JP2003080236A - 貯溜水の水質測定装置 - Google Patents

貯溜水の水質測定装置

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JP2003080236A
JP2003080236A JP2001279998A JP2001279998A JP2003080236A JP 2003080236 A JP2003080236 A JP 2003080236A JP 2001279998 A JP2001279998 A JP 2001279998A JP 2001279998 A JP2001279998 A JP 2001279998A JP 2003080236 A JP2003080236 A JP 2003080236A
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JP2001279998A
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Masahiko Tsutsumi
正 彦 堤
Takumi Obara
原 卓 巳 小
Chiyouko Miyajima
島 潮 子 宮
Takumi Hayashi
巧 林
Tadao Motoki
木 唯 夫 本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貯溜水による測定対象水付着部の汚れを極力
抑制して高い測定精度を維持し、メインテナンス性の向
上を図ること。 【解決手段】 制御部10がバルブ13を開放してエア
ポンプ11をオンにすると水中エアノズル14からエア
が勢いよく噴出する。そして、貯溜水1の一部が測定対
象水4として測定対象水付着部材3の溝部3aに付着す
る。次いで、光源6がオンとなりカメラ5は撮影を動作
を開始する。撮影終了後、制御部10はバルブ15を開
放した状態でエアポンプ11をオンにし、除去用エアノ
ズル16からエアを噴出させる。これにより、溝部3a
内の測定対象水4が除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上水道や下水道、
あるいはその他各種の水処理施設において用いられる貯
溜水の水質測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、下水管、雨水貯溜管、雨水滞水
池、下水処理場、下水処理場放流口、汚泥処理、産業排
水処理などの下水道プロセスや、ダム・河川・湖沼など
の水道水源、取水口、浄水場、配水池、水道管などの上
水道プロセスにおいては、大腸菌群、一般細菌、従属栄
養細菌、硝化細菌、脱窒細菌、リン蓄積細菌、放線菌、
糸状細菌、原生動物、後生動物などの微生物濃度や、C
OD,BOD,TOC,TN,NH4−N,NO2−
N,NO3−N,TP,PO4−Pなどの各種水質成分
濃度を適正に維持するため、これらの濃度を高精度に検
出し測定する装置が必要となる。図10は、このような
従来装置の構成図である。
【0003】図10において、水中顕微鏡装置101
は、常時、貯水池内の貯溜水中に没した状態で配設され
ており、一端側が測定対象水の供給口となる配管102
を有している。この配管102にはバルブ103及びポ
ンプ104が取り付けられており、その他端側は測定用
セル105の一端側に連通している。測定用セル105
の他端側には配管106の一端側が接続されており、こ
の配管106にはバルブ107が取り付けられている。
そして、配管106の他端側は測定対象水の排水口とな
っている。また、配管102上のバルブ103とポンプ
104との間には配管108の一端側が接続されてお
り、この配管108にはバルブ109が取り付けられて
いる。そして、配管108の他端側は洗浄水貯溜タンク
110に接続されている。
【0004】測定用セル105の内部には厚さ1mm程
度の間隙が形成されており、この間隙中に供給口から送
られてきた測定対象水が保持されるようになっている。
そして、測定用セル105の両面側にはレンズ111,
112が配設されている。光源113からの光は、1点
鎖線の経路でで示すように、これらのレンズ111,1
12を通ってカメラ114に到達するようになってい
る。このとき、測定用セル105の中心部分が焦点とな
るように設定されているため、カメラ114は測定用セ
ル105内の間隙中に保持されている測定対象水の画像
を撮影できるようになっている。そして、カメラ114
からのアナログ画像信号は変換器115によりディジタ
ル画像信号ADに変換され、外部の所定個所に設置され
ているCRT116に送られるようになっている。
【0005】次に、図10の動作につき説明する。測定
動作期間になると、バルブ103,107が開放される
と共にバルブ109が閉じた状態となり、ポンプ104
がオンになる。これにより、供給口から貯溜水が測定対
象水として測定用セル105の間隙内に導入されるが、
この間隙内に測定対象水が満たされた状態になると、ポ
ンプ104はオフとなり、バルブ103,バルブ107
は閉じられる。次いで、光源113がオンとなり光源1
13からの光がレンズ111を通ってレンズ112に到
達し、更にレンズ112を通ってカメラ114に到達す
る。そして、カメラ114は測定用セル105の画像を
拡大して撮影する。このときの画像信号は変換器115
によりAD変換され、CRT116に出力される。図1
1(a)はこのとき、CRT116により表示された画
像例を示すものであり、測定対象水中に含まれる活性汚
泥フロック117が鮮明に写し出されている。
【0006】CRT116への画像表示動作(測定動
作)が修了すると洗浄動作が開始される。すなわち、ま
ず、光源113がオフとなり、次いで、バルブ109,
107が開放され、更にポンプ104がオンとなる。こ
れにより、洗浄水貯溜タンク110内の洗浄水(例え
ば、水道水)が配管108,102介して測定用セル1
05に送りこまれ、これらの配管108,102及び測
定用セル105の内壁に対する洗浄が行われる。そし
て、ポンプ104をオフにし、バルブ109を閉じるこ
とにより洗浄動作を終了する。この後、再度上記と同様
の測定動作が繰り返されることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図10
の従来装置では、洗浄水貯溜タンク110内の洗浄水を
ポンプ104により測定用セル105に送りこむことで
この測定用セル105及び配管102,106の内壁の
汚れを除去し、測定精度が悪化するのを防止するように
している。
【0008】しかし、測定用セル105の間隙は僅か1
mm程度の非常に狭い空間であり、長期間にわたって測
定動作を繰り返していると、洗浄動作を実施しているに
もかかわらず、除去しきれない汚れが次第に増加するた
め、測定精度の悪化が甚だしくなってくる。図11
(b)はこのとき、CRT116により表示された画像
例を示すものであり、セル内壁の汚れ118のために、
活性汚泥フロック117を正確に観察することができな
い状態となっている。
【0009】また、長期間にわたって測定動作をくり返
すと、貯溜水中に含まれる粒径の大きなSS(浮游物
質)が配管102,107を閉塞し、供給口から測定対
象水としての貯溜水や、洗浄水貯溜タンク110から洗
浄水を測定用セル105に送りこむことができない場合
が発生することがある。このような場合には、水中顕微
鏡装置101の運転をその都度停止し、測定用セル10
5を手作業で洗浄したり配管系統を交換するなどの作業
を行わなければならなかった。
【0010】更に、水中顕微鏡装置101に対して定期
的にメインテナンスを行う場合、あるいは異常発生時等
に不定期的なメインテナンスを行う場合、水中顕微鏡装
置101を水中から引き上げなければならないが、この
引き上げ自体が非情に手間のかかる作業であるばかり
か、長期間水中に配設されていた状態にあったため水中
顕微鏡装置101の汚れがひどく、メインテナンス作業
の効率を著しく悪化させる結果となっていた。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、測定用セルにおける汚れの増加に起因する測定精
度の悪化を極力抑制すると共に、メインテナンス作業を
簡単化することができる貯溜水の水質測定装置を提供す
ることを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、少なくとも測定
動作期間以外の期間では貯溜水中に没することなく水面
上方に配設され、測定動作期間ではこの貯溜水の一部の
供給を受け、この供給を受けた貯溜水を付着させる測定
対象水付着手段と、前記測定対象水付着手段に対して前
記貯溜水の一部を供給する貯溜水供給手段と、前記測定
対象水付着手段に付着した測定対象水に対して電磁波を
照射する電磁波照射手段と、前記測定対象水からの反射
電磁波又は透過電磁波について所定の特性を検出する電
磁波特性検出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記測定対象水付着手段には前記付着を容
易にするための測定対象水付着用溝部が形成されてお
り、また、前記電磁波照射手段から照射される電磁波の
透過が可能なものである、ことを特徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記貯溜水供給手段は、水面付近の貯溜水
中に配設されると共にエア供給源に接続され、このエア
供給源からのエアを噴出することにより水面上方に位置
する前記測定対象水付着手段に向けて水を発散させる水
中エアノズルであり、前記測定対象水付着手段は、前記
水中エアノズルから発散される水を前記測定対象水付着
用溝部へ表面張力を利用して付着させるものである、こ
とを特徴とする。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項1又は2記
載の発明において、前記貯溜水供給手段は、前記測定対
象水付着手段を測定動作期間以外の期間では水面上方に
保持しており、測定動作期間になるとこの測定対象水付
着手段を下降させて貯溜水中に浸漬した後、再度上昇さ
せて水面上方で保持する駆動装置である、ことを特徴と
する。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段は
可視光を照射する光源であり、前記電磁波特性検出手段
は前記測定対象水付着手段に付着した測定対象水の画像
を撮影するカメラ手段であること、を特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記カメラ手段はレンズ手段を介して拡大
画像を撮影可能なものである、ことを特徴とする。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段及
び前記電磁波特性検出手段は共に前記測定対象水付着手
段に対して同一対向面側に配置されており、また、それ
ぞれの軸線が互いに交差する姿勢で配置されている、こ
とを特徴とする。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の
いずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段及
び前記電磁波特性検出手段は、前記測定対象水付着手段
に対して互いに反対側の対向面側にそれぞれの軸線が一
致するように配置されており、また、この軸線が前記貯
溜水の水面と交差するように傾斜した姿勢で配設された
ものである、ことを特徴とする。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項2記載の発
明において、前記測定対象水付着用溝部には更に試薬付
着用溝部が形成されており、この試薬付着用溝部に対し
て所定の試薬を所定量だけ供給可能な試薬供給手段を備
えた、ことを特徴とする。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段
は前記測定対象水に対して紫外線を照射するものである
と共に、前記電磁波特性検出手段はこの測定対象水から
の紫外線吸光度を検出するものであり、この紫外線吸光
度の検出に基づき、UV,COD,BOD,TOCの少
なくともいずれか一つに関する水質を測定可能なもので
ある、ことを特徴とする。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段
は前記測定対象水に対してマイクロ波又は長音波を照射
するものであると共に、前記電磁波特性検出手段はこの
測定対象水からの信号レベルを検出するものであり、こ
の信号レベルの検出に基づき、汚泥濃度,MLSS,S
Sの少なくともいずれか一つに関する水質を測定可能な
ものである、ことを特徴とする。
【0023】請求項12記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の発明において、前記電磁波照射手段
は前記測定対象水に対してレーザ又はX線を照射するも
のであると共に、前記電磁波特性検出手段は付着面に蛍
光剤が塗布された測定対象水付着手段に付着した測定対
象水の画像を蛍光透過フィルタを介して撮影するカメラ
手段であり、この画像撮影に基づき、糸状細菌に関する
水質を測定可能なものである、ことを特徴とする。
【0024】請求項13記載の発明は、請求項1乃至1
2のいずれかに記載の発明において、前記測定対象水付
着手段は少なくとも洗浄動作期間中では前記貯溜水の水
面上方に位置した状態にあり、この状態にある測定対象
水付着手段に付着している測定対象水を除去する測定対
象水除去手段を備えた、ことを特徴とする。
【0025】請求項14記載の発明は、請求項13記載
の発明にいおいて、前記測定対象水除去手段は、前記測
定対象水付着手段に付着した測定対象水に対してエア供
給源からのエアを噴出させる測定対象水除去用エアノズ
ルである、ことを特徴とする。
【0026】請求項15記載の発明は、請求項14記載
の発明において、前記測定対象水付着手段の付着面は平
坦面である、ことを特徴とする。
【0027】請求項16記載の発明は、請求項1乃至1
5のいずれかに記載の発明において、前記測定対象水付
着手段、貯溜水供給手段、電磁波照射手段、及び電磁波
特性検出手段を貯溜池又は貯溜槽内の任意の位置に移動
させる移動手段を備えた、ことを特徴とする。
【0028】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の発明において、前記移動手段の移動位置を演算する移
動位置演算手段を備えた、ことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る水質測定装置の構成図である。この図において、
貯溜水1の水面1aの上方には、支持部材2に支持され
た測定対象水付着部材3が配設されている。測定対象水
付着部材3には溝部3aが形成されており、この溝部3
a内に測定対象水4が付着されるようになっている。こ
の測定対象水付着部材3は、例えば、ガラス、石英ガラ
ス、あるいは塩化ビニル等の透光性を有する透明な材料
により形成されている。測定対象水付着部材3の上方に
はカメラ5が支持部材2に支持されて配設されており、
また、カメラ5の側方には測定対象水4に対して光を発
する光源6が配設されている。したがって、カメラ5は
溝部3aに付着した状態の測定対象水4を撮影できるよ
うになっており、その画像信号は変換器7でアナログ信
号からディジタル信号に変換された後、CRT8に出力
されるようになっている。なお、光源6のオンオフ及び
その光強さ等は光源調節部9により制御・調節されるよ
うになっており、この光源調節部9及びカメラ5は制御
部10によって制御されるようになっている。
【0030】図1の水質測定装置は、また、エア供給源
としてのエアポンプ11を有しており、このエアポンプ
11には配管12の一端側が接続されている。配管12
の途中で水面1aの上方に位置する個所にはバルブ13
が接続されており、配管12の他端側には水中エアノズ
ル14が水面1a内に没した状態で取り付けられてい
る。また、配管12の途中でバルブ13の接続個所のや
や上方の位置には配管17の一端側が接続されており、
他端側には測定対象水除去用のエアノズル16が取り付
けられている。なお、これらのエアポンプ11及びバル
ブ13,15も上記の制御部10により制御されるよう
になっている。
【0031】次に、図1の動作につき説明する。測定動
作期間になると、制御部10は、バルブ15を閉じると
共にバルブ13を開放し、この状態でエアポンプ11を
オンにする。すると、水中エアノズル14からはエアが
勢いよく噴出し、これが気泡となって水面1aに向かっ
て浮上していく。この気泡は水面1aに到達すると水を
周囲に発散させて消滅するが、この発散により水の一部
が測定対象水4として測定対象水付着部材3の溝部3a
に付着する。このとき溝部3aは開口部が下向きの状態
になっており、測定対象水4が落下しそうに見えるが表
面張力の作用によって落下することなく溝部3a内に保
持されている。測定対象水4が溝部3aに付着した後、
制御部10はエアポンプ11をオフにすると共に、バル
ブ13を閉じるようにする。
【0032】次いで、制御部10は光源調節部9を介し
て光源6をオンにすると共に、カメラ5をオンにしてそ
の撮影動作を開始させる。このとき、光源6から測定対
象水4に向かう光、及び測定対象水4で反射されカメラ
5に向かう光は、測定対象水付着部材3を通過すること
になるが、前述したように、測定対象水付着部材3は透
光性を有する透明な材料により形成されているので、カ
メラ5の撮影に支障が生じることはない。
【0033】カメラ5の撮影動作が終了すると制御部1
0は洗浄動作の制御に入り、バルブ15を開放してエア
ポンプ11をオンにする。すると、除去用エアノズル1
6から溝部3aの測定対象水4に対してエアが噴出し、
この測定対象水4は溝部3aから除去される。溝部3a
から測定対象水4が除去されると、制御部10はエアポ
ンプ11をオフにすると共にバルブ15を閉じて洗浄動
作の制御を終了する。
【0034】上述した図1の水質測定装置によれば次の
ような効果を得ることができる。
【0035】測定対象水4を付着する測定対象水付着
部材3は常に貯溜水1の水面1aの上方に位置している
ため、貯溜水1による汚れは従来装置に比べて非常に少
なくなり、測定対象水4が付着する溝部3aにおいて
も、測定終了後は除去用エアノズル16からのエアの噴
出によりきれいに除去されるため、ほとんど汚れが発生
しなくなる。
【0036】本実施形態では空気洗浄を採用してお
り、配管12,17はエアが通過するのみであるから、
従来装置のように配管詰まりが生じることはなく、測定
対象水の供給及び除去を常に円滑に行うことが可能であ
る。
【0037】水中エアノズル14を除くほとんどの構
成部材が水面1aの上方に配設されているため、作業員
はメインテナンス作業を容易に行うことができ、作業の
効率化を図ることができる。
【0038】カメラ5及び光源6は、共に測定対象水
付着部材3の同一対向面側(測定対象水付着部材3の上
側)に配置されており、これらの軸線が互いに交差する
姿勢で配置されているので、スペース的にも有利なもの
となっており、装置全体が小型化されたものとなってい
る。
【0039】測定対象水付着部材3に溝部3aを形成
しているので、測定対象水4の容積の値は既知データと
なり、CRT8に表示される微生物等の濃度を定量化す
ることが可能になる。
【0040】図2は、本発明の第2の実施形態の要部構
成を示す説明図である。第1の実施形態では、測定対象
水付着部材3に測定対象水4の付着を容易にするための
溝部3aが形成されていたが、この第2の実施形態では
溝部は形成されず、平坦面3bが付着面となっている。
この平坦面3bにおいては、第1の実施形態における溝
部3aに比べて測定対象水4の付着は行われにくくなる
が、測定対象水4自体の表面張力により、測定対象水4
は落下することなく平坦面3bに保持される。そして、
洗浄動作を行う場合には、平坦面であるが故に除去用エ
アノズル16からのエア噴出により測定対象水4の除去
が確実に行われるという長所を有している。
【0041】図3は、本発明の第3の実施形態の要部構
成を示す説明図である。第1の実施形態では、カメラ5
及び光源6が共に測定対象水付着部材3の同一対向面側
(測定対象水付着部材3の上側)に配置された構成とな
っていたが、この実施形態では、カメラ5が測定対象水
付着部材3の上方に配置されると共に光源6が測定対象
水付着部材3の下方に配置され、更にそれぞれの軸線1
8は一致したものとなっている。このような配置では、
カメラ5は光源6によりバックライトを浴びた状態の測
定対象水4を撮影することになり、光源6からの光が反
射することのない鮮明な画像を得ることができる。ま
た、軸線18は水面1aと交差した状態、つまりカメラ
5、測定対象水付着部材3、及び光源6が傾斜した状態
となっているので、水面1aから発散される水が支障な
く溝部3aに付着されるようになっている(これに対
し、軸線18が水面1aと垂直な状態になっていたので
は、光源6の存在により水面1aから発散される水が溝
部3aに付着することが邪魔されることになる。)。
【0042】図4は、本発明の第4の実施形態の要部構
成を示す説明図である。この実施形態は、図3の第3の
実施形態の構成にレンズ19,20を追加したものであ
る。このような構成によれば、カメラ5は測定対象水4
についての拡大画像を得ることができる。したがって、
貯溜水1に含まれる微生物の特定を容易に行うことがで
きる。
【0043】図5は、本発明の第5の実施形態の要部構
成を示す説明図である。この実施形態は、第1の実施形
態において、カメラとしてCCDカメラ5Aを用いると
共に光源としてレーザ光源6A(又はX線照射手段)を
用い、また、溝部3aの付着面に蛍光剤21を塗布する
と共に測定対象水付着部材3とCCDカメラ5Aとの間
に蛍光透過フィルタ22を配設した構成としたものであ
る。このような構成によれば、蛍光剤21と測定対象水
4とが反応し、レーザ光源6Aからのレーザ光が測定対
象水付着部材3で反射されるが、この反射光が蛍光透過
フィルタ22を通過する際に蛍光のみが蛍光透過フィル
タ22を透過してCCDカメラ5Aに到達する。したが
って、この第5の実施形態によれば、特定の微生物(例
えば、糸状細菌)のみを蛍光発色させて画像表示させる
ことができ、微生物の同定及び定量化を容易に行うこと
ができる。なお、この場合の微生物としては、糸状細菌
の他に、硝化菌、放線菌、大腸菌、クリプトスポリジウ
ム、ジアルジア、ミクロシスチス等がある。
【0044】図6は、本発明の第6の実施形態の要部構
成を示す説明図である。図1の第1の実施形態では、測
定対象水付着部材3に対して貯溜水1の一部を供給する
ための手段として、水中エアノズル14を用いていた
が、この第6の実施形態では、測定対象水付着部材3を
昇降動させるための駆動装置を測定対象水付着手段とし
て用いている。すなわち、測定対象水付着部材3及びカ
メラ5を支持している支持部材2の上部にワイヤ23の
一端側が取り付けられ、ワイヤ23の他端側は回転軸2
4に巻回されている。この回転軸24は駆動軸25を介
して駆動モータ26により回転駆動されるようになって
いる。したがって、上記の駆動装置はこれらワイヤ2
3、回転軸24、駆動軸25、及び駆動モータ26によ
り構成されている。そして、この第6の実施形態では、
図1の第1の実施形態におけるバルブ13及び水中エア
ノズル14が省略された構成となっている。
【0045】この第6の実施形態の動作を簡単に説明す
ると、測定動作期間に入る前においては、支持部材2は
図示した状態よりも上方に引き上げられており、測定対
象水付着部材3は水面1aよりも充分上方に位置してい
る。したがって、この時点では未だ溝部3aに測定対象
水4は付着されていない。測定動作期間に入ると駆動モ
ータ26が駆動軸25を介して回転軸24を回転駆動
し、支持部材2を水面1aに向けて下降させる。そし
て、溝部3aが水中に没すると駆動モータ26は回転軸
24の回転駆動を停止し、溝部3aを貯溜水1中に所定
時間だけ浸漬した状態に置いた後、今度は回転軸24を
逆方向に回転駆動する。これにより支持部材2は上昇
し、測定対象水付着部材3は溝部3aに測定対象水4を
付着したまま水面1aから離間する。測定対象水付着部
材3が水面1aから所定高さだけ離間した位置で駆動モ
ータ26の回転は停止し、この状態でカメラ5の撮影動
作が行われる。撮影動作が終了すると、第1の実施形態
で既述したのと同様にして除去用エアノズル16からエ
アが噴出し、溝部3aに付着している測定対象水4が除
去される。
【0046】なお、図6に示した構成では、測定対象水
付着部材3の溝部3aが下向きにし、表面張力の利用に
より測定対象水4が溝部3aに保持される例を示した
が、溝部3aを上向きにして必ずしも表面張力に頼る必
要のない構成を採用することも可能である。つまり、測
定対象水付着部材3を完全に水面1aよりも下方に水没
させた後、支持部材2を引き上げるようにすれば、溝部
3a内には測定対象水4が満たされた状態となってい
る。そして、この構成の場合には、表面張力を利用する
必要がないので溝部3aの容積を充分に大きくすること
ができる。更に、図6のように溝部3aを下向きにした
場合、カメラ5は測定対象水付着部材3を介して測定対
象水4を撮影することになるため、測定対象水付着部材
3は透光性を有する透明な材料により形成されている必
要があったが、溝部3aを上向きにした場合はカメラ5
は測定対象水4を直接撮影することになるため、測定対
象水付着部材3は必ずしもこのような透明な材料である
必要はない。
【0047】図7は、本発明の第7の実施形態に係る水
質測定装置の構成図である。この実施形態は、測定対象
水4を試薬と化学反応させ、そのときの比色溶液の画像
を得るようにしたものである。すなわち、図7の構成
は、図1の構成に対して、試薬槽27、配管28、ポン
プ29、バルブ30、及び試薬供給ノズル31が追加さ
れた構成となっている。更に、図8の一部拡大図に示す
ように、測定対象水付着部材3の溝部3aの中央部には
試薬付着用の溝部3cが形成されており、この溝部3c
の真下の位置に試薬供給ノズル31が配設されている。
【0048】次に、図7の動作につき説明する。測定動
作期間になると、制御部10は、バルブ30を開放し、
ポンプ29をオンにする。すると、試薬槽27内に保存
されている試薬溶液(例えば、NH4の測定に用いられる
インドフェノール試薬)が試薬供給ノズル31から所定
量だけ上方に噴出し、溝部3cに付着する。この後、制
御部10はポンプ29をオフにすると共にバルブ30を
閉じ、更に、第1の実施形態の場合と同様に、バルブ1
3を開放してエアポンプ11をオンにする。これによ
り、溝部3a内に測定対象水4が付着するが、図8に示
すように、このとき既に溝部3c内には試薬32が付着
しているので、測定対象水4と試薬32(インドフェノ
ール試薬)との間で比色反応が行われる。カメラ5は、
この溝部3a,3c内における比色溶液の状態を撮影
し、その画像がCRT8に写し出される。このときの画
像の色及び濃淡によりNH4の計測値を算出することがで
きる。
【0049】なお、上記の例では試薬32としてインド
フェノール試薬を用いた場合につき説明したが、水質項
目毎に「JIS」、「上水試験方法」、「下水試験方
法」等に記載された種々の試薬を用いるようにしてもよ
い。例えば、次のような試薬を用いることができる。
【0050】・NO2(亜硝酸):ナフチルエチレンジア
ミン試薬 ・NO3(硝酸):ブルシン−4−アミノベンゼンスルホ
ン酸 ・PO4(リン酸):モリブデン青試薬 図9は、本発明の第8の実施形態の構成を示す説明図で
ある。この実施形態は装置本体を貯溜池又は貯留槽内の
任意の位置に移動できるようにしたものである。図9に
おいて、駆動モータ33が所定個所に固設されており、
この駆動モータ33に駆動軸34が回転駆動されるよう
になっている。駆動軸34から所定距離だけ離れた位置
に従動軸35が設けられており、駆動軸34と従動軸3
5との間にワイヤ36が掛け渡されている。ワイヤ36
の所定位置にはロープ37の一端側が取り付けられ、ロ
ープ37の他端側に水質測定装置本体部38が吊り下げ
られている。
【0051】この水質測定装置本体部38は、例えば、
図1における測定対象水付着部材3、カメラ5、光源
6、及び水中エアノズル14などCRT8以外の各構成
部材を1つのボックス内に組み込んだものである。ま
た、ワイヤ36上方の予め設定された複数個所には赤外
線等の位置信号を送信する送信部39が設置されてお
り、一方、水質測定装置本体部38の上部にはこの送信
部39からの位置信号を受信する受信部40が取り付け
られている。そして、水質測定装置本体部38は、移動
位置演算手段を有しており、受信部40の位置信号の受
信に基づき水質測定装置本体部38の現在位置を演算す
るようになっている。
【0052】上記のような構成によれば、駆動モータ3
3が駆動軸34を回転駆動することにより水質測定装置
本体部38は駆動軸34と従動軸35との間の任意の位
置に移動することができ、その移動した位置において既
述した水質測定を実施することができる。上水道又は下
水道などの施設における貯溜池又は貯留槽はかなり広い
面積を有しており、場所によって水質測定値に大きな差
が生じることがあるが、本実施形態の装置を用いること
により各場所毎の水質測定値を容易に収集することがで
きる。
【0053】なお、本実施形態では、水質測定装置本体
部38内の移動位置演算手段が送信部39及び受信部4
0間の送受信動作に基づき移動位置を演算する例を示し
たが、移動位置演算手段は駆動モータ33の回転速度及
び水質測定装置本体部38の移動時間に基づき移動位置
を演算するようにしてもよい。また、水質測定装置本体
部38は駆動軸34と従動軸35との間を結ぶ直線上を
移動する構成となっているが、駆動軸34及び従動軸3
5自体をこの直線と垂直に交差する方向に配置する構成
とすることも可能である。このような構成によれば、水
質測定装置本体部38はX,Yの2次元座標上の任意の
位置に移動することが可能となる。更に、貯溜池又は貯
留槽の種類によっては、貯溜水1自体が流れを有する場
合があるが、水質測定装置本体部38を水面1a上に浮
上可能な構造とし、この貯溜水1の水流を利用して水質
測定装置本体部38の移動を行わせることもできる。こ
のような構成によれば図9における33〜37の部材を
省略することができ、一層のコストダウンを図ることが
できる。
【0054】ところで、上述した各実施形態では、電磁
波照射手段が光源6又はレーザ光源6A、電磁波特性検
出手段がカメラ5又はCCDカメラ5Aである場合につ
き説明したが、本発明のもっとも基本的な形態はこれら
に限定されるわけではない。例えば、電磁波照射手段を
紫外線照射手段、電磁波特性検出手段を紫外線吸光度検
出手段とし、紫外線吸光度の検出に基づき、UV,CO
D,BOD,TOCの少なくともいずれか一つに関する
水質を測定できる構成としてもよい。あるいは、電磁波
照射手段をマイクロ波照射手段又は超音波照射手段、電
磁波特性検出手段を信号レベル検出手段とし、この信号
レベルの検出に基づき、汚泥濃度,MLSS,SSの少
なくともいずれか一つに関する水質を測定できる構成と
してもよい。
【0055】また、貯溜水供給手段としては図1の水中
エアノズル14や図6の駆動モータ26等の駆動装置に
つき説明したが、測定対象水付着部材3に対して貯溜水
を供給できる機能を有するものであればよく、これらに
限定されることはない。例えば、水面1a付近に設置さ
れる攪拌装置などであってもよい。
【0056】上述した本発明の水質測定装置によれば、
装置の中枢部である測定対象水付着手段が水面上方の空
気相中に配設されているので、貯溜水による汚れを極力
抑制することができ、高い測定精度を維持することがで
きる。また、水配管を用いることなく貯溜水の一部を測
定対象水として測定対象水付着手段に供給するようにし
ているので、貯溜水中に含まれる浮遊物質が配管を閉塞
して運転が停止されるような事態を回避することができ
る。更に、測定対象水付着手段をはじめとするほとんど
の構成部材が水面中に配設される構成となっているの
で、貯溜水による汚れが少なくなり、メインテナンス作
業が容易となる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、貯溜水
による測定対象水付着部の汚れを極力抑制して高い測定
精度を維持することができ、また、メインテナンス性の
向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る水質測定装置の
構成図。
【図2】本発明の第2の実施形態の腰部構成を示す説明
図。
【図3】本発明の第3の実施形態の腰部構成を示す説明
図。
【図4】本発明の第4の実施形態の腰部構成を示す説明
図。
【図5】本発明の第5の実施形態の腰部構成を示す説明
図。
【図6】本発明の第6の実施形態の腰部構成を示す説明
図。
【図7】本発明の第7の実施形態に係る水質測定装置の
構成図。
【図8】図7の腰部についての一部拡大図。
【図9】本発明の第8の実施形態の構成を示す説明図。
【図10】従来装置の構成図。
【図11】図10におけるCRT116の表示画像例で
あり、(a)は汚れが少ない場合、(b)は汚れがひど
い場合を示している。
【符号の説明】
1 貯溜水 1a 水面 2 支持部材 3 測定対象水付着部材 3a 溝部 3b 平坦面 3c 溝部 4 測定対象水 5 カメラ 5A CCDカメラ 6 光源 6A レーザ光源 7 変換器 8 CRT 9 光源調節部 10 制御部 11 エアポンプ 12 配管 13 バルブ 14 水中エアノズル 15 バルブ 16 除去用エアノズル 17 配管 18 軸線 19 レンズ 20 レンズ 21 蛍光剤 22 蛍光透過フィルタ 23 ワイヤ 24 回転軸 25 駆動軸 26 駆動モータ 27 試薬槽 28 配管 29 ポンプ 30 バルブ 31 試薬供給ノズル 32 試薬 33 駆動モータ 34 駆動軸 35 従動軸 36 ワイヤ 37 ロープ 38 水質測定装置本体部 39 送信部 40 受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 21/62 G01N 21/62 A 21/64 21/64 F 21/78 21/78 C 22/00 22/00 U 29/02 29/02 33/18 33/18 F Z 106 106Z (72)発明者 宮 島 潮 子 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 林 巧 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中事業所内 (72)発明者 本 木 唯 夫 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 Fターム(参考) 2G043 AA01 AA03 BA17 DA06 EA01 EA10 GA08 GB19 JA02 LA03 NA05 2G047 AA02 AD02 BC15 EA10 EA14 EA20 GA01 2G052 AA06 AA36 AB02 AB07 AB11 AC03 AC16 AC17 AC18 AD06 AD46 BA02 CA02 CA04 CA08 CA14 CA18 DA05 FC12 GA11 GA25 GA26 HA12 HB06 JA01 JA04 JA07 JA09 JA11 JA20 JA22 2G054 AA02 AB08 AB09 BA01 BB06 CA05 CA06 CA08 CA20 CE02 EA03 EA04 EA06 FA17 GA02 GA05 JA00 2G059 AA01 AA05 BB05 CC20 DD13 EE01 EE02 EE07 FF01 FF12 GG01 GG06 GG10 HH02 HH03 JJ11 KK04 PP04

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも測定動作期間以外の期間では貯
    溜水中に没することなく水面上方に配設され、測定動作
    期間ではこの貯溜水の一部の供給を受け、この供給を受
    けた貯溜水を付着させる測定対象水付着手段と、 前記測定対象水付着手段に対して前記貯溜水の一部を供
    給する貯溜水供給手段と、 前記測定対象水付着手段に付着した測定対象水に対して
    電磁波を照射する電磁波照射手段と、 前記測定対象水からの反射電磁波又は透過電磁波につい
    て所定の特性を検出する電磁波特性検出手段と、 を備えたことを特徴とする貯溜水の水質測定装置。
  2. 【請求項2】前記測定対象水付着手段には前記付着を容
    易にするための測定対象水付着用溝部が形成されてお
    り、また、前記電磁波照射手段から照射される電磁波の
    透過が可能なものである、 ことを特徴とする請求項1記載の貯溜水の水質測定装
    置。
  3. 【請求項3】前記貯溜水供給手段は、水面付近の貯溜水
    中に配設されると共にエア供給源に接続され、このエア
    供給源からのエアを噴出することにより水面上方に位置
    する前記測定対象水付着手段に向けて水を発散させる水
    中エアノズルであり、 前記測定対象水付着手段は、前記水中エアノズルから発
    散される水を前記測定対象水付着用溝部へ表面張力を利
    用して付着させるものである、 ことを特徴とする請求項2記載の貯溜水の水質測定装
    置。
  4. 【請求項4】前記貯溜水供給手段は、前記測定対象水付
    着手段を測定動作期間以外の期間では水面上方に保持し
    ており、測定動作期間になるとこの測定対象水付着手段
    を下降させて貯溜水中に浸漬した後、再度上昇させて水
    面上方で保持する駆動装置である、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の貯溜水の水質測
    定装置。
  5. 【請求項5】前記電磁波照射手段は可視光を照射する光
    源であり、前記電磁波特性検出手段は前記測定対象水付
    着手段に付着した測定対象水の画像を撮影するカメラ手
    段であること、 を特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貯溜水
    の水質測定装置。
  6. 【請求項6】前記カメラ手段はレンズ手段を介して拡大
    画像を撮影可能なものである、 ことを特徴とする請求項5記載の水質測定装置。
  7. 【請求項7】前記電磁波照射手段及び前記電磁波特性検
    出手段は共に前記測定対象水付着手段に対して同一対向
    面側に配置されており、また、それぞれの軸線が互いに
    交差する姿勢で配置されている、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の貯
    溜水の水質測定装置。
  8. 【請求項8】前記電磁波照射手段及び前記電磁波特性検
    出手段は、前記測定対象水付着手段に対して互いに反対
    側の対向面側にそれぞれの軸線が一致するように配置さ
    れており、また、この軸線が前記貯溜水の水面と交差す
    るように傾斜した姿勢で配設されたものである、 ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の貯
    溜水の水質測定装置。
  9. 【請求項9】前記測定対象水付着用溝部には更に試薬付
    着用溝部が形成されており、この試薬付着用溝部に対し
    て所定の試薬を所定量だけ供給可能な試薬供給手段を備
    えた、 ことを特徴とする請求項2記載の貯溜水の水質測定装
    置。
  10. 【請求項10】前記電磁波照射手段は前記測定対象水に
    対して紫外線を照射するものであると共に、前記電磁波
    特性検出手段はこの測定対象水からの紫外線吸光度を検
    出するものであり、この紫外線吸光度の検出に基づき、
    UV,COD,BOD,TOCの少なくともいずれか一
    つに関する水質を測定可能なものである、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貯
    溜水の水質測定装置。
  11. 【請求項11】前記電磁波照射手段は前記測定対象水に
    対してマイクロ波又は長音波を照射するものであると共
    に、前記電磁波特性検出手段はこの測定対象水からの信
    号レベルを検出するものであり、この信号レベルの検出
    に基づき、汚泥濃度,MLSS,SSの少なくともいず
    れか一つに関する水質を測定可能なものである、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貯
    溜水の水質測定装置。
  12. 【請求項12】前記電磁波照射手段は前記測定対象水に
    対してレーザ又はX線を照射するものであると共に、前
    記電磁波特性検出手段は付着面に蛍光剤が塗布された測
    定対象水付着手段に付着した測定対象水の画像を蛍光透
    過フィルタを介して撮影するカメラ手段であり、この画
    像撮影に基づき、糸状細菌に関する水質を測定可能なも
    のである、 ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の貯
    溜水の水質測定装置。
  13. 【請求項13】前記測定対象水付着手段は少なくとも洗
    浄動作期間中では前記貯溜水の水面上方に位置した状態
    にあり、 この状態にある測定対象水付着手段に付着している測定
    対象水を除去する測定対象水除去手段を備えた、 ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の
    貯溜水の水質測定装置。
  14. 【請求項14】前記測定対象水除去手段は、前記測定対
    象水付着手段に付着した測定対象水に対してエア供給源
    からのエアを噴出させる測定対象水除去用エアノズルで
    ある、 ことを特徴とする請求項13記載の貯溜水の水質測定装
    置。
  15. 【請求項15】前記測定対象水付着手段の付着面は平坦
    面である、 ことを特徴とする請求項14記載の貯溜水の水質測定装
    置。
  16. 【請求項16】前記測定対象水付着手段、貯溜水供給手
    段、電磁波照射手段、及び電磁波特性検出手段を貯溜池
    又は貯溜槽内の任意の位置に移動させる移動手段を備え
    た、 ことを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載の
    貯溜水の水質測定装置。
  17. 【請求項17】前記移動手段の移動位置を演算する移動
    位置演算手段を備えた、 ことを特徴とする請求項16記載の貯溜水の水質測定装
    置。
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