JP2003072692A - 境界層制御機構。 - Google Patents

境界層制御機構。

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JP2003072692A
JP2003072692A JP2001268743A JP2001268743A JP2003072692A JP 2003072692 A JP2003072692 A JP 2003072692A JP 2001268743 A JP2001268743 A JP 2001268743A JP 2001268743 A JP2001268743 A JP 2001268743A JP 2003072692 A JP2003072692 A JP 2003072692A
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fuselage
swirl
wall
center
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JP2001268743A
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Shigeru Nagano
茂 長野
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T70/00Maritime or waterways transport
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 航空機及びロケットの胴体先端中心部の外壁
を流れる空気に対し旋回流を発生させ、胴体の先端中心
部の外壁に流れる空気の流れを円滑にさせ、一方、潜水
艦に対しても胴体先端中心部の外壁を流れる水流(海
水)に対し旋回流を発生させ、胴体の先端中心部の外壁
に流れる水流(海水)の流れを円滑にさせる。 【解決手段】 航空機及びロケットの胴体先端中心部の
外壁12において、その半径方向外側に突出する旋回羽
根15を、胴体先端中心部の外壁部12に沿って螺旋状
に設けることにより、高速で流れる胴体先端中心部周辺
の空気に旋回流を発生させて、胴体先端中心部の外壁1
2に流れる空気の流れを円滑に胴体11の後方に排出さ
せるように構成させ、一方、潜水艦に対しても同様に胴
体先端中心部の外壁32において、その半径方向外側に
突出する旋回羽根35を、胴体先端中心部の外壁部32
に沿って螺旋状に設けることにより、高速で流れる胴体
先端中心部周辺の水流(海水)に旋回流を発生させて、
胴体先端中心部の外壁に流れる水流(海水)の流れを円
滑に胴体31の後方に排出させるように構成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、境界層制御機構に
関し、詳しくは空中を航行する航空機並びにロケットと
水中を潜行する潜水艦における胴体の先端部分の抵抗を
低減させる胴体の先端部分の外壁部の構造の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】空を航行する航空機または宇宙に向けて
航行するロケットなどの胴体に流れる気流は、表面の外
壁に近くなるほど遅くなる傾向がある。この表面の外壁
に近くなるほど気流が遅くなる領域の層のことを境界層
と呼ばれている。この境界層は、外壁の表面を流れる気
流に粘性があるために生じる現象である。また境界層に
は、乱流境界層と層流境界層に分けられ、乱流境界層は
層流境界層に比べて抗力は約10倍となる。胴体の表面
に対しての空気抵抗による摩擦抗力を減らすために境界
層制御の一つとしてボーテックス・ジェネレーターが用
いられている。このボーテックス・ジェネレーターは、
機体の表面に気流に適当な角度をもって、並べて取り付
けられた小片にて形成された構成となっている。一方、
水中を潜行する潜水艦に対しても上記に述べた大気中で
の気流による境界層と同様に水中においても水流による
境界層が存在する。水中を潜行する潜水艦の胴体の先端
表面に形成される境界層においては、空気の気流よりも
粘性の高い水つまり水中であることから摩擦抗力の大き
い傾向となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように大気中(空
中)を航行する航空機またはロケットの胴体の先端の外
壁には、進行方向に対して常に摩擦抗力が生じるととも
に境界層も生成される。そして常に胴体の先端の外壁に
生成する境界層の性質は変化している。時として、この
境界層の性質の変化により、航行の妨げとなる乱流境界
層や層流境界層の剥離により摩擦抗力の増大による推進
力への負荷の増大を招いている。よって大気中(空中)
を航行する航空機またはロケットの胴体の先端の外壁に
おける進行方向に対する空気(気流)の流動性に関して
は、胴体の先端の外壁を流れる流動空気(気流)に対し
て、いかに摩擦抗力を低減させることのできる境界層を
生成し維持させることができるかが問われている。一
方、水中を潜行する潜水艦に対しても同様に胴体の先端
の外壁には、進行方向に対して常に水(水中)の摩擦抗
力が生じるとともに境界層も生成される。そして常に潜
水艦の胴体の先端の外壁に生成する境界層の性質は変化
している。時として、この境界層の性質の変化により、
潜行の妨げとなる乱流境界層や層流境界層の剥離により
摩擦抗力の増大による推進力への負荷の増大を招いてい
る。よって水中を潜行する潜水艦の胴体の先端の外壁に
おける進行方向に対する水(水中)の流動性に関しても
同様に、胴体の先端の外壁を流れる流動水に対して、い
かに摩擦抗力を低減させることのできる境界層を生成し
維持させることができるかが問われている。
【0004】したがって、本発明の課題は、大気中(空
中)を航行する航空機またはロケットの胴体の先端の外
壁に流れる流動空気(気流)に対して、摩擦抗力を低減
させることのできる境界層を生成し維持させるべく、航
空機またはロケットの胴体の先端中心部外壁に旋回流を
発生させる旋回羽根を設けるようにした外壁を提供する
とともに、水中を潜行する潜水艦に対しても同様に胴体
の先端の外壁に流れる流動水(水流)に対して、摩擦抗
力を低減させることのできる境界層を生成し維持させる
べく、潜水艦の胴体の先端中心部外壁に旋回流を発生さ
せる旋回羽根を設けるようにした外壁を提供するもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の第1の
発明は、中心となる胴体と、その胴体に接続されている
複数の翼と、その主翼に備え付けられた推進装置である
ジェットエンジン等の主要な一連の航行設備を備えた航
空機において、その前記航空機の胴体の先端部分の外壁
において、先端部分の中心から半径方向外側に突出する
旋回羽根を、前記航空機の胴体の先端部分の外壁部に沿
って螺旋状に設けることにより、前記航空機の胴体の先
端部分の外壁部に沿って流れる空気を、旋回させなが
ら、前記航空機の胴体の後方へ排出させるように構成す
ることを特徴としている。
【0006】上記第1の発明によると、大気中(空中)
を航行する航空機の胴体の先端外壁に沿って胴体後方へ
と流れる空気が、胴体先端中心部を流れる際に、その胴
体先端中心部の外壁部近傍の空気は、螺旋状の旋回羽根
に沿うように回転方向に曲げられ旋回流として流れる。
このとき、胴体先端中心部の外壁部近傍の空気には円周
方向の流れ成分が与えられ、次第にその円周方向に旋回
するようになる。こうした旋回羽根の作用により、胴体
先端中心部の外壁部近傍を流れる空気には、この旋回流
により一定方向の層流境界層が生成される。
【0007】請求項2に記載の第2の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記旋回羽根の突端部までの高さが、
前記航空機の胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向
かうにつれて徐々に高くなるように形成することを特徴
としている。
【0008】上記第2の発明によると、胴体先端中心部
の外壁部に設置される旋回羽根の高さが胴体先端部の後
方に位置する旋回羽根の終点に向けて徐々に高くなり、
旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体先端中心部の
中心点近辺にて発生する旋回流の大きさもまた、胴体先
端部の後方に位置する旋回羽根の終点にて徐々に大きく
なり、胴体先端部の後方に位置する旋回羽根の終点にて
最大となる。一方、旋回羽根の高さを高くすると、胴体
先端中心部において旋回させる空気は、周辺空気との抵
抗がそれだけ大きくなり、気流の差が生じて乱流となる
傾向がある。しかし、旋回羽根を上記のような構成とす
ることで、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋回
流が発生するようになる。
【0009】請求項3に記載の第3の発明は、第1の発
明の構成に加え、前記航空機の胴体の先端部分の外壁部
に設置される前記旋回羽根の突端部までの高さが、旋回
羽根終了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピ
ークとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるよ
うに形成することを特徴としている。
【0010】上記第3の発明によると、胴体先端中心部
の外壁部に設置される旋回羽根の高さが旋回羽根終了地
点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピークとし、
その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるようにしてい
る。一方、旋回羽根の高さを高くすると、胴体先端中心
部において旋回させる空気は、周辺空気との抵抗がそれ
だけ大きくなり、気流の差が生じて乱流となる傾向があ
る。しかし、旋回羽根を上記のような構成とすること
で、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋回流が発
生するようになる。
【0011】請求項4に記載の第4の発明は、第1さら
に第2又は第3の発明の構成に加え、前記航空機の胴体
の先端部分の外壁部に設置される前記旋回羽根のねじれ
角が、前記航空機の胴体の先端部分の中心から胴体の後
方に向けて徐々に大きくなるようにして、前記旋回羽根
を設けることを特徴としている。
【0012】上記第4の発明によると、旋回羽根のねじ
れ角が胴体先端部の後方に向かうにつれて徐々に大きく
なり、旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体先端中
心部にて発生する旋回流の大きさもまた、旋回羽根の終
点にて徐々に大きくなり、旋回羽根の終点にて最大とな
る。一方、旋回羽根のねじれ角を大きくすると、その旋
回羽根に沿って流れる空気による気体は円周方向の速度
成分がより大きくなる反面、周辺空気との抵抗がそれだ
け大きくなり、気流の差が生じて乱流となる傾向があ
る。しかし、旋回羽根を上記のような構成とすること
で、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋回流が発
生するようになる。
【0013】請求項5に記載の第5の発明は、第4の発
明の構成に加え、前記航空機の胴体の先端部分の外壁部
に設置される前記旋回羽根の側面部を、前記航空機の胴
体の先端部分の半径方向から旋回流の回転方向側に傾斜
させるようにして、前記旋回羽根を設けることを特徴と
している。
【0014】上記第5の発明によると、旋回流の回転方
向側に傾斜させた旋回羽根は、胴体の先端中心部の外壁
周辺を流れる空気に旋回流を生じさせるとともに、この
胴体の先端中心部の外壁周辺を流れる空気を胴体の先端
中心部の中心点近辺の外壁部付近からその胴体の先端部
の後方へと流れるように案内する。これにより、旋回羽
根が直接作用しない周辺の空気においても、弱いながら
も旋回流が効果的に発生するようになる。また、一般的
に旋回流を発生させると外に向かうにつれて旋回流が起
きにくくなる傾向にある。しかし、上記のように構成さ
れた旋回羽根は、周辺の空気にも弱いながらも旋回流へ
と誘導するため胴体の先端部周辺を流れる気体全体の流
れがよりスムーズになる。
【0015】請求項6に記載の第6の発明は、請求項5
に記載の発明の構成に加え、前記航空機の胴体の先端部
分の外壁部に設置される前記旋回羽根に対して前記旋回
羽根の断面形状が、同旋回羽根の突端部から前記航空機
の胴体の先端部分の外壁部に近づくにつれて徐々に幅広
となるように形成することを特徴としている。
【0016】上記第6の発明によると、旋回羽根の断面
が末広がり状となるように形成することで、旋回羽根自
体の強度及びその取り付け強度が十分に確保され、鋳造
など比較的容易な方法による一体形成が可能となる。
【0017】請求項7に記載の第7の発明は、中心とな
る胴体と、その胴体に後方末端に備え付けられた推進装
置であるロケットエンジン等の主要な一連の航行設備を
備えたロケットにおいて、その前記ロケットの胴体の先
端部分の外壁において、先端部分の中心から半径方向外
側に突出する旋回羽根を、前記ロケットの胴体の先端部
分の外壁部に沿って螺旋状に設けることにより、前記ロ
ケットの胴体の先端部分の外壁部に沿って流れる空気
を、旋回させながら、前記ロケットの胴体の後方へ排出
させるように構成することを特徴としている。
【0018】上記第7の発明によると、大気中(空中)
を宇宙に向けて航行するロケットの胴体の先端外壁に沿
って胴体後方へと流れる空気が、胴体先端中心部を流れ
る際に、その胴体の先端中心部の外壁部近傍の空気は、
螺旋状の旋回羽根に沿うように回転方向に曲げられ旋回
流として流れる。このとき、胴体の先端中心部の外壁部
近傍の空気には円周方向の流れ成分が与えられ、次第に
その円周方向に旋回するようになる。こうした旋回羽根
の作用により、胴体の先端中心部の外壁部近傍を流れる
空気には、この旋回流により一定方向の層流境界層が生
成される。
【0019】請求項8に記載の第8の発明は、第7の発
明の構成に加え、前記旋回羽根の突端部までの高さが、
前記ロケットの胴体の先端部分の中心から胴体の後方に
向かうにつれて徐々に高くなるように形成することを特
徴としている。
【0020】上記第8の発明によると、胴体の先端中心
部の外壁部に設置される旋回羽根の高さが胴体の先端部
の後方に位置する旋回羽根の終点に向けて徐々に高くな
り、旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体の先端中
心部の中心点近辺にて発生する旋回流の大きさもまた、
胴体の先端部の後方に位置する旋回羽根の終点にて徐々
に大きくなり、胴体の先端部の後方に位置する旋回羽根
の終点にて最大となる。一方、旋回羽根の高さを高くす
ると、胴体の先端中心部において旋回させる空気は、周
辺空気との抵抗がそれだけ大きくなり、気流の差が生じ
て乱流となる傾向がある。しかし、旋回羽根を上記のよ
うな構成とすることで、乱流をできるだけ抑えながら、
効果的に旋回流が発生するようになる。
【0021】請求項9に記載の第9の発明は、第7の発
明の構成に加え、前記ロケットの胴体の先端部分の外壁
部に設置される前記旋回羽根の突端部までの高さが、旋
回羽根終了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大
ピークとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなる
ように形成することを特徴としている。
【0022】上記第9の発明によると、胴体の先端中心
部の外壁部に設置される旋回羽根の高さが旋回羽根終了
地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピークと
し、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるようにし
ている。一方、旋回羽根の高さを高くすると、胴体の先
端中心部において旋回させる空気は、周辺空気との抵抗
がそれだけ大きくなり、気流の差が生じて乱流となる傾
向がある。しかし、旋回羽根を上記のような構成とする
ことで、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋回流
が発生するようになる。
【0023】請求項10に記載の第10の発明は、第7
さらに第8又は第9の発明の構成に加え、前記ロケット
の胴体の先端部分の外壁部に設置される前記旋回羽根の
ねじれ角が、前記ロケットの胴体の先端部分の中心から
胴体の後方に向けて徐々に大きくなるようにして、前記
旋回羽根を設けることを特徴としている。
【0024】上記第10の発明によると、旋回羽根のね
じれ角が胴体の先端部の後方に向かうにつれて徐々に大
きくなり、旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体の
先端中心部にて発生する旋回流の大きさもまた、旋回羽
根の終点にて徐々に大きくなり、旋回羽根の終点にて最
大となる。一方、旋回羽根のねじれ角を大きくすると、
その旋回羽根に沿って流れる空気による気体は円周方向
の速度成分がより大きくなる反面、周辺空気との抵抗が
それだけ大きくなり、気流の差が生じて乱流となる傾向
がある。しかし、旋回羽根を上記のような構成とするこ
とで、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋回流が
発生するようになる。
【0025】請求項11に記載の第11の発明は、第1
0の発明の構成に加え、前記ロケットの胴体の先端部分
の外壁部に設置される前記旋回羽根の側面部を、前記ロ
ケットの胴体の先端部分の半径方向から旋回流の回転方
向側に傾斜させるようにして、前記旋回羽根を設けるこ
とを特徴としている。
【0026】上記第11の発明によると、旋回流の回転
方向側に傾斜させた旋回羽根は、胴体の先端中心部の外
壁周辺を流れる空気に旋回流を生じさせるとともに、こ
の胴体の先端中心部の外壁周辺を流れる空気を胴体の先
端中心部の中心点近辺の外壁部付近からその胴体の先端
部の後方へと流れるように案内する。これにより、旋回
羽根が直接作用しない周辺の空気においても、弱いなが
らも旋回流が効果的に発生するようになる。また、一般
的に旋回流を発生させると外に向かうにつれて旋回流が
起きにくくなる傾向にある。しかし、上記のように構成
された旋回羽根は、周辺の空気にも弱いながらも旋回流
へと誘導するため胴体前面部周辺を流れる気体全体の流
れがよりスムーズになる。
【0027】請求項12に記載の第12の発明は、請求
項10に記載の発明の構成に加え、前記ロケットの胴体
の先端部分の外壁部に設置される前記旋回羽根に対して
前記旋回羽根の断面形状が、同旋回羽根の突端部から前
記ロケットの胴体の先端部分の外壁部に近づくにつれて
徐々に幅広となるように形成することを特徴としてい
る。
【0028】上記第12の発明によると、旋回羽根の断
面が末広がり状となるように形成することで、旋回羽根
自体の強度及びその取り付け強度が十分に確保され、鋳
造など比較的容易な方法による一体形成が可能となる。
【0029】請求項13に記載の第13の発明は、中心
となる胴体と、その胴体に接続されている複数の旋回翼
と、推進装置であるスクリュウ等の主要な一連の潜行設
備を備えた潜水艦において、その前記潜水艦の胴体の先
端部分の外壁において、先端部分の中心から半径方向外
側に突出する旋回羽根を、前記潜水艦の胴体の先端部分
の外壁部に沿って螺旋状に設けることにより、前記潜水
艦の胴体の先端部分の外壁部に沿って流れる水流を、旋
回させながら、前記潜水艦の胴体の後方へ排出させるよ
うに構成することを特徴としている。
【0030】上記第13の発明によると、水中(海中)
を潜行する潜水艦の胴体の先端外壁に沿って胴体の後方
へと流れる水流(海水)が、胴体の先端中心部を流れる
際に、その胴体の先端中心部の外壁部近傍の水流(海
水)は、螺旋状の旋回羽根に沿うように回転方向に曲げ
られ旋回流として流れる。このとき、胴体の先端中心部
の外壁部近傍の水流(海水)には円周方向の流れ成分が
与えられ、次第にその円周方向に旋回するようになる。
こうした旋回羽根の作用により、胴体の先端中心部の外
壁部近傍を流れる水流(海水)には、この旋回流により
一定方向の層流境界層が生成される。
【0031】請求項14に記載の第14の発明は、第1
3の発明の構成に加え、前記旋回羽根の突端部までの高
さが、前記潜水艦の胴体の先端部分の中心から胴体の後
方に向かうにつれて徐々に高くなるように形成すること
を特徴としている。
【0032】上記第14の発明によると、胴体の先端中
心部の外壁部に設置される旋回羽根の高さが胴体先端部
の後方に位置する旋回羽根の終点に向けて徐々に高くな
り、旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体の先端中
心部の中心点近辺にて発生する旋回流の大きさもまた、
胴体の先端部の後方に位置する旋回羽根の終点にて徐々
に大きくなり、胴体先端部の後方に位置する旋回羽根の
終点にて最大となる。一方、旋回羽根の高さを高くする
と、胴体の先端中心部において旋回させる水流(海水)
は、周辺水流(海水)との抵抗がそれだけ大きくなり、
水流の差が生じて乱流となる傾向がある。しかし、旋回
羽根を上記のような構成とすることで、乱流をできるだ
け抑えながら、効果的に旋回流が発生するようになる。
【0033】請求項15に記載の第15の発明は、第1
3の発明の構成に加え、前記潜水艦の胴体の先端部分の
外壁部に設置される前記旋回羽根の突端部までの高さ
が、旋回羽根終了地点の手前において、旋回羽根の高さ
を最大ピークとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低
くなるように形成することを特徴としている。
【0034】上記第15の発明によると、胴体の先端中
心部の外壁部に設置される旋回羽根の高さが旋回羽根終
了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピークと
し、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるようにし
ている。一方、旋回羽根の高さを高くすると、胴体の先
端中心部において旋回させる水流(海水)は、周辺水流
(海水)との抵抗がそれだけ大きくなり、水流の差が生
じて乱流となる傾向がある。しかし、旋回羽根を上記の
ような構成とすることで、乱流をできるだけ抑えなが
ら、効果的に旋回流が発生するようになる。
【0035】請求項16に記載の第16の発明は、第1
3さらに第14又は第15の発明の構成に加え、前記潜
水艦の胴体の先端部分の外壁部に設置される前記旋回羽
根のねじれ角が、前記潜水艦の胴体の先端部分の中心か
ら胴体の後方に向けて徐々に大きくなるようにして、前
記旋回羽根を設けることを特徴としている。
【0036】上記第16の発明によると、旋回羽根のね
じれ角が胴体先端部の後方に向かうにつれて徐々に大き
くなり、旋回羽根の終点にて最大となるため、胴体の先
端中心部にて発生する旋回流の大きさもまた、旋回羽根
の終点にて徐々に大きくなり、旋回羽根の終点にて最大
となる。一方、旋回羽根のねじれ角を大きくすると、そ
の旋回羽根に沿って流れる水流(海水)による気体は円
周方向の速度成分がより大きくなる反面、周辺空気との
抵抗がそれだけ大きくなり、気流の差が生じて乱流とな
る傾向がある。しかし、旋回羽根を上記のような構成と
することで、乱流をできるだけ抑えながら、効果的に旋
回流が発生するようになる。
【0037】請求項17に記載の第17の発明は、第1
6の発明の構成に加え、前記潜水艦の胴体の先端部分の
外壁部に設置される前記旋回羽根の側面部を、前記潜水
艦の胴体の先端部分の半径方向から旋回流の回転方向側
に傾斜させるようにして、前記旋回羽根を設けることを
特徴としている。
【0038】上記第17の発明によると、旋回流の回転
方向側に傾斜させた旋回羽根は、胴体の先端中心部の外
壁周辺を流れる水流(海水)に旋回流を生じさせるとと
もに、この胴体の先端中心部の外壁周辺を流れる水流
(海水)を胴体の先端中心部の中心点近辺の外壁部付近
からその胴体先端部の後方へと流れるように案内する。
これにより、旋回羽根が直接作用しない周辺の水流(海
水)においても、弱いながらも旋回流が効果的に発生す
るようになる。また、一般的に旋回流を発生させると外
に向かうにつれて旋回流が起きにくくなる傾向にある。
しかし、上記のように構成された旋回羽根は、周辺の水
流(海水)にも弱いながらも旋回流へと誘導するため胴
体の先端部周辺を流れる水流全体の流れがよりスムーズ
になる。
【0039】請求項18に記載の第18の発明は、請求
項17に記載の発明の構成に加え、前記潜水艦の胴体の
先端部分の外壁部に設置される前記旋回羽根に対して前
記旋回羽根の断面形状が、同旋回羽根の突端部から前記
潜水艦の胴体の先端部分の外壁部に近づくにつれて徐々
に幅広となるように形成することを特徴としている。
【0040】上記第18の発明によると、旋回羽根の断
面が末広がり状となるように形成することで、旋回羽根
自体の強度及びその取り付け強度が十分に確保され、鋳
造など比較的容易な方法による一体形成が可能となる。
【0041】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、第1及至
第6の発明を航空機における航空機の胴体の先端中心部
外壁に具体化した一実施形態を図面に基づいて説明す
る。図1は本第1実施形態における航空機の胴体の先端
中心部を示す側面図である。
【0042】第1実施形態の航空機の胴体の先端中心部
外壁12の基本的構造は、図1に示すように、胴体の先
端中心部の中心点13から円形状に胴体の後方に向けて
鋭角に末広がりの形状を示している。この胴体の先端中
心部12の内側にはレーダー機能が装備されている。ま
た胴体の先端中心部12の後方上部には操縦室14があ
る。これら外観における航空機の胴体の先端中心部の外
壁12において、この胴体の先端中心部外壁12の外周
を沿ってを流れる空気に対して旋回流を与えるために、
この胴体の先端中心部外壁12に螺旋状の旋回羽根15
が設けられている。
【0043】続いて、本発明の特徴部分である航空機の
胴体の先端中心部外壁12の構成について詳細に説明す
る。図2の(A),(B),(C)は胴体の先端中心部
外壁12に設けられる旋回羽根15の1つを、それぞれ
矢印A,矢印Bの方向から概略的に示す図であり、また
は(C)についてはC−C間で破断して示す断面図であ
る。図3及び図4は胴体の先端中心部外壁12の断面図
である。
【0044】図1に示すように、胴体の先端中心部外壁
12の外観は、中心部の中心点13から円形状に胴体1
1の後方に向けて鋭角に末広がりの円錐状に形成されて
いる。胴体の先端中心部分の外壁12には、複数枚(図
では6枚)の旋回羽根15が一定の間隔で設けられる。
各旋回羽根15は、胴体の先端中心部外壁12の外周を
流れる空気が、R方向に旋回するように、胴体の先端中
心部外壁12の外周に沿って旋回方向Rに曲げられ螺旋
状に設けられる。
【0045】図2の(A)〜(C)に示すように、旋回
羽根15は複雑なねじれ羽根状に形成される。旋回羽根
15は、まず、胴体の先端中心部分から突端部18まで
の高さが、すなわち胴体の先端中心部分の中心点付近1
3の位置から胴体11の前面から後部に向かうにつれ
て、徐々に高くなるように形成される。そして、旋回羽
根終了地点の手前において、旋回羽根15の高さをピー
ク16とし、その後は旋回羽根15の高さを徐々に低く
なるように形成される。また、旋回羽根15は、胴体の
先端中心部の軸線方向に対するねじれ角αが、すなわち
胴体の先端中心部の中心点付近13の位置から胴体11
の後部方向に向かうにつれて、徐々に大きくなるように
して設けられる。さらに、旋回羽根15は、その突端部
18の位置を、胴体の前面中心部から半径方向の旋回方
向Rに沿って、傾斜角βだけ傾斜させ、側面部17が傾
斜した状態となるようにして設けられる。
【0046】次いで、上記のように構成される胴体の先
端中心部の外壁部分12の作用及び効果について説明す
る。
【0047】航行中の航空機において、航空機の前方か
らみて前面にあたる胴体11の先端中心部の外壁12に
直面する空気は、胴体の先端中心部12から胴体11の
後方へと導かれる。このとき、胴体の先端中心部の外壁
近傍を流れる空気は一部が旋回羽根15の側面部17に
当たり、螺旋状に設けられた旋回羽根15の側面部17
に沿って流れる。これにより、空気には円周方向Rの流
れ成分が与えられ、次第にその円周方向Rに旋回するよ
うになる。そして、旋回流となって胴体11の後方に進
む空気は、旋回流の流れを維持しながら周辺の空気にも
旋回流を与えながら胴体11の後方へと流れていく。通
常の航空機の前面にあたる胴体の先端中心部の外壁周辺
12には空気抵抗による流れの損失が発生する。しか
し、本実施形態のように、予め胴体の先端中心部周辺1
2の空気に旋回流を与えて胴体11の後方へと流れるよ
うにすれば、このような空気抵抗による損失をある程度
低減させることができる。
【0048】また、実際に胴体の先端中心部の外壁周辺
12を流れる空気が、整流状態となっていることはほと
んどない。特に、空気が最初に直面する胴体の先端中心
部分12では、一時的に激しい乱流状態となり、この乱
流による気流抵抗によって、胴体11の後方へと流す空
気の流速や圧力など種々の損失が発生し、ひいては推進
力の低下を生じていると考えられる。しかし、本実施形
態では、旋回羽根15の旋回流を与える作用により、流
れに方向性が与えられるため、激しい乱流状態を解消
し、あるいはその程度を緩和することができる。
【0049】さらに、胴体の先端中心部の外壁12に対
して、旋回羽根15を上述したような構成とすることに
より、旋回流を効果的に発生させることができる。すな
わち、旋回羽根15の高さが胴体の後方へと向かうにつ
れて徐々に高くなっており、かつ、旋回羽根15のねじ
れ角αが胴体11の後方へと向かうにつれて徐々に大き
くなっているため、旋回羽根15による流速の損失の影
響をできるだけ抑えながら、旋回羽根終了地点にてその
大きさが最大となるようにして旋回流を発生させること
ができる。
【0050】さらに、旋回羽根15が傾斜角βだけ傾斜
させて設けると共に、旋回羽根終了地点の手前におい
て、旋回羽根15の高さをピーク16とし、その後は旋
回羽根15の高さを徐々に低くさせることにより、胴体
の先端中心部の外壁部付近12における気体の流れが、
その胴体の先端中心部12から外方向に向かうようにな
るため、旋回羽根15の作用が直接及ばない胴体の先端
中心部周辺付近の空気にも旋回流を発生させることがで
きる。また、流速が遅い胴体の先端中心部の外壁部付近
の空気が、乱流の発生を抑制させながら流速が速い周辺
付近の空気に誘導されるため、胴体の先端中心部の外壁
部付近12の流体全体の流れをよりスムーズにすること
ができる。
【0051】以上のように、本第1実施形態の航空機の
前方からみて前面にあたる胴体の先端中心部の外壁構造
12によれば、胴体の先端中心部の外壁付近12の直接
作用する空気に対して、空気に旋回流を発生させること
により、その際に生じる種々の損失を低減させることが
でき、これにより胴体の先端中心部外壁周辺12の空気
の境界層を層流に保ったり、または境界層剥離を改善さ
せることができる。
【0052】なお、本発明の航空機の前方からみて前面
にあたる胴体の先端中心部の外壁構造12は、上述した
実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載され
た内容を逸脱しない範囲内において変更が可能である。
例えば、次に示すような構成とすることもできる。
【0053】旋回羽根15の大きさや形状、あるいはそ
の取り付け枚数や場所といった条件は適宜変更が可能で
あり、胴体の先端中心部の形式や胴体の先端中心部の外
側の外径、旋回流強度、などに応じて、最適の流れ(旋
回流)が得られるように設計してもよい。例えば、図3
に示すように、旋回羽根15の断面が略三角形状となる
ように形成してもよい。この場合、旋回羽根15の裏側
に半ば閉塞した空間が生じることがないため、旋回羽根
15の裏側に回り込んだ気体がそこで滞り、気体全体の
スムーズな流れを阻害するような状態が発生するのを回
避することができる。また、旋回羽根15をこのような
形状とした場合、旋回羽根15自体の強度やその取り付
け強度が増すことから、旋回羽根15と胴体の先端中心
部の外壁を鋳造などの方法により一体成形して製作する
ことができる。
【0054】(第2実施形態)以下、第7及至第12の
発明を宇宙に向けて航行するロケットにおけるロケット
の胴体の先端中心部外壁に具体化した一実施形態を図面
に基づいて説明する。図5は本第2実施形態におけるロ
ケットの胴体の先端中心部を示す側面図である。
【0055】第2実施形態のロケットの胴体21の先端
中心部外壁22の基本的構造は、図5に示すように、胴
体の先端中心部の中心点23から円形状に胴体の後方2
1に向けて鋭角に末広がりの形状を示している。この胴
体の先端中心部22の内側には各種宇宙航行に必要な機
能が装備されている。これら外観におけるロケットの胴
体の先端中心部外壁22において、この胴体の先端中心
部外壁22の外周を沿ってを流れる空気に対して旋回流
を与えるために、この胴体の先端中心部外壁22に螺旋
状の旋回羽根25が設けられている。
【0056】続いて、本発明の特徴部分であるロケット
の胴体の先端中心部外壁22の構成について詳細に説明
する。図6の(D),(E),(G)は胴体の先端中心
部外壁22に設けられる旋回羽根25の1つを、それぞ
れ矢印D,矢印Eの方向から概略的に示す図であり、ま
たは(G)についてはG−G間で破断して示す断面図で
ある。図7及び図8は胴体の先端中心部外壁22の断面
図である。
【0057】図5に示すように、胴体の先端中心部外壁
22の外観は、中心部の中心点23から円形状に胴体2
1の後方に向けて鋭角に末広がりの円錐状に形成されて
いる。胴体の先端中心部分の外壁22には、複数枚(図
では6枚)の旋回羽根25が一定の間隔で設けられる。
各旋回羽根25は、胴体の先端中心部外壁22の外周を
流れる空気が、R方向に旋回するように、胴体の先端中
心部外壁22の外周に沿って旋回方向Rに曲げられ螺旋
状に設けられる。
【0058】図6の(D)〜(G)に示すように、旋回
羽根25は複雑なねじれ羽根状に形成される。旋回羽根
25は、まず、胴体の先端中心部分から突端部28まで
の高さが、すなわち胴体の先端中心部分の中心点付近2
3の位置から胴体21の後部方向に向かうにつれて、徐
々に高くなるように形成される。そして、旋回羽根終了
地点の手前において、旋回羽根25の高さをピーク26
とし、その後は旋回羽根25の高さを徐々に低くなるよ
うに形成される。また、旋回羽根25は、胴体の先端中
心部の軸線方向に対するねじれ角αが、すなわち胴体の
先端中心部の中心点付近23の位置から胴体21の前面
の後部に向かうにつれて、徐々に大きくなるようにして
設けられる。さらに、旋回羽根25は、その突端部28
の位置を、胴体の先端中心部22から半径方向の旋回方
向Rに沿って、傾斜角βだけ傾斜させ、側面部27が傾
斜した状態となるようにして設けられる。
【0059】次いで、上記のように構成されるロケット
の胴体の先端中心部の外壁部分22の作用及び効果につ
いて説明する。
【0060】宇宙へ向けて航行中のロケットにおいて、
ロケットの前方からみて前面にあたる胴体21の先端中
心部の外壁22に直面する空気は、胴体の先端中心部2
2から胴体21の後方へと導かれる。このとき、胴体の
先端中心部の外壁近傍22を流れる空気は一部が旋回羽
根25の側面部27に当たり、螺旋状に設けられた旋回
羽根25の側面部27に沿って流れる。これにより、空
気には円周方向Rの流れ成分が与えられ、次第にその円
周方向Rに旋回するようになる。そして、旋回流となっ
て胴体21の後方に進む空気は、旋回流の流れを維持し
ながら周辺の空気にも旋回流を与えながら胴体21の後
方へと流れていく。通常のロケットの前面にあたる胴体
の先端中心部の外壁周辺22には空気抵抗による流れの
損失が発生する。しかし、本実施形態のように、予め胴
体の先端中心部周辺22の空気に旋回流を与えて胴体2
1の後方へと流れるようにすれば、このような空気抵抗
による損失をある程度低減させることができる。
【0061】また、実際に胴体の先端中心部の外壁周辺
を流れる空気が、整流状態となっていることはほとんど
ない。特に、空気が最初に直面する胴体の先端中心部分
22では、一時的に激しい乱流状態となり、この乱流に
よる気流抵抗によって、胴体21の後方へと流す空気の
流速や圧力など種々の損失が発生し、ひいては推進力の
低下を生じていると考えられる。しかし、本実施形態で
は、旋回羽根25の旋回流を与える作用により、流れに
方向性が与えられるため、激しい乱流状態を解消し、あ
るいはその程度を緩和することができる。
【0062】さらに、胴体の先端中心部の外壁22に対
して、旋回羽根25を上述したような構成とすることに
より、旋回流を効果的に発生させることができる。すな
わち、旋回羽根25の高さが胴体21の後方へと向かう
につれて徐々に高くなっており、かつ、旋回羽根25の
ねじれ角αが胴体の後方へと向かうにつれて徐々に大き
くなっているため、旋回羽根25による流速の損失の影
響をできるだけ抑えながら、旋回羽根終了地点にてその
大きさが最大となるようにして旋回流を発生させること
ができる。
【0063】さらに、旋回羽根25が傾斜角βだけ傾斜
させて設けると共に、旋回羽根終了地点の手前におい
て、旋回羽根25の高さをピーク26とし、その後は旋
回羽根25の高さを徐々に低くさせることにより、胴体
の先端中心部の外壁部付近22における気体の流れが、
その胴体の先端中心部22から外方向に向かうようにな
るため、旋回羽根25の作用が直接及ばない胴体の先端
中心部周辺付近の空気にも旋回流を発生させることがで
きる。また、流速が遅い胴体の先端中心部の外壁部付近
22の空気が、乱流の発生を抑制させながら流速が速い
周辺付近の空気に誘導されるため、胴体の先端中心部の
外壁部付近22の流体全体の流れをよりスムーズにする
ことができる。
【0064】以上のように、本第2実施形態のロケット
の前方からみて前面にあたる胴体の先端中心部の外壁構
造22によれば、胴体の先端中心部の外壁付近の直接作
用する空気に対して、空気に旋回流を発生させることに
より、その際に生じる種々の損失を低減させることがで
き、これにより胴体の先端中心部外壁周辺の空気の境界
層を層流に保ったり、または境界層剥離を改善させるこ
とができる。
【0065】なお、本発明のロケットの前方からみて前
面にあたる胴体の先端中心部の外壁構造22は、上述し
た実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載さ
れた内容を逸脱しない範囲内において変更が可能であ
る。例えば、次に示すような構成とすることもできる。
【0066】旋回羽根25の大きさや形状、あるいはそ
の取り付け枚数や場所といった条件は適宜変更が可能で
あり、胴体の先端中心部の形式や胴体の先端中心部の外
側の外径、旋回流強度、などに応じて、最適の流れ(旋
回流)が得られるように設計してもよい。例えば、図7
に示すように、旋回羽根25の断面が略三角形状となる
ように形成してもよい。この場合、旋回羽根25の裏側
に半ば閉塞した空間が生じることがないため、旋回羽根
25の裏側に回り込んだ気体がそこで滞り、気体全体の
スムーズな流れを阻害するような状態が発生するのを回
避することができる。また、旋回羽根25をこのような
形状とした場合、旋回羽根25自体の強度やその取り付
け強度が増すことから、旋回羽根25と胴体の先端中心
部の外壁を鋳造などの方法により一体成形して製作する
ことができる。
【0067】(第3実施形態)以下、第13及至第18
の発明を水中(海中)を潜行する潜水艦における潜水艦
の胴体の先端中心部外壁に具体化した一実施形態を図面
に基づいて説明する。図9は本第3実施形態における潜
水艦の胴体の先端中心部を示す側面図である。
【0068】第3実施形態の潜水艦の胴体の先端中心部
外壁32の基本的構造は、図9に示すように、胴体の先
端中心部の中心点33から円形状に胴体31の後方に向
けて鋭角に末広がりの形状を示している。この胴体の先
端中心部32の内側には各種潜水航行に必要な機能が装
備されている。これら外観における潜水艦の胴体の先端
中心部外壁32において、この胴体の先端中心部外壁3
2の外周を沿ってを流れる水流(海水)に対して旋回流
を与えるために、この胴体の先端中心部外壁に螺旋状の
旋回羽根35が設けられている。
【0069】続いて、本発明の特徴部分である潜水艦の
胴体の先端中心部外壁32の構成について詳細に説明す
る。図10の(H),(J),(K)は胴体の先端中心
部外壁32に設けられる旋回羽根35の1つを、それぞ
れ矢印H,矢印Jの方向から概略的に示す図であり、ま
たは(K)についてはK−K間で破断して示す断面図で
ある。図11及び図12は胴体の先端中心部外壁32の
断面図である。
【0070】図9に示すように、胴体の先端中心部外壁
32の外観は、中心部の中心点33から円形状に胴体3
1の後方に向けて鋭角に末広がりの円錐状に形成されて
いる。胴体の先端中心部分の外壁32には、複数枚(図
では6枚)の旋回羽根35が一定の間隔で設けられる。
各旋回羽根35は、胴体の先端中心部外壁の外周を流れ
る水流(海水)が、R方向に旋回するように、胴体の先
端中心部外壁の外周に沿って旋回方向Rに曲げられ螺旋
状に設けられる。
【0071】図10図の(H)〜(K)に示すように、
旋回羽根35は複雑なねじれ羽根状に形成される。旋回
羽根35は、まず、胴体の先端中心部分から突端部38
までの高さが、すなわち胴体の先端中心部分の中心点付
近33の位置から胴体31の後部方向に向かうにつれ
て、徐々に高くなるように形成される。そして、旋回羽
根終了地点の手前において、旋回羽根35の高さをピー
ク36とし、その後は旋回羽根35の高さを徐々に低く
なるように形成される。また、旋回羽根35は、胴体の
先端中心部の軸線方向に対するねじれ角αが、すなわち
胴体の先端中心部の中心点付近33の位置から胴体31
の前面の後部に向かうにつれて、徐々に大きくなるよう
にして設けられる。さらに、旋回羽根35は、その突端
部38の位置を、胴体の先端中心部から半径方向の旋回
方向Rに沿って、傾斜角βだけ傾斜させ、側面部37が
傾斜した状態となるようにして設けられる。
【0072】次いで、上記のように構成される潜水艦の
胴体の先端中心部の外壁部分の作用及び効果について説
明する。
【0073】水中(海中)を潜行航行する潜水艦におい
て、潜水艦の前方からみて前面にあたる胴体の先端中心
部の外壁32に直面する水流(海水)は、胴体の先端中
心部32から胴体31の後方へと導かれる。このとき、
胴体の先端中心部の外壁近傍32を流れる水流(海水)
は一部が旋回羽根35の側面部37に当たり、螺旋状に
設けられた旋回羽根35の側面部37に沿って流れる。
これにより、水流(海水)には円周方向Rの流れ成分が
与えられ、次第にその円周方向Rに旋回するようにな
る。そして、旋回流となって胴体31の後方に進む水流
(海水)は、旋回流の流れを維持しながら周辺の水流
(海水)にも旋回流を与えながら胴体31の後方へと流
れていく。通常の潜水艦の前面にあたる胴体の先端中心
部の外壁周辺には水の抵抗(海水の抵抗)による流れの
損失が発生する。しかし、本実施形態のように、予め胴
体の先端中心部周辺の水流(海水)に旋回流を与えて胴
体の後方へと流れるようにすれば、このような水の抵抗
(海水の抵抗)による損失をある程度低減させることが
できる。
【0074】また、実際に胴体の先端中心部の外壁周辺
32を流れる水流(海水)が、整流状態となっているこ
とはほとんどない。特に、水流(海水)が最初に直面す
る胴体の先端中心部分32では、一時的に激しい乱流状
態となり、この乱流による水流の抵抗によって、胴体3
1の後方へと流す水流(海水)の流速や圧力など種々の
損失が発生し、ひいては推進力の低下を生じていると考
えられる。しかし、本実施形態では、旋回羽根35の旋
回流を与える作用により、流れに方向性が与えられるた
め、激しい乱流状態を解消し、あるいはその程度を緩和
することができる。
【0075】さらに、胴体の先端中心部の外壁32に対
して、旋回羽根35を上述したような構成とすることに
より、旋回流を効果的に発生させることができる。すな
わち、旋回羽根35の高さが胴体31の後方へと向かう
につれて徐々に高くなっており、かつ、旋回羽根35の
ねじれ角αが胴体31の後方へと向かうにつれて徐々に
大きくなっているため、旋回羽根35による流速の損失
の影響をできるだけ抑えながら、旋回羽根終了地点にて
その大きさが最大となるようにして旋回流を発生させる
ことができる。
【0076】さらに、旋回羽根35が傾斜角βだけ傾斜
させて設けると共に、旋回羽根終了地点の手前におい
て、旋回羽根35の高さをピーク36とし、その後は旋
回羽根35の高さを徐々に低くさせることにより、胴体
の先端中心部の外壁部付近32における水流(海水)の
流れが、その胴体の先端中心部から外方向に向かうよう
になるため、旋回羽根35の作用が直接及ばない胴体の
先端中心部周辺付近の水流(海水)にも旋回流を発生さ
せることができる。また、流速が遅い胴体の先端中心部
の外壁部付近の水流(海水)が、乱流の発生を抑制させ
ながら流速が速い周辺付近の水流(海水)に誘導される
ため、胴体の先端中心部の外壁部付近32の流体全体の
流れをよりスムーズにすることができる。
【0077】以上のように、本第3実施形態の潜水艦の
前方からみて前面にあたる胴体の先端中心部の外壁構造
32によれば、胴体の先端中心部の外壁付近32の直接
作用する水流(海水)に対して、水流(海水)に旋回流
を発生させることにより、その際に生じる種々の損失を
低減させることができ、これにより胴体の先端中心部外
壁周辺の水流(海水)の境界層を層流に保ったり、また
は境界層剥離を改善させることができる。
【0078】なお、本発明の潜水艦の前方からみて前面
にあたる胴体の先端中心部の外壁構造32は、上述した
実施形態に限定されるものではなく、請求項に記載され
た内容を逸脱しない範囲内において変更が可能である。
例えば、次に示すような構成とすることもできる。
【0079】旋回羽根35の大きさや形状、あるいはそ
の取り付け枚数や場所といった条件は適宜変更が可能で
あり、胴体の先端中心部の形式や胴体の先端中心部の外
側の外径、旋回流強度、などに応じて、最適の流れ(旋
回流)が得られるように設計してもよい。例えば、図1
1に示すように、旋回羽根35の断面が略三角形状とな
るように形成してもよい。この場合、旋回羽根35の裏
側に半ば閉塞した空間が生じることがないため、旋回羽
根35の裏側に回り込んだ水流(海水)がそこで滞り、
気体全体のスムーズな流れを阻害するような状態が発生
するのを回避することができる。また、旋回羽根35を
このような形状とした場合、旋回羽根35自体の強度や
その取り付け強度が増すことから、旋回羽根35と胴体
の先端中心部の外壁32を鋳造などの方法により一体成
形して製作することができる。
【0080】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、航空機
の胴体先端中心部の外壁に流れる空気に旋回流を与える
ことにより、航空機の胴体先端中心部の外壁表面の空気
における乱流は抑制され、同一方向に気流が流れる層流
を保ちながら胴体先端中心部の外壁表面の空気を円滑に
後方へ排出させることができる。これにより、胴体先端
中心部の外壁表面の気流において種々の損失を低減させ
ることができ、ひいては航空機の推進力の負荷の低減を
図ることができることにより、航空機の推進力の向上を
図ることができる。
【0081】請求項2及至4に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の効果に加え、流速の損失をできる
だけ抑えながら、空気が直接接触する航空機の胴体先端
中心部の外壁に近いところで効果的に旋回流を発生させ
ることができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、請求項1
及至4のいずれか1つに記載の発明の効果に加え、旋回
羽根が直接作用しない航空機の胴体先端中心部の外壁近
辺を流れる空気においても、旋回流を効果的に発生させ
ることができる。また、航空機の胴体先端中心部の外壁
部付近を流れる流速の遅い気体を、より流速の速い周辺
付近の空気に誘導することにより、航空機の胴体先端中
心部の外壁を流れる空気をスムーズにして航空機の胴体
の後方へ乱流を押さえ、かつ層流を保ちながら効率良く
流れ込ませることができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加え、旋回羽根自体の強度やその
取り付け強度を高めることができる。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、ロケット
の胴体先端中心部の外壁に流れる空気に旋回流を与える
ことにより、ロケットの胴体先端中心部の外壁表面の空
気における乱流は抑制され、同一方向に気流が流れる層
流を保ちながら胴体先端中心部の外壁表面の空気を円滑
に後方へ排出させることができる。これにより、胴体先
端中心部の外壁表面の気流において種々の損失を低減さ
せることができ、ひいてはロケットの推進力の負荷の低
減を図ることができることにより、航空機の推進力の向
上を図ることができる。
【0085】請求項8及至10に記載の発明によれば、
請求項7に記載の発明の効果に加え、流速の損失をでき
るだけ抑えながら、空気が直接接触するロケットの胴体
先端中心部の外壁に近いところで効果的に旋回流を発生
させることができる。
【0086】請求項11に記載の発明によれば、請求項
7及至10のいずれか1つに記載の発明の効果に加え、
旋回羽根が直接作用しないロケットの胴体先端中心部の
外壁近辺を流れる空気においても、旋回流を効果的に発
生させることができる。また、ロケットの胴体先端中心
部の外壁部付近を流れる流速の遅い気体を、より流速の
速い周辺付近の空気に誘導することにより、ロケットの
胴体先端中心部の外壁を流れる空気をスムーズにしてロ
ケットの胴体の後方へ乱流を押さえ、かつ層流を保ちな
がら効率良く流れ込ませることができる。
【0087】請求項12に記載の発明によれば、請求項
11に記載の発明の効果に加え、旋回羽根自体の強度や
その取り付け強度を高めることができる。
【0088】請求項13に記載の発明によれば、潜水艦
の胴体先端中心部の外壁に流れる水流(海水)に旋回流
を与えることにより、潜水艦の胴体先端中心部の外壁表
面の水流(海水)における乱流は抑制され、同一方向に
水流が流れる層流を保ちながら胴体先端中心部の外壁表
面の水流(海水)を円滑に後方へ排出させることができ
る。これにより、胴体先端中心部の外壁表面の水流にお
いて種々の損失を低減させることができ、ひいては潜水
艦の推進力の負荷の低減を図ることができることによ
り、潜水艦の推進力の向上を図ることができる。
【0089】請求項14及至16に記載の発明によれ
ば、請求項13に記載の発明の効果に加え、流速の損失
をできるだけ抑えながら、水流(海水)が直接接触する
潜水艦の胴体先端中心部の外壁に近いところで効果的に
旋回流を発生させることができる。
【0090】請求項17に記載の発明によれば、請求項
13及至16のいずれか1つに記載の発明の効果に加
え、旋回羽根が直接作用しない潜水艦の胴体先端中心部
の外壁近辺を流れる水流(海水)においても、旋回流を
効果的に発生させることができる。また、潜水艦の胴体
先端中心部の外壁部付近を流れる流速の遅い水流(海
水)を、より流速の速い周辺付近の水流(海水)に誘導
することにより、潜水艦の胴体先端中心部の外壁を流れ
る水流(海水)をスムーズにして潜水艦の胴体の後方へ
乱流を押さえ、かつ層流を保ちながら効率良く流れ込ま
せることができる。
【0091】請求項18に記載の発明によれば、請求項
17に記載の発明の効果に加え、旋回羽根自体の強度や
その取り付け強度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施形態である航空機
の胴体の先端中心部外壁の外観の概略を示す側面図であ
る。
【図2】同航空機の胴体の先端中心部外壁部分における
旋回羽根の1つを、それぞれ異なる方向から概略的に示
す図であって、(A)は矢印Aの方向から示す図であ
り、(B)は矢印Bの方向から示す図であり、(C)は
矢印Cの方向から示す図である。
【図3】同航空機の胴体の先端中心部外壁部分をY−Y
間で破断して示す部分断面図である。
【図4】本発明を具体化した別の実施形態である航空機
の胴体の先端中心部外壁部分を、図3と同様に破断して
示す部分断面図である。
【図5】本発明を具体化した第2実施形態であるロケッ
トの胴体の先端中心部外壁の外観の概略を示す側面図で
ある。
【図6】同ロケットの胴体の先端中心部外壁部分におけ
る旋回羽根の1つを、それぞれ異なる方向から概略的に
示す図であって、(D)は矢印Dの方向から示す図であ
り、(E)は矢印Eの方向から示す図であり、(G)は
矢印Gの方向から示す図である。
【図7】同ロケットの胴体の先端中心部外壁部分をX−
X間で破断して示す部分断面図である。
【図8】本発明を具体化した別の実施形態であるロケッ
トの胴体の先端中心部外壁部分を、図7と同様に破断し
て示す部分断面図である。
【図9】本発明を具体化した第3実施形態である潜水艦
の胴体の先端中心部外壁の外観の概略を示す側面図であ
る。
【図10】同潜水艦の胴体の先端中心部外壁部分におけ
る旋回羽根の1つを、それぞれ異なる方向から概略的に
示す図であって、(H)は矢印Hの方向から示す図であ
り、(J)は矢印Jの方向から示す図であり、(K)は
矢印Kの方向から示す図である。
【図11】同潜水艦の胴体の先端中心部外壁部分をW−
W間で破断して示す部分断面図である。
【図12】本発明を具体化した別の実施形態である潜水
艦の胴体の先端中心部外壁部分を、図11と同様に破断
して示す部分断面図である。
【符号の説明】
11 航空機の胴体 12 航空機の胴体先端中心部分 13 航空機の胴体先端中心部分の中心点 14 操縦室 15 航空機の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根 16 航空機の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
のピーク地点 17 航空機の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
側面部 18 航空機の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
突端部 21 ロケットの胴体 22 ロケットの胴体先端中心部分 23 ロケットの胴体先端中心部分の中心点 25 ロケットの胴体先端中心部分外壁における旋回羽
根 26 ロケットの胴体先端中心部分外壁における旋回羽
根のピーク地点 27 ロケットの胴体先端中心部分外壁における旋回羽
根側面部 28 ロケットの胴体先端中心部分外壁における旋回羽
根突端部 31 潜水艦の胴体 32 潜水艦の胴体先端中心部分 33 潜水艦の胴体先端中心部分の中心点 35 潜水艦の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根 36 潜水艦の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
のピーク地点 37 潜水艦の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
側面部 38 潜水艦の胴体先端中心部分外壁における旋回羽根
突端部 R 旋回方向 F 吸気通路内の吸気の進行方向

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心となる胴体と、その胴体に接続され
    ている複数の翼と、その主翼に備え付けられた推進装置
    であるジェットエンジン等の主要な一連の航行設備を備
    えた航空機において、その前記航空機の胴体の先端部分
    の外壁において、先端部分の中心から半径方向外側に突
    出する旋回羽根を、前記航空機の胴体の先端部分の外壁
    部に沿って螺旋状に設けることにより、前記航空機の胴
    体の先端部分の外壁部に沿って流れる空気を、旋回させ
    ながら、前記航空機の胴体の後方へ排出させるように構
    成することを特徴とする境界層制御機構。
  2. 【請求項2】 前記旋回羽根の突端部までの高さが、前
    記航空機の胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向か
    うにつれて徐々に高くなるように形成することを特徴と
    する請求項1に記載の境界層制御機構。
  3. 【請求項3】 前記航空機の胴体の先端部分の外壁部に
    設置される前記旋回羽根の突端部までの高さが、旋回羽
    根終了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピー
    クとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるよう
    に形成することを特徴とする請求項1に記載の境界層制
    御機構。
  4. 【請求項4】 前記航空機の胴体の先端部分の外壁部に
    設置される前記旋回羽根のねじれ角が、前記航空機の胴
    体の先端部分の中心から胴体の後方に向けて徐々に大き
    くなるようにして、前記旋回羽根を設けることを特徴と
    する請求項1〜3に記載の境界層制御機構。
  5. 【請求項5】 前記航空機の胴体の先端部分の外壁部に
    設置される前記旋回羽根の側面部を、前記航空機の胴体
    の先端部分の半径方向から旋回流の回転方向側に傾斜さ
    せるようにして、前記旋回羽根を設けることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれか1つに記載の境界層制御機
    構。
  6. 【請求項6】 前記航空機の胴体の先端部分の外壁部に
    設置される前記旋回羽根に対して前記旋回羽根の断面形
    状が、同旋回羽根の突端部から前記航空機の胴体の先端
    部分の外壁部に近づくにつれて徐々に幅広となるように
    形成することを特徴とする請求項5に記載の境界層制御
    機構。
  7. 【請求項7】 中心となる胴体と、その胴体に後方末端
    に備え付けられた推進装置であるロケットエンジン等の
    主要な一連の航行設備を備えたロケットにおいて、その
    前記ロケットの胴体の先端部分の外壁において、先端部
    分の中心から半径方向外側に突出する旋回羽根を、前記
    ロケットの胴体の先端部分の外壁部に沿って螺旋状に設
    けることにより、前記ロケットの胴体の先端部分の外壁
    部に沿って流れる空気を、旋回させながら、前記ロケッ
    トの胴体の後方へ排出させるように構成することを特徴
    とする境界層制御機構。
  8. 【請求項8】 前記旋回羽根の突端部までの高さが、前
    記ロケットの胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向
    かうにつれて徐々に高くなるように形成することを特徴
    とする請求項7に記載の境界層制御機構。
  9. 【請求項9】 前記ロケットの胴体の先端部分の外壁部
    に設置される前記旋回羽根の突端部までの高さが、旋回
    羽根終了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピ
    ークとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるよ
    うに形成することを特徴とする請求項7に記載の境界層
    制御機構。
  10. 【請求項10】 前記ロケットの胴体の先端部分の外壁
    部に設置される前記旋回羽根のねじれ角が、前記ロケッ
    トの胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向けて徐々
    に大きくなるようにして、前記旋回羽根を設けることを
    特徴とする請求項7〜9に記載の境界層制御機構。
  11. 【請求項11】 前記ロケットの胴体の先端部分の外壁
    部に設置される前記旋回羽根の側面部を、前記ロケット
    の胴体の先端部分の半径方向から旋回流の回転方向側に
    傾斜させるようにして、前記旋回羽根を設けることを特
    徴とする請求項7〜10のいずれか1つに記載の境界層
    制御機構。
  12. 【請求項12】 前記ロケットの胴体の先端部分の外壁
    部に設置される前記旋回羽根に対して前記旋回羽根の断
    面形状が、同旋回羽根の突端部から前記ロケットの胴体
    の先端部分の外壁部に近づくにつれて徐々に幅広となる
    ように形成することを特徴とする請求項11に記載の境
    界層制御機構。
  13. 【請求項13】 中心となる胴体と、その胴体に接続さ
    れている複数の旋回翼と、推進装置であるスクリュウ等
    の主要な一連の潜行設備を備えた潜水艦において、その
    前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁において、先端部分
    の中心から半径方向外側に突出する旋回羽根を、前記潜
    水艦の胴体の先端部分の外壁部に沿って螺旋状に設ける
    ことにより、前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁部に沿
    って流れる水流を、旋回させながら、前記潜水艦の胴体
    の後方へ排出させるように構成することを特徴とする境
    界層制御機構。
  14. 【請求項14】 前記旋回羽根の突端部までの高さが、
    前記潜水艦の胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向
    かうにつれて徐々に高くなるように形成することを特徴
    とする請求項13に記載の境界層制御機構。
  15. 【請求項15】 前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁部
    に設置される前記旋回羽根の突端部までの高さが、旋回
    羽根終了地点の手前において、旋回羽根の高さを最大ピ
    ークとし、その後は旋回羽根の高さを徐々に低くなるよ
    うに形成することを特徴とする請求項13に記載の境界
    層制御機構。
  16. 【請求項16】 前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁部
    に設置される前記旋回羽根のねじれ角が、前記潜水艦の
    胴体の先端部分の中心から胴体の後方に向けて徐々に大
    きくなるようにして、前記旋回羽根を設けることを特徴
    とする請求項13〜15に記載の境界層制御機構。
  17. 【請求項17】 前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁部
    に設置される前記旋回羽根の側面部を、前記潜水艦の胴
    体の先端部分の半径方向から旋回流の回転方向側に傾斜
    させるようにして、前記旋回羽根を設けることを特徴と
    する請求項13〜16のいずれか1つに記載の境界層制
    御機構。
  18. 【請求項18】 前記潜水艦の胴体の先端部分の外壁部
    に設置される前記旋回羽根に対して前記旋回羽根の断面
    形状が、同旋回羽根の突端部から前記潜水艦の胴体の先
    端部分の外壁部に近づくにつれて徐々に幅広となるよう
    に形成することを特徴とする請求項17に記載の境界層
    制御機構。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103085976A (zh) * 2011-11-01 2013-05-08 李僖年 空中飞行器用钻式泄压加速器

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