JP2003079740A - カテーテル用ガイド部材 - Google Patents

カテーテル用ガイド部材

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JP2003079740A JP2001275195A JP2001275195A JP2003079740A JP 2003079740 A JP2003079740 A JP 2003079740A JP 2001275195 A JP2001275195 A JP 2001275195A JP 2001275195 A JP2001275195 A JP 2001275195A JP 2003079740 A JP2003079740 A JP 2003079740A
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睦 糀屋
Junichi Ninomiya
淳一 二宮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医師の熟練度によらず、体内に埋設するカテー
テルを素早く案内し、その曲げ位置及び曲げ角度を調整
することができるカテーテル用ガイド部材を提供する。 【解決手段】係止部8及び電極7が先端に形成されると
ともに先端から基端まで延びるカテーテルリード5を案
内し、その曲げ位置及び曲げ角度を調整するカテーテル
用ガイド部材であって、可撓性材料から成り、カテーテ
ルリード5の先端近傍まで挿通され得る中空状のガイド
部材本体1と、ガイド部材本体1の一側面に形成され、
生理食塩水を封入し得る蛇腹状のガイド部2と、ガイド
部2内の生理食塩水を所定量導出し得るシリンジ3と、
ガイド部材本体1内の所望位置まで挿通することができ
る調整ワイヤ4とを備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、体内に埋設するカ
テーテルを案内し、その曲げ位置及び曲げ角度を調整す
るカテーテル用ガイド部材に関する。
【0002】
【従来の技術】心臓病患者に埋め込まれるペースメーカ
は、通常、患者の腹部又は胸部に埋め込まれるととも
に、そこから導線を内在したカテーテル(以下、カテー
テルリードという)を延ばし、当該カテーテルリードの
先端を心臓の肉柱に係止させることにより、ペースメー
カで生じた所定タイミングの電圧(パルス電圧)を心臓
に付与し、当該心臓の動きを正常なものとしている。即
ち、このカテーテルリードは、中空状の可撓性部材から
成り、その側壁に導線が螺旋状に巻かれて構成されてお
り、先端には当該導線と接続された電極と、心臓の肉柱
に係止可能な係止部が形成されているのである。
【0003】上記カテーテルリードをペースメーカから
心臓に亘って患者の体内に埋め込むには、外科手術によ
り、患者の鎖骨下あたりに位置する撓側皮静脈内にカテ
ーテルリードを挿通し、その先端を心臓の右心室に至ら
せた後、医師がモニタ等で確認しつつ係止部を心臓の肉
柱に係止させるのであるが、図9に示すように、例えば
cの部分に電極を設置したい場合、カテーテルリードm
の先端側を同図の如く曲げないと、先端の係止部を肉柱
に係止させるのが困難となってしまう。
【0004】そこで、従来、予めカテーテルリードmの
先端側に所定量の曲げくせを付けておくとともに、予め
所望量曲げておいた針金から成るガイドワイヤを撓側皮
静脈内のカテーテルリード基端側から挿通し、そのガイ
ドワイヤをカテーテルリードmの先端近傍まで至らせた
状態で当該ガイドワイヤを押し引いたり、カテーテルリ
ードm自体を軸線周りに回転させることにより心臓内の
所定位置に先端の係止部を係止させていた。
【0005】即ち、医師は、カテーテルリード先端側を
どの位置でどの程度曲げるかをモニタで目視した後、そ
の曲げ位置及び曲げ量に応じてガイドワイヤを曲げて調
整し、それをカテーテルリードmの基端側(即ち、鎖骨
下近傍)から挿通するのである。そして、先端の係止部
が所望位置の肉柱に係止したことを確認した後、カテー
テルリードからガイドワイヤを引き抜き、当該カテーテ
ルリードの基端をペースメーカに接続して一連の外科手
術が終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のガイドワイヤにおいては、医師がカテーテルリード
mの曲げ位置及び曲げ量をモニタで目視し、それに応じ
て予め曲げられた後、患者の体内に埋め込まれたカテー
テルリードm内に挿通していたので、曲げ位置や曲げ量
の調整に熟練を要していたという問題があった。即ち、
モニタに映し出される画像は、実際のものと寸法が異な
る場合が多く、これを見ながら実際の曲げ位置及び曲げ
量を調整するには、かなりの経験と勘が必要となるので
ある。
【0007】そして、曲げ位置や曲げ量が不正確であっ
た場合は、一旦カテーテルリードmからガイドワイヤを
抜き出し、調整し直した後再度カテーテルリードm内に
挿通する必要があり、外科手術時間が長時間に及んでし
まう可能性もあった。このような、医師の熟練度によっ
て手術時間に差が生じてしまうのは避けたいところであ
り、如何なる医師であってもカテーテルリードm先端の
係止部を素早く肉柱に係止させることができる、ガイド
ワイヤ(ガイド部材)が望まれていた。
【0008】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、医師の熟練度によらず、体内に埋設するカテ
ーテルを素早く案内し、その曲げ位置及び曲げ角度を調
整することができるカテーテル用ガイド部材を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
体内に埋設するカテーテルを案内し、その曲げ位置及び
曲げ角度を調整するカテーテル用ガイド部材であって、
可撓性材料から成り、前記カテーテルの先端近傍まで挿
通され得る中空状のガイド部材本体と、該ガイド部材本
体の少なくとも一側面に形成され、流体を封入し得る蛇
腹状のガイド部と、該ガイド部内の流体を所定量導出し
得る導出手段と、前記ガイド部材本体内の所望位置まで
挿通することができる調整ワイヤとを備えたことを特徴
とする。
【0010】かかる構成によれば、ガイド部材をカテー
テル内に挿通した状態で患者の静脈から心臓内へ挿通し
た後、曲げたい位置まで調整ワイヤをガイド部材本体内
へ挿通する。その後、ガイド部材本体(即ち、これを被
覆するカテーテルも同時に)が調整ワイヤ先端位置から
所望角度曲がるまで、導出手段にてガイド部内の流体を
所定量導出する。尚、本明細書でいう「カテーテル」に
は、患者の体内に挿通されるチューブ状のもの全てを含
むものとする。
【0011】即ち、導出手段にて流体を導出すると、ガ
イド部の表面に形成された蛇腹の凹凸ピッチ(隣接する
凸部又は凹部間の寸法)が縮小することにより、ガイド
部材本体を曲げる方向に力が作用するが、調整ワイヤが
挿通された位置までは曲げ剛性が強化されているため、
ガイド部材本体は曲げ剛性が低い位置、即ち調整ワイヤ
の先端以降から曲がることとなり、その曲げ量は導出す
る流体の量により調整できる。導出する流体が多ければ
曲げ量は大きくなり、逆に導出する流体が少なければ曲
げ量は小さくなるので、医師等は導出量を調整して曲げ
量を最適にすることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、前記カテーテル
が、心臓の肉柱に係止可能な係止部及び当該心臓にパル
ス電圧を発し得る電極が先端に形成されるとともに該電
極に接続されて前記先端から基端まで延びる導線を有す
るチューブ状のカテーテルリードであることを特徴とす
る。
【0013】請求項3記載の発明は、前記調整ワイヤ
が、その曲げ剛性がガイド部材本体よりも高いことを特
徴とする。
【0014】請求項3記載の発明は、前記ガイド部内に
封入される流体が、生理食塩水であることを特徴とす
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照しながら具体的に説明する。本実施形態に係
るカテーテル用ガイド部材は、ペースメーカから心臓に
パルス電圧を送る導線を内在するカテーテルリードの先
端側において、その曲げ位置及び曲げ量を調整するもの
であり、当該カテーテルリード内に挿通されて使用され
るものである。まず、前提となるペースメーカ用に用い
られるカテーテルリードについて説明する。
【0016】図6に示すように、本実施形態に係るカテ
ーテルリード5は、基端5bにある接続部6(図4参
照)が患者の胸部内に埋め込まれたペースメーカPから
延びる配線Paに接続されるとともに、先端5aが心臓
の右心室に係止されるもので、外科手術により患者の鎖
骨下あたりに位置する撓側皮静脈内に挿通されている。
かかるペースメーカPは、所定タイミングでパルス電圧
を発し得るよう、電池が内蔵されている。
【0017】カテーテルリード5は、図4に示すよう
に、中空状の可撓性部材(例えばシリコンを用いるのが
好ましいが、ポリウレタン等他の材質のものでもよい)
から成り、その側壁に導線9(図5及び図7参照)が螺
旋状に巻かれて構成したものであり、その基端5b及び
5aには、当該導線9と電気的に連結された接続部6及
び電極7がそれぞれ形成されている。接続部6は、ペー
スメーカPの配線Paと接続されて、当該ペースメーカ
Pで発生された電流を、導線9を経て先端5aの電極7
まで流し得るよう構成されている。
【0018】また、カテーテルリード5の先端5aに
は、図5で示すように、その軸線方向に対し交わる方向
に放射状に延びる4本の係止部8が形成されており、か
かる係止部8が、図7に示すように、心臓の肉柱に係止
可能とされている。尚、当該係止部8は、本実施形態の
如く四方に延びる4本のものに限定されず、心臓の肉柱
に係止され得る他の形状或いは本数であってもよい。
【0019】本実施形態に係るカテーテル用ガイド部材
は、上記カテーテルリード5の基端5b側から挿通さ
れ、当該カテーテルリード5における先端5a側の所定
位置で所定角度曲げ、係止部8を心臓の肉柱へ係止する
のを容易にするためのものであり、図1に示すように、
ガイド部材本体1と、ガイド部2と、導出手段としての
シリンジ3と、調整ワイヤ4とから主に構成される。
【0020】ガイド部材本体1は、例えばシリコン等の
可撓性材料から成り、カテーテルリード5の先端近傍ま
で挿通され得るよう、当該カテーテルリード5内に形成
された孔の内径より若干小さな外径を有するものであ
る。また、ガイド部材本体1内には、図2に示すよう
に、長手方向に通じた挿通用孔1aが形成されて中空状
とされており、調整ワイヤ4を基端側の開口(図3参
照)から挿通用孔1a内に挿通し得るよう構成されてい
る。
【0021】ガイド部2は、ガイド部材本体1より曲げ
剛性が低く、肉厚を薄くして曲がり易くされたシリコン
等の可撓性材料から成り、ガイド部材本体1の一側面に
固着形成されたもので、その内部に流体としての生理食
塩水を封入し得るよう収容空間2a(図2参照)が形成
されている。かかるガイド部2のガイド部材本体1に対
する固着は、製造時に一体成形するものであっても、別
個に成形したそれぞれを接着剤等で固着するものであっ
てもよい。
【0022】また、ガイド部2を構成する側壁は蛇腹状
に形成されており、収容空間2a内に所定の圧力(負
圧)が加わった際に当該蛇腹を構成する表面の凹凸のピ
ッチが縮小し、その軸線方向に対し所定角度曲がるよう
構成されている。即ち、次に説明するシリンジ3によっ
て収容空間2a内の生理食塩水を抜き出して、当該収容
空間2a内に一様の圧力(負圧)を付与することによ
り、表面の凹凸のうち隣接する凸部(及び凹部)同士が
近接してガイド部材本体1に対し曲げる方向に力を付与
するのである。
【0023】シリンジ3は、ピストン3aを引くことに
より、収容空間2a内の生理食塩水を所定量導出し得る
ものであり、筒部3bが可撓性材料から成るチューブ1
0を介してガイド部2の収容空間2aと連通されたもの
である(図3参照)。これにより、医師等がピストン3
aを所望のストロークだけ引けば、収容空間2a内に封
入された生理食塩水を所望量だけ導出し、その導出量に
応じた圧力(負圧)を当該収容空間2a内に生じさせる
ことができる。
【0024】調整ワイヤ4は、ガイド部材本体1の挿通
用孔1aにおける開口から挿通され、その先端を当該ガ
イド部材本体1内の所望位置まで挿通し得るものであ
り、ガイド部材本体1よりも曲げ剛性が高い鋼ワイヤか
ら構成されている。これにより、ガイド部材本体1は、
挿通された調整ワイヤ4の先端位置から曲がるようにな
り、当該ガイド部材本体1の曲げ位置を所望に調整する
ことができる。
【0025】即ち、ガイド部2から付与される曲げ力
が、ガイド部材本体1の曲げ剛性以上であって調整ワイ
ヤ4の曲げ剛性以下であれば、ガイド部材本体1におけ
る調整ワイヤ4が挿通された部位は曲がらず、当該調整
ワイヤ4の先端から曲がることとなる。従って、医師等
はカテーテルリード5を曲げたい位置まで調整ワイヤ4
を挿通すれば、その先端からガイド部材本体1が曲がる
こととなり、これに伴ってカテーテルリードも曲がるこ
ととなるので、その曲げ位置を容易に調整することがで
きる。
【0026】次に、上記カテーテル用ガイド部材におけ
る作用について説明する。まず、外科手術により患者の
胸部(又は腹部)にペースメーカPを埋め込むととも
に、その配線Paを患者の鎖骨下近傍まで延設させてお
く。次に、収容空間2a内に生理食塩水が満たされたガ
イド部材本体1をカテーテルリード5内に挿通してお
き、これを患者の撓側皮静脈内に挿通し、当該カテーテ
ルリード5の先端が心臓の右心室内に達するまで押し込
む。
【0027】医師等は、モニタを見ながらカテーテルリ
ード5先端の係止部8が肉柱に係止できる状態とすべく
当該カテーテルリード5(即ちガイド部材本体1)の曲
げ位置及び曲げ角度を調整するのであるが、この時、本
実施形態によれば以下の手順にて行うことができる。即
ち、図8に示すように、カテーテルリード5をaの位置
から曲げたい場合、医師等はモニタを見ながら調整ワイ
ヤ4をaの位置まで挿通し、その状態のままシリンジ3
のピストン3aを所望量引いて、収容空間2a内の生理
食塩水を所望量抜く。
【0028】これにより、収容空間2a内に所定の負圧
が生じ、蛇腹を構成する表面の凹凸ピッチを縮小させて
ガイド部材本体1に対しb方向へ曲げる力が及ばされる
ので、この曲げ力によりガイド部材本体1を内在するカ
テーテルリード5は、aの位置からb方向に曲がること
となる。
【0029】ここで、ガイド部材本体1の曲げ角度は、
収容空間2a内の生理食塩水を抜く量によって調整され
る。即ち、収容空間2a内から抜く生理食塩水の量を多
くすれば、収容空間2a内に生じる負圧が大きくなり、
蛇腹を構成する表面の凹凸ピッチの縮小量をより大きく
して曲げ角度が大きくなる一方、収容空間2a内から抜
く生理食塩水の量を少なくすれば、収容空間2a内の負
圧が小さくなり、蛇腹を構成する表面の凹凸ピッチの縮
小量を小さくして曲げ角度が小さくなるのである。
【0030】また、カテーテルリード5の曲げ位置及び
曲げ角度を一旦調整した後において、その調整を更に変
更したい場合であっても、当該カテーテル用ガイド部材
を挿通したまま、曲げ位置の変更については調整ワイヤ
4の抜き挿しで行えるとともに、曲げ角度の変更につい
てはシリンジ3によるピストン3aの引き戻しで行え
る。ここで、シリンジ3のピストン3aを戻せば、一旦
筒部3b内に引き込まれた生理食塩水をガイド部2の収
容空間2a内に戻すことができ、当該収容空間2a内の
負圧が調整されるので、曲げ角度が大きすぎた場合はそ
の角度を小さくする方向にも調整することができる。
尚、カテーテルリード5の曲がっている向きを変更する
時は、カテーテルリード5全体をその軸周りに回転させ
ることにより調整できる。
【0031】最後に、所望の位置から所望の角度で曲げ
られたカテーテルリード5の先端を、電極7が心臓に接
触した状態にて係止部8が心臓の肉柱に係止するよう移
動させ、その状態で調整ワイヤ4と共にガイド部材1を
カテーテルリード5の挿通用孔1a(図2参照)から抜
き出す。その後、カテーテルリード5の基端5b側の接
続部6を配線Paに接続して、電極7をペースメーカP
に導通した状態とし、ペースメーカPの埋め込み作業が
終了する。
【0032】本実施形態によれば、医師等がモニタを目
視しながらカテーテルリード5の曲げ位置及び曲げ角度
を調整することができるので、予め曲げ位置及び曲げ角
度を決定しておきガイドワイヤを挿通する従来のものに
比べて、熟練度がそれ程なくても電極7の設置を素早く
行うことができるとともに、構成が非常に簡単であるた
め、壊れにくく低コストで製造することができる。
【0033】また、ガイド部2の収容空間2a内に封入
された流体が生理食塩水なので、ガイド部2の破損等に
より生理食塩水が患者の体内に漏れたとしても、害はな
く安全に電極7の設置を行うことができる。これによ
り、蛇腹で折れ曲がるため破損し易いガイド部2をそれ
程強固に製造することが不要であり、低コストで製造す
ることを可能とすることができる。
【0034】以上、本実施形態について説明したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、例えばガイド部
の収容空間内に封入する流体を他の液体(体に害のない
ものが好ましい)としてもよいし、エア等の気体を封入
するようにしてもよい。例えば、収容空間内にエアを封
入した場合、シリンジにてエアを抜く作用となる。かか
るシリンジに代えて、収容空間内の流体を導出し得る他
の導出手段としてもよく、例えば流量制御可能なポンプ
等で行うこともできる。
【0035】また、本実施形態においては、ガイド部2
がガイド部材本体1の一側面のみに形成されているが、
当該ガイド部2をガイド部材本体1の対向する2側面に
それぞれ形成し、或いは複数の側面に複数形成して、曲
げ操作を更に良好にしてもよい。
【0036】更に、本実施形態においては、ガイド部材
本体1より曲げ剛性が高い調整ワイヤ4を用いて曲げ位
置の調整を確実にしているが、当該調整ワイヤ4を、ガ
イド部材本体1の曲げ剛性と同等或いは低くしてもよ
い。即ち、挿通用孔1a内に調整ワイヤ4が挿通されれ
ば、その部位は他の部位よりも曲げ剛性が向上するた
め、ガイド部材本体1は調整ワイヤ4の先端から曲がり
易くなるのである。
【0037】尚、本実施形態ではペースメーカで発した
パルス電圧を患者の心臓に付与するカテーテルリードに
適用されているが、例えば冠動脈や冠静脈の血栓を抜く
ためのカテーテル、しかるべき内腔の壁に麻酔薬を注入
するカテーテル等、内腔や体液管の特定位置で何らかの
作業をする場合のチューブ状のもの全てに適用すること
ができる。即ち、発明のカテーテルには、本実施形態に
係る導線を有するカテーテルリードを含みつつ、更に他
のチューブ状のもの(有孔管)を含む。
【0038】
【発明の効果】請求項1及び請求項2の発明によれば、
ガイド部材をカテーテル(カテーテルリード)内に挿通
した状態で、その先端側の曲げ位置及び曲げ量が調整で
きるので、医師の熟練度によらず、素早くカテーテル
(カテーテルリード)先端を案内することができる。
【0039】請求項3の発明によれば、調整ワイヤの曲
げ剛性がガイド部材本体よりも高いので、カテーテルの
曲げ位置を確実に決定することができる。
【0040】請求項4の発明によれば、ガイド部内に封
入される流体が、生理食塩水であるので、万が一患者の
体内で破損等したとしても、漏れ出た流体が患者に害を
及ぼすことがなく、安全に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイド部
材を示す模式図
【図2】図1中II−II線断面図
【図3】図1中A視図
【図4】本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイド部
材が適用されるカテーテル(カテーテルリード)を示す
模式図
【図5】図4中V部拡大模式図
【図6】本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイド部
材が適用されたカテーテル(カテーテルリード)を患者
の体内に埋め込んだ状態を示す模式図
【図7】本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイド部
材が適用されたカテーテル(カテーテルリード)におけ
る先端の係止部が心臓の肉柱に係止された状態を示す模
式図
【図8】本発明の実施形態に係るカテーテル用ガイド部
材が適用されたカテーテル(カテーテルリード)におけ
る曲げ作用を示す模式図
【図9】一般のカテーテル(カテーテルリード)が患者
の心臓内に達した状態を示す模式図
【符号の説明】
1…ガイド部材本体1 1a…挿通用孔 2…ガイド部 2a…収容空間 3…シリンジ 3a…ピストン 3b…筒部 4…調整ワイヤ 5…カテーテルリード(カテーテル) 5a…先端 5b…基端 6…接続部 7…電極 8…係止部 9…導線 10…チューブ P…ペースメーカ Pa…配線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】体内に埋設するカテーテルを案内し、その
    曲げ位置及び曲げ角度を調整するカテーテル用ガイド部
    材であって、 可撓性材料から成り、前記カテーテルの先端近傍まで挿
    通され得る中空状のガイド部材本体と、 該ガイド部材本体の少なくとも一側面に形成され、流体
    を封入し得る蛇腹状のガイド部と、 該ガイド部内の流体を所定量導出し得る導出手段と、 前記ガイド部材本体内の所望位置まで挿通することがで
    きる調整ワイヤと、を備えたことを特徴とするカテーテ
    ル用ガイド部材。
  2. 【請求項2】前記カテーテルは、心臓の肉柱に係止可能
    な係止部及び当該心臓にパルス電圧を発し得る電極が先
    端に形成されるとともに該電極に接続されて前記先端か
    ら基端まで延びる導線を有するチューブ状のカテーテル
    リードであることを特徴とする請求項1記載のカテーテ
    ル用ガイド部材。
  3. 【請求項3】前記調整ワイヤは、その曲げ剛性がガイド
    部材本体よりも高いことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のカテーテル用ガイド部材。
  4. 【請求項4】前記ガイド部内に封入される流体は、生理
    食塩水であることを特徴とする請求項1〜請求項3のい
    ずれか1つに記載のカテーテル用ガイド部材。
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