JP2003078534A - 通信方法 - Google Patents

通信方法

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JP2003078534A
JP2003078534A JP2002180215A JP2002180215A JP2003078534A JP 2003078534 A JP2003078534 A JP 2003078534A JP 2002180215 A JP2002180215 A JP 2002180215A JP 2002180215 A JP2002180215 A JP 2002180215A JP 2003078534 A JP2003078534 A JP 2003078534A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い伝送効率を実現する通信方法を提供し、
それによって、無線ネットワークを通じて映像等のスト
リーム伝送を行えるようにする。 【解決手段】 指定された時間P1内に通信を行う権利
が付与されると、無線局2は、時間P1内に送信可能な
パケット数を計算して、一連のデータパケット109〜
112を連続的に送信し、無線局3は、一連のデータパ
ケットを受信終了した後、応答パケット113を送信す
る。これにより、データパケットを1つ受信する度に応
答パケットを送信する場合と比べ、同じ時間に伝送され
る応答パケットの個数が少なくなり、その分、伝送可能
なデータパケット数を増やすことができる。また、時間
P1が経過する前に無線局2および3が通信を終えた場
合、制御局1は、その通信権を強制的に消滅させる。そ
うすれば、次の一組の無線局1および3に前倒しで通信
権を付与して通信を開始させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信方法に関し、
より特定的には、無線ネットワークを通じて映像等のス
トリーム伝送を行うための通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータ(以降、
PCと略する)同士、あるいはホストコンピュータとP
Cとを接続して互いにデータ交換を行う場合、主とし
て、IEEE802.3に規定されているEthern
et(R)等の有線ネットワークが用いられていた。こ
れに加え、最近では、IEEE802.11に規定され
ている無線ネットワークも多く用いられるようになって
きている。
【0003】以下、IEEE802.11に規定されて
いる、無線ネットワークでの通信方法について、図17
〜図20を参照しながら説明する。IEEE802.1
1には、無線局間の通信を制御する制御局を持つような
ネットワークで行われる、ポーリングアクセスによる通
信方法と、制御局がなく無線局が自ら通信権を獲得して
通信を行うようなネットワークで行われる、ランダムア
クセスによる通信方法とが規定されている。
【0004】図17は、制御局がなく無線局のみで構成
された従来のネットワークを示すブロック図である。図
18は、図17のネットワークで行われる、ランダムア
クセスによる従来の通信方法を示すタイムチャート図で
ある。ランダムアクセスによる通信方法は、IEEE8
02.11においてDCF(distributedc
oordination function)手順と規
定されている。以下、DCF手順の例として、無線局4
01から無線局404へデータを送信する場合を説明す
る。
【0005】まず、送信すべきデータを有するデータ送
信局(無線局401)は、無線回線が使用中でないか確
認し、使用中でなければランダムな時間をおいて、送信
要求を行なうRTS(request to sen
d)パケット601をデータ受信局(無線局404)に
送信する。ランダムな時間をおくのは、複数の局から同
時にRTSパケットが送信されて競合が起こるのを避け
るためである。
【0006】RTSパケット601を受信したデータ受
信局(無線局404)は、送信許可を行なうCTS(c
lear to send)パケット602を送信する
ことにより、データ送信局にデータを送ってもよいこと
を通知する。CTSパケット602を受信したデータ送
信局(無線局401)は、Dataパケット603を送
信する。Dataパケット603を誤りなく受信したデ
ータ受信局(無線局404)は、受信応答を行なうAC
K(acknowledgment)パケット604を
送信することによって、誤りなくデータを受信したこと
をデータ送信局(無線局401)に通知し、アクセスを
終了する。
【0007】仮にDataパケット603に誤りがあれ
ば、データ受信局(無線局404)からACKパケット
604が送信されない。データ送信局(無線局401)
は、タイムアウト時間607を待ってもACKパケット
604を受信できないので、Dataパケット603と
同一のDataパケット605を再送する。Dataパ
ケット605を誤りなく受信したデータ受信局(無線局
404)は、ACKパケット606を送信し、ACKパ
ケット606を受信できたデータ送信局(無線局40
1)は、アクセスを終了する。
【0008】図19は、制御局と無線局とで構成された
別の従来のネットワークを示すブロック図である。図2
0は、図19のシステムで行われる、ポーリングアクセ
スによる従来の通信方法を示すタイミングチャート図で
ある。ポーリングアクセスによる通信方法は、IEEE
802.11においてPCF(point coord
ination function)手順と規定されて
いる。以下、PCF手順の例として、最初無線局502
から制御局501へ、次に制御局501から無線局50
3へ、その次に無線局504から制御局501へ、その
また次に無線局502から無線局503へ、それぞれデ
ータを送信する場合を説明する。
【0009】まず、制御局501は、Beaconパケ
ット701を送信することによりPCF期間715を設
定する。PCF期間715が設定されると、全ての無線
局502〜504は、制御局501の許可がなければパ
ケットを送信することができなくなる。
【0010】PCF期間715が始まると、制御局50
1は、最初、CF−Pollパケット702を無線局5
02宛に送信し、所定時間経過後、CF−Pollパケ
ット705を無線局503宛に送信する。CF−Pol
lパケットは、特定の無線局にパケット送信を行う許可
を与えるためのパケットであり、CF−Pollパケッ
ト702,705により、PCF期間715の前半は無
線局502に、後半は無線局503にパケット送信許可
が与えられる。
【0011】CF−Pollパケット702により許可
を与えられたデータ送信局(無線局502)は、Dat
aパケット703を送信する。Dataパケット703
を誤りなく受信したデータ受信局(制御局501)は、
ACK(acknowledgment)パケット70
4を送信することによって、誤りなくデータを受信した
ことをデータ送信局(無線局502)に通知し、アクセ
スを終了する。
【0012】次に、データ送信局(制御局501)は、
Dataパケット706を送信する。CF−Pollパ
ケット705により許可を与えられたデータ受信局(無
線局503)は、Dataパケット706を誤りなく受
信すると、ACK(acknowledgment)パ
ケット707を送信することによって、誤りなくデータ
を受信したことをデータ送信局(制御局501)に通知
し、アクセスを終了する。
【0013】PCF期間715が終了すると、制御局5
01は、CF−Pollパケットの送信を中断する。そ
して、一定期間経過後に再びBeaconパケット70
8を送信して、次のPCF期間716を設定する。そし
て、PCF期間716の前半では無線局504に、後半
では無線局502にパケット送信許可が与えられ、上記
と同様にしてDataパケット710,713の送信
と、ACKパケット711,714の応答とが行われ
る。
【0014】なお、上記の例では、1つのPCF期間に
付き2つの無線局にパケット送信許可を与えているが、
ただ1つの無線局に与えても、3つ以上の無線局に与え
てもよい。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の通
信方法によれば、PC同士を無線ネットワークで接続し
てデータ交換を行うことができる。
【0016】ところで、最近、PC同士だけでなく、例
えばセットトップボックスやビデオとテレビとを無線ネ
ットワークで接続して、映像等のストリーム伝送を行う
ことが検討され始めている。無線ネットワークを通じて
映像等のストリーム伝送を行うには、限られた帯域を利
用して大量のデータを高速かつリアルタイムに伝送しな
ければならない。そのため、従来のようにPC間でバー
スト的なデータ交換だけを行う場合と比べ、高い伝送効
率を実現することが不可欠となる。
【0017】しかしながら、IEEE802.11のよ
うな従来の通信方法では、無線ネットワークを通じて映
像等のストリーム伝送を行うことを想定していないの
で、伝送効率を高める十分な工夫がなされていなかっ
た。
【0018】それゆえに、本発明の目的は、高い伝送効
率を実現する通信方法を提供し、それによって、無線ネ
ットワークを通じて映像等の高速なストリーム伝送を行
えるようにすることである。
【0019】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、複数の局が1つの無線回線を時分割的に使用し
て通信を行うための方法であって、複数の局のいずれか
が、当該複数の局間の通信を制御する制御局となり、制
御局は、複数の局の中から一組の局を送信局および受信
局として選択して、指定された時間P内に無線回線を使
用して通信を行う権利を付与し、送信局は、指定された
時間P内に送信可能なパケットの個数を計算し、当該計
算の結果を超えない個数のデータパケットを連続的に、
受信局宛に送信し、受信局は、送信局から送られてくる
一連のデータパケットを受信開始し、当該一連のデータ
パケットを受信終了すると、送信局宛に応答パケットを
送信することを特徴とする。
【0020】上記第1の発明では、いずれかの局が制御
局となり、制御局が一組の送信局および受信局を選択し
て、指定された時間P内に通信を行う権利を付与する。
そして、送信局は、指定された時間P内に、一連のデー
タパケットを連続的に送信し、受信局は、一連のデータ
パケットを受信終了した後、応答パケットを送信するの
で、データパケットを1つ受信する度に応答パケットを
送信する場合と比べ、同じ時間に伝送される応答パケッ
トの個数が少なくなる。伝送される応答パケット数が減
れば、その分、伝送可能なデータパケット数を増やすこ
とができるので、高い伝送効率が得られるようになる。
【0021】第2の発明は、第1の発明において、制御
局は、送信局が送信するデータがなくなったと判断する
と、指定された時間Pが経過する前であっても、送信局
および受信局に付与された通信権を消滅させることを特
徴とする。
【0022】上記第2の発明では、制御局は、通信権を
与えられた一組の局が、指定された時間Pが経過する前
に通信を終えた場合、その通信権を強制的に消滅させ
る。そうすれば、次の一組の局に前倒しで通信権を付与
して通信を開始させることができるので、さらに高い伝
送効率が得られるようになる。
【0023】第3の発明は、第2の発明において、制御
局は、当該一組の局宛に、付与された通信権と、指定さ
れた時間Pとが記述された通知パケットを送信し、送信
局は、制御局からの通知パケットを受信し、当該通知パ
ケット中の記述に基づいて、計算および一連のデータパ
ケットの送信を行い、受信局は、制御局からの通知パケ
ットを受信し、当該通知パケット中の記述に基づいて、
一連のデータパケットの受信と、応答パケットの送信と
を行うことを特徴とする。
【0024】上記第3の発明では、付与された通信権
と、指定された時間Pとが、制御局から一組の局へ通知
パケットを通じて伝えられる。これにより、制御局は一
組の局に、指定された時間P内に無線回線を使用して通
信を行わせることができる。
【0025】第4の発明は、第2の発明において、送信
局は、一連のデータパケットを送信終了すると、受信局
宛に応答要求パケットを送信し、受信局は、送信局から
の応答要求パケットを受信することにより一連のデータ
パケットを受信終了したと判断することを特徴とする。
【0026】上記第4の発明では、送信局は、一連のデ
ータパケットに引き続いて応答要求パケットを送信し、
受信局は、応答要求パケットの受信を以て、一連のデー
タパケットを受信終了したと判断し、応答パケットの送
信を実行する。
【0027】第5の発明は、第4の発明において、送信
局は、一連のデータパケットおよび応答要求パケットを
間に無送信時間αを夾みながら送信し、制御局は、無送
信時間αよりも長い無送信時間γを検出した時点で、送
信局が送信するデータがなくなったと判断して、一組の
局に付与した通信権を消滅させることを特徴とする。
【0028】上記第5の発明では、制御局は、無送信時
間αよりも長い無送信時間γの検出を以て、送信局が送
信するデータがなくなったと判断し、通信権を消滅させ
る。
【0029】第6の発明は、第2の発明において、送信
局は、一連のデータパケットを間に無送信時間αを夾み
ながら送信し、受信局は、無送信時間αよりも長い無送
信時間βを検出した時点で一連のデータパケットを受信
終了したと判断することを特徴とする。
【0030】上記第6の発明では、受信局は、無送信時
間αよりも長い無送信時間βの検出を以て、一連のデー
タパケットを受信終了したと判断し、応答パケットの送
信を実行する。
【0031】第7の発明は、第6の発明において、制御
局は、無送信時間βよりも長い無送信時間γを検出した
時点で、送信局が送信するデータがなくなったと判断し
て、一組の局に付与した通信権を消滅させることを特徴
とする。
【0032】上記第7の発明では、制御局は、無送信時
間βよりも長い無送信時間γの検出を以て、送信局が送
信するデータがなくなったと判断し、通信権を消滅させ
る。
【0033】第8の発明は、第1の発明において、制御
局は、複数組の無線局が登録されたポーリングリストを
参照して一組の局を選択することを特徴とする。
【0034】上記第8の発明では、通信を希望する複数
組の無線局がポーリングリストに登録され、制御局は、
そのポーリングリストを参照して一組を選択し、通信権
を付与する。
【0035】第9の発明は、第8の発明において、ポー
リングリストに登録されている一組一組の局には、それ
ぞれ優先度が設定されており、制御局は、どの組を選択
するかを優先度に基づいて決定することを特徴とする。
【0036】上記第9の発明では、一組一組に優先度が
設定されており、制御局は、優先度に基づいて一組を決
定する。
【0037】第10の発明は、第1の発明において、受
信局が送信する応答パケットには、通知パケットの前に
受信した一連のデータパケットの受信状態が記述されて
いることを特徴とする。
【0038】上記第10の発明では、通知パケットの前
に受信した一連のデータパケットの受信状態が応答パケ
ット中に記述されているので、もし受信エラーがあれ
ば、送信局は、エラーのあったデータパケットを、次回
通信権を与えられたときに再送することができる。
【0039】第11の発明は、複数の局が1つの無線回
線を時分割的に使用して通信を行うための方法であっ
て、複数の局のうち送受信すべきデータを持つ一組の局
は、無線回線が使用中であるか否かを判定し、当該判定
の結果が否定の場合、指定された時間P内に無線回線を
使用して通信を行う権利を獲得することにより送信局お
よび受信局となり、送信局は、指定された時間P内に送
信可能なパケットの個数を計算し、当該計算の結果を超
えない個数のデータパケットを連続的に、受信局宛に送
信し、受信局は、送信局から送られてくる一連のデータ
パケットを受信開始し、当該一連のデータパケットを受
信終了すると、送信局宛に応答パケットを送信すること
を特徴とする。
【0040】上記第11の発明では、送受信すべきデー
タを持つ局は、無線回線が使用か否かを判定して、使用
中でない場合に、指定された時間P内に通信を行う権利
を獲得し、送受信局となる。そして、送信局は、指定さ
れた時間P内に、一連のデータパケットを連続的に送信
し、受信局は、一連のデータパケットを受信終了した
後、応答パケットを送信するので、データパケットを1
つ受信する度に応答パケットを送信する場合と比べ、同
じ時間に伝送される応答パケットの個数が少なくなる。
伝送される応答パケット数が減れば、その分、伝送可能
なデータパケット数を増やすことができるので、高い伝
送効率が得られるようになる。
【0041】第12の発明は、第11の発明において、
送信局および受信局は、当該送信局が送信するデータが
なくなったと判断すると、指定された時間Pが経過する
前であっても、自身が獲得した通信権を消滅させること
を特徴とする。
【0042】上記第12の発明では、送受信局は、指定
された時間Pが経過する前に通信を終えた場合、通信権
を強制的に消滅させる。そうすれば、別の一組の局が前
倒しで通信権を獲得して通信を開始することができるの
で、さらに高い伝送効率が得られるようになる。
【0043】第13の発明は、第12の発明において、
送信局は、当該判定の結果が否定の場合、ランダムな時
間が経過した後、受信局宛に要求パケットを送信し、受
信局は、送信局からの要求パケットを受信すると、送信
局宛に許可パケットを送信し、送信局は、受信局からの
許可パケットを受信することにより通信権を獲得して、
受信局宛に、獲得した通信権と、指定された時間Pとが
記述された通知パケットを送信することを特徴とする。
【0044】上記第13の発明では、無線回線が使用中
でない場合、送信局は、ランダムな時間が経過した後受
信局へ要求パケットを送信し、受信局は、送信局からの
要求パケットに応じて応答パケットを送信する。送信局
は、受信局からの応答パケットを受信することにより通
信権を獲得して、受信局宛に通知パケットを送信する。
【0045】第14の発明は、第12の発明において、
送信局は、当該判定の結果が否定の場合、ランダムな時
間が経過した後、受信局宛に要求パケットを送信し、受
信局は、送信局からの要求パケットを受信することによ
り通信権を獲得して、送信局宛に、獲得した通信権と、
指定された時間Pとが記述された通知パケットを送信す
ることを特徴とする。
【0046】上記第14の発明では、無線回線が使用中
でない場合、送信局は、ランダムな時間が経過した後受
信局へ要求パケットを送信する。受信局は、送信局から
の要求パケットを受信することにより通信権を獲得し
て、送信局宛に通知パケットを送信する。
【0047】第15の発明は、第12の発明において、
送信局は、一連のデータパケットを送信終了すると、受
信局宛に応答要求パケットを送信し、受信局は、送信局
からの応答要求パケットを受信することにより一連のデ
ータパケットを受信終了したと判断することを特徴とす
る。
【0048】上記第15の発明では、送信局は、一連の
データパケットに引き続いて応答要求パケットを送信
し、受信局は、応答要求パケットの受信を以て、一連の
データパケットを受信終了したと判断し、応答パケット
の送信を実行する。
【0049】第16の発明は、第15の発明において、
受信局は、応答パケットを送信した後に、無送信時間α
よりも長い無送信時間γを検出した時点で、送信局が送
信するデータがなくなったと判断して、自身が獲得した
通信権を消滅させることを特徴とする。
【0050】第17の発明は、第12の発明において、
送信局は、一連のデータパケットを間に無送信時間αを
夾みながら送信し、受信局は、無送信時間αよりも長い
無送信時間βを検出した時点で一連のデータパケットを
受信終了したと判断することを特徴とする。
【0051】上記第17の発明では、送信局は、間に無
送信時間αを夾みながら一連のデータパケットを送信す
る。受信局は、無送信時間αよりも長い無送信時間βを
検出した時点で一連のデータパケットを受信終了したと
判断し、応答パケットの送信を実行する。
【0052】第18の発明は、第17の発明において、
受信局は、応答パケットを送信した後に、無送信時間β
よりも長い無送信時間γを検出した時点で、送信局が送
信するデータがなくなったと判断して、自身が獲得した
通信権を消滅させることを特徴とする。
【0053】第19の発明は、複数の局が1つの無線回
線を時分割的に使用して通信を行うために、当該複数の
局の中から一組の局を選択して、指定された時間内に当
該無線回線を使用して通信を行う権利を付与するような
通信方法に用いられ、選択された一組の局宛に、付与さ
れた通信権を通知するべく送られるパケットであって、
選択された一組の局の識別子、指定された時間、および
一組の局に付与された、指定された時間内に無線回線を
使用して通信を行う権利が記述されている。
【0054】上記第19の発明に係る通知パケットを一
組の局宛に送ることにより、その一組の局に、付与され
た通信権と、指定された時間Pとが伝えられ、これによ
り、一組の局に、指定された時間P内に無線回線を使用
して通信を行わせることができる。
【0055】第20の発明は、複数の局が1つの無線回
線を時分割的に使用して通信を行うために、当該複数の
局の中から送信局および受信局として一組の局を選択し
て、指定された時間内に当該無線回線を使用して通信を
行う権利を付与するような通信方法に用いられ、送信局
および受信局宛に通信権を通知するための通知パケット
が送られた後、送信局から受信局へ一連のデータパケッ
トが送信されるのを受けて、受信局から送信局へと応答
されるパケットであって、送信局の識別子、および受信
局が通知パケットの前に受信した一連のデータパケット
の受信状態が記述されていることを特徴とする。
【0056】上記第20の発明に係る応答パケットに
は、受信局が通知パケットの前に受信した一連のデータ
パケットの受信状態が記述されているので、もし受信エ
ラーがあれば、送信局は、エラーのあったデータパケッ
トを、次回通信権を与えられたときに再送することがで
きる。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態に
係る無線ネットワークシステムの構成を示すブロック図
である。図1において、無線ネットワークシステムは、
相互に無線通信を行う4つの無線局1〜4で構成され
る。これら無線局1〜4のいずれか1つは、自ら無線通
信を行うだけでなく、自らも含めた無線局1〜4間の通
信を制御する機能をも持っている。以下では、無線局1
がこの制御機能を持つものとし、他の無線局2〜4と区
別する必要がある場合、無線局1を「制御局1」と呼ぶ
ことにする。
【0058】図2は、図1の各無線局1〜4の構成例を
示すブロック図である。図2において、各無線局1〜4
はそれぞれ、送受信部11と、パケット処理部12と、
記憶部13と、制御部14とを備えている。記憶部13
は、データを記憶する。制御局(無線局1)の場合、記
憶部13は、ポーリングリスト(図5参照;後述)をさ
らに記憶する。
【0059】送受信部11は、パケットを送受信する。
パケット処理部12は、送ろうとするデータをパケット
化する処理や、送られてきたパケットを解いてデータを
取り出す処理などを行う。制御部14は、CPU21
と、ROM22と、RAM23とを含んでおり、上記各
部を制御する。
【0060】図3(a)は、図1の制御局1に備わるR
OMの内容を示すメモリマップ、図3(b)は、図1の
無線局2〜4に備わるROMの内容を示すメモリマップ
である。図3(a)において、制御局1のROMには、
通信用プログラム31と、ポーリング用プログラム32
とが格納されている。図3(b)において、無線局のR
OMには、通信用プログラム31が格納されている。
【0061】制御局1の制御部14および無線局2〜4
の制御部14はそれぞれ、CPUがRAMを作業領域と
して利用しつつ、図3(a)および(b)に示されたR
OM内の各プログラム31,32に従って動作すること
より、以下に述べるような処理を行うことができる。
【0062】最初、制御局1の動作について説明する。
図4は、図1の制御局1(に備わる制御部14)が行う
ポーリング処理を示すフローチャートである。図4にお
いて、制御局1が起動されると、最初、制御部14は、
記憶部13に記憶されているポーリングリストをRAM
内に読み込む(ステップS101)。次に、ポーリング
アクセス期間が始まったか否かを判定し(ステップS1
02)、判定結果が否定であればポーリング制御は行わ
ず、他の無線局2〜4と同様にランダムアスセスモード
(後述)で動作する。
【0063】ステップS102の判定結果が肯定となる
と、制御部14は、Beaconパケットを送信する
(ステップS103)。Beaconパケットは、各無
線局1〜4にポーリングアクセス期間の開始を通知する
ためのパケットであり、制御局1がBeaconパケッ
トを送信することによって、所定時間のポーリングアク
セス期間が設定される。ポーリングアクセス期間では、
各無線局1〜4は、制御局1から通信権を付与されない
限りパケット通信を行うことができない。
【0064】次に、制御部14は、ポーリングリストを
参照することにより、通信権を付与する対象として、予
め登録された送信局および受信局の組の中からいずれか
一組を選択する(ステップS104)。
【0065】ここで、ステップS104について詳しく
説明する。図5は、図1の制御局1がポーリングを行う
際に参照するポーリングリストの一例を示す図である。
ポーリングリストには、ポーリングアクセス期間に通信
を希望する全ての送信局および受信局の組(図5では6
組)が登録されている。さらに、その1つ1つの組に対
してプライオリティ(1〜6)が設定されている。
【0066】プライオリティは、その組が送受信しよう
とするデータの性質に応じて決められる。例えば、高い
リアルタイム性が求まられる(つまり遅延が許されな
い)ストリーミング再生用の映像データ等を送受信する
組には高いプライオリティが設定され、多少の遅延が生
じても構わない制御用データ等を送受信する組には低い
プライオリティが設定される。
【0067】制御局1は、図5のようなポーリングリス
トを参照して、最もプライオリティの高い組から順に
(1→2→…→6)選択していく。選択が一巡すると最
初の組に戻り(6→1)、再びプライオリティの高い組
から順に選択する動作を繰り返す(1→2→…→6→1
→2→…)。
【0068】次に、制御部14は、ステップS104で
選択した送信局および受信局宛にCF−Multipo
llパケットを送信する(ステップS105)。CF−
Multipollパケットは、通信権を付与された一
組の無線局(送信局および受信局)に対して、それぞれ
に与えられた権利の内容と、指定された時間P(すなわ
ち通信可能時間の長さ)とを通知するためのパケットで
ある。その構成例を図6に示す。
【0069】図6において、CF−Multipoll
パケットには、宛先41と、通信権42と、時間43と
が含まれている。宛先には、選択された一組の局(すな
わち送信局および受信局)の識別子が記述される。通信
権には、送信局に付与されたDataパケット送信権
と、受信局に付与されたDelayAckパケット送信
権とが記述される。時間には、指定された通信可能時間
(すなわち送信局および受信局が無線回線を使用して通
信を行える時間の長さ)、例えば”P1”が記述され
る。
【0070】自局宛のCF−Multipollパケッ
トを受け取った送信局および受信局は、パケット到着か
ら時間P1が経過するまでの期間、無線回線を使用して
通信を行うことができる。この期間内に、送信局が1以
上のDataパケットを時間α間隔で続けて送信し、受
信局は、送信局からの一連のDataパケットを受信し
て、受信を終えた時点でDelayAckパケットを応
答する。DelayAckパケットの構成例を図7に示
す。
【0071】図7において、DelayAckパケット
には、宛先51と、受信状況52とが含まれている。宛
先には、送信局の識別子が記述される。受信状況には、
受信局がCF−Multipollパケットの前に受信
した、送信局からの一連のDataパケット(すなわち
前回通信権が与えられたときに送受信された一連のDa
taパケット)に関する受信状況が記述される。
【0072】再び図4において、次に、制御局1は、無
送信時間γ(>α)が検出されたか否かを判定し(ステ
ップS106)、判定結果が否定であれば待機する。ス
テップS106の判定結果が肯定となると、ステップS
104で選択された一組に付与されている通信権を消滅
させる(ステップS107)。そして、ポーリングアク
セス期間が終了したか否かを判定し(ステップS10
8)、判定結果が否定の場合、ステップS104に戻っ
て次の一組を選択する。以降、上記と同様の動作を繰り
返す。
【0073】ステップS108の判定結果が肯定となる
と、制御部14は、CF−Endパケットを送信する
(ステップS109)。ここで、CF−Endパケット
は、各無線局1〜4にポーリングアクセス期間の終了を
通知するためのパケットであり、制御局1がCF−En
dパケットを送信することによって、ステップS103
で設定されたポーリングアクセス期間が解除される。ポ
ーリングアクセス期間の終了から、次のポーリングアク
セス期間が開始されるまでの間、各無線局1〜4は、制
御局1から通信権が与えられるのを待つことなく、自発
的にパケット通信を行うことができる。この期間を「ラ
ンダムアクセス期間」と呼ぶ。
【0074】次に、制御部14は、制御動作を継続する
か否かを判定し(ステップS110)、判定結果が肯定
の場合、ステップS102に戻って、上記と同様の処理
を繰り返す。ステップS110の判定結果が否定の場合
には、制御動作を終了する。
【0075】次に、無線局1〜4の動作について説明す
る。図8は、図1の各無線局1〜4(に備わる制御部1
4)が行う通信処理を示すフローチャートである。図8
において、無線局1〜4が起動されると、最初、制御部
14は、ランダムアクセスモードで動作する(ステップ
S201)。なお、ランダムアクセスモード時の動作に
ついては、後述する。
【0076】次に、制御部14は、Beaconパケッ
トが送られてきたか否かを判定し(ステップS20
2)、判定結果が否定の場合、ステップS201に戻
る。ステップS202の判定結果が肯定の場合、制御部
14は、ポーリングアクセスモードに移行する(ステッ
プS203)。
【0077】ポーリングアクセスモードでは、最初、制
御部14は、CF−Multipollパケットを受信
して(ステップS204)、パケット中に、自局に付与
されたDataパケット送信権が含まれているか否かを
判定する(ステップS205)。
【0078】ステップS205の判定結果が肯定の場
合、制御部14は、CF−Multipollパケット
から時間P1を読み出して、時間P1の間に送信するD
ataパケットの個数を計算する(ステップS20
6)。
【0079】次に、制御部14は、パケット処理部12
およびパケット送受信部11に命じて、記憶部13内の
データをDataパケットに詰めて時間間隔αで送信さ
せる処理を開始させる(ステップS207)。
【0080】次に、制御部14は、ステップS207の
命令に応じて送出されたDataパケットの個数が、ス
テップS206で計算した数に達したか否かを判定し
(ステップS208)、判定結果が否定であれば、その
ままDataパケットの生成および送信を続けさせる。
ステップS208の判定結果が肯定となると、Data
パケットの生成および送信を停止させ(ステップS20
9)、次いでDelayAckパケットを受信し(ステ
ップS210)、その後、ステップS216(後述)に
進む。
【0081】前述したステップS205の判定結果が否
定の場合には、制御部14は、送られてきたCF−Mu
ltipollパケット中に、自局に付与されたDel
ayAckパケット送信権か含まれているか否かを判定
する(ステップS211)。そして、判定結果が肯定の
場合、送受信部11およびパケット処理部12に命じ
て、時間間隔αで連続的に送られてくる一連のData
パケットを受信させ、さらに各パケット中からデータを
取り出して記憶部13に記憶させる処理を開始させる
(ステップS212)。
【0082】次に、制御部14は、無送信時間β(>
α)が検出されたか否かを判定し(ステップS21
3)、判定結果が否定であれば待機する。ステップS2
13の判定結果が肯定となると、送受信部11およびパ
ケット処理部12に命じて、まずDataパケットの受
信および処理を停止させ(ステップS214)、次いで
DelayAckパケットを送信させる(ステップS2
15)。その後、ステップS216に進む。
【0083】前述したステップS211の判定結果が否
定の場合、制御部14は、いかなるパケット送信も行う
ことなく、ステップS216に進む。ステップS216
では、制御部14は、CF−Endパケットが送られて
きたか否かを判定し、判定結果が否定の場合、ステップ
S204に戻って次のCF−Multipollパケッ
トを受信し、以降、上記と同様の動作を繰り返す。
【0084】ステップS216の判定結果が肯定の場
合、制御部14は、動作を継続するか否かを判断し(ス
テップS217)、判断結果が肯定の場合、ステップS
201に戻ってランダムアクセスモードに移行する。ス
テップS217の判断結果が否定の場合、動作を停止す
る。
【0085】次に、上記のステップS201、すなわち
ランダムアクセスモード時における無線局1〜4(に備
わる制御部14)の動作について説明する。図9は、図
8のステップS201の詳細を示すフローチャートであ
る。図9において、ランダムアクセスモードでは、無線
局1〜4の制御部14は、最初、送信すべきデータがあ
るか否かを判定して(ステップS301)、その判定結
果が否定の場合、ステップS311(後述)に進む。
【0086】ステップS301の判定結果が肯定の場
合、制御部14は、無線回線が使用中か否かを判定し
(ステップS302)、その判定結果が肯定の場合、図
8のステップS202へ進む。
【0087】ステップS302の判定結果が否定の場
合、制御部14は、ランダムなタイミングでRTSパケ
ットを送信する(ステップS303)。ここでRTSパ
ケットは、データを送信しようとする無線局(例えば無
線局2)から、そのデータを受信する無線局(例えば無
線局3)宛に送られるパケットであり、宛先(データ受
信局の識別子)と、送信要求とを含んでいる。ランダム
タイミングで送信するのは、複数の局から同時にRTS
パケットが送信されて競合が起こるのを避けるためであ
る。
【0088】次に、制御部14は、CTSパケットを受
信する(ステップS304)。ここでCTSパケット
は、RTSパケットに応えて送られるパケットであり、
宛先(データ送信局の識別子)と、送信許可とを含んで
いる。こうして一組の無線局(例えば無線局2および
3)の間でRTSパケットおよびCTSパケットが送受
信されることによって、その一組の無線局は通信権を獲
得し、送信局および受信局となる。
【0089】次に、送信局となった無線局(例えば無線
局2)の制御部14は、CF−Multipollパケ
ットを送信する(ステップS305)。CF−Mult
ipollパケットの構成は、図6に示されている(前
述した制御局1の動作説明を参照)。
【0090】次に、制御部14は、時間P1の間に送信
するDataパケットの個数を計算する(ステップS3
06)。CF−Multipollパケットを送信し終
えてから時間αが経過した後、制御部14は、パケット
処理部12およびパケット送受信部11に命じて、記憶
部13内のデータをDataパケットに詰めて時間間隔
αで送信させる処理を行わせる(ステップS307)。
【0091】次に、制御部14は、ステップS307の
命令に応じて送出されたDataパケットの個数が、ス
テップS306で計算した数に達したか否かを判定し
(ステップS308)、判定結果が否定であれば、その
ままDataパケットの生成および送信を続けさせる。
ステップS308の判定結果が肯定となると、制御部1
4は、Dataパケットの生成および送信を停止させる
(ステップS309)。次いで、DelayAckパケ
ットを受信し(ステップS310)、その後、図8のス
テップS202に進む。
【0092】前述したステップS301の判定結果が否
定の場合、制御部14は、最初、RTSパケットを受信
したか否かを判定し(ステップS311)、判定結果が
否定の場合、図8のステップ202へ進む。ステップS
311の判定結果が肯定の場合、制御部14は、RTS
パケットを受信し終えてから時間αが経過した後、CT
Sパケットを送信する(ステップS312)。こうして
RTSパケットおよびCTSパケットを送受信すること
によって、一組の無線局(例えば無線局2および3)は
通信権を獲得し、送信局および受信局となる。
【0093】次に、受信局となった無線局(例えば無線
局3)の制御部14は、CF−Multipollパケ
ットを受信し(ステップS313)、次いで、送受信部
11およびパケット処理部12に命じて、時間間隔αで
送られてくる一連のDataパケットを受信して各パケ
ット中からデータを取り出し記憶部13に記憶させる処
理を開始させる(ステップS314)。
【0094】次に、制御部14は、無送信時間β(>
α)が検出されたか否かを判定し(ステップS31
5)、判定結果が否定であれば待機する。ステップS3
15の判定結果が肯定となると、制御部14は、まずD
ataパケットの受信処理を停止させ(ステップS31
6)、次いでDelayAckパケットを送信する(ス
テップS317)。そして、図8のステップS202に
進む。
【0095】以下には、図1のシステムで行われる無線
通信の具体例を説明する。前述のように、図1のシステ
ムでは、ポーリングアクセスが許可される期間と、ラン
ダムアクセスが許可される期間とが交互に発生する。図
10は、図1のシステムでポーリングアクセス期間に行
われる無線通信の一例を示すタイムチャート図、図11
は、図1のシステムでランダムアクセス期間に行われる
無線通信の一例を示すタイムチャート図である。
【0096】最初、ポーリングアクセス期間に行われる
無線通信の具体例について説明する。図10において、
まず、制御局1は、ポーリングアクセス期間を設定する
ためのBeacon101(フレームパケット)を送信
する。これにより、Beacon101から所定時間1
26は、ポーリングアクセスのみが許可されることにな
る。次に、ポーリングリスト(図5)から、プライオリ
ティ1(最も高いプライオリティ)の組(無線局2およ
び3)を選択して、無線局2にDataパケット送信権
を、無線局3にDelayAckパケット送信権を与え
たことを示すCF−Multipoll102(通知パ
ケット)を送信する。
【0097】無線局2は、CF−Multipoll1
02を受信することによってDataパケットの送信権
を取得する。また、CF−Multipoll102に
は、通信可能時間P1が含まれており、無線局2は、こ
の時間P1と、Dataパケットの時間長と、無送信時
間α,βおよびγと、DelayAckパケットの時間
長とに基づいて、時間P1の間に送信するDataパケ
ットの個数を計算する。
【0098】例えば、P1=1800μsec,Dat
aパケット長=340μsec,α=15μsec,β
=25μsec,γ=35μsec,DelayAck
パケット長=150μsecである場合、Dataパケ
ット数Mは、次式を満足しなければならない。 M*(15+340)+25+150+35<1500 この式を整理すると、M<1590/355(=4.4
…)となり、指定された時間P1内に送信可能なDat
aパケット数は、最大4個であることがわかる。
【0099】無線局2は、無送信期間α115の後、D
ata109(データパケット)を送信し、再び無送信
期間α116の後、Data110を続けて送信する。
同様にData111,Data112も無送信期間α
117,118を設けて送信する。無線局2は、先に計
算した数(ここでは4個)のDataパケット109〜
112を送信し終えると、送信を停止する。その結果、
無送信期間αよりも長い無送信期間β119が発生する
ことになる。この時点で、無線局2は、受信局(無線局
3)からの応答パケットを待つために待機状態に入る。
【0100】無線局3は、この無送信期間β119を検
出することによって、無線局2がDataパケット送信
を一旦終えて待機状態に入っていること(すなわちCF
−Multipoll102の後に送られた一連のDa
taパケット109〜112の終端)を検知し、Del
ayAck113(応答パケット)を送信する。Del
ayAck113には、CF−Multipoll10
2以前に受信したDataパケット(図示せず)の受信
結果が示されている。
【0101】無線局2は、DelayAck113を受
信することにより、そこに示された受信結果から、以前
に送信権を得てDataパケットを送信した際もしエラ
ーが発生していれば、再送すべきDataパケットを認
識することができる。仮にDelayAck113の受
信に失敗しても、次の機会に受信するDelayAck
パケットにはDataパケット109〜112の受信結
果が含まれることから、後に再送を行なうことができ
る。
【0102】そして、DelayAck113の送信完
了に伴い、無線局2が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間β119より長い無送信期間γ
120が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
2は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局2から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。無線局
2が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ120より短いβ119(α118でもよい)を
おいてDataパケットを送信することも可能である。
制御局1は、無送信期間γ120の検出によって、無線
局2がDataパケット送信権を喪失し、無線局3がD
elayAckパケット送信権を喪失したことを検知す
る。
【0103】そして、制御局1は、所定時間126が残
っているか確認し、残っている場合にはポーリングリス
ト(図5)から次のプライオリティ2の組(無線局1お
よび3)を取り出し、無線局1(制御局自身)にDat
aパケット送信権を、無線局3にDelayAckパケ
ット送信権を与えたことを示すCF−Multipol
l103(通知パケット)を送信する。CF−Mult
ipoll103には、通信可能時間P2が記述されて
いる。
【0104】制御局1は、Dataパケット送信権を取
得すると、上記と同様にして、指定された時間内P2に
送信するDataパケット数を計算する(ここでは計算
結果が3個であるとする)。そして、無送信期間α12
1の後、データパケット(Data104)を送信し、
再び無送信期間α122の後、Data105を続けて
送信する。同様にData106も無送信期間α123
を設けて送信する。
【0105】制御局1は、先に計算した数(ここでは3
個)のDataパケット104〜106を送信し終える
と、送信を停止する。その結果、無送信期間αよりも長
い無送信期間β124が発生することになる。この時点
で、制御局1は、受信局(無線局3)からの応答パケッ
トを待つために待機状態に入る。
【0106】無線局3は、この無送信期間β124を検
出することによって、制御局1がDataパケット送信
を一旦終えて待機状態に入っていること(つまりCF−
Multipoll103の後に送られた一連のDat
aパケット104〜106の終端)を検知し、応答パケ
ット(DelayAck114)を送信する。Dela
yAck114には、CF−Multipoll103
以前に受信したDataパケットの受信結果が示されて
いる。
【0107】制御局1は、DelayAck114を受
信することにより、そこに示された受信結果から、前回
送信権を得て無線局3宛にDataパケットを送信した
際もしエラーが発生していれば、再送すべきDataパ
ケットを認識することができる。仮にDelayAck
114の受信に失敗しても、次の機会に受信するDel
ayAckには、Dataパケット104〜106の受
信結果が含まれることから、後に再送を行なうことがで
きる。
【0108】そして、DelayAck114の送信完
了に伴い、制御局1が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間β124より長い無送信期間γ
125が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、制御局
1は、Dataパケット送信権を喪失し、制御局1から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。制御局
1が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ125より短いβ124(α123でもよい)を
おいてDataパケットを送信することも可能である。
制御局1は、無送信期間γ125の検出によって、無線
局3がDelayAckパケット送信権を喪失したこと
を検知する。
【0109】そして、制御局1は、所定時間126が残
っているか確認し、残っている場合にはポーリングリス
ト(図5)から次のプライオリティ3の組を選択して、
新たな通知パケットを送信する。しかしこの場合、所定
時間126が残り少ないため、ポーリングアクセスを強
制的に中断するポーリングアクセス終了パケットである
CF−End107を送信することにより、各無線局2
〜4に対してポーリングアクセス中断を通知する。
【0110】それにより、次のBeacon108まで
はランダムアクセス期間となる。Beacon108以
降も前述と同様な処理が行われる。ただし、Beaco
n108によって新たなポーリングアクセス期間が設定
されると、直前のポーリングアクセス期間でどのプライ
オリティの組まで送信権が与えられたかに関わらず、再
びプライオリティ1の組から順に送信権が与えられる。
あるいは、直前のポーリングアクセス期間で例えばプラ
イオリティ3の組まで送信権が与えられたとすると、続
く新たなポーリングアクセス期間では、次のプライオリ
ティ4の組から順に送信権を与えるようにしてもよい。
【0111】次に、ランダムアクセス期間に行われる無
線通信の具体例について、図11を用いて説明する。図
11には、まず無線局1から無線局4へのデータ送信を
行い、次いで無線局4から無線局3へのデータ送信を行
う場合が示されている。図11において、無線局1は、
無線回線が使用中でないか確認し、使用中でなければ、
ランダムな時間をおいて送信要求を行なうパケットであ
るRTS(request to send)201を
無線局4に送信する。
【0112】無線局4は、RTS201を受信すると、
送信許可を行なうパケットであるCTS(clear
to send)206を無送信期間α215をおいて
送信することにより、データを送ってもよいことを無線
局1に通知する。
【0113】無線局1は、CTS206を受信すると、
データ送信に先立って、通信可能時間P3と、Data
パケットの時間長と、無送信時間α,βおよびγと、D
elayAckパケットの時間長とに基づいて、時間P
3の間に送信するDataパケットの個数を計算する。
計算方法はポーリングアクセス期間で行ったものと同様
であり、ここでは計算結果が3個であるとする。
【0114】次に、無線局1は、無線局1自身にDat
aパケット送信権を、無線局4にDelayAckパケ
ット送信権を与えたことを通知するためのパケットであ
るCF−Multipoll202を、無送信期間α2
16をおいて送信する。なお、無線局1は、CTS60
2を受信できなかったときには、無線局4へ再びRTS
201を送信する。
【0115】無線局1は、CF−Multipoll2
02を送信した時点でDataパケットの送信権を取得
し、無線局4は、CF−Multipoll202を受
信した時点でDelayAckパケットの送信権を取得
したことになる。
【0116】次に、無線局1は、計算した数(ここでは
3個)のDataパケット203〜205を、無送信期
間α217〜219をそれぞれおいて連続的に送信す
る。こうして3個のDataパケット203〜205を
送信し終えると、無線局1は、送信を停止する。その結
果、無送信期間α219よりも長い無送信期間β220
が発生することになる。この時点で、無線局1は、受信
局(無線局4)からの応答パケットを待つために待機状
態に入る。
【0117】無線局4は、この無送信期間β220を検
出することによって、無線局1がDataパケット送信
を一旦終えて待機状態に入っていることを検知し、応答
パケット(DelayAck207)を送信する。De
layAck207には、CF−Multipoll2
02以前に受信したDataパケット(図示せず)の受
信結果が示されている。
【0118】無線局1は、DelayAck207を受
信することにより、そこに示された受信結果から、以前
に送信権を得てDataパケットを送信した際もしエラ
ーが発生していれば、再送すべきDataパケットを認
識することができる。仮にDelayAck207の受
信に失敗しても、次の機会に受信するDelayAck
には、Dataパケット203〜205の受信結果が含
まれることから、後に再送を行なうことができる。
【0119】そして、DelayAck207の送信完
了に伴い、無線局1が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間β220より長い無送信期間γ
221が発生することになる。この時点で、無線局4
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
1は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局1から
無線局4へのデータ送信が完了したことになる。無線局
1が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ221より短いβ220(α219でもよい)を
おいてDataパケットを送信することも可能である。
【0120】なお、隠れ端末(ネットワークシステム内
において1つの無線局から見たときに電波が届かないた
め存在がわからない無線局)が発生していない場合に
は、RTSおよびCTSのやり取りを省くことができ
る。
【0121】また、CTSとCF−Multipoll
とを兼用することで、隠れ端末が発生している場合であ
っても、CTSを省くことが可能である。無線局1から
無線局4へのデータ送信が完了した後行われる無線局4
から無線局3へのデータ送信では、CTSが省かれてい
る。
【0122】無線局3へのデータ送信を希望する無線局
4は、最初、無線回線が使用中でないか確認し、使用中
でなければランダムな時間をおいて送信要求を行なうパ
ケットであるRTS(request to sen
d)208を無線局3に送信する。無線局3は、RTS
208を受信できれば、無線局4にDataパケット送
信権を、無線局3自身にDelayAckパケット送信
権を与えたことを通知するためのパケットであるCF−
Multipoll213を、無送信期間α222をお
いて送信する。CF−Multipoll213には、
通信可能時間P4が含まれている。
【0123】無線局4は、CF−Multipoll2
13を受信すると、データ送信に先立って、通信可能時
間P4と、Dataパケットの時間長と、無送信時間
α,βおよびγと、DelayAckパケットの時間長
とに基づいて、時間P4の間に送信するDataパケッ
トの個数を計算する。計算方法はポーリングアクセス期
間で行ったものと同様であり、ここでは計算結果が4個
であるとする。なお、無線局4がCF−Multipo
ll213を受信できなかったときには、再び送信要求
が行われる。
【0124】次に、無線局4は、計算した数(ここでは
4個)のDataパケット209〜212を、無送信期
間α223〜226をそれぞれおいて連続的に送信す
る。こうして4個のDataパケット209〜212を
送信し終えると、無線局4は、送信を停止する。その結
果、無送信期間α226よりも長い無送信期間β227
が発生することになる。この時点で、無線局4は、受信
局(無線局3)からの応答パケットを待つために待機状
態に入る。
【0125】無線局3は、この無送信期間β227を検
出することによって、無線局4がDataパケット送信
を一旦終えて待機状態に入っていることを検知し、応答
パケット(DelayAck214)を送信する。De
layAck214には、CF−Multipoll2
13以前に受信したDataパケット(図示せず)の受
信結果が示されている。
【0126】無線局4は、DelayAck214を受
信することによって、そこに示された受信結果から、以
前に送信権を得てDataパケットを送信した際もしエ
ラーが発生していれば、再送すべきDataパケットを
認識することができる。仮にDelayAck214の
受信に失敗しても、次の機会に受信するDelayAc
kパケットには、Dataパケット209〜212の受
信結果が含まれることから、後に再送を行なうことがで
きる。
【0127】そして、DelayAck214の送信完
了に伴い、無線局4が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間β227より長い無送信期間γ
228が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
4は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局4から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。無線局
3が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ228より短いβ227(α226でもよい)を
おいてDataパケットを送信することも可能である。
【0128】このように、本実施形態では、通信中にポ
ーリングアクセス期間とランダムアクセス期間とが交互
に発生し、ポーリングアクセス期間中は、いずれかの無
線局(ここでは無線局1)が制御局となって、一組の局
(例えば無線局2および3)を送信局および受信局とし
て選択し、指定された時間P内に通信を行う権利を付与
する。一方、ランダムアクセス期間中は、送受信すべき
データを持つ局(例えば無線局1および4)が、無線回
線が使用中か否かを判定して、使用中でなければ、指定
された時間P内に通信を行う権利を獲得することにより
送信局および受信局となる。
【0129】そして、いずれの期間でも、送信局は、指
定された時間P内に、一連のデータパケットを連続的に
送信し、受信局は、一連のデータパケットを受信終了し
た後、応答パケットを送信する。これにより、データパ
ケットを1つ受信する度に応答パケットを送信する場合
と比べ、同じ時間に伝送される応答パケットの個数が少
なくなる。伝送される応答パケット数が減れば、その
分、伝送可能なデータパケット数が増えるので、高い伝
送効率が得られるようになる。
【0130】また、本実施形態では、ポーリングアクセ
ス期間中、制御局1は、通信権を与えられた一組の局
が、指定された時間Pが経過する前に通信を終えた場
合、その通信権を強制的に消滅させる。これにより、次
の一組の局に前倒しで通信権を付与して通信を開始させ
ることができるので、さらに効率のよいデータ伝送を行
えるようになる。一方、ランダムアクセス期間中、送信
局および受信局は、指定された時間Pが経過する前に通
信を終えた場合、通信権を強制的に消滅させる。そうす
れば、別の送信局および受信局が前倒しで通信権を獲得
して通信を開始することができるので、さらに効率のよ
いデータ伝送を行えるようになる。
【0131】(第2の実施形態)図12は、本発明の第
2の実施形態に係る無線通信システムの構成を示すブロ
ック図である。図12において、無線通信システムは、
相互に無線通信を行う4つの無線局1〜4で構成され
る。
【0132】第1の実施形態では、ポーリングアクセス
期間とランダムアクセス期間とが交互に発生し、ポーリ
ングアクセス期間では無線局1が制御局となって無線局
間の通信を制御し、ランダムアクセス期間では1つ1つ
の無線局が自分で通信権を取得して通信を行った。これ
に対して、第2の実施形態では、ポーリングアクセス期
間は設定されず、常にランダムアクセスを行うことが可
能である。第2の実施形態で行われるランダムアクセス
は、第1の実施形態と同様である。
【0133】図12の各無線局1〜4は、図1の各無線
局1〜4と同じ構成を有し(図2および図3(b)を参
照)、同様の動作を行う(第1の実施形態の説明を参
照)。図12の各無線局1〜4の動作は、図1の各無線
局1〜4がランダムアクセスモード時に行う動作と同様
である(図9のフローチャートを参照)。図12のシス
テムで行われる無線通信の具体例は、第1の実施形態で
ランダムアクセス期間に行われる無線通信と同様である
(図11のタイムチャートを参照)。
【0134】以上のように、本実施形態では、常にラン
ダムアクセスが行われるが、そのような場合にも、高い
伝送効率が得られるようになる。
【0135】ところで、上記第1,第2の実施形態で
は、送信局は、Dataパケットを時間α間隔で続けて
送信し、予定数のDataパケットを送信し終えると、
それを以てパケット送信を一旦停止した。受信局は、D
ataパケットを受信し終えてから時間β(>α)を過
ぎても次のDataパケットが送られてこない場合に、
Data送信が一旦終了したと判定して、DelayA
ckパケットを応答した。
【0136】これに対して、下記第3,第4の実施形態
では、送信局は、Dataパケットを時間α間隔で続け
て送信し、予定数のDataパケットを送信し終えると
時間αをおいてAckReqを送信し、それを以てパケ
ット送信を一旦停止する。受信局は、AckReqパケ
ットを受信した場合に、Data送信が一旦終了したと
判定してDelayAckパケットを応答する。
【0137】すなわち、第1,第2の実施形態と、第
3,第4の実施形態とでは、1つの無線局からの一連の
Dataパケットの終端を検出するための処理だけが異
なっており、この終端処理以外は同様である。
【0138】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る無線通信システムの構成は、第1の実施形態と
同様であり、以下の説明にも図1を援用する。図1にお
いて、無線通信システムは、第1の実施形態と同様、相
互に無線通信を行う4つの無線局1〜4で構成されてい
る。無線局1は制御局となって、各無線局1〜4間の通
信を制御する。
【0139】各無線局1〜4の構成は、第1の実施形態
と同様であり、図2,図3を援用する。図2,図3に示
された各部は、第1の実施形態と同じものであり、同様
の動作を行う。ただし、無線局用の制御プログラム(図
3(b)参照)が第1の実施形態とは一部異なってお
り、その結果、第1の実施形態とは異なるやり方で、一
連のDataパケットの終端を検出する(この終端検出
以外の動作は同じである)。
【0140】制御局1(に備わる制御部14)が行う処
理は、第1の実施形態と同様であり(図4のフローチャ
ートを参照)、説明を省略する。以下、無線局1〜4の
動作について説明する。図13は、図1の無線局1〜4
(に備わる制御部14)が行う通信処理を示すフローチ
ャートである。図13において、無線局1〜4が起動さ
れると、最初、制御部14は、ランダムアクセスモード
で動作する(ステップS201a)。なお、ランダムア
クセスモード時の動作については、後述する。
【0141】続くステップS202からS209までの
処理は、第1の実施形態と同様であり(図8参照)、説
明を省略する。ステップS209でDataパケットの
生成および送信を停止させると、無送信期間αを夾んで
AckReqパケットを送信する(ステップS209
a)。そして、DelayAckパケットを受信し(ス
テップS210)、その後、ステップS216に進む。
【0142】ここでAckReqパケットは、一連のD
ataパケットの送信を一旦終えて待機状態に入ってい
る送信局が、受信局に対して応答を要求するために送信
するパケットであり、受信局の識別子と、応答要求とが
記述されている。
【0143】続くステップS211,S212の処理
は、第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。ス
テップS212で一連のDataパケットを受信開始さ
せた後に、制御部14は、AckReqパケットが送ら
れてきたか否かを判定し(ステップS213a)、判定
結果が否定であれば待機する。ステップS213aの判
定結果が肯定となると、送受信部11およびパケット処
理部12に命じて、まずDataパケットの受信および
処理を停止させ(ステップS214)、次いでDela
yAckパケットを送信させる(ステップS215)。
その後、ステップS216に進む。
【0144】続くステップS216,S217の処理
は、第1の実施形態と同様であり、説明を省略する。
【0145】次に、上記のステップS201a、すなわ
ちランダムアクセスモード時における無線局1〜4の動
作について説明する。図14は、図13のステップS2
01aの詳細を示すフローチャートである。図14にお
いて、ステップS301からステップS309までの処
理は、第1の実施形態と同様であり(図9のフローチャ
ートを参照)、説明を省略する。
【0146】ステップS309でDataパケットの生
成および送信を停止させた後、制御部14は、AckR
eqパケットを送信する(ステップS309a)。続く
ステップS310から314までの処理は、第1の実施
形態と同様であり、説明を送略する。ステップS314
で一連のDataパケットを受信開始させた後、制御部
14は、AckReqパケットが送られてきたか否かを
判定し(ステップS315a)、判定結果が否定であれ
ば待機する。
【0147】ステップS315aの判定結果が肯定とな
ると、制御部14は、まずDataパケットの受信処理
を停止させ(ステップS316)、次いでDelayA
ckパケットを送信する(ステップS317)。そし
て、図13のステップS202に進む。
【0148】以下には、図1のシステムで行われる無線
通信の具体例を説明する。前述のように、図1のシステ
ムでは、ポーリングアクセスが許可される期間と、ラン
ダムアクセスが許可される期間とが交互に発生する。図
15は、図1のシステムでポーリングアクセス期間に行
われる無線通信の一例を示すタイムチャート図、図16
は、図1のシステムでランダムアクセス期間に行われる
無線通信の一例を示すタイムチャート図である。
【0149】最初、ポーリングアクセス期間に行われる
無線通信の具体例について、図15を用いて説明する。
図15において、まず、制御局1は、ポーリングアクセ
ス期間を設定するためのBeacon101(フレーム
パケット)を送信する。これにより、Beacon10
1から所定時間126は、ポーリングアクセスのみが許
可されることになる。次に、ポーリングリスト(図5)
から、プライオリティ1(最も高いプライオリティ)の
組(無線局2および3)を選択して、無線局2にDat
aパケット送信権を、無線局3にDelayAckパケ
ット送信権を与えたことを示すCF−Multipol
l102(通知パケット)を送信する。
【0150】無線局2は、CF−Multipoll1
02を受信することによってDataパケットの送信権
を取得する。また、CF−Multipoll102に
は、通信可能時間P1が含まれており、無線局2は、こ
の時間P1と、Dataパケットの時間長と、無送信時
間αおよびγと、AckReqパケットの時間長と、D
elayAckパケットの時間長とに基づいて、時間P
1の間に送信するDataパケットの個数を計算する。
【0151】例えば、P1=1800μsec,Dat
aパケット長=340μsec,α=15μsec,γ
=35μsec,AckReqパケット長=150μs
ec,DelayAckパケット長=200μsecで
ある場合、Dataパケット数Mは、次式を満足しなけ
ればならない。M*(15+340)+(15+20
0)+(15+150)+35<1800この式を整理
すると、M<1385/355(=3.9…)となり、
指定された時間P1内に送信可能なDataパケット数
は、最大3個であることがわかる。
【0152】無線局2は、無送信期間α115の後、D
ata109(データパケット)を送信し、再び無送信
期間α116の後、Data110を続けて送信する。
同様にData111も無送信期間α117を設けて送
信する。無線局2は、先に計算した数(ここでは3個)
のDataパケット109〜111を送信し終えると、
無送信時間αをおいてAckReq112a(応答要求
パケット)を送信する。この時点で、無線局2は、受信
局(無線局3)からの応答パケットを待つために待機状
態に入る。
【0153】無線局3は、このAckReq112aを
受信することによって、無線局2がDataパケット送
信を一旦終えて待機状態に入っていること(すなわちC
F−Multipoll102の後に送られた一連のD
ataパケット109〜111の終端)を検知し、De
layAck113(応答パケット)を送信する。De
layAck113には、CF−Multipoll1
02以前に受信したDataパケット(図示せず)の受
信結果が示されている。
【0154】無線局2は、DelayAck113を受
信することにより、そこに示された受信結果から、以前
に送信権を得て一連のDataパケットを送信した際も
しエラーが発生していれば、再送すべきDataパケッ
トを認識することができる。仮にDelayAck11
3の受信に失敗しても、次の機会に受信するDelay
AckパケットにはDataパケット109〜111の
受信結果が含まれることから、後に再送を行なうことが
できる。
【0155】そして、DelayAck113の送信完
了に伴い、無線局2が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間α119aより長い無送信期間
γ120が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
2は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局2から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。無線局
2が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ120より短いα119aをおいてDataパケ
ットを送信することも可能である。制御局1は、無送信
期間γ120の検出によって、無線局2がDataパケ
ット送信権を喪失し、無線局3がDelayAckパケ
ット送信権を喪失したことを検知する。
【0156】そして、制御局1は、所定時間126が残
っているか確認し、残っている場合にはポーリングリス
ト(図5)から次のプライオリティ2の組を選択し(無
線局1および3)、無線局1(制御局自身)にData
パケット送信権を、無線局3にDelayAckパケッ
ト送信権を与えたこと示すCF−Multipoll1
03(通知パケット)を送信する。CF−Multip
oll103には、通信可能時間P2が記述されてい
る。
【0157】制御局1は、Dataパケット送信権を取
得すると、上記と同様にして、指定された時間P2内に
送信するDataパケット数を計算する(ここでは計算
結果が2個であるとする)。そして、無送信期間α12
1の後、データパケット(Data104)を送信し、
再び無送信期間α122の後、Data105を続けて
送信する。
【0158】制御局1は、先に計算した数(ここでは2
個)のDataパケット104,105を送信し終える
と、時間α123をおいてAckReqパケット106
aを送信する。この時点で、無線局1は、受信局(無線
局3)からの応答パケットを待つために待機状態に入
る。
【0159】無線局3は、このAckReqパケット1
06aを検出することによって、制御局1がDataパ
ケット送信を一旦終えて待機状態に入っていること(つ
まりCF−Multipoll103の後に送られた一
連のDataパケット104,105の終端)を検知
し、無送信期間α124aをおいてDelayAck1
14(応答パケット)を送信する。DelayAck1
14には、CF−Multipoll103以前に受信
した一連のDataパケットの受信結果が示されてい
る。
【0160】制御局1は、DelayAck114を受
信することにより、そこに示された受信結果から、前回
送信権を得て無線局3宛にDataパケットを送信した
際もしエラーが発生していれば、再送すべきDataパ
ケットを認識することができる。仮にDelayAck
114の受信に失敗しても、次の機会に受信するDel
ayAckには、Dataパケット104,105の受
信結果が含まれることから、後に再送を行なうことがで
きる。
【0161】そして、DelayAck114の送信完
了に伴い、制御局1が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間α124aより長い無送信期間
γ125が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、制御局
1は、Dataパケット送信権を喪失し、制御局1から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。制御局
1が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ125より短いα124aをおいてDataパケ
ットを送信することも可能である。制御局1は、無送信
期間γ125の検出によって、無線局3がDelayA
ckパケット送信権を喪失したことを検知する。
【0162】そして、制御局1は、所定時間126が残
っているか確認し、残っている場合にはポーリングリス
ト(図5)から次のプライオリティ3の組を選択して、
新たな通知パケット(CF−Multipoll)を送
信する。しかしこの場合、所定時間126が残り少ない
ため、ポーリングアクセスを強制的に中断するポーリン
グアクセス終了パケットであるCF−End107を送
信することにより、各無線局2〜4に対してポーリング
アクセス中断を通知する。
【0163】それにより、次のBeacon108まで
はランダムアクセス期間となる。Beacon108以
降も前述と同様な処理が行われる。ただし、Beaco
n108によって新たなポーリングアクセス期間が設定
されると、直前のポーリングアクセス期間でどのプライ
オリティの組まで送信権が与えられたかに関わらず、再
びプライオリティ1の組から順に送信権が与えられる。
あるいは、直前のポーリングアクセス期間で例えばプラ
イオリティ3の組まで送信権が与えられたとすると、続
く新たなポーリングアクセス期間では、次のプライオリ
ティ4の組から順に送信権を与えるようにしてもよい。
【0164】次に、ランダムアクセス期間に行われる無
線通信の具体例について、図16を用いて説明する。図
16には、まず無線局1から無線局4へのデータ送信を
行い、次いで無線局4から無線局3へのデータ送信を行
う場合が示されている。図16において、無線局1は、
無線回線が使用中でないか確認し、使用中でなければ、
ランダムな時間をおいて送信要求を行なうパケットであ
るRTS(request to send)201を
無線局4に送信する。
【0165】無線局4は、RTS201を受信すると、
送信許可を行なうパケットであるCTS(clear
to send)206を無送信期間α215をおいて
送信することにより、データを送ってもよいことを無線
局1に通知する。
【0166】無線局1は、CTS206を受信すると、
データ送信に先立って、通信可能時間P3と、Data
パケットの時間長と、無送信時間αおよびγと、Ack
Reqパケットの時間長と、DelayAckパケット
の時間長とに基づいて、時間P3の間に送信するDat
aパケットの個数を計算する。計算方法はポーリングア
クセス期間で行ったものと同様であり、ここでは計算結
果が2個であるとする。
【0167】次に、無線局1は、無線局1自身にDat
aパケット送信権を、無線局4にDelayAckパケ
ット送信権を与えたことを通知するためのパケットであ
るCF−Multipoll202を、無送信期間α2
16をおいて送信する。なお、無線局1は、CTS20
6を受信できなかったときには、再びRTS201を送
信する。
【0168】無線局1は、CF−Multipoll2
02を送信した時点でDataパケットの送信権を取得
し、無線局4は、CF−Multipoll202を受
信した時点でDelayAckパケットの送信権を取得
したことになる。
【0169】次に、無線局1は、計算した数(ここでは
2個)のDataパケット203,204を、無送信期
間α217,219をそれぞれおいて連続的に送信す
る。こうして2個のDataパケット203,204を
送信し終えると、無線局1は、時間αをおいてAckR
eqパケット205aを送信し、それを以て送信を停止
する。この時点で、無線局1は、受信局(無線局4)か
らの応答パケットを待つために待機状態に入る。
【0170】無線局4は、このAckReqパケット2
05aを検出することによって、無線局1がDataパ
ケット送信を一旦終えて待機状態に入っていることを検
知し、DelayAck207(応答パケット)を送信
する。DelayAck207には、CF−Multi
poll202以前に受信した一連のDataパケット
(図示せず)の受信結果が示されている。
【0171】無線局1は、DelayAck207を受
信することにより、そこに示された受信結果から、以前
に送信権を得てDataパケットを送信した際もしエラ
ーが発生していれば、再送すべきDataパケットを認
識することができる。仮にDelayAck207の受
信に失敗しても、次の機会に受信するDelayAck
にはDataパケット203,204の受信結果が含ま
れることから、後に再送を行なうことができる。
【0172】そして、DelayAck207の送信完
了に伴い、無線局1が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間α220aより長い無送信期間
γ221が発生することになる。この時点で、無線局4
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
1は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局1から
無線局4へのデータ送信が完了したことになる。無線局
1が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ221より短いα220aをおいてDataパケ
ットを送信することも可能である。
【0173】なお、隠れ端末(ネットワーク内において
1つの無線局から見たときに電波が届かないため存在が
わからない無線局)が発生していない場合には、RTS
およびCTSのやり取りを省くことができる。
【0174】また、CTSとCF−Multipoll
とを兼用することで、隠れ端末が発生している場合であ
っても、CTSを省くことが可能である。無線局1から
無線局4へのデータ送信が完了した後行われる無線局4
から無線局3へのデータ送信では、CTSが省かれてい
る。
【0175】無線局3へのデータ送信を希望する無線局
4は、最初、無線回線が使用中でないか確認し、使用中
でなければランダムな時間をおいて送信要求を行なうパ
ケットであるRTS(request to sen
d)208を無線局3に送信する。無線局3は、RTS
208を受信できれば、無線局4にDataパケット送
信権を、無線局3自身にDelayAckパケット送信
権を与えたことを通知するためのパケットであるCF−
Multipoll213を、無送信期間α222をお
いて送信する。CF−Multipoll213には、
通信可能時間P4が含まれている。
【0176】無線局4は、CF−Multipoll2
13を受信すると、データ送信に先立って、通信可能時
間P4と、Dataパケットの時間長と、無送信時間α
およびγと、AckReqパケットの時間長と、Del
ayAckパケットの時間長とに基づいて、時間P4の
間に送信するDataパケットの個数を計算する。計算
方法はポーリングアクセス期間で行ったものと同様であ
り、ここでは計算結果が3個であるとする。なお、無線
局4がCF−Multipoll213を受信できなか
ったときには、再び送信要求が行われる。
【0177】次に、無線局4は、計算した数(ここでは
3個)のDataパケット209〜211を、無送信期
間α223〜225をそれぞれおいて連続的に送信す
る。こうして3個のDataパケット209〜211を
送信し終えると、無線局4は、時間αをおいてAckR
eqパケット212aを送信し、それを以て送信を停止
する。この時点で、無線局4は、受信局(無線局3)か
らの応答パケットを待つために待機状態に入る。
【0178】無線局3は、このAckReqパケット2
12aを受信することによって、無線局4がDataパ
ケット送信を一旦終えて待機状態に入っていることを検
知し、DelayAck214(応答パケット)を送信
する。DelayAck214には、CF−Multi
poll213以前に受信した一連のDataパケット
(図示せず)の受信結果が示されている。
【0179】無線局4は、DelayAck214を受
信することによって、そこに示された受信結果から、以
前に送信権を得てDataパケットを送信した際もしエ
ラーが発生していれば、再送すべきDataパケットを
認識することができる。仮にDelayAck214の
受信に失敗しても、次の機会に受信するDelayAc
kパケットには、Dataパケット209〜211の受
信結果が含まれることから、後に再送を行なうことがで
きる。
【0180】そして、DelayAck214の送信完
了に伴い、無線局4が送信するDataパケットがなく
なった場合、無送信期間α227aより長い無送信期間
γ228が発生することになる。この時点で、無線局3
は、DelayAckパケット送信権を喪失し、無線局
4は、Dataパケット送信権を喪失し、無線局4から
無線局3へのデータ送信が完了したことになる。無線局
4が送信するDataパケットがまだある場合、無送信
期間γ228より短いα227aをおいてDataパケ
ットを送信することも可能である。
【0181】なお、本実施形態では、送信局は、一連の
Dataパケットを送信終了した後、AckReqパケ
ットを送信したが、AckReqパケットの代わりに、
空きパケットを送信してもよい。さらには、Dataパ
ケットや他の制御パケットと区別可能なパケットであれ
ば、どのようなパケットを送信しても、一連のData
パケットの終端検出を行える。
【0182】このように、本実施形態によれば、前述し
た第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0183】なお、第1の実施形態では、受信局は、無
送信時間αよりも長い無送信時間βの検出を以て、一連
のデータパケットを受信終了したと判断し、応答パケッ
トの送信を実行する。これに対し、第3の実施形態で
は、送信局が一連のデータパケットに引き続いて応答要
求パケットを送信し、受信局は、応答要求パケットの受
信を以て、一連のデータパケットを受信終了したと判断
し、応答パケットの送信を実行する。
【0184】第1の実施形態のように無送信期間に基づ
いて一連のデータパケットの受信終了を検出する方が、
第3の実施形態のように応答要求パケットに基づいて一
連のデータパケットの受信終了を検出するよりも、応答
要求パケットが伝送されない分、伝送可能なデータパケ
ット数は多くなり、より高い伝送効率が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る無線ネットワー
クシステムの構成を示すブロック図である(第3の実施
形態にも援用)。
【図2】図1の制御局1および各無線局2〜4の構成例
を示すブロック図である。
【図3】(a)は、図1の制御局1に備わるROMの内
容を示すメモリマップである。(b)は、図1の無線局
2〜4に備わるROMの内容を示すメモリマップであ
る。
【図4】図1の制御局1が行うポーリング処理を示すフ
ローチャートである。
【図5】図1の制御局1が参照するポーリングリストの
一例を示す図である。
【図6】CF−Multipollパケットの構成例を
示す図である。
【図7】DelayAckパケットの構成例を示す図で
ある。
【図8】図1の各無線局1〜4が行う通信処理を示すフ
ローチャートである。
【図9】図8のステップS201の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図10】図1のシステムでポーリングアクセス期間に
行われる無線通信の一例を示すタイムチャート図であ
る。
【図11】図1のシステムでランダムアクセス期間に行
われる無線通信の一例を示すタイムチャート図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る無線通信シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図13】第3の実施形態において、図1の無線局1〜
4が行う通信処理を示すフローチャートである。
【図14】図13のステップS201の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図15】図1のシステム(第3の実施形態)でポーリ
ングアクセス期間に行われる無線通信の一例を示すタイ
ムチャート図である。
【図16】図1のシステム(第3の実施形態)でランダ
ムアクセス期間に行われる無線通信の一例を示すタイム
チャート図である。
【図17】制御局がなく無線局のみで構成された従来の
ネットワークを示すブロック図である。
【図18】図17のネットワークで行われる、ランダム
アクセスによる従来の通信方法を示すタイムチャート図
である。
【図19】制御局と無線局とで構成された別の従来のネ
ットワークを示すブロック図である。
【図20】図19のネットワークで行われる、ポーリン
グアクセスによる従来の通信方法を示すタイミングチャ
ート図である。
【符号の説明】
1〜4 無線局(ただし無線局1は、ポーリングモード
時に制御局となる) 11 送受信部 12 パケット処理部 13 記憶部 14 制御部 102,103,202,213 通知パケット(CF
−Multipoll) 113,114,207,214 応答パケット(De
layAck) 106a,112a,205a,212a 応答要求パ
ケット(AckReq) 104〜106,109〜112,203〜205,2
09〜212 データパケット(Data) 201,208 要求パケット(RTS) 206 許可パケット(CTS)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 泰男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5K033 CA01 CA11 CC01 DA01 DA17 5K034 AA02 DD02 EE03 EE11 FF01 FF13 LL01 5K067 AA13 BB21 CC04 CC08 DD11 DD24 EE02 EE16 EE25 GG01 HH21

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の局が1つの無線回線を時分割的に
    使用して通信を行うための方法であって、 前記複数の局のいずれかが、当該複数の局間の通信を制
    御する制御局となり、 前記制御局は、 前記複数の局の中から一組の局を送信局および受信局と
    して選択して、指定された時間P内に前記無線回線を使
    用して通信を行う権利を付与し、 前記送信局は、 指定された時間P内に送信可能なパケットの個数を計算
    し、 当該計算の結果を超えない個数のデータパケットを連続
    的に、前記受信局宛に送信し、 前記受信局は、 前記送信局から送られてくる一連のデータパケットを受
    信開始し、 当該一連のデータパケットを受信終了すると、前記送信
    局宛に応答パケットを送信することを特徴とする、通信
    方法。
  2. 【請求項2】 前記制御局は、前記送信局が送信するデ
    ータがなくなったと判断すると、指定された時間Pが経
    過する前であっても、前記送信局および受信局に付与さ
    れた通信権を消滅させることを特徴とする、請求項1に
    記載の通信方法。
  3. 【請求項3】 前記制御局は、当該一組の局宛に、付与
    された通信権と、指定された時間Pとが記述された通知
    パケットを送信し、 前記送信局は、 前記制御局からの通知パケットを受信し、 当該通知パケット中の記述に基づいて、前記計算および
    前記一連のデータパケットの送信を行い、 前記受信局は、 前記制御局からの通知パケットを受信し、 当該通知パケット中の記述に基づいて、前記一連のデー
    タパケットの受信と、前記応答パケットの送信とを行う
    ことを特徴とする、請求項2に記載の通信方法。
  4. 【請求項4】 前記送信局は、前記一連のデータパケッ
    トを送信終了すると、前記受信局宛に応答要求パケット
    を送信し、 前記受信局は、前記送信局からの応答要求パケットを受
    信することにより一連のデータパケットを受信終了した
    と判断することを特徴とする、請求項2に記載の通信方
    法。
  5. 【請求項5】 前記送信局は、前記一連のデータパケッ
    トおよび応答要求パケットを間に無送信時間αを夾みな
    がら送信し、 前記制御局は、無送信時間αよりも長い無送信時間γを
    検出した時点で、前記送信局が送信するデータがなくな
    ったと判断して、前記一組の局に付与した通信権を消滅
    させることを特徴とする、請求項4に記載の通信方法。
  6. 【請求項6】 前記送信局は、前記一連のデータパケッ
    トを間に無送信時間αを夾みながら送信し、 前記受信局は、無送信時間αよりも長い無送信時間βを
    検出した時点で一連のデータパケットを受信終了したと
    判断することを特徴とする、請求項2に記載の通信方
    法。
  7. 【請求項7】 前記制御局は、無送信時間βよりも長い
    無送信時間γを検出した時点で、前記送信局が送信する
    データがなくなったと判断して、前記一組の局に付与し
    た通信権を消滅させることを特徴とする、請求項6に記
    載の通信方法。
  8. 【請求項8】 前記制御局は、複数組の無線局が登録さ
    れたポーリングリストを参照して前記一組の局を選択す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の通信方法。
  9. 【請求項9】 前記ポーリングリストに登録されている
    一組一組の局には、それぞれ優先度が設定されており、
    前記制御局は、どの組を選択するかを優先度に基づいて
    決定することを特徴とする、請求項8に記載の通信方
    法。
  10. 【請求項10】 前記受信局が送信する応答パケットに
    は、前記通知パケットの前に受信した一連のデータパケ
    ットの受信状態が記述されていることを特徴とする、請
    求項1に記載の通信方法。
  11. 【請求項11】 複数の局が1つの無線回線を時分割的
    に使用して通信を行うための方法であって、 前記複数の局のうち送受信すべきデータを持つ一組の局
    は、 前記無線回線が使用中であるか否かを判定し、 当該判定の結果が否定の場合、指定された時間P内に前
    記無線回線を使用して通信を行う権利を獲得することに
    より送信局および受信局となり、 前記送信局は、 指定された時間P内に送信可能なパケットの個数を計算
    し、 当該計算の結果を超えない個数のデータパケットを連続
    的に、前記受信局宛に送信し、 前記受信局は、 前記送信局から送られてくる一連のデータパケットを受
    信開始し、 当該一連のデータパケットを受信終了すると、前記送信
    局宛に応答パケットを送信することを特徴とする、通信
    方法。
  12. 【請求項12】 前記送信局および前記受信局は、当該
    送信局が送信するデータがなくなったと判断すると、指
    定された時間Pが経過する前であっても、自身が獲得し
    た通信権を消滅させることを特徴とする、請求項11に
    記載の通信方法。
  13. 【請求項13】 前記送信局は、当該判定の結果が否定
    の場合、ランダムな時間が経過した後、前記受信局宛に
    要求パケットを送信し、 前記受信局は、 前記送信局からの要求パケットを受信すると、前記送信
    局宛に許可パケットを送信し、 前記送信局は、 前記受信局からの許可パケットを受信することにより前
    記通信権を獲得して、前記受信局宛に、獲得した通信権
    と、指定された時間Pとが記述された通知パケットを送
    信することを特徴とする、請求項12に記載の通信方
    法。
  14. 【請求項14】 前記送信局は、当該判定の結果が否定
    の場合、ランダムな時間が経過した後、前記受信局宛に
    要求パケットを送信し、 前記受信局は、 前記送信局からの要求パケットを受信することにより前
    記通信権を獲得して、前記送信局宛に、獲得した通信権
    と、指定された時間Pとが記述された通知パケットを送
    信することを特徴とする、請求項12に記載の通信方
    法。
  15. 【請求項15】 前記送信局は、前記一連のデータパケ
    ットを送信終了すると、前記受信局宛に応答要求パケッ
    トを送信し、 前記受信局は、前記送信局からの応答要求パケットを受
    信することにより一連のデータパケットを受信終了した
    と判断することを特徴とする、請求項12に記載の通信
    方法。
  16. 【請求項16】 前記受信局は、応答パケットを送信し
    た後に、無送信時間αよりも長い無送信時間γを検出し
    た時点で、前記送信局が送信するデータがなくなったと
    判断して、自身が獲得した通信権を消滅させることを特
    徴とする、請求項15に記載の通信方法。
  17. 【請求項17】 前記送信局は、前記一連のデータパケ
    ットを間に無送信時間αを夾みながら送信し、 前記受信局は、無送信時間αよりも長い無送信時間βを
    検出した時点で一連のデータパケットを受信終了したと
    判断することを特徴とする、請求項12に記載の通信方
    法。
  18. 【請求項18】 前記受信局は、応答パケットを送信し
    た後に、無送信時間βよりも長い無送信時間γを検出し
    た時点で、前記送信局が送信するデータがなくなったと
    判断して、自身が獲得した通信権を消滅させることを特
    徴とする、請求項17に記載の通信方法。
  19. 【請求項19】 複数の局が1つの無線回線を時分割的
    に使用して通信を行うために、当該複数の局の中から一
    組の局を選択して、指定された時間内に当該無線回線を
    使用して通信を行う権利を付与するような通信方法に用
    いられ、選択された一組の局宛に、付与された通信権を
    通知するべく送られるパケットであって、 選択された一組の局の識別子、 指定された時間、および前記一組の局に付与された、前
    記指定された時間内に前記無線回線を使用して通信を行
    う権利が記述されている、通知パケット。
  20. 【請求項20】 複数の局が1つの無線回線を時分割的
    に使用して通信を行うために、当該複数の局の中から送
    信局および受信局として一組の局を選択して、指定され
    た時間内に当該無線回線を使用して通信を行う権利を付
    与するような通信方法に用いられ、送信局および受信局
    宛に通信権を通知するための通知パケットが送られた
    後、送信局から受信局へ一連のデータパケットが送信さ
    れるのを受けて、受信局から送信局へと応答されるパケ
    ットであって、 前記送信局の識別子、および前記受信局が前記通知パケ
    ットの前に受信した一連のデータパケットの受信状態が
    記述されていることを特徴とする、応答パケット。
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