JP2003077625A - 除霜用ヒータ及びこの除霜用ヒータを備えた冷蔵庫 - Google Patents

除霜用ヒータ及びこの除霜用ヒータを備えた冷蔵庫

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JP2003077625A
JP2003077625A JP2001268478A JP2001268478A JP2003077625A JP 2003077625 A JP2003077625 A JP 2003077625A JP 2001268478 A JP2001268478 A JP 2001268478A JP 2001268478 A JP2001268478 A JP 2001268478A JP 2003077625 A JP2003077625 A JP 2003077625A
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heater
heater wire
defrosting
glass tube
insulating member
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Application number
JP2001268478A
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English (en)
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Ichiro Onishi
一郎 大西
Yukio Morikawa
行男 森川
Akinori Tsujimoto
明徳 辻本
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷媒を封入した冷凍サイクルの冷却器に付着
・堆積した霜を加熱により除去する除霜用ヒータにおい
て、ヒータの小型化を図る。 【解決手段】 ガラス管54と、ガラス管54内部に設
置した金属抵抗体からなるヒータ線52と、ガラス管5
4の両端開口部を覆う栓59と、栓59を貫通しヒータ
線52の端部に接続されるリード線56とで構成し、ヒ
ータ線52は薄肉、薄幅の帯状金属抵抗体を矩形波状に
連ねたものであり、ヒータ線52の巻加工がなく、断面
積を小さくしても加工時の断線を抑制でき、小型の除霜
用ヒータを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫等の冷凍サイ
クルの冷却器に付着・堆積した霜を除霜する除霜用ヒー
タ及びこの除霜用ヒータを備えた冷蔵庫に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵庫に使用されている除霜用ヒ
ータに関するものとしては、特開平6−147732号
公報に開示されている。
【0003】以下、図面を参照しながら上記従来の除霜
用ヒータについて説明する。図8は従来の除霜用ヒータ
を示す断面図であり、図8において、1は除霜用ヒータ
であり、ガラス管製のヒータ本体2と、ヒータ本体2内
に配置されるヒータ線3と、ヒータ線3を支持するリン
グ状の支持体4と、ヒータ線3に接続部5を介してつな
がるリード線6と、このリード線6の引き込み孔7を有
するゴムキャップ8とで構成される。ヒータ線3は金属
抵抗線をコイル状に巻くことで抵抗値を確保し、コイル
状に巻かれた金属抵抗線に一定の張力を付加すること
で、コイル間に隙間を与えて保持させるものが一般的で
ある。
【0004】除霜用ヒータ1は、冷却器(図示せず)に
付着した霜を除霜する際に通電されるものであり、約4
00℃に加熱されて冷却器の霜を融解する。融解したド
レン水はドレンパン(図示せず)に集められて、ここか
らチューブ(図示せず)を介して蒸発皿(図示せず)に
導かれそこで蒸発する。
【0005】ここで、除霜用ヒータ1の発熱量が一定と
した場合、除霜用ヒータ1は小型である方が設置容積を
小さくでき省スペース化を図る上で有利であり、理論的
にはヒータ線3の断面積を小さくし巻数を減らすこと
や、或は巻径を小さくすることによって小型化は可能で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
ヒータ線3の断面積を小さくしていくと、ヒータ線3を
コイル状にする巻加工時の張力又は圧縮力により断線が
起こりやすく、使用するヒータ線3の断面積を小さくす
るには限界があり、単位長さ当たりの抵抗値をあげて、
除霜用ヒータ1を小型化することは現実にはできなかっ
た。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の発明は、冷媒を封入した冷凍サイクルの冷却器に付着
・堆積した霜を加熱により除去する除霜用ヒータにおい
て、ガラス管と、前記ガラス管内部に設置した金属抵抗
体からなるヒータ線と、前記ガラス管の両端開口部を覆
う栓と、前記栓を貫通し前記ヒータ線の端部に接続され
るリード線とで構成し、前記ヒータ線は薄肉、細幅の帯
状金属抵抗体を波状に連ねたものであり、波状に連ねる
ことで抵抗値を確保できるので、ヒータ線を巻加工する
必要がなく、断面積を小さくしても加工時の断線を抑制
できる。
【0008】次に請求項2に記載の発明は、請求項1の
発明において、ヒータ線が耐熱性の絶縁部材の表面に保
持されているものであり、ヒータ線の断面積が小さくな
ることで生じる弛みを防止することができる。
【0009】次に請求項3に記載の発明は、冷媒を封入
した冷凍サイクルの冷却器に付着・堆積した霜を加熱に
より除去する除霜用ヒータにおいて、ガラス管と、前記
ガラス管内部に設置した金属抵抗体からなるヒータ線
と、前記ヒータ線を保持する耐熱性の絶縁部材と、前記
ガラス管の両端開口部を覆う栓と、前記栓を貫通し前記
ヒータ線の端部に接続されるリード線とで構成し、前記
絶縁部材は円柱状を成し、前記ヒータ線は薄肉、細幅の
帯状金属抵抗体から成り前記絶縁部材の円周面に螺旋状
に巻き付いて保持されている、或は付着して保持されて
いるものであり、薄肉・細幅の帯状金属抵抗体を絶縁部
材の円周面をガイドとして螺旋状に付着させるだけでよ
く、従来のヒータ線の様にコイル状に塑性加工する際に
張力や圧縮力を必要としないので加工時の断線が起こり
難い。
【0010】次に請求項4に記載の発明は、請求項2と
請求項3の発明において、ヒータ線は耐熱性の絶縁部材
の表面に金属抵抗体の粉末を所定形状に塗布して焼成し
たものであり、形状の作成が容易になる。
【0011】次に請求項5に記載の発明は、請求項2と
請求項3の発明において、ヒータ線は耐熱性の絶縁部材
の表面に金属抵抗体の溶融したものを所定形状に塗布し
て冷却したものであり、ヒータ線を更に細く、薄くする
ことが容易になる。
【0012】次に請求項6に記載の発明は、請求項3の
発明において、ヒータ線は耐熱性の絶縁部材の円周面に
薄肉、細幅の帯状金属抵抗体を螺旋状に巻き付けて通電
加熱したものであり、通電加熱により帯状金属抵抗体を
螺旋形状に塑性変形させるので、引張、圧縮による加工
が不要でヒータ線の断線が起こり難く、作業性も良い。
【0013】次に請求項7に記載の発明は、請求項3か
ら請求項6のいずれか一項に記載の発明において、絶縁
部材の端部がヒータ線と同質の材料から成る電極で覆わ
れているものであり、リード線との接続部となる絶縁部
材の端部と、ヒータ線との密着が容易になり接続部の信
頼性が向上する。
【0014】次に請求項8に記載の発明は、請求項7に
記載の発明において、絶縁材料の端部を覆う電極は、ヒ
ータ線が前記絶縁部材表面に成形される際に同時に成形
されるものであり、絶縁部材の端部に電極を付ける作業
を、絶縁部材にヒータ線を成形する作業で代用できるの
で、作業性が向上する。
【0015】次に請求項9に記載の発明は、請求項1か
ら請求項8のいずれか一項に記載の除霜用ヒータを備え
た冷蔵庫であり、除霜用ヒータの設置容積が減少するこ
とで、庫内の有効容積が増加する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による除霜用ヒータ
の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
【0017】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1による除霜用ヒータを示す要部断面図であり、図2
は図1のA−A線側から観た側面図であり、図3は同実
施の形態による除霜用ヒータのヒータ線を示す正面図で
ある。
【0018】図1、図2、図3において、51は蒸発器
(冷却器)に付着した霜を加温により融解し除去する除
霜用ヒータであり、52は薄肉で細幅の帯状金属抵抗体
を矩形波状に連ねて抵抗値を確保したヒータ線であり、
ヒータ線52は耐熱性のある絶縁部材53の表面に密着
保持されているので、薄肉・細幅でも弛むことはない。
なお、実施の形態1では、絶縁部材53にセラミックを
採用している。
【0019】ヒータ線52は、粉末化した金属抵抗体に
糊成分を加えて練り込むことで流動体にし、絶縁部材5
3の表面に矩形波を模った透過膜を配置して、その透過
膜に前記流動体を塗布することで、薄肉・細幅の矩形波
状ヒータ線の原形を得ることができる。そして、塗布後
に絶縁部材53と共に焼成することで密着保持させるこ
とができる。なお、ヒータ線52の厚さ寸法は約1.7
μm、幅寸法は約0.5mmに設定している。
【0020】絶縁部材53の両端部はヒータ線52と同
じ材質から成る電極52aで覆われており、ヒータ線5
2を接合した際の密着が容易である。なお、実施の形態
1では、絶縁部材53の表面にヒータ線52を成形させ
る際に、電極52aも同時に一体成形させるので、ヒー
タ線52と電極52aの継ぎ目が存在せず断線し難く、
さらに信頼性が高くなっている。
【0021】54はヒータ線52を覆う第1のガラス管
であり、外形10.5mm、内径8.5mmの円筒形状
を成し、両端を開口している。55は第1のガラス管5
4を覆う第2のガラス管であり、外形20mm、内径1
7mmの円筒形状を成し、両端を開口している。第1の
ガラス管54の全長は第2のガラス管55の全長よりも
17mm長く、それぞれ全長の中点をそろえて配置した
ときに、第1のガラス管54の端面が第2のガラス管5
5の端面から8.5mm突出するようにしている。
【0022】56はヒータ線52に接続されるリード線
であり、57はヒータ線52とリード線56を連結する
導電性の連結部材である。連結部材57は所定の圧力で
電極52aを保持する電極保持部57aと、リード線5
6を挿入して圧接する連結管57bから成る。
【0023】58は円板状の位置決め板であり、中央に
は連結部材57の連結管57bを挿入する孔58aを有
している。位置決め板58の外形は第1のガラス管54
の外径と同じか、わずかに小さく形成されている。
【0024】ヒータ線52とリード線56の接続手順
は、先に事前作業として、第1のガラス管54内へヒー
タ線52が保持された絶縁部材53を挿入しておき、さ
らに連結部材57の連結管57bを位置決め板58の孔
58aに入れ、位置決め板58が連結管57bの中央に
位置するまで挿入しておく。そしてリード線56の端部
を連結管57bの開口端から挿入し、位置決め板58を
変形させないように連結管57bの開口端近傍を治具で
かしめる。
【0025】位置決め板58は連結管57bの開口端近
傍が変形しているので連結管57bから抜け落ちること
は無い。そして、連結管57bとリード線56の接続が
完了した連結部材57の電極保持部57aを、第1のガ
ラス管54内に進入させ、絶縁部材53の端部に成形さ
れたヒータ線52の電極52aを電極保持部57aに押
圧挿入する。
【0026】電極保持部57aはコ字状に成形されてお
り、開口端及び閉端の幅寸法はヒータ線52の電極52
aの幅寸法よりわずかに小さく設定されているので、電
極保持部57aに電極52aを挿入すると、電極保持部
57aは電極52aを一定の圧力で保持することにな
る。
【0027】59は第1のガラス管54と第2のガラス
管55の開口端を覆う、シリコンゴム製の栓である。栓
59はリード線56が挿入されるリード線挿入孔59a
が設けられており、リード線56の栓59への挿入はリ
ード線56の端部が連結管57bでかしめられる以前に
行われている方が作業性は良い。
【0028】栓59は円筒状突起60を有し、その内周
60aの直径は第1のガラス管54の外径より約1mm
小さく、外周60bの直径は第2のガラス管55の内径
と同寸法に成形されている。このため、栓59を第1の
ガラス管54と第2のガラス管55の開口端にはめ込む
際には、第1のガラス管54が圧入気味に内周60aに
入り込み、これによって外周60bがすこし拡大し、第
2のガラス管55内に外周60bが圧入気味に入り込
む。
【0029】位置決め板58は第1のガラス管54の端
面と円筒状突起60の奥壁60cにはさまれ、位置決め
板58の外周縁は円筒状突起60の内周60aと密着す
る。
【0030】位置決め板58の外径は、第1のガラス管
54の外径と同じか、わずかに小さく成形されているだ
けなので、位置決め板58が第1のガラス管54の内部
に入り込むことはない。
【0031】図7は本発明の実施の形態1による除霜用
ヒータを備えた冷蔵庫の冷凍システムの略図であり、図
7おいて、61は圧縮機、62は凝縮器、63は減圧機
構、64は蒸発器であり、圧縮機61と凝縮器62と蒸
発器64を機能的に接続された冷凍サイクルの内部には
可燃性冷媒が封入されている。
【0032】65は蒸発器64に冷蔵庫庫内の空気を吹
き付けるファンであり、66は蒸発器64で融解した霜
が除霜用ヒータ51に直接滴下しないように除霜用ヒー
タ51を覆う傘である。
【0033】以上のように構成された除霜用ヒータにつ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機61の運転によ
り冷凍サイクルの蒸発器64が冷却され、圧縮機61の
運転と同時に作動するファン65により冷蔵庫の庫内空
気が、冷却された蒸発器64を通過し、蒸発器64と熱
交換された冷気が庫内へ吐出される。そして、圧縮機6
1の任意の運転時間が経過後に圧縮機61も運転停止と
なる。このとき同時にリード線56を通じてヒータ線5
2に通電しヒータ線52を発熱させる。
【0034】ヒータ線52が発熱すると、輻射熱線の一
部は直接外部へ透過するが、他は第1のガラス管54、
第2のガラス管55と伝わり、第2のガラス管55表面
が可燃性冷媒の発火温度未満の温度へ上昇し外部へ放熱
し、周辺部品の除霜を行う。
【0035】実施の形態1ではヒータ線52は、金属抵
抗体からなる流動体を、矩形波を模った透過膜に塗布し
て焼成するので、厚み寸法・幅寸法の設定が容易とな
り、且つ矩形波状に連ねることで抵抗値を確保できる。
したがって、厚み寸法・幅寸法を縮め抵抗値を高くして
所定の発熱量を確保することができ、長さ寸法の短縮化
を図ることができる。
【0036】また、ヒータ線52を成形する別の方法と
して、絶縁部材53の表面に金属抵抗体の溶融したもの
を矩形波状に塗布して冷却してもよい。これによれば、
金属抵抗体の溶融したものを吐出する吐出口の大きさを
小さくすることで、ヒータ線を更に細く薄くすることが
でき小型化が容易となる。
【0037】(実施の形態2)図4は本発明の実施の形
態2による除霜用ヒータを示す要部断面図であり、図5
は図4のB−B線側から観た側面図であり、図5は同実
施の形態による除霜用ヒータのヒータ線を示す部分拡大
断面図である。なお、実施の形態1と同一構成について
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0038】図4、図5、図6、図7において、151
は蒸発器64に付着した霜を加温により融解し除去する
除霜用ヒータであり、152は薄肉で細幅の帯状金属抵
抗体を螺旋状に成形したヒータ線であり、ヒータ線15
2は耐熱性のある円柱状の絶縁部材153の表面に密着
保持されているので、薄肉・細幅でも弛むことはない。
なお、実施の形態2では、絶縁部材153にセラミック
を採用している。
【0039】ヒータ線152は、粉末化した金属抵抗体
に糊成分を加えて練り込むことで流動体にし、絶縁部材
153の表面に螺旋を模った透過膜を配置し、その透過
膜に前記流動体を塗布することで、薄肉・細幅の螺旋形
を得ることができる。そして、塗布後に絶縁部材153
と共に焼成することで密着保持させることができる。
【0040】あるいは、絶縁部材153の表面に螺旋を
模った透過膜を配置し、その透過膜と共に絶縁部材15
3を前記流動体の上を転がすことによっても、薄肉・細
幅の螺旋形を得ることができる。なお、ヒータ線52の
厚さ寸法は約1.7μm、幅寸法は約0.5mmに設定
している。
【0041】絶縁部材153の両端部はヒータ線152
と同じ材質から成る電極152aで覆われているので、
ヒータ線152を接合した際の密着が容易である。な
お、実施の形態2では、絶縁部材153の表面にヒータ
線152を成形させる際に、電極152aも同時に一体
成形させるので、ヒータ線152と電極152aの継ぎ
目が存在せず、断線し難く、さらに信頼性が高くなって
いる。
【0042】157はヒータ線52とリード線56を連
結する導電性の連結部材である。連結部材157は所定
の圧力で電極152aを保持する電極保持部157a
と、リード線56を挿入して圧接する連結管157bか
ら成る。
【0043】電極保持部157aはU字状に成形されて
おり、開口端の幅寸法、閉端の円弧直径はヒータ線15
2の電極152aの直径よりわずかに小さく設定されて
いるので、電極保持部157aに電極152aを挿入す
ると、電極保持部157aは電極152aを一定の圧力
で保持することになる。
【0044】以上のように構成された除霜用ヒータにつ
いて、以下その動作を説明する。圧縮機61の運転によ
り冷凍サイクルの蒸発器64が冷却され、圧縮機61の
運転と同時に作動するファン65により冷蔵庫の庫内空
気が冷却された蒸発器64を通過し、蒸発器64と熱交
換された冷気が庫内へ吐出される。そして、圧縮機61
の任意の運転時間が経過後に圧縮機61も運転停止とな
る。このとき同時にリード線56を通じてヒータ線15
2に通電しヒータ線152を発熱させる。
【0045】ヒータ線152が発熱すると、輻射熱線の
一部は直接外部へ透過するが、他は第1のガラス管5
4、第2のガラス管55と伝わり、第2のガラス管55
表面が可燃性冷媒の発火温度未満の温度へ上昇し外部へ
放熱し、周辺部品の除霜を行う。
【0046】実施の形態2ではヒータ線152は、金属
抵抗体からなる流動体を、螺旋を模った透過膜に塗布し
て成形するので、厚み寸法・幅寸法の設定が容易であ
り、厚み寸法・幅寸法を縮め抵抗値を高くして所定の発
熱量を確保することができ、長さ寸法の短縮化を図るこ
とができる。
【0047】また、ヒータ線152を成形する別の方法
として、絶縁部材153の表面に金属抵抗体の溶融した
ものを螺旋状に塗布して冷却してもよい。これによれ
ば、金属抵抗体の溶融したものを吐出する吐出口の大き
さを小さくすることで、ヒータ線152を更に細く薄く
することができ小型化が容易になる。
【0048】さらに、ヒータ線152を成形する別の方
法として、絶縁部材153の円周面に薄肉、細幅の帯状
金属抵抗体を螺旋状に巻き付けて通電加熱してもよい。
これによれば、通電加熱により帯状金属抵抗体を螺旋形
状に塑性変形させるので、引張、圧縮による加工が不要
でヒータ線の断線が起こり難く、作業性が良い。
【0049】実施の形態1、実施の形態2ともに、可燃
性冷媒が封入されている冷凍サイクルの蒸発器(冷却
器)の除霜を行うため、ヒータ線を覆う第1のガラス管
54を第2のガラス管55で覆う二重構造にし、第2の
ガラス管55の表面温度が可燃性冷媒の発火温度以下に
なるようにしているが、ヒータ線51(151)が小形
化し、第1のガラス管54内表面との距離が拡大すれ
ば、第1のガラス管54の表面温度が低下し、可燃性冷
媒の発火温度以下にすることが可能となり、第1のガラ
ス管54を第2のガラス管55で覆う必要はなくなり低
コスト化も実現できる。
【0050】さらに、実施の形態1または実施の形態2
を冷蔵庫に搭載することによって、従来の除霜用ヒータ
に比べて設置容積が減少するので、冷蔵庫庫内の有効容
積が増加する。
【0051】また、小型の蒸発器を採用した冷蔵庫にお
いて、従来は蒸発器の長手方向寸法に対して除霜用ヒー
タの長手方向寸法の方が大きいために、小型の蒸発器を
採用したメリットが出せなかったが、実施の形態1また
は実施の形態2では、蒸発器の長手方向寸法に応じた除
霜用ヒータを提供できる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の発明は、冷媒を封入した冷凍サイクルの冷却器に
付着・堆積した霜を加熱により除去する除霜用ヒータに
おいて、ガラス管と、前記ガラス管内部に設置した金属
抵抗体からなるヒータ線と、前記ガラス管の両端開口部
を覆う栓と、前記栓を貫通し前記ヒータ線の端部に接続
されるリード線とで構成し、前記ヒータ線は薄肉、細幅
の帯状金属抵抗体を波状に連ねたものであり、波状に連
ねることで抵抗値を確保でき、ヒータ線を巻加工する必
要がなく、断面積を小さくしても加工時の断線を抑制で
き、小型化が容易になる。
【0053】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
の発明において、ヒータ線が耐熱性の絶縁部材の表面に
保持されているものであり、ヒータ線の断面積が小さく
なることで生じる弛みを防止することができる。
【0054】また、請求項3に記載の発明は、冷媒を封
入した冷凍サイクルの冷却器に付着・堆積した霜を加熱
により除去する除霜用ヒータにおいて、ガラス管と、前
記ガラス管内部に設置した金属抵抗体からなるヒータ線
と、前記ヒータ線を保持する耐熱性の絶縁部材と、前記
ガラス管の両端開口部を覆う栓と、前記栓を貫通し前記
ヒータ線の端部に接続されるリード線とで構成し、前記
絶縁部材は円柱状を成し、前記ヒータ線は薄肉、細幅の
帯状金属抵抗体から成り前記絶縁部材の円周面に螺旋状
に巻き付いて、或は付着して保持されているものであ
り、薄厚・細幅の帯状金属抵抗体を記絶縁部材の円周面
をガイドとして螺旋状に付着させるだけ良く、従来のヒ
ータ線の様にコイル状に塑性加工しないので加工時の断
線を抑制でき、小型化が容易になる。さらに、円周径を
小さくできるのでガラス管とヒータ線との距離が広が
り、ガラス管表面温度を低く押さえることができ、可燃
性冷媒を封入した冷凍サイクルに採用する場合に、ガラ
ス管を別のガラス管で覆う二重構造にする必要もなく、
一重構造にすることができ、小型化および低コスト化が
可能となる。
【0055】また、請求項4に記載の発明は、請求項2
と請求項3の発明において、ヒータ線が耐熱性の絶縁部
材の表面に金属抵抗体の粉末を所定形状に塗布して焼成
したものであり、形状の作成が容易となり作業性が向上
する。
【0056】また、請求項5に記載の発明は、請求項2
と請求項3の発明において、ヒータ線が耐熱性の絶縁部
材の表面に金属抵抗体の溶融したものを所定形状に塗布
して冷却したものであり、ヒータ線を更に細く、薄くす
ることが容易になりさらなる小型化が図れる。
【0057】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
の発明において、ヒータ線が耐熱性の絶縁部材の円周面
に薄肉、細幅の帯状金属抵抗体を螺旋状に巻き付けて通
電加熱したものであり、通電加熱により帯状金属抵抗体
を螺旋形状に塑性変形させるので、引張、圧縮による加
工が不要でヒータ線の断線が起こり難く、作業性が向上
する。
【0058】また、請求項7に記載の発明は、請求項3
から請求項6のいずれか一項に記載の発明において、絶
縁部材の端部がヒータ線と同質の材料から成る電極で覆
われているものであり、リード線との接続部となる絶縁
部材の端部と、ヒータ線との密着が容易になり接続部の
信頼性が向上する。
【0059】また、請求項8に記載の発明は、請求項7
に記載の発明において、絶縁材料の端部を覆う電極は、
ヒータ線が前記絶縁部材表面に成形される際に同時に成
形されるので、絶縁部材の端部に電極を付ける作業を、
絶縁部材にヒータ線を成形させる作業で代用でき、作業
性が向上する。
【0060】また、請求項9に記載の発明は、請求項1
から請求項8のいずれか一項に記載の除霜用ヒータを備
えた冷蔵庫であり、除霜用ヒータの設置容積が減少する
ことで、冷蔵庫庫内の有効容積が増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による除霜用ヒータの実施の形態1を示
す要部断面図
【図2】図1のA−A線側から観た側面図
【図3】同実施の形態のヒータ線を示す正面図
【図4】本発明による除霜用ヒータの実施の形態2を示
す要部断面図
【図5】図4のB−B線側から観た側面図
【図6】同実施の形態のヒータ線を示す部分拡大断面図
【図7】本発明による除霜用ヒータの実施の形態を備え
た冷蔵庫の冷凍システムの略図
【図8】従来の除霜用ヒータを示す断面図
【符号の説明】
51 除霜用ヒータ 52 ヒータ線 52a 電極 53 絶縁部材 54 第1のガラス管 55 第2のガラス管 56 リード線 59 栓 151 除霜用ヒータ 152 ヒータ線 152a 電極 153 絶縁部材
フロントページの続き (72)発明者 辻本 明徳 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3K092 PP20 QA02 QA05 QA06 QB02 QB18 QB20 QB26 QB30 QB31 QB33 QB43 QB73 QB74 QB75 QB76 QC02 QC19 QC20 QC25 QC49 QC58 QC59 RA03 RA06 RC06 RC07 RC16 RC27 RD10 TT02 TT07 TT09 TT17 TT30 TT37 TT39 VV03 VV04 VV09 3L046 AA05 AA07 AA08 BA01 CA07 MA04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒を封入した冷凍サイクルの冷却器に
    付着・堆積した霜を加熱により除去する除霜用ヒータに
    おいて、ガラス管と、前記ガラス管内部に設置した金属
    抵抗体からなるヒータ線と、前記ガラス管の両端開口部
    を覆う栓と、前記栓を貫通し前記ヒータ線の端部に接続
    されるリード線とで構成し、前記ヒータ線は薄肉、細幅
    の帯状金属抵抗体を波状に連ねたものであることを特徴
    とする除霜用ヒータ。
  2. 【請求項2】 ヒータ線は耐熱性の絶縁部材の表面に保
    持されていることを特徴とする請求項1に記載の除霜用
    ヒータ。
  3. 【請求項3】 冷媒を封入した冷凍サイクルの冷却器に
    付着・堆積した霜を加熱により除去する除霜用ヒータに
    おいて、ガラス管と、前記ガラス管内部に設置した金属
    抵抗体からなるヒータ線と、前記ヒータ線を保持する耐
    熱性の絶縁部材と、前記ガラス管の両端開口部を覆う栓
    と、前記栓を貫通し前記ヒータ線の端部に接続されるリ
    ード線とで構成し、前記絶縁部材は円柱状を成し、前記
    ヒータ線は薄肉、細幅の帯状金属抵抗体から成り前記絶
    縁部材の円周面に螺旋状に巻き付いて保持されている、
    或は付着して保持されていること特徴とする除霜用ヒー
    タ。
  4. 【請求項4】 ヒータ線は絶縁部材の表面に金属抵抗体
    の粉末を所定形状に塗布して焼成したものであることを
    特徴とする請求項2または請求項3に記載の除霜用ヒー
    タ。
  5. 【請求項5】 ヒータ線は絶縁部材の表面に金属抵抗体
    の溶融したものを所定形状に塗布して冷却したものであ
    ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の除
    霜用ヒータ。
  6. 【請求項6】 ヒータ線は絶縁部材の円周面に薄肉、細
    幅の帯状金属抵抗体を螺旋状に巻き付けて通電加熱した
    ものであることを特徴とする請求項3に記載の除霜用ヒ
    ータ。
  7. 【請求項7】 絶縁部材の端部はヒータ線と同質の材料
    から成る電極で覆われていることを特徴とする請求項3
    から請求項6のいずれか一項に記載の除霜用ヒータ。
  8. 【請求項8】 絶縁材料の端部を覆う電極は、ヒータ線
    が前記絶縁部材表面に成形される際に同時に成形される
    ことを特徴とする請求項7に記載の除霜用ヒータ。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項8のいずれか一項に
    記載の除霜用ヒータを備えた冷蔵庫。
JP2001268478A 2001-09-05 2001-09-05 除霜用ヒータ及びこの除霜用ヒータを備えた冷蔵庫 Pending JP2003077625A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112469951A (zh) * 2019-01-31 2021-03-09 松下知识产权经营株式会社 除霜加热器和具有除霜加热器的冷藏库

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