリリーフバルブの動きを設定する際に利用される動
画化指示書面を示す。text1およびtext2の欄の記述
は、後述する図8および9に示す動画表示パート1の動
画説明文章と、後述する図10および11の動画表示パ
ート2の動画説明文章の表示時間を表す。すなわち、te
xt1で定義する動画説明文章は1秒〜8秒、text2で定
義する動画説明文章は9秒〜15秒に設定することを表
している。また、spool1およびspool2の欄の記述は、
図8および9に示す動画表示パート1におけるスプール
の動画表示の指示、および図10および11の動画表示
パート2におけるスプールの動画表示の指示を表したも
のである。
【0017】このような動画指示書に基づいてグラフィ
ック編集ソフト上で表示画面の動作をプログラミングす
ることにより、図8および9の動画表示パート1の動画
と図10および11の動画表示パート2の動画を表示す
ることができる。すなわち動画データは、構成要素の動
作開始から終了までの動作を少なくとも2段階に分割し
て作成した第1動画データと第2動画データとを含む。
【0018】図5はベクタデータ用グラフィック編集ソ
フト上の動画表示設定画面を示す。グラフィック編集ソ
フト上で動画の基本レイアウトを作成する。 描画領域100をたとえば「高さ160mm×幅28
0mm」に設定する。 描画領域100の左上には、たとえば「高さ50mm
×幅70mm」の範囲の制御パネル領域101を予め設
定する。制御パネル領域101は、リリーフバルブのポ
ペット動作の開始、終了などを指示するための各種のボ
タンが表示されるボタン領域101aと、ポペット動作
の表示状況、すなわち表示推移を示すナビゲーション領
域101bとからなる。 制御パネル領域101の下方には動画説明文章の記入
領域102を設定する。たとえば幅90mmとし、高さ
は文字数に応じて調整する。
【0019】(4)動画の設定 可動部であるポペット12の動きを指定する。これは、
アニメーション作成ソフト(たとえばMacromedia社製の
Flash(商標))上で指定する。具体的な手順について
詳細に説明する。
【0020】図6はアニメーション作成ソフト上での可
動部位の動きを指示する動画化指示画面(動画化指示
書)の一例を示す。これは、動画内容を文書作成ソフト
上の動画化指示書として記述することにより、アニメー
ション作成ソフト上での動画の設定を容易にするもので
ある。
【0021】図6について説明する。 (a)高圧領域については、レイヤHPの欄に5sec〜
10secの間に青色から赤色に変化させる旨が記述さ
れている。 (b)ポペット12については、レイヤPoppetの欄に7
sec〜10secの間にA位置からB位置へ移動する
旨が記述されている。 (c)高圧領域については、レイヤHPの欄に12sec
〜15secの間に赤色から青色に変化させる旨が記述
されている。 (d)ポペット12については、レイヤPoppetの欄に1
4sec〜15secの間にB位置からA位置へ移動す
る旨が記述されている。
【0022】このような図6の動画化指示書に従って、
アニメーション作成ソフト上で可動部位の動きを次のよ
うに指定する。この一例では、可動部材はポペット12
であり、色変更部材は低圧領域LPと高圧領域HPであ
る。 アニメーション作成ソフトを起動してベクタデータ用
グラフィック編集ソフトで作成したファイルを選択して
読み込む。ここでは、4つのレイヤのカラー静止画デー
タを読み込む。 フレームレートを指定して動画の動く早さを指定す
る。たとえば、1秒を指定すると、1秒ごとに画面が切
り換わり可動要素が動く。後述するように、各フレーム
には上述した4つのレイヤが含まれている。
【0023】可動部位の動きを設定する。たとえばあ
る可動部位について時刻Aの位置aと、時刻Bの位置b
をモニタ画面上で設定して行う。移動を開始する1秒前
のフレームと移動開始1秒後のフレームをそれぞれキー
フレームとして設定する。つまり、キーフレームで示さ
れる可動部位は時刻Aの位置aに示される。そして、モ
ニタ画面上で時刻Bの位置bに可動部位を移動させ、こ
れを移動開始1秒前のキーフレームと移動開始1秒後の
キーフレームとの間のフレームとして設定する。第1フ
レーム〜第3フレームを所定のフレームレートで表示す
ることにより、動画領域画面には、移動要素が位置a→
位置b→位置aのように動く様子が表示される。この場
合、3つのフレームのそれぞれは4つのレイヤで描画さ
れているから、各フレームの4つのレイヤは一体化グル
ープとして扱うようにする。フレームレートは任意に変
更可能である。
【0024】色変更部位の色変更を設定する。色変化
を行う部位について、色変化を開始する1秒前のフレー
ムと色変化開始1秒後のフレームをそれぞれキーフレー
ムとして設定する。そして、一対のキーフレームの間の
フレームを選択し、そのフレームでは、色変化部位を指
定してRGBの割合を変更することにより変化後の色を
設定する。第1フレームおよび第3フレームの色を赤、
変化後の第2フレームの色を青とすると、動画領域画面
には、色変更要素が赤→青→赤のように変化する様子が
表示される。
【0025】制御パネル101を作成する。アニメー
ション作成ソフト上で再生ボタン71、停止ボタン74
などをボタン領域101aに描画し、それらのボタンに
所定の機能を割り当てる。さらに、ナビゲーション領域
101bに、ポペット12の動き、圧力変化の表示状況
を示す図を作成する。この場合、図5の三角形の指標1
01Sは時間とともに右方に移動する。
【0026】以上のような動画設定はキーボード52か
らパソコン本体51に対する入力指示に基づいて行われ
る。図7はこのようにして作製された電子マニュアルデ
ータのデータ構造を模式的に説明する図である。電子マ
ニュアルデータは静止画の4つのレイヤデータ201
と、各レイヤデータ201の着色指示データ202と、
動画指示データ203とを含む。静止画データ201は
ヘッダやポインタなどにより、着色指示データ202お
よび動画指示データ203と関連づけられている。
【0027】図7に示した電子マニュアルデータから静
止画データ201を抽出してプリンタ54へ印刷出力す
ると、動画を含む電子マニュアルデータを使用してマニ
ュアル印刷物を作製することができる。静止画データ2
01の抽出処理は、図示しないメニュ画面にマニュアル
印刷ボタンを設けて行うことができる。マニュアル印刷
ボタンをクリックすることにより、図7の電子マニュア
ルデータから静止画データ201だけが抽出され、プリ
ンタ54に静止画データが印刷命令とともに送信され、
マニュアル印刷物が印刷される。
【0028】好ましくは、このような手順で作成された
電子マニュアルデータは、建設機械メーカの提供するホ
ームページを管理するサーバに格納しておく。サービス
工場や建設機械のディーラなどには、ホームペ−ジへの
アクセス権が付与されている。したがって、パスワード
やIDナンバーによりホームページにアクセスして上述
のような電子マニュアルを閲覧することができる。ま
た、電子マニュアルデータはたとえばCD−ROMに記
録することができる。このCD−ROMをサービス工場
や建設機械のディーラのパソコンにセットして、電子マ
ニュアルとしてモニタ上に表示することができる。電子
マニュアルデータをLANやインターネット経由でサー
ビス工場、建設機械のディーラなどに配信することもで
きる。
【0029】次に、電子マニュアルの表示画面例を説明
する。サービスマンは、たとえばホームページ画面から
電子マニュアルのページにアクセスし、メニュー画面に
したがって図8〜図11の画面を表示する。図8〜図1
1は、リリーフバルブの動画と同様な手順で作成され
た、ポンプレギュレータによる吐出容量制御の様子を動
画で示す電子マニュアルの動画表示例である。ナビゲー
ション領域101bが図5の動画画面と異なる。すなわ
ち、ポンプの動作はパート1とパート2の2つに分けら
れている。図8および図9がパート1の動作を示し、図
10および図11がパート2の動作を示す。
【0030】図8〜図11を参照してポンプレギュレー
タ60について簡単に説明する。ポンプレギュレータ6
0は可変容量ポンプに付設されるもので、ポンプ押除け
容積を調節する。ポンプレギュレータ60は支点61を
中心に揺動する斜板62を有する。支点62を挟んで第
1サーボピストン63と第2サーボピストン64が設け
られている。建設機械の操作レバーの操作によりポンプ
コントロール圧Piがピストン65aを介して第1スプ
ール65に作用すると、これらが左方に移動して第1サ
ーボピストン63はタンク圧である管路66に連通す
る。ここまでがパート1の動画である。
【0031】第2サーボピストン64には、常時、圧力
管路67のパイロット1次圧力が作用している。したが
って、第1サーボピストン63がタンク圧と連通すると
斜板62が図10のように揺動する。斜板62の運動は
フィードバックリンクレバー68を介して第1スリーブ
69に伝達される。その結果、第1サーボピストン63
がタンク圧である管路66と遮断される。斜板62の姿
勢はその時点で停止する。ここまでがパート2の動画で
ある。
【0032】図8および図9において、ポンプコントロ
ール圧Piにより第1スプール65が左方に動く様子が
時系列に表示される。図8から図9の表示に遷移するの
に先立って、図8で黒く示す関連領域が、着色指示され
た色とは異なる色で点滅表示される。これは動作する部
位を予めサービスマンに知らせるためである。マウスに
よりカーソルを再生ボタン71上において左クリックす
ると、パート1の動画表示が開始される。そのとき、ナ
ビゲーション領域101bの三角形指標101Sが破線
で示すように右方に移動し、図9が表示されるとパート
1の動画表示が終了する。このとき、指標101Sはパ
ート1および2の境界線上に位置する。すなわち、図8
から図9の間に第1サーボピストン63がタンク圧に連
通される様子が動画表示される。
【0033】図10および図11において、パイロット
1次圧が作用する第2サーボピストン64により斜板6
2が揺動する様子が時系列に表示される。図10から図
11の表示に遷移するのに先立って、図10で黒く示す
関連領域が着色指示された色とは異なる色で点滅表示さ
れる。マウスによりカーソルを再生ボタン71上におい
て左クリックすると、パート2の動画表示が開始され
る。そのとき、ナビゲーション領域101bの三角形指
標101Sが破線で示すように右方に移動し、図11が
表示されるとパート2の動画表示が終了する。すなわ
ち、図10から図11の間に斜板62の姿勢が変化す
る。
【0034】図12は静止画表示画面から動画へリンク
することを説明する図である。MOVIEと記載されて
いるボタンを操作すると、図8に示す動画表示に切り換
わる。これは、MOVIEボタンが操作されると、図2
のパソコン本体51は、静止画データに関連づけられて
いる動画指示データを読み込み、電子マニュアル動画表
示を行う。
【0035】このように、この実施の形態で説明した電
子マニュアルによれば、次のような作用効果が得られ
る。 (1)ベクタデータだけを用いて電子マニュアルを作成
するようにしたので、データ作成効率が格段に向上し、
大幅なコストダウンが可能となる。 (2)ナビゲーション領域101bの三角形指標101
Sを時間とともに移動するようにしたので、動画の表示
状況がわかりやすくなる。 (3)再生ボタン71に加えて、巻き戻しボタン72、
先送りボタン73、停止ボタン74、初期画面出しボタ
ン75,最終画面出しボタン76なども設けたので、電
子マニュアルを見る作業者の要求に応じた各種動画表示
が可能となる。
【0036】(4)可動部位の動作始から終了までの動
作を複数のパートに分けて分割表示した。したがって、
いっぺんにすべての動きが表示される場合に比べて、動
作を理解しやすくなる。 (5)動画表示画面の再生に先だって、動画表示される
部位や領域を通常の表示色とは異なる色で点滅表示する
ようにしたので、サービスマンは予めどこが動くのかを
知ることができる。 (6)静止画表示画面から動画へリンクするようにした
ので、静止画だけで理解しにくいときに、その都度メニ
ュー画面に戻ることなく動画を表示することができる。
【0037】以上では、建設機械の電子マニュアルにつ
いて説明したが、本発明は建設機械に限定されることな
く、自動車、船舶、航空機、電子機器、産業機械など、
動的な説明が不可欠なマニュアルに対して適用すること
ができる。、
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、建
設機械などの電子カラー動画電子マニュアルのデータを
簡単に作製することができる。また、電子カラー動画電
子マニュアルのデータからマニュアル印刷物も簡単に印
刷できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
で作成するリリーフバルブのレイヤを示す図
【図2】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
を実施するシステムを示す構成図
【図3】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
で使用する着色指示画面を示す図
【図4】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
で使用する動画化指示画面を示す図
【図5】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
で作成される動画領域を説明する図
【図6】本発明による電子マニュアルのデータ作成方法
で使用する動画化指示画面を示す図
【図7】本発明による電子マニュアルのデータの構造を
模式的に示す図
【図8】ポンプレギュレータの動画を説明する図
【図9】ポンプレギュレータの動画を説明する図
【図10】ポンプレギュレータの動画を説明する図
【図11】ポンプレギュレータの動画を説明する図
【図12】静止画から動画へのリンクを説明する図
【符号の説明】
51:パソコン本体 52:キーボード 53:モニタ 54:カラープリンタ 55:ドライブ装置 56:データベースサ
ーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B050 AA06 BA07 BA08 BA13 BA18 BA20 CA07 DA10 EA09 EA19 EA24 FA02 FA03 FA05 FA17

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品のカラー静止画とカラー動画とをモニ
    タ上に表示する電子マニュアルのデータ作成方法におい
    て、(1)電子マニュアルで表示すべき部品の表示デー
    タをベクタ形式で入力し、その表示データを複数のレイ
    ヤに分割し、分割した各レイヤ内の部品の構成要素に色
    づけを行って静止画データを作成する工程と、(2)前
    記静止画データのレイヤごとに、当該レイヤに含まれる
    前記構成要素の少なくとも一部に動きを付与して動画デ
    ータを作成する工程とを有することを特徴とする電子マ
    ニュアルのデータ作成方法。
  2. 【請求項2】請求項1の電子マニュアルのデータ作成方
    法において、 前記静止画データを前記動画データにリンクさせるよう
    に両データを関連づける工程をさらに有することを特徴
    とする電子マニュアルのデータ作成方法。
  3. 【請求項3】請求項1または2の電子マニュアルのデー
    タ作成方法において、 前記動画データは、構成要素の動作開始から終了までの
    動作を少なくとも2段階に分割して作成した第1動画デ
    ータと第2動画データとを含むことを特徴とする電子マ
    ニュアルのデータ作成方法。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかのデータ作成方法
    で作成した電子マニュアルデータから静止画データだけ
    を抽出する工程と、 抽出した静止画データを印刷装置に出力してマニュアル
    を印刷する工程とを備えることを特徴とするマニュアル
    印刷物の作成方法。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかの電子マニュアル
    のデータ作成方法により作成された静止画データと動画
    データとを有する電子マニュアルのデータ構造を記録し
    た記録媒体。
  6. 【請求項6】電子マニュアルデータを読み込み、読み込
    んだ電子マニュアルデータの動画をモニタ上に表示する
    電子マニュアル表示装置において、 前記モニタの表示画面には、 動画表示対象となる構成要素の動く様子を動画として表
    示する第1領域と、 前記第1領域に表示される構成要素の動作の推移を示す
    第2領域と、 前記第1領域に表示される構成要素の動作の開始、停止
    を指示するアイコンが表示される第3領域とを設け、 前記第3領域のアイコン指示に基づいて前記第1領域に
    前記構成要素の動画を表示することを特徴とする電子マ
    ニュアル表示装置。
  7. 【請求項7】請求項6の電子マニュアル表示装置におい
    て、 前記動画の表示開始に先だって、前記第1領域におい
    て、動画表示する構成要素を動画時の色と異なる色で点
    滅表示することを特徴とする電子マニュアル表示装置。
  8. 【請求項8】請求項6または7の電子マニュアル表示装
    置において、 前記表示部に、前記第1領域の動画の動作を説明する文
    章を表示する第4領域をさらに設けたことを特徴とする
    電子マニュアル表示装置。
  9. 【請求項9】請求項6〜8のいずれかの電子マニュアル
    表示装置において、 前記静止画データで表示されている画面内に動画へのリ
    ンクボタンを表示し、 請求項2の電子マニュアルデータの動画データが読み込
    まれ、リンクボタンが操作されると、前記静止画に関連
    づけられた動画データを読み込んで動画表示画面を表示
    することを特徴とする電子マニュアル表示装置。
  10. 【請求項10】請求項6〜8のいずれかの電子マニュア
    ル表示装置において、 請求項3の電子マニュアルデータの動画データが読み込
    まれたときは、 前記第1領域の動画は一連の動作を第1動画および第2
    動画に分割して表示され、 前記第3領域から前記第1動画および第2動画ごとに動
    作開始、停止の指示を行うようにしたことを特徴とする
    電子マニュアル表示装置。
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