JP2003085300A - データマイニングサービスシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】顧客側は、高価なソフトウェアパッケージを購
入しなくてもデータマイニングを行うことができる一
方、提供側は、ソフトウェアパッケージを販売しなくて
も資金を回収できること。 【解決手段】本発明のデータマイニングシステム１は、
顧客端末７から入力されたデータマイニング要求情報、
およびデータマイニング用データを、インターネット６
を介して取得する顧客用Ｗｅｂサーバ３と、格納してい
る複数のデータマイニングエンジンのうち、顧客用Ｗｅ
ｂサーバ３によって取得されたデータマイニング要求情
報に対応したデータマイニングエンジンを実行させて、
データマイニング用データに基づいてデータマイニング
を行うアプリケーションサーバ４とを備えている。そし
て、顧客用Ｗｅｂサーバ３は、アプリケーションサーバ
４による実行結果を、インターネット６を介して顧客端
末７に返信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、例えばインターネ
ット等の通信ネットワークを介して顧客端末側から送信
されるデータについてデータマイニングを実行し、実行
結果を通信ネットワークを介して顧客端末に返信するデ
ータマイニングサービスシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】データマイニングとは、例えばＰＯＳ
（販売時点情報管理）、クレジットカードの利用履歴、
電話の通話履歴、生命保険の顧客情報などが蓄積された
膨大な量の生データの処理を通じて、経営やマーケティ
ングにとって必要な傾向動向、相関関係、パターンなど
を導き出すための技術や手法のことである。

【０００３】このようなデータマイニングの応用例とし
ては、優良顧客の定義と絞り込み、クレジットカードに
よる不正使用の防止、顧客の購買パターンやそのパター
ンに影響を及ぼす要因の特定、ダイレクトメールなどへ
の応答率の向上、新しい顧客ニーズの発見、同時購入商
品の組み合わせパターンの分析と陳列への展開などがあ
る。

【０００４】上述するようなデータマイニングは、大手
の流通業、生命保険会社、クレジットカード会社で盛ん
に活用されている。そして、データマイニングによって
導き出された傾向、パターン、顧客のニーズに基づいた
新しい商品やサービスの開発によって、利益を向上させ
た企業の例が多数報告されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述す
るようなデータマイニングを適用するにあたって、以下
のような問題がある。

【０００６】すなわち、従来、企業等が、上述するよう
なデータマイニングを適用する場合には、まず、データ
マイニング処理を行うための専用のソフトウェアパッケ
ージを購入し、この購入したソフトウェアパッケージを
用いることによってデータマイニングを行っている。

【０００７】しかしながら、データマイニング用のソフ
トウェアパッケージは非常に高価である。そもそも、デ
ータマイニングとは、あての無いデータ解析であるの
で、ツールの有効性を定式化することが困難である。こ
のようなことも相俟って、企業等の顧客側がデータマイ
ニングを行いたいと計画していても、顧客側は、ソフト
ウェアパッケージの購入に係る投資額に対する効果を評
価することができず、購入に踏み切ることが出来ないと
いう問題がある。一方、ソフトウェアパッケージの販売
側にとっても、ソフトウェアパッケージの普及が進ま
ず、製品の開発に投じた資本を回収することが困難であ
るという問題がある。

【０００８】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、通信ネットワークを介してデータマイニン
グツールが利用可能な環境を構築し、顧客側が使用料を
支払うことによってこの環境を利用できるようにし、も
って、顧客側に対しては、高価なソフトウェアパッケー
ジを購入しなくてもデータマイニングを行うことを可能
とし、一方、提供側に対しては、ソフトウェアパッケー
ジを販売しなくても資金を回収することを可能としたデ
ータマイニングサービスシステムを提供することを目的
とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明では、以下のような手段を講じる。

【００１０】すなわち、請求項１の発明は、顧客端末か
ら通信ネットワークを介して送信されるデータに基づい
てデータマイニングを実行し、実行結果を通信ネットワ
ークを介して顧客端末に返信するデータマイニングサー
ビスシステムであって、要求情報取得手段と、格納手段
と、実行手段と、返信手段とを備えている。ここで、要
求情報取得手段は、顧客端末から入力されたデータマイ
ニング要求情報、およびデータマイニング用データを、
通信ネットワークを介して取得する。また、格納手段
は、複数のデータマイニングエンジンを格納する。更
に、実行手段は、要求情報取得手段によって取得された
データマイニング要求情報に対応したデータマイニング
エンジンを、格納手段に格納されている各データマイニ
ングエンジンの中から検索し、この検索したデータマイ
ニングエンジンを実行させて、データマイニング用デー
タに基づいてデータマイニングを行う。そして、返信手
段は、実行手段による実行結果を、通信ネットワークを
介して顧客端末に返信する。

【００１１】従って、請求項１の発明のデータマイニン
グサービスシステムにおいては、以上のような手段を講
じることにより、顧客は高価なデータマイニングエンジ
ンを購入しなくても、必要なデータをインターネット等
の通信ネットワークを介して提供側に出力し、相応の使
用料金を支払うことによって、データマイニング手法を
利用することができる。また、提供側としても、データ
マイニングエンジンを販売しなくても、この使用料金を
徴収することによって開発費を回収することができる。

【００１２】請求項２の発明は、顧客端末から通信ネッ
トワークを介して送信されるデータに基づいてデータマ
イニングを実行し、実行結果を通信ネットワークを介し
て顧客端末に返信するデータマイニングサービスシステ
ムであって、要求情報取得手段と、格納手段と、実行手
段と、保存手段と、返信手段とを備えている。ここで、
要求情報取得手段は、顧客端末から入力されたデータマ
イニング要求情報、およびデータマイニング用データ
を、通信ネットワークを介して取得する。また、格納手
段は、複数のデータマイニングエンジンを格納する。更
に、実行手段は、要求情報取得手段によって取得された
データマイニング要求情報に対応したデータマイニング
エンジンを、格納手段に格納されている各データマイニ
ングエンジンの中から検索し、この検索したデータマイ
ニングエンジンを実行させて、データマイニング用デー
タに基づいてデータマイニングを行う。更にまた、保存
手段は、この実行結果を、その実行日時情報を付して、
前記顧客情報に対応させて保存し、返信手段は、保存手
段に保存された実行結果を、対応する顧客端末からの要
求に基づいて前記ネットワークを介してこの顧客端末に
返信する。

【００１３】従って、請求項２の発明のデータマイニン
グサービスシステムにおいては、以上のような手段を講
じることにより、請求項４の発明で奏される効果に加え
て、顧客毎の実行結果を履歴として保存することができ
る。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。

【００１５】本発明の実施の形態を図１から図１０を用
いて説明する。

【００１６】図１は、本発明の実施の形態に係るデータ
マイニングサービスシステムの全体構成の一例を示す概
念図である。

【００１７】すなわち、本発明の実施の形態に係るデー
タマイニングサービスシステム１は、イントラネット２
を介して互いに接続された顧客用Ｗｅｂサーバ３と、ア
プリケーションサーバ４と、履歴サーバ５とから構成さ
れてなる。さらに、複数の顧客端末７（＃１，＃２，＃
３，・・・＃ｎ）が接続されているインターネット６
に、このイントラネット２を接続している。

【００１８】顧客用Ｗｅｂサーバ３は、インターネット
６を介して顧客端末７側とのデータ授受を行うサーバで
あって、以下の様に機能する。すなわち、データマイニ
ングサービスシステム１で実施しているサービスに関す
るサービス情報（データマイニングエンジンのツール紹
介、料金等）や、サービス申込情報（顧客登録フォー
ム、解析フォーム等）を、インターネット６を介して顧
客端末７側に提供する。顧客端末７は、インターネット
６を介してこの顧客用Ｗｅｂサーバ３にアクセスするこ
とによって、ここで提供されている情報を閲覧する。

【００１９】顧客用Ｗｅｂサーバ３は、またその一方
で、顧客端末７側から出力される出力情報を受信する機
能を有している。すなわち、顧客端末７がサービス情報
を参照し、その内容を検討した結果、ここで提供されて
いるサービスを申し込む場合には、顧客端末７上に表示
されているサービス申込情報フォームにしたがって所定
情報を入力し、入力した情報を送信することによって、
この送信された情報がインターネット６を介して顧客用
Ｗｅｂサーバ３に受信されるようにしている。

【００２０】顧客用Ｗｅｂサーバ３は、サービス申込情
報を受信すると、顧客登録を行い、申込元の顧客端末７
に解析フォームを送信する。解析フォームを送信された
顧客端末７は、この解析フォームにしたがって、マイニ
ング手法と解析用データとを入力し、顧客用Ｗｅｂサー
バ３に送信する。図２は、このようなサービス申込情報
フォームの一例を示すものである。図２に示す例は、製
品ランクを確定する要因分析を行うための解析フォーム
を示すものであって、Ａがデータ項目、Ｂが解析用デー
タ、Ｃがデータ種類（離散値／連続値）、Ｄが説明変数
を示している。顧客は、説明変数Ｄを参照して、データ
項目Ａに該当する解析用データＢおよびデータ種類Ｃを
入力して顧客用Ｗｅｂサーバ３に送信すると、顧客用Ｗ
ｅｂサーバ３は、送信された解析フォームを受信して、
アプリケーションサーバ４に出力する。

【００２１】更に、顧客用Ｗｅｂサーバ３は、アプリケ
ーションサーバ４によってなされたデータマイニングの
実行結果が履歴サーバ５に保存された場合には、履歴サ
ーバ５に保存された実行結果を申込元の顧客端末７側に
提供する。なお、実行結果を申込元の顧客端末７側に送
信する場合には、顧客からの要求にしたがった機密レベ
ルに応じた取り扱いをする。たとえば、機密を要さない
場合であれば、顧客用Ｗｅｂサーバ３が、この実行結果
を閲覧可能な状態で保持し、申込元の顧客が顧客端末７
を介して顧客用Ｗｅｂサーバ３にアクセスすることによ
って実行結果を取得する。また、機密を要する場合であ
れば、この実行結果を、顧客ＩＤおよびパスワードによ
って封印してから申込元の顧客端末７側に送信する。実
行結果を取得した顧客側は、別途定めた方式にしたがっ
て相応の料金を支払う。

【００２２】なお、本発明の実施の形態に係るデータマ
イニングサービスシステム１は、顧客側から依頼があっ
た場合には、アプリケーションサーバ４によってなされ
たデータマイニングの結果に基づいて、申込元の顧客に
対してデータマイニングに関するコンサルテーションを
行う。このコンサルテーションとは、例えば、データマ
イニングの結果に関する評価はもちろん、マイニング手
法の推奨や、解析用データに対する重み付け（チューニ
ングパラメータ）の設定に関する推奨などがある。な
お、マイニング手法として代表的なものは、ニューラル
ネット手法を用いたもの、決定木方式によるもの、ある
いはファジイ理論を用いたもの等がある。顧客用Ｗｅｂ
サーバ３にこれら情報を掲載し、申込元の顧客が、顧客
端末７を介して顧客用Ｗｅｂサーバ３に掲載されたこれ
ら情報を閲覧することによってコンサルテーションに関
する情報を取得する。

【００２３】アプリケーションサーバ４は、複数のデー
タマイニングエンジンを格納している。そして、格納し
ているデータマイニングエンジンの中から、顧客用Ｗｅ
ｂサーバ３から出力された解析フォームで指定されたマ
イニング手法によるデータマイニングエンジンを実行さ
せて、同解析フォームに入力された解析用データに基づ
いてデータマイニングを行い、実行結果を顧客用Ｗｅｂ
サーバ３に出力する。

【００２４】アプリケーションサーバ４から実行結果が
出力された顧客用Ｗｅｂサーバ３では、この実行結果が
機密保持扱いでない場合には、この顧客用Ｗｅｂサーバ
３のコンテンツとしてエントリーするとともに、履歴サ
ーバ５に実行結果の履歴、および使用回数を記憶させ
る。一方、アプリケーションサーバ４から実行結果が出
力された顧客用Ｗｅｂサーバ３では、この実行結果が機
密保持扱いである場合には、この実行結果をパスワード
封印ファイルとして、顧客端末７に返信するとともに、
履歴サーバ５に実行結果の履歴、および使用回数を記憶
させる。

【００２５】次に、以上のように構成した本発明の実施
の形態に係るデータマイニングサービスシステムの動作
について図３のフローチャートおよび図４から図１０を
用いて説明する。

【００２６】まず、本発明の実施の形態に係るデータマ
イニングサービスシステム１では、顧客用Ｗｅｂサーバ
３において、実施しているサービスに関するサービス情
報（データマイニングエンジンのツール紹介、料金等）
が掲載されている。顧客は、顧客端末７によって顧客用
Ｗｅｂサーバ３にアクセスすることによって、データマ
イニングサービスシステム１で提供されているサービス
情報を閲覧することができる（Ｓ１）。

【００２７】顧客が、データマイニングサービスシステ
ム１からデータマイニングサービスを受ける場合には、
顧客用Ｗｅｂサーバ３で提供されているサービス申込情
報（顧客登録フォーム、解析フォーム等）に従って所定
情報を顧客端末７から入力し、インターネット６を介し
てこの所定情報を顧客用Ｗｅｂサーバ３に送信する（Ｓ
２）。顧客登録フォームからは、図４にその一例を示す
ように、顧客名、住所、Ｅメイルアドレス、使用対象ツ
ール（データマイニング手法の選択）、料金支払形態、
利用契約回数、金額合意確認の有無、履歴保存契約の期
間、機密保持契約の有無を入力する。

【００２８】このようにして顧客端末７から送信された
サービス申込情報は、顧客用Ｗｅｂサーバ３によって受
信される（Ｓ３）。そして、この顧客用Ｗｅｂサーバ３
では、受信したサービス申込情報に基づいて顧客登録が
行われ（Ｓ４）、申込元の顧客端末７に、利用者ＩＤと
パスワード情報とが返信されるとともに、図２に示すよ
うな解析フォームが返信される（Ｓ５）。なお、機密保
持契約「有」の場合には、機密保持契約の契約書が別途
郵送等によって顧客側に送られる。

【００２９】そして、顧客端末７に解析フォームが返信
されると、顧客端末７では、この解析フォームにしたが
って、マイニング手法および解析用データ等が入力さ
れ、顧客用Ｗｅｂサーバ３に送信される（Ｓ６）。図５
に示すａは、顧客端末７に表示された解析用データ入力
用画面の表示例である。顧客は、認証画面ａ１上からＩ
Ｄ、パスワード、起動対象ツール（マイニング手法）の
指定入力を行った後に、データマイニングツール画面ａ
２に示すデータ入力フォームにしたがって解析用データ
を入力したり、必要な場合には顧客が保持している生デ
ータを添付する。そして、データマイニングツール画面
ａ２に表示されている「解析要求ボタン」をマウス等に
よってクリックすることによって、入力した情報が顧客
用Ｗｅｂサーバ３に送信される。

【００３０】ステップＳ６において送信された解析フォ
ームは、顧客用Ｗｅｂサーバ３において受信され、更に
顧客用Ｗｅｂサーバ３からアプリケーションサーバ４へ
と出力される（Ｓ７）。

【００３１】アプリケーションサーバ４には、異なる手
法が用いられた複数のデータマイニングエンジンが格納
されている。そして、顧客用Ｗｅｂサーバ３から解析フ
ォームが出力されると、この解析フォームで指定された
データマイニングエンジンが実行され、同解析フォーム
に入力された解析用データが用いられてデータマイニン
グが行われる（Ｓ８）。例えば、図５に示すように、認
証画面ａ１で、起動対象ツールとして「Ａ」が入力され
た場合には、アプリケーションサーバ４では、Ａツール
が起動されてデータマイニングが行われる。

【００３２】このようにデータマイニングが実行されて
得られた実行結果は、アプリケーションサーバ４から顧
客用Ｗｅｂサーバ３へ出力される（Ｓ９）。そして、顧
客用Ｗｅｂサーバ３では、この実行結果が機密保持扱い
でない場合（Ｓ１０：Ｎｏ）には、この実行結果が、顧
客用Ｗｅｂサーバ３のコンテンツとして、例えば図６に
示すようにＸＭＬに変換されてエントリーされるととも
に、履歴サーバ５には実行結果の履歴、および使用回数
が記憶される。顧客は、顧客端末７を介して顧客用Ｗｅ
ｂサーバ３にアクセスすることによって解析結果を取得
することができる（Ｓ１１）。

【００３３】一方、この実行結果が機密保持扱いである
場合（Ｓ１０：Ｙｅｓ）には、図７に示すように、この
実行結果がパスワード封印ファイルとして顧客用Ｗｅｂ
サーバ３に出力され、更に顧客用Ｗｅｂサーバ３から結
果封印ファイルとして顧客端末７に返信されるととも
に、履歴サーバ５には実行結果の履歴、および使用回数
が記憶される（Ｓ１２）。

【００３４】上述したようにして実行結果を取得した顧
客側には、図８に示すように、利用回数に応じた料金の
請求がなされる（Ｓ１３）。そして、顧客は、別途定め
た方式にしたがって相応の料金をデータマイニングサー
ビスシステム１の運営者側に支払う（Ｓ１４）。

【００３５】以上は、本発明の実施の形態に係るデータ
マイニングサービスシステム１を利用してデータマイニ
ングを実行させ、その実行結果を取得するまでの典型的
な動作について説明したものであるが、本発明の実施の
形態に係るデータマイニングサービスシステム１は、顧
客側から依頼があった場合には、アプリケーションサー
バ４によってなされたデータマイニングの結果に基づい
て、申込元の顧客に対してデータマイニングに関するコ
ンサルテーションを行うこともできる。

【００３６】この場合には、データマイニングサービス
システム１の運営者側によって、顧客からの要望に基づ
いて、例えば、データマイニングの結果に関する評価
や、マイニング手法の推奨や、解析用データに対する重
み付け（チューニングパラメータ）の設定に関する推奨
などといったコンサルテーションがなされ、その結果が
顧客用Ｗｅｂサーバ３上に掲載される。この顧客からの
要望は、図９に示すように、顧客端末７から、顧客用Ｗ
ｅｂサーバ３で提供されているコンサル・サポート依頼
フォームｂに必要事項を入力し、送信することによって
なされる。

【００３７】顧客端末７から送信されたコンサル・サポ
ート依頼フォームｂは、顧客用Ｗｅｂサーバ３によって
受信され、履歴サーバ５に転送される。そして、履歴サ
ーバ５において要求メニューによる基本価格の見積りが
なされ、見積回答データｃが顧客端末７に送信される。
顧客は、顧客端末７を介してこの見積回答データｃを参
照し、合意または不合意を指定した見積回答データｃを
返信することによって、履歴サーバ５において見積り合
意の管理がなされるとともに、コンサル・サポート依頼
フォームｂで指定されたコンサルテーションがなされ
る。

【００３８】また、本発明の実施の形態に係るデータマ
イニングサービスシステム１は、必ずしも、自己におい
てコンサルテーションを行わなくても、顧客に対してコ
ンサルテーションサイト９を紹介する仲介業務を行うこ
ともできる。すなわち、図１０に示すように、顧客との
間で（１）コンサル・サポート契約を結び、（２）その
内容に応じて適切なコンサルテーションを提供すること
が可能なコンサルテーションサイト９に対して仲介を行
う。（３）このようにして顧客を紹介されたコンサルテ
ーションサイト９は、インターネット６を介して顧客端
末７と直接対応することによってコンサルテーションを
行う。これによって、顧客は、コンサルテーションを受
けることができる。

【００３９】上述したように、本発明の実施の形態に係
るデータマイニングサービスシステムにおいては、上記
のような作用により、インターネット等の通信ネットワ
ークを介して、顧客が自己の端末を介してデータマイニ
ングツールを利用することができる環境を構築すること
ができる。

【００４０】そして、顧客側は、使用料を支払うことに
よって、この環境を利用してデータマイニングツールを
使用することができる。すなわち、高価なデータマイニ
ングツールのソフトウェアパッケージを購入しなくても
データマイニング評価を行うことができるようになり、
非常に経済的である。

【００４１】なお、データマイニング評価を行う場合に
は、きめ細かい評価結果を必要とすればするほど、過去
の実行結果の評価、データマイニング手法の推奨、チュ
ーニングパラメータの調整、あるいは解析データの選択
等といった専門知識を必要とする場合がある。しかしな
がら、本発明の実施の形態に係るデータマイニングサー
ビスシステム１では、顧客に対してこれらに関するコン
サルテーションを行うことができるので、顧客がデータ
マイニングに関する専門知識を有していない場合でも、
適宜サポートを受けることにより、所望する評価を行う
ことができる。

【００４２】一方、データマイニングサービスシステム
１の運営側においては、データマイニングの高価なソフ
トウェアパッケージを販売することができない場合で
も、資金を回収するができるというメリットがある。

【００４３】以上、本発明の好適な実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら説明したが、本発明はかか
る構成に限定されない。特許請求の範囲の発明された技
術的思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更
例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及
び修正例についても本発明の技術的範囲に属するものと
了解される。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
通信ネットワークを介してデータマイニングツールが利
用可能な環境を構築し、顧客側は、使用料を支払うこと
によってこの環境を利用することができる。

【００４５】以上により、顧客側は、高価なソフトウェ
アパッケージを購入しなくてもデータマイニングを行う
ことが可能となる。一方、提供側は、ソフトウェアパッ
ケージを販売しなくても資金を回収することが可能とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るデータマイニングサ
ービスシステムの全体構成の一例を示す概念図

【図２】サービス申込情報フォームの一例を示す図

【図３】同実施の形態に係るデータマイニングサービス
システムの動作を示すフローチャート

【図４】顧客登録ルーチンを説明するためのデータ流れ
図

【図５】データマイニング依頼ルーチンを説明するため
のデータ流れ図

【図６】データマイニングの実行結果を取得するルーチ
ンを説明するためのデータ流れ図（機密保持扱いではな
い場合）

【図７】データマイニングの実行結果を取得するルーチ
ンを説明するためのデータ流れ図（機密保持扱いである
場合）

【図８】データマイニングに利用料金を請求するルーチ
ンを説明するためのデータ流れ図

【図９】コンサルテーションを依頼する場合のルーチン
を説明するためのデータ流れ図

【図１０】コンサルテーション仲介業務を行う場合のル
ーチンを説明するためのデータ流れ図

【符号の説明】

１…データマイニングサービスシステム ２…イントラネット ３…顧客用Ｗｅｂサーバ ４…アプリケーションサーバ ５…履歴サーバ ６…インターネット ７…顧客端末 ９…コンサルテーションサイト

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 顧客端末から通信ネットワークを介して
   送信されるデータに基づいてデータマイニングを実行
   し、実行結果を前記通信ネットワークを介して前記顧客
   端末に返信するデータマイニングサービスシステムであ
   って、 前記顧客端末から入力されたデータマイニング要求情
   報、およびデータマイニング用データを、前記通信ネッ
   トワークを介して取得する要求情報取得手段と、 複数のデータマイニングエンジンを格納した格納手段
   と、 前記格納手段に格納された各データマイニングエンジン
   のうち、前記要求情報取得手段によって取得されたデー
   タマイニング要求情報に対応したデータマイニングエン
   ジンを実行させて、前記データマイニング用データに基
   づいてデータマイニングを行う実行手段と、 前記実行手段による実行結果を、前記通信ネットワーク
   を介して前記顧客端末に返信する返信手段とを備えたこ
   とを特徴とするデータマイニングサービスシステム。
2. 【請求項２】 顧客端末から通信ネットワークを介して
   送信されるデータに基づいてデータマイニングを実行
   し、実行結果を前記通信ネットワークを介して前記顧客
   端末に返信するデータマイニングサービスシステムであ
   って、 前記顧客端末から入力された顧客情報、データマイニン
   グ要求情報、およびデータマイニング用データを、前記
   通信ネットワークを介して取得する要求情報取得手段
   と、 複数のデータマイニングエンジンを格納した格納手段
   と、 前記格納手段に格納された各データマイニングエンジン
   のうち、前記要求情報取得手段によって取得されたデー
   タマイニング要求情報に対応したデータマイニングエン
   ジンを実行させて、前記データマイニング用データに基
   づいてデータマイニングを行う実行手段と、 前記実行手段による実行結果を、その実行日時情報を付
   して、前記顧客情報に対応させて保存する保存手段と、 前記保存手段に保存された実行結果を、対応する顧客端
   末からの要求に基づいて前記ネットワークを介してこの
   顧客端末に返信する返信手段とを備えたことを特徴とす
   るデータマイニングサービスシステム。