JP2003069708A - 電話機を用いた情報提供システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話等の公衆回線を利用する電話
機を用いて低コストで情報を取得でき、かつ電話機の機
種によらず広く情報提供可能とし、需要者と情報提供者
の両者にメリットのある情報提供システムを提供するこ
と。 【解決手段】 サーバ２に、需要者が使用する電話機
１の電話番号とＥメールアドレスとを関連づけたデータ
ベースを収納し、サーバ３に需要者に提供すべく用意し
た１又は２以上の情報を収納し、提供する情報に対応し
た公衆電話回線６を用意しておき、該公衆電話回線６に
電話が掛かった場合、その公衆電話回線６の発信番号通
知機能を用い、前記データベースの電話番号と一致する
電話番号があれば、該データベースで対応するＥメール
アドレスに対し、電話が掛かった公衆電話回線６に対応
した情報を記録したＥメールＡをインターネット網を通
じて送信するようようにした電話機を用いた情報提供シ
ステム。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、速報性が要求さ
れる各種情報を、需要者が電話機、特に携帯電話や電話
機能を有する携帯端末を通じて安価に入手し得るシステ
ムに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】携帯電話の普及により、殆どの人が携帯
電話を常時持ち歩いており、場所を選ばずに電話を通じ
ての会話が可能となっている。

【０００３】また、携帯電話の機種によっては液晶画面
の表示機能を利用して情報端末としての機能を持たせ、
外出時の利便性を高めている。

【０００４】携帯電話の情報端末としての機能として
は、Ｅメールの送受信機能やインターネットや商用ネッ
トへアクセスして各種情報を閲覧する機能等がある。

【０００５】また、最近は通常の電話機においても携帯
電話と同様の液晶画面を有し、携帯と同じＥメールやイ
ンターネット閲覧機能を有するものもあり、携帯端末に
おいても携帯電話と同様に、電話及びＥメールやインタ
ーネット閲覧等の通信機能を有するものもある。

【０００６】上記の携帯電話や、それに類似する機能を
有する電話機及び携帯端末（以下、単に携帯電話等とい
う）で閲覧可能な情報は、（主にインターネット上に設
置された）サーバに収納・蓄積されており、情報を欲す
る需要者は、携帯電話を通じてネット上のサーバにアク
セスし、必要な情報を液晶画面にて閲覧することができ
る。

【０００７】携帯電話等で得られる情報は数多くの種類
があり、通常のパソコンをインターネットに接続して閲
覧し得る情報と較べても遜色なく、特にホテルの空室情
報や気象情報等が外出先で得られるので、非常に利便性
が高まっている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話等
の使用者が、自分が欲する情報取得のためにインターネ
ット上の該当サイトに接続するには、そのサイトのＵＲ
Ｌを指定して行わなければならないが、その際、携帯電
話等の０〜９の数字からなるテンキーの入力モードをア
ルファベットモードに切り替えて、長文のアルファベッ
トからなるＵＲＬを打ち込まなければならないという問
題があった。

【０００９】携帯電話等によっては、自分が良く行くサ
イトのＵＲＬを事前登録して簡単に呼び出す、いわゆる
ブックマーク機能があるが、例えば出張先でホテル情報
を知りたい場合や、雑誌に掲載されたサイトへ繋いでみ
たいと欲した場合等、新規なサイトへ接続する場合は、
やはり直接ＵＲＬを打ち込まなくてはならないという問
題があった。

【００１０】更に、上記情報の取得は、需要者側が携帯
電話等に対して所定の操作を行なうことによりアクセス
ポイントへ（無線で）接続して行なわれるため、通常、
情報取得毎に需要者に通信料金の負担が発生する。

【００１１】特に携帯電話の通信、通話料金は、一般の
加入電話に比較して割高であり、最近は加入電話等を通
じてのインターネットへのアクセスに接続時間によらな
い定額料金も導入されており、通常のパソコンを通じて
の情報取得に要する費用に対して、携帯電話を通じての
情報取得に要する費用は、その利便性を考慮しても高す
ぎることとなっていた。

【００１２】一方、情報提供側にとってみても、需要者
への自己の商品・サービス等の業務情報の提供は、宣伝
広告となったり商品販売やサービス提供に繋がるため、
なるべく需要者に負担無く情報提供を行ないたいという
事情がある。

【００１３】また、携帯電話等の情報閲覧用のソフトウ
エアは、携帯電話の通信会社、あるいは機種毎に相違す
るため、情報提供側はサーバに各社・各機種の閲覧用ソ
フトウエアに合わせた情報を用意するか、あるいは通信
会社を限定して情報提供するしかなかった。

【００１４】更に、通信会社によっては特定のサーバし
かアクセスできないものもあり、情報提供側が需要者の
持つ携帯電話等の機種によらない広範囲の需要者へ情報
提供を行なうのは困難であった。

【００１５】この発明は上記のような課題を解決し、携
帯電話等の公衆回線を利用する電話機を用いて低コスト
で情報を取得でき、かつ電話機の機種によらずに広く情
報提供可能とし、需要者と情報提供者の両者にメリット
のある情報提供システムを提供することを課題とする。

【００１６】

【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、この発明は、１又は２以上のサーバに、需要
者が使用する電話機の電話番号とＥメールアドレスとを
関連づけたデータベースと、需要者に提供すべく用意し
た１又は２以上の情報を収納し、提供する情報に対応し
た１又は２以上の公衆電話回線を用意しておき、該公衆
電話回線に電話が掛かった場合、その公衆電話回線の発
信番号通知機能を用い、前記データベースの電話番号と
一致する電話番号があれば、該データベースで対応する
Ｅメールアドレスに対し、電話が掛かった公衆電話回線
に対応した情報を記録したＥメール又は各種コンテンツ
を送信するようにした電話機を用いた情報提供システム
である。

【００１７】また、請求項２の発明は、上記請求項１記
載の携帯番号を用いた情報提供システムにおいて、デー
タベースにその需要者の属性を記録しておき、Ｅメール
送信の際、需要者の属性に合わせた情報を記録したＥメ
ール又は各種コンテンツを送付するようにした、携帯電
話を用いた情報提供システムである。

【００１８】上記請求項１及び２の発明は、主としての
携帯電話の殆どが標準で有するインターネットを介した
Ｅメール（受信）機能を利用したものであり、このシス
テムにより情報を得る手順を簡単に説明する。

【００１９】まず、この発明のシステムを提供する者
は、需要者の使用する電話機（主として携帯電話）の電
話番号とＥメールアドレスを予めデータベース化してお
くと共に、提供する情報毎に所定の電話番号を需要者側
に適宜手段で開示しておく。

【００２０】需要者は、自己の携帯電話等の発信番号通
知機能を有効にしておき、電話を掛けた相手側に自己の
電話番号を通知できるようにしておく。

【００２１】次に、需要者が所定の情報を欲する場合、
情報提供側が開示しているその情報に関する電話番号
へ、携帯電話等を利用して電話を掛け、ダイヤルが鳴る
のを確認した後、すぐに電話を切る。

【００２２】情報提供側では、かかってきた電話の発信
番号通知機能により、掛かってきた電話番号を認識して
需要者を特定し、データベースよりその者のＥメールア
ドレスへ向けて情報を提供する。

【００２３】こうすれば、需要者は情報を得るために所
定の電話番号に掛けた際にも、公衆回線の発信番号通知
機能のみ利用し、通話料金や通信料金が発生せず、Ｅメ
ールを受け取るに必要な低額料金のみで情報を得ること
ができるようになる。

【００２４】また、請求項２においては、需要者の生年
月日（年齢）、性別、居住地域等により、その需要者に
最適な情報を記録したＥメールを提供したり、その需要
者にあわせた宣伝広告をＥメールに記録したりすること
もできる。

【００２５】なお、登録されたＥメールアドレスに送信
する情報は、テキスト形式のＥメールのみに限定される
ことなく、添付ファイルの付属や、場合によっては映
像、音楽等の各種コンテンツ情報を直接送付することも
できる。

【００２６】これらテキストのみのＥメール以外の添付
ファイルやその他の各種コンテンツは、情報を受ける側
の携帯電話等の機能により取り込み可能かどうか決まっ
てくるもので、今後の携帯電話等の機能の進化に合わせ
れば良いが、請求項２における需要者の属性情報に、携
帯電話等の機種（機能）を入力しておき、Ｅメールや各
種コンテンツを送信する際、その携帯電話等の機能によ
り取り込み可能なコンテンツを送信するといったことも
可能になる。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、この発明のシステムを説明
する。

【００２８】まず、このシステムの会員になろうとする
需要者は、予め自分が所有する携帯電話１の電話番号と
その携帯電話１が有するＥメールアドレスを、所定手続
にてこの発明のシステムを提供する業者に通知してお
く。

【００２９】通知の手段としては、例えば、パソコンや
携帯電話を利用して所定ＵＲＬへ接続して情報を入力し
たり、所定の入会用紙を郵送したりして、自己の携帯電
話の電話番号とＥメールアドレスを通知する。

【００３０】また、必須である携帯電話１の電話番号と
Ｅメールアドレスの他、会員になろうとする者の氏名、
性別、生年月日、住所等も記入欄を設けておく。

【００３１】この発明のシステムを有する業者側では、
これら顧客から送られてくる情報を元に、サーバ２のデ
ータベースを構築する。

【００３２】情報提供者側のサーバ２に収納されるデー
タベースの各レコードには、このシステムに入会した会
員（需要者）の携帯電話番号と、Ｅメールアカウント
（Ｅメールアドレス）が１対１の関係で収納されてい
る。

【００３３】データベースは、他人により重複しない電
話番号をキーコードにした各顧客別のレコードに、顧客
のＥメールアドレス（必須）と、その他、顧客の性別、
生年月日、住所等を記録しておく。

【００３４】尚、収納手段はデータベースの都合により
記録形式を変更しても良く、キーコードは必ずしも電話
番号をそのものでなく、例えば顧客毎に重複しない英数
字等の顧客ＩＤを用いても良いが、その場合、顧客ＩＤ
と電話番号は互いに参照可能に一対一の関係としてお
く。

【００３５】また、その会員の氏名、生年月日、性別、
居住地域等の会員の属性情報も、その会員のレコード毎
に収納しておく。

【００３６】もちろん、これらの会員毎の属性情報も、
例えば住所等の入力に代えて例えば居住地域毎に割り当
てた地域コードを入力するなどしても良い。

【００３７】サーバ３は、各種情報が収納してあり、イ
ンターネット網４を通じて所定の情報をＥメールによっ
て伝える機能を有している。

【００３８】尚、サーバ２及びサーバ３は、必ずしも１
つのコンピュータとは限らず、分散してデータベースや
情報を収納しても良く、またサーバ２とサーバ３は同一
のものであってもかまわない。

【００３９】ホストコンピュータ５は、複数の公衆電話
回線６と接続されており、これら複数の公衆電話回線６
は、情報毎に別個の電話番号６ａ，６ｂ，６ｃが割り振
られている。

【００４０】公衆電話回線６に電話がかかってきた場合
に、その公衆電話回線６が有する発信番号通知機能を利
用して、ホストコンピュータ５は該公衆電話回線６にか
かってきた発信者の電話番号を認識できるようになって
いる。

【００４１】需要者は、予めシステム提供者が雑誌やＴ
Ｖ等の媒体を利用して開示している、情報を得るための
電話番号を見て、自分が欲する情報に該当する電話番号
へ、（既に会員登録手続の際に通知した）携帯電話１を
利用して電話を掛け、電話のコールが鳴ったのを確認す
れば直ぐに電話を切る。

【００４２】この際、携帯電話１が、発信番号通知機能
を停止していた場合、その機能を有効にしてから電話を
掛けるようにする。

【００４３】ホストコンピュータ５は、公衆電話回線６
を通じて掛かってきた電話につき、回線の接続はしない
ようにしておき、その公衆電話回線６が有する発信番号
通知機能を利用して、電話を掛けてきた携帯電話１の番
号を特定する。

【００４４】次に、ホストコンピュータ５は、サーバ２
のデータベースにアクセスし、通知された電話番号を照
合し、電話番号が一致するレコードに収納されたＥメー
ルアカウントに対し、対応するサーバ３に収納されたＥ
メール形式の情報をＥメールＡとしてインターネット網
４を利用して送信する。

【００４５】需要者は、インターネット網４を利用して
送られたきたＥメールＡを携帯電話１で（携帯電話によ
って相違する）所定操作で又は自動的に受信することに
より、携帯電話１の通信機能が発揮できる場所であれば
どこでも必要な情報を得ることができる。

【００４６】次に、会員の属性情報に基づいて、会員別
に最適な情報を提供する一例について説明する。

【００４７】まず、会員毎に別の情報を提供しなければ
ならないものとして、例えば「本日の占い」があり、こ
の占いはその占いの種類により、会員の氏名、性別、生
年月日等により占いの内容が変わるものがある。

【００４８】この情報提供に関する電話番号に電話が掛
かってきた場合、発信番号通知機能を利用して、会員を
特定する。

【００４９】特定された会員のデータベースにアクセス
し、その会員の属性情報を参照し、その属性情報に合わ
せた占いの内容をＥメールにて発信提供する。

【００５０】会員の属性情報を利用する場合の他の例と
しては、ＴＶを通じての視聴者の意見を微収する場合、
意見毎に別個の電話番号を用意して視聴者に開示し、自
己の意見に合致する電話番号に携帯電話から掛け、すぐ
に切るだけで、通話費用をかけずに投票することができ
る。

【００５１】番組側にとっても、投票した会員を特定で
き、属性情報から意見毎に年齢、性別等の分布が判別で
き、また、同一人の二重投票を排除することができる。

【００５２】以上、この発明の実施形態では携帯電話１
を利用した場合について説明したが、先に述べたよう
に、携帯電話と同等の機能を有する電話機や携帯端末で
あっても利用できることは言うまでもない。

【００５３】更には、このシステムで使用する電話番号
とＥメールアドレスは需要者が任意に決定できるので、
発信番号通知機能を有する電話機であれば、例えばＥメ
ール受信機能のない一般の電話機であっても、該電話機
の電話番号と何れかの機種で受信可能な自己が所有する
任意のＥメールアドレスを登録することにより、該電話
機で電話を掛けてすぐ切るという同じ動作で、別機種に
よりＥメールや各種コンテンツによる情報の受信が可能
になる。

【００５４】

【発明の効果】以上のように、請求項１の発明の情報提
供システムによれば、普段持ち歩いている携帯電話等を
利用して、情報を得るための所定の電話番号に電話をか
けてすぐ切るという簡単な手段により、必要な情報を迅
速に得ることができる。

【００５５】また、情報を取得するためにアルファベッ
トからなるＵＲＬを指定しなくても、通常の通話と同様
にテンキーで電話番号を指定して電話を掛けるだけでよ
いので、簡単且つ迅速な操作で情報を得ることができ、
特に、出張先の宿泊情報等のブックマーク等で記録して
いない一回のみ利用するような情報でも容易に得ること
が出来るようになる。

【００５６】更に、需要者にとれば、情報を得るための
電話の際には、回線を繋がずにすぐ切るだけでよいので
電話の通話費用がかからず、Ｅメール等の受信に伴う通
信費用だけで良く、情報の提供者側にとつても、自己の
業務に係る情報を需要者に通話費用を多く負担させずに
低コストで提供することができるので、サービス向上に
繋がる。

【００５７】また、このシステムを利用できる電話機
は、発信番号通知機能をオンに出来さえすれば良く、例
えば携帯電話の通信会社によって利用できたり利用でき
なかったりという差別的な扱いを行わないので、広くこ
のシステムの需要者を募集することができる。

【００５８】次に、請求項２の発明の情報提供システム
によれば、予め登録された顧客の属性情報に基づき、情
報の内容を選択して送付できるので、生年月日や性別に
よる占い情報や、顧客に合わせたショッピング情報等を
送ることが出来、顧客にとって情報の利便性が高まる。

【００５９】また、情報提供の際に、その需要者の属性
にあわせた宣伝広告をＥメールに記録や添付したりすれ
ば、無差別に送るダイレクトメール広告よりもより宣伝
広告の効果が高まる。

【００６０】更に、その需要者のＥメールを受信する携
帯電話等の種類を属性情報に加えておけば、その機種が
有する機能に合わせて、テキストのみのＥメール以外
に、添付ファイルを付けたり、画像、動画、音楽等の各
種コンテンツを直接送ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のシステムを示す図である。

【符号の説明】

１ 携帯電話 ２，３ サーバ ４ インターネット網 ５ ホストコンピュータ ６ 公衆電話回線 Ａ Ｅメール

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B075 PQ05 UU24 5K015 AB01 AD01 AF08 KA12 5K024 AA71 CC01 CC07 CC11 DD01 DD02 EE01 FF06 GG01

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １又は２以上のサーバに、需要者が使用
   する電話機の電話番号とＥメールアドレスとを関連づけ
   たデータベースと、需要者に提供すべく用意した１又は
   ２以上の情報を収納し、 提供する情報に対応した１又は２以上の公衆電話回線を
   用意しておき、 該公衆電話回線に電話が掛かった場合、その公衆電話回
   線の発信番号通知機能を用い、前記データベースの電話
   番号と一致する電話番号があれば、該データベースで対
   応するＥメールアドレスに対し、電話が掛かった公衆電
   話回線に対応した情報を記録したＥメール又は各種コン
   テンツを送信するようにしたことを特徴とする電話機を
   用いた情報提供システム。
2. 【請求項２】 上記携帯番号を用いた情報提供システム
   において、データベースにその需要者の属性を記録して
   おき、Ｅメール又は各種コンテンツ送信の際、需要者の
   属性に合わせた情報を記録したＥメール又は各種コンテ
   ンツを送付することを特徴とする請求項１記載の電話機
   を用いた情報提供システム。