JP2003075939A - 原稿圧着板、画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

原稿圧着板、画像読取装置及び画像形成装置

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JP2003075939A
JP2003075939A JP2001267912A JP2001267912A JP2003075939A JP 2003075939 A JP2003075939 A JP 2003075939A JP 2001267912 A JP2001267912 A JP 2001267912A JP 2001267912 A JP2001267912 A JP 2001267912A JP 2003075939 A JP2003075939 A JP 2003075939A
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Hirotoshi Kishi
浩敏 岸
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡素化され、操作性に優れた、読み取
る原稿の種類に応じて原稿を圧着する面の色を選択的に
変えることができる原稿圧着板を提供する。 【解決手段】 画像読取装置本体の原稿台ガラス上に載
置された原稿を閉じた状態で該原稿台ガラス上に密着さ
せる密着面を2面有する圧着部材13が着脱自在に備え
られ、前記2面の密着面としてシート状部材13a,1
3cはそれぞれ異なる色で構成され、シート状部材13
a,13cが選択的に変更可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、スキャ
ナ、複写機、あるいは、ファクシミリ装置などの、原稿
の画像を読み取ったり、シート上に画像を形成する、画
像読取装置や画像形成装置に関し、特に、これらの装置
に備えられる原稿圧着板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、画像読取装置や複写機等の装
置において、原稿として、薄手の両面原稿を扱う場合、
原稿の第一面の読み込み時に、第二面の画像が透けて見
えるため、第一面の画像品質が劣化し、本来の画像品質
が得られないという不都合がある。
【0003】この不都合を解消するために、例えば、複
写機の原稿押え装置として特開平2−212861号公
報により下記の提案がされている。
【0004】複写機本体に対して開閉自在に設けられ、
閉じた状態で、複写機本体側の原稿台上に載置された原
稿を押える原稿押えカバーを具備し、該原稿押えカバー
に、通常の複写時の原稿押え区画の他に、両面原稿を用
いた表の面の複写時において、裏面の字画像を複写像と
して現出させないようにするとき、選択的に原稿台面の
原稿押え領域に供出し得るようになっていて、前記通常
の複写時の原稿押え区画よりも光反射率の低い色をべた
状に形成した区画を有して成るシート部材を設けたこと
を特徴とする複写機の原稿押え装置が提案されている。
【0005】その実施例としては、シート部材は無地の
ベルト状のものより成り、これがローラに巻き掛けられ
るようになっている。
【0006】シート部材は白色又は黄色となっている通
常の複写時の原稿押え区間の他に、原稿として両面原稿
を用いる際、原稿台と相対する原稿表面と反対の裏面の
字画像が複写像として現出しないように、上記区画より
も光反射率の低い色を一様にべた状に形成した区画を有
するものとなっている。そして該ローラの軸の一端部に
設けられたノブを手等で回して、シート部材を走行移動
させ、区画の部位を原稿押え領域に供出させる構成とな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来技術の場合には、下記のような問題が生じて
いた。
【0008】シート部材は無地のベルト状のものより成
り、これがローラに巻き掛けられるように構成されてお
り、ローラの軸の一端部に設けられたノブを手等で回し
て、シート部材を走行移動させ、区画の部位を原稿押え
領域に供出させる構成となっていたため、構成が複雑と
なり、従って製造コストも高かった。また操作性が良い
とはいえなかった。
【0009】本発明は上記の従来技術の課題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、構成
が簡素化され、操作性に優れた、読み取る原稿の種類に
応じて原稿を圧着する面の色を選択的に変えることがで
きる原稿圧着板を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明にあっては、画像読取装置本体に対して開閉自
在に設けられた原稿圧着板において、画像読取装置本体
の原稿台ガラス上に載置された原稿を閉じた状態で該原
稿台ガラス上に密着させる密着面を2面有する圧着部材
が着脱自在に備えられ、前記2面の密着面はそれぞれ異
なる色で構成され、該密着面が選択的に変更可能に設け
られたことを特徴とする。
【0011】前記圧着部材は枠体に着脱自在に支持さ
れ、前記枠体は、前記圧着部材が着脱される際の案内を
行なうとともに、該圧着部材が装着された状態で該圧着
部材を支持する案内支持手段を備えることも好適であ
る。
【0012】前記案内支持手段は、前記原稿台ガラスの
長辺または短辺と略平行に備えられることも好適であ
る。
【0013】前記案内支持手段は、前記原稿台ガラスの
長辺と短辺とに略平行に備えられることも好適である。
【0014】前記圧着部材の前記圧着面に平行な断面は
略矩形状であり、前記案内支持手段は、前記圧着部材の
外周のうち少なくとも二辺を案内支持可能に備えられる
ことも好適である。
【0015】前記案内支持手段は、閉じられた状態で前
記原稿台ガラスに略平行に前記枠体に設けられ、前記圧
着部材の前記圧着面を略平行に保持した状態で、該圧着
部材を案内支持することも好適である。
【0016】前記圧着部材は、前記案内支持手段と嵌合
する溝部を備えることも好適である。
【0017】前記圧着部材は、前記案内支持手段と嵌合
する鍔部を備えることも好適である。
【0018】前記案内支持手段は、閉じられた状態で前
記原稿台ガラスに略平行に前記枠体に設けられるガイド
レールを備え、前記圧着部材は、前記圧着面を略平行に
保持した状態で前記ガイドレールに沿って案内され、該
ガイドレールに保持される溝部と鍔部とのうち少なくと
もいずれかを備えることも好適である。
【0019】前記案内支持手段は、装着される前記圧着
部材を所定の位置で規制する案内支持部を備え、該案内
支持部の外側から該圧着部材が装着される内側へ通じる
穴を該案内支持部に備えることも好適である。
【0020】前記案内支持手段は、少なくとも原稿に対
向する原稿対向面が無色透明に設けられて前記圧着部材
を収納して保持する収納保持手段を備え、前記圧着部材
の前記密着面は、前記収納保持手段の前記原稿対向面を
介して原稿を前記原稿台ガラス上に密着させることも好
適である。
【0021】前記収納保持手段は、前記圧着部材が収納
される方向に略直交する面となる奥側の壁面に、外側か
ら該圧着部材が収納される内側へ通じる穴を備えること
も好適である。
【0022】前記枠体に磁力発生手段を配設するととも
に、前記圧着部材に磁性材を配設したことも好適であ
る。
【0023】前記枠体に磁性材を配設するとともに、前
記圧着部材に磁力発生手段を配設したことも好適であ
る。
【0024】前記圧着部材の前記密着面のうち、第1の
面が白色であり、第2の面が黒色であることも好適であ
る。
【0025】画像読取装置本体に対して開閉自在に設け
られた原稿圧着板において、画像読取装置本体の原稿台
ガラス上に載置された原稿を閉じた状態で該原稿台ガラ
ス上に密着させる圧着部材と、前記圧着部材に設けら
れ、前記原稿台ガラス側に設けられて少なくとも原稿と
密着する面が無色透明であって、互いに異なる色を有す
る複数のシート状部材を収納する収納部材と、前記収納
部材と枠体との間に設けられて、閉じた状態で、前記原
稿台ガラス上に載置された原稿を該収納部材を介して該
原稿台ガラス上に密着させる弾性部材と、を備え、前記
収納手段内に収納されている前記シート状部材から所望
の色をしたシート状部材を選択して、該収納手段内で前
記原稿台ガラスに対面する最表面位置に差し替え設定可
能としたことを特徴とする。
【0026】前記シート状部材が、白色,黒色,銀色,
またはこれらの色の組み合わせの内の少なくともいずれ
か一つを含むことも好適である。
【0027】画像読取装置にあっては、上記記載の原稿
圧着板と、前記原稿圧着板により原稿台ガラス上に密着
された原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、を備
えることを特徴とする。
【0028】画像形成装置にあっては、上記記載の原稿
圧着板と、前記原稿圧着板により原稿台ガラス上に密着
された原稿の画像情報を読み取る画像読取手段と、前記
画像読取手段により読み取られた画像情報を記録材に記
録する画像形成手段と、を備えたことを特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明
の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。
【0030】図18は、本発明の実施の形態に係る画像
読取装置の一例として自動給紙読取装置100を示す概
略斜視図である。なお、自動給紙読取装置100は、読
み取った画像情報を記録材に記録する画像形成手段を備
えた複写機等の画像形成装置に適用されていてもよい。
【0031】図18において、200は原稿読取搬送
部、300は画像読取手段を備えた画像読取部であり、
400は装置本体に開閉自在に設けられ、閉じた状態で
原稿台ガラス上に載置された原稿を該原稿台ガラスに密
着させて固定読み取りをするための原稿圧着板である。
【0032】以下に示す実施の形態においては、原稿圧
着板400を模式的に示した図1〜17を用いて、本発
明を適用した原稿圧着板について説明する。
【0033】なお、この実施の形態に記載されている構
成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発
明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更さ
れるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形
態に限定する趣旨のものではない。
【0034】(第1の実施の形態)図1乃至図4は本発
明の第1の実施の形態に係る原稿圧着板を説明するため
の概略図である。図1は原稿圧着板部分の構成を示す概
略斜視図であり、不図示の原稿台ガラスに対して開いた
状態を示している。
【0035】12は、原稿圧着板の枠体であって本実施
の形態においては外装カバーを兼ねており、その片面側
に案内支持手段14が設けられている。
【0036】案内支持手段14は、外装カバーを兼ねる
枠体12の周辺部近傍に少なくとも二辺好ましくは三辺
に沿って設けられている。これは、原稿台ガラスの長辺
または短辺に略平行であって、対向する二辺であると好
適であり、その端部で該二辺に略直交してもう一辺が設
けられるとよい。また、案内支持手段14の一辺が、原
稿台ガラスの長辺または短辺と略平行に設けられていれ
ばよい。
【0037】ここで、原稿台ガラスは、読取可能な原稿
の最大サイズに略合わせて設けられるものである。読取
可能な原稿の最大サイズとは略長方形であり、原稿台ガ
ラスは略長方形に設けられており、一般的には、画像読
取手段による主走査方向が原稿台ガラスの短辺に相当
し、副走査方向が原稿台ガラスの長辺に相当している。
【0038】そして、案内支持手段14は、原稿を原稿
台ガラスに圧着する圧着部材13を枠体12に取付ける
際の案内機能と、枠体12に取付いた圧着部材13を支
持する機能と、を兼ね備えている。案内支持手段14
は、原稿圧着板が閉じられた状態で原稿台ガラスに略平
行となるように枠体12に設けられたガイドレールであ
ると好適である。
【0039】図4は圧着部材13の構成を説明するため
の概略図である。
【0040】弾性部材13bを中央にして、原稿台ガラ
ス面に略直交方向の両側面に、密着面となる薄層状のシ
ート状部材13a,13cを積層して構成されている。
また、弾性部材13bの厚さ方向(原稿台ガラス面に略
直交方向)の略中央部の周囲(側壁面)の少なくとも二
辺好ましくは三辺以上には、案内支持手段14と嵌合す
る溝部13dが設けられている。
【0041】外装カバーを兼ねる枠体12に圧着部材1
3を取付ける場合には、圧着部材13の溝部13dが前
記の案内支持手段14により案内されるので、枠体12
の奥側へ押し込むだけで容易に取付けることができる。
この場合、原稿台ガラスの長辺または短辺に略平行に案
内支持手段14を設けているので、取付作業を容易に行
うことができる。
【0042】そして、溝部13dが前記の案内支持手段
14に嵌合支持されることにより、圧着部材13は外装
カバーを兼ねる枠体12に安定的に保持される。
【0043】なお、シート状部材13a,13cはそれ
ぞれ異なる色を有している。例えば、それぞれ白色と黒
色とを有していると好適である。
【0044】図3は、外装カバーを兼ねる枠体12に圧
着部材13が取付けられた状態を示す側面図である。ま
た、図2は外装カバーを兼ねる枠体12から圧着部材1
3が取り外された状態を示す図1におけるA−A矢視図
である。
【0045】案内支持手段14には、圧着部材13を装
填する方向奥側で圧着部材13を規制する案内支持部で
ある壁面に穴14aが設けられている。
【0046】外装カバーを兼ねる枠体12に取付いた状
態にある圧着部材13を取り外す際には、穴14aから
指等により圧着部材13を押し出し、押し出された圧着
部材13の手前側の端部を手で掴んで手前方向に引き抜
けば、容易に案内支持手段14から取り外すことができ
る。
【0047】上記のように、外装カバーを兼ねる枠体1
2に対して圧着部材13を簡単かつ容易に取り付け・取
り外しすることができる。
【0048】従って、必要に応じて、圧着部材13の天
地面(13a,13c)を逆転させて外装カバーを兼ね
る枠体12に取付けることにより、原稿に密着する密着
面の色を選択的になおかつ極めて容易に変更することが
できる。
【0049】(第2の実施の形態)図5乃至図8は本発
明の第2の実施の形態に係る原稿圧着板である。
【0050】図5は原稿圧着板部分の構成を示す概略斜
視図であり、不図示の原稿台ガラスに対して開いた状態
を示している。
【0051】22は、原稿圧着板の枠体であって本実施
の形態においては外装カバーを兼ねており、その片面側
に案内支持手段24が設けられている。
【0052】案内支持手段24は、外装カバーを兼ねる
枠体22の周辺部近傍に少なくとも二辺好ましくは三辺
に沿って設けられている。これは、原稿台ガラスの長辺
または短辺に略平行であって、対向する二辺であると好
適であり、その端部で該二辺に略直交してもう一辺が設
けられるとよい。また、案内支持手段24の一辺が、原
稿台ガラスの長辺または短辺と略平行に設けられていれ
ばよい。
【0053】ここで、原稿台ガラスは、読取可能な原稿
の最大サイズに略合わせて設けられるものである。読取
可能な原稿の最大サイズとは略長方形であり、原稿台ガ
ラスは略長方形に設けられており、一般的には、画像読
取手段による主走査方向が原稿台ガラスの短辺に相当
し、副走査方向が原稿台ガラスの長辺に相当している。
【0054】そして、案内支持手段24は、原稿を原稿
台ガラスに圧着する圧着部材23を枠体22に取付ける
際の案内機能と、枠体22に取付いた圧着部材23を支
持する機能と、を兼ね備えている。案内支持手段24
は、原稿圧着板が閉じられた状態で原稿台ガラスに略平
行となるように枠体22に設けられたガイドレールであ
ると好適である。
【0055】図8は圧着部材23の構成を説明するため
の概略図である。
【0056】弾性部材23bを中央にして、原稿台ガラ
ス面に略直交方向の両側面に薄層状のシート状部材23
a,23cを積層して構成されている。また、弾性部材
23bの周囲(側壁面)の少なくとも二辺好ましくは三
辺には、鍔部としての鍔状部分23dが設けられてい
る。
【0057】外装カバーを兼ねる枠体22に圧着部材2
3を取付ける場合には、圧着部材23の鍔状部分23d
が前記の案内支持手段24により案内されるので、枠体
22の奥側へ押し込むだけで容易に取付けることができ
る。この場合、原稿台ガラスの長辺または短辺に略平行
に案内支持手段14を設けているので、取付作業を容易
に行うことができる。
【0058】そして、鍔状部分23dが前記の案内支持
手段24に嵌合支持されることにより、圧着部材23は
外装カバーを兼ねる枠体22に安定的に保持される。
【0059】なお、シート状部材23a,23cはそれ
ぞれ異なる色を有している。例えば、それぞれ白色と黒
色とを有していると好適である。
【0060】図7は外装カバーを兼ねる枠体22に圧着
部材23が取付けられた状態を示す概略側面図である。
また、図6は外装カバーを兼ねる枠体22から圧着部材
23が取り外された状態を示す図5におけるB−B矢視
図である。
【0061】案内支持手段24には、圧着部材23を装
填する方向奥側で圧着部材23を規制する案内支持部で
ある壁面に穴24aが設けられている。
【0062】外装カバーを兼ねる枠体22に取付いた状
態にある圧着部材23を取り外す際には、穴24aから
指等により圧着部材23を押し出し、押し出された圧着
部材23の手前側の端部を手で掴んで手前方向に引き抜
けば、容易に案内支持手段24から取り外すことができ
る。
【0063】上記のように、外装カバーを兼ねる枠体2
2に対して圧着部材23を簡単かつ容易に取り付け・取
り外しすることができる。
【0064】従って、必要に応じて、圧着部材23の天
地面(23a,23c)を逆転させて外装カバーを兼ね
る枠体22に取付けることにより、原稿に密着する面の
色を選択的になおかつ極めて容易に変更することができ
る。
【0065】なお、圧着部材に、本実施の形態の鍔状部
分と第1の実施の形態の溝部とを組み合わせて設け、鍔
状部分と溝部とを案内支持手段により案内させてもよ
い。
【0066】(第3の実施の形態)図9乃至図11は本
発明の第3の実施の形態に係る原稿圧着板の概略図であ
る。
【0067】図9は原稿圧着板部分の構成を示す斜視図
であり、不図示の原稿台ガラスに対して開いた状態を示
している。
【0068】32は、原稿圧着板の枠体であって本実施
の形態においては外装カバーを兼ねており、その片面側
に圧着部材33を収納して保持する収納保持手段34が
設けられている。
【0069】収納保持手段34は圧着部材33を装填で
きるよう所定の厚みを有する略矩形状のポケットとして
構成されている。
【0070】すなわち、収納保持手段34は、薄くて柔
軟な素材からなり、外装カバーを兼ねる枠体32の周辺
部近傍に三辺に沿っては閉じられており、他の一辺は開
口として構成されており、該開口から圧着部材33を着
脱可能としている。また、開口には、原稿圧着板の開閉
動作等により、収納された圧着部材33が収納保持手段
34から、飛び出したり、はみ出たりしないように、蓋
部材や規制部が設けられているとよい。
【0071】そして、収納保持手段34は少なくとも原
稿と密着する面が無色透明に構成されている。
【0072】図11は圧着部材33の構成を説明するた
めの概略図である。
【0073】圧着部材33は、弾性部材33bを中央に
して、原稿台ガラス面に略直交方向の両側面に薄層状の
シート状部材33a,33cを積層して構成されてい
る。
【0074】なお、シート状部材33a,33cはそれ
ぞれ異なる色を有している。例えば、それぞれ白色と黒
色とを有していると好適である。
【0075】図10は、外装カバーを兼ねる枠体32か
ら圧着部材33が取り外された状態を示す図9における
C−C矢視図である。
【0076】収納保持手段34には、圧着部材33を装
填する方向奥側の壁面に穴34aが設けられている。
【0077】従って、収納保持手段34に圧着部材33
を取付ける際には、収納保持手段34内の空気が穴34
aを介して逃げることができるため、圧着部材33の装
填が滑らかに、ごく自然に行える。
【0078】また、外装カバーを兼ねる枠体32に取付
いた状態にある圧着部材33を取り外す際には、上記の
実施の形態と同様に、穴34aから指等により圧着部材
33を押し出し、押し出された圧着部材33の手前側端
部を手で掴んで手前方向に引き抜けば、容易に収納保持
手段34から取り外すことができる。
【0079】上記のように、外装カバーを兼ねる枠体3
2に対して圧着部材33を簡単かつ容易に取り付け・取
り外しすることができる。
【0080】従って、必要に応じて、圧着部材33の天
地面(33a,33c)を逆転させて収納保持手段34
に収納することにより、原稿に密着する面の色を選択的
になおかつ極めて容易に変更することができる。
【0081】(第4の実施の形態)図12乃至図14は
本発明の第4の実施の形態に係る原稿圧着板を説明する
ための概略図である。
【0082】図12は原稿圧着板部分の構成を示す斜視
図であり、不図示の原稿台ガラスに対して開いた状態を
示している。
【0083】42は、原稿圧着板の枠体であって本実施
の形態においては外装カバーを兼ねており、その片面側
に位置決め案内手段44が設けられている。
【0084】位置決め案内手段44は、外装カバーを兼
ねる枠体42の周辺部近傍に四辺に沿って設けられてい
る。位置決め案内手段44は原稿を原稿台ガラスに圧着
する圧着部材43を枠体42に取付ける際の位置決め案
内機能を備えている。
【0085】図14は圧着部材43の構成を説明するた
めの概略図である。
【0086】圧着部材43は、弾性部材43bに、磁性
材として、例えば薄い鋼板等の磁石に引き付けられる部
材46を配設し、弾性部材43bの原稿台ガラス面に略
直交方向の両外側面に密着面となる薄層状のシート状部
材43a,43cを積層して構成されている。
【0087】なお、シート状部材43a,43cはそれ
ぞれ異なる色を有している。例えば、それぞれ白色と黒
色とを有していると好適である。
【0088】また、図13は圧着部材43が取り外され
た状態における外装カバー兼枠体42を内側から眺めた
概略平面図である。
【0089】位置決め案内手段44により囲まれた領域
には、磁力発生手段としてシート状の磁石部材45が固
着されている。
【0090】ここで、案内支持手段は、位置決め案内手
段44,磁石に引き付けられる部材46及び磁石部材4
5により構成されている。
【0091】従って、外装カバー兼枠体42に圧着部材
43を取付けるには、圧着部材43を位置決め案内手段
44に囲まれた領域内に軽く押し当てるだけでよい。圧
着部材43は磁力により外装カバー兼枠体42に安定保
持される。
【0092】また、外装カバー兼枠体42から圧着部材
43を取り外すには、圧着部材43を掴んで、磁力に抗
して引き剥がすだけでよい。
【0093】上記のように、外装カバーを兼ねる枠体4
2に対して圧着部材43を簡単かつ容易に取り付け・取
り外しすることができる。
【0094】従って、必要に応じて、圧着部材43の天
地面(43a,43c)を逆転させて外装カバー兼枠体
42に取付けることにより、原稿に密着する面の色を選
択的になおかつ極めて容易に変更することができる。
【0095】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態では、磁石に引き付けられる部材と磁石部材との
配置構成を上記第4の実施の形態と逆の関係に構成して
いる。
【0096】すなわち、圧着部材43の弾性部材43b
部分に磁石部材45を埋設するとともに、外装カバー兼
枠体42側に薄い鋼板等の磁石に引き付けられる部材を
配置しても、上記の実施の形態と同様に効果を得ること
が可能となる。
【0097】(第6の実施の形態)図15乃至図17は
本発明の第6の実施の形態に係る原稿圧着板を説明する
ための概略図である。
【0098】図15は原稿圧着板部分の構成を示す斜視
図であり、不図示の原稿台ガラスに対して開いた状態を
示している。図16は図15におけるF−F断面図であ
り、図17は圧着部材の構成を示す斜視図である。
【0099】62は、原稿圧着板の枠体であって本実施
の形態においては外装カバーを兼ねており、その片面側
に原稿圧着部材の一部を構成する弾性部材63が固着さ
れている。
【0100】弾性部材63の反対側の面には複数枚のシ
ート状部材としてのシート材66を収納することができ
る容量を有する矩形状のポケットとして形成された収納
手段65が固着されている。
【0101】収納手段65は、薄くて柔軟な素材からな
り、弾性部材63の周辺部近傍の三辺に沿っては閉じて
おり、他の一辺は開口として形成されており、該開口か
らシート材66を収納可能としている。開口には、原稿
圧着板の開閉動作等により、収納されたシート材66が
収納手段65から、飛び出したり、はみ出たりしないよ
うに、蓋部材や規制部が設けられているとよい。
【0102】そして、収納手段65は、少なくとも原稿
と密着する面が無色透明に構成されている。収納手段6
5には、異なる色を有する一枚または複数枚のシート材
66が収納されている。例えば、白色・黒色・銀色等な
どである。また、有彩色を収納しておくこともできる。
【0103】これにより、地色の異なる原稿や画像の色
の異なる原稿に幅広く対応できる。なお、これらのシー
ト材66はその表裏が同じ色であってもよいし、表裏で
異なる色の組み合わせであってもよい。
【0104】これらの一枚または複数枚のシート材66
を収納手段65に収納しておき、必要に応じて、所望の
色を選択して、収納手段65内で原稿台ガラスに対面す
る最表面位置に差し替えることができる。
【0105】すなわち、原稿を押圧する側の面の色を選
択的になおかつ極めて容易に変更することができる。
【0106】本実施の形態に係る原稿圧着板を適用する
ことにより、色選択の幅が広がるため、原稿の種類に応
じて、例えば厚手原稿か薄手原稿か、片面原稿か両面原
稿か、原稿の地色、原稿の字画像の色等の特性に応じ
て、幅広く対応できる原稿圧着板を提供することができ
る。
【0107】なお、上述した各実施の形態においては、
剛性圧着板について説明したが、これに限らず、可撓性
を有する圧着板に対しても本発明を適用することができ
る。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
原稿の種類に応じて、原稿圧着板の原稿圧着側の面の色
を選択的に設定することができる、簡素化された構成
の、コストパフォーマンスの良い、しかも操作性に優れ
た、原稿圧着板を提供することが可能となる。
【0109】また、所望の色をしたシート状部材を選択
できるので、色選択の幅が広がり、原稿の種類に応じ
て、例えば厚手原稿か薄手原稿か、片面原稿か両面原稿
か、原稿の地色、原稿の字画像の色等の特性に応じて、
幅広く対応できる原稿圧着板を提供することができる。
【0110】従って、常に画像の劣化が生じ難く、所望
どおりの良質な画像が得られる画像読取装置や画像形成
装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿圧着板の第1の実施の形態を
示した概略図である。
【図2】本発明に係る原稿圧着板の第1の実施の形態を
示した概略図である。
【図3】本発明に係る原稿圧着板の第1の実施の形態を
示した概略図である。
【図4】本発明に係る原稿圧着板の第1の実施の形態を
示した概略図である。
【図5】本発明に係る原稿圧着板の第2の実施の形態を
示した概略図である。
【図6】本発明に係る原稿圧着板の第2の実施の形態を
示した概略図である。
【図7】本発明に係る原稿圧着板の第2の実施の形態を
示した概略図である。
【図8】本発明に係る原稿圧着板の第2の実施の形態を
示した概略図である。
【図9】本発明に係る原稿圧着板の第3の実施の形態を
示した概略図である。
【図10】本発明に係る原稿圧着板の第3の実施の形態
を示した概略図である。
【図11】本発明に係る原稿圧着板の第3の実施の形態
を示した概略図である。
【図12】本発明に係る原稿圧着板の第4の実施の形態
を示した概略図である。
【図13】本発明に係る原稿圧着板の第4の実施の形態
を示した概略図である。
【図14】本発明に係る原稿圧着板の第4の実施の形態
を示した概略図である。
【図15】本発明に係る原稿圧着板の第6の実施の形態
を示した概略図である。
【図16】本発明に係る原稿圧着板の第6の実施の形態
を示した概略図である。
【図17】本発明に係る原稿圧着板の第6の実施の形態
を示した概略図である。
【図18】本発明の実施の形態に係る画像読取装置の概
略斜視図である。
【符号の説明】
12・22・32・42・62 枠体 13・23・33・43 圧着部材 13a・13c・23a・23c・33a・33c・4
3a・43c シート状部材 13b・23b・33b・43b 弾性部材 13d 溝部 14・24 案内支持手段 14a・24a・34a 穴 23d 鍔状部分 34 収納保持手段 44 位置決め案内手段 45 磁石部材 46 磁石に引き付けられる部材 63 弾性部材 65 収納手段 66 シート材 100 自動給紙読取装置 200 原稿読取搬送部 300 画像読取部 400 原稿圧着板

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像読取装置本体に対して開閉自在に設け
    られた原稿圧着板において、 画像読取装置本体の原稿台ガラス上に載置された原稿を
    閉じた状態で該原稿台ガラス上に密着させる密着面を2
    面有する圧着部材が着脱自在に備えられ、 前記2面の密着面はそれぞれ異なる色で構成され、該密
    着面が選択的に変更可能に設けられたことを特徴とする
    原稿圧着板。
  2. 【請求項2】前記圧着部材は枠体に着脱自在に支持さ
    れ、 前記枠体は、前記圧着部材が着脱される際の案内を行な
    うとともに、該圧着部材が装着された状態で該圧着部材
    を支持する案内支持手段を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の原稿圧着板。
  3. 【請求項3】前記案内支持手段は、前記原稿台ガラスの
    長辺または短辺と略平行に備えられることを特徴とする
    請求項2に記載の原稿圧着板。
  4. 【請求項4】前記案内支持手段は、前記原稿台ガラスの
    長辺と短辺とに略平行に備えることを特徴とする請求項
    2または3に記載の原稿圧着板。
  5. 【請求項5】前記圧着部材の前記圧着面に平行な断面は
    略矩形状であり、 前記案内支持手段は、前記圧着部材の外周のうち少なく
    とも二辺を案内支持可能に備えられることを特徴とする
    請求項2,3または4に記載の原稿圧着板。
  6. 【請求項6】前記案内支持手段は、閉じられた状態で前
    記原稿台ガラスに略平行に前記枠体に設けられ、前記圧
    着部材の前記圧着面を略平行に保持した状態で、該圧着
    部材を案内支持することを特徴とする請求項2乃至5の
    いずれか1項に記載の原稿圧着板。
  7. 【請求項7】前記圧着部材は、前記案内支持手段と嵌合
    する溝部を備えることを特徴とする請求項2乃至6のい
    ずれか1項に記載の原稿圧着板。
  8. 【請求項8】前記圧着部材は、前記案内支持手段と嵌合
    する鍔部を備えることを特徴とする請求項2乃至7のい
    ずれか1項に記載の原稿圧着板。
  9. 【請求項9】前記案内支持手段は、閉じられた状態で前
    記原稿台ガラスに略平行に前記枠体に設けられるガイド
    レールを備え、 前記圧着部材は、前記圧着面を略平行に保持した状態で
    前記ガイドレールに沿って案内され、該ガイドレールに
    保持される溝部と鍔部とのうち少なくともいずれかを備
    えることを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に
    記載の原稿圧着板。
  10. 【請求項10】前記案内支持手段は、装着される前記圧
    着部材を所定の位置で規制する案内支持部を備え、該案
    内支持部の外側から該圧着部材が装着される内側へ通じ
    る穴を該案内支持部に備えることを特徴とする請求項2
    乃至9のいずれか1項に記載の原稿圧着板。
  11. 【請求項11】前記案内支持手段は、少なくとも原稿に
    対向する原稿対向面が無色透明に設けられて前記圧着部
    材を収納して保持する収納保持手段を備え、 前記圧着部材の前記密着面は、前記収納保持手段の前記
    原稿対向面を介して原稿を前記原稿台ガラス上に密着さ
    せることを特徴とする請求項2に記載の原稿圧着板。
  12. 【請求項12】前記収納保持手段は、前記圧着部材が収
    納される方向に略直交する面となる奥側の壁面に、外側
    から該圧着部材が収納される内側へ通じる穴を備えるこ
    とを特徴とする請求項11に記載の原稿圧着板。
  13. 【請求項13】前記枠体に磁力発生手段を配設するとと
    もに、前記圧着部材に磁性材を配設したことを特徴とす
    る請求項2,3または4に記載の原稿圧着板。
  14. 【請求項14】前記枠体に磁性材を配設するとともに、
    前記圧着部材に磁力発生手段を配設したことを特徴とす
    る請求項2,3または4に記載の原稿圧着板。
  15. 【請求項15】前記圧着部材の前記密着面のうち、第1
    の面が白色であり、第2の面が黒色であることを特徴と
    する請求項1乃至14のいずれか1項に記載の原稿圧着
    板。
  16. 【請求項16】画像読取装置本体に対して開閉自在に設
    けられた原稿圧着板において、 画像読取装置本体の原稿台ガラス上に載置された原稿を
    閉じた状態で該原稿台ガラス上に密着させる圧着部材
    と、 前記圧着部材に設けられ、前記原稿台ガラス側に設けら
    れて少なくとも原稿と密着する面が無色透明であって、
    互いに異なる色を有する複数のシート状部材を収納する
    収納部材と、前記収納部材と枠体との間に設けられて、
    閉じた状態で、前記原稿台ガラス上に載置された原稿を
    該収納部材を介して該原稿台ガラス上に密着させる弾性
    部材と、 を備え、 前記収納手段内に収納されている前記シート状部材から
    所望の色をしたシート状部材を選択して、該収納手段内
    で前記原稿台ガラスに対面する最表面位置に差し替え設
    定可能としたことを特徴とする原稿圧着板。
  17. 【請求項17】前記シート状部材が、白色,黒色,銀
    色,またはこれらの色の組み合わせの内の少なくともい
    ずれか一つを含むことを特徴とする請求項16に記載の
    原稿圧着板。
  18. 【請求項18】請求項1乃至17のいずれか1項に記載
    の原稿圧着板と、 前記原稿圧着板により原稿台ガラス上に密着された原稿
    の画像情報を読み取る画像読取手段と、 を備えることを特徴とする画像読取装置。
  19. 【請求項19】請求項1乃至17のいずれか1項に記載
    の原稿圧着板と、 前記原稿圧着板により原稿台ガラス上に密着された原稿
    の画像情報を読み取る画像読取手段と、 前記画像読取手段により読み取られた画像情報を記録材
    に記録する画像形成手段と、 を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2018109811A1 (ja) * 2016-12-12 2018-06-21 株式会社Pfu 原稿読取装置

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